神一条の道 こういう處(ところ)、一寸(ちょっと)も聞かしてない。天理王命というは、五十年前より誠の理である。こゝ(ここ)に一つの處(ところ)、天理王命という原因は、元無い人間拵えた神一条である。元五十年前より始まった。元聞き分けて貰いたい。何處其處(どこそこ)で 誰それという者でない。ほん何でもない百姓家の者、何にも知らん女一人。何でもない者や。それ だめの教(教え)を説くという處(ところ)の理を聞き分け。何處(どこ)へ見に行ったでなし、何習うたやなし、女の處(ところ)入り込んで理を弘める處(ところ)、よう聞き分けてくれ。
〔おさしづ 明治21.1.8〕
この所 神一条。五十年以前からの元の理を聞いて 心に治めよなら、成程(なるほど)の理も治まろう。天理王命と称するは、一つの宗旨(しゅうし)である。天理王命と 元一つ称するは、天の月日である。元一つ始めるは 女一人である。元よく聞いてくれ。
〔おさしづ 明治21.7.31〕
天理王命は 五十年前からの道すがら。元々の理を聞き分けば、理も分かろうと。さあ/\五十年前より すうきり(すっきり)何にも無い處(ところ)より始め来てある。実を有る處、無き處か、よく聞き分け。先ず/\始め掛けた處、さあ/\何處其處(どこそこ)の誰それ、 学者知者やと言うでもない。何にも分からん女、何にも知らん女一人より始め掛けた處、よく聞き分けてくれ。
〔おさしづ 明治21年 補遺〕
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