キリスト教側からのタルムード排斥史 |
【タルムード攻防史】 |
キリスト教側は、ユダヤ人の第二律法と云われるタルムードを幾度と無く排斥した。多くの勅今(布告)と法今が出されており。焚書している。 553年、ユスチニアン皇帝は、タルムード書籍類のローマ帝国内への流布を禁止した。 13世紀、法皇グレゴリー九世及びトンノセント四世は、タルムードの書籍をキリスト教的信仰に対する低級な精神性を含有しているものとして没収し、またこの書籍が異端を流布するものとして焼却を命じた。 他にも、ローマ法王(大司教)ユリウス三世、パウル四世、ピウス四世、ピウス五世、グレゴリ−一三世、クレメント八世、アレキサンダー七世、ベネディクト一四世も使用禁止を宣言している。 トレント会議の長老達の命により禁書目録の新版を発行した人達がタルムードを没収した。 16世紀の頭初、キリスト教会の平和は新宗教によって撹乱され、その機に乗じユダヤ人は当時発明の印刷術を使いタルムードを公然と頒布し始めた。最初の全タルムードの印刷出版で反キリスト教的あらゆる冒漬を蔵した書籍が1520年ヴェニスで出版された。この世紀に殆んど全部のユダヤ書籍が出版された。 1555年、バレスチナのラビ・ヨセフ・カロは膨大なタルムードから実用かつ学校向の抜粋を作って、これをシュルハン・アルク(準備せられた食卓)と名付けた。これは真にユダヤの法律書として一般に承認され、現代でもユダヤ人達によって評価されている。 16世紀の末葉から17世紀の初めにかけて多数の著名な人達がタルムードを丹念に研究し始めた。 そのためtyダヤ人自身が却って恐怖を感じてタルムード中のキリスト教徒に公然と敵意を示している箇所の削正を始めた。かくして1578年、バーゼルで出版されたタルムードは多くの箇所が支離滅裂になってしまった。 1631年、ポーランドの宗教会議でドイツ及びその他の国のラビ達は反キリストとイスラエル迫害についての印刷物がない旨を宣言した。そのためにユダヤ書籍中から逸脱した記事や削除の符号のある書籍は次の世紀及びそれ以後に出版されることになった。ラビ達はこれらの削除の意義を記憶によって説明した。何故ならばラビはキリスト教徒が滅多に見ない本物の書籍を所持していたからである。 やがてタルムードはほんのわずかの剤除でオランダで出版された。オランダはスペインから追放されたユダヤ人を優遇していた。だから1644〜1648年間に出版されたタルムードはヴェニス版と殆んど同様である。検閲官、批判家をだます当時の策略は真正の原文にハイア(であった)という語を挿入することで、何か間題が一度その箇所にあった事を暗示するようにねつ造した。しかしこうする事によって単にコップの外側を清潔にしたに過ぎなかった。書中の各所で「今もなお」「この律法が強いる」「この律法が続く」等の言葉によって本来の意味を読取る事が出来るのである。 1883年、シュルハン・アルクからユストス博士(改宗ユダヤ人で本名はブリマン) がまたその抜粋を独訳し、バーデルポルンのポニフアチウス印刷所から出版した。これが(ユダヤ鑑)、すなわち公開されたタルムードの百則としてユダヤ人と非ユダヤ人・キリスト教徒との交際に関するユダヤ人の法則であり、今もなお有効であるとされているものである。ところがはからずも1883年に訴訟され、バーデルポルンの地方裁判所で前記百則を連載したウェストファリッシェ・メルクールの主筆がユダヤ人及びキリスト教徒相互間の平和を撹乱するとして公訴された。 この訴訟のためにミュンスターの王立大学セミチック古代言語学講師ヤコブ・エッケル博士が鑑定人として召致されたことが、同博士著「真理の光に照したユダヤ鑑」に出ている。鑑定においてエ ッケル博士は、ユストス博士の書を正訳と確証した。ただ表現法に不正確、誇張のあること、条項にもユダヤ人に好都合の欠陥があることを発見したが、それ等の誤謬は附随事項に関するもので「ユダヤ鑑」中所載の最悪の章句は正確にユダヤ学者の原著から訳出されてある事を証明した。 著者があらかじめ有罪を覚悟すれば「ユダヤ鑑」中に更に多数の非ユダヤ人に不快な採録が出来た筈である。 ユッケル博士は、(一)シュルハン・アルクは真のユダヤ的法律書として一般に承認されていること。(二)現今まで有効であること。(三)ユダヤ人の主張はキリスト教徒をアクムと認めていること、を証言したのである。裁判の判決は公訴の無罪を宣告した。一八九二年、ユストス博士の新 版に係る「ユダヤ鑑」はエッケル博士の科学的検証の結果最も正確なるものと認められ、かつその出版中には一八八三年版に採録の法則中にあった不要の誤謬と不正の語法が削除されている。本書に掲載した「ユダヤ鑑百則」がすなわちそれである。 第一企画出版 「世界金融財閥悪魔の法典」 加賀美亮著より引用させていただきました。 タルムードの例; 阿修羅HPのタルムードのページ |
(私論.私見)