2008.09

 (最新見直し2011.02.25日)

 (れんだいこのショートメッセージ)
 ここで、太田龍・氏の時事寸評2008.9月分を確認しておく。れんだいこ文法、作法に基づき編集替えしております。

 2011.02.17日 れんだいこ拝


【「フリッツ・スプリングマイヤーさんからの手紙」考】

 2532回、2008(平成20)年09月01日

 今日(2008年9月1日)、フリッツ・スプリングマイヤーさんから短い論説用の原稿が筆者のところに届いたので、以下にその日本語訳と、英語原文を掲載する。

 親愛なる太田さん:ここにあなたにお送りするものは、あなたのホームページに公表するための短い論説です。ここの英文は、翻訳が難しいレベルでしょう。しかし、私には、この方が簡単に書こうとするよりも、容易です。by フリッツ・スプリングマイヤー

 【あなたの思考は何時の日か、警察の監視の対象とされるであろう。】

 日本人の読者は、コンピューターとハイテク機器が、全人口の監視のために使用されることに気付いているであろう。しかし、彼らは、NWO(新世界権力)は、犯罪が発生する以前に、つまり、それの単なる思考に過ぎない時点で、摘発する能力を開発しつつあることを察知しているであろうか。我々は、〝思考犯罪〟の故に人々が逮捕され得る時代に近付いているのである。

 以下は、前記の目標を達成するために創出された、幾つかの現代版新式技術である。

 〝12〟と言う名前の会社が、市販するソフトウェアは一人の人物の一味(関係者)と、その活動を示すくもの巣状の予言的な分析と図表を公示する。〝マトリックス〟と言う名前のソフトウェア(英国に本拠のあるリード・エルゼビア・グループの補助金を得たレクシスネクシスによって供給されている)は、人工知能を使用して、〝疑わしい〟人間をプロファイリングし、アイデンティファイ(正体を明かに)する。 セイシント社のソフトウェアは、コンピュータプロファイリング機能を使って、〝高度のテロリスト要素〟(高度のテロリズムの商)を持つ人物と言うレッテルを、或る種の人物に貼り付ける。或る時点で、この企業は、アメリカの司法機関に対し、コンピューターによって、プロファイリングされた十二万人のアメリカ人の名前を通告した。 ソフトウェアは、センサー(感知器)にリンクされる。ソフトウェアは トラブルを予知する脳の六感を模倣するようにプログラムされてある。高度な感知能力のある装置は、人々の脳から放射される電磁波エネルギーを探知し、解読する。そしてこれは、彼らの思考と思考パターンの解読に使用される。これらのシステムが、完成されて行くと、我々の思考そのものが警察の摘発、取締りの対象とされるであろう時代に移動させられるのである。

[二〇〇八年九月一日着]週刊日本新聞編集部訳

 ※週刊日本新聞編集部・註

 ここに掲示した、フリッツ・スプリングマイヤーさんの論説は、このシリーズの第一号と成る予定である。今後、不定期にスプリングマイヤーさんが、オレゴン州シェリダン刑務所の中から筆者(太田)のところに送ってくる記事を継続的に公開して行く。(了)

 ■arrived on september 1, 2008. at tokyo

 dear ryu ohta: here is a short article for you to post if you want. the english will be at a difficult level to translate, but it is easier for me to write than to try to write simple.

 your thougts may someday be policed by fritz springmeier

 japanese readers are aware of how computers and hi-tech equipment are used to do surveillance of entire populations, but are they aware of how the nwo is developing the ability to detect crime before it occurs, when it is merely a thought. we are approaching the age when people may be arrested for "thought crimes".

 here are several modern innovations created to accomplish this goal:

● software by a company named "12" which does predictive analysis and displays graphs like spiderwebs that show a person's associates and activities.

● software named "matrix" (put out by lexisnexis a subsidiary of reed elsevier group based in the u.k.) which uses artificial intelligence to profile and identify "suspicious" people. seisint's software uses computer profiling to label certain individuals as having a "high terrorist factor" (a high terrorism quotient). at one point the company gave 120,000 names of americans which their computers profiled as having high scores to american law enforcement.

● software is linked to sensors, and the software is programmed to imitate the brain's sixth sense to predict trouble.

● highly sensitive equipment detects and decodes the electromagnetic energy waves emitted by people's brains, and this is used to decode their thoughts and thought patterns.

as these systems are perfected, we move into an era when our very thoughts will be policed. 

■reed elsevier グループについて

 リード・エルゼビア・グループについて reed elsevierグループ(本社:英国 ロンドン、総従業員数:36,000人)は、世界200ヶ所で事業を展開する、世界最大規模の情報関連サービス・ソリューション・カンパニーです。世界の主要マーケットである、北米、欧州、アジア・パシフィック、南アフリカ、ラテン・アメリカに向けて、情報関連製品・サービスを提供しており、2006年のグループ総売上高は約1兆2,800億円です。 reed elsevierグループには、「business」「science & medical」「legal」の3つの主要部門があります。

 http://www.reedbusiness.jp/profile/group.html より抜粋。


【「思想家としてのサヴィトリ・デヴィ」考】

 2533回、2008(平成20)年09月02日

 思想家としてのサヴィトリ・デヴィ(一九〇五年~一九八二年)の主著は、すべて、第二次世界大戦後、即ち、ナチスの敗北後に出版されて居る。従って、第二次世界大戦前、戦時中、敗戦後の日本人が、サヴィトリ・デヴィの存在に無縁であったことは納得できる。これは、当然そうであったろう。第二次世界大戦後、ドイツと日本が、いわゆる「連合国」の占領下に置かれて居たとき、日本人は、ドイツその他全世界に於ける、ナチス支持者の言動との一切の関係を切られて居た。従って、この時期のサヴィトリ・デヴィの活動と著作を日本人が知るわけがない。それでは、日本がサンフランシスコ條約によって、一九五二年四月、いわゆる「独立」を回復したあと、ドイツ内戦のナチス支持者の活動を、日本人は知り得るか?この問題を理解するためには、日本人は、日独伊三国同盟の内実、その真相を知らなければならない。

 日独同盟を推進した日本側の主力、主体は、陸軍統制派である。従って、陸軍統制派のイデオロギーが問題とされなければならない。陸軍統制派は、ナチス・ドイツを軍事的同盟国とした。しかし、かれらは、ナチス・ドイツの反ユダヤ思想、反ユダヤ政策を受け入れることを拒否した。これは何を意味するのか。陸軍の実権を握る統制派の主導下で、戦時中、日本政府は、五相会議(内閣総理大臣・陸軍大臣・海軍大臣・大蔵大臣・外務大臣)によって、ナチスドイツのユダヤ人排斥政策を日本は、拒否することを決定している。つまりこのようにして、日本は第二次世界大戦の同盟国ドイツと、根本的に異質な存在であり続けたのである。この日本とドイツの異質性が、第二次世界大戦敗北後、全面的に展開され、戦後六十年余を経て、日本とドイツをまるで別の国にしてしまったのである。かくして我々戦後の日本人は、第二次世界大戦後、ナチス敗戦後の代表的指導的ナチス思想家、ナチス哲学者、としてのサヴィトリ・デヴィの存在すら知らない、と言うことに成ったのである。

 サヴィトリ・デヴィは、英語、フランス語、ドイツ語、古典ギリシャ語、ヒンドゥー語を含む、七つの言語に熟達して居た。彼女は、単なる「西洋人」ではない。彼女は、「西洋人」の枠組と構造を完全に乗り越えた思想家である。彼女は、熱烈なナチス支持者のインド人と結婚し、西洋式の名前を捨てて、インド式の名前(サヴィトリ・デヴィ)に変えた。彼女の主著は、すべてこのインド式名前で出版されている。このようなタイプの知識人を日本は生み出さなかった。彼女を、今の今まで日本人が知らなかったことは、必然的である。彼女の存在を我々日本人に教えてくれたのは、アメリカの代表的反ユダヤ陣営の指導者にして「スポットライト」「アメリカンフリープレス」「バーンズレビュー」などを創刊した、ウィリス・カートである。つまり、このような迂回路を媒介することを必要としたのである。ここには、我々が集中的に取り組むべき、重要な理論的思想的仮題が存在する。(了)


【「欧米の大衆的反戦反権力のエネルギー」考】

 2534回、2008(平成20)年09月03日

 アイクの英文週刊ニューズレター、二〇〇八年八月三十一日号、此の号の日本語版は、間もなく、アイク日本語版 davidicke.jp に公開されるが、ここでは、その内容の要約と、それについての若干の論評をして置く。アイクは、ここでは以下のように述べる。

(1)三月のニューズレターで、アイクは、「駐車監視のお姉さんが家にやって来る?」という警告記事を書いた。
(2)この六ヶ月間の英国及び全世界の動きは、この警告が正しかったことを証明した。
(3)イルミナティのアジェンダに従って、着々世界中で戦争が拡大して居り、
(4)英国の民衆の抵抗は、それに応じて、飛躍的に強化されるであろう。
(5)英国(イルミナティ)は、これに備えて、英国内の警察力の飛躍的な拡大の手を打っている。
(6)我々は行動に立ち上がるべきである、と。

 米国軍が世界中に展開されていることについては、或る程度、周知のところであろう。イルミナティは、この十数年、NATO軍の作戦を世界中で本格化している。しかし、これから、イルミナティは、そのレベルを顕著に上げるであろう。と言うことは、ロシア軍との衝突を日程に上げるのである。米英軍を含むNATO軍がロシア軍に対して、アチコチで戦端を開くことに成ると。世界の空気は、一変することに成る。何故なら、それは「第三次世界大戦」の現実性を全人類に感知させるからである。

 家畜人ヤプー化されつくた日本人は、そんなことに成っても痴呆のように眺めるか、イルミナティのSSS政策に、ホネのズイまで犯されつづけるだけである。しかし、アメリカやヨーロッパの民衆はこの白痴化、ゾンビ化した日本人とは違う。彼らには、何百万人、何千万人!!という規模で、反戦、反権力大衆運動に決起するエネルギーが潜在する。この欧米の大衆的反戦反権力のエネルギーの噴出を、イルミナティは、「封殺」しなければならない!!のである。このように情勢を分析しなければならない。(了)


【マーク・グレン「ロシアとグルジアの衝突はイスラエルで捏造された」考】
 2535回、2008(平成20)年09月04日

 「EIR]誌、二〇〇八年九月五日号。六十四頁。「論説 第三次世界大戦は、選挙よりも近い」(この題の意味は、『今から二ヶ月後の米大統領選挙とその結果が明らかになる前に、第三次世界大戦が接近して来る』と言うことである)。これは、その通り。「週刊日本新聞」、五五二号(20.9.8)の六頁。「アメリカン・フリープレス」紙、二〇〇八年八月二十五日号。

 マーク・グレン「ロシアとグルジアの衝突はイスラエルで捏造された」。この記事に、次のように述べられてある。「今となっては、ほぼ一年近くの間、ロシアは自らが本気であることを公然と示し続けている。ロシアは、長距離爆撃機の訓練の任務を一ヶ月に二回から一日一回に増やして太平洋その他のアメリカ軍基地を脅かし、さらにはNATOに加盟するヨーロッパ諸国の領空圏まで、わずか数秒のところまで迫って引き返したりしている。……」、「ロシア軍の最高司令官の一人、ユーリ・バルイエフスキーはロシアは自国の安全を脅かす諸国に対して核兵器による先制攻撃を辞さないと警告した。……」。誤解のしようのないほど、明確な軍事的警告が、ロシア軍によって発せられる。プーチン首相もそれを裏付けている。日本は、この情勢下でなにをしているか。なにもしていない!!

 ここで、「第三次世界大戦」とは、「核世界大戦」を意味する。核兵器が使用されるのである!!日本人は、それを夢物語、絵空事、と見ている。「絶対にあってはならないこと」と。「あってはならない」と言えば、それは消えてなくなると。前出、アメリカン・フリープレス紙のマーク・グレンの記事は、かつて、一ヶ月に二回のロシア空軍長距離爆撃機の偵察飛行が、今、一日一回となったと言う。これは何を意味するか。しかし、日本のマスコミは「何を意味するか」の前にこの事実そのものを黙殺する。いつの間にかロシア軍は、在キューバのロシア軍基地の使用を開始していた、と。すべての日本民族有志は、即刻、コールマン博士「第三次世界大戦」(成甲書房、太田龍監訳)を読まなければならない。(了)
 【参照】
 「週刊日本新聞」五五二号(20.9.8)六頁。「アメリカン・フリープレス」紙、二〇〇八年八月二十五日号。マーク・グレン「ロシアとグルジアの衝突はイスラエルで捏造された」(週刊日本新聞編集部訳)


【アンドリュー・ヒッチコック著「ユダヤ・ロスチャイルド冷酷支配年表」考】

 2536回、2008(平成20)年09月05日

 アンドリュー・ヒッチコック著 太田龍監訳(成甲書房)「ユダヤ・ロスチャイルド冷酷支配年表」二百頁、一九四九年の項。ここに次のように記述がある。「十月一日、毛沢東が天安門広場で中華人民共和国の建国を宣言する毛沢東はロシアに共産主義を生み出したロスチャイルドから資金提供を受け、ロスチャイルドの代理人に操作されていた。その代理人とは、元アメリカ財務省の役人でソビエトのスパイだったソロモン・アドラー、ロシアで革命を煽動しようとして皇帝に投獄されたユダヤ人ボルシェビキの息子イスラエル・エプスタイン、そしてロスチャイルド家が所有していた国際通貨基金(IMF)の理事フランク・コーである」。これは、まさしくその通り。

 ロスチャイルド家は、多様なエージェントを通して、一九一七年ロシア共産革命を演出した。ロスチャイルド家はボリシェビキ共産政権に命令してロシア皇帝一家の皆殺しを実行させた。ロスチャイルドが育成したロシア共産政権は、約六千万人、更にはそれ以上のロシア人民を虐殺した。同じくロスチャイルドが育成した毛沢東中共政権は、六千万人、更にはそれ以上の中国人民を虐殺した。ロスチャイルドを単なる金融資本家、として、日本人読者を洗脳するものはイルミナティサタニスト世界権力の意識的無意識的走狗である。最近、この種の悪質なイルミナティの走狗、ペテン師が日本にも出現した。ヒッチコックは、初代ロスチャイルド以来、ロスチャイルド家の関与する、二つの重要文書を示している。即ち、第一に、一七七三年のフランクフルト会議で、初代ロスチャイルドが提示した、世界革命行動綱領である。これは、有名な又は、悪名高き、「シオン長老の議定書」の原型である。第二は、一八七一年八月十五日付、アルバート・アイクのあての書簡である。

 ロスチャイルド家は「革命家」である??その通り、ロスチャイルド家は、二百数十年の間に全世界で、無数の革命陰謀を、革命動乱を画策していた。このことに口をつぐみ、このことを隠蔽した、いかなるロスチャイルド論者もイルミナティのまぎれもない走狗であることに気付かなければならない。この種のイルミナティの走狗としてのロスチャイルド論の「体制内最高権威」が廣瀬隆(『赤い盾』)である。廣瀬隆をほめたたえ、廣瀬隆の尻尾にくっついて行く論者もまたまぎれもない イルミナティの走狗である。(了)


【「クレド・ムトワ」考】
 2537回、2008(平成20)年09月06日

 読賣新聞。平成20年8月29日夕刊。19面。地球びっくり箱。「南アフリカでは薬草と祈祷を用いる民間治療師『サンゴマ』は庶民に絶大な影響力を持つ。中でもクレド・ムトワ氏(86才)は、アフリカ文化の守護者として尊敬を集める第一人者だ」。「霊験あらたか南アの尊師」、「薬草と祈り、年間、数百人を無償で『治療』」、「体内」に眠る治癒力........それを引き出す」。これは、新聞としては大きな記事である。これをそっくり引用紹介することは、出来ないが、関心のあるお方は当日の読賣新聞を、どこかでお読み頂きたい。デーヴィット・アイクの本の熱心な読者は、「クレド・ムトワ」の名前を、記憶して居られるだろう。アイクは、この十年来、南アフリカの長老、クレド・ムトワと親交を結び、長時間の、ムトワとアイクの対談をビデオにして出版して居る。読賣のこの記事を、アイクがクレド・ムトワについて書いていること、そして、アイクとムトワ対談のビデオを、しっかりと、対照して研究してほしい。

 現代西洋の知識人、思想家、著述家で、ムトワのようなアフリカシャーマンの長老と、親交を結ぶ事の出来る人物は、アイクのみ、アイク以外には一人も居ないであろう。この事実の持つ、きわめて重要な意味、それを知らなければならない。西洋帝国主義が、アフリカに侵略すると、西洋帝国主義の権力、諜報機関、とりわけ、西洋の「文化人類学者」は、アフリカの黒人の社会のシャーマンを、一人のこらず探し出し、シャーマンの知っている知識を、洗いざらい聞き出す。そして聞き出してしまうと、西洋人は、一人一人、シャーマンを殺した!!と、クレド・ムトワから聞いたとアイクは述べて居る。そう、これは「西洋」と言うサタンの、まぎれもない正体である!!


【「竹原信一」考】
 2538回、2008(平成20)年09月07日

 八月三十一日(日曜)に行われた鹿児島県阿久根市の市長選挙で竹原信一さんが当選したとの電話が九月五日夜、本人の竹原さんからあった。竹原さんは随分古くからの「週刊日本新聞」の読者であり、しばらく前、市会議員に当選し、市政の腐敗を告発して居られた。その告発文書は週刊日本新聞のウエブサイト上に公開した。竹原さんの運営するウエブサイト上には時に「時事寸評」も引用されてあると、既成大政党、その他各種の体制内大勢力、更には、共産党のような左翼勢力、体制内右翼陣営とも全く無視。本紙週刊日本新聞の掲げるような主張、論説、情報をも参考にされて、純然たる独立正義の言論を以て立った竹原候補を、阿久根市民は市長に当選されたわけである。これを単なるエピソードとしてはならず単なるエピソードとしてしまってはならない。

 いずれにしても、竹原新市長は、市民に対する重大な責任を負うわけである。市長はその市にとっては、大統領と同じくらいの権限を有する、と言われる。新市長に、次のことばを贈りたい。

 (1)全市民を一つの市共同体の中に、あたたかく包容する姿勢。
 (2)家族共同体の土台として、再建、再生させる姿勢。
 (3)自然治癒力主体の医療保健体制に移行する姿勢。
 (4)和食が日本と人類を救う、の精神。
 (5)市財政の黒字化と、その黒字を市、百年の大計のために。
 (6)間もなく襲ってくる世界的食料危機、その他の危機に生き残ることの出来る市共同体へ。
 (7)子どもをロボットにはしないまともで健全、健康な教育。 以上(了)

【「レンズコムの緊急アピール」考】
 2539回、2008(平成20)年09月08日

 2008年9月3日。レンズコム Rense.com この日付けのレンズコムが、緊急アピールを公開して居る。闇の勢力によって、今、レンズコムのウエブサイトが、強烈な妨害工作の標的にさらされて居る、と。以下に、レンズコムのこのアピールの要点を紹介する。

 (1)我々(レンズコム)は、我々のウエブサイトを破壊せんとするものたちを正確に突き止めることが出来ない。
 (2)しかし、それらが、最高級のレベルの工作であることは疑いない。
 (3)我々レンズコムがさらされて居る如き破壊工作に、世界の他のいかなるニュースサービスに対してもなされてはいない。
 (4)我々は我々のウエブサイト防衛工作の水準を更に引き上げる措置を取っている。しかし、我々の敵対者は、西側権力構造の文字通り頂上、に立つ勢力である。
 (5)我々は最後の力を傾注して、我々のウエブサイト妨害破壊活動に対抗する防衛措置を講じつつある、と。

以上の通りである。

 レンズコムはこれまで、イルミナティサタニスト世界権力の陰謀とその秘密に肉迫して来た。そのことには、皆、異論はないであろう。我々の聞いて居るところでは、最近、レンズコムのウエブサイトに対する妨害工作が急速に激化していると。アイクのウエブサイト davidicke.com に対する各種の妨害工作も、最近、目立ち始めたと言う。中共権力は、この領域ではそのウエブサイト妨害工作の最先頭を独走中である。この件では中共を批判したアイクニューズレター(日本語版)を参照すること。(了)


 「デーヴィット・アイクニューズレター日本語版」(監修 太田龍)第六号(二〇〇八年九月号)が発行された。(九月八日) アイクニューズレター日本語版第六号(二〇〇八年九月号、四十四頁)の目次は次の通り、

◎二〇〇八年八月三日号
「自分たちがやっていることを知らない……スパイダーマンたち」

◎二〇〇八年八月十日号
「分かっているけど、何もしない?目覚めているけど、まだ寝てる?」

◎二〇〇八年八月十七日号
グルジア紛争は壮大なチェスの一手に過ぎない

◎二〇八年八月二十四日号
「認知的不協和……世界を理解するためのキーワード」

 二〇〇八年二月十一日、足立区北千住の東京芸術センターの会場に、日本全国から四百名(そのうち約一割は、外国人)が参加した講演会で、アイクは七時間に亘る大熱弁で、聴衆を魅了した。
この記念すべき、歴史的な、アイク第二回東京講演会から、七ヶ月が過ぎた。この講演会を主催した我々は、アイクの承認を得て、三月十日から、davidicke.jpと言うウエブサイト(アイク日本語版)の発信を開始した。このウエブサイトでは、二月十一日以降の、アイク英文週刊ニューズレター(会員制で、一般公開していない)を、毎号、日本語に翻訳して、davidicke.jpに無料で公開し続けており、この他に、二月十一日以前のアイク英文ニューズレターのバックナンバー(合計約百回)の中から適切な物を選んで日本語に翻訳、公開して居る。我々は、アイク側には、この日本語版公開について、かなりの額の著作権料を支払って、ロイヤル・アダムスの卑劣な裏切りによる財政的な深刻な危機にあるアイクへのささやかではあるが、支援して居り、タダ乗り、コソ泥、カッパライのようなマネはしない立場を守って居る。四月にこのウエブサイト上のアイクニューズレター日本語版を活字にした、「月刊アイクニューズレター日本語版」(毎号、五十頁前後)を創刊し、今月で第六号である。

 アイクのニューズレター(日本語版)は、コンピューター上で、五、六分、走り読みして、それで終わり、などとしてはならない!!すくなくとも、一回分、三十分出来れば一時間はかけて、しっかり、考えながら、読んでほしい。もちろん、プリントして。そしてそのプリントしたものはキチンと保存して、事あるごとに参照してほしい!!我々は、コンピューターを利用しない読者のために、この活字版の「月刊アイクニューズレター日本語版」を提供して居る。コンピューターで davidicke.jp を見ている人でも毎号プリントし、保存する余裕のない人々のためにも、この「月刊」は必要であろう。「月刊アイクニューズレター日本語版」の申し込みは日本義塾出版部へ。定価一部五百円、送料メール便 八十円 定期購読 一年分六千九百五十円(送料含む)(了)


【「アイクのニューズレター」考】
 2540回、2008(平成20)年09月09日

 アイクニューズレター日本語版第六号(二〇〇八年九月号、四十四頁)の目次は次の通り、二〇〇八年八月三日号「自分たちがやっていることを知らない……スパイダーマンたち」。二〇〇八年八月十日号「分かっているけど、何もしない?目覚めているけど、まだ寝てる?」。二〇〇八年八月十七日号グルジア紛争は壮大なチェスの一手に過ぎない。二〇〇八年八月二十四日号「認知的不協和……世界を理解するためのキーワード」。

 二〇〇八年二月十一日、足立区北千住の東京芸術センターの会場に、日本全国から四百名(そのうち約一割は、外国人)が参加した講演会で、アイクは七時間に亘る大熱弁で、聴衆を魅了した。この記念すべき、歴史的な、アイク第二回東京講演会から、七ヶ月が過ぎた。この講演会を主催した我々は、アイクの承認を得て、三月十日から、davidicke.jp  と言うウエブサイト(アイク日本語版)の発信を開始した。このウエブサイトでは、二月十一日以降の、アイク英文週刊ニューズレター(会員制で、一般公開していない)を、毎号、日本語に翻訳して、davidicke.jp に無料で公開し続けており、この他に、二月十一日以前のアイク英文ニューズレターのバックナンバー(合計約百回)の中から適切な物を選んで日本語に翻訳、公開して居る。

 我々は、アイク側には、この日本語版公開について、かなりの額の著作権料を支払って、ロイヤル・アダムスの卑劣な裏切りによる財政的な深刻な危機にあるアイクへのささやかではあるが、支援して居り、タダ乗り、コソ泥、カッパライのようなマネはしない立場を守って居る。四月にこのウエブサイト上のアイクニューズレター日本語版を活字にした、「月刊アイクニューズレター日本語版」(毎号、五十頁前後)を創刊し、今月で第六号である。

 アイクのニューズレター(日本語版)は、コンピューター上で、五、六分、走り読みして、それで終わり、などとしてはならない!!すくなくとも、一回分、三十分出来れば一時間はかけて、しっかり、考えながら、読んでほしい。もちろん、プリントして。そしてそのプリントしたものはキチンと保存して、事あるごとに参照してほしい!!我々は、コンピューターを利用しない読者のために、この活字版の「月刊アイクニューズレター日本語版」を提供して居る。コンピューターで davidicke.jp を見ている人でも毎号プリントし、保存する余裕 のない人々のためにも、この「月刊」は必要であろう。「月刊アイクニューズレター日本語版」の申し込みは日本義塾出版部へ。定価一部五百円、送料メール便 八十円 定期購読 一年分六千九百五十円(送料含む)(了)


【サヴィトリ・デヴィの「キリスト教とヒンズー教」考】
 2541回、2008(平成20)年09月10日

 サヴィトリ・デヴィは、一九七九年、エルネスト・ツンデルによって記録された十時間のインタビューの中で、彼女のキリスト教を拒否し、否認する理由を、二つ挙げている。即ち、第一は、キリスト教が、人間中心主義、人間至上主義であること。第二は、キリスト教の非寛容性である。キリスト教は、ヨーロッパ人に対して、暴力によって強制された、と。その実例の一つは、シャルルマーニュ大帝の事例である。シャルルマーニュは、サクソン人を暴力によってキリスト教徒にするために、三十年間、戦争したと。西暦七八二年、四千五百人のドイツ人チーフ(部族長)が、キリスト教を信仰することを拒否したとの理由で、首を切られた、と(サヴィトリ・デヴィインタビュー百十五頁)。これらの四千五百人のドイツ人のチーフ(部族長)は、一人一人引き出されて、首をハネられた、と。

 明治以来、国賊と化した日本の明治国家権力は、ヨーロッパの、このような歴史の真実を、日本人から隠蔽した。サヴィトリ・デヴィは、ヒットラーの「我が闘争」から引用する。「古代世界は、今日の我々よりもはるかに自由であった。しかし、キリスト教の侵入以降、非自由と化した」(一九三五年版、五百七頁)、と。ヒットラーは全く正しい、と。(前出、百十五頁)。明治以降の売国奴日本国家権力は、日本人から、西洋史のこの事実をも、隠蔽した。

 サヴィトリ・デヴィ曰く。「私は、ヒンドゥー教が、国民社会主義と両立し得る、世界で唯一の宗教であったが故に、ヒンドゥー教を受け入れた」(前出、百十七頁)と。ここで「国民(又は民族)社会主義(ナショナル・ソーシャリズム)」 と翻訳したが、これは、今、もっぱら「ナチス」と略称され、悪魔の権化、とされて居る。第二次世界大戦で、ナチス(と日本)が敗北して以降、ナチスとヒットラーに対する誹謗中傷とデモナイズ(悪魔化)のためのシオニストユダヤとイルミナティによるデマ宣伝は、史上空前の膨大な量と成っている。我々はこれらのシオニストユダヤとイルミナティによる「反ナチス」デマ宣伝を受け入れてはならない。(了)

 【参考文献】
 AND TIME ROLLS ON THE SAVITRI DEVI INTERVIEWS  BY Savitri Devi 一九七八年(未邦訳)


【ジョン・コールマン博士の「グルジア戦争に対するイスラエルの役割」考】

 2542回、2008(平成20)年09月11日

 ジョン・コールマン博士 ウィークリー・インテリジェンス・レポート(WIR) 2008年8月29日。この号に、「グルジア戦争に対するイスラエルの役割」と言う長文の論説がある。(8頁)。ここでは、ごく簡単に要点を列記する。

 (1)イスラエルがグルジアに武器を売り始めたのは七年前である。
 (2)イスラエルに移住したグルジア市民が、武器商人と成ってイスラエル製武器をグルジアに供給した。
 (3)グルジアの防衛大臣ケゼラシヴィリは、もとイスラエル人であり、ヘブライ語に熟達して居る。
 (4)同大臣曰く。「我々は今や、大国ロシアと戦う状態にあり、我々の希望はホワイトハウスの援助を得ることにある」と。
 (5)グルジアの首相はユダヤ人である。
 (6)イスラエル政府とグルジア政府の密約。
 (7)現ブッシュ政権下で、グルジアは完全に米国のサテライト(衛星国)と成った。

 この記述で見ると 近年、シオニストイスラエルは、グルジアの権力中枢を奪取し、占領、することに成功した。この事実は「売国奴国賊日本マスコミ」が隠蔽するので、一億二千万の日本人は完全に全く何にも知らされていない。(了)

 《注》この論説の中で、コールマン博士は、 デーヴィット・ロックフェラーを、 「ロスチャイルド/ウィンザー帝国の米国知事(米国支配担当官)である」とする


【「鹿島昇」考】
 2543回、2008(平成20)年09月12日

 松下村塾で吉田松陰が教えた時間はとても短い。明治以降現在まで、無数の言説が、この松下村塾について述べられて居る。しかし、それらの言説のすべては、何の価値もないゴミである。又は悪質なデマ、ニセ情報である。例外はある。殆ど唯一の例外は、日本で唯一人のまともな、本物の歴史家、の名に値する鹿島昇さんである。鹿島昇さんには、ここで、三冊の著作がある。即ち、

 (1)「日本侵略興亡史」(新国民社、絶版)
 (2)「裏切られた三人の天皇」(第三版、新国民出版社 平成十九年八月刊)
 (3)「明治天皇の生贄」(新国民社、絶版)コピー本は、日本義塾出版部で取扱中、一冊 四千円 プラス 送料

 鹿島さんは、これらの著作の中で、吉田松陰についてもかなり詳しく述べて居る。しかし、ここでの鹿島説の核心は、「南朝復興についての、長州、水戸両藩の密約」であり、つまり「南朝革命」の秘密盟約である。当然のことながら、これまでのすべての松下村塾論はこの核心に触れない。この南朝革命の盟約を理解すれば、松陰が松下村塾での塾生教育の主要なテキストとして、「孟子」を使ったことの深い意味が、白日のもとにさらけ出されて来るであろう。しかし、ここでは、この「孟子」問題の説明は省略する。(了)

 《注》鹿島昇著「裏切られた三人の天皇」は、平成十九年八月、新国民出版社が、第三版を 復刊したので在庫がある。その入手方法は、(1)全国書店から東販を通じて配本される。(2)通信販売は、日本義塾出版部が取扱中。(3)東京神田の神保町、書泉グランデ四階に常備。「明治天皇の生贄」は絶版、在庫がないので、希望者にはコピー本配布中。申し込みは日本義塾出版部へ


【「麻生太郎」考】

 2544回、2008(平成20)年09月13日

 福田康夫首相が辞任して、麻生など五人の自民党政治家が後継として自民党総裁に立候補した。麻生太郎が圧倒的多数で自民党総裁に当選し、次期首相麻生太郎衆議院を解散して、自民党政権の延命を画策するである。麻生太郎。金権特権階級の代表丸出しのかくの如き人物が出て来るとは、自民党政権も、終わりだ、と、日本人は、なんとなく感じるであろう。この人物の「口のゆがみ」はひどい。これほど、極端に口がゆがみっぱなし、と言う政治家が日本に居るとは前代未聞である。

 この口のゆがみは何故じか。麻生は衆議議員の最初の選挙で、開口一番。「しもじもの皆さん」、と、言ってしまったと言う。これは麻生の本心であり、「放言」などではありえない。彼の心の中、意識の中はこの種の特権階級者の本心で充満して居る。しかし、選挙民大衆の票を頂かないと、政治家には成れない。従って、本心を公言することは厳重に禁止される。本心を言いたくてうずうずしているのに言えない。この心理的矛盾がドンドン大きくなる。そこで、無意識のうちに口がひんまがる。いかにも、みっともなくても自分には直すことが出来ないのである。これは、この人物が政治家としては、最低の下劣、どうしようもない幼稚、であることを自己バクロして居る。こんな人物を看板にするにしかないところまで、自民党も落ちぶれたのである。(了)


【「モラレス大統領」考】
 2545回、2008(平成20)年09月14日

 ワンカール(ラミロ・レイナガ)は、二ヶ月ほど前、筆者宛のeメールの中に、(ボリビアでは)「内戦が地平線上に姿を現した」と述べていた。九月十三日(土曜)読売新聞(ハバナ、小寺記者)朝刊・夕刊 毎日新聞(メキシコ市、庭田記者)朝刊 朝日新聞(サンパウロ、石田記者)夕刊 東京新聞(ニューヨーク、加藤記者)朝刊・夕刊 この四紙にボリビア情勢の記事あり。その内容の紹介はここでは省略するので、各自、なんらかの方法で調べて頂きたい。右の四紙の中では、読売が一番詳しい。次が毎日。朝日はもっとも貧弱である。

 九月十日、モラレス大統領は、ボリビア駐在米国大使が、ボリビア政府の転覆を謀ったとして、同大使の国外退去を命じた、と。ベネズエラのチャベス大統領も、ボリビアのモラレス政権を支持して、ベネズエラ駐在米国大使の国外退去を命じた。米国政府も、米国駐在のボリビア、ベネズエラの大使の国外退去を命じた。ホンジュラス、ブラジル、アルゼンチン、エクアドルなども、ボリビア、モラレス政権支持の姿勢である。更に、モラレス政権は、九月十二日、ボリビア北部のパンド県に戒厳令を敷き、軍隊を派遣した。

 インディオ出身のモラレスが大統領に選出され、モラレス政権が二〇〇六年一月に出現してから、ボリビアの軍隊はどうなったのか、全く変わらないのか、それともなんらかの変化があったのか、それについての情報はない。モラレス政権以前のボリビアの軍隊は、(1)トップは、白人(又はスペイン系白人的要素の強いクリオージョ)。(2)将校は、クリオージョ。(3)下士官は、メスティーソ。(4)兵隊は、インディオ。と言った具合であったろう。モラレス・インディオ政権下で、「ボリビア軍隊のインディオ化」が進行したのかどうか、それは分からない。米英イスラエルの諜報機関が、ボリビア軍の上層部に工作をしていないとは考えられない。この件は、続報する。(了)


【「モラレスインディオ政権に反対する勢力」考】
 2546回、2008(平成20)年09月15日

 二〇〇八年九月六日早朝、筆者の代理は、ボリビア、ラ・パス空港に到着して、出迎えたワンカール(ラミロ・レイナガ)と出会い、それから、重大な歴史的意味を持つ話し合いの後、九月十一日早朝、ラ・パス空港発の便で日本に帰国しようと準備して居たところ、九月十日、突如サンタクルス空港(地方空港)は、閉鎖されたと言う。よく事情を調査すると、九月十日からモラレスインディオ政権に対する反対派が、ボリビア全土で、一斉に反政府暴動を開始したと言う。ボリビアの他の地方空港も襲撃されて閉鎖されたと。結局、唯一開いているラ・パスからペルーのリマに出て、リマからニューヨーク経由で我々の代理は、九月十四日、成田空港着で帰国した。

 モラレスインディオ政権に反対する勢力は、本質的には、「反インディオ」である。つまり「スペイン植民地占領権力の一味」である。彼らは「青年十字軍」と言う行動隊、或る種の武装部隊である。街頭でタイヤを燃やしている彼ら(青年十字軍)の写真が、ペルー現地の新聞「ラ・レプブリカ」(九月十二日号)に掲載されてある。この写真を見ると、タイヤを燃やしている一味は、まん中に十字のしるしのある、緑色の旗を持っている。この青年たちの顔つき、姿は、概ねクリオージョ、のようである。彼らによって、モラレス派のインディオ、十人前後が殺されたと言う。「青年十字軍」なる組織については、更に、調査したい。しかし、見たところ彼らはモラレスインディオ政権を打倒せんとするスペイン帝国主義侵略者の陣営が最近組織した「パラミリタリー」の初歩的部隊であろう。

 ラミロ・レイナガ(ワンカール)の父親、「ファウスト・レイナガ」については、我々は、ラミロの著作の中で、その名前は知って居た。今回、ラ・パスの大統領官邸の前にある、故ファウスト・レイナガの著作を販売して居る店から、ラミロ・レイナガの父親ファウスト・レイナガの著作(スペイン語)十数冊を入手することが出来た。その主著は、「ラ・レボルシオン・インディア」(約五百頁、初版一九六九年、新装一九七〇年刊)である。一九七〇年の、「ボリビアインディオ党宣言 manifiesto」(百十八頁)もある。

 martin・sivak(アルゼンチン)著の二〇〇八年刊のエボ・モラレス(evo morales)伝記(スペイン語)も出て居る。ボリビア情勢について、我々が、調査研究すべきテーマと課題は、爆発的に増えて来た。八月十六日、筆者は、タワンティンスーユの再生と復興の戦いを支持し連帯する会(仮称)の設立を宣言した。今、我々は、全国の日本民族有志にこの会への参加と支持を呼びかける。参加申し込みは、日本義塾出版部へ、eメール(注文フォーム)、はがき、封書にて。平成二十年九月十五日(了)


【「モラレス大統領登場以後のボリビアの状況」考】
 2547回、2008(平成20)年09月16日

 英国BBCテレビ局が、二〇〇七年十月九日、二年間に亘る取材ののち、モラレス大統領登場以後のボリビアの状況についての番組を放映したと言う。そのタイトルは、「ルッキング・フォー・ザ・レボルーション」。「多数のボリビアインディオ原住民(インディニアス)は、ヨーロッパの伝統によって抑圧されていると感じて居る」と。BBCテレビ局のこの番組「ルッキング・フォー・ザ・レボルーション」のディレクターは、ロドリゴ・バスケス(Rodrigo Vazquez)だと言う。多分、このBBCの企画は、二〇〇五年十二月ボリビアの大統領選挙で、インディオ出身のエボ・モラレスが選出されたときにスタートしたのであろう。

 この企画は、多分、表面的には、今、なぜ、アンデスの国ボリビアで、インディオの大統領が登場したのか?これは一体どう言うことか?という疑問から始まるのであろう。当然、彼らは、三十八年前、ボリビアの山中で戦死したゲバラとそのゲリラ部隊の歴史的存在を想起したであろう。しかし、現地ボリビアで取材すると、ゲバラのお話はすぐに消えた。彼らBBCの取材チームが全く知らなかった人物、ファウスト・レイナガを、彼らは発見した。そして、このファウスト・レイナガ(ラミロ・レイナガの父親)の思想こそエボ・モラレス大統領の出現(二〇〇五年十二月~二〇〇六年一月)に、直接結び付くことを、彼らは知ったと。BBCテレビのこの番組(二〇〇七年十月九日)が、その時点で、そしてその後、日本人に知らされていたのかどうか、それは我々は分からない。少なくとも、筆者は、聞いたことはない。この番組は、ラミロ・レイナガにも取材して居る。

 モラレス政権の内部で、運動の革命的方向性を決定するであろう、複雑に入り組んだイデオロギー的闘争が進行中である。と、このBBCのディレクターは述べて居る。これは一年前のことである。この一年間に、前出の「モラレス政権内部のイデオロギー闘争」が、どのように展開したか。それは分からない。何らかのかたちでこの二〇〇七年十月九日に、BBC(4)で放映されたらしい、この番組を再生したものを見ることは出来ないのか。
 http://news.bbc.co.uk/2/hi/americas/7035944.stm (了)

 【注】アイクは、この前出BBCの番組は知らないようである。今年の二月の来日時に、筆者は、アイクにラミロ・レイナガのスペイン語の本を渡した。そしてその英語版への協力を要請して置いた。一九九三年に、新泉社から、ワンカール(ラミロ)の「タワンティンスーユ-インカ抵抗の五百年史」が出版された(限定一千部、定価五千二百円)。この邦訳は、ラミロ(ワンカール)の許可を得て、新泉社の了承も得て、いずれ、面影橋出版からワンカール(ラミロ・レイナガ)の新しい序文を追加した復刻版が出る予定である。


【「ボリビアの内紛」考】
 2548回、2008(平成20)年09月17日

 讀賣新聞、平成二十年九月十五日。ハバナ、小寺記者。モラレス(インディオ)大統領と、反モラレス派(反インディオ派)の抗争が「過激化」しているボリビアで、リネラ副大統領と、反体制側を代表する南部タリア県の知事が12日夜から13日未明にかけてラパスで協議し、事態沈静化に向け対話を開始することで合意した。しかし、合意後にモラレス大統領が反政府側を「ボリビアの敵だ」と発言。対話の実現が早くも危ぶまれる事態となっていると。

 産経新聞九月十七日。ロサンゼルス、杉尾記者。
九月十五日、中南米八カ国は、チリの首都サンティアゴで緊急首脳会議を開きボリビア分裂回避に全力を挙げることに一致した。しかし、モラレス大統領は、抗議行動を展開する反大統領派の知事らを、「政権転覆を企てている」と激しく非難。ブラジルやペルーで集められた傭兵たちが虐殺行為を繰り返している」と訴えた。とある。この報道は何を意味するか。八月に行はれたボリビアの国民投票では、投票者の約三分の二が、モラレスとその政権を信任した、と。ボリビア国民の三分の二が、モラレスのインディオ政権を支持したと。

◯ボリビア人口は、

(1)インディオ   五十五%
(2)メソティーソ  三十~三十五%
(3)クリオージョ  十~十五%
(4)その他

と見られて居る。つまり、モラレスインディオ政権支持派は、インディオの殆ど  五十%~ メソティーソの半分 十五%~ 合計人口の三分の二メスティーソの半分 十五% 
クリオージョの全部 十%、インディオの中の非インディオ化した部分 若干、最近ボリビア東部などに移住した白人   若干。
合計人口の三分の一がモラレス反対派。といった具合であろう。

 それでは、ワンカール(ラミロ・レイナガ)の立場は、いかなるものなのか。
彼の立場は、「タワンティンスーユ-ケスワイマラ人のスペインに対する五百年戦争」(一九七九年、増補版二〇〇五年十二月)。◯この本の中に展開されて居る。彼の立場を要約すれば、(1)スペイン植民地主義占領者の権力としての「ボリビア」と言う国家の廃棄。(2)タワンティンスーユの再建と復活。と成るであろう。ラミロによれば、最近、モラレス大統領は、ラミロ(ワンカール)に会って話したい、と、言って来ている、と。

 二〇〇七年十月の時点で、モラレス政権の内部できわめて複雑に入り組んだ、政権の革命的方向性を決定すべき、イデオロギー闘争が進行中である、と言う。(BBCテレビ)情勢は、きわめてデリケートにして、刻々と進展しつつあるように見える。もちろん我々は、これを傍観し、座視しては居られない。(了)

 【参照】

 2008.09.17 web posted at: 10:53 jst updated - cnn ワールド

■ボリビア反大統領派の県知事、虐殺関与容疑で拘束■    

 ボリビア・ラパス──ボリビア政府軍は16日、左派政権を率いるモラレス大統領の支持派と反対派の衝突で農民30人が死亡した事件を受け、パンド県のフェルナンデス知事を虐殺に関与した疑いで拘束した。同知事は県都コビハ市内のオフィスから連行され、軍用機で首都ラパスに移送された。抵抗はしなかったという。モラレス大統領は大統領官邸で記者団に対し、同知事拘束が合法かつ合憲だとの見解を示した。

パンド県など5県では、自治権拡大を求める反大統領派と、大統領支持派の衝突が発生。大統領の権限拡大を規定した憲法改正の是非をめぐり、今年12月に行われる住民投票の中止も求めている。政府側は、同県で12日に起きた衝突で死亡した30人が、大統領支持派だったとの認識にある。当局者らは、今後拘束者が増える可能性を示唆した。キンタナ大統領府相は記者会見で、「われわれはこれ以上死者やテロ行為を増やさないため、日夜努力している。テロ行為に関与した者の拘束に最善を尽くす」とコメントした。

 フェルナンデス知事逮捕の情報を受けて、国民の間には、政府の「ブラックリスト」入りしているのは誰かと推測する動きが広がっている。15日にはチリの首都サンティアゴで南米諸国連合(UNASUR)の緊急首脳会議が開かれ、モラレス政権への支持を表明。また、バンド県の事件について調査団を派遣することを決定した。

 http://www.cnn.co.jp/world/cnn200809170005.html


【「ジョージ・ソロス」考】
 2549回、2008(平成20)年09月18日

 ウォール街である種の金融恐慌の初歩的局面が発展している。これは、何を意味するのか。この問題について、正しい解答を見出すためには、「ジョージ・ソロス」を研究する必要がある。日本では、ジョージ・ソロスの正体を曝露することは、イルミナティの走狗としてのマスコミ売文業者の群れにとっては絶対のタブーであり続けている。例外は、ここでも、唯一、我々の「週刊日本新聞」である。

 ハンガリー生まれで英国に移住したユダヤ人、「ジョージ・ソロス」は、早い時期からロスチャイルド家のエージェントとして、全世界で活動して来た。彼は、近年資本主義の崩壊、資本主義の終焉を、公然、大きな声でプロパガンダしている。ロスチャイルドのエージェントが「資本主義の終わり」をプロパガンダするとはどういうことか。すでに一九六〇年代~一九七〇年代に、高知県在住の先覚者、黒岩重治先生は、ユダヤは、資本主義と共産主義と、二つの道を通じて、全人類を世界人間牧場へ誘導して行く、と警告して居られた。(『ユダヤ政策の方向』昭和五十二年) 

 「ユダヤ」を「イルミナティ」と置き換えれば、この黒岩重治先生の警告は、全く正しい。
イルミナティ=三百人委員会の二十一世紀の目標は、コールマン著「300人委員会」に述べられている通り、二〇五〇年頃までに地球人口の八割以上を、大量殺処分して、残りの十億人(または五億人)を、世界人間牧場の中に狩り立てて、家畜人間(ヒューマン・キャトル)として支配し管理することである。こんなシステムが、「資本主義」でも「社会主義」でもある筈がない。共産主義が崩壊し、次に資本主義も崩壊し、戦争と恐慌と飢餓と生物兵器とによって、そして、ますます精密化するマインドコントロールを通じて、人類を魂なきロボット人間、ゾンビ人間に変質せしめること。これが、イルミナティの総体としてのアジェンダである。(了)


【ウエブスター・タープレイ論文「アメリカの対イラン・イラク政策の転換」考】

 2550回、2008(平成20)年09月19日

 「週刊日本新聞」第五五四号(20.9.22)は、ウエブスター・タープレイの「アメリカの対イラン・イラク政策の転換は、ブレジンスキーによる再度のワシントン支配を示唆する-迫り来る、パキスタンに対する政策は、中国、ロシア及びその同盟諸国との核対決を意味する」(レンズ・コム、2008年7月20日)という重大論文の日本語訳(週刊日本新聞編集部訳)連載第一回、を公表している。このきわめて重大なタープレイ論文の日本語訳文連載は、三回ないし四回に亘って、週刊日本新聞紙上に掲載される予定である。このタープレイ論文(08/7/20)は、日本民族有志、必読であるだろう。なお、ワシントンDCの権力闘争を、二〇〇八年三月、四月の時点までカバーしたタープレイ著「オバマ-ポストモダンクーデター」(二〇〇八年六月初め刊)は、成甲書房が、版権を獲得して、目下翻訳進行中、と聞いているので、いずれ、日本語訳が刊行されるであろう。

 二〇〇八年十一月四日投票の米国大統領選挙(及び、米国下院議員と、米国上院議員の選挙)の展開過程は、日本人の心理を大いに混乱させつつある。しかし、ここではこの件の説明は省略する。二〇〇七、八年、ワシントンDCで展開されている、だれを米国の大統領とするかをめぐる権力闘争。これは八百長なのか。それとも実体のある権力闘争なのか。それが問題である。結論を言えば、これは八百長ではない。これは、もっとも表面的現象論的水準で表現すれば、ネオコンVSブレジンスキーの権力闘争である。まり、チェイニーVSブレジンスキー、と。しかし、この言い方は、低俗過ぎる。けれども俗耳には、入りやすいであろう。

 チェイニーはネオコンの総帥とされる。そして、ネオコンを解読すると、これは、シオニストイスラエル第一主義である。「イスラエル・ファースト」派である。ブレジンスキーとは何者か。彼は、三極委員会の「共同創立者」である。ブレジンスキーと共に、もう一人の三極委員会「共同創立者」であるところの人物は、あの、デーヴィッド・ロックフェラーである。デーヴィッド・ロックフェラーとは、ジョン・コールマン博士によれば、ウィンザー家、ロスチャイルド世界帝国のアメリカ知事(ガバナー・オブ・アメリカ)である。ウェブスター・タープレイは、オバマのすぐ上は、ブレジンスキー、デーヴィッド・ロックフェラー、ジョージ・ソロス。だと言う。ブレジンスキー、ロックフェラー、ジョージ・ソロスの上は、これは、ウィンザー家とロスチャイルド、つまり、三百人委員会の中枢である。二〇〇一年一月に始まる現在のブッシュ政権の政治路線は、ネオコン的であった。ブレジンスキーが代表する政治路線は、彼の近著「セカンド・チャンス」に示されて居る。タープレイは、六月前半、オバマが米国民主党大統領候補として、選挙人の過半数を獲得した時点で、ブレジンスキーは、米国ワシントンDCの権力中枢を掌握した、と見る。日本民族有志が、今、タープレイのこの分析を真剣に検証されることを切望する。(了)

 《日本義塾平成二十年九月公開講義案内》

◎日 時 平成二十年九月二十六日(金)午後六時半~九時(六時開場)

◎会 場 文京シビックセンター 四階シルバーホール(四階B会議室のトナリの部屋)
◎講 師 太田 龍
◎演 題 イルミナティ世界権力がブレジンスキー/オバマに與へる任務は何か。
◎資料代 千円
◎予約申し込み、問い合わせは、eメール、電話、はがきで、日本義塾出版部へ
◎【参考文献】 obama: the postmodern coup by webster griffin tarpley


【「ヘンリー・メイコウのニューズレター」考】
 2551回、2008(平成20)年09月20日

 ヘンリー・メイコウは、二〇〇八年九月十六日のニューズレターで、概ね次のように述べて居る。(1)イルミナティは、経済的崩壊を計画的に演出しているのか? (2)この「?」(疑問符)は、もちろん「イエス」と答えなければならない。(3)イルミナティから脱走したスヴァリの十年前の証言を、今、想起しなければならない。(4)スヴァリは、彼女がイルミナティに所属していたとき、「世界の終り」のシナリオの中には、経済的崩壊も含まれている、と教えられた、と語った。(5)現在、米国で進行中の経済恐慌は、イルミナティによって入念に仕掛けられ、仕組まれたものである。(6)そしてこの経済恐慌は、第三次世界大戦へと導くより大きなシナリオの一部である、と。

 ヘンリー・メイコウのこの論文とほぼ同じ趣旨の内容を、筆者は、とりわけこの二、三年来、繰り返し、週刊日本新聞、そして毎日の「時事寸評」によって、日本民族有志に警告してきた。メイコウのこの英文ニューズレターは、後日、邦訳して、週刊日本新聞紙上に紹介したい。更に、ヘンリー・メイコウの二〇〇八年九月四日のニューズレター「歴史家は、強力な終末の日カルトに対抗する行動を要求する」これも重要である。この「歴史家」は、ミュンヘンに居住する、四十六歳のヴォルフガング・エッゲルトである。彼は聖書予言を成就するために核兵器によるホロコーストを煽動する強力なユダヤ教的キリスト教的カルトに対する行動を要求するインターネット上の署名運動を開始した、と。

 このカルトの中核は、ユダヤ教ルバビツキ派カルトである。そしてこのカルトは、メシアの登場のためにハルマゲドンを推進すると。このカルト陣営の中には、ポール・ウォルフォビッツが含まれる。リーバーマン米上院議員(ユダヤ人)も。マケイン上院議員も。ユダヤ人マイケル・チャートフ米国国土安全保障長官も。一九二九年の、イルミナティによって計画的に演出された世界経済大恐慌から、一九三九年の第二次世界大戦の開始まで、十年である。しかし、イルミナティによる二〇〇八年の世界経済大恐慌の演出から第三次世界大戦までの期間は、イルミナティのアジェンダでは、十年よりずっと短いであろう。(了)

●日本義塾九月二十六日の公開講義では、ヘンリー・メイコウによって提起されたこの問題についても解説する。
●デーヴィッド・アイクのウェブサイト davidicke.com は、九月十八日、クロアチアの首都ザグレブで行われたアイクの講演の状況を紹介している。この講演は、ザグレブの中央の公園に設営されたテントで行われた七百名が参加した。何百名もの人々が会場に入り切れなかった。クロアチアの全国テレビ局でプライムタイムに二十分間のインタビューが放映された。テレビ局の朝の時間に五分間レポート。クロアチアの代表的新聞に、三頁のアイク特集。クロアチアの主要サンデー新聞に二頁の特集。クロアチアの主要なウェブサイトに一時間の質問と解答。.................と。まさしく今、全クロアチアが、アイクから「グローバルコンスピラシー」の内実真相を聴かんとする。今の日本と、天と地ほどのへだたりがあるではないか。


【「デーヴィッド・アイクのニューズレター」考】
 2552回、2008(平成20)年09月21日

 デーヴィッド・アイクニューズレター、二〇〇八年九月十八日。パニック(恐慌)の構築者............そして、なにをなし得るかを瞥視する。このニューズレターは、アイクの講演旅行中に発信されて居る。昨日、(9/20)の時事寸評で、アイクの、九月十八日、クロアチアの首都ザグレブでなされた講演についての簡単な記事を紹介した。アイクは、クロアチアの講演のあと、九月二十七日、二十八日、米国カリフォルニアのサンタクララ市での講演会とあり、十月十日まで、講演旅行で英国を留守にする、とのことであった。

 しかし、九月二十一日のニューズレターは発行された。アイクは、英国から空路、クロアチアのザグレブ空港に着陸すると、まるで、別の惑星に来たような感じがした、と言う。クロアチア人は、ドイツ系であろう。ユーゴスラビアを構成していたが、この十年来、米英イルミナティサタニスト世界権力の謀略によってユーゴスラビアはバラバラに分離され、戦争が持ち込まれた。このユーゴスラビア分断、分裂のための戦争の犯罪の重大な歴史的意味に付いては、ジョン・コールマン博士、及びポール・ヴィリリオの二人が、適切な分析と評価を下して居る。

 クロアチア講演旅行で、アイクは、クロアチアの主流マスコミによって大歓迎された、クロアチア人の多くの人々が、アイクを肯定的に受け入れた、と。たしかにこれは、別の惑星に来たようであろう。しかし、これは、クロアチアだけの現象でない。次は、九月二十七日、二十八日、カリフォルニア、サンタクララである。「デーヴィットは、今、世界中から講演のインヴィテーションのストリームを受けて居る」と。つまり、世界中から、続々と、アイクに講演に来てほしい、と要望されて居ると。アイクは、今や行動のときだ。行動に立ち上がる時が来た!!と言う。日本の「空気」は米国よりずっと、悪い。日本の「空気」は、世界中で最悪である。精神と魂の腐敗度に於いて日本以下、と言う国家、民族は今の世界には存在しない。しかし、この問題はここでは省略する。

 全人類を、家畜人ヤプーとして、ゾンビ人間として、ロボット人間として、ニューワールドオーダーと言う名の世界人間牧場に狩り立てつつある、イルミナティサタニスト世界権力のアジェンダを木っ端微塵に粉砕する。日本人にとっての、そのための思想、そのための展望は何か。その最初の現実的手がかりは、「タワンティンスーユ文明復興の戦い」を支持し、それと連帯することである。「タワンティンスーユ」については、ワンカール(ラミロ・レイナガ)著 吉田秀穂訳「タワンティンスーユ - インカの抵抗五百年史」(スペイン語原題、タワンティンスーユ ー ケスワイマラ人のスペインに対する五百年戦争)この本が必読である。

 この本の邦訳本は、一九九三年、新泉社から刊行された。一千部限定、定価五千二百円。しかし、この本はかなり前に売り切れ、絶版である。著者ワンカール(ラミロ)の許可と、旧版の版元新泉社の「出版権放棄」の申し出を受けて、平成二十年十二月までに、面影橋出版から、ワンカール(ラミロ)の新しい日本語版への序文と太田龍解説付きで、旧訳が復刻される。(定価五千二百円ですが、旧版の五千二百円よりは、或る程度安くなる予定)予約は、面影橋出版で受付中。日本義塾出版部でも予約受け付けます。(了)


【「イルミナティの世界戦略」考】

 2553回、2008(平成20)年09月22日

 九月二十日、土曜の夜。パキスタンの首都イスラマバードの都心部、大統領官邸のすぐ近くの米国系高級ホテル(マリオット・ホテル)に、推定爆薬六百キログラムを積んだトラックが突入し、ホテルは、大爆発のためにガス管に引火し、六階建ての高級ホテルは、全焼した、と。死傷者約三百名、と。この事件は何を意味するか。その深層を知るためには、次の二冊の本が必読である。

(1)ブレジンスキー著「セカンド・チャンス」(邦訳あり)
(2)W・G・タープレイ「オバマ-ポストモダンクーデター」(未邦訳)

 ブレジンスキーによれば、一九八九年、ベルリンの壁の崩壊後、米国は、世界唯一のスーパーパワー、世界の支配者たるべき、第一のチャンスをみすみす逃した。その責任は、ブッシュ(父)、クリントン、ブッシュ(息子)と三人の大統領にある。この三人の大統領は、第一のチャンスを捉えることに失敗した。二〇〇九年一月から始まる米国の次の大統領は、第二のチャンスを捉えなければならない。第二のチャンスを捉えるとは、どういうことか。それは、要約すれば、米英が、ロシアを滅亡させ、ロシアを占領し、ロシアの領土をイルミナティ三百人委員会の領土とすること、である。しかし、三百人委員会は、この戦争を第一次、第二次と、二つの世界大戦と同じ方式では演出しない。ジョン・コールマン博士は、新著「ビヨンド・コンスピラシー」(二〇〇七年、未邦訳)の中で、そのことを分析している。三百人委員会は、そこで、三百人委員会の最高の戦略家たるブレジンスキーに、第二のチャンスをしっかりモノにする任務を与えた。

 ブレジンスキーは、二〇〇七年三月「セカンド・チャンス」を出版し、さらにこの戦略を実行させるべき、次期米国大統領候補として、バラク・オバマを選んだのである。ブレジンスキー戦略によれば、米英NATOがロシアを滅亡させるためには、ロシアをロシアから見て西部戦線 南部戦線 東部戦線と、三つの方向から包囲すべし、と成る。宇宙戦線はもちろんのこと、そして海上も。しかるのち、決定的戦略的攻撃方面は中共とロシアを分裂させること。つまり、SCO(上海協力機構)を解体して、中共をロシアと敵対させるのである。

 このために、中共を包囲して、しめつけるべしと、かくして、パキスタンの不安定化とパキスタンの解体が目標に上る、と。白痴そのものの現代日本人、とりわけエリートと自称している、実は単なる阿呆、バカ、白痴に過ぎない日本の権力者階級は、イルミナティの前出のような戦略は全く分からない。こんな白痴どもに日本をまかせ続けるなら、日本民族の完全滅亡は避けられない!!(了)


【「タワンティンスーユ復興の戦いを支援し連帯する会(仮称)」準備会開催のご案内】
 2554回、2008(平成20)年09月23日

 「タワンティンスーユ復興の戦いを支援し連帯する会(仮称)」準備会開催のご案内。

◆日 時  平成二十年十月十二日(日曜)午後二時~四時(開場、午後一時半)
◆会 場  文京シビックセンター三階C会議室
▽東京メトロ丸ノ内線 後楽園駅 >>> 4bまたは5番出口【徒歩3分】
▽東京メトロ南北線 後楽園駅 >>> 5番出口【徒歩3分】
▽都営地下鉄三田線 春日駅
▽都営地下鉄大江戸線 春日駅(文京シビックセンター前) 文京シビックセンター連絡通路【徒歩3分】
▽jr中央・総武線水道橋駅 >>> 【徒歩8分】

◆会場表記 日本義塾
◆資料代  千円
◆主催者  日本義塾
東京都文京区白山5-35-12 太田龍 電話03-3813-7825

◆予約申し込みは、日本義塾出版部へ、eメール(注文フォーム)、電話、はがきで。

 平成二十年八月十六日、「タワンティンスーユ復興を支援し、連帯する会(仮称)」の設立宣言」を公表した。それから一ヶ月余、我々はこの目的のために多くの仕事をした。これらの活動実績の上に立って、ここに、「タワンティンスーユ復興を支援し連帯する会(仮称)」の準備会を上記の通り、十月十二日、午後開催する運びと成ったので、有志にご案内する。

 
「タワンティンスーユ」又は「タワインティスーユ」。「タワ」は、ケチュア語で「4」の意味。「インティ」は、ケチュア語で「太陽」の意味。「スーユ」は、ケチュア語で「地方」「地域」の意味。つまり太陽の照らす、四つの地方。これを、スペイン侵略者、西洋植民地帝国主義者は、「インカ帝国」と称した。この「インカ帝国」の語は誤りである。「インカ」はタワンティンスーユ(またはタワインティスーユ)共同体のトップ最高指導者の職名であるが、これは西洋式の「皇帝」ではない。この「タワインティスーユ」は、四つの地域共同体に分けられていた。「ボリビア」と称される土地は、タワインティスーユの時代は、「コジャスーユ」と呼ばれた。

 我々にとっての入門書は、ワンカール(ラミロ・レイナガ)著、吉田秀穂訳「タワンティンスーユ-インカの抵抗五百年史」(一九九三年、新泉社、一千部限定、五千二百円プラス税、絶版)◯この本のスペイン語原著は、第一版一九七九年、一九八一年、増補第二版、二〇〇五年十二月ワンカール=ラミロ・レイナガ著の最初の版では、「タワンティンスーユ」と表記されてあるが、二〇〇五年十二月の増補第二版では、「タワインティスーユ」とある。厳密に表記すれば、「タワ(4)インティ(太陽)スーユ(地方)」と成るのであろう。

 人類学、考古学、先史歴史学が説明しているように、我々日本民族は、モンゴル系であり、北米中南米の原住民もモンゴル系である。モンゴル人種には、北方系と南方系とある。日本民族は、北方系モンゴル人と南方系モンゴル人と、二つの流れが合流して生まれた。北米中南米原住民は、北方系モンゴル人が二万年ぐらい前、アラスカに渡り、アラスカからまっすぐに南下して、南米の南端に至るまで、この大陸のあらゆる土地に住み着いた。タワンティンスーユ人は、このモンゴル系の中で、アンデス山脈にもっとも高度な宇宙共同体文明を建設した。ワンカール(ラミロ・レイナガ)著に詳しく述べられてあるように、アンデスの宇宙共同体は、スペイン侵略者に対して、五百年の間、戦いを続けて居る。日本列島の縄文文明一万年余(一万三千年前から二千年ないし二千数百年前まで)は、タワンティンスーユの宇宙共同体文明と同質的であり、同じ方向を歩んでいた。そのことを、はっきりと自覚し、認識するところから、我々の「タワンティンスーユ復興を支援し連帯する会」の活動は始まる。(了)


【「アフガニスタン戦争の背後にあるもの」考】
 2555回、2008(平成20)年09月24日

 最近、産経新聞の一面と二面と二頁に亘って、新聞としては異常な「大論文」を、岡本なんとか、と言う、もと日本の外務省官僚が発表した。日本はアフガニスタンから逃げてはならない!!だと言う。更に、その少しあと米国のアーミテージが全く同じ趣旨。日本はアフガニスタンから逃げてはならない!!と、お説教をたれた。お説教、と言うよりも日本民族に対する露骨な脅迫である。何故、アフガニスタンがそれほど、重要なのか。

 その重要性は、W・G・タープレイ著「オバマ-ポストモダンクーデター」(二〇〇八年六月刊)。この著作以外のところでは、説明されていない。タープレイのこの本の日本語版は、二〇〇八年十一月、成甲書房から出版される予定である。タープレイの論旨は、平成二十年六月以降週刊日本新聞、及び「時事寸評」で二、三十回、紹介した。ここには、イルミナティサタニスト世界権力中枢。その奥の院、としての三百人委員会。この次元で決定された新路線が問題である。この新路線は、三百人委員会の最高水準の世界戦略家たるブレジンスキーの近年の著作、とりわけ、二冊の著作の中に展開されている。即ち、

(1)「グランド・チェスボード」(1997年10月)(邦訳『ブレジンスキーの世界はこう動く-21世紀の地政戦略ゲーム』日本経済新聞社1997年刊)
(2)「セカンド・チャンス」(2007年3月)(邦訳『プッシュが壊したアメリカ-2008年民主党大統領誕生でアメリカは巻き返す』徳聞書店2007年刊)

である。

 この二冊の著作の中で、結局のところ何が問題とされているのか。それは、二十世紀初頭に提出された「三百人委員会」の正式会員である「マッキンダー地政学」の総仕上げである。これは要するに、米英世界帝国によるロシアの占領であり、ロシアの抹殺である。米英帝国の世界支配の完成にとっての今や、唯一の妨害者はロシアである、と言う。二十一世紀前半の目標は、マッキンダー地政学の究極目標たる、世界島のハートランド、要するにロシアの占領の完遂である、と。イルミナティの世界権力中枢エリートは、このことを認識している。

 しかし、ここに、もう一つの重要問題がある。アルバート・パイクの一八七一年八月十五日付け、マッチーニあての書簡の中に、世界人間牧場完成のための三つの世界大戦、その最後としての第三次世界大戦。ここで、シオニストとイスラムの全面戦争が第三次世界大戦の開幕である、と述べられてある。 にも拘わらず、イルミナティは「イスラム処分」のところで、手こずっている。又は、誤算が生じている。又は、イスラムは、イルミナティの計算をはるかに超えて、強力に抵抗するのである。ここではこの問題は省略するが、九月二十六日の日本義塾公開講義では、ある程度説明することができるであろう。(了)


【デス・グリフィンの「奴隷制への転落」考】
 2556回、2008(平成20)年09月25日
 なぜ、今、我々日本民族有志は、デス・グリフィンの「奴隷制への転落」(descent into slavert?)(一九八〇年、一九九一年)を読まなければならないか。現在、アメリカ、そして世界の反NWO、反ユダヤ、反イルミナティ陣営には、何人かの古典的著作家とその古典的著作が存在する。古典、と言うことは、反ユダヤ、反NWO、反イルミナティ陣営の門に入ろうと志す者の必読書、必読の教養書、であり、常に引用され、参照されるような著作であることを意味する。この陣営に入る者にとって、共通の常識、とさるべきような著作、でもあるだろう。

 筆者は、一九九一年、二年来、かなりの数の、こうした古典的著作家とその著作を、日本民族有志に紹介し、また、出来るだけ多くの古典的著作の日本語版の出版に関与した。ここでは、それらについての説明は省略する。必要なことは、未だ日本民族有志に紹介されていない古典的著作家と、その著作の紹介である。さうした未紹介の古典的著作家のうちの一人が、デス・グリフィンである。デス・グリフィン des griffin の「奴隷制への転落(descent into slavert?)」の筆者が所持している英語版には、著者デス・グリフィンの署名入り、一九九三年三月三十一日、の日付けがある。つまり、十五年以上、経過している。

 この本は、「富者の第四帝国(forth reich of the rich)」(一九七六年、一九九二年)の続編である。我々としては、まず「奴隷制への転落」の日本語版を出版し、次に「富者の第四帝国」に取りかかりたい。面影橋出版が、「奴隷制への転落」の版権を取得して、翻訳にも着手していると聞いている。この本は、全十七章あるが、そのうち、もっとも重要な部分、そして、日本人または、日本的伝統によって育てられた日本人にとって、何としても、消化不能な部分、日本人の思考方法では、完璧に異質な部分は、第十五章、「破壊の科学(ザ・サイエンス・オブ・デストラクション)」であるだろう。

 この章「破壊の科学」の主人公は、ネチャーエフとその「革命家のカテキズム(教理問答書)」である。ネチャーエフは、ドストエフスキーの小説「悪霊」の主人公のモデルとされている、実在の人物である。「カテキズム」は、もともと、カトリックキリスト教会の用語であって、「教理問答書」のこと。デス・グリフィンが、この章をここに入れたことは、正解であった。「破壊の科学」は、単に、アナーキズム的、マルクス主義的革命家のカテキズムであるのみでない。ワンカール(ラミロ・レイナガ)著「タワンティンスーユ-インカの抵抗五百年史」(新泉社版、一九九三年、絶版)を読むと、「西洋人」そのものが、破壊の科学の権化として、存在することを、そして、この本性が西洋をして地球の王者たらしめ、そして、地球生態系の全滅へと盲進しつつあることを、納得させられるであろう。(了) 

 □ボリビア情報
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 「アンデスから始めよう」より抜粋
 http://andino.blog26.fc2.com/blog-date-20080925.html

■モラレス、「黙れ」  la razón(ラ・ラソン<ボリビアの新聞>の記事)

 ボリビア、エボ・モラレス大統領は米国に対し「口出しするな」と訴えた。ニューヨークで行なわれている国連総会で、モラレス大統領が演壇に立った。この場でモラレス大統領はボリビア国内の東西対立について触れた。この中で、米国の内政干渉を批判し、口出しの自制を求めた。ボリビアでは政府と反政府派との間での激しい対立が起きている。現政権に批判的な米国は、この反政府派に対する援助を行なっているとの見方は強い。モラレス大統領は米国の「煽動」と指摘し、在暮のフィリップ・ゴールドバーグ大使の退去要求にも至った。「私は反資本主義だ」。モラレス大統領は演説の中で、こうも述べた。資本のグローバリズムを人間性の「敵」と位置づけ、資本の植民地化に抵抗すると宣言した。

 2008/09/25(木) 09:39:59

 【関連記事】

bolivia: morales cites "evidence" of u.s. meddling by haider rizvi http://insidecostarica.com/special_reports/2008-09/bolivia_us_meddling.htm

 国連ラジオライブラリー(会員のみ試聴可)
 briefing by evo morales ayma, president of bolivia created: 23 sep 2008 20:30:02 press briefings language: floor length: 53 minutes file size: 25 mb keywords: press, conference, evo morales ayma, president, republic of bolivia log in to download mp3  
 http://www.unmultimedia.org/radio/library/detail/79562.html

 国連前の映像
 evo morales - new york welcome before un speech 
 http://jp.youtube.com/watch?v=f8pavudcntk


【「インディオ出身のエボ・モラレスボリビア大統領の国連総会演説」考】
 2557回、2008(平成20)年09月26日

 「カウンター・パンチ」と言う米国で発行されている有名なニューズレター。その二〇〇六年九月二十二日号。ここに、インディオ出身のエボ・モラレスボリビア大統領の国連総会演説の英文が公表されている。二〇〇「六」年。これが、二〇〇「八」年の誤植でなければ、これは、二年前である。つまり、二〇〇六年一月インディオが始めて、合法的な選挙で多数を得て、ボリビア大統領に選出された、そのエボ・モラレス大統領が、国連総会で演説をしたわけである。二〇〇七年九月にも、そして、二〇〇八年九月にも、インディオ出身のモラレスボリビア大統領が、国連総会で演説した筈である。しかし、筆者の記憶では、日本のマスコミは、この「一大事件」をしっかり、日本人に伝えて居ない。

 このモラレスボリビア大統領の国連演説が、日本語に翻訳されているのかいないのか。我々は、それをまだよく調べて居ない。我々は、週刊日本新聞、そしてとりわけ八月十六日に設立された、「タワンティンスーユ(タワインティスーユ)の復興を支援し連帯する会(仮称)」は、二〇〇六年以降の国連総会での、インディオ出身のエボ・モラレスボリビア大統領の演説を、日本語で日本民族有志に紹介するために努力するであろう。

 エボ・モラレスは、演説の冒頭で次のように述べている。 address to the united nations we need partners, not bosses by evo morales   
 http://www.counterpunch.org/morales09222006.html

 it is an enormous satisfaction to be here present, representing my people, from my homeland, bolivia and especially the indigenous movement.

(私の故郷たるボリビアと、そしてとりわけインディオ原住民の運動、私の同胞を代表して本総会に出席し得ることは、大いなる満足とするところである。)

 エボ・モラレスは、この冒頭のことばに続き、
この五百年の間、見下され、時には野蛮人か、動物とみなされ、或る地域では、絶滅の対象として宣告されたのち、そして、この五百年の戦いののち、我々は、今、ここにいる。と述べて居る。しかし、「ブルームバーグ・コム」のニュース(二〇〇八年九月二十四日)によれば、今、米国は、ボリビアのこの情勢を、もはや放置はしないと言う。つまり「ボリビアに介入する」わけである。米国政府は、モラレス政府に敵対するハードライン(強硬姿勢)を強めつつある、と。

 エボ・モラレスは、二〇〇六年九月の国連演説の中で、
 私は母親から聞かされて育った。私の母親がボリビアの都市に出て来たとき、母親は、つまりインディオは、都市の大通りの歩道を歩く権利がなかったと。これは五十年か六十年前の話であろう。ボリビアでは、インディオは、ねずみのようにこそこそと白人から逃れるようにして歩いたわけである。この状況が、なんとなく消えたわけではない!!インディオは、五百年、西洋サタニスト植民地侵略者に対して、戦いつづけた!!と。そして、今「アメリカさま」は、ボリビアからインディオの大統領が出てくるとは目ざわりだ!!とおっしゃる。そして魂の底まで腐り果てた我々日本人は、このアメリカさまを三拝九拝!!しているのだ。(了)


【「サヴィトリ・デヴィ」考】
 2558回、2008(平成20)年09月27日

 日本義塾九月二十六日の公開講義(『イルミナティがブレジンスキー/オバマに対して与えた任務』)のあと、色んな質問を受けた。その場で解答することのできなかった質問のうちの一つをここで取り上げたい。

 質問「ヒトラーの遺言」を読むと、ヒトラーはユダヤ世界支配の陰謀を明確にとらえていたことが判ります。ユダヤ人は、総力をあげてヒトラーのイメージをおとしめるプロパガンダをし、世界の世論を誘導したように思います。ヒトラーの再認識が必要だと、思います。特に以前に出版された「吾が闘争」は、研究する必要があると思いますが、先生のお考えはいかがでしょうか」

 これは、とてもよい質問だと思う。最近、筆者は、サヴィトリ・デヴィ(一九〇五年~一九八二年)を発見した。彼女の名前を正確に表記すると、「サヴィトリ・デヴィ・ムカージー」。彼女は、英国人の母親、ギリシャ人の父親から生まれ、インド人と結婚してヒンドゥー教徒と成った。彼女は、フランスで生まれ、フランスで教育を受けた。学生の頃、ナチス支持者と成り、インドに移住したあと、ナチス支持者のインド人男性と結婚した。第二次大戦後、つまり、ナチスドイツ敗戦後、彼女は、ナチズムとヒンドゥー教とを結びつけて、ナチス思想をより高い次元に発展させた。彼女は、第二次大戦敗戦後の代表的ナチス思想家として評価されて居る。それのみでなくて、よく研究すると、サヴィトリ・デヴィは、二十世紀最高の思想家である、と言っても良いかも知れない。

 彼女の代表的著作は、
「人類を弾劾する」 「溶鉱炉の中の黄金」(これは第二次世界大戦に敗北したあとのナチス、国民社会主義運動の試練の時代、を意味する) 「稲妻(ライトニング)と太陽」などがあるが、筆者の知る限り、今日まで、サヴィトリ・デヴィについての日本語の翻訳は存在せず、また研究、紹介、論文なども存在しない。彼女は、英語、フランス語、ドイツ語、ギリシャ語、ヒンドゥー語、ベンガル語などに熟達して居た。彼女の著作は、英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、ヒンドゥー語などで出版されて居る。彼女の自伝に相当する文献は、一九七八年、エルネスト・ツンデルによってなされた十時間のインタビューであり、このインタビューは、最近、フォーラーによって、単行本として出版されて居る。日本義塾十一月の公開講義(十一月二十六日、水曜日、午後六時半~九時、文京シビックセンター四階シルバーホール)は、このサヴィトリ・デヴィについて講義する。ヒトラー(ナチス)についてどう考えるか。と言う前出の質問については、この十一月二十六日の講義で詳しく説明したい。(了)

 【注】日本義塾の公開講義は、今まで、毎月第四金曜日夜、文京シビックセンター、シルバーホールを会場として来た。ところが、十一月は、第四金曜日(十一月二十八日)、この会場が取れなかった。十一月二十六日(第四水曜日)夜、同じ会場が取れたので、前出のように変更します。


【「ブレジンスキー新支配体制」考】
 2559回、2008(平成20)年09月28日

 九月二十六日の日本義塾公開講義のあと、「マケイン大統領の目は考えられないのか」マケインが当選したら誰が背後につくのか」と言う質問が出された。この質問について、検証して見る。W・G・タープレイによると、ブレジンスキーとは、二人の息子、一人の娘があって三人とも、ブレジンスキーの一味、ブレジンスキー戦略の重要実行スタッフとして働いて居る。その三人のうち、息子の一人と、娘。この二人はオバマ陣営の中核分子であり、息子の一人は、マケイン陣営に居る。マケインが大統領に当選した場合にはブレジンスキーの息子の一人が、マケイン政権の国家安全保障部門、つまり軍事外交、国防省と国務省を、ブレジンスキーの指揮の下に、動かすことに成る、と言う。既に、六月から、ワシントンDCの国家権力中枢はブッシュ/チェイニーから、ロスチャイルド、ロックフェラー、ソロス、ブレジンスキーの一派に移行した、と。ブレジンスキーの下に、「プリンシパル・コミッティー」が組織され、この機関が、米国の国家安全保障、つまり軍事外交を動かしていると。この一味は、ラムズフェルド国防長官をクビにして、ゲーツを国防長官としたが、ブレジンスキーの指揮下のこの「プリンシパル・コミッティー」には、ゲーツ国防長官 ライス国務長官 マレン米軍参謀本部議長 ポールソン財務長官 FRBを含むウォール街金融界の首脳こういった人々が含まれている。最後にCIAを含む米国の諜報機関のトップ。このメンバーは事実上、米国の国家権力中枢そのものであり、ブッシュ/チェイニー政権は、もはや全くのからっぽ、もぬけのカラ、である。

 仮に、イルミナティの決定がはずれてマケインが当選するようなことがあってもマケインは、イルミナティの奥の院たる三百人委員会の設定した枠組から逸脱することは出来ない。イルミナティ(三百人委員会)は、二〇〇七年以降、ブレジンスキーの傀儡としてのオバマを次期大統領たるべく、工作して居る。現在までの米国の状況はイルミナティ(三百人委員会)の演出通りに事態が進行中であることを示して居る。しかし、もしも選挙の結果が、マケイン大統領、と成ったとしてもその場合にはマケイン陣営の中に配置されて居るブレジンスキーの一人の息子が、役割を果たすのであろう。(了)


【サヴィトリ・デヴィの論説「ヒトラー主義とヒンドゥー教」考】
 2560回、2008(平成20)年09月29日

 サヴィトリ・デヴィの論説。 「ヒトラー主義とヒンドゥー教」"hitlerism and hindudom" これは、九月二十七日の「時事寸評」(2558号)への追加として、紹介する価値があるだろう。サヴィトリ・デヴィのこの論説は、一九五〇年に逝去した、ラーマーナ・マハーシー ramana mahashi という近代インドのもっとも偉大な霊的パーソナリティーズの一人について触れている。「彼」は、数年前に死去した。とあるから、サヴィトリ・デヴィのこの論説は、一九五五年頃に書かれたのであろう。そしてそれは「ナショナル・ソーシャリスト」第二号(一九八〇年秋季号)に発表された、とある。

 この論説の中に、「パンヒンドゥの旗」の絵が公示されている。「パンヒンドゥ」とは、「ヒンドゥの大団結のための呼びかけ」のようなものであろう。この旗のデザインは、驚くべきものである。◯赤地の旗にハーケンクロイツ!!

bharat

 さらにもう一つのヒンドゥのシンボル。ここには、左廻りの渦巻きと、右廻りの渦巻きと、合計、四つの渦巻きが描かれている。

bharat

  「アドルフ・ヒトラーが彼の運動のシンボルとして、選択した神聖なるスワスティカは、彼[ヒトラー]と、正統派ヒンドゥー教の間の目に見えるかたちで示されたリンク(連環)である」と、サヴィトリ・デヴィは言う。周知の如く(日本人は全く知らないかも知れないが)、第二次世界大戦でナチスドイツが敗北して、シオニスト・ユダヤとその背後のイルミナティサタニスト世界権力によって、占領されて居る現在のドイツでは、スワスティカを、いかなるかたちでも掲示する者は、問答無用で、刑法によって処罰され、投獄されるのである。第二次世界大戦中、ずっと、サヴィトリ・デヴィはインドで生活して居た。彼女は、一九四〇年、ほとんど全インド人がナチス・ドイツを熱烈に支持し、ヒトラーとナチスドイツの勝利を祈っていた、と述べている。(了)

 【注】前出のサヴィトリ・デヴィの論説「ヒトラー主義とヒンドゥー教」は、後日、全文日本語に翻訳して、週刊日本新聞紙上に発表したい。hitlerism and hindudom savitri devi http://library.flawlesslogic.com/hindudom.htm


【ファシズム考】
 2561回、2008(平成20)年09月30日
 「月刊日本」平成二十年十月号は、これからは、ファシズムの時代である。と言ふ趣旨の「対談」(ヴルビッタVS佐藤優)がある。 共産主義が失敗し、今、また資本主義の大失敗が全世界の人々の目の前で展開されつつあると。ファシズムの再登場は、歴史的必然であると、前出の二人は、語る。ヴルビッタはムッソリーニ派ファシズム系の在日イタリ-人の学者であると言う。この対談は、つまらない。読むべき価値はゼロにひとしい。しかし、今、「ファシズムよ、よみがえれ」という風潮が、日本に台頭するかも知れない、と言うことの意味は大きいであろう。それはまだ、実体のある「時代思潮」とは成っていない。

 第一次世界大戦後、ファシズムに二つの系統が生まれた。
一つは、イタリーのファシズムであり、二つ目は、ドイツの国民社会主義である。この二つの流れは、筆者の見るところでは、全く異質であり、両者はなにからなにまで別物である。この二つをごっちゃにするようでは、お話にならない。イタリアのファシズムの神話は、「ローマ帝国」であり、ドイツの国民社会主義(ナチス)の神話は、ゲルマン神話であり、アーリア神話である。そもそも、ゲルマンとローマ帝国は、全く、相容れない。第二次世界大戦を、ユダヤ陣営、米英フランスそして共産ソ連の陣営は、反ファシズム戦争、とした。反ファシズム、民主主義擁護の戦争、としてプロパガンダした。ドイツとイタリーは、「ファシズム」として、くくられた。しかし、「ファシズム」は、イタリーの産物であり、その指導者は、ムッソリーニである。ドイツの「国民社会主義」は、当然のことながら終始、ムッソリーニの「ファシズム」を異物とした。

 第二次世界大戦期、日独伊三国同盟の軍事的比重は、ナチスドイツを100とすれば、日本は、5 イタリーは、0.1くらいではないか。つまり、ムッソリーニのファシストイタリ-軍事的比重は、ナチスドイツに対して、一千分の一。しかし、軍事的比重は、単なる一現象に過ぎない。根本問題は、思想であり、精神である。日本人は、第二次世界大戦中に於いてさえも、ドイツのナチズムと、イタリアのファシズムと、その区別を明確に認識していない。敗戦後については、言うべき何物もない。ドイツのナチズムは、インドのヒンドゥー教と、半ば無意識的に結び付き、チベット密教とは、或る程度、意識的に結び付きがある。イタリアのファシズムにはそんなものは何もない。日本はどうか。第二次世界大戦中の日本に、ファシズムは成立したのか。この問題はここでは省略する。(了)

 【注】今、日本でこの問題を俎上に乗せるためには、サヴィトリ・デヴィ(一九〇五年~一九八二年)の研究が必須である。我々(週刊日本新聞)は、この研究を開始しており、十一月二十六日(水曜日)の日本義塾公開講義で、サヴィトリ・デヴィを取り上げる。






(私論.私見)