逮捕者、起訴者リスト

 更新日/2018(平成30).6.19日

 (れんだいこのショートメッセージ)
 ここで、「ロッキード事件」の逮捕者、起訴者を確認しておく。

 2003.9.20日、2011.2.5日再編集 れんだいこ拝


【「ロッキード事件」の逮捕者、起訴者リスト】
  2.24日、日本の捜査史上初めての三庁合同捜査体制が発足した。ロッキード事件は、この当事者の審理の都合上から、丸紅ルート・全日空ルート・児玉ルートの三ルートに分けられて追及されていくことになった。「ロッキード事件」の逮捕者は総勢18人、起訴された者16人となった。これを確認しておく。

被逮捕日時 被逮捕者 年齢 役職 (起訴)逮捕容疑
3.13日(起訴のみ) 児玉誉士夫 65歳 所得税法違反で在宅起訴
6.22日 大久保利春 62歳 丸紅専務 偽証罪
6.22日 澤雄次 58歳 全日空専務 外為法違反
6.22日 植木忠夫 48歳 全日空営業本部部長 外為法違反
6.22日 青木久頼 48歳 全日空経理部長 外為法違反
7.2日 伊藤宏 49歳 丸紅社長室長 偽証罪
7.7日 藤原享一 48歳 全日空経営管理室長 外為法違反
7.8日 若狭得治 61歳 全日空社長 外為法違反、偽証罪
7.9日 渡辺尚次 62歳 全日空副社長 偽証罪)
7.13日 桧山広 66歳 丸紅会長 外為法違反
7.27日8時50分 田中角栄 58歳 前首相 外為法違反
7.27日 榎本敏夫 50歳 田中角栄秘書 外為法違反
田中利男 田中角栄秘書
8.20日 佐藤孝行 48歳 自民党代議士 受託収賄罪
8.21日 橋本登美三郎 75歳 運輸大臣 受託収賄罪
77.1.21日 小佐野賢治 59歳 国際興業社主 偽証罪で在宅起訴

 ロッキード事件を廻る裁判は、丸紅ルート、全日空ルート、児玉・小佐野ルートの三公判で審理が進められた。これを図示すれば次のようになる。
ルート 裁判長  容疑者
丸紅ルート 岡田光了 (贈賄側)  桧山広/丸紅会長
 松尾泰一郎/丸紅社長
 大久保利春/丸紅専務
 伊藤宏/丸紅専務
(収賄側)  田中角栄元首相
 榎本敏夫/田中角栄秘書
 田中利男/田中角栄秘書
全日空ルート (贈賄側)  若狭得治/全日空社長
 渡辺尚次/全日空副社長
 大庭哲夫/全日空前社長
(仲介側)  小佐野賢治国際興業社主
(収賄側)  橋本登美三郎/運輸大臣
 佐藤孝行/代議士
児玉ルート 半谷恭一 (仲介側)  児玉誉士夫(所得税法違反で在宅起訴)。
(仲介側)  小佐野賢治国際興業社主。

 (これによれば、全日空ルートの裁判長がはっきりしない)

 角栄の関与を廻る究明は丸紅ルートに預けられ、東京地裁で169回もの公判等が行われた。角栄は事前に届出をすませておけば毎回出廷する要はなかったが一日も休まず通った。これは秘書の早坂茂三も同じであった。角栄は、五億円授受を認め政治献金論で争った方が却って有利とする弁護団の誘導を聞き入れず、最後まで無罪を求めて争った。「ウィキペディア田中角栄」は次のように記している。
 「控訴審有罪に対して上告中に死去したため公訴棄却となったが、控訴審で有罪になった事件が最高裁で無罪になることは余程のことがない限りはあり得ない(実際、秘書の上告審で有罪確定となり、5億円収受が認定されている)」。

 窺うべきは、授受しているのに否認する角栄に対する立花-日共ばりの謗(そし)りではなく、最後の最後まで否認し続けた角栄の方にこそ真実があり事件そのものが冤罪だったとする可能性の方ではなかろうか。

 2003.9.20日、2011.2.5日再編集 れんだいこ拝

2.24日、日本の捜査史上初めての三庁合同捜査体制が発足した。ロッキード事件は、この当事者の審理の都合上から、丸紅ルート・全日空ルート・児玉ルートの三ルートに分けられて追及されていくことになった。





(私論.私見)