万聖節(All Saints Day または、All Hallows Day)という既存のカトリックの祝祭は、サムハイン祭と同時に移されました。それで結局、「Hallow(神聖な)+eve(前夜)」は、ハロウィンとして知られることになったのです。しかし、古代のケルトの伝統の多くは消えることなく、そのまま温存されたのです。ほとんどの人々は、ハロウィンの暗い世界を知ることなく、豊穣を祝っています。これらの古代の伝統のうちのいくつかには、人身御供が含まれていることも知らずに。以下は、オカルトの専門家、ビル・シュネーバレン(Bill Schnoebelen)が、ドルイド僧が毎年この時期にやってきたことである、と言っていることです。ドルイド僧はベル(バアル神のことか)あるいはクロム(Chrom)といった名前で呼ばれた太陽神を崇拝していました。ドルイド僧は、太陽神が10月31日に死に、その後、死の王国、アンウィン(Anwynn)に行ったと信じています。サムハイン祭の目的は、太陽神の復帰に保険をかけることでした。それかせ「生贄」です。魔女さえ、サムハイン祭には人間の犠牲が含まれていることを認めています。動物と人間の血液の両方が、サムハイン祭におて、ベルを生き返らせるために必要であると考えられています。人間の血液は、死の王国、Anwynnの門を開くと考えられ、夜に向けて霊を解き放つと信じられていたのです。こうしたことから、10月31日は、幽霊に関係するようになったのです。
これは、単に歴史とは言えないものです。サムハイン祭は、異教徒によって、いまだに祝われており、彼らの「宗教のカレンダー」では、もっとも厳粛なセレモニーになっているのです。もちろん、このことを教示しているのはビル・シュネーバレンだけではありません。実際、ナショナル・ジオグラフィックの1977年5月の記事には、ハロウィンとは、「最初に生まれた子供が犠牲として捧げられる」時のことであると認められていると書かれています。つまり、ハロウィンとは、今日、アメリカ人の大半が祝っているような陽気で明るい祝祭などではないのです。他のハロウィンの伝統もまた、古代ケルトのドルイドの慣習に根差しています。因みに、ドルイドの生贄の儀式は凄惨を極めるものであったことは、よく知られていることです。たとえば、ジャック・オ・ランタンが、どこから来たのか。ここに、ビル・シュネーバレンの解説があります。アメリカでは、カボチャが使われていますが、ヨーロッパでは、多くの場合(野菜の)カブ、あるいはその中のろうそくを入れた髑髏が使われています。カボチャやカブを切り込んで作る恐ろしい顔は、その祝祭の夜、非力な悪魔を追い出す神、サムハインを表しています。ジャック・オ・ランタンの中の灯りは、「妖精の火」、あるいは「鬼火」を記号化したものです。これは夜じゅう徘徊する道に迷った魂であると考えられました。コスチュームを着て盛装し、トリック・オア・トリートに出かける伝統は、これもまたドルイドから来ているものです。以下はCBN.comにポストされた記事からの抜粋です。
たとえば、古代のドルイドでは、「家々の周りに群がると考えられていた幽霊は、御馳走が並べられたテーブルに迎え入れられた、とあります。祝宴の終わりには、仮面をかぶり、コスチュームを着た死者の魂を代表する村人が、村の周辺を行進しながら幽霊たちを遠くに連れていく」という話があります。先に述べたように、ハロウィンとは、いたずら好きな悪霊が、自由に徘徊する夜のことであると考えられていました。現代のポルターガイスト伝説のように、いたずらを働く霊は、生きものたちをからかうので、それで、コスチュームを着ることによって彼らから「隠れる」ことは有利だと考えたのです。マスクとコスチュームは、幽霊を脅して追い払うか、あるいは幽霊に見つからないようにするために着用されました。アイルランドでは、ハロウィーンの日没後は幽霊と霊魂が歩き回ると考えられました。彼らは、霊魂を寄せ付けないように、ロウソクやランプを点けたのです。また、彼らが外出するときは、霊魂を怖がらせたり、霊魂が人間と分からないようにするために、コスチュームやマスクを着けて出かけたのです。こんなこと迷信さ。「私には関係ない」と言うかも知れません。しかし、関係なくても入ってきてしまうのです。
悪魔崇拝者にして有名なオカルト著述家として知られているアントン・ラヴェイが書いた「サタニック・バイブル」の96ページに、このように書かれています。「自分の誕生日後、二つの大きな悪魔の祝日は、ヴァルプルギスの夜(Walpurgisnacht:4月30日の夜)と、ハロウィンである」。事実、アントン・ラヴェイは、1966年4月30日のヴァルプルギスの夜に、カリフォルニア州サンフランシスコに「悪魔教会」を設立しました。ラヴェイは1997年に死去するまで教会の司祭長を務めたのです。コルナ(corna)という指でつくる、あるロックミュージシャンなどが、よくやっているハンドサイン。これは、動物の「角」を表しています。それは、悪魔のバフォメットをかたどったシンボリズムとも言われています。悪魔崇拝者であることを表明するときのサインです。もっとも分かりやすいは、ディズニーが日本の子供たちの夏休みに合わせた映画「Maleficent」のアンジェリーナ・ジョリー演じる悪魔。これこそが、バフォメットです。アンジーは、日本の子供たちに対するサタニズムの布教を請け負ったのです。親は、もっと敏感にならなければならない。下の動画は、カリフォルニア州ロサンゼルス近郊のアナハイム市のディズニーランド。このお土産物店の中に、バフォメットをかたどったものが、いくつかあります。見つけられますか?
ディズニー?ディズニーはサタニズムのオカルト磁場です。コルナは、1960年代に、アントン・ラヴェイによって広められた悪魔崇拝のマークであることは、世界中の多くの人の知るところとなっています。
mag20141030-8.jpg 悪魔教会でコルナを普及させるアントン・ラヴェイ
このように、本人が知っていようが、そうでなかろうが、サタニズムは、そっと忍び込んでくるのです。すると、その人間たちは、サタニズムの布教者として使われることになります。要するに、ハロウィンの参加者も、サタニズムの布教に駆り出されている、ということです。滑稽でもあり、なんとも悲しいことです。まだ、ほとんどの人が、ハロウィンが精霊と触れ合うための夜であると本当に信じているのです。ハロウィンの夜、人々は知らないうちに魔界と接触していることになるのです。とにもかくにも、子供にゾンビや吸血鬼の格好をさせて、お祭りだなどと騒いでいる大人たちは、頭がおかしいか、商売のためにやっているか、どちらかだということです。