2008.07

 (最新見直し2011.02.26日)

 (れんだいこのショートメッセージ)
 ここで、太田龍・氏の時事寸評2008.07月分を確認しておく。れんだいこ文法、作法に基づき編集替えしております。

 2011.02.17日 れんだいこ拝


【「故鹿島fさんの第一回お墓参りの会」お知らせ】

 2469回、2008(平成20)年07月01日

 故鹿島fさんの第一回お墓参りの会を、下記の通り行ないますので、有志の皆さんにお知らせいたします。◎日 時  七月二十七日(日曜)午後二時 横浜市上大岡霊園にて。◎主 催  (株)新国民出版社 ◎共 催  鹿島昇顕彰会 日本義塾 ◎申し込み、問い合わせは、(株)新国民出版社へ 〒一一二 〇〇〇一 東京都文京区白山五の三十五の十二 (株)新国民出版社 電話 03(3813)7825 申し込み、問い合わせは、日本義塾出版部あてでも受け付けます。 eメール(注文フォーム)、電話、はがき 申し込まれた方には、後日、案内状を郵送します。

 鹿島fさんが、二〇〇一年四月、逝去される約半年前、鹿島さんが創立された「(株)新国民社」は営業の一切を「(株)新国民出版社」に委譲しました。丁度一年ほど前、平成十九年七月末、(株)新国民出版社の代表の職務を筆者(太田)が委任され、平成十九年十月、筆者(太田)を代表とする新しい体制が法的にも登記が完了して居ます。この新しい体制下で、(株)新国民出版社は、絶版状態にあった鹿島f著「裏切られた三人の天皇(増補)」第二版を重版し、第三版を、平成十九年八月付けで刊行しました。その後、平成十九年秋には、東販との取引きも開始し、全国書店からの注文を受け付けています。筆者(太田)が、これまで、機会あるごとに述べて来たように、鹿島さんは、「裏切られた三人の天皇」によって、現代日本で本当の意味での歴史家の名に値する唯一人の人物であることを証明しました。この「裏切られた三人の天皇」を、再び世に出さなければならない。この決意を以て、筆者(太田)は、昨年来、ありとあらゆる困難と苦難を乗り越え、多くの有志の協力を得て、この一年、(株)新国民出版社を再建再生し、軌道に乗せることに成功しつつあります。この成果を、私たちは今、故鹿島fさんの霊前に報告すべく、第一回の、故鹿島fさんのお墓参りの会を開催することとしました。有志の皆さんに、以上、お知らせします。なお、故人鹿島fさんの奥さま、鹿島栄さんが出席されます。

  平成二十年七月一日

  第一回故鹿島fさんのお墓参りの会 代表 太田龍 (株)新国民出版社(代表) 鹿島f顕彰会(代表) 日本義塾 塾長 (了)

 【注】(株)新国民出版社刊行 鹿島f著「裏切られた三人の天皇」(第三版、平成十九年八月刊) 定価、二千四百円プラス税 この本は、以下の三通りの方法で購入可能です。
  (1)全国各書店から東販を通じて購入する。
  (2)東京、神田神保町、書泉グランデ四階に、常備しています。
  (3)日本義塾出版部を通じての通信販売。


【拙著「日本の神々は二度殺された(仮題)上巻」考】

 2470回、2008(平成20)年07月02日

 拙著「日本の神々は二度殺された(仮題)上巻」の第二章は、明治四年、日本政府の修験道(しゅげんどう)の禁止について述べて居る。中山太郎著、「日本巫女史」によれば、明治四年の時点で、日本全国には、修験道の先達と称する頭目だけでも約十七万人の多数に及び、此の他に、小先達とか脇先達とかを加えると、無慮数十万!とある。明治初年、日本の人口を、約三千万人、とすれば、修験道の指導者数十万人は、優に、一パーセントを超える。成年人口を二千万人とすれば、二パーセントか。指導者一人が四十人を日常、指導すると仮定せよ。そうすると合計二千万人が修験道行者の講の中で、日常、生活して居たことに成るであろう。これは、驚くべき高い比率である。修験道禁止のみでない。明治六年、政府は、教部省の名を以て、「巫女禁断令」を発した。「巫女」とは、梓(あずさ)、市子、憑(かみががり)、祈祷、狐下ケ、玉占、口寄せなど、修験道、巫女を合計すると、成年人口の三パーセント割くらいに成るかもしれない。つまり、その頃、日本の支配階級ではない、日本の庶民の圧倒的大多数は修験道、巫女によって、その精神世界を指導されていたことに成るだろう。更にその次に、日本政府は、廃佛毀釈、即ち、佛教を廃絶し、釈迦を破壊するよう、大号令を発した。一体、これは何のことだ。

 これこそ、慶應二年十二月二十五日(一九六七年一月)、孝明天皇弑逆に始まる、西洋イルミナティサタニスト世界権力とそのエージェントによる、第一回、日本の神々(神ホトケ)皆殺し!!宗教戦争の宣戦布告、その開始だったのだ。それでは、敗戦後のイルミナティサタニスト世界権力とそのエージェントによる、二度目の日本の神々(神ホトケ)殺しは、どのように行はれたか。それは、次に書かるべき中巻で展開される予定である。下巻は、一九九〇年代後半、本格的に開始され、今、現在、我々の目の前で進行中の三度目の日本の神々神ホトケ殺しを記述する。八月二十二日(金)の日本義塾公開講義では、「日本の神々は二度殺された(仮題)、上巻」をテキストにしてこの核心問題を講義する。(了)

 【案内】日本義塾平成二十年八月公開講義のお知らせ
  ◎日 時 平成二十年八月二十二五日(金)午後六時半〜九時(六時開場)

 ◎会 場 文京シビックセンター 四階シルバーホール(四階B会議室のトナリの部屋)
 ◎講 師 太田 龍
 ◎演 題 「日本の神々は二度殺された」 「日本の神々は、今三度殺されつつあるのか?」 ウイリングの「マネー-第十二番目の究極の宗教」についても解説し、批評する。
 ◎資料代 千円
 ◎予約申し込み、問い合わせは、eメール、電話、はがきで、日本義塾出版部へ

 ◎参考文献 太田龍著「日本の神々は二度殺された(仮題)」(上巻、学習参考資料コピー版、一冊二千円プラス送料、日本義塾出版部) 日本義塾出版部で取り扱い中。


【ジョン・コールマン博士著「新版300人委員会」考】
 2471回、2008(平成20)年07月03日

◯ジョン・コールマン博士著、太田龍監訳、成甲書房刊「新版300人委員会」上巻、三〇八頁以下から引用する。イギリスの情報筋によると、IDカードを実現化するための法案は、一九九五年二月初旬に英国内務省で起草されたという。法案は、重要機密として厳重に保管され、「国家的危機」が訪れるのを待って世に公表される予定だ。ちなみに「国家的危機」とは、 「ドイツ国会議事堂放火事件」あるいは「真珠湾攻撃」といった人為的に作られた状況を指すタヴィストック用語だ。………イギリスでIDカードが普及した暁には、今度はアメリカ人が「テロリズムとテロ活動から国民を守るため」という名目でこの制度を押しつけられる番になる。アメリカは、全体主義的独裁制の道を歩んでいる。………アメリカでIDカードは「緊急措置」として導入される。登録は「任意」とされるが、実際に登録しない者は、重い罰を科せられる。IDカードを作らない限り、免許証もパスポートも発行されない。この生体認証カードの情報は中央データベース(手元にある資料には正式名称は記されていない)に結び付いており、あらゆる個人情報が保管されるようになる。これは、ブレジンスキーの著書『テクネトロニック時代』で予言された内容とほとんど同一である。………そしていかなる個人情報も「瞬時に検索」できるようになる。こうした個人情報には、指紋、虹彩、洗礼名、親の名前、出生地、生年月日、身長、体重、瞳の色、目立つ特徴、クレジット歴、犯罪歴、職業、学歴、兵役歴、主な同僚、宗教、通っている教会、過去二〇年の居住地、兄弟姉妹、過去十年に診察を受けた医師や歯医者、結婚歴や離婚歴、読書の傾向などが含まれる。………パスポートと同じように、IDカードは個人の所有物ではない。したがっていつでも取り上げられる可能性がある。要するに、国民はあっと言う間に法の保護を奪われ、「無法者」に仕立て上げられるかもしれないのだ。……… 
 「新版300人委員会」上巻、三〇八〜三一〇頁ジョン・コールマン博士著、太田龍監訳成甲書房、二〇〇八年七月刊。なみに、英国情報筋によれば、英国政府は、二〇一〇年に、IDカード携帯義務化の制度の導入を目差して居る、と。二〇一〇年とは、二年後だが、これは、あっと言う間に来てしまふ。当「時事寸評」子の知る限り、このことを公然警告し続けて居る思想家、著述家は、全世界で、ジョン・コールマン博士と、デーヴィッド・アイクと、この二人のみである。「IDカードは、個人の所有物ではない」と言ふところに、とりわけ、注目し意識を集中すべきである。英米二カ国がこのIDカードシステムを公式に制定すれば、日本政府は、それが「国際社会の主流である」として、当然のことのように日本国民に押し付けるであろうことは自明である。コールマン博士の「新版300人委員会」が、少なくとも今すぐ、すべての憂国の日本人有志によって真剣に読まれてほしい。日本人一億三千万人が、三百人委員会の完璧な家畜人間として、世界人間牧場に囚監されてしまふ前に、そしてこのイルミナティの陰謀に対して、全日本民族が決起するために。(了)

 【案内】 日本義塾七月公開講義
 
 ◎日 時 平成二十年七月二十五日(金)午後六時半〜九時(六時開場)
 ◎会 場 文京シビックセンター 四階シルバーホール(四階B会議室のトナリの部屋)
 ◎講 師 太田 龍
 ◎演 題 ジョン・コールマン博士著、太田龍監訳「新版 300人委員会」(上下二巻、約六百八十頁、成甲書房、七月一日刊行)の解説ジョン・コールマン博士著「ビヨンド・コンスピラシー」(未邦訳、二〇〇七年九月刊)の解説 オバマ「大統領」の政権を推進する三百人委員会世界権力のアジェンダについての解説。三百人委員会の日本破壊計画の最終段階とは、日本民族有志のなすべきこと。
 ◎資料代 千円
 ◎予約申し込み、問い合わせは、eメール、電話、はがきで、日本義塾出版部へ


【「オバマ―ポストモダンクーデター」考】

 2472回、2008(平成20)年07月04日

 最近の新聞報道(産経新聞、2008年7月4日号)によると、マレン米軍統合参謀本部議長は、イスラエル政府に対して、米軍は、イスラエル軍のイランに対する武力攻撃を支持しない、と、明確なかたちで警告したと言う。我々は、ここで、「オバマ―ポストモダンクーデター」(二〇〇八年六月刊、未邦訳)の著者W・G・タープレイの発言を参照しなければならない。タープレイは、六月初旬、米国民主党大統領候補決定の予備選挙に於て、オバマがヒラリー・クリントンに勝利した。その時点で、米国政府権力中枢は、オバマ/ブレジンスキー陣営に移行した、と述べて居る。ブレジンスキー/オバマ陣営は、「プリンシパル委員会」を通じて、既に、米国の軍事外交政策を決定し、遂行し始めた、と。この「プリンシパル委員会」のメンバーは、(1)米国防長官(ゲーツ) (2)米国務長官(ライス) (3)米大統領国家安全保障担当補佐官(ハドリー) (4)米軍統合参謀本部議長(マレン) (5)米諜報機関長官(マッコーネル)以上の五名である。つまり、ここには、ブッシュ大統領、チェイニー副大統領は、座るべき椅子がないわけである。そして、この五人の「プリンシパル委員会」の上は、ブレジンスキーとナイ(もと国務省高官)と、この二人であると。つまり、ナイは、ブレジンスキー/オバマ政権で外交安保問題で重要な役割を果すべく予定されて居るのであろう。ブレジンスキーの上は、ロンドンであり、要するに三百人委員会、であるだろう。

 イルミナティ世界権力の中枢は、イスラエル/ネオコン一派が、イランに対する新しい戦争を始めることを許さない、と。イルミナティ世界権力=三百人委員会の主たる戦略は、「ロシアに対する戦争」の本格化である。そして彼らの「ロシアに対する戦争」の主力戦線は、中共とロシアの分断であり、中共をロシアと戦争させることであると。つまり、その方向へと、中共を誘導することであると。ブッシュ/チェイニー/ネオコン一味は、既に、米軍に対する指揮権を奪われたと。マレン米総合参謀本部議長の前出、イスラエルに対する警告は、そのことを意味して居ると、みなければならない。(了)


【W・G・タープレイの「オバマ―ポストモダンクーデター」考】
 2473回、2008(平成20)年07月05日

 英国、シティ・オブ・ロンドンが操作するマスコミ艦隊の旗艦、と見なされる「フィナンシャル・タイムズ」の最近号は、日本の行方は、不明である、と述べたと言う(産経新聞、平成20年7月5日号)。行方不明の国家、日本、と。この評価は、意味深長であるだろう。現在、日本の国家権力エリート階級、日本の国家指導層、国家的知識層、政界、官僚、自衛隊、警察、裁判所、財界、マスコミ、学界、宗教界などの指導者たち。こうした人々は、日本の行方。日本の方向性。日本はどこへ向かってすすむのか。それが分らなく成って居る。このことは、いはゆる「左翼」についても、「右翼」についても「保守」「革新」についても、変わらない。日本人のこの混迷ぶりを実証する集中的表現は、現在、進行中の米国大統領選挙についての日本人の見方、その評価、そこに示されて居る。つまり、今、日本人は、権力エリートのみならず、種々さまざまな陣営、階級のすべてが、米国大統領選挙の展望について、焦点を定めることが出来ない。

 例の日高義樹は、マケインの圧勝だ!!と、しきりにわめきたてている。しかし、ブッシュ八年間の惨澹たるありさまから見て、一体マケイン政権とは何なのか。焦点は全く定まらない。と言って、「オバマ大統領」にも、日本人の大多数にリアリティーが感じられないのである。W・G・タープレイの「オバマ―ポストモダンクーデター」(二〇〇八年六月)は、現在、普遍的帝国を自称する米英陣営に敵対する大同盟は、SCO(上海協力機構)である、と述べる(百十八頁)。ブッシュ政権は、ロシアを中共にけしかける、ロシアを中共とケンカさせる、その路線を追及したが、失敗したと、タープレイは言う(百十九頁)。イルミナティ三百人委員会は、今、ブレジンスキー/オバマ政権を作ろうとして居る、と。イルミナティ三百人委員会が、ブレジンスキー/オバマ政権にやらせようとする路線は、中共をロシアにけしかけ、中共をロシアとケンカさせる、そのことによって、SCO(上海協力機構)を解体させる、つもりである、とタープレイは述べる。この見方は、正しいだろう。

 イルミナティ三百人委員会の戦略家は、少なくとも百手くらい先を読む、日本の権力エリートは、幕末以降、一手も先を読めない。今の日本人は、先を読むことなどハナから放棄している。つまり、一手、先を読むことですら今の日本人エリート階級、知識層には、程度が高すぎる!! のである。そもそも、食糧自給率三十九%と自称しているが、その実質はずっと低い、そして今、世界的な食糧危機がイルミナティによって演出されている。石油がなければ、日本の農業が養える人口は、数百万人であろうと、まともな専門家は言う。しかし、日本の権力エリート階級としては、そんなことは毛ほども意識にない。三百人委員会の戦略家ブレジンスキーは、オバマを民主党米国大統領候補とすることに成功した。次に、ブレジンスキーと言うよりは、三百人委員会は、マケインに対する妨害工作を展開して、予定通り、オバマ政権を作るであろう。そして、このオバマを使って、ブレジンスキー(三百人委員会)は、きわめてドラスティックな演出を準備している、と。今、ただちに憂国の日本人有志は、W・G・タープレイの「オバマ―ポストモダンクーデター」を、真剣に検証する 作業にとりかからなければならない!!


【「デーヴィッド・アイクの英国下院の補欠選挙立候補」考】

 2474回、2008(平成20)年07月06日

 デーヴィッド・アイクが、英国下院の補欠選挙に立候補する、と言う。投票は七月十日。この報道は、或る種の人々をひどく驚かせた。報道によると、この補欠選挙が行われる選挙区は、これまで、保守党の下院議員のデーヴィッド・デイヴィスを選出した、そのデーヴィッド・デイヴィスが現英国労働党ブラウン政権の、ビッグブラザー的ファシスト政策に抗議して、下院議員を辞任した。そして、その補欠選挙に、デーヴィッド・デイヴィスは再度、立候補すると言う。アイクは当初、このデーヴィッド・デイヴィスの主張を支持すると同時に、◯オーウェル主義(『一九八四年』)的ビッグブラザー的政策全般に反対 するために、補欠選挙の舞台でこの選挙区の人々ならびに全英国、全世界の民衆にビッグブラザー的ファシスト的国家体制の危険を暴露したい、そんな風に発言して居た。しかし、七月四日付けのアイクの発言によると、事態は急転して居る。「ビッグブラザーの補欠選挙は、悪臭を発し始めた」と言う、アイクの論説(七月四日付)の日本語訳が、デーヴィッド・アイク日本語版のウェブサイトdavidicke.jp上に、間もなく公開される筈である。これを読んでいくと、デーヴィッド・デイヴィスの今回の政治行動は、奇々怪々であることが分かる。

 反ニューワールドオーダー、反ビッグブラザーファシスト国家の新しいヒーローが、英国保守党から出現した!!として、華々しく舞台に登場したのであるが、実は、このデーヴィッド・デイヴィスは、ブッシュ、チェイニー、ラムズフェルド、..........のネオコンとグルであった、と言う。アイクは今、この秘密を公然、政治舞台上で、全英国の民衆に暴露する絶好の機会を見事に捉えたわけである。しかし、一体彼ら(イルミナティ、ビッグブラザーの一味)は、なぜこのような手の込んだぺテンを今、仕掛けるのか。イルミナティ三百人委員会は、英国の十年続いている労働党政権を、保守党政権に移行させようとして居る。彼らは保守党の党首として、若く、口八丁手八丁でイケメンのキャメロンを選んだ。次の英国政府は、キャメロン保守党政権と成るべく、予定されて居る。この次期キャメロン保守党政権が、十年、続くとすれば、英国は、そのキャメロンの十年で、ビッグブラザーファシスト国家として、完成に向って全力で疾走させられる。

 そこで、イルミナティは、次期保守党政権の内部に、ニセモノの反ニューワールドオーダー反ビッグブラザー的反対派を人工的に作らなければならない。安全弁として。デーヴィッド・デイヴィスは、このような安全弁の核、たるべく、予定されて居るであろう。そこに、アイクが、登場したわけである。アイクは、補欠選挙に立候補したが、得票がゼロでも一向に構わない、と言う。主眼は、イルミナティ、ビッグブラザー一味の世界支配の陰謀を英国の民衆に暴露して、その覚醒を促進することであると。以上の観点から我々は、アイクの現在の行動を、出来るだけ詳しく、日本の有志に紹介して行きたい。(了)


【「『シティーの帝国』を理解するための必読参照古典としての七冊」紹介】

 2475回、2008(平成20)年07月07日

 W・G・タープレイは、オバマを顔面整形された(フェイスリフト)瓦解する帝国。の如きものであると言う(『オバマ―ポストモダンのクーデター』二十三頁)。瓦解する帝国に顔面整形手術を実施すると。「瓦解する帝国」とは何を意味するか。タープレイにとって、それは、シティの帝国、シティ・オブ・ロンドンの世界帝国、にひとしい。この「シティーの帝国」を理解するための、必読参照古典として、次の七冊を列記する。

 (1)クヌース著「シティーの帝国」(邦訳は、日本義塾出版部)
 (2)ユースタス・マリンズ著、面影橋出版刊「民間が所有する中央銀行」(第二版は、七月末刊行予定、定価三千二百円プラス税)
 (3)ユースタス・マリンズ著、成甲書房 「世界権力構造の秘密」上下二巻
 (4)デーヴィッド・アイク著、三交社「大いなる秘密」上下二巻、
 (5)デス・グリフィン著 「奴隷への没落」(未邦訳)
 (6)デス・グリフィン著 「富者の第四帝国」(未邦訳)
 (7)R・D・ウイリング著「マネー―第十二番目の究極の宗教としての宗教」(未邦訳)

 しかし、実は、この「シティーの帝国」を根底的に理解するためには、「貨幣(マネー)」の秘密を知らなければならない。R・D・ウイリングは「マネー―第十二番目の究極の宗教」(二〇〇八年、未邦訳)の中で、マネー(かね、通貨)は、究極の宗教である、と定義した。そしてそのマネー宗教は、二千五百年前、ソロモン第二神殿時代に形成され、旧約聖書「民数略記」の中の貨幣、金融専門職として、人口十万人に付き、二百七十三人が定められたとき以降、「カルト273」として誕生した。そしてこの「カルト273」=「マネー宗教」の信奉する神は、モロクの神である。と、R・D・ウイリングによって説明されて居る。つまり、モロクの神を崇拝する宗教としてのマネーと、そういうものとは全く無縁、全く異質で、全く別物としてのマネーと、二つの種類のマネーを識別する事が必要である。前者のマネーは、明らかにサタン=悪魔であり、悪魔そのもの、以外の何物でもない。後者のマネーには、悪魔は取り憑いて居ない。悪魔としてのマネーと、悪魔ではないマネーと、二つの種類のマネーを、今、日本人は、明確に識別することが必要である。

 ロンドン・シティの世界帝国は、悪魔の純粋結晶としてのマネー教を、その世界帝国の国家宗教として居る。そのようなものとしてのシティーの帝国が瓦解しつつある、とは本当か??そもそも悪魔の世界帝国が崩壊するとは、何を意味するのか。タープレイは、オバマの登場をこのような文脈の中に位置付ける。モロクの神は、人身犠牲を要求する神である。アイクは、サタニズムとは人身犠牲である、と言う。この定義は、正しい。モロク神を崇拝するマネー教は、人類皆殺し!!を要求する宗教である、と言うことに成る。これは正気か?!悪魔教=マネー教の立場からすれば、それは正気である。何もをかしいことはない、と成るのである。(了)


【「デーヴィッド・アイクニューズレター日本語版」紹介】
 2476回、2008(平成20)年07月08日

 デーヴィッド・アイクニューズレター日本語版(月刊)第四号(二〇〇八年七月号)が七月五日、発行された。四十二頁。定価五百円。送料八十円。この号には、以下の五篇のアイクニューズレターの日本語版(ウエブサイト davidicke.jp に公開されたもの)が収録されて居る。

  ◎二〇〇八年六月一日付。「こ〜んに〜ちは〜」こっちに来て見てよ、台所の隣の部屋に、なんだか鼻の長い巨大なものが・・・「こ〜んに〜ちは〜」。※このニューズレターで、アイクは、現代の唯物主義的体制内的人間機械論的考え方を批判して居る。

  ◎二〇〇八年六月八日付。花の匂いを・・・ああ、こんな香りだったんだ・・・。※この号で、アイクは、二〇〇五年後半に発覚した、ロイヤル・アダムスの裏切り、そしてその裏切りによってアイクが経済的精神的に絶体絶命の窮地に追い詰められた二〇〇六年、二〇〇七年、二〇〇八年初頭の危機を乗り越えて行く精神的過程を描いて居る。

  ◎二〇〇八年六月十五日付。昔遊んだゲームを・・・・・・久しぶりに。※この号は、石油価格の急上昇について述べて居る。「イルミナティのネットワークは中国とインドの政策も掌中にあるので、研究者たちが中国とイルミナティの対立などと言う話をしているのを見ると、微笑ましくなってしまう。・・・・・・イルミナティにとって中国は主要な武器の役割を果すことになっている。・・・・・・」。なお、ここでアイクは、アルバート・パイクのマッチーニあての有名な手紙の最後の部分を引用する。更に、www.threeworldwars.com/albert-pike2.htm のウエブサイトを紹介する。

  ◎二〇〇八年六月二十二日付。「食糧危機・・・・・・飢餓との付き合い方」。※この号は、イルミナティが、どのようにして現代の世界的食糧危機を演出して居るかを説明する。
  ◎二〇〇七年六月二十四日付。DARPA―記憶しておくべき名称・・・・・・監獄の建設者。※「ダルパ―DARPA」とは、「米国国防総省高等研究所のプロジェクト庁」の略称。アイクは、このダルパ―DARPAは、「米軍」の一つの研究機関とされて居るけれども、実際は、そんなものではない。それは既に、事実上の「世界軍」の中枢である、と言う。これはまさしくその通り。

 第一号から、第四号まで、我々は、アイクのウィークリーニューズレター、合計二十篇の日本語版を収録した。いずれも、きわめて重要で、高度な緊急性を持ち、大変高度な水準の、論説である。このアイク情報は、インターネット上で、読み飛ばされ、消費されてはならない。これは是非、コピーされ、印刷され、保存されて、常に参照され、読み込まれ、考察、思索されるべき、そのような種類の情報なのである。(了)

 【案内】デーヴィッド・アイクニューズレター日本語版(月刊)定期購読 一年分(十二号)六千九百六十円(送料含む)十号分 五千八百円(送料含む) バックナンバー在庫あり(第一号〜第三号)申し込みは、日本義塾出版部へ。

 郵便振替:00160―6―594323「日本義塾出版部」
 銀行口座:三菱東京UFJ 雷門支店(店番:369 カミナリモン)(普)0963393 「日本義塾(ニホンギジユク)」
 住所 〒112-0001 東京都文京区白山五−三五−十二 日本義塾出版部
 電話 03(3813)7825


【「デーヴィッド・アイク」考】

 2477回、2008(平成20)年07月09日

 七月六日(日曜)、英国下院補欠選挙に立候補したアイクは、選挙のための公開大政治集会を選挙区で開催した。彼はもちろん、この選挙区を含む全英国の地域で、いかなる政治組織にも所属して居らず、彼自身の政治組織も持って居ない。アイクのウエブサイト davidicke.com の呼びかけたきわめて短期間の準備で、四百人の選挙区の市民がアイクの演説を聞くために集まったと。そして、アイクは、そこで三時間半、大熱弁を展開したと。 「アイクを信じて居ても居なくても、デーヴィッド・アイクは長時間、 聴衆の心をつかんで離さないで置くことの出来る、きわめて少数の人々の中の一人である。」、「ビッグブラザーの国家を弾劾する彼の三時間半の演説は、聴衆を魅了した」と。

 「会場の空気は完璧に電気的衝撃で震えた。……」。 「デーヴィッド・アイク。彼は、政治家であるにはあまりにも知的(インテリジェント)であり、誠実である。……」、 「今や、ゆっくりと、民衆は、大いなる眠りから目覚め始めた。……」。イングランドの最北端、そのすぐ先はスコットランド、と言うこの選挙区で、今まで、アイクについて殆んど何も知らなかったような人々が大部分、またはすべて、と言う地区で、こうした情況が生じたと言うことは、全英国で、同じような変化が生じる可能性がある、事を物語るであろう。我々が、二〇〇七年八月末、アイクを日本講演に招待すべく決断したことは、大正解であった!!と、今、感じて居る。

 私は、一年の準備期間を見て、二〇〇八年十一月頃の日本講演をアイクに相談した。すると、彼は、即座に、二回目の東京講演を承諾したのみならず、二〇〇八年十一月でなく、二〇〇八年一月か二月はどうか、と言って来た。そのときの我々の微力では、六カ月後の二〇〇八年二月、四百名の会場でのアイク東京講演会を成功させることは不可能ではないか、とも思えたが、我々は、二〇〇八年二月十一日の第二回東京講演会を、見事に成功させたのみでなく、この二月の日本講演旅行は、ロイヤル・アダムスの前代未聞の卑劣きわまりない裏切りの重圧によって押し潰されそうな情況にあったアイクが、彼のエネルギーを爆発させてより高い次元に解放させ、飛躍する契機と成ったように私は見える。

  "first time ive seen david icke speak the man was brilliant the truth resonated never heard anybody talk so much sense well done david,  a true leader. "

 ウエブサイトに公表されたばかりのこの英語。これを、今のだらけ切った日本の言語に翻訳することは難しい。 「私は、デーヴィッド・アイク、この男がかくも見事に真実を語るその現場を、始めて見た。そして彼の真実を語ることばが、真実と共鳴して鳴り響くのだ。私は、他のいかなる人のことばからも、かくの如き感動を受け取ったことは未だかつてない。デーヴィッド!!  あんたの講演はセンスにあふれていた。良くやった!! アイク、本物の本当の我々のリーダー!!」。これは、ずい分と意訳したが、私はこんな風に受け取る。(了)


【「ゴア」考】

 2478回、2008(平成20)年07月10日

 「……アル・ゴアは、三億ドルを支出して、一千万人(テン・ミリオン)の私兵部隊を創設する計画を最近、公表した。狂信的マルサス主義者アル・ゴアは、地球温暖化への対抗措置を、政治家と社会に強制するために、この私的軍隊を使用するつもりである。……」、「ゴアのみどりの軍隊は、一九二二年十月、ベニト・ムッソリーニのローマへの進軍の精神を模倣した、ワシントンへの進軍のために動員することも出来る。ゴアの環境突撃隊は、みどり色の制服を採用するであろうか?……オバマが、ゴアは、イリノイ州のメシア[イリノイ州選出米国上院議員オバマのこと]の未来の体制に於て、重要な影響力ある存在と成るであろう、と言明したことは、驚くに当らない」(W・G・タープレイ著『オバマ……』三頁))。

 アイクは、イルミナティは、ゴアを使って環境危機を口実としたファシスト独裁体制を構築しようとして居る、と告発して居るが、これは、一應、その通りであろう。W・G・タープレイは、次の如く予測する。

 (1)ロンドン(シティ・オブ・ロンドン)は、英米に、ファシスト独裁国家体制を構築する。
 (2)そのキーワードは、環境危機である。
 (3)そこで、米国では、一千万人のみどり軍隊の形成を展望しつつあるゴアが起用される。
 (4)英国の体制が、既に、環境保全の運動の先頭を走って居ることに、白痴のごとき日本の権力エリートは、全く気付いて居ない。
 (5)米英は、環境ファシスト国家権力体制下で、大衆の生活水準のドラスティックな引き下げを主導するであろう。
 (6)つまり、大衆の生活水準を、一挙に五割、六割、と言った規模で切り下げる、と。
 (7)国内ファシスト化、監獄国家化と並行して、ロシアを打倒して、ユーラシア大陸占領へ進む、と。

 筆者の知る限り、ゴアの米国で一千万人のみどりの私兵軍隊を作る計画を公表した、との報道は、日本では、紹介も論評もされていない。もちろんこれは「冗談」ではない。これは、ゴア個人のプログラムであるわけもない。これはヒットラー時代のドイツナチス党が、党の本体の他に、突撃隊 親衛隊、国家警察、労働戦線、ヒトッラーユーゲントなどなど多数の外郭組織の網の目によってドイツ国民を組織化した前例を参考にするのであろう。最近の新聞報道によれば、八月下旬、オバマは、米国民主党全国大会で、大統領候補に指名されたのち、指名受諾の演説会に、七万人を集める。のだそうである。今や、日本憂国の士は、タープレイの「オバマ―ポストモダンクーデター」(二〇〇八年六月刊)を読まないことには、お話にならない!!(了)


【「英米VSロシア」考】

 2479回、2008(平成20)年07月11日

 W・G・タープレイ曰く。中共は、根本的には、英米世界帝国体制にとって、現状維持勢力であり、ロシアは、英米世界帝国体制に対する反乱勢力の筆頭に位置する。と、ブレジンスキーは見て居る(『オバマ……』百十頁)。これが、現時点でのブレジンスキーの地政学的判断であると。これは、現在の世界情勢認識の核心、その中核、その本筋であることを、しっかりと認識しなければならない。もちろん、英米世界帝国体制(その実体は、三百人委員会である)の立場からすれば、前出のブレジンスキーの判断は、正解である。三百人委員会に敵対する立場に立つ、ジョン・コールマン博士も正反対の立場から、ブレジンスキーと同じ結論を得て居る。つまり、本質は、「英米VSロシア」である。

 しかし、ここで「英米」と、安易に言うべきではないだろう。我々は、ロシアの作家ソルジェニーツィンが、全二巻の大著で、ロシアとユダヤの二百年の歴史を描いたことを知って居る。第一巻は、フランス革命、ナポレオン時代から一九一七年のロシア共産革命前の時期のロシアとユダヤ。第二巻は、ロシア共産革命以後の時代のロシアとユダヤ。これだけで、約千頁である。ドイツ人は、すぐにこの大著のドイツ語版を出した(全訳である)。ドイツには、ソルジェニーツィンのこの大著を出版する言論の自由があるらしい。しかし、英語圏(英、米、カナダ、オーストラリア……)にはソルジェニーツィンのこの本の英語版を出す言論の自由は存在しない。日本に、その自由が存在しないことは、多言を要しない。日本のロシア専門家に出来ることは、せいぜいドストエフスキーとじゃれること!!

 コールマン博士は、「新版300人委員会」の中で、日本の運命について、きわめて重要なことを幾つか記述して居る。その一つは、日本とロシアの第一次戦争(一九〇五、六年)が、ユダヤ(そしてひいては三百人委員会)に一方的に利益を与え、日本にもロシアにも潰滅的な打撃を与えた、と言う、総括である。ジョン・コールマン博士のこの歴史的総括は、全く正しい。この自明のことが分らないようでは、日本はこのまま自滅する!!しかないであろう。(了)

 【日本義塾七月公開講義】
  ◎日 時 平成二十年七月二十五日(金)午後六時半〜九時(六時開場)
 ◎会 場 文京シビックセンター 四階シルバーホール(四階B会議室のトナリの部屋)
 ◎講 師 太田 龍
 ◎演 題 ジョン・コールマン博士著、太田龍監訳「新版 300人委員会」(上下二巻、約六百八十頁)成甲書房、七月初め刊、の解説
      ジョン・コールマン博士著「ビヨンド・コンスピラシー」(未邦訳、二〇〇七年九月刊)の解説 オバマ「大統領」の政権を推進する三百人委員会世界権力のアジェンダについての解説。三百人委員会の日本破壊計画の最終段階とは、日本民族有志のなすべきこと。
 ◎資料代 千円
 ◎予約申し込み、問い合わせは、eメール、電話、はがきで、日本義塾出版部へ


【「英国議会」考】

 2480回、2008(平成20)年07月12日

 英国保守党(現在は、野党である)の影の内閣内務担当閣僚、デーヴィッド・デイヴィスが、英国労働党政権の、テロ事件容疑者抑留期限を延長する政策に抗議して、下院議員を辞職した。そして、デイヴィスは、七月十日に行はれる補欠選挙に立候補すると言う。しかし、この事件は、英国国内でも国外でも、殆んど全く無視された。労働党は、候補者を立てないと。従って、この補欠選挙は、デイヴィスの楽勝が予想されたであろう。六月下旬、デーヴィッド・アイクは、この選挙下の補欠選挙に立候補すると公表した。

 日本人は、英国全般について、そしてとりわけ英国の政治システムについて、更に英国の議会政治について、白痴!! 同然の無知である。そして、にも拘わらず日本人は、自分たちがとりわけ英国議会政治について、白痴同然なんにも知らない、と言うことについて完全になんにも知らず、そのことに、毛ほども気付いて居ない。アイクは、彼が住むワイト島(ブリテン島南部の島)について、最近、ビデオキャストの中で言って居る。(七月六日、davidicke.jp で要約を公開中) ワイト島にも地方議会がある。しかし、よく調べると公式の議会は、純然たる名目上のお飾りであった、と。実質的な政治的議論と決定はワイト島のフリーメーソンの会合でなされて居る!!と。これは、事情を知るものには、驚くほどのことではない。

 英国のフリーメーソン加盟者の数は、四十万人、と言う数字を見たことがある。人口比でいけば、日本では、八十万人に相当する。ワイト島の事例は、英国の政治の常識、と見ることが出来るであろう。下院(これは『コモン』つまり庶民)も、上院も同様、であろう。つまり、下院での与党、野党の対立など、八百長でしかない。しかし、英国の支配体制(イルミナティ、三百人委員会)のシステムは実に巧妙に構築されて居る。別な言い方をすれば、「しろうと芸」でない。くろうと芸であり、プロの芸人であり、時には、名人芸の境地に達することもある。

 三百人委員会は、今、労働党政権を保守党政権に移行させようとして居る。根本的な方針は、何も変わらない、何も変えないが、外見上は大きく変化したように見せかけるのである。次期キャメロン保守党政権は、英国のファシスト国家化、ビッグブラザー化を加速する。そこで、デーヴィッド・デイヴィスを、反ビッグブラザーのヒーローとして売り出す布石を打ったのである。この布石は、キャメロン政権が登場すると、利いて来るであろう。ここまでは、三百人委員会にとって、なんの問題もなしに進行した。ここで、アイクが舞台に侵入した。マスコミは、イルミナティ三百人委員会の完全支配下にあるので、アイクを無視して、計算どおりデイヴィスは、再選された。デイヴィスは、保守党影の内閣のフロントベンチから外される。

 フロントベンチとは、何か。最近では、日本人も形式だけは英国下院のシステムを知る人も少しは出て来たであろう。とにかく、デイヴィスは、間もなく出現する英国キャメロン保守党政権内の反ビッグブラザー的野党、反対勢力如きものの核、として三百人委員会のマスコミによって持ち上げられる段取りである。アイクは、得票数は問題でない。ゼロでも構わない(実際は一一〇票)。とした。しかし、彼の七月二日の記者会見、七月六日の三時間半の選挙区公開政治集会での講演のビデオのグーグル視聴率は、英国では一位、全世界でも一ケタ、と数字が出て居る。つまり、アイクもゼロの如き力量から、将来への有力な、意味ある布石をしたわけである。以上が、「時事寸評」の、アイク補欠選挙立候補についての総括である。(了)

 【註】ちなみに、二年前、四十代そこそこで保守党党首に選出されたキャメロンは、オックスフォード大学の学生の時代から、ロスチャイルド家のお気に入りであり、更にその上に、英国王室と血がつながって居る、と、アンドリュー・C・ヒッチコック著「サタンのシナゴーグ」には、記述されてある。


【「アイクの選挙区での公開政治集会での、三時間半の演説ビデオ」考】

 2481回、2008(平成20)年07月13日

 七月六日(日曜)、英国下院補欠選挙に立候補したアイクの選挙区での公開政治集会での、三時間半の演説ビデオ。これは、グーグルビデオコーナーに投稿され、投票日(七月十日)が過ぎた現在でも英国一位はもちろん、グーグルビデオで、世界一位だと言う。この順位は、時間によって変動して居るが、一位から、ヒトケタを上下して居るようである。英国(イルミナティ)のマスコミは、アイクを完全に無視するか、又は、どうしてもコメントしなければならないときは、「アイク=マッド!!」(アイクは気が狂ってる!!)と片付ける。日本でもアイク=レプティリアンを云々する狂ったヤツ!!と片付けようとする或る種の悪意の人々が居るが、この人々は無意識的又は意識的なイルミナティサタニスト世界権力の走狗、の役割を果たして居るであろう。我々は、アイク日本語のウェブサイト davidicke.jp 上に、七月六日のこのアイクの演説に日本語版字幕を付けたものを公開する準備をしている。グーグルビデオコーナーに公開されたアイクのこの演説('08.7.6)は、既に、英米を始めとする英語圏で、何百万人もの人々によって読まれて居る、と我々は推定して居る。更に、この動きが持続すれば、何千万人の単位で視聴されるかも知れない。

 この問題は、「英国の政治」に関係する。そして、「英国の政治」はどうでもよい些細な問題、ではあり得ないことを、我々は理解しなければならない。英国は、三百人委員会のセンター、三百人委員会の本拠、三百人委員会=イルミナティの本山である。アイクはどうでも良い些細な問題の水準で、イルミナティの支配の枠組みの中での英国の政治を議論して居るのではない。そのことは、「大いなる秘密」(三交社)、 「マトリックスの子供たち」(『竜であり蛇であるわれらが神々』(徳間書店)などの日本人読者、そして二月十一日の東京講演会及びそのDVDに接して居る人々、そして我々のアイク日本版 davidicke.jp のアイクニューズレター日本語版の読者は、理解して居られるであろう。

 しかし、今回のアイクの時宣を得た行動によって彼の発言は、全世界、せいぜい十万人単位の人々から、一挙に何百万人の単位に届くことに成る、ひょっとしたら何千万人の単位に。アイクは言う。政治的行動によっては何も変わらない。ピラミッドの底辺の人々の覚醒と、そしてその目覚めにもとづく行動こそ、事態を変える、と。これは全く、その通りである。(了)


【「救世主=聖師出口王仁三郎」考】
 2482回、2008(平成20)年07月14日

 。これは、すべての「宗教的救世主(メシア)」がさうであるやうに、お粗末な宗教的ペテン師の一人、である。世界には、そしてとりわけ米国には、自称救世主(メシア)が大量に存在する。この「救世主(メシア)」狂信は、イルミナティサタニスト世界権力によって仕掛けられた西洋世界の宿痾〈しゅくあ〉である。幕末明治初年、日本が西洋イルミナティ世界権力の支配下に置かれると。必然的に、日本には全く無縁であったこの反日本的、非日本的救世主(メシア)狂信が、日本国内に持ち込まれた。日本に侵入したこの西洋的救世主(メシア)狂信には、三つの種類が存在する。

◯第一の潮流は、ストレートに直接的にイエス・キリストを救世主として、受け入れることを要求する。しかし、日本人の圧倒的大多数は、この要求は拒否した。
◯第二の潮流は、薩長藩閥の中のイルミナティのエージェントを通して、西洋イルミナティ権力の傀儡と成った日本のニセモノ天皇を「救世主メシア」として、狂信することを要求する。この流れは、敗戦までは日本人の殆んどすべてをなんらかの程度で、支配下に置いた。
◯第三の潮流は、民間新興神道系である。この流れの一つが、出口王仁三郎を「救世主」として、狂信する大本教団である。大本から分裂した多数の宗派の殆んどもまた、この救世主狂信を持って居る。「世界救世教」と言う、そのものズバリの名前の宗派も存在する。

 筆者は、出口王仁三郎=大本以下、これらのものすべてを、「西洋イルミナティサタニスト世界権力の走狗の別働隊」として定義して居る。それでは、肝心のデーヴィッド・アイクはどうか。アイクは、西洋六千年の歴史上始めて、イルミナティの全地球原住人=地球原人家畜人化の戦略的方向性としての、救世主(メシア)狂信の正体を見抜き、救世主(メシア)狂信を脱却し、救世主(メシア)狂信を公然曝露し、全キリスト教を含むすべてのイルミナティのでっち上げた宗教を、全人類奴隷化と家畜人化のツール=道具であると、全人類に警告し、それを告発してきた。ここに、アイクの核心がある。従って、アイクの立場からすれば、イルミナティのでっち上げた天皇狂信はもちろんのこと、日本人のイエス・キリスト狂信も、日本人の大本=出口王仁三郎を救世主として狂信する人々も、まとめて、これをイルミナティの人類=日本人奴隷化、家畜人化の道具、として告発することに成るだろう。しかし、現実の日本には、ペテン師出口王仁三郎=大本一味による、出口王仁三郎を宣伝するためのダシ、としてアイクを利用し、アイクを使ってやろう、とたくらむ人々も存在する。我々は、今後、必要に応じて、こうした一味に対して、批判し、その謀略にだまされないよう、善意の人々に逐次、説明をして行くことにする。(了)


【「出口王仁三郎、スサノオ」考】

 2483回、2008(平成20)年07月15日

 「スサノオノミコトに扮した出口〈王仁三郎〉氏の写真を見て拒絶反応が出ました。」と言う読者の意見が来た。実際、出口王仁三郎は、何時頃からか、スサノオ気取りのパフォーマンスをする。しかし、「スサノオ」とは何者か。この問題については、進藤義晴先生の(1)「スサノオ文書」(二〇〇一年八月刊、麻の葉の会)(2)「神霊医療」(一九九九年一月刊、麻の葉の会)この二冊の著作が、今必読である。進藤先生は、スサノオは、悪霊であり、最強の悪霊であると、断定される。「スサノオ文書」には、母親の依頼で遠隔治療を行なっている、精神分裂病患者からの進藤先生への手紙が収められている。「スサノオ、日本神界代表」、などと自称する。進藤先生が冷え取り療法を始めてから、悪霊スサノオが妨害するので、長い間、スサノオと霊的戦いをして来た。と言はれる。

 「スサノオは、宇宙最強の霊で、自分の力に驕りを抱いているので、すべての霊、殊に人間に敬われ、恐れられ、上下の序列のあるピラミッドの頂点に立っていたい、つまり反民主主義的な心を持っています。人類もこの影響で、同じ考えの者が大多数なので『一極集中』のピラミッドを作り出してその頂点に立ちたがる者が多いのです。」(『スサノオ文書』四十一頁)とある。

 アイクをもてあそび、アイクを「救世主 出口王仁三郎」狂信イデオロギーの宣伝の道具として、悪用せんとする陣営。この陣営に対して、今や、適切な批判を集中すべき時が来た。そして、まさにその時、タイムリーに我々は、進藤義晴先生を発見したのである。何故タイムリー、かと言うと。ここでは、神霊界、霊的次元の戦いが問題とされるからである。アイクも、今、ピラミッド構造を全面的に瓦解させる立場から神霊界に入らんとする。この問題は、日本義塾六月二十七日公開講義で、少々取り上げた。しかし、八月二十二日の日本義塾公開講義(『日本の神々は二度殺された』)では、この問題を正面から説明したい。なお、出口王仁三郎と大本に対する、小笠原孝次先生の痛烈な批判は「世界維新への進発」(コピー本は、日本義塾出版部で取り扱い中)参照。(了)

 【註】進藤義晴著「スサノオ文書」(麻の葉の会、500円プラス送料) 進藤義晴著「神霊医療」(麻の葉の会、700円プラス送料) いずれも、日本義塾出版部で取り扱い中。申し込みは、eメール(注文フォーム)、電話、はがきで、日本義塾出版部へ。

 【お知らせ】日本義塾平成二十年八月公開講義案内
 ◎日 時 八月二十二日(金曜)午後六時半〜九時(六時開場)
 ◎会 場 文京シビックセンター 四階シルバーホール(四階B会議室のトナリの部屋)
 ◎講 師 太田 龍
 ◎演 題 「日本の神々は二度殺された」のか?!「日本の神々は、三度、今、我々日本人の目の前で、イルミナティサタニスト世界権力とその日本人エージェント極悪売国奴によって、虐殺されつつある」のか?!
 ◎資料代 千円
 ◎予約申し込み、問い合わせは日本義塾出版部へ  電話、はがきで、eメール、申し込みフォームにて。
 ◎【参考文献】太田龍著「日本の神々は二度殺された(仮題)」上巻学習参考資料コピー版。平成二十年六月二十一日発行発行者 日本義塾出版部領価 二千円プラス送料


【ユースタス・マリンズ著、林伍平訳「民間が所有する中央銀行」紹介】

 2484回、2008(平成20)年07月16日

 ユースタス・マリンズ著、林伍平訳「民間が所有する中央銀行」(英文『FRBの秘密』) 面影橋出版 第二版 平成二十年七月二十五日刊行予定 定価 三千二百円プラス税百六十円 計 三千三百六十円。申し込みは全国書店に予約注文して下さい。東販、日販の二つの取次を通じて、全国書店に配送されます。書店は、この本は絶版で、取り扱い不能です、と読者に応答するかも知れませんが、これは間違った、情報です。七月二十五日に第二版が出版されて、すぐに東販、日販に納入されます。書店から予約注文があれば、東販、日販は、受け付けて書店に配本の運びとなります。従って、書店には、この事情を良く説明して、取次に予約注文を出してくれるように、話をして下さい。アマゾンとは、未だ取引きして居ませんが、こちらは、出来るだけ早く、問題を解決されるよう、期待します。版元に直接、注文、問い合わせをしたい方は、左記へご連絡下さい。
   面影橋出版
   〒112−0012
   東京都文京区大塚4−51−3−3B
   電話:03(3943)2020
   郵便振替:00170−8−558409
 
 なお、この本は、日本義塾出版部でも取り扱います。 定価三千二百円プラス税百六十円、合計三千三百六十円ですが、三百六十円割引きで、三千円、とします。送料三百四十円、合計三千三百四十円。日本義塾出版部への予約申し込み、問い合わせは、eメール(注文フォーム)、電話、はがきにて。

 過去数年、面影橋出版には、困難な事情が色々とありました。また、「民間が所有する中央銀行」第一版の版元在庫は、四月中旬完全に売り切れて、版元に在庫はなくなりました。このため、古本の価格が一部では高騰して居るようにも聞いて居ます。しかし、七月末には、第二版が出版され、取次(東販、日販)を通して、全国書店に配本可能です。全国の有志に再起した面影橋出版を応援して下さるよう、お願いします。(了)

 【註】ユースタス・マリンズ著「医療殺戮」(面影橋出版)こちらの方は、在庫があります。ご注文下さい。二千円プラス送料(二百九十円)。


【山口富永著「二.二六事件の僞史を撃つ」の「国家改造のプログラムと戦争計画書」考】

 2485回、2008(平成20)年07月17日

 山口富永著「二.二六事件の僞史を撃つ」(平成二年八月、国民新聞社刊、絶版。コピー本は日本義塾出版部で取り扱い中)その二百十二頁〜二百二十六頁。「国家改造のプログラムと戦争計画書」。この極秘の陸軍戦争計画書について、次のようなことが述べられて居る。

 (1)永田鉄山が陸軍省軍事課長の時代(昭和五年八月〜七年十一月)に、永田の指揮下で、国家革新と戦争指導計画の計画策定が始まり、
 (2)その後、永田が陸軍省軍務局長に就任して、十年八月、永田が相沢中佐に斬殺されるまで、この策定は続いた。
 (3)その策定に当たったものは、永田以下、東條英機 今村均 武藤章 富永恭次 下山琢磨 影佐禎昭、池田純久 四方諒二 田中清 など、
 (4)これら約十名が「統制派」の実体である。
 (5)当初は、暴力革命路線であったが、
 (6)のちに、合法的に、議会から授権を受けて強力な統制経済へ。
 (7)二・二六事件を利用して、陸軍統制派は一挙に合法的クーデター、合法的権力奪取に出た。
 (8)その表現が、「国政刷新要綱案」昭和十一年六月、陸軍省 極秘国政刷新要綱案別冊」昭和十一年五月 陸軍省 極秘であり、
 (9)「帝国国防方針」改定(昭和十一年六月三日)
 (10)「帝国外交方針」(昭和十一年八月七日)極秘 など

 「国政刷新要綱案」「同別冊」は、いずれも極秘で、戦後も闇の中に消えたが、一九九〇年代に入って、それが、古本屋に出た。それを、追手門大学の山中永之祐教授が見つけて購入し、大学紀要(追手門経営学論集、第二巻第一号 1996年6月号)に、山中教授の解説付き資料として公表した。山口富永先生は、この「追手門経営論集」(1996年6月号)を、相沢正彦氏から寄贈されたとのことで、最近筆者(太田)は、それをお借りして、問題の資料、解説部分、約百頁のみを、研究資料用にコピー本を作成したので、希望者に頒布する。(一部千円プラス送料)申し込みは、日本義塾出版部へ、「一九三六年の陸軍省『国政刷新要綱案』と『国政刷新要綱案別冊』」。

 この「要綱」は、陸軍省が作成した機密文書、と言うが、その内容は、陸軍省の合法的権限など、てんから問題外である。国政のすべて、産業、金融、教育、外交、その他すべて。こんな尨大な内容のものが、昭和十一年五月、六月、一夜のうちに出来ることは、あり得ない。昭和五年、永田が軍事課長に就任して以来、着々と極秘のうちに陸軍統制派によって策定された、その成果であるだろう。この「資料」は、闇の中に消えた統制派の陰謀の一端が奇跡のようにして明るみに出たのである。ここに、有志の注意を喚起したい。(了)


【「フリッツ・スプリングマイヤーのヘンリー・メイコウの質問に対する短い解答」考】

 2486回、2008(平成20)年07月18日

 フリッツ・スプリングマイヤーは、ヘンリー・メイコウの質問に対して、短い解答を、メイコウのウエブサイトに投稿して居る。この文章を日本語に翻訳して、週刊日本新聞のホームページに掲載することにした。獄中から観察して居ると、イルミナティに対する、人類の反撃、抵抗の言うに足りるようなものとしては生じて居ない!!と、スプリングマイヤーさんは言う。言うに足りるようなイルミナティに対する抵抗とは、どのようなものであり得るのか。そもそも、イルミナティとは何者か。そしてその支配とは、イルミナティに逆らい、タテ突いたので、イルミナティは、スプリングマイヤーさんを無実の罪で偽証によって、懲役九年半の刑を宣告した、と。スプリングマイヤーさんは、イルミナティの虎の尾を踏んだ、とも言へるであろう。

 イルミナティの虎の尾を踏むとはどう言うことか。それはイルミナティの「工作員に対する工作」である。つまり、イルミナティの工作員を、イルミナティから脱出させる工作である。イルミナティのマインドコントロールに呪縛された人々を、イルミナティのマインドコントロールから解放される如く、工作することである。更にその先にすすむと、イルミナティから脱出した人々が、イルミナティを告発し、イルミナティの真実を公然、曝露する如くに行動することを援助することである。確かに、こんな工作は、イルミナティの虎の尾を踏む行為に相当するであろう。スプリングマイヤーさんは、こうした工作をキリスト教徒の義務と考えて実行した。そしてその結果、彼は、世界とりわけ米国内でのイルミナティの秘密の内実をかなりの程度、掌握した。彼は、イルミナティは、米国内に約二百万人のマインドコントロールされた奴隷を創出したと述べて居る。二百万人とは尨大である。スプリングマイヤーさんは、イルミナティの陣営の内実を、世界中でもっとも深く、知って居る人々の中の一人である。或いは、さうした人々の中のトップかも知れない。だから、イルミナティは、無実の罪をでっち上げてスプリングマイヤーさんを牢獄に閉じ込めた。彼は、そのあと、現在まで獄中で成長した。と、筆者(太田)は、評価して居る。彼はどの方向へと成長したか。彼は、霊的な次元で、霊的世界で成長したのである。霊的と言うことは、目に見えないと言うことである。しかし、彼の霊的成長は、「悪霊」とは反対の方向への成長であることは確かだ。このことは、ヘンリー・メイコウあての彼の書簡に表現されて居り、読む心のある者には、明確に感受されるであろう。我々は、継続的に我々のウエブサイト上で、この問題を深化させて行くであろう。(了)


【「アイクの英国下院補欠選挙での三時間の選挙演説」考】
 2487回、2008(平成20)年07月19日

 二〇〇八年七月六日(日曜)の、アイクの英国下院補欠選挙(イングランド北端、ホーデン・ハルテンプライス)での三時間の選挙演説。これは、世界史的意味を有する大事件である、と「時事寸評」子は直観した。アイク本人も、そのように感じたのではなかろうか。どのような意味で、それは、「世界史的事件」であるか、または、世界史的事件の少なくとも兆し、少なくともその端初、と見なし得るのか。アイクはこの選挙演説に、「ビッグピクチャー」と言う表題をつけた。「ビッグピクチャー」とは何のことか。それは、世界情勢の全体像を開示する絵、のことである。五分や十分、或いは三十分でそれを語ることは出来ない。普通の選挙民相手の「選挙演説」は、五分か十分で、小さな小さなことを語るものである。それ以上の演説をしても「選挙民」は、聞きはしない。アイクは、三時間かけて、四百人の聴衆の前で、グローバルコンスピラシーの全体像について、大熱弁を振った。いかなる「選挙集会での演説」でも、そんなことは絶対に起こり得ない。しかし、七月六日、それは実際に生じたのである。アイクはそこで、「今や私は、孤立しては居ない!!」と述べた。それは本当だ。四百人の大集会の聴衆のみでない。この集会とアイクの演説のビデオが、間もなくグーグルビデオコーナーに公開されると、忽ちそれは全世界へ、視聴率は、ヒトケタ(一位から九位まで)。

 七月十日の投票日が過ぎれば、既にこの「選挙」そのものは「過去」のものである。しかし、七月十一日以降も、しばらくの間、グーグルのビデオコーナーでは、以前として、世界でヒトケタの視聴率であったと言う。英国でそれがヒトケタの上位、時に、一位!!であったのみでない。アイクのビッグピクチャーを描く大演説は、全世界で、尨大な数の人々の関心を惹き付けたのである。現代世界で、こんな力を有する思想家、ジャーナリスト、政治家、学者、知識人……などは、アイク一人である。アイク以外で、唯の一人も存在しない。

 しかし、日本ではどうか。日本で、アイクの英語の演説をグーグルで、又は、アイクのウエブサイトで視聴してまるごと完全に理解した人は、ゼロではなかろうか。完全にゼロと言い切ることも出来ないかも知れないが。我々は今、七月六日のアイク講演の文字化した英語テキストをもとに、少しずつ、日本語版を作り、それを順次、我々のアイク日本版ウエブサイト davidicke.jp に公開し始めている。それを完成させるためには、かなりの時間が、かかりそうであるが、彼は、英国人であり、この演説は、そしてイングランド北端の一選挙区の補欠選挙の集会でなされたものであるが、アイクのテーマは、全世界、全地球であり、敢えて言へば全宇宙的である。そう、確かに我々はひとつの世界史的事件が生じ、そしてそれが展開してゆくありさまを、目撃しつつあるのだ。(了)


【「鹿島昇」考】

 2488回、2008(平成20)年07月20日

 既報のとおり七月二十七日(日曜)午後二時横浜市上大岡霊園に集合して、(株)新国民出版社、日本義塾出版部主催の第一回鹿島fさんのお墓参りを行ないひます。京急線「上大岡」駅、地下鉄「上大岡駅」下車、一時半『東口』集合。上大岡霊園入り口まで、徒歩十分。(タクシーでワンメーター)です。京急線品川駅から快速で四つ目が上大岡駅です。地下鉄は、田園調布線あざみの駅から地下鉄線に乗り換えて、上大岡駅下車。上大岡駅下車、一時半『東口』集合のち移動。直接行かれる方は、午後二時、上大岡霊園入り口前の待合所(佐々木石材店)に集合です。ここで、献花用のお花などを求めますから、事前に花を持参されないように。お墓参りの予約申し込みは、日本義塾出版部にお願いします。(eメール、電話、はがきで)。こちらから案内状を郵送いたします。お墓参りのあと、午後三時から約一時間上大岡駅近辺の適当なお店で懇親会を開きます。

 鹿島昇さんが平成十三年(二〇〇一年)四月に逝去されて、今年は七年目です。筆者(太田)は、一九八〇年代から鹿島さんと親交あり、一九九〇年に「日本侵略興亡史」が新国民社から出るとすぐに、読み始め、何度も読み直しました。「裏切られた三人の天皇」(新国民社、一九九七年、増補版一九九九年)。この本によって、鹿島さんは、日本に始めて出現した本物の「歴史家」であることを証明した、と、筆者は評価して居ます。鹿島さんも述べておられるように日本の歴史家と自称している人々は、すべてニセモノである。日本には、「歴史家」など、唯の一人も居ない。ところがその後、鹿島さんは二〇〇一年四月逝去され、新国民社のその後の消息がわからない。「裏切られた三人の天皇」も市場に流通しないように成ってしまう。筆者は、昨平成十九年、苦心惨憺の末、故鹿島昇さんの奥さまと連絡を取ることが出来、そして、「新国民社」を継承した「新国民出版社」の代表を昨年七月から委任され「裏切られた三人の天皇」の第三版を出版することに成功しました。昨年十月には、「新国民出版社」の定款も改め、正式に筆者がその代表として法的手つづきも終り、その住所も筆者の住所に移行し、東販との取引きも改めて回復しました。このようにして、今、鹿島さん逝去の報を聞いてからずっと、気がかりに成って居た、お墓参りを有志の皆さんとご一緒に出来るように成りましたので、前記の通りご案内申し上げます。

  平成二十年七月吉日 (株)新国民出版社 日本義塾 代表太田龍

 【註】鹿島f著「裏切られた三人の天皇」(第三版、平成十九年八月刊)を購入する方法は、以下の三通りです。(1)全国各書店から東販を通じて版元から取り寄せてもらう。書店によっては、この本は絶版……などと称するところもあるでしょうが、これは明確に誤った情報ですから、書店の誤謬を訂正して下さい。(2)東京、神田神保町、書泉グランデ本館四階売り場に、常備しています。(3)日本義塾出版部にお申し込み下さい。通信販売いたします。


【アンドリュー・C・ヒッチコック著「ザ・シナゴーグ・オブ・サタン―ユダヤの世界支配の秘密の歴史」考】

 2489回、2008(平成20)年07月20日

 アンドリュー・C・ヒッチコック著「ザ・シナゴーグ・オブ・サタン―ユダヤの世界支配の秘密の歴史」(二〇〇六年、二〇〇七年)(二〇〇八年九月初旬、成甲書房から邦訳、出版予定) 一九八〇年の項。ここに、米国ジョージア州エルバート郡に「ジョージアガイドストーン」が建てられた、とある。この石に、十戒が彫られた。その第一項に、人類を自然との恒久的バランスを維持するために、五億人以下、とせよ≠ニあると言う。A・C・ヒッチコックは、このことは、六十億の世界人口の十分の九を削減することを意味する。と述べて居る。ちなみに一九八〇年、米国は、ブレジンスキー/カーター政権時代であった。筆者は、この事実(米国、ジョージア州エルバート郡の『ジョージアガイドストーン』第一項)を、A・C・ヒッチコックの本以外のところで見たことはない。この問題を調査することは、必要であろう。とりわけこの石碑の写真。(了)

【参照】The Georgia Guidestones http://www.radioliberty.com/stones.htm


【「小笠原孝次」考】
 2490回、2008(平成20)年07月21日

 小笠原孝次(一九〇三年=明治三十六年〜一九八二年=昭和五十七年)先生。小笠原孝次先生は、日本神道界、日本言霊学(ことたまのみち)の最高峰を極めたひとである。筆者は、小笠原先生の最晩年、ご逝去の二年ほど前に、二度、お会いして直接、教えて頂いたことがある。小笠原孝次先生の本質を以下の如く要約する。

 (1)主観的シャーマニズム時代。「シャマニズム」については、小笠原孝次著「言霊開眼」(昭和五十五年刊)、六十三頁以下「シャマニズム」の項参照。
 (2)敗戦直後。昭和二十一年元旦の昭和天皇の神性放棄宣言の結果、神武天皇を初代とするカムヤマト皇朝は消滅したとの境地に到達するまでの(敗戦後二十数年)時代。
 (3)言霊学(ことたまのみち)研鑽の時代。その最高の発展段階は著者最後の著作「言霊開眼」(昭和五十五年=一九八〇年)に公開されて居る。

 以上、三つの発展の段階を経た。

 小笠原孝次先生が逝去されたあと、その系統の継承者は存在しない。それは何故か。第2の段階が問題である。日本人、とりわけ、いはゆる保守派日本人、日本の神道界関係者は、敗戦後もずっと、明確に、昭和二十一年元旦を以て、神武天皇を初代とする「カムヤマト皇朝」は、自滅した。それは消滅した。それは断絶した。天皇は、存在しない。天皇と自称するものはニセモノである。と、確信を以て明言することが出来ない。ここに問題がある。小笠原先生は、敗戦後二十五年間の思想的苦闘を通じて、昭和三十五年前後、その境地に到達された。この第2段階をあいまいにし、それをなかったことにして、第3段階に進もうとしても、それはダメだ。小笠原説によれば、そもそも、日本の真実、日本の真面目は、高天原(たかあまのはら)時代である。神武天皇に始まる皇統(カムヤマトイワレヒコに始まる皇朝)、これはニセモノの日本であるに過ぎない、とされる。このことを明言しない者は、小笠原孝次先生の弟子、などではあり得ない。

 「世界維新への進発」(昭和五十年刊)。これは、昭和三十年代から昭和四十年代に至る、十数年に亘る小笠原先生の機関誌上の論説を集大成した、これは、今、どうやっても入手出来ないきはめて貴重な宝物である。いやしくも小笠原孝次先生の思想に近付こうとするものにとって必読の書である。我々は、そのコピー本を希望者、研究者に配布している(一冊四千円)。ところが、あるひとは「四千円」では予想を絶するほど高い、と言って、注文を取り止める、と言う。小笠原先生は、今の日本人のすべてにとって、価値はゼロであるだろう。否、ゼロどころかマイナス無限大であるかも知れない。筆者は、この状況が腐朽して腐臭を放つ現代日本では或る意味では歴史的必然であることを良く、理解して居る。筆者は、時機が来たら、「小笠原孝次先生著作全集」の編纂出版の企画を公表して日本民族有志の協力を呼びかけたいと念じて居るが、その時機はもう少し先と成るようである。(了)


【R・D・ウイリングの「マネー」考】

 2491回、2008(平成20)年07月22日

 R・D・ウイリングの「マネー」(二〇〇八年一月、五月)は、一見わずか、二百頁足らずの「小著」であるが、これを読み込んで行くにつれて、西洋史そして世界史のこれまでの全常識、全定説、全体系を根底からひっくり返す、驚愕すべき大著であることが分る。本書巻末の著者略歴によると、このひとは、大学で、商業を講義する教授であった。ニクソン政権に深く関与して居た、とあるから、七十才前後、と推定される。R・D・ウイリングは、現代米国史の二つの大事件の目撃者であった、と言う。その一つは、ウォルマート事件。もう一つは、ウォーターゲート事件。この二つの事件は、9/11以前に於けるこの百年の、最大の政治的ペテンであったと、著者は言う。本書は、この二つの大事件に遡ると。

 ウォーターゲート事件。 ニクソンは、実は、FRBの廃止と、米国通貨を国際金融寡頭権力から奪還せんとした。国際金融寡頭権力は、総力を挙げて反撃し、ウォーターゲート事件をでっち上げて、ニクソンを辞任に追い込んだのだ、と。もし、ニクソンが辞任を承諾しなければ、国際金融寡頭権力は、J・F・ケネディのように、ニクソンも暗殺したであろう、と。この大事件の真相を間近に見たウイリングは、それからずっと、この国際金融権力の正体を研究し続け、四十年後、本書を自費出版したと。そして、一人の友人が、本書を出版せんとしたところが、この友人は、ピストルで射殺され、犯人は不明のままであると。日本にも、多数の売文業者と売文業者たらんとする学者、作家、ジャーナリスト……が存在する。しかし、R・D・ウイリングのような学者の、このような著作は、売文業者の排出する無数のゴミのような本とは、根本的に異質である。この本は、一刻も早く、日本民族有志に紹介される必要があるだろう。(了)


【W・G・タープレイの「オバマ―ポストモダンクーデター」考】

 2492回、2008(平成20)年07月23日

 W・G・タープレイは、レンズ・コム、二〇〇八年七月二十日、ブレジンスキー/オバマ陣営が、既に、十一月初旬の米大統領選挙と総選挙(下院の全部と上院の一部)の結果が確定するのを待つことなしに、米国国家権力の中枢を掌握した、と言う論旨を詳細に展開した。我々は、W・G・タープレイサイドと相談して、その許可と版権が得られれば、全文(英文でA4、十頁)を日本語に翻訳して日本人有志に紹介したい。

 W・G・タープレイによれば、二〇〇八年五月から六月、七月上旬にかけて、米国の国家権力は「チェイニー/ネオコン」派から「ブレジンスキー/オバマ/三極委員会」派へと、移行した、と。それは単なる人脈の変化ではない。それは明確な政治路線、戦略戦術のきわめてドラスティックな変化であると。この論旨は、W・G・タープレイの新著「オバマ―ポストモダンクーデター」(二〇〇八年六月一日刊)の中に展開されて居る。

 この「オバマ……」の記述は、二〇〇八年三月、四月くらいまでのものである。この本が出版されたあと、米国の政治情勢はタープレイが予見した方向へ、決定的に進行した、と。ブレジンスキーの背後には、ロンドンがひそむ。タープレイが「ロンドン」と呼ぶ勢力は、ジョン・コールマン博士が、「三百人委員会」と定義し、クヌースが「シティの超世界帝国」とするもの、アイクが、イルミナティ世界権力と言ふ、それらの論者の指摘するものと重なる。「ロンドン」が世界権力の中心である、と言う論旨については、リンドン・ラルーシュ(EIR誌)、スプリングマイヤー  デス・グリフィン  マリンズその他、多数の欧米の研究者の一致した見方である。

 ブレジンスキーは、ロックフェラーと共に、三極委員会の共同創設者である。ブレジンスキーには、有能な三人の息子と娘があり、彼らは、それぞれ米国の権力中枢にポストを持ち、ブレジンスキーの路線を担っていると。日本人は、ブレジンスキーをどう見ているか。日本の一般大衆は、ブレジンスキーに無関心であり、無知である。日本のエリート層、知識層は、ブレジンスキーを、本心・内心では、「大嫌い」である。それは彼が、日本が「ジャパン・アズ・ナンバーワン」などと持ち上げられて居たその時代に、日本は「ひよわな国」であると言う本を出版したからである。「ひよわ」の英語の原語は、「フラジャイル」である。ここでブレジンスキーが「フラジャイル」と日本を評したとき、それは、英語の粘土の巨人、とほぼひとしい。日本語の表現では、「張子のトラ」、と成るであろう。「張子のトラ」は、英語では、「ペーパータイガー」である。「日本はペーパータイガーである」とは、身もフタもない。しかし、これは、ブレジンスキーの言う通りである。彼は、日本人に見えすいた外交辞令、お世辞を言うような立場ではない。従って、日本のエリート層、インテリ層は、当然のことながら、ブレジンスキーを本心では(あの野郎!!と)忌み嫌う。と言うわけで、タープレイの「オバマ/ブレジンスキー政権」又は、「ブレジンスキー/オバマ政権」と言う見方、分析、予測の著述は、日本のエリート層にとっては、心理的に非常に、イヤな本であるだろう。このような本が、素直に、今の日本で、出版されるかどうか保証の限りでない。(了)

 【註】「週刊日本新聞」20.8.4号に、タープレイの前出レンズコムの論文についての詳しい紹介と論評をして置いた。七月二十五日の日本義塾公開講義でもこのタープレイ論文について解説する予定である。


【フリッツ・スプリングマイヤーの現状紹介】

 2493回、2008(平成20)年07月24日

 五月三十日(金)、三十一日(土)二日間に亘って、我々の有志は、米国オレゴン州のシェルダン刑務所に囚人として収監されて居るフリッツ・スプリングマイヤーさんに、長時間、面会した。スプリングマイヤーさんが、筆者(太田)に伝言したことは、色々あるが、その中のもっとも緊急なことは、罰金の支払いの依頼である。スプリングマイヤーさんは、「銀行強盗共犯」と言ふ、全くでっち上げ、無実の罪によって、 懲役九年半。罰金一万七千ドル。と言う判決を言い渡されて、目下、服役中である。しかし、スプリングマイヤーさんには、収入もないし、資産もなく、一万七千ドルの罰金を支払うことが出来ない。これまで、彼は、ごく僅かな労役報酬を以て、少しずつ罰金支払いに充当して約四千ドルを支払ったが、あと、一万三千ドル、残っている。これを支払ってもらいたいとの私(太田)への依頼である。

 筆者は、この旨、六月下旬、週刊日本新聞を通じて、有志に協力を訴えると、殆んど即座に、二人の読者有志から、一万四千ドルに相当する寄付が寄せられた。スプリングマイヤーさんと手紙で相談した上で、彼の希望通り、我々は、七月、まず、一万ドルの銀行小切手をオレゴン州裁判所へ、スプリングマイヤー名義で郵送した。次に、罰金の正確な残額、二千九百七十二ドル(2972ドル)の二回目の銀行小切手を、同裁判所にまもなく郵送する。これで、一応、八月早々には、スプリングマイヤーさんの罰金は、支払ズミと成るわけである。しかし、これは、未だ、私たちのスプリングマイヤーさん救援活動の入り口である。

 我々は、政治犯ないし、より正確に言へば、思想犯罪人(イルミナティにとっての)、スプリングマイヤーさんに加えられた、こうした暴虐な弾圧に対して、欧米キリスト教徒、そして反陰謀運動グループが、スプリングマイヤーさん救援のために指一本、動かさなかったことを熟知して居る。これは一体何だ!!これは一体何を意味するのか!!まして、日本人一般大衆一億三千万人は、スプリングマイヤー救援など、およそ、無縁であるだろう。我々の「週刊日本新聞」読者のレベルは、驚嘆すべきほど高い。しかし、そんなことは、今の問題ではない。我々が、スプリングマイヤーさん救援のためにこれからなすべきことは多い。我々は、週刊日本新聞と日本義塾を主体として、そのために努力して行くであろう。以上、有志の皆さんに、簡単に現状を報告する。(了)


【W・G・タープレイ「ニセの旗の下でのテロリズムの歴史的変化」紹介】

 2494回、2008(平成20)年07月25日

 W・G・タープレイは、レンズコム rense.com 二〇〇八年七月二十二日に、Historical Changes In False Flag Terrorism What we need to know for 2008-2009と言う論説を書いた。日本語では、フォールス・フラッグ(ニセの旗)の下でのテロリズムに、歴史的変化が生じつつある。これからの2008―2009年に、我々が予知すべきこと。このタープレイの論説の要点を以下に記述する。

 (1)諜報機関は、政治的社会的過程を操作するために、ニセの旗(フォールス・フラッグ)の下でのテロリズム、又は、その他の隠密工作を実施する。
 (2)しかし、ニセの旗の下でのテロリズムは、一九九〇年代後半から、二〇〇一年九月十一日まで、及び二〇〇五年七月七日までに、一つの時代が終了した。
 (3)この時期は、主として、ビン・ラディン、アルカイダ、イスラムファシズム、イスラム原理主義への大衆の恐怖を利用した、ニセの旗の下でのテロリズムの時代であった。
 (4)新しい局面は、ロシア、中共、上海協力機構(SCD)を標的とする。
 (5)十九世紀前半、ブリテンは、マッチーニの過激派ナショナリズムのネットワークを利用して、彼らの敵を不安定化させた。
 (6)一八五〇年前後、テロリズムのための主要な物語は、国際アナーキスト運動であった。………………
 (7)今、ロシア、中共と上海協力機構が、米英帝国主義の主敵として登場しつつある情勢下で、ブレジンスキーがもっとも有力で有能な戦略家として登場した。
 (8)オバマは、ロックフェラー、三極委員会、ビルダーバーグ、国際銀行家一派の選んだ米国大統領の候補者である。
 (9)二〇〇八年は、世界の戦略的状況の、きわめて急速な変化の年であることを認識しなければならない、と。

 タープレイのこの評価は正しい。ここには、互いに、密接に関連する二つの領域が存在する。即ち、一つは、「米英NATOを統合した世界軍」の出現であり、もう一つは、NATO(米英ヨーロッパ)のファシスト独裁国家化の急速な進行である。アイクの七月六日の三時間の補欠選挙演説は、ここで必見である。この七月六日のアイク演説ビデオは、グーグルビデオコーナーに公開されて居る。その日本語版は、少しずつアイク日本版ウエブサイト davidicke.jp に公開されて居る。それは同時にユーチューブにも投稿されて居る。八月、九月中には、完成するであろう。

 アイク七月六日講演ビデオは、グーグルビデオコーナーで、英国ではずっと一位、又はヒトケタ上位、全世界では、ヒトケタから今は二十位前後。つまり今や、アイクのこの演説は、全世界で、一千万人単位の人々によって、視聴されて居ると推定され、反イルミナティ陣営としては、前代未聞の大成功である。我々は、このアイク 08/7/6 演説ビデオの日本語版を九月頃までに完成させることを希望して居るが、それが、完成されたのち、数万単位、ひょっとしたら十万人単位の日本人(これは、日本国内居住の日本人のみならず、世界中の色々な国々に居住する日本人を含む)によって、真剣に視聴され検証されることを期待して居る。タープレイの近著(オバマ―ポストモダンクーデター)と、アイクのこの選挙演説のビデオ(もちろん、毎週のニューズレター)をまともに研究し、考察する、史上全く新しいタイプの日本人が、何千人何万人と、出現する可能性も存在する。(了)


【ウエブスター・G・タープレイ「9/11の綜合的テロ―メイド・イン・USA」紹介】
 2495回、2008(平成20)年07月26日

 八月末のデンバーでの米国民主党大会は、一ヵ月後に迫っている。この大会で、オバマが、正式に民主党の大統領候補として指名されるであろう。オバマの指名受諾演説のために、オバマ陣営は、大量動員を計画している、と言う。九月上旬に共和党がマケインを大統領候補として指名する。二ヶ月間の大統領選挙運動のあと、十一月上旬に、次期米国大統領が選出され、二〇〇九年一月下旬、新しい大統領が就任すると同時に、米国上院下院の新しい議席も確定する。この米国の選挙戦と、米国の政権交代について、日本のマスコミは、尨大な報道論評解説を日本人に注入するであろう。しかし、あらかじめ、これらの日本の体制内マスコミの発信する情報は、すべて「ゴミ」以外の何物でもない、と。そのことを明確に認識して置く必要がある。

 当「時事寸評」子の評価するところでは、現在進行中の米国大統領選挙戦について、もっとも的確に情勢を分析して居る、著述家は、ウエブスター・G・タープレイ(一九四六年生れ)である。W・G・タープレイは一九八〇年代から、リンドン・ラルーシュの「EIR」誌に、時々寄稿して居た。彼のこれまでの主著、と言はれる著作は、 9/11 Synthetic Terror; Made in USA(9/11の綜合的テロ―メイド・イン・USA)である。五百十二頁の大著。二〇〇五年刊。

 この本については、もっとも初期に9/11真相曝露を報じたドイツのアンドレアス・フォン・ビューローが、次のように評して居る。「すばらしく見事に卓越した著作。読み始めたら止まらない。ウエブスターは(9/11の演出者たちに対する)壊滅的な判決を下している。 おめでとう! 私は『9/11の綜合的テロ』を心から推薦する」(アンドレアス・ビューロー、もとドイツ国防テクノロジー大臣)。

 この9/11についての大著も、いずれ、日本民族有志への紹介を視野に入れる必要があるだろう。タープレイの最初の著作は、一九七八年に出版された、「イタリー赤い旅団」である。タープレイは、レンズ・コム(ウエブサイト)、その他多くの放送、ウエブサイトなどに出演して居り、米国の反イルミナティ反陰謀陣営では、良く知られた思想家、著述家、であるが、残念ながら、我々はこれまで、日本人有志にその著述家論を紹介する機会を持ち得なかった。彼の新著「オバマ―ポストモダンクーデター」(二〇〇八年六月刊)の出現を契機として、今後、精力的にタープレイの紹介に取り組みたい。(了)


【デーヴィット・アイクのニューズレター「アフリカに対する新しい征服......」、「......そして全世界の(征服)」紹介】

 2496回、2008(平成20)年07月27日

 デーヴィット・アイクの英文週刊ニューズレター、二〇〇八年七月二十七日。
「アフリカに対する新しい征服......」「......そして全世界の(征服)」この号は、 二、三日中に邦訳されて、アイク日本語版 davidicke.jpのウェブサイトに公開されるであろう。ここでは、その内容を紹介すると供に、日本人の理解にとって必要な若干の補足的説明と論評を行うこととする。

 イルミナティのアフリカ大陸侵略と征服は、三つの段階、三つの局面を経過して居る、とアイクは言う。即ち、第一の段階は、十五世紀末に始まるヨーロッパ白人による植民地支配である。かくして、二十世紀前半までに、アフリカ大陸はほぼ完全にヨーロッパ白人帝国主義列強によって分割占領植民地化された。第二の段階は、第二次世界大戦終戦後。この次期にイルミナティはアフリカの植民地を「独立」させた、かくして、アフリカには、何十もの「独立国」が出現した、しかし、この「独立」はぺテンである、独立国と言うかたちでのイルミナティのより強力且つ有効なアフリカ征服が進行した。第三の段階は、ごく最近、開始された。それはイルミナティの手先としての中共をしてアフリカを征服せしめる、と言う。

 アイク曰く。中共は、何億人単位の中国人をアフリカ大陸に移住させる、計画である、と。この中国人は、イルミナティの手先として、アフリカに送り込まれる。そしてこうした、莫大な数の中国人は、ヨーロッパ白人の植民地主義者には決して出来なかったほどにアフリカ大陸の歴史的伝統と生態学的豊かさを、根底的に壊滅させることが出来る、と。アイクのこの指摘は正しい。イルミナティは中共を使って、アフリカのみならず、全世界の征服を深化させようとしている、と。アイクは、現在の世界の反陰謀論グループ、反陰謀研究者の中に存在する、中共に対する誤まった見方を批判する。
 
 ここでの「誤まった見方」は、概略、次の如く整理出来る。

 (1)中共は欧米西洋イルミナティ陣営と戦って居る、と評価する見方。
 (2)中共は、西洋イルミナティのライバルとしての独立的な新興帝国主義勢力である、とする見方。
 (3)中共は反民主主義的独裁勢力であるとして、西洋的価値観にもとづいて批判する見方。

 その他各種の誤まった傾向が存在するであろう。

 日本人には、有力な反中共的傾向が存在する。しかし、この日本人の中共批判は、イルミナティのコマとして踊らされて居る人々の中共批判であることに、気付かなければならない。中共の支配下で、中国人は、ますます深刻に「マネー」に取りつかれて行く。この「マネー」は、言うまでもなく、R・D・ウイリングの「マネー - 第十二番目の究極の宗教としての宗教」に説明されて居る如く悪魔神としてのマネー、である。(了)


【マリンズ著、林伍平訳「民間が所有する中央銀行」、クヌース著「シティの帝国」紹介】

 2497回、2008(平成20)年07月28日

 マリンズ著、林伍平訳「民間が所有する中央銀行」(平成七年、初版、面影橋出版)は、この四月以来在庫切れと成って居たところ、面影橋出版の再起第一弾として、七月二十五日、第二刷が上梓された。定価三千二百円+税(百六十円)合計三千三百六十円。本書を入手する方法は、以下の四通り。

 (1)全国書店に、注文して、取り寄せること。事情を知らない書店は、「この本は絶版です」などと、断言するかもしれない。ああそうですか。と引き下がってはいけない。「版元から、七月二十五日に再版されました!!」「東販、日版を通じて取り寄せてください!!」と、根気よく、熱心に話して下さい!!
 (2)東京神田神保町の書泉グランデ四階に、本書は常備してあります。
 (3)版元に直接注文すること。
    面影橋出版
    〒112−0012
    東京都文京区大塚 四-五一-三-三B
    電話 〇三(三九四三)三四〇〇

 (4)前記のいずれの方法も不具合の場合には、日本義塾出版部でも取り扱います。申し込みは、eメール(注文フォーム)、電話、はがき一冊三千円に割引き、送料三百四十円、計三千三百四十円

 本書はFRBの陰謀についての古典的著作ナンバーワンである。平成七年(一九九五年)に、本書の邦訳本が出版されて、十三年と言う長い年月が経過したが、日本の状況は、本書の視点から見て、ますます悪化の一途を辿っている、と判断しなければならない。本書の百五十五頁以下に、ウィリアム・G・カーの古典的著作「ポーンズ・イン・ザ・ゲーム」(これは『ゲームの人質』と翻訳してあるが、これは適切でない。『ポーンズ』はこの場合、『人質』ではない。ここは、『将棋の駒』の意味であろう)から、一七七三年、ロスチャイルドが主宰したフランクフルト会議についての記述が引用されて居る。本書邦訳が出版されたときには、W・G・カーのこの古典は、日本では全く知られていなかったが、その十年後、成甲書房から、ウィリアム・G・カー著、太田龍監訳「闇の世界史」(2005年1月)として邦訳が刊行されて居り、日本人は、その気があれば、日本語で全文を読むことが出来る。

 一七七三年のフランクフルト会議を主導したとき、初代ロスチャイルドは、「若干 三〇歳」とあるが、これは「弱冠 三〇歳」の見っともない誤訳である。本書にはこのレベルの誤植、誤訳がかなり存在するが、あいにく、今回の再版(第二刷)は、これらを訂正する余裕がなかったようでもとのままの再版である。ここでの「弱冠 三十歳」の初代ロスチャイルドの大演説(世界革命行動計画)は、「シオン長老の議定書」に匹敵する特A級の重要文書であるが、マリンズ著では、W・G・カーの原書を完全なかたちで引用して居ない。更に、マリンズ著、百五十九頁に、クヌース著「シティの帝国」の短い引用がある。この「シティーの帝国」も、古典中の古典である。これは、太田龍監訳のコピー本として、日本義塾出版部が、二年前に刊行した。マリンズの本書を引用しない、現代日本のすべての経済学者、エコノミスト、ジャーナリスト、評論家、官僚、政治家など、これらすべて、イルミナティのエージェント、国賊として、先発弾劾されなければならない。(了)


【「マネー宗教、究極の宗教として のマネー、モロク神を崇拝するカルト教、経済的スピリット」考】
 2498回、2008(平成20)年07月29日

 R・D・ウイリングの「マネー-第十二番目の究極の宗教」を読み進めて 行くと、日本人にとって、一つの根本的な大問題が浮上して来る。ここで展開されて居るやうなものとしてのマネー宗教、究極の宗教として のマネー、モロク神を崇拝するカルト教、経済的スピリット...... このような宗教が日本に侵入したのは何時のことか、と言う問題が。ザビエルと共に、それは日本に入って来た。 と、説明することは出来るであろう。それでは、中国に入ってきたのは何時頃か。宋朝以前に侵入し、宋朝に於て、それは確固として根を張った、 と一応、見ておく事が出来る。宋朝は、日本では、平安時代から鎌倉時代初期に当る。ペリー米艦隊来襲(一八五三年)から、横浜開港(一八五八年)まで、 僅か、五年である。今年は、横浜開港百五十年(一八五八年〜二〇〇八年)だそうである。横浜開港は、イルミナティサタニスト世界権力が日本をマネー宗教、 モロク教の檻の中に入れることに成功したことを意味するであろう。長崎と横浜。 この二点を抑えられたことによって、日本は、すっぽりとイルミナティの 檻の中に収監されたのである。そして、長崎と横浜から、滔滔(とうとう)と、マネー教が入って来る。忽ちそのサタニズムイデオロギーは、日本全土に浸透した、 と言うことであろう。しかし、ザビエル以来、三百余年に亘って、ひたひたとそのサタニズム イデオロギーは、日本を毒化して居た、のである。だからこそ、開国(一八五四年)と共に、そのイデオロギーは一挙に 日本を征服し得たのだ。ここに現代日本の根本問題が存在する。(了)


【「オバマの背後のブレジンスキー戦略」考】

 2499回、2008(平成20)年07月30日

 日本のマスコミ上では、毎日のやうにアメリカの大統領選挙戦についての報道がなされて居る。しかし、筆者の知る限り、オバマの背後のブレジンスキーについて、言及する記事はひとつもない。ネオコン一派は、シリア、イランを叩け!! と言ふ。しかし、ブレジンスキーは、ネオコンに反論する。シリアとイランをうまく誘導してロシアと戦はせよ、と。中共をしてロシアと衝突させよ、と。ブレジンスキー/オバマは、ヨーロッパと中共をロシアと衝突させるべく行動する。ブレジンスキー/オバマの当面の軍事外交戦略の最優先議題は、パキスタンである。パキスタンの北部には、アフガニスタンに基地を置く、イスラム原理主義武装ゲリラ組織も滲透して居る。つまり、アフガニスタンとパキスタンに、一体化したイスラム原理主義の勢力が存在し、ブレジンスキーは、カーター政権時代の最後、この勢力を育成して、その力を旧ソ連の弱体化、不安定化のために利用した。ブレジンスキー/オバマ陣営に、アフガニスタン、パキスタンのみならず、シリア、イランのイスラム原理主義勢力を強化して、彼らの攻撃をロシアに向けるのである。要するに、ロシアに対する攻撃のオーケストラを上演するわけである。中共も、この反ロシア包囲網に動員されなければならない、と。

 明らかに、イルミナティは、イスラエル第一主義的な中東に固定されたネオコン/チェイニー/ブッシュ政権の戦略から、ロシアを主要攻撃方向とするブレジンスキー/オバマの戦略に移行するのである。このことを隠蔽する一切の米国大統領選挙戦報道を克服しなければならない。イルミナティのこの戦略路線の行き着く先は、ロシアと米英の「核対決」と成るであろう。この「核対決」とは、まさしく、ロシアと米国の核ミサイルの撃ち合い、である。そして、米英(イルミナティ三百人委員会)は、この核対決の一つのもっとも劇的な局面は、イスラエルがイランに核ミサイルを発射する、そして、ロシアが、イスラエルを核ミサイル攻撃によって殲滅させる。と成るであろう。

 つまり、イルミナティは、ナチス・ドイツによるユダヤ人ホロコーストを人工的に演出した如く、ロシアによるイスラエルホロコーストを演出させて、ロシアは核によるイスラエルホロコーストを敢えてした!!と言うレッテルを貼り付けるつもりであろう。つまり、イルミナティは、イスラエルを犠牲にする作戦である。ジョン・コールマン博士はこの問題も、「第三次世界大戦」についての著作の中で詳しく論じて居る。(了)


【「大澤真幸(京都大学大学院教授)」考】

 2500回、2008(平成20)年07月31日

 大澤真幸(京都大学大学院教授)と言う学者が、最近の東京新聞に 寄稿した論文の中で、資本主義が危機に陥っても社会主義がそれに取って代わるような状況に ならないのは何故か。それを問題とした。この人の解答は、 資本主義は普遍性があるが、社会主義には、資本主義に匹敵する、またはそれを超える普遍性がない。そのために、資本主義が行き詰まっても、資本主義が社会主義に交代する、 とはならないのだ、と。このひとは、 「京都大学大学院」の「教授」だそうである。しかし、端的に言って、この人は、「白痴」にひとしい。こんな「白痴」の「教授」に教えられる「学生」は、白痴の二乗、三乗に 下落して行くしかない。

 「資本主義」はなんとなく生れたのか。そんなことはあり得ない。資本主義の源泉は、R・D・ウイリングが言うところの 「宗教としてのマネー」である。大澤と言ふ、自称「教授」、実は単なる「白痴」。このひとが、「資本主義の普遍性」と称する現象の実体性は、「マネー」 である。しかし、何が「マネー」に普遍性を与えて居るのだろうか。それは、ウイリングの言うところの「究極の宗教としてのマネー」、  マネーの宗教性、である。マネーは「究極の宗教」であるとウイリングは言う。キリスト教も、イスラムもその他いかなる大中小の宗教イデオロギー、 宗教教団組織なども、すべて、限定的である。それらは普遍性は持たない。しかし、究極の宗教としてのマネーは、 普遍的である、とウイリングは言う。

 
十五、六世紀以降、 西洋に生れた多くの社会主義、共産主義イデオロギーは、マネーの問題を取り上げなかったか? いやそんなことはない。西洋に生れたイルミナティのエージェント、正真正銘のサタニスト、 マルクス、エンゲルス、レーニン以前の社会主義、共産主義思想の中 の或るものは、「マネーの廃絶」を打ち出した。それではこの話は、結局どんな結果になったのか。彼らは、イルミナティによって用意された迷宮に入り込むのである。 又は、迷宮へと誘導されたのである。ここで、我々は、ユースタス・マリンズ著「民間が所有する中央銀行 (英文原著、FRBの秘密)」(面影橋出版)を、そして更に、ザルレンガ著「失はれたマネーの科学」(未邦訳)を、更に、R・D・ウイリング著 「マネー-第十二番目の究極の宗教」(二〇〇八年一月、五月)を、参照しなければならない。大澤某、 これは単なる白痴と言うのみでない。この種の自称「学者」は、 意識するにせよ、しないにせよ、どちらにしてもイルミナティの  エージェントの役割を果して居ることを、明確に認識しなければ ならない。 (了)






(私論.私見)