その4 改宗ユダヤ人の秘密結社考

 (最新見直し2010.05.27日)

 (れんだいこのショートメッセージ)

 改宗ユダヤ人の秘密結社として、フリーメーソン、テンプル騎士団、マルタ騎士団、聖ヨハネ騎士団、イエズス会がある。これらがローマ・カトリックを裏から操るようになる。その後、イルミナティー、オプス・ディ、ピルグリム・ソサエティーが結社され、勢力を伸ばしていくことになる。

 桐生操・氏の「世界史・秘密結社ミステリー」(にちぶん文庫、1995.5月初版)参照する。

 桐生氏は、次のように述べている。
 「一般に行き渡る世界の近世史には、本当は“何”が世界を動かしてきたかと云う事が故意に触れられていないが、その原動力になっている勢力こそが、秘密結社なのだ。秘密結社を知ることは、現在の世界情勢を陰で操っている、真の黒幕を知ることである」。


【テンプル騎士団】
 12世紀の十字軍の時代、聖地エルサレムを異教徒の手から奪回するために創られた教団。当時のエルサレム王が、ソロモン神殿の近くに宿舎を与えたためテンプル(聖堂)騎士団と呼ばれることになった。当初は8名のフランス人系騎士で結成された。王侯貴族から寄付を集め、各国に本部を持つようになった。フランス、イタリア、スペインなどに広大な修道院領を有し、金融業にも手を出し、国王を上回る勢力を持つようになった。フランスでは国王に金を貸し付けていた。フランス国王のフィリップ4世(1268-1314)が、法王クレメンス5世に働きかけ、テンプル騎士団弾圧に乗り出した。

 1307年、フランス在住のテンプル騎士が一斉に逮捕された。検挙の先頭に立ったのは、フィリップ4世の宰相として辣腕をふるったギョ―ム・ド・ノガレ。容疑は、
1・キリスト教否認、2・悪魔礼拝、3・性交秘儀。4・入会イニシエーション秘儀、5・男色の罪」。長期にわたる裁判と拷問の末、騎士団の総長ジャック・ド・モレーほか、多数の騎士が火刑に処せられた。

 テンプル騎士団の秘伝的な儀式、戒律が注目される。入団式の際、新入会者に対して十字架にツバを吐きかけたり、足で踏みつけるよう求めたと云う。新入会者は互いに裸にさせられ、集団の掟を守ることを誓わせられた。騎士団の長老による性器接吻、男色行為を強制されたとまでする説もある。

【慈善カルメル商会】
 1839年頃、フランスのリヨンで、ヴァントランスが「教会を蘇らせ、大天使の名指しした人物を王位につける」使命を感得し、開教した。奇蹟を起こすことにより信者を獲得していった。奇蹟を記録した文書は、ヴァントランス文庫としてリヨンに保存されている。1848年頃、「我こそ預言者エリヤの再来なり」と唱え始めた。1875.12.7日、逝去。

 1854年、フランスのリヨンの宗教家ジョセフ・アントワヌ・ブーランが、新教団を設立。慈善カルメル商会のヴァントランスと交流する。1875年、ヴァントランスが死ぬと、その後継を自認。ヴァントランスが預言者エリヤの化身としていたのに対し、ブーランは洗礼者ヨハネの化身と自称した。

【薔薇十字カバラ会】(「タロット・薔薇十字団」その他を参照する。)
 「薔薇十字カバラ会」とは何者か。

 「薔薇十字団」(ばらじゅうじだん the Rosicrucians)は、ドイツで、1614年、「世界の改革」、「ファーマ・フラテルニタティス」(「薔薇十字団の名声」)、1615年、「コンフェッシオ・フラテルニタティス」(「薔薇十字団の信条告白」)が立て続けに刊行されることにより知られるところとなった。これらの書は、薔薇十字団の創立者クリスティアン・ローゼンクロイツの履歴と思想と世界変革の意志を紹介していた。薔薇十字団を「第3のエリヤ」創設の新教団と認め賞賛する書簡などが添付されていた。これら3冊の薔薇十字団の基本文書はすべて匿名で出版されたが、のちにドイツの牧師ヨハン・ヴァレンティ・アンドリーエ(1586-1645)が、自分が『科学の結婚』の著者だと明かした。『名声』、『告白』の著者の最有力候補でもある。

 それによれば、ローゼンクロイツは、1378年から1484年まで100年余生きた人物で、16歳の時、中東を旅してアラビアのとある都市に辿り着き、東方の聖なる秘密を説いた「Mの書」を授けられた。その後、神秘学に通じ、ドイツで薔薇十字団を結成する。106才で死去するまで活動し、7人の忠実な弟子に後事を託した。彼らが「薔薇十字団」の創設メンバーとなる。

 初出:《正義》は我にあり

 「薔薇十字団」(ばらじゅうじだん the Rosicrucians)は、17世紀、ドイツで結成されたといわれる秘密結社である。その存在は、1614年より知られることになった。ヨーロッパには古代から受け継がれる神秘主義の源流がいくつかある。一つはグノーシス主義(紀元前4世紀頃エジプト)で、宇宙や万物を霊(上位世界)と物質(下位世界)に分ける。物質界の創造神により真の姿について無知な人間のうち、霊知(グノーシス)を受けた者だけが世界の仕組みを知ることができるとする。もう一つはカバラ(ユダヤ教神秘主義)で、中世スペインのユダヤ人や16世紀のイサク・ルリアによって発展。セフィロト(生命の樹)で表される宇宙論を提唱。ヘブライ語を叡智を秘めた文字とし、キリスト教に組み込む。

 これらの古代神秘主義は15世紀、ルネサンス期のイタリアで研究され深められた。それが12世紀頃から同じく神秘主義が高揚したドイツに到達して融合。医師にして錬金術師のパラケルスス(1493-1541)などの「オカルト史の大人物」が生まれる。その後、ルターの宗教改革(1517年)など、世間では激変する社会や宗教感への不安が膨らんでいた。人々は世界終末思想に傾倒し、イタリアの修道院長ヨアキム(1145?-1202)の預言に注目した。この中で16世紀は、アンチキリストの期間が終わり、救世主「第3のエリヤ」の新教団創設によって平和な「聖霊の時代」が訪れる時期と考えられた。神秘家たちは「第3のエリヤ」や「聖霊の時代」開始年代を推定する書籍を次々発表した。そのうちの1冊がシュトゥディオンの『ナオメトリア』(1604年)で、1620年をアンチキリスト終焉の年とした。また出版年は天地創造のときと同じ惑星配置とされて占星術で注目された。「薔薇十字団」は、「神秘主義に基づく賢者の知恵(魔術)の探求」がヨーロッパで高じる中で出現した。クリスティアン・ローゼンクロイツ(1378-1484)が創設者とされるが架空の人物である。団自体も最初は架空の団体として本に著わされた節があるが、その理念に共感した支持者によって現実に結成され、現代まで継承されている。

 1614年、ドイツで「ファーマ・フラテルニタティス」(「薔薇十字団の名声」)が刊行されることにより知られるところとなった。同書は、クリスティアン・ローゼンクロイツが中東を旅して神秘学に通じ、ドイツで薔薇十字団を結成して106才で死去するまでの生涯を描いている。1604年に団員が発見し、再び隠したという彼の墓は1620年に再発見され、そのときこそ団員は世間に存在を明らかにして世界を変革するという(この1604年と1620年は、前述の『ナオメトリア』の影響を受けて設定された年代とみられる)。薔薇十字団を「第3のエリヤ」創設の新教団と認め賞賛する書簡などが添付された。翌1615年、「コンフェッシオ・フラテルニタティス」(「薔薇十字団の信条告白」)が出版され、『名声』を補足する啓蒙書。神への信仰と旧組織の改革の必要性が叫ばれている。同年、「科学の結婚」。ある隠秘学者(ローゼンクロイツ)が王と女王の結婚式に招待され、試練の旅の末に黄金の石の騎士団に選ばれ、神秘学の奥義を極めるまでの物語。その文章は暗号や隠喩で覆い尽くされ、神秘的というより錯乱的にも感じられる。

 これら3冊の薔薇十字団の基本文書はすべて匿名で出版されたが、のちにドイツの牧師ヨハン・ヴァレンティ・アンドリーエ(1586-1645)が、自分が『科学の結婚』の著者だと明かした。『名声』『告白』の著者の最有力候補でもある。

 一連の薔薇十字文書は賛否両論を巻き起こし、関連書が多数出版された。その中で、ドイツで最も著名な錬金術的医師のマイアー(1568-1622)が賛成派に回ったため、世間の評価は上がった。当時のドイツでは新興ドイツ民族主義による結社ブームが起きていた。おそらくアンドリーエはこの流行に乗っかり、世間が期待する要素をもつ架空の結社を通して持論を発表したにすぎない。しかし、支持者によって団の理念に古代の秘密教義や錬金術などの新しい要素が加えられ、だんだんと団の存在が現実味を帯びていった。薔薇十字思想はドイツからイギリスへ波及し、社会・科学・哲学的見地やオカルト的見地から注目された。フランシス・ベイコンやデカルトなども興味を持っていたという。

 17世紀ドイツで一大ブームを起こした後、薔薇十字思想は一旦下火になった。それが約100年後、レナトゥス牧師によって錬金術的薔薇十字思想として復古した。これに異国風の儀式や大げさな称号をもつフリーメイソンの分派「スコティッシュメイソン」の手法が流入し、「黄金薔薇十字団」が現実に存在し始めた。古い薔薇十字団と黄金薔薇十字団の大きな違いは、錬金術の扱いにある。初期の団の考えでは内的(霊的)充実を尊び、外的要素である錬金術を非難してさえいた。対して黄金薔薇十字団ではフリーメイソンの影響で錬金術が活発で、黄金錬成や錬金霊液(エリクシル)生成などを行った。また、ヘブライ語(大アルカナ参照)を神的起源をもつ文字として重要視し、輪廻転成を信じた。

 1766年、オーストリアで薔薇十字禁止令が発布され、勢力を弱めた。1767年、第一の改革で組織が整備され(支部の設置、人員制限)、聖書色が強まった。1777年には第二の改革が起き、位階制度と儀礼が整備された。位階には9つあり、それぞれに象徴する数や記号・色、集会の日時場所、教材、入会費などが設定された。上から2番目に高い第8位「マギステル」の導師(師匠)は「ゆで卵からヒナを孵す能力がある」といわれた。

 1781年、プロイセン王フリードリヒ・ウィルヘルムは、既に団員だった侍従の勧めで黄金薔薇十字団に入団する。フリードリヒはベートーヴェンやモーツァルトを庇護するなど芸術に造詣深い人物だったが、政治には優柔不断で、団での師匠であるヴェルナーの言うままに国の中枢に団員を多数迎えた。しかし、1797年の王の薨去によって薔薇十字勢力は宮廷から一掃された。

 18世紀のフランスには、フリーメイソン系とは別の薔薇十字協会が存在した。1888年にはド・ガイタ侯爵とペラダンが「薔薇十字=カバラ教団」を設立。神秘学の古典の研究、瞑想での霊的なものとの交流などを目的とした。1890年、ペラダンが離反し「カトリック薔薇十字=聖杯神殿教団」を設立。聖霊の支配する時代の到来を見据えて慈善事業を行った。また芸術活動を展開し、絵画展覧会・演劇・演奏会を催した。この教団は1897年のペラダンの死去で消滅したが、薔薇十字=カバラ教団は長く存続し、のちに多数の分派を生み出した。現代のアメリカの多くの薔薇十字グループが、このフランス分派を祖とすると名乗っている。

 イギリスでは1860年代以前に、フリーメイソン系の「イギリス薔薇十字協会(SRIA)」が起こり、薔薇十字思想の研究を行っていた。その会員のウェスコットらが中心となり、1888年に「黄金の夜明け団」を創立する。それまでのオカルト学を結集し、カバラ・錬金術・タロット・占星術・薔薇十字思想などを融合させた一大結社で、黄金薔薇十字団の位階を有した。さらに上位には内的結社「紅薔薇=黄金十字(RRAC)」があり、ローゼンクロイツの墓所を発見する過程を再現した儀礼を用いた。

 黄金の夜明け団員だったA・E・ウェイトは魔術的要素を嫌い、1914年に「薔薇十字教団」を設立した。これも「黄金薔薇十字の至聖なる教団」という上位結社をもっていた。教団は1942年のウェイトの死去で消滅するが、のちに復活し、フリーメイソン的に修正されて現代に至る。ウェイトは、現在主流のタロットの1つである「ライダース版」の作者でもある(タロットカード参照)。

 アメリカには、1690年代にはドイツ移民による萌芽が既にあったといわれるが、本格的になったのは19世紀からである。1879年にスコットランド薔薇十字協会のフィラデルフィア支部が設置されたのを始めに、翌年、統括組織「アメリカ共和国(のち合衆国)薔薇十字協会(SRICF)」が発足。各地に支部が置かれ、現在も存続している。

 1886年、薔薇十字カバラ会と慈善カルメル商会が抗争。1891年、ブーラン逝去。享年69歳。

 1890年、薔薇十字カバラ会のペラダンが脱会し、カトリック薔薇十字会を創立。1918年逝去。

 現在あるアメリカの薔薇十字組織として最も大きなものは、1925年にルイスが設立した「古代神秘=薔薇十字教団(AMORC)」で、カリフォルニアに町の1ブロックをしめるエジプト風の本部を有し、世界中に会員をもつ。この地位は、クライマー設立の「薔薇十字友愛団」との激しい論争の末に得たものである。ほかに、占星術を重視するハインデル設立の「薔薇十字教団」、薔薇十字劇場を運営する「薔薇十字コロナ教団」などがある。

 「★阿修羅♪ > Ψ空耳の丘Ψ58 」のあのに氏の付け投稿「薔薇十字団の謎  (薔薇十字団とは何者であったのか)」を転載する。

 薔薇十字団の謎  (薔薇十字団とは何者であったのか)

 1、薔薇十字団 の起源

 Wikipediaによれば、薔薇十字団 ( Rosenkreuzer ローゼンクロイツァー 、der Rosenkreuzer 、 der Rosenkreuzerbruderschaft )は17世紀のドイツから出てきた。当時はガリレオの時代で、カトリック・ヴァチカンの勢力の絶対的な時代であった。そこでアンチ・ヴァチカンとして狼煙を上げた薔薇十字団は明らかに当時のユダヤ人の反カトリック組織であった。それは現在の世界権力を求めるイルミナティのNWOの原点であったに違いないと考える。一見、魔術、錬金術という当時の流行のカバラ思想同好会のような体裁を見せるが、実態は反ヴァチカンのユダヤ革命秘密結社であったのだろう。そして薔薇十字団の核となる思想は、表面に見えるのとは異なっていて、世界同時革命と全世界権力を求める運動であったのではないかと考える。そして現代のイルミナティと寸分も狂いのない同一性格の組織だったと。

 その隠された面の薔薇十字思想とは、当時のドイツユダヤ人銀行家の思想だろう。従来これをヴェネチアのゲルフ家、メジチ家の黒い貴族から来た金融思想だろうと推測されてきた。シュメールやアッシリアに求め、バビロニア・タルムードやカバラ哲学が源だと。しかしアシュケナジーユダヤの基本的心性は、スキタイ・カザールの古代から連綿と続く、掠奪生活様式からくるものだったのではないか。したがって、タルムードやカバラ哲学から彼らの本当の思想は導き出せないと考える。薔薇十字団 の悪魔たちの思想と信仰は、「シオン長老の議定書」が世に出るまでは、完全に秘密にされたのだ。すなわち当時の薔薇十字団のドイツユダヤ人銀行家の真の思想に一番近似するのは、「シオン長老の議定書」なのだろうと私は考える。

 薔薇十字団で注目すべきなのは最初からきわめて異例なほどの匿名性があったことである。薔薇十字団はフィクションといわれるほどの厳格な組織の隠蔽は何を目的としていたのだろうか。それは権力奪取を目的にした集団なのだから当然なのだろう。原初からそのような革命やクーデターの意図があったと考えるのが合理的だ。厳重な氏名の隠蔽、目的の隠蔽、それは現代のイルミナティと同じだ。現代のイルミナティと同じなら、M16やADLやブナイ・ブリスのような武力暗殺組織を持っていただろう、歴史には現れないが。しかし、ほどなく英国でM16が創設されるのだ。

 そして、当時の話題となった「化学の結婚」という物語として出てきた薔薇十字団入団位階制により、多くの人が関心を持ったことは確かであろう。カバラ、魔術、錬金術の話で知識人や社会の上層階級を魅せ、釣って、リクルートしたのだ。仲間に引き入れる方法は現在のイルミナティと同じであろう。殺人をさせて暴くぞなどと脅迫するのだろう。島根の女子大生惨殺事件もおそらくこれだ。

 リクルートした人々の中で使えそうな、世界革命計画を打ち明けてもいい仲間を集めたのだ。資金や人脈を集めた目的は権力の奪手だ。まず英国がターゲットであり、中央銀行、通貨をコントロールする権力の奪手であった。薔薇十字団の資料にこのあたりの経緯を記したものはない。その文書があったとしても隠蔽されて、のちの「シオン長老の議定書」に引き継がれているにちがいない。薔薇十字団の表に現れたオカルト文書は、厳密な検討を経て、表に出しても良いか検討し尽くされたものであり、殺菌消毒された、なんでもない資料に真実性を求めるのはばかげている。真実に接近するには、仮定を複数設け、妥当性を比較検討したり、ある程度の真実の断片であきらめるより他はないだろう。

 まずWikipediaによれば、1614年 薔薇十字団の怪文書『全世界の普遍的かつ総体的改革』とその付録『友愛団の名声』から薔薇十字団 は始まるとされている。カバラ、魔術、錬金術の同好会のような秘密結社だが、知識人をリクルートする機能を持っていたのだろう。それから薔薇十字団員を自称するカリオストロやサンジェルマン伯爵が登場する。当時の知識人は、知的好奇心、かね(錬金術)、魔術、占星術、医術などをえさに釣られたのだ。釣ったり、脅したり、陥れたりする手管は、彼らは数百年の伝統があるのだ。

 おそらく、資金をプールし合うユダヤ銀行家カルテルのような組織が、ドイツ薔薇十字団の起源であり、当時から、戦争に投資して利益を得ていたのだろう。そして実働部隊の人員をリクルートしていたのだろう。そして世界支配を進め、中央銀行と通貨を手に入れるため、動き出したのだ。ほどなく、薔薇十字団の成立はつぎの事件と結びつく。1618年にドイツを舞台とした宗教戦争である「三十年戦争」が勃発している。そして、クロムウエルの清教徒革命が起こる。オランダのオレンジ公のイギリス国王即位。そしてイングランド銀行の支配と英国支配へとつながる。こうして現在のオランダ、イギリスという2国か1国かわけのわからない国家が誕生する。そして、英国でフリーメーソンができる。ロスチャイルドのイルミナティの結成とともにフランス革命が起こったことと、それは相通じる。明治維新がおこる。20世紀に入り、ロシア革命など。BISやIMF,FRBなどが成立し、世界大戦が続く。最終的に薔薇十字団の意志をロスチャイルドのイルミナティが受け継ぎ、完遂したのだ。う、う、まだというべきか。

 英国は当時薔薇十字運動に巻き込まれ、アイザック・ニュートンさえも取り込むことに成功している。20世紀アインシュタインを原爆開発に取り込んだのと似ている。世に知られた高名で高度な知性ある知識人が権威づけのため利用されるのだ。いかに人類最高の叡智たる人物とされた人々が、世界の背景を理解できなく暗愚蒙昧であったかがわかる。

 そして、薔薇十字団をカモフラージュする目的でフリーメーソンが作られたのだ。フリーメーソンは社会の骨組みであるところの警察、司法、軍隊に強力に浸透した。現代日本の統一教会、創価学会、オウム真理教などと同じだ。現代日本がこれらにどれだけ汚染されているかは、想像もつかないほどだろう。

 さて人智学から派生した「薔薇十字団」は南ドイツに現在でも存在。キリスト教のミサや礼拝に似た儀式を行っているらしい。しかしおそらく過去とは断絶した名前だけの組織だろう。ところが有名なジョージア・ガイドストーンがあるので、当時と同様の、裏の真の伝統的薔薇十字団が現在でも活動しているのだろう。

 さてはてメモ帳 Imagine & Think! 邪悪な場所-ジョージア・ガイドストーン By Vigilant + 薔薇の棘?
 http://satehate.exblog.jp/12455756/

 薔薇十字運動の目的、組織を端的に示すのは、英国革命だ。清教徒革命などと見当はずれの名がついているが、ユダヤ国際銀行家たちの最初の成果だ。太田龍 著「血塗られた英国王室」 p20 にあるようにクロムウエルを担ぎ出して導くことにより、オランダのマナセ・ベン・イスラエルを介して背後の匿名集団、ドイツ薔薇十字団のユダヤ金融セクトと結びついて、英国銀行を手中に収めた。中心のそれはおそらくアスター家であろう。「イルミナティ悪魔の13血流」p46、そしてバンディ家p103、コリンズ家p109、これらはドイツが中心で、オランダではファン・ダイン家などで構成されたユダヤ銀行家であろう。さらに第2次英国革命がロスチャイルドの手で起こされ、ネイサンによるナポレオンとのワーテルローの戦の合同作戦で英国銀行を完全に支配した。イルミナティの目的は薔薇十字運動の目的と同一だったのだ。

 2、フリーメーソンの母体、イルミナティの母体としての薔薇十字団

 薔薇十字団の存在を隠蔽するため、フリーメーソンが作られ、薔薇十字団の中からイルミナティが作られ、フリーメーソンの中に埋没されたのだろう。過去現在、薔薇十字団という陰謀の母体の組織は実在している。これがイルミナティの母体の存在なのだろうか。曖昧な、存在するかしないかわからない団体のほうが隠れ家としてよい。本来、隠れ蓑としての機能の団体が秘密結社なので、いろいろな種類の結社の数が多ければ多いほうが好都合なのだ。その時々に合わせて変幻自在に使えるのだ。だからイルミナティは、イエズス会の中にも内部秘密結社が存在するであろうし、薔薇十字団の中にも内部秘密結社が存在するのだろう。フリーメーソンをいくら調べても、玉ねぎの一番表面の皮をなぜているだけなのだ。秘密結社を構成するためのダミーなのだ。薔薇十字団、特に裏の薔薇十字団の活動くらいまで食い込めば、イルミナティの組織が現実に現れるかもしれない。

 鬼塚英昭 著「20世紀のファウスト」上 p187にイングランド銀行内部のフリーメーソン・ロッジに入ることができる王室とロスチャイルド以外の人々の例があり、ブラウン家、アスター家、サッスーン家、デポンシア家などの貴族と記してある。ブラウン家についてはp151にある。この種の結社は基本的には薔薇十字団と同質のものだろう。p51~にスカル&ボーンズの情報があるが、遡ればドイツ薔薇十字団から来ているものだろう。

 「20世紀のファウスト」には副題として、「黒い貴族がつくる欺瞞の歴史」とあるが、私から言わせれば、「闇の薔薇十字ドラキュラたちのつくる悪魔たちの歴史」だ。これが悪魔文明の実相なのだ。西洋史は、人間がつくった歴史ではなかったのだ。人間の顔をした悪魔がつくった歴史だったのだ。英国の国旗ユニオン・ジャックは薔薇十字の偽装なのだろう。スイスは薔薇十字そのものだ。我々は英国史をまったく誤解してきたのだ。全世界は大英帝国の真の歴史をまったく理解せずに、何百年間も薔薇十字の魔術師の手元ばかりを見て騙されてきたのだ。歴史の奥に蠢く、人間の顔をした悪魔の作る秘密の政策を知らず、世界の人々は何百年間もカザール人の見えざる占領政策、人間家畜政策のままに翻弄され、屠殺されるがままにきたのだ。これが人類の歴史だったのだ。これもイルミナティの投げつける魔法なのだ。

 そして背後にいる本当の悪魔たちとは、薔薇十字やイルミナティ、ロスチャイルドたちをコントロールしている現実世界に肉体を持って存在する異星人の可能性があると私は考えている。ホイットリー・ストリーバー著「宇宙からの啓示」p55に、ストリーバーがアブダクションされ、UFOらしき機体内部の英国風の植民地の食堂のような場所で、威厳のある白い生命体たちに対して大英帝国の興亡の歴史を講演させられるという奇妙な話がある。講演後、皮肉な嘲るような反応が彼らから返ってきたという。

 また人間の悪魔としては、鬼塚英昭 著「20世紀のファウスト」において私は初めて核の父、原子爆弾の真の意味の開発者、20世紀を主導した、人間の顔をした悪魔、ヴィクター・ロスチャイルドの名を見出した。いままで革命的な技術の出現の裏にはおそらくロスチャイルド家のメンバーが中心的な位置にあったのだろう。アメリカ政府のUFOといわれるTR3ーBにも、エドガー・ロスチャイルド・フーシェがかかわっているらしいのは興味深い

 The TR-3B   Edgar Rothschild Fouché 
 http://www.youtube.com/watch?v=gOa87kayqCk

 また「諸世紀のメフィストフェレスたち」の物語も読みたいものだ。それは「裏赤い盾」という題名をつけることになるだろう。「勝手な憶測とあてずっぽうによって、はじめて世界の真の歴史を書くことができた」という副題がいいだろう。

 また、薔薇十字とロスチャイルドとの関連性は乏しいが、すべての源はドイツ薔薇十字団から湧き出すようにみえる。この西洋史の原点を、誰も言わない。なぜなら、それは全ての証拠を隠滅させたからだ。オランダのユダヤ銀行家マナセ・ベン・イスラエル男爵を見ればわかるように、悪魔のこと以外なにも関心を持たないほどの強烈な悪魔崇拝が薔薇十字団を覆っているのだろう。それは外からはまったく見えないが。イルミナティの最上部すなわち、世界の支配層の人たちは、悪魔のこと以外なにも関心を持たない人々からなる狂人たちであるのだ。だれもがマスメディアによって流し込まれる偽装された世界観をまるで信仰のように、真理であると堅固に信じ込み、「マトリックス」の幻覚世界に生きて死んでいく500年間の歴史だったのだ。この世界を説明できる唯一の文書「シオン長老の議定書」を知ることなく、幻覚世界に生きて死んでいったのだ。

 なお、ヴェネチアのゲルフ家、メジチ家の黒い貴族の英国支配の説がリンドン・ラルーシュによってクラブ・オブ・ジアイルズとしてある。太田龍 著「闇の世界超政府」の極秘戦略。ここでは実働部隊としてのMI6はすでに17世紀エリザベス1世時成立しているとある。MI6はモサドと同じく、ユダヤ諜報機関、薔薇十字諜報機関のひとつにすぎないのだろう。マナセ・ベン・イスラエルは多くのドイツの銀行家と連携したが、フランスの1人も存在したらしい。これが、ヴェネチアの銀行家の可能性があるのだろうか。だが主体はドイツ薔薇十字団のユダヤ銀行家のようにみえる。

 なお、ゲーテはこの薔薇十字の思想に深く傾倒していたようだ。しかし薔薇十字団がヴァイス・ハウプトのイルミナティ団を警察に訴え、壊滅させたことから、自らに及ぶ危険性を察知し、手をひいたという。クリストファー・マッキントッシュ 著 「薔薇十字団」2003 p208  これは、ロスチャイルドが背後にいたと思われる薔薇十字団の陰謀なのだろう。偶然発見された文書手紙類から露呈したイルミナティの存在と危険性を消すには、壊滅したという伝説が必要だったのだ。これからも、イルミナティが薔薇十字団から出現したことの妥当性が推測され、陰謀の中心がロスチャイルドだったことがわかる。ゲーテのファウストはこのイルミナティ薔薇十字思想に大きな影響を受けて成立している。薔薇十字の「化学の結婚」とある意味似た思想である。

 イルミナティと薔薇十字団とは、同一の組織を我々は見ているのだろう。時代によりさまざまな名前を名のるが、すべて起源はドイツ薔薇十字団だ。彼らは戦争と革命で国家の中央銀行をのっとり支配してきた。そして両者とも同じように悪魔を自分たちの主として熱烈に崇拝していたのだ。西洋史とは悪魔崇拝の「殺略と狂気の集団、薔薇十字団」が占領、支配してきた500年間の歴史だったともいえるのだ。そして、悪魔崇拝こそが薔薇十字団の秘密なのだ。


【ブードゥー教】
 1989年、 ブードゥー教の儀式殺人が明るみにされた。ヴァントランス教とも云われる。1850年、ローマ教皇庁の提言で緊急宗教会議が開かれ、異端宣告する。




(私論.私見)