巫女ってどんな仕事をするの?
巫女は神職でないので特別な資格はいらない。しかし、神職ではないが神様に仕える聖職でありますので、「浄き明き正しき直き心」という神道の徳目を心がけた人物であることが求められる。参拝者との対応もあるので人柄がよいことも必要である。女性神職と巫女は別。女性神職は資格試験を経て神職となった方で、装束も巫女とは異なる。女性神職は男性神職とは違ったかっこよさがある。
もともと巫女はその体に神霊を憑依させたり、自分の霊魂を神様のもとに送ったりして、神様の意志や言葉を伝える役目をする。古事記、日本書紀の神話に登場するアメノウズメ(天宇受売命)は、そうした古代の巫女の姿を写したものだといわれている。邪馬台国の女王/卑弥呼も、巫女としての能力をもっていたと考えられる。巫女は元々は神事・祭事の中心的な存在だったが、時代が下がるにつれて神様の託宣よりも儀礼を荘重に行なうことの方が重視されるようになり、しだいに神職の補佐的な存在に変わっていった。しかし、今でも巫女の舞いなどは神様を喜ばせる重要な芸能の1つとなっている。
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『図解 神社の話』はこんな人におすすめ!
・神社とお祭りの関係性が知りたい! ・初詣はいつの時代から始まった行事なの? ・神社によって御利益が違うのはどうして?と感じている方には大変おすすめな本である。「神社には、どんな神様がお祀りされている?」、「鳥居や狛犬にはどんな意味がある?」、「犬や猫の神社があるってホント?」。素朴な疑問で神社のディープな魅力がわかる!知っておきたい神社のキホンから、イザナギ、イザナミ、アマテラス、スサノオ、オオクニヌシなど、神社に祀られている祭神のこと、お祭りと神社の関係まで、神社と神様にまつわる知識をイラスト・図とともに解説している。金運や縁結び、長寿など、さまざまな願いをかなえる最強の開運神社も紹介している。神社のキホンを知れば、神社参拝が楽しくなる!神社巡りのお供に最適な一冊である。
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気になる中身を少しだけご紹介!意外と知らない!お祭りと神社の関係性とは?
神道の特徴の1つとして、仏教やキリスト教のような聖典がないということがあげられる。古事記も日本書紀も歴史書として編纂されたもので聖典ではない。そこには聖典には不可欠な教義が記されていない。仏教やキリスト教は聖典を拠り所として教えを数十世紀にわたって伝えてきた。では、聖典をもたない神道は、どうやって教えを継承し広めてきたのか。さまざまな要因が考えられるが、そのなかでも大きな役割を果たしたのが神道とお祭りである。神話を語り伝え、お祭りを繰り返し行うことを通じて、価値観や世界観を伝えてきた。とくにお祭りは「神話(時代)の再現」と「神様を喜ばせる」の二点で、神道の継承に重要な役割を果たしてきた。「神話(時代)の再現」は、ご祭神が出現した場所への神輿渡御や、神話を題材とした神楽、神話を語る祝詞など、お祭りによって方法は異なるが、これによってご祭神が活躍した頃のことや神社が創建された時代を人々に想起させ、神道が理想とするものを伝えてきた。一方、神様を喜ばせることは、災害などが起きないようにお願いする目的があった。そして、供物や芸能の奉納などの歓待によって威力を増した神様の霊力を分けてもらう。神社はこうしたお祭りが行われる聖地である。神社の外で行われるお祭りもあるが、神社という場があったからお祭りは維持されてきた。
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今年が終わる前に知っておきたい!お札・お守り・おみくじ・絵馬・御朱印の正しい扱い方とは?
神社から参拝者に授与されるものは大きく分けて2種類ある。神札類と縁起物である。神札類は神様の霊威が宿っているもので、神札(お札)やお守りがこれにあたる。これはいわば神様の分身なので、不浄な場所に置かず、神札は神棚に祀るか、目線より高く清浄な場所にお祀りしてください。できれば南向きか東向きに奉安しましょう。お守りは身につけるようにした神札なので、身近なもの(衣服や鞄など)につけておけばよいのですが、汚しやすいので注意が必要である。
おみくじ・絵馬などの縁起物には霊威は宿っていまないが、神様からの授かりものなので粗末にしてはいけない。おみくじは本来いただいて帰るものであるが、悪い内容であったり、縁結びの願掛けをする時は、境内の指定の場所に結びつけるのが良い。絵馬は奉納するのが本来のあり方ですが、記念にもって帰ってもかまいません。御朱印は参拝の証なので、参拝を終えてからいただくのが原則で、神社の印が捺されているので神札に準ずるものということもできます。穢れのない場所で保管しましょう。
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神社についてもっと知りたくなる興味深い内容が満載!
★狛犬とキツネはどんな役割を果たしているの? ★神様によって叶う願いが違うのか? ★一生の願いを叶える神社とは ★神社の境内には何があるのか?
などなど気になるタイトルが目白押し!
ほかにも、つい誰かに話したくなるようなトピックが満載!日本に8万社あるという神社。神社は静謐な気で満たされ、まさに日本文化の心を象徴しています。御朱印ブームは衰えることを知らず、スピリチュアルや開運祈願ブームを背景に、神社への関心はますます高まっています。本書は、神社や神様の基礎知識が身につき、さまざまな開運神社もわかる、神社参拝が楽しくなる1冊です。
出典:『図解 眠れなくなるほど面白い 神社の話』
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 神社の話』
渋谷申博 監修
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日本に8万社以上あるという神社。神社は静謐な気で満たされ、まさに日本文化の心を象徴しています。御朱印ブームは衰えることを知らず、スピリチュアルや開運祈願ブームを背景に、神社への関心はますます高まっています。本書は、神社や神様の基礎知識が身につき、さまざまな開運神社もわかる、神社参拝が楽しくなる1冊です。 |