太田龍の時事寸評の2004.2.27日付け№867。 月刊「ニューリーダー」誌に、落合莞爾氏の「陸軍特務吉薗周蔵の「手記」が連載されて居り、平成十六年三月号で、九十七回目。「吉薗」の「薗」は、滅多に使われない漢字で、その読み方が分らない。一応、薗(その)、吉薗(よしぞの)、と読んで置く。筆者は、この連載を、途中から読み始めて居るので、この吉薗周蔵、と言う人物の素性が分らない。 平成十六年三月号(「ニューリーダー」)の第九十七回目によると、周蔵の祖母、三居こと吉薗ギンズルが、昭和六年、九十一歳で亡くなった。このギンズルは、天保十二年(西暦一八四一年)生れ、そして、このギンズル女は、元帥上原勇作の叔母にあたる、とある。上原勇作陸軍元帥は、薩摩藩の最後の大物、として知られて居り、大正昭和初期、日本陸軍、ひいては日本の国家中枢の実力者の一人。吉薗周蔵は、この上原陸軍元帥直属の「陸軍特務」であったと言う。 この関係は、吉薗周蔵が、上原の親戚であったことに由来するものであったわけだ。吉薗ギンズルは、薩摩武士、四位次兵衛の娘に生まれ、宮崎の郷士吉薗家の養女に入り、京都で、下級公家、堤哲長の子、林次郎を生む。 林次郎の長男が、周蔵。ギンズルが上原勇作の叔母、とあるが、そのギンズルが世話をして、吉薗周蔵は、上原元帥の特命を帯びて、大正昭和前期、秘密諜報工作活動に従事して居た、と言うことである。 その吉薗周蔵は、死後、克明な日記を残した。周蔵の死後、遺族がそれを大切に保管して居り、落合莞爾と言うひとが、吉薗家の許可を得てそれを閲覧し、それをもとに、「ニューリーダー」誌に長期連載中、と言う次第である。 これで、吉薗周蔵と上原元帥との長期に亘って続いた特別な関係の意味と根拠が、腑に落ちた。吉薗周蔵と言う人物のこうした役割からすれば、その名前その業績が、全く、人目に触れず、知られることもなく、まして公式の歴史、マスコミ報道には、全く登場して来なかったのも、当然であろう。 注目すべきことは、落合莞爾氏が、吉薗周蔵手記にもとづいて、上原勇作陸軍元帥は、ユダヤ陣営の人物であることは疑いの余地なし、そして、米国留学時に、フリーメーソンに入会加盟して居たことも確実である、として居られる、その説である。改めて、この「陸軍特務吉薗(よしぞの)周蔵」問題に焦点を当てる必要を認める。(了) |
太田龍の時事寸評の2008.8.21日ヅケ№2521。 「EIR」誌二〇〇八年八月十五日号、七十二頁「論説」、「ジョージ・ソロスとロンドンの第三次世界大戦」。この重要な論説は、 ブリテンの工作員(エージェント)、ジョージ・ソロスが、ロンドンの手先と成ってコーカサスで第三次世界大戦の引きがねを引こうとして居る。と、警告する。 一九一四年=大正三年。第壱次世界大戦が始まりつつあったとき、日本人の中で、ユダヤによって世界大戦が準備されて居る、と言うことに気付いたものは、上から下まで、右から左まで、唯の一人もいない。辛うじて、のちの四王天延孝中将が、少佐の時代、第一次世界大戦期、フランス軍の観戦武官として、ドイツ軍との戦争に従軍して居たとき、同僚のフランス軍士官たちから、「これはユダヤが背後で動かして居る戦争である」、「ユダヤは、この世界大戦を通じて、ユダヤの世界支配を推進しつつある」と聞かされた。との趣旨のことを、「四王天延孝回顧録」(みすず書房)の中で書いて居る。 つまり、日本で、最初にこの第一次大戦の真相に気付いた人物は、四王天延孝(のちの陸軍中将)である。四王天少将は、大正末~昭和初年には、既に、国際ユダヤによって、次の世界大戦は準備されつつある、と、公然、警告し始めていた。しかし、この四王天少将(のちに中将)は、陸軍上層部によって、 追放された。四王天延孝を追放したこの「陸軍上層部」とは、「四王天回顧録」によれば、 上原勇作陸軍元帥である。上原勇作元帥は、若い頃、フランス留学中、フリーメーソンに加盟している、 と言はれている。 落合莞爾氏が「月刊ニューリーダー」に連載中の論文によれば、明治初年以後、左英ワンワールド秘密結社は、極秘のうちに、薩摩武士のトップクラスを直系のエージェントとして取り込み、日本の国家中枢と国策を動かした、と言ふ。そして、この系列は、大正、昭和初期に於ては、上原勇作(陸軍大臣、陸軍参謀総長など歴任、陸軍元帥)引き継がれた、と。上原勇作元帥[1856.12.6-1933.11.8]は、満州事変[1931.9.18-1933.5.31]前後には、死去した。そのあとは、不明である。 第二次世界大戦は一九三九年に開始された。この時期には、第一次大戦前とは異なり、少数とは言え、断乎として、反ユダヤ反フリーメーソンと戦う思想戦線が確立され、死力を尽して日本国民に、ユダヤが、第二次世界大戦を演出しつつある!! と、警告した。今、まぎれもなく、イルミナティ世界権力によって、第三次世界大戦が演出 されようとしているとき、状況はどうなのか!!我々は、死力を尽して日本国民に対して、イルミナティ世界権力が全人類を第三次世界大戦に狩り立てつつある!! と警告しなければならない。(了) |