水素発生器医学

【はじめに】
 2007年、 太田成男博士、大澤郁朗博士他数名による「水素の抗酸化作用」の研究成果が、世界的に知られた学術誌のひとつであるイギリスの「ネイチャーメディシン」(Nature Medicine)誌で発表された。以後わずか10年足らずで水素に関する研究論文が国内外から800報以上発表され、医学・生理学分野で突出した件数になっている。2016年、水素が安全で、なおかつ医療として効果があることが実証され、「水素吸入治療法」が厚生労働省の先進医療として承認された。
 新たな健康法として水素ガス吸引が注目を集めている。水素の健康法としては、水素が溶け込んだ水素水飲用が広がっていたが、2010年頃より水素ガスを呼吸で取り込む水素吸引健康法が、慶應義塾大学などが中心となり救急医療に用いたり、多くの臨床試験が重ねられおり脚光を浴びている。元来水素が溶け込んだ水(アルカリイオン水)は、胃酸過多、消化不良、慢性下痢、胃酸過多を改善する水として厚生省(現/厚生労働省)より、遡ること昭和30年代に医療認可を得て多くの改善例を集積している。水素が溶け込んだ水は腎臓透析液に用いられ、酸化ストレスによる透析中後の倦怠感や皮膚のかゆみなどを軽減することから水素を活用する病院が確実に増えている。水素吸引事業はその最先端事業化しつつある。
 水素(H2)という最もシンプルな構造で、ありふれた分子に秘められた多様な生理効果とメカニズムが科学によって解明されつつあり、「効果が顕著」で「広範囲の臓器にいきわたり身体の各機関、臓器に良い働きかけをしていく」、「安全で副作用がない」性質が注目され、根本的治癒型のエ-スとして脚光を浴びている。水素は単なるブームではなく、ますます汎用されていくことが予想される。水素ガスの吸入による疾患治療法が、未病・予防医学の分野まで現代医療に革命的な変化をもたらすことが予想される。水素吸入による副作用はなく、家庭で気軽に水素吸入できる。なお毎分の水素発生量が1000㏄、1000㏄を誇る水素吸入器が登場しており、医療機関や業務用としても十分な機能を持つに至っている。
 水素は宇宙で最も小さく・軽い分子です。その小ささゆえ、からだの芯の深く深くにまでとどく卓越した「浸透力」をもっています。「水素ガス吸入」は、しわ、しみ、乾燥肌といった美容的な悩みや、激しい運動をした後などのからだケア、飲みすぎた日の二日酔いなど忙しい日々の疲労回復、ぐっすりと眠れるようになる睡眠改善といった、日々の生活における身体のケアなどへの効用が期待されています。いつまでも、芯からすこやかでみずみずしい、清く、美しい身体づくりをサポートします。
 水素ガス吸入療法は画期的な治療法で、老化を促進し病気の原因となる「悪玉活性酸素」を除去する強い抗酸化作用を持つ水素が注目され、さまざまな病気や症状への効果が期待されている。

 水素ガスは様々な病気や病状に対して効果のあることが動物実験で示されてきたが、ヒトに対して効果があるか否か試されていなかったが、「水素ガス吸引で万病退治・若返り」することが判明した。
一、強力な抗酸化作用により、ガンの原因の1つでもある活性酸素を除去し、進行を抑制する。
二、水素吸入には、抗ガン剤・放射線治療による副作用の軽減効果もある。
三、抗腫瘍効果、免疫学的効果、エイジングケア効果がある。

 水素により悪玉活性酸素の除去が促進されるため、体内の臓器の老化、肌の老化を防ぐ。エネルギー不足を補い、全身の酸化を防ぎ、疲労の抑制、解消が期待できる疲労回復効果がある。

四、水素が持つ抗炎症作用により、アレルギー症状を抑制する。

 「水素吸引すると体はリラックスし、脳は活性化するので、疲労を抱える現代人には特に有効です」。認知機能改善や若返りもあるという。疲労による足の重さが軽減され「あとに疲れが残らない」(歌舞伎役者の坂東玉三郎も「疲れが取れるようになった」と太鼓判を押す)、「体が軽くなったことが実感できる」。夜はぐっすり眠れ、目覚めが良くなり頭がクリアになるので気持ちよく一日のスタートを切れる。白髪が黒くなったとか、肌がツルツルになったという声も上がっている。

 気軽にリラックスしながら水素吸入ができる。日々の生活で継続的に使用でき、コンディションを整えることができる。病院以外でも、大きな医療機器がなくても施行可能な画期的な治療で、水素ガスが体内で様々な有害物質を無毒化できることが期待されている。
  こうして「水素の力」が注目され、がん治療に水素吸入器を導入する医療施設が増えつつある。先進医療技術として水素吸入が医療現場で用いられ、様々な生理効果をもたらしている。

【血流を良くする】
 吸引前にあらかじめ左手薬指の毛細血管をチェックする。チューブの先端の二つの突起を鼻の穴に入れ、無味無臭の蒸気を60分吸った。その後、あらためて毛細血管を調べると、血流がスムーズで、血の色が濃くなっているように見えた。「水素を吸うと副交感神経が優位になって血流がよくなることは、血流スコープで確認できる。最低でも、寝る前に1度は水素吸引していて、できれば1日3回くらい吸いたい。

【水素吸入療法の効果と安全性、ほかの抗酸化療法とのちがい】
 最近、活性酸素が老化や疲労のほか、多くの病気や日々の不調に関わっているということが周知されつつあり、医療機関で抗酸化療法をおこなう所も増えてきました。なかでも、鼻から吸うだけの「水素吸入療法」は有害な悪玉活性酸素(ヒドロキシラジカル)を選択的に取り除くことで、さまざまな不調に対して効果が期待できます。これが発見された2007年から研究は急速に進み、2016年には先進医療で用いられるほどになりました。いま、“サビない身体づくり”を目指すひとが注目している「水素吸入療法」の特徴や、ほかの抗酸化療法とのちがいを知っていますか?

 「水素吸入療法」は、専用のチューブをつかって鼻から酸素とともに水素ガスを吸う療法です。2007年に、これまで身体における影響はほとんどないと考えられてきた水素が、選択的に活性酸素を取り除く働きをもつということが発見されてから急速に研究が進みました。多くの論文が発表されるとともに、がんや生活習慣病、神経に関する病気に加えて炎症性の病気まで幅広い分野で注目を集めています。近年では身近な医療機関でも、この「水素吸入療法」を提供する医療機関が増えてきました。なかには、高濃度ビタミンC点滴と同時に受けることのできるところもあります。 
 「水素吸入療法」がほかの抗酸化療法と大きくちがうのは、選択的に有害な活性酸素だけを取り除くことができるという点です。一般によく知られるビタミンCやグルタチオンなどの抗酸化物質は、活性酸素の種類を区別して取り除くことができません。 

 活性酸素には2つの種類があります。まず1つ目は、私たちの身体を細菌やウイルスから守ったり、血管をひろげて血圧を上がりにくく保ったりする善玉活性酸素(スーパーオキシド、過酸化水素、一酸化窒素)。そして2つ目は、細胞や遺伝子に障害を与えることで多くの病気や老化などを引き起こす、悪玉活性酸素(ヒドロキシラジカル)です。この2つのうち、「水素吸入療法」で悪玉活性酸素だけを選んで取り除くことができる理由は、水素分子の還元力(※)が穏やかでよわいからです。その力は、ビタミンCやグルタチオンに比べると1%にも及びません。これが功を奏し、身体にとって必要なシグナル伝達(※)や免疫システムを担う善玉活性酸素まで除去してしまうことを防げるという訳です。また、水素分子は極めてちいさいサイズで、細胞のなかにあるミトコンドリアや遺伝情報を保存する核の内部まですばやく入り込みます。さらには、電子的な偏りがないうえに水と脂の両方になじむ性質をもつため、血流の滞った部位や脳でも入っていくことが可能です。
※還元力:物質から電子を受け取る化学反応(これを還元という)を示す力のことで、酸化力の対義語。
※シグナル伝達:細胞が適切に働くために必要な刺激や物質などを、ほかの細胞とやりとりする流れのこと。  

 水素を身体に取り込む4つの方法

 水素を身体に取り込むには鼻から吸う「水素吸入療法」のほか、水素ガスを溶かした水を飲む「水素水」、そして医療機関でおこなう生理食塩水(※)の点滴や点眼薬があります。ただし、一部の状態をのぞき自由診療にあたるため、価格やメリットについて医師に確認することが大切です。

 この“一部の状態”というのは、病院の外で急に心臓が停止し、救急蘇生(そせい)術によって心臓の鼓動は再開しても脳をはじめとする臓器の機能が損なわれている状態で、「心停止後症候群」と呼ばれています。これについては2016年から、国の定める先進医療(※)の適応で「水素吸入療法」がおこなえるようになりました。そして今、水素の働きはがんの治療にともなう放射線療法や抗がん剤の副作用に対しても有効性が高いとして、さらに研究がすすめられているところです。

※生理食塩水:ヒトの体液、とくに血清と浸透性を等しくした食塩水のことで、濃度は0.9w/v%を指す。
※先進医療:まだ保険診療の対象となっていない先進的な医療技術と、既存の保健診療との併用を認める療養のことで、国民の安全性の確保と患者負担の軽減などを目的としている。

【水素ガスの安全性と副作用は?】
 “水素ガス”と聞くと、爆発や燃焼の危険性があるのではと考えるひともいるかもしれません。しかし、これが発火するには500℃以上の高温が必要なことと、4.1%以下の濃度では爆発しないということもわかっています。また、とても軽い性質をもつ水素はガラスさえも透過するため、室内で濃度が高くなり過ぎるようなこともありません。

 ふつう、「水素吸入療法」につかう水素ガスの濃度は2%で、酸素と一緒に鼻から吸引します。万が一、過剰に吸っても悪玉活性酸素(ヒドロキシラジカル)と反応して無害な水に変換されるほか、皮膚や髪の毛として体外に抜け出るために心配はありません。加えて、水素分子そのものに副作用はないということが論文でも発表されています。 

 腸内細菌の生み出す水素ガスにも抗炎症作用がある 

 水素ガス(H2)は一酸化窒素(NO)や一酸化炭素(CO)などとちがって、私たちの細胞ではつくりだすことができません。しかし、私たちの呼気中やおならの中には水素ガスがふくまれています。これは、ある種の腸内細菌が水素ガスを生み出しているからです。 日内変動はあるものの、腸のなかでは1日に4~12Lもの水素がつくられていると言われています。もっと詳しくいうと、腸内細菌が1gの糖質を消化して発酵することで生まれるガスの全体量は200~250mL、そのうち約50mLが水素ガスです。この腸内細菌が生み出す水素ガスによって、肝臓の炎症を抑えることができるという動物での実験報告もあります。

 飲む「水素水」は効果がある?

 取り入れる水素の量は、体重50kgのひとが2%の水素ガスを吸うと、体内の水素濃度が1Lの飽和水素水(※)と同じ濃度になると考えることもできます(全身を水と仮定した場合)。ただ、「水素水」を飲んでも10分ほどで水素分子は呼気としてすぐに身体の外へ排出され、脳や筋肉でその増加を確認することはできません。一方で胃や小腸、肝臓などでは「水素水」を飲むほうが、水素ガスを吸うよりも一時的に高い濃度が得られるという報告も。また、「水素水」を飲んで増えた呼気の水素濃度は、わずか1時間で元の状態に戻るとも言われています。ここで、1mLの「水素水」を飲んで得られる水素ガスの量は、腸内細菌が1gの糖質をもとに生み出す水素ガスに比べると4分の1にも及びません。このような話をふまえると、「水素吸入療法」のほうが全身くまなく水素分子を送り届けることができるといえるでしょう。

 ただ、動物を用いた実験で、「水素水」を飲ませると脳を酸化ストレスから防御する能力が向上することや、認知機能に深く関わる神経細胞の変性が抑制できるといった報告があるのも事実です。注意したいのは、これらはヒトでの検証や科学的な裏付けがまだ乏しいということ。それにもかかわらず、市場にある一部の商品には「水素水」を飲むと、「疲労回復に効く」や「炎症やアレルギー症状の抑制効果」、「脂質代謝の改善に効く」などの誇大広告に値するような表現も見かけます。これらの情報を正しく理解し、メリットを考えながら取り入れていくことが大切です。

※飽和水素水:最大限の溶解度まで溶けた(これを飽和という)水素水のこと。水素の水に対する飽和濃度は、約1.6ppm(パーツ・パー・ミリオン、1ppm=1mg/Lに相当)。

【赤木純児医師の治療法】
 がん治療に有効。末期がんで藁にもすがる思いの人が飛びつく。くまもと県北病院機構玉名地域保健医療センターの赤木純児院長の治療法は、「水素ガス、ハイパーサーミアという温熱療法、オプジーボ、あとは少々の抗がん剤を使って総合的に治療するというもの」だという。水素がある程度の濃度で出て、水素以外の問題ある物質が出ない、ということを基準に、あとはライフスタイルに合ったものを選べばいい。副作用がないなら、まずは試してみるか。
 2015年ごろ、へリックスジャパンの代表が私の病院に見慣れない機械を持ってやってきて、“水素ガスががんに有効だ”と言う。私は半信半疑で“とりあえず1台置いといて”と言い、しばらく放置していました。乳がんが再発し、肝臓か骨にがんが飛び散って抗がん剤も効かなくなった患者がやってきたとき、ふと水素吸入器のことを思い出しました。水素自体、有害性も副作用もないので、ダメ元で吸わせてみたところ、転移した腫瘍のサイズも小さくなって、症状も改善されたのです。1カ月後には職場復帰できるまでに回復しました。驚いた赤木院長は、「ほかの末期がん患者にも用いて、今では症例も400近くなりました。水素を吸った患者さんの8割9割に、腫瘍が縮小するなどの反応が出ています。大学病院で“もう治療法がありません”と言われた患者さんが、2年、3年と寿命を延ばしていくのを見るのは大きな喜びです。今では東京や名古屋からも患者さんがいらっしゃいます。
 では、水素はどのようにして人体に効果を及ぼすのか。そこも赤木院長に説明してもらおう。
 私たちの細胞にはミトコンドリアという小器官が備わっています。これは細胞のエネルギー工場といわれ、酸素を取り入れてATPというエネルギーに変換しますが、その過程で活性酸素が発生します。4種類あるという活性酸素のなかでも、ヒドロキシラジカルは最も酸化力が強く、人間の細胞を錆びつかせ、がんや動脈硬化、認知症などの原因になる。水素はそのヒドロキシラジカルだけを狙い撃ちできます。体内に活性酸素が増えると細胞が傷ついてエネルギー不足になり、機能不全に陥ります。水素を吸ってヒドロキシラジカルを除去すれば、免疫力が向上し、病気を撃退できるようになるのです。

 水素ガスの吸引は、水素水とくらべて摂取できる水素の量が段違いです。水素ガスを1時間吸うと、水素水を22トン飲むのに匹敵するといわれます。また、吸引時間が長いほど治療成績が上がるというデータもあり、私は患者さんに、1日3時間以上吸ってもらっています。10時間以上吸っている方もいますが、治療成績は非常によいです。

【慶應大学医学部循環器内科准教授で水素ガス治療開発センター長、佐野元昭氏の治療法】
 慶應大学医学部循環器内科准教授で水素ガス治療開発センター長、佐野元昭氏の説明。
 2007年、日本医科大の太田成男教授が『ネイチャーメディシン』に、水素吸引で脳梗塞の症状が抑えられるというラットでの実験結果を発表し、大きな反響を呼びました。我々も研究を続け、いまでは水素による治療効果、健康増進効果は間違いないと確信しています。最近はハーバード大が力を入れていて、すでに豚などの大型動物で研究を行い、今年中にはヒトでの研究も始める予定で、我々もノウハウを提供するなど協力しています。
 佐野氏らが力を入れるのは、心肺停止患者への水素吸入療法の臨床実験で、全国18施設で、脳や心臓の障害を改善する効果についての症例を集めています。12年の時点で、ラットへの有効性を確認し、ヒトに対しても間違いなくあると考えています。
 臓器移植の際、臓器保存液に水素を充填すると、移植後の拒絶反応を減らせることが、動物実験段階でわかっています。水素が効く機序は十分に解明されていません。これまでの薬と違い、ピンポイントでどこかに強力に効いているのではなさそうです。わずかな効果が積もって治療効果を発揮するイメージで、だから副反応も出にくいのです。
 水素ガス吸入療法は、16年に厚労省の「先進医療B」にも指定されたわりには、研究がなかなか進まないという。「新しい治療薬に、製薬会社は多額の投資をするものですが、水素は既存の物質で単価も安く、積極的に投資する会社が現れません。

【山梨大学大学院の小山勝弘教授の研究】
 一方、山梨大学大学院の小山勝弘教授は、水素吸引が運動に与える影響について研究している。「被験者に強めの運動をしてもらった後、水素を60分、吸引してもらいました。すると、血液中酸化ストレスマーカーの上昇には変化がなかったものの、尿の数値の上がり方は、明らかに抑制されているのが確認できました。水素ガスによる抗酸化作用の現れの一つではないかと考えています」。

 東京月島クリニックの「がん先進治療水素吸入療法」は次のように説明している。
 がん先進治療水素吸入療法

 水素ガスを吸入し、活性酸素を除去することで、がんの進行抑制、がん治療による副作用の軽減、がんになりにくい体質を目指す治療
 治療内容

 水素吸入療法は、体内に蓄積するヒドロキシラジカルを消去して、酸化ストレスを軽減します。私たちの体細胞の中にあるミトコンドリアは、細胞活動に必要なエネルギーを生み出します。その際、発生する活性酸素種 (Reactive Oxygen Species:ROS)には、スーパーオキシド、ヒドロキシラジカル、過酸化水素、一重項酸素がありますが、これらの活性酸素はタンパク質や脂質、DNAなどを酸化し細胞を壊してしまうことで、様々な疾患の原因になります。特に反応性の高いヒドロキシラジカルは、最も危険な活性酸素とされ、老化やがん、糖尿病、高血圧などの数多くの疾患に深く関わっていることがわかっています。水素吸入療法は、水素(H2)ガスを酸素とともに吸引により体内に取り込む治療です。水素を吸引することで、ヒドロキシラジカルを除去して、がんの進行抑制、がん治療による副作用の軽減、がんになりにくい体質を目指す治療です。
 ■活性酸素の除去の仕組み

 また体内に吸引された水素ガスは、ヒドロキシラジカルに反応して水(H2O)に変化し、やがて体外に排出されます。仮に過剰に摂取しても、皮膚や髪の毛先から体外へ排出されるので安心して摂取ができます。
 水素吸入療法の根拠

 水素吸入療法は、「心停止後症候群」に先進医療として認定されています。 心停止後症候群では、心肺停止後に救急蘇生術までに脳や臓器の機能が損傷し、後遺症が発生する可能性があります。従来、低体温療法が用いられてきましたが、この限界を補うために水素ガスを酸素に加えて吸引することでダメージを軽減する治療として臨床の現場にて用いられています。また、水素分子は毒性の高い活性酸素種を選択的に還元する抗酸化物であることが※1「Nature Medicine」にて論文が発表されると、水素による治療の研究が広まりました。
※1)Hydrogen acts as a therapeutic antioxidant by selectively reducing cytotoxic oxygen radicals Ikuroh Ohsawa, Masahiro Ishikawa, Kumiko Takahashi, Megumi Watanabe, Kiyomi Nishimaki, Kumi Yamagata, Ken-ichiro Katsura, Yasuo Katayama, Sadamitsu Asoh & Shigeo Ohta Nature Medicine volume 13, pages688–694(2007)
 水素の多様な疾患への効果
 水素吸入療法のがんに対する効果


 がんの発生・進行の抑制
 ヒドロキシラジカルの選択的除去による効果
 免疫チェックポイント阻害効果による抗がん効果
 がん治療の副作用の軽減
 抗がん剤の副作用の軽減:シスプラチン腎毒性による腎機能障害の改善効果
 放射線治療の副作用の軽減:放射線により発生する活性酸素除去による効果
 除外基準

・重篤なアレルギーを有する、あるいは既往のある方
・重篤な活動性感染症を有する方
・治療を要する重篤な精神障害を有する方
・酸素非投与での動脈血酸素飽和度が94%未満の方
・透析を必要とする腎障害の方
・妊婦および授乳中の方

【愛好者】
 吸入器の価格はなかなかの高額。「政治家から芸能人、経営者、スポーツ選手まで、幅広い方にお使いいただいている」。 市村正親、篠原涼子夫妻、丸川珠代参議院議員、鳩山由紀夫元首相らもユーザー。
 舞伎役者の坂東玉三郎氏がこう語っている、
 ぜひ、みなさんに勧めたいですね。僕の周りにも水素吸入で病気が治ったという方が大勢います。贅沢だけど、自宅用と地方用と2台持っています。
 生まれつき腎臓が悪くて、これ以上数値が悪くなったら人工透析を考えなければならないという方が、半年ほど水素を吸引したら、普通の生活に戻れるまでに回復してしまいました。肌の湿疹も酷く、早くは歩けないくらいだったのに、そういった症状もきれいに治り、落ち着いたそうです。僕は毎日、家で座っているときに1、2時間、水素を吸って、水素サプリも一緒に飲んでいますが、疲れがよく取れるようになりました。寝つきも格段によくなりましたね。これを始めて、ほかの健康食品はすべてやめてしまいました。

 水素吸入器を選ぶポイント
 水素ガス発生量&濃度
  (毎分の水素ガス発生量:◯◯ml/分という形で表される) 理想の吸入湿度、水素発生量、水素純度。

 
連続吸引はどれくらい可能か?
 「100ml/分」はひとつの目安になる。将来的には「250〜300ml/分」が主流になるかも。
 慶應義塾大学病院の水素ガス吸入治療:2%水素を18時間吸入
 大阪大学呼吸器外科の水素ガス吸入療法:1.3%水素を24時間吸入
 発生する水素ガスの安全性
 水素水はつくれるか?
 ランニングコスト はどれくらいかかるか
水素吸入器のランニングコスト


 水素吸入器は意外とランニングコストがかかることも多いので要注意です。本体の販売価格だけでなく、消耗品や交換品のコストにも注意したいですね。

 メンテナンスは何が必要か

水素吸入器のメンテナンス
 水素吸入器は、メンテナンス方法や毎回使うときの手順・手間などにも、機種によって大きな違いがあります。水素吸入を継続していくためには、ストレスなく使い続けられる、シンプルな操作とメンテナンス方法も、製品を選ぶひとつのポイントになります。
 メンテナンスのめんどくささ
 本体ボディの大きさ(持ち運びできるか)や材質・頑丈さ
 メーカー/販売会社の信頼性・アフターケア
 「塩化物イオンの電気分解にともなう塩素ガス発生のリスク」

 塩素ガスが発生しないようにするため、各水素吸入器では以下のような対策がされています。塩化物イオンをふくまない「専用液」や「精製水」等を使って水素を発生させる。カートリッジに塩素除去機能がついている。できる限り、このような塩素ガス対策がされている水素吸入器を選びたい。
 Q性能表示に「ppm」が使われることがありますが、この単位の意味と使用方法を教えてください。
 A「ppm」は比率や割合を示すもので、百分率の仲間といえます。水素吸入器に使用される場合は水素の純度を表す単位となり、発生量の単位ではありません。ちなみに、10,000ppmは1%に換算できます。
<例>
「水素60万ppm」と表記された製品は、発生する気体の60%が水素です。ちなみにHhuhu【ふふ】の水素純度は99.995%で、999,950ppmに換算できます。
 水素製品を選ぶ際にはほんとに商品表記どおりの水素が発生してるの?吸入するガスの安全性は大丈夫?使用中に故障などがあった場合、ちゃんとアフターケアしてもらえる?対応能力がある?
 台湾は水素吸入器の先進国といわれ、電解槽を専門に手掛ける会社も存在します。実際に、発生水素の湿度を調整できるHhuhu【ふふ】の特許技術も台湾で生まれており、本製品は日本国内で点検修理まで可能です。一概に製造国でどちらが優秀かを判断することはできないと考えられます。

 2016年、国民生活センターが、10社の水素水製品の水素濃度を測って公表した。水素水生成装置についても、広告で公表している数値を実際に測ったら少ないとか、違う会社の製品を測ったら水素が検出されなかったという事例の報告があった。


 水素吸入療法医院
 「国立消化器・内視鏡クリニック」
 電話番号 042-505-8623

 FAX042-505-8624
 住所〒186-0004 東京都 国立市 中1-20-26

 「水素吸入療法」を取り入れるときの注意点