「猪瀬直樹の逆さ見解」批判

 (最新見直し2015.05.26日)

 (れんだいこのショートメッセージ)
 「事件の変事」の「笠原運転手不審死事件考」末尾で、れんだいこはこう記した。
 「以下れんだいこの独白である。『死者達のロッキード事件』の著者猪瀬直樹氏は、田中側からの謀殺疑惑を微に入り細に入り実証せんとしている。れんだいこは逆である。笠原謀殺は、角栄を窮地に落とし入れようとする側が仕組んだものではないのか。わら半紙4枚の供述書を無理やり書き上げされた笠原氏は、決定的証拠物を提供したことにより既に用済みとなったのであり、かくて葬られたというのが闇の実際ではなかろうか。それが証拠に、笠原氏の死亡で困ったのはむしろ田中側の方である。反証しようもなく、決定的な供述書のみが一人歩きさせられていったのだから。こう推理しない猪瀬直樹氏とはどういう人物だろう」。

 以上を踏まえて、れんだいこはこう本質規定する。「猪瀬直樹の政治的役割は立花隆と同類であり、その片割れである」。その猪瀬は小泉政権下で登用され、道路公団民営化審議会委員として活躍している。そのイカサマぶりについてはおいおい明らかにしていこうと思う。

 2004.6.4日 れんだいこ拝


【猪瀬直樹考】
 猪瀬に対する小泉首相レイプ事件裁判および、北朝鮮へ機密費贈与疑惑(2004.5.22日、政治経済総研 高橋)の論及がある。興味深いので転載しておく。(読み易くするために、れんだいこ責任で内容不変で編集をアレンジする)
 小泉と親交の深い作家の性質がわかる。 「大宅賞作家 猪瀬直樹を襲った女性スキャンダルのてんまつ記」、

 「猪瀬直樹が女性関係のトラブルで訴訟にまでもっていかれるらしい」。こんなうわさ がマスコミ関係者の間でささやかれはじめたのが昨年の11月のころだった。(中略) 当然、この情報にもとづき、一部週刊誌が取材にうごき、記事掲載に向けて準備をすすめていたといわれる。しかもそのトラブルとは、女性との「痴情沙汰」だといわれただけに、その動向が注目されていたのだが、実際のところ、現在にいたるまで、どこの週刊誌でもこの件に関しては一切触れられていない。これは一体どうしたことか? そしてそのトラブルとは一体なんだったのか?

 ○ 女性スタッフへのギャラ未払いトラブル


 本誌が取材を進めるとやはり、猪瀬の女性トラブルは本当だった。猪瀬の事務所「オフィスイノセ」に所属する女性スタッフの一人が昨年8月に突如、事務所をやめ、しかも猪瀬に対し弁護士をたてたうえ、金銭を要求する内容証明を送付して争う構えをみせたというのだ。この女性は数年前からおもに猪瀬のテレビ出演のマネージメントを手がけていたM女史。年齢は、40歳前後の上品な美人で、現在、夫と別居中だが、2人の子供の母親である。

 本誌は早速、このM女史に事の次第を確かめてみた。しかし、M女史は本誌の取材に対し、「話すことはありません」 と繰り返すばかり。だが、こちらがなおも食い下がると、彼女は重い口を開いてこうもらした。「正直いって猪瀬に対する怒りはまだあります。しかし、今はライターをして生活していますし、子供を守らなくてはならないんです。もう済んだことですから・・・」。

 済んだこととは一体何なのか。M女史の周辺を取材すると、まず、猪瀬から、M女史へのマネージメント料の未払い問題が浮上してきた。M女史と猪瀬が知り合ったのは、一昨年の1月。「朝まで生テレビ」の新年パーテイーのことだったという。M女史はもともとテレビレポーターをしており、大橋巨泉事務所にも所属していたことから、テレビ局関係者に太いパイプをもっていた。同パーテイー会場でM女史を紹介された猪瀬が、「俺のマネージメントをしないか、やれば金になるよ、どう?」と誘ったのがきっかけだったという。

 M女史はその後、「オフィスイノセ」の名刺を持ち、マネージャーとして各テレビ局に猪瀬を売り込みに歩く。そして実現したのが、一昨年からのTBS「ビッグモーニング」へのレギュラー出演だった。「それまで「朝生」やニュース番組に文化人ランクの安いギャラでゲスト出演する程度だった猪瀬にとっては、破格の高額でのレギュラー出演だったそうです(TBS関係者)。

 そして猪瀬は、M女史に成功報酬として出演料の一定の割合をマネージメント料として支払うことを約束する。ところが昨年8月になって突然、猪瀬はM女史に一方的に契約解除を通告するのだ。M女史の友人がこう憤慨する。「ひどい話ですよ。何でも、ビッグモーニングとの契約が切れて、猪瀬が別ルートでフジテレビのザウイークのレギュラーを決めたもんでMさんが必要なくなったということでしょう。猪瀬はMさんに『お前なんていなくても、テレビ局が俺に頼みにくる』と言ったらしいですからね」。

 しかも、猪瀬は、M女史に支払うべきマネージメント料のうち、昨年の4月からの分を「生島ヒロシから荒川強啓にかわっているから別番組だ」という理由で支払おうとしなかったのだという。そこでM女史が弁護士をたてて、未払いギャラを要求したというわけだ。「しかも内容証明を出した後でも、猪瀬は未払いを認めないという強硬な姿勢を崩さないばかりか、「俺はM女史の世話になんかなっていない。彼女は俺のファンの一人にすぎない」とまで言い放ったんです(前出友人)。

 なんともあきれるばかりなのだが、M女史のような猪瀬のスタッフの「使い捨て」は関係者の間でもかなり有名な話なのだ。たとえば、猪瀬の個人事務所「オフィスイノセ」のスタッフの出入りの激しさもその代表的なもの。事実、2、3ヶ月で辞めていくスタッフの数は過去かなりの数に上っているのだ。

 「安い給与でコキ使えるという理由から若いスタッフを、データマンにしているので すが、まさに朝から晩まで休みがないほどです。しかも自分は午後2時ごろまで寝ているんですからね。それに一種軍隊的というか、ちょっとでもミスすると、顔を真っ赤にして「丸坊主になれ!」、「死刑だ!」 と怒鳴りちらす(オフィスイノセの出入りの関係者)。 まさか死刑になった者はいないようだが、丸坊主にされたスタッフは存在したという。

 猪瀬は原稿執筆にいきづまり、イライラしてくると、外にいる猫をパチンコで打って楽しむ(!)というが、スタッフもこの猫と同様の扱いというわけだ。「非常に自己中心的で傲慢ですね。だいたい、テレビなどを見てもえらそうなんだから、スタッフを人とも思っていないんじゃないんですか。体を壊してやめたり、嫌気がさして、この業界から足を洗った人もいるようです。最近では比較的長くいたデータマンのMが辞めたけど、これも猪瀬のしうちにたえられなくなったというのが理由といわれています(前出関係者)。

 さらにやめた人間に対しても、猪瀬は、容赦ない。他で仕事をしようとした元スタッフを自分の権限を使って出版社に対して、「使うな!」と圧力をかけた事実もあるというし、「俺のことを外で一切しゃべるな」という恫喝は十八番なのだという。その犠牲者の一人がM女史だったともいえる。
 ○ セクハラ・強制ワイセツの疑いも!!

 だが、さらに取材を進めてみると、M女史の場合、単なる猪瀬のスタッフ「使い捨て」 体質による金銭トラブルというだけではなさそうなのだ。M女史をよく知るテレビ局関係者は絶対匿名を条件にこう語る。 「猪瀬がM女史に近づいたのは、もちろんテレビ局へのコネがほしかったこともありますが、当初からM女史の「肉体」も目当てだったフシもあるようです。実は出会った直後から、猪瀬は彼女に執拗にいいよっていたという話があるんです。クルマの中でキスをしようと迫ったことも一度や二度ではなかったと聞いています」。

 二人の仕事上のトラブルの経緯は、前述のとおりだが、その背景には猪瀬のM女史に対するセクハラ行為があったというのである。それも職権をカサにきた典型的な形で、である。 さらに別のテレビ関係者は、こんな目撃談を語ってくれた。 「二人が局の近くの喫茶店で、打ち合わせをしている光景をみたことがありますが、その様子はちょっと変でしたね。何ていうのかな。よく中年のオヤジが、飲み屋で嫌がる女を口説いている感じとでもいうのかな。仕事の話をしている感じでは絶対無かった。なにかあるなとすぐ思ったよ」。

 だが、こうした「状況証拠」だけではない。さらに別のM女史と個人的に親しい関係者はM女史の口からこうもらされたという。「食事は毎日のように誘ってくる、と言ってました。それだけではなく、猪瀬はテレビ出演の際には必ず、局の近くに宿泊するためのホテルを要求するんですが、このホテルの部屋にも打ち合わせと称して呼び出すんです。しかも打ち合わせなんてそっちのけで、しつこく関係を迫ったと聞きました」。

 (中略)どうも権力志向の強い人物は「ホテル」を舞台にしたセクハラがお好きなようだ。またこんな話もある。あるとき、M女史が車を運転中、交通事故を起こし、入院したことがあった。その際、猪瀬は入院手続きからその費用まで全て面倒を見、事故の相手に対する補償交渉まで買ってでたのだ。さらに毎日のように入院先に花束をもって見舞いにおとづれたという。「入院中も恩を着せるようなことばかり言っていました。「女手ひとつじゃ大変だよ」なんてことをね。 面倒みてあげるのに」なんていう意味深なことも言ったようです(前出関係者)。

 さらに猪瀬は退院後にもM女史に対し、かなり恩着せがましい言動を繰り返したようだ。 「ただ、M子さんは現在一人で、子供二人を育てていますし、猪瀬との仕事で生活上(金銭的に)助かっていたのも事実です。 でもそうした事情につけこむヤリ口は許せない」( 前出友人)。

 この件に関しても直接M女史にただしてみたところ、「私は鈍感ですから・・・」と困惑し、「わからない」 「知らない」というあいまいな言葉を繰り返すばかり。 だが、本誌がこれまでの取材経過を話すと「セクハラかどうか私にはわからないのですが・・・ただ、仕事で顔をあわせない日でも、自宅に一日5回も6回も電話が来ることもあって変だとは思っていました。特にこれといって用件もない電話でしたから・・・ (沈黙)・・・それと深夜、子供がいるのに、自宅に上がりこむこともよくありました・・・(沈黙)・・・でももう済んだことです」 と歯切れが悪いながらも、仕事関係からかなり逸脱した猪瀬の行為があったことを匂 わせている。

 だが、ここで猪瀬のセクハラがそれ以上にエスカレートしていたのではないか、との見方も一部で根強く焼かれているのだ。(中略) 事実、猪瀬の女癖の悪さは有名で、かって秘書をしていた女性(既婚)と強引に関係を持ち、トラブルを起こした前科もあるという。だが、こうした疑惑に対し、猪瀬は周囲に平然とこんな風に、弁明しているという。 「向こう(M女史)から誘ってきたのに、俺があいてにしなかったもんだから、逆恨みしているんだよ」。
 ○ つぶされた「アサヒ芸能」の記事

 あきれ返るばかりの猪瀬の傲慢なご都合主義、エゴイズムぶりだが、さらにこの一件で取材にうごいた週刊誌に対しても、その「性格」を遺憾なく、発揮した記事つぶしを執拗に画策したのだ。

 猪瀬セクハラ金銭疑惑をキャッチして、取材に動いたのは、「週刊宝石」(光文社)と「アサヒ芸能」(徳間書店)の2誌。 だが、「週刊宝石」は取材開始早々にリタイア、こちらはお得意の「作家タブー」による単なる自粛とみられている。そして本格的に始動したのが、「アサヒ芸能」だった。「あるテレビ局関係者の情報提供から取材をはじめたんです。もちろん、猪瀬のギャラ未払い、それとセクハラに関してです。これはいけるという感触もあり、かなり詳しく内容を詰める段階までいった」(「アサ芸」関係者)。

 ところが、この動きをいち早く察知した猪瀬は、さまざまな記事つぶし工作を開始する。その先制攻撃は、自分の息のかかった大手出版者幹部を使ってのものだった。「猪瀬は真っ青になって、小学館の「週刊ポスト」S副編集長に「アサ芸」の様子を探らせたそうです。S副編集は「アサ芸」の編集幹部としたしいからね」(大手週刊誌編集部)。

 小学館といえば、猪瀬の出身母体であり、これまで猪瀬の代表作を数々手がけている出版社。しかも猪瀬は(中略)小学館では最も大切な大先生なのだ。 「猪瀬には、編集部とは別枠で、相当な額のギャラを支払っているといわれるくらいですから。猪瀬のスキャンダルは小学館にとっても是が非でも阻止すべき問題なわけです(小学館関係者)。

 だが、猪瀬が記事差し止め画策を「命令」したのは実は小学館だけではなかった。大宅賞主催出版社の文芸春秋となぜか講談社までもが動員され、「アサ芸」そして、徳間書店幹部にまで圧力をかけていたのだ。「講談社のある関係者から、昨年の11月ごろ、突然電話がかかってきて徳間書店の松園光雄編集局長の自宅の連絡先を教えてくれ、と頼まれたんです。理由を聞いても、口を濁していて妙だなと思っていたんです(あるジャーナリスト)。

 もちろん、これは猪瀬の意を受けた人物によるもの。その後、「アサ芸」編集部には連日のように数人の出版関係者から「猪瀬記事」掲載に関する要請が頻繁にあったという。当然、猪瀬本人からも一日に何度も、しかも、連日のように編集部への泣き落とし、懐柔、恫喝といったさまざまな手法で記事ストップへの工作は続いた。「猪瀬は松園編集局長にも電話で懇願したらしいよ。当初は編集部に対しても、「お宅はよくがんばっているね。ちゃんと取材しているし、すごい雑誌だよ。俺は評価している」 なんてヨイショして、(中略)わけのわからないほめ方をしていましたよ(アサ芸出入りのライター)。

 だが、懐柔作戦が通じないとみると、今度は「こんなことやってただで済むと思うなよ」とすごい剣幕で恫喝し始める始末。これがまがりなりにも言論をめしの種にしているノンフィクションライター、いや作家先生で、しかも常々、ジャーナリズムというものは・・・」などとエラソーに説教をたれている御仁なのだから恐れ入る。

 しかも猪瀬は「アサ芸」工作だけではなく、時を同じくして、ひそかにM女史と接触していたのだ。「それまでM女史と代理人の弁護士に対して「知らぬ存ぜぬ」という態度だった猪瀬が態度をひるがえして接触を求めてきた。そして未払いギャラを支払うことを承諾したのです」(M女史の友人)。 要するに、スキャンダル発覚を恐れた猪瀬は、問題のギャラを支払うことにより、トラブルそのものをなくしてしまうという作戦にでたのだ。しかもこのとき、猪瀬はM女史に対しても、恫喝まがいの行動までおこしている。

 「猪瀬はある条件を出し、「これで手打ちしろ!そうでなかったら、お前がこの世界で生きられないようにしてやる!」と怒鳴ったそうです。M子は、そのあまりの横暴さと、もうこれ以上、猪瀬にかかわりたくないという、へきえきとした思いもあり、それを承諾したんです」(前出友人)。

 こんな恫喝をしてまでM女史に承諾させた条件とは、なんと未払いギャラ120万円を70万円に値切るというものだった。あまりのせこさについ笑ってしまいそうな話だが、事実である。さらに猪瀬は、その70万円から源泉徴収までして支払ったというから、これはもう爆笑もの。そ のうえ、この一連の件に関しては、「どこにもしゃべるなよ。 しゃべったら、絶対にお前をつぶしてやる!」と駄目押しの恫喝までしたというのだ。

 ともあれ、M女史への懐柔に成功した猪瀬はさらに政治力を駆使、徳間書店社長、徳間康快に直談判、それに前述の大手出版社からの圧力が効を奏し、結果、「アサ芸」の記事つぶしに成功したのだった。まったくもってあきれるばかりだが、このきわめて政治的で、しかも陰湿とも思える今回の手法は、実は、これまでも猪瀬の最も得意とするところなのだ。
 
 たとえば、86年の大宅ノンフィクション賞受賞にしても、選考委員への露骨な事前根回しやヨイショはあまりにも有名である。本田靖春を自分が主催する勉強会に顧問として招へいし、また柳田邦男には膨大な手紙を出し、懐柔に走る。さらに書評を使って、他の選考委員をほめちぎるなど、当時からかなり話題になったほどだ。また、その後、朝日ジャーナル誌上で田中康夫に連続批判されたときも、(中略)朝日新聞社幹部に水面下で工作するなど、きわめて謀略的な人物なのは、業界では広く知れ渡っているところ。 いわば、こうした猪瀬の「性格の悪さ」が総結集して表面化したそれが今回のスキャンダルの全貌といえよう。
 ○ 豪華ビルを購入した猪瀬の「成金体質」

 昨年末、猪瀬は、自らの仕事場を西麻布2丁目にある豪華なビルに移した。都内でも一等地に建設されているこのビルは、106平方メートルの土地に地下1階、地上3階というかなり立派なもの。外観もコンクリートうちっぱなしのたてものだ。一階はスタッフルーム、2階が猪瀬個人の執筆部屋、そして3階は、猪瀬がウイークデーに寝泊りするプライベートルームになっている。

 そこで、このビルの謄本を見てみると、なんと猪瀬個人と事務所との共同所有の自社ビルなのだ。購入金額は3億円。つまり猪瀬は、こんな高価な買い物をしたのと同時期に一方ではたった120万円ほどのギャラをケチっていたというわけだ。いや、自社ビルだけではない。猪瀬は、4年ほど前にも東京都下の「金妻」に出てきそうな超高級住宅地に新築一戸建ての自宅も購入している。「これだけの不動産を購入するのはすごいですね。まあビルのほうは4億円から5億円はくだらないといわれている物件だけにかなり格安らしいけど。しかもビルにつけられた抵当はたったの一億8千万円だから少なくとも、1億円以上は自己資金という ことになる」(小学館関係者)。

 そういえば、猪瀬はバブル絶頂期に「土地の神話」という作品を発表しているが、このとき、猪瀬は西部や、東急などの不動産取得のメカニズムを取材し、さまざまなコネクションを得たといわれている。実際この時期に、大手不動産会社で土地建物買い替えのノウハウ講演までやっているのだ。「この取材の「成果」をいかして、不動産をうまく買ったとか、コネで安く買ったというやっかみの声もありますね」(前出関係者)。それはともかく、この豪華ビルにこそ、猪瀬の現在の体質が現れているのではないか。

 猪瀬は著名になるにしたがい、データマン方式を導入、作品を量産し、ひたすら売名と金儲けに執着してきた。(中略) 大学卒業直後、上京、つぎつぎと20種ほど職をかえて、猪瀬は結局、この自社ビルに象徴される「モノ」や名声を得るためだけに、ノンフィクションライターという手段を用いただけにすぎないのではないか。自社ビルの豪華な一部屋でスタッフを前にふんぞりかえる、ノンフィクションライターというよりも、成金オヤジ猪瀬ならではの体質をあらわしたスキャンダル劇だったといえよう。

 訂正

 本誌94年3月号、「大宅賞作家猪瀬直樹をおそった女性スキャンダルのてんまつ記」に事実誤認にもとづく記述がありました。本誌記事により猪瀬氏にご迷惑をおかけしたことをここにおわびします。うわさの真相 94年3月特集よりhttp://www.uwashin.com/

 以下、「まおのブログ」の「きっこの日記の紹介と・・・」を転載しておく。原文は、「国際評論家小野寺光一の「政治経済の真実」のようである。
 あきれ返るばかりの猪瀬の傲慢なご都合主義、エゴイズムぶりだが、さらにこの一件で取材にうごいた週刊誌に対しても、その「性格」を遺憾なく、発揮した記事つぶしを執拗に画策したのだ。

 猪瀬セクハラ金銭疑惑をキャッチして、取材に動いたのは、「週刊宝石」と「アサヒ芸能」の2誌。 だが、「週刊宝石」は取材開始早々にリタイア、こちらはお得意の「作家タブー」による単なる自粛とみられている。 そして本格的に始動したのが、「アサヒ芸能」だった。「あるテレビ局関係者の情報提供から取材をはじめたんです。もちろん、猪瀬のギャラ未払い、それとセクハラに関してです。これはいけるという感触もあり、かなり詳しく内容を詰める段階までいった」「アサ芸」関係者。ところが、この動きをいち早く察知した猪瀬は、さまざまな記事つぶし工作を開始する。
その先制攻撃は、自分の息のかかった大手出版者幹部を使ってのものだった。 「猪瀬は真っ青になって、小学館の「週刊ポスト」S副編集長に「アサ芸」の様子を探らせたそうです。 S副編集は「アサ芸」の編集幹部としたしいからね。」(大手週刊誌編集部)  小学館といえば、猪瀬の出身母体であり、これまで猪瀬の代表作を数々手がけている出版社。しかも猪瀬は、小学館では最も大切な大先生なのだ。 「猪瀬には、編集部とは別枠で、相当な額のギャラを支払っているといわれるくらいですから。猪瀬のスキャンダルは小学館にとっても是が非でも阻止すべき問題なわけです。(小学館関係者) だが、猪瀬が記事差し止め画策を「命令」したのは実は小学館だけではなかった。大宅賞主催出版社の文芸春秋となぜか講談社までもが動員され、「アサ芸」そして、徳間書店幹部にまで 圧力をかけていたのだ。

 「講談社のある関係者から、昨年の11月ごろ、突然電話がかかってきて徳間書店の松園光雄編集局長の自宅の連絡先を教えてくれ、と頼まれたんです。理由を聞いても、口を濁していて妙だなと思っていたんです。(あるジャーナリスト) もちろん、これは猪瀬の意を受けた人物によるもの。 その後、「アサ芸」編集部には連日のように数人の出版関係者から 「猪瀬記事」掲載に関する要請が頻繁にあったという。 当然、猪瀬本人からも一日に何度も、しかも、連日のように編集部への泣き落とし、懐柔、恫喝といったさまざまな手法で記事ストップへの工作は続いた。 「猪瀬は松園編集局長にも電話で懇願したらしいよ。 当初は編集部に対しても、「お宅はよくがんばっているね。ちゃんと取材しているし、すごい雑誌だよ。俺は評価している」 なんてヨイショして、わけのわからないほめ方をしていましたよ。(アサ芸出入りのライター) だが、懐柔作戦が通じないとみると、今度は「こんなことやってただで済むと思うなよ」とすごい剣幕で恫喝し始める始末。 これがまがりなりにも言論をめしの種にしているノンフィクションライター、いや作家先生で、しかも常々ジャーナリズムというものは・・・」などとエラソーに説教をたれている御仁なのだから恐れ入る。

 しかも猪瀬は「アサ芸」工作だけではなく、時を同じくして、 ひそかにM女史と接触していたのだ。「それまでM女史と代理人の弁護士に対して「知らぬ存ぜぬ」という態度だった猪瀬が態度をひるがえして接触を求めてきた。そして未払いギャラを支払うことを承諾したのです。」(M女史の友人) 要するに、スキャンダル発覚を恐れた猪瀬は、問題のギャラを支払うことにより、トラブルそのものをなくしてしまうという作戦にでたのだ。
しかもこのとき、猪瀬はM女史に対しても、恫喝まがいの行動までおこしている。「猪瀬はある条件を出し、「これで手打ちしろ!そうでなかったら、お前がこの世界で生きられないようにしてやる!」と怒鳴ったそうです。M子は、そのあまりの横暴さと、もうこれ以上、猪瀬にかかわりたくないという、へきえきとした思いもあり、それを承諾したんです。」(前出友人) こんな恫喝をしてまでM女史に承諾させた条件とは、なんと未払いギャラ120万円を70万円に値切るというものだった。あまりのせこさについ笑ってしまいそうな話だが、事実である。さらに猪瀬は、その70万円から源泉徴収までして支払ったというから、これはもう爆笑もの。 そのうえ、この一連の件に関しては、「どこにもしゃべるなよ。しゃべったら、絶対にお前をつぶしてやる!」と駄目押しの恫喝までしたというのだ。 ともあれ、M女史への懐柔に成功した猪瀬はさらに政治力を駆使、徳間書店社長、徳間康快に直談判、それに前述の大手出版社からの圧力が効を奏し、結果、「アサ芸」の記事つぶしに成功したのだった。

 まったくもってあきれるばかりだが、このきわめて政治的で、しかも陰湿とも思える今回の手法は、実は、これまでも猪瀬の最も得意とするところなのだ。たとえば、86年の大宅ノンフィクション賞受賞にしても、選考委員への露骨な事前根回しやヨイショはあまりにも有名である。本田靖春を自分が主催する勉強会に顧問として招へいし、また柳田邦男には膨大な手紙を出し、懐柔に走る。さらに書評を使って、他の選考委員をほめちぎるなど、当時からかなり話題になったほどだ。
また、その後、朝日ジャーナル誌上で田中康夫に連続批判されたときも、朝日新聞社幹部に水面下で工作するなど、きわめて謀略的な人物なのは、業界では広く知れ渡っているところ。 いわば、こうした猪瀬の「性格の悪さ」が総結集して表面化したそれが今回のスキャンダルの全貌といえよう。
 <過去に猪瀬が地方分権推進委員に選ばれたときの記事>

 猪瀬を選ぶなど、もってのほかである。イノセを外すべきである。日本人は、この「地方自治体を破産させ、外資に安く売る」ニュービジネス(別名 地方分権推進)がよくわかっていない。

 <高速道路を外資に売り渡すため>

 日本道路公団改革では、結局、外資から「とても人には言えないもの」をそっともらっているイノセが、中心になっていった。
だから、イノセは、「実は黒字な」日本道路公団を「赤字だ」「第二の国鉄だ」とさんざん嘘をついていったのだった。なんとか東名、名神の高速道路の利益を外資の株主に利益分配金として流れ込む形にしたいために、「北海道の無駄な道路を作らない」という口実で、全国から「中日本高速道路」として切り離してしまった。そして日本の高速道路は、その利益分(約一兆円の黒字分)を、新たな建設に使うのではなく、単に、「外資の株主」に差し出される方向でいるという。つまり、株さえ取得してしまえば、外資の株主は、この高速道路から出る毎年1兆円余りの収益分を、すべて、自分たちのものにできるのである。それに比べたら、お金を今現在なんに使うのも「無駄」と外資がいっていたのもわかる。この恐ろしい仕組みを作り上げたのが、外資から「人には言えないもの」をそっともらっているイノセと、同じく「人には言えないもの」を外資からもらいまくっている首相官邸の主である。コイズミ政権のときの官邸サイドの「主」である。お馬鹿な一般大衆は、「がんばれイノセ 官僚に負けるな」と応援していたが、その結果、「恐ろしい渋滞の朝の高速道路」と民営化の結果、コスト削減のためのまず~いお茶」「一斉無料開放が確実だったのを、だまされて、永久有料化に知らないうちにされてしまった」ことで、ことのほか喜んでいるのだろうか。「不況を解消するために、大規模に、5兆円もの規模で仕事をやる」こともできなくなって、以前「がんばって~イノセさ~ん、とかコイズミさ~ん」と声を掛けていた主婦の方たちは、おそらく、とんでもない不況に直面していて「一体どうして?」と思っているだろう。2005/05/23

 もはや猪瀬直樹氏に政府の無駄遣いをとやかく言う資格はない。5月26日号の週刊新潮に「道路公団『猪瀬直毅』委員のハイヤー代『600万円』ナリ」という記事が掲載されていました。その記事によると、「作家の猪瀬直樹氏(58)といえば、道路公団四公団民営化推進委員会の委員。ところが、委員の中でただ一人、税金で黒塗りハイヤーを乗り回しているというからビックリ。その料金、なんと600万円ナリ!そりゃ、まずいんじゃないですか? 『平成14年の民営化推進委員会発足以来、委員の中で猪瀬氏だけが黒塗りハイヤーを使っているんです。しかも、委員会が開催される日以外も、かなり自由に使っているようです。税金の無駄遣いだという声も上がっています』(全国紙の記者) 日頃、道路公団の無駄遣いを批判しているのに、どういうわけなのか。(略)『当初、各委員には委員会出席のためにタクシー券を渡していました。しかし、猪瀬氏が事務局へハイヤーの手配を要請してきたんです』何故、タクシーでは駄目なのかは不明。(略)『そこで、猪瀬氏は官邸に頼んだんです。事務局は、官邸から言われれば拒否するわけにもいかず、とりあえず最終報告を出すまで使用を認めた。しかも、驚いたことに土日も含む、オールナイトで使用できることになったんです』 当時の委員は全部で7名。他の6名は、基本的に社用車、もしくはタクシー券を使っていたというから、ハイヤーを手配させていたのは猪瀬氏一人というわけだ。(略)さらに不可解なのは、開示されたハイヤー料金の請求書の経路がほとんど黒く塗りつぶされていることだ。民営化推進委員会の事務局は、東京・虎ノ門にある。自宅と虎ノ門を往復したというのなら、何らやましいことはないはずだ。(略)再三、取材を申し込んだが、なしのつぶて。」とのことです。

 ○猪瀬氏が使った血税の無駄遣い(同記事より抜粋)
 平成14年:277万4020円
 平成15年:170万3870円
 平成16年:173万 250円
 合 計:620万8140円※14年7月から16年12月まで

 (以下小野寺光一)

 以上記事がでたわけだが、猪瀬氏に関しては、「彼が、身の危険を感じているから」という理由で、ハイヤーを小泉の巨漢の側近にお願いして、「無駄遣いだ」と反対する日本道路公団に強引に認めさせたという。
小泉の巨漢の側近が、ロッ○フェラーのために金儲けでやっているのが国家資産売却としての小泉構造改革。猪瀬も竹中も木村剛も同じ。ちなみに巨漢の側近も、猪瀬も、在日朝鮮人2世。だからこれだけ日本を裏切れるのだろうか? 「身の危険」を感じているのは、彼が「悪事がばれないか」と心配しているからである。国民が、この構造改革の真相を知ったら、彼を袋叩きにしてしまうかもしれないような「悪事」を隠しているからである。この小泉政権というのは、目的は国家資産売却による金儲けである。それを「小泉構造改革」とか「民営化断行」といっているわけだ。ポイントは、国民の見ていないところで、正反対のことをやっているということ。この猪瀬の600万円使いまわしなどいい例である。ハイヤーを使って、猪瀬が、新橋の行きつけのクラブにいったり、ラブホテルとか行ってないか、きちんと情報開示させるべきだ。






(私論.私見)