2008.12 |
(最新見直し2011.02.23日)
(れんだいこのショートメッセージ) |
ここで、太田龍・氏の時事寸評の2008.12月分を確認しておく。れんだいこ文法、作法に基づき編集替えしております。 2011.02.17日 れんだいこ拝 |
【「ムンバイ事件」考】 |
2623回、2008(平成20)年12月01日 |
【「米国の次期大統領オバマ政権の評価」考】 |
2624回、2008(平成20)年12月02日 |
【ヘンリー・メイコウ著「イルミナティ——世界をハイジャックしたカルト」考】 |
2625回、2008(平成20)年12月03日
ヘンリー・メイコウ著「イルミナティ——世界をハイジャックしたカルト」、二〇〇八年。Illuminati The Cult that Hijacked
the World by Henry Makow Ph.D. 二百三十頁。本書は、イルミナティの陰謀の存在に目覚めたヘンリー・メイコウ(カナダ在住のユダヤ人学者)がその研究の成果を、二〇〇〇年代初め以来、自分のホームページ(無料)にほぼ毎週、記事を投稿した、ざっと合計三百篇か、のうち約五十篇を選んで、自費出版したものである。年齢は五十才代、ユダヤ人、と言うことでは、日本在住のユダヤ人、ベンジャミン・フルフォード、と、類似性がある。 |
【「ウェブスター・タープレイ」考】 |
2626回、2008(平成20)年12月04日 ウェブスター・タープレイを、この米国大統領選挙後のこの一年(二〇〇八年十一月〜二〇〇九年十月)の間に百パーセント、とは行かないまでも、七、八割方は理解できる、或る程度の、まあ、百人前後の日本人が成長し、生まれること。これは日本民族の命運を決するであろう。タープレイを理解するとは、もちろんタープレイを鵜呑みにすることではない。タープレイは、ファシズム的急進的大衆運動がアメリカに出現し、実体化する過程で、ファシズム化した、ラジカルな大衆が、オバマ政権に失望し、そして、オバマを乗り越えて、新しい、よりラジカルなファシズム指導者の下に結集する可能性を、問題としている。ダメな人はそれをイメージすることが出来ない。これをなまなましくイメージすることが出来るようであれば、そのひとはタープレイの説の核心を、或る程度、消化したのである。 タープレイを理解する、ということは、ブレジンスキー、ハンチントン、バーナード・ルイス、こうしたクラスのイルミナティの最高級戦略家の手の内を読み取るレベルに達したことを意味する。タープレイを理解すると言うことは、全世界の本質的問題に通じることである。ロスチャイルド家。その世界支配システムの本質的特徴は、コールマン、太田龍共著の「ロスチャイルドの密謀」(成甲書房刊)で述べたように、ロスチャイルドは表面に出ないで、殆どすべてを、多数の、重層的代理人によって進行させるのである。このことを理解しないものは、ロスチャイルドについてなんにも理解していないのである。 ロスチャイルドの多数の代理人の内の一人は、ジョージ・ソロスである。タープレイはジョージ・ソロスの役割を十分に深く理解して居る。ソロスについての十分な知識と明確な認識なしには、ロスチャイルドについて何も分かっていないのである。タープレイを十分に深く理解するということは、タープレイを、種々な応用問題に適用することである。(了) 【注】 ◎二〇〇九年九、十月、タープレイの日本招待講演旅行の可能性を追求したい。 |
【コリンズ兄弟著「科学的独裁体制の出現(未邦訳)」考】 |
2627回、2008(平成20)年12月05日
「科学的独裁体制の出現」(未邦訳)。この本は、米国のコリンズ(兄弟か)と言う、未だ若い(であろう)二人の著者による著作である。初版は二百数十頁。このほど、二〇〇六年に、増補第二版(四百数十頁)が出て居たことに気付いて、これを取り寄せた。欧米の反陰謀論陣営で、「科学全体」を本格的に取り上げる研究者は、ごく少ない。「デーヴィッド・アイク」(『ロボットの反乱』など)そして、「コリンズ兄弟」ぐらいである。 |
【ヘンリー・メイコウ著「イルミナティ――世界をハイジャックしたカルト」考】 |
2628回、2008(平成20)年12月06日 ヘンリー・メイコウ著 「イルミナティ――世界をハイジャックしたカルト」"Illuminati: The Cult that Hijacked the World"(二〇〇八年)その百二十七頁〜百二十九頁。「イルミナティ銀行家は、経済的手段による〝革命〟を追求する」。この中で、メイコウは、「オバマは彼らのFDRである」と述べている。「私は、オバマから、FDR流の〝ニューディール〟を予期している」。FDRと同じく、オバマは或る種の救世主として、崇拝されるであろう……。オバマは、世界支配を構築するための、イルミナティの道具なのである……。 メイコウの議論の水準は、今や、きわめて高い。FDR(フランクリン・デラノ・ルーズベルト)。FDRは、米国を占領支配したイルミナティによって、入念に長期に亘って育成されたポーン(将棋のコマ)である。日本人は、開戦前、戦時中、敗戦後も、FDRのこの正体について、何一つ、知らされていない。以下にこの件に関する、日本民族有志の必読参考文献の一端を掲示する。 (1)アントニー・サットン著「ウォール街とFDR」(未邦訳) (2)デス・グリフィン著「富者の第四帝国」(未邦訳) (3)デス・グリフィン著「奴隷への没落」(翻訳中) (4)アントニー・サットン著「アメリカの秘密支配体制」(未邦訳) (5)ユースタス・マリンズ著「世界権力構造の秘密」(成甲書房、上下二巻) イルミナティが配置したFDRのコントローラーは、ハウス大佐であり、ハウス大佐は、ロスチャイルドのエージェントである。イルミナティのもう一人のFDRコントローラーは、バーナード・バルークである。彼もまた、ロスチャイルドの有能かつ強力なエージェントであった。さらに、もう一人のコントローラーは、FDRの妻である。つまり、FDRは、イルミナティのコントローラーによって、十重、二十重に包囲されていたわけである。メイコウが指摘するように、イルミナティは、オバマに、FDRのイメージを、さらに、J・F・ケネディのイメージを、ロバート・ケネディのイメージを、M・L・キング牧師のイメージを、付与しようとする。日本人は、米国史の真相を知らなければならない。(了) 【注】FDRの死は、公式発表の病死ではなく、イルミナティによる暗殺、であるとの有力な説が存在する。 |
【R・D・ウイリング著「マネー、第十二番目の、究極の宗教」考】 |
2629回、2008(平成20)年12月07日 |
【ジョン・コールマン著「コールマン博士は知っていた さらに的中していく〈世界経済〉戦慄予言」刊行のお知らせ】 |
2630回、2008(平成20)年12月08日 |
【「タープレイのオバマ論、アイクのヒラリー・クリントン」考】 |
2631回、2008(平成20)年12月09日 |
【「サブプライム問題」考】 |
2632回、2008(平成20)年12月1*日
「クリミナル・ポリティックス」二〇〇八年十月号。米国で、三十三年前に創刊されたこの月刊誌は、「コンスピラシー・ポリティックスの雑誌」「世界の秘密権力構造を探索する」とある。ユースタス・マリンズも、この「クリミナル・ポリティックス」誌「外部編集委員」の一人。その二〇〇八年十月号に、「サブプライム」犯罪問題が特集されている。この記事は後日、日本民族有志になんらかのかたちで、週刊日本新聞その他に紹介したい。以下にその幾つかの要点を紹介する。 |
2733→2632へ移行している。
【「パナーリンの米国予測」考】 |
2733回、2008(平成20)年12月11日 「アメリカン・フリープレス」二〇〇八年十二月八、十五日合併号。十八頁。パット・シャナン。この記事は、ロシアの政治学者イゴール・パナーリンによる米国の未来、についての予測である。パナーリンの予測を要約する。米国は、六つの部分に分割されるであろう。即ち、(1)太平洋岸 (2)南部 (3)テキサス (4)大西洋岸 (5)中部 (6)北部。ロシアは、アラスカの返還を要求する。米国経済は既に崩壊しつつある、と。世界経済に於けるアメリカの役割を引き継ぐのは、中国とロシアである、と。 パナーリンは、ロシア外務省直属の国際関係アカデミーの教授。パナーリン教授の説は、大方、ロシアの現政府の見方に等しいであろう。もしも、ロシアと中共が、協調し得るならば、パナーリン教授の予測は、実現するかもしれない。パナーリン教授は、オバマ政権は奇跡を起こすことはないだろう、と言う。W・G・タープレイ著「オバマ、危険な正体」には、オバマの背後にあってオバマを操っているブレジンスキーは、中国をロシアと衝突せざるを得ない状況に追い込んで行く、と。 二〇〇八年十二月五日のヘンリー・メイコウのニューズレターは、一九六九年三月二十日のリチャード・デイ博士(一九〇五〜一九八九年)の講演を引用して居る。デイ博士はイルミナティのインサイダーの一人であり、一九六九年のこの講演は、イルミナティのアジェンダの告知である、と。この時点で、デイ博士は、(1)アメリカは非工業化される。(2)アメリカは世界農業の中心として維持され、(3)ハイテクも、(4)通信産業も、(5)教育も、残される。と、述べている。つまり、「中国」の動向が、ロシアの運命を決する。ひいては、全世界の運命をも決する。ということであろう。(了) |
【R・D・ウイリング著「マネー―第十二番目の究極の宗教」考】 |
2734回、2008(平成20)年12月12日 |
【フリッツ・スプリングマイヤーの「中國の拡大はどこに向うのか」考】 |
2735回、2008(平成20)年12月13日
米国オレゴン州シェリダン刑務所からカリフォルニア州ロンポクの連邦刑務所に移送された、フリッツ・スプリングマイヤーさんから十二月六日、筆者(太田)あてに、十一月二十八日発送の手紙が届いた。この手紙の中には、週刊日本新聞あての、二通目の寄稿「中國の拡大はどこに向うのか。」が同封されており、その日本語訳が出来上がったので、それを掲載する。 生活の中で精神の教訓(スピリチュアル・レッスン)を追求してみよう。私たちは「なか=いま」における自らの精神(スピリチュアル)生活を送りたいと考えている。図表や地図上の一点がどこにあるのかを知るためには、その位置を定める座標軸が必要になるのと同じく、私たちは自分たちがどこにいるのかを知るためには、我々がどこからやって来たのかを知る必要がある。それ故、私たちは現在の中で生活していながらも、現在をより良く知るために過去と未来に目を向けるのだ。 |
【「宋鴻兵氏の世界金融危機情勢の分析」考】 |
2736回、2008(平成20)年12月14日
日本版『大紀元時報』二〇〇八年十二月十一日号(第三面)に、香港『文工報』からの引用。ベストセラー『貨幣戦争』の著者、米国在住の経済学者、宋鴻兵氏の、世界金融危機情勢の分析が、ここに解説されて居る。宋鴻兵氏の見方を要約すると、次の通り、 |
【「オバマの背後人脈」考】 |
2737回、2008(平成20)年12月15日
W・G・タープレイが「オバマ、ポストモダン・クーデター」(二〇〇八年六月)(日本語版『オバマ、危険な正体』、成甲書房、二〇〇八年十二月一日刊)(『オバマ、非公認伝記』(二〇〇八年九月、未邦訳)に、オバマは、ウォール街の傀儡である。と、明確に警告した。オバマが、米国大統領として公式に就任するまで、つまり、オバマ政権が活動を開始するまで、まだ、一ヶ月以上あるけれども、既に、オバマがウォール街の手先であり、使い走りの小僧に過ぎないことの証拠が、ボロボロとこぼれ出して来る。 |
【「ローレン・コックス」考】 |
2738回、2008(平成20)年12月16日 「ABCニュース」二〇〇八年十二月十二日。what's behind internet conspiracy empires? http://abcnews.go.com/health/mindmoodnews/story?id=6443988&page=1 ここでの「ABC」は、米国の幾つかの大手テレビ局の一つであろう。その「ABC」がインターネット上に発信する一般向けニュースである。この記事の著者は、ローレン・コックス lauren cox。そして、このローレン・コックスなる人物は、ABCニュース・メディカル・ユニット(医学担当)とある。医学担当とは、どう言うことか。これは、「コンスピラシー・テオリ-関係者」、その「陰謀理論の研究者と宣伝者」とその陰謀論の支持者とその両方を、気違い、狂人、精神病者、精神病人、と見なして、これは精神医学の対象たるべき人々、である、と言ふのであろう。 これは、イルミナティサタニスト世界権力の、公式説を代表する見解であるだろう。しかし、今、何故アメリカの主要テレビ局の一つが、こんなかたちで、コンスピラシー論を取り上げなければならないのか? このニュース(ローレン・コックス)によると、現在、欧米のインターネット上でのコンスピラシー論陣営で、デーヴィッド・アイクが全世界的に圧倒的な人気と思想的影響力を持ったとされた、と。一体これは何か? と。 たしかに欧米には、きわめて強力な(ユダヤフリーメーソン、イルミナティ、シオニスト......の)コンスピラシーを曝露し、それと戦うことを呼びかける勢力(きわめて多くのグループ、又は個人)が精力的に行動している。その状況と比較すると、筆者(太田)らのような日本の反コンスピラシー派は、無にひとしい、であろう。ともかく、欧米のそうした強力な反陰謀陣営の中で、デーヴィッド・アイクの思想的影響力がダントツでトップに成ってしまった、と。第2位以下は、アイクに比べるとその影響力は圧倒的に小さい。アイクのような正真正銘の狂人、精神病者が何故、現在、インターネット上にコンスピラシーの帝国を作り得たのか?と、イルミナティの走狗たちは問う。 アイクが良く引用することば。人類史上で、真理を主張する人は、第一段階で、狂人扱いにされ、第二段階で、真実と認められ始め、第三段階で、万人の常識と成る、と。アイクの説は、第一段階は、一九九〇年代。第二段階は、二〇〇〇年代初め以後。と成るであろう、と。狂人は、イルミナティの方である!!と。まさしくその通り。(了) 【注】我々は、きわめて微弱な力をもかえり見ず、二〇〇八年二月、アイクの第二回講演会を実行し、更に、二〇〇八年三月以降、アイク日本版のウェブサイト davidicke.jp 開設して、殆んど無にひとしい微々たる力で、今日までこのウェブサイトを維持して来た。しかし、我々の力量では、やむを得ず、アイク日本版 davidicke.jp のホームページを、休止する他ない状況にある。今は、他日の再起を期したい。アイクのニューズレターの日本語版は、今後、週刊日本新聞のウェブサイトhttp://www.pavc.ne.jp/~ryu/ に移行する。「月刊デーヴィッド・アイク日本語版」の二〇〇九年一月号(第九号)以後は、日本義塾出版部で、継続発行する。なお、週刊日本新聞の ohtaryu.com のウェブサイトの管理も維持できない状況なのでこれも休止する。 |
【デーヴィッド・アイクの「恐怖の世界大陰謀」刊行のお知らせ】 |
2739回、2008(平成20)年12月17日
デーヴィッド・アイクの「グローバル・コンスピラシー、いかにしてそれを終わらせるか」(二〇〇七年十二月刊)の、日本語版が出版される。日本語版、十二月二十五日刊、三交社、本多繁邦訳「恐怖の世界大陰謀」上下二巻、定価各二千三百円プラス税。上下二冊で、計約一千百二十頁。 |
【デーヴィッド・アイクの「恐怖の世界大陰謀」考】 |
2740回、2008(平成20)年12月18日 昨十二月十七日。日本義塾公開講義。W・G・タープレイの「オバマ、危険な正体」(成甲書房)を参考文献として、オバマ登場の意味について講義した。そのあとの質問の一つ。着々とワンワールドのアジェンダが進む中で、我々は何をしていけば良いのか」と。丁度いま、「グローバル・コンスピラシー[そしていかにしてそれを終わらせるか]についてのデーヴィッド・アイクのガイド[手引書]」(二〇〇七年十一月)の日本語版が三交社から出版されたところである。上下二巻、一千百三十九頁。全二十八章。日本語版の表題は、「恐怖の世界大陰謀」。 日本人は、アイクのこの本をしっかり、修了すれば、「我々は何をしたら良いのか」その正しい解答に到達出来る、であろう。前出の質問に対しては、今の日本には、無数の間違った解答が用意されている。ちょっと、数え切れないほどの誤った解答が。しかし、アイクに従って、その無数の誤った解答を、とりあえず、三つの種類に整理することが出来るであろう。アイクは、「不思議の国のアリス」(二〇〇二年)[日本語訳は、『究極の大陰謀』、三交社、二〇〇三年]の中で、イルミナティの人類奴隷化、人類家畜人化のアジェンダに対して、人類には、三つの対応があり得る。第一は、「羊」である、または「羊人間」である。今の日本人は、百パーセント近く羊人間である。第二は、ロボット・ラジカル人間である。イルミナティの支配に対して、断片的、部分的、局地的、一時的に反抗し、抵抗する人々である。羊人間から見ると、これらの人々は、恐ろしいラジカル過激派......である。第三は、反コンスピラシー派である。このひとびとは、人類完全家畜化のイルミナティの秘密の陰謀を調査し、これと公然対決せんとする。第一の羊人間派、第二のロボット・ラジカル派から見ると、第三のこの反コンスピラシー派は、「狂人」である。そしてこの見方は、イルミナティサタニスト世界権力の見方そのものである。つまり、「反コンスピラシー派」については、人類の中の殆ど全部を占める、第一の羊人間も第二のロボット人間もそして言うまでもなくイルミナティ世界権力もそのエージェント、その走狗たちと同調して、反コンスピラシーを「狂人」扱いにする。 しかし、実は、西洋のこれまでの反コンスピラシー派の陣営には、致命的な限界があった。それはまさしく、イルミナティのコンスピラシーの有力な一部としてのキリスト教(又はユダヤ教、イスラムなど)の限界内の反コンスピラシー派の水準に、とどまっていた、と言うことである。アイクは、この限界を、全面的に超克し得た西洋史上、最初の思想家である。何をしたら良いのか。と、問う人は、まず以て、自分の今の地位を自己検証しなければならない。羊人間なのか。ロボット・ラジカルなのか。更にすすんだ、反コンスピラシー派なのか。アイクの新著「グローバル・コンスピラシー」(日本語訳『恐怖の世界大陰謀』)を読みながら、そのことを自問しなければならないだろう。(了) 【注】デーヴィッド・アイク著、本多繁邦訳、三交社、十二月二十五日刊「恐怖の世界大陰謀」、上下二巻、約一千百三十九頁。定価各二千三百円プラス税、送料一セット四百五十円(合計五千二百八十円)。日本義塾出版部でも取扱中 送料と消費税をサービスして、一セット四千六百円。申し込みは、eメール、電話、はがきにて、日本義塾出版部へ。 |
【「週刊金曜日」考】 |
2741回、2008(平成20)年12月19日 「週刊金曜日」。この週刊誌の創設の中心メンバーは、本多勝一氏である、と言う。本多勝一氏は、戦後、朝日新聞のスター記者であり、そして、この敗戦後朝日新聞なる者の立場は、中共の代弁者、中共の手先、中共の同調者......である。戦後、朝日のこの「中共の手先」としての性格は、戦前、戦時中の朝日の内実と何らかの程度でつながっている。そのことは有名な「尾崎、ゾルゲ事件」の尾崎が、れっきとした「朝日新聞記者」であったこと、そのことによって実証されているであろう。中共とコミンテルン、中共と国際共産主義勢力とは、完全にぴったりと密着した、同一の存在ではないか。しかし、その芯は、同じであろう。 「週刊金曜日」は、日本共産党の機関誌、と言ったものではないが、しかし、本質的には、日本共産党と同系列の「左翼」であり、そのイデオロギーは、マルクス主義であろう。「週刊金曜日」、二〇〇八年十二月十九日/二〇〇九年一月二日、合併号。この号の表紙に、マルクスの大きな写真、「佐藤優、マルクスと語る」、だと言う。佐藤優と言う人物も、現代日本では、奇々怪々な存在であるが、十二月十九日の毎日新聞夕刊第二面は、佐藤優のインタビューである。彼はそこで、オバマ次期米大統領政権のもとで、アメリカはファシズム化する可能性がある、と分析している。アメリカでもどこでも、ファシズムへの傾向を阻止すべきである、と、彼は警告する。 前出、「マルクスと語る」、によると、佐藤優氏の一応の思想的立場は、「西欧的社会民主主義、と言うことらしい。つまり、エンゲルス、カウツキ-、ベルンシュタイン、ベーベル、そしてロシア社会民主労働党のメンシェビキ派の時代のマルクス主義である、と。この潮流は、「第二インターナショナル」と称され、そしてこの「第二インターナショナル」は、現在でも実在する。 しかし、ジョン・コールマン博士の「300人委員会」(成甲書房、上下二巻)によれば、「第二インターナショナル」とは、三百人委員会(イルミナティ)の有力な系列下部機関である。つまり、コールマン著によれば、社会民主主義陣営は、イルミナティの一味である、と。従って、このコールマン説で行くならば、佐藤優、と言う人物の本質、正体は、れっきとしたイルミナティの一味、と成るであろう。彼はそのことを自覚はしていないだろう、無意識的、無自覚的に、彼はイルミナティの流れの中で、泳いでいるのであろう。日本共産党を主力とする日本の左翼全体をそのように判定することが出来る。当然、「週刊金曜日」も、まるごとそうである。(了) 【注】フランス社会党が、創立時から現在まで、いはゆるグラントリアン(大東社)つまり、フランスフリーメーソンの傘下にあることは自明である。フランス・フリーメーソンには、幾つかの分派が存在し、グラントリアンは、その中の一つである。しかも、グラントリアンがフランスフリーメーソンの主導的勢力であると、見ることが出来る。 |
【デーヴィッド・アイク著「グローバル・コンスピラシー」の日本語版「恐怖の大陰謀」刊行】 |
2742回、2008(平成20)年12月20日 |
【「日本の自動車産業の帰趨」考】 |
2743回、2008(平成20)年12月21日 |
【「無意識」考】 |
2744回、2008(平成20)年12月22日 |
【「デリバティブ」考】 |
2745回、2008(平成20)年12月23日
日本義塾十二月十七日の公開講義で、「タープレイはデリバティブの損失を千兆ドル~二千兆ドルと見積もっていますが、詳細を教えて下さい」と言う質問があった。これは、もちろん、次の数年のうちに世界情勢の前面に出て来るであろう重大問題であるが、時間の制約のために十七日の公開講義では、ごく要約的に説明して終りとした。まず、「デリバティブの損失」と言う表現は、正確ではないであろう。「デリバティブ」は世界経済にとって、水素爆弾のようなものだ、と、最近ヨーロッパで言われたことがある。この言い方は、ややまともである。経済的大量破壊兵器だ、とも言はれる。これも、当っていないこともない。しかしこれでは、一般の人間は、混乱させられるだけであろう。 |
【コミンテルンの陰謀「日支闘争計画」考】 |
2746回、2008(平成20)年12月24日 |
【「田中宇(サカイ)」考】 |
2747回、2008(平成20)年12月25日 田中宇(サカイ)と言うジャーナリストが、最近ウエブサイト上で、ブレジンスキーが十二月十六日に公表したと言う、「世界的な政治覚醒」と言う論文について、詳しく論評した。そこで、この 08.12.16 ブレジンスキー論文を調べると、「インターナショナル・ヘラルド・トリビューン」紙(2008.12.16)電子版に出て居た。筆者の記憶によれば、「インターナショナル・ヘラルド・トリビューン」紙は、米国の「ワシントン・ポスト」「ニューヨーク・タイムス」の中から、主要な記事を適宜編集した国際向けの新聞、と聞いている。 前掲、田中宇氏の「世界的な政治覚醒を扇るアメリカ」によれば、ブレジンスキーのこの論文は、英国の王立国際問題研究所(RIIA)で、ブレジンスキーが行った講演をもとに書かれたものだと言う。RIIAは、コールマン博士によれば、三百人委員会の参謀本部であると。田中宇と言う人は、タープレイの著書(『オバマ、危険な正体』成甲書房。未邦訳の『オバマ、非公認伝記』)は、全く知らないようである。少なくとも、ここでは、タープレイが、ブレジンスキー/ハンチントンの、二〇一〇年~二〇三〇年にかけての、米国の、そして全世界の「政治的覚醒」についての詳細な、そしてきわめて重大な記述は、言及されていない。 ブレジンスキーは、不幸にも、アメリカの公衆(パブリック)は、世界について、恐るべきほど無知である。オバマは、アメリカ国民が世界情勢の理解を深めるように、行動すべきである。と前出論文の中で、述べている。この言い方は、最大限に抽象化された一般論であるが、タープレイの二冊の著作の読者には、もちろん、ブレジンスキーがオバマ政権に何をやらせようとしているかを、すぐに理解するであろう。 田中宇と言う国際ジャーナリストは、反陰謀論的立場を取らない俗流的体制内的マスコミの中では、まあ、もっともましな人物である、と、評価は出来るであろう。彼は、オバマ政権は、ブッシュ政権と同様、「隠れ多極主義を採る」、と言う。こんな通俗なことを言っているようでは、お話にならない。(了) |
【ヨーロッパ在住の日本人有志からの手紙】 |
2748回、2008(平成20)年12月26日
ヨーロッパ在住の日本人有志からお手紙を頂いたので、以下にその大要を紹介する。 |
【フリッツ・スプリングマイヤーさんからの手紙、村上春樹考】 |
2749回、2008(平成20)年12月27日 |
【D・リビングストーンの「死に行く神々」、「イルミナティとテロリズム」論評】 |
2750回、2008(平成20)年12月28日
アイクは「グローバル・コンスピラシー」(日本語版『恐怖の世界大陰謀』、三交社)の中で、最近登場したカナダ在住の新しい注目すべき思想家D・リビングストーンの「死に行く神々」を引用して、非常に高く評価している。リビングストーンは、めずらしい経歴の思想家である。彼はカナダの白人であり、キリスト教徒であった。イルミナティの悪事を深く研究して行くうちにキリスト教は、すべての分派について根底からして腐敗して居り、イルミナティサタニストの世界支配の道具と化した、との結論に達し、イスラムに改宗した。そして多年の研究ののち、「死に行く神々」を出版したのである。 |
【ベンジャミン・フルフォードに対する第一の矢】 |
2751回、2008(平成20)年12月29日 |
【五木寛之の「ヒューマニズムの終わりと漂流する世界の始まり」考】 |
2752回、2008(平成20)年12月30日 「日刊ゲンダイ」2009年1月1日号(12月29日発行)。第4面。特別寄稿、五木寛之「ヒューマニズムの終わりと漂流する世界の始まり」。これは、現代日本の体制内マスコミ上に公表されたものとしては、重要な文章であるだろう。以下にその要点を列記する。 (1)昨年からの世界金融の混乱は、一時的な景気の循環ではない。 (2)それは五百年に一度といっていい、歴史の大変動なのである。ルネッサンス以来の世界文明の土台が揺らいでいるのだ。 (3)いま漂い始めたものはヒューマニズムの世界である。 (4)ヒューマニズムがいま、大きく崩れつつある。 (5)人間が地球の主人公である時代は、終わったのだ。 (6)人間は地球の凶悪な寄生虫である。 (7)社会主義もダメ、資本主義もダメ、ヒューマニズムもダメ、となった後に何が残るのか。 (8)いま始まっているのは、五百年に一度の世界の大混乱期であり、人類の魂の大恐慌なのだ。 ............................. 筆者は、三十数年前、一九七〇年代の初め、五木寛之さんと、一度、話し合ったことがある。そのとき、五木さんが本音は未だとても言えないよ、と言はれたことは、ずっと記憶に残っている。その、五木さんの本音、少なくともその一部は、前掲の日刊ゲンダイの文章なのか。それは、何とも言へない。五木さんの世界と筆者の世界は、少々は重なるところがあるだろう。ついでに「人間の覚悟」(新潮新書、五木寛之著)も目を通した。「人間は地球の凶悪な寄生虫である」と。これは一応は正しい。しかし、ここでの「人間」には、適切な條件を付けなければならない。その條件については、他の場所で詳しく述べているのでここでは省略する。(了) 【注】前出、五木寛之論文と同趣旨の文章は、マスコミ上、その他に、幾つか、見ることが出来る。その一つは、鈴木孝夫論文(『別冊文藝春秋』誌上、人類は総退却すべきとき、の趣旨) 進藤先生の著作。本格的なものとしては、胡蘭成漢文全集、全九巻。 |
【デーヴィッド・アイクの「恐怖の世界大陰謀」の刊行を廻るアマゾン・ジャパンの奇奇怪怪】 |
2753回、2008(平成20)年12月31日
デーヴィッド・アイクの「恐怖の世界大陰謀」(英語原題『グローバル・コンスピラシー』)三交社刊。アマゾン・ジャパンのこのアイクの新刊大著に対する取り扱い方は、きわめて異常である。アマゾン・ジャパンでは、通常、新刊本については、予約を受け付けている。ところが、アイクの「恐怖の世界大陰謀」(三交社)については、予約を受け付けない。それどころか、アマゾン・ジャパンは、「在庫切れで絶版」を表示する。まもなく出版されると言う本について在庫切れとは、奇々怪々だ。あきらかに、これは、アマゾン・ジャパンのトップが、アイクのこの本を出来るだけ売りたくない、との意図を証明しているのではないか。 |
(私論.私見)