諸氏の疑問指摘集

 (最新見直し2009.1.28日)

 (れんだいこのショートメッセージ)
 れんだいこが参戦する前に既に幾人かの論者が疑問点を指摘している。これを確認しておく。

 2009.1.28日 れんだいこ拝


【論者1】
 ネット検索で「星島貴徳氏、冤罪の可能性」にヒットした。これを転載しておく。

 2008年6月 5日 (木)

 まだまだ分からんことだらけ

 星島容疑者が、事件翌日の19日の午後4時過ぎに、近所のホームセンターで「ゴミ袋50枚と配管パイプ洗浄剤」を購入しているビデオが公開された。配管パイプ洗浄剤は、「新築マンションなので配管を清潔にしておきたい。髪の毛を溶かす・・・」と店員に言ってから購入したという。確かに、「やっぱり彼が犯人だったんだろう」という印象を補強するに十分なビデオの公開だった。

 しかし、やはり引っ掛かることは依然として多々ある。警察はなぜ、このビデオをマスコミに提供してテレビで流させたのだろう? 星島容疑者は、近所のコンビにでもゴミ袋を購入し、そのとき持っていたカバンから染み出た血液が、コンビニのカウンターを汚して店員に苦言を呈されたとも報道されている。その時の様子も監視ビデオに記録されているのではないのか? そのビデオの方が、決定的な映像ではないのか? 彼は19日に50枚ものゴミ袋を購入しているのに、翌日の夜にコンビニのカウンターにカバンから血がにじむようなドジをどうして踏んだのか? 血が漏れないために、ゴミ袋を購入したのではなかったのか? それとも、コンビニの件はガセネタだったのか?

 ホームセンターで購入したゴミ袋は、家宅捜索した時点で、何枚が部屋に残っていたのか? パイプ洗浄剤はどれくらい使用されていたのか? それらの情報は添えられていない。それらの情報と合わせて報道されなければ、ゴミ袋も洗浄剤も意味を持たない。

 もしも彼が犯人で、18日の深夜から19日の午前中にかけてご遺体を解体・細分化していたのなら、おそらくはまだ完了はしていなかっただろう。素人が、手持ちの道具で人間の体を解体し、(全部ではなくても)骨まで切り刻んでトイレに流せる大きさに細分化するなだということは、とんでもない大仕事だ。わずか10数時間でできるものではない。

 ならば、彼はホームセンターで牛刀や出刃包丁などの道具を買わなかったのだろうか? おそらく警察も、マークしている人物が不審な物を購入しなかったかを調べに行ったのだろう。(あるいは、19日の時点で彼を尾行していて、ホームセンターでの買い物などはすでに把握していて、何らかの意図の下に、そのビデオを使おうとしていたのかも?) パイプ洗浄剤やゴミ袋は、果たして不審な物に入るのかどうか?

 そもそも彼はご遺体の一部をどのようにして持ち出し、どこに捨てたのか? マンションのゴミは警察が全て調べていたと言う。彼がどれぐらいの大きさのゴミを何度出したのかは、エレベーターの監視カメラで把握できるはずだ。彼がご遺体の一部をビジネスバッグに入れて、出勤途中に捨てたという、そのカバンはどのような大きさだったのか? 彼の出勤時の映像ぐらいはマスコミも把握しているはずではないのだろうか?

 警察がホームセンターに残っているビデオを観たのは、4月の終わりか5月の初めだったと店側が証言している。

 マンション9階の住民は、「行方不明後、1週間もしない間に警察が部屋の隅々(洗濯機やトイレの貯水のタンクまで)を調べた。トイレや風呂の排水が詰まり加減ではないかなども聞かれた」と言っている。つまり、警察は内部犯行・遺体解体・細分化して下水に流したことも意識に入れて捜査していた。そうなればかれはやはり最有力マークの対象だ。その彼が、ご遺体のかなりの部分を持ち出せたとはどうしても考えにくい。ちなみに彼の部屋は20日の午後に、隈なく調べられている。

 他にも疑問はたくさん残っている。たとえば、指紋。彼は被害者を自室に拉致した後に、指紋を拭き取りに行ったと報道されている。ならば、ドアノブには被害者の指紋も拭き取られたはずで、当初から完全に拉致事件として被害者の氏名や写真も公開して捜査したはずではないかという疑問はすでに述べた。足跡の件についても、疑問は残ったままだ。被害者を拉致して、自室で拘束した時に、ピアスが引きちぎれて血が出ていることに気づかなかったのも不思議だ。気づいていれば、指紋を拭きに行った時に、玄関付近に落ちているピアスを拾って処分しないはずがないと思う。彼は被害者宅の洗濯機に(拭き忘れて)指紋を残していたという。しかし、指紋を拭きに行ったのだから、彼が指紋のことを意識していたのは間違いない。事件後、彼の指先は荒れていて、指紋の検出ができなかったとのことで、それは偽装工作として報道されている。もしかすれば、塩素剤や洗浄剤で床等を拭いた時に、指先が荒れたのかもしれない。

 しかし、いずれにしても指紋が取れなかったのだから、彼にしてみれば好都合だったはずで、ならばその後も指先をわざと荒らしたままにしておくのではないだろうか? 彼は何によって指紋が取れないほどに指が荒れたのか、知っているのだから。

 それに、何と言っても彼は、被害者が行方不明になった時に唯一同じ階にいた人物なのだ。その彼の指紋が取れないほどに手が荒れているのを知れば、いくら愚鈍な警察でも「偽装工作か」と思わないはずはない。彼の職場はコンピュータ関係なのだから、捜査官が会社に行って、「いつから指が荒れているのか」ぐらいはすぐに聞けるだろう? あるいは、彼の留守中にでもドアノブやドアからこっそり指紋を採取して、被害者宅から検出された姉妹以外の指紋と照合できるのではないか? あるいは、彼に丁寧にお願いして、彼の所持品から指紋を採取させてもらうという方法もある。いずれにしても、「指紋が取れなかったから指先の荒れが治るまで待っていた」というのは、ありえない話のように思うのだが。

 しかも、警察は4月の終わりか5月の初めには、彼のことでホームセンターに聞き込みに行き、ビデオを観て「こいつだ、こいつだ」と言っていたというのに。

 被害者の携帯電話やカードの入った財布は、被害者がコートのポケットか何かに入れていたのだろうか?若い女性でそれは考えにくい。やはり、ハンドバッグのようなカバンに入れて出勤していたのではないだろうか? だとすれば、被害者は犯人と争っている間中、そのバッグを手放さなかったのか? あるいは、彼は被害者にバッグを持たせて拉致したと言うのだろうか? そして、携帯電話等をどこに捨てたのかなどは、全く情報が出されていない。

 それに足跡のことはどうなんだろう? 当日は雨模様だったということだし、犯人は土足で被害者の室内に上がっているはずだから、足跡はつくんじゃないのか? 玄関の土間にも付くだろう。足跡で、犯人が一人だということもわかるはず。だったら、防犯カメラの死角をついて被害者をマンションから連れ出すのは、ほぼ不可能と判断できる。それ以前に、複数犯の計画犯罪なら、手袋は絶対にしているから、指紋を拭き取った後などあるはずもない。単独犯で手袋もしていないなら、半ば衝動的な拉致。だったら、マンションの内部に被害者は拉致されている。とすれば誰が怪しいか、すぐにでも分かるはずなのに・・・。

 警察のリーク情報が事実であれば、いくつもの理由で彼は絶対に怪しまれ、徹底的にマークされていなければおかしい。何度もに分けて、誰にも気づかれずにご遺体の一部を運び出すことなどできるはずがないと思うのだが・・・? 彼自身が19日のインタビューで「自分は疑われているのかも」と語っていた。それは行方不明当日の状況からして当然ではある。自分が疑われていることを認識していた彼が、警察やマスコミがマンション周辺にいる時期に、ご遺体のかなりの部分を持ち出そうと思うものなのかどうか? 結果的に、まるで宝くじに当たるように警察に見逃されたとしても、彼自身がそれを予測して持ち出すとはどうしても思いにくいのだ。その疑問は、当初に述べた、「ほとんど面識もない、同じマンションの隣の隣の部屋の女性を襲おうとするのだろうか?すぐに捕まるに決まっているのに」という疑問と同じだ。

 彼が犯人であることを示す「証拠」は次々と積み上げられている。しかしその一方で、彼が犯人であるとすれば辻褄が合わなさすぎる、さまざまな疑問点も積み上げられ続けている。

 ここまでの物証や自供が得られているのに、警察はいつまで「住居侵入罪」などという別件での取調べをするつもりなのだろう?

 2008年6月 9日 (月)

 「犯人(星島容疑者)」の側から見れば・・・

 被害者が行方不明になったのは18日午後7時半から8時半頃の間。その日の午後11時ごろには捜査官が星島容疑者の部屋の玄関先で事情を聞いている。そして、翌日の午後には捜査官が星島容疑者の部屋に上がって、事情を聞いている。報道では、19日の未明に捜査官が何度か星島容疑者のインターフォンを鳴らしたが応答がなかったとのこと。19日の午後にはマンションの外で報道陣のインタビューに応じている。20日の午後には星島容疑者の部屋に捜査官が入り、スーツケースやダンボール箱のなかまで調べてたと報道されていた。

 普通に考えれば、20日の午後の時点でご遺体の大部分は細分化されてトイレに流されていたはずだ。それほどたくさんの部分をワンルームの部屋に隠し、捜査官が「くまなく調べた」のに発見されないなどということは考えられないのだから。

 この情報を「犯人側」から見てみよう。

 犯人は隣の隣の部屋の女性の部屋に押し入り、自分の部屋に連れてきた後、リビングで包丁で首を切って殺害し、ありあわせの包丁等で解体し、細分化して大部分をトイレに流した(ということになっている)。

 18日の夜の11時までにすでに解体作業に掛かっていたのなら、警察がインターフォンを押してもなかなか応対できないはずだ。犯人の衣服も手も血液にまみれているだろうから。だから「犯人」は、夜の11時以降から翌日の午後に警察がリビングに上がる15時間程度で作業を完了したことになっている。

 しかし、道具も十分ではない素人にその時間内で解体・細分化・トイレに流すことは不可能だと、法医学の専門家は断言している。しかししかし、ご遺体のたくさんの部分を20日以降も隠していることはもっと不可能だろう。やはり、20日午後までの15時間で大部分を解体・細分化・流したとしか考えられない。

 しかし、この15時間というのは、警察が「犯人」の部屋を訪問した間隔が15時間であるということだ。結果から逆算した、犯人の持ち時間の最大値である。

 報道によれば、、19日の未明に捜査官が何度か星島容疑者のインターフォンを鳴らしたが応答がなかったとのことだ。

 これを犯人側から見ればどうだろう?
 11時ごろに警察が来た直後から解体作業を始めた。深夜に何度か警察がインターフォンを鳴らしたが、応答しないで無視した。部屋には解体しかけのご遺体がある。その時点で「犯人」はパニックになるのではないだろうか? 「もう警察は翌日の午後まで来ない」などということが、「犯人」に分かるはずもないのだ。「二度もインターフォンを無視したのだから、部屋に電気が点いていることを確認されたら、すぐにでも警察が踏み込んでくるのではないか」と恐怖に駆られるのではないか? あるいは、「明日の朝、一番に警察がまた来るのではないか?」と思うのではないか?

 繰り返すが、15時間というのは、あくまで警察の訪問時刻の結果から逆算した「犯人の持ち時間の最大値」である。実際には、「犯人」の心理を踏まえて考えれば、とてもじゃないがそんな時間の余裕はない。「いつ警察は踏み込んでくるか分からない。遅くても明日の朝には来るに違いない」という状況だったのではないか?

 15時間を全部有効に使っても、「解体・細分化・トイレに流す・血液の始末・流せなかったご遺体を警察が丁寧に調べても発見されないように隠す」という作業は、とてもじゃないが不可能だろうといわれているのだ。しかし実際には「犯人」は、もっともっと短時間でそれらの作業を完了しておかねばならなかったはずだ。

 それは不可能よりもさらに不可能なことではないだろうか?

 「犯人」がワンルームの部屋のどこに、ご遺体の一部を隠していたのかについての情報は、未だにない。「犯人」が、持ち出したご遺体の一部をどこに投棄したのかも、一切報道されてはいない(コンビニのゴミ箱にという報道もあったが、いつの間にか立ち消えになっている) これがもしも冤罪なら、穿った見方をすれば、投棄した場所を特定して公表すれば、下手をすると「その日のその時刻にそんなものはなかった」という証言者が現れてしまうかもしれないから・・・?

 一方では、下水管から発見された骨片のDNAが被害者と一致し、さらに多数の骨片や皮膚や脂肪の切片や、被害者のカードや免許証の一部が次々と発見されたと報道されている。だか不思議なことに、これらの重大な事実を報道しているのは限られた報道機関のみであり、最近はほとんど報道しない新聞社もある。

 この事件はやはり、何かが変だ。

 2008年6月14日 (土)

 切断遺体は2週間以上・・・

 東京都江東区潮見2丁目のマンションで4月、会社員女性(23)が行方不明になり、遺体の一部が見つかった事件で、二つ隣の部屋の派遣社員星島貴徳容疑者(33)が、切断した女性の遺体を2週間以上、自室の段ボールの中などに隠していたことがわかった。この間、警察官が星島容疑者宅を3~4回調べていたが、発見できなかった。

 東京地検は13日、星島容疑者を住居侵入罪で起訴。深川署捜査本部は同日、死体損壊、遺棄容疑で再逮捕した。

 女性は会社員東城(とうじょう)瑠理香(るりか)さん(23)。調べでは、星島容疑者は4月18日夜から同月下旬に、自室の浴室で女性の遺体をのこぎりや包丁で切断。5月上旬にかけ、トイレに流したり、ビジネスバッグに入れて近くのマンションのごみ置き場に運んだりして遺棄した疑い。

 星島容疑者は4月18日午後7時半ごろ、帰宅直後の東城さんを自室に連れ込み、縛って監禁したという。女性の姉の通報で捜査が始まり、星島容疑者は同10時ごろ、自室前の通路で警察官と言葉を交わした。「女性を自分の支配下に置きたかったが、大騒ぎになってしまったので解放できなくなり、殺した。女性の痕跡すらなくしてしまおうと思った」と話しているという。

 星島容疑者は切断遺体をポリ袋に入れ、自分の衣服などが入った複数の段ボールや冷蔵庫の中などに隠していた。警察官は19日午後と20日午後に星島容疑者宅に入り、浴室や天井裏などを調べた。それ以降も立ち入ったが、任意捜査のため段ボールはふたを開けただけで内部までは調べず、異臭にも気づかなかったという。

 星島容疑者は「大きな骨はバッグに入れて運び出した」とも供述したが、これらの遺体は見つかっていない。19日以降、マンション出入り口で警察官が警戒するなかで遺体を持ち出していたという。

 星島容疑者は「暴行目的で自室に連れ込んだ。誰でも良かったが、自分の部屋のそばに住んでいた女性を手っ取り早く狙った。一人暮らしと思い込んでいた」と供述しているという。 (朝日新聞)
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 遺体の一部といっても、かなりの部分をを2週間もワンルームの部屋に隠しておくことが可能なのだろうか? その間に警察が何度か部屋を調べに来たというのに、見つかることもなく? ダンボール箱の蓋を開けて、中は全く調べもしなかったのだろうか? 街頭での警察の強引な職務質問で、カバンの中まで調べられたという話はいくらでもあるのに・・・。それに、もしも衣類の下に隠してあったとして、腐臭は全くしなかったのだろうか?

 行方不明後2週間程度は、警察がマンション出入り口にいて、持ち物チェックをしていたという報道がある。星島容疑者が持っていたビジネスバッグがさほど大きなものではなかったとしても、一度もチェックされなかったのだろうか?

 彼の住まいの間取りは、玄関からすぐにトイレであり、トイレとは別に風呂、キッチン、クローゼットがあって、ドアを隔てて7畳程度のリビングだ。ご遺体の解体をリビングでしても、風呂場でしても、トイレまで運ばねばならない。しかも、玄関を開ければすぐにトイレという間取りで、細分化した遺体をトイレに流すことが本当にできるのか? すぐ外の通路にはおそらくは夜通し警察がいたのではないか? 何十回、何百回と流し続けるトイレの水音は、まず間違いなく通路にも聞こえるのではないか? 前にも書いたが、ありあわせののこぎりや包丁で解体・細分化ができるとは思えない。腸などはどうやって処分できるというのだろう? どうも納得できない。

 彼の部屋から押収したのこぎりや包丁からルミノール反応が出たという報道はまだない。下水管から発見された骨の切片の1個のDNAは被害者と一致と報道されたが、その後何十と発見された骨や皮膚等の切片のDNA鑑定の結果は報道されていない。

 しかし、彼は行方不明の翌日にホームセンターで70リットルのゴミ袋を50枚購入している。ゴミ袋を何枚も重ねて、遺体の一部を密封状態にして保管すれば、腐臭は防げるのかもしれない。「星島容疑者は切断遺体をポリ袋に入れ」という報道だが、そのポリ袋は購入したゴミ袋だったのか? 家宅捜索したとき、彼の部屋には何枚のゴミ袋が残っていたのか?

 まだまだ納得できないことばかりだ。

 2008年6月16日 (月)

 ビジネスバッグ

 星島容疑者は、事件前は手ぶらで出勤していたが、事件後はビジネスバッグを持つようになったと報道されている。そのバッグに、解体した遺体の一部や、被害者の衣類等を入れて、近所のマンションのゴミ置き場に捨てたとのこと。しかし、ゴミの収集日は週に2回のはず。ごみ収集日以外は、ゴミ置き場には鍵が掛かっているそうだ。そもそも、近所のマンションと言っても、それがどこなのか特定されているのだろうか?

 2週間といっても、収集日は合計で4~5回になる。ビジネスバッグがどれほどの大きさだったのか?
ある程度の大きさなら、当然ながらマンション入り口で警察にチェックされるだろう。持ち物チェックのために待機している警察の目の前を素通りできるぐらいの大きさのバッグだったということか? そのバッグで、春物とはいえコート等の衣類を含め、遺体のかなりの部分を運び出せるものなのだろうか?

 彼のバッグは、彼が逮捕される直前に、勤務先から警察が持ち帰ったと報道されている。行方不明になったのが4月18日。それから2週間後は、5月2日。彼が逮捕されたのが5月25日だから、彼は用済みの空っぽのビジネスバッグを持って、3週間も出勤していたということになる。これはおかしなことではないだろうか?

 彼はかなりの潔癖症だったと報道されている。遺体を運んだ、用済みになったバッグをいつまでも持ち歩くことがあるのだろうか?

 2008年6月19日 (木)

 やはり冤罪なのか?

 この事件の情報が一切報道されなくなった。いつもなら容疑者の生い立ちや家族のことなども、しつこく書き立てる週刊誌もほとんど全てがこの事件について触れてはいない。秋葉原の事件の犯人と並べて、週刊誌の格好のネタになるはずなのに・・・。新聞・テレビ・週刊誌も、ある時期から一斉に引き始めたこと自体が不自然だ。

 下水管から発見されたと報道された数十個の骨片や皮膚切片等のDNA鑑定の結果さえ報道されていない。

 これはどう考えてもおかしいのではないか? 冤罪の可能性は十分にあると思う。

 では、星島容疑者は今、拘置所でどういう扱いを受けているのだろうか? 連日の厳しい取調べで、精神を破壊されているのではないか? もしかして、その目的で長期拘留しているのでは?

 2008年7月17日 (木)

 追起訴

 星島容疑者は、すでに家宅侵入罪、死体損壊・遺棄罪で起訴されている。6月25日に身柄拘留のまま、殺人罪で(再)逮捕されていたが、拘留期限ギリギリの7月17日に殺人罪で追起訴されたと報道された。しかし、殺人罪での起訴の報道は、ほとんど報道されていなかった。ネットの情報を探し回って、ようやく追起訴の記事を見つけた。まるで申し合わせたように、ある時期から、この事件に関する新聞や週刊誌の報道が激減している。それは単に「興味がもたれなくなった」という理由だけなのだろうか?

 もう少し、この事件の成り行きを注視していきたい。

 2008年10月30日 (木)

 公判でも犯行を認める方針

 報道によると、公判では星島被告側も犯行を認める方針とのことだ。私としてはどうも納得がいかないのだが、事件当初の捜査官たちがあまりにも迂闊だった上に、いくつもの偶然が重なったということなのだろうか・・・?

 2009年1月17日 (土)

 星島事件 公判始まる

 1月13日に東京地裁で初公判。
http://sankei.jp.msn.com/etc/090113/etc0901131231000-n1.htm

 被告は全面的に犯行を認め、証拠となるさまざまな写真も法廷で公開されたという。法廷での検察尋問の様子は、産経新聞が詳細に報じている。

 事件発生から星島被告逮捕の頃に報道されていた情報とは異なる情報も示されている。常識的には星島被告の単独犯行ということで決まりなのだろう。しかし、やはり僕の疑問は残ったままだ。今は全ての疑問点を提示する余裕はないし、基本的な疑問はすでにブログに書いた。まず何よりも、「物理的・時間的に、実際に可能だったのか?」という疑問は残る。

 もちろん、星島被告の部屋から検出されたという血痕のDNAが被害者と合致するとか、被告の自白に基づいて被告の勤務先の便器の裏から発見された携帯電話などの証拠が事実であれば、被告の犯行を疑う余地はない。このブログは、それらの証拠の真偽も検証の対象として扱う立場から書いている。「証拠」の捏造は決して珍しいことではないからだ。過酷な取調べによって、無実の人間が自白することも事実としてある。

 公判記事をざっと読んで、さらに不審に思う点もあった。たとえば、記事には、以下のように記録されている。

 検察官「靴ははいていましたか」
 星島被告「いいえ」
 検察官「なぜですか」
 星島被告「(東城さん宅の)玄関に入るとき、靴の跡を残してはまずいと…」
 検察官「タオルや凶器は用意しましたか?」
 星島被告「いいえ」

 検察官「なぜですか?」
 星島被告「考えていませんでした」
 検察官「あなたは、『女性を縛り上げてしまえば反抗しない。凶器やタオルがなくても、犯行が可能だ』と思ったからではないですか?」
 星島被告「そうだと思います」
 (引用終わり)

 被害者宅に足跡を残さないために靴を履かず、雨で濡れた通路を靴下のままで歩くこと自体が、かなり異様ではある。しかし、一応は証拠を残さないための配慮をした犯人が、手袋もせずに被害者宅に押し入るのは不自然だ。

 星島被告は、「被害者宅のゴミ袋から、捨ててあったジャージのズボンを取り出して、被害者に目隠しをして自室に連れて行った」と公判で述べているが、わざわざゴミ袋からジャージを取り出して目隠しをする必要性があったとは思えない。どこに連れて行かれたかは、被害者にはすぐに分かることなのだから。

 被告は元は被害者の姉を狙い、姉が妹と同居していることを知らなかった(一人暮らしだった)と思い込んでいて、被害者の顔は知らなかったとのことだ。だからすぐに発覚しないと思い込み、休日前の金曜日に拉致したとされている。犯行時に、被害者が当初狙っていた姉ではないことが被告に分かれば、すぐに帰宅する姉によって警察に通報されることになるし、実際すぐに通報された。当然である。

 となれば、「性奴隷にして飼い馴らす」という被告の動機・目的は最初から成立しない。被害者にジャージのズボンで目隠しするという意味不明な行為は、被害者の顔を隠すというところでは意味をなすと言える。星島被告は、被害者を自室に拉致した後、すぐに警察が動き始めたことを知って、当初の計画を諦め、リビングで頸部を刺して殺害したとされている。

 部屋の電気を消したままで・・・。殺害後、遺体を細分して処分するしかないと思ったという。星島被告は、殺害時の多量の出血も予測していた。フェイスタオルを当てて、血が吹き出ることを防いでいる。その後、2枚のバスタオルで流れ出た血液を拭き取り、遺体を風呂場に運んでいる。拉致されてから2時間半、被害者は全く無抵抗だったし、お互いに全く言葉も交わしていない。星島被告は被害者を風呂場に連れて行ってから殺害しようと思わなかったのだろうか?

 事件の本質とは無関係だが、被害者の姉の証言に引っ掛かる部分がある。
被害者は事件当日の午後7時18分に自宅最寄駅のJR潮見駅に着き、近くのスーパーでお菓子などを買って帰宅している。スーパーの防犯ビデオには、7時25分に買い物をしている被害者が写っている。そして、7時31分に自宅マンションのエレベーターの防犯ビデオにも写っている。つまり、スーパーからマンションまではわずか5分程度の距離。

 7時31分頃、姉は最寄り駅に着き、スーパーに立ち寄っていることが防犯カメラや本人の証言で確認されている。姉はそこから被害者に電話をしたがつながらなかったという。姉はスーパーでは何も買わず、帰宅している。姉がマンションの9階でエレベーターを降りたのが、8時42分53秒。スーパーの防犯カメラに写ってから、約1時間10分が経過している。

 2009年1月20日 (火)

 星島事件、冤罪の可能性は消えず

 第3回公判記録より

 裁判官「東城瑠理香さんの携帯電話に、東城さんの名前を書いた紙と顔写真を貼っていたのはなぜですか」

 《携帯電話の裏からは、東城さんの住民票の紙片と、証明写真が見つかっている》

 星島被告「分かりません。何かに使えるかと思ったからかもしれません。覚えていません」

 ・・・・・・・・・・・

 星島被告は、被害者の携帯電話を職場のトイレの配管の陰に隠していたという。裁判官の質問から、被害者の携帯電話に被害者の写真と名前を書いた紙片を挟んでいたことが明らかになった。

 自分が殺害した人の携帯電話をそんな場所に隠したら、必ず誰かに発見されるに違いないし、ご丁寧に写真や名前まで挟んでいたというのだ。これでは、「私が犯人です」と言っているようなものだ。

 逮捕後しばらくの間、星島被告は「自分はやっていない。誰かにはめられた」と主張していたそうだが、本当にそれもありうるかもしれない。

 遺体解体に関する星島被告の証言もリアリティに欠ける。包丁やのこぎりで、そう簡単にできるものではない。刃こぼれがして、すぐに使えなくなるはずだ。それに、素人が大量の肉を解体すれば、油脂で包丁の柄がヌルヌルになって、非常に作業がしにくくなるはずなのに。星島被告は、風呂場で遺体を解体しながら、少しずつ手でトイレに運んで流したと証言している。だとすれば、彼の手は血液や油脂でゲトゲトになるはず。その手でまた包丁を握って、骨から肉を剥がすなどということは実際には不可能だ。

 星島被告の犯行を確定するには、4月18日以降の水道水の使用量が激増しているかどうかが明らかにされねばならない。大量の肉片や衣類やカバンをトイレに流したのだから、事実なら必ず水道水の使用量が激増しているはずだ。水道水の使用量が激増していれば、彼は1人暮らしなのだし、状況からして他の理由は見当たらないだろう。もしも使用量が激増していなければ、何らかの理由で彼が犯行を認めていても、どんな「証拠」が準備されていても、彼は無実だ。

 誰か、調べられる人間はいないものか?

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 2009年1月23日 (金)

 やっぱりおかしい星島事件

 江東区の星島事件の証人尋問が終わった。被告は一貫して犯行を認め、自ら死刑を望んでいるようだ。弁護士をつけることにも難色を示したという。公判の様子を詳細に伝えた記事によれば、被告はまるで生気がなく、意識がどこかに行ってしまっているかのようだ。マインドコントロール状態にある可能性は否定できない。

 公判記録を読んで、やはり不審な点が浮かび上がってくる。被害者のピアスがちぎれ、微量の血痕が被害者宅の玄関の壁と床に落ちていた。ピアスは玄関の内と外に落ちていた。姉はそれを発見して警察に通報している。

 一方、星島被告が検事の尋問に答えたところによれば、彼は足跡がつくのを避けるために靴を履かずに被害者宅に押し入り、玄関で被害者を殴打した。その日は雨だったので、外に面しているマンションの通路は濡れていて、靴下も濡れた。それで彼は、被害者を自宅に監禁した後、再び被害者宅に戻り、指紋と足跡を拭き取ったという。実際、不審な足跡は見つかっておらず、指紋も被害者の洗濯機にひとつだけ擦れたような形で発見されたという。

 これは決定的な矛盾だ。被告が足跡を消すために床を拭いたのなら、当然、玄関の土間も拭いたに違いない。玄関には間違いなく自分の足跡が多数ついているのだから。最近の鑑識では、靴下のままでも素足でも、畳の上でもじゅうたんの上でも、足跡は採取できるそうだ。足跡を拭いたのなら血痕も拭き取られているはずではないか? 落ちているピアスにも気づかないはずはない。

 指紋を拭き取ったのなら、被害者ともみ合った玄関の壁も拭いたはずだ。玄関周辺から指紋は見つかっていないのだから。であれば、壁の血痕にも気づくだろうし、それも拭き取るだろう。

 前にも書いたが、足跡をつけないために靴を履かずに押し入る犯人が、指紋のことは考えず手袋もせずに行ったのか? 拉致した直後に、被害者を放置したままで、指紋や足跡を消しに被害者宅に戻って、血痕やピアスはそのままにして、拭き掃除をした? 床や壁の拭き掃除にはかなりの時間を要すると思うが、その間、被害者は拉致された部屋でじっとしていたのか? これはありえないと思うのだが。

 もしも本当に被告が壁の拭き掃除をしたのなら、壁からは誰の指紋も検出されず、これはかなり異様なことだが、そんな報道はなかった。もしも本当に被告が床の拭き掃除をしたのなら、足跡は姉と捜査員のものしか検出されなかったはずだが、そんな報道もなかった。指紋や足跡が拭き取られた部屋から女性が失踪していれば、まず間違いなく外部の人間の犯行だが、公判での姉の証言によれば、警察は被害者が自分の意志で失踪したという線も捨てていなかったそうだ。この事件はやはりおかしい。


【論者2、武田信弘氏の指摘】
 江東区潮見のマンションでの女性殺害事件の疑問点1
 (2008年5月26日)
 本日、被害女性の氏名その他の個人情報がある程度明らかになった。なぜ、一月以上も、そう言ったことが報道されなかったのか?公開しなかった理由も、全く明らかにならない。警察の判断で非公開にしたのか、被害者家族の要望だったのか、それさえも不明なまま。これが、自分がこの事件に疑問を感じた第1の点だ。以下、本日の時点でインターネット上にある記事を元に、いかにおかしいか、その指摘をする。

 (次にあげるのは、インターネット上の記事からコピーして貼り付けたものだ)
18日午後7時半。この時刻に女性がエレベーターに乗り込む姿も防犯カメラに残っていた。失踪(しっそう)事件の発覚は同日午後8時45分。
玄関の内と外にはピアスと留め金が落ち、壁にはこすったような血の跡もあった。部屋の電気はついたままで、靴と帰宅前に寄ったスーパーの袋が残されていた。だが、当日着ていた黒のコートや財布、バッグはなくなっていた。
一方、室内からは台所にあった果物ナイフ1本がなくなっていた。捜査関係者は「女性を襲ったにしては血の量が少なすぎる。脅すのに使ったか、女性が抵抗して取り出したのか…」と話す。
防犯カメラに外出する姿が写っていないことから、警視庁捜査1課はマンション内を重点的に捜索した。警察犬を投入して足取りを追ったが、臭気は玄関で途絶えており、各階での女性の足跡採取も成果は得られなかった。「米びつから天井裏に至るまで徹底していた」(住民)という全150戸の捜索でも手がかりはなかった。
血痕があったのは室内ではなく、玄関だけで、ピアスが外れた際などに出るわずかな量だったことが21日、警視庁捜査1課と深川署の調べで分かった。連れ去り時に女性が生存していた可能性が高く、捜査1課はマンション内を捜索するなど女性の発見を急いでいる。
会社員東城(とうじょう)瑠理香(るりか)さん(23)が先月十八日から行方不明になった事件で、住居侵入容疑で逮捕された二戸隣に住む派遣会社社員星島貴徳容疑者(33)が、警視庁捜査一課の調べに対し「殺害して細かく切断した遺体はトイレなどに流して捨てた」と供述していることが二十六日、分かった。
星島容疑者は二十日ごろに室内の調べに応じていたが、血痕などは発見できなかった。
東城さんは今年2月、現場のマンションに姉と一緒に引っ越し、星島容疑者も同月入居していた。

 ここから推測:
 ア)事件現場は、江東区潮見で、23区内のどちらかと言ったら住宅地で、繁華街ではない。でも、4月19日の午後7時半過ぎ、事件が起きたというのだから、マンション9階だからと言って、叫び声とか、悲鳴をあげれば誰かが聞いている可能性が高い。しかし、そう言った報道はない。

 イ)犯人は中肉中背のどちらかと言うと、スポーツマンタイプではない。そんな男が、幾ら女性だからと言って、完全に空中に抱えて隣の隣の部屋まで意識のある状態で運べるだろうか?しかも、被害社宅にあったナイフを持って?しかし、そうでないと、警察犬が全くにおいを追えなかったことと矛盾することになる。
 江東区潮見のマンションでの女性殺害事件の疑問点2
 (2008年5月26日)
 ウ)玄関に買い物の包みがそのまま置いてあったとのこと。多分、台所は玄関よりも奥にあるはずで、そこからナイフを取ったのに、買い物包みはそのまま置いてあったと言うことは、犯人が玄関から台所までほぼ自由に動けたということではないか。被害者は何も抵抗しなかったのだろうか?いや、そうではない。ピアスがちぎれて耳から出血し、その跡が玄関の壁に残っていると言う。しかし、同じ玄関に置いてあった買い物の包みは特に、おかしくなっていなかったのだ。

 エ)指紋採取から逮捕まで多分一月ほどかかっている。なぜ、そんなに時間がかかったのか?

 オ)18日の夜事件が起き、翌々日には、警察が犯人の部屋をくまなく調べているという。そして、犯行の夜から翌朝にかけて被害者の遺体を細かく砕いて室内から下水などに流したと言う。物理的に無理ではないだろうか?どんな道具を使ったと言うのだろう。女性の骨でも、頭や大たい骨、骨盤の骨はかなり硬い。

 カ)被害者・犯人の二人とも派遣社員で、今年の2月新築のマンションの9階に新築後すぐに入居したとい言う。一つの階に19部屋ある様子で、江東区のマンション9階のほかの部屋は空き部屋であったという。(「空き部屋であったこと」は、テレビ報道による)新築マンションの入居募集は完成前から始まる。完成後2ヶ月の時点で1割ほどしか入居していないのは、かなり家賃が高かったからだと思う。それなのに、なぜ、派遣社員の人が入居できたのだろう?被害者は広告会社に勤めていて、英語が堪能、大卒でもある。それなりに給料も出ていたはずだが、犯人の方はどうだったのだろう。彼の勤め先や経歴が報道されるかどうか、それがこの事件がでっち上げかどうかの判断の一つの目安だ。

 キ)被害者の親族の映像が出てこない。これは、神戸のA少年の事件と同じだ。何年間も被害者の父親の映像が出てこなかった。普通なら、自らマスコミに働きかけ、報道を迫るはずだ。一応、犯人がつかまった今の状態なら、犯人が憎いなどのコメントを出すはずだがなぜそれが出ないのか?なぜ、一月以上もマスコミに出ないのか?

 ク)遺留品や凶器はどうなっているのか?

 では、警察がでっち上げをする動機は何か?
 ①どの程度、マスコミや一般市民がこのような犯罪を、このような報道と言うか、警察発表で信じるか、その実験ではないだろうか?同じように、事件をでっち上げて、世論操作の実験をやっていると見える事件が他にもある。その一つが鹿児島で起きた志布志事件だ。

 ②被害者の遺体が跡形もなくなるというのは、事件でっち上げにとても便利なはずで、しかもそれが性に関する事件なら、被害者情報を全く公開しなくても理由がつきやすい。警察協力者を被害者にでっち上げ、犯罪が起きたと発表するだけでかなりの世論操作が出来るし、本来無関係の人を捕まえて犯人に仕立て上げることも十分に出来るだろう。そして、今回のように、物証は全くない形での犯行だとすることが出来てしまうのだ。
 江東区潮見のマンションでの女性殺害事件の疑問点3
 (2008年5月28日)
 
 更なる疑問が出てきた。下記に引用する記事によると、犯人は犠牲者を犠牲者宅の台所にあった包丁で脅しながら、2軒先の自宅へ歩かせて移動し、そこで騒がれたため、包丁で刺殺し、翌朝までに、遺体をばらばらにし、トイレに流したということになる。

 特に凶器も持たず、女性宅へ行き、当然騒ぐはずの女性を玄関に置いたまま、玄関よりは奥にある台所から包丁を持ち出し、警察犬が跡を終えないような形で、つまり、ハイヒールなどを履かせたままで、被害女性を歩かせて、騒がせないまま2軒先へ移動し、室内に入ったところで、被害女性が騒いだので刺殺。そして、すぐに死体の解体、骨や肉などを数cmほどに細かくする作業に入ったというのだ。

 脅す道具も持たずに被害女性宅へ行き、すぐに台所にある包丁に気がついてそれを持ってきて被害女性を脅し、2軒先まで移動する。これだけでも、ずいぶん不自然だ。強姦目的なら、女性が抵抗するのは明らかで、何らかの脅すための道具を用意するはずだし、初めて入った部屋で、多分、初めてそういう行為をする犯人が、すぐに台所の包丁を持ってきて脅しの道具に使うことを思いつくだろうか。そもそも、その間、女性は恐怖で身動きできない状態であったというのだろうか。

 警察犬が匂いを追えなかったと言うのは、本当だろうか?犯人宅は、その階の一番奥で、被害者はその2軒手前だ。普通なら、自宅よりも奥へ行くことはないから、自宅へ帰るときの匂いと混じってしまって、警察犬が足跡の匂いを追えなかったということはない。つまり、ハイヒールなどの、匂いが床につきにくい履物で移動したということだ。しかし、女性が履いていた靴は、玄関に脱いだまま残されていたという報道がある。女性宅の玄関には血痕が残っていて、ピアスも引きちぎられているというのだから、玄関で女性は抵抗したはずで、その状態で別の靴を履くだろうか?移動中に女性は騒がなかったのだろうか?玄関で流した血は、移動中に床に垂れなかったのか?

 そして、多分、最も不自然なことは、騒がれて殺した後、すぐに、死体を解体、骨や肉を細かくして、一晩で、トイレに流しているということだ。暴行目的で女性宅へ行くとき、何も用意しないで行くような人物に、なぜ、そんなに速い決断と実行力があるのだろう。まだ、犯行が表ざたになっていないと思えば、死体をそのままにしておくか、少なくとも、ある程度ばらばらにして、どこかへ遺棄しようとするのが普通だ。生の魚を買ってきて、それを調理する時、魚をさばけない人が多分多いはずだ。本来、良心の痛みとかを感じなくて済むはずのことでさえ、多くの人間はできないのだ。それを、同じ人間を相手に、殺した上に、遺体をばらばらに解体し、数cm以下にしてトイレに流す。あまりにも不自然だ。

 自然な解釈は、将来の世論操作のため、どのぐらいのことをやっても、世間が信じるか、その実験だろう。犯罪事実がないのに犯罪をでっち上げ、世論を不安に陥れる時、多分、一番困るのは被害者をどうするかだ。遺体がないのに、行方不明だけで殺人事件ということはなかなか出来ない。何せ、この日本、毎年、行方不明者は数万人という単位で出ているからだ。多分、被害女性はどこかで名前を変え、整形手術を受けて、利権を与えられて生きているはずだ。

 マスコミは、犯人の親などにインタビューをしないのだろうか?彼の実家へ行き、親戚のコメントをなぜ取らないのか。これが無いと、犯人も、裁判が終われば刑務所へは行かず、違う名前と顔を与えられ、どこかで優雅な暮らしをする約束になっているようにしか思えない。

 そう言えば、長崎市長刺殺犯人は、死刑判決だった。死んでしまえば、刑務所にいる必要もないし、新聞記者やその他の人が面会に来ることもない。晴れて自由の身だ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080527-00000125-san-soci
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/148113/
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/crime/138922/
 江東区潮見のマンションでの女性殺害事件の疑問点4
 (2008年6月4日)
 本日、6月6日、「動かぬ証拠」として、容疑者が風呂場の配水管などに詰まる髪の毛を溶かす溶剤のようなものをホームセンターで、事件翌日の夕方買っている防犯カメラの映像が公開された。非常に面白いことなので、それの疑問点を書いておく。

 1.なぜ、防犯カメラの映像が今公開されたのか。すでに犯人は逮捕され、犯罪事実の自供もしている。防犯カメラの映像をわざわざ公開する必要は、普通なら何もないと思えるが、なぜ公開したのだろう。公開しても、犯罪捜査に何もプラスになることはない。下手をしたら、容疑者家族を刺激して、新たな悲劇が起きてしまうかもしれない。多分、ありえる動機は、「動かぬ証拠」というように、あまりに不自然な事件の経過に疑問を持っている人たちに、いや確かに犯罪が起きたのだと何とか信じさせたいというものであるはずだ。そもそも、なぜ、防犯カメラ映像だけなのだろう。70リットル入りのごみ袋を50枚も買っていき、一緒に髪の毛を溶かす溶剤を買う男に対し、変な男だと感じたとレジの人が述べる映像があってもよさそうだ。ホームセンターの店名も報道されていない。しかも、映像に出てきたのは、心理の専門家と言う人で、「金を先に出して用意していたり、溶剤をじっと見ていたり、品物を受け取ってレジの人に会釈するのが、容疑者の心の表れだ」と言うような発言だった。心理学と言うものは、もっと客観的に観察可能な特異行動に対して解釈を下すものではなかったのか?それは例えばチック症状だったり、うそをつくときの目の動きであったりするわけだが、今回の映像は、とてもそのような動作が見えるとは思えない。

 2.もっとおかしいことがある。髪の毛がついた頭蓋骨をトイレで流すだろうか?数cmほどの大きさに細かく砕く必要があるとき、普通は、髪の毛はなるべく根元で切り取り、それこそ、ごみ袋に入れてコンビニのごみ箱などに処分するのではないのか。また、多分、頭皮というのは比較的簡単にはがれ、頭蓋骨を細かく砕く作業をするなら、それこそ頭皮は細かくはさみで切断でき、当然髪の毛もやろうと思えば幾らでも細かく切れるはずだ。つまり、本当に殺人事件が起きていたなら、頭髪はそれこそもっとも外に持ち出しやすいもので、トイレに流すなどしないもののはずだ。また、本当に、トイレに流したのなら、流す前に相当細かく切ったはずで、詰まること自体がないはずだ。

 3.別の角度から言えば、どうして髪の毛を溶かす溶剤が必要だったのかと言うことだ。可能性は二つある。実際にトイレが詰まってしまい、それを髪の毛が詰まったと容疑者が思ったと言うケース。次に、実際には何も遺体処理をしていないが、流した後に、配管のどこかで髪の毛が詰まって水がこれ以上流れなくなると容疑者が心配になったというケースだ。全てが済んで、その後、まだ、配管が詰まると心配になったということはないと思う。なぜなら、70リットル入りのごみ袋を溶剤と一緒に買っているので、遺体処理が済んでいない段階のはずだからだ。実際に詰まったと言うケースについて疑問点を挙げると、実際にやることは、詰まったトイレに溶剤を入れて数十分待ち、それを水で流すと言う作業になる。しかし、もともと、これらの溶剤は、完全に詰まったものを溶かすのではなく、流れが悪くなった状態で使い、髪の毛そのものを溶かすというよりも、髪の毛と一緒に固まっている脂肪分などを溶かすものだ。髪の毛はたんぱく質で、それも非常に安定した淡白だから、どんな薬剤でもそう簡単には溶けないというのは、多分、多少化学実験をしたものならすぐに分かることのはずだ。つまり、もし髪の毛で本当に詰まったのなら、薬剤で回復させるには数時間と言う単位で時間がかかり、今回とてもそんなことをやったとは思えない。現実に、警官が踏み込んでチェックした時に、トイレの異常、つまり、容疑者自身の排泄物が流れずにトイレに詰まっている状況が発見されていなければいけない。それに、トイレで髪が詰まるのは、多分、便器の水の排出口のS字部分だ。それなら、普通、そこで詰まっていることが分かるから、針金とか、そう言った物理的に除去する道具を使う。次に、詰まるのではと心配したと言うケースだ。これも非常に不自然だ。ごみ袋に入れて処理することを考えていたのだらから、髪の毛については、すぐに、ごみ袋で処理すると思いつくはずだし、骨や筋肉を持ち歩くよりよっぽど安全だ。より簡単に言うなら、燃やすことだって出来る。だから詰まるのではと心配になったということ自体がありえないことのはずだ。
 江東区潮見のマンションでの女性殺害事件の疑問点5
 (2008年6月4日)
 4.マンホールから肉片が骨付きで発見されたと言う報道もあった。もし髪の毛を溶かす溶剤が使われたのなら、その肉片にも同様に薬剤が作用しているはずで、多分、詰まった髪の毛が溶けるほどの薬剤なら、肉片自体も溶けているし、骨もかなり解けているはずだ。つまり、全体に角が取れ、丸っこくなっているはずだが、そう言った映像ではなく、ぎざぎざの骨が写されていたと思う。それから色自体も多分、白くなるのでは思う。まあ、つまりが解消された後に流したものと言うことも出来るのだが。

 5.トイレに流すと考えた時、普通なら、トイレを取り外して、配管を直接露出させて、そこへ流そうとするだろう。その方が、開口半径が大きいので、流しやすいからだ。もし、そこへ流したのなら、詰まる可能性があるのは、配管の相当先の方で、つまりが確認できるまでに、相当な量が配管の途中にたまっているはずだ。つまり、他の家庭にも影響があるような形で配管が詰まったはずで、他の家庭でトイレや風呂、台所の水が流れないと言う苦情があったと言う報道はない。便器を設置したまま流したのなら、詰まる可能性があるのは、便器の底近くの個所しかなく、そこなら直接物理的に取り除くはずだし、便器を取り除いて処理したのなら、詰る可能性があるのは、薬剤で処理するにはとても無理な量がたまったかなり長い配管部分と言うことになり、どちらにしても不自然極まりない話だ。

 6.本来証拠と言うものは、この場合なら、犯行に使った凶器とか、血糊のこびりついた便器とかであるはずだ。もしも髪の毛を溶かす溶剤なら、その溶剤の容器そのものが出てくるはずだが、それも出てこない。






(私論.私見)