２０１２．８．２０日、韓国の与党セヌリ党の党大会で、韓国の高度経済成長を実現させた故朴正熙（パクチョンヒ）元大統領の長女の朴槿恵（パククンヘ）議員（６０）が１２月の大統領選党公認候補に選出された。韓国初の女性大統領を目指す。朴氏は選出後の演説で「産業化時代、民主化時代に続く第三の変化である国民の幸せの時代を開く」と、国民生活向上や福祉充実に力を入れると述べた。

　セヌリ党内では朴氏を含め五人が大統領選に出馬を表明。十九日に行われた党員や事前登録した党員外有権者らの投票数と世論調査結果を合計した結果、朴氏が八万六千五百八十九票を獲得した。得票率は全体の８４％と他候補を圧倒した。一方、五人が大統領選出馬を表明している最大野党・民主統合党は、二十五日から党公認候補選出に向けた地方討論会を始める。各地での党員投票など経て、九月二十三日の党大会で公認候補を決める予定。民主統合党は、世論調査で朴氏と並ぶ支持率がある無所属の安哲秀（アンチョルス）ソウル大教授（５０）や、他の野党も含めた野党陣営の候補統一化を働き掛ける方針だ。韓国の大統領制は一期五年の単任制で、李明博（イミョンバク）大統領は次期大統領選に出馬できない。