斉藤忠・氏の「あざむかれた王朝交替 日本建国の謎」のあとがきを引用する。
「幾多の不可解について、筋の通った説明をつけることが本書の目的であった。それを可能ならしめるため、第3章の末尾で一つの仮説、暫定命題を掲げた。それは検証によく耐えてもろもろの不可解を合理的に説明し、筋の通る歴史の再構築に筋道をつけた。当該仮説は限りなく真に近いことが証(あか)され、よって命題に昇格したと言ってよかろう。後は、学究諸氏と共にこの命題をさらに傍証し、定理ならしめるだけである」。 |
「歴史は決して唯物史観の言うような無味乾燥な事実の集積ではない。それから抽出した法則性に支配される被造物でもない。人が互いに有機的に関わるドラマの集積である」。 |
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