新嘗祭(にいなめさい)

 更新日/2018(平成30).11.24日

新嘗祭(にいなめさい)
 2018.11.22日、さとうみつろう氏の「平成における天皇最後の祈りに、国民のチカラを御貸しください」参照。

 11月23日は世上では「勤労感謝の日」である。この日は、「勤労をたつとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう」。日本国は古くから神々に五穀の収穫を祝う風習があった。その年の収穫物に感謝する大事な行事として、皇極天皇の時代に始まったのが新嘗祭(にいなめさい)。当時の新嘗祭は旧暦11月の2回目のウの日に執り行った。第二次世界大戦後、GHQの占領政策によって天皇行事、国事行為から切り離される形で改められたものが「勤労感謝の日」である。新暦にのっとって11月23日に行われている。戦後、その「勤労感謝の日」に合わせて新嘗祭が行われるようになった。

 新嘗祭は宮中行事で一番古く、宮中で執り行われる一番大切な祭祀である。その儀式は、 11月23日の夕刻「夕(よい)の儀」(午後6時~8時)と暁刻「暁の儀」(午後11時~深夜1時)の二部構成になっている。陛下はこの祭祀の間ずっと正座をしないといけない。その為に、新嘗祭が近づくと、「国家の最大の行事である新嘗祭の祭祀中に、足のしびれで邪念がはいらないように」と、「正座」の祭祀をこなす気力や霊力、体力をつけるために身体を正座に慣らしていく。

 新嘗祭の「夕(よい)の儀」。午後6時。陛下は湯で身を清め、白の絹でできた伝統の「御祭服(ごさいふく)」に身を包む。この白装束がとてつもなく重たく、身動きもなかなか取れず、着替えるだけで数十分かかる。この衣装をお召しになった陛下は、儀式が行われる神嘉殿へ向かう。その姿を見た職員によると「国民と触れ合われる時のいつもの陛下とはまったく違う様子」とのこと。暖房も無い過酷な寒さの中、ただひたすら2時間祈る。儀式中は、誰も中へ入る事が許されず、カミゴトを手助けする2人の巫女(采女ウネメ)のみ。中で何が行われるかは非公開。2,600年間歴代天皇が行ってきた通りに、全国47全ての都道府県から届けられたお米を、天皇陛下と神々で直会(なおらい)する。

 2018.11.23日の 「勤労感謝の日」、84歳の天皇陛下が命がけの新嘗祭(新暦ver)を執り行う。天皇陛下が、国民を代表して、豊穣(自然の恵み=神さま)へ感謝してくれる。今回の新嘗祭が、今上天皇の最後の祈りです。 

※平成最後の日、来年4月30日に伊勢神宮にて、平成の全てへ感謝を捧げる祈りを行います。伊勢神宮さんとの取り決めで、詳しいことは言えない事になっていますが、通常では絶対に案内できない場所へ、入れる事になりました。申し込み後も、そこがどこなのか、また祈り後も、そこがどこだったのかは公言できませんが、真摯に感謝できる皆さんの参加をお待ちしてます。参加者の名簿も1か月前までに、伊勢神宮さんへ提出しないといけなくて、直前の参加などはできません。






(私論.私見)