「2007徳間書店圧力」考

 (最新見直し2007.3.7日)

【新刊書「ユダヤ・キリスト教『世界支配』のカラクリ」に対する出版停止圧力考】
 2007.2月、ジャーナリストにして米誌フォーブスの元アジア太平洋支局長・ベンジャミン・フルフォードとニーチェ研究家であり哲学者の適菜収氏の対話形式による「ユダヤ・キリスト教『世界支配』のカラクリ」(徳間書店)が発刊された。現在の国際情勢の根本にある思想、哲学、宗教について激論! 資料としてアメリカ元副大統領アル・ゴアのスピーチ原稿を収録している。朝日新聞はこの本の広告を18日付朝刊に掲載した。

 目次は次通り。
 第1章 世界を壊しゆくユダヤ・キリスト教の超支配をいかに終わらせるか!?
 第2章 一神教の神の座に神に入れ代わって鎮座する「民主主義」「近代理性」の正体
 第3章 キリスト教の「羊の群れ=人間牧場」管理システム
 第4章 キリスト教に虐げられたユダヤ教の復讐―それが世界を動かす原理に化けた!?
 第5章 ユダヤ・キリスト・イスラムの唯一神教に我々はどう対処すればいいのか!?
 第6章 巨大宗教の限界と終焉!宇宙/神との繋がりは、一人一人の能力にまかせた方が自然でいい!!
 第7章 神を待つな、頼るな、仰ぎ見るな!この世界は人間の手でしか天国にならない!!

 内容紹介として、次のように記されている。
 「現在のアメリカの言う「民主化」を単なる政治制度の問題として捉えると間違えます。つまり、人間が自由、平等であるのは、唯一神の被造物であるからというわけです。父なる神を唯一絶対神として、他の神を認めないこと。そして、それが西欧の真理体系、西欧の独善性につながっている」(本文より)
 「神様は一つには納まりきれない」が持論のベンジャミンとユダヤ・キリスト一神教への舌鋒鋭い批判が本質の哲学者、ニーチェ研究者が激論を交わす! 

 2007.2.21日、反ユダヤ活動監視団体「サイモン・ウィーゼンタール・センター」(Wiesenthal Center)が、徳間書店の新刊書「ユダヤ・キリスト教『世界支配』のカラクリ」について、「反ユダヤ主義をあおる内容だ」として出版を停止するよう申し入れたことを明らかにした。もし要求に応じなければ、徳間書店に対して広告のボイコットをする。また銀行のローンなどの差し止めをするという。以前も徳間書店にはWiesenthal Centerからこのような指示があり屈服しているという。

 また、同書の広告を掲載した朝日新聞社に対しても経緯について調査するよう求めている。新聞広告の責任を問うのは異例だが、同センターのクーパー副所長によると、日本の新聞業界には以前このような書籍の広告を載せないように要請していたという。「サイモン・ウィーゼンタール・センター」が、日本の出版業界に圧力を加えていることを自ら認めたことになる。 http://benjaminfulford.typepad.com/benjaminfulford/2007/02/post_26.html

 徳間書店は、「現段階では、コメントできない。申し入れの内容を確認したうえで、対応を検討することになるだろう」と話している。

【「サイモン・ウィーゼンタール・センター」の相次ぐ出版社圧力考】
 「徳間書店圧力」は、「「マルコポーロ事件に於ける文芸春秋社圧力」、「週刊ポスト記事に於ける小学館圧力」に次ぐ3番目の出版社圧力事件となった。

 「太田龍の時事寸評」の2007.3.6日付けbP978「「ユダヤ・キリスト教『世界支配』のカラクリ」(フルフォード、適菜収共著)についての批評(1)」 を転載しておく。
○ベンジャミン・フルフォード、適菜収共著 「ユダヤ・キリスト教『世界支配』のカラクリ」(徳間書店) これは、奇妙な本である。ベンジャミン・フルフォードと、適菜収。この二人の話はまるで噛み合わない。

○「適菜収」 この人物は、「ニーチェ主義的哲学者」であると言う。それではこのひとはニーチェをどのように解するか。このひとによれば、ニーチェは、反ユダヤ主義を否定した、と言う。そのことが、繰り返し強調されて居る。しかし、それではこのひとは「ユダヤ主義」をどのように考えるか。それが、実に信じられないくらい、浅薄である。

 このひとは、ユダヤ教に「タルムード」が存在することを、全く知らないのであろうか。「タルムード」を知らずして「ユダヤ」を云々するとは、およそあり得ない話しであるが、ひょっとしたら、本当に知らないのかも知れない。「タルムード」は、ユダヤ教の「ラビ」と結び付いて居る。するとこのひとは、「ラビ」とは、正確に何者なのか、そのことすら、何も知らないのかも知れない。

○つまり、このひとは、ユダヤの歴史を知らない可能性がある。ユダヤの歴史を知らずしてユダヤについて、ご大層なことを言う。このひとは、自分の「無学」と「無知」が恥かしくないのであろうか。このひとは、「シオン長老の議定書」を読んだことがあるのだろうか。そこには、ゴイムをだますために我々が、ダーウィン、ニーチェ、マルクスを育成した、と言う趣旨のことが記されてある。この「シオン長老の議定書」の本当の著者は、ライオネル・ロスチャイルドである、とヘンリー・メイコウは推定した。しかし、多分このひとは「ロスチャイルド」についても、完全に無知なのであろう。

○よくもこんな程度の未熟者が、一人前の顔をして世間に対して大きな口をたたけるものか。フルフォードと言うひとは、全く別である。本書については、なお、後日、検証する。 (了)  
 太田龍の時事寸評」の2007.3.7日付けbP979「ユダヤイルミナティ世界権力のご主人さまの命令によって、潰滅させられた日本の反ユダヤ反フリーメーソン反イルミナティ反ワンワールド陣営の出版状況。そして、……」 を転載しておく。
○一九八〇年代から、日本でも、ユダヤ批判、フリーメーソン批判、イルミナティ批判、ワンワールド批判、ニューワールドオーダー批判の著述、文献、そして翻訳書が少々、出現し始めた。この二十年ないし二十数年を中間的に総括して見ると、以下のように成るであろう。

  (1)米国ユダヤ組織は、一九八〇年代末、当時の中曽根首相に対して、日本の書店出版界での反ユダヤ言論を取り締まるよう、要求した。

  (2)しかし、このときは、日本政府は、日本に於ける反ユダヤ言論の抹殺のために、ただちに行動には出なかった。

  (3)しかし、一九九五年一月、マルコポーロ事件が発生し文藝春秋社は、米国ユダヤ組織に無条件降伏した。

  (4)そのあと、日本政府は、日本の全マスコミ、出版界に対する反ユダヤ言論を徹底的に抹殺するよう命令した。

  (5)更に、マスコミに対し、反ユダヤ的著述家の主要な人物のリストを配布し、このリスト上の人物の著作は、絶対に!!有料商業広告をしないよう命令した!!

  (6)このリストのトップは、宇野正美、そして筆者(太田)である。

  (7)そしてこの米国・ユダヤ→日本政府の命令は実行された。

  (8)実際その後、宇野正美氏は、全く著作を出版していない。

  (9)かくして二〇〇〇年代初頭、日本を視察に来た米国ユダヤ組織首脳は、

 (10)日本の書店で、反ユダヤ本は激減し、親ユダヤ本が激増していることに大なる満足を示したと言う。

 (11)その時点で、親ユダヤ本50に対し、反ユダヤ本 1、の比だと言う。

 (12)従って、「個人の利害損得を計算して行動するようなタイプの著述家」は、このようにして作り出された、反ユダヤ絶対的タブーの風潮に順応し、それに絶対的忠誠を誓うわけである。

○今や、日本の書店で、反ユダヤ本は、激減、などと言うものではない、それは、潰滅と言うべきであろう。つまり、そのような思想文化状況の中でこそ、一九九八年のいはゆる日本の「金融ビックバン」以後、世界のユダヤ金融資本の日本収奪、掠奪の侵略戦争が、無人の野を行くが如くに、(ユダヤにとっての)大勝利を収めつつあるわけである。

○彼らユダヤフリーメーソンイルミナティは、日本の場合、新聞広告の影響を重要視している。これは尤もな話である。従って、この十年、日本の新聞の広告に大々的に掲載されるような(のせてもらえるような)、そんな種類の本や著者は、原則的にユダヤイルミナティのエージェント、ひも付き著者、イルミナティの認可ズミの著者である、と、疑っても良いであろう。(了)





(私論.私見)