2009.01

 (最新見直し2011.02.22日)

 (れんだいこのショートメッセージ)
 ここで、太田龍・氏の時事寸評の2009.01月分を確認しておく。れんだいこ文法、作法に基づき編集替えしております。

 2011.02.17日 れんだいこ拝


【ベンジャミン・フルフォード、中丸薫批判】

 2754回、2009(平成21)年1月01日

 デーヴィッド・アイク曰く。ベンジャミン・フルフォードは、自己陶酔している=自己宣伝を事としているバカモノである、と。更に曰く、ベンジャミン・フルフォードは、ディスインフォメーション(情報撹乱、デタラメ情報たれ流し)のアーティスト(職人、専門家)である、と。 ベンジャミン・フルフォードはこのところ、米国レンズ・コムにたびたび英語の文章を公開しているので、当然のことながら、アイクはそれを読んでいる。多分、フルフォードは、レンズ・コムに自分が発表している読むに堪えない愚劣な英文が、アイクによって、チェックされることを、あらかじめ予想していないのであろう。

 フルフォードのこの三年前後の著述の中で、もっとも悪質なフルフォードのサタニスト的本性丸出しの文章は、彼の中共問題についてのものであるだろう。その要点は、(1)中共万才!(2)法輪功は、西洋欧米イルミナティ世界権力のエージェントである!と言うことになる。この論説によって、ベンジャミン・フルフォードは、まぎれもない、イルミナティサタニスト世界権力の走狗の一匹である、ことを自己曝露した。ベンジャミン・フルフォードは、単にイルミナティサタニスト世界権力の一匹の走狗であるのみでない。この自称ジャーナリストは、検証することなき、デマ宣伝をしつこく公表することによって、れっきとした「デマゴーグ」、「デマ宣伝屋」であることをも、身分証明している。このジャーナリストを詐称するベンジャミン・フルフォードは、「九評共産党」「解体党文化」「転法輪」「大紀元時報」など法輪大法系の基本文書を全く研究した形跡がない。

 二〇〇四年十二月、「九評共産党」の公開と同時に、大紀元は、中共系三団体(中共党、共青団、少年隊)脱退運動を開始した。そしてそれから四年、二〇〇八年十二月末には、中共三団体からの脱退者は、「五千万人」に迫っている。 僅か四年で、五千万人が脱退した。毎週二十万人以上。つまり、一年で、一千二百万人くらいが脱退する。あと、三年で、脱退者は、九千万人に近付くであろう。つまり中共三団体は、完全に空洞化するのである。

 このような状況を背景にして、「〇八憲章」が公表されたのである。これは、一九八九年、天安門事件の戦士たちと、一九九二年に発足した法輪功(法輪大法)と、この二つの流れが、合流せんとする形勢である。こんなときに、ベンジャミン・フルフォードごとき、イルミナティの走狗が、何をざれごとを言うか。こんなデマゴーグをのさばらせて置くことは、日本民族の恥ではないのか。これは、ベンジャミン・フルフォードに対する第二の矢、である。(了)

 【注】
 「中丸薫」。この人物はかつて、法輪功=李洪志は、英国諜報機関のエージェントである、と放言したことが記録されている。このことを、我々は、忘れない。我々は、「中丸薫」が、米国留学中、フリーメーソンに加入した、との情報を有志から聞いている。これは、未確認情報であるが。「中丸薫」が、宣伝にこれつとめている、その父親と称する「堀川辰吉郎」は、渡部悌治著「ユダヤは日本に何をしたか」によると、戦前、大正、昭和前期、日本フリーメーソンの代表格だった、とされている。我々は、この一、二年のうちに、法輪大法、その他を中核とする陣営が、中共サタニスト権力を崩壊させたとしても、全く驚かない。そしてそうなったとき、日本人の殆んど全員が、万才!!と叫ぶであろう。そこで、中共を擁護する様な日本人は、ただの一人も存在しないだろうと筆者は信じる。そのときは、デマゴーグ、ベンジャミン・フルフォードが退場するときであるだろう。


【アイク日本版のホームページ一時休止と再建のお知らせ】

 2755回、2009(平成21)年1月02日

 二〇〇八年二月十一日のデーヴィッド・アイク第二回東京講演会が大成功のうちに開催されたあと、我々は、アイクと協議して、三月から、アイク日本版のホームページを開設することにした。我々のアイク日本版のウエブサイトdavidicke.jp は、二〇〇八年十二月を以て、第一期が終わりと成った。二〇〇九年一月二日を以て、第二期が開始される。

 二〇〇八年十二月十六日己むを得ない事情によって、我々は、アイク日本版を一時休止して、再起を期することにした。それから、約半カ月の休止期間のうちに、種々の問題が生じたが、我々は今、新たな体制の下に、davidicke.jp を再出発させつつある。この間の経過説明とその総括については、後日、適当なかたちで有志にお知らせする。

 我々の、デーヴィッド・アイク日本版ウエブサイト第二期(二〇〇九年一月以降)の再建の計画は、概略、以下の通りである。

(1)翻訳者の一人の十二月二十六日から三日以内にその訳者の翻訳したものすべてを、サイト上から削除せよ、との要求があったが、我々は、技術上の理由により、削除することが出来ない。そこで我々は、技術的に可能な、手つづきを検討して、サイトの記事全部を抹消した。これは、一月一日のことである。
(2)次に、一月一日以後、我々は、ゼロから、新しいウエブサイトの内容の構築に着手する。
(3)第一に、我々は、アイク日本版ウエブサイトの主催者太田龍の名義の「お知らせ」を、一月二日付けで作成し、新しい第二期サイトの起点とする。
(4)次に、十二月以来、中断しているアイクの週刊英文ニューズレターは、十二月二十一日号から日本語版を再開することとして、新しい我々の仲間が翻訳者として登場した。その翻訳が出来次第、公表する。
(5)十二月二十八日号以後、順次公開する。
(6)十二月二十一日号以前のニューズレターについては、我々は、最初から、新しい訳者による翻訳をやり直して、逐次公表する。
(7)但し、もう一人の訳者の翻訳は有効である。これは、順次再公表して行く。
(8)「月刊デーヴィッドアイク日本版ニューズレター」については、二〇〇八年十二月号(第八号)までの分は、絶版とする。
(9)別冊第一号については、同じく絶版とする。
(10)こうした処置は我々の本意とするところではないが、己むを得ない。
(11)第二期アイク日本版ウエブサイト davidicke.jp は、我々の最初の基本方針を引き続き堅持する。
(12)デーヴィッド・アイクには、この経過と方針については、連絡してあり、了承されている。
(13)月刊 デーヴィッド・アイク日本版ニューズレターについては、二〇〇九年一月は、公刊できないので、今のところ二〇〇九年二月に「一、二月合併号」というかたちで刊行する予定である。以上が、大雑把な、最初の経過報告である。(了)


【ワンカール(ラミロ・レイナガ)著「タワインティスーユ、インディオのスペインに対する五百年戦争史(仮題)」の紹介】
 2756回、2009(平成21)年1月03日

 平成二十一年二月、面影橋出版から、ワンカール(ラミロ・レイナガ)著、吉田秀穂訳、太田龍解説「タワインティスーユ、インディオのスペインに対する五百年戦争史(仮題)」第二版、刊行予定 予価三千五百円プラス税。日本義塾出版部で予約受付中。この日本語版の第一版は、一九九三年、新泉社から刊行された。約四百三十頁、大判 印刷冊数 一千部 定価、五千二百円プラス税。第一版は、数年で売れ切れとなり、十年以上、絶版となっていたところ、二〇〇八年九月我々は、ボリビア、ラパスに使節を送り、ラミロと種々協議の上、本書の日本語版第二版を出版することについて、筆者の許可を得た。そしてその版権料についても適切に支払った。更に第一版の出版社、新泉社が、出版権の放棄を快諾して頂き、ここに、画期的な第二版の出版の運びとなった。巻末に、筆者(太田)の四百字詰めの六十枚の解説が収められてある。

 一九九三年、本書日本語版第一版が刊行された当時の日本人が、夢想もしなかった事が、二〇〇五年十二月~二〇〇六年一月に起きた。即ち、ボリビアの選挙によって、インディオ出身のエボ・モラレスが大統領に選出されたのである。その後、三年に亘って、このインディオ出身、エボ・モラレスはボリビア大統領の地位にある。しかし、本書の著者、ワンカール(ラミロ・レイナガ)は、二〇〇五年十一月、「殺人未遂」の件で逮捕され、二〇〇八年八月ボリビアの裁判所(第一審)で懲役七年の刑の判決を受けた。これは一体、何を意味するのか。

 筆者(太田)が一九八二年、ラミロ・レイナガと始めて、東京で出会ったとき、そしてその後の経過について、第一版の訳者、吉田秀穂さんの長文の解説に記述されている。ラミロは、二〇〇五年十二月に、本書スペイン語原文の第二版を刊行した。この第二版には、第四章(約四十頁)が増補されている。ラミロは、筆者の要請に応じて、この第四章のスペイン語原文を英訳して筆者に送ってくれた。筆者(太田)は、このラミロの英訳にもとづき、かなり詳しくその第四章の大意を、解説の中に入れてある。一方に、ワンカール(ラミロ)は、投獄され、他方、エボ・モラレスはボリビアの大統領だと言う。この対照!!それは何を意味するのか。このことは、筆者の巻末解説の中に詳述した。

 ラミロは、ボリビア国家は、燃やして灰にせよ!!その灰の中から、コジャスーユが再生する!!と主張して来た。コジャスーユとは、タワインティスーユの四つの地方の一つであり、そのコジャスーユを、今、スペイン西洋強盗侵略者たちは、ボリビアと称しているのである。モラレスは、ボリビアを改革して、インディオの権利を拡大せんとする改良主義である。本書が、今、日本民族有志によって、熟読されることを希望する。(了)

【「イスラエル対パレスチナ問題=シオニズム問題」についてのフルフォードの態度批判】

 2757回、2009(平成21)年1月04日

 イルミナティサタニスト世界権力の走狗ベンジャミン・フルフォードに対する第三の矢。それは「イスラエル対パレスチナ問題=シオニズム問題」についてのフルフォードの態度である。フルフォードの近著「世界と日本の絶対支配者ルシフェリアン」(講談社、二〇〇八年十一月刊)には、色々なことが書かれて居るが、「パレスチナ対イスラエル」問題については何もない。筆者の記憶ではフルフォードのこれまでの多数の著作の中で「パレスチナ対イスラエル」問題になんらかの言及はなされていない。フルフォードの全著作を丹念に調べていくと、何かあったかも知れないが今のところ、筆者は確認していない。

 デーヴィッド・アイクニューズレター、二〇〇九年一月四日号 TIME TO TELL THE TRUTH ABOUT ISRAEL.............WITHOUT FEAR OF THE MIND POLISE(イスラエルについての真実を語るべき時が来た.......思想警察に対する恐怖を越えて)。この英文ニューズレターは、後日日本語版を、再開されたデーヴィット・アイクの日本版ウエブサイトに公表したい。ここでは、アイクのこの論評の重点を列記する。

(1)公式には、ガザ地区と呼ばれる事実上、イスラエルの強制集中収容所に対するテルアビブの命令による空襲が今、なされつつある。
(2)イスラエルを事実上の支配する権力は、ロスチャイルド家のものであり、
(3)イスラエルを支配している米国も、ロスチャイルド家の支配下にある。
(4)米国とイスラエルの両方を支配するネットワークは、シオニズムと呼ばれる。
(5)シオニスト(米国、イスラエル)がパレスチナに対して加えているサタニスト的暴虐はすべて旧約聖書、タルムード、カバラに依拠する。

 筆者はカッコだけでなく本気でシオニストユダヤ、イルミナティとの対決を貫徹した貫徹しつつあるまともなユダヤ人の多くの例を読んでいる。彼らはすべて、シオニスト、シオニズムと対決する。シオニズムとの対決を回避するような、まともなユダヤ人は存在しない。まともなユダヤ人は、シオニズム問題を回避することは出来ない。シオニズム問題とは、パレスチナ占領であり、パレスチナに二千年も前から住んでいたアラブ人を排除し、また完全なドレイとすることである。これらのアラブ人はセム族であり、この中には、キリスト教徒とイスラムが含まれる。

 一九四七年のパレスチナの地図では、殆ど全部がパレスチナ人(イスラムとキリスト教徒)の居住地であり、ほんの僅かのユダヤ人入植地が、点々と存在する。それが今や、もとのパレスチナの殆どがイスラエルの領土、又は占領地である。この現状を公然肯定し、支持するもの、又は暗黙のうちに追認するもの、そのようなユダヤ人は、まさに、イルミナティの走狗である。ベンジャミン・フルフォードはまさにその枠の中に入るであろう。だからこそ、フルフォードはこの何年かのうちに莫大な数の著作が日本で出版、販売する自由を、イルミナティのご主人さまによって与えられているのではないか。これが、フルフォードにとっての急所である。我々はこの急所を、これから逐次俎上にのせて第四、第五の矢をフルフォードに対して発するであろう。(了)


【月刊「現代仏教」の紹介】

 2758回、2009(平成21)年1月05日

 「現代仏教」誌。これは、日蓮宗系の月刊誌である。この「現代仏教」誌、の二〇〇九年一月号、四十二頁。ここに、伊藤瑞叡立正大学仏教学部教授の、「立正安国論と平和運動の思想」(3)、と言う論文が公表されてある。以下に、この論説から若干の引用をする。

 「FRBは、米国の中央銀行の体裁を繕っている。だが、その内容は、米国民の税金を金利に託した配当として受け取る欧州系の金融機関が所有する民間銀行(複数の連銀)の司令塔であり、その主体は、欧州ユダヤ系金融勢力である、.........「その米金融界の連続破綻を機に、世界が金融恐慌(ハルマゲドン)の崖っぷちへと進みつつある。..................「また同じユダヤ系でクリントン政権時代に通貨グローバリズム攻勢で世界の金融市場を荒らしまわったG・ソロスも金融恐慌到来は必至だとするだけでなく..................金融恐慌の到来を待ち受けているかのような姿勢を隠していない。.......『立正安国論』には何らかの解決策が明示されているのであろうか。.........」。

 「立正安国論」は、日蓮系の人々にとって、根本思想とされている。その要点は、◎謗法を禁じて正法を立てること、◎謗法が広く行はれると、他逼、自叛を誘発され内部崩壊を計る悪鬼、外道の人々が出現する。と言う。「他逼」とは、外国からの侵略。「自叛」とは、内部から日本、民族を崩壊させること。この論文は、G・ソロスの一味は、金融恐慌の到来を待ち受けているかのようである、と言う。

 G・ソロスがロスチャイルド家の有力なエージェントであることは、欧米の反ユダヤ 反フリーメーソン 反イルミナティ陣営の人々にとっては、自明の常識である。そしてロスチャイルドは、スプリングマイヤーが言うようにイルミナティトップ十三血流の一つであり、スプリングマイヤーによれば、この十三血流の中に五つの中核的血流が存在する、と。スプリングマイヤーは、その中核五血流の名前を示していた。

 ここでは、(1)ロスチャイルド (2)コリンズ (3)アスター (4)ロックフェラー (5)デュボン この五血流、と仮定する。五血流-十三血流の下には、イルミナティの五百血流が存在する、と、スプリングマイヤーは述べる。「ロスチャイルド」とは、全世界五百のイルミナティの血流の頂点に立つ、その代表格である。「イルミナティと魔術」と言う小著によれば、イルミナティのトップとしてのロスチャイルド家は、「ロスチャイルドトリビューナル」と言う世界支配の権力中枢を支配して居り、そしてこのロスチャイルドトリビューナルは、(1)金融 (2)政治、軍事 (3)オカルト、宗教 (4)知識、学術 (5)社会、マスコミ、芸術、芸能 この五つの部門によって構成される。それぞれの部門は五人委員会によって、総括され、そしてその五人の中に、ロスチャイルド家から三人が出ている、と、説明されている。

 日本の仏教界、とりわけ、法華経系列の人々は、スプリングマイヤー、マリンズ、コールマン、デス・グリフィン、マイケル・ホフマン、デーヴィッド・アイク、ヘンリー・メイコウ、ジューリ・リナなど、現代世界の最高水準の反ユダヤ反フリーメーソン反イルミナティ反NWOの思想家を、ひたすら一心に研究すべきであろう。(了)

 【注】

 月刊「現代仏教」
 〒356-0041 埼玉県ふじみ野市鶴ヶ舞2-7-5
 ニチレン出版
 電話 049-262-8452 FAX 049-262-8453
 振替 00170-4-172460
 年間購読 一年 六千三百円
 立正大学仏教学部は、日蓮宗系の僧侶養成機関の中心であり、伊藤瑞叡教授は、従って、日蓮宗の教学に於いて、重要な役割を果たす地位にある。前出「現代仏教」は、伊藤瑞叡教授の論文をずっと連載しているので、この方面に関心のある有志には有益な文献であるだろう。この動きが、法華経系の人々の中に広まることを期待する。


【「佐藤優」考】

 2759回、2009(平成21)年1月06日

 
「佐藤優」の肩書きは、休職日本外務省事務官、元日本外務省主任分析官、とある。しかし、この人物は、今、日本でもっとも多くの公的発言の場を与えられている。筆者は、三十年以上前にテレビの器械を捨てて以来、テレビとは全く無縁である。佐藤優がテレビに出ているかどうかは知らない。活字媒体について言えば、彼は大新聞から各種の雑誌その他に至るまで、日本の体制内主流マスコミから、右翼、左翼に至るまで、ありとあらゆる潮流の出版物で発言している。そうした公的場所での発言の量は、毎月、四百字詰、一千枚(これは信じがたい数字であるが)。と、どこかで読んだ。その他、講演会については分からない。一体、これは何を意味するのか。

 佐藤優の思想的立場は、誤解の余地のないほど明確に、彼自身によって、公表されている。それは、次の二項目に要約されるであろう。(1)自分=佐藤優は、キリスト教徒である。(2)自分=佐藤優は、イスラエル擁護派である。と。この場合の「キリスト教徒」とは、欧米の反イルミナティ反ユダヤ反フリーメーソン反陰謀派の陣営の文脈で言えば、「シオニスト・キリスト教徒」「キリスト教シオニスト」と成るであろう。この種の「キリスト教徒」(キリスト教シオニスト)は、米国では、きわめて強力である。にも拘らず、日本人は、この事実を知らない。また、日本人は、この事実を見ないフリ、聞こえないフリ、をしている。

 この種の「シオニスト・キリスト教徒」の中心スローガンは、シオニスト・イスラエル無條件擁護!!である。佐藤優は、この種のシオニスト・キリスト教徒、キリスト教シオニスト、である。この立場は、佐藤優の心理に於いて、きわめて強固に確立されて居る、もののようである。英語に、「ヴォーカル」と言う表現があるが、日本語では、適切なことばがない。佐藤優の言動は、まさにこの「ヴォーカル」と言う英語にぴったりである。彼は、イスラエルのパレスチナ民族に対するすべての侵略を是認し、支持し、擁護する。彼の発言は、シオニストイスラエル政府の発言そのものである。従って、今、この佐藤優の発言に場を与えるすべての日本のメディアもまたシオニストイスラエルイルミナティの走狗として、弾劾さるべきであろう。このメディアの中には、「週刊金曜日」のようなきわめつきの左翼から、「月刊日本」=「右翼民族派」の出版物に至るまできわめて多種多様なものが含まれる。(了)


【林秀彦著「おテレビ様と日本人」(成甲書房、二〇〇九年一月十五日刊)】
 2760回、2009(平成21)年1月07日

 林秀彦著「おテレビ様と日本人」(成甲書房、二〇〇九年一月十五日刊)。この本に書かれて居ることは、概ね、その通りであろう。大宅壮一は、テレビ時代のわりと初期の頃に、テレビは、一億総白痴化の装置である、と述べた。これは、正しい直観である。しかし、これは印象批評に過ぎない。「シオン長老の議定書」の著者は、ヘンリー・メイコウさんによれば、ロンドン、ロスチャイルド家の第2代、ライオネル・ロスチャイルドである、と推定する。ライオネルは、一八七〇年代まで生きていた。この著作(ないし講演)は、一八七〇年代に書かれたまたは講義されたものとすると、すべてが整合的に理解出来る。

 ここに、大衆を羊化するために教育は、視覚化すべし、と言う趣旨のことが述べられている。ライオネル・ロスチャイルドは、当時の、イルミナティの頂点である。つまり、前出のことばは、イルミナティサタニスト世界権力そのものの意志、である。かくして、この方針に、実行に移された。即ち、(1)漫画文化 (2)写真文化 (3)映画文化 (4)ラジオ (5)テレビ (6)コンピューター (7)ビデオ (8)携帯電話 (9)インターネット...........と成って行く。その行き着く先はどこなのか。それは既に、◆オルダス・ハクスレイ(三百人委員会)の「すばらしき新世界」(一九三二年)◆ジョージ・オーウェル(MI6)の「一九八四年」(一九四九年)によって、予告されている。

 「おテレビ様と日本人」に、「限定的な陰謀、大局的な陰謀」(百七十一頁以下)について、記述されている。ここのところも、一応その通り。またこの「大局的陰謀」を、アイクは「恐るべき世界大陰謀」(三交社、上下二巻)で展開している。ちなみに筆者は、

(1)漫画とはほとんど無縁である。
(2)カメラにも無縁である。
(3)映画は、この三十年殆んど見ない。
(4)ラジオは聞かない。
(5)テレビは三十年以上前、その器械を捨てた。それ以前も滅多に見ない。
(6)コンピューターは持っていない。
(7)ビデオも持っていない。
(8)携帯電話もない。
(9)インターネットもない。
(10)文章は手書きであり、ワープロもない。
...............
 但し、ずっと昔、佐々木守さん、林秀彦さんの幾つかのテレビドラマは、よそで見た記憶はある。(了)

 【注】

 日本義塾 平成二十一年一月の公開講義案内

 日 時  平成二十一年一月二十八日(水曜日)午後六時半~九時(開場、午後六時)
 会 場  文京シビックセンター四階シルバーホール(四階B会議室のトナリの部屋)
 講 師  太田 龍
 演 題  ユダヤ、フリーメーソン、イルミナティ、NWO、ワンワールドの陰謀を否定する人々の正体を告発する。
 資料代  千円
 ◎予約申し込み、問い合わせは日本義塾出版部へ  電話、はがきで、eメール、申し込みフォームにて。
 ◎参考文献はたくさんありますが、ここに、何冊かの必読書を挙げておきます。

 [1]「シオン長老の議定書」(成甲書房)
 [2]林秀彦著「この国の終わり」(成甲書房)
 [3]林秀彦著「日本人はこうして奴隷になった」(成甲書房)
 [4]林秀彦著「911・考えない・日本人 」(成甲書房)
 [5]林秀彦著「おテレビ様と日本人」(成甲書房)
 [6]デーヴィッド・アイク著「大いなる秘密」(三交社、上下二巻)
 [7]デーヴィッド・アイク著「竜であり蛇であるわれらが神々」(徳間書店、上下二巻)
 [8]デーヴィッド・アイク著「恐怖の世界大陰謀」(三交社、上下二巻)
 [9]太田龍著「地球の支配者は爬虫類的異星人である」(成甲書房)

【ベンジャミン・フルフォードの「ハマス自体がモサドの一部論」考】
 2761回、2009(平成21)年1月08日

 ベンジャミン・フルフォードが二〇〇九年一月六日、インターネット上の「自分の奴隷家族について」で、「ハマス自体がモサドの一部だ」と述べている。フルフォードに、このデマゴギーについて、きっちり、責任を取らせなければならない。パレスチナのすべてのハマス支持者、及びすべてのパレスチナ人民に対して、フルフォードの名前と、この発言を知らせなければならない。更にパレスチナ人民に対して、フルフォードは、「ハマスがモサドの一味である」と言うこの発言の根拠を、公然、証明させねばならない。

 「ハマス自体がモサドの一部」だと!!それでは、フルフォードにそれを証明させよう。我々はフルフォードに要求する!!ハマスがモサドの一部である、その証拠を示せ!! と。我々は、すべての日本に於けるフルフォードの支持者に対して、同じく、ハマスはモサドの一部であるとのテーゼのその証拠を公然、提示することを要求する。我々は、レンズ・コムなどのアメリカのウエブサイトその他に、フルフォードのこの発言を紹介する必要がある。

 イスラエルは一貫して、フルフォードによれば、モサドの一部であるところのハマスの首脳部、ハマスの指導者を殺害して来た。パレスチナ人民に、このことを十分に知らせなければならない。フルフォードを、パレスチナでもっとも有名な日本人(フルフォードは日本国籍も取得しているので日本人である)にしなければならない。日本人は、フルフォードのこのような妄言を許して置けるのか!アメリカの手先として全世界に知られている日本外務省でさえ、アメリカ政府と同じイスラエル無條件絶対支持の政策は、取れないでいる。なぜなら、日本人の殆ど全部が、そんな政策を支持しないからである。今や、フルフォードは、日本民族にとって、きわめて危険な人物と化した、のである。(了)

 【注】 ハマスは、イスラエルに於けるパレスチナ人皆殺し戦争に対するパレスチナ民族の抵抗運動として、成長してきたのであって、ロンドンに本拠のあるイルミナティの手先としてのニセモノのイスラム原理主義のようなものとは、別物である。 


【「シオン長老の議定書」の執筆者考】
 2762回、2009(平成21)年1月09日

 我々は、ベンジャミン・フルフォードに対して、この十日余の間に、四つの矢を放った。第一の矢は、デーヴィッド・アイクの問題。第二の矢は、法輪大法と李洪志問題。第三の矢は、パレスナ・イスラエル問題。第四の矢は、ハマスはモサドの一部である、と言うフルフォード発言問題。そこで次に何が来るか。それは「シオン長老の議定書」問題でなければならない。筆者は、「シオン長老の議定書」については、二〇〇四年、成甲書房から出版された日本語訳「シオン長老の議定書」にかなり長文の解説を書いた。ここでは、この解説を前提として、更に、その先へすすみたい。「議定書」は、それが二十世紀初頭ロシアで、曝露されて以来、無数の論争の的とされた。ユダヤをおとしめるために、ロシア官憲によってでっち上げられた偽書である、と言う、見えすいたデマゴギーは、ここでは取り上げない。

 すると、そこに浮上する最大の問題に、その筆者は誰か、と言うことである。または、それが講義の記録であるとすれば、その演説者、話し手、講師は誰か、と。ヘンリー・メイコウは、このことについて、多くの論文を公表している。彼の結論は二つ。第一は、その著者又は、演説者は、ロスチャイルド家の一員である、と。第二は、ロスチャイルド家の中、ロンドンロスチャイルド家の二代目ライオネル・ロスチャイルドである、と。メイコウの推理は正しい。

 ロスチャイルド家は、イルミナティの中核の一つである。しかし、ライオネル・ロスチャイルドは、一八三〇年前後から、一八七〇年代まで、イルミナティサタニスト世界権力の中心、その頂点、その最高首脳であった人物であるだろう。「議定書」は、実に、このような立場の人物によって、書かれた(語られた)イルミナティの幹部を教育するための、高級教科書だった、と見なければならない。筆者の知るところでは、これまで、「議定書」についてのもっとも高い水準の批評的論文、著作は、デーヴィッド・アイクの「ロボットの反乱」(一九九四年、未邦訳)であり、最近では、ヘンリー・メイコウの「イルミナティ-世界をハイジャックしたカルト」と、ここに収録されていない「議定書」についての多数の論評である。そこで、ベンジャミン・フルフォードは、「シオン長老の議定書」について、どのように書いて来たか、そのことを、検証しなければならないのである。(この項つづく)(了)

 【注】「シオン長老の議定書」(成甲書房、定価千五百円プラス税)は、日本義塾出版部で取り扱い中。日本義塾、一月二十八日(水)夜の公開講義では、もちろんこの問題も取り上げる。


【シオニズム考】
 2763回、2009(平成21)年1月10日

 カール・シュワルツ(Karl Schwarz)の、二〇〇九年一月七日付、「ガザの虐殺は用意周到に準備された皆殺し的殺戮である」(The Gaza Slaughter Is Premeditated Genocide)http://rense.com/general84/premed.htm これは、アイクのウエブサイト davidicke.com がリンクした、レンズ・コムの記事である。やや長いこの記事は、本来なら全文日本語に翻訳して公表したい。しかし、今のところその條件が存在しないので、以下に要点を列記する。

(1)イスラエルは、テロリストの国家である。〈注〉ベンジャミン・フルフォードは、「イスラエルはテロリストの国家である」と言う、すべての世界中のまともな良識ある人々にとっての常識であるこの命題を是認するのか、否定するのか。我々は、フルフォードが、そしてすべての日本のフルフォード支持者が、この質問に答えることを要求する。
(2)米国は、テロリスト国家と成った。
(3)「米英イスラエル」。この「三国同盟」なる、この邪悪的な「三位一体」が、悪の元凶である。
(4)イラクでの百五十万人の大量殺戮はテロリズムである。アフガニスタンでの二、三百万人の抹殺は、テロリズムであり、最近の米国の武器と支援を以てする、イスラエルによるパレスチナ人に対する大量虐殺は、テロリズムである。
(5)私(K・シュワルツ)は、過去三十年、注意深く、パレスチナ、イスラエル関係を観察して来た。
(6)イスラエルは平和を欲していない。ピリョード(終止符)。
(7)イスラエルは、パレスチナ人を追放するか、又は、パレスチナ人の死、を欲する、と。

 この記事は、全世界のすべてのまともな人々にとって、自明である。しかし、「ユダヤ人」にとっては、そうでない。いはゆる「ユダヤ人」には、多くの種類が存在する。表面的に言えば「ユダヤ人」は、四種存在する。即ち、
(1)モーゼ五書(キリスト教的には旧約聖書)を信奉するユダヤ教教徒。
(2)ユダヤ教のラビ。ラビは、タルムードを知らなければならない。
(3)ユダヤ教のラビの中の更にその一部は、カバラ学を知る。
(4)世俗的ユダヤ人、つまり、ユダヤ教を棄てたユダヤ人。

 それでは、いはゆる「シオニストユダヤ人」は、どこに分類されるのか。或いは「イスラエル国家」はどうなのか。驚くべきことに、一九四七、八年に出現した、「ステート・オブ・イスラエル」「イスラエル国家」は、正統派ユダヤ教徒から見れば、世俗的国家、とされている。「ユダヤ教」をもう一歩深く研究すると、オーソドックス(正統派)ユダヤ教と、サバタイ派、フランキスト派ユダヤ教と、この二種が存在し、ロスチャイルド家が、サバタイ派フランキスト派ユダヤ教を全面的に支持して以降、とりわけ米国では、十九世紀末から二十世紀にかけて、サバタイ派フランキスト派ユダヤ教が圧倒した。

 このことは、ラビ・M・S・アンテルマンが全面展開しており、筆者は、過去十数年、何十回(それ以上)となく、アンテルマンを紹介して来た。ラビ・M・S・アンテルマンによれば、いはゆるシオニズムは、サバタイ派フランキスト派ユダヤ教の産物である、と。従って、シオニズムと根底的根本的に対決するユダヤ人は、イルミナティサタニスト世界権力の集中包囲攻撃の標的にされる。そのようなユダヤ人の数は、きはめて少ない。ヘンリー・メイコウは、疑いもなくその一人である。従って、我々は、ヘンリー・メイコウとベンジャミン・フルフォードを丹念に比較することによって、フルフォードの正体をあますところなく白日の下にさらけ出すことが出来るのである。(了)

 【注】二〇〇九年一月十日付、東京新聞夕刊。シカゴ。反イスラエル一万人がデモ。この反イスラエルデモは、アラブ系市民団体が主催したが、全米各地から約一万人が集まったと。さらにこのデモには、ユダヤ系団体も参加した。とあるが、このユダヤ系団体とは、正統派ユダヤ教系であるだろう。


【アイク日本版の翻訳担当者ペンネーム「ひつじ」氏とのやり取りについて】
 2764回、2009(平成21)年1月11日

 デーヴィッド・アイクニューズレター二〇〇九年一月十一日号COMING TOGETHER.............. IN CONSCIOUSNESS IT IS TIME TO SAY - ENOUGH(一緒にやろう、輪に成って.........意識の中でもう十分だ、と言うべき時だ)このニューズレターの日本語版は、出来るだけ早い機会に一月十日再建された、第二期アイク日本版ウエブサイトdavidicke.jp上に公開したい。

 なお、二〇〇八年十二月二十五、二十六日を以て、ペンネーム「ひつじ」と名乗っているアイク日本版の翻訳担当者は、当ウエブサイトに一切の協力を打ち切ると通告して来たので、この「ひつじ」と言う人物は第二期アイク日本版ウエブサイトとは完全に無縁であることをここに明言して置く。なお、十二月二十六日付けで、この「ひつじ」なる人物は自分の翻訳した全ての記事をアイク日本版から、三日以内に削除することを、要求してきた、さもなくば法的手段にでる、と通告して来た。

 この要求については、我々に、考えもあるけれども、全く新しい第二期アイク日本版ウエブサイトの再建に全力を尽くすことを最優先させることにして、これを削除することにした。ところが我々の関知しない技術的障害があり、一月七日、新しいアイク日本版サイトを再建し、一月十日、「ひつじ」の記事を削除した。なお、若干の不備が残っているけれども、それは逐次、片付けて行く。一月十日までに我々は三名から成る新しいアイクのニューズレター翻訳チームとコンピュータ運営チームを結成したことを、有志の皆さんに報告する。二〇〇九年一月四日付けのニューズレターは、目下、翻訳を準備中であり、一月十一日号はこれから準備する。ここでは、このニューズレターの要点を有志の皆さんに紹介する。

(1)若いイスラエルのすばらしいレディ。オマール・ゴールドマン Omer Goldman 彼女の手紙を、アイクは紹介している。
(2)このレディの父親は、モサドのデピューティ・ヘッド(副長官)である。
(3)彼女は、今年(二〇〇八年)の初め頃、パレスチナでの平和デモに行った。
(4)このデモに対して、イスラエルの軍隊が、我々にそして彼女に発砲した。
(5)私は衝撃を受けた。
(6)そして私は真実を見た。
(7)私は現実を見た。 ...............以下省略

 かくして、彼女は九月二十三日に、イスラエル政府によって刑務所に三十五日間、監禁された...........と言うわけである。ちなみに彼女は、イスラエルの19歳の女性である。彼女の多くの友人たちもまた、同じようにシオニストイスラエル官憲によって投獄されている、と彼女は告げている。現瞬間に於ける世界情勢の焦点はパレスチナ人民の戦いとそしてそれとともに決起するオマール・ゴールドマンのようなイスラエルの若者たちの戦いと、まさにそこに存在する。(了)

 《注》我々は、アイクとその系列の膨大な、そして緊急を要する英文のニュース記事をアイク日本版ウエブサイトに公開するために多数のボランティアの翻訳者を必要としている。有志の協力を要請する。コンピューター関係のボランティアも同じ。


【イルミナティサタニスト世界権力に対する人類の三つの次元定義考】
 2765回、2009(平成21)年1月12日

 アイクは、「究極の大陰謀」(三交社、上下二巻、英語原題『不思議の国のアリス』)の中で、イルミナティサタニスト世界権力に対する人類の三つの次元について定義している。第一は、羊人間である。またイルミナティのご主人様に対して、羊であるかのように服従するのである。これは、人類の圧倒的大部分を占める。この問題について、アイクは、「アイ アム ミー、 アイ アム フリー」(一九九六年、邦訳は徳間書店『超陰謀』、絶版)が適切に記述している。これは、「メーメー、メンタリティー(メーメーは羊の鳴き声)」。又は、「イエス・サー、メンタリティー」と表現される。

 第二は、ラジカル派である。ラジカルとは、急進派。過激派。反逆者。反乱者。反体制派。革命派。などなど。日本の歴史には、ラジカル派の実例はきわめて少ない。そして、通常ラジカル派は、体制によって、包囲殲滅されてしまう。僅かに生き残ったラジカル派は、体制内に取り込まれ、手なづけられる。しかし、欧米、中国、その他の国々では、ラジカル派は、日本と比較すると段違いに多い。このラジカル派の中から、ラジカルを突き抜けて、ラジカルを究極まで貫徹して行く人々が生まれる。この人々は、支配階級、権力階級の人類奴隷化に対する抵抗の戦いを、権力のコンスピラシーの曝露へと発展させるべき歴史的必然性が存在する。これが、アイクの言う第三の次元である。つまり、ラジカル派の体験、ラジカルの段階を経過することなしに、コンスピラシーと言うより高い第三の次元へと深化することは出来ないし、あり得ないのである。

 欧米では、日本と比べれば、巨大なラジカル派のエネルギーが存在する。その実例は、無数に存在する。つい最近、二〇〇三年以降の米国(その他)のイラク侵略戦争に対する、欧米でのデモ、その他のかたちでの民衆の抵抗運動と、日本のそれとを比較すれば良い。今、現在、イスラエルのパレスチナガザ地区住民に対する大量虐殺に対する欧米のデモ、その他のかたちでの民衆の抵抗運動と、日本のそれとを比較するば良い。このようなラジカル派の反乱、反逆の大きな、豊富なエネルギーなしに、陰謀論陣営は生まれない。

 日本には、歴史的に、そして現在もラジカル派のエネルギーは、微弱である。こういう状況下の日本に欧米の陰謀論が、紹介されるとどう成るか。ここでは、陰謀論は、日本の羊人間たちの玩具、おもちゃ、玩弄物、面白半分の見物人、そんなレベルに取り込まれる。我々は、この種の現象を今の日本に、容易に見ることが出来る。

 アイクは、私は、三〇代まで、反逆精神に満ちていた。私の心は、いつも体制の悪に対する怒り、憤怒の念に充満していた。と言う趣旨のことを述べている。従って、アイクは、ラジカルを究極まで貫徹したことによって、陰謀論に到達したわけである。そしてこのエネルギーが、あるからこそ、陰謀論を五感を超えた、更に高い次元へと深化させることが出来るのである。(了)

 【注】
昨日の「時事寸評」(H21.1.11)で、アイクのニューズレター(2009.1.11)を紹介すると共にオマール・ゴールドマンの発信した英文のニューズレターをも転載した。彼女は、自分は、「シミニステイム」の一員である、と言う。「シミニステイム」とは、パレスチナを占領し、ガザの人民を殺戮するために戦争する、イスラエルの兵役を拒否することによって、投獄されたイスラエルの高校生の組織である。ちなみにイスラエルは、男は十八才から三年間、女は十八才から二年間、全員兵役の義務があり、兵役を拒否すると投獄される。そのあとは、予備役と成り、政府が決定すれば軍隊に行かなければならない。


【「シオン長老の議定書」の「将来は大工業を廃止して小工業のみとする」考】

 2766回、2009(平成21)年1月13日

 「シオン長老の議定書」全二十四章の中で、「普通人」にとって、もっとも奇妙に聞こえる部分は、将来は、大工業を廃止して、小工業のみとする。と言う、ところであろう。(第二十三章)この講義が、ライオネル・ロスチャイルド(ロンドン・ロスチャイルド家第二代)によって、一八七〇年前後になされたものであるとすれば、この時代にロスチャイルド家のアジェンダにもとづき、英国が産業革命によって、世界の富の大きな部分を生産していた。そして、この「産業革命」は、ドイツ、そして米国に波及して、機械制大工業が英米独三カ国、そして次に、フランス、その他のヨーロッパ諸国......と展開して行った。こうした時代に大工業の廃止、小工業のみ、などと、ロスチャイルド家の首脳が語るとは、まるで意味を成さないように見えるであろう。しかし、それは考えが浅い。「議定書」は、また、工業を、投機と結び付けるべきことを指向する。

 百年以上経過した今、コールマン著「三百人委員会」は、世界国家(世界人間牧場)構築のアジェンダが実現したとき、工業と科学技術の発展は停止する計画である、と述べている。例外は、人類を家畜人として監視し、管理するためのテクノロジーである、と。世界人間牧場に監禁される家畜人は、最小限の生活物資を供与される、と。三百人委員会のこのアジェンダについては、コールマン著に繰り返し、明示している。

 明らかにこの三百人委員会の現時点でのアジェンダは、「シオン長老の議定書」の前出のテーゼの延長線上にある。カンボジア、ポルポト政権は、カンボジア人民の約半数を虐殺した。これは、三百人委員会による将来、人類人口八割の殺処分計画のための予備的実験である。と、コールマン著は、言う。「議定書」は、一言半句といえども、無駄なことばは語って居ない。二、三年前、ロンドン・エコノミスト系列によって、「自動車産業の終焉」(邦訳本の題名)、が出版されている。

 我々のやうな、イルミナティのアジェンダを読み解くことの出来るごく少数の有志を例外として、日本人は上から下まで、「自動車産業の終焉」など、夢想もしなかった。ロンドン・エコノミストは単なるジャーナリストではないし、単なる一週刊誌でもない。それは、イルミナティ三百人委員会のマスコミ陣営の「フラッグシップ」(旗艦)である。「ロンドン・エコノミスト」の記事の一つ一つに、深い意味がある。それは、或る種のコードワード(暗号)によって、書かれているのである。(了)

 【注】オルダス・ハクスレイ(三百人委員会)の「すばらしき新世界」は、単なるSF小説、娯楽読物ではない。それは、コードワードで書かれたイルミナティのアジェンダであることに気付かなければならない。


【アイク日本版ウエブサイトの編成体制の変更】
 2767回、2009(平成21)年1月14日

 第二期アイク日本版ウエブサイト davidicke.jp は、二〇〇九年一月一日から、準備が開始され、一月十日、一応の準備が完了して、新しい発信の体制がスタートした。第一期アイク日本版ウエブサイトは、二〇〇八年二月、アイクは、二月十一日の東京講演のために来日し、八日間滞在して、二月十二日帰国した。アイクの日本滞在中、筆者(太田)は、アイク日本版ウエブサイト構築について話し合い、アイク帰国後、更に話し合いを進めて、以下の条件でそれを開設することを決定した。

(1)有料会員制のアイク週刊ニューズレターを、毎号日本語に翻訳して、無料で公開する。
(2)アイクには、一篇、百ポンドの版権料を送金する。
(3)アイク日本版ウエブサイトの名称は、davidicke.jp(ドメイン名)David Icke in Japan
(4)主催者・監修 太田龍

 我々は、二〇〇八年三月、次のやうな体制で davidicke.jp(David Icke in Japan)を開始した。(1)アイク (2)主催者・監修 太田龍 (3)事務局責任者 (4)コンピューター管理者 (5)コンピューター運営担当 (6)翻訳チーム  コードネーム「ひつじ」 コードネーム「ゴルトしまじろう」。つまりこの体制は、七名(日本側、六名)によって構成された。十二月に入って、コンピューター運営担当の個人的都合によって、己むを得ず十二月十六日、アイク日本版サイトを一時閉鎖し、のちに休止とした。次に、十二月二十一日以降、翻訳チームの一人、(コードネーム ひつじ)に関してある種のトラブルが発生した。このトラブルの経過については、後日、報告する。

 十二月二十六日、翻訳チームの一人、コードネーム「ひつじ」は、アイク日本版ウエブサイトへの協力を打ち切ること、更に、この人物が翻訳して、ウエブサイト上に公表中の記事について「著作権」を要求すること、そして、この人物が、翻訳して公表された記事すべてを三日以内にウエブサイトから削除することを要求して来た。そして、それがなされない場合、法的手段を取ること。などを、通告して来た。そのあとの経過については、後日報告する。

 我々は、十二月二十八日、二十九日と協議して、二〇〇八年十二月を以て、アイク日本版ウエブサイトの第一期は、終了したことを確認すること。二〇〇九年一月一日を以て、全く新しい、第二期アイク日本版ウエブサイト構築準備を開始すること。以上を決定した。新しいサイトの現在の体制は以下の通り、◎ドメイン名は同じ。 davidicke.jp

 現在の体制は、
(1)アイク (2)主催者・監修 太田龍 (3)事務局責任者 (4)コンピュータ管理者 一名 (5)コンピュータ運営委員会 三名 (6)第二期アイク日本版ウエブサイト翻訳委員会 四名(この中に、第一期のコードネーム ゴルトしまじろうが含まれる)。合計、日本側のスタッフは、計九名である。

 第一期の(日本側)六名の中、或る種のトラブルと共に明確に脱退したのは、翻訳チーム、コードネーム「ひつじ」一名である。コンピューター運営者は、経済的理由で退場した。第二期の日本でのスタッフは、第一期のうちの四名、プラス新しいスタッフ五名、計九名である。我々は、二〇〇九年一月十日、アイク週刊英文ニューズレターのバックナンバーをサイト上に公開して、第二期ウエブサイトを起動した。我々は、第二期アイク日本版ウエブサイトの開始に当って、次のことを有志の皆さんに呼びかける。アイクの英文ウエブサイトとその関連の英語文献を日本語に翻訳するボランティアスタッフ(現在四名)を飛躍的に強化したい。当面の目標は、十名。コンピューター運営の上のボランティアスタッフ(現在三名)を、倍増(六名へ)したい。アイク日本版のウエブサイト上への有志の皆さんの積極的建設的発展的投稿を呼びかける。二〇〇八年四月に創刊した、月刊アイク日本版は、二〇〇九年二月十日前後に二〇〇九年一、二月合併号(第九号)を発行する予定である。(了)


【イスラエルの兵役考】
 2768回、2009(平成21)年1月15日

 二〇〇八年十二月十六日、第一期アイク日本版ウエブサイトが、己むを得ないコンピューター運営担当者の経済的行き詰まりのために一時的閉鎖、のちに休止のあと、既報の如き翻訳者の一人「ひつじ」をめぐるトラブルが発生して、我々は、第一期アイク日本版ウエブサイトの終焉を確認して、ただちに、全く新しい第二期アイク日本版のウエブサイトの構築に着手した。二〇〇九年一月十日、新しい第二期アイク日本版のウエブサイトが起動すると、一月十一日のアイクニューズレターは、イスラエルの良心的兵役拒否者シュミニスティム Shministim の一員、十九歳のイスラエル人女性オマール・ゴールドマンを紹介した。この一月十一日のアイクニューズレターは、目下翻訳準備中であるので、後日、第二期アイク日本版に公表される。

 シュミニスティムが一月九日発行した、ジョン・カルーソの「死んでいるのは誰か?」と言う英語の記事の日本語訳を、第二期アイク日本版に一月十五日公表した。この記事の筆者は、米国サンフランシスコ在住の米国人カルーソである。彼は、最近、イスラエル(パレスチナ)を訪問して、米国に帰国した。ガザのパレスチナ人、アムジャド・シャワは、「我々はまだ息をしている死人なんだ」と語ったと、ガザの百五十万人のパレスチナ人は、「我々はただ死を待っている」と言う心境だと......

 マイケル・ホフマンが反シオニスト的ユダヤ人と共に執筆し、出版した「パレスチナ・ホロコースト」(邦訳、成甲書房、太田龍監修)。この本を読んでいる私としては、今、我々が、イスラエル良心的兵役拒否者シュミニスティムの発行する情報は、非常によく分かる。しかしここで、重要なことは、オマール・ゴールドマンのような新しい若い世代の出現である。シオニストイスラエルの国家システムは、なにからなにまで、実に巧妙に設計されてある。

 イスラエル国民は、全員、男も女も十八才で軍隊に入らなければならない。男は、三年間(十八才から二十一才)、女は、二年間(十八才から二十才)。つまり、イスラエルの子供たちは、大人になると同時に、又は、大人になる前に、軍隊に入らなければならない。ここで、兵役拒否した者は、イスラエル国民としての将来はない。つまり「非国民」と言うレッテルを一生、張り付けられるのである。単に、兵役拒否によって投獄されるのみでない。通俗的に言えば、兵役拒否者は、全人生を棒に振るのである。二十一才(男)、二十才(女)で、兵役を終了しても、軍隊は彼(彼女)を自由にはしない。予備役として、登録され、何時なんどきであろうと軍隊に取られる。そして、この予備役召集を拒否すると、ここでも「非国民」とされる。イスラエル人は、シオニストサタニスト世界権力によって、がんじがらめに縛られている。

 このような背景を知るものは、オマール・ゴールドマンや、その仲間たちシュミニスティム Shministim の勇気の意味を理解するであろう。我々は、第二期アイク日本版ウエブサイト davidicke.jp を通じ、我々の能力の及ぶ限り、彼らの情報を日本語にして、公表する。どうか日本民族有志にお願いする。この情報を、さまざまなかたちで、日本民族の中に広めてほしい。(了)

 【注】
 ◎欧米の反ユダヤ反フリーメーソン反イルミナティ反NWO反陰謀陣営の情報に通じている人たちにとっては、シオニストイスラエルは、一から十までイルミナティ=ロスチャイルドがでっち上げたしろものであること。それは、イロハのイ。常識である。アイクの三冊本。「大いなる秘密」(上下二巻、三交社)「竜であり、蛇であるわれらが神々」(上下二巻、徳間書店)「恐怖の世界大陰謀」(上下二巻、三交社)これは必読である。
 ◎マイケル・ホフマン 、モーシェ・リーバーマン (著)「パレスチナ大虐殺(ホロコースト) 」(成甲書房)
 ◎ジョン・コールマン博士著「石油の戦争とパレスチナの闇」(成甲書房)

【ベンジャミン・フルフォード批判】

 2769回、2009(平成21)年1月16日

 我々は、十二月末から一月九日までに、ベンジャミン・フルフォードに対して、五本の矢を放った。第一の矢は、デーヴィッド・アイクの問題。第二の矢は、法輪大法と李洪志問題。第三の矢は、パレスチナ・イスラエル問題。第四の矢は、ハマスはモサドの一部である、と言うフルフォードの発言問題。第五の矢は、「シオン長老の議定書」問題。我々は、今、フルフォードに対して第六の矢を放つ。それは、9/11問題である。フルフォードの言うところによれば、9/11問題に彼が気付いたキッカケは、「菊地ゆみ」と言う人物が取り扱っていた9/11ビデオのことを「中丸薫」と言う人物から聞かされたことだと言う。それが何年何月のことだったか、正確には記憶していない。そして結局、フルフォードの現在の9/11についての立場、見方は、「ブッシュ自作自演説」であると言う。

 この種の見方を取る人々は、欧米にたしかに或る程度存在する。しかし、これは中途半端な日和見主義者のレベルであるに過ぎない。つまり、この種の人々は、9/11の本当の「主犯」を隠蔽するのである。それでは、9/11の本当の犯人。9/11の本当の主犯。それは誰なのか。ここには、二つの説が存在する。第一は、イルミナティ世界権力の奥の院としての、「三百人委員会」である、との説(コールマン)。第二は、9/11の主犯は、シオニスト・イスラエルである(ヴィクター・ソーン)、との説である。ヴィクター・ソーンは、9/11についての三冊ほどの著作があるが、一番新しい著作において、9/11主犯は、イスラエルである、ことを論証している。この説は妥当であろう。私は、ヴィクター・ソーンのこの本の日本語版を出したいと念じているが、未だ、その機会がない。

 イスラエルには、9/11を演出すべき「動機」が存在する。イスラエルには、9/11を実行する「手段」も存在する。イスラエルには、9/11を実行する「機会」も存在したであろう。しかし、これでは、未だ、分析は、第一段階である。そもそも、ロスチャイルドの領地としてのイスラエルは、イルミナティのポーンズ(コマ)の一つである。イスラエルが9/11の主犯であるということは、イルミナティ(三百人委員会)のコマ(ポーンズ)の一つとしてのイスラエルをして、9/11を実行せしめた!と言う意味である。

 9/11は、ブッシュの自作自演であるとの説は、まぎれもない、イルミナティサタニスト世界権力のディスインフォメーション作戦の一つ、であるに過ぎない。この種の説をたれ流す人々には、二種存在する。第一種は、まぎれもないイルミナティのエージェントである。第二種は、無自覚的に、イルミナティによって踊らされている人々である。フルフォードは第二種であるだろう。そのような存在として、フルフォードは日本人に対して、9/11の真の主犯を隠蔽する役割を果たしつつあるのだ。(了)

 【注】9-11 Evil (August 1, 2006) by Victor Thorn


【コールマン博士とフルフォードの比較対照考】
 2770回、2009(平成21)年1月17日

 ジョン・コールマン博士の発行する、ウィークリー・インテリジェンス・レポート(WIR)二〇〇九年一月二日号。ここには、重要な記事が二つ、掲載されている。一つは、米国とヨーロッパは、恐怖で、立ちすくんで居る。そして、サウジアラビアは行動する、と。ここには、サウジアラビア国王の命令によって、サウジアラビア政府は、イスラエルによって、襲撃されているガザ地区パレスチナ人の救援のために、少なくとも六機の救援機を派遣しつつあると。そして、以後、毎日一機の救援機をサウジアラビアは、ガザに送ると。二つ目の記事は、ハマスの指導者は、(イスラエルとの)戦闘の第一線に立っていると。ここには、ハマスのスポークスマン、ファウジ・バルフーム(Fawzi Barhoum)の発言が紹介されている。曰く、ガザ地区のハマス指導者は、死を恐れていない、と。

 コールマン博士の週刊「WIR」ニューズレターは、活字のかたちで、有料会員のみに配布されており、インターネット上には、公表されておらず、また、インターネットに著者に無断で公表することを厳禁して居り、そのようなケースに対しては、著作権違反で告発するとしてある。我々は、この号の記事については、コールマン博士の許可を得て、後日、日本語版を小紙週刊日本新聞上に公表したい。コールマン博士のこの記事は、「ハマスはモサドの一部である」とのベンジャミン・フルフォードの発言。このフルフォードの妄言と、入念に比較対照するべきものであると、我々は見る。

 ハマス政府首相イスマイル・ハニヤ(Ismail Haniyeh)の補佐官は、ガザ地区のハマス最高指導部は三人、即ち、(1)ハニヤ首相 (2)ザハール外相(Mahmud Zahar) (3)サイード・シアム内相(Said Siam)この三人の指導者がイスラエル軍によって、殺された場合ハマスは、一日、二日のうちに後任を任命する、準備をしていると述べたと。そして、我々は、一月十六日讀賣新聞夕刊に「イスラエル軍の空爆によって、サイド・シアムハマス政府内相が殺害された」と趣旨の記事を読む。

 ハマスの創始者は、既に数年前にイスラエルによって、殺害されている。つい最近、ガザ地区で、ハマス首脳部の一人は、イスラエルによって、殺害された。イスラエル軍の目標は、ハマスの指導者のみならず、一万人ないし二万人と推定されるハマスの活動家全員の殺害である。「ハマスは、モサドの一部である」だって!ベンジャミン・フルフォードに対して、我々は、その証拠を全世界に対して、公表することを再び要求する。全日本のベンジャミン・フルフォードのすべての支持者に対して、フルフォードの発言「ハマスはモサドの一部である」の証拠を提出公表することを再び要求する!!(了)


【フリーメーソンの陰謀考】
 2771回、2009(平成21)年1月18日

 オバマが米国大統領に就任する二〇〇九年一月二十日、ワシントンDCの会場には全米国から、そして全世界から二百万人が集まると予想されて居る。そして日本のマスコミ、日本の社会も、このことについて、大々的なお祭り騒ぎに浮かれて居る。しかし、米国初代大統領ワシントンがフリーメーソンであり、ワシントン以下の米国独立宣言の署名者の圧倒的多数がフリーメーソンである。米国の首都ワシントンにはフリーメーソンのシンボルが満ち満ちていること。マスコミ上でそのことは公然言及した日本人は、今回も、そしてこれからも、唯の一人も存在しない。これは、異常ではないのか。

 ヘンリー・メイコウは、「イルミナティ、世界をハイジャックしたカルト」(二〇〇八年、未邦訳)、八十六頁で、ジューリ・リナの「アーキテック・オブ・ディセプション」(欺瞞の建築者)(未邦訳)を引用する。 「フリーメーソンはアメリカ合衆国を造った。彼らの全世界に広がる活動の効果的な基地として、そして、彼らの究極の目的たる世界征服を達成するための基地として」と。ジューリ・リナの言は、この二百年の欧米のユダヤ、フリーメーソン、イルミナティ、ワンワールド、NWO陰謀を研究し、それを暴露し、それと戦って来た人々にとってのイロハのイ、である。

 大正末から昭和二十年にかけて「国際政経学会」(昭和十一年~二十年)に結晶した日本のユダヤフリーメーソンの陰謀に対する戦いを担った人々にとってもそれは常識であった。第二次世界大戦は、ユダヤフリーメーソンイルミナティにとっての大勝利であり、ユダヤフリーメーソンイルミナティワンワールドの陰謀と戦い続けた陣営にとっての大敗北である。この「国際政経学会」の伝統、を今、継承し、それを発展させると言う立場に立つことが、日本民族の有志にとって、大前提であり、その立場に立つことなしに、ユダヤフリーメーソンイルミナティ問題を取り上げる日本人は一人残らず必ず売国奴に転落してしまうと、筆者は一九九一年以来、警告しつづけて居る。

 この立場に立つということは、ニュルンベルグ裁判と、東京裁判と、この二つの裁判を、ユダヤフリーメーソンイルミナティサタニスト世界権力の陰謀として批判し、全否定し、告発し弾劾すること、を必須とする。そしてそれは必ず、パレスチナ/イスラエル問題に対する正しい立場と結び付くべきものである。パレスチナ問題はニュルンベルグ裁判と直結して居る。ニュルンベルグ裁判を全否定しない限り、パレスチナ民族は、生きることが出来ない、のである。ニュルンベルグ裁判の核心は「第二次世界大戦期ナチスドイツによる六百万人ユダヤ人ホロコースト」と言う世界史上最大のペテンである。一九四七年に「建国」されたと称する現在イスラエル国家は、十九世紀以来、もっと遡れば、十七世紀以来、イルミナティサタニスト世界権力がでっち上げた二重三重四重五重十重二十重のペテンと嘘、デマの上にでっち上げられた人類史上最大の詐欺事件であることを知らなければならない。(了)


【9/11事件の闇考】
 2772回、2009(平成21)年1月19日

 二〇〇一年十一月。即ち、9/11事件の二ヶ月後。筆者(太田)は、9/11事件の謀略史観的解析に関する著作を、三交社から刊行した。この本には、ユースタス・マリンズ、フリッツ・スプリングマイヤー、ウィリス・カート(『スポットライト』紙、『アメリカンフリープレス』紙などの創立者)その他の人々の9/11についての論文集であり、また、筆者(太田)も長大論文を書いている。その中で、マリンズその他の人々は、9/11の犯人はシオニストユダヤである、と述べている。つまり、「9/11の真実」は、本モノの欧米の思想家によって9/11の直後に、既に、明示されていたのである。

 更に筆者(太田)は、二〇〇二年、二〇〇三年と、9/11に関するコールマン博士の二冊の著作を成甲書房から出版されている。コールマン博士は、9/11のような事件は、三百人委員会のような世界権力が背後に居ることによってのみ実行できる、と述べている。そして、二〇〇六年には、ヴィクター・ソーンが、9/11に関する二冊の本のあと、「9/11の悪魔-二〇〇一年九月十一日のテロリスト政策におけるイスラエルの中心的役割」と言う本を出した。9/11に関する見方の本流、本モノ、本筋は、ここに、既に日本の有志に対して、明確に提示されている。シオニストイスラエルは、9/11テロを実行するための動機と手段と機会とを持っている。と、ヴィクター・ソーンは述べている。これが本筋である。

 「シオニスト」とは何者か。アイクは、シオニスト、シオニズムとは、ロスチャイルドの完全な支配下にある米国とイスラエルを結び付けるネットワークである、と言う風に説明している。これは、正確な定義であるだろう。ロスチャイルド(イルミナティ)は常に背後に居て、エージェントを操作する、と言はれる。(コールマン、太田龍共著『ロスチャイルドの密謀』、成甲書房)しかし、ここでも、イルミナティとその走狗たちは、本筋から日本人を脱線させようとする。日本人有志が、ここで、必読書とする本は、「パレスチナ・ホロコースト」である。日本語訳は、マイケル・ホフマン、モーシェ・リーバーマン共著、太田龍監訳・解説「パレスチナ大虐殺」成甲書房、二〇〇三年四月刊、千七百円プラス税 英文原著は、二〇〇二年刊The Israeli Holocaust Against the Palestinians まさにこの本こそ、すべての日本人有志必読の書、と言える。(了)

 【注】
 ◎日本義塾出版部で紹介取り扱い中。マイケル・ホフマン、モーシェ・リーバーマンの共著「パレスチナ大虐殺」(成甲書房、二〇〇三年刊) 成甲書房、千七百円プラス税
 ◎なお、共著者、モーシェ・リーバーマンは、反シオニストユダヤ知識人である。ニューヨーク・ブルックリンの厳格なユダヤ人の家庭に生まれ、ヘブライ大学でイスラエル・シャハク教受の研究助手を務めた。スピノザについての権威者である。


【オバマ体制考】
 2773回、2009(平成21)年1月20日

 W・G・タープレイが「オバマ-危険な正体」(太田龍監訳、成甲書房)で警告したように、ブッシュの警察的行政的官僚的監視国家的独裁体制を「ファシズム」と定義してはならない。ファシズムの第一前提は、下からのラジカルな大衆運動、大衆動員であり、第二は、全国民団結のスローガンであり、第三は、指導者の熱烈な雄弁である。オバマ体制は、ファシズムのこの三つの基本的要件を充たしている。つまり、オバマ体制は、或る程度、情報に通じた人々にとっては、疑問の余地なく、タープレイの著作の示す如き意味での、ポストモダンファシスト時代を開幕した。まず、この事実を、今、日本民族有志は、認識しなければならない。この「ポストモダンファシズム」の本質的アジェンダは何か。それは、「グローバルファシズム体制」即ち、ワンワールド、NWO、世界人間牧場=世界国家の実現を日程に上げることである。

 イルミナティサタニスト世界権力は、米国支配システムの中核として、第一次世界大戦後、CFR(外交問題評議会)を創設した。このCFRは、既に、二〇一〇年までに、北米(カナダ、米国、メキシコ)の統合と、その通貨としての「アメロ」を創設することを、米国議会と政府に命令した。「アメリカン・フリープレス」二〇〇九年一月十九日号は、アメロのコインのデザインが幾つか作られて居る、としてその中の一つのデザインを示している。それは、羽根を広げた鷲が北米の図の上に。ユニオン・オブ・ノース・アメリカ。20アメロ。とある。二〇一〇年と言えば、来年である。CFRの米議会に対する命令は、CFR上部機関である、三百人委員会の決定であるだろう。当時事寸評は、既に、何度か、CFRの二〇一〇年北米連合のアジェンダについて説明した。

 EU(ヨーロッパ連合)と北米連合(NAU)。これは、NWOへの巨歩と成るべく設計されてある。そしてこの二つの地域連合は、イルミナティ=三百人委員会によって、完璧に支配されている。EUと北米連合から、世界通貨の実現へ。オバマ体制には、イルミナティ=三百人委員会によって、このアジェンダが優先順位の第一位、〇として、与えられているであろう。このように見てくると、イルミナティの世界的マスコミの一つ、「ニューズウィーク(日本版)」、2009年1月28日号。これは示唆するところが多い。「アメリカンドリームの終焉」「ラティーノが(アメリカの)未来を左右する」......(了)

 【注】W・G・タープレイ著、太田龍監訳、成甲書房「オバマ、危険な正体」日本義塾出版部でも取扱中。


【ベンジャミン・フルフォード考】
 2774回、2009(平成21)年1月21日

 「世界には、シオニズムとユダヤ主義の両方あるいは一方を批判する『ユダヤ人』がおそらく何十万人といるだろう。そして何十人ものイスラエル人の学者が、シオニズムとその犯罪を厳しく批判し、イスラエルの人種隔離政策(アパルトヘイト)に真っ向から反対している」(マイケル・ホフマン、モーシェ・リーバーマン共著『パレスチナ大虐殺(ホロコースト)』、二〇〇三年、成甲書房)

 この数年のうちに「在日ユダヤ人」として、もっとも有名なユダヤ人の中の一人、と成った、ベンジャミン・フルフォード。問題のこの人物は、反シオニストユダヤ知識人の一人である、モーシェ・リーバーマンが、マイケル・ホフマンと共著した前出の「パレスチナ大虐殺(ホロコースト)」、百六十二頁に述べられてある、「パレスチナ人の味方をするユダヤ人学者」、「シオニズムとその犯罪を厳しく批判し、イスラエルの人種隔離政策(アパルトヘイト)に真っ向から反対する」何十人ものイスラエル学者、こうした人々と同じ陣営なのか、それともそうではないのか。

 筆者(太田)は、フルフォードとの対談をした時(成甲書房)、反陰謀論を云々しているくらいの認識を以て、当然のことながら、フルフォードも、全世界に何十万人も存在するシオニズムとユダヤ主義の両方あるいは、一方を批判する「ユダヤ人」の一人であろう、と想像していた。しかし、「ハマスはモサドの一部である」との一月はじめのフルフォードの発言を見て、筆者(太田)は、愕然とした。

 この本の共著者、モーシェ・リーバーマンは、アメリカ生まれのユダヤ人であり、ヘブライ大学、イスラエル・シャハク教授(一九三三~二〇〇一年)の研究助手をしていた人物である。イスラエル・シャハク教授を、フルフォードが知っているかどうか、シャハク教授の本をフルフォードが読んでいるかどうか、それは、分からない。シャハク教授は、シオニストイスラエルを、きわめて痛烈に弾劾しつづけたイスラエルの学者としてきわめて有名である。前出の本の百六十二頁には、シオニズムを弾劾するイスラエルの代表的な学者として、ベニー・モリス以下、計十五名の名前が列記してある。

 考えてみれば、シオニストが、百パーセント制圧している日本の出版界で年に何回も本を日本で出版し、そしていずれもお大々的にマスコミ上で広告宣伝されるようなフルフォードが、イスラエル・シャハクのようなレベルの本モノの反シオニストユダヤ人著述家である筈がない。日本人よ!!在日ユダヤ人の一人一人を警戒せよ!!在日ユダヤ人にだまされるな!!在日ユダヤ人の中に、イスラエル・シャハク教授やモーシェ・リーバーマンやイラン・パッペ教授や......こうしたレベルの確固たる反シオニストユダヤ知識人が一人でも存在するかどうか、私は知らない。フルフォードを支持するすべての日本人に対して、私は勧告する。まず、マイケル・ホフマン、モーシェ・リーバーマンの「パレスチナ大虐殺(ホロコースト)」を熟読することを。(了)

 【注】
イスラエル・シャハク教授の有名な代表的一冊を以下にあげておく。
 Jewish History, Jewish Religion: The Weight of Three Thousand Years (Pluto Middle Eastern Studies) Israel Shahak (著) 128ページ (1994/12/1)


【ヘンリー・メイコウの「黒い山羊」批判考】

 2775回、2009(平成21)年1月22日

 ヘンリー・メイコウの、二〇〇九年一月十九日付けのニューズレターによれば、二〇〇七年八月九日の世論調査(RAND)は、アメリカ人の三十五パーセントが反ユダヤ(反セム)感情を表明した。ところが、二千九年一月三日の同じ世論調査は、アメリカ人の六十二パーセントが、反ユダヤ感情を持っている、と。 三十五%-------→六十二%。これは、大きな変化であろう。更に、アメリカに於ける反ユダヤ的ウエブサイトが激増中、と。

 「NWO ニューワールドオーダー」を、「JWO ユダヤ=ジュ-・ワールドオーダー」と言い換える実例が多くなっている、と。 今の日本では、そもそもこんな世論調査が行われることはあり得ない。例え、行われたとしても、反ユダヤ感情を敢えて表現する日本人は、ゼロではないだろうか。「日本人=羊人間」。今の日本人は、イルミナティとその手先としての黒い山羊に誘導されて、おとなしく、屠殺場に引かれる羊の群れ。ヘンリー・メイコウは、このニューズレター(二〇〇九年1月19日)の中で、マイケル・ホフマンの大判一千百頁強の新刊大著「発見されたユダヤ主義」について論評する。日本人=羊の群れを屠殺場へと誘導する「黒い山羊」とは、イルミナティの走狗としての、(1)日本の権力エリート......(2)日本のマスコミ (3)日本の「学者」「作家」「評論家」 (4)日本の宗教界.........などなど。(了)

 【注】一九九二以降、欧米の反ユダヤ反フリーメーソン反イルミナティ反NWO陣営を徹底的に調査研究したのち、筆者(太田)は、この陣営のなかで、四十才代(一九五〇年代生まれ)の指導的思想家として、次の三人を挙げた、(1)フリッツ・スプリングマイヤー (2)マイケル・ホフマン (3)デーヴィッド・アイク。この三人は、それぞれタイプを全く異にしている。しかし、それぞれ卓越した才能、天才である、と一九九五年頃評価した。スプリングマイヤーとアイクについては、或る程度日本の有志に知られるように成った。しかし、マイケル・ホフマンについては、きわめて不十分である。前記の三人のうち、スプリングマイヤー、M・ホフマンは、キリスト教会は、すべてイルミナティサタニスト世界権力のツールであると断定する。しかし、イエス・キリストは信じるとの立場である。ヘンリー・メイコウも同じ。我々は、その三人については、取り上げる価値を認めている。アイクは、周知の如く、イエス・キリストも、イルミナティのツール、イルミナティのコマとして、イルミナティによってでっち上げられた、と見る。筆者(太田)もこの立場を支持する。


【藤井厳喜考】
 2776回、2009(平成21)年1月23日

 「國民新聞」。日本の「右翼・民族派(民族主義者)」を代表する月刊「國民新聞」平成二十一年一月二十五日号が、驚くべき一つの記事を発表した。イスラエルのガザ侵攻と襲撃を断固支持する!!と、このひとは、断言した。しかも、日本のマスコミは、十二月下旬から一月中旬にかけてのイスラエル軍のガザ侵略の間中、ガザ地区のパレスチナ住民に同情する記事であふれて居た、そのことを、このひとは猛烈に非難するのである。このひとが、イスラエルを弁護する理由は何か、それはこのひとが、イスラエルによるイスラム過激派=テロリスト絶滅戦略を支持するからであると。この論説の著者は、藤井厳喜。 藤井厳喜と言うひとについては、私は十分に良くは知らない。しかし、大ざっぱに言えば、以下のようなことになるであろう。

(1)この数年来藤井厳喜氏は、日本の「右翼」寄り、日本「保守」寄り、日本の「民族派」寄りの流れの中で、その枠内への言論活動をして居た。
(2)しかし、このひとは、ずっと以前からの「右翼」ではない。
(3)このひとは、もともとは、国際評論家風のジャーナリストとして、体制内マスコミを泳いで居た。
(4)しかも、いわゆる「(反)陰謀論者」の色がある、と体制マスコミから見られて、
(5)そのあと、俗に言えば、干されたのである。
(6)このことがあって以来、このひとは、立場を変えた。つまり、(反)陰謀論と見られるような姿勢は完全に放棄した。そして、いはゆる日本の「保守=右翼陣営」の立場を取って、なんとしても体制内マスコミで生活したい!!と。
(7)こうして、このひとのシオニストイスラエル無條件支持!!と言う現在の立場に至るのである。

 こういう風に見て来ると、まあ、一応は、前出の論説の意味とその位置付けの説明は、可能と成るであろう。しかし、「身もフタもない」とは、このことではなかろうか。米国にもナショナリスト、民族主義者、民族派、と呼ばれる人々は存在する。このひとびとについては、私は熟知している。その代表は、ウィリス・カートと「アメリカン・フリープレス」紙、「バーンズレビュー」誌であろう。〇そして、アメリカでは、ウィリス・カートは、アメリカ体制派勢力によって、「ネオ・ナチ=過激派反ユダヤ主義」「ファー・ライト」、即ち「極右翼」と呼ばれ、そして、シオニストイスラエルを強烈に弾劾して、パレスチナを支持する米国での「民族派」「極右翼」とされる「アメリカン・フリープレス」紙、ウィリス・カートと、藤井厳喜氏のようなシオニストイスラエル無條件絶対擁護派=日本の右翼、民族派と、これは、水と油、であるだろう。一体これは何を意味するのであろうか。(了)

 【注】最近、アメリカの学者(フロリダ大学教授)がウィリス・カートの比較的、非党派的であり、公平な記述の伝記を出版した。(未邦訳)
 Willis Carto and the American Far Right by GEORGE MICHAEL 336頁、(March 23, 2008)

【藤井厳喜「イスラエルのガザ侵攻を支持する」論文批判】
 2777回、2009(平成21)年1月24日

 昨日(H21.1.23)の時事寸評で「國民新聞」平成二十一年一月二十五日号、藤井厳喜「イスラエルのガザ侵攻を支持する」。この論文について、論評した。本日は、続いて、上記藤井厳喜論説を以下に全文転載、引用させて頂く。「イスラエルのガザ侵攻を支持する」(国際問題アナリスト) 藤井厳喜。

 イスラエルがガザ地区に侵攻した。日本のマスコミでは、これを非難する声が圧倒的である。しかし事態を良く見れば、イスラエルのガザ侵攻は、同国の安全保障の為のみならず、文明諸国の国際テロリズムとの戦いの為にも必要な軍事行動であり、筆者はこれを断固支持するものである。そもそもイスラエルのガザ空爆そして史上進行は、ガザ地区を実効支配するイスラム原理主義勢力「ハマス」のイスラエル攻撃への報復として、行われたものであり、いわばイスラエルは、受け身の側である。

 マスコミ論調の大部分はこの点を、意図的か非意図的かはともかく、完全に無視している。ハマスは百発以上のロケット弾や迫撃砲をイスラエルに打ち込んでいる。これが十二月二十四日から二十五日にかけてであり、しかもハマスは、イスラエルとの半年に亘る停戦の終了を宣言した上で、この攻撃を行っている。これを受けて、イスラエルは熟慮の上、十二月二十七日に報復の空爆を行ったのである。イスラエル国民の絶望感は深かった。と言うのも停戦中にもハマスは武器を密輸し、イスラエル攻撃の爪を研いでいるのでは、との疑惑が持たれていたからである。この憂慮は現実のものと成った。ハマスにとっては、停戦は、和平への準備期間ではなく、次なるテロ攻撃への準備期間に過ぎなかったのである。

 そもそもイスラエルは、三十八年間占領していたガザ地区を二〇〇五年九月に撤退している。イスラエルとすれば、パレスチナ自治政府との和平確立を期待し、最大の譲歩を実効に移したのである。しかし、イスラエルの善意は見事に裏切られた。2006年1月のパレスチナ評議会選挙ではハマスが勝利し、二〇〇七年六月にはガザ全域を制圧するにいたる。しかもハマスはイスラエルの生存権そのものを、今日に至るも認めていないのである。アッバス自治政府議長が率いるファタハは、ヨルダン川西岸地域を統治してはいるが、彼らはハマスのテロを封じることはできず、パレスチナ自治政府は事実上二つ存在するに等しい。ガザ攻撃で民間人の死傷者が出ている事には、同情を禁じ得ない。しかしそれも、ハマスが民間人を人質に取るような卑怯な戦術を用いているところに根本的な原因がある。イスラエルに対するテロ攻撃そのものが、国際法違反の蛮行なのである。

 ハマスはイスラエルの報復を承知の上で、と言うよりも、報復を挑発する為にイスラエルにロケット弾を撃ち込んできた。そしてイスラエルが報復すれば、ハマスには、同情の声と同時に、資金や武器が流れ込んでくる。ハマスは、パレスチナ民間人の同胞を犠牲にしながら「テロ」という名の国際ビジネスを展開しているのである。かつてPLOのアラファト議長は、パレスチナ解放を訴えながら、アラブ=イスラム世界から厖大な経済支援を受け、大いに私腹を肥やしもした。もしその様な悲劇が防げないというなら、それは元よりイスラエルの責任ではなく、良識ある自治政府を持ち得ぬパレスチナ人自身の責任と言わざるを得ない。「國民新聞」平成二十一年一月二十五日。

 [引用終わり]

 当「時事寸評」子は、全日本全国の「右翼人」「民族派陣営の人士」に対して、前掲の藤井厳喜論文を、「是」とするのか、「否」とするのか、その態度を全日本全世界の前に明確にすることを要求する。我々は、この藤井厳喜論文を、外国語(英語、アラブ語、ペルシャ語、フランス語、ドイツ語、スペイン語などなど)に翻訳して、現在日本の「右翼」「民族派」の一人の論客が、現代日本の右翼の代表的月刊新聞に公表した論文であることを紹介する必要がある。この藤井厳喜論文を批判するために、「WiLL」2009年3月号の西尾幹二「『文藝春秋』の迷走-皇室問題と日本の分水嶺」。この論文は、参考になるだろう。この西尾幹二論文の要点(その一部)は、(1)日本に権力は存在しない。(2)権力はアメリカにあった。と言うことであるだろう。更に追加すれば、アメリカに権力はない。アメリカはイルミナティのドレイである。と成る。藤井厳喜と言う人のご主人さまは、イルミナティである。そのよう見れば、イスラエル無條件絶対擁護の藤井厳喜論文の意味も説明可能となるであろう。(了)

【「ガザ地区」考】
 2778回、2009(平成21)年1月25日

 前二回の時事寸評(H21.1.23, H21.1.24)で日本の「右翼」「民族派」の「論客」、藤井厳喜の論説「イスラエルのガザ侵攻を支持する」(『國民新聞』平成二十一年一月二十五日号)について言及した。そこで、これから、Sabbah's Blog に、(これはパレスチナ解放闘争を支持する立場に立って、パレスチナ人民のニュース、イスラエル内の反シオニストユダヤ人のニュース、などを発信するウエブサイトのようである) 二〇〇九年一月十八日、投稿されたイスラエルの反シオニスト的学者オレン・イフタチェル(Oren Yiftachel)の論説を簡単に解説する。後日、その全訳を「週刊日本新聞」紙上に紹介したい。(オレン・イフタチェルは、イスラエルのベングリオン大学の地政学及び都市計画の教授である)

 Oren Yiftachel - The Jailer State  Sabbah's Blogサイト
 ◇http://sabbah.biz/mt/archives/author/haitham/
 元サイト◇http://newmatilda.com/2009/01/12/jailer-state

 オレン・イフタチェルの論説によれば、「ガザ地区は、英領パレスチナの全面積のうち、1.7 パーセント。一九四〇年代の末、十五万人のパレスチナ難民がイスラエルによって、この小さなガザ地区に追いやられた。そのガザ地区にはもともとの住民六万人が住んでいた」。つまり、これで、二十一万人に成るわけである。パレスチナ人=アラブ人=イスラムとキリスト教徒が、自分たちの住んで居た土地を、イスラエルによって暴力的に追放された人々である。

 一九九〇年代に入って、イスラエルはガザ地区を強制集中収容所、一大刑務所、巨大な監獄に変えた。しかし、日本人は日本のご主人さまアメリカ・イルミナティサタニスト世界権力によって演出されたこうした経過について何にも知らない!!ご主人さま(アメリカ=イルミナティ)のなさることに口出しするなど、恐れ多い!!と言うわけである。このような条件の下で、例の藤井厳喜論文のような妄言が出て来るわけである。(了)

 《注》オーレン・イフタチェル教授の著作は以下の通り
 ※Planning a Mixed Region: Political Geography in Galilee, Ashgate, 1991.
 ※Urban and Regional Planning in Western Australia (with D. Hedgcock), Paradigm Press, 1992.
 ※Planning and Social Control: Policy and Resistance in a Divided Society, Pergamon, 1995.
 ※Ethnic Frontiers and Boundaries (with A. Meir eds), Westview, 1997.
 ※The Power of Planning (with Hedgcock, Little, Alexander eds), Kluwer, 2002.
 ※Israelis in Conflict (with Kemp, Newman, Ram eds), Sussex, 2004.
 ※Ethnocracy: Land and Identity Politics in Israel/Palestine, Pennpress, 2006.
 ※その他
 
 【参考】
 Oren Yiftachel - The Jailer State
 Posted: 18 Jan 2009 02:03 PM CST
 Israel has turned Gaza into a massive prison, and is choosing to prolong the cycle of state terror and prisoner resistance that goes with that, writes Israeli academic Oren Yiftachel

"We have a great opportunity now in Gaza to smash and flatten them...[We] should destroy thousand of houses, tunnels and industries, and kill as many terrorists as possible..."

So declared Eli Yishai, Israel's Deputy Prime Minister, a few days ago. On the same day Foreign Minister Tzipi Livni promised "to topple the Hamas Regime", and Israel's Prime Minister, Ehud Olmert demanded in every forum to "hermetically seal" the Gazan-Egyptian border.

These, and many similar statements by Israeli leaders, sketch in painful clarity the "political geography of mass incarceration" increasingly evident in Israel/Palestine. Under this regime large populations are locked into specific areas against their will, and often against international law, and are then subject to the mercy of their wardens. Typically, when the conditions of imprisonment become unbearable, a rebellion erupts, and is suppressed by violent collective punishment, which in turn sets the conditions for the next uprising.

This is how Israel is now treating its rebelling prisoners in Gaza. As its leaders' statements show, Israel seeks to lock them in the tiny strip and punish them with enormous force. At the same time Israel is further institutionalising the geography of incarceration and with it the likelihood of future uprisings.

This is not a new phenomenon, nor is it peculiar to the Palestinian situation: European colonialism widely used mass incarceration of indigenous groups, condensing them in reserves and Bantustans, to enable whites to freely exploit land, minerals and labour. Today too, racist governments attempt to deal with the existence of unwanted populations by applying methods of spatial containment and violent "punishment", as evident in the cases of Chechnya, Kosovo, Kashmir, Darfur and Tamil Eelam in Sri Lanka. The key to this spreading political order is the prevention of the rebelling region from gaining state sovereignty, leaving it "neither in nor out" of the state's control system. As a non-state entity, resistance of the jailed against colonial power is often criminalised, leading the state's self-righteous claim that it has no choice but to further oppress the anti-colonial struggle.

Importantly, the mass incarceration strategy is usually not the preferred option. It is typically employed only when the colonial power has lost some of its ability to settle and control the land by other, softer, means, and when the option of ethnic cleansing has become too embarrassing or unpopular. Much to the regret of racist regimes, this is the situation today. Hence, mass incarceration remains one of the main policy options for colonial states aiming to dominate indigenous populations.

Back to Israel/Palestine: Gaza had turned into an open-air jail by the late 1940s when over 150,000 Palestinian refugees were driven by Israel into the small region (covering just 1.7 per cent of British Palestine), joining its 60,000 previous residents. The refugees were never allowed to return to their lands and homes which were confiscated and destroyed. Ironically, it was during the "peace process" of the early 90s that the incarceration of Gaza intensified, with a sequence of closures, movement restrictions and the construction in 1994 of a massive barrier around the Strip. Following the 2005 disengagement and the election of Hamas, Israel's illegal siege around the area was taken up a notch with a near-total blockade of movement and trade.

Gaza is a severe case, but it's not unique. Since its establishment, Israel's ethnocratic regime has worked incessantly to Judaise the country by confiscating Palestinian lands, constructing hundreds of Jewish settlements and restricting the Palestinians to small enclaves. This began with the military government inside the Green Line [1] until 1966, and the establishment of a "fenced area" for the Bedouins in the south, which operates until today. Since the 1990s, the ghettoisation of Palestinians continued with the demarcation of areas A, B and C [2] in the occupied territories, with the advent of closures and checkpoints, and finally with the construction of the wall - all helping to fragment Palestine into dozens of isolated enclaves.

The long-term geographical impact of the Judaisation policy has been dramatic. For example, the Palestinians in Israel, constitute 18 per cent of the population, but control less than 3 per cent of the land. In the entire area between Jordan and sea, the population is just under 50 per cent Palestinian, but they control only 13 per cent of the land. Critically however, Judaisation seems to have reached its limits, and since the Oslo period Israel has been re- arranging its colonial geography to fit that realisation.

The difference between Gaza and the other enclaves is the depth of its isolation and its persistent rebellion. The Hamas leadership never accepted the Oslo illusion, or the promise of "two states for two people" enshrined in the "roadmap" or the "Annapolis process". They have realised that the promise has become an empty rhetoric which enables the ongoing colonisation of their lands. In the meantime, the promised Palestinian state has become fragmented, suffocated and impoverished.

And what has been Israel's response to this crisis? The deepening of mass incarceration, "necessitated" to protect Jewish settlement, maintaining at the same time a massive campaign of personal incarceration, during which Israel has arrested over 10,000 people, and imprisoned them without trials, a group which includes dozens of Palestinian parliamentarians. The incarceration policy has thus resulted in the creation of prisons within prisons.

While the geography of incarceration is typically explained as a security measure, its appeal is also increasing for economic reasons. During the current age of globalisation, personal, commercial and financial movement has become essential for development and prosperity. The geography of mass incarceration helps to keep the unwanted outside the riches of this process. Therefore, the ongoing fortification around Gaza, including the current invasion, also put in place a system of protecting Jewish economic privileges.

Palestinian violence plays an important part in the creation of this geography, through the hostile dialectic between coloniser and colonised. For example, the shelling of Israeli civilians by Hamas and suicide bombing of previous years are clear acts of terror, which gave legitimacy within Israeli society to carry out the incarceration policy. But Palestinian violence, and particularly the shelling from Gaza should also be perceived as a prison uprising, currently suppressed with terror by the Israeli state, which kills many more civilians and creates infinitely more damage than the initial act of resistance. This is the cycle of suppression, resistance and suppression maintained through the which exists within a geography of incarceration

It is important to note, however, that the option of rebellion only intensifies the punishment and killing, but not the basic geography of imprisonment. Hence, even after the current invasion is over, Israel will undoubtedly continue to use this strategy in both Gaza and the (non-rebelling) West Bank, and in softer forms inside the Green Line, where Israel's Palestinian citizens are also contained in small enclaves. I have termed this process "creeping apartheid" - an undeclared yet powerful political order which creates vastly unequal forms of citizenship under one ruling power. Rights under such regimes are determined by a combination of ethnic affiliation and place of birth. This cannot be illustrated more vividly than by noting the differences in mobility and property rights - Jews are free to move and purchase land in almost the entire area under Israeli control, while Palestinians are limited to separated enclaves - Gazans in Gaza only, Jerusalemites only in Jerusalem and so on.

This type of political geography tends to result in a chain of absurdities. Here is one: the invasion and destruction of Gaza is carried out by an ousted Israeli Government, and is actively supported by a defeated US Administration. The two governments which lost power are violently attacking in their dying days the democratically elected Government of Palestine. This leads to the next absurdity: instead of condemning and placing sanctions on Israel, which has put Gaza under siege for the last two years, the world has imposed sanctions over the Hamas Government. In this way the occupied are punished twice: once by the brutal occupation, and a second time attempting to resist.

Sadly, these absurdities are not surprising, being part of the geography of mass incarceration, under which the colonial power will recognise the prisoners' leadership only if they refrain from rebelling against their incarceration, as is currently the case with the Abbas regime in the West Bank. In the case of a rebellion, however, its leaders are likely to be oppressed and often eliminated.

What may be slightly (but not entirely) more surprising is that Israeli leadership and society have not learnt from history that a geography of mass incarceration exists on borrowed time. Such as geography can never receive legitimacy, and hence cannot create security for the jailing side. On the contrary, instability and constant rebellions are likely to undermine the incarcerating regime itself.

To conclude, against the reality of mass incarceration, it may be advisable to listen to Mahmoud Darwish's [3] wise words: "My prison guard looks me in the eye/ I can see his fear/ Like me, he knows that/ today's warden is already tomorrow's prisoner.

Source URL: http://newmatilda.com/2009/01/12/jailer-state

Links:
[1] http://en.wikipedia.org/wiki/Green_Line_(Israel)
[2] http://www.poica.org/editor/case_studies/view.php?recordID=1592
[3] http://en.wikipedia.org/wiki/Mahmoud_Darwish
[4] http://newmatilda.com/2009/01/09/israel-gone-too-far
[5] http://newmatilda.com/2009/01/08/world-gives-israel-green-light

Professor Oren Yiftachel teaches political geography and urban planning at Ben-Gurion University, Beersheba. Yiftachel has written extensively on the political geography of ethnic conflict. Among his books are: Ethnocracy: Land and Identity Politics in Israel/Palestine (2006, PennPress), and Israelis in Conflict (ed, 2004, Sussex Academic Press). He is an occasional contributor to Israel's leading newspapers Haaretz and Ynet. Yiftachel is an active member in several peace and civil society organizations, including B'tselem, the Bedouin Council of unrecognized villages, Adva and is a founding member of Faculty for Israel-Palestine Peace (FFIPP). 


【「連環の計」考】

 2779回、2009(平成21)年1月26日

 
一月二十日、ヨーロッパ在住のある読者有志から送られて来た「大恐慌戦略」と言う小論説。これは既に、週刊日本新聞ウエブサイトの「論壇」に掲載してあるが、ここに改めて、引用掲載して、若干の論評を付記する。

 「大恐慌戦略」
現在、進んでいる金融危機や大恐慌による世界経済の破壊戦略についてです。このやり方、実は三国史に描かれている【赤壁の戦い】で曹操が見事、龐統の計に引っ掛かった【連環の計】現代版です。つまり、現代の【連環の輪】は金融システムと実体経済のグローバル化で、非常に強固に世界金融と実体経済システムが結ばれてしまったのです。

 このように、強固に結ばれた各国の金融と実体経済のシステムは、瞬時に各国の金融と実体経済に連動するよう構築されていました。そこへ、サブプライム問題という最初のちいさな爆弾の破裂です。その時に気づいておればよかったのでしょうけれど、巧妙に張り巡らされた罠は、皆をしてそうはさせてくれませんでした。これによって、各所に仕組まれた爆薬は次、次と爆発、炎上ー不動産、クレジット、債券、株式、商業用不動産証券・・ などの金融資産は炎上し、火の手は早く世界中で繋がれた船(金融会社)はどんどん炎上。物を作る会社(船)が次々炎上、川底へ沈没して行くでしょう。最後にはCDSの破裂が待っている。

 残念ながら、用意周到に準備されたこの【連環の計】から、逃れるすべはない。今できることは、いち早く逃げるのみでしょうか。大被害を覚悟の退却。曹操はいち早く身の危険を感じ取り。単身逃げ延びて助かりました。被害状況があまりに大きいために茫然自失し、また火の回りが早く。逃げ遅れ川底に沈んだ兵士がほとんどでした。・・しかし曹操は賢かった。残念ながら。今までの動きをみると、この現代の【連環の計】すべてを焼き尽くすくらいの大きさの爆薬の準備と、火の回りの速さを持っているようです。

 そうなると、残る道は一刻も早く一致団結、船が沈没したり、炎と煙に道をふさがれる前に逃げおおせ、体制を組みなおす道しか残されていないような?敵を知ることが大事ですが・・いろいろな、情報やニュースを見ると、彼らは、今回すべてを焼きつくそうとしているように見受けられます。今は、皆がいち早く逃げないよう、甘言や甘い(オバマ)を希望をちらつかせ船から離れないようにしていると感じます。早く退却を待ったなしの、をです。逃れる道だけを見つめて・・・・・[原文ママ:引用終わり]

 この人は、比較的長期に、ヨーロッパで生活して居られる方のようである。最近、コールマン、アイクの日本語版を注文されて読みこなし目が開かれたと言っておられる。ここでは、あの有名な「三国志」の「赤壁の戦い」と、そこで用いられた「連環の計」が引き合いに出されている。「三国志」は、吉川英治著によって、日本の広い読者層に知られるようになり、更に、横山光輝のマンガ本「三国志」(全六十巻)もある。横山本では、「赤壁の戦い」は、第十三巻にある。

 たしかに、今のイルミナティサタニスト世界権力の作戦は、「赤壁の戦い」に於ける「連環の計」を連想させるであろう。三国史記の時代、日本は、「ヒミコ」より以前である。国家社会の発展段階では、日本は、当時の中国と比較にもならない。従って、「赤壁の戦い」を日本人は、到底、実感することは出来ない。今、イルミナティが、展開しつつある全世界を焼き尽くすべき現代版「連環の計」についても、これは、同時代的に進行しつつあるにも拘らず、日本人にとっては、ヒミコ以前の日本人が赤壁の戦いを実感出来ないのと同じ。まるで現実感覚を持ち得ないであろう。それは何故なのか。ともかく、前出の小論説「大恐慌戦略」の結論は、「三十六計、逃げるに如かず」。曹操はいち早く逃亡したのであるが、今、どうなのか。一九七一年、即ち、三十八年前に出版した拙著。「辺境最深部に向って退却せよ」(三一書房、絶版)を想い出す。しかし、「辺境最新部」とは、何なのか。超古代東洋の思想は、それを「無」「空」としたのだが。(了)

 【注】[ここでの基本的参考文献は]

 ◎坂元邁(ツトム)著、五部作(いずれも絶版。コピー本は日本義塾出版部で取扱中)
 ※坂元邁著「UFOは第二の黒船だ」
 ※坂元邁著「マイナスの科学」
 ※坂元邁著「自然科学上の世界観を変えろ」
 ※坂元邁著「地球維新」
 ※坂元邁著「世界維新」

 ◎胡蘭成著 漢文全集全九巻(台湾、朱天文発行)
 ◎胡蘭成著 日本語著作全六巻
 (いずれも絶版。コピー本は日本義塾出版部で取扱中)

 「天と人との際」(花曜社・昭和55年)
 「自然学」
 「心経随喜」(筑波山梅田開拓筵、一九六八年)
 「建国新書」(中日新聞社東京本社東京新聞出版局、一九六八年)
 「中国のこころ」(明徳出版社、1956年))
 「日本及び日本人に寄せる」(日月書房、1979年)


【「ラジカル」考】
 2780回、2009(平成21)年1月27日

 平成二十一年一月二十八日の日本義塾公開講義の演題は以下の通り。「ユダヤフリーメーソンイルミナティサタニスト世界権力の陰謀の存在を否定し、又は無視し、その陰謀を隠蔽し、それと戦うことを否定する人々について、の検証と批判、そのような人々が意識的、無意識的にイルミナティの走狗、そのポーンズ(コマ)であると言うこと」

 このテーマについて、十分に説明するためには、本一冊分くらいの分量が必要だが、明日の講演では、二時間ちょっとに要約し、そのあと、時間の許す限り、約一時間を限度として、質問にお答えする。アイクが、「不思議の国のアリス」(邦訳は『究極の大陰謀』、三交社、上下二巻)の中で述べているように、人類の大部分は、イルミナティのご主人さまに柔順に奉仕する「羊人間(シープル)」であり、その羊人間の一部がラジカル化して、ご主人さまに反抗する、即ち、ここに、ラジカル陣営が生まれる。

 日本には、原則としてラジカル派は、存在しない。ラジカル派風の人々が、生まれると、権力側、体制側は全力を挙げてこれを肉体的又は精神的に皆殺しにする。このラジカル派が更に発展して、トコトンまでラジカル化するとき、ここに始めて陰謀論陣営が生まれる。日本の歴史上、このようなものとしての陰謀論陣営は、たった一度生まれた。それは、ロシア共産革命直後から大正末、昭和初期、敗戦までの僅か二十数年。しかし、それは、敗戦と共に日本を占領しイルミナティサタニスト世界権力によって完全に根絶させられた。

 国際政経学会(昭和十一年~二十年)を中核とする、その伝統が奇跡的に復活したのが一九九一年(平成三年)である。この国際政経学会の二人の中心人物、白鳥敏夫と、四王天延孝については、白鳥敏夫は、無期刑の判決、獄中病死。四王天延孝中将は不起訴、東京裁判終結と共に釈放された。筆者(太田)は、平成三年(一九九一年)二月、この国際政経学会の伝統の白鳥敏夫と四王天延孝、そしてその他、約百名の研究者、思想家の戦士たちの道統を継承した。そしてそれを現代的に発展させたユダヤフリーメーソンイルミナティに対する思想戦を開始した。

〇「ラジカル」とは、日本語で表現すれば、◎反体制派 ◎反逆者 ◎反乱者 ◎過激派 ◎急進派 ◎革命家と成るであろう。前述の通り、現在の日本には、ラジカルは存在しない。と言うことは、「日本人=羊人間」である。日本の「羊人間」が欧米の巨大なラジカル派のエネルギーを母体として生まれた陰謀論を〇オモチャとしてもてあそぶ。気楽な見物人と成って、おしゃべりする。これは、我々が一九九一年以降、営々として構築したユダヤフリーメーソンイルミナティNWOの陰謀と戦う思想戦の副産物として、この数年のうちに日本社会に現象している。そしてそれらの現象は、意識的無意識的なイルミナティの走狗として-ポーンズ(コマ)として利用されている。我々はこうしたイルミナティの走狗に対した批判を開始するであろう。(了)

 【二〇〇九年一月、日本義塾公開講義案内】

 ◆日 時  平成二十一年一月二十八日(水曜日)午後六時半~九時(開場、午後六時)
 ◆会 場  文京シビックセンター四階シルバーホール(四階B会議室のトナリの部屋)
 ◆講 師  太田 龍
 
◆演 題  ユダヤフリーメーソンイルミナティサタニスト世界権力の陰謀の存在を否定し又は無視し、その陰謀を隠蔽し、それと戦うことを否定する人々についての検証と批判。そのような人々が意識的、無意識的なイルミナティの走狗、そのポーンズ(コマ)であると言うこと。
 ◆資料代  千円
 ◎予約申し込み、問い合わせは日本義塾出版部へ 電話、はがきで、eメール、申し込みフォームにて。

【「男女共同参画法」に絡むフェミニズム考】
 2781回、2009(平成21)年1月28日

 「男女共同参画法」に反対する運動をしている或る女性から、私に対して、「男女共同参画法」について、意見を述べよ、との要請があった。日本義塾では、六、七年前頃、フェミニズムはイルミナティサタニスト世界権力の全人類家畜人化、世界人間牧場構築のアジェンダの一環である、との趣旨で講義したことがある。断片的には、いろいろな機会に発言した。ここでは、フェミニズムをめぐる日本の情勢について、簡単に論評する。

 「ラジカル」勢力が全く生息し得ない日本では、フェミニズム運動、ラジカルフェミニズムは成功しない。しかし、それではフェミニズムは、日本に浸透しなかったか、と言うと、そんなことはない。イルミナティは、上からフェミニズムを日本に導入した。即ち、国連から。国連は、イルミナティの世界政府=世界国家の未完成形態である。あと二段階か三段階で、国連は、完全な世界人間牧場へと完成させられるであろう。「フェミニズム」は、国連段階では、公式的立場として、確認されており、確乎たる権威である。この「権威」を通じて、上から、つまり日本政府の官僚機構を通じて、フェミニズムを日本の国策とするよう「命令」するのである。これでうまく行く。

 このようなものとしてのフェミニズムに、日本の「左翼」は、百パーセント、又は二百パーセント!!賛成する。日本の保守派の九十九パーセントも賛成。残りの一パーセントがどう言おうと関係ない!!と成るであろう。これからの日本のフェミニズムの状況である。つまり、イルミナティサタニスト世界権力の陰謀。この次元にまで成長しない限り、日本で「男女共同参画法」廃止、の運動は成立しないのである。(了) 


【ボリビア(コジャスーユ)のインディオ、ワンカール(ラミロ・レイナガ)からの便り】

 2782回、2009(平成21)年1月29日

 一月二十八日、ボリビア(コジャスーユ)のインディオ、ワンカール(ラミロ・レイナガ)からの便りを受け取った。彼は、今、スペイン語版「タワインティスーユ-インカのスペインに対する五百年戦争」の増補第三版のために、第五章を執筆中だと言う。この第五章のタイトルは「ネルソン・マンデラ、エボ・モラレス、バラク・オバマの間に、関連性は存在するのか?」だと言う。ワンカール(ラミロ・レイナガ)の「タワインティスーユ......」の初版は、一九七九年(ボリビア、但しこれは、すぐに当時のボリビア政府によって没収廃棄処分された)、一九八一年(メキシコ版)である。一九九二年、この初版にもとづいて日本語版が出版された。ラミロ・レイナガは、二〇〇五年十二月、ボリビアで増補第二版を出版した。この第二版には、序論と第四章:宇宙への回帰(パチャ・クチ)とか増補されてある。かくして、第一章  昨日、第二章  現代、第三章  明日、第四章  宇宙への回帰と成ったわけである。

 二〇〇九年二月二十五日に、面影橋出版から出版される予定の日本語版「タワインティスーユ、インカの抵抗五百年史-ケスワイマラ人のスペインに対する五百年戦争」の復刻版第一版は、原著第一章、第二章、第三章の日本語訳である。しかし、巻末の四百字詰、六十枚の解説(太田龍)には、第四章(宇宙への回帰)の詳細な紹介がなされている。

 ワンカール(ラミロ・レイナガ)は、二〇〇五年十二月エボ・モラレスがインディオ出身の最初のボリビア大統領に選出され、そして、このモラレスインディオ政権が三年以上統治している情勢を考慮して第五章を増補することにしたのであろう。ラミロは、この第五章を二月中に完成させたい、としている。すると、ゆくゆくは、ラミロは、増補第三版を出すわけである。我々(タワインティスーユの会)は、この四月、ボリビア(コジャスーユ)に、再度人を送る可能性を検討する。

 つまり、ラミロは、モラレスを、マンデラ、オバマと同じレベルの存在として見ることが出来る、とする。モラレスは、ボリビア新憲法草案を作成して、一月二十五日、国民投票により、六十パーセントの得票率で、新憲法は可決された。これは、モラレス的次元のインディオの陣営では、大きな勝利であり、前進である、と成るのであろう。しかし、ラミロ・レイナガの見方は違う。どう異なるのか、それは、二月二十五日刊行予定の「タワインティスーユ」復刻版、巻末解説の中に詳述した。(了)

 【注】日本義塾 二月公開講義予定
 ◆日 時  平成二十一年二月二十五日(水曜日)午後六時半~九時(開場、午後六時)
 ◆会 場  文京シビックセンター四階シルバーホール(四階B会議室のトナリの部屋)
 ◆講 師  太田 龍
 ◆演 題  西洋の没落と自滅。タワインティスーユの復活と再生。宇宙への回帰(パチャ・クチ)
 ◆資料代  千円

 ◎参加、予約申し込みは日本義塾出版部eメール、もしくは、はがき電話にて。
 ◎ワンカール(ラミロ・レイナガ)著吉田秀穂訳、太田龍解説

 「タワインティスーユ、インカの抵抗五百年史、ケスワイマラ人のスペインに対する五百年戦争」復刊第一版面影橋出版

 郵便番号 112‐0012
 住  所 東京都文京区大塚4-51-3-3B
 電  話 03-3945-2020

 ◎定価 三千三百円プラス税◎約四百三十頁、大判◎日本義塾出版部でも予約受付中です。


【辺見庸の暗中模索考】

 2783回、2009(平成21)年1月30日

 辺見庸が「週刊金曜日」(二〇〇九年一月三十日号)に「生体が悲鳴を上げている」と言う文章を発表している。このひとは、共同通信の記者、芥川賞作家。「週刊金曜日」に書くと言うことは日本の社会では「左翼」なのであろう。「その中でも一番危機的なのは哲学です。深い内容思索がない日本の状況を金融工学だとかお金で証明する人間は、掃き捨てるほどいるのだけれど人間の生き方の問題として、この状況を背にした人間とは、一体何なのか、人間は、どうなるべきかということを語る人間はごく少ない。言語と思想、哲学として、これほど貧しい時代というのは実はないのです」(二〇頁)と。

 このひとは、「暗中模索」だと言う。おかねで説明する人間は、掃いて捨てるほどいる......と。しかし、人間そのもの、哲学、思想は限りなく貧しくなって行く、と。このひとは、伝統的な意味では「左翼」とは言えない。このひとを、思想的「ラジカル」と言うことは、出来るだろう。「一〇〇年どころか、人類史上、初めての大きなクレパスをいまわれわれは足もとに見ているのではないか」「その波の大きさがわからないままだから、手近のお金と経済の問題に矮小化する」(十九頁)これらの指摘は、現象論としては、間違ってはいないだろう。しかしこのひとは、ラジカルを超えて、イルミナティ(ユダヤ、フリーメーソン......)の陰謀の次元が存在するとは、夢にも思わない。にも拘らず、現代日本社会では、このひとは、「ラジカル」派の、ごくごく少ない実例の一人である。そのような存在として、注意深く観察の対象とさるべきであろう。

 今の日本には、「ラジカル派」は、殆んど全く存在しない。「今ほど精神の根が狂(たぶ)れている時期はどこにもなかった」(二十頁)精神の根(ラジカル)が、狂(たぶ)れてしまへば、ラジカル派は成立しない。ラジカル派が存在しなければ、日本人はまるごと、イルミナティサタニスト世界権力の「羊人間」として存在するしかない。いな、今や、「羊人間」でさえあり得ない。アイクが「マトリックスの子供たち」(邦訳本は、徳間書店『竜であり蛇であるわれらが神々』)で全面的に展開したように。ドレイは、架空現実の世界に落ち込んだまま、そこから脱出出来ない。

 このことは、既に、ブレジンスキーが、一九七〇年に出版した「テクネトロニック・イーラ(高度電子工学的時代)」の中で、予告している。更に言へば、「シオン長老の議定書」の中で、アジェンダとして設定されている。「タヴィストック研究所」(コールマン著、成甲書房)については言うまでもない。ここで、辺見と言う作家が、暗中模索させられているものの正体は、オカルト体制であり、オカルト神権政治(テオクラシー)である。オカルト神権政治体制(テオクラシー)については、コールマン著「秘密結社全論考」(成甲書房、上下二巻)参照。(了)


【アイク日本版ウエブサイト一時閉鎖(のち休止)した経緯と新体制のお知らせ】
 2784回、2009(平成21)年1月31日

 アイク日本版ウエブサイト davidicke.jp 第一期が、二〇〇八年十二月十六日一時閉鎖(のち休止)した経緯については、既に、ごく簡単に有志の皆さんにお知らせした。我々は、十二月二十五日以降、アイク日本版ウエブサイト第一期の終りを確認し、二〇〇九年一月から、第二期に入るべきことを決定した。一月一日、休止状態のアイク日本版ウエブサイトの全ページを消去して、新しい第二期、アイク日本版ウエブサイト davidicke.jp 開設の準備対策に着手し、一月十日、第二期ウエブサイト davidicke.jp は、発信した。以後、本日までの三週間、我々は、その再起、再建、再生のために心血を注いで努力した。ここで、我々がこの間に公開したアイクニューズレター及びそれと関連する情報を公開の日付順で列記する。

◆2009-01-06 デーヴィッド・アイク日本版 davidicke.jp再開についての有志の皆さんへのお知らせ
◆2009-01-11 デーヴィッド・アイク ニューズレター、2006年4月30日号「死ぬ」ために生まれて... そして、生まれるために「死ぬ」 こと...
◆2009-01-12 デーヴィッド・アイクニューズレター2009年1月11日号予告(『オマール・ゴールドマンの手記』)とお知らせ
◆2009-01-15 デーヴィッド・アイク ニューズレター2006年6月4日号西部に控える、邪悪な魔女...もう一人の、麻薬ビジネス経営、殺し屋が魔女集会の次期大統領になるのか?
◆2009-01-16 《参考資料》死んでいるのは誰か? ジョン・カルーソ
◆2009-01-17 デーヴィッド・アイク、ニューズレター2008年12月21日号地球温暖化詐欺...ゴアの手の者が続々ホワイトハウス入りしている...
◆2009-01-18 デーヴィッド・アイク、ニューズレター 2006年2月18日号<流れ>無くして......生命無し
◆2009-01-22 デーヴィッド・アイク、ニューズレター、2008年12月14日号 オバマのアフリカへの贈り物......アフリカを燃え立たせるのか?
◆2009-01-25 デーヴィッド・アイク、ニューズレター 2008年12月7日号問題なのは"肌の色"ではない..."意識"が問題なのだ
◆2009-01-27 デーヴィッド・アイク、ニューズレター 2008年1月4日号イスラエルについての真実を語るべきときがきた....。思想警察に対する恐怖を越えて
◆2009-01-29 デーヴィッド・アイクニューズレター, 2009年1月25日空虚な大統領の...空虚な言葉

 我々は、なお、アイクのニューズレター、二〇〇八年十二月二十八日号、二〇〇九年一月十一日号の日本語の公表を準備しており、この二件は、二月上旬に、ウエブサイト上に掲載する予定である。二〇〇九年二月以降、我々は、(1)毎週のレギュラーのアイクのニューズレターの日本語版を逐次、公開して行く。(2)「ひつじ」名の日本語版四十篇前後については、「ひつじ」の要求により、全文、ウエブサイトから削除した。(3)我々は、そのすべてを最初から翻訳しなおして、新しい日本語版を第二期アイク日本版ウエブサイトに公表する決意である。(4)二〇〇八年二月以前のバックナンバーについては、引きつづき、逐次翻訳して、日本語版ウエブサイト上に公表したい。(5)「月刊アイク日本語版ニューズレター」については、〈1〉「ひつじ」の要求通り、一号から八号まで、及び、別冊増刊号については「絶版」とする。〈2〉新しい翻訳が完成した時点で、一~八号、別冊を再版する。〈3〉二月上旬に、二〇〇九年一月二月合併号を発行すべく準備中である。これは、通常の月報(40頁~50頁)より、かなり増ページとなる(80頁~)見込みで、定価は、千円~千二百円程度となる。我々は、十二月十五日以後の重大で深刻な危機を考えられる限りでの、最短期間のうちに乗り越えつつある。有志の皆さんのご協力に深謝する。

 二〇〇九年一月に発足した第二期アイク日本版ウエブサイト davidicke.jp の体制は、以下の通りである。
(1)発信者   デーヴィッド・アイク
(2)アイク日本版ウエブサイト、主宰者、監修者  太田龍
(3)総括事務局責任者              一名
(4)コンピューター運営委員会          三名
(5)翻訳委員会                 五名
(6)月刊アイク日本版編集発行委員        二名
(7)その他

 アイクは、二〇〇九年、全世界に飛翔するであろう。オーストラリア、ニュージーランド、カリフォルニア、ブラジル、クロアチアなどで、既に、二〇〇九年のそれぞれ七時間の講演会の日程が表わされている。グローバル・コンスピラシーをいかにして終わらせるのか!!我々は、アイク日本版ウエブサイトは、アイクと共に前進し、成長する。(了)

 【注】
翻訳とコンピューター運営のための、ボランティア協力者を切実に必要としています。有志の皆さんの協力をお願いします。






(私論.私見)