441―26 党員子女の犯罪激増現象

 これから取り上げる日共党員子女の犯罪について、興味本位に取り上げるつもりは無い。現在、少年犯罪は急増しつつあり、日共党員家庭であっても例外たり得ないのは自明である。日共党員の家庭で起った事件を殊更にフレームアップさせ批判するのは為にするものでしかない。

 とはいえ、単に世相問題で片付けてよいとも思われない。共産党員の美風として、能力があるも立身出世に抗して清貧に甘んじ、子女はそういう親の生活姿勢に共鳴して立派に育ってきたという伝統がある。今やその美風が至るところで綻(ほころ)びつつあるのではなかろうか。その原因として、現下党中央の変態的手前味噌指導が党員の頭脳と精神を病ませ、それが家庭環境に反映した結果として家庭崩壊及び子女犯罪に結びついているのではないのか、という仮説を検証したいと思う。


【1988年11月25日、女子高生コンクリ詰め殺人事件

 1988年11月25日、夜の8時半頃、ある女子学生が自転車で帰宅中少年らに拉致され、以降約40日間監禁された挙句死亡するという事件が発生した。この事件の犯人の主犯格の一人の親が共産党幹部であった。警察は行方不明事件当初から共産党幹部の家があやしいとにらんでいたが、見過ごしていた。

 その後判明するところではこうである。少年は当時16歳、父親(当時48歳)は診療所の事務職員。母親(当時47歳)も父親と同じ診療所の看護婦主任であった。事件後、23年間勤めた診療所を辞職。犯行は、約100uの敷地に3DKの建売住宅の一室で行われていた。兄(当時17歳)が居り、ほとんど一部始終を目撃し、時には食事を運んでいたにも関わらず事件発覚まで為すすべを講じなかった。兄の供述は、「気が付いた時には女子高生のリンチの傷がひどく、逆に親にも言えなくなって云々」。
 事件当時、この家庭が崩壊していた様が浮き彫りになっている。親は既に監督権が効かぬ関係に陥っており、家庭内プライバシーを擁護しており、子供の部屋に立ち入れなかったという。

 問題は、共産党幹部夫婦はその異常性に気づかなかったのか、気づいてどう対処しようとしていたのか、事件発覚後の態度はどのようなものであったのか、党中央はこれにどうコメントしているのか、警察はなぜ捜査を手控えたのか等々の疑問点の解明にある。
 


 女子児童を車に連れ込んでわいせつ行為をしたとして、埼玉県警浦和署は14日、日本共産党埼玉東部南地区委員会職員・高久博満容疑者(26)=同県越谷市赤山町3丁目=をわいせつ目的略取などの疑いで逮捕した。調べに対し「成人女性は抵抗されるので小学生を狙った」と供述している。

 調べでは、高久容疑者は先月28日午後3時ごろ、さいたま市の路上で女子児童に「小学校までの道を教えて」と声をかけて車に連れ込み、手足を粘着テープで縛りわいせつ行為をした疑い。約1時間前にも別の女子児童に声をかけたが、未遂に終わった。