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本日付の機関紙『しんぶん赤旗』によると、鈴木氏の処分が決まった。 |
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「鈴木氏が所属する京都の党組織で規約に基づいて行われたと承知している。それ以上のコメントはない」。 |
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事実関係を確認したい。処分は昨日付けか。 |
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「赤旗の報道の通りだと思う。京都府委員会での決定が行われた…。すみません、ちょっと今、手元に赤旗がないのだが、報道の通りだと思う」。 |
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鈴木氏は志位氏に手紙なりを出した上で本を出版した。除名処分をどう整理しているのか。 |
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「これも京都府委員会の除名処分の理由に書かれている通りなので、それ以上の説明を加えることはない」。 |
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ただ、今回は(処分を承認した)党中央委員会もかかわっている。 |
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「中央役員である場合には中央委員会総会で、規約違反があった場合、処分について決定をするが、そうでなければ中央の方で対応をするということではない。所属する党組織で対応を決定し、それが中央委員会の規律委員会の中で、対応に瑕疵(かし)がないかは確認するが、そうでなければそのまま承認するのが通常の手続きになる」。 |
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今回で除名処分が(ジャーナリストの松竹伸幸氏に続いて)2人目だ。 |
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「一連、起きていることの感想で言うと、本当に今、共産党が大軍拡の問題でたくさんの方々と連帯し、大軍拡に向かう政治を止めていこうと、そこに向かって共産党が一丸となって頑張っていこうというときに、こういう形でさまざまな分断が持ち込まれるようなことが行われたことをとても残念に思う」。 |
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鈴木氏は、中央委員会で除名が承認されたと赤旗に記載されているが、中央委員会が何を指しているのかとか、決定プロセスが不明確だという批判をしている。 |
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「中央委員会の中で、規律委員会というところが、特に規約違反に関わることについて取り扱うことになっている。通常の手続きに従って行われたということだ。日本全国に党員がいるので、規約にかかわる問題が起きることはある。だけど一件一件が全部、中央委員会総会の中で議論されたり、確認されたりということはこれまでもない。通常の手続きの中で今回も対応がされている」。 |
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鈴木氏は志位氏の辞任、党首選を実施すべきだと主張している。 |
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「鈴木氏のコメントについては私から一つ一つ、それに対してのことは、コメントはしないが、一連の流れということで言うと、一昨年の総選挙の時に、私たちが政権交代も掲げて選挙を戦った。その時にかなり、『共産党の綱領で日米安全保障条約廃棄を掲げているのはいかがなものか』等々の攻撃をやられたり、『(他の野党が)共産党と共闘するのはいかがなものか』と、ちょっと私もずっと定例会見をやってきていたが、総選挙を境にして共産党に対するさまざまな意見、質問の仕方がガラッと変わるような状況を感じてきた」。 |
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「総選挙の中では安倍晋三氏、自民の皆さんが先頭に立って火ぶたを切った、『共闘するのか攻撃』がさまざまにやられた。それで総選挙後から党首(志位氏)に対するいろいろな言われ方が始まったと私も体感している」。 |
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「こういう機会だから率直に言うと、私は共産党指導部の体制は、本当に集団的な英知ということでやってきたということも副委員長として経験している。例えば気候危機で出した新しい提言。若い皆さんから歓迎され、環境問題に取り組む方から、政党からここまでしっかりとした気候危機打開の政策が出ることについての感動も述べられたりした」。 |
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「この政策検討に至る過程をちょっとだけ言うと、志位氏からの問題提起があった。ジェンダー平等の政策も、これまでよりも踏み込んだまとまった政策を出すことが必要ではないだろうかという最初の問題提起はやはり委員長からだった。共産党が政策的にも多くの方と連帯するような方向に向かう上で、今の指導部の体制は役割を果たしてきたのではないだろうかと思っている。選挙の結果がなかなか難しいことも、委員長一人の責任にするような問題ではないと私自身、本当に思う」。 |
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「だから選挙で前進できなかった、あるいは野党共闘が問題にぶち当たっている、それはどうやったら解決できるのかということは、まさに私たちが指導部として、全党の皆さんに『こういうことではないでしょうか』という問題提起をするし、全党で話し合って、皆で意見を尽くして、議論して、本当に前進していこう、今で言えば大軍拡反対の運動を全党をあげてやろうと提起もしているわけだ。そういう時にこういう一連の問題が起こることの意味も大きな流れの中でとらえることも必要ではないのかなと。私の感想的な意見だ」。 |
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選挙について言及があった。鈴木氏は『このような一方的な処分をしたら統一選にも影響が出る』と発言している。 |
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「統一選は勝利に向けて全力を挙げて頑張っていく。この間、『異論を許さない』などの、私たちに対する事実に基づかない批判というか、攻撃というかに対しては、チラシも改めてつくって、私たちの規約に基づく党運営について丁寧に説明ができるものもつくった。疑問をお持ちの方のところに届けていって、この際、共産党のことをもっと知っていただく機会にしていこうではないかというふうに、勝利を目指して取り組んでいく」。 |
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鈴木氏は「志位氏に手紙を出したが返ってこなかった」と。どうすればこういう事態を避けられたか。 |
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「一般論だが、党内で議論というときには、それぞれの所属する党組織の中での議論を一番重視する。選挙の総括とかにも関わることであれば、なおのこと総選挙、参院選でなかなか議席が伸びていないことの責任がどこにあるのかというのは、まさに中央委員会で分析をした決定を出しているわけだ。その決定を所属する党組織の中で十分に議論することが求められたのではないだろうか。それがなされていると思えない。まず所属する党組織の中で徹底的な議論がされたのだろうかということがあろうかと思う」。 |
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先週の田村氏の会見(10日)で長崎新聞社への抗議の問題が話題に出て、数日後(13日)の小池晃書記局長の会見で党は誤りを認めた。 |
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「(先週の会見で)長崎新聞への抗議ということで何社かの方から質問を受けた。私はあのやりとりの中で、抗議ということについては、事情を把握して、対応について集団的な議論が必要だということを、この場でも皆さんからの問題提起を受けながら私自身も問題意識を持った」。 |
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「記者会見が終わってすぐに小池氏をはじめ、赤旗でこういう報道がされていると…。ちょっと私、(抗議の事実を伝えた10日付の赤旗記事を)ざざざっと読んでしまっていたこともあって、皆さんからの質問を受けて、抗議というふうなタイトルで出されている記事だったのかと改めて再認識をしたものだから、これはどうなんだろうかと」。 |
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「ここで答えたように、この間、私たちは新聞各社に対して抗議という対応はしていないもとで、果たしてこの対応はどうなのかと、どういう経緯でこうなって赤旗にこういう記事が載っているのかということは、ただちに対応が必要ではないだろうかということで問題提起して、週末にかけて、急いで、どういう経緯ということも含めて確認が行われ、月曜の小池氏の会見につながっている。十分なお答えができなかった。集団的検討をしていなかったので、皆さんとのやりとりの中ですれ違う回答になっていたと思う。一般論でお答えしていたので」。 |
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(10日の会見の時点では)赤旗の記事は十分に読んでいなかった? |
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「読んでいなかった。ちょっと質問準備等々もあって、ばあっと目を通すことになっていた」。 |