脚、太腿(ふともも)、膝(ひざ)、脛(すね)

 更新日/2016.05.15日

 (れんだいこのショートメッセージ)
 ここで、「脚、太腿(ふともも)、膝(ひざ)、脛(すね)」諭しについて確認しておく。

 2003.7.23日 れんだいこ拝


【太腿(ふともも)、膝(ひざ)、脛(すね)の機能と役割】
 (「かしものかりもの入門」の「「身の内九つの道具、手」参照)

 脚は、太腿(ふともも)(THIGH)、膝(ひざ)の上(KNEE)、膝の下、脛(すね)(SHIN)
、足首、こぶら。

 足は、左右に2本あり、これがあることで、立ちあがったときに全体重を支え、思い通りの方向へ歩き、走り、飛び、廻り、立ち止まることができます。さらにボールを蹴ったり、水を掻き回したりするなどもできます。足の構造として、骨盤から膝までの間にある、骨の中で最も大きな大腿骨は、膝関節によって脛骨(向う脛の骨)とつながっている。膝から足までの間は、脛骨と腓骨の二本の骨で支えています。くるぶしから下は、26本もの骨が関節で弓形につながって、体重をしっかりと支え、運動するときはスプリングの役をしています。人間の歩行は自然にできますロボットには大変難しいことでした。方向を確認し、地面の高さに合わせて体のバランスをとり、歩幅とスピードを調節して、交互に足を出す。人間はこれらの作業を、ほとんど無意識におこなっております。歩き始めに太ももを上げるときは、内側の大腿二頭筋が縮み、外側の大腿四頭筋がゆるむ。1万歩で両膝の関節はそれぞれ5000回ずつ屈伸したことになる。大腿骨と脛骨とが接する膝関節では、大腿骨の先端が凹型の関節窩、脛骨の先端が凸型の関節頭となります。これらの骨の先端は関節軟骨となり、骨が磨り減るのを防いでいます。さらに両方の関節軟骨の間にある関節腔には滑液という潤滑液が入っています。驚くべきことに、その摩擦係数は0.01で、氷の表面よりも滑らかです。関節腔は滑液を分泌する滑膜が、その外側を骨膜の延長である関節包が取り囲み、さらにその外側を、強靭な結合繊維で出来た靭帯でしっかりと何重にもテーピングしてくれています。関節を動かす筋肉は、その両端が丈夫な繊維質の腱となって、別々の骨と結合している。くるぶしの後ろのアキレス腱は、人体最大の腱で、断裂するとつま先立ち歩行ができなくなってしまいます。

 以上、まことに精妙、精巧、不思議な働きをしてくださっている。足、脛のこうした仕組みと働きは、まさに親神様からの賜物の貸しもの借りものと拝する。

【太腿(ふともも)、膝(ひざ)、脛(すね)の病疾の種類】

【太腿(ふともも)、膝(ひざ)、脛(すね)の病疾のお諭し】
 「諺に『脛かじり』と云う言葉があります。養育期間中の子供、養育期間を過ぎた子供が親に頼って面倒を見てもらうことを云います。例えば、親が子供の学資の面倒を見ているうちに、気づけば親の脛がかじられた如くに痩せていたと云うことがあります。因果関係が分かりませんが何がしか関係しているのでせう。お道教理では、不足せず運び道の上に踏んばりなさい、親孝行せよ、膝は夫婦間の不足、足首は親への不足と説いております」。

【太腿(ふともも)、膝(ひざ)、脛(すね)の病疾に対する昔の言い方一考】
 足の悪い人、足の不自由な人に対して、足の不揃いから、不自由な歩行となっていることを「跛(びっこ)」と云う。びっこの身体の人を「ちんば」と云う。その中でも、足腰が立たず座った状態でしか動けない者を「いざり」と云う。現在では差別用語として使用が禁止されているが、何を表現しようとしているのかにつき参考になることがあるので一応確認しておく。現在の表現との優劣も愚考してみたい。 






(私論.私見)