立花隆式「田中角栄諸悪元凶論理」考

 更新日/2021(平成31→5.1栄和元/栄和3).11.27日

 (れんだいこのショートメッセージ)
 田中角栄をどう評するかという視座において、立花隆的「角栄諸悪元凶論」が頻りに流されてきた。マスコミがこれを珍重し、来る日も来る日も鼓吹してきた。これだけ擦り込まれると、「いわゆる角栄なるもの諸悪根源論」が政治の常識となるのも致し方ないことかも知れない。

 それはそれとしてれんだいこの角栄論は、こうした風潮に棹差している。しかし、多勢に無勢でなかなか浸透しない。そこで、以下、インターネット掲示板、マスコミに表れた諸論を採集し、折をみて反論整理しておこうと思う。

 2003.10.4日 れんだいこ拝


【立花隆の酷評その1】
 立花隆・氏は、「諸悪の元凶角栄史観」をぶち上げ、あることないこと虚実織り交ぜてあらん限りの角栄罵倒に終始している。次のように述べている。
 「私だって、そう長生きできるわけではない。やっておきたいことがいろいろある。それなのに、一年間の三分の一を、こんな男にかかずらわねばならないのかと思うと、ほんとに情けなくなる。田中角栄というえ男に興味が無いわけではない。しかし、私のやりたいことの中で、適正な時間配分を考えれば、せいぜい一ヶ月の時間配分に値するテーマでしかない」(立花隆「田中角栄研究」)。
(私論.私見)れんだいこの立花隆評
 立花は、とち狂ったほどに侮蔑的言い方をしている。立花は、角栄となるやなしてこう無茶苦茶に挑みかかるのだろう。その生理構造をいつしか解析してみたいと思う。2005.6.7日、「立花隆論」を設けた。

 2003.10.4日 れんだいこ拝

【立花隆の酷評その2】
 立花は、「田中角栄研究全記録・上」(講談社文庫、1982.8月初版)、「田中角栄研究―全記録 (下)」 (講談社文庫、1982.8月初版) を著している。1974年11月号文芸春秋誌上の「田中角栄研究-その金脈と人脈」以来の、文藝春秋、週刊文春、現代、週刊現代、週刊朝日、朝日ジャーナル等に発表された数々の論文を収録したものである。

 「出版社/著者からの内容紹介」として次のように記している。
 「きのうまで田中角栄は日本の英雄であった。日中国交回復と列島改造を叫んで華やかに登場してきた男が、実はいま金権政治の元凶として裁かれている。首相の座が金で買われ、政治が金で動かされていった戦後保守支配体制下最大の構造的腐敗の暗部を、厖大な取材データの分析で実証する著者執念の記録」。

(私論.私見)

 同書は、「田中角栄研究-その金脈と人脈」を始めとする立花論文が、約20名からなる取材チームの報告をもとに立花隆が推論し、更なる調査の指示を出していくなりして纏めるという方法で執筆されたことを明らかにしている。次のように評されている。「立花隆もチームを持ってやることがあります。そうでないとあそこまで、微に入り細をうがったことは書けないでしょう」。

 「田中角栄研究-その金脈と人脈」につき、次のように評されている。
 「月刊誌に掲載された一論文が、結果的に一つの政権の命脈を絶ったという事例は、おそらく世界中捜しても二つとないだろう。『ペンは剣よりも強し』を、本当に証明してみせた一冊。その意味で、ジャーナリズム史上の不朽の名作」。
(私論.私見)
 何ともはや残薄な評であろうか。この系の褒め殺し書評はキリがない。
 立花は、同書の中で角栄を次のように評している。
 「著者が文芸春秋に「田中角栄研究」を発表したことが契機となり、田中角栄は退陣に追い込まれる。たしかに、『文芸春秋』11月号の〈田中角栄研究〉の与えたインパクトは大きかった。しかし、そのインパクトの大きさは、その論文のプロパーではなかった。背中に荷物を目いっぱいに積んでようやく立っているロバの背に、ワラをもう一本乗せただけで、ロバがひっくりかえることがある。私はただ、最後の一本のワラを乗せる栄誉をになっただけにすぎない」(P.4)。
(私論.私見)
 立花が、「角栄を倒した栄誉」に酔いしれるのはいつまでだろうか。れんだいこには、その方が気にかかる。
 
 「8年の長きにわたった、史上最長の政権、佐藤時代は終わりを告げ、田中時代のスタートは、国をあげて歓迎された。日本列島改造と日中国交回復が田中内閣の目玉商品だった。前者は、長い高度成長期が生んだ社会的歪みの諸懸案を一挙に解決してくれるものと幻想され、後者は、その前年の電撃的な米中会談によって、中国問題に関しては世界の孤児になりそうだという日本人のあせりを払拭してくれた。かくして、田中内閣の支持率は、日中国交直前には、62%という記録的な数字(朝日新聞による)になった。今にして思うと、彼はこの得意の絶頂期にロッキード社からワイロ受け取り工作をしていたことになる」(P.98)。
(私論.私見)
 立花の「今にして思うと、彼はこの得意の絶頂期にロッキード社からワイロ受け取り工作をしていたことになる」なる思い込みはどこから発生しているのだろう。それが真実ならともかく、変質的な妄念だったとしたら、どうなるのだろう。要するに、角栄叩きを指示する勢力に迎合し売文売弁しただけのことではなかろうか。「権力に挑む立花隆の執念」を持ち上げる者も居るが、真の最高権力である検察とタイアップした世にも珍しい親検察評論でしかないではないか。ジャーナリズムが親検察評論で正義を語り始めたのは立花を嚆矢とするのではなかろうか。ジャーナリズム界はエエ加減に目を覚まさねばならないのではなかろうか。

 2010.10.15日 れんだいこ拝

【立花隆の酷評その3】
 「抽象思考ゼロの経験主義者」。


【この典型的な「角栄諸悪元凶論」を身よ】
 (田中真紀子応援団より)ここに典型的な「諸悪の根源=角栄元凶説」を得々と語っている一文がある。2002.3.28日付nontaka氏の「田中角栄の悪業」がそれである。この見解は典型的な宮顕―不破系論理に汚染されたものであることが見て取れるので全文を転載し、れんだいこがコメントつけておく。nontaka氏の見解が如何に精査されていない為にする受け売りものに過ぎないものであるのか以下解析する。
nontaka  真紀子を語るにあたり忘れてはいけないのは、父親の角栄の実像と娘真紀子の関係であることを指摘した投稿である。大いに参考となると思うので、他のトピにあるのをお送りするのでご覧あれ。投稿者はh670812さんです。
れんだいこ  「真紀子と父親角栄の関係」を見ようとすること至当である。問題は、如何に診るのかにある。
nontaka  「宗男を悪の権化みたいに言う人がいるが(確かに悪ではあります)、角栄に比べたらスケールが実に小さいものです」云々。
れんだいこ  宗男がミニ角栄的なものを持っているのは事実だが、それは「悪の権化」ではなく「大衆政治家の鑑」としての面において捉えるべきである。
nontaka  彼の政治家としてあるまじき金脈事件、非常識な行動を暴いたのは立花隆であり、「田中角栄研究」「ロッキード裁判傍聴記」「田中角栄いまだ釈明せず」等の彼の著書に角栄の汚辱にまみれた資産形成過程や、非常識な行動が詳しく分かり易く描かれております云々。
れんだいこ  立花隆史観を有頂天になって称揚しているが、立花を疑う視座を持たないところが軽薄であろう。
nontaka  角栄自ら述べたように、新潟の貧しい無一文の家庭に生まれた人間が、経済人としてでなく政治家としていかにして巨万の富を得ることができたか? 簡潔に述べると角栄の資産形成は一言で言えば政治権力をフルに利用した、脱税まがいの商法によるものであり、彼が政治を主たる業としていたのか、不正手段による蓄財を主たる業としていたのか区別がつきません。つまり彼の議員活動は政治の為か、代議士、国務大臣の特権を悪用した金儲けの為か区別がつかないと言っても過言ではありません。
れんだいこ  角栄が資産形成を目的として政治家になったとか、政治権力をフルに利用したとかの論は俗説であり、為にする批判でしかない。そういう論者は己の甲羅に似せて勝手に分かり易く合点しているだけで、史実との検証が皆無だ。あまりにも我が国の政治システムを幼稚的に戯画化している。仮に、その論で、実際に他の政治家、官僚、財界人を御せると思ったら大間違いであろう。これが理解できないようでは、漬ける薬が無い。
nontaka  「角栄の不正蓄財が刑事事件として立件されなかったのは、ただ当時『眠れる検察』と言われた検察の怠慢以外のなにものでもありません」云々。
れんだいこ  あぁ何たる検察万歳論者であることか。してみれば、ロッキード裁判で角栄を釘付けしたのは遅まきながらの大いなる検察の正義であったということになるが、おめでたいやっちゃ。
nontaka  角栄の不正について、数例を挙げると下記の通り。①新星企業、東京ニューハウス、室町産業、パール産業、軽井沢商事、新潟遊園、浦浜開発等の幽霊会社(ペーパーカンパニー)を使った土地転がし、株転がしによる不当利益の確保云々。
れんだいこ  一般に、政治家の企業活動禁止令というものがあるとすれば、正論だ。政治に聖人君子論をタガ嵌めすればそうなるが、左様な聖人君子政治が本当に適切であろうか。政治家が資金の自前調達を目指すのがよくないとすれば、資産家の子息の政治家デビューも同様に禁止すべきだろう。
nontaka  ②常に河川増水で水浸しとなる農地をただ同然の価格で買い上げ、その後河川に堤防につくり一挙に無価値同然であった農地を金ぴかの一等地として莫大の資産を形成云々。
れんだいこ  安く買ったものが高く売れたことがお気に召さないようであるが、では、購入時に脅しか詐欺か騙しか地位利用によって安く買ったのか。そういう事実が無ければ経済原理に則ったものは仕方が無いというべきだろう。高く売れた背景に公共事業があったとして、それが公益性の無い全くの私利私欲の導入によってそうなったことが立証されないと単なる批判でせう。
nontaka  ③国際興業の小佐野賢治とつるみ、自分がしゃぶり尽くしたあとの日本電建を小佐野に高額で売却し、代わりにハワイのホテル買収のための外貨送金を認めたり、虎ノ門の国有地の払い下げに便宜をはかる云々。
れんだいこ  これも同様。
nontaka  ④恐喝まがいの政治献金要請云々。
れんだいこ  角栄を知らないにもほどがある。角栄の「恐喝まがいの政治献金要請」について具体的事例を挙げてみよ。
nontaka  ⑤妾の辻和子に対する公費による自宅贈与云々。
れんだいこ  さて、「公費による自宅贈与」とは初聞だが、具体的に述べてみよ。
nontaka  等々であり、世間で有名なロッキード事件の賄賂5億円は彼にとっては数ある悪行の内の一つにすぎません。立花隆のレポートは詳細を極めますが、それでも彼によるとこれらの犯罪はあくまでも彼の調査において知りえたものであり(表にでているデータ、例えば謄本、政治資金報告等からの調査によるものであり)、表に出ない裏の犯罪はこの何倍となるかは判らない、と彼は述べています。
れんだいこ  その論によると、角栄は世界史上究極の極悪人になりそうだが、それならそれで「数ある悪行の内の一つにすぎません」とか「表に出ない裏の犯罪はこの何倍となるかは判らない」とか云わずに、列挙すれば良かろうに。思わせぶりな表現で相手を落としこめる作法は、ましてや一国の総理を務めた者に対する左様な批判は信じがたい悪質な政治主義でしかなかろう。

nontaka  更に立花隆は、角栄が日本政治のターニングポイントであった、つまり日本の政治をここまで堕落させ徹底的に悪くしたのが角栄であると断罪していますが、私も全く同意見です。彼ほど汚辱に満ちた政治家はいないでしょうね。
れんだいこ  「日本政治をここまで悪くしたのが角栄」論をぶっているが政治オンチも甚だしい。事実は、中曽根こそ「日本政治をここまで悪くした」張本人ではないのか。「彼ほど汚辱に満ちた政治家はいないでしょうね」も然りで、角栄自身が汚辱に満ちていたのか、汚辱まみれにさせられたのかの区別が無い。「汚辱まみれにさせられた」のであれば、角栄の咎ではなかろう。
nontaka  また立花隆は、角栄は議員立法を多く提出した政策通で、官僚を巧く使いこなしたといわれるが、とんでもない誤解で彼ほど巧く官僚に利用された政治家はいないと喝破していますが、これについても私は全く同意見です。
れんだいこ  立花の悪意ある為にする論をここまで持ち上げるこの御仁はどこまで馬鹿なんだろう。
nontaka  ですから無知なるが故に首相になって失政を重ね、経済原論のイロハも知らないから金融を引締めるべき時に緩めて石油ショックと相俟って狂乱物価となるインフレを招いたのです。
れんだいこ  「無知なるが故に首相になって失政を重ね」つうのは、角栄外の誰それの首相を云うのに相応しい。「経済原論のイロハも知らないから金融を引締めるべき時に緩めて石油ショックと相俟って狂乱物価となるインフレを招いたのです」とは、何を根拠に云うのだろう。努力しても難しい局面はあるわさ。
nontaka  その後、金脈批判に反論することができず、支持率は10%以下に低下、ついに退陣を余儀なくされた訳です。(まぁ、当時の状況は森前首相の末期と酷似していますね。森はタダのボンクラでしたが、これに金銭疑惑がプラスされたようなものです)
れんだいこ  「森はタダのボンクラでしたが」と云うが、お前のボンクラぶりも度が過ぎていよう。
nontaka  首相退陣後に発生したロッキード事件により、遂に疑惑まみれの男が受託収賄で逮捕され、一審、二審とも有罪判決を受けながら恥じることなく金権にものを言わせ政界(自民党のみならず、公明、民社を含め)を牛耳り、日本政治史上恥ずべき異常事態として有名となった「無所属議員である田中支配」が彼が脳梗塞で倒れる直前まで続いたのです。
れんだいこ  「首相退陣後に発生したロッキード事件により、遂に疑惑まみれの男が受託収賄で逮捕され、一審、二審とも有罪判決を受けながら」とあるが、このボンクラはどうやら検察及び裁判の正義を信じているらしい。よほど目出度いやっちゃ。
nontaka  角栄死後、彼は政治の天才であったかのごとく言う人がいますが、これらの人々は彼の真の姿を知らぬだけです。一言で角栄を述べると、公私のケジメをつけずに、私利私欲の為に代議士、大臣の特権を悪用して蓄財に励んだ現代日本政治史上、稀代の悪徳政治家ということでしょう。
れんだいこ  この御仁がどこまで「角栄の真の姿」を知っているのか心もとないのによく云うわ。それにしても、角栄を天動説的に「現代日本政治史上、稀代の悪徳政治家」と評して憚らぬとはお粗末な限りである。それにしても無内容に抽象的なレッテル張りしかできぬこの手合いは、簡単に洗脳されやすいタイプであろう。この手合いが物知り顔して正義ぶるのは許し難い。

 「★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK78」の「亀ちゃんファン 日時 2010 年 1 月 27 日」投稿「立花隆の犯罪を告発せよ。 (文芸評論家・山崎行太郎の『毒蛇山荘日記』)」。
http://d.hatena.ne.jp/dokuhebiniki/

立花隆の犯罪を告発せよ。 
文芸評論家・山崎行太郎の『毒蛇山荘日記』 
2010-01-27

 世間では、田中角栄を潰したのは立花隆の『田中角栄研究』(文藝春秋,1974)だということになっているらしいが、実際は田中角栄を潰したのはアメリカであり、意識的か無意識的かは別として、結果的にそのアメリカの手先として華々しく立ち回ったのが立花隆であった、ということは事情通の間では、今や常識であろうが、したがって今回の「小沢事件」でも、早速、立花隆が、小沢批判の急先鋒として登場してきたのもその前歴からして必然的だろうと思うのだが、しかし、おそらく今回の「小沢事件」では、田中角栄の時ほど上手くは行かないだろう。むしろ、この「小沢事件」での立花隆の振る舞いによって、立花隆は、反国家的ジャーナリストとしての本質を露呈することになり、結果的に立花隆の「思想犯罪」は暴露されることになるだろう。『田中角栄研究』以来の立花隆の「金権政治家」批判の言説の構造が、我が国の戦後史に何をもたらしたかを考えてみれば、それは歴然とするだろう。江藤淳は、それを「第二の敗戦」といったが、おそらく、76年の「田中角栄逮捕事件」こそは我が国の「第二の敗戦」の始まりであったと見ていいだろう。しかるに、その「第二の敗戦」のお先棒を担いだジャーナリストが立花隆であり、その実行部隊が東京地検特捜部だったといっていい。そして、驚くべきことに、その「田中角栄逮捕事件」の構図は、現在、事件の渦中にある「小沢事件」の構図となんら変化していない。しかしその結末は、まだ予断を許さないとはいえ、僕の予想ではまったく異なったものになるだろうと思う。そして立花隆の権威は失墜するはずである。僕が、そう考える根拠は、現在の論壇やジャーナリズムの置かれている思想状況にある。つまり、立花隆的ジャーナリストを、権力に立ち向かい、権力を打ち倒したジャーナリストとして「英雄」にしてしまうほど、昨今の論壇やジャーナリズムは単純でも、低レベルでもないないということだ。立花隆は、「週刊現代」での対談で、例によって例の語り口で、こう語っている、「特捜部は最大手ゼネコンの鹿島や、鹿島のOBで談合の仕切り屋と言われた元幹部の自宅、さらに中堅ゼネコンの山崎建設、宮本組などに家宅捜索に入っていますが、どこに『ガサ入れ(家宅捜索)』しているかを見れば、特捜部の捜査の狙いは透けて見えてきますね。」と。これに対して、宗像紀夫が「ずばり今回の事件は東北地方における公共工事利権の全容、これを解明することでしょう。ゼネコンの裏献金システム、利権構造を明らかにすること、これを最終着地点に見据えていると思います。」と応じると、立花は「その利権構造の頂点に小沢がいたという見立てですね」と言っている。これで、立花隆の小沢批判の論理構造は明らかである。そこで、僕がひとまず確認しておきたいことは、僕の関心は、「ゼネコンの裏献金システム、利権構造…」なるものの内実にはなく、むしろ、何故、立花隆や東京地検特捜部等が、かくも深く、「ゼネコンの裏献金システム、利権構造…」なるものに関心を寄せているか、という点にあるということだ。いいかえれば、何故、ゼネコンなのか。何故、トヨタやキヤノンではないのか、ということである。いずれにしろ、立花隆は、「小沢一郎のような金権政治家を逮捕し、政界から追放しろ」と言っているわけで、これは要するに、「日本の政界には、清貧で、綺麗な政治家だけ残れ」と言っているようなものである。この立花隆的な「金権政治家」批判の論理構造が、「日本沈没のシナリオ」であることは自明である。未だに論壇やジャーナリズムには、「金権政治家」や「土建屋国家論」への批判は根強いが、その種の批判に、僕は必ずしも賛成ではない。むしろ僕は、「金権政治家」や「土建屋国家論」が日本と日本国民を救う、と考えている。つまり「金権政治家」や「土建屋国家論」が悪であり、それを追放することが正しい、という前提を疑う必要がある、と。そもそも、トヨタやキヤノンからの莫大な「政治献金」は綺麗な政治献金で、建設会社からの献金は汚い献金だ、と考える思考が狂っている。いずれにしろ、すでに、日本の現在の論壇やジャーナリズムでは、立花隆的な「金権政治家」批判は主流ではなく、むしろ立花隆的言説に対立するはずの「検察批判」や「マスコミ批判」が、多数派を占めつつある。これはどういうことかというと、われわれには、「ひよわな花」ならぬ、「無能で、清貧な政治家・・・」などに日本の将来を託すつもりはない、ということだ。おそらく、論壇やジャーナリズムも、「田中角栄事件」から「金丸信事件」、あるいは「小泉・竹中事件」を経て、「小沢事件」に至るプロセスで、その「金権政治家」批判、あるいは「土建屋国家論」批判の言説の裏にアメリカの対日戦略の政治性の影がちらついていることを、多くの日本人が学んでいるのである。つまり、立花隆的な「金権政治家」批判の言説の裏に隠された政治性の深層構造が何であるかを、多くの日本人が知ってしまったのである。それを未だに知らないのか、知らない振りをしているのか分からないが、マスコミを舞台に、自ら進んで喜劇的な道化師役を演じているのが立花隆である。立花は、こういうことも言っている、「角栄は76年の2月にロッキード事件が明るみに出たあと、4月に会見して疑惑を全否定したが、そのときの迫力はいまの小沢など比べ物にならないほど凄まじかった。ところが、その角栄も3ヶ月後に逮捕されてしまう。私はいま、小沢の姿が、そのときの角栄にダブって見えて仕方がないんです。」(「週刊現代」2/4)と。たしかに「田中角栄逮捕」に無邪気に拍手喝采したのは日本国民と日本のマスコミ・ジャーナリズムだったが、しかし、いつまでも、日本国民と日本のマスコミ・ジャーナリズムが同じだという保証はない。立花は、素朴に「小沢逮捕」を期待しているようだが、むしろ、政治や政治家の本質が見えていない似非ジャーナリスト・立花隆がマスコミから消える日の方が、そう遠くないと言うべきだろう。

 コメント
 田中角栄は、日本の救世主であった。それを抹殺した罪は限りなく重い。  


 立花隆は猪瀬と似たタイプ。しゃべり方も斜に構えたスタイルも。裏で、ディレクターに今の演技どうだったとか談笑してるんだよな。 今や立花はCIAのエージェントであることが定説。みっともない姿でいつまでもロッキードを持ち出しているただの権力の犬。 立花隆をつかって「田中金脈」を演出し、のちに文芸春秋社の社長となる田中健五が公安調査庁に深く関わっていたという話を藤原肇の著作で読んだ記憶がある。立花隆の奥さんが入院していた病院で師長をしていた人から聞いた話「世間的には、有名かもしれないが、わけのわからないことを言う変な人だった」と言っていた。このオッサン、下瞼が日本人離れしてデカクね、立花は日本人か? 戦後の首相で純然たる日本人の血筋のものは、田中角栄と小渕くらいのものだという。立花隆も怪しいものだ。 立花隆は東大の仏文科と哲学科を出たはずだが、不思議なくらい文学の匂いも哲学の匂いもしない。「芯」になるものが見えない。
 立花隆はCIAのエージェント。立花隆のような邪悪無理人(ジャーナリスト)。 立花隆、糞御用学者、糞ジャーナリスト、売国官僚、売国政治家、売国マスメディア、創価統一など日本国民に甚大な危害を与える人々。あの男も福島原発を招いた東大出の国賊的原子力,産。官。学。の悪党一味と同じく、利権集合体に巣食らうゴキブリ脳のウスノロとおなじ脳構造をもつチンドン屋なのです。立花はウオルフレンさんの近著『誰が小澤一郎を殺すのか?」(角川書店刊)の帯封にある『異分子を「抹殺」するケンサツ、メデイア、日本というシステム」に巧妙に評論家面「ずら」して加わつている悪党一味と断定できる。カイライ評論家の類。「反権力の姿勢をとりながら、実は権力べったり・・・」。それは、収監前に鈴木宗男さんが答えていた。マスコミは反権力の姿勢でありながら、権力にうまくすりよっている。だから、権力の暴走にチェック機能を果たしていないのです。また、マスコミは検察暴走に加担して、有能な政治家をつぶして、ゴミ政治家をかばって、この危機に使える政治家がいなくなった。 立花隆は、いつも検察側、検察審査会側に立ち発言している。

 「田中角栄の研究」での資料の出どころはどこか?と問えば、権力以外に考えられない。 例の「金脈レポート」の元ネタはCIAの報告書らしい。当時(否、今も)日本人でCIAの月報を読めるのは何人かしか居なかったが、岸→福田派経由で手に入れた、ということらしい。後日、その事(元ネタはCIA情報)を問われた立花は、真っ青になって、何も言えなかった、と聞いている。 田中金脈を立花隆一人で調べ上げたということは大嘘であったことは知る人ぞ知る事実。金脈はどこからか大量の資金が立花氏等に供与されチームとして調査が行われたといわれている。その後の仕事は全くさえないことがその証拠。話を聞いても猪瀬と同じで頭が切れそうだとも思わない。その時、幾ら聞いても、凍りついた様に黙り込む立花に、業を煮やして、”じゃあせめて、、、元は英文で書かれていたというが?”と訊ねたら、能面の様な表情で一言”取材源は明かせません”と言ったとか。立花隆は知ならず「痴」の巨ならず「虚人」。文藝春秋からの事件化って胡散臭い。CIAが相手を陥れる時に使う工作機関かも。上層部の一部と、工作員ジャーナリストの一部だけだろうけど。某著名ホテルで著名ジャーナリストが怪しげな人たちとうち合わせをしているのを見かけたことがあるとの話がある。某著名ホテルは、日本におけるCIAの拠点として使用されているとの話も聞いたことがある。立花と文春一派は米のエージェントです。文芸春秋が発売日になると、どこの本屋に行っても山積みになっているのは非常にくさい。

 日本共産党のトップは、アメリカとつながっている。共産党が検察をバックアップして小沢叩きをしてきた。いういざという大事な時にアメリカを支援するのもお約束。共産党は、戦後、日本人の誇りを叩きつぶすために自虐史観を日本人にたたき込んだ。これもアメリカの日本占領政策に協力したこと。アメリカに協力することで、戦後、共産党はお取りつぶしを免れたと思う。日本共産党の一般党員とか一般政治家は全く知らない。つまり、もともと売国奴の立花と、共産党は、両方ともアメリカの支配下にある。 ロッキード疑獄騒動のお祭り騒ぎをプロデュースしていた下っ端活動家のなかに、高野孟の弟の津村喬がいた。津村喬は、カクマルが牛耳っていたJICC出版(現在の宝島社)の月刊『宝島』の常連執筆者として、70年代末には、かなりの知名度があった。ロッキード祭りが終わると、津村喬は、玄米正食とかディープなエコロジー運動の方面に、活躍の場を見出した。

 アメリカのエージェント、工作員として働いた立花隆。日本メディアが無視する中でその工作弾である文芸春秋「田中角栄研究」を取り上げたのが外国人記者クラブでの田中首相記者会見。第二弾がアメリカの証券取引委員会の誤発送されてきたとされるロッキード社の諸外国えの売り込み工作情報である。それは日本だけでなく欧州各国についての情報はあったが、賢明な諸外国はこれをアメリカによる政治干渉、政治工作と疑って無視した。しかし、日本では政権維持を目的とする当時の三木内閣がこれを利用し、事実上の逆指揮権を発動した。これを出世の好機と捉えた検察・司法官僚と事件を煽れば売れるとするメディアが後先考える事無く騒ぎ立てた。未だ正義面をしてブラウン管に登場しているのが堀田力、河上和雄である。特捜の悪行を加速させたのはこれら田中角栄氏をめぐる一連の事件に源がある。

 彼は、週間文春の記者時代に米国エージェント担当の当局と繋がったといわれている。検察エリートの当時の在ワシントン大使館勤務帰りの特捜部検事が、米国ヱ-ジェント当局との情報交換でロッキード事件捜査に従事。

 米国占領のマッカーサーによる日本植民地政策は、A級戦犯から米国エージェントになった児玉誉与志雄、岸信介、笹川良一。ロッキード社の導入も関わっていた児玉は、日本政界に深く繋がるフィクサーとして最も有能なエージェントだった。時が流れ、児玉は次第にお荷物的なエージェントとなり、田中角栄が米国の頭越しで日中国交回復、反米疑惑の米国は田中を潰す道具として、児玉がらみのロッキード事件を企図する。この米国ロッキード事件のコーチャン証言なるものを入手し、スクープして大スターになったのが立花。

 似非ジャーナリスト立花隆の本質を鋭く描いた斎藤美奈子の評論がある。『文壇アイドル論』(岩波書店)のIII部の第1章:立花隆 神話に化けたノンフィクション 是非一読をお勧めします。(ちなみにこの本に登場する文壇のアイドルたちへの斎藤氏の論評はすべて、概ね正鵠を射たものと思います)

 アメリカの手先となって田中総理を潰した立花と堀田の国家反逆罪。彼らの命脈は尽きているがこのまま彼らを放置して置くことは許されない。牢に入れるのが一番だがとりあえずはあらゆる公職メディアからの放逐すべし。協力者を糾弾すべし。田中総理は短い田中総理の在任中に新幹線、高速道路、日中国交正常化、税制等々今日の日本国家の屋台骨を作った。日本はその遺産で今日まで食べてきた。その遺産を食いつぶしアメリカに譲渡したのが小泉、竹中。いまや日本は普通に働いても食べてゆけない貧乏国になってしまった。本当は田中総理により日本は自立の道を歩んでおり有能優秀な世界に尊敬される国となっていた。日本人による日本の統治が成就していた。他国にいまだに内政干渉されそれだけではなく他国に未だに収奪され続けている国はある一国を除き他にない。国民は政府やメディアの嘘と騙しにより洗脳されて羊のように諦めている。こんな国にした元凶立花と堀田は正に国家反逆罪人。有能な総理がされ抹殺され、無能な総理が培養された。現状はアメリカの日本統治が頂点に達し裏切り者だらけの国になってしまっている。皮肉な事に今まで見えなかった事が顕在化し裏切り者達が表で見えるようになった。裏切り者たちを駆除し日本人の日本人による日本国を取り戻さねばならない。「中核対革マル」も立花が権力の意を受けて書いたものである。
コメント
立花隆について検討するのであれば、下記は必読です。
【れんだいこの立花隆論】
http://www.gameou.com/~rendaico/mascomiron_tachibanaron_rendaicoron.htm
http://www.gameou.com/~rendaico/mascomiron_tachibanaron_rireki.htm
立花隆の正体が暴露されたサイトがあります。驚きの・・・・・。
http://tatsmaki.at.webry.info/
立花隆なんて昔っからいいかげんだよ!!

http://www.geocities.ws/kawaiclinic/dioxy.htm

http://www.geocities.ws/kawaiclinic/diox2.htm

立花隆、ホリエモンに敗訴。懲りないヤツだね。バックが文春ですから。
http://www.asyura2.com/10/lunchbreak34/msg/853.html
★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK78 > 757.html
立花隆の犯罪を告発せよ。 (文芸評論家・山崎行太郎の『毒蛇山荘日記』)
http://www.asyura2.com/10/senkyo78/msg/757.html





(私論.私見)