ロッキード後遺症としての「社会的組織的イジメ」、「校内イジメ」発生考

 (最新見直し2008.8.20日)

 (れんだいこのショートメッセージ)
 ロッキード事件以来、日本社会に定着したものとして「イジメ」がある。それまでにも無かった訳ではないが、ある程度抑制されていた。ところが、ロッキード事件以降、「イジメ」がノンブレーキで流行りだした。大人の社呂で起ったことを逸早く真似る学校で、これが流行りだした。これを確認しておく。
 
 2005.2.12日、2008.8.20日再編集 れんだいこ拝


【事件以降、できる奴がイジメられ、できない奴がハバを利かせ始めた】
 ロッキード事件は、日本の戦後社会の世相を変えた。角栄のように民間畑の出来る者がイジメられ、官僚畑のデキナイ奴が威張り始めた。「悪しき伝統」の復活である。何か仕事をしようとする者が煙たがられ、必ずケチを付けられ、妨害され始めた。その尻馬に乗る無定見者が増え始めた。そういう者がそういう者なりの正義を主張する世の中になった。正義に名を借りた自己満足的な物言いで足りる身勝手口舌者が登用され始める時代に入った。人のやることに反対していればそれで済む。いや、反対することでしか自分の存在理由を見出せない輩が幅を効かせ始めることになった。

 岩崎定夢氏は、「角さんの功績、真の実力この魅力」で次のように指摘している。
 「これは、人間の悲しい性(さが)でもあるのだ。デキナイ人間はデキル人間の足を引っ張ることでしか存在を示せない。仕事師はそういう人たちの中で、そういう人たちを動かして、そういう人たちの幸福を守る仕事をしていかなければならない。これがロッキード問題の根本にあるのだが、最も不幸なことは、デキナイ人たちには、それは理解する能力を越えたことなのだ」。

【校内イジメ発生】
 あまり注目されていないが、というより今のところ、れんだいこが初の指摘になっていると思われるが、「ロッキード事件」以降、「角栄的なるもの」の社会的追討過程で、子供社会に俄かに「イジメ現象」が発生している。「角栄」という名の子供がイジメられるようになった。これがその後の「校内イジメ」現象の始発となる。

 教育心理学者が数多く居るにも拘らず、これを学問的に取り上げないのは怠慢だろう。というか、その程度のボンクラばかりが学者ぶっているということであろう。

 参考までに、角栄と云う名の子供がイジメられ、改名が認められた件につき格好の資料がある。「自分の名前を改名したいのですがどうすればいいの?」を転載する。
 この時の名前とは下の名前(苗字ではない)の場合です。普通は、改名は認められません。しかし、戸籍法107条2項には、正当な理由があるならば、家庭裁判所の許可を得て戸籍上の名前を変更する事が認められるという条文があります。この正当な理由とは

・家業の継承者が代々同じ名前を使ってきた(○代目 市松彦右衛門とか)
・異性と紛らわしい名前(女なのに"武彦"とか)
・通称を長年つかってきた(芸能人で言えば芸名とか)

 の理由があげられます。家業の継承者はさておいて、異性の名前と紛らわしい例は余程でないとないですが実際の例として、女が生まれたにもかかわらず、父親が「こいつは男として生まれてきたのだ」と断固主張して"重雄"と名前をつけて、かなり後に改名が許されたというのが実際にあります。通称を長年つかってきたというのはありえない話ですが、たとえば、いかりや長介さんの本名は"碇矢長一"なのですが、長年"長介"という名前を使ってきたので改名したいと言えばおそらく認められるでしょう。この長年とはどのぐらいか?学説では10年程度の使用といわれています。

 極端な例として、昭和40年代後半に、田中さん夫婦に子供ができて将来を担う子供でありたいという願いを込めて"角栄"と命名した(当時田中角栄元首相は自民党の幹事長で、かなり有名だった)。しばらくしてロッキード事件が発覚してその子供が"ロッキード"とアダ名されて、非常に親は困った。そこで、子供の別の名前で呼ばせて、学校の先生にも相談してその別の名で呼んでくれと頼んだ。平行して家庭裁判所に改名の許可を願って認められた。この例では通称の使用が10年もたっていなかったが、子供の発育への影響を考えて家庭裁判所が特別に認めた例である。(昭和58年3月30日  神戸家裁豊岡支部決定)

  「政界激震のロッキード事件」で、次のようにも紹介されている。
 折しもロッキード裁判で田中元首相の収賄が話題となっていた昭和58年3月、田中角栄という名前の昭和46年1月生まれの兵庫の城崎郡の少年について、神戸家裁豊岡支部は両親の訴えを認めて改名を許可した。「子供に与えた生活上の支障は大きい」というもので、旅館経営をしていた両親は当時は自民党幹事長だった田中角栄にあやかって子供の名前をつけたものの、田中元首相が逮捕されるなどして、小2の頃からいじめられていたという






(私論.私見)