日本列島改造論 目次
ここで、「日本列島改造論 目次」を確認しておく。目次だけ読んでも為になる。角栄の内治主義者としての面目躍如が窺えるだろう。興味深いことは、内治を能くし得る者は外治にも能力を発揮したと云うことである。逆に云うと、外治の専門家が内治を能く為し得るかは未だ成功事例がないと云うことでもある。辛うじて吉田茂辺りが評価に耐えられる程度である。一事万事と云う法理は、角栄によって内治からは通用することが既に証明されている。
付言しておけば、日本列島改造論に指針されたマニュフェストは世界各国通用する。一言で云えば、公共事業活用プロジェクト論と云えようが、これに基づく時、その国は成長する。これを反故する時、成長が止まる、と云うか衰退し始める。それが証拠に、公共事業活用プロジェクト論を捨てたその後の日本は次第に凋落し、これを活用した韓国、中国、インドネシア等は昇り竜の勢いを見ることになった。角栄式公共事業活用プロジェクト論を活用して成長した国は今、不思議な顔をして日本を見つめている。
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田中角栄著 日本列島改造論 日刊工業新聞社 |
序にかえて |
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目次 |
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1、私はこう考える
国土改造計画の軌跡と新しい方向 |
イントロ |
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明治百年は節目 |
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都市政策大綱成る |
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五つの重点項目 |
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財政との関係 |
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地方自治との関係 |
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農地制度との兼合い |
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電源開発促進法に取組む |
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ガソリン税の採用 |
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都市づくり立法 |
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河川法を改正 |
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水資源開発促進法を制定 |
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繁栄のなかの矛盾表面化 |
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工業の発展とネック |
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都市政策大綱四つのねらい |
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特に必要な工業再配置 |
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世界の趨勢を考える |
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平和と福祉に徹しよう |
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2、明治百年は国土維新
都市集中のメリットとデメリットが交差 |
1、近代日本を築いた力 |
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2、戦後経済の三段飛び |
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3、人口の32%が国土の1%に住む |
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4、許容量を超える東京の大気汚染 |
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5、一寸先はやみ、停電のピンチ |
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6、時速9キロの車社会 |
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7、一人、1平方メートルの公園面積 |
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8、5時間で焼けつくす東京の下町 |
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9、生活を脅かす大都市の地価、物価 |
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10、一人当たり四畳半の住宅 |
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11、不足する労働力 |
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12、過疎と出稼ぎで崩れる地域社会 |
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3、平和と福祉を実現する成長経済
成長追求型から成長活用型へ |
1、経済の成長は可能かつ必要 |
奇跡ではない日本の成功 |
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今後も成長は可能 |
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福祉は天から降ってこない |
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物価上昇を押える |
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2、日本経済の未来像 |
昭和60年度は300兆円経済 |
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産業構造は知識集約型へ |
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成長追求型から成長活用型へ |
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福祉が成長を生む長期積極財政 |
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3、世界のなかの日本 |
貿易立国は不変の国是 |
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南北問題と我が国の役割 |
4、人と経済の流れを変える
日本列島改造の処方箋 |
工業再配置で描く新産業地図 |
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1、過密と過疎の同時解決 |
工業テコに地方開発 |
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開発の余地ある日本の国土 |
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2、産業地図を塗り変える |
巨視的視点から格差是正 |
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基幹資源型産業は北東、西南地域へ |
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大型化するコンビナート |
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内陸工業は農村地帯へ |
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農村工業化の二つのタイプ |
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豪雪地、寒冷地こそ工業化を |
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3、無公害工業基地 |
環境制御の仕組みを確立 |
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濃度規制から総排出量規制へ |
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技術開発と緑地帯の活用 |
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これからの電源立地 |
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4、インダストリアル・パーク |
美しく快適な環境を提供する工場団地 |
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標準タイプのインダストリアル・パーク |
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5、動き出す工業再配置計画 |
イントロ |
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工場移転へ五つの助成策 |
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工場受け入れには三つの助成策 |
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工場追い出し税の実現を期す |
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工業再配置を支える交通ネットワーク |
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1、1兆3200億トンキロをどうさばく |
イントロ |
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大量輸送時代の総合交通体系 |
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2、開幕した新幹線時代 |
拡大する1日行動圏 |
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国土開発と地方線の再評価 |
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3、縦貫と輪切りの高速道路 |
幹線自動車道は1万キロに |
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緑の遊歩道づくりも国土開発の一環 |
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4、四国は日本の表玄関 |
近畿、西日本を一体化する本州四国連絡橋 |
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5、工業港と流通港の整備 |
イントロ |
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大型船時代の工業港 |
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地方に国際貿易港を育てる |
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流通港とパイプライン |
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6、ダム1千ヵ所の建設を |
イントロ |
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多雨国の水飢饉 |
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7、ジャンボとSTOL機で結ぶ日本の空 |
イントロ |
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貨物空港と工業地帯 |
5、都市改造と地域開発
日本列島改造の処方箋2 |
1、花開く情報化時代 |
都市機能の再配置 |
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情報列島の再編成 |
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2、新地方都市のビジョン |
地方都市の整備 |
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新25万年の建設 |
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インダストリアル・キャピトル(特定産業首都)を育てる |
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地方拠点都市の衣替え |
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山紫水明の地に学園を |
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3、農工一体で蘇る近代農村 |
農村の利益は都市の利益 |
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総合脳性の意味するもの |
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経営規模の大型化が必要 |
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高生産性農業のカギは土地基盤整備に |
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集落再編成と新農山漁村計画 |
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農業の健全な第3次産業化 |
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4、平面都市から立体都市へ |
都市改造と地方開発は同義語 |
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都市空間と能率と |
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都市開発公団構想による都市開発 |
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近郊開発でスプロール防ぐ |
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立体化した都市の町並みは |
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6、住宅問題をとくカギ |
ライフサイクルに合った住宅政策 |
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土地利用は公共優先 |
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土地の賃貸方式も |
6、禁止と誘導と
日本列島改造の処方箋3 |
1、自動車重量税で得をするのは誰か |
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2、産業政策の大転換 |
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3、新しい官民協力路線を求めて |
7、むすび |
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