ネオシオニズムの悪魔論理と行為について

 更新日/2024(平成31.5.1栄和/令和6).5.12日

 (れんだいこのショートメッセージ)
 「ネオシオニズムの悪魔論理と行為について」と題したが、正確には「ユダヤ人の歴史的な悪魔論理と行為について」とすべきかも知れない。この場合「ユダヤ人一般」が問題なのではない。ユダヤ教ないしタルムードその他律法に胚胎する選民主義とそれによる徹底した自己都合的正義の振り回しを問題にしている。これに被れると、「悪魔論理と行為」を誘引し始め、それが為に「ユダヤ人が排斥される」という負の歴史に漂うことになる。過去はそうであったが、2005年初頭現在は違う。その彼らの論法と行為が世界を席巻している。この辺りを本稿で考察したい。

 2005.3.25日再編集 れんだいこ拝


【「ユダヤ人は果たして被害民かー通説にれんだいこが疑問するー」】
 ユダヤ人に対する現在の通説的理解は、「悲劇の流浪の民であり、中世の数百年間ゲットーに押し込められ、賎業に従事させられ、第二次世界大戦ではナチスにより民族大虐殺の悲劇に見舞われ、戦後母国イスラエルをパレスチナに建国したものの在地パレスチナ民との軋轢が絶えない可愛そうな人たちである」ということになろうか。この見地から、「ホロコースト」が語られ、「アウシュヴィッツ」が語られ、「アンネの日記」が読まれ続けている。

 しかし、公正に見れば、ユダヤ人のそのようなプロパガンダは神通力を失っている。今やイスラエルは加害者として立ち現われており、米英ユ同盟を結成し、世界を席巻しつつある。その過程で、ユダヤ人達による人類史上最も残虐な侵略、殺戮が繰り広げられている。イスラエル建国以来のパレスチナの民の悲劇を見よ。「パレスチナ人に残虐の限りをふるうイスラエルの蛮行」には目に余るものがある。ブッシュの国際法を全く無視した聖戦論法を見よ。米英ユ軍の戦術核兵器の開発及び使用の実態を見よ。その他悪の限りの残虐兵器を見よ。アフガン戦争でのガンタナモ監獄、イラク戦争での無差別爆撃、市民殺傷、病院・モスク襲撃、アブグレイブ収容所の惨劇、都市ファルージャでの蛮行を見よ。人道法の悉くを蹂躙しているではないか。これらにイスラエル諜報機関モサドが深く関与していることが知られつつある。その例証には事欠かない。

 「なぜ、自らの被害の歴史に学んで他民族にも優しくなれないのか」という疑問が生まれつつある。皮肉なことに、その余りの酷さに「ユダヤ・ナチズム」なる造語が生まれている。ナチズム観は精査を要すると思われるので、正確にはズバリ、ネオシオニズムと云うべきだろう。

 この現象から思慮すべきは、「ユダヤ人は通説で云われるような果たして被害民としてのみみなされるべきか」ということであろう。極東の一隅で自前の文明を保持してきた日本は、西欧史上のユダヤ民と近接民族との血で血をを争う軋轢を知らない遠方民族である。故に、疎い面と客観的に評し得る両面の見方ができよう。その史観でもっての「ユダヤ人問題へのアプローチ」こそ望まれているのではなかろうか。

 2005.2.13日 れんだいこ拝

【「ユダヤ人の歴史的サタニズムと如何に対決すべきかーれんだいこが賢考するー」】
 れんだいこは、ユダヤの民一般をして原罪的に批判しようというのではない。古来よりこの民の指導者グループに立ち現れたサタニズム(悪魔主義)を的確に認識しようとしているに過ぎない。その指導者グループの思想も、その中に分け入ってみれば複雑に分岐しており対立している。問題は、常にサタニズム派の方が勝利し、よからぬ策動に日々明け暮れてきたという歴史にこそある。

 優秀とされるユダヤ人の頭脳が落ち着く先はいつもこのサタニズムである。それは何もユダヤ人に限ってという訳ではないが、その教義及び理論体系と実践が組織立っている点で、他の民族のそれは足元にも及ばない。それほど究極のサタニズムを体現しているのがユダヤの頭脳である。その概要は、「タルムード考」で考察する。

 サタニズムにどう立ち向かうべきか、究極的にはユダヤ人自身が解決することだろうけれども、現下の米英ユ同盟のサタニズムに対してはもはや一刻の猶予も許されない。そういう訳で、れんだいこがこの問題を素描する。

 ユダヤ人が自前国家を維持していた時に於いては、強権政治で近隣地域を簒奪侵略し絶え間ざる戦争過程にあった。その例証には枚挙の暇がない。ユダヤ人が離散民族としてある時に於いては、各地に散ったその先々で当該国家の生き血を吸ってその国家及び文明を衰退させてきた。その例証にも枚挙の暇がない。いずれにせよ、他の民族間のように相容れながら存立しあうということが根本的にできない独裁民族であることが判明する。

 これを文明的に如何に解決せんか。ユダヤの民は、手前勝手な処方箋を示している。それによると、賎民ゴイムの特性は治癒し難きをもって、選民ユダヤの民が世界を征服し諸民族を組み敷く時に解決すると。つまり、世界征服永久革命論を唱えている。しかし、彼らが描く政治体制は、一部の有能指導部による祭政一致世界であり、控えめに表現しても戯画的なそれでしかない。とても実現する訳でもなく、実現したとしてもトンデモ世界が待ち受けているだけという代物である。

 我々は、サタニズムの世界支配処方箋に対して如何なる代替物を対置すべきか。それが人類史上の課題である。その昔も今も、人類はこの問題で悩ませしめられている。過去、これを鋭く問うたのがイエスであった。西欧史上その後において、イエスに比すべき者は生まれていない。そのイエス教義が、西欧諸国でキリスト教として受容され体制化してきた。この間、ユダヤ教徒は社会の隅に追いやられてきた。約一千年間この状態が続く。今になって思うに、これは、独特の悪しきユダヤ式サタニズムを封じ込める賢明な処方箋であった。

 この仕組みが崩れた時から近代が始まる。近代から現代は、独特の悪しきユダヤ式サタニズムの復権過程であり、現代は彼らが栄耀栄華しつつある時代といえる。過去と違うところは、現代サタニズムは科学を駆使し、その威力を存分に発揮させて彼らの願望を実現させようとしているところにある。従って、これに抗するには、抗する側にも科学を操る能力が要ることになる。しかし、この方向にもワナが仕掛けられており、無間地獄に陥る可能性がある。

 さすれば如何にせんか。それを問うのが本稿の眼目である。れんだいこは、サタニズムの内容が深いだけにそれに代わる救済思想としても又深くなければならぬと考える。そういう観点から見渡して、中山みきのかんろだい思想に注目している。かんろだい思想とは何か。一言で言えば「たすけあい」である。これについては、「かんろだいの理」で考察する。

 2005.3.27日 れんだいこ拝

 「★阿修羅♪ > 戦争b25」の「かぶ 日時 2024 年 5 月 12 日」「イスラエル
軍は無差別に拘束したガザの人びとをネゲブ砂漠の劣悪な収容所で拷問
(櫻井ジャーナル)
」。
 イスラエル軍は無差別に拘束したガザの人びとをネゲブ砂漠の劣悪な収
容所で拷問

 https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202405120000/
 2024.05.12 櫻井ジャーナル
 ​ネゲブ砂漠にあるイスラエル軍の軍事基地には収容所があり、パレスチナ人が劣悪な環境の中で拘束され、拷問されている​という。その様子をCNNが伝えている。ネオコンの広報機関のひとつとみなされているメディアがこうした話を明らかにしたのだ。アメリカとイスラエルとの間に亀裂が入っていることは事実なのだろう。何千人もの人びとが拘束されているが、その多くはイスラエル当局が適切な手続きを経ていない。それでも無期限に投獄できる法律が作られている。CNNによると、拘束されている人びとは人間扱いされず、拷問だけでなく、常に手錠をかけられていたために負傷し、手足を切断される人もいて、放置された傷口の腐敗臭が充満していたという。

 アメリカのジョージ・W・ブッシュ政権は2003年3月、アメリカ主導軍を使ってイラクを先制攻撃し、サダム・フセイン体制を破壊して100万人を超すと見られるイラク人を殺害した。その際、アメリカの軍や情報機関は戦闘員も非戦闘員も関係なく拘束して拷問を繰り返し、少なからぬ人が殺されたと言われている。そうした行為を正当化するため、ブッシュ政権は「敵戦闘員」というタグを考え出し、捕虜の待遇について定められたジュネーブ条約(第3条約)も刑事訴訟手続きも無視することにした。

 アメリカによる拷問の実態が初めて発覚したのはイラクのアブ・グレイブ収容所において。アブ・グレイブを含むイラクの収容所で拷問が横行、死者も出ているとAPが2003年11月に報道、軍隊の内部でも調査が始まった。この収容所ではCACI、タイタン、ロッキード・マーチンのようなアメリカ企業の社員が尋問官や通訳として働き、人道に反する方法を使っていたことが明らかにされた。
(William D. Hartung, “Prophets of War”, Nation Books, 2011)

 アブ・グレイブ収容所を管理していたのはアメリカ軍の第800憲兵旅団で司令官を務めていたジャニス・カルピンスキー准将。2004年1月に停職になったが、その5カ月後、BBCに対し、収容所内で拷問が行われていたセクションを管理していたのは軍の情報部であり、彼女は実態を把握していなかったと主張する。当時、収容所内で撮影された写真が外部に漏れていたが、これについて彼女は兵士が独断で撮影することはありえないと主張、収容所にイスラエル人の尋問官がいたともしている。カルピンスキーは2005年5月、准将から大佐へ降格になった(BBC, 15 June 2004)

 アメリカでは治安対策をイスラエルに学んでいる。収容所にイスラエル人の尋問官がいても不思議ではない。アメリカやイスラエルの収容所における残虐行為とガザでの虐殺は関連している。

 ガザで殺されているパレスチナ人はイスラエル軍とハマスとの戦闘に巻き込まれたのでなく、イスラエル軍に虐殺されているのだ。これは民族浄化作戦だ。その作戦を支えてきたのがアメリカ、イギリス、ドイツをはじめとするNATO諸国、あるいはインドなどにほかならない。

 アラブ系の人びとが住んでいたパレスチナでシオニストがイスラエルの「建国」が宣言したのは1948年5月14日のこと。シオニストとはエルサレムの南東にあるシオンの丘へ戻ろうという「シオニズム運動」の信奉者で、ユーフラテス川とナイル川で挟まれている地域はユダヤ人の所有物だと考えていた。その計画を実現するため、破壊と虐殺を続けているのだ。ヨーロッパから移住してきた人びとがアメリカで行ったことを繰り返しているとも言える。

 イギリス政府は1838年にエルサレムで領事館を建設、その翌年にはスコットランド教会がパレスチナにおけるユダヤ教徒の状況を調査し、68年2月から12月、74年2月から80年4月までの期間、イギリスの首相を務めたベンジャミン・ディズレーリは1875年にスエズ運河運河を買収した。買収資金を提供したのは友人のライオネル・ド・ロスチャイルドだ。(Laurent Guyenot, “From Yahweh ToZion,” Sifting and Winnowing, 2018) ディズレーリは1881年4月に死亡、その直後からフランス系のエドモンド・ジェームズ・ド・ロスチャイルドがテル・アビブを中心にパレスチナの土地を買い上げ、ユダヤ人入植者へ資金を提供しはじめた。

 シオニズムという用語を1893年に初めて使用したのはウィーン生まれのナータン・ビルンバウムで、近代シオニズムの創設者とされている人物は1896年に『ユダヤ人国家』という本を出版したセオドール・ヘルツルだが、いずれも「熱心なユダヤ教徒」ではなかったようだ。


 イタリアのジェノバに生まれたクリストバル・コロン(コロンブス)がカリブ海のグアナハニ島に上陸したのは1492年。ピューリタンたちを乗せたメイフラワー号がにマサチューセッツのプリマスに到着したのは1620年12月。「ピルグリム(巡礼者)・ファーザーズ」と呼ばれているプリマスについたピューリタンは「新イスラエル」を建設していると信じていたという。

 イギリスでは16世紀に自分たちを「失われた十支族」の後継者だと信じる人が現れた。旧約聖書の記述によると、イスラエル民族の始祖はヤコブ。彼には12人の息子があり、それぞれ支族を形成するのだが、そのうちユダ族とベニヤミン族の後裔とされる人びとが「ユダヤ人」と呼ばれている。残りは行方不明で、旧約聖書を信じる人びとから「失われた十支族」と呼ばれている。勿論その話は神話であり、背景に史実があるかどうか不明だ。

 スチュワート朝のジェームズ6世も自分を「失われた十支族」の後継者であり、イスラエルの王だと信じていたという。そのジェームズ6世の息子、チャールズ1世は「ピューリタン革命(17世紀半ば)」で処刑されたが、その「革命」で重要な役割を果たした人物がピューリタンのオリヴァー・クロムウェル。その私設秘書を務めていたジョン・サドラーもジェームズ6世同じように考えていた。シオニズムはこの時代から始まる。これがイギリスの権力者がパレスチナを侵略し、アラブ系住民を虐殺してきた背景でもある。





(私論.私見)