転載「ゴルゴ14氏の悪魔王国の建設」

(最新見直し2007.5.17日)

 (れんだいこのショートメッセージ)
 ゴルゴ14氏の「悪魔王国の建設その1」を転載する。

 2007.5.17日れんだいこ拝


【悪魔王国の建設】
 ★悪魔の世界統一王国(第6天魔王国)の青写真
 ◆支配者と召使だけになる

 統一世界政府と単一通貨制度。これを支配する終身制の、選挙によらない世襲の寡頭支配者たち。彼らは中世と同じく封建制度形式で仲間うちから自主的に選択を行なう。この統一世界国家では、家庭ごとに児童数を制限し、病気、戦争、飢餓によって人口を限定し、最終的に世界総人口として支配階級にとって役立つ10億人の人々が厳重にハッキリと決められた地域に残ることになる。

 中産階級はなく、支配者と召使だけがいる。同一の統一法典を実行する世界裁判所の法制度のもとで、全ての法律は一律となる。これを後方支援するのが統一世界政府警察と統一世界統合軍で、以前の国々すべてに法を強制する。そこに国境は存在しない。制度は福祉国家を基礎にする。統一世界政府に従順で役立つ人々は、生きる手段を報奨として与えられる。反抗的な者達はただ餓死させられるか、無法者(アウトロー)と宣告され、そのうえで誰でも彼らを殺したいと願う者の獲物となる。小火器及び武器の私有はいっさい禁止される。
 ◆宗教は一つだけ許される

 宗教は一つだけ許される。それは統一世界政府教会という形になる。悪魔主義ルシファ信仰魔術(約紀元前12000年前にアトランティス大陸で、大サタン(コーラ)が存在し(その時に悪魔統一王国の計画を立てる。その「計画書」が今日まで引き継いでいる)、そして神エホバ(正式の名はエル・ランティ様)の双子の弟である悪魔ダビデ・カンターレ子爵と妻へレナ(ヘラ)・カンターレが受け継いだ。其の家来が、3500年前古代ギリシャで上の二人で操られた天使ルシエルの合体者がルシファである。

 悪魔主義ルシファという考えは、悪魔の一部分しか表現されていない。ルシファはむしろ悪魔に脅迫されて動かされていたのです。今現在は改心して天上界で修業しているのです。また、宇宙の自然法則の知識ある霊体の中で、人間の心の弱点を利用し、宇宙科学的手法(霊体で現象を起こすときは、全て「超現象」として見られている)を用いて悪(反道徳的生き方)の道を誘い洗脳する霊体は、全て「悪魔」と呼ぶのです。今、共産主義者(反道徳推進者)の霊体は全て「悪魔」と呼んでいるのです。それは、「異星人」の中にも居ます。上記の霊体全てが「地球を深く理解している異星人」であるから。天上界は一応悪魔主義の霊体を「消滅」する努力しています(これが「最後の審判」です。)!忍)が統一世界政府の正当な教育課程に認定され、私立ないし教会立の学校はなくなる。すべてのキリスト教教会は打倒されて、キリスト教は統一世界政府のもとでは過去のものとなる。

 個人の自由や自由という考えそのものが残存しない状況を引き起こすために、共和政体とか統治権とか人民に属する権利などというものを消滅させる。民族としての誇り、人種的アイデンティティーは根絶され、過渡期には人種的血統を口に出しただけで極刑に処せられる。

 各人は自分が統一世界政府の創造物であるとたっぷり教えこまれ、すぐ照合しやすいように身体に身元確認番号をハッキリと刻印される。身元確認番号はベルギーのブリュッセルにあるNATOのコンピュータのマスタ・ファイルに入っていて、統一世界政府の役所は好きなときにすぐ検索できる。CIA,FBI、州警察、地方警察、IRS(内国歳入庁)、FEMA(連邦緊急管理庁)、社会保障制度のマスター・ファイルは膨大に膨張して、合衆国全個人の人物記録の基礎となる。
 ◆ポルノが奨励され、結婚は違法となる

 結婚は違法とされ、私達が知っているような家族生活はなくなる。子供は幼い年齢で両親から取り上げられ、国家財産として後見人によって育てられる。(そういう実験が東ドイツのエーリッヒ・ホーネッカーのもとで行われた。国家によって忠実でない市民と見なされた両親から子供が連れ去られたのです。)

 女性は「女性解放」運動の不断の進行をとおして堕落させられる。フリー・セックスが強制させる。20歳までに一回でも応じないことがあれば、女の体に容赦なく仕返しをして罰することができる。女性に子供が二人生まれたのちは、自己堕胎を教えられ実行させられる。そういう記録が統一世界政府の地域コンピュータの女性人物ファイルのなかに収められる。女性が二人子供を産んだあとで妊娠したら、強制的に中絶病院に移され、堕胎手術と不妊手術を施される。

 ポルノは奨励され、あらゆる映画館でホモセクシャル、レズビアンのポルノ写真も含め強制的に上映される。「娯楽用」麻薬の使用が強制されて、各人に麻薬規定量が割り当てられ、世界中の統一世界政府商店で購入出来るようになる。マインド・コントロール用の麻薬が広がって、使用を義務づけられる。そうしたマインド・コントロール用麻薬は人々に知らせず了解無しに食物や水道水に入れられる。麻薬バーが設けられ、統一世界政府職員が経営し、ここで奴隷階級は自由時間を過ごす事が出来る。こうして非エリート大衆は、自分自身の意志がなくやすやすと組織・支配される飼い慣らされた動物の水準にまで落とされる。
 ◆全ての富が「300人委員会」に集められる

 経済制度は、寡頭支配階級が集団奴隷労働キャンプを維持するのにキッチリ足りるだけの食料と役務の生産を許容する範囲にもとづいて構築される。すべての富は300人委員会のエリートメンバーの手に集められる。各人が生き残る為には、まったく国家に依存しなければならないことを理解するよう教えこまれる。世界は300人委員会の行政命令によって統治される。行政命令が即席の法律となる。

 すでにボリス・エリツィンが300人委員会の命令によって300人委員会の意志をロシアに押しつけるための試運転を行なっている。処罰と法廷は存在するが、正義の法廷は存在しない。

 産業は原子力エネルギー・システムとともに全面的に破壊される。300人委員会の会員と彼らが選んだ者のみが地球資源を取り出す権利をもつ。農業は300人委員会に一手に掌握され、食料生産は厳しく管理される。これらの手段が功を奏し始めると、都市の大人口は、カンボジアでポル・ポト(1987年に殺されている)派によって行われた統一世界政府の実験のように、強制的に遠隔地に移動させられ、移動を拒む者は皆殺しにされる。
 ◆世界の人口を管理可能水準の10億人に維持する

 安楽死が不治の病人と老人に義務づけられる。クーデンホフ・カレルギーの著作に描かれているように、都市はあらかじめ決定された人口数以上には大きくしない。必須労働者は現在居住する都市が人口過剰になれば、他の都市へ移住させる。非必須労働者はアトランダムに抽出して規定数をみたすために送られる。

 少なくとも40億の「無駄飯食い」が2050年までに限定戦争、致命的急性進行病の計画的流行、飢餓によって除去される。エネルギー、食料、水は、非エリートには生存レベルを維持できる程度に与える。これは西ヨーロッパと北米の白人人口を手始めとしてほかの人種にまで広げられる。他の大陸よりも、カナダ、西ヨーロッパ、合衆国の人口の多数がより迅速に殺され、最終的に世界人口を管理可能水準の十億人にする。このうち5億人は中国人種と日本人種から構成される。彼らが選ばれるわけは、何世紀にもわたって組織されていて、権威に疑いをもたず従うことに慣れた民だからである。

 時々人為的に食料と水の不足および医療計画が実行されて、大変に彼らの生存そのものが300人委員会の善意に左右されることを思い起こさせる。

 住宅、自動車、鉄鋼および大型商品の作業が破壊されたのちは、住宅供給は限定され、存続を許された産業はどれもNATOとローマクラブの監視下に置かれる。全ての科学的探究と宇宙探検の開発が300人委員会の管理下でエリートに限って許されるのと同じである。以前の全ての国の宇宙兵器は核兵器といっしょに破壊される。

 すべての必須および非必須の医学品、医師、歯科医、医療労働者は中央コンピュータのデータバンクに登録され、各市町村の責任者である地域管理者の書面許可なしには、どんな医療品も医療も処方されない。

 合衆国には異質の文化をもった人々が洪水のようにあふれ、ついには白人のアメリカ人を圧倒する。この人々には合衆国憲法が表す意味について何の考えもなく、其の結果憲法を擁護するために何もしない。そして、自由と正義の観念は取るに足りないほどしかない。
 ◆民間銀行は違法となり、法を犯すと即座に処刑される

 国際決済銀行と世界銀行以外の中央銀行は操業を許されない。民間銀行は違法となる。達成した労働に対する報酬は、統一世界政府内で一律のあらかじめ決められた統一規律に従って支払われる。賃金論争も、統一世界政府の規定した標準的統一支払い規準から逸脱することも一切ない。法を犯す者は即座に処刑される。

 非エリートの手には現金は硬貨一枚も渡らない。すべての取引は身元確認番号を打ちこんだ個人管理カードを使って行われる。300人委員会の規則・規定に少しでも違反する者は、その違反の性質と程度にしたがって一定期間カードの使用を停止されることになる。

 そういう人は、買物に行くと、カードがブラックリストに載っているのがわかって、何も手に入れられなくなる。「古い」硬貨、つまり以前にはあったが現存しない国々の貨幣を使おうとすることは、死刑に処せられるべき重大犯罪と見なされる。そういう硬貨はすべて猶予期間以内に銃、ライフル、爆薬、自動車といっしょに引き渡しを要求される。エリートと統一世界政府の高官だけが個人のパスポート、武器、硬貨、自動車をもってよいとされる。

 違反が悪質であれば、カードは検問所で提示するときに没収される。これ以後、其の人間は食料、水、住居、職、医療を手に入れる事が出来なくなり、公式に無法者として登録される。こうして無法者の大群がつくりだされる。彼らはやっと生きていけるだけの地域に住み、姿を見られたら狩り立てられて捕らえられ、撃ち殺される。どんな形であれ、無法者に手を貸す者は同じように撃ち殺される。期限を過ぎても投降しない無法者は、以前の家族のひとりを無差別に選び、身代わりに服役させる。
 ◆暴力抗争が助長され、若者は野蛮化特別教育を受ける

 アラブ人とイスラエル人、あるいはアフリカの部族同士のように敵対する党派や集団は、違いを誇張されて、NATO及び国連オブザーバーの監視下でお互い同士せん滅戦争をする事を許される。こうした消耗戦が行われるのは統一世界政府が権力を掌握する以前で、シーク教徒やイスラム教パキスタン人とヒンズー教インド人のような民族的・宗教的違いのある大集団が居住するあらゆる大陸で、巧妙に仕掛けられる。宗教的・民族的違いが誇張され、いっそう激しくされて、暴力抗争が其の違いを「解決する」手段として奨励され助長される。

 全ての情報サービス、活字媒体は統一世界政府の管理下に置かれる。通例の洗脳管理手段は、合衆国で実行されて芸術にまで高められた方法で「娯楽」としてまかり通る。「反抗的」両親から引き離された若者は野蛮化特別教育を受ける。若者は男も女も統一世界労働キャンプ制度のための看守の資格取得訓練を受ける。
悪魔王国21ケ条の最終目標

 イルミナティ、風を征服するモリア、ディオニソス教団、イシス教団、カタリ派、ボゴミール派の後継者である秘密の天才・秀才団体である最終目標は何か。

 自らもまたオリンピアンと呼ぶこの団体(彼らは真実自分たちは伝説のオリンポスの神々と同等の力を備えていると信じ、神とあがめるルシファ(この上に悪魔ダビデのグループがある)を、我々の真実の神(エホバ、現ミカエル大王)以上の位置に置いている)は、神聖なる権利によって次のことを完遂することが絶対の使命と信じている。

 教会と金融システムを彼らの管理下に置いた統一世界政府=新世界秩序

 統一世界政府が1920年代、30年代に「教会」を興しはじめたことを知る人は多くない。彼らは人類には本能的に宗教信仰の必要があることを認識した。そこで彼らは、自分たちが望む方向へ信仰のチャンネルを切り替えさせるために「教会」を興したのである。
 すべての民族性と民族的な誇りを徹底的に破壊する。
 彼らが編み出した上記のものを別として、宗教(特にキリスト教)を破壊する。
 マインド・コントロールや、ブレジンスキーの「テクノトロニクス」を呼んだ人間に似たロボット、フェリックス・ジェルジンスキーの「赤いテロル」が子供が遊ぶように殺しをする恐怖などの手段を通じて、個々人をコントロールする。
 いわゆる「脱工業化零成長社会」において、産業と電力を生み出す核の生産を終焉させる。例外はコンピュータとサービス産業である。アメリカ合衆国の産業はメキシコのような奴隷労働が豊富な国々に輸出される。産業破壊の結果生じる失業者は、アヘン、ヘロインあるいはコカインの常用者となるか、われわれが今日グローバル2000として知っている人口削除計画の対象となるかである。
 麻薬とポルノグラフィの合法化。
 大都市の人口削除は、カンボジアではポル・ポト(1987年に暗殺された。)政権によって実現された。ポル・ポトの人間絶滅作戦と同じ事が、合衆国ではローマクラブの研究調査機関の一つによって実行に移されるだろうということに注意する必要がある。
 300人委員会が価値ありと判断した以外のすべての科学を抑圧する。特に標的とされるのは平和利用の核エネルギーである。とりわけ300人委員会と其の手先の新聞(ニュヨーク・タイムス、ワシトン・ポスト,TIMEなど)が憎悪を叩きつけるのは、核融合実験である。(今、現在はむしろテスラ系列の科学者の実験(スカラー波(重力波)・気候実験・マインドコントロール機・脳の中のインタラプト・生物低周波関連性、これら全て宇宙大自然の法則から生み出した品)を影で開発実験を行っていてそれを新聞で発表しない。それ故に国の安全性が更に無くなっている。要するに「存在」しないものとして一般の人達に「洗脳」している。それ故にいつでも悪用することが出来る。「善用」すれば、資源問題を解決出来る!忍)

 適切に用いられた核融合トーチは、非常にありふれた物質あるいは利用されていない資源からエネルギーを取り出すことが出来る。核融合トーチの用い方は無数にあり、一般にはまだ知られていない利用法で人類に益するであろう。(この問題は、やはりキリスト教の楽天家の考え方をしている。キリスト教の考えで一番危ないのは全知全能の神が「存在」し、だから、絶対的「宇宙大自然の法則」に外れても助かる見込みがあるという思考なのです。しかし、これは「嘘」である。「全知全能の神」は「存在」しないで、嘗て「神」と云われた人は、「人間」(必ずしも地球人とは限らない、今の地球の人類の「科学」はまだ「未発見」のものがある。「過去」の「超古代」文明時期は学んだのがある。しかし、地球人類の「精神」の「退歩」により科学利用の「無責任」より「古代核戦争」と「自然破壊」が起き人類大半が滅亡)として生まれたのであり、唯一絶対的「宇宙の法則」を学び、「肉体の死」以後、「聖なる道徳心」をもって、その「法則」を利用して「奇蹟」を行ったこと。「聖霊」の「存在」を「神」と云ったのです。「宇宙の法則」の外れた生き方をすると、「自然災害」で全人類(太陽系・地球そのもの)が滅亡する可能性もあるのです!忍)
 先進国の限定戦争という手段、または第3世界諸国の飢饉と疫病という手段によって紀元2000年までに実行される30億人の「無駄飯食い」と呼ばれる人々の死。300人委員会はサイラス・ヴァンスに、このような大殺戮をもたらす最上の方法について報告させている。この論文は『グローバル2000報告』という題で出版され、合衆国政府を代表してカーター大統領がこれに賛成し、国務長官エドウィン・マスキーが承認している。『グローバル2000報告』にそって、合衆国は2050年までに人口を1億人まで減らすはずである。
10  大量に失業者を作り出して、国民の士気を阻喪させ、労働階級の労働者を混乱させる。ローマクラブが採用した脱工業化零成長政策により仕事が縮小される結果、士気阻喪された労働者たちは、アルコールと麻薬に走るだろう。若者たちは、ロック・ミュージックと麻薬で現状に対して反抗しようとするだろう。そして、このような破壊は家族単位に及ぶだろう。

 この視点から300人委員会はタヴィストック研究所に、いかにこのような状をつくりだすかの詳細な計画案を用意させている。タヴィストックはウィリス・ハーモン教授指導のもとにスタンフォード研究所をこの作業に当らせた。この事業はのちに『水瓶座の謀略』[堺屋太一現企画庁長官監訳『アクエリアン革命』として邦訳あり]として知られるようになった。
11  次から次へと危機を作り出しては、そのような危機を「操作」し、あらゆる地域の人々に自分で自分の運命を決定できないようにさせる。こうすることによって、余りにも多くの選択肢に人は嫌気がさし、巨大な規模で無関心が広がるという結果を生じさせる。合衆国の場合には危機管理の部局がすでに設けられている。其の名を連邦緊急管理庁(FEMA)である。
12  新しいカルトを導入し、不潔で頽廃的なミック・ジャガーの「ローリング・ストーンズ」(ヨーロッパの黒い貴族たちに非常に気に入られたストリート・ギャング・グループ)や「ザ・ビートルズ」にはじまるタヴィストック研究所がつくりだしたすべてのロック「ミュージック」ギャングを含む、すでに活動している者たちを煽導する。
13  イギリス東インド会社の奉仕人ダービーがはじめたキリスト教根本主義のカルトを引き続き奨励する。根本主義はユダヤ人こそ「神に選ばれた民」であると説くことを通じて、また、誤ってキリスト教助成という宗教上の理由によりかなりの金額を寄付させることによって、シオニスト国家イスラエル(悪魔ダビデの国)を強化するだろう。
14  ムスリム同胞団、イスラム根本主義、シーク教徒のような宗教的カルトを拡大強化し、ジム・ジョーンズの体験と「サムの息子」型の殺人を実行する。とくに、故アヤトラ・ホメイニが通称MI6と知られている英国軍事情報部第6課の傀儡であることは、ジョン・コールマン博士著『何が真にイランで起こったか』で述べたことである。
15  存在する全宗教、特にキリスト教を徐々に弱体化させるために、世界中に「宗教的解放」の思想を宣布する。これは「イエズス会の解放の神学」にはじまった。この思想はニカラグアを支配していたソモサ一族を失墜させ、現在ではエルサルバドルを滅亡させ、コスタリカとホンジュラスを25年間にわたる内戦に引きずり込んだ。

 いわゆる解放神学説の活動的な実例は、共産主義志向のマリー・クノール伝導団である。近年、広範なメディアの注意をひいた、エルサルバドルで発生したマリー・クノールの4人の尼僧による殺人事件がこのことを証明する。
 4人の尼僧は共産主義者で破壊分子であり、彼らの活動はエルサルバドル政府の記録に残されている。合衆国の新聞やニュースメディアは、エルサバドル政府が所有する膨大な記録、マリー・クノール伝導団の尼僧が国内で行っていたことを証明する記録を、一行たりとも報道することを拒絶した。マリー・クノール伝導団は多くの国々で活動し、ローデシア、モザンビーク、アンゴラ、南アフリカへ共産主義を持ち込むうえで大きな役割を果たした。
16  世界経済の全面的崩壊の原因をつくり、政治の全面的混乱を引き起こす。
17  合衆国の内政外政をコントロールする。
18  国連(UN)、国家通貨基金(IMF)、国際決済銀行(BIS)、国際司法裁判所などの超国家的組織に、可能なかぎり全面的な支援を与える。
19  すべての政府を破壊し、政府によって代表される国民の侵すべからざる高潔さを内部から崩壊させるべく活動する。
20  世界にまたがるテロリスト機構を組織し、テロリスト活動が行われた場合にはいつでもテロリストと交渉する。 モロ首相とドジャー准将が誘拐されたとき、イタリア政府とアメリカ政府に赤い旅団と交渉するように説得したのはベッティーノ・クラクシ(ローマクラブ・NATOのキーマン)であったことを想起せよ。余談であるが、ドジャー准将は、彼に起こった事を決して口外しないように口封じされていた。若し彼が喋るようなことにでもなれば、キッシンジャーがアルド・モロ、アリ・ブット、ジア・ウル・ハク将軍に執行したような「恐ろしい実例(暗殺)」となったことは疑いない。
21  完膚なきまでに破壊する目的をもって、アメリカ(日本も含む自由主義国)における教育をコントロールする。
 ★ブレジンスキーの『テクノトロニック時代』
 ◎ 大衆を「無目的」にせよ

 ブレジンスキーは、ポーランドの運命に関心を寄せるアメリカ人すべてが読んだと思われる本の著者である。書名は『テクノトロニック時代』、それはローマクラブが委嘱して書いた本である。其の本には将来アメリカを操るのに用いる手段と方法がおおっぴらに書かれている。また、クローン人間と「ロボトイド」、例えば人間そっくりに振舞い、人間そっくりに見えるが、人間ではない人間についても触れている。

 三百委員会に言及してブレジンスキーは、アメリカが「祖先たちとは何か違う時代に入り、「我々はテクノトロニック時代に向かって前進しつつあり、いとも簡単にテクノトロニック時代が独裁者となるであろう」と書いている。

 ブレジンスキーは、我々の社会は「いまや増加する無目的な大衆にアヘンを提供する娯楽と見物(テレビの集中的スポーツ放映)を基礎にした情報革命の真っただ中にいる。」と説き進める。ブレジンスキーはいつから予見者あるいは予言者になったのか?彼に未来が見えたことがあっただろうか?

 答えは「否」である。彼が著書に書いたことは、三百人委員会がローマクラブに与えた実行の為の青写真のコピーにすぎない。1991年までに我々が既に無目的な大衆になったというのは本当か(日本は、完全に3無主義の時代に入っている)?三百万人の失業者と4万人のホームレスの人々が「無目的な大衆」即ち少なくともその中心である、とは言えるであろう。

 レーニンとマルクスが確認した「大衆のアヘン」宗教に加えて、現代の我々には大衆スポーツ観戦、放縦な性的渇望、ロック・ミュージック、若い世代全体をおおう麻薬常用(日本の場合は、シンナー遊び、覚醒剤)というアヘンがある。思慮分別のないセックス(今日本で一番盛んな行為)と麻薬常用は、身の回りで起こっていることから目を反らすよう仕向ける。

 『テクノトロニック時代』の中でブレジンスキーはまるで人々が無生物でもあるかのように「大衆」について語る。引き続き彼は、「大衆」をコントロール(操る、洗脳)する必要を力説するが、ある問題では思わず口をすべらせ、次のように秘密を漏らしてしまう。
  
 「同時に、各個人に対する社会的・政治的コントロールを発揮する能力が広範に拡大されるだろう。それは間もなく市民一人ひとりを殆ど絶え間なくコントロールし、傾向を見るデータを加えて、個人の健康に関する最も細かなデータや一人ひとりの個人的行動にいたるデータまで含め、最新のファイルを確保出来る所まで能力を高めるだろう」。
 「これらのファイルは専門家によって瞬時に検索されるだろう。情報をコントロールする人々の手に力が引き寄せられるだろう。現存する諸団体や諸組織は、おそらくあらかじめ社会危機を発見し、それを処理するプログラムを実際に展開する仕事の脱危機管理機関がとって代わるだろう(これは、後に出現したFEMAの活動を叙述している)」。
 「この事は、我々が知っているような政治上の措置を行う余地の少ないテクノトロニック時代という専制絶対支配に向かって、これからの数十年の驀進させることだろう。今世紀末を見通すなら、最終的に人間に似た機能を持ち、同じく人間に似た理性をもった存在を含めて、生化学的洗脳(マインドコントロール)と人類遺伝子組替えの可能性が、いくらか困難な問題を生じさせるかもしれない」。
 
 ブレンジスキーは一民間人としてではなく、カーター大統領の国家安全保障問題顧問、ローマクラブの指導的な一員、300人委員会及びCFRの一員、そしてポーランドの黒い貴族の一員としてこれらの事を書いている。彼の著書は、アメリカがいかに産業を基礎とした社会を捨てて、彼が説く「まぎれもなく新しい歴史的な時代」に突入しなければならないかを力説する。
 「アメリカのアメリカらしさを作り出したものは、ポップアートであれLSD(麻薬)であれ、進んで未来を体験するという気性である。今日、アメリカは創造的な社会であり、他の国々は意識的にせよ無意識にせよアメリカに見習っている」。

 彼がここで言っているのは、アメリカは古い秩序を破壊し、統一世界政府=新世界秩序に入っていくよう引っ張っている300人委員会の政策の実験場になっているということである。
 ◎共謀者達の全地球計画

 『テクノトロニック時代』のある章では、新しい技術が、如何に社会ならびに国際関係の平和をひずませ、緊張感の張り詰めた対立をもたらすかを説明している。奇妙なことに我々は既に監視付きの極度の緊張下に置かれている。キューバのルールドは、其れが起こった場所である。

 もう一つはベルギーのブリュッセルにあるNATO本部である。そこには「666」(聖書黙示録で言う悪魔の象徴)と名付けられた巨大なコンピュータがあり、ブレジンスキーがあげたあらゆるタイプのデータに加えて、現存する数十億の人口の数倍のデータをたっぷり収容できる。もし、グローバル2000大量殺戮が実行されたら、とても使い切れないほどのデータ収容能力である。

 データ収集はアメリカ(日本も確認した方が良い)ではいとも簡単であって、社会保障や自動車運転免許証から、ブレンジスキーと300人委員会が公表した監視記録を「666」に供給して追加することが出来る。

 委員会は既に1981年に、当時ソ連政府を含めた各国政府に、「300人委員会が新世界秩序(悪魔世界統一王国)のために用意している完全なる統制を行わない限りは、世界は混乱におちいるであろう。統制は我が委員会並びに『全地球計画と危機管理』によって執行される」と警告を発した。コールマン博士は1981年にこの情報を入手した数カ月後、この確たる事実を報告した。

 もう一つの問題は、以前からロシアが統一世界政府樹立の為の準備会議に招待されていたという事実である。

 1981年にコールマン博士が前述のことを書いた時点では、共謀者達の全地球計画は既に各国で準備完了の状態に入っていたのである。 過去十年を振り返ると、如何に迅速に300人委員会の計画が進行していたかがわかる。もしも1981年に前述の情報が警告の役割を果たさなかったとしても、我々が知っているように、合衆国の終焉が最終段階に近づいている今日、更に強い警告がなされなければならない。
 ★国境を越えた陰謀
 ◎ ウィリー・ブラントの「決定的攻撃」作戦

 ローマクラブは、国務省のエリオット・ト・アブラムズが計画した広大な計画の一環としてエルサルバドルの25年戦争にも直接手を下した。それは300人委員会の会員で社会主義インターナショナルの指導者の元西独首相ウィリー・ブランド、幸いにも不成功に終わったがエルサルバドル・ゲリラに対する「決定的な攻撃」の落とし前を付けさせられたブラントであった。

 エルサルバドルは、中米を新しい30年戦争の一大舞台と化する為に300人委員会が選んだ地域であった。この事業は「アンデス計画」という一見無害な名称のもとにキッシンジャーに割り当てられた。陰謀家達が全ての国境を越えた如何に行動するかを誇示するため、ブラントが計画した「決定的攻撃」作戦は、思いがけずフェリベ・ゴンザレスのキューバ訪問という形に留まった。

 このゴンザレスという人物は、当時、ローマクラブ任命のスペインの将来の首相候補であった。コールマン博士とは別に、コールマン博士の情報将校時代の1、2の同僚と以前の同僚の誰もが、ゴンザレスがキューバに行く前にはそんな話は聞いていなかった。ゴンザレスはローマクラブのエルサルバドル関係担当官であって、フランコ将軍の死後、スペインで初めて社会主義者から政界にのし上がった人物である。ゴンザレスは、ワシントンに赴く途次、80年12月に行われたローマクラブ社会主義者達の「ゲット・レーガン」「レーガンをやっちまえ!」集会に参加した。

 ゴンザレス・カストロ会談の手土産は、300人委員会の最も悪名高き左翼頭脳集団である政策研究所(IPS)が派遣した左翼ゲリラのギレルモ・ウンゴであった。ウンゴはカストロ訪問の為ワシントンからキューバへ飛ぶ途中、謎の飛行機事故で死んだIPSの一員に派遣されたのである。

 承知しておかなければならないのは、政治上は左翼とか右翼とか言われていてもどちらも同じ人物に操られているということである。この事が判れば、、ウンゴかエルサルバドルの右翼指導者ナポレオン・デュアルトの生涯の友であることも理解出来る。エルサルバドルのゲリラによる「決定的攻撃」が実行されたのは、キューバ会談後のことであった。
 ◎ ラテンアメリカ諸国はなぜ麻薬に走ったか

 南米と合衆国を対立させる事は、300人委員会がキッシンジャーに与えた特別の密命であった。マルビナス戦争(フォークランド戦争としても知られている)と、それに引き続く経済混乱と政治激動によって引き起こされたアルゼンチン政府の転覆は、300人委員会の最高幹部の会員であるキャリントン卿と提携したキッシンジャー一味が計画した行動だった。
 合衆国における300人委員会の主要な資金の一つ、コロラド州のアスペン研究所もまたイランの国王(パーレピ国王)没落時と同様、アルゼンチンの計画に参画してその役割を果たした。ラテン・アメリカは、そこに属する諸国と相互防衛条約を結んでいるからというだけでなく、アメリカ技術・重工業の輸出の巨大な市場であるという意味でも、合衆国にとって重要な地域である。もしこの事が実現していたなら、ためらっていたアメリカの企業の多くを刺激し、新しい何千という仕事を得たはずだった。

 この大きな可能性を積極的に評価する代わりに、300人委員会は、アメリカを脱工業化ゼロ成長社会にする計画を実現するために重大な脅威であると見なし、直ちにアルゼンチンの例のように他の南アメリカ諸国に、民族主義、独立、自治を鼓吹するような思想を忘れるようにと警告した。これが、非常に多くの南アメリカ諸国がなぜ自らを維持すべく麻薬に走ったかの理由である。

 一般にアメリカ人はメキシコを見下しがちだが、これこそ300人委員会が合衆国の人々にメキシコに対して取らせたい態度である。我々に必要なのは、メキシコと南米に対する態度を改める事である。メキシコは、アメリカ人にとってもメキシコ人にとっても等しく何千という仕事を供給出来るあらゆる種類の合衆国の商品の巨大な代表的な市場である。我が国の産業を「中南米に」移し奴隷的賃金を支払う事は、両国の利益にはならない。その事で利益を得るのは「オリンピアンズ」(世界支配者)だけなのである。

 メキシコは核技術の大部分をアルゼンチンから受けていたが、マルビナス戦争が終止符を打った。ローマクラブは86年、諸国を発展させる核技術の輸出を停止すると宣告し、豊富で安価な電力を供給する原子力発電所を持っていたメキシコは、「南アメリカのドイツ」となってしまった。91年までに、イスラエル向けを除いては、全ての核技術の輸出を停止した陰謀家達にとって、メキシコのような状態は一大災厄だったのだ。300人委員会がメキシコに抱いていたのは、封建的な農民国、メキシコ石油をたやすく操作し、持ち去ることの出来る状態であった。安定し繁栄するメキシコだけが合衆国にとって本来は利点になるのであるが、前述の事が陰謀家達が手を打ちたいと思っていた本心であり、それ故に彼らはメキシコに対して何十年間も当てこすり、中傷し、直接的な経済戦争を仕掛けてきたのであった。ロペス・ポリティーヨが大統領に就任し銀行を国有化する前に、300人委員会の代表であるウォール街の銀行とブローカーによって、メキシコから1日に二億ドルもの資本逃避が行われたであろう。

 もし合衆国に政治屋ではなく国を運営する政治家がいたなら、メキシコの政治家と共同して、メキシコを希望なき国に変えようとする統一世界政府=新世界秩序計画を押し戻す事ができたであろう。もし我々がメキシコに対するローマクラブの計画を駆逐出来たなら、回復に多大の時間を要する衝撃を300人委員会に与える事が出来たであろう。イルミナティの後継者達は、彼らがメキシコで味わわされたと同じ脅威を合衆国でも味わうことになったであろう。メキシコの愛国運動と共通の基盤を求めて、合衆国の我々は不退転の力をゆっくりと前に進める事が出来たであろう。だがそのような行動はリーダーシップを必要とする。我々(日本も含めて)には、他のあらゆる分野の試みよりも、このリーダーシップが欠けているのである(此のリーダーシップをミカエル大王様が直々に教育されている千乃裕子先生と我々は主張するのである!忍)。
 ★謀略者の横顔
 ◎ サー・ピーター・ヴィッカース・ホールの予言が的中した「脱工業社会」

 300人委員会は、その数多くの提携組織を通じて、レーガンの大統領としての職責を無に帰する事が出来た。ヘリテージ財団のスチュアート・バトラーは、此の件に関して「右翼は80年に勝利したと考えたが、事実は敗北したのだ」と語った。バトラーはここで、右翼が勝利したと考えたとき、レーガン政権の要職がヘリテージ財団が任命したフェビアン主義者に占拠されてしまった事に気付いたと云う事を言っている。
 バトラーは、合衆国の右翼思想の中に、合衆国のフェビアン主義者の頭でありヘリテージ財団の第1人者のサー・ピーター・ヴィッカース・ホールが公然と選挙戦中にその意見を述べていた左翼急進主義の原理を注入したと説き続けているのだ。サー・ピーター・ヴィッカース・ホールは保守系の「頭脳集団」を切り回している間ですら、フェビアン主義者のままでいた。英国の寡頭軍事産業一族ヴィッカースの一員として、彼は強固な地位と絶大な力を持っていた。ヴィッカース一族は第1次世界大戦時に対立する両陣営に武器を供給し、ヒットラーの興隆時にも再び武器を供給した。
 ヴィッカースは表向きカルフォルニア大学の都市・地域開発協会に属していたが、英国労働党の頭で300人委員会の会員であるアンソニー・ウェッジウッド・ベンの長年に渡る腹心の友であった。ヴィッカースもベンも共に、世界最初の洗脳団体であるタヴィストック研究所の構成員と同じ扱いを受けている。ヴィッカースはタヴィストック研究所の訓練を受けた非常に効果的な演説をする。次はその一例である。
 「二つのアメリカがある。一つは19世紀の重工業を基礎にした社会である。もう一つは古 いアメリカの破片の上に建てられた成長する雑工業化社会である。来るべき数十年の内に起 こる経済的・社会的破局は、これら二つの社会の間に起こる危機である。この二つの社会は 根本的に相容れぬものであり、共存する事が出来ない。雑工業化社会の末期には重工業社会 を粉砕し消滅させるに違いない(これは、産業の基盤を破壊する演説である!忍)」

 この演説は81年に行われた事を想起して頂きたい。合衆国(自由主義国)の経済と産業が如何にサー・ピーターが予告したとおりに正確に進行したかが分かるはずである。関係者から91年の景気後退はいつまで続くのかと聞かれた時に、私はこのサー・ピーターの演説を引用し、95?96年には終わらないだろう、事態は我々知っている60?70年代とは違うからだと説明しておいた。
 演説が行われて間もなく、私は自分のニュースレターでもそれを紹介したが、如何にそれは予言的であったことか。だが、この事は、300人委員会とその執行機関であるローマクラブが既にアメリカについて述べていた事に照らし合わせれば予測は可能であった。
 サー・ピーターが遠回しに言った事は何だったのか?普通の日常用語に直せば、彼は、古いアメリカ人の生活様式と憲法に基づいた真実かつ信頼出来る連邦政府は、新世界秩序によって破壊されつつあると云う事であり、我々が知っているアメリカを其の様に進める、さもなければ粉々にしてしまうと言っているのである。

 ◎ 心霊術師か、魔法使いか、それともイカサマ占い師か?

 先に述べたように、300人委員会はしばしばはっきりと見える存在でもある。サー・ピーターは例外ではなかった。サー・ピーターが次の様に演説を結んでいるのを見れば、彼が何処から来たかが明らかになるだろう。

 「私はヘリテージ財団や類似の団体と働けて大変幸福である。真のフェビアン主義者は更 に急進的な思想を新右翼に期待する(この新右翼の代表が、国内の改革路線の人達である !忍)。この10年以上、英国国民は絶えず、如何に産業が落ち目になっているかという 宣伝の集中砲火を浴びている。この事は全て事実であるが、宣伝の真の効果は国民の士気 阻喪にある(正確にはタヴィストックの新科学(ニューサイエンス関係の科学者達が仕掛 けた)」

 「経済の更なる悪化は米国(自由主義国!忍)においても同様であろう。人間に困難な選 択を迫るには、これ(混乱、士気阻喪)が必要である。将来に対して何らの計画もなく、 あるいは、有権者が前進を阻むならば、想像も出来ないほどの大規模な社会的混乱が起こ るであろう。アメリカ(自由主義国!忍)の都市の外観は荒涼としたものになろう。都市 の中心部ではまだ何か出来ようが、それとても基本的には都市は縮み上がり、工業の基礎 は滅亡に瀕する。こうして社会痙攣が生じるのである」

 サー・ピーターは心霊術師か、大評判の魔法使いか、それともイカサマ占い師か?

 その答えは「全て否」である。サー・ピーターは、かっては産業の巨人であったアメリカ合衆国の静かな死を宣告する300人委員会=ローマクラブの下書き原稿をすらすらと読み上げる朗読者に過ぎない。ここ10年間のサー・ピーターの予言を振り返るならば、彼こそが300人委員会の計画に従って産業国アメリカを事実上潰滅させ、終焉に導いたと云う事を、誰が疑えようか?彼の予言は、驚くほど正確であると証明されてこなかっただろうか?実に殆ど一言一句あますところなく正確に、予言は実現されてきたのである。
 サー・ピーター・ヴィッカース(サー・ピーター・ヴィッカース・ホールの義父)はスタンフォード研究所が出版した『人間イメージの変革』と題する報告書の作製に協力した。この報告書をもとに、レーガン政権に対して3000ページもの重大勧告が送られたのである。その上、英国MI6上級情報将校としてサー・ピーター・ヴィッカースはヘリテージ財団に多大な事前情報を提供出来る地位にある。
 300人委員会とNATOの会員としてサー・ピーター・ヴィッカースは、NATOがローマクラブを指導して、アメリカが進もうとしている方向を全く変えさせる社会プログラムを開発させた。ローマクラブは、タヴィストック研究所の指導のもとに、スタンフォード研究所(SRI)に対して、アメリカだけでなく大西洋同盟とOECD加盟のどの国にも適用出来るようなプログラムを開発する事を要請したのである。
 レーガン大統領に3000頁に及ぶ「勧告書」を送ったのは、さーー・ピーターの子分格であるスチュワート・バトラーであった。この勧告書には疑いもなく、国会議員で300人委員会の上級会員であるアンソニー・ウェッジウッド・ベンが表明した見解のいくつかが含まれていた。ベンは80年12月8日にワシントンで会った社会主義インターナショナルの会員に、「もし諸君がレーガンの信用失墜を促すような人物情査をするなら、即ちボルカーを信用失墜させることになり、我々はその下で繁栄出来る」と語っている。レーガン政権に採用されて適用されたパトラーの勧告は、レーガン政権下に進められた貯蓄貸付制度と銀行業界を崩壊に導く結果となった。ベンが「人物情査」すると言ったのは、実はレーガンが洗脳されるべきだという意味だったのである。

 ◎ 鉄鉱業を解体させたフリードマンと黒い貴族ダヴィニョン

 フォン・ハイエクーーヘリテージ財団の創立者であるーーが弟子のミルトン・フリードマンに、一例として、レーガン政権の下でまず最初に鉄鋼産業、次いで自動車産業と住宅産業の崩壊を促進させ、アメリカを非産業化させるローマクラブの計画を統轄させた事に留意する価値がある事を忘れてはならない。
 フランスでは、黒い貴族の一人であるエディエンヌ・ダヴィニョンが、300人委員会の一員として同国の鉄鋼産業を解体させる任務を割り当てられた。仕事を失っている何十万という鉄鋼と造船所の労働者の内、誰がダヴィニョンの名を耳にしたことがあるだろうか。コールマン博士が『世界経済評論』誌の81年4月号でダヴィニョン計画を公表した。
 運命の12月、ワシントンDCで開かれた第10回ローマクラブ総会には、イランから来た見知らぬ人物が参加したが、アヤトラ・ホメイニの特使であるバニサドルであることが分かった。とりわけ80年12月の非公開会議で行われたある演説が私の注意をひいた。それは主にフランソワ・ミッテランの演説だったからだが、この人物はフランスの政権から放逐され、ダメになったと考えられていた男だった。だが、コールマン博士は自分の情報源から、あらかじめミッテランが埃を払って引っ張り出され、政界に復帰しつつあると聞いていた。それだけに彼が何を語るか、コールマン博士にとっては非常に関心の的になっていたのである。
 「産業資本家の発展は、自由とは全く相容れない。我々は彼らに終止符を打たねば ならない。20世紀と21世紀の経済システムは、既に恐るべき結果をもたらして いる核エネルギーの領域をはじめ人間を粉砕する道具を用いることだろう。」

 ミッテランがエリゼ宮に帰還したことは、社会主義の勝利であった。それは300人委員会が何事かを予告すれば、ミッテランの場合に見られたように、彼が何日か前にパリの政治グループに明らかに完全に拒否されたとしても、力ずくで、あるいはどういう手段を用いても、自らの予告を実現する力があることを証明している。

 ◎ 狡猾な左翼ウォルター・リップマンの指導を受けたADLグラハムの凄腕謀略

 もう一つ、80年12月のワシントン会議には、別のグループの代表が「オブザーバーの資格で」参加した。それは「アーウィン・スアル」という名でも知られるADL(ユダヤ名誉毀損防止連盟)の事務調査局の長、ジョン・グラハムであった。
 ADLは英国情報機関の三つの分局、即ちMI6や国防情報局などの英国情報機関によって完全に操作されている。スアルの膨大な汚れたトリックは、ロンドンのイーストエンド地区の下水道からかき集めたものだ。スアルはジェイムズ・ボンドばりの手を使う超極秘機関SIS[秘密情報局=MI6の公式名称]の現役である。何人にもADLの力と勢力範囲を過小評価させてはならない。スアルは、ホールその他のフェビアン主義者達と密接に連繁して活動する。彼はミルナー卿、ローズ、バージェス、マックリーン、キム・フィルビーを生んだ共産主義教育センターそのものである英国のオックスフォードとケンブリッジの両大学は長い間エリートの息子や娘だけが入れる所で、親たちは英国上流階級の中でも「貴族階級」だった(東京大学の共産主義者が増えたのは、英国の大学の影響かな?忍)。スアルはオックスフォードでは青年社会主義連盟に加わり、そののちほどなく英国情報機関の補充要員に選ばれた。その後、スアルはアメリカ合衆国に配属され、同国左翼の中で最も狡猾なウォルター・リップマンの保護と援助を受けた。
 リップマンは、急進派をスポイルする作戦として産業民主連盟と民主学生協会を設立運営した。リップマンの二つのプロジェクトは、彼が重要な会員であり、アメリカに触手をのばす300人委員会の「党機構」に不可欠の部分であった。スアルは米国の司法省と強いコネがあり、彼が狙ったどんな人間の情報ファイルでもFBIから入手する事が出来る。司法省は彼が欲しいときにはどんな物でも与える命令を出している。
 スアルの活動の中心は、「右翼グループと個人を監視する」事である。ADLは国務省から便宜を与えられ、同省の情報員を巧みに使っている。国務省には「恐れを知らぬ反ユダヤ活動家」を装う右翼情報員の産卵場がある。情報収集グループには4人の頭がいる。このスパイ・グループは過去20年に渡って活動を続けている。彼らは、毒々しい反ユダヤ新聞を発行し、広い範囲に及ぶ反ユダヤの本を売る。その中心的な分子はルイジアナで活動している。このグループの会員はキリスト教の右翼サークルで人気を集めている作家である。スアルはアブスキャム事件[FBI捜査官がアラブ実業家を装って上下両院議員をおとり捜査で摘発した事件]に深く関わっていて、しばしば警察等の法執行機関から内偵やおとり捜査で警察官を援助するよう要請されている。
 スアルには、ヘリテージ財団が新しく大統領を選ぶまで「レーガンを尾行」し、もしレーガンが財団の望む路線から逸脱したり、ちょっとでも目隠しを外そうとしようものなら2、3発威嚇射撃のようなものを加える役目を与えらた。スアルはヘリテージ財団を快く思わない面倒な右翼顧問を、男でも女でもレーガン政権から遠ざける援助を行った。そのような人物の一人に、レーガンの労働長官レイ・ドノヴァンがいた。彼はADLの政治謀略部のおかげで席を移されたのであった。
 ヘリテージ財団が提出した三千人の推奨リストに上がっている人物の一人、ジェイムズ・ベイカー三世は、大統領に送ったスアルのドノヴァン憎悪の書簡を選んだ仲介者であった。  
 
 ◎ メキシコ学生反乱を画策したCIA「離脱者」フィリップ・エイジー

 もう一人の重要な謀略者は、CIA「離脱者」フィリップ・エイジーであった。300人委員会の会員でないにも関わらず、彼はメキシコ問題担当官となり、王立国際問題研究所(RIIA)と外交問題評議会(CFR)に随って行動した。
 記録によれば、合衆国で起こった事は何一つとして、RIIAの承認なしに行われたものはない。それは、最初は、チャーチルとルーズベルトとの「公然」たる同意(それ以前には秘密の合意があったが)に始まり、合衆国の情報機関が英国の情報機関と機密情報を共有せざるを得ないような事態が継続して進行しているのである。これがチャーチルとハリファックス卿がうそぶく両国間のいわゆる「特別な関係」であり、この「特別な関係」は、英国の利益とりわけ300人委員会の最も重要な会員の一人、エリザベス女王一族が大きく関与しているブリティッシュ・ペトロリアム[ヨーロッパの三大石油会社の一つ]の利益を代行して合衆国がイラクに仕掛けた湾岸戦争に至るまで継続している。
 1938年以来、いかなる情報活動もこの特別な共同命令構造を通じて行われなかったものはなかった。フィリップ・エイジーはイエズス会・フリーメーソンの環に組み込まれたノートルダム大学を卒業後CIAに加わった。エイジーは最初、68年のメキシコ大学の反乱の背後にある情報職員として私の関心を引いた。
 メキシコ学生反乱の最も重要な問題点の一つは、ニューヨーク、ボン、プラハ、西ベルリンでの学生反乱と全く同じ時期に起こされた事であった。専門的な総合判断とこのような作戦に不可欠である国際刑事警察機構(インターポール)の特別な情報ネットワークを考慮すれば、学生の反乱であろうと、一般には一国の指導者の解任であろうと、時を同じくして地球規模の活動を慎重に起こす事が出来るのは、300人委員会であると考える事はさして困難ではない。「オリンピアンズ」なら全て1日の内に成し遂げられる仕事である。
 エイジーはメキシコとプエルトリコのテロリスト・グループに直結していた。そして、この間に彼はキューバの専制者フィデル・カストロの腹心の友となった。
 これらの作戦を展開したエイジーは、「はぐれ」情報員として行動したと考えてはならない。反対に彼はこれら全ての任務遂行中、CIAの為に働いていたのである。が、カストロのDGI(キューバの情報機関)が彼を「暴露」した時、問題が起きた。彼は二重の役割が明るみに出されるまでCIAの一員として任務を遂行していたのである。これにはキューバのルールドに設置された西欧でも最大のソ連の盗聴施設がからんでいた。同施設は各種信号と暗号解読の3千人のソ連専門家を抱え、同時に数千種の電気信号を傍受出来る性能があった。議会の議員や愛人との私的会話に至るまで、ルールドではエイジーの電話が数多く傍受され、強力な証拠となったのである。
 今日、我々(自由主義国)は「共産主義は死んだ」と聞かされている。だが合衆国は、一戸一戸の家の敷居に至るまで繰り広げられている広範なスパイ作戦を一向に解消しようとしない。
 ルールドにはファックスや電動タイプライターが放つ最も弱い「嵐」の信号でさえも補足する性能がある。即ち、どんなファックス送受信やタイピングでもその内容が分かりさえすれば、暗号が解読出来るのだ。ルールドは未だに合衆国の心臓に突きつけられた匕首のまま残っているのである。こんな場所が今も尚、存在している理由は全く無い。もし合衆国とロシアが真にお互いに平和を保とうとするなら、なぜこのような大規模なスパイ作戦を行う必要があるのか?この奇妙なことを裏書きする単純明白な事実がある。KGBは職員を削除しようとせず、むしろ90年から91年にかけて要員を補充増加しているのである。

 ◎ イラン国王を失墜させたバーナード・レヴィン=ローマクラブ計画

 バーナード・レヴィンと言っても、おそらく合衆国ではあまり知られていないだろう。頽廃的な「ポップ・スター」やハリウッドの最新の惨めな「暴露」とは異なって、もし目に触れるとしても、学界の人間でも稀にしか聞かない名前である。が、ローマクラブの支配下にあるアメリカの学界の何百という学者の中で、レヴィンが特に注目すべき点がないとしても、イラン、フィリピン、南アフリカ、ニカラグア、韓国の破壊という役割を担っているという点では、大いに注目する必要がある。
 イランの国王の失墜は、バーナード・レヴィンとリチャード・フォークが仕組み、ロバート・アンダーソンのアスペン研究所の指揮による計画によって実行されたものである。『時代展望とモラル』という題名の、いかにして各国政府と指導者の士気を挫くかを述べたローマクラブの出版物の執筆者がレヴィンである。ここに同書の抜粋を掲げる。
 「恐怖戦術を通して士気を挫く主要な技術の一つは、正確には次の方法である。 狙いをつけた人物が、自分は何処にいるのか、何を期待していいのかがはっきり分からな い状態にさせる。加えて、相反する情報を与えながら、懲罰と報償の間を彷徨させて再計画があるのかどうかを知ろうとする事を止める。このような情況にさらされると、目標を 抱き、危険を冒して目標に到達する意志のある人間でも、何をなすべきかと、心が激しい 葛藤に巻き込まれ、行動が麻痺するのである」

 ローマクラブの青写真は個人に対してのみならず国家に対して、特に各国の指導者に対しても適用される。我々合衆国の人間は「ここはアメリカだ。そんなことは、ここでは起こらない」と言う。
 しかし私は、ここアメリカでそういう事が「起こっている」のだという事を、そしておそらく他の国々ではもっと頻繁に起こっているのだと云う事を、証明してみせよう。レヴィン=ローマクラブ計画は、最終的には、我々が何事であれ全て我々の為になる様に計画されていると思い込ませる所まで士気阻喪する様に仕組まれている。我々は、羊のようにローマクラブの命令に従う事になるであろう(それが、大量虐殺の始まりである)。

 ★完全に洗脳されたアメリカ

 ◎ 英国情報部によって仕込まれた人物、ホメイニとエリツィン
 
 国が「救う」ように見える強力な指導者が突然表れたなら、極度に疑わしいと見なければならない。ホメイニはイランの救世主として突然表れる前に、特にパリに滞在中に英国情報部によって長年に渡って仕込まれた人物である事を想起されたい。ポリス・エリツィンも同じくMI6・SISに仕込まれた経歴がある。
 ローマクラブは、300人委員会から与えられた合衆国を「軟化させる」権限を遂行していると固く信じている。合衆国の国民に仕掛けられた戦争が45年もたった今日、誰が此の戦争を遂行したか疑う事が出来ようか?よく見回して、如何に我々の士気が阻喪したかを見てみるがいい。麻薬、ポルノグラフィ、ロックンロール「音楽」、フリー・セックス、家族の崩壊、レズビアン、ホモセクシャル(男は、生体的に女が必要としている構造になっている。だからこそ、女は、家庭を守る努力をしないと社会は崩壊する。男を正しく導く仕事は、女性の仕事だから。男は性的本能を何かに変更して行動を取っている。しかし、善なる方向に変更すれば良いが、悪なる方向に変更する可能性が残っている。神の法は、自分の家族を愛する如く他を愛せよでその方向性を戒めている。だからこそ、正しい家族のあり方を真剣に考え守る仕事を女性に与えているのです。女性が自己見失うと国家は崩壊する。そしてこの神の法を壊す勢力は全て悪魔に魂を売った人間である。共産主義者は、将に人間の本能の部分を悪用しているのです。それによって、社会を混乱させようとしているのです。そういう人達に全て戦わなければならないのです。今、天上界は聖戦に入っているのです。その先頭指揮者が千乃先生です。ユダヤの神エホバを信じている人達全てこれら悪魔に魂を売った人達に戦いにせよ。はっきり言って、その企業は全て倒産しても良い。日本国家の復興が神の国造りになるのです!忍)。そして最終的には、母親による何百万という幼児の殺人。かって墜胎のようなおぞましい犯罪が行われた事があっただろうか?(此の問題は難しい。子供を育てるには、両親の強い責任がある。此の責任を果たすことが出来ない場合は、子供が大人になった時が一番惨めな生活をさせられるのです。子供が、「自分が、この世に生まれなければ良い」と考えて悪魔に魂を売って悪の方向に走るならば(結果的、裁判によって死刑を宣告するならば)、この子供の苦しみさせた両親の責任が重いのです。それならば、子供の意識がまだ育っていない3ヶ月の間に墜胎した方が子供にとっても幸せなのです。3ヶ月の間は人間としての意識がないのです。でも、出来るなら家族計画を立てて墜胎するより避妊をした方がまだ人間として正しい営みだと思います!忍)
 精神的にも道徳的にも破滅した合衆国、3千万人の労働者から仕事を奪った合衆国の産業破壊、考えられるあらゆる犯罪の恐ろしさ汚水溜めろなった巨大都市、他国の3倍の犯罪発生率、400万人のホームレス、風土病と化した政府の腐敗ーーこれらを見れば、合衆国が新暗黒時代の統一世界政府の武力を待たずして既に内部から分裂させている。彼らはシオニスト国イスラエルの為に闘う根本主義、福音主義などの大群のカリスマを養成しつつある。
 大量虐殺の湾岸戦争の期間に私は、なぜ「イラクに対するキリスト教徒の戦争」に反対出来るのか問う手紙の山を頂戴した。イラクに対する(300人委員会の)戦争をキリスト教根本主義者が支持するのは聖書的ではないと疑う事が、果たして出来ないであろうかーー結局は、銃撃が始まる前にビリー・グラハムがブッシュ大統領の為に祈らないであろうか?聖書は「戦争と、その噂」について語っていないであろうか?此の手紙の山は、タヴィストック研究所がいかに懸命に努力しているかを明瞭に示している。キリスト教徒根本主義者達は、計画通りにイスラエルを支持する途方もない勢力になるであろう。
 悲しむべき事に、こうした「めでたい」人々は、自分達がローマクラブによって目に余るくらい悪用されて来たことを全く理解していない。彼らの意見と信仰が自分自身のものではなく、アメリカ全土に展開する300人委員会の何百という「頭脳集団(シンクタンク)」がでっち上げたものであることを全く理解していないのである。言葉を換えて言えば、合衆国の他の人々と同じく、キリスト教根本主義者達と福音主義者達は完全に洗脳されているのである。


 ◎臨終を迎えるアメリカ

 我々国民(アメリカ国民)は、かって全世界の羨望の的であったあめりか合衆国とアメリカ人の生活様式の臨終を将に受け入れようとしているのだ。これは、たまたま我が国アメリカに降ってわいた、陳腐な「時代は変わる」症候群であると考えないで頂きたい。時代は何も変えない。「人間」が時代を変えるのである。
 300人委員会とローマクラブをヨーロッパの団体と考えるのは誤りである。ローマクラブは合衆国においてその影響力を行使し、ワシントンDCに支部を置いている。クレイボーン・K・ペル上院議員はその頭であり、会員の一人はかって下院エネルギー政策を掌握し、何処から「環境保護論者」達の核エネルギー反対が出てくるかを見るのは、さして難しい事ではないのである。
 ローマクラブ最大の成功物語は、21世紀に向かって合衆国が強力な産業国家になるのを阻止する為に、核エネルギーに関して議会をしばり続けている事だろう。静止沈船所、合衆国のあちこちに放置されたままになっている様々の熟練工達ーーこれらはローマクラブの反核政策の結果である。
 これらが再整備される事は二度とないのではないだろうか。
 他に、合衆国のローマクラブの会員には、議会調査局のウォルター・A・ハーン、古参の経済人アン・チーザムとダグラス・ロスの任務は、彼自身の言葉に寄れば「ローマクラブの視点を立法に捉え、豊饒という幻想を合衆国から放逐すること」であった。アン・チーザムは「未来の為に議会を清浄化する家」と呼ばれる組織の理事であった。彼女の任務は、占星術やニューエイジの[鬼面人を驚かすお化け]に感じやすい議員を拾い出す事であった。ある時期には、彼女の教室には百人を越える議員がひしめいた。毎日行われるアンの集会では、彼女の「オカルト洞察」に基づいて作られた様々の占星術的な「予見」が開陳された。議員の他に、この集会に参加した著名人には、マイケル・ウォルシュ、ソーントン・ブラッドショーーー300人委員会の主要な人物ーーと、オールステート保険会社副社長ディヴィッド・スターンライトがいる。
 300人委員会の重要な会員には、NATOの会員を兼ねた者がいる。という事実を忘れてはならない。これらの会員はいくつかの事務所を持っている。NATO=ローマクラブの会員の中には、NATOの元米国大使だったハーランド・クリーヴィランド、アスペン研究所の理事ジョセフ・スレイター、元合衆国国家安全保障局の最高スタッフだったドナルド・レッシュ、またジョージ・マッギー、クレイボーン・K・ペルがいるが、以上はほんの一部に過ぎない。300人委員会は、大使や長官として、その手先を政府、議会、大統領の諮問委員会といった合衆国の筋肉や神経に植え込んだのである。

 ◎誰が大統領になろうと300人委員会の決定は守らねばならない

 カルヴィン・クーリッジが大統領に立候補して以来、選挙で、誰がホワイトハウスに席を占めようとも、300人委員会が政府の枢要な地位に手先を送り込んで於けるようになっている。例えば、フランクリン・D・ルーズベルトの時代から、大統領選挙の立候補者達は選ばれ、誰云うともなしに、300人委員会の道具として振舞っている外交問題評議会(CFR)の「お気に入り」と呼ばれる様になっている。
 とりわけ1980年の選挙では、政府高官のどの椅子にもCFRの会員が座っていた。その為に、謀略者達にとっては、誰が大統領選で勝利しようとも一向に構わなくなった。ヘリテージ財団やCFRのようなトロイの木馬によって、新政府の重要政策立案部門は全てCFRが指名した人物が椅子を占めた。それよりも以前、60年代には、NATO=ローマクラブのイエスマンが席を占め、300人委員会の執行機関であるローマクラブとCFRのお墨付きの重要政策を確実に実行していたのである。84年と88年の二つの選挙には、この長きに渡るパターンがそのまま踏襲された。
 ジョージ・シュルツは、300人委員会が選んだ国務長官であった。シュルツは一環して、CFRを仕切る元締であるペクテル社の要職という立場を利用して、彼が所属するキッシンジャー・コネクションをうさんくさいと思っているかも知れない国々に接近させた。
 カーター政権は、鍵になる地位に、陰謀の積極的加担者を送り込む事に拍車をかけた。カーターが大統領に当選する前に彼の選挙参謀であったハミルトン・ジョーダンは、もしサイラス・ヴァンスかブレジンスキーがカーター内閣に入る約束をしてくれたら、自分は、辞任しようと言った。彼らはそうした。が、ジョーダンは辞任しなかった。カーターが、ポール・ボルカーを選んだことは(事実、デイヴィッド・ロックフェラーがボルカーに約束を取り付けたと語った)、ローマクラブが敷いた路線によって合衆国経済が破綻するそもそもの始まりであった。

 ◎ゴールド・ダイヤモンドが目当ての南ア殺害戦争

 英国植民地資本主義は、常に英国の寡頭支配者による封建的特権制度の頼みの綱であったし、今日も依然としてその事に変わりはない。
 ボーア人[オランダ系白人]として知られるようになった南アフリカの貧しく教育のない牧歌的な人々は、1899年に血に汚れた英国貴族階級の手中に落ちたとき、ヴィクトリア女王によって容赦なく遂行された胸のむかつくほど残忍な戦争が、BEIC(英国東インド会社)の中国阿片貿易による「速成の財産」から富豪達の懐に流れ込んだ信じ難いほどの大金によって賄われたとは、夢にも思わなかったであろう。
 300人委員会のセシル・ローズ、バーニー・バルナト、アルフレッド・バイアットという会員達が、戦争を煽動し誘導した。ローズはロスチャイルド家の主要代理人で、ロスチャイルドの銀行は阿片取引より流れ込む現金に浸ってゲップが出るほどであった。これらの強盗・泥棒・嘘つきどもーーローズ、バルナト、オッペンハオマー、ジョエル、バイアットーーが南アフリカのボーア人から生得の権利、即ち彼らの土地の下に横たわっていたゴールドとダイヤモンドを取り上げたのである。
 南アフリカのボーア人は、彼らのゴールドとダイヤモンドの販売より得られた何十億に次ぐ何十億ものドルからビタ一文も受け取らなかった。
 300人委員会はこの莫大な宝物を素早く全面的に掌握した。この支配は現在も会員の一人サー・ハリー・オッペンハイマーによって維持されている。平均的な南アフリカ人は金及びダイヤモンド産業から一人あたり年額100ドル受け取るだけで、毎年毎年流出する何十億ものドルは300人委員会の銀行家達の下へ行く。それはかって記された歴史年代記の中でも最も不潔で邪悪な、貪欲と窃盗の、そして民族殺害の物語の一つである。
 英国国王は、どうやってこの巨額の分け前になるド肝を抜くような欺瞞をまんまとやりおおせる事が出来たのか。それほどの超人的な仕事には、謀略家どもの権力機構から伝えられる日々の命令を実行する献身的な代理人を随所に潜り込ませて、巧妙に組織化する事が必要である。
 第1段階は新聞による宣伝活動で、ボーア人達が、未開の野蛮人達で、ほんのちょっぴり人間だが、ボーア共和国においてイギリス市民の投票権を拒否していると描いてみせた。次に、トランスヴァール共和国の指導者ポール・クルーガーに対して要求を突きつけた。勿論クルーガーはこれには応じない。その後、一連の事件を企ててボーア人達を挑発し仕返しさせようと謀ったが、それもうまくいかなかった。そこで悪名高いジェイムソン襲撃事件が起こる。この事件では、ジェイムソンなる人物が武装した数百人の一団を率いてトランスヴァールを攻撃した。その後直ちに戦争が起こった。ヴィクトリア女王はその時、かって世界に登場した中でも最大規模で最もよく装備の行き届いた軍隊の戦列をしいた。ヴィクトリア女王の考えでは、戦争は2週間で終わるはずだった。なぜなら、ボーア人は常備軍はなく、訓練済みの国民軍もなく、英国下層階級から引っ張ってきた彼女の40万の兵士達にかなうはずもなかったからだ。ボーア人達は百姓やその息子達で、其の数は8万を越えなかったーーその一部は14歳の若さだった。ルディヤード・キプリングも戦争は一週間以内に終わるだろうと考えていた。ところが、片手にライフル銃、もう一方の手に聖書をもったボーア人達は、3年間持ちこたえた。「戦争は1週間で終わると考えて、我々は南アフリカへ行った。」とキプリングは言った。「ところが、ボーア人達は我々に際限もなく教訓を与えた」。
 今日、同じ「教訓」を300人委員会に与える事が出来る。もし、私達の憲法が象徴するありとあらゆるものを蚕食してやるぞと恫喝している巨大な怪物に対する闘いにこの国を導いてくれる善人で、かつ真実の指導者達8万人(此の役割が日本国家である。で、戦争は、北朝鮮を経由して中国と戦う。そして、ロシアと戦う準備をする。それが出来たら其の後ろにいるアメリカと英国の国際金融家達を全て捕まえる!忍)を我々(自由主義国)が召集出来さえすれば、と。
 戦争が1902年に終わった後、トランスヴァール・オレンジ自由州ボーア共和国の不毛の草原の下に横たわる想像を絶する財産、金とダイヤモンドを英国国王はしっかりと掌握しなければならなかった。これは、アーサー王とその騎士達の伝説に由来する「円卓会議」を通じて行われた。円卓会議は、厳密には300人委員会によって設立された英国情報部MI6の一作戦部局である。これはローズ奨学金計画と共にアメリカの中核地帯に突き刺さった短刀である。円卓会議はセシル・ローズによって南アフリカに設立され、英国のロスチャイルド家が資金を提供した。その目的は、英国国王に忠実で英国国王の為に莫大な金とダイヤモンドの財宝を確保してくれる事になる商業指導者を訓練することであった。
 南アフリカ人達は生得の権利を一政変によって盗み去られてしまったが、其の政変たるや、とてつもなく大規模かつ全面浸透的で、統一中枢部隊にしてはじめてやりおおせたはずのものであった。その統一部隊とは300人委員会であった。これが成し遂げられた事は、論を待たない。
 30年代の初期までに、英国国王は世界でかって発見された金とダイヤモンドの最大の供給源の首根っ子を押さえていた。いまや300人委員会は、麻薬取引からあがる莫大な財産と、南アフリカの鉱物・金属資源という同じく莫大な財産の両方を意のままにする事が出来た。世界の財政的支配は完璧だった。
 
 ★新たな攻撃目標「アメリカ」

 ◎ 世界中に散開した円卓の騎士達

 円卓会議は政変で中枢の役割を果たした。円卓会議の明確な目的は、南アフリカを平らげた後では、アメリカ独立戦争[1776?83]によって得た合衆国の利益を減少させ、もう一度合衆国を英国の支配下に連れ戻すことだった。そういう企てには組織力が不可欠だったが、ロンドンのロスチャイルド一家の子分アルフレッド・ミルナー卿がそれを提供した。円卓会議会員の選択にはフリーメーソンのスコティッシュ・ライトの原理を用い、選ばれた者達はケンブリッジ大学とオックスフォード大学で猛訓練を受けた。それを油断なく見守ったのが、自称「老学校共産主義者」ジョン・ラスキンとMI6工作員T・H・グリーンであった。ローズ、ミルナー、ジョン・ウィーラー・ベネット、A・D・リンゼイ、ジョージ・バーナード・ショー、それにヒットラーの大蔵大臣ヤルマール・シャハトらを生んだのは、キリスト教福音主義派牧師の息子グリーンだった。
 円卓会議は、広大な包括的な300人委員会の一分野に過ぎないのだ。それでも円卓会議自体が、迷路のように入り組んだ会社、機関、銀行、教育施設からなり、それだけで、資格のある保険統計士に分類させても一年はかかるだろう。
 円卓の騎士達は世界中に散開した。彼らが活動する全ての国で、財政・金融政策及び政治の支配権を掌握するためである。南アフリカでは、ボーア戦争で英国と闘ったズマップ将軍が「転向」して英国情報部の軍事的政治的工作員となり、英国国王の大義を信奉する者となった。後年の事であるが、合衆国に内部から穴を開ける仕事はウィリアム・ヤンデル・エリオットに与えられた。政治家ヘンリー・キッシンジャーを生みだし、300人委員会に対する合衆国首席顧問としての地位に流星のように登場する責任を担ったのは、この人物である。ウィリアム・ヤンデル・エリオットは「オックスフォードのアメリカ人」であった。この事は、既に300人委員会によく奉仕していたとしても、委員会の仕事で更に高い務めを果たすには必須の過程であった。

 エリオットは17年にヴァンダービルと大学を卒業したのち、ロスチャイルドーウォーバーグ銀行網によってリクルートされた。サンフラシスコの連邦準備銀行で働き、重役に出世する。そこから彼はロスチャイルドーウォーバーグの情報将校として活動し、彼が監視している合衆国の重要な地域についてレポートした。エリオットのフリーメーソン的才能を監視していた者達は彼をローズ奨学生に推薦し、1923年に彼はオックスフォード大学ベイリャル校へ行く。この「夢見る尖塔」の中には、陰謀のネットワークと西側世界の未来の裏切り者達が隠されていた。

 ベイリャリ校は円卓会議の人材募集センターだったし、いまもやはりそうである。タヴィストック研究所の代表者にしてベイリャル修士T・H・グリーンの後継者となっていたA・D・リンゼイの指揮する徹底的な洗脳を施された後、エリオットは円卓会議に迎えられ、王立国際問題研究所(RIIA)に送られて課題を与えられた。その課題とは、合衆国に帰って学術(アカデミック)の世界で指導者となることであった。
 円卓会議の運営哲学は、円卓会議の騎士達を社会機構を通じて社会政策を立案実行する地位につけることであった。こうすれば、ラスキンが言うところの「大衆ども」は操作出来るはずであった。会員たちはタヴィストック研究所での課程を受けた後、最高レベルの銀行業務へ浸透していった。その課程は英国王室の親友レコンスフィールド卿が立案作製し、後にはラザール・フレール社の運営を続けていたロバート・ブランドが指揮した。RIIAは英国君主制との全面的な接続機関であったし、今もそうである。
 円卓会議の副産物の一部が、卓抜な政治家であり、故ウィンストン・チャーチルの娘婿であるダンカン・サンディズによって設立・運営されるビルダーバーガーズ、私が1983年の『国際銀行家の陰謀ーーディッチレー財団』という著作で暴露した銀行家の秘密クラブのディッチレー財団、三極委員会、合衆国大西洋評議会、そしてロバート・アンダーソンが代表を務めているが、表から巧妙に隠された真の創立者がRIIAのバロック卿であるアスペン研究所である。




(私論.私見)