ロッキード事件に果たした司法のミスリードと後遺症2-2、三井環国策逮捕事件余波考

 (最新見直し2010.11.21日)

 (れんだいこのショートメッセージ) 
 ここで、その後の司法腐敗に関連する「三井環国策逮捕事件余波」について確認しておく。

 2010.11.21日 れんだいこ拝


【「三井環国策逮捕事件」その1】
 「阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK100」の除痲氏の2010.11.21日付け投稿「週間朝日「超スクープ」と山口組ナンバー2の逮捕状(世界の真実の姿を求めて!)」を転載しておく。

 週間朝日「超スクープ」と山口組ナンバー2の逮捕状

 三井環氏が「検察の裏金」を暴露しようとしたことから端を発して、さまざまな事件が始まった。そして本日、山口組ナンバー2に逮捕状が出た。いよいよ核心に迫ってきている。週刊朝日次号。ちょうど本日、山口組ナンバー2に逮捕状が出た。週刊朝日の記事と関連があるのか?

 山口組ナンバー2に逮捕状=4000万円恐喝容疑−京都府警

 http://etc8.blog83.fc2.com/

 今回の獄中手記を書いた亀谷元組長が組事務所として使っていた神戸市中央区のマンションを、三井氏が競売で落札し、2001年7月24日、銀行ローンを組む際に、融資申し込みと同時にこのマンションに住民票を移動させた。 8月1日には実際に融資が実行されるが、検察はこの融資申し込みから実行までの"空白の1週間"を「不実記録」の期間と解釈し、実際住む意思はないのに偽装したとして逮捕している。

 こんな微罪でしかも特捜部が逮捕するというのは、口封じ逮捕なのは明らかで、そんな批判をかわすために特捜部は、三井氏の「悪質性」を強調する必要に迫られた。 そこで特捜部が作り上げたのが、亀谷元組長の舎弟分の「T」(渡真利忠光氏:山口組系暴力団組員。訪問介護事業会社経営)と三井氏との「贈収賄事件」だった。

 なかでも「三井は悪徳検事」とのイメージを世間に決定的に植えつけたのが、Tによる「デート嬢接待」についての供述で、「三井から捜査情報などを得る見返りに、2度にわたって三井にデート嬢をあてがい、2度目は三井氏の勤務時間中だった、と供述している。 それがマスコミにリークされ、大々的に報道され世間の三井に対する「悪徳検事」のイメージは定着することになる。

 このように亀谷元組長とTは検察のストーリーどおりの供述をして検察の思惑通り、裏ガネ問題を封じ三井氏を貶めることに成功する。 ここでいわば検察はこの暴力団に"借り≠つくったとみることができる。 これに目を付けたのが日本最大の暴力団「山口組」で、このルートを使って、別の事件で長期拘留中だった三代目山健組の桑田兼吉組長の「保釈」を得たいと考えていた。 そのときの東京で裁判や弁護士対策をしていたのが、山健組の東京責任者で後に亀谷元組長に殺されることになる鶴城会長だった。

 検察が亀谷とTを利用して三井事件をでっち上げたことはヤクザ社会でも"周知の事実≠セったということだ。 西岡氏は≪日本最強の捜査機関である検察庁は、日本最大の暴力団である山口組に決して見せてはいけない"足元≠見られた≫と書いている。 検察に作った貸しを桑田親分の「執行停止」や「保釈」で返してもらうということで、山口組に依頼された亀谷組長は、知り合いが懇意にしているという高検検事長で退官した大物検察OBに検察対策を相談することになる。 その検察OBが裁判所、検察双方に働きかけ保釈工作をして筋道をつけ、あとは"玉≠法務・検察に打つだけということで、山口組は2億円を用意する。 その2億円をもって亀谷は東京に来て、山健組東京担当の鶴城と会う段取りをつけた、というところで今号は終わっている。

 ここで、なぜ山口組は桑田会長の「保釈」にこだわったのか。山口組関係者の話として次のように書いている。 ≪「当時、桑田組長の保釈獲得は山健組のみならず、山口組全体における至上命題だった」という。当時の五代目山口組は、97年8月に宅見勝若頭が同じ山口組直参だった「中野会」(後に絶縁、解散)系組員に射殺されて以降、組織のナンバー2である「若頭」のポストが空席のままになっていた。その次期若頭の有力候補の一人が、(若)頭補佐で、五代目親分(渡邊芳則組長)の出身母体である山健組の桑田さんやった。けど、その話しをするためにも桑田さんにいったん社会に戻ってもらう必要があった。だからこそ山健組はもちろん、山口組としても何が何でも桑田さんの保釈が取りたかったんや」≫

 ここのところをジャーナリストの古川利明氏がもう少し突っ込んで次のように書いている。 ≪当時、菱本家の5代目だった「渡辺芳則」が、「自分の跡目」を、「井上邦雄」に継がせたかった、と。そのためには、空席だった「本家のカシラ」に井上邦雄を持ってこないとだが、「その前段階」として、「山健の4代目」を、桑田から井上に継がせないとアカンからなあ。なぜ、アソコまで「山健本体」、すなわち、「菱本家の5代目」だよなあ、渡辺芳則が、「桑田兼吉の保釈を取れ!」と厳命しておったのかが、「見えて」こんからなあ。・・・そこをちゃんと指摘してヤルことで、弘道会が主体となった、「クーデター=5代目追放劇」の真相が、見えてこんからなあ。だって、「2億円」を用意したのは、「菱本家の5代目」だからなあ。≫(古川利明の同時代ウォッチング) ********** **********

 この2億円をネットで調べていたら、いろいろ面白いものに出くわした。 その一つが、以下2chのスレッドだった。 *鶴*【消えた二億円の謎】*亀*  このスレは2006年から始まり今でも多少のやり取りがある。かなりの分量がある。 最初の部分だけ転載させていただく。 ≪平成14年1月30日、能勢、亀谷、渡眞利ともう一人の人物 が、荒川弁護士のもとを訪れ、同弁護士に対していわゆる「荒川 メモ」を渡している。渡眞利が原稿を作成し他人に清書してもらったという「大阪高検公安部長、三井環氏との付き合いの流れ」と題する書面(甲134に写しが添付されている)である。同メモには、被告人が北野ダイヤハイツの買戻しに関して350万円 を裏金で要求したことや渡眞利が被告人に対し頻繁に接待していたことなどが記載されていた。

 そこで、荒川弁護士は、大阪高検の大塚清明次席検事に電話で直ちに連絡をとり、同日、大塚検事と面談した。荒川弁護士は、同メモを大塚検事に見せ、大塚検事は、同メモのコピーを取って、原本は荒川弁護士に返却した(荒川17回9頁)。そして、荒川弁護士は、同メモを事務所で保管していた(ちなみに、同メモの原本は平成15年になってから検察庁に提出されている すなわち、亀谷が五代目山口組山健組の直参組長の鶴城某をけん銃で射殺した殺人事件である。すなわち、本件公訴提起後、亀谷は、東京八重洲口の富士屋ホテル前で、五代目山口組山健組の直参組長鶴城某をけん銃で射殺した。上記殺人事件が起きたころ、山口組では、山口組山健組組長が銃砲刀剣類所持等違反事件により逮捕・起訴され、実刑判決が下され、上告審において組長を保釈させることが大きな課題となっていた。そして、鶴城は、組長の保釈を得るための山健組の責任者の立場であった。

 一方、亀谷は、山口組三次団体の規模の 小さな組の組長にしか過ぎなかった。本来、この二人を結ぶ接点などあろうはずもない。 亀谷は、本件により逮捕され、弁解録取の時点において被疑事実について「読んでもらった事実は間違いありません」と認め、亀谷が被疑事実を認めたことにより、被告人を有罪とする方向に一役買った。客観的にみて、亀谷の行動が検察庁の望む行動であったことには疑いがないが、それのみならず、亀谷は渡眞利とも意を通じるうち、検察庁に恩を売ったと認識しはじめたことは明らかなように思われる。そうであればこそ、その亀谷が、山健組組長の保釈に関して検察庁に話を通すとして、鶴城らに話を持ちかけていったと推測される。

 亀谷は、その公判において、自己の射殺行為について、合理的な動機を供述しないまま、無期懲役を求刑され(他の1件の殺人未遂事件等と併合して、懲役20年の判決を受けた。しかし、その真の動機は、本件が深く関わっていると考えられる。すなわち、亀谷は、当時銃砲刀剣類所持等取締法事件で公判係属中であった山健組組長の保釈に関し、亀谷が、本件被告事件について検察当局に恩を売っていて顔がきくことを理由に、山健組から同組長の保釈のための資金等として巨額の金銭を出させて取得しながら、保釈に成功しなかったことが原因となって、山健組長の裁判対策の担当者であった鶴城と紛争を生じたことにあると推測されるのである(亀谷71〜76頁参照)。

 金2億円の動きについて質問された際の亀谷の証言態度(同人66、67頁、71〜73頁)からは、この2億円の動きがあったことが強く推認できる。この大金の動きは、亀谷及び渡眞利が「検察に恩を売った立場」を標榜したからこそ生じたと合理的に推測しうる事実である。そして、その標榜を亀谷をしてなさしめる経緯こそがあったと見ることも合理的な推測の範囲というべきである。しかし、亀谷の標榜とは裏腹に、この保釈が成功しなかったことが原因となって、山健組組長の裁判対策の担当者であった鶴城と紛争を生じたことが殺人事件に発展したと推測されるのである。

 ちなみに、渡眞利は、この亀谷の殺人事件に関連して、無関心であるはずもないのに「まあ何も分かりませんから、まあ考えても仕方がないですからね」などと、ことさらに無関心を装おうとする不自然な態度をとった(渡眞利7回22頁)。ところが、その言動とは裏腹に法廷で脅えた態度をとっていたのである(同9回97頁)。また、渡眞利は出獄後わざわざ東京まで行き、亀谷に何回も面会していた(同人78頁)。渡眞利の関わりが強く推認されるところである。≫

 いよいよ核心に迫ってきている。週刊朝日次号が楽しみだ。 ちょうど本日、山口組ナンバー2に逮捕状が出た。週刊朝日の記事と関連があるのか? 山口組ナンバー2に逮捕状=4000万円恐喝容疑−京都府警(時事通信2010/11/18-00:27) ≪土木建設業者にみかじめ料を要求し、現金計4000万円を脅し取ったとして、京都府警は17日、恐喝容疑で、指定暴力団山口組ナンバー2の高山清司容疑者の逮捕状を取った。行方が分からなくなっており、発見次第逮捕する方針。≫  詳報:(朝日新聞2010年11月18日1時4分) 参照:高山清司:指定暴力団・六代目山口組若頭兼中部ブロック長、二代目弘道会会長、二代目山組総裁(初代組長)、旧弘田組若頭補佐、元菱心会理事長(ウィキペディア) 参照 ・驚愕!「検察組織」マル秘錬金術 ・古川利明の同時代ウォッチング
http://oujyujyu.blog114.fc2.com/blog-entry-1335.html  


【「三井環国策逮捕事件」その2】
 「★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK100」の除痲氏の2010.11.21日付け投稿「村木さんの事件で逮捕の大坪弘道元特捜部長が無罪になる可能性」を転載しておく。

 村木さんの事件で逮捕された大坪弘道が無罪になる可能性。

 もし大坪弘道を有罪にすれば、検察と指定暴力団の繋がりを暴露される。「仮釈放にまつわる、口利きリケン」

 「保釈」「刑の執行停止」「仮釈放」を勝ち取るため、現役の赤レンガ連中に口利きして、その「手数料」を稼ぐっていう、チョー美味しい商売がある。大坪弘道は「仮釈放にまつわる、口利きリケン」のすべてを知っている。

 検察の裏金を告発しようとした三井環氏を口封じするためには、三井環氏をより重い罪にする必要があった。検察は、そこで微罪で捕まっていたTという男に、嘘の供述をさせることで、三井環氏を落とし入れることにした。嘘の供述=「三井環氏に対する、実在しない、グランドカームでのデート嬢接待」の創作Tの取り調べを担当していたのが、大坪弘道。大坪弘道は「オマエが協力してくれるのなら桑田兼吉の保釈考えんでもない」と言ったらしい。大坪弘道がTに嘘の供述をさせ、三井環氏を落とし入れることに成功した。(その後、大坪弘道はその功績により、3段階昇進の大抜擢となる。)

 Tは話を膨らませて、「(大坪は)イケると言ってます」と亀谷組長に報告してしもうたんで、この「2億円の件」が、ピャーッと動き出す。桑田兼吉の保釈のために2億円が用意された。亀谷は、三井環のオッサンと一緒にタイホされるも、「処分保留」で釈放される。亀谷は、この鶴城らから、依頼を受け、「現金2億円」を、神戸から東京まで、新幹線を使って運搬。しかし結局、桑田兼吉の保釈が取れなかった。亀谷は、鶴城らに「2億円は、どこに消えたんだ?」って明かすよう、迫られていた。2億円は、どこかに消えてしまった。

 2002・11・25に2億円の返済を迫られた亀谷が、鶴城を射殺した。
 (2002・11・25は「桑田の2度目の保釈請求が、却下された日」。)

 そして亀谷は、「塀の中」に逃げ込んだ。亀谷組長は二十年の判決。それから、「8年の歳月」を経て、「この8月」に西岡クンのところに、ドサッと、この「獄中手記」が届いた、いったい、どういう「心境の変化」があったんだろうなあ。「亀谷・獄中手記」ってのは、分量が、「B4サイズの罫紙」に、「約200枚」。何が、「ニュース」かといえば、一連の三井環のオッサンの口封じタイホ劇で、「タイホされた当事者」のうち、オッサン以外の「チョー重要人物」の1人である「亀谷直人」が、初めて重い口を開いて、その「腐れケンサツのデッチ上げだった」ということについて、「認めた」っていうことに尽きるだろうなあ

 三井環氏 平成十六年一月JR東労組の講演より
 http://www012.upp.so-net.ne.jp/uragane/kouennaiyou.htm

 山口組の桑田兼吉問題。

 この桑田兼吉の事件で山健組の鶴城組長が亀谷組長によって東京駅の八重洲ホテルの前で殺されました。そして昨年の十二月十日に、その二億円に関与したし繁田組の組長が神戸の元町で二人組みの男に出刃包丁で襲われて殺害されました。亀谷組長は、懲役二十年の判決を受けて現在、控訴中です。私の事件がなければ、鶴城も繁田も殺されることはなかった。亀谷組長も二十年の判決を受けることはなかった。誰が悪いんですか?検察ですよ。事件を作ってデッチ上げて逮捕・起訴する。それを利用して山口組が桑田兼吉の保釈を取ろうとする。そこに二億円が流れる。誰が悪いんですか。その原点は、「嫌疑なし」とした、そして「けもの道」を利用した原田検事総長の選択の大きな間違いです。検察と指定暴力団との裏の実績も、これから明らかとなるであろう。

http://toshiaki.exblog.jp/d2010-10-10

http://toshiaki.exblog.jp/d2010-10-20

http://toshiaki.exblog.jp/d2010-11-01

 古川利明の同時代ウォッチングの記事抜粋

 腐れケンサツにしてみたらだな、ケンシンでも何でも使い倒して、とにかく、「不正追及の矛先」が、ゼッタイに「ちょーかつ」(=ケンサツのURAGANE)に向かわんよう、それだけは、ぬあんとしてでも、防御せなアカンからなあ。既に、ケンサツ組織は崩壊しとるが、ココでさらに、「ちょーかつの実態」を、朝日をはじめとして、大シンブンがジャンジャンと書いた日には、「この先、100年」は立ち直れんからな(笑) しかし、大坪弘道なんてのは、02年に、三井環のオッサンが口封じタイホされたとき、その渡真利忠光の取り調べを担当しておったんだが、その「論功報償」で、その次に、「通常の人事ではゼッタイにありえない、3段階昇進の大抜擢」と言われた、「赤レンガの保護キョク総務課チョー」に引き上げられ、それから、神戸チケンの特刑部チョー、んで、オッサンのジケンの主任検事だった「大仲土和」の後を追って、大坪は、大阪チケンの特捜部チョーに出世しマクっておるんだからな。まさに、「口封じ人事」やな。

 三井環のオッサンのジケンで、「渡真利の取り調べ」を担当した、この「大坪弘道」。

 渡真利は、ションベン刑で収監される前の保釈中に、大坪に「桑田兼吉の保釈が、何とかならんかいな」って、ハナシを持ちかけてるんだよな(笑)。そこで、大坪は「オマエが協力してくれるのなら、考えんでもない」と言ったのを、渡真利が膨らませて、「(大坪は)イケると言ってます」と亀谷に報告してしもうたんで、この「2億円の件」が、ピャーッと動き出すんだよな。

 その「2億円」の出所は、大阪の天六(=天神橋筋6丁目)にある解体業者で、そこが、5代目の嫁サンの信頼を得ておったということで、「影の金庫番」って言われておったんだな。それを考えると、「人事」ってのは、非常に重要で、もし、アソコで保釈が勝ち取れて、「人事」が動いておったら、おそらく、「5代目体制・山健帝国主義」ってのは、今でも、続いておっただろうからなあ。その意味では、億単位のカネをブチ込む価値は、当然、あったということだろう。

 だから、山健サイドにしてみりゃ、出すもん出したのに、「結果」が出ないんであれば、メンツもさることながら、「だったら、渡したカネを返せ」の世界だし、そこで、きっちりとオトシマエをつけるってのは、ヤクザの行動原理からして、当然だよなあ。おそらく、その2億円の一部は、正確な金額は分からんが、亀谷が摘まんでおるのは、間違いないが、残りは、どこに消えたのか、サッパシ、分からんのだよなあ。朝堂院大覚が、受け取っていた可能性は、ゼロではないと思うが、もし、仮に受け取っていたとしても、まだ、「着手金」であって、「成功報酬」は、後で受け取るという手筈だったんだろうと、思うよなあ。工作自体が、相当、難しかったからなあ。

 あのヤメ検連中の、大きな「メシの種」に、広い意味では、この「桑田兼吉保釈工作」も含まれるんだろうが、「保釈」「刑の執行停止」「仮釈放」を勝ち取るため、現役の赤レンガ連中に口利きして、その「手数料」を稼ぐっていう、チョー美味しい商売があるんだな(笑)。いみじくも、三井環のオッサンが、この「9・11」に獄中から公表しておった、「赤レンガ解体計画」にも出ておったが、特に「仮釈放を巡る闇」ってのは、まさに、「司法マフィア」の連中が、オモチャっていうか、食いモンにしてるんだよなあ。ワシは見ておらんのだが、築地シンブンが「字」にしておったらしいが、今、「無期懲役」ってのがあるが、実際のところ、「10年」を経過すると、仮釈放になるケースも多い。ところが、実際の運用ってのは、「検事」、すなわち、「赤レンガ」の胸先三寸っていうか、「恣意的運用」、つまり、「デタラメ」がまかり通ってるってんだよな。

 今、死刑廃止の代わりに、「終身刑導入」のギロンが出ておるが、実際、赤レンガが、「マル特」とか言っておったんかいなあ、とにかく、「コイツは仮釈放は、アカン」っていうことになったら、事実上、「終身刑状態」にされるんだってな。有名なところでは、石井紘基を刺殺したとして、無期懲役が確定し、今、服役中の「伊藤白水」については、この「マル特=終身刑」の適用だってんだよな。ほいで、三井環のオッサンだって、ムショの現場レベルでは、「仮釈放OK」という意見を出しておるのに、赤レンガの野郎、チョー法規的な「政治ハンダン」で、ボツしやがったんだからな。やはり、こうした「刑の執行」にかかる、赤レンガ連中のデタラメぶりについて、一度、「膿」を出さんとアカンよな。この「仮釈放にまつわる、口利きリケン」を、この秋の臨時国怪で、突っ込んだら、超オモロイで(笑)。赤レンガは、一気に、大炎上やなあ。

 「渡真利忠光」と親しい元極道スジによると、大坪弘道は、渡真利の出所も、ぬあんと、「小遣い」を、多少は、渡しておったらしいってんだよな。その「小遣いの出所」は、未確認情報ながら、公証人グループ、つまり、「関西のヤメ検」からとのことだが、ワシは、「さもありなん」だと思う。で、元の出所は「腐れケンサツのURAGANE」、すなわち、「ちょーかつ」やと思う。確かに、三井環のオッサンの顔出し内部告発と前後して、ちょーかつのオモテ枠、すなわち、「ケンサツ官署分」は激減しておるが、ウラ枠、つまり、「公安チョーさ庁」の分は、年間計約20億円が、手付かずで残っておるからな(笑)。だから、「近畿公安チョーさ局→大阪チケン→関西ヤメ検の公証人グループ→大坪弘道→渡真利忠光」っていうふうに、足が付かんよう、ロンダリングをしマクって、渡ってると思うなあ。

 「亀谷直人」は、「獄中手記」で明かしたんかいなあ。尾塚野のオッサン情報では、「5000萬円は、亀谷が懐に入れ、残る1億5千萬円は、神戸の自称「ケンサツ通」に渡り、「そこから先」、つまり、「ケンサツ」にはカネが渡っておらんらしい、とのことで、今、西岡クンも、その神戸の自称「ケンサツ通」に接触を試みておるが、逃げておるみたいだな。ま、亀谷が抜いておるのは間違いないんだが、「額」にはバラつきがあって、ワシが聞いておるハナシだと、2000萬円とか、1億円とかあって、ハッキリせんのだよな。まあ、「5000萬円」ぐらいが、妥当な金額だと思うなあ。でも、たぶん、「それ」は、亀谷が獄中入籍した、羽曳野だったか、高石におるとかいう、「ケイコ」っていうオンナが、知っとると思うな。この「ケイコ」も、そろそろ喋り出してもエエんだろうがなあ。んー、こういう取材は、「足場」がKANSAIにねえと、手も足も出んなあ。ったく、これらのジケンは、関西チックなエグさだよなあ(笑)

 朝堂院大覚も、この桑田兼吉の保釈工作には、それなりに関わっておってもおかしくはないと思うし、実際、「2億円の一部」が、朝堂院に渡ったんぢゃないかという「ウワサ」もあったんで、ワシは本人に質したんだが、「そんなもん、貰うておらん」と否定はしておったな。 ただ、亀谷が「ひとり」で、この桑田兼吉の保釈を勝ち取れることなど、太陽が西から昇るがごとくありえんから、誰かが「間」に入って動いておったのは、100%、間違いない。もちろん、今回の溝口レポートにも出ておったように、もし、あの「大坪弘道」が窓口になっておったようだったとしても、全然、不思議ではないんだが、コイツばかりは、ホンマ、雲を掴むようなハナシで、分からんのだよ。

 で、今回、「原田明夫と名乗る人物と会うた」ってのも、「いかにも」っていう、奇っ怪なハナシだからなあ。んで、このときの山健サイドの当事者のうち、鶴城、繁田は既にコロされておって、ったく、「死人に口なし」だからなあ。でも、亀谷が鶴城を射殺した(=02・11・25)のは、「もし、保釈が取れなかった場合、その『2億円の渡った先』を明かすように」と言われておったにもかかわらず、実際には「保釈を勝ち取れなかった」っていうことだから、それを考えると、鶴城、繁田らが、その「原田明夫と名乗る人物と会うた」ってのは、果たして、どこまで信憑性があるのか、どうか。チョット、デキ過ぎておるっていうカンジもする。いくら何でも、現役の検事総チョーが、そんなところに、ホイホイと足を運ぶんかいなあ、という気はするのだが。「そこまでバカぢゃねえだろう」と思いつつ、「ひょっとして、でも、あの原田明夫だからなあ」ってことで、何とも分からんなあ(笑)

 2億円の件について、(『実話ドキュメント』に溝口敦が書いていた)朝堂院の話は、ほぼ正確。河本(敏夫)の秘書とやらが金の大半を持って、ドロンした。繁田が絡んでいたフシがある。金儲けが絡むと、親分も義理もクソもないのがヤクザの本性。繁田コロシは、それを知った菱本家(=5代目)が、山健の幹部にクンロクを入れて実行させたのだろう。計画的だったのは、繁田のクルマの後ろにGPSが付けられていたことでも分かる。(「上」のハナシは、タレコミなんで、コレ以上のウラの取りようもないのだが

 大坪がケツをマクりたくなるキモチも、ようわかるで。んー、大坪も、バクロ本を書く準備をした方がエエと思うなあ。タイトルは、ズバリ、『ワシが、トカゲの尻尾のナニワの汚れ検事や!━三井環・元大阪高検公安部長の口封じタイホ劇のウラを知る当事者の、慟哭告発』で、どや?

 大坪なんて、アレだけ、「汚れ役」に徹して、三井環のオッサンの口封じタイホ劇では、あの渡真利忠光を抱き込んで、「実在しない、グランドカームでのデート嬢接待」まで創作して、ソシキに貢献しマクったのに、運悪く、悪事が露呈し、バレてしもうて、世間をお騒がせした途端、コレだもんなあ。チョット、可哀想だよなあ。しかし、サイコー検は、この2人の検麺調書が取れないまま、キソっていうことになるのかよ? だとすると、コーハンは荒れるよなあ。

 亀谷は、三井環のオッサンと一緒にタイホされるも、「処分保留」で釈放され、キソ猶予になって、シャバに戻っておったときに、西岡クンは「古くからの知人」を通して、亀谷に手紙を書いておったてんだよなあ。しかし、そのときは、コンタクトできずに、「02・11・25」に、亀谷は、八重洲の路上で、当時、3代目山健組の東京責任者だった「鶴城丈二」を、白昼、射殺して、要は「塀の中」に逃げ込んだんだよな。それから、「8年の歳月」を経て、「この8月」に西岡クンのところに、ドサッと、この「獄中手記」が届いたってんだから、いったい、どういう「心境の変化」があったんだろうなあ。

 「亀谷・獄中手記」ってのは、分量が、「B4サイズの罫紙」に、「約200枚」ってんだよなあ。コイツは相当な量だよなあ。

 最大のポイントは、例の「2億円の件」、つまり、「桑田兼吉保釈工作」だが、亀谷は、この鶴城らから、依頼を受け、「現金2億円」を、神戸から東京まで、新幹線を使って運搬しておる「当事者」だからなあ。山健サイドとしては、「2億円」も亀谷に渡しながら、結局、桑田兼吉の保釈が取れんかったから、亀谷は、鶴城らに「2億円は、どこに消えたんだ?」って明かすよう、迫られておったんだよな。だから、亀谷が、鶴城を射殺した「02・11・25」ってのは、亀谷の依頼を受けて、「桑田の2度目の保釈請求が、却下された日」なんだよな。だから、この「2億円の行方」ってのは、山健組の関係者は勿論だが、当然、三井環のオッサンばかりでなく、在阪のフリーのブンヤの尾塚野形のオッサン、ほいで、ワシも、知りたくて、しょうがなかったんだ(笑) んー、亀谷は、この西岡クンへの「獄中手記」ん中で、「2億円の行方」について、「何を、うたってる」んだろうなあ。

 何が、「ニュース」かといえば、一連の三井環のオッサンの口封じタイホ劇で、「タイホされた当事者」のうち、オッサン以外の「チョー重要人物」の1人である「亀谷直人」が、初めて重い口を開いて、その「腐れケンサツのデッチ上げだった」ということについて、「認めた」っていうことに尽きるだろうなあ
 http://oujyujyu.blog114.fc2.com/blog-entry-1325.html  






(私論.私見)