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第1章 | ||
NUM01:01 | イスラエルの人々がエジプトの国を出た翌年の第二の月の一日、シナイの荒れ野にいたとき、主は臨在の幕屋でモーセに仰せになった。 | |
NUM01:02 | イスラエルの人々の共同体全体の人口調査をしなさい。氏族ごとに、家系に従って、男子全員を一人一人点呼し、戸籍登録をしなさい。 | |
NUM01:03 | あなたとアロンは、イスラエルの中から兵役に就くことのできる二十歳以上の者を部隊に組んで登録しなさい。 | |
NUM01:04 | 部族ごとに一人ずつ出してあなたたちの助けをさせなさい。それは、家系の長でなければならない。 | |
NUM01:05 | あなたたちに協力すべき人々の名は次のとおりである。ルベン族では、シェデウルの子エリツル。 | |
NUM01:06 | シメオン族では、ツリシャダイの子シェルミエル。 | |
NUM01:07 | ユダ族では、アミナダブの子ナフション。 | |
NUM01:08 | イサカル族では、ツアルの子ネタンエル。 | |
NUM01:09 | ゼブルン族では、ヘロンの子エリアブ。 | |
NUM01:10 | ヨセフの子のうちエフライム族では、アミフドの子エリシャマ。マナセ族では、ペダツルの子ガムリエル。 | |
NUM01:11 | ベニヤミン族では、ギドオニの子アビダン。 | |
NUM01:12 | ダン族では、アミシャダイの子アヒエゼル。 | |
NUM01:13 | アシェル族では、オクランの子パグイエル。 | |
NUM01:14 | ガド族では、デウエルの子エルヤサフ。 | |
NUM01:15 | ナフタリ族では、エナンの子アヒラ。 | |
NUM01:16 | 以上が、共同体の召集者であり、父祖以来の部族の指導者で、イスラエルの部隊の長である。 | |
NUM01:17 | モーセとアロンはこれらの任命された人々を従え、 | |
NUM01:18 | 第二の月の一日、共同体全体を召集し、二十歳以上の男子を氏族ごとに、家系に従って一人一人点呼し、戸籍登録をした。 | |
NUM01:19 | モーセはこのように、主が命じられたとおり、シナイの荒れ野で彼らを登録した。 | |
NUM01:20 | 兵役に就くことのできる二十歳以上のすべての男子を氏族ごとに、家系に従って一人一人点呼し、戸籍登録をすると、イスラエルの長子ルベンから生まれた子孫については次のようになる。 | |
NUM01:21 | すなわち、ルベン族の登録された者は四万六千五百人。 | |
NUM01:22 | 兵役に就くことのできる二十歳以上のすべての男子を氏族ごとに、家系に従って一人一人点呼し、戸籍登録をすると、シメオンから生まれた子孫については次のようになる。 | |
NUM01:23 | すなわち、シメオン族の登録された者は五万九千三百人。 | |
NUM01:24 | 兵役に就くことのできる二十歳以上の者を氏族ごとに、家系に従って戸籍登録をすると、ガドから生まれた子孫については次のようになる。 | |
NUM01:25 | すなわち、ガド族の登録された者は四万五千六百五十人。 | |
NUM01:26 | 兵役に就くことのできる二十歳以上の者を氏族ごとに、家系に従って戸籍登録をすると、ユダから生まれた子孫については次のようになる。 | |
NUM01:27 | すなわち、ユダ族の登録された者は七万四千六百人。 | |
NUM01:28 | 兵役に就くことのできる二十歳以上の者を氏族ごとに、家系に従って戸籍登録をすると、イサカルから生まれた子孫については次のようになる。 | |
NUM01:29 | すなわち、イサカル族の登録された者は五万四千四百人。 | |
NUM01:30 | 兵役に就くことのできる二十歳以上の者を氏族ごとに、家系に従って戸籍登録をすると、ゼブルンから生まれた子孫については次のようになる。 | |
NUM01:31 | すなわち、ゼブルン族の登録された者は五万七千四百人。 | |
NUM01:32 | 兵役に就くことのできる二十歳以上の者を氏族ごとに、家系に従って戸籍登録をすると、ヨセフの子のうち、エフライムから生まれた子孫については次のようになる。 | |
NUM01:33 | すなわち、エフライム族の登録された者は四万五百人。 | |
NUM01:34 | 兵役に就くことのできる二十歳以上の者を氏族ごとに、家系に従って戸籍登録をすると、マナセから生まれた子孫については次のようになる。 | |
NUM01:35 | すなわち、マナセ族の登録された者は三万二千二百人。 | |
NUM01:36 | 兵役に就くことのできる二十歳以上の者を氏族ごとに、家系に従って戸籍登録をすると、ベニヤミンから生まれた子孫については次のようになる。 | |
NUM01:37 | すなわち、ベニヤミン族の登録された者は三万五千四百人。 | |
NUM01:38 | 兵役に就くことのできる二十歳以上の者を氏族ごとに、家系に従って戸籍登録をすると、ダンから生まれた子孫については次のようになる。 | |
NUM01:39 | すなわち、ダン族の登録された者は六万二千七百人。 | |
NUM01:40 | 兵役に就くことのできる二十歳以上の者を氏族ごとに、家系に従って戸籍登録をすると、アシェルから生まれた子孫については次のようになる。 | |
NUM01:41 | すなわち、アシェル族の登録された者は四万一千五百人。 | |
NUM01:42 | 兵役に就くことのできる二十歳以上の者を氏族ごとに、家系に従って戸籍登録をすると、ナフタリから生まれた子孫については次のようになる。 | |
NUM01:43 | すなわち、ナフタリ族の登録された者は五万三千四百人。 | |
NUM01:44 | 以上が、モーセ、アロンおよびイスラエルの指導者十二名によって登録された者の数である。この十二名は、それぞれ家系の代表者であった。 | |
NUM01:45 | イスラエルの人々のうち、家系に従って登録された者はすべて、イスラエルの中から兵役に就くことのできる二十歳以上の者であって、 | |
NUM01:46 | 登録された者の総計は六十万三千五百五十人であった。 | |
NUM01:47 | レビ人は、父祖以来の部族に従って彼らと共に登録されることはなかった。 | |
NUM01:48 | 主がモーセにこう仰せになったからである。 | |
NUM01:49 | 「レビ族のみは、イスラエルの人々と共に登録したり、その人口調査をしたりしてはならない。 | |
NUM01:50 | むしろ、レビ人には掟の幕屋、その祭具および他の付属品にかかわる任務を与え、幕屋とすべての祭具の運搬と管理をさせ、幕屋の周囲に宿営させなさい。 | |
NUM01:51 | 移動する際には、レビ人が幕屋を畳み、宿営する際にはレビ人がそれを組み立てる。それ以外の者が幕屋に近づくならば、死刑に処せられる。 | |
NUM01:52 | イスラエルの人々はそれぞれ所定の位置に、部隊ごとにその旗を掲げて宿営するが、 | |
NUM01:53 | レビ人は掟の幕屋の周囲に宿営し、怒りがイスラエルの人々の共同体に臨まないように、掟の幕屋の警護の任に当たらねばならない。」 | |
NUM01:54 | イスラエルの人々は、主がモーセに命じら れたとおりにすべて行った。 | |
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第2章 | ||
NUM02:01 | 主はモーセとアロンに仰せになった。 | |
NUM02:02 | イスラエルの人々は、それぞれ家系の印を描いた旗を掲げて宿営する。臨在の幕屋の周りに、距離を置いて宿営する。 | |
NUM02:03 | 東側の正面に宿営する者は、ユダの宿営の旗の下に部隊ごとに位置をとる。ユダの人々の指導者はアミナダブの子ナフションで、 | |
NUM02:04 | その部隊に登録された者の数は七万四千六百人。 | |
NUM02:05 | それと共に宿営するのはイサカル族で、イサカルの人々の指導者はツアルの子ネタンエル、 | |
NUM02:06 | その部隊に登録された者の数は五万四千四百人。 | |
NUM02:07 | 同じくゼブルン族。ゼブルンの人々の指導者はヘロンの子エリアブで、 | |
NUM02:08 | その部隊に登録された者の数は五万七千四百人。 | |
NUM02:09 | 部隊ごとに登録された者で、ユダの宿営に属する者は総勢十八万六千四百人で、彼らが先頭を行進する。 | |
NUM02:10 | 南に宿営する者は、ルベンの宿営の旗の下に部隊ごとに位置をとる。ルベンの人々の指導者はシェデウルの子エリツル、 | |
NUM02:11 | その部隊に登録された者の数は四万六千五百人。 | |
NUM02:12 | それと共に宿営するのはシメオン族で、シメオンの人々の指導者はツリシャダイの子シェルミエル、 | |
NUM02:13 | その部隊に登録された者の数は五万九千三百人。 | |
NUM02:14 | 同じくガド族。ガドの人々の指導者はデウエルの子エルヤサフ、 | |
NUM02:15 | その部隊に登録された者の数は四万五千六百五十人。 | |
NUM02:16 | 部隊ごとに登録された者で、ルベンの宿営に属する者は総勢十五万一千四百五十人で、二番目を行進する。 | |
NUM02:17 | 臨在の幕屋は、レビ人の宿営に囲まれて全宿営の中央を行進する。宿営しているときと同じように、それぞれの宿営は、その旗印の下に行進する。 | |
NUM02:18 | 西に宿営する者は、エフライムの宿営の旗の下に部隊ごとに位置をとる。エフライムの人々の指導者はアミフドの子エリシャマ、 | |
NUM02:19 | その部隊に登録された者の数は四万五百人。 | |
NUM02:20 | それと共に宿営するのはマナセ族で、マナセの人々の指導者はペダツルの子ガムリエル、 | |
NUM02:21 | その部隊に登録された者の数は三万二千二百人。 | |
NUM02:22 | 同じくベニヤミン族。ベニヤミンの人々の指導者はギドオニの子アビダン、 | |
NUM02:23 | その部隊に登録された者の数は三万五千四百人。 | |
NUM02:24 | 部隊ごとに登録された者で、エフライムの宿営に属する者は総勢十万八千百人で、三番目を行進する。 | |
NUM02:25 | 北に宿営する者は、ダンの宿営の旗の下に部隊ごとに位置をとる。ダンの人々の指導者はアミシャダイの子アヒエゼル、 | |
NUM02:26 | その部隊に登録された者の数は六万二千七百人。 | |
NUM02:27 | それと共に宿営するのはアシェル族で、アシェルの人々の指導者はオクランの子パグイエル、 | |
NUM02:28 | その部隊に登録された者の数は四万一千五百人。 | |
NUM02:29 | 同じくナフタリ族。ナフタリの人々の指導者はエナンの子アヒラ、 | |
NUM02:30 | その部隊に登録された者の数は五万三千四百人。 | |
NUM02:31 | ダンの宿営に登録された者は総勢十五万七千六百人であって、その旗の下に最後を行進する。 | |
NUM02:32 | 以上が家系に従って登録されたイスラエルの人々であり、部隊ごとに登録された宿営に属する者の総勢は六十万三千五百五十人である。 | |
NUM02:33 | しかしレビ人は、主がモーセに命じられたように、イスラエルの人々と共に登録されなかった。 | |
NUM02:34 | イスラエルの人々は、すべて主がモーセに命じられたとおりに行い、それぞれの旗の下に宿営し、またそれぞれ氏族ごとに、家系に従って行進した。 | |
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第3章 | ||
NUM03:01 | 主がシナイ山でモーセと語られた当時の、アロンとモーセの記録は次のとおりである。 | |
NUM03:02 | アロンの子らの名はナダブを頭にアビフ、エルアザル、イタマルである。 | |
NUM03:03 | これらがアロンの子らの名であって、彼らは油を注がれて祭司職に任ぜられた。 | |
NUM03:04 | ナダブとアビフはシナイの荒れ野にいたとき、規定に反した炭火を主の御前にささげて死を招いたが、彼らには子がなかった。エルアザルとイタマルは父アロンと共に祭司の務めをした。 | |
NUM03:05 | 主はモーセに仰せになった。 | |
NUM03:06 | レビ族を前に進ませ、祭司アロンの前に立たせ、彼に仕えさせなさい。 | |
NUM03:07 | 彼らはアロンと共同体のために臨在の幕屋を警護し、幕屋の仕事をする。 | |
NUM03:08 | すなわち、臨在の幕屋にあるすべての祭具を守り、イスラエルの人々のために幕屋を守り、幕屋の仕事をする。 | |
NUM03:09 | あなたはレビ人をアロンとその子らに属する者とせよ。彼らはイスラエルの人々の中からアロンに属する者とされている。 | |
NUM03:10 | あなたはアロンとその子らを監督して、その祭司職を厳守させなさい。ほかの者がその務めをしようとするならば死刑に処せられる。 | |
NUM03:11 | 主はまた、モーセに仰せになった。 | |
NUM03:12 | 見よ、わたしはイスラエルの人々の中からレビ人を取って、イスラエルの人々のうちで初めに胎を開くすべての初子の身代わりとする。レビ人はわたしのものである。 | |
NUM03:13 | すべての初子はわたしのものだからである。エジプトの国ですべての初子を打ったとき、わたしはイスラエルの初子を人間から家畜に至るまでことごとく聖別して、わたしのものとした。わたしは主である。 | |
NUM03:14 | 主はシナイの荒れ野でモーセに仰せになった。 | |
NUM03:15 | レビの子らを家系に従って、氏族ごとに登録し、生後一か月以上のすべての男子を登録しなさい。 | |
NUM03:16 | モーセは主の命令に従って、命じられたとおり彼らを登録した。 | |
NUM03:17 | レビの子らの名は次のとおりである。すなわち、ゲルション、ケハト、メラリ。 | |
NUM03:18 | ゲルションの子らの氏族ごとの名は次のとおりである。すなわち、リブニ、シムイ。 | |
NUM03:19 | ケハトの子らは、氏族ごとに挙げると、アムラム、イツハル、ヘブロン、ウジエル。 | |
NUM03:20 | メラリの子らは、氏族ごとに挙げると、マフリ、ムシ。以上が、家系によるレビ人の氏族である。 | |
NUM03:21 | ゲルションにはリブニ家とシムイ家があり、これがゲルションの氏族である。 | |
NUM03:22 | 生後一か月以上のすべての男子で登録された者の数は七千五百人である。 | |
NUM03:23 | ゲルションの氏族は、幕屋の裏手、すなわち西側に宿営する。 | |
NUM03:24 | ゲルション族の家系の代表者はラエルの子エルヤサフである。 | |
NUM03:25 | ゲルションの子らの臨在の幕屋における務めは、幕屋と、天幕とその覆い、臨在の幕屋の入り口の幕、 | |
NUM03:26 | 幕屋と祭壇を囲む庭の周りの幕とその入り口の幕、綱、およびそれにかかわる仕事をすることである。 | |
NUM03:27 | ケハトにはアムラム家、イツハル家、ヘブロン家、ウジエル家があり、これがケハトの氏族である。 | |
NUM03:28 | 生後一か月以上のすべての男子の数は八千三百人である。彼らは聖所を警護する者である。 | |
NUM03:29 | ケハトの氏族は、幕屋の脇、すなわち南側に宿営する。 | |
NUM03:30 | ケハトの氏族の家系の代表者はウジエルの子エリツァファンである。 | |
NUM03:31 | 彼らの務めは、契約の箱、供え物の机、燭台、祭壇、それらに用いられる聖なる祭具、幕、およびそれにかかわる仕事をすることである。 | |
NUM03:32 | レビ人の代表者たちの代表は、祭司アロンの子エルアザルである。彼は聖所を守る者らを監督する。 | |
NUM03:33 | メラリにはマフリ家とムシ家があり、これがメラリの氏族である。 | |
NUM03:34 | 生後一か月以上のすべての男子で登録された者の数は六千二百人である。 | |
NUM03:35 | メラリの氏族の家系の代表者はアビハイルの子ツリエルであり、幕屋の脇、すなわち北側に宿営する。 | |
NUM03:36 | メラリの子らの任務は幕屋の壁板、横木、柱、台座、すべての祭具およびそれにかかわる仕事をすること、 | |
NUM03:37 | 更に、庭の周囲の柱とその台座、杭、綱を扱うことである。 | |
NUM03:38 | 幕屋の前、つまり、臨在の幕屋の東側の正面に宿営するのは、モーセおよびアロンとその子らである。彼らはイスラエルの人々のために聖所を守る。ほかの者がその務めをしようとするならば、死刑に処せられる。 | |
NUM03:39 | モーセとアロンが主の命令によって、氏族ごとに登録した生後一か月以上のレビ人の男子の総数は二万二千人であった。 | |
NUM03:40 | 主はモーセに言われた。イスラエルの人々のうち、生後一か月以上のすべての長子を登録し、その名を数えなさい。 | |
NUM03:41 | あなたはレビ人をイスラエルの人々のすべての長子の代わりに、またレビ人の家畜をイスラエルの人々の家畜のすべての初子の代わりに取って、わたしのものとしなさい。わたしは主である。 | |
NUM03:42 | モーセは、主が命じられたとおり、イスラエルの人々のすべての長子を登録した。 | |
NUM03:43 | 登録され、名を数えられた生後一か月以上の長子は、総数二万二千二百七十三人であった。 | |
NUM03:44 | 主はまた、モーセに仰せになった。 | |
NUM03:45 | レビ人をイスラエルの人々のすべての長子の代わりに、またレビ人の家畜をイスラエルの家畜の代わりに取りなさい。レビ人はわたしのものである。わたしは主である。 | |
NUM03:46 | イスラエルの人々の長子の数は、レビ人の数を二百七十三人超過している。この人数分の贖い金が必要である。 | |
NUM03:47 | 一人当たり五シェケル、つまり一シェケル当たり二十ゲラの聖所のシェケルをおのおのから徴収し、 | |
NUM03:48 | その銀を、超過している人数分の贖い金としてアロンとその子らに与えなさい。 | |
NUM03:49 | モーセは、レビ人によって贖われた者を超過している人々から、贖い金を徴収したが、 | |
NUM03:50 | イスラエルの人々の長子から徴収した銀は、聖所のシェケルで千三百六十五シェケルであった。 | |
NUM03:51 | モーセはその贖い金を主の命令に従って、主がモーセに命じられたとおり、アロンとその子らに与えた。 | |
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第4章 | ||
NUM04:01 | 主はモーセとアロンに仰せになった。 | |
NUM04:02 | レビの子らのうち、ケハトの子らの人口を、氏族ごとに、家系に従って調査しなさい。 | |
NUM04:03 | それは臨在の幕屋で作業に従事することのできる三十歳以上五十歳以下の者である。 | |
NUM04:04 | ケハトの子らの仕事は、臨在の幕屋と神聖なものにかかわる。 | |
NUM04:05 | まずアロンとその子らは、宿営の移動に当たって、そこに来て、至聖所の垂れ幕をはずし、それで掟の箱を覆い、 | |
NUM04:06 | その上にじゅごんの皮の覆いを掛け、その上から青い一枚布を広げ、担ぎ棒を差し入れる。 | |
NUM04:07 | また、供え物の机の上に青い布を広げ、そこに皿、柄杓、水差し、ぶどう酒の献げ物に用いる小瓶、日ごとのパンを置き、 | |
NUM04:08 | これらに緋色の布を掛け、更にそれをじゅごんの皮の覆いでおおい、担ぎ棒を差し入れる。 | |
NUM04:09 | また、青い布を取り、燭台とそのともし火皿、芯切り鋏、火皿およびそれに用いられるすべての油の器を覆い、 | |
NUM04:10 | その燭台とすべての祭具をじゅごんの皮の覆いの中に入れ、担ぎ台に載せる。 | |
NUM04:11 | また、金の祭壇に青い布を掛け、じゅごんの皮の覆いでおおい、担ぎ棒を差し入れる。 | |
NUM04:12 | また、聖所で務めに用いるすべての祭具を取り、青い布に包み、それをじゅごんの皮の覆いでおおい、担ぎ台に載せる。 | |
NUM04:13 | また、灰をかき出した後、祭壇に紫の布を広げ、 | |
NUM04:14 | その上に祭壇で用いるすべての祭具、すなわち、火皿、肉刺し、十能、鉢などすべての祭壇用祭具を載せて、その上にじゅごんの皮の覆いを掛け、担ぎ棒を差し入れる。 | |
NUM04:15 | アロンとその子らが、宿営の移動に当たって、聖所とそのすべての聖なる祭具を覆い終わった後、ケハトの子らが来て運搬に取りかかる。彼らが聖なるものに触れて死を招くことがあってはならない。臨在の幕屋からケハトの子らが運ぶべきものはこれらのものである。 | |
NUM04:16 | 祭司アロンの子エルアザルは、灯油、香草の香、日ごとの穀物の献げ物、聖別の油について、すなわち、幕屋全体とその中のものすべて、聖所とその祭具を管理する。 | |
NUM04:17 | 主はモーセとアロンに仰せになった。 | |
NUM04:18 | あなたたちは、ケハトの諸氏族をレビ人の中から断やしてはならない。 | |
NUM04:19 | 彼らが神聖なものに近づいたとき、死ぬことなく命を保つために、彼らのためにこうしなさい。すなわち、アロンとその子らが行って、彼らの一人一人をそれぞれの仕事と荷物に割りふる。 | |
NUM04:20 | そうすれば、彼らが中に入っても、聖なるものをかいま見ることはなく、死を招くことはない。 | |
NUM04:21 | 主はモーセに仰せになった。 | |
NUM04:22 | ゲルションの子らの人口もまた、家系に従って、氏族ごとに調査しなさい。 | |
NUM04:23 | 臨在の幕屋で務めに就き、作業に従事することのできる三十歳以上五十歳以下の者をすべて登録しなさい。 | |
NUM04:24 | ゲルションの氏族が作業をし、荷物を運ぶ仕事は次のとおりである。 | |
NUM04:25 | 彼らは幕屋の幕、臨在の幕屋とその覆い、その上に掛けるじゅごんの覆い、臨在の幕屋の入り口の幕、 | |
NUM04:26 | 庭の周りの幕、幕屋と祭壇の周りの庭の入り口の幕、綱、そのために用いられるすべての用具を運搬し、それに伴うすべての作業をする。 | |
NUM04:27 | ゲルションの子らが行う運搬や作業などのすべての仕事は、アロンとその子らの指示による。あなたたちが彼らにすべての運搬の任務を与え、守らせねばならない。 | |
NUM04:28 | 以上がゲルションの子らの諸氏族が臨在の幕屋で行う作業であって、彼らの務めは祭司アロンの子イタマルの監督の下にある。 | |
NUM04:29 | メラリの子らについて、彼らを氏族ごとに、家系に従って登録しなさい。 | |
NUM04:30 | 臨在の幕屋の作業に従事することのできる三十歳以上五十歳以下の者をすべて登録しなさい。 | |
NUM04:31 | 彼らが臨在の幕屋で行う作業としての運搬の務めは次のとおりである。すなわち、幕屋の壁板、横木、柱、台座、 | |
NUM04:32 | 庭の周囲の柱とその台座、杭、綱、その他すべての祭具およびそれにかかわる仕事をすることである。あなたたちは、彼らが運搬すべき品を名指しで割り当てなさい。 | |
NUM04:33 | 以上が祭司アロンの子イタマルの監督の下に、メラリの子らの諸氏族が臨在の幕屋で行う作業のすべてである。 | |
NUM04:34 | モーセ、アロンおよび共同体の指導者たちは、ケハトの子らを氏族ごとに、家系に従って登録した。 | |
NUM04:35 | それは臨在の幕屋で作業に従事することのできる三十歳以上五十歳以下の者である。 | |
NUM04:36 | 氏族ごとに登録された者の数は二千七百五十人。 | |
NUM04:37 | これは臨在の幕屋で作業することのできるケハトの氏族で登録された者の総数である。この登録は、モーセを通してなされた主の命令によって、モーセとアロンが行った。 | |
NUM04:38 | ゲルションの子らで、氏族ごとに、家系に従って登録された者は、 | |
NUM04:39 | 臨在の幕屋で作業に従事することのできる三十歳以上五十歳以下の者である。 | |
NUM04:40 | 氏族ごとに、家系に従って登録された者の数は二千六百三十人。 | |
NUM04:41 | これは臨在の幕屋で作業することのできる、ゲルションの子らの諸氏族で登録された者の総数であり、この登録は、モーセとアロンが主の命令によって行った。 | |
NUM04:42 | メラリの子らの諸氏族で、氏族ごとに、家系に従って登録された者は、 | |
NUM04:43 | 臨在の幕屋で作業に従事することのできる三十歳以上五十歳以下の者である。 | |
NUM04:44 | 氏族ごとに登録された者の数は三千二百人。 | |
NUM04:45 | これはメラリの子らの諸氏族で登録された者の総数である。この登録は、モーセを通してなされた主の命令によって、モーセとアロンが行った。 | |
NUM04:46 | モーセ、アロンおよびイスラエルの指導者たちが氏族ごとに、家系に従って登録したレビ人は全員、 | |
NUM04:47 | 臨在の幕屋で作業を行い、運搬の作業をすることのできる三十歳以上五十歳以下の者たちである。 | |
NUM04:48 | 登録された者の数は八千五百八十人。 | |
NUM04:49 | 以上は、モーセを通してなされた主の命令によって、一人一人その作業や運搬の仕事に就かせるためにモーセが登録した。彼らは、主がモーセに命じて登録された者たちである。 | |
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第5章 | ||
NUM05:01 | 主はモーセに仰せになった。 | |
NUM05:02 | イスラエルの人々に命じて、重い皮膚病にかかっている者、漏出のある者、死体に触れて汚れた者をことごとく宿営の外に出しなさい。 | |
NUM05:03 | 男女とも、必ず宿営から出しなさい。わたしがそのただ中に住んでいる宿営を汚してはならない。 | |
NUM05:04 | イスラエルの人々はそのとおり実行し、彼らを宿営の外へ出した。主がモーセに仰せになったとおりに、イスラエルの人々は行った。 | |
NUM05:05 | 主はモーセに仰せになった。 | |
NUM05:06 | イスラエルの人々にこう言いなさい。男であれ、女であれ、何か人が罪を犯すことによって、主を欺き、その人が責めを負うならば、 | |
NUM05:07 | 犯した罪を告白し、完全に賠償し、それに五分の一を追加して損害を受けた人に支払う。 | |
NUM05:08 | その賠償を継ぐべき近親がいない場合、その賠償は主のものとなり、祭司が受け取る。このほかに、祭司はその人のために罪の贖いの儀式をする贖罪の雄羊を受け取る。 | |
NUM05:09 | 同様に、イスラエルの人々が聖なる献げ物として祭司のもとに携えて来る礼物は、すべて祭司のものとなる。 | |
NUM05:10 | 人がそれぞれ、携えて来る聖なる献げ物は祭司のものとなり、人が祭司に与える物はみな祭司のものとなる。 | |
NUM05:11 | 主はモーセに仰せになった。 | |
NUM05:12 | イスラエルの人々に告げてこう言いなさい。ある人の妻が心迷い、夫を欺き、 | |
NUM05:13 | 別の男と性的関係を持ったにもかかわらず、そのことが夫の目に触れず、露見せず、女が身を汚したことを目撃した証人もなく、捕らえられなくても、 | |
NUM05:14 | 夫が嫉妬にかられて、事実身を汚した妻に疑いを抱くか、あるいは、妻が身を汚していないのに、夫が嫉妬にかられて、妻に疑いを抱くなら、 | |
NUM05:15 | 夫は妻を祭司のところへ連れて行く。その際、大麦の粉十分の一エファを、オリーブ油を注がず、乳香も載せずに、妻のための献げ物として携えて行く。これは嫉妬した場合の献げ物、すなわち罪の判定のための献げ物である。 | |
NUM05:16 | 祭司は女を前に進ませ、主の御前に立たせる。 | |
NUM05:17 | 祭司は聖水を土の器に入れ、幕屋の床にある塵を取ってその水に入れる。 | |
NUM05:18 | 祭司はそれから、女を主の御前に立たせ、その髪をほどき、罪の判定のための献げ物、すなわち嫉妬した場合の献げ物を女の手に置く。祭司は自分の手に呪いをくだす苦い水を持つ。 | |
NUM05:19 | 祭司は女に誓わせてこう言う。もし、お前が別の男と関係を持ったこともなく、また夫ある身でありながら、心迷い、身を汚したこともなかったなら、この苦い水の呪いを免れるであろう。 | |
NUM05:20 | しかし、もしお前が夫ある身でありながら、心迷い身を汚し、夫以外の男に体を許したならば、・・ | |
NUM05:2 | 祭司は女に呪いの誓いをさせてこう言う・・主がお前の腰を衰えさせ、お前の腹を膨れさせ、民の中で主がお前を呪いの誓いどおりになさるように。 | |
NUM05:22 | この呪いをくだす水がお前の体内に入るや、お前の腹は膨れ、お前の腰はやせ衰えるであろう。女は、「アーメン、アーメン」と言わなければならない。 | |
NUM05:23 | 祭司はこの呪いの言葉を巻物に書き、それを苦い水の中に洗い落とす。 | |
NUM05:24 | その呪いをくだす苦い水を女に飲ませ、呪いをくだす水が彼女の体内に入れば、それは苦くなるであろう。 | |
NUM05:25 | 祭司は女の手から嫉妬した場合の献げ物を取り、それを主の御前に差し出し祭壇にささげる。 | |
NUM05:26 | 祭司は献げ物から一つかみをそのしるしとして取り、祭壇で燃やして煙にする。それから、女にその水を飲ませる。 | |
NUM05:27 | 水を飲ませたとき、もし、女が身を汚し、夫を欺いておれば、呪いをくだす水は彼女の体内に入って苦くなり、腹を膨らませ、腰を衰えさせる。女は民の中にあって呪いとなるであろう。 | |
NUM05:28 | しかし、もし女が身を汚しておらず、清いなら、女はこの呪いを免れ、子を宿すであろう。 | |
NUM05:29 | 以上は、女が夫ある身でありながら、心迷い、身を汚したために、 | |
NUM05:30 | あるいは、夫が嫉妬にかられ、妻に疑いを抱いた場合の指示である。男は妻を主の御前に立たせ、祭司は彼女にこの指示どおりのことを行う。 | |
NUM05:31 | 男は罪を負わない。妻は犯した罪を負う。 | |
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第6章 | ||
NUM06:01 | 主はモーセに仰せになった。 | |
NUM06:02 | イスラエルの人々に告げてこう言いなさい。男であれ、女であれ、特別の誓願を立て、主に献身してナジル人となるならば、 | |
NUM06:03 | ぶどう酒も濃い酒も断ち、ぶどう酒の酢も濃い酒の酢も飲まず、ぶどう液は一切飲んではならない。またぶどうの実は、生であれ、干したものであれ食べてはならない。 | |
NUM06:04 | ナジル人である期間中は、ぶどうの木からできるものはすべて、熟さない房も皮も食べてはならない。 | |
NUM06:05 | ナジル人の誓願期間中は、頭にかみそりを当ててはならない。主に献身している期間が満ちる日まで、その人は聖なる者であり、髪は長く伸ばしておく。 | |
NUM06:06 | 主に献身している期間中、死体に近づいてはならない。 | |
NUM06:07 | 父母、兄弟姉妹が死んだときも、彼らに触れて汚れを受けてはならない。神に献身したしるしがその髪にあるからである。 | |
NUM06:08 | ナジル人である期間中、その人は主にささげられた聖なる者である。 | |
NUM06:09 | もし人が思いがけず、突然自分のそばで死んで、献身のしるしである髪を汚したならば、七日目の清めの日に頭をそる。 | |
NUM06:10 | そして八日目に、二羽の山鳩ないし家鳩を臨在の幕屋の入り口の祭司のもとに携える。 | |
NUM06:11 | 祭司が一羽を贖罪の献げ物、他の一羽を焼き尽くす献げ物としてささげ、その人が負った罪を清める贖いの儀式を行うと、その日に髪は清められる。 | |
NUM06:12 | その人は改めて、主に献身してナジル人となる期間を定め、一歳の雄羊を賠償の献げ物として携える。最初の誓願期間は無効となる。その人の献身のしるしは汚されたからである。 | |
NUM06:13 | ナジル人についての指示は次のとおりである。ナジル人である期間が満ちた日に、彼を臨在の幕屋の入り口に連れて来る。 | |
NUM06:14 | その人は献げ物として次のものを主にささげる。焼き尽くす献げ物として傷のない一歳の雄羊一匹、贖罪の献げ物として傷のない一歳の雌羊一匹、和解の献げ物として傷のない雄羊一匹、 | |
NUM06:15 | および、酵母を使わずに、オリーブ油を混ぜて焼いた上等の小麦粉の輪形のパンと、オリーブ油を塗った、酵母を入れない薄焼きパンとを入れた篭と、穀物の献げ物とぶどう酒の献げ物である。 | |
NUM06:16 | 祭司はこれらを主の御前に携えて行き、贖罪の献げ物と焼き尽くす献げ物と、 | |
NUM06:17 | 雄羊の和解の献げ物を、酵母を入れないパンの篭と共に主にささげ、穀物の献げ物とぶどう酒の献げ物をささげる。 | |
NUM06:18 | ナジル人は臨在の幕屋の入り口で献身のしるしである髪をそり、それを取って和解の献げ物を焼く火に燃やす。 | |
NUM06:19 | 祭司は煮えた雄羊の肩と、篭から酵母を入れない輪形のパンと薄焼きパンを一つずつ取って、献身のしるしである髪をそり落としたそのナジル人の手に置き、 | |
NUM06:20 | 祭司がそれを主の御前に奉納物として差し出す。それは、奉納物の胸の肉と献納物の後ろ肢と共に、聖なるものとして祭司のものとなる。その後、ナジル人はぶどう酒を飲むことができる。 | |
NUM06:21 | 以上は、誓願を立てたナジル人の規定である。ナジル人であるゆえに主にささげるべき献げ物のほかに、その人になおささげる力があれば、それに加えることができる。その人は誓願を立てたその誓願どおり、ナジル人であることの規定に従って行わねばならない。 | |
NUM06:22 | 主はモーセに仰せになった。 | |
NUM06:23 | アロンとその子らに言いなさい。あなたたちはイスラエルの人々を祝福して、次のように言いなさい。 | |
NUM06:24 | 主があなたを祝福し、あなたを守られるように。 | |
NUM06:25 | 主が御顔を向けてあなたを照らし あなたに恵みを与えられるように。 | |
NUM06:26 | 主が御顔をあなたに向けて あなたに平安を賜るように。 | |
NUM06:27 | 彼らがわたしの名をイスラエルの人々の上に置くとき、わたしは彼らを祝福するであろう。 | |
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第7章 | ||
NUM07:01 | モーセは幕屋を建て終わった日に、幕屋とそのすべての祭具、祭壇とそのすべての祭具に油を注いで聖別した。彼がそれらに油を注いで聖別したとき、 | |
NUM07:02 | イスラエルの指導者、すなわち、家系の長は進み出た。彼らは部族の指導者であり、登録に当たった者たちである。 | |
NUM07:03 | 彼らは、指導者二人につき一台のほろ付き牛車と、指導者一人につき雄牛一頭の割りで、六台の牛車と十二頭の雄牛を献げ物として主の御前に、すなわち、幕屋の前に引いて来た。 | |
NUM07:04 | 主はモーセに言われた。 | |
NUM07:05 | あなたはそれを彼らから受け取り、臨在の幕屋の作業に用い、それぞれの作業の分担に応じて、それをレビ人に与えなさい。 | |
NUM07:06 | モーセは牛車と雄牛を受け取って、レビ人にそれを与えた。 | |
NUM07:07 | すなわち、二台の牛車と四頭の雄牛を、作業分担に応じてゲルションの子らに、 | |
NUM07:08 | また、四台の牛車と八頭の雄牛を、作業分担に応じてメラリの子らに与え、これらを祭司アロンの子イタマルの監督の下に置いたが、 | |
NUM07:09 | ケハトの子らには何も与えなかった。彼らの作業は聖なるものを肩に担いで運ぶことであったからである。 | |
NUM07:10 | 祭壇に油が注がれる日に、指導者は祭壇奉献のための献げ物を携えて来た。彼らがそれを祭壇の前にささげると、 | |
NUM07:11 | 主はモーセに言われた。指導者は祭壇奉献のための献げ物を、一日に一人ずつささげなさい。 | |
NUM07:12 | 第一日に献げ物をささげたのは、ユダ族のアミナダブの子ナフションであった。 | |
NUM07:13 | 彼の献げ物は、聖所のシェケルで重さ百三十シェケルの銀の皿一枚、重さ七十シェケルの銀の鉢一個。それぞれに穀物の献げ物としてオリーブ油を混ぜた上等の小麦粉が盛ってあった。 | |
NUM07:14 | 更に、香を盛った、重さ十シェケルの金の柄杓一つ。 | |
NUM07:15 | 焼き尽くす献げ物として若い雄牛一頭、雄羊一匹、一歳の雄の小羊一匹。 | |
NUM07:16 | 贖罪の献げ物として雄山羊一匹。 | |
NUM07:17 | 和解の献げ物として雄牛二頭、雄羊五匹、雄山羊五匹、一歳の雄の小羊五匹。以上がアミナダブの子ナフションの献げ物である。 | |
NUM07:18 | 第二日には、イサカルの指導者ツアルの子ネタンエルがささげた。 | |
NUM07:19 | 彼のささげた献げ物は、聖所のシェケルで重さ百三十シェケルの銀の皿一枚、重さ七十シェケルの銀の鉢一個。それぞれに穀物の献げ物としてオリーブ油を混ぜた上等の小麦粉が盛ってあった。 | |
NUM07:20 | 更に、香を盛った、重さ十シェケルの金の柄杓一つ。 | |
NUM07:21 | 焼き尽くす献げ物として若い雄牛一頭、雄羊一匹、一歳の雄の小羊一匹。 | |
NUM07:22 | 贖罪の献げ物として雄山羊一匹。 | |
NUM07:23 | 和解の献げ物として雄牛二頭、雄羊五匹、雄山羊五匹、一歳の雄の小羊五匹。以上がツアルの子ネタンエルの献げ物である。 | |
NUM07:24 | 第三日には、ゼブルンの人々の指導者ヘロンの子エリアブがささげた。 | |
NUM07:25 | 彼の献げ物は、聖所のシェケルで重さ百三十シェケルの銀の皿一枚、重さ七十シェケルの銀の鉢一個。それぞれに穀物の献げ物としてオリーブ油を混ぜた上等の小麦粉が盛ってあった。 | |
NUM07:26 | 更に、香を盛った、重さ十シェケルの金の柄杓一つ。 | |
NUM07:27 | 焼き尽くす献げ物として若い雄牛一頭、雄羊一匹、一歳の雄の小羊一匹。 | |
NUM07:28 | 贖罪の献げ物として雄山羊一匹。 | |
NUM07:29 | 和解の献げ物として雄牛二頭、雄羊五匹、雄山羊五匹、一歳の雄の小羊五匹。以上がヘロンの子エリアブの献げ物である。 | |
NUM07:30 | 第四日には、ルベンの人々の指導者シェデウルの子エリツルがささげた。 | |
NUM07:31 | 彼の献げ物は、聖所のシェケルで重さ百三十シェケルの銀の皿一枚、重さ七十シェケルの銀の鉢一個。それぞれに穀物の献げ物としてオリーブ油を混ぜた上等の小麦粉が盛ってあった。 | |
NUM07:32 | 更に、香を盛った、重さ十シェケルの金の柄杓一つ。 | |
NUM07:33 | 焼き尽くす献げ物として若い雄牛一頭、雄羊一匹、一歳の雄の小羊一匹。 | |
NUM07:34 | 贖罪の献げ物として雄山羊一匹。 | |
NUM07:35 | 和解の献げ物として雄牛二頭、雄羊五匹、雄山羊五匹、一歳の雄の小羊五匹。以上がシェデウルの子エリツルの献げ物である。 | |
NUM07:36 | 第五日には、シメオンの人々の指導者ツリシャダイの子シェルミエルがささげた。 | |
NUM07:37 | 彼の献げ物は、聖所のシェケルで重さ百三十シェケルの銀の皿一枚、重さ七十シェケルの銀の鉢一個。それぞれに穀物の献げ物としてオリーブ油を混ぜた上等の小麦粉が盛ってあった。 | |
NUM07:38 | 更に、香を盛った、重さ十シェケルの金の柄杓一つ。 | |
NUM07:39 | 焼き尽くす献げ物として若い雄牛一頭、雄羊一匹、一歳の雄の小羊一匹。 | |
NUM07:40 | 贖罪の献げ物として雄山羊一匹。 | |
NUM07:41 | 和解の献げ物として雄牛二頭、雄羊五匹、雄山羊五匹、一歳の雄の小羊五匹。以上がツリシャダイの子シェルミエルの献げ物である。 | |
NUM07:42 | 第六日には、ガドの人々の指導者デウエルの子エルヤサフがささげた。 | |
NUM07:43 | 彼の献げ物は、聖所のシェケルで重さ百三十シェケルの銀の皿一枚、重さ七十シェケルの銀の鉢一個。それぞれに穀物の献げ物としてオリーブ油を混ぜた上等の小麦粉が盛ってあった。 | |
NUM07:44 | 更に、香を盛った、重さ十シェケルの金の柄杓一つ。 | |
NUM07:45 | 焼き尽くす献げ物として若い雄牛一頭、雄羊一匹、一歳の雄の小羊一匹。 | |
NUM07:46 | 贖罪の献げ物として雄山羊一匹。 | |
NUM07:47 | 和解の献げ物として雄牛二頭、雄羊五匹、雄山羊五匹、一歳の雄の小羊五匹。以上がデウエルの子エルヤサフの献げ物である。 | |
NUM07:48 | 第七日には、エフライムの人々の指導者アミフドの子エリシャマがささげた。 | |
NUM07:49 | 彼の献げ物は、聖所のシェケルで重さ百三十シェケルの銀の皿一枚、重さ七十シェケルの銀の鉢一個。それぞれに穀物の献げ物としてオリーブ油を混ぜた上等の小麦粉が盛ってあった。 | |
NUM07:50 | 更に、香を盛った、重さ十シェケルの金の柄杓一つ。 | |
NUM07:51 | 焼き尽くす献げ物として若い雄牛一頭、雄羊一匹、一歳の雄の小羊一匹。 | |
NUM07:52 | 贖罪の献げ物として雄山羊一匹。 | |
NUM07:53 | 和解の献げ物として雄牛二頭、雄羊五匹、雄山羊五匹、一歳の雄の小羊五匹。以上がアミフドの子エリシャマの献げ物である。 | |
NUM07:54 | 第八日には、マナセの人々の指導者ペダツルの子ガムリエルがささげた。 | |
NUM07:55 | 彼の献げ物は、聖所のシェケルで重さ百三十シェケルの銀の皿一枚、重さ七十シェケルの銀の鉢一個。それぞれに穀物の献げ物としてオリーブ油を混ぜた上等の小麦粉が盛ってあった。 | |
NUM07:56 | 更に、香を盛った、重さ十シェケルの金の柄杓一つ。 | |
NUM07:57 | 焼き尽くす献げ物として若い雄牛一頭、雄羊一匹、一歳の雄の小羊一匹。 | |
NUM07:58 | 贖罪の献げ物として雄山羊一匹。 | |
NUM07:59 | 和解の献げ物として雄牛二頭、雄羊五匹、雄山羊五匹、一歳の雄の小羊五匹。以上がペダツルの子ガムリエルの献げ物である。 | |
NUM07:60 | 第九日には、ベニヤミンの人々の指導者ギドオニの子アビダンがささげた。 | |
NUM07:61 | 彼の献げ物は、聖所のシェケルで重さ百三十シェケルの銀の皿一枚、重さ七十シェケルの銀の鉢一個。それぞれに穀物の献げ物としてオリーブ油を混ぜた上等の小麦粉が盛ってあった。 | |
NUM07:62 | 更に、香を盛った、重さ十シェケルの金の柄杓一つ。 | |
NUM07:63 | 焼き尽くす献げ物として若い雄牛一頭、雄羊一匹、一歳の雄の小羊一匹。 | |
NUM07:64 | 贖罪の献げ物として雄山羊一匹。 | |
NUM07:65 | 和解の献げ物として雄牛二頭、雄羊五匹、雄山羊五匹、一歳の雄の小羊五匹。以上がギドオニの子アビダンの献げ物である。 | |
NUM07:66 | 第十日には、ダンの人々の指導者アミシャダイの子アヒエゼルがささげた。 | |
NUM07:67 | 彼の献げ物は、聖所のシェケルで重さ百三十シェケルの銀の皿一枚、重さ七十シェケルの銀の鉢一個。それぞれに穀物の献げ物としてオリーブ油を混ぜた上等の小麦粉が盛ってあった。 | |
NUM07:68 | 更に、香を盛った、重さ十シェケルの金の柄杓一つ。 | |
NUM07:69 | 焼き尽くす献げ物として若い雄牛一頭、雄羊一匹、一歳の雄の小羊一匹。 | |
NUM07:70 | 贖罪の献げ物として雄山羊一匹。 | |
NUM07:71 | 和解の献げ物として雄牛二頭、雄羊五匹、雄山羊五匹、一歳の雄の小羊五匹。以上がアミシャダイの子アヒエゼルの献げ物である。 | |
NUM07:72 | 第十一日には、アシェルの人々の指導者オクランの子パグイエルがささげた。 | |
NUM07:73 | 彼の献げ物は、聖所のシェケルで重さ百三十シェケルの銀の皿一枚、重さ七十シェケルの銀の鉢一個。それぞれに穀物の献げ物としてオリーブ油を混ぜた上等の小麦粉が盛ってあった。 | |
NUM07:74 | 更に、香を盛った、重さ十シェケルの金の柄杓一つ。 | |
NUM07:75 | 焼き尽くす献げ物として若い雄牛一頭、雄羊一匹、一歳の雄の小羊一匹。 | |
NUM07:76 | 贖罪の献げ物として雄山羊一匹。 | |
NUM07:77 | 和解の献げ物として雄牛二頭、雄羊五匹、雄山羊五匹、一歳の雄の小羊五匹。以上がオクランの子パグイエルの献げ物である。 | |
NUM07:78 | 第十二日には、ナフタリの人々の指導者エナンの子アヒラがささげた。 | |
NUM07:79 | 彼の献げ物は、聖所のシェケルで重さ百三十シェケルの銀の皿一枚、重さ七十シェケルの銀の鉢一個。それぞれに穀物の献げ物としてオリーブ油を混ぜた上等の小麦粉が盛ってあった。 | |
NUM07:80 | 更に、香を盛った、重さ十シェケルの金の柄杓一つ。 | |
NUM07:81 | 焼き尽くす献げ物として若い雄牛一頭、雄羊一匹、一歳の雄の小羊一匹。 | |
NUM07:82 | 贖罪の献げ物として雄山羊一匹。 | |
NUM07:83 | 和解の献げ物として雄牛二頭、雄羊五匹、雄山羊五匹、一歳の雄の小羊五匹。以上がエナンの子アヒラの献げ物である。 | |
NUM07:84 | 以上は、祭壇に油が注がれる日に、祭壇奉献のためにイスラエルの指導者がささげたものである。総計、銀の皿十二枚、銀の鉢十二個、金の柄杓十二。 | |
NUM07:85 | 銀の皿一枚は百三十シェケル、銀の鉢一個七十シェケル。従って、銀器の総量は聖所のシェケルで二千四百シェケル。 | |
NUM07:86 | 香を盛った金の柄杓十二、一つの柄杓は聖所のシェケルで十シェケル。従って、金の柄杓の総量は百二十シェケル。 | |
NUM07:87 | 焼き尽くす献げ物の動物の総数は、雄牛十二頭、雄羊十二匹、一歳の雄の小羊十二匹、そのほかに穀物の献げ物。贖罪の献げ物の総数は、雄山羊十二匹。 | |
NUM07:88 | 和解の献げ物の動物の総数は、雄牛二十四頭、雄羊六十匹、雄山羊六十匹、一歳の雄の小羊六十匹。以上が祭壇に油が注がれた後に、祭壇奉献のためにささげられた献げ物である。 | |
NUM07:89 | モーセは神と語るために臨在の幕屋に入った。掟の箱の上の贖いの座を覆う一対のケルビムの間から、神が語りかけられる声を聞いた。神はモーセに語りかけられた。 | |
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第8章 | ||
NUM08:01 | 主はモーセに仰せになった。 | |
NUM08:02 | アロンに告げてこう言いなさい。あなたがともし火皿を載せるとき、七つのともし火皿が燭台の前方を照らすようにしなさい。 | |
NUM08:03 | アロンは、主がモーセに命じられたように、燭台の前方を照らすようにともし火皿を載せた。 | |
NUM08:04 | 燭台は金の打ち出し作りで、その台座から花弁まで同じ打ち出し作りであった。これは、主がモーセに示された雛型に従って作られた燭台である。 | |
NUM08:05 | 主はモーセに仰せになった。 | |
NUM08:06 | イスラエルの人々の中からレビ人を取って、彼らを清めなさい。 | |
NUM08:07 | 彼らを清めるにはこうする。彼らに罪の清めの水を振りかけ、体全体の毛をそらせ、衣服を水洗いさせると、彼らは清められる。 | |
NUM08:08 | 次に、彼らに若い雄牛一頭、その穀物の献げ物としてオリーブ油を混ぜた上等の小麦粉、贖罪の献げ物としてもう一頭の若い雄牛を用意させ、 | |
NUM08:09 | レビ人を臨在の幕屋の前に進ませ、次いで、イスラエルの人々の共同体全体を呼び集める。 | |
NUM08:10 | そして、レビ人を主の御前に進ませ、イスラエルの人々はレビ人の上に手を置く。 | |
NUM08:11 | 次に、アロンはイスラエルの人々の奉納物として、レビ人を主の御前に差し出して主に仕える者とする。 | |
NUM08:12 | レビ人は雄牛の頭に手を置く。アロンは、一頭を贖罪の献げ物として、他の一頭を焼き尽くす献げ物として主にささげて、レビ人のために罪を贖う儀式を行う。 | |
NUM08:13 | あなたは、レビ人をアロンとその子らの前に立たせ、彼らを奉納物として主に差し出し、 | |
NUM08:14 | レビ人をイスラエルの人々から区別すると、レビ人はわたしのものとなる。 | |
NUM08:15 | その後初めて、レビ人は臨在の幕屋に入って、作業に従事する。あなたは彼らを清め、奉納物としなさい。 | |
NUM08:16 | 彼らはイスラエルの人々の中からわたしに属する者とされている。彼らは、イスラエルの人々のうちで初めに胎を開くすべての者、すなわちすべての長子の身代わりとして、わたしが受け取った者である。 | |
NUM08:17 | イスラエルの人々のうちに生まれた初子は、人間であれ、家畜であれ、すべてわたしのものである。エジプトの国ですべての初子を打ったとき、わたしは彼らを聖別して、わたしのものとした。 | |
NUM08:18 | わたしはレビ人を、イスラエルの人々のすべての長子の身代わりとして受け取った。 | |
NUM08:19 | わたしはこのレビ人をイスラエルの人々の中から、アロンとその子らに属する者とした。それは、レビ人が臨在の幕屋でイスラエルの人々のために作業に従事し、彼らのために贖いの儀式を行い、イスラエルの人々が聖所に近づいても、災いが彼らにふりかからないためである。 | |
NUM08:20 | モーセとアロンとイスラエルの人々の共同体全体は、主がレビ人についてモーセに命じられたとおり、レビ人に対して行った。イスラエルの人々はそのように彼らに行った。 | |
NUM08:21 | レビ人は汚れを清め、衣服を水洗いした。アロンは彼らを奉納物として主の御前に差し出し、清めのために罪を贖う儀式を行った。 | |
NUM08:22 | その後初めて、レビ人は臨在の幕屋に入り、アロンとその子らのもとで、主がレビ人についてモーセに命じられたとおりに、イスラエルの人々のために作業に従事した。レビ人は彼らのためにそのようにした。 | |
NUM08:23 | 主はモーセに仰せになった。 | |
NUM08:24 | 以下はレビ人に関することである。二十五歳以上の者は、臨在の幕屋に入って務めに就き、作業をすることができる。 | |
NUM08:25 | 五十歳に達した者は務めから身をひかねばならない。二度とそれに従事してはならない。 | |
NUM08:26 | ただし、臨在の幕屋で同族の者が警護の任に当たるのを助けることはできるが、自分で作業をしてはならない。あなたはレビ人の務めについて、以上のように指示しなければならない。 | |
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第9章 | ||
NUM09:01 | エジプトの国を出た翌年の第一の月、主はシナイの荒れ野でモーセに仰せになった。 | |
NUM09:02 | イスラエルの人々は定められた時に過越祭を祝わねばならない。 | |
NUM09:03 | あなたたちは、この月の十四日の夕暮れ、定められた時にそれを祝い、そのすべての掟と法に従って祝いなさい。 | |
NUM09:04 | モーセはイスラエルの人々に過越祭を祝うように命じた。 | |
NUM09:05 | 彼らは第一の月の十四日の夕暮れに、シナイの荒れ野で過越祭を祝った。イスラエルの人々は、すべて主がモーセに命じられたとおりに祝った。 | |
NUM09:06 | しかし、人の死体に触れて汚れた者たちがいて、彼らは、その日に過越祭を祝うことができなかった。彼らはその日、モーセとアロンの前にやって来て、 | |
NUM09:07 | 言った。「わたしたちは死体に触れて汚れていますが、イスラエルの人々の間で、なぜこの定めの時に、主に献げ物をささげることから除外されなくてはいけないのでしょうか。」 | |
NUM09:08 | モーセは彼らに言った。「待ちなさい。主があなたたちに何とお命じになるか聞いてみよう。」 | |
NUM09:09 | 主はモーセに仰せになった。 | |
NUM09:10 | イスラエルの人々に言いなさい。あなたたち、もしくはあなたたちの子孫のうちで、死体に触れて汚れている者、あるいは遠く旅に出ている者も、主の過越祭を祝うことができる。 | |
NUM09:11 | 第二の月の十四日の夕暮れにそれを祝い、酵母を入れないパンと苦菜を添えてそのいけにえを食べなさい。 | |
NUM09:12 | 翌朝まで少しも残してはならない。いけにえの骨を折ってはならない。すべては過越祭の掟に従って行わねばならない。 | |
NUM09:13 | 汚れているのでもなく、旅に出ているのでもなくて過越祭を祝わない者があれば、その者は自分の民から断たれる。なぜなら、彼は定めの時に主に献げ物をささげなかったからである。その罪を自分で負わねばならない。 | |
NUM09:14 | あなたたちのもとに寄留する者が、主のために過越祭を祝おうとするならば、過越祭の掟と法に従って祝わねばならない。この掟は寄留者に対しても、その土地に生まれた者に対しても、あなたたちに等しく適用される。 | |
NUM09:15 | 幕屋を建てた日、雲は掟の天幕である幕屋を覆った。夕方になると、それは幕屋の上にあって、朝まで燃える火のように見えた。 | |
NUM09:16 | いつもこのようであって、雲は幕屋を覆い、夜は燃える火のように見えた。 | |
NUM09:17 | この雲が天幕を離れて昇ると、それと共にイスラエルの人々は旅立ち、雲が一つの場所にとどまると、そこに宿営した。 | |
NUM09:18 | イスラエルの人々は主の命令によって旅立ち、主の命令によって宿営した。雲が幕屋の上にとどまっている間、彼らは宿営していた。 | |
NUM09:19 | 雲が長い日数、幕屋の上にとどまり続けることがあっても、イスラエルの人々は主の言いつけを守り、旅立つことをしなかった。 | |
NUM09:20 | 雲が幕屋の上にわずかな日数しかとどまらないこともあったが、そのときも彼らは主の命令によって宿営し、主の命令によって旅立った。 | |
NUM09:21 | 雲が夕方から朝までしかとどまらず、朝になって、雲が昇ると、彼らは旅立った。昼であれ、夜であれ、雲が昇れば、彼らは旅立った。 | |
NUM09:22 | 二日でも、一か月でも、何日でも、雲が幕屋の上にとどまり続ける間、イスラエルの人々はそこにとどまり、旅立つことをしなかった。そして雲が昇れば、彼らは旅立った。 | |
NUM09:23 | 彼らは主の命令によって宿営し、主の命令によって旅立った。彼らはモーセを通してなされた主の命令に従い、主の言いつけを守った。 | |
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第10章 | ||
NUM10:01 | 主はモーセに仰せになった。 | |
NUM10:02 | 銀のラッパを二本作りなさい。それは打ち出し作りとし、共同体を呼び集めたり、宿営を旅立たせるために用いなさい。 | |
NUM10:03 | 二つとも吹くときには、共同体全体があなたのもとに、臨在の幕屋の入り口に集まる。 | |
NUM10:04 | 一つだけを吹くときには、イスラエルの部族の長である指導者があなたのもとに集まる。 | |
NUM10:05 | あなたたちが出陣ラッパを吹くと、東に宿営している者が旅立つ。 | |
NUM10:06 | 二度目の出陣ラッパを吹くと、南に宿営している者が旅立つ。彼らの出発に際してはラッパを吹く。 | |
NUM10:07 | 会衆を集めるときもラッパを吹くが、出陣ラッパは鳴らさない。 | |
NUM10:08 | ラッパを吹くのは、祭司であるアロンの子らの役目であって、それはあなたたちが代々にわたって守るべき不変の定めである。 | |
NUM10:09 | あなたたちの国に攻め込む敵を迎え撃つときは、出陣ラッパを吹きなさい。そうすれば、あなたたちは、あなたたちの神、主の御前に覚えられて、敵から救われるであろう。 | |
NUM10:10 | また、あなたたちの喜び祝う祝日、毎月一日には、焼き尽くす献げ物や和解の献げ物に向かってラッパを吹きなさい。そうすれば、あなたたちは、あなたたちの神の御前に覚えられる。わたしはあなたたちの神、主である。 | |
NUM10:11 | 第二年の第二の月の二十日のことであった。雲は掟の幕屋を離れて昇り、 | |
NUM10:12 | イスラエルの人々はシナイの荒れ野を旅立った。雲はパランの荒れ野にとどまった。 | |
NUM10:13 | 彼らは、モーセを通してなされた主の命令によって、初めて旅立った。 | |
NUM10:14 | まず、ユダの人々がその宿営の旗を先頭にして、部隊ごとに出発した。その隊長はアミナダブの子ナフション、 | |
NUM10:15 | イサカルの人々の部族の隊長はツアルの子ネタンエル、 | |
NUM10:16 | ゼブルンの人々の部族の隊長はヘロンの子エリアブであった。 | |
NUM10:17 | 幕屋を畳むと、その幕屋を運搬するゲルションの子らとメラリの子らが出発した。 | |
NUM10:18 | 次に、ルベン族がその陣営の旗を先頭にして、部隊ごとに出発した。その隊長はシェデウルの子エリツル、 | |
NUM10:19 | シメオンの人々の部族の隊長はツリシャダイの子シェルミエル、 | |
NUM10:20 | ガドの人々の部族の隊長はデウエルの子エルヤサフであった。 | |
NUM10:21 | その後で、聖なる祭具を運搬するケハト人が出発した。彼らが到着する前に、幕屋が建てられることになっていた。 | |
NUM10:22 | 次に、エフライムの人々がその陣営の旗を先頭にして、部隊ごとに出発した。その隊長はアミフドの子エリシャマ、 | |
NUM10:23 | マナセの人々の部族の隊長はペダツルの子ガムリエル、 | |
NUM10:24 | ベニヤミンの人々の部族の隊長はギドオニの子アビダンであった。 | |
NUM10:25 | 全陣営のしんがりとして、ダンの人々がその陣営の旗を先頭にして、部隊ごとに出発した。その隊長はアミシャダイの子アヒエゼル、 | |
NUM10:26 | アシェルの人々の部族の隊長はオクランの子パグイエル、 | |
NUM10:27 | ナフタリの人々の部族の隊長はエナンの子アヒラであった。 | |
NUM10:28 | このような順序でイスラエルの人々は部隊ごとに旅立った。 | |
NUM10:29 | モーセは、義兄に当たるミディアン人レウエルの子ホバブに言った。「わたしたちは、主が与えると約束してくださった場所に旅立ちます。一緒に行きましょう。わたしたちはあなたを幸せにします。主がイスラエルの幸せを約束しておられます。」 | |
NUM10:30 | ホバブが、「いや、行くつもりはない。生まれ故郷に帰りたいと思う」と答えると、 | |
NUM10:31 | モーセは言った。「どうか、わたしたちを見捨てないでください。あなたは、荒れ野のどこに天幕を張ればよいか、よくご存じです。わたしたちの目となってください。 | |
NUM10:32 | 一緒に来てくだされば、そして主がわたしたちに幸せをくださるなら、わたしたちは必ずあなたを幸せにします。」 | |
NUM10:33 | 人々は主の山を旅立ち、三日の道のりを進んだ。主の契約の箱はこの三日の道のりを彼らの先頭に進み、彼らの休む場所を探した。 | |
NUM10:34 | 彼らが宿営を旅立つとき、昼は主の雲が彼らの上にあった。 | |
NUM10:35 | 主の箱が出発するとき、モーセはこう言った。「主よ、立ち上がってください。 あなたの敵は散らされ あなたを憎む者は御前から逃げ去りますように。」 | |
NUM10:36 | その箱がとどまるときには、こう言った。「主よ、帰って来てください イスラエルの幾千幾万の民のもとに。」 | |
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第11章 | ||
NUM11:01 | 民は主の耳に達するほど、激しく不満を言った。主はそれを聞いて憤られ、主の火が彼らに対して燃え上がり、宿営を端から焼き尽くそうとした。 | |
NUM11:02 | 民はモーセに助けを求めて叫びをあげた。モーセが主に祈ると、火は鎮まった。 | |
NUM11:03 | 主の火が彼らに対して燃え上がったというので、人々はその場所をタブエラ(燃える)と呼んだ。 | |
NUM11:04 | 民に加わっていた雑多な他国人は飢えと渇きを訴え、イスラエルの人々も再び泣き言を言った。「誰か肉を食べさせてくれないものか。 | |
NUM11:05 | エジプトでは魚をただで食べていたし、きゅうりやメロン、葱や玉葱やにんにくが忘れられない。 | |
NUM11:06 | 今では、わたしたちの唾は干上がり、どこを見回してもマナばかりで、何もない。」 | |
NUM11:07 | マナは、コエンドロの種のようで、一見、琥珀の類のようであった。 | |
NUM11:08 | 民は歩き回って拾い集め、臼で粉にひくか、鉢ですりつぶし、鍋で煮て、菓子にした。それは、こくのあるクリームのような味であった。 | |
NUM11:09 | 夜、宿営に露が降りると、マナも降った。 | |
NUM11:10 | モーセは、民がどの家族もそれぞれの天幕の入り口で泣き言を言っているのを聞いた。主が激しく憤られたので、モーセは苦しんだ。 | |
NUM11:11 | モーセは主に言った。「あなたは、なぜ、僕を苦しめられるのですか。なぜわたしはあなたの恵みを得ることなく、この民すべてを重荷として負わされねばならないのですか。 | |
NUM11:12 | わたしがこの民すべてをはらみ、わたしが彼らを生んだのでしょうか。あなたはわたしに、乳母が乳飲み子を抱くように彼らを胸に抱き、あなたが先祖に誓われた土地に連れて行けと言われます。 | |
NUM11:13 | この民すべてに食べさせる肉をどこで見つければよいのでしょうか。彼らはわたしに泣き言を言い、肉を食べさせよと言うのです。 | |
NUM11:14 | わたし一人では、とてもこの民すべてを負うことはできません。わたしには重すぎます。 | |
NUM11:15 | どうしてもこのようになさりたいなら、どうかむしろ、殺してください。あなたの恵みを得ているのであれば、どうかわたしを苦しみに遭わせないでください。」 | |
NUM11:16 | 主はモーセに言われた。「イスラエルの長老たちのうちから、あなたが、民の長老およびその役人として認めうる者を七十人集め、臨在の幕屋に連れて来てあなたの傍らに立たせなさい。 | |
NUM11:17 | わたしはそこに降って、あなたと語ろう。そして、あなたに授けてある霊の一部を取って、彼らに授ける。そうすれば、彼らは民の重荷をあなたと共に負うことができるようになり、あなたひとりで負うことはなくなる。 | |
NUM11:18 | 民に告げなさい。明日のために自分自身を聖別しなさい。あなたたちは肉を食べることができる。主の耳に達するほど、泣き言を言い、誰か肉を食べさせてくれないものか、エジプトでは幸せだったと訴えたから、主はあなたたちに肉をお与えになり、あなたたちは食べることができる。 | |
NUM11:19 | あなたたちがそれを食べるのは、一日や二日や五日や十日や二十日ではない。 | |
NUM11:20 | 一か月に及び、ついにあなたたちの鼻から出るようになり、吐き気を催すほどになる。あなたたちは、あなたたちのうちにいます主を拒み、主の面前で、どうして我々はエジプトを出て来てしまったのか、と泣き言を言ったからだ。」 | |
NUM11:21 | モーセは言った。「わたしの率いる民は男だけで六十万人います。それなのに、あなたは、『肉を彼らに与え、一か月の間食べさせよう』と言われます。 | |
NUM11:22 | しかし、彼らのために羊や牛の群れを屠れば、足りるのでしょうか。海の魚を全部集めれば、足りるのでしょうか。」 | |
NUM11:23 | 主はモーセに言われた。「主の手が短いというのか。わたしの言葉どおりになるかならないか、今、あなたに見せよう。」 | |
NUM11:24 | モーセは出て行って、主の言葉を民に告げた。彼は民の長老の中から七十人を集め、幕屋の周りに立たせた。 | |
NUM11:25 | 主は雲のうちにあって降り、モーセに語られ、モーセに授けられている霊の一部を取って、七十人の長老にも授けられた。霊が彼らの上にとどまると、彼らは預言状態になったが、続くことはなかった。 | |
NUM11:26 | 宿営に残っていた人が二人あった。一人はエルダド、もう一人はメダドといい、長老の中に加えられていたが、まだ幕屋には出かけていなかった。霊が彼らの上にもとどまり、彼らは宿営で預言状態になった。 | |
NUM11:27 | 一人の若者がモーセのもとに走って行き、エルダドとメダドが宿営で預言状態になっていると告げた。 | |
NUM11:28 | 若いころからモーセの従者であったヌンの子ヨシュアは、「わが主モーセよ、やめさせてください」と言った。 | |
NUM11:29 | モーセは彼に言った。「あなたはわたしのためを思ってねたむ心を起こしているのか。わたしは、主が霊を授けて、主の民すべてが預言者になればよいと切望しているのだ。」 | |
NUM11:30 | モーセはイスラエルの長老と共に宿営に引き揚げた。 | |
NUM11:31 | さて、主のもとから風が出て、海の方からうずらを吹き寄せ、宿営の近くに落とした。うずらは、宿営の周囲、縦横それぞれ一日の道のりの範囲にわたって、地上二アンマほどの高さに積もった。 | |
NUM11:32 | 民は出て行って、終日終夜、そして翌日も、うずらを集め、少ない者でも十ホメルは集めた。そして、宿営の周りに広げておいた。 | |
NUM11:33 | 肉がまだ歯の間にあって、かみ切られないうちに、主は民に対して憤りを発し、激しい疫病で民を打たれた。 | |
NUM11:34 | そのためその場所は、キブロト・ハタアワ(貪欲の墓)と呼ばれている。貪欲な人々をそこに葬ったからである。 | |
NUM11:35 | 民は、キブロト・ハタアワを旅立ち、ハツェロトに来た。彼らがハツェロトにいたとき、 | |
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第12章 | ||
NUM12:01 | ミリアムとアロンは、モーセがクシュの女性を妻にしていることで彼を非難し、「モーセはクシュの女を妻にしている」と言った。 | |
NUM12:02 | 彼らは更に言った。「主はモーセを通してのみ語られるというのか。我々を通しても語られるのではないか。」主はこれを聞かれた。 | |
NUM12:03 | モーセという人はこの地上のだれにもまさって謙遜であった。 | |
NUM12:04 | 主は直ちにモーセとアロンとミリアムに言われた。「あなたたちは三人とも、臨在の幕屋の前に出よ。」彼ら三人はそこに出た。 | |
NUM12:05 | 主は雲の柱のうちにあって降り、幕屋の入り口に立ち、「アロン、ミリアム」と呼ばれた。二人が進み出ると、 | |
NUM12:06 | 主はこう言われた。「聞け、わたしの言葉を。 あなたたちの間に預言者がいれば 主なるわたしは幻によって自らを示し 夢によって彼に語る。 | |
NUM12:07 | わたしの僕モーセはそうではない。 彼はわたしの家の者すべてに信頼されている。 | |
NUM12:08 | 口から口へ、わたしは彼と語り合う あらわに、謎によらずに。 主の姿を彼は仰ぎ見る。 あなたたちは何故、畏れもせず わたしの僕モーセを非難するのか。」 | |
NUM12:09 | 主は、彼らに対して憤り、去って行かれ、 | |
NUM12:10 | 雲は幕屋を離れた。そのとき、見よ、ミリアムは重い皮膚病にかかり、雪のように白くなっていた。アロンはミリアムの方を振り向いた。見よ、彼女は重い皮膚病にかかっていた。 | |
NUM12:11 | アロンはモーセに言った。「わが主よ。どうか、わたしたちが愚かにも犯した罪の罰をわたしたちに負わせないでください。 | |
NUM12:12 | どうか、彼女を、肉が半ば腐って母の胎から出て来た死者のようにしないでください。」 | |
NUM12:13 | モーセは主に助けを求めて叫んだ。「神よ、どうか彼女をいやしてください。」 | |
NUM12:14 | しかし主は、モーセに言われた。「父親が彼女の顔に唾したとしても、彼女は七日の間恥じて身を慎むではないか。ミリアムを七日の間宿営の外に隔離しなさい。その後、彼女は宿営に戻ることができる。」 | |
NUM12:15 | ミリアムは宿営の外に七日の間隔離された。民は、彼女が戻るまで出発しなかった。 | |
NUM12:16 | その後、民はハツェロトを出発し、パランの荒れ野に宿営した。 | |
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第13章 | ||
NUM13:01 | 主はモーセに言われた。 | |
NUM13:02 | 「人を遣わして、わたしがイスラエルの人々に与えようとしているカナンの土地を偵察させなさい。父祖以来の部族ごとに一人ずつ、それぞれ、指導者を遣わさねばならない。」 | |
NUM13:03 | モーセは主の命令に従い、パランの荒れ野から彼らを遣わした。彼らは皆、イスラエルの人々の長である人々であった。 | |
NUM13:04 | その名は次のとおりである。ルベン族では、ザクルの子シャムア、 | |
NUM13:05 | シメオン族では、ホリの子シャファト、 | |
NUM13:06 | ユダ族では、エフネの子カレブ、 | |
NUM13:07 | イサカル族では、ヨセフの子イグアル、 | |
NUM13:08 | エフライム族では、ヌンの子ホシェア、 | |
NUM13:09 | ベニヤミン族では、ラフの子パルティ、 | |
NUM13:10 | ゼブルン族では、ソディの子ガディエル、 | |
NUM13:11 | ヨセフ族すなわちマナセ族では、スシの子ガディ、 | |
NUM13:12 | ダン族では、ゲマリの子アミエル、 | |
NUM13:13 | アシェル族では、ミカエルの子セトル、 | |
NUM13:14 | ナフタリ族では、ボフシの子ナフビ、 | |
NUM13:15 | ガド族では、マキの子ゲウエル。 | |
NUM13:16 | 以上は、モーセがその土地の偵察に遣わした人々の名である。モーセは、ヌンの子ホシェアをヨシュアと呼んだ。 | |
NUM13:17 | モーセは、彼らをカナンの土地の偵察に遣わすにあたってこう命じた。「ネゲブに上り、更に山を登って行き、 | |
NUM13:18 | その土地がどんな所か調べて来なさい。そこの住民が強いか弱いか、人数が多いか少ないか、 | |
NUM13:19 | 彼らの住む土地が良いか悪いか、彼らの住む町がどんな様子か、天幕を張っているのか城壁があるのか、 | |
NUM13:20 | 土地はどうか、肥えているかやせているか、木が茂っているか否かを。あなたたちは雄々しく行き、その土地の果物を取って来なさい。」それはちょうど、ぶどうの熟す時期であった。 | |
NUM13:21 | 彼らは上って行って、ツィンの荒れ野からハマトに通じるレホブまでの土地を偵察した。 | |
NUM13:22 | 彼らはネゲブを上って行き、ヘブロンに着いた。そこには、アナク人の子孫であるアヒマンとシェシャイとタルマイが住んでいた。ヘブロンはエジプトのツォアンよりも七年前に建てられた町である。 | |
NUM13:23 | エシュコルの谷に着くと、彼らは一房のぶどうの付いた枝を切り取り、棒に下げ、二人で担いだ。また、ざくろやいちじくも取った。 | |
NUM13:24 | この場所がエシュコルの谷と呼ばれるのは、イスラエルの人々がここで一房(エシュコル)のぶどうを切り取ったからである。 | |
NUM13:25 | 四十日の後、彼らは土地の偵察から帰って来た。 | |
NUM13:26 | パランの荒れ野のカデシュにいるモーセ、アロンおよびイスラエルの人々の共同体全体のもとに来ると、彼らと共同体全体に報告をし、その土地の果物を見せた。 | |
NUM13:27 | 彼らはモーセに説明して言った。「わたしたちは、あなたが遣わされた地方に行って来ました。そこは乳と蜜の流れる所でした。これがそこの果物です。 | |
NUM13:28 | しかし、その土地の住民は強く、町という町は城壁に囲まれ、大層大きく、しかもアナク人の子孫さえ見かけました。 | |
NUM13:29 | ネゲブ地方にはアマレク人、山地にはヘト人、エブス人、アモリ人、海岸地方およびヨルダン沿岸地方にはカナン人が住んでいます。」 | |
NUM13:30 | カレブは民を静め、モーセに向かって進言した。「断然上って行くべきです。そこを占領しましょう。必ず勝てます。」 | |
NUM13:31 | しかし、彼と一緒に行った者たちは反対し、「いや、あの民に向かって上って行くのは不可能だ。彼らは我々よりも強い」と言い、 | |
NUM13:32 | イスラエルの人々の間に、偵察して来た土地について悪い情報を流した。「我々が偵察して来た土地は、そこに住み着こうとする者を食い尽くすような土地だ。我々が見た民は皆、巨人だった。 | |
NUM13:33 | そこで我々が見たのは、ネフィリムなのだ。アナク人はネフィリムの出なのだ。我々は、自分がいなごのように小さく見えたし、彼らの目にもそう見えたにちがいない。」 | |
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第14章 | ||
NUM14:01 | 共同体全体は声をあげて叫び、民は夜通し泣き言を言った。 | |
NUM14:02 | イスラエルの人々は一斉にモーセとアロンに対して不平を言い、共同体全体で彼らに言った。「エジプトの国で死ぬか、この荒れ野で死ぬ方がよほどましだった。 | |
NUM14:03 | どうして、主は我々をこの土地に連れて来て、剣で殺そうとされるのか。妻子は奪われてしまうだろう。それくらいなら、エジプトに引き返した方がましだ。」 | |
NUM14:04 | そして、互いに言い合った。「さあ、一人の頭を立てて、エジプトへ帰ろう。」 | |
NUM14:05 | モーセとアロンは、イスラエルの人々の共同体の全会衆の前でひれ伏していた。 | |
NUM14:06 | 土地を偵察して来た者のうち、ヌンの子ヨシュアとエフネの子カレブは、衣を引き裂き、 | |
NUM14:07 | イスラエルの人々の共同体全体に訴えた。「我々が偵察して来た土地は、とてもすばらしい土地だった。 | |
NUM14:08 | もし、我々が主の御心に適うなら、主は我々をあの土地に導き入れ、あの乳と蜜の流れる土地を与えてくださるであろう。 | |
NUM14:09 | ただ、主に背いてはならない。あなたたちは、そこの住民を恐れてはならない。彼らは我々の餌食にすぎない。彼らを守るものは離れ去り、主が我々と共におられる。彼らを恐れてはならない。」 | |
NUM14:10 | しかし、共同体全体は、彼らを石で打ち殺せと言った。主の栄光はそのとき、臨在の幕屋でイスラエルの人々すべてに現れた。 | |
NUM14:11 | 主はモーセに言われた。「この民は、いつまでわたしを侮るのか。彼らの間で行ったすべてのしるしを無視し、いつまでわたしを信じないのか。 | |
NUM14:12 | わたしは、疫病で彼らを撃ち、彼らを捨て、あなたを彼らよりも強大な国民としよう。」 | |
NUM14:13 | モーセは主に訴えた。「エジプト人は、あなたが御力をもって、彼らのうちからこの民を導き上られたことを聞いて、 | |
NUM14:14 | この地方に住む者に伝えます。彼らは、主よ、あなたがこの民のただ中におられ、主よ、あなたが目の当たりに現れられること、また、あなたの雲が民の上にあり、あなたが、昼は雲の柱、夜は火の柱のうちにあって先頭に進まれることを聞いています。 | |
NUM14:15 | もし、あなたがこの民を一挙に滅ぼされるならば、あなたの名声を聞いた諸国民は言うことでしょう。 | |
NUM14:16 | 主は、与えると誓われた土地にこの民を連れて行くことができないので、荒れ野で彼らを殺したのだ、と。 | |
NUM14:17 | 今、わが主の力を大いに現してください。あなたはこう約束されました。 | |
NUM14:18 | 『主は、忍耐強く、慈しみに満ち、罪と背きを赦す方。しかし、罰すべき者を罰せずにはおかれず、父祖の罪を子孫に三代、四代までも問われる方である』と。 | |
NUM14:19 | どうか、あなたの大きな慈しみのゆえに、また、エジプトからここに至るまで、この民を赦してこられたように、この民の罪を赦してください。」 | |
NUM14:20 | 主は言われた。「あなたの言葉のゆえに、わたしは赦そう。 | |
NUM14:21 | しかし、わたしは生きており、主の栄光は全地に満ちている。 | |
NUM14:22 | わたしの栄光、わたしがエジプトと荒れ野で行ったしるしを見ながら、十度もわたしを試み、わたしの声に聞き従わなかった者はだれ一人として、 | |
NUM14:23 | わたしが彼らの先祖に誓った土地を見ることはない。わたしをないがしろにする者はだれ一人としてそれを見ることはない。 | |
NUM14:24 | しかし、わたしの僕カレブは、別の思いを持ち、わたしに従い通したので、わたしは彼が見て来た土地に連れて行く。彼の子孫はそれを継ぐ。 | |
NUM14:25 | しかし、今はアマレク人とカナン人とがあの平野に住んでいるから、向きを変え、明日、葦の海の道を通って、荒れ野に向けて出発しなさい。」 | |
NUM14:26 | 主はモーセとアロンに仰せになった。 | |
NUM14:27 | 「この悪い共同体は、いつまで、わたしに対して不平を言うのか。わたしは、イスラエルの人々がわたしに対して言う不平を十分聞いた。 | |
NUM14:28 | 彼らに言うがよい。『主は言われる。わたしは生きている。わたしは、お前たちが言っていることを耳にしたが、そのとおり、お前たちに対して必ず行う。 | |
NUM14:29 | お前たちは死体となってこの荒れ野に倒れるであろう。わたしに対して不平を言った者、つまり戸籍に登録をされた二十歳以上の者はだれ一人、 | |
NUM14:30 | わたしが手を上げて誓い、あなたたちを住まわせると言った土地に入ることはない。ただし、エフネの子カレブとヌンの子ヨシュアは別だ。 | |
NUM14:31 | お前たちは、子供たちが奪われると言ったが、わたしは彼らを導き入れ、彼らは、お前たちの拒んだ土地を知るようになる。 | |
NUM14:32 | しかし、お前たちは死体となってこの荒れ野で倒れる。 | |
NUM14:33 | お前たちの子供は、荒れ野で四十年の間羊飼いとなり、お前たちの最後の一人が荒れ野で死体となるまで、お前たちの背信の罪を負う。 | |
NUM14:34 | あの土地を偵察した四十日という日数に応じて、一日を一年とする四十年間、お前たちの罪を負わねばならない。お前たちは、わたしに抵抗するとどうなるかを知るであろう。 | |
NUM14:35 | 主であるわたしは断言する。わたしに逆らって集まったこの悪い共同体全体に対して、わたしはこのことを行う。彼らはこの荒れ野で死に絶える。』」 | |
NUM14:36 | モーセが遣わした男たちは、土地の偵察から帰ると、その土地について悪い情報を流し、共同体全体が彼に向かって不平を言うようにしたが、 | |
NUM14:37 | 土地について悪い情報を流した者は、主の御前で疫病にかかって死んだ。 | |
NUM14:38 | しかし、土地を偵察に行った者のうち、ヌンの子ヨシュアとエフネの子カレブだけは生き残った。 | |
NUM14:39 | モーセはこれらのことをイスラエルのすべての人々に語って聞かせた。民は深く嘆いた。 | |
NUM14:40 | 彼らは翌朝早く起き、山の頂を目指して上って行こうとして言った。「さあ、主が約束された所へ上って行こう。我々は誤っていた。」 | |
NUM14:41 | モーセは言った。「あなたたちは、どうして主の命令に背くのか。成功するはずはない。 | |
NUM14:42 | 主があなたたちのうちにおられないのだから、上って行ってはいけない。敵に打ち破られてはならない。 | |
NUM14:43 | 行く手にはアマレク人とカナン人がいて、あなたたちは剣で倒される。主に背いたから、主はあなたたちと共におられない。」 | |
NUM14:44 | 彼らはかまわず、山の頂を目指して上って行った。主の契約の箱とモーセは宿営から離れなかった。 | |
NUM14:45 | 山地に住むアマレク人とカナン人は山を下って彼らを撃ち、ホルマまで来て彼らを破った。 | |
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第15章 | ||
NUM15:01 | 主はモーセに仰せになった。 | |
NUM15:02 | イスラエルの人々に告げてこう言いなさい。わたしが与える土地にあなたたちが行って住むとき、 | |
NUM15:03 | 特別の誓願を果たすため、あるいは随意の献げ物をささげるとき、または祝日に、牛もしくは羊の群れから取って焼き尽くす献げ物あるいは和解の献げ物とし、燃やして主にささげる宥めの香りとするときには、 | |
NUM15:04 | 奉納者は十分の一エファの上等の小麦粉に四分の一ヒンのオリーブ油を混ぜた穀物の献げ物を主に対する献げ物としてささげる。 | |
NUM15:05 | また、焼き尽くす献げ物あるいは和解の献げ物に加え、小羊一匹につき四分の一ヒンのぶどう酒をぶどう酒の献げ物としてささげる。 | |
NUM15:06 | 雄羊の場合には、十分の二エファの上等の小麦粉に三分の一ヒンのオリーブ油を混ぜた穀物の献げ物と、 | |
NUM15:07 | 三分の一ヒンのぶどう酒をぶどう酒の献げ物として主にささげて、宥めの香りとする。 | |
NUM15:08 | 特別の誓願を果たすため、あるいは和解の献げ物として若い雄牛を焼き尽くす献げ物あるいはその他のいけにえとして主にささげるときには、 | |
NUM15:09 | 若い雄牛に加えて、十分の三エファの上等の小麦粉に二分の一ヒンのオリーブ油を混ぜた穀物の献げ物と、 | |
NUM15:10 | 二分の一ヒンのぶどう酒をぶどう酒の献げ物としてささげる。それは、燃やして主にささげる宥めの香りである。 | |
NUM15:11 | 雄牛一頭、あるいは雄羊、小羊、子山羊それぞれ一匹について、以上のようにささげる。 | |
NUM15:12 | すなわち、あなたたちのささげる数に応じて、一匹ごとに、その数に応じて以上のようにささげる。 | |
NUM15:13 | 土地に生まれた者はすべて、以上述べたように、燃やして主にささげる宥めの香りをささげる。 | |
NUM15:14 | あなたたちのもとに寄留する者や何代にもわたってあなたたちのもとに住んでいる人も、燃やして主にささげる宥めの香りをささげるときには、あなたたちの場合と同じようにする。 | |
NUM15:15 | 会衆は、あなたたちも寄留者も同一の規則に従う。これは代々にわたって守るべき不変の定めである。あなたたちも寄留者も主の前には区別はない。 | |
NUM15:16 | あなたたちも、あなたたちのもとに寄留する者も、同一の指示、同一の法に従わねばならない。 | |
NUM15:17 | 主はモーセに仰せになった。 | |
NUM15:18 | イスラエルの人々に告げてこう言いなさい。わたしが導き入れる土地にあなたたちが入り、 | |
NUM15:19 | そこから得た糧を食べるようになるときには、その一部を献納物として主にささげなさい。 | |
NUM15:20 | 初物の麦粉で作った輪形のパンを献納物とし、麦打ち場からの献納物と同じように、それをささげる。 | |
NUM15:21 | あなたたちは、初物の麦粉で作ったものの一部を代々にわたって献納物として主にささげねばならない。 | |
NUM15:22 | あなたたちが過ちを犯し、主がモーセに告げられたこれらすべての命令を守らなかった場合、 | |
NUM15:23 | つまり、主が命じられた時以来、代々にわたってモーセを通してあなたたちに命じられたすべてのことを守らなかった場合、 | |
NUM15:24 | それが共同体の目に触れず、過ってなされたなら、共同体全体は若い雄牛一頭を焼き尽くす献げ物として主にささげる宥めの香りとし、これに加えて、定められたとおりに穀物の献げ物、ぶどう酒の献げ物をささげ、更に、雄山羊一匹を贖罪の献げ物としてささげる。 | |
NUM15:25 | 祭司がイスラエルの人々の共同体全体のために贖いの儀式をすると、彼らの罪は赦される。それは過失だからである。彼らは献げ物を燃やして主にささげる。それは贖罪の献げ物であって、彼らの過失のために主の御前にささげるものである。 | |
NUM15:26 | イスラエルの人々の共同体全体の罪およびあなたたちのもとに寄留する者の罪は、こうして赦される。これは、過失が民全体に及ぶ場合である。 | |
NUM15:27 | もし、個人が過って罪を犯したときは、一歳の雌山羊一匹を贖罪の献げ物としてささげなさい。 | |
NUM15:28 | 祭司が、過って過失の罪を犯した人のために、主の御前に贖いの儀式をすると、彼の罪は赦される。 | |
NUM15:29 | イスラエルの人々のうち、その土地に生まれた者も、あなたたちのもとに寄留する者も、過って罪を犯した場合には、同一の指示に従う。 | |
NUM15:30 | ただし、土地に生まれた者であれ寄留者であれ、故意に罪を犯した者は、主を冒涜する者であり、その人は民の中から断たれる。 | |
NUM15:31 | 彼は主の言葉を侮り、その命令を破ったのであるから、必ず断たれ、その罪責を負う。 | |
NUM15:32 | イスラエルの人々が荒れ野にいたときのこと、ある男が安息日に薪を拾い集めているところを見つけられた。 | |
NUM15:33 | 見つけた人々は、彼をモーセとアロンおよび共同体全体のもとに連れて来たが、 | |
NUM15:34 | どうすべきか、示しが与えられていなかったので、留置しておいた。 | |
NUM15:35 | 主はモーセに言われた。「その男は必ず死刑に処せられる。共同体全体が宿営の外で彼を石で打ち殺さねばならない。」 | |
NUM15:36 | 共同体全体は、主がモーセに命じられたとおり、彼を宿営の外に連れ出して石で打ち殺したので、彼は死んだ。 | |
NUM15:37 | 主はモーセに言われた。 | |
NUM15:38 | イスラエルの人々に告げてこう言いなさい。代々にわたって、衣服の四隅に房を縫い付け、その房に青いひもを付けさせなさい。 | |
NUM15:39 | それはあなたたちの房となり、あなたたちがそれを見るとき、主のすべての命令を思い起こして守り、あなたたちが自分の心と目の欲に従って、みだらな行いをしないためである。 | |
NUM15:40 | あなたたちは、わたしのすべての命令を思い起こして守り、あなたたちの神に属する聖なる者となりなさい。 | |
NUM15:41 | わたしは、あなたたちの神となるために、あなたたちをエジプトの国から導き出したあなたたちの神、主である。わたしはあなたたちの神、主である。 | |
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第16章 | ||
NUM16:01 | さて、レビの子ケハトの孫でイツハルの子であるコラは、ルベンの孫でエリアブの子であるダタンとアビラム、およびペレトの子であるオンと組み、 | |
NUM16:02 | 集会の召集者である共同体の指導者、二百五十名の名のあるイスラエルの人々を仲間に引き入れ、モーセに反逆した。 | |
NUM16:03 | 彼らは徒党を組み、モーセとアロンに逆らって言った。「あなたたちは分を越えている。共同体全体、彼ら全員が聖なる者であって、主がその中におられるのに、なぜ、あなたたちは主の会衆の上に立とうとするのか。」 | |
NUM16:04 | モーセはこれを聞くと、面を伏せた。 | |
NUM16:05 | 彼はコラとその仲間すべてに言った。「主は明日の朝、主に属する者、聖とされる者を示して、その人を御自身のもとに近づけられる。すなわち、主のお選びになる者を御自身のもとに近づけられる。 | |
NUM16:06 | 次のようにしなさい。コラとその仲間はすべて香炉を用意し、 | |
NUM16:07 | それに炭火を入れ、香をたいて、明日、主の御前に出なさい。そのとき主のお選びになる者が聖なる者なのだ。レビの子らよ、分を越えているのはあなたたちだ。」 | |
NUM16:08 | モーセは更に、コラに言った。「レビの子らよ、聞きなさい。 | |
NUM16:09 | イスラエルの神はあなたたちをイスラエルの共同体から取り分けられた者として御自身のそばに置き、主の幕屋の仕事をし、共同体の前に立って彼らに仕えさせられる。あなたたちはそれを不足とするのか。 | |
NUM16:10 | 主は、あなたとあなたの兄弟であるレビの子らをすべて御自身のそばに近づけられたのだ。その上、あなたたちは祭司職をも要求するのか。 | |
NUM16:11 | そのために、あなたとあなたの仲間はすべて、主に逆らって集結したのか。アロンを何と思って、彼に対して不平を言うのか。」 | |
NUM16:12 | モーセは人をやって、エリアブの子であるダタンとアビラムを呼び寄せようとしたが、彼らは言った。「我々は行かない。 | |
NUM16:13 | あなたは我々を乳と蜜の流れる土地から導き上って、この荒れ野で死なせるだけでは不足なのか。我々の上に君臨したいのか。 | |
NUM16:14 | あなたは我々を乳と蜜の流れる土地に導き入れもせず、畑もぶどう畑も我々の嗣業としてくれない。あなたはこの人々の目をえぐり出すつもりなのか。我々は行かない。」 | |
NUM16:15 | モーセは激しく憤って主に言った。「彼らの献げ物を顧みないでください。わたしは彼らから一頭のろばも取ったことはなく、だれをも苦しめたことはありません。」 | |
NUM16:16 | モーセはコラに言った。「明日、あなたとあなたの仲間すべて、すなわち、あなたも彼らも、アロンと共に主の御前に出なさい。 | |
NUM16:17 | あなたたちは、おのおの香炉を取り、それに香を載せ、主の御前に持って来なさい。おのおの一つずつ、二百五十の香炉を持ち、あなたもアロンもそれぞれ自分の香炉を持って来なさい。」 | |
NUM16:18 | 彼らはおのおの香炉を取り、それに炭火を入れ、香を載せ、モーセとアロンと共に臨在の幕屋の入り口に立った。 | |
NUM16:19 | コラは共同体全体を集め、臨在の幕屋の入り口でモーセとアロンに相対した。主の栄光はそのとき、共同体全体に現れた。 | |
NUM16:20 | 主はモーセとアロンに仰せになった。 | |
NUM16:21 | 「この共同体と分かれて立ちなさい。わたしは直ちに彼らを滅ぼす。」 | |
NUM16:22 | 彼らはひれ伏して言った。「神よ、すべて肉なるものに霊を与えられる神よ。あなたは、一人が罪を犯すと、共同体全体に怒りを下されるのですか。」 | |
NUM16:23 | 主はモーセに仰せになった。 | |
NUM16:24 | 「コラ、ダタン、アビラムの住まいの周りから離れるよう、共同体に告げなさい。」 | |
NUM16:25 | モーセは立ち上がり、ダタンとアビラムのところに向かった。イスラエルの長老たちもついて行った。 | |
NUM16:26 | 彼は共同体に言った。「この神に逆らう者どもの天幕から離れなさい。彼らの持ち物には一切触れてはならない。さもないと、彼らの罪のために、あなたたちは滅びる。」 | |
NUM16:27 | 彼らはコラ、ダタン、アビラムの住まいから離れた。ダタンとアビラムは、妻子、幼児と一緒に出て来て、天幕の入り口に立った。 | |
NUM16:28 | モーセは言った。「主がわたしを遣わして、これらすべてのことをさせられたので、わたしが自分勝手にしたのではない。それは次のことで分かるであろう。 | |
NUM16:29 | もしこの者たちが人の普通の死に方で死に、人の普通の運命に会うならば、主がわたしを遣わされたのではない。 | |
NUM16:30 | だが、もし主が新しいことを創始されて、大地が口を開き、彼らと彼らに属するものすべてを呑み込み、彼らが生きたまま陰府に落ちるならば、この者たちが主をないがしろにしたことをあなたたちは知るであろう。」 | |
NUM16:31 | こう語り終えるやいなや、彼らの足もとの大地が裂けた。 | |
NUM16:32 | 地は口を開き、彼らとコラの仲間たち、その持ち物一切を、家もろとも呑み込んだ。 | |
NUM16:33 | 彼らと彼らに属するものはすべて、生きたまま、陰府へ落ち、地がそれを覆った。彼らはこうして、会衆の間から滅び去った。 | |
NUM16:34 | 彼らの周りにいた全イスラエルは、彼らの叫び声を聞いて、大地に呑み込まれることのないようにと言って逃げた。 | |
NUM16:35 | また火が主のもとから出て、香をささげた二百五十人を焼き尽くした。 | |
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第17章 | ||
NUM17:01 | 主はモーセに仰せになった。 | |
NUM17:02 | 「祭司アロンの子エルアザルに告げ、焼け跡から香炉を取り出し、炭火は遠くにまき散らすように言いなさい。香炉は既に聖なるものとなっている。 | |
NUM17:03 | 命を落とした罪人たちの香炉を打ち延ばして板金にし、祭壇の覆いを作りなさい。それらは、主の御前にささげられ、聖なるものとされているからである。これは、イスラエルの人々に対する警告のしるしとなるであろう。」 | |
NUM17:04 | 祭司エルアザルは、焼き殺された人々がささげた青銅の香炉を集め、打ち延ばして板金にし祭壇の覆いを作った。 | |
NUM17:05 | これは、アロンの子孫以外の者が主の御前に近づき、香をささげてはならないことをイスラエルの人々に思い起こさせるためであり、コラとその仲間のようにならないためであった。それは、モーセを通してエルアザルに語られた主の言葉どおり作られた。 | |
NUM17:06 | その翌日、イスラエルの人々の共同体全体は、モーセとアロンに逆らって、「あなたたちは主の民を殺してしまったではないか」と不平を言った。 | |
NUM17:07 | 彼らがモーセとアロンに逆らって集結し、臨在の幕屋の方を向くと、見よ、雲がそれを覆い、主の栄光が現れていた。 | |
NUM17:08 | モーセとアロンが臨在の幕屋の前に進み出ると、 | |
NUM17:09 | 主はモーセに仰せになった。 | |
NUM17:10 | 「この共同体から離れなさい。わたしは直ちに彼らを滅ぼす。」二人はひれ伏した。 | |
NUM17:11 | モーセはアロンに言った。「香炉を取り、それに祭壇の火を入れ、香を載せ、急いで共同体のもとに行って、彼らのために罪を贖う儀式を行いなさい。主の御前から怒りが出て、もう疫病が始まっている。」 | |
NUM17:12 | アロンは、モーセの命令どおりに行い、集結している人々の中へ走って行った。疫病は既に民の間に広がり始めていた。アロンが香をたき、民のために罪を贖う儀式を行い、 | |
NUM17:13 | 死んだ者と生きている者との間に立つと、災害は治まった。 | |
NUM17:14 | この災害による死者の数は一万四千七百人であった。コラの事件による死者はこの数に含まれていない。 | |
NUM17:15 | アロンは臨在の幕屋の入り口にいるモーセのもとに帰った。災害はこうして治まった。 | |
NUM17:16 | 主はモーセに仰せになった。 | |
NUM17:17 | イスラエルの人々にこう告げなさい。彼らのうちから、父祖の家ごとに杖を一本ずつ取りなさい。すなわち、彼らの父祖の家の指導者すべてから十二本の杖を取り、その杖におのおのの名前を書き記し、 | |
NUM17:18 | レビの杖にはアロンの名を記しなさい。父祖の家の長は杖を一本ずつ持つべきだからである。 | |
NUM17:19 | それを、わたしがあなたたちと出会う臨在の幕屋の中の掟の箱の前に置きなさい。 | |
NUM17:20 | わたしの選ぶ者の杖は芽を吹くであろう。わたしはこうして、あなたたちに対して続いたイスラエルの人々の不平を取り除こう。 | |
NUM17:21 | モーセがイスラエルの人々に告げると、指導者は皆、部族ごとに、父祖の家ごとに、指導者一人に一本ずつ、合計十二本の杖を彼に渡した。アロンの杖もその中にあった。 | |
NUM17:22 | モーセはそれを掟の幕屋の主の御前に置いた。 | |
NUM17:23 | 明くる日、モーセが掟の幕屋に入って行き、見ると、レビの家のアロンの杖が芽を吹き、つぼみを付け、花を咲かせ、アーモンドの実を結んでいた。 | |
NUM17:24 | モーセが杖をすべて、主の御前からイスラエルの人々のところへ持ち出したので、彼らは、各自自分の杖を見分けて取った。 | |
NUM17:25 | 主はモーセに言われた。「アロンの杖を掟の箱の前に戻し、反逆した者たちに対する警告のしるしとして保管しなさい。そうすれば、わたしに対する不平がやみ、彼らが死ぬことはない。」 | |
NUM17:26 | モーセは、主が命じられるままにし、そのとおりにした。 | |
NUM17:27 | イスラエルの人々はモーセに言った。「ああ、わたしたちは絶えてしまいます。破滅です。わたしたちは皆、破滅です。 | |
NUM17:28 | 主の幕屋に近づく者が皆死ぬのであれば、わたしたちは絶え果てるではありませんか。」 | |
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第18章 | ||
NUM18:01 | 主はアロンに言われた。「あなたとあなたの子ら、ならびにあなたの父祖の家の者らは、共に聖所に関する罪責を負わねばならない。また、あなたとあなたの子らは、共に祭司職に関する罪責を負わねばならない。 | |
NUM18:02 | あなたの同族、すなわちあなたの父祖の部族であるレビ族の者たちをも用いて、身近な助け手とし、あなたとあなたの子らと共に掟の幕屋の前で仕えさせなさい。 | |
NUM18:03 | 彼らはあなたの務めを助け、幕屋全般の務めを果たす。しかし彼らは、聖所の祭具および祭壇に近づいてはならない。彼らもあなたたちも、死ぬことのないためである。 | |
NUM18:04 | 彼らはあなたの助け手として、臨在の幕屋の務めを果たし、幕屋のすべての作業に従事する。一般の人はあなたたちに近づいてはならない。 | |
NUM18:05 | あなたたちが聖所の務めと祭壇の務めを果たす。そうすれば、怒りが再びイスラエルの人々に臨むことはないであろう。 | |
NUM18:06 | 見よ、わたしはあなたの同族であるレビ人をイスラエルの人々の中から選びとった。彼らは、臨在の幕屋の作業に従事するために、主に属する者としてあなたたちに与えられた者である。 | |
NUM18:07 | ただし、祭壇および垂れ幕の奥にかかわる事柄についてはすべて、あなたとあなたと共にいるあなたの子らが祭司の務めを果たし、作業をせねばならない。わたしは祭司職を賜物としてあなたたちに与える。一般の人が近づけば、死刑に処せられる。」 | |
NUM18:08 | 主は更に、アロンに仰せになった。「見よ、あなたには、イスラエルの人々が聖なる献げ物としてささげる献納物の管理を任せ、その一部を定められた分として、あなたとあなたの子らに与える。これは不変の定めである。 | |
NUM18:09 | 神聖な献げ物のうちで、燃やしてしまわずにあなたのものとなるのは次のとおりである。神聖なものとしてわたしにささげられたすべての献げ物、すなわち穀物の献げ物、贖罪の献げ物、賠償の献げ物は、あなたとあなたの子らのものである。 | |
NUM18:10 | あなたはそれを神聖なものとして食べねばならない。男子だけがそれを食べることができる。それは、あなたにとって聖なるものである。 | |
NUM18:11 | 次のもの、すなわち彼らの贈り物である献納物、イスラエルの人々がささげた奉納物はすべてあなたのものである。わたしは、あなたとあなたと共にいるあなたの息子たち、娘たちにそれを与える。それは不変の定めである。あなたの家族のうちの清い者はだれでもそれを食べることができる。 | |
NUM18:12 | 最上のオリーブ油、極上の新しいぶどう酒、穀物など、主にささげられた初物はすべて、あなたに与える。 | |
NUM18:13 | 彼らの土地にできた初物で、彼らが主に携えるものはすべて、あなたのものとなる。あなたの家族のうちの清い者はだれでもそれを食べることができる。 | |
NUM18:14 | イスラエルにおいて奉納されたものはすべて、あなたのものとなる。 | |
NUM18:15 | 人であれ、家畜であれ、主にささげられる生き物の初子はすべて、あなたのものとなる。ただし、人の初子は必ず贖わねばならない。また、汚れた家畜の初子も贖わねばならない。 | |
NUM18:16 | 初子は、生後一か月を経た後、銀五シェケル、つまり一シェケル当たり二十ゲラの聖所シェケルの贖い金を支払う。 | |
NUM18:17 | しかし、牛、羊、山羊の初子は、贖ってはならない。これらは聖なるものである。その血を祭壇に振りかけ、その脂肪を焼いて煙にする。これは、燃やして主にささげる宥めの香りである。 | |
NUM18:18 | 肉は、奉納物の胸の肉や右後ろ肢の場合と同じく、あなたのものとなる。 | |
NUM18:19 | イスラエルの人々が主にささげる聖なる献納物はすべて、あなたとあなたと共にいる息子たち、娘たちに与える。これは不変の定めである。これは、主の御前にあって、あなたとあなたと共にいるあなたの子孫に対する永遠の塩の契約である。」 | |
NUM18:20 | 主はアロンに言われた。「あなたはイスラエルの人々の土地のうちに嗣業の土地を持ってはならない。彼らの間にあなたの割り当てはない。わたしが、イスラエルの人々の中であなたの受けるべき割り当てであり、嗣業である。 | |
NUM18:21 | 見よ、わたしは、イスラエルでささげられるすべての十分の一をレビの子らの嗣業として与える。これは、彼らが臨在の幕屋の作業をする報酬である。 | |
NUM18:22 | 従って、イスラエルの人々はもはや臨在の幕屋に近づいてはならない。罪を犯して死を招くことのないためである。 | |
NUM18:23 | レビ人のみが臨在の幕屋の作業をし、その罪責を負わねばならない。これは、代々にわたって守るべき不変の定めである。彼らは、イスラエルの人々の間では嗣業の土地を持ってはならない。 | |
NUM18:24 | わたしは、イスラエルの人々が主にささげる献納物の十分の一をレビ人に彼らの嗣業として与えるからである。それゆえ、わたしは彼らに、イスラエルの人々の間では嗣業の土地を持ってはならない、と言ったのである。」 | |
NUM18:25 | 主はモーセに仰せになった。 | |
NUM18:26 | レビ人に告げてこう言いなさい。わたしがあなたたちの嗣業として与えた十分の一を、あなたたちがイスラエルの人々から受け取るとき、そのうちの十分の一を主にささげる献納物としなさい。 | |
NUM18:27 | あなたたちの献納物は脱穀したばかりの穀物や搾りたてのぶどう酒と同じものと見なされる。 | |
NUM18:28 | それで、あなたたちもまた、イスラエルの人々から受け取るものの十分の一はすべて主にささげる献納物とし、その中から主にささげる献納物を祭司アロンに与えねばならない。 | |
NUM18:29 | あなたたちは、贈られたもののうちから最上のもの、聖なる部分を選んで、主にささげる献納物としなければならない。 | |
NUM18:30 | 彼らに言いなさい。あなたたちが最上のものをささげるときには、それは、レビ人にとって脱穀した収穫物や搾った収穫物と同じものと見なされる。 | |
NUM18:31 | あなたたちおよびその家族の者はそれをどこで食べてもよい。それは臨在の幕屋の作業に対する報酬だからである。 | |
NUM18:32 | あなたたちが最上のものをささげるときには、そのことで罪を犯してはならない。また、イスラエルの人々の聖なる献げ物を汚して、死を招いてはならない。 | |
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第19章 | ||
NUM19:01 | 主はモーセとアロンに仰せになった。 | |
NUM19:02 | 主の命じる教えの規定は次のとおりである。イスラエルの人々に告げて、まだ背に軛を負ったことがなく、無傷で、欠陥のない赤毛の雌牛を連れて来させなさい。 | |
NUM19:03 | それを祭司エルアザルに引き渡し、宿営の外に引き出して彼の前で屠る。 | |
NUM19:04 | 祭司エルアザルは、指でその血を取って、それを七度、臨在の幕屋の正面に向かって振りまく。 | |
NUM19:05 | そして、彼の目の前でその雌牛を焼く。皮も肉も血も胃の中身も共に焼かねばならない。 | |
NUM19:06 | 祭司は、杉の枝、ヒソプ、緋糸を取って、雌牛を焼いている火の中に投げ込む。 | |
NUM19:07 | 祭司は自分の衣服を洗い、体に水を浴びた後、宿営に入ることができる。しかし、祭司は夕方まで汚れている。 | |
NUM19:08 | 雌牛を焼いた者も、自分の衣服を水洗いし、体に水を浴びる。彼は夕方まで汚れている。 | |
NUM19:09 | それから、身の清い人が雌牛の灰を集め、宿営の外の清い所に置く。それは、イスラエルの人々の共同体のために罪を清める水を作るために保存される。 | |
NUM19:10 | 雌牛の灰を集めた者は自分の衣服を洗う。彼は夕方まで汚れている。これは、イスラエルの人々にとっても、彼らのもとに寄留する者にとっても不変の定めである。 | |
NUM19:11 | どのような人の死体であれ、それに触れた者は七日の間汚れる。 | |
NUM19:12 | 彼が三日目と七日目に罪を清める水で身を清めるならば、清くなる。しかし、もし、三日目と七日目に身を清めないならば、清くならない。 | |
NUM19:13 | すべて、死者の体に触れて身を清めない者は、主の幕屋を汚す。その者はイスラエルから断たれる。清めの水が彼の上に振りかけられないので、彼は汚れており、汚れがなお、その身のうちにとどまっているからである。 | |
NUM19:14 | 人が天幕の中で死んだときの教えは次のとおりである。そのとき天幕に入った者、あるいはその中にいた者はすべて、七日の間汚れる。 | |
NUM19:15 | また、蓋をしていなかった、開いた容器もすべて汚れる。 | |
NUM19:16 | 野外で剣で殺された者や死体、人骨や墓に触れた者はすべて、七日の間汚れる。 | |
NUM19:17 | それらの汚れたもののためには、罪の清めのために焼いた雌牛の灰の一部を取って容器に入れ、それに新鮮な水を加える。 | |
NUM19:18 | 身の清い人がヒソプを取ってその水に浸し、天幕とすべての容器およびそこにいた人々に振りかける。更に、人骨、殺された者、死体あるいは墓に触れた者に振りかける。 | |
NUM19:19 | 三日目と七日目に、身の清い人が汚れた者に振りかける。汚れた者は、七日目に身を清め、衣服を洗い、体に水を浴びると、夕方には清くなる。 | |
NUM19:20 | しかし、汚れた者で、身を清めない者は、会衆の中から断たれる。主の聖所を汚したからである。清めの水が彼の上に振りかけられなかったので、彼は汚れている。 | |
NUM19:21 | これは、彼らの守るべき不変の定めである。清めの水を振りかける人は自分の衣服を洗う。清めの水に触れた者は夕方まで汚れる。 | |
NUM19:22 | 汚れた者が触れるものはすべて汚れる。またそれに触れる者も夕方まで汚れる。 | |
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第20章 | ||
NUM20:01 | イスラエルの人々、その共同体全体は、第一の月にツィンの荒れ野に入った。そして、民はカデシュに滞在した。ミリアムはそこで死に、その地に埋葬された。 | |
NUM20:02 | さて、そこには共同体に飲ませる水がなかったので、彼らは徒党を組んで、モーセとアロンに逆らった。 | |
NUM20:03 | 民はモーセに抗弁して言った。「同胞が主の御前で死んだとき、我々も一緒に死に絶えていたらよかったのだ。 | |
NUM20:04 | なぜ、こんな荒れ野に主の会衆を引き入れたのです。我々と家畜をここで死なせるためですか。 | |
NUM20:05 | なぜ、我々をエジプトから導き上らせて、こんなひどい所に引き入れたのです。ここには種を蒔く土地も、いちじくも、ぶどうも、ざくろも、飲み水さえもないではありませんか。」 | |
NUM20:06 | モーセとアロンが会衆から離れて臨在の幕屋の入り口に行き、そこにひれ伏すと、主の栄光が彼らに向かって現れた。 | |
NUM20:07 | 主はモーセに仰せになった。 | |
NUM20:08 | 「あなたは杖を取り、兄弟アロンと共に共同体を集め、彼らの目の前で岩に向かって、水を出せと命じなさい。あなたはその岩から彼らのために水を出し、共同体と家畜に水を飲ませるがよい。」 | |
NUM20:09 | モーセは、命じられたとおり、主の御前から杖を取った。 | |
NUM20:10 | そして、モーセとアロンは会衆を岩の前に集めて言った。「反逆する者らよ、聞け。この岩からあなたたちのために水を出さねばならないのか。」 | |
NUM20:11 | モーセが手を上げ、その杖で岩を二度打つと、水がほとばしり出たので、共同体も家畜も飲んだ。 | |
NUM20:12 | 主はモーセとアロンに向かって言われた。「あなたたちはわたしを信じることをせず、イスラエルの人々の前に、わたしの聖なることを示さなかった。それゆえ、あなたたちはこの会衆を、わたしが彼らに与える土地に導き入れることはできない。」 | |
NUM20:13 | これがメリバ(争い)の水であって、イスラエルの人々が主と争った所であり、主が御自分の聖なることを示された所である。 | |
NUM20:14 | モーセはカデシュからエドム王に使者を遣わした。「あなたの兄弟であるイスラエルはこう申します。あなたは、わたしたちの上にふりかかった患難をすべてご存じのことでしょう。 | |
NUM20:15 | わたしたちの先祖はエジプトに下り、長年、エジプトに住んでおりました。エジプト人がわたしたちの先祖もわたしたちも苦しめたので、 | |
NUM20:16 | 主に助けを求めて叫びますと、主はわたしたちの声を聞いて御使いを遣わし、エジプトから導き出してくださいました。今、わたしたちは、あなたの国境に近いカデシュの町におります。 | |
NUM20:17 | どうか、あなたの領土を通過させてください。畑やぶどう畑の中を通ったり井戸の水を飲んだりしません。あなたの領土を通過するまで、右にも左にも曲がることなく、『王の道』を通って行きます。」 | |
NUM20:18 | エドム人は彼に答えた。「わたしの領内を通ってはならない。もし、通るようなことがあれば、剣をとってお前を迎え撃つ。」 | |
NUM20:19 | イスラエルの人々は言った。「わたしたちは広い道を通りますし、その際、わたしや家畜があなたの水を飲むことがあれば、その代価は支払います。徒歩で通過するだけです。取るに足らぬことです。」 | |
NUM20:20 | しかしエドム人は、「通過してはならない」と言い、強力な軍勢を率いて迎え撃とうとした。 | |
NUM20:21 | エドム人はこのように、自分の領土をイスラエルが通過することを許さず、イスラエルは迂回しなければならなかった。 | |
NUM20:22 | イスラエルの人々、その共同体全体はカデシュを旅立って、ホル山に着いた。 | |
NUM20:23 | ホル山はエドム領との国境にあり、ここで、主はモーセとアロンに言われた。 | |
NUM20:24 | 「アロンは先祖の列に加えられる。わたしがイスラエルの人々に与える土地に、彼は入ることができない。あなたたちがメリバの水のことでわたしの命令に逆らったからだ。 | |
NUM20:25 | アロンとその子エルアザルを連れてホル山に登り、 | |
NUM20:26 | アロンの衣を脱がせ、その子エルアザルに着せなさい。アロンはそこで死に、先祖の列に加えられる。」 | |
NUM20:27 | モーセは主が命じられたとおりにした。彼らは、共同体全体の見守る中をホル山に登った。 | |
NUM20:28 | モーセはアロンの衣を脱がせ、その子エルアザルに着せた。アロンはその山の上で死んだ。モーセとエルアザルが山を下ると、 | |
NUM20:29 | 共同体全体はアロンが息を引き取ったのを悟り、イスラエルの全家は三十日の間、アロンを悼んで泣いた。 | |
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第21章 | ||
NUM21:01 | ネゲブに住むカナン人、アラドの王は、イスラエルがアタリムの道を進んで来ると聞き、イスラエルと戦い、捕虜を引いて行った。 | |
NUM21:02 | イスラエルは主に誓いを立てて、「この民をわたしの手に渡してくださるならば、必ず彼らの町を絶滅させます」と言った。 | |
NUM21:03 | 主はイスラエルの言葉を聞き入れ、カナン人を渡された。イスラエルは彼らとその町々を絶滅させ、そこの名をホルマ(絶滅)と呼んだ。 | |
NUM21:04 | 彼らはホル山を旅立ち、エドムの領土を迂回し、葦の海の道を通って行った。しかし、民は途中で耐えきれなくなって、 | |
NUM21:05 | 神とモーセに逆らって言った。「なぜ、我々をエジプトから導き上ったのですか。荒れ野で死なせるためですか。パンも水もなく、こんな粗末な食物では、気力もうせてしまいます。」 | |
NUM21:06 | 主は炎の蛇を民に向かって送られた。蛇は民をかみ、イスラエルの民の中から多くの死者が出た。 | |
NUM21:07 | 民はモーセのもとに来て言った。「わたしたちは主とあなたを非難して、罪を犯しました。主に祈って、わたしたちから蛇を取り除いてください。」モーセは民のために主に祈った。 | |
NUM21:08 | 主はモーセに言われた。「あなたは炎の蛇を造り、旗竿の先に掲げよ。蛇にかまれた者がそれを見上げれば、命を得る。」 | |
NUM21:09 | モーセは青銅で一つの蛇を造り、旗竿の先に掲げた。蛇が人をかんでも、その人が青銅の蛇を仰ぐと、命を得た。 | |
NUM21:10 | イスラエルの人々は旅を続け、オボトに宿営し、 | |
NUM21:11 | オボトを旅立つと、モアブの東側の荒れ野にあるイイエ・アバリムに宿営した。 | |
NUM21:12 | そこを旅立ってゼレドの谷に宿営し、 | |
NUM21:13 | 更に旅を続けて、アルノン川の向こう岸に宿営した。この川はアモリ人の国境から広がる荒れ野を流れていた。アルノン川はモアブとアモリ人との国の間にあって、モアブの国境をなしている。 | |
NUM21:14 | それで、『主の戦いの書』には次のように書かれている。「スファのワヘブとアルノン川の支流。 | |
NUM21:15 | それらの支流はアルの定住地に流れ下り、モアブの国境に及ぶ。」 | |
NUM21:16 | 彼らはそこからベエル(井戸)に行った。これは、主がモーセに「民を集めよ、彼らに水を与えよう」と言われた井戸である。 | |
NUM21:17 | そのことがあったとき、イスラエルはこの歌をうたった。 井戸よ、湧き上がれ 井戸に向かって歌え。 | |
NUM21:18 | 笏と杖とをもって 司たちが井戸を掘り 民の高貴な人がそれを深く掘った。 彼らは荒れ野からマタナ、 | |
NUM21:19 | マタナからナハリエル、ナハリエルからバモト、 | |
NUM21:20 | バモトからモアブの野にある谷へ、そして荒れ果てた地を見下ろすピスガの頂へと進んだ。 | |
NUM21:21 | イスラエルは、アモリ人の王シホンに使者を遣わして、次のように言った。 | |
NUM21:22 | 「あなたの領内を通過させてください。道をそれて畑やぶどう畑に入ったり、井戸の水を飲んだりしません。あなたの国境を越えるまで『王の道』を通ります。」 | |
NUM21:23 | しかしシホンは、イスラエルが自分の領内を通過することを許さず、全軍を召集し、イスラエルを迎え撃つために、荒れ野にあるヤハツに軍を進め、イスラエルと戦った。 | |
NUM21:24 | しかし、イスラエルは彼を剣にかけて、南はアルノン川から北はヤボク川、東はアンモン人の国境まで、その領土を占領した。アンモン人の国境は堅固であった。 | |
NUM21:25 | イスラエルはこうして、そのすべての町を取り、ヘシュボンとその周辺の村落など、アモリ人のすべての町に住んだ。 | |
NUM21:26 | ヘシュボンは、アモリ人の王シホンの都である。シホンは先代のモアブ王と戦って、その手からアルノン川に至るまでの全土を奪い取っていた。 | |
NUM21:27 | それゆえ、次のように歌う者がいる。 来れ、ヘシュボンは築かれ シホンの都は固く建てられる。 | |
NUM21:28 | ヘシュボンから火が出 シホンの都から炎が噴き出て モアブのアルを焼き アルノンのバモトの君たちを滅ぼした。 | |
NUM21:29 | モアブよ、お前は災いだ。 ケモシュの民よ、お前は滅びた。 息子たちは難民となり 娘たちはアモリ人の王シホンの捕虜となった。 | |
NUM21:30 | 我々は彼らを撃ち滅ぼした ヘシュボンからディボンまで。 我々は荒廃させた ノファから、メデバまで。 | |
NUM21:31 | イスラエルはこうして、アモリ人の地に住んだ。 | |
NUM21:32 | その後、モーセはヤゼルを偵察するために人を送り、その周辺の村落を占領し、そこに住んでいたアモリ人を追い出した。 | |
NUM21:33 | それから転じて、バシャンに至る道を上って行くと、バシャンの王オグはこれを迎え撃つために、全軍を率いてエドレイに来た。 | |
NUM21:34 | 主はモーセに言われた。「彼を恐れてはならない。わたしは彼とその全軍、その国をあなたの手に渡した。あなたは、ヘシュボンの住民アモリ人の王シホンにしたように、彼にもせよ。」 | |
NUM21:35 | イスラエルは彼とその子らを含む全軍を一人残らず撃ち殺し、その国を占領した。 | |
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第22章 | ||
NUM22:01 | イスラエルの人々は更に進んで、エリコに近いヨルダン川の対岸にあるモアブの平野に宿営した。 | |
NUM22:02 | ツィポルの子バラクは、イスラエルがアモリ人に対してした事をことごとく見た。 | |
NUM22:03 | モアブは、このおびただしい数の民に恐れを抱いていた。モアブはイスラエルの人々の前に気力もうせ、 | |
NUM22:04 | ミディアン人の長老たちに、「今やこの群衆は、牛が野の草をなめ尽くすように、我々の周りをすべてなめ尽くそうとしている」と言った。当時、ツィポルの子バラクがモアブ王であった。 | |
NUM22:05 | 彼は、ユーフラテス川流域にあるアマウ人の町ペトルに住むベオルの子バラムを招こうとして、使者を送り、こう伝えた。「今ここに、エジプトから上って来た一つの民がいる。今や彼らは、地の面を覆い、わたしの前に住んでいる。 | |
NUM22:06 | この民はわたしよりも強大だ。今すぐに来て、わたしのためにこの民を呪ってもらいたい。そうすれば、わたしはこれを撃ち破って、この国から追い出すことができるだろう。あなたが祝福する者は祝福され、あなたが呪う者は呪われることを、わたしは知っている。」 | |
NUM22:07 | モアブとミディアンの長老たちは占いの礼物を携えてバラムの所に行き、バラクの言葉を伝えた。 | |
NUM22:08 | バラムは彼らに言った。「今夜はここに泊まりなさい。主がわたしに告げられるとおりに、あなたたちに伝えよう。」モアブの長たちは、バラムのもとにとどまった。 | |
NUM22:09 | 神はバラムのもとに来て言われた。「あなたのもとにいるこれらの者は何者か。」 | |
NUM22:10 | バラムは神に答えた。「モアブの王、ツィポルの子バラクがわたしに人を遣わして、 | |
NUM22:11 | 『今ここに、エジプトから出て来た民がいて、地の面を覆っている。今すぐに来て、わたしのために彼らに呪いをかけてもらいたい。そうすれば、わたしはこれと戦って、追い出すことができるだろう』と申しました。」 | |
NUM22:12 | 神はバラムに言われた。「あなたは彼らと一緒に行ってはならない。この民を呪ってはならない。彼らは祝福されているからだ。」 | |
NUM22:13 | バラムは朝起きると、バラクの長たちに言った。「自分の国に帰りなさい。主は、わたしがあなたたちと一緒に行くことをお許しになりません。」 | |
NUM22:14 | モアブの長たちは立ち去り、バラクのもとに来て、「バラムはわたしどもと一緒に来ることを承知しませんでした」と伝えた。 | |
NUM22:15 | バラクはもう一度、前よりも多くの、位の高い使者を遣わした。 | |
NUM22:16 | 彼らはバラムの所に来て言った。「ツィポルの子バラクはこう申します。『どうかわたしのところに来るのを拒まないでください。 | |
NUM22:17 | あなたを大いに優遇します。あなたが言われることは何でもします。どうか来て、わたしのためにイスラエルの民に呪いをかけてください。』」 | |
NUM22:18 | バラムはバラクの家臣に答えた。「たとえバラクが、家に満ちる金銀を贈ってくれても、わたしの神、主の言葉に逆らうことは、事の大小を問わず何もできません。 | |
NUM22:19 | あなたがたも、今夜はここにとどまって、主がわたしに、この上何とお告げになるか、確かめさせてください。」 | |
NUM22:20 | その夜、神はバラムのもとに来て、こう言われた。「これらの者があなたを呼びに来たのなら、立って彼らと共に行くがよい。しかし、わたしがあなたに告げることだけを行わねばならない。」 | |
NUM22:21 | バラムは朝起きるとろばに鞍をつけ、モアブの長と共に出かけた。 | |
NUM22:22 | ところが、彼が出発すると、神の怒りが燃え上がった。主の御使いは彼を妨げる者となって、道に立ちふさがった。バラムはろばに乗り、二人の若者を従えていた。 | |
NUM22:23 | 主の御使いが抜き身の剣を手にして道に立ちふさがっているのを見たろばは、道をそれて畑に踏み込んだ。バラムはろばを打って、道に戻そうとした。 | |
NUM22:24 | 主の御使いは、ぶどう畑の間の狭い道に立っていた。道の両側には石垣があった。 | |
NUM22:25 | ろばは主の御使いを見て、石垣に体を押しつけ、バラムの足も石垣に押しつけたので、バラムはまた、ろばを打った。 | |
NUM22:26 | 主の御使いは更に進んで来て、右にも左にもそれる余地のない狭い場所に立ちふさがった。 | |
NUM22:27 | ろばは主の御使いを見て、バラムを乗せたままうずくまってしまった。バラムは怒りを燃え上がらせ、ろばを杖で打った。 | |
NUM22:28 | 主がそのとき、ろばの口を開かれたので、ろばはバラムに言った。「わたしがあなたに何をしたというのですか。三度もわたしを打つとは。」 | |
NUM22:29 | バラムはろばに言った。「お前が勝手なことをするからだ。もし、わたしの手に剣があったら、即座に殺していただろう。」 | |
NUM22:30 | ろばはバラムに言った。「わたしはあなたのろばですし、あなたは今日までずっとわたしに乗って来られたではありませんか。今まであなたに、このようなことをしたことがあるでしょうか。」彼は言った。「いや、なかった。」 | |
NUM22:31 | 主はこのとき、バラムの目を開かれた。彼は、主の御使いが抜き身の剣を手にして、道に立ちふさがっているのを見た。彼は身をかがめてひれ伏した。 | |
NUM22:32 | 主の御使いは言った。「なぜ、このろばを三度も打ったのか。見よ、あなたはわたしに向かって道を進み、危険だったから、わたしは妨げる者として出て来たのだ。 | |
NUM22:33 | このろばはわたしを見たから、三度わたしを避けたのだ。ろばがわたしを避けていなかったなら、きっと今は、ろばを生かしておいても、あなたを殺していたであろう。」 | |
NUM22:34 | バラムは主の御使いに言った。「わたしの間違いでした。あなたがわたしの行く手に立ちふさがっておられるのをわたしは知らなかったのです。もしも、意に反するのでしたら、わたしは引き返します。」 | |
NUM22:35 | 主の御使いはバラムに言った。「この人たちと共に行きなさい。しかし、ただわたしがあなたに告げることだけを告げなさい。」バラムはバラクの長たちと共に行った。 | |
NUM22:36 | バラクはバラムが来たと聞くと、モアブのアルまで行って迎えた。この町は国境沿いのアルノン河畔にあった。 | |
NUM22:37 | バラクはバラムに言った。「あなたを招くために、何度も使いを送らなければなりませんでした。どうして来られなかったのですか。あなたを優遇することがわたしにできないでしょうか。」 | |
NUM22:38 | バラムはバラクに答えた。「御覧のとおり、あなたのところにやって来ました。しかしわたしに、何かを自由に告げる力があるでしょうか。わたしは、神がわたしの口に授けられる言葉だけを告げねばなりません。」 | |
NUM22:39 | バラムはバラクに同行し、キルヤト・フツォトに着いた。 | |
NUM22:40 | バラクは牛と羊の群れを屠って、バラムに贈り、また彼と共に帰って来た長たちに贈った。 | |
NUM22:41 | 朝になると、バラクはバラムを伴ってバモト・バアルに上った。そこからイスラエルの民の一端が見えた。 | |
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第23章 | ||
NUM23:01 | バラムはバラクに言った。「わたしのために、ここに七つの祭壇を築き、七頭の雄牛と雄羊を用意しなさい。」 | |
NUM23:02 | バラクは、バラムが言ったとおりにした。そしてバラクとバラムは、どの祭壇にも雄牛と雄羊をささげた。 | |
NUM23:03 | バラムはバラクに、「あなたはこの焼き尽くす献げ物のそばにいてください。わたしは行って来ます。主はたぶん、わたしに会ってくださるでしょう。主がわたしに示されることは、何でもあなたに伝えましょう」と言うと、丘の頂に向かった。 | |
NUM23:04 | 神がバラムに会われたので、彼は神に言った。「わたしは七つの祭壇を築き、雄牛と雄羊をどの祭壇にもささげました。」 | |
NUM23:05 | 主は、バラムの口に言葉を授け、「バラクのもとに帰ってこう告げなさい」と命じられた。 | |
NUM23:06 | バラムが戻ると、バラクは、モアブの長たちと共に、焼き尽くす献げ物のそばに立っていた。 | |
NUM23:07 | バラムはこの託宣を述べた。 バラクはアラムから モアブの王は東の山々からわたしを連れて来た。 「来て、わたしのためにヤコブを呪え。 来て、イスラエルをののしれ。」 | |
NUM23:08 | 神が呪いをかけぬものに どうしてわたしが呪いをかけられよう。 主がののしらぬものを どうしてわたしがののしれよう。 | |
NUM23:09 | わたしは岩山の頂から彼らを見 丘の上から彼らを見渡す。 見よ、これは独り離れて住む民 自分を諸国の民のうちに数えない。 | |
NUM23:10 | 誰がヤコブの砂粒を数えられようか。 誰がイスラエルの無数の民を数えられようか。 わたしは正しい人が死ぬように死に わたしの終わりは彼らと同じようでありたい。 | |
NUM23:11 | バラクはバラムに、「あなたは、何ということをしたのですか。わたしは敵に呪いをかけるために、あなたを連れて来たのに、あなたは彼らを祝福してしまった」と言うと、 | |
NUM23:12 | バラムは答えた。「主がわたしの口に授けること、わたしはそれだけを忠実に告げるのです。」 | |
NUM23:13 | バラクはバラムに言った。「わたしと一緒に別の場所に行って、そこから彼らを見てください。見えるのは彼らの一部にすぎず、全体を見渡すことはできないでしょうが、そこからわたしのために彼らに呪いをかけてください。」 | |
NUM23:14 | バラクはバラムをピスガの頂の見晴らしのきく所に連れて行き、そこに七つの祭壇を築き、どの祭壇にも雄牛と雄羊をささげた。 | |
NUM23:15 | バラムはバラクに言った。「あなたはここで、この焼き尽くす献げ物のそばにいてください。わたしはあちらで、主にお会いします。」 | |
NUM23:16 | 主はバラムに会い、彼の口に言葉を授け、「バラクのもとに帰ってこう告げなさい」と命じられた。 | |
NUM23:17 | バラムが戻ると、バラクはモアブの長たちと共に焼き尽くす献げ物のそばに立っていた。バラクが、「主は何と告げられましたか」と尋ねると、 | |
NUM23:18 | バラムはこの託宣を述べた。 立て、バラクよ、聞け。 ツィポルの子よ、わたしに耳を傾けよ。 | |
NUM23:19 | 神は人ではないから、偽ることはない。 人の子ではないから、悔いることはない。 言われたことを、なされないことがあろうか。 告げられたことを、成就されないことがあろうか。 | |
NUM23:20 | 見よ、祝福の命令をわたしは受けた。 神の祝福されたものを わたしが取り消すことはできない。 | |
NUM23:21 | だれもヤコブのうちに災いを認めず イスラエルのうちに悩みを見る者はない。 彼らの神、主が共にいまし 彼らのうちに王をたたえる声が響く。 | |
NUM23:22 | エジプトから彼らを導き出された神は 彼らにとって野牛の角のようだ。 | |
NUM23:23 | ヤコブのうちにまじないはなく イスラエルのうちに占いはない。 神はその働きを時に応じてヤコブに告げ イスラエルに示される。 | |
NUM23:24 | 見よ、この民は雌獅子のように身を起こし 雄獅子のように立ち上がる。 獲物を食らい、殺したものの血を飲むまで 身を横たえることはない。 | |
NUM23:25 | バラクはバラムに言った。「彼らに呪いをかけることができないなら、祝福もしないでください。」 | |
NUM23:26 | バラムはバラクに答えた。「わたしは、主が告げられることだけをする、と言ったではありませんか。」 | |
NUM23:27 | バラクはバラムに言った。「それでは、あなたを別の場所に連れて行きましょう。たぶん、それは神が正しいとされ、そこからなら、わたしのために彼らに呪いをかけることができるかもしれません。」 | |
NUM23:28 | バラクはバラムを連れて、荒れ果てた地を見下ろすペオルの頂に行った。 | |
NUM23:29 | バラムはバラクに言った。「わたしのために、ここに七つの祭壇を築き、七頭の雄牛と七匹の雄羊を用意しなさい。」 | |
NUM23:30 | バラクはバラムが言ったとおりにし、雄牛と雄羊をどの祭壇にもささげた。 | |
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第24章 | ||
NUM24:01 | バラムは、イスラエルを祝福することが主の良いとされることであると悟り、いつものようにまじないを行いに行くことをせず、顔を荒れ野に向けた。 | |
NUM24:02 | バラムは目を凝らして、イスラエルが部族ごとに宿営しているのを見渡した。神の霊がそのとき、彼に臨んだ。 | |
NUM24:03 | 彼はこの託宣を述べた。 ベオルの子バラムの言葉。 目の澄んだ者の言葉。 | |
NUM24:04 | 神の仰せを聞き 全能者のお与えになる幻を見る者 倒れ伏し、目を開かれている者の言葉。 | |
NUM24:05 | いかに良いことか ヤコブよ、あなたの天幕は イスラエルよ、あなたの住む所は。 | |
NUM24:06 | それは広がる谷 大河の岸の園のようだ。 それは主が植えられたアロエの木のよう 水のほとりの杉のようだ。 | |
NUM24:07 | 水は彼らの革袋から溢れ 種は豊かな水を得て育つ。 彼らの王はアガグよりも栄え その王国は高く上げられる。 | |
NUM24:08 | エジプトから彼らを導き出された神は 彼らにとって野牛の角のようだ。 彼らは、敵対する国を食らい尽くし 骨を砕き、矢で刺し通す。 | |
NUM24:09 | 雄獅子のように伏し 雌獅子のように横たわる彼らを 起き上がらせることができる者があろうか。 あなたを祝福する者は祝福され あなたを呪う者は呪われる。 | |
NUM24:10 | バラクはバラムに対して激しく怒り、手を打ち鳴らしながら、バラムに言った。「敵に呪いをかけるために招いたのに、見よ、お前は三度も祝福した。 | |
NUM24:11 | 自分の所に逃げ帰るがよい。お前を大いに優遇するつもりでいたが、主がそれを差し止められたのだ。」 | |
NUM24:12 | バラムはバラクに言った。「あなたがわたしのもとに遣わした使者に対しても、わたしはこう言ったではありませんか。 | |
NUM24:13 | 『たとえバラクが、家に満ちる金銀を贈ってくれても、主の言葉に逆らっては、善にしろ悪にしろ、わたしの心のままにすることはできません。わたしは、主が告げられることを告げるだけです』と。 | |
NUM24:14 | わたしは今、わたしの民のもとに帰ります。後の日にこの民があなたの民に対して何をするか、あなたに警告しておきます。」 | |
NUM24:15 | そして彼はこの託宣を述べた。 ベオルの子バラムの言葉。 目の澄んだ者の言葉。 | |
NUM24:16 | 神の仰せを聞き、いと高き神の知識を持ち 全能者のお与えになる幻を見る者 倒れ伏し、目を開かれている者の言葉。 | |
NUM24:17 | わたしには彼が見える。しかし、今はいない。 彼を仰いでいる。しかし、間近にではない。 ひとつの星がヤコブから進み出る。 ひとつの笏がイスラエルから立ち上がり モアブのこめかみを打ち砕き シェトのすべての子らの頭の頂を砕く。 | |
NUM24:18 | エドムはその継ぐべき地となり 敵対するセイルは継ぐべき地となり イスラエルは力を示す。 | |
NUM24:19 | ヤコブから支配する者が出て 残ったものを町から絶やす。 | |
NUM24:20 | 彼はアマレクを見渡して、この託宣を述べた。 アマレクは諸国の民の頭 しかし、その末はとこしえの滅びに至る。 | |
NUM24:21 | 彼はカイン人を見渡して、この託宣を述べた。 お前の住む所は確かであり お前は巣(ケン)を岩の上に置く。 | |
NUM24:22 | しかし、アシュルがお前をとりこにするとき カインは必ず、焼き滅ぼされる。 | |
NUM24:23 | 彼はまたこの託宣を述べた。 災いだ 北から軍団を組んで来る者よ | |
NUM24:24 | キティムから寄せ来る者よ。 彼らはアシュルを苦しめ、エベルを苦しめるが 彼もまた、とこしえの滅びに至る。 | |
NUM24:25 | バラムは立ち上がり、自分の所に帰って行った。バラクも自分の道を去って行った。 | |
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第25章 | ||
NUM25:01 | イスラエルがシティムに滞在していたとき、民はモアブの娘たちに従って背信の行為をし始めた。 | |
NUM25:02 | 娘たちは自分たちの神々に犠牲をささげるときに民を招き、民はその食事に加わって娘たちの神々を拝んだ。 | |
NUM25:03 | イスラエルはこうして、ペオルのバアルを慕ったので、主はイスラエルに対して憤られた。 | |
NUM25:04 | 主はモーセに言われた。「民の長たちをことごとく捕らえ、主の御前で彼らを処刑し、白日の下にさらしなさい。そうすれば、主の憤りはイスラエルから去るであろう。」 | |
NUM25:05 | モーセはイスラエルの裁判人たちに言った。「おのおの、自分の配下で、ペオルのバアルを慕った者を殺しなさい。」 | |
NUM25:06 | そのとき、モーセとイスラエルの人々の共同体全体が臨在の幕屋の入り口で嘆いているその目の前に、一人のイスラエル人がミディアン人の女を連れて同胞のもとに入って来た。 | |
NUM25:07 | 祭司アロンの孫で、エルアザルの子であるピネハスはそれを見ると、共同体の中から立ち上がって、槍を手に取り、 | |
NUM25:08 | そのイスラエル人の後を追って奥の部屋まで行き、この二人、すなわちイスラエル人とその女を共に突き刺した。槍は女の腹に達した。それによって、イスラエルを襲った災害は治まったが、 | |
NUM25:09 | この災害で死んだ者は二万四千人であった。 | |
NUM25:10 | 主はモーセに仰せになった。 | |
NUM25:11 | 「祭司アロンの孫で、エルアザルの子であるピネハスは、わたしがイスラエルの人々に抱く熱情と同じ熱情によって彼らに対するわたしの怒りを去らせた。それでわたしは、わたしの熱情をもってイスラエルの人々を絶ち滅ぼすことはしなかった。 | |
NUM25:12 | それゆえ、こう告げるがよい。『見よ、わたしは彼にわたしの平和の契約を授ける。 | |
NUM25:13 | 彼と彼に続く子孫は、永遠の祭司職の契約にあずかる。彼がその神に対する熱情を表し、イスラエルの人々のために、罪の贖いをしたからである。』」 | |
NUM25:14 | ミディアン人の女と一緒に殺されたイスラエル人の名は、サルの子ジムリといい、シメオン族のうちの家族の指導者であった。 | |
NUM25:15 | また、殺されたミディアン人の女の名はコズビといい、ミディアン人の部族の父祖の家の長であるツルの娘であった。 | |
NUM25:16 | 主はモーセに仰せになった。 | |
NUM25:17 | 「ミディアン人を襲い、彼らを撃ちなさい。 | |
NUM25:18 | 彼らは、お前たちを巧みに惑わして襲い、ペオルの事件を引き起こし、またこの事件のために災害が襲った日に殺された彼らの同族の女、ミディアン人の指導者の娘コズビの事件を起こしたからである。」 | |
NUM25:19 | この災害の後、 | |
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第26章 | ||
NUM26:01 | 主はモーセと祭司アロンの子エルアザルに向かって言われた。 | |
NUM26:02 | 「イスラエルの人々の共同体全体の中から、イスラエルにおいて兵役に就くことのできる二十歳以上の者を、家系に従って人口調査しなさい。」 | |
NUM26:03 | モーセと祭司エルアザルは、エリコに近いヨルダン川の対岸にあるモアブの平野で彼らに告げた。 | |
NUM26:04 | 「主がモーセに命じられたように、二十歳以上の者を数えなさい。」エジプトの国から出て来たイスラエルの人々は、 | |
NUM26:05 | イスラエルの長子ルベン。ルベンの子孫であるハノクとハノクの氏族、パルとパルの氏族、 | |
NUM26:06 | ヘツロンとヘツロンの氏族、カルミとカルミの氏族。 | |
NUM26:07 | 以上がルベン人の諸氏族であり、登録された者は四万三千七百三十人であった。 | |
NUM26:08 | パルの息子はエリアブ、 | |
NUM26:09 | エリアブの息子がネムエル、ダタン、アビラムである。このダタンとアビラムは共同体の召集者であったが、主に逆らったコラの仲間に同調してモーセとアロンに反逆した。 | |
NUM26:10 | 大地は口を開き、彼らとコラを呑み込んだ。コラの仲間が死んだとき、火は二百五十人を焼き尽くした。彼らはこうして、警告のしるしとなった。 | |
NUM26:11 | ただし、コラの子たちは死ななかった。 | |
NUM26:12 | シメオンの子孫。その氏族に従うと、ネムエルとネムエルの氏族、ヤミンとヤミンの氏族、ヤキンとヤキンの氏族、 | |
NUM26:13 | ゼラとゼラの氏族、シャウルとシャウルの氏族。 | |
NUM26:14 | 以上がシメオン人の諸氏族であり、合計二万二千二百人。 | |
NUM26:15 | ガドの子孫。その氏族に従うと、ツェフォンとツェフォンの氏族、ハギとハギの氏族、シュニとシュニの氏族、 | |
NUM26:16 | オズニとオズニの氏族、エリとエリの氏族、 | |
NUM26:17 | アロドとアロドの氏族、アルエルとアルエルの氏族。 | |
NUM26:18 | 以上がガド人の諸氏族であり、登録された者は四万五百人。 | |
NUM26:19 | ユダの息子、エルとオナン。エルとオナンはカナンの土地で死んだ。 | |
NUM26:20 | その他のユダの子孫。その氏族に従うと、シェラとシェラの氏族、ペレツとペレツの氏族、ゼラとゼラの氏族。 | |
NUM26:21 | ペレツの子孫であるヘツロンとヘツロンの氏族、ハムルとハムルの氏族。 | |
NUM26:22 | 以上がユダの諸氏族であり、登録された者は七万六千五百人。 | |
NUM26:23 | イサカルの子孫。その氏族に従うと、トラとトラの氏族、プワとプワの氏族、 | |
NUM26:24 | ヤシュブとヤシュブの氏族、シムロンとシムロンの氏族。 | |
NUM26:25 | 以上がイサカルの諸氏族であり、登録された者は六万四千三百人。 | |
NUM26:26 | ゼブルンの子孫。その氏族に従うと、セレドとセレドの氏族、エロンとエロンの氏族、ヤフレエルとヤフレエルの氏族。 | |
NUM26:27 | 以上がゼブルン人の諸氏族であり、登録された者は六万五百人。 | |
NUM26:28 | ヨセフの子孫。その氏族に従うと、マナセとエフライム。 | |
NUM26:29 | マナセの子孫であるマキルとマキルの氏族。マキルにはギレアドが生まれた。そのギレアドとギレアドの氏族。 | |
NUM26:30 | ギレアドの子孫は、イエゼルとイエゼルの氏族、ヘレクとヘレクの氏族、 | |
NUM26:31 | アスリエルとアスリエルの氏族、シケムとシケムの氏族、 | |
NUM26:32 | シェミダとシェミダの氏族、ヘフェルとヘフェルの氏族。 | |
NUM26:33 | ヘフェルの子ツェロフハドには息子がなく、娘だけであった。ツェロフハドの娘の名は、マフラ、ノア、ホグラ、ミルカ、ティルツァであった。 | |
NUM26:34 | 以上がマナセの諸氏族であり、登録された者は五万二千七百人。 | |
NUM26:35 | エフライムの子孫は、その氏族に従うと次のとおりである。シュテラとシュテラの氏族、ベケルとベケルの氏族、タハンとタハンの氏族。 | |
NUM26:36 | シュテラの子孫であるエランとエランの氏族。 | |
NUM26:37 | 以上がエフライムの子孫の諸氏族であり、登録された者は三万二千五百人。以上が、ヨセフの子孫で、その氏族に従ったものである。 | |
NUM26:38 | ベニヤミンの子孫。その氏族に従うと、ベラとベラの氏族、アシュベルとアシュベルの氏族、アヒラムとアヒラムの氏族、 | |
NUM26:39 | シェフファムとシェフファムの氏族、フファムとフファムの氏族。 | |
NUM26:40 | ベラの子孫はアルドとナアマン。アルドとアルドの氏族、ナアマンとナアマンの氏族。 | |
NUM26:41 | 以上がベニヤミンの子孫で、その氏族に従ったものであり、登録された者は四万五千六百人。 | |
NUM26:42 | ダンの子孫は、その氏族に従うとシュハムとシュハムの氏族。以上がダンの諸氏族で、その氏族に従ったものである。 | |
NUM26:43 | シュハムの氏族すべてを含めて、登録された者は六万四千四百人。 | |
NUM26:44 | アシェルの子孫。その氏族に従うと、イムナとイムナの氏族、イシュビとイシュビの氏族、ベリアとベリアの氏族。 | |
NUM26:45 | ベリアの子孫であるヘベルとヘベルの氏族、マルキエルとマルキエルの氏族。 | |
NUM26:46 | アシェルの娘の名はセラといった。 | |
NUM26:47 | 以上がアシェルの子孫の諸氏族であり、登録された者は五万三千四百人。 | |
NUM26:48 | ナフタリの子孫。その氏族に従うと、ヤフツェエルとヤフツェエルの氏族、グニとグニの氏族、 | |
NUM26:49 | イエツェルとイエツェルの氏族、シレムとシレムの氏族。 | |
NUM26:50 | 以上がナフタリの諸氏族で、その氏族に従ったものである。登録された者は四万五千四百人。 | |
NUM26:51 | 以上がイスラエルの子孫で、登録された者は総計六十万一千七百三十人であった。 | |
NUM26:52 | 主はモーセに仰せになった。 | |
NUM26:53 | これらの人々にその名の数に従って、嗣業の土地を分配しなさい。 | |
NUM26:54 | 人数の多い部族には多くの、少ない部族には少しの嗣業の土地を与えなさい。嗣業の土地はそれぞれ、登録された者に応じて与えられねばならない。 | |
NUM26:55 | ただし、土地はくじによって分配され、父祖以来の諸部族の名に従って継がれねばならない。 | |
NUM26:56 | 嗣業の土地は、人数の多い部族と少ない部族の間で、くじの定めるところに従って分配されねばならない。 | |
NUM26:57 | レビ人で、氏族ごとに登録された者は次のとおりである。ゲルションとゲルションの氏族、ケハトとケハトの氏族、メラリとメラリの氏族。 | |
NUM26:58 | レビの諸氏族は次のとおりである。リブニの氏族、ヘブロンの氏族、マフリの氏族、ムシの氏族、コラの氏族。ケハトにはアムラムが生まれた。 | |
NUM26:59 | アムラムの妻はヨケベドといい、レビの娘としてエジプトで生まれた。彼女はアムラムとの間に息子アロンとモーセ、および娘ミリアムを産んだ。 | |
NUM26:60 | アロンにはナダブ、アビフ、エルアザル、イタマルが生まれたが、 | |
NUM26:61 | ナダブとアビフは、規定に反した炭火を主の御前にささげて、死を招いた。 | |
NUM26:62 | 登録された者は、生後一か月以上のすべての男子、二万三千人であった。彼らはイスラエルの人々のうちに嗣業の土地が与えられなかったので、イスラエルの人々と共に登録されなかった。 | |
NUM26:63 | 以上は、モーセと祭司エルアザルが、エリコに近いヨルダン川の対岸にあるモアブの平野でイスラエルの人々を登録したときの数であって、 | |
NUM26:64 | その中には、モーセと祭司アロンがシナイの荒れ野でイスラエルの人々を登録したときに登録された者は一人もいなかった。 | |
NUM26:65 | 主が、彼らは必ず荒れ野で死ぬと言われたからである。彼らのうち、ただエフネの子カレブとヌンの子ヨシュアを除いて、だれも生き残った者はなかった。 | |
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第27章 | ||
NUM27:01 | ヨセフの子マナセの一族であるヘフェルの子ツェロフハドの娘たちが進み出た。娘たちの名はマフラ、ノア、ホグラ、ミルカ、ティルツァといい、その祖父ヘフェルはギレアドの子、ギレアドはマキルの子、マキルはマナセの子であった。 | |
NUM27:02 | 娘たちは、臨在の幕屋の入り口にいるモーセと祭司エルアザル、指導者および共同体全体の前に立って言った。 | |
NUM27:03 | 「わたしたちの父は荒れ野で死にましたが、主に逆らって集まった仲間、あのコラの仲間に加わりませんでした。彼は自分の罪のゆえに死に、男の子はありませんでした。 | |
NUM27:04 | 男の子がないからといって、どうして父の名がその氏族の中から削られてよいでしょうか。父の兄弟たちと同じように、わたしたちにも所有地をください。」 | |
NUM27:05 | モーセが娘たちの訴えを主の御前に持ち出すと、 | |
NUM27:06 | 主はモーセに言われた。 | |
NUM27:07 | 「ツェロフハドの娘たちの言い分は正しい。あなたは、必ず娘たちに、その父の兄弟たちと同じように、嗣業としての所有地を与えねばならない。娘たちにその父の嗣業の土地を渡しなさい。 | |
NUM27:08 | あなたはイスラエルの人々にこう告げなさい。ある人が死に、男の子がないならば、その嗣業の土地を娘に渡しなさい。 | |
NUM27:09 | もし、娘もいない場合には、嗣業の土地をその人の兄弟に与えなさい。 | |
NUM27:10 | もし、兄弟もない場合には、嗣業の土地をその人の父の兄弟に与えなさい。 | |
NUM27:11 | 父の兄弟もない場合には、嗣業の土地を氏族の中で最も近い親族に与えて、それを継がせなさい。主がモーセに命じられたとおり、イスラエルの人々はこれを法の定めとしなさい。」 | |
NUM27:12 | 主はまたモーセに言われた。「このアバリム山に登り、わたしがイスラエルの人々に与えた土地を見渡しなさい。 | |
NUM27:13 | それを見た後、あなたもまた兄弟アロンと同じように、先祖の列に加えられるであろう。 | |
NUM27:14 | ツィンの荒れ野で共同体が争ったとき、あなたたちはわたしの命令に背き、あの水によって彼らの前にわたしの聖なることを示そうとしなかったからだ。」このことはツィンの荒れ野にあるカデシュのメリバの水のことを指している。 | |
NUM27:15 | モーセは主に言った。 | |
NUM27:16 | 「主よ、すべての肉なるものに霊を与えられる神よ、どうかこの共同体を指揮する人を任命し、 | |
NUM27:17 | 彼らを率いて出陣し、彼らを率いて凱旋し、進ませ、また連れ戻す者とし、主の共同体を飼う者のいない羊の群れのようにしないでください。」 | |
NUM27:18 | 主はモーセに言われた。「霊に満たされた人、ヌンの子ヨシュアを選んで、手を彼の上に置き、 | |
NUM27:19 | 祭司エルアザルと共同体全体の前に立たせて、彼らの見ている前で職に任じなさい。 | |
NUM27:20 | あなたの権威を彼に分け与え、イスラエルの人々の共同体全体を彼に従わせなさい。 | |
NUM27:21 | 彼は祭司エルアザルの前に立ち、エルアザルは彼のために、主の御前でウリムによる判断を求めねばならない。ヨシュアとイスラエルのすべての人々、つまり共同体全体は、エルアザルの命令に従って出陣し、また引き揚げねばならない。」 | |
NUM27:22 | モーセは、主が命じられたとおりに、ヨシュアを選んで祭司エルアザルと共同体全体の前に立たせ、 | |
NUM27:23 | 手を彼の上に置いて、主がモーセを通して命じられたとおりに、彼を職に任じた。 | |
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第28章 | ||
NUM28:01 | 主はモーセに仰せになった。 | |
NUM28:02 | イスラエルの人々に命じて、こう言いなさい。あなたたちは、わたしの食物である献げ物を、燃やしてささげる宥めの香りとして、定められた時に忠実にわたしにささげなさい。 | |
NUM28:03 | 彼らに言いなさい。燃やして主にささげる献げ物は次のとおりである。無傷の一歳の羊二匹を、日ごとの焼き尽くす献げ物として、毎日、 | |
NUM28:04 | 朝夕に一匹ずつ、ささげなさい。 | |
NUM28:05 | それと共に、上等の小麦粉十分の一エファに上質のオリーブを砕いて取った油四分の一ヒンを混ぜて作った穀物の献げ物をささげる。 | |
NUM28:06 | これが日ごとの焼き尽くす献げ物であって、燃やして主にささげる宥めの香りとして、シナイ山で定められたものである。 | |
NUM28:07 | それに添えるぶどう酒の献げ物は、羊一匹について四分の一ヒンとし、聖所で、主に対するぶどう酒の献げ物として、酒を注ぐ。 | |
NUM28:08 | 夕方ささげるもう一匹の羊の場合も、穀物の献げ物とぶどう酒の献げ物を、朝と同じようにささげ、燃やして主にささげる宥めの香りとする。 | |
NUM28:09 | 安息日には、無傷の一歳の羊二匹をささげ、上等の小麦粉十分の二エファにオリーブ油を混ぜて作った穀物の献げ物とぶどう酒の献げ物を添える。 | |
NUM28:10 | 安息日ごとにささげるべきこの焼き尽くす献げ物は、日ごとの焼き尽くす献げ物とぶどう酒の献げ物に加えるべきものである。 | |
NUM28:11 | 毎月の一日には、若い雄牛二頭、雄羊一匹、無傷の一歳の羊七匹を焼き尽くす献げ物として、主にささげる。 | |
NUM28:12 | 雄牛一頭について穀物の献げ物として、オリーブ油を混ぜた上等の小麦粉十分の三エファ、雄羊一匹について、穀物の献げ物としてオリーブ油を混ぜた上等の小麦粉十分の二エファ、 | |
NUM28:13 | 小羊一匹について、穀物の献げ物としてオリーブ油を混ぜた上等の小麦粉十分の一エファをささげる。これが焼き尽くす献げ物であって、燃やして主にささげる宥めの香りである。 | |
NUM28:14 | それに添えるぶどう酒の献げ物は、雄牛一頭についてぶどう酒二分の一ヒン、雄羊一匹について三分の一ヒン、小羊一匹について四分の一ヒンとする。以上が一年を通じて毎月ささげる焼き尽くす献げ物である。 | |
NUM28:15 | また、日ごとの焼き尽くす献げ物およびぶどう酒の献げ物に加えて、贖罪の献げ物として雄山羊一匹を主にささげる。 | |
NUM28:16 | 第一の月の十四日は、主の過越である。 | |
NUM28:17 | 十五日は祭りの日である。あなたたちは七日の間、酵母を入れないパンを食べる。 | |
NUM28:18 | 初日には聖なる集会を開く。いかなる仕事もしてはならない。 | |
NUM28:19 | あなたたちは、若い雄牛二頭、雄羊一匹、一歳の羊七匹、すべて傷の無いものを、燃やしてささげる焼き尽くす献げ物として主にささげる。 | |
NUM28:20 | 雄牛一頭について穀物の献げ物として、オリーブ油を混ぜた上等の小麦粉十分の三エファ、雄羊一匹について十分の二エファ、 | |
NUM28:21 | 小羊七匹については、一匹につき十分の一エファをささげる。 | |
NUM28:22 | また、雄山羊一匹を贖罪の献げ物とし、あなたたちのために罪を贖う儀式を行う。 | |
NUM28:23 | あなたたちは、日ごとの焼き尽くす献げ物の一部として、朝にささげる焼き尽くす献げ物のほかに、以上のものをささげねばならない。 | |
NUM28:24 | このようにして、七日の間、毎日、燃やして主にささげる宥めの香りを食物としてささげる。これは、日ごとの焼き尽くす献げ物とぶどう酒の献げ物に加えてささげるべきものである。 | |
NUM28:25 | 七日目には、聖なる集会を開く。いかなる仕事もしてはならない。 | |
NUM28:26 | 初物の日、すなわち七週祭に新穀の献げ物を主にささげるときには、聖なる集会を開く。いかなる仕事もしてはならない。 | |
NUM28:27 | あなたたちは、若い雄牛二頭、雄羊一匹、一歳の羊七匹を、焼き尽くす献げ物として主にささげ、宥めの香りとする。 | |
NUM28:28 | 雄牛一頭について、穀物の献げ物としてオリーブ油を混ぜた上等の小麦粉十分の三エファ、雄羊一匹について十分の二エファ、 | |
NUM28:29 | 小羊七匹については、一匹につき十分の一エファをささげる。 | |
NUM28:30 | また、雄山羊一匹をささげて、あなたたちのために罪を贖う儀式を行う。 | |
NUM28:31 | あなたたちは、日ごとの焼き尽くす献げ物と穀物の献げ物のほかに、以上のものをささげる。それらは無傷のものでなければならない。それにはぶどう酒の献げ物を添える。 | |
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第29章 | ||
NUM29:01 | 第七の月の一日には聖なる集会を開く。いかなる仕事もしてはならない。角笛を吹き鳴らす日である。 | |
NUM29:02 | あなたたちは、若い雄牛一頭、雄羊一匹、無傷の一歳の羊七匹を、焼き尽くす献げ物として主にささげ、宥めの香りとする。 | |
NUM29:03 | 雄牛一頭について、穀物の献げ物としてオリーブ油を混ぜた上等の小麦粉十分の三エファ、雄羊一匹について十分の二エファ、 | |
NUM29:04 | 小羊七匹については、一匹につき十分の一エファをささげる。 | |
NUM29:05 | また、雄山羊一匹を贖罪の献げ物とし、あなたたちのために罪を贖う儀式を行う。 | |
NUM29:06 | あなたたちは、新月にささげる焼き尽くす献げ物と穀物の献げ物、および日ごとの焼き尽くす献げ物と穀物の献げ物、それに添えるぶどう酒の献げ物のほかに、以上のものを規定に従ってささげ、燃やして主にささげる宥めの香りとする。 | |
NUM29:07 | 第七の月の十日には聖なる集会を開く。あなたたちは苦行をし、いかなる仕事もしてはならない。 | |
NUM29:08 | また若い雄牛一頭、雄羊一匹、一歳の羊七匹を焼き尽くす献げ物として主にささげて宥めの香りとする。それらは無傷のものでなければならない。 | |
NUM29:09 | 雄牛一頭について、穀物の献げ物としてオリーブ油を混ぜた上等の小麦粉十分の三エファ、雄羊一匹について十分の二エファ、 | |
NUM29:10 | 小羊七匹については、一匹につき十分の一エファをささげる。 | |
NUM29:11 | また、雄山羊一匹を贖罪の献げ物とする。これらは、罪の贖いのための贖罪の献げ物、日ごとの焼き尽くす献げ物、穀物の献げ物、それに添えるぶどう酒の献げ物のほかにささげる。 | |
NUM29:12 | 第七の月の十五日には聖なる集会を開く。いかなる仕事もしてはならない。七日の間主の祝いをする。 | |
NUM29:13 | あなたたちは、若い雄牛十三頭、雄羊二匹、一歳の羊十四匹を、焼き尽くす献げ物として主にささげ、燃やして宥めの香りとする。それらは無傷のものでなければならない。 | |
NUM29:14 | 雄牛十三頭については、一頭につき穀物の献げ物としてオリーブ油を混ぜた上等の小麦粉十分の三エファ、雄羊二匹については、一匹につき十分の二エファ、 | |
NUM29:15 | 小羊十四匹については、一匹につき十分の一エファをささげる。 | |
NUM29:16 | また、雄山羊一匹を贖罪の献げ物とする。これらは、日ごとの焼き尽くす献げ物、穀物の献げ物、ぶどう酒の献げ物のほかにささげる。 | |
NUM29:17 | 二日目には、若い雄牛十二頭、雄羊二匹、無傷の一歳の羊十四匹をささげ、 | |
NUM29:18 | これらの雄牛、雄羊、小羊のおのおのについて、規定の数量の穀物の献げ物とぶどう酒の献げ物をささげる。 | |
NUM29:19 | また、雄山羊一匹を贖罪の献げ物とする。これらは、日ごとの焼き尽くす献げ物、穀物の献げ物、それに添えるぶどう酒の献げ物のほかにささげる。 | |
NUM29:20 | 三日目には、雄牛十一頭、雄羊二匹、無傷の一歳の羊十四匹をささげ、 | |
NUM29:21 | これらの雄牛、雄羊、小羊のおのおのについて、規定の数量の穀物の献げ物とぶどう酒の献げ物をささげる。 | |
NUM29:22 | また、雄山羊一匹を贖罪の献げ物とする。これらは、日ごとの焼き尽くす献げ物、穀物の献げ物、ぶどう酒の献げ物のほかにささげる。 | |
NUM29:23 | 四日目には、雄牛十頭、雄羊二匹、無傷の一歳の羊十四匹をささげ、 | |
NUM29:24 | これらの雄牛、雄羊、小羊のおのおのについて、規定の数量の穀物の献げ物とぶどう酒の献げ物をささげる。 | |
NUM29:25 | また、雄山羊一匹を贖罪の献げ物とする。これらは、日ごとの焼き尽くす献げ物、穀物の献げ物、ぶどう酒の献げ物のほかにささげる。 | |
NUM29:26 | 五日目には、雄牛九頭、雄羊二匹、無傷の一歳の羊十四匹をささげ、 | |
NUM29:27 | これらの雄牛、雄羊、小羊のおのおのについて、規定の数量の穀物の献げ物とぶどう酒の献げ物をささげる。 | |
NUM29:28 | また、雄山羊一匹を贖罪の献げ物とする。これらは、日ごとの焼き尽くす献げ物、穀物の献げ物、ぶどう酒の献げ物のほかにささげる。 | |
NUM29:29 | 六日目には、雄牛八頭、雄羊二匹、無傷の一歳の羊十四匹をささげ、 | |
NUM29:30 | これらの雄牛、雄羊、小羊のおのおのについて、規定の数量の穀物の献げ物とぶどう酒の献げ物をささげる。 | |
NUM29:31 | また、雄山羊一匹を贖罪の献げ物とする。これらは、日ごとの焼き尽くす献げ物、穀物の献げ物、ぶどう酒の献げ物のほかにささげる。 | |
NUM29:32 | 七日目には、雄牛七頭、雄羊二匹、無傷の一歳の羊十四匹をささげ、 | |
NUM29:33 | これらの雄牛、雄羊、小羊のおのおのについて、規定の数量の穀物の献げ物とぶどう酒の献げ物をささげる。 | |
NUM29:34 | また、雄山羊一匹を贖罪の献げ物とする。これらは、日ごとの焼き尽くす献げ物、穀物の献げ物、ぶどう酒の献げ物のほかにささげる。 | |
NUM29:35 | 八日目には、聖なる集まりを開く。いかなる仕事もしてはならない。 | |
NUM29:36 | あなたたちは雄牛一頭、雄羊一匹、無傷の一歳の羊七匹を焼き尽くす献げ物として主にささげ、燃やして宥めの香りとする。 | |
NUM29:37 | これらの雄牛、雄羊、小羊のおのおのについて、規定の数量の穀物の献げ物とぶどう酒の献げ物をささげる。 | |
NUM29:38 | また、雄山羊一匹を贖罪の献げ物とする。これらは、日ごとの焼き尽くす献げ物、穀物の献げ物、ぶどう酒の献げ物のほかにささげる。 | |
NUM29:39 | 以上は、あなたたちが祝日に主にささげるものであり、満願の献げ物や随意の献げ物としてささげる焼き尽くす献げ物、穀物の献げ物、ぶどう酒の献げ物および和解の献げ物とは別のものである。 | |
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第30章 | ||
NUM30:01 | 主が命じられたとおり、モーセはイスラエルの人々に告げた。 | |
NUM30:02 | モーセはイスラエルの人々の諸部族の長に語った。これは、主の命じられたことである。 | |
NUM30:03 | 人が主に誓願を立てるか、物断ちの誓いをするならば、その言葉を破ってはならない。すべて、口にしたとおり、実行しなければならない。 | |
NUM30:04 | 女性がまだ若くて、父の家にいるとき、主に誓願を立てるか、物断ちの誓いをするならば、 | |
NUM30:05 | 父がその誓願や物断ちの誓いを聞いても、彼女に何も言わなければ、彼女の誓願も物断ちの誓いもすべて有効となる。 | |
NUM30:06 | しかし、父がそれを聞いた日に、それを禁じる場合、彼女の誓願も物断ちの誓いもすべて無効となる。父が彼女に禁じたのであるから、主は彼女を赦されるであろう。 | |
NUM30:07 | 彼女が結婚することになったとき、依然として誓願中であるか、あるいは軽はずみに物断ちの誓いをしているならば、 | |
NUM30:08 | 夫がそれを聞いた日に、彼女に何も言わなければ、彼女の誓願も物断ちの誓いもすべて有効である。 | |
NUM30:09 | しかし、夫がそれを聞いた日に、それを禁じる場合、夫は、彼女が立てている誓願や軽はずみな物断ちの誓いを破棄したのであるから、主は彼女を赦されるであろう。 | |
NUM30:10 | しかし、寡婦および離婚された女性の誓願、すべての物断ちの誓いは有効である。 | |
NUM30:11 | もし、妻が夫の家で誓願をし、あるいは物断ちを誓ってするとき、 | |
NUM30:12 | 夫がそれを聞いても、彼女に何も言わずそれを禁じない場合、彼女の誓願も物断ちの誓いもすべて有効となる。 | |
NUM30:13 | しかし、夫がそれを聞いた日に、それをはっきりと破棄する場合、誓願も物断ちの誓いも、彼女が口にしたことは、すべてが無効となる。夫がそれを破棄したのであるから、主は彼女を赦されるであろう。 | |
NUM30:14 | 誓願や苦行による物断ちの誓いはすべて、彼女の夫がそれを有効にも、無効にもすることができる。 | |
NUM30:15 | もし、夫が彼女に何も言わず、日を過ごす場合、夫は妻の立てた誓願や物断ちの誓いをすべて有効とするのである。それを聞いた日に、彼女に何も言わなかったからである。 | |
NUM30:16 | しかし、もし、夫がそれを聞き、後になってそれを破棄する場合、夫が妻の罪を負う。 | |
NUM30:17 | 以上が、夫と妻の間、父と父の家にいる若い娘の間に関して、主がモーセに命じられた掟である。 | |
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第31章 | ||
NUM31:01 | 主はモーセに仰せになった。 | |
NUM31:02 | 「イスラエルの人々がミディアン人から受けた仕打ちに報復しなさい。その後、あなたは先祖の列に加えられるであろう。」 | |
NUM31:03 | モーセは民に告げた。「あなたたちの中から、戦いのために人を出して武装させなさい。ミディアン人を襲い、ミディアン人に対して主のために報復するのだ。 | |
NUM31:04 | イスラエルの全部族から、部族ごとに千人ずつを戦いに送り出しなさい。」 | |
NUM31:05 | それで、イスラエルの諸部隊から部族ごとに千人ずつ、総計一万二千人の兵が選び出されて武装した。 | |
NUM31:06 | モーセは、部族ごとに千人ずつの兵を戦いに送り出し、祭司エルアザルの子ピネハスを、聖なる祭具と出陣に吹くラッパをその手に持たせて、彼らと共に送り出した。 | |
NUM31:07 | 彼らは、主がモーセに命じられたとおり、ミディアン人と戦い、男子を皆殺しにした。 | |
NUM31:08 | その死者のほかに、ミディアンの王たち、エビ、レケム、ツル、フル、レバという五人のミディアンの王を殺し、またベオルの子バラムをも剣にかけて殺した。 | |
NUM31:09 | イスラエルの人々はミディアンの女と子供を捕虜にし、家畜や財産、富のすべてを奪い取り、 | |
NUM31:10 | 彼らの町々、村落や宿営地に火をつけて、ことごとく焼き払った。 | |
NUM31:11 | 彼らが人や家畜など、戦利品と分捕ったものをすべて集め、 | |
NUM31:12 | それらの捕虜、分捕ったもの、戦利品を従えて、ヨルダン川を挟んでエリコの対岸にあるモアブの平野に陣を張っていたモーセと祭司エルアザル、およびイスラエルの人々の共同体のもとに戻って来たので、 | |
NUM31:13 | モーセと祭司エルアザルおよび共同体の指導者全員は、宿営の外に出て来て彼らを迎えた。 | |
NUM31:14 | モーセは、戦いを終えて帰還した軍の指揮官たち、千人隊長、百人隊長に向かって怒り、 | |
NUM31:15 | 彼らにこう言った。「女たちを皆、生かしておいたのか。 | |
NUM31:16 | ペオルの事件は、この女たちがバラムに唆され、イスラエルの人々を主に背かせて引き起こしたもので、そのために、主の共同体に災いがくだったではないか。 | |
NUM31:17 | 直ちに、子供たちのうち、男の子は皆、殺せ。男と寝て男を知っている女も皆、殺せ。 | |
NUM31:18 | 女のうち、まだ男と寝ず、男を知らない娘は、あなたたちのために生かしておくがよい。 | |
NUM31:19 | あなたたちは七日間、宿営の外にとどまりなさい。あなたたちでも捕虜でも、人を殺した者、殺された者に触れた者は皆、三日目と七日目に、身を清めなさい。 | |
NUM31:20 | 衣服も革製品も、山羊の毛で作ったものも、木で作ったものもすべて、清めねばならない。」 | |
NUM31:21 | 祭司エルアザルは、戦いから帰還した兵士に言った。「主がモーセに与えられた律法の定めは次のとおりである。 | |
NUM31:22 | 金、銀、青銅、鉄、錫、鉛など、 | |
NUM31:23 | すべて火に耐えるものは、火の中を通すと清くなる。それ以外のものは、清めの水で汚れを清める。火に耐えないものは、すべて水を通さねばならない。 | |
NUM31:24 | 七日目に衣服を洗うとあなたたちは清くなる。その後で、宿営に入りなさい。」 | |
NUM31:25 | 主はモーセに言われた。 | |
NUM31:26 | 「あなたは、祭司エルアザルと共同体の家長たちと共に、捕虜として分捕った人間と家畜の数を調べ、 | |
NUM31:27 | 分捕ったものを戦いに出た勇士と共同体全体とに折半しなさい。 | |
NUM31:28 | 戦いに行った兵士から主にささげさせる分は、人、牛、ろば、羊それぞれ五百について一の割りである。 | |
NUM31:29 | あなたは、折半して与えたものからそれらを取って、主にささげる献納物として祭司エルアザルに与え、 | |
NUM31:30 | イスラエルの他の人々に折半したものからは人、および牛やろばや羊などの家畜それぞれ五十について一の割りで取って、主の幕屋を警護するレビ人に与えなさい。」 | |
NUM31:31 | モーセと祭司エルアザルは、主がモーセに命じられたとおりにした。 | |
NUM31:32 | 分捕ったもの、すなわち兵士が略奪したものの残りは、羊六十七万五千匹、 | |
NUM31:33 | 牛七万二千頭、 | |
NUM31:34 | ろば六万一千頭、 | |
NUM31:35 | 人は、男と寝ず、男を知らない女が全部で三万二千人であった。 | |
NUM31:36 | 戦いに出た者の分け前は、その半数であって、羊の数は三十三万七千五百匹、 | |
NUM31:37 | その羊のうち、主にささげる分は六百七十五匹、 | |
NUM31:38 | 牛は三万六千頭、そのうち主にささげる分は七十二頭、 | |
NUM31:39 | ろばは三万五百頭、そのうち主にささげる分は六十一頭、 | |
NUM31:40 | 人は一万六千人、そのうち主にささげる分は三十二人であった。 | |
NUM31:41 | モーセは、主に命じられたとおり、これらの分を主にささげる献納物として祭司エルアザルに渡した。 | |
NUM31:42 | モーセが兵士たちに折半した残り、すなわちイスラエルの人々に折半したもの、 | |
NUM31:43 | つまり共同体に折半したものは、羊三十三万七千五百匹、 | |
NUM31:44 | 牛三万六千頭、 | |
NUM31:45 | ろば三万五百頭、 | |
NUM31:46 | 人一万六千人であった。 | |
NUM31:47 | モーセは、主に命じられたとおり、折半してイスラエルの人々のものとなったものから、人および家畜をそれぞれ五十について一の割りで取り、主の幕屋を警護するレビ人に与えた。 | |
NUM31:48 | 部隊の指揮官である千人隊長、百人隊長がモーセの前に進み出て、 | |
NUM31:49 | 言った。「僕どもは、部下の兵士の人員点呼をいたしました。一名も欠けていません。 | |
NUM31:50 | わたしたちは、めいめいで手に入れた腕飾り、腕輪、指輪、耳輪、首飾りなど金の飾り物を献げ物として主にささげ、主の御前に、わたしたち自身の贖いの儀式をしたいのです。」 | |
NUM31:51 | モーセと祭司エルアザルは、彼らから金の飾り物をすべて受け取った。それらは良く細工されたものであった。 | |
NUM31:52 | 千人隊長と百人隊長が主にささげた献納物の金は、合計一万六千七百五十シェケルであった。 | |
NUM31:53 | しかし、兵士たちは、それぞれ略奪したものも自分のものとした。 | |
NUM31:54 | モーセと祭司エルアザルは、千人隊長と百人隊長から金を受け取り、臨在の幕屋に携えて行って、主の御前に、イスラエルの人々のための記念とした。 | |
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第32章 | ||
NUM32:01 | ルベンとガドの人々はおびただしい数の家畜を持っていた。彼らがヤゼルとギレアドの地方を見渡すと、そこは家畜を飼うのに適した所であったので、 | |
NUM32:02 | モーセと祭司エルアザルおよび共同体の指導者のもとに来て、言った。 | |
NUM32:03 | 「アタロト、ディボン、ヤゼル、ニムラ、ヘシュボン、エルアレ、セバム、ネボ、ベオンなど、 | |
NUM32:04 | 主がイスラエルの共同体の前で滅ぼしてくださった土地は、家畜に適した土地であり、僕どもは家畜を持っております。 | |
NUM32:05 | もし、わたしたちがあなたの恵みを得ますなら、この土地を所有地として、僕どもにお与えください。わたしたちにヨルダン川を渡らせないでください。」 | |
NUM32:06 | モーセはガドとルベンの人々に言った。「同胞が戦いに出ようとするのに、あなたたちは、ここにとどまるつもりなのか。 | |
NUM32:07 | なぜ、主が与えてくださる土地に渡って行こうとするイスラエルの人々の心を挫くのか。 | |
NUM32:08 | あなたたちの先祖も、わたしがカデシュ・バルネアから土地を見に遣わしたとき、同じことをした。 | |
NUM32:09 | 彼らはエシュコルの谷まで上って行って、土地を見たが、イスラエルの人々の心を挫いて、主が与えてくださる土地に行かせまいとした。 | |
NUM32:10 | その日、主は激しく憤り、誓って言われた。 | |
NUM32:11 | 『エジプトから出て来た者のうち二十歳以上の者は、一人として、わたしがアブラハム、イサク、ヤコブに誓った土地に入らせない。わたしに従いとおさなかったからである。 | |
NUM32:12 | ただし、ケナズ人エフネの子カレブとヌンの子ヨシュアは別だ。彼らは主に従いとおしたからである。』 | |
NUM32:13 | 主はイスラエルに対して激しく怒り、四十年にわたり、彼らを荒れ野にさまよわせられ、主が悪と見なされることを行った世代の者はことごとく死に絶えた。 | |
NUM32:14 | それなのに、罪人であるあなたたちが父に代わって立ち上がり、またもや主の激しい怒りをイスラエルの上に招こうとする。 | |
NUM32:15 | もし、あなたたちが主に背くならば、主はまたもや、この民を荒れ野に置き去りになさり、あなたたちがこの民全体を滅ぼすことになるであろう。」 | |
NUM32:16 | 彼らはモーセのもとに進み出て言った。「わたしたちはまずここに、群れのために羊の石囲いを作り、子供たちのために町を作ります。 | |
NUM32:17 | しかしわたしたちは、武装してイスラエルの人々の先頭に立って進み、彼らをその所に導いて行きます。土地の住民がいますので、子供たちには城壁のある町に住まわせねばなりません。 | |
NUM32:18 | わたしたちは、イスラエルの人々がそれぞれの嗣業の土地を受け継ぐまで、家には決して戻りませんが、 | |
NUM32:19 | ヨルダン川の向こうで、彼らと共に土地を受け継ぐつもりはありません。わたしたちの嗣業の土地はヨルダン川のこちら側、東側にあるからです。」 | |
NUM32:20 | モーセは彼らに言った。「もし、あなたたちがこのことを行い、主の御前に戦いのために武装し、 | |
NUM32:21 | 武装をした者が皆、主の御前にヨルダン川を渡って行き、主が敵を追い払ってくださり、 | |
NUM32:22 | その土地が主の御前に征服された後、あなたたちが戻るならば、あなたたちは主とイスラエルに対する責任を解かれ、この土地は主の御前にあなたたちの所有地となる。 | |
NUM32:23 | しかし、そのとおりにしないなら、あなたたちは主に対して罪を犯すのであり、その罪は身に及ぶことを知るがよい。 | |
NUM32:24 | 子供たちのために町を建て、羊のために石囲いを作りなさい。しかし、あなたたちが口に出したことは実行しなさい。」 | |
NUM32:25 | ガドとルベンの人々はモーセに言った。「僕どもはわが主の命じられたとおりにします。 | |
NUM32:26 | 子供たち、妻、羊、家畜はすべて、ギレアドの町々にとどまりますが、 | |
NUM32:27 | 戦いのために武装した僕どもは皆、わが主の命令に従い、主の御前に渡って行きます。」 | |
NUM32:28 | モーセは、彼らのことについて、祭司エルアザル、ヌンの子ヨシュアおよびイスラエルの人々の諸部族の家長たちに命じた。 | |
NUM32:29 | モーセは彼らに言った。「もし、ガドとルベンの人々が、あなたたちと共に、皆主の御前に戦いのために武装してヨルダン川を渡って行き、その土地があなたたちの前に征服されるなら、あなたたちはギレアドの土地を彼らの所有地として与えなさい。 | |
NUM32:30 | しかし、彼らが武装してあなたたちと共に渡って行かないならば、彼らはカナンの土地であなたたちの間に土地を持たねばならない。」 | |
NUM32:31 | ガドとルベンの人々は答えて言った。「主が僕どもに語られたとおりにします。 | |
NUM32:32 | わたしたちは主の御前に武装して、カナンの土地に渡って行きますから、わたしたちの嗣業の所有地は、ヨルダン川のこちら側になりましょう。」 | |
NUM32:33 | モーセは、ガドとルベンの人々、ヨセフの子であるマナセの半部族に、アモリ人の王シホンの王国、バシャン王オグの王国、すなわちその領内にある土地と町々、およびその周辺の町々を与えた。 | |
NUM32:34 | ガドの人々はこうして、ディボン、アタロト、アロエル、 | |
NUM32:35 | アトロト・ショファン、ヤゼル、ヨグボハ、 | |
NUM32:36 | ベト・ニムラ、ベト・ハランなどの城壁のある町々を建て、羊のために石囲いを作った。 | |
NUM32:37 | ルベンの人々は、ヘシュボン、エルアレ、キルヤタイム、 | |
NUM32:38 | ネボ、および後に地名を改めたバアル・メオン、シブマを建てた。彼らは、建てた町々に新しい名を付けた。 | |
NUM32:39 | マナセの子マキルの子らはギレアドに行き、そこにいたアモリ人を攻め、これを追い出した。 | |
NUM32:40 | モーセはギレアドをマナセの子マキルに与え、マキルはそこに住んだ。 | |
NUM32:41 | マナセの子ヤイルも行って、アモリ人の村々を占領し、それをハボト・ヤイルと名付けた。 | |
NUM32:42 | ノバも行って、ケナトおよびその周辺の村落を占領し、自分の名にちなんでノバと名付けた。 | |
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第33章 | ||
NUM33:01 | モーセとアロンに導かれて、部隊ごとに、エジプトの国を出たイスラエルの人々は、次のような旅程をたどった。 | |
NUM33:02 | モーセは主の命令により、出発した地点を旅程に従って書き留めた。出発した地点によれば、旅程は次のとおりである。 | |
NUM33:03 | イスラエルの人々は、第一の月の十五日にラメセスを出発した。すなわち、過越の翌日、すべてのエジプト人の目の前を意気揚々と出て行った。 | |
NUM33:04 | エジプト人はそのとき、彼らの間で主の撃たれたすべての初子を葬っていた。主は彼らの神々に裁きを下されたのである。 | |
NUM33:05 | イスラエルの人々はラメセスを出発して、スコトに宿営し、 | |
NUM33:06 | スコトを出発して、荒れ野の端にあるエタムに宿営した。 | |
NUM33:07 | エタムを出発し、バアル・ツェフォンの前にあるピ・ハヒロトの方に引き返し、ミグドルの前で宿営した。 | |
NUM33:08 | 彼らはピ・ハヒロトを出発し、海の中を通って荒れ野に入り、エタムの荒れ野を三日間旅して、マラに宿営し、 | |
NUM33:09 | マラを出発して、エリムに行った。エリムには十二の泉と七十本のなつめやしがあり、そこに宿営した。 | |
NUM33:10 | 彼らはエリムを出発し、葦の海のほとりに宿営し、 | |
NUM33:11 | 葦の海を出発して、シンの荒れ野に宿営し、 | |
NUM33:12 | シンの荒れ野を出発して、ドフカに宿営し、 | |
NUM33:13 | ドフカを出発して、アルシュに宿営し、 | |
NUM33:14 | アルシュを出発して、レフィディムに宿営したが、そこには、民の飲む水がなかった。 | |
NUM33:15 | 彼らはレフィディムを出発して、シナイの荒れ野に宿営した。 | |
NUM33:16 | 彼らはシナイの荒れ野を出発して、キブロト・ハタアワに宿営し、 | |
NUM33:17 | キブロト・ハタアワを出発して、ハツェロトに宿営した。 | |
NUM33:18 | 彼らはハツェロトを出発して、リトマに宿営し、 | |
NUM33:19 | リトマを出発して、リモン・ペレツに宿営し、 | |
NUM33:20 | リモン・ペレツを出発して、リブナに宿営した。 | |
NUM33:21 | 彼らはリブナを出発して、リサに宿営し、 | |
NUM33:22 | リサを出発して、ケヘラタに宿営し、 | |
NUM33:23 | ケヘラタを出発して、シェフェル山に宿営した。 | |
NUM33:24 | 彼らはシェフェル山を出発して、ハラダに宿営し、 | |
NUM33:25 | ハラダを出発して、マクヘロトに宿営し、 | |
NUM33:26 | マクヘロトを出発して、タハトに宿営した。 | |
NUM33:27 | 彼らはタハトを出発して、テラに宿営し、 | |
NUM33:28 | テラを出発して、ミトカに宿営し、 | |
NUM33:29 | ミトカを出発して、ハシュモナに宿営した。 | |
NUM33:30 | 彼らはハシュモナを出発して、モセロトに宿営し、 | |
NUM33:31 | モセロトを出発して、ベネ・ヤアカンに宿営し、 | |
NUM33:32 | ベネ・ヤアカンを出発して、ホル・ギドガドに宿営した。 | |
NUM33:33 | 彼らはホル・ギドガドを出発して、ヨトバタに宿営し、 | |
NUM33:34 | ヨトバタを出発して、アブロナに宿営し、 | |
NUM33:35 | アブロナを出発して、エツヨン・ゲベルに宿営し、 | |
NUM33:36 | エツヨン・ゲベルを出発して、ツィンの荒れ野、すなわちカデシュに宿営した。 | |
NUM33:37 | 彼らはカデシュを出発して、エドムの国の端にあるホル山に宿営した。 | |
NUM33:38 | 祭司アロンは、主の命令によってホル山に登り、そこで死んだ。イスラエルの人々がエジプトの国を出て第四十年の第五の月の一日であった。 | |
NUM33:39 | ホル山で死んだとき、アロンは百二十三歳であった。 | |
NUM33:40 | カナンの土地のネゲブに住むカナン人の王アラドは、イスラエルの人々が進んで来るのを聞いた。 | |
NUM33:41 | イスラエルの人々はホル山を出発して、ツァルモナに宿営し、 | |
NUM33:42 | ツァルモナを出発して、プノンに宿営し、 | |
NUM33:43 | プノンを出発して、オボトに宿営した。 | |
NUM33:44 | 彼らはオボトを出発して、モアブの国境にあるイイエ・アバリムに宿営し、 | |
NUM33:45 | イイエ・アバリムを出発して、ガドのディボンに宿営し、 | |
NUM33:46 | ガドのディボンを出発して、アルモン・ディブラタイムに宿営した。 | |
NUM33:47 | 彼らはアルモン・ディブラタイムを出発して、ネボの手前にあるアバリム山に宿営し、 | |
NUM33:48 | アバリム山を出発して、エリコに近いヨルダン川の対岸にあるモアブの平野に宿営した。 | |
NUM33:49 | 彼らの宿営は、ヨルダン川に沿ったモアブの平野にあるベト・エシモトからアベル・シティムに及んだ。 | |
NUM33:50 | エリコに近いヨルダン川の対岸にあるモアブの平野で、主はモーセに仰せになった。 | |
NUM33:51 | イスラエルの人々に告げてこう言いなさい。ヨルダン川を渡って、カナンの土地に入るときは、 | |
NUM33:52 | あなたたちの前から、その土地の住民をすべて追い払い、すべての石像と鋳像を粉砕し、異教の祭壇をことごとく破壊しなさい。 | |
NUM33:53 | あなたたちはその土地を得て、そこに住みなさい。わたしは、あなたたちがそれを得るように土地を与えた。 | |
NUM33:54 | 氏族ごとに、くじを引いて、その土地を嗣業として受け継がせなさい。人数の多いものにはその嗣業の土地を多くし、少ないものには嗣業の土地を少なくしなさい。くじの当たったところがその所有となる。あなたたちの父祖以来の部族ごとに嗣業の土地を受け継がせなさい。 | |
NUM33:55 | もし、その土地の住民をあなたたちの前から追い払わないならば、残しておいた者たちは、あなたたちの目に突き刺さるとげ、脇腹に刺さる茨となって、あなたたちが住む土地であなたたちを悩ますであろう。 | |
NUM33:56 | わたしは、彼らにしようと思ったとおりに、あなたたちに対して行うであろう。 | |
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第34章 | ||
NUM34:01 | 主はモーセに仰せになった。 | |
NUM34:02 | イスラエルの人々に命じて、こう言いなさい。あなたたちがカナンの土地に入るとき、嗣業としてあなたたちのものになる土地は、それぞれ境で囲まれたカナンの土地であって、それは次のとおりである。 | |
NUM34:03 | 南側は、エドムと国境を接するツィンの荒れ野に延びる。すなわち、その南境は、塩の海の南端を東の起点とし、 | |
NUM34:04 | そこからアクラビムの坂を南に向かい、ツィンを経て、カデシュ・バルネアの南に達する。そこから更に、ハツァル・アダル、アツモンを経、 | |
NUM34:05 | アツモンからエジプトの川に向かい、海に達する。 | |
NUM34:06 | 西境は大海の沿岸である。これが西境である。 | |
NUM34:07 | 北境は次のとおりである。大海からホル山まで線を引き、 | |
NUM34:08 | 更に、ホル山からレボ・ハマトに線を引いて、ツェダドの境に達する。 | |
NUM34:09 | 更に、境界線はジフロンを経て、ハツァル・エナンに達する。これが北境である。 | |
NUM34:10 | 東境は、ハツァル・エナンからシェファムに線を引き、 | |
NUM34:11 | シェファムからアインの東側のリブラに下る。更に境界線は、キネレト湖の東斜面を経て、 | |
NUM34:12 | ヨルダン川を下り、塩の海に達する。以上の境界線の内側があなたたちの土地である。 | |
NUM34:13 | モーセはイスラエルの人々に命じた。「これは、あなたたちがくじを引いて、嗣業として受け継ぐべき土地である。主はこれを九つの部族と半部族に与えよ、と命じられた。 | |
NUM34:14 | ルベンの子孫の部族とガドの子孫の部族は、それぞれ家系に従って、既に嗣業の土地を受けており、マナセの半部族もそれを受けている。 | |
NUM34:15 | この二つの部族と半部族は、エリコに近いヨルダン川の対岸、日の昇る東側に、彼らの嗣業の土地を既に受けている。」 | |
NUM34:16 | 主はモーセに仰せになった。 | |
NUM34:17 | あなたたちにこの土地を嗣業として分け与える人の名は、次のとおりである。すなわち、祭司エルアザルとヌンの子ヨシュアである。 | |
NUM34:18 | あなたたちは、各部族から指導者を一名選んで、土地を分け与えさせなさい。 | |
NUM34:19 | その人々の名は次のとおりである。ユダ族からは、エフネの子カレブ、 | |
NUM34:20 | シメオンの子孫の部族からは、アミフドの子シェムエル、 | |
NUM34:21 | ベニヤミン族からは、キスロンの子エリダド、 | |
NUM34:22 | ダンの子孫の部族からは、指導者ヨグリの子ブキ、 | |
NUM34:23 | ヨセフの子マナセの子孫の部族からは、指導者エフォドの子ハニエル、 | |
NUM34:24 | エフライムの子孫の部族からは、指導者シフタンの子ケムエル、 | |
NUM34:25 | ゼブルンの子孫の部族からは、指導者パルナクの子エリツァファン、 | |
NUM34:26 | イサカルの子孫の部族からは、指導者アザンの子パルティエル、 | |
NUM34:27 | アシェルの子孫の部族からは、指導者シェロミの子アヒフド、 | |
NUM34:28 | ナフタリの子孫の部族からは、指導者アミフドの子ペダフエル。 | |
NUM34:29 | 以上は、主がカナンの土地でイスラエルの人々に嗣業を分け与えることを命じた人々である。 | |
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第35章 | ||
NUM35:01 | エリコに近いヨルダン川の対岸にあるモアブの平野で、主はモーセに仰せになった。 | |
NUM35:02 | イスラエルの人々に命じなさい。嗣業として所有する土地の一部をレビ人に与えて、彼らが住む町とし、その町の周辺の放牧地もレビ人に与えなさい。 | |
NUM35:03 | 町は彼らの住む所、放牧地は彼らの家畜とその群れ、その他すべての動物のためである。 | |
NUM35:04 | レビ人に与える町の放牧地は、町の城壁から外側に向かって周囲千アンマとする。 | |
NUM35:05 | あなたたちは、町の外から東側に二千アンマ、南側に二千アンマ、西側に二千アンマ、北側に二千アンマ測り、町をその中央に置かねばならない。これが彼らの町の放牧地となるであろう。 | |
NUM35:06 | あなたたちは、人を殺した者が逃れるための逃れの町を六つレビ人に与え、それに加えて四十二の町を与えなさい。 | |
NUM35:07 | レビ人に与える町は、合計四十八の町とその放牧地である。 | |
NUM35:08 | イスラエルの人々の所有地の中からあなたたちが取る町については、大きい部族からは多く取り、小さい部族からは少なく取り、それぞれ、その受ける嗣業の土地の大きさに応じて、その町の一部をレビ人に与えなければならない。 | |
NUM35:09 | 主はモーセに仰せになった。 | |
NUM35:10 | イスラエルの人々に告げてこう言いなさい。あなたたちがヨルダン川を渡って、カナンの土地に入るとき、 | |
NUM35:11 | 自分たちのために幾つかの町を選んで逃れの町とし、過って人を殺した者が逃げ込むことができるようにしなさい。 | |
NUM35:12 | 町は、復讐する者からの逃れのために、あなたたちに用いられるであろう。人を殺した者が共同体の前に立って裁きを受ける前に、殺されることのないためである。 | |
NUM35:13 | あなたたちが定める町のうちに、六つの逃れの町がなければならない。 | |
NUM35:14 | すなわち、ヨルダン川の東側に三つの町、カナンの土地に三つの町を定めて、逃れの町としなければならない。 | |
NUM35:15 | これらの六つの町は、イスラエルの人々とそのもとにいる寄留者と滞在者のための逃れの町であって、過って人を殺した者はだれでもそこに逃れることができる。 | |
NUM35:16 | もし、人が鉄の道具でだれかを打って死なせた場合、その人は殺害者である。殺害者は必ず死刑に処せられる。 | |
NUM35:17 | もし、人を殺せるほどの石を手にして、だれかを打って死なせた場合、その人は殺害者である。殺害者は必ず死刑に処せられる。 | |
NUM35:18 | もし、人を殺せるほどの木の道具でだれかを打って死なせた場合、その人は殺害者である。殺害者は必ず死刑に処せられる。 | |
NUM35:19 | 血の復讐をする者は、自分でその殺害者を殺すことができる。彼と出会うとき、自分で殺すことができる。 | |
NUM35:20 | もし、憎しみを込めて人を突くか、故意に人に物を投げつけるかして、死なせるか、 | |
NUM35:21 | または、敵意を抱いて殴りつけて、人を死なせた場合、手出しをした者は必ず死刑に処せられる。彼は殺害者である。血の復讐をする者は、その殺害者に出会うとき殺すことができる。 | |
NUM35:22 | しかしもし、敵意もなく、思わず人を突くか、故意にではなく人に何かを投げつけるか、 | |
NUM35:23 | または、人を殺せるほどの石を、よく見もせずに人の上に落とすかして、人を死なせた場合、その人がその敵でもなく、危害を加えようとしたのでもないときには、 | |
NUM35:24 | 共同体はこれらの判例に基づいて、殺した当人と血の復讐をする者との間を裁かなければならない。 | |
NUM35:25 | すなわち、共同体は、人を殺してしまった者を血の復讐をする者の手から救い出し、共同体が、彼の逃げ込んだ逃れの町に彼を帰さなければならない。彼は聖なる油を注がれた大祭司が死ぬまで、そこにとどまらねばならない。 | |
NUM35:26 | しかしもし、人を殺した者が、逃げ込んだ逃れの町の境の外に出た場合、 | |
NUM35:27 | 血の復讐をする者が逃れの町の境の外でこれと出会い、血の復讐をする者が、人を殺した者を殺したとしても、彼には血を流した罪はない。 | |
NUM35:28 | なぜなら、人を殺した者は、大祭司が死ぬまで、逃れの町のうちにとどまらねばならないからである。大祭司が死んだ後はじめて、人を殺した者は自分の所有地に帰ることができる。 | |
NUM35:29 | これらは、あなたたちがどこに住もうとも、代々にわたって守るべき法の定めとせねばならない。 | |
NUM35:30 | 人を殺した者については、必ず複数の証人の証言を得たうえで、その殺害者を処刑しなければならない。しかし、一人の証人の証言のみで人を死に至らせてはならない。 | |
NUM35:31 | あなたたちは、死罪の判決を受けた殺害者の生命と引き換えに贖い金を受け取ってはならない。彼は必ず死刑に処せられなければならない。 | |
NUM35:32 | あなたたちは、祭司が死ぬまでは、逃れの町に逃げ込んだ者から贖い金を受け取って国に帰らせて、生活させてはならない。 | |
NUM35:33 | あなたたちは、自分のいる土地を汚してはならない。血は土地を汚すからである。土地に流された血は、それを流した者の血によらなければ、贖うことができない。 | |
NUM35:34 | あなたたちの住む土地、わたしがそこに宿る土地を汚してはならない。主であるわたしがイスラエルの人々のただ中に宿っているからである。 | |
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第36章 | ||
NUM36:01 | ヨセフの子孫の氏族のうち、マナセの孫で、マキルの子であるギレアドの子孫の家長たちが進み出て、モーセとイスラエルの人々の家長である指導者たちに訴えた。 | |
NUM36:02 | 「主はくじにより、土地を嗣業の土地としてイスラエルの人々に与えるように、わが主よ、あなたにお命じになり、わが主は、わたしたちの親族ツェロフハドの嗣業の土地をその娘たちに与えるように、主から命じられました。 | |
NUM36:03 | もしその娘たちが他の部族のイスラエル人のだれかと結婚するとしますと、娘たちの嗣業の土地はわたしたちの先祖の嗣業の土地から削られ、嫁いだ先の部族の嗣業の土地に加えられることになり、それは、くじによって割り当てられたわたしたちの嗣業の土地から削られてしまいます。 | |
NUM36:04 | イスラエルの人々にヨベルの年が訪れると、娘たちの嗣業の土地は嫁いだ先の部族の嗣業の土地に加えられ、その娘たちの嗣業の土地はわたしたちの父祖以来の部族の嗣業の土地から削られてしまいます。」 | |
NUM36:05 | モーセは、主の命令に従ってイスラエルの人々に命じた。「ヨセフの子孫の部族の言うところはもっともである。 | |
NUM36:06 | ツェロフハドの娘たちについて、主がお命じになったことはこうである。娘たちは自分を気に入ってくれた男と結婚してよい。ただ、父方の部族の一族の者とだけ結婚できる。 | |
NUM36:07 | イスラエルの人々の嗣業の土地が一つの部族から他の部族に移ることはなく、イスラエルの人々はそれぞれ、父祖以来の部族の嗣業の土地を固く守っていかなければならない。 | |
NUM36:08 | イスラエルの人々の諸部族の中で、嗣業の土地を相続している娘はだれでも、父方の部族の一族の男と結婚しなければならない。それにより、イスラエルの人々はそれぞれ、父祖伝来の嗣業の土地を相続することができる。 | |
NUM36:09 | 嗣業の土地が一つの部族から他の部族に移ることはないであろう。イスラエルの人々の諸部族はそれぞれ、自分の嗣業の土地を固く守ることができよう。」 | |
NUM36:10 | ツェロフハド家の娘たちは、主がモーセに命じられたとおりにした。 | |
NUM36:11 | ツェロフハドの娘たち、マフラ、ティルツァ、ホグラ、ミルカ、およびノアは、おじの息子たちと結婚した。 | |
NUM36:12 | 彼女たちがヨセフの子マナセを祖とする氏族の者と結婚したので、その嗣業の土地は、父の一族の属する部族に残った。 | |
NUM36:13 | 以上は、エリコに近いヨルダン川の対岸にあるモアブの平野で、主がモーセを通してイスラエルの人々に命じられた命令と法である。 |
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