鼻病

 更新日/2016.05.15日

 (れんだいこのショートメッセージ)
 ここで、「鼻病」諭しについて確認しておく。

 2003.7.23日 れんだいこ拝


【鼻の役割】
 (「かしものかりもの入門」の「身の内 九つの道具、鼻」その他参照)

 鼻は、鼻柱(鼻筋)、左小鼻、右小鼻、鼻の穴に分かれる。

 鼻は、息をするための呼吸器と、ニオイを感じとるための嗅覚器という二つの大きな役割を果たしている。鼻の入り口は、指が一本はいる程度のサイズでも内部は鼻腔という大きな空洞になっている。鼻腔は左右両側に分かれ、さらに奥では鼻甲介という横ヒダで上中下の三層に分かれます。鼻腔の天井部分には、嗅球というニオイを感じる器官がセットされている。


 鼻はまず呼吸器として、すぐれた働きをしている。吸い込んだ空気に混じっているゴミやホコリは、まず鼻毛がフィルタとなって取り除き、次に上中下の鼻甲介のヒダの粘膜で 60~70%をカットしてきれいな空気を気管支へ送っている。気管支を通って肺へ送られる空気は、乾燥していたり冷たかったりするのを、鼻は、空気が毛細血管の張り巡らされた鼻甲介のヒダの粘膜を通過するあいだに加湿・加温して、最適の湿度と温度にしている。

 声は声帯で作られるが、鼻が詰まっていると正しい発声ができない。「ム・ン・ガギグゲゴ」などは鼻で共鳴する鼻音である。鼻はこのように声と関係している。鼻は、臭い、匂いとも関係している。鼻の中でニオイを感じる部分は、鼻腔の天井にある切手一枚ほどの嗅球という嗅覚器である。ここにニオイの受容細胞が 500万個もあって、3000から1万種類のニオイを識別することができる。たとえば、麝香(香料の一種)は空気1㍑中に 100億分の一㌘あるだけで、その香りを感じることができる。しかし、嗅覚に関して人間は犬には遠く及ばない。犬の鼻粘膜の面積は人間の40~50倍、ニオイの受容細胞は1~2億個で、約30億種類ものニオイを嗅ぎ分けることができるとされている。味覚に「甘い・塩からい・苦い・酸っぱい」などの基本味があるように、ニオイにも「樟脳・麝香・薄荷・エーテル・刺激臭・腐敗臭」などの原臭があるといわれる。嗅球には受容器という特殊な神経細胞があり、感覚毛がニオイの分子の種類を選り分けて感覚神経細胞に伝え、その情報が大脳の嗅覚野へ達するとニオイを感じる。嗅覚は大変デリケートで長続きしない。嫌な臭いも長時間嗅いでいると分からなくなってしまうことがある。

 以上、まことに精妙、精巧、不思議な働きをしてくださっている。鼻のこうした仕組みと働きは、まさに親神様からの賜物の貸しもの借りものと拝する。


【鼻の病疾の種類】

【鼻の病疾のお諭し】
 「内々安心させよ。先案じするな(高慢から来る)。早く理を治めよ(鼻血)。早く事情を治めよ(鼻汁)。誠一つの理がつまる、通じない、解らない(鼻つまり)。不慮のことが起きるから用心せよ(鼻先のさわり)。よい香りには人も蝶も集まるのが天理であり、匂いがけに励むのが良い」。
 「鼻は高慢、かざり心、色情等の理 」。

【鼻相学】
 「鼻から開運 鼻から衰運」その他参照する。 z-baraのラベル

 鼻は、鼻根、鼻筋、鼻先、小鼻、鼻穴、鼻息からなる。鼻の大きさ、厚み、幅は性器の相を示している。「性」は即ち「生」であり、「精」、「勢」に繋がる。「生」に「精」、「勢」であれば活動的になるので、その結果「財」を為す。

 そういう意味で、鼻はその人の「性力、財力」を語る。「性の盛んを問えば鼻にあり」、「富を問えば鼻にあり」と云われる所以である。且つ鼻に宿るホルモンは生命活動の隆盛ぶりないしは逆の衰退ぶりを語る。興奮すると鼻の先頭全体が赤くなる。恋愛が性交状態に入ると鼻先がテカテカ光始めるのはその為である。性交だけではない、要するに人生に色づき始めると鼻が輝き始める。運気が隆盛している時、鼻の色艶がてかてか光りピンク色になる。逆に運気が下降し始めると、鼻の色艶が汚れて黒くなる。これが鼻相学の要諦である。以下、補足しておく。

 鼻に出る吹き出物は、どこに出てもお金のトラブル、想定外の出費と関係している。鼻の頭の赤点は騙されたり異常が起こる前触れなので要注意である。

 鼻が上向きなのは、たとえ騙されても相手を信頼する人を疑わない性格を示す。 

 「鼻息が荒い」は元気な様を表している。この状態の時には鼻が全体的に厚みを増す。

 鼻の穴。鼻の穴が正面から見えるか見えないか。

【鼻梁相学】
 鼻根から鼻筋は鼻の稜線を形作っている。これは自我と関係している。鼻の稜線には直線型、屈折型がある。直線型は自我の剛毅さ、屈折型は自我の妥協性を示している。鼻筋が曲がっているのは生命活動全体の曲がりと関係している。こういう者には大きな仕事は任されない。 

 「頬が世間、鼻筋が自分」と云われている。鼻筋の両脇の鼻の右側を右鼻身、左側を左鼻身と云う。鼻身は頬(世間)に接しているので 自分と世間を繋ぐ場所である。鼻筋と頬(世間)のバランスが良いと世間との交流が良く、悪いと下手と云うことになる。


 鼻先は尖った人と丸い人がいる。尖った人は性格も尖っている。キリリとしている人は自己主張、意志の強い人である。丸い人は性格も丸く万事協調型である。鼻先は特に性ホルモンと関係しており、恋愛が始まり、あるいはSEXを盛んにし始めると、鼻先がてかてか光り始める。鼻先がくすみ始めると、SEXから遠ざかっていることを示している。
 鼻梁が出ている人は、決断の人。
 鼻梁が高い人は、経営などマネージメントの才に長けている。

【小鼻相学】
  小鼻は金庫と云われる。小鼻の肉付きが良いと金運があり、やせ肉は金運に恵まれない相である。
 小鼻が横に広がっている人は、自分の才能に確信が強い自信家で信念の人。ワンマンになりがちな面もある。
 鼻の先が下がっている人は、何事にも疑うところから入る人。鵜呑みにせず多角度から考えていくタイプ。

【人中(鼻下の溝)相学】
 人中が短いのは、中身より外見や肩書きを重視する傾向を持つ。ルックスに自信を持つ。
 人中が長いのは、本質を見る目が確かな人格者の相。




(私論.私見)