「南京事件とホロコースト」の相関性について

 「南京事件」の取り扱いは微妙にホロコースト(ガス室大虐殺)問題とも繋がっているのも特徴である。西欧のナチスの蛮行の象徴としての「ホロコースト」と対のような形で、東洋での日本軍の蛮行の象徴的事件として「南京事件」が存在している。この両事件がそのように歴史的に位置付けられ、戦争責任問題の格好教材として問われ続けているという構図に有るように思われる。興味深いことは、両事件とも否定派と肯定派が論争をかまびすしくし続けており、それぞれ連動しているやに見うけられることにある。別に連動する必要はないとも思われるが、あたかも一方がこければ他方にも連動するかの観がある。不思議とそういう関係になっている。こうして、「南京事件」は国際問題でもあるという構図を見せている。

 それにしても、歴史的な位置付けとしての構図が似ているだけでなく、フレームアップの手法が奇妙なほど似ているのはどうしたことだろう。別に事件が無かったというものではなかろうが、歴史に責任を負うとは極力史実を忠実に考証するところから始められねばならぬところ、残念ながら杜撰すぎるという思いが禁じえない。木村愛二氏の「憎まれ口・時事論評」がこれにつき詳しい。



「南京大虐殺」とホロコーストの構図上の類似性
 「検証!南京大虐殺」で次のように紹介されている。南京大虐殺論はホロコースト(ナチスによるユダヤ人虐殺)論と非常に類似している。例をあげると以下のようになる。
裁判の類似性 肯定側は、関連付けない 否定側は、ホロコーストはニュルンベルグ裁判でデッチ上げられた。
→南京大虐殺は東京裁判でデッチ上げられた
空前絶後の虐殺 肯定側は、その通りとする。 否定側は、ユダヤ人を600万も殺すのは不可能。
→南京の軍民を30万人も殺すのは不可能
曰くつきの政治目的 肯定側は、ナンセンスとする。 否定側は、ホロコーストはイスラエルの政治的目的(補償金目当て)の為にデッチ上げられた。
→南京大虐殺は中国共産党の政治的目的(補償金目当て)の為にデッチ上げられた。
創作 肯定側は、ナンセンスとする。 否定側は、ホロコーストはユダヤ人が作り上げた創作だ。
→南京大虐殺は中国人が作り上げた創作だ。

 肯定派は、「このように、南京大虐殺否定論はホロコースト否定論の日本版に過ぎないのです」と云う。


毎月1日発行[発行責任者:守 一雄]

(kazmori@gipnc.shinshu-u.ac.jp)



 今から2年半ほど前の1995年1月、文芸春秋社発行の月刊誌『マルコポーロ』(1995年2月号)に「戦後世界史最大のタブー・ナチ『ガス室』はなかった」という記事が掲載されました。この記事に対して、在日イスラエル大使館などが抗議をし、結果的にはこの雑誌そのものが廃刊となってしまいました。いわゆる「マルコポーロ廃刊事件」です。


 「この記事の著者西岡昌紀という人は専門のジャーナリストではなく、内科医である。いわばこの道のアマチュアで、そのアマチュアが海外のネオナチなどの言説を真実と思いこみ、事情も知らないまま「勇み足」をしてしまった。一方、記事を掲載した雑誌『マルコポーロ』の方も、『週刊文春』のやり手編集長として知られていた花田紀凱氏が鳴り物入りで就任したものの、思ったより部数が伸びず、焦ってこんなガセネタをつかんでしまったのだ。」当時のマスコミ報道では、こんな説明がなされていました。


 しかし、一方では「いくら間違った記事であったとしても、何も廃刊にするまでのことはないのでは?」という疑問も出され、「『マルコポーロ』側は反論のためのスペースも用意していたのに、上層部の政治的判断で廃刊になった。」とも報道されました。私にもこうした廃刊の経緯はきわめて不可解に感じられましたので、その記事そのものを読みたいと思い、長野市内の書店を探し回ったのですが、手に入れることはできませんでした。


 そして、その後すっかり忘れてしまっていたのですが、最近この記事の著者が本を出したことを知り、早速読んでみました。読んでみると、うーん、確かにこれは衝撃的です。


 ちなみに、この本を読んでわかったことですが、西岡氏の主張は日本ではほとんど知られていませんが、外国では「ホロコースト見直し論者」として知られているのだそうです。早速インターネットで検索してみると、確かにそうした見直し論者たちのホームページがあり、それに対抗する「反」見直し論者のホームページもありました。

【これは絶対面白い】西岡昌紀

『アウシュウィッツ「ガス室」の真実』日新報道\2000


  著者の西岡氏は『マルコポーロ』廃刊後も大手パソコン通信を使って自身の主張を展開し続けてきた。以下は、西岡氏自身による主張のまとめである。


1)ナチスドイツが、ユダヤ人に不当な差別迫害を加えた事は、明白な史実である。しかし、そのナチスドイツですら、言われている様に「ユダヤ人の絶滅」などを計画した事は無かった。当時のドイツ政府が計画した事は、ヨーロッパの全ユダヤ人を戦後ロシアなどの「東方地域」に強制移住させる事だった。(それは、もちろん不当な事である。)


2)アウシュウィッツをはじめとする強制収容所の建設目的は、戦争中はユダヤ人を労働力として利用し、戦後はロシアなどに強制移住させる為の準備施設としての物だった。ところが、ソ連戦線でドイツが敗退した結果、ユダヤ人の東方への強制移住計画など全く不可能と成り、他方、戦争の影響で、それらの収容所の生活環境が悪化した。その為、強制収容所では特にチフスをはじめとする疾病が大発生し、多くのユダヤ人が悲劇的な死を遂げた。


3)一方、連合軍は、戦争中から、戦時宣伝の一環として、ドイツが強制収容所でユダヤ人を大量に処刑していると言う宣伝を行ない、その様な宣伝の中で、「ガス室大量殺人」の話を流布していた。


4)戦争末期から戦争直後にドイツの収容所を解放した連合軍は、そこで多くの病死者の死体を発見した。そして、それらの死体の山を、まるで「ガス室大量殺人」の犠牲者であったかの様に発表、宣伝した。


  こうした主張が正しいとすれば、まさに衝撃的である。しかし、なぜこのような「事実」が正しく知らされないまま、「ガス室大量虐殺」が世界史の「定説」となってしまったのであろうか?そしてこの「定説」に異議を唱えることや見直しを迫ることがどうしてタブー視されるのであろうか?その答は本書を読んでのお楽しみである。 (守 一雄)


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関連リンク集
ナチ的政治団体
国家社会主義日本労働者党 http://www.geocities.co.jp/WallStreet/1889/
世界戦略研究所 http://www.strategy.co.jp
超国家主義「民族の意志」同盟 http://www2u.biglobe.ne.jp/~isi/
反ナチ団体
THE HOROCAUST http://www.kt.rim.or.jp/~am0668/ht.html (2000/9/16現在)アンネ・フランクとホロコースト展。
伊賀町人権センター http://www.nttl-net.ne.jp/igahrc/main.html
ホロコースト記念館 http://www.urban.ne.jp/home/hecjpn/
立命館大学国際平和ミュージアム http://www.ritsumei.ac.jp/kic/a06/kodomo/natisu.html  
情報戦・対抗言論 Moritajapan X http://www.geocities.co.jp/AnimalPark/5794/nazi/nazimain.htm (2000/9/21現在) ナチスドイツの推薦ページ。全面工事中だが、写真を多く掲載している。
Der Angriff(デア・アングリッフ) http://www2.baynet.or.jp/~aasasaa/
遊撃インターネット http://www.tk.xaxon.ne.jp/~yuugeki/top.htm
対抗言論のページ http://village.infoweb.ne.jp/~fwjh7128/genron/genron-main.htm
Reich・帝国 http://www.jade.dti.ne.jp/~mm2009
民族の監視者 フィルキッシャー・ベオバハター http://members.xoom.com/v_b/
「りりしいライヒ」掲示板 http://www2.freeweb.ne.jp/~hitler/bbs/
文芸春秋ONLINE 特別版 http://www.geocities.com/Tokyo/Flats/2386/
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(私論.私見)