日本神道をユダヤ-キリスト教系神話と結びつける愚昧考 |
更新日/2023(平成31.5.1栄和改元/栄和5).1.10日
【日本神道をユダヤ-キリスト教系神話と結びつける愚昧考】 | |
TweetTV視聴者Pui氏の投稿「第10弾【皇室ディープ】『神道』は『原始キリスト教』を由来として創られた宗教」。 Pui氏は、日本神道の裏に「『神道』が『原始キリスト教』を由来として創られたという事実(史実)」が隠されているという。日ユ同祖論の新バージョンである。「原始キリスト教とは、紀元30年頃に磔刑に処されたイエスの死後、キリストの復活を目撃した直弟子達の体験に基づく信仰である」としている。 (ぼそぼそ)日本神道は、紀元前後のイエス教よりも相当古く既に確立されているので、暴論ということになる。 続いて次のように述べている。
(ぼそぼそ)有益なことも記しているが、キリスト教がイエス教としてではなく、ユダヤ教分派的に教義化されたことを知らさないと意味がないだろう。 |
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「イエスは茶色の目をしたユダヤ人」としている。 (ぼそぼそ)ユダヤ教の聖典に触れて育ち精通していたのは事実だが、ユダヤ人と断定するのは早計ではないのか。 「日本では3世紀頃に、朝鮮半島に集結したユダヤ民族が渡来している」として、これが「治天下」(アガタシタシロシメス)つまり「大王」(おおきみ)の誕生である」としている。 (ぼそぼそ)「大王」(おおきみ)は大和朝廷に先行して成立していた出雲王朝御代の呼称であって、ユダヤ民族渡来と関連づけるのは早漏だろう。 「1998年、奈良県飛鳥池古墳から『天武天皇6年(677年)』と記載の物と共に木簡が出土した。木簡には『天皇聚露弘…(天皇が露(つゆ)を聚(あつ)めて弘(ひろ)く…)』と書かれている。この考古学的発見によって、それまでの「大王」から「天皇」への改称がなされた時期が、天武天皇(第40代)~持統天皇(第41代・天武天皇の皇后)の時代であることが判った」。 (ぼそぼそ)これは貴重な指摘である。 「彼らは渡来の際、三種の神器(モーセがシナイ山で神と契約を交わしたという十戎石板、アロンの杖、マナを入れた金の壺)を契約の箱(アーク)に入れて持って来た。契約の箱は神輿の原型とされ、現在は伊勢神宮の地下深くにアルミケースで覆われて保存されている。天皇家にも三種の神器(八咫鏡、草薙剣、八尺瓊勾玉)があるが、これは同族であることの証明である」。 (ぼそぼそ)これは典型的な日ユ同祖論である。 「ユダヤ教の聖典には、モーセの著作とされる『律法(トーラー)』、預言者たちが神の言葉を記した『預言者』(ネイビーム)、民族的伝承と紳義哲学からなる『諸書』(ケトゥビーム)、ラビ達の歴史的な知恵の集成『タルムード』、ユダヤ教の深奥を物語る『典外書』(アポクリファ/スーデビグラファ)がある。膨大な書籍群だ。そして、口伝によって継承されて来た神秘哲学カバラがある」。 (ぼそぼそ)これも貴重な指摘である。 「『ユダヤ教』の祝祭儀礼が『神道』の儀礼と似通っているのは、渡来した民族の宗教が基となって『神道』が創られたからだ。時代背景を考えれば、『原始キリスト教』と『神道』が密接な関係にあることは歴然である。何故、隠蔽する必要があるのかと考えれば、それは改竄、捏造し過ぎたことが判ってしまうと都合が悪いからだ。1947年、クムラン教団のゲニザから最古のユダヤ文献の写本群が見つかった。これにより、旧約聖書、新約聖書とも、かなり改竄されていることが判ってしまった。たった2000年間でこの有様である」。 (ぼそぼそ) これも貴重な指摘である。 |
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(私論.私見)