ヘンリー・メイコウの「イルミナティ 世界を強奪したカルト」その6

 (最新見直し2010.12.06日)

 (れんだいこのショートメッセージ)
 ここで、「ヘンリー・メイコウの『イルミナティ 世界を強奪したカルト』その6」を検証する。

 2006.1.14日 れんだいこ拝


 「雑記帳01−0‎ > ‎イルミナテイのTop」の「26、共産主義=シオニズムの双子の弟」を転載する。
 共産主義 シオニズムの双子の弟

 先頃、私は、旧ソ連の国家保安委員会(KGB)の高級幹部らが、レーニンそっくりのシオニスト、マイケル・チャートフが率いる国土安全保障省で重要な地位を与えられているとすっぱ抜いた。私はこの新しい情勢を以下のように説明した。「共産主義者による密かなアメリカ支配。誰もがイスラム教徒のことばかり考え、選出された政治家が汚職にまみれ、容易に妥協するため国民を守れないでいる今、これほどの好機があるだろうか」。私たちには今何が起きているのか理解できない。なぜなら、共産主義は理想主義で、主にロシアや中国で試みられている「労働者階級」の実験であり、信用できないと教えられたからだ。この誤った考えが、私自身を含めて、何の疑いも抱いていない何百万人もの社会主義者や自由主義者を欺いてきた。つい最近の1999年~2000年にも、英文学の講議で、カナダの毛沢東主義者がノーマン・ベシユーン博士をまるめ込んだことを褒めちぎつていた。イルミナチイの銀行家は、現在は「グローバリゼーション」と呼ばれている彼らの包括的な世界独裁政権計画に労働者階級をつなぎとめておくために共産主義を作り出した。イルミナチイと共産主義はフリーメイソンの秘密結社で、1776年5月1日という同じ創立記念日を祝い、同じ魔王のシンボルを用いている。偶然の一致だが、「チャートフ」はロシア語で「悪魔」を意味する。1913年に連邦準備法が可決されたのを受けて、ロンドンに本拠を置くルシフェリアンの銀行家たちがアメリカの金融支配を手にしたそのとき、計画は大きな一歩を踏み出した。これによって、彼らは人類に対する密かな戦争を加速させる手段と報酬を手に入れたのだ。その直接の結果が二つの世界大戦である。共産主義は公有制や社会的平等ではなく、人類の頚廃と奴隷化に専心する悪魔のような凶悪な運動だ。当然のことだが、その事実がわかっていれば誰も支持しなかっただろう。
 元共産主義者マルキンは何を暴露したか

 以前共産主義の高位にあった人々の多くは、命を懸けてアメリカの同胞に警告を送っている。その一人がベラ・ドツドだ。私は自分の著書のなかで彼女の衝撃的な本「暗黒の学校」(School of Darkness)を「ひどいでっち上げ」だと評してしまった。今は後悔している。社会を分裂させ、破滅へと導くために、共産主義者がどのようにして自由主義者、フェミニスト、社会主義者ほか、「人権」、「平等」、「国際」、「平和」といった言葉からそれだとわかる数えきれないほどの表向きの組織へと姿を変えたのか。彼女はそれを描いている。ユダヤ人のモーリス・マルキンは「父の家に戻って」(Return to My Father's House)1972年)の中で、さらに多くのことを暴露している。彼は1920年代から30年代のアメリカ共産党(CPUSA)指導者で、旧ソ連の秘密情報機関である国家政治保安部(GPU)にも関与していた。共産党を離党したとき、彼は議会で証言したが、そのせいで刃物による襲撃を受けている。マルキンはロシアのボルシエヴイキ地下組織に関わっていた。彼の兄ジョゼフは熱心なマルクス主義者で、後にスターリンに殺されたが、皇帝を倒せば労働者は「すべての不平等を排除して地上に天国を作る」ことができるのだと弟に教えた。問題はみな「階級闘争」のせいだ。おひと好しを騙すための主張は以下のように続く。「資本主義者の資本家階級がすべてを所有しているにも拘らず労働者階級があらゆる仕事を背負っている。労働者階級の使命は本来自分たちに属するものを、暴力を介して奪い取ることだ。(マルクス主義だけが)人類を残虐行為、差別(即ち反ユダヤ主義)と不平等から解放することができる。いたるところで普通の労働者の生活にはびこっている飢餓、貧困、単純労働から解放できるのだ」。労働者の地上の楽園という偽の信条を頭のなかで鳴り響かせながら、マルキンはニューヨークヘと移住した。家族の親しい友人だったレフ・ブロンシユティン(レオン・トロッキー)は彼に「労働者を解放するのは投票じゃない。弾丸だ」と教え諭した。兄のジョゼフは、1917年にトロッキーと共に銀行家ヤコブ・シフが資金を提供する蒸気船クリスチャンズ・フィヨルド号でロシアへ渡った150~175人の、ほとんどがユダヤ人という過激派の一人だった。船はハリファックスで停められて、乗っていた者は拘留された。トロッキーが「ロシアヘ戻って資本主義の墓を掘る」と公言していたにもかかわらず、というよりそのためにだろうか、資本主義に成り代わってウッドロー・ウィルソン大統領が介入したのである。ロスチャイルドの手先であるエドワード・ハウス大佐がウィルソンを操っていた。

 そもそも共産主義と新世界株序は、論理的な帰結を得るために用いられた独占資本主義である。政府が究極の独占者だ。イルミナティの銀行家は資本主義をひどく嫌う。なぜなら資本主義は競争と自由市場をともない、他者にも成功して独立する機会を与えてしまうからだ。独占、あるいは国家資本主義ならば、銀行家はすべてのもの、すべての人を手に入れることができる。もちろんこれは表向きには「国有」と呼ばれているが、実際には彼らが政府とその資産、その保安機構を支配している。1924年版のアメリカ銀行家協会要覧からの引用が、現在「対テロ戦争」の名のもとに起きていることを要約してくれる。選挙のときにはこれを心に留めておこう。「法的手続きの結果として庶民が家を失うとき、彼らは従順になり、有数の資産家が操る中央の財政力をあてがわれた政府の強いカで容易に統治できるようになる。この事実は、現在、世界統治へと帝国主義を築き上げつつある主だったメンバーのあいだでよく知られている。政党制度を通して有権者を分裂させることで、些細な問題について言い争わせ、彼らのエネルギーを浪費させることができる」。
 フェミニズムとは性をターゲットにした「階級闘争」

 このように前世紀のほとんどのあいだ、アメリカは、強引に政府を転覆させて国民を奴隷化することにおおっぴらに専念する党派の存在を許してきた。その党、即ちアメリカ共産党は、敵対する外国政府の資金援助と支持を受けていた。産業や軍事のスパイ行為に携わり、アメリカ本土でゲリラ部隊を訓練、労働組合を強引に乗っ取って財源を奪い、産業界全体を支配した。さらに、反対する者を中傷し、苦しめ、殺害した。警察や判事を買収し、軍の中枢にも潜り込んだ。それにもかかわらず、そのあいだずっと、選出された政府高官はまるで無害な理想主義事業だとでも言わんばかりにそれを擁護したのである。「親しい友人の幾人かは共産主義者だ」というフランクリン・ルーズヴエルトの言葉は有名だ。マルキンによれば、ノックス海軍長官の補佐官アドレイ・ステイーブンソンは共産党の活動を弱める取り組みを妨害していたという。1956年には、アイゼンハワーが「移民局内の破壊活動防止部門すべてを廃止して、名の知られた外国人共産主義者の国外追放と起訴をとりやめさせた。〔彼は〕スミス法に基づく共産党貞の起訴を差し止め、共産党に再編と新たに巨大な戦線を組織するチャンスを与えた」。自由主義のメディアはこれを無視して、共産主義の脅威について警告する「狂信的な右派」の人々を嘲笑した。今日にいたっても、国民はローゼンバーグが実際にロシアのスパイだった事実を受け入れようとしない。下院の非米活動調査委員会は「魔女狩り」だと非難されている。

 
共産主義は、ほかでもない、イルミナチィの銀行家のための体裁のよい広域暴力団だ。マルキンによれば、アメリカ共産党は、こちらもフリーメイソンの分派の一つであるマフィアと、正式に手を結んでさえいたという。旧ソ連政府はアメリカで売りさばくためのヘロインをマフィアに供給していた。マフィアは共産党に金を「貸し」、労働運動を乗っ取るための腕力を提供し、敵や真実を悟ったメンバーを始末した(共産主義指導者の一人だったジユリエット・スチュアート・ポインツは誘拐され、船上で殺害されて海中に投げ捨てられた)。マフィアはまたモスクワで印刷された偽ドル札をばらまきもした。スターリンの例にならって、アメリカの共産主義者は「公用徴収」と称して銀行強盗を働いた。レーニンは著書「共産主義における「左翼」小児病」(大月書店)で助言している。「共産主義者は目的を達成するためなら、ごまかし、偽り、できることなら何でもやる覚悟ができている」。かくして、不正を行なっているという証拠が明るみに出されても、彼らは何の問題もなくそれを「捏造」だと公然と非難して、報道した人物を中傷した。共産党は黒人公民権運動に潜入し、ラルフ・アバーナシーやマーチィン・ルーサー・キングに、モスクワで訓練された黒人の傭兵を使わせた。W・E・B・ドウボイスやラルフ・パンチは彼らの「黒人の」表看板だが、彼らには黒人の支持者がほとんどいなかった。アメリカの黒人は愛国心が強すぎたのだ。「アカは、アメリカを弱めるためには政権不在の混乱によってばらばらにするしか方法はないと悟った」とマルキンは書いている。彼らは女性にはまだ恵まれていた。共産主義者の女性に対する姿勢には教えられるところが多い。なぜならフェミニズムの第二波は共産主義が原点になつているからだ。フェミニズムは性に照準を合わせた「階級闘争」の焼き直しなのである。港湾地区では、水兵や港湾労働者に声をかけて党の仕事に引き入れるために若い女性党員が活用された。「共産主義者のサマーキャンプにはいつも若い娘がいて、党に勧誘したり、ついでにちょつと楽しもうと誘ったりしていた。党は、共産主義の道義だけが法であり道徳であると考えていた。共産主義者は家族のしきたりや品行など大切だとは考えていなかったので、何をしようと自由だった」。共産主義者には「人々が信じている道徳や社会規範を蝕み、アメリカ国民の士気を失わせる」ことに専念する部著があつた。こういったことが同性愛や同性結婚を進める背景にある。賭けてもよい。
 全米を覆い尽くす「ヘイトスピーチ」検閲

 1939年にヒトラーとスターリンが協定を結ぶと、マルキンは両者にほとんど違いがないことを悟って共産党を離れた。1948~56年には米司法省で働き、残りの生涯をアメリカの制度を守ることに捧げた。彼は遅ればせながら、信心深い父親の共産主義への非難が正しかったことを知った。よって先の「父の家に戻って」という書名がつけられたのである。彼の本は1972年に刊行されたものだが、現在、共産主義者による陰謀はかつてないほど活発になっている。本人が意識しているにせよ、いないにせよ、あまたのエージェントが、とりわけ同性愛者、フェミニスト、社会主義者、シオニスト、新保守主義者、自由主義者の社会に存在する。「人権」委員会、「雇用機会均等」、多様性などの推進者は現代の政治委員だ。差別的行為を扇動する言動を指す「ヘイトスピーチ」は的を絞って検閲を行なっているのである。あるとき、地元の社会工学機関の英文学部長に立候補した一人の女性同性愛者が、スピーチの冒頭で「私は平和を信じています」と述べた。だがそれが英文学とどのような関係があるのだろうか。「平和」とは新世界秩序、すなわち共産主義者による全世界の専制政治に対する抵抗が終わることを意味するのである。彼女は学部長に選出された。新世界株序は「平和」、「寛容」、「人権」といった中身のないきまり文句で満ちあふれている。だが新世界秩序の凶悪な血筋、共産主義者(とファシスト)の目から見れば、こうしたきまり文句は、連続殺人犯のテッド・バンデイやジエフリー・ダーマーの口から発せられるのと同じくらい意味を成さない。知識層を含む西側諸国のエリートたちは特異な死の願望にさいなまれている。アメリカの一般市民が銃を所持していなかったなら、すでに奴隷と化していたことだろう。武器、インターネット、そして悪が自ら破滅する可能性、私はそれらに望みを託したい。
 シオニズム ユダヤ人に対する陰謀

 1935年、船首にヘブライ文字を掲げ、マストにはナチスの旗をはためかせた蒸気船テルアビブ号が、ナチス・ドイツからイスラエルの港町、ハイフアヘと処女航海に出た。シオニストが所有するこの船の船長はナチ党員だった。乗客の一人はこの光景を「はなはだ理解しがたい不条理だ」と述べた。だが実は、これはまったく理にかなつたことだった。この船は「ハーグアラ(Haavara)」制度を利用したドイツのユダヤ人を移送していたのである。彼らは移住するために支払った金額と引き換えに、移住先のパレスチナで等価のドイツ製品を受け取ることができた。結果として、できあがったばかりのユダヤ人入植地は、7万人ほどの教養あるドイツ系ユダヤ人と、1億4000万ライヒスマルクに相当するドイツの工業製品を手に入れた。これがイスラエルの経済基盤を築いたのだ。この取り決めはまた、世界中のユダヤ人がドイツ製品の不買運動を行なつていた当時、ナチスの経済を活性化することにもなった(主な出典は著名なドイツ人ジャーナリスト、クラウス・ポルケーンの「秘密の接触」(The secret Contacts)で、オリヴイア・オグレイデイの「黙示録の獣」(The Beast of the Apocalypse、2001年)に収録されている。

 なぜ今になってこのシオニストとナチの話を蒸し返すのか。それは、「ユダヤ人の」指導者が今なお罪のない「劣等な同胞」を食い物にしつづけているからだ。一般のユダヤ人が彼らの気が狂った計画の犠牲になっている。その犠牲はさらに大きくなる恐れがある。私の見解では、シオニズムとはユダヤ人を騙して「イギリス」帝国主義という目的を推し進める運動である。誤った前提のうえに人生を築き上げてきたシオニストは、当然のことながらこの見解を否定するだろう。具体的に述べると、ユダヤ人は、民族的郷土が必要だという口実のもとに、ユダヤ系イギリス人のエリートによる石油資源に恵まれた中東の植民地化に手を貸したのである。中立を装ってはいても、イギリス(とアメリカ)はユダヤ人に資金を提供し、訓練を施し、装備を与えた(ジョン・コールマン「新版三〇〇人委員会」)。

 ここで言うイギリスとは、実際にはロスチャイルドやロックフエラーといった名前と結びつきのある、ロンドンに本拠を置く国際銀行カルテルだ。彼らはどの国家にも従わない。目的は世界と人類を植民地化することである。そしてユダヤ人はその手段なのである。イラクに見られるように、シオニスト、またの名を新保守主義者は、中東植民地化において大きな役割を演じている。ここで覚えておかなければならない重要なことは、イスラエルがこのカルテルの産物だということ、そしてイスラエルとアメリカの双方ともカルテルの道具だということである。イラクは、姿を現わしつつある新世界秩序のほんの一局面にすぎない。それはイギリス帝国主義の目標が途切れずに続いているということを意味している。新しい大統領が誰であってもブッシュが中断したところから再開するだろう。民主主義は見え透いた言い訳だ。
 シオニストが熱烈歓迎した「ナチスの反ユダヤ政策」

 1925年、ドイツにいた50万のユダヤ人はシオニズムに対して圧倒的に無関心か、あるいはあからさまに嫌っていた。ドイツのシオニスト運動にはわずか9000人しか参加していなかった。「ユダヤ教ドイツ市民中央協会」がユダヤ系ドイツ人のほとんどを代表しており、ドイツの生活に積極的にとけ込んでいくのを奨励していた。彼らが重視していたのが、反ユダヤ主義との戦いである。一方、シオニストはナチスの反ユダヤ政策を歓迎した。ナチス同様、彼らも支配者民族の存在を信じていた。ただその民族が異なつていただけである。そしてナチス同様、彼らもドイツにユダヤ人の未来はないと考えていた。シオニストは、たとえば1933年にドイツの大学で2000人のユダヤ人学者が解任されたときのような、ナチスによる迫害に抗議しなかった。ナチスはこの「遠慮」に対する返礼として、シオニストが自らの仕事と取り組むのを邪魔しなかった。それ以外のユダヤ人と反ファシスト組織は残らず解散され、指導者が拘束された。ナチスはユダヤ人全員にシオニストが率いる「帝国連合」への参加を求めた。目的は移住である。ユダヤ人は何がなんでもシオニズムに転向しなければならなかった。シオニストだけが唯一、読者がユダヤ人に限られていることを条件にナチスを批判する書籍や新聞を発行することが許された。

 この協力体制は政治や経済の分野にまで広がった。アドルフ・アイヒマンはオーストリアに農業訓練施設を設立して、ユダヤ人の若者がイスラエルの集団農場キブツでの生活に備えられるように手配した。アイヒマンはパレスチナを訪問してシオニストの指導者らと協議し、一方のシオニストは真の拡張主義という大目的を打ち明けた。ナチス・ドイツとユダヤ人パレスチナのあいだに戦略的な同盟を結ぶ話さえ持ち上がった。アイヒマンの報告書はヒムラーの公式記録に残されている。協力体制はホロコーストにまで及んでいたかもしれない。それでユダヤ人が無抵抗に運命を受け入れてしまった説明がつく。ラビ=モシエ・ションフエルドは著書『ホロコースト犠牲者の告発(Holocaust Victims Accuse)』のなかで、シオニストが率いるユダヤ人評議会(ユーデンラート)がナチスと手を組んで非シオニストユダヤ人を欺いたと述べている。シオニストと彼らの財政面での後ろ盾にとって、ヨーロッパの非シオニストユダヤ人は生きているよりも死んでもらうほうに価値があった。ホロコーストはユダヤ国家建設に政治的かつ道徳的正当性をもたらしたのである。
 ヒトラーがカを貸したイスラエル建国

 1919年、ヒトラーはドイツ陸軍の情報将校で、ごく小さいドイツ労働党を監視する任務を与えられていた。そして彼はその党の党首になつた。米連邦準備制度の生みの親であるポール・ウォーバーグの兄マックス・ウォーバーグ(ドイツ語読みではヴアールブルク)はドイツ情報機関の長官だった。二人はそろつて複合巨大企業IGフアルベンの取締役だった。ヒトラーがこうしたイルミナチイの人物と手を結ぶのをやめた時期は記録に残っていない。ヒトラーは少数の巨大銀行による寡頭支配の後押しを受けていた。あるいは彼らの手駒の一つだったのかも知れない。確かにナチスはニューヨークやロンドンから何百万もの資金を受け取っていた。「シドニー・ウォーバーグ」の著書「国家社会主義の資金源」(Financial Origins of National Socialism、1933年)から、イルミナテイの党派がどのようにヒトラーを支援していたかが垣間見える。この70ページの小冊子は長いあいだ発売が禁止されていたが、1983年に「ヒトラーの影の支援者」(Hitler's Secret Backers)として再版された。「ウォーバーグ」は、1929年7月にJ・P・モルガン傘下のギャランテイ・トラスト会長だった「カーター」、連邦準備銀行総裁、「若きロックフエラー」、そしてオランダの石油会社「ロイヤル・ダツチのグリーン」と持った会合について述べている。 彼らはみなロスチャイルドの息がかかっていた。

 ドイツ語を話すウォーバーグがドイツヘ足を運び、政府を転覆させるためにはどれくらいの資金が必要なのかをヒトラーに問うことが決定された。ただ一つの条件は、ヒトラーが 「攻撃的な外交政策」を採用することだった。「ウォーバーグ」は1929年から33年にかけて行なわれたヒトラーとの五回の会談について詳細に記している。第一回はビール貯蔵室で催され、ヒトラーは紙皿の裏で必要な額を計算した。およそ2500万ドルが送金された。世界恐慌のまっただ中にあった当時、ナチスが支持者に仕事を提供するにあたって、これはきわめて重要だった。

 ヒトラーはこの支援の理由を知らされなかったし、自分から尋ねることもなかった。二度ほど、彼は「ウォーバーグ」本人がユダヤ人なのかと声に出して訝しんだが、「ウォーバーグ」からの返答を待つまでもなくその考えを退けた。「シドニー・ウォーバーグ」 は実在しない。しかし内部の証言は、この著者が連邦準備制度の生みの親であるポール・ウォーバーグの息子ジェームズ・P・ウォーバーグであることを示唆している。ルーデンドルフ将軍はニュルンベルク裁判で、ジェームズ・P・ウォーバーグがパイプ役となつて、最終的に3400万ドルがウォール街からナチスヘ送金されたと証言している。要するに、ナチズムとシオニズムの双方が同じ銀行カルテルに後押しされ、互いに補完しあうような目標を抱いていたのだ。ヨーロッパにおける反ユダヤ主義の台頭が、シリアのアサド大統領が「アラブ諸国の心臓部を貫く短剣」と評する、イスラエルという国家の建設に一役買ったのである。

 考えてみてほしい。ヒトラーはただ単にユダヤ人の富を没収するだけでもよかったはずだ。それなのに彼は「ハーグアラ制度」を利用してイスラエルの国家建設にカを貸した。ポルケーンによれば、ヒトラーは猛烈な反対をものともせず、みずからこの制度を請け合った。ハーグアラ制度は大戦が始まるまで続いた。今日の世界を支配しているこのカルテルは、目的を達成するためにユダヤ人を、あるいはほかの誰をも道具として利用することに良心の呵責など感じていない。イルミナチイから脱会したスヴアリの言葉を心に留めておきたい。本人からの私宛ての電子メールである。「中東での紛争はイルミニストに好都合なだけです。彼らはイスラエルをひどく嫌っています。いつか崩壊することを願っているし、その機会をうかがってもいます。イスラエルが中東を占領すれば、国連が申し出る和平の一つは中東戦争の回避でしょう。これは多くの人間に歓迎されると思います。一方、イルミナチイは戦争を煽るため、ひそかに敵対する勢力の双方に武器や資金を供給しています。彼らは相手によって巧みに態度を変えるのです。盤上で駒を動かすことを好む彼らは、国家間の戦闘を、混沌から秩序を生み出すものととらえているのです」。彼女はこう付け加えた。「でも以前からずっと不思議でした。この集団の高位にある金融一族〔フランスのロスチャイルド男爵はヨーロッパ支部を指揮する13名の支配者キングの一人で、世界評議会の一員〕にはユダヤ人もいるのに、なぜ己の民族を憎む主義を信奉するのでしょうか」。
 シオニストは悪魔と取引をした

 1935年のニュルンベルク法により、ナチス・ドイツでは二種類の旗しか許可されていなかった。一つは鈎十字ハーケンクロイツである。そしてもう一つは育と白のシオニズムの旗だった。レニ・プレンナーのオンライン版書籍「ファシズム時代のシオニズム」によれば、ナチス・ドイツではシオニスト党だけが唯一、多少の自由を享受していた野党だったという。シオニストとナチスには共通の関心事があったのだ。ユダヤ人をパレスチナヘ向かわせることである。歴史は必ずしも予想通りに動くとは限らない。プレンナーの著書にはさらに衝撃的な例が挙げられている。1942年11月、スロバキアのユダヤ人運動家でラビのミヒヤエル・ドヴ=ベル・ヴアイスマンデルが、アドルフ・アイヒマンの代理人であるデイーター・ヴイスリツエニーに近づいた。「ヨーロッパのユダヤ人すべてを救うためにはいくら必要なのか?」。ヴイスリツエニーはベルリンヘ赴き、返事を携えて戻ってきた。「たった200万ドルで、西ヨーロッパとバルカン諸国のすべてのユダヤ人を引き渡そう」。ヴアイスマンデルはスイスにある世界シオニスト機構へ急使を派遣した。だが彼の要望は却下された。機構のナタン・シユヴアルプは、ヴアイスマンデル当人と幹部数名を救うだけの金額しか送ってよこさなかったのだ。手紙にはこう書かれていた。「貴殿の国から助けを求める声があるが、連合国すべてが多くの血を流していることを心得るべきだろう。我々が血を流さなければ、戦争が終わって国家や領土を分配するというときに、いかなる権利をもって交渉の席に臨もうというのか。血を流してこそ領土が得られるのだ」。グレンナーはシオニズムが最大の転換期を迎えたと書いている。「シオニズムはもはやユダヤ人の希望ではない。ユダヤ人の血がシオニズムの政治的救済手段となるのだ」。同書では、シオニスト指導者のレジエー・カストナーが、選び抜いた数千人のシオニストと裕福なユダヤ人を救う代わりに、ハンガリーにいた75万人のユダヤ人を死へ送ることでアドルフ・アイヒマンと合意したことも語られている。1954年、カストナーがナチスに協力した罪を問われると、イスラエル政府が即座に弁護した。

 プレンナーは、シオニストと世界ユダヤ人指導者がいかにうまく言い逃れて、ヨーロッパのユダヤ人を助ける努力をすべて妨害したかを詳細に書き記している。「私はユダヤ人だ。私の家族はナチスの迫害を受けた。だからこの事実を初めて知ったとき、私はすぐさま否定した。とても信じられないことだ。しかしながら、悪魔を思わせる含みを帯びた世界支配をもくろむイルミナテイの古くからの計画、そしてフリーメイソンによるソロモンの神殿再建計画について知識を深めるうちに、次第に受け入れられるようになつた」。私は結論に達した。ユダヤ人はシオニスト指導者に疑いの目を向けなければならない。彼らは不当な道徳的権限を手に入れるために、そしてユダヤ人やその他の人々に強制的に理性を失わせ、盲目的に従わせるために、ユダヤ人のホロコーストを利用したのだ。イスラエルはユダヤ人とは何の関係もなく建国された、そして一般のイスラエル人もユダヤ人も騙されている。そう考えることができる。
 アイヒマンが無視していた強制収容所のユダヤ人

 アドルフ・アイヒマンは、イスラエルのために、最終的に無数のハンガリー同化ユダヤ人を死へ追いやり、カストナーの友人だったシオニストユダヤ人だけが生き残るという「適者生存」につながった、ルドルフ・カストナー博士との取引について語っている。以下はアイヒマンの陳述である。「実際、親衛隊の我々と、これで最後になろうかという戦いをしていた、計り知れない理想を求めるシオニスト指導者の見解には、大きな類似点があった。私はカストナーに言った。『我々も理想を追い求め、我々も権力を手にするまでに同胞の血を流したのだ』。カストナーなら、自分の目的を達成するために何千何万という同胞を犠牲にしただろう。彼は年老いたユダヤ人や、ハンガリー社会に同化した者に興味はなかった。だが、生物学的に有用なユダヤの血、すなわち子孫を残すことができ、重労働に耐えられる人材を救うことに驚くほど固執していた。『ほかは好きなようにしてくださって結構です』と彼はよく言ったものだ。『でもこの集団だけは助けてください』。強制移送の収容所を平和に保つための手足となつて、カストナーはよく尽くしてくれた。だから彼らの一団を逃がしてやった。そもそも、1000人かそこらの小さなユダヤ人集団など私にはどうでもよかったのだ」(A・アイヒマン「アイヒマンが語るみずからの罪」(Eichmann Tells His Own Damning Story、ライフ誌1960年11月28日号)、並びに「アイヒマンの告白 第二部」(Eichmann's Own Story: PartⅡ、ライフ誌1960年12月5日号)。

 「雑記帳01−0‎ > ‎イルミナテイのTop」の「27、「テロとの戦い」の根源はシオニストにある 」を転載する。
 「テロとの戦い」 の根源はシオニストにある

 つい最近まで私は、「血に飢えたアラブ人に囲まれた平和を愛する国家」というイスラエルが描くイスラエル像を受け入れていた。この小国が帝国主義の構想を持っているなどというのは馬鹿げた妄想だと思われた。だが、もし、イスラエル人を含むはとんどの人々に知られることなく、世界の権力エリートがイスラエルを利用して新世界秩序計画を推し進めていたのだとしたら? もし、イスラエルの役割が、中東を植民地化することと、新しい世界政府と信仰の中心地となることだとしたら?

 リヴイア・ロカフの「イスラエルの聖なるテロリズム」(Israel's Sacred Terrorism、1980年)は63ページの研究論文だが、この突飛な筋書きが実はそれはど荒唐無稽でもないことを示唆している。ロカフの研究論文はモシエ・シヤレットの日記で明かされた内容に基づいている。シヤレットは1954-56年にイスラエル初の外相、そして完五四~五六年には首相を務めた人物である。

 イスラエルが隠蔽しようとしているシヤレットの日記によると、攻撃にさらされやすいというイスラエルのイメージは仕組まれたものだった。イスラエルはずっと中東地域の支配勢力になろうともくろんできたのであり、国民を騙して戦争を引き起こすために「危機をでっち上げた」のである。シヤレットは日記のなかで、1955年5月のモシエ・ダヤン陸軍参謀総長との会話について触れている。「この先8年から10年はアラブが侵攻してくる危険はない。安全保障協定に縛られていては我々の活力ともいえる報復措置がとれない。軍事行動があってこそ国民と陸軍に高度な緊張をもたらし続けることができる。こうした報復軍事行動がなければ、とうに戦闘好きな民族ではなくなつていただろう」。

 シヤレットは以下のように締めくくる。「我が国は(中略)軍事力をもっとも重要だと位置づけなければならない。高い士気を維持し精神の緊張を保つ唯一の手段だと言ってもよい。そのためには、危機を作り出したほうが、いや、作り出さなければならないのだ。よって挑発と復讐の手順をとる必要がある。何にもまして、アラブ諸国と新しい戦争が起こることを願おうではないか。それでこそ、ようやく煩わしい問題から逃れて我々の場所を手に入れることができる」。
 「隠れた侵略」が「対テロ戦争」に変化した

 この「報復」や「挑発と復讐」政策は「隠れた侵略」とも呼ばれている。アメリカの「対テロ戦争」はその延長である。基本的には、自らの攻撃行動を偽の挑発に対する報復に見せかけるものだ。例えば、イスラエルの偵察隊がヨルダンやエジプトに攻撃を仕掛けるために国境を越えたとする。それでいて戦闘はイスラエル国内で起きたと主張する。ひとたび攻撃を受けたとなれば、軍は敵国内へと「攻撃者」を追撃して大きな損害を与える。アリエル・シヤロンはこうした殺人的な急襲を専門とする分隊、101部隊の指揮官だった。彼が指揮した1953年のヨルダン、キビヤ村襲撃では何十人もの民間人が殺害された。1954年3月、イスラエルの路線バスが攻撃を受け、乗客10名が死亡した。国連休戦委員のヘンダーソン大佐は「生存者の証言から、殺人犯全員がアラブ人だとは立証されていない」と述べ、攻撃は「付近一帯の緊張状態を高めようとするテロリスト」によるものだとした。その後すぐ、イスラエルはそれに抗議して休戦委員会から脱会した。1954年6~7月、イスラエルのテロリスト分隊が、アラブと西側諸国の関係を悪化させることをもくろんで、カイロで数々のイギリスやアメリカの施設を爆破した。「レヴオン事件」と称されるこの事件は、2001年の世界貿易センター攻撃の影にひそんでいた思想と同一だと言えなくもない。「隠れた攻撃」という観点から考えると、もしテロがなければ、イスラエルがそれを作り出しただろうということになる。ひょっとすると、イスラエルの保安機関がイスラエルに対する最近の攻撃のいくつかを引き起こしたのかもしれない。いくつかのケースではテロリストは「白人」だったと説明されている。

 2004年2月3日に、検問所で10名のイスラエル軍予備兵を殺害した狙撃兵を覚えているだろうか。彼がパレスチナ人だつたのなら、再び攻撃しただろうとは考えられないか。イスラエルの解説者はイスラエルが民主主義ではないと嘆く。保安機関が同国を乗っ取ってしまったのだという。以下はある専門官の発言だ。「イスラエルは軍隊を保有する国家ではない。付属国家を持つ軍隊である」。彼らはそれ以外にも、汚職文化、残虐行為、不道徳が軍隊にはびこっていると嘆いている(ラン・ハー=コーヘン「イスラエルの選挙がどうした?」(Israeli Elections So What?を参照)。イルミナティ、即ちフリーメイソンの中央銀行家たちがイスラエルの保安機関と政府を操っているのだと私は信じている。イスラエルの有力な政治家の多くはフリーメイソンである。
 9.11の随所に残されたモサドの痕跡

 イルミナティは常々、自分たちのよこしまな目的を前へ推し進めるために、反ユダヤ主義を利用してユダヤ人を惑わしてきた。「シオン長老の議定書」の中で語り手は、イルミナテイが「我々以外はどんな支配勢力をもすべて排除」してきたと打ち明けている。それにもかかわらずこの組織は、反ユダヤ主義を生み出さんがために、世界支配というみずからの計画への攻撃をあえて許した。「反ユダヤ主義は、劣等な同胞を操作するのになくてはならないものだ」(第9議定)。幼いころからユダヤ人は、自分たちが不合理にも嫌われていて、イスラエルはホロコーストの再来を防ぐ保護手段なのだと教え込まれる。この姿勢は、敵を非人間的な存在に変え、真の自己批判の必要性を排除する。多くの場合、ユダヤ人の問いは真か偽か、正か誤かということではない。「ユダヤ人のためになるかどうか」なのだ。人々に精神的なショックを与え、理性のない鬼どもが自分たちの生存を脅かしていると思い込ませることは、効果の高いマインドコントロールの方法である。そうした人々は道徳観や理性をあっさりと捨て、必要とあらば、自ら、知性をもたない残忍な殺人鬼になってしまう。彼らは、まったくユダヤ人ではないかもしれないカ、反ユダヤ主義かもしれないカ、最終的にはユダヤ人の破滅をもくろんでいるカにいとも容易く利用されてしまう。

 今、イルミナテイはアメリカ人に対して同様の戦術を用いている。イスラエルの情報機関モサドの痕跡は、9・11テロ事件のいたるところに残されている。明らかに、イスラエルの海運会社ZIMコンテナラインは、事件の一週間前に世界貿易センターから従業員200名のオフィスごと引き揚げ、賃貸契約の中途破棄で多額の違約金を支払った。アラブ人とされる7名の「ハイジャック犯」は今も生きているようである。もしオサマ・ビンラデインが存在していなかったとしたら、アメリカとイギリスは彼を作り上げたことだろう。ごく最近の1996年まで、彼がイギリスの情報機関M16から資金を受け取っていた証拠がある。フランスの日刊紙フイガロによれば、2001年7月、ビンラデインがドパイでCIAの支局長と会っていたという。ビンラデインは、偽りの「文明の衝突」をけしかけている者たちの目的に合致しているのだ。アメリカ国内では、ユダヤ人迫害が文化の典型例になってしまっている。近頃では、女性や同性愛者がユダヤ人役で、自分たちは弾圧されているのだと教え込まれている。何百万人もの生活が崩壊しっつある。イルミナチイの密かな計画は、社会の赤血球である家族制度を攻撃して、社会の免疫システム、すなわち専制政治に抵抗するカを失わせることだ。要するに、「隠された攻撃」や「偽の作戦行動」は、イルミナチイが長期計画を実行に移すための最初の手段である。アメリカ人はでっちあげられたイスラムの脅威に迫害される者となるように仕向けられている。アメリカ国民という名のもとに何がなされているかに気づかないまま、彼らは今、「なぜ嫌われるのか」と自問するユダヤ人と化しているのである。
 「離散ユダヤ人よりも一頭のヤギに価値あり」という暴言

 1940年11月25日、ナチス支配下のヨーロッパからユダヤ人難民を乗せた船パトラ号が爆発してパレスチナ沿岸で沈没、252人の命を奪った。シオニスト組織「ハガナ」は、乗客が彼らの上陸を拒否したイギリスに抗議するために自爆したのだと述べた。何年も経ってからハガナは、乗客をモーリシャスに行かせるぐらいなら、と船を爆破したことを認めている。「多数を救うために、少数を犠牲にしなければならないこともある」と、1958年の追悼式でイスラエルのモシエ・シヤレット元首相は語った。事実、ホロコーストのあいだ、イスラエル建国をはかどらせるのでないかぎり、ユダヤ人の命には何の価値もないというのがシオニストの方針だった。「国外に離散したユダヤ人(デイアスポラ)全体よりもイスラエルの一頭のヤギのほうが価値がある」。ユダヤ機関「救済委員会」のイツハク・グリーンバウム委員長はそう言い放った。

 ラビ=モシエ・ションフエルドは、直接的にも間接的にも、ナチスによるヨーロッパ・ユダヤ人虐殺にシオニストが協力していたと非難している。それらの告発は彼の著書『ホロコースト犠牲者の告発(Holocaust Victims Accuse)』(1977年)に収められており、オンラインで読むことができる。ラビ=ションフエルドはシオニストを、不当にユダヤの人々の指導権を奪い、彼らを裏切って虐殺されるように仕向け、その背信行為から道徳資本を手に入れた罪で、「戦犯」と呼ぶ。ションフエルドは述べている。「ユダヤ人の血はユダヤ国家の車輪をまわすために必要な潤滑油だというシオニストのアプローチは、過去のものではない。今この日にもとり得るものだ」。つまりこれは、シオニズムが本当はユダヤ人を支持する運動ではないということを暗に示している。経験豊富なイスラエルの政治家ユリーザー・リヴネーの言葉を借りよう。「シオニストが受け継いできた遺産は、そもそもそれ自体に何か欠陥とでも言うべきものがある」。
 ホロコーストをあえて阻止しなかたシオニスト指導層

 ヨーロッパのユダヤ人が死の危機に直面していたとき、アメリカのシオニスト指導者は意図的にヒトラーを挑発して憤慨させていた。彼らはまず1933年に、世界中でナチス製品の不買運動を起こすことから始めた。アドルフ・アイヒマンの副官デイーター・フォン・ヴイスリツエニーは、1941年にヒトラーが烈火のごとく怒ったとラビ・ヴアイスマンデルに述べている。アメリカのシオニストのラビ・ステイーヴン・ワイズが、全ユダヤ人の名において、占領下のヨーロッパで600万人のユダヤ人を人質としている「ドイツに宣戦布告した」のである。ヒトラーは床にひつくり返って絨毯に噛みつき、そして誓いを立てた。「ならば、やつらを滅ぼしてやる。絶対に滅ぼしてやる」。1942年2月、ヒトラーはヴアンゼー会議を開き、そこでユダヤ人大虐殺という「最終的解決」が形作られた。「ユダヤ人評議会」の運営役、あるいはユダヤ人警察「カポ」(Kapo)となるべきシオニスト運動家はナチスが選んだ、とラビ・ションフエルドは証言している。ナチスは「金や権力ヘの欲におぼれた彼らが忠実で従順な僕となって一般大衆を破滅へと導く」ことを知った。シオニストはしばしば「ナチスよりも残虐」な知識人で、列車の最終的な行き先を秘密にしていた。俗世のシオニストとは対照的に、正統派ユダヤ教徒のラビは協力を拒み、最後まで困難な状況におかれた信徒の面倒をみた、とションフエルドは記している。ラビ・ションフエルドは、レジスタンス活動、賠償による解放、そして救済を計画しようとする試みをシオニストが妨害したいくつもの例を引き合いに出している。シオニストは戦前にユダヤ人に武器を持たせようとしたウラデイーミル・ジャボティンスキーの取り組みを攻撃した。彼らは、子供の死亡率が60%だったゲットーヘ食料を送る計画を、不買運動に反すると言って阻止した。彼らはまた、イギリス国会が難民をモーリシャスヘ送ろうとする議案に反対を唱え、代わりにパレスチナへ行かせるよう求めた。アメリカ議会で発議された同様の議案も阻んだ。そうする一方で、若いシオニストたちは救出している。シオニストの最高指導者で後にイスラエル初代大統領となったハイム・ヴアイツマンは語った。「いかなる国家にも祖国のために戦って命を落とす者がいる。ヒトラーに苦しめられている者たちがわが国の死者なのだ」。彼らは「無慈悲な世界の道徳と経済の塵となった」。スロバキアにいたラビ=ヴアイスマンデルはアウシエビッツの地図を用意して、連合国軍にトラックや火葬場を爆撃するよう圧力をかけてほしいとユダヤ人指導者に懇願した。指導者らは連合国軍を急きたてなかった。なぜなら公にはされない政策で、シオニスト以外のユダヤ人を全滅させることになっていた為である。死の列車や強制収容所が攻撃されないと知ったナチスは、実際そこに産業を集約させた。これまでに述べたことはどれ一つとしてナチスの責任を免除するものではない。だがしかし、もしもシオニストの指導者が名誉ある行動をとっていたなら、ホロコーストを阻止する、あるいは少なくとも軽減することができただろう。ヒトラーを権力の座に就けて第二次世界大戦を起こさせようとする自分たちの役割を隠すために、シオニストがユダヤ人犠牲者の数を増やす必要に駆られていたのだと疑わざるを得ない。
 陰謀は超巨大ゆえに「存在することさえ信じられない」

 アクトン卿曰く、「権力者が隠そうとしなくなれば真実が姿を現わす」。あの2001年9月11日以来、以前より多くの人々が歴史の「陰謀」あるいは「抑圧」説に目を向けつつある。1891年、セシル・ローズは、イングランド銀行株主とその協力者が世界的な主導権を得るために「円卓会議」と呼ばれる秘密結社を組織した。ロスチャイルド家を含むこの口やかましい貴族たちは、世界資源はもちろん、信用創造の独占権を守るためにも世界を支配しなければならないと考えた。帝国主義は国家の利益を反映するものでは決してない。こういった銀行家の計画なのである。彼らはフリーメイソンに関わっているという点でも結びつきを持っていた。フリーメイソンはその頂点において、キリスト教の破壊、魔王崇拝、エルサレムヘの異教徒寺院の再建に専心している。人類は「無用な居候」だと考え、人口を減らして自分たちの僕とさせるべく、優生学と洗脳を唱えた。結果として起きた非シオニストユダヤ人の全滅はこの動きに根差している。

 1897年、初のシオニスト会議がバーゼルで開催された。1904年、シオニズムの創始者であるテオドール・ヘルツルが44歳の若さで謎の死を遂げ、運動は円卓会議によって引き継がれた。シオニズムと共産主義は、彼らの世界支配計画を進めるための二本の凶悪な爪だった。1917年11月の同じ週にボルシエヴイキ革命が起こり、バルフォア宣言がユダヤ人にパレスチナを約束している。円卓会議グループは人類を堕落させ、混乱に陥れて滅ぼし、無力にするために、三つの世界大戦を計画した。現在始まりつつある第三次世界大戦では、シオニストをイスラム教徒と争わせる。シオニズムの目的は、中東を植民地化してイスラム教徒を討ち滅ぼし、油田を支配することだ。よって、イスラエルは白紙の小切手を受け取りつづけている(ある経済アナリストの推計ではアメリカの納税者はこれまでイスラエルに1兆7000億ドルも費やしている)。ユダヤ人の幸福よりもイスラエル建国が優先された理由はそれだ。世の中の人々は、イスラエルがアメリカを支配していると不満を述べている。だが、イスラエルにしても双方を支配する中央銀行家たちの道具にすぎない。

 イスラエルは一般のユダヤの人々とは何の関係もない。シオニズム、共産主義、フェミニズム、ナチズムはすべて同じ悪魔のような陰謀団の創造物だ。こうした主義はどれもみな、最終的な目標である新封建制世界独裁政治の手段である。米連邦捜査局(FBI)のj・エドガー・フーヴアー長官はかって、こう語った。「個々の人々は、直面している陰謀があまりにも巨大すぎて、そんなものが存在することさえ信じられないという不利な立場に立たされている」。知らないうちに管理者にされているイスラエル国民は、「強制自殺」の犠牲者でありつづけるだろう。アメリカ国民もこの役割に組み込まれつつある。9・11テロ事件がその例だ。アラブのテロもまたこの陰謀団に後押しされている。オサマ・ビンラデインは、1996~98年の間に、260回もイギリスに電話をかけている。その狙いは、世界警察国家建設のために、イスラム教徒と西側諸国の両方を苦しめる口実として「文明の衝突」を利用することだ。

 私が「強制自殺」と呼ぶものは、実は悪魔による「間引き」である。シオニストやその他の指導者たちがしきりに「血の生資」に言及するのは、人間を生贅にしていた慣習と関係がある。明らかに、人々が虐殺されるのにともなつて邪悪なエネルギーが放出されるのだ。先頃、アメリカのリチヤード・アーミテージ国務副長官が、武装組織ヒズボラはアメリカに「血の借り」があると述べた。我々の支配者は、魔王ルシファーヘの捧げ物として戦争を計画する。彼らにとって虐殺や破壊行為は心浮き立つことなのだ。犠牲になつているのが他人であるかぎり…。人類はいつも指導者に裏切られてきた。イスラエルのジャーナリスト、バリー・ハミシユは、ユダヤ人指導者についてこう述べている。「金のある者が、みずからを高官に任命する。従ってもっとも強欲で、不徳な人物が国を動かす。〔彼らは〕権力と賞賛を得るためにみずからの魂と、国民のそれとを売り渡すだろう」(バリー・ハミシユ「脅かされたかのように、運が尽きたかのように」(Just as Scared, Just as Doomed)。結論を述べよう。悪魔を崇拝するカルト集団が世界を支配している。そうした人々は神を憎み、人類を憎み、それを破壊することを望んでいる。彼らは目的のためには手段を選ばず、血も涙もない。ユダヤ人ほかすべての人々を大砲の餌食のごとく利用している。私たちは騙され、惑わされ、妨げられ、虐げられた「マトリックスの子供たち」だ。神に与えられた洞察力なくしては、屠殺場に送られる子羊も同然なのである。
 マインドコントロールのためのホロコースト

 イスラエルのもっとも強力な心理兵器はホロコーストだ。シオニストのスローガンは「二度とあってはならない!」である。先の章で、ヒロシマや9・11のような忘れられないほど凄惨な事件の裏にある本当の動機は、人類に新しい精神的な理論的枠組みを押しっけることかもしれないと私は述べた。シオニストと彼らを支える世界主義者(グローバリスト)は、同じ理由から、ホロコーストの残酷さに一役買っていたのかもしれない。ホロコーストゆえに、ユダヤ人は自分たちの国が必要だと思うに至り、世界中がそれに同意した。パレスチナ人は多くの人々の心の中でナチスと同類だと見なされ、イスラエル人は自分たちの国と大地から彼らを追放して服従させることに道徳的な承認を得た。イスラエルに対する非難は、ナチスの反ユダヤ主義と同一視されることが多い。心理兵器としてのホロコーストはまた、新世界秩序の様々な大義名分としての役割も果たしている。世界は英雄の犠牲者(ユダヤ人)と憎む者(ナチス)とに二分されている。自由主義のロックフエラー陣営に擁護された「犠牲者」には、虐げられた女性、同性愛者、そしてそのときの趣向によって様変わりする少数民族のどれかが含まれている。「憎む者」はそれを受け入れない心の狭い人々で、世界主義者が破壊したいと願う「家族」、「信仰」、「民主主義」、「個人主義」、「独立国家」を守る者だ。憎む者は「右翼」であり、心の広い自由主義者は彼らを断じて許さない。私はユダヤ人ホロコーストに対するナチスの責任を減免するつもりはまったくない。だが、シォニスト世界主義者がそれを心理兵器として利用していることについては詳しく検討したいと思う。先へ進む前に、まず私自身についてはっきりと述べておいたほうがいいだろう。私は、キリスト教の神やキリストの愛の福音書を信じるような、ユダヤの法を守らなければ自己嫌悪もしないカナダのユダヤ人だ。祖父母は皆なホロコーストで命を落とした。両親はユダヤ人ではないとの主張が通ってかろうじて生きながらえた。私は1972~3年にイスラエルに住んでいたが、イスラエル人がカナダ人と同じくらい物質主義に思えたのでその地を離れた。イスラエルはまた、自国民をむさぼり食う国だという印象を私に植え付けた。それにも拘らず、その真の姿に気づくまで私はシオニストだった。今もなお、パレスチナ人に賠償したうえで1967年の境界線内にイスラエルを存続させることを支持している。ほとんどのイスラエル人とユダヤ人が、私と同じようにたぶらかされているのだと思う。
 「悪の陳腐さについての報告」が明かすナチスとユダヤの蜜月

 ホロコーストの歴史の決定版は、ユダヤ人でバーモント大学の政治学教授だった故ラウル・ヒルバーグが著わした「ヨーロッパ・ユダヤ人の絶滅」である。ヒルバーグの3巻にのぼる大作はおもにナチス文書の綿密な調査に基づいている。ヒルバーグは苦労の未かろうじてこの本の出版にこぎつけた。ナチスが「最終的解決」を実行するにあたって「ユダヤ人評議会(血-デンラート)」に頼っていたということ、そして実質的にはユダヤ人の抵抗がまったくなかったことにまで踏み込んで文章にした。彼の推測によれば、ユダヤ人の抵抗に遭って死亡したナチスは200人に満たない。なぜそんな消極的な態度だったのか。ヒルバーグは、犠牲者は英雄らしく見えなくてはならない、どんなに不公平であろうとも苦難を受けなければならないという、ホロコーストの誤った社会通念に縛られているからだと結論づけている(ヒルバーグ「記憶‥ホロコーストの真実を求めて」)。

 1960年代、ユダヤ人哲学者のハンナ・アーレントは、ヒルバーグの著書から「ほぼ例外なく」ユダヤの指導者はナチスと協力関係にあったと結論づけたため中傷され、追放された。彼女の著書「エルサレムのアイヒマン‥悪の陳腐さについての報告」には以下のように書かれている。「ワルシャワならぬアムステルダムでも、ブダペストならぬベルリンでも、人物や所有財産のリストを集め、強制移送と皆殺しの費用を負担させるために移送される者から金を取り立て、立ち退いた家々の記録を取り、ユダヤ人を捕らえて列車に乗せるために警察を動員し、果ては最後の没収と称してユダヤ社会の財産を良い状態のまま手渡す仕事は、ユダヤ人の役人の手に委ねることができた。ユダヤ人であることを示す黄色い星のバッジ、布、洗えるプラスチック製の派手な腕章は、彼らが配布した。ときには売りつけることもあつた」。

 ユダヤ人にまったくまとまりがなく指導者を欠いていたなら、多くの混乱をまねき、悲惨な状態を生んだだろうが、全体の死者数ははるかに少なかっただろう、とアーレントは言う。ユダヤ人がおとなしく死んでいった理由は謎でも何でもない。ユダヤの指導者が彼らを欺いたのだ。圧倒的なカの差に直面すると困難に屈せず突き進もうとするという、古くからのユダヤ人の習性にも一因があるとヒルバーグは言う。しかし、それよりも重要な要因の一つは、ユダヤ人の世界的指導者とユダヤ人評議会(ユーデンラート)がシオニストに支配されていたことだ。シオニストはユダヤ人の離散(デイアスポラ)をよく思わず、救済の試みをさかんに妨害した。ユダヤ人が国外へ逃げ延びることができるのなら、何のためにイスラエルを作るというのか? かくして、シオニストのスウェーデン人ラビ、エーレンプライス博士は、一万人のユダヤ人を助けようとしたスウェーデンの試みを台無しにした。イギリス国会の同様な動きも、シオニストが粉砕した。多くの合法な身代金計画もはねつけ、抵抗運動はやめさせた。だいたいにおいてシオニストは世界主義者エリートの計画を推進し、ホロコーストの報道を差し止め、特別法案について論じようとはしなかった。連合国軍はアウシユビッツからほんの数キロのところにある工場を爆撃したが、火葬場や線路は手つかずのままだった。シオニストは、ユダヤ人の死者が多ければ多いほど、世界が彼らに対して負う道義的な義務は大きいと考えていたのである。
 核兵器よりも強力な「イスラエルの嘘」

 私のような世代のユダヤ人は、1948年の国連による分割決議以降、アラブ諸国が平和を好むイスラエルを攻撃していると教えられた。アラブ諸国は、ユダヤ人が一掃されるまで何もせずに任せておけとパレスチナ人に向けて放送した。実際、イスラエルはパレスチナの57%を与えられたが、すぐさまさらなる領土を奪い、デイル・ヤッシンで250人以上、リッダでも250人のパレスチナ人を虐殺して、70万もの人々が恐怖に逃げ惑う状況を作り出した。アラブのラジオ放送はでたらめだった。アラブの放送は住民に同じ場所に留まることをうながしていたのである(マイケル・プライアー「シオニズムとイスラエル国‥あるモラル調査」(Zionism and the State of Israel:A Moral Inquiry、1999年)。

 イスラエルの初代首相ダヴイド・ベン・グリオンは、1948年8月16日付けのタイム誌で、1000万人が集うユダヤ国家を頭に描いていると発言した。 国連による分割の境界線内にそれだけの人数が入るのかと問われて、彼は答えた。「難しいでしょう」。国民の知らないところで、イスラエルは終始、中東を植民地化して新世界秩序の要になることを指示されてきた。「我々の方針は人類を一つにまとめることでなくてはならない」とベン・グリオンはタイム誌の記者に語った。「国連はユダヤ人の理想だと考える」。モサドのウエブサイト「デブカ・ウイークリー」がイラク戦争についてどのように記述しているかを見てほしい。「アメリカ政府はかならず油田を手中に収め、イラク周辺国家を意のままに操り、中東の国境や政府の再編計画に従わせることができるだろう」(2000年2月23日)。要するに、ホロコーストは世界主義者にパレスチナを侵略する「道徳的権限」を与え、世界中のユダヤ人は知らず知らずのうちに彼らの大目的に巻き込まれた。実際には、彼らはもっとも悪質なやり方でヨーロッパのユダヤ民族の信用を裏切った。一般のイスラエル国民とユダヤ人は、かつてヨーロッパのユダヤ人がそうだったように、盲目的に指導者に従うことができる。アメリカ人はジョージ・W・ブッシュを信じることができよう。しかし結果はまちがいなく同じだ。核爆弾よりも強大なカを持つ嘘は、悪魔の最強兵器だ。爆弾は単に荒廃させるだけだが、嘘は魂を奪う。罪のない何百万もの人々を悪魔の大義に加担させている。
 ユダヤ人は新たなホロコーストに陥れられようとしている

 1938~39年、ヨーロッパでユダヤ人の地獄の炎が噴き上がる直前、全ての出口が固く閉ざされた。ナチスはユダヤ人が出て行くことに異論はなかった。問題は、彼らを受け入れてもよいという国がなかったことだった。1939年5月、ドイツのユダヤ人難民900人を乗せた旅客定期船セントルイス号がハバナで入港を拒否された。乗客が多額の費用を払って手に入れた観光ビザがキューバ当局に取り消されたのである。定期船はフロリダ沖に停泊したが、フランクリン・ルーズヴエルト大統領は埠頭への接岸を認めなかった。船はやむなくヨーロッパへ戻り、難民は連合国四国に分けて引き取られたが、そのうち三国はまもなく侵略された。望まれないユダヤ人のイメージはユダヤ精神に強く焼きついた。反ユダヤ主義から身を守るためにイスラエルに祖国が必要だとの主張がなされた。数えきれないはど多くのユダヤ人が、本来の所有者からイスラエルを奪い取り、そこにユダヤの聖地を作るために資金や人生を捧げた。数えきれないほど多くの非ユダヤ人がこの大義のために手を貸した。以来、世界平和は不安定な状態にある。第三次世界大戦はこの地を主戦場に準備が進められている。

 フランクリン・ルーズヴエルトが、政治の世界では物事は偶然には起こらない、と述べたことは有名だ。ホロコーストは、ユダヤ人を操り、彼らに道徳的に何をしても許されるような状況を与えるために仕組まれた可能性があるとは、正直考えたくない。しかしながら「ホロコーストの陰謀」(The Holocaust Conspiracy、1989年)には、連合国と中立国の政府が、はとんどのユダヤ人がヨーロッパに残って死ぬように仕向けたやり口が示されている。著者のウィリアム・R・パールは「ドイツの絶滅計画を知ったうえでそれにすすんで協力し、連合国と中立国の収容所で指導的立場にあった」者の為にニュルンベルク裁判と同様の裁判が必要だと主張している。ウィリアム・R・パールは口先だけの陰謀論者ではない。1930年代にウィーンで弁護士をしていた彼は、シオニズム修正派のためにパレスチナヘの違法な移送をとりまとめる手助けをした人物だ。アドルフ・アイヒマンと面と向かって交渉もした。戦後はナチス戦犯を起訴した。著書のなかでパールは、ユダヤ人ホロコーストは国際的な陰謀の一部だと主張している。だがむろん彼は犯人がイルミナティ、即ち世界中央銀行カルテルにカを与えられた、共産主義、シオニスト、ナチスを含むフリーメイソンの最高位を形成している秘密結社であることはわかっていなかった。彼らの目的は、エルサレムを中心として、魔王ルシファーに捧げる世界政府の専制政治を作り上げることである。ホロコーストとは「火あぶりにされた生賛」を意味する。いったいどのような論理で、この大量虐殺を「犠牲」と呼ぶことができるのか。むろんイルミナティの論理である。彼らは世界の目をくらましてイスラエルにフリーメイソン国家を建設するためにユダヤ人を犠牲にした。イスラエル最高裁判所の設計がそれを示す証拠だ。現代イスラエルは着想からして既にフリーメイソンなのである。これが正しいと仮定して話を進めよう。ユダヤ人のホロコーストが世界を動かす者たちの企みだったとするなら、彼らは再びそれを繰り返すだろうか。その疑問についてはあとで述べることにする。
 ホロコーストの再現は果たしてあるのか

 歴史を振り返れば、イルミナティが悪魔を愛するユダヤ人と非ユダヤ人で構成されており、ルシフェリアンの新世界秩序計画にふさわしくない者は誰であっても食い物にして殺してしまうことがわかる。一見したところでは、イスラエルはユダヤ人ホロコースト再現の第一候補だろう。ほとんどのイスラエル人は恐らくフリーメイソンの新世界秩序という観点から自分たちをとらえていない。私と同じウイニペグ市民のバリー・ハミシユは、イルミナテイが外交問題評議会のカを利用してイスラエルを支配し、エルサレムを残して、それ以外は究極の目的を達成するための犠牲にするつもりだ、と考えている。アメリカ・ユダヤ人の役割は、ワイマール共和国におけるユダヤ人の立場と著しく似ている。政府、文化、経済分野で担っている役割が人数に比べて桁外れに大きい。自分で意識していようがいまいが、イルミナテイの道具である彼らは多くの人々から、キリスト教徒やアメリカ人の利益を蝕む者と見られている。チャック・ボールドウイン牧師はイエス・キリストと「両替屋」を比較した。「今日の牧師もキリスト教徒も、主イエスの気持ちを共有していないことが非常に残念です。主イエスは現世代の両替屋を蔑んでおられます。なぜなら、アメリカ合衆国を破滅させようとしているのは両替屋だからです。牧師もキリスト教徒もそれが見えません。あるいは、見えても関心を持っているようには思えません」。アメリカ人は、先のドイツ人と同じように、本来反ユダヤ主義ではない。ヒトラーが権力を手にするためには、その前にドイツの経済情勢が悪化する必要があった。今、アメリカの経済情勢は極端に悪くなり始めている。実際問題として、イルミナテイはユダヤ人を攻撃して得るものがあるのだろうか。一言で述べるなら、イルミナテイがアメリカを支配するためにシオニストを必要とする限り答えはノーである。しかし、新世界秩序が今よりも厄介な存在となり、アメリカが危険な状態に陥ったとき、イルミナチイは喜々として再びユダヤ人をスケープゴートに仕立てて利用するかもしれない。何といっても「歩」という駒は犠牲にするためにあるのだから。
 ホロコースト否定者が垣間見せる「別の顔」

 私はホロコースト犠牲者の孫にあたるが、ユダヤ人組織がホロコーストを第二次世界大戦の象徴的な事件にしたがることには違和感を覚える。これは「ホロコースト研究プログラム」、ホロコースト博物館、「戦場のピアニスト」のようなハリウッド映画の流行に見ることができる。第二次世界大戦は人類の大惨事だった。6000万人を超える死者が出た。それなのにどうしてユダヤ人の経験だけに目を向けるのか。狙いは犠牲者という地位を「獲得」するためである。罪の意識は非常に効果的な心理兵器だ。イルミナティはユダヤ人を特別な地位に押し上げるためにそれを利用している。さらに黒人、女性、同性愛者にも同じことをしているのである。そもそも反ユダヤ主義の最初の原因は自民族中心主義である。ユダヤ人はいつでも「乗っ取っている」と非難される。ユダヤ人の黒幕が悪循環を延々と続けさせているのだ。

 私はまた、エルンスト・ツンデルのようなネオナチでホロコースト否定論者を「憎悪による犯罪」に分類しょうとすることにも頭を悩ませている。ツンデルのウエブサイトには、殺害されたユダヤ人はわずか100万人にすぎなかった、ガス室は存在しなかった、ヒトラーは集団虐殺を意図していなかった、とある。ツンデルの主張は間違っている。しかし、彼にはその間違った主張を行なう権利がある。社会には過去の記録を論じる人々がいなければならない。正しいことを言っている場合もある。もし誤情報を広めることが犯罪なら、NBCテレビの夜のニュース・キヤスターを監獄に放り込むべきではないのか。

 カナダはエルンスト・ツンデルを監獄に入れた。彼の妻の話では、刑務所では極めて不当な扱いを受けていたという。彼は「危険人物」としてドイツへ追放された。カナダ・ユダヤ人協会のバーニー・ファーバーは、ツンデルは「実際に棍棒を振り回した」のではなく、過激派に「油を注いだ」のだと認めている。その定義づけは、万人の発言の自由を抑制するものだ。実際、カナダ・ユダヤ人協会は私の発言の自由を制限しようとしている。真実を問うことが「憎悪」になるとき、我々はオーウェルが描いた「1984年」の思想犯罪の時代に入ったということだ。思い違いをしてはいけない。これは専制政治へと転落する危険な坂道であり、カナダ・ユダヤ人協会のようなユダヤ人組織が先頭に立っている。

 憎悪の定義は、社会を再構築して洗脳するために都合のよいように用いられている。例えば、女性同性愛者でフェミニストの教授が感受性の強い少女たちに、男性は暴力を振るう可能性を秘めている性の捕食者で、家族というものはすべて耐えがたいものだと教える。それでかまわない。ユダヤの律法タルムードにはキリストとキリスト教徒に対する憎悪が満ちあふれている。それも重要ではない。カナダの国会議員スヴエン・ロビンソンは「同性愛者たたき」を憎悪による犯罪だと認めさせようとした。同性愛者に対して暴力を振るうという本当の犯罪のことを言っているのではない。異性愛の役割は自然のものではなく同性愛のそれが自然だ、と子供たちに教えるような運動家から、社会が身を守ろうとすることを阻止するものだ(ちなみにロビンソンの議員生命は、男性の愛人のために金の指輪を万引きして逮捕されたことであっけなく終わった)。

 いわゆる「反ユダヤ主義者」の多くが私に手紙を寄せているが、ほとんどは憎しみに満ちているものでも人種差別的なものでもまったくない。彼らは有害な攻撃から合法的な利益を守ろうとしているのである。反ユダヤ主義の筆頭であり、「国際ユダヤ人」の著者でもあるヘンリー・フォードは、彼の工場で何千ものユダヤ人を雇用した。平和の船運動ではユダヤ人のロジカ・シユヴイマー夫人と緊密に協力していた。フォードのユダヤ人建築家アルパート・カーンは彼の為に数々の建物を設計した。ユダヤ人の黒幕は、彼らの政策に反対する者の敵意を和らげるために反ユダヤ主義を利用する。ユダヤ人のホロコーストを宣伝すれば、ユダヤ人の地位を世界でも第一級の「犠牲者」として維持できる。それが彼らにとって批判を免れる術となる。人々は彼らに好意的になり、彼らの指示や影響に快く応じるようになるのだ(同じ戦略が、同性愛者や女性に「犠牲者」という色づけをする場合にも用いられている)。ユダヤ人の黒幕は、ユダヤ人を操り、寄付を引き出すために、犠牲者の地位を利用する。犠牲者であるという状態は、ユダヤ人を、道徳観を失った抜け殻のようなモラルゾンビに変えてしまうことがある。私はこれまでの人生のほとんどでパレスチナ人の彼らの祖国に対する権利というものを考慮していなかった。「我々は迫害された。よって祖国を得るに値する」という論理が働いたのだ。

 ホロコーストはまた新世界秩序計画の目的にもかなっている。金融のエリートたちが、ユダヤ人を除くすべての人々の心から葬り去ろうとしている二つのもの、つまり民族主義や人種意識の落とし穴について常に注意を促してくれるからだ。ユダヤ人組織はホロコーストを政治的な目的のために利用して、ホロコースト犠牲者の名誉を汚している。ユダヤ人に世界一の犠牲者役を割り当てるのは適切ではない。人類は一つの家族であり、ある虐殺がほかの虐殺より重要だということはない。エルンスト・ツンデルがユダヤ人のホロコーストを軽減して語るのは不愉快だ。しかし、語ること自体は犯罪ではない。こうした疑問については真実だけが問題なのだ。真実が明らかになるのを待とう。ツンデルの裁きはそれに任せる。ユダヤ人以外のホロコーストが隠され、ツンデルが収監された理由は、ユダヤ人のホロコーストが新世界秩序計画を進めるうえで価値ある道具となるからだ。ユダヤ人という駒の道徳観を麻痺させて、ナチスのような敵をすべて中傷させるためである。
 モラル地獄へ転落していくイスラエル国家

 「神に選ばれし者」は悪魔に選ばれた人々だった。シオニストは、ホロコーストと1948年の「独立戦争」を策略として用いることで彼らを支配した。

 [1] ホロコーストが起きたために、ユダヤ人に「民族的郷土」(ナショナル・ホーム)が必要になったのではない。イスラエル建国のために、ユダヤ人はホロコーストの犠牲になったのである。イルミナテイがイスラエルを新世界秩序の中心にすえようと望んだ。ロスチャイルドが建てたイスラエル最高裁判所の露骨なフリーメイソンの象徴記号がそれを暗示している。そして、イスラエルはイスラム世界を侵略するための砦でもある。

 [2]1948年の「独立戦争」では、ユダヤ人が教えられている事実とは異なり、イスラエル人は血に飢えたアラブ軍による第二のホロコーストには直面しなかった。実際には、この戦争はシオニストによるパレスチナ人の残虐な民族浄化だった。この「ナクバ(大破局)」は、ナチスのユダヤ人に対する行為を思い起こさせる。

 まずは二つ日の嘘から取り上げよう。
 「まやかしの戦争」で手にした祖国

 イスラエルの歴史学者イラン・パペによれば、1948年は、あらかじめ計画された通り、ほとんど無防備な100万のパレスチナ人を、代々受け継いできた家、果樹園、畑、商売から追放するための口実であり隠れ蓑だった(「パレスチナの民族浄化」(The Ethnic Cleansing of Palestine、2006年)。シオニスト指導者は、近隣のアラブ諸国が脅威にはならないことを知っていた。パレスチナ人はユダヤ人が教えられているように自発的に出て行ったのではない。追い出されたのだ。イギリスと国連も共犯である。バルフォア宣言でパレスチナ人の権利を擁護すると約束したにも拘らず、イギリスは7万5000人の兵を派遣しておきながら大虐殺と略奪を許した。国連は、100万ものパレスチナ人が住んでいる領土を60万のユダヤ人に譲り渡し、パレスチナ人を、「少なくとも8割がユダヤ人の国家だけが存続可能な安定した国家だといえる」と公言するダヴイド・ペン・グリオンの為すがままにさせた。国連が指定したユダヤ人国家の耕作地の89%は、パレスチナ人の所有地だった(「パレスチナの民族浄化」)。

 ヨルダンのアラブ軍団のイギリス人隊長ジョン・バゴツト・グラブ将軍は1948年を「まやかしの戦争」と呼ぶ。ほとんどの戦争と同じように、結果が前もって決められていたためだ。アラブ軍を率いていたヨルダンのアブドラ国王は、ヨルダン川西岸地区と東エルサレムを得る代わりに名ばかりの抵抗しかしないと、シオニストと極秘の取引を結んでいた。さらに、イギリスがアラブ軍を指揮して物資を削減した。「寄せ集めの守備軍」からははど遠く、イスラエルは五万の兵を持ち、うち半数はイギリス軍で兵役に服した経験があった。またイスラエルは小規模な空軍、海軍、戦車、装甲車、重砲も保有していた。その彼らと対戦していたのが本物の「寄せ集めの守備軍」で、おそらく一万人はどの、訓練も装備も不十分なパレスチナ人の準軍事的な一団とアラブ世界からの志願兵だった。アラブ諸国の雄弁さとは裏腹に、ユダヤ人を海へと追い出せる公算はまったくなかった。パレスチナ人は無抵抗だった。彼らはたいした危険ではないと高を括っていたのだ。これまでオスマン帝国やイギリスの支配下で生き延びてきたのだから、ユダヤ人政権下でも何とかなるだろう。多くの村ではユダヤ人と「不可侵条約」を結んだ。

 1948年3月、ベン・グリオンはユダヤ機関執行部にこう語った。「パレスチナの民衆の大多数は、分割を既成事実として受け入れている。(彼らは)戦いたくないのだ」。イギリス軍指揮下のアラブ軍団だけが事実上の敵軍となりそうだった。シオニストが協定を破棄してエルサレム旧市街を攻撃したとき、彼らを撃退するためにこの軍団が活用された。ほかのアラブ諸国が非常に弱かったので、シオニストは南レバノンを占領してアラブ人を追い出した。1948年5月24日、ダヴイド・ベン・グリオンが日記に密かに記した内容は、困難な状況に追い込まれた人々の指導者とはとても思えない。「我々はレバノンにキリスト教国家を建設する。南側の国境はリタニ川となるだろう。我々はトランスヨルダンに侵入、アンマンに爆弾を投下して軍隊を壊滅させる。それでシリアは落ちる。エジプトが抵抗し続けるようなら、ポートサイド、アレクサンドリア、そしてカイロを爆撃することになるだろう」(「パレスチナの民族浄化」)。そう、確かにパレスチナ人はいくつかの輸送船団を攻撃し、少なからぬユダヤ人の命を犠牲にしてユダヤ人入植地を孤立させた。こうした攻撃が、自分たちの攻撃に対する抵抗をすべて「反ユダヤ主義」と呼ぶシオニストの思う坪にはまったのだ。
 ナクバ=大破局をもたらしたパレスチナ民族浄化計画

 アラブ語に堪能なイラン・パペは、パレスチナ難民キャンプで生存者を取材した。彼はパレスチナ難民の話をイスラエル国防軍の公式記録と照合した。正規のアラブ兵がパレスチナに足を踏み入れる前に、200を超えるアラブの村々がすでに破壊されていた。この民族浄化計画は「D計画」と呼ばれた。パレスチナ人居住区と所有地すべての詳しい調査記録が準備されていた(不用心なパレスチナ人が、この不気味な「国勢調査」の調査員を親切にもてなすこともしばしばだった)。シオニストは夜間にパレスチナ人の村を攻撃して、住民が眠っている家々をダイナマイトで爆破した。それから、10歳から50歳までの男性を駆り集めて射殺、あるいは捕虜収容所へ送った。女、子供、老人は立ち退かされた。最終的には75万人がガザ、ヨルダン川西岸地区、あるいは周辺諸国の難民キャンプに追いやられた。婦女暴行や略奪が横行した。エルサレム、ヤッファ、ハイファといった大都市では、パレスチナ人居住区が集中砲撃を浴びて、人々は恐怖におののき殺された。全体として1000あったパレスチナの村のうち530が物理的に破壊された。さらに十数の市や町が明け渡された。中には、ユダヤ人との経済的あるいは個人的なつながりを築いてこの運命を逃れた村もある。だがシオニストはこうした「示談」の多くに従わなかった。デイル・ヤッシン村の虐殺は悲惨なものだったが、1948年10月28日に、ベールシエバとヘブロンの間にあるダワイメー村で繰り広げられた虐殺はそれ以上だった。パペの言葉を引用する。「翌日、危険を冒して村へ入ったハッサン・マーモウド・イーデイブ村長は、モスクのなかに積み上げられた死体を恐怖のまなざしで見つめた。通りにもまた多くの死者が散らばっていた。男、女、子供。彼の父親の姿もあった。(中略)455人が行方不明だった。うち170人は女性と子供たちである。この虐殺に加担したユダヤ人兵士もぞっとするような光景だったと報告している。頭を割られた赤ん坊。強姦され、あるいは生きたまま家ごと焼かれた女たち。刺し殺された男たち。これらは事件から数日以内に(イスラエル軍の)最高司令部に送られた目撃者の証言である」(「パレスチナの民族浄化」)。
 狂信国家イスラエルが認めるべき歴史の真実

 今日でもナクバは、ガザ地区、ヨルダン川西岸地区、そして分離壁沿いで続いている。レバノン、アフガニスタン、イラクでも続いているということもできよう。イスラエルが言うところの「既成事実」を強化するために新たな入植地の建設も進められている。イスラエル国民とその支持者の大多数は、道徳的な「既成事実」で塗り固められている。ホロコーストや「独立戦争」の事実を偽られてきた彼らは道徳的な憎悪にまみれている。多くの人がそれにあわせて人生を築き上げてきた。今になってどうすればよいのだろう。もし、進む道を間違えてしまったなら、それが正しい道であるふりをしても仕方がない。向きを変えて、もと釆た道を引き返さなければならない。早ければ早いほどよいだろう。もし私がイスラエルに住んでいたなら、真実を暴こうとするか、国を離れるだろう。

 シオニストは事実を認め、謝罪の意を表すると同時にパレスチナ人に十分な賠償を行なうという二本立ての解決策をとるべきだと思う。帰還権には制限を設けるべきだろう。パレスチナ人はそれを受け入れるだろうとイラン・パペは言う。パペは類い稀な歴史学者だ。誠実で、勇気があり、真のユダヤ精神にのっとった道義をわきまえている。彼の研究は、長いあいだ否定されてきたパレスチナ人側の事件の真相を「完全に擁護する」ものだという(一方で「ナクバ否定」は誰からも犯罪扱いなどされていない)。イスラエル国民は、地獄の炎に包まれてしまう前に、280度の方向転換をはかり、私たち残りの人間を率いていく必要がある。フリーメイソンのイスラエル人指導者を介して、イルミナティがイスラエルを支配している。イルミナテイは既に一度ならずユダヤ人を裏切った。パペは楽観視していない。2006年7月の計画的なレバノン攻撃が我慢の限界だった。ハイフア大学教授だった彼は、ハト派の同僚が政府の理由付けを鵜呑みにするのをじつと見ていた。彼らは悪魔の「既成事実」にとらわれている。どちらかといえば、現在のイスラエルは以前よりも狂信的だ。パペはイスラエルを離れ、イギリスのエクセター大学で歴史学の教授になった。人類が平和に繁栄する道は一つしかない。例え自分自身の罪を問うものであったり、痛みをともなうものであったりしても、それを真実だと認めることである。

 雑記帳01−0‎ > ‎イルミナテイのTop」の「28、新世界秩序を生き延びるために」を転載する。
 新世界秩序を生き延びるために ●あとがきに代えて

 自身への覚書として。「生き延びる」とは金貨や非常食を蓄えたり、AK・47フイフル銃を手に入れたりといったことではない。それは生理的な意味での死を免れるという意味ではなく、魂の救済の問題である。新世界秩序(ニュー・ワールド・オーダー)に執着し、落ち込み、耐えられなくなるという性向の問題だ。状況は厳しい。悪魔的カルト集団は世界の金融経済を独占し、無数の協力者を通してこの世を支配している。それは文明を破壊し、ジョージ・オーウェル的な警察国家を築こうとしている。私たちは外界のショーウインドーに顔を押しつけ、毎日何時間も日課のように新たな展開を見守っている。私たちは「外的なものに動機づけされている」。テレビのスイッチを入れずには、茶の間で過ごすこともできない。私たちは外界から栄養を摂ろうとするが、私たちが吸収するもののほとんどは有害だ。堕落、腐敗、不誠実、そして悲劇(マスコミの目的は私たちを堕落させ、人間性を失わせることだ)。

 人類はつねに欺瞞によって自らを正当化しょうとする悪魔的勢力に支配されている。私たちはこの悪魔に打ち勝つことができない。しかし、私たちはそれでも自分の生活をコントロールしている。究極のところ、その戦いは人類の魂を懸けた戦いである。まずは自分の魂を守ることから始めようではないか。これは魂と外界との間に壁を作り、聖域と世俗との間にバランスを築くことを意味する。そのためには一定時間、外界(世俗)をシャットアウトし、自分を鼓舞するものに意識を集中させる必要がある。つまり、テレビやインターネットといったメディア全般のスイッチを切るということだ。ちょうど食物が肉体の栄養となるように、頭で考えたことや目で見たこと、耳で聞いたことは魂の糧となる。魂は美や品格、調和、真実、そして高潔を得ようと手を伸ばす。人間にはその内面が反映される。

 では、何が私たちの魂を高めてくれるのか。それはゆとりある散歩や自然とのふれ合い、趣味、スポーツ、あるいは音楽かもしれない。それは家族や友人と過ごす時間かもしれない。それは聖書や宗教書、あるいは瞑想かもしれない。ヘンリー・ソローはこう言った。「自分の好きなことをせよ。自分の骨の味を知り、それを噛みしめ、地面に埋め、掘り出してさらに噛みしめよ」。幸福は心の内にあるという神秘論者の考えに私は同感だ。それには他の何かを求めるのではなく、自分の魂を自分のものにする必要がある。外界にばかり目を向けていたら、私たちは自分の欲しいものだけに執着し、自らの魂を見失ってしまう。これは中毒と不幸を招く原因である。

 オカルトエリートは私たちをセックスと金銭、心の極地で支配する。恋愛とは男女が結びつき、子供をつくるほどに性的感情が強まる時期だ。だがセックスや恋愛は一生の関心事でもなければ、すべてを解決する万能薬でもないはずである。同じことが金(おかね)についても言える。株式市場は何千万もの人々を夢中にさせる巨大なカジノだ。中央銀行カルトは無限の資金を持っている。私たちを高揚させるため(その一方で公民権をめちゃくちやにし、無意味な戦争をする)、株価を高騰させる。そして今度は私たちから金を巻き上げるため、市場を崩壊させる。彼らに操られてはならない。悪魔的勢力はずっと以前からここにいた。私たちが彼らの存在に気づいたのは、9・11によってその終盤戦の開始が暗示されたからだ。彼らはその悪行に私たちを執着させることで、私たちの発展を妨げ、堕落させようとしている。自分の好きなことに心を調和させ、バランスを取り戻そう。幸福の前線基地を離れてはならない。
 みずからの天国をつくろう

 外界はしばしば換気をしなければ、息苦しい公衆トイレのように思える。これはプロタゴラスの格言、「人間は万物の尺度なり」が公式の宗教になつているためだ。近代文化は私たちの堕落した自我を反映したものにほかならず、T・S・エリオットの言う「鏡の荒野」である。私たちは自分の吐き出した煙を吸い込んでいる。人間を信仰の対象としたのが「人間主義」であり、人間を神格化したのが「イルミナティ主義」である。

 プラトンは、プロタゴラスの誤りを修正しようとした。「人間ではなく、神が万物の尺度である」。だが私たちはプラトンの言葉に耳を傾けなかった。神は今、人々の生活から締め出されている。「聖なる尺度」がすべてに当てはめられていたのはいつのことだったろう。人類最高の自我が賞賛される日は来るのだろうか。それは新鮮な空気を吸い込むようなものだろう。
 二大精神コントロールシステムからの脱却
                                            
 これは狂気の世界でいかに精神的に生き延びるかという問題である。私たちは無力感を抱き、はるか遠くの出来事に変化をもたらすことなどできないと考えがちだ。しかし実際、私たちは最前線にいる。新世界秩序は私たちの頭と魂を求める。私たちはそれに対し、神にみずからを捧げることによって反撃するのである。まずは彼らの二大統制システム、セックスと金銭を妨害する必要がある。私たちは性的衝動を男女一対一の関係に限定することによってそれを管理できる。そして自分の収入の範囲内で生活し、金は大した関心事ではないと自分を律することによって金の強迫から逃れられる。ヘンリー・ソローはこうも言った。「人間は手を出さずにおけるものが多いほど豊かである」。真に豊かな人間とは、金のことを考えない人間である。この尺度によれば、多くの億万長者は貧者である。実際、人間は金を持てば持つほど、それ以外のことを考えるのが難しくなる。
 倒錯者の言いなりになつてはいけない

 最後に幸せを感じたのはいつのことだったろう。確かに、一部の悪党どもが世界を支配していることは腹立たしい。しかし、人間は万物の尺度ではない。何が起ころうとも神が唯二の現実である。人間の向こう側に目を向け、精神的現実、美、高潔、正義、愛に集中しよう。私たちは強制収容所が造られる前からそこに身を置いている。イルミナティは自由という幻想を打ち砕くようなことはしない。人々を支配するにはこの上ない手段だからだ。しかし、たとえ彼らにそうされたとしても、私たちは喜びを得ることができなければならない。神は喜びであり、神は人間よりもずっと偉大なのである。重要なのは、イルミナティに操られた連中を無視することだ。意識するのはいいが、堕落した倒錯者の言いなりになつてはならない。小人が作った鏡を見つめてはならない。詩人ヘンリー・モア(1614~1687)の言葉も今日的な意味を持っている。「物事を知った後の大それた望みが私の中で弱まり、心の純粋さと誠実さ以外の何も求めなくなつたとき、予想していた以上の大きな確信が私の中で絶えず輝いた。それは私がもっとも知りたいと思っていた物事のときでさえそうだった」。定期的に外界を遮断することで、私たちはまだカを有している唯一の領域を守ることができる。それによって私たちは社会に健全な貢献をすることができるのだ。ポール・エルマー・モア(1864~1937)が言ったように、「私を幸せにする一日が私を賢くする」。さあ、幸福の技を習得しょうではないか。





(私論.私見)