2008.06

 (最新見直し2011.02.17日)

 (れんだいこのショートメッセージ)
 ここで、太田龍・氏の時事寸評2008.6月分を確認しておく。れんだいこ文法、作法に基づき編集替えしております。

 2011.02.17日 れんだいこ拝


【ベンジャミン・フルフォード考】
 2439回、2008(平成20)年06月01日

 昨日ベンジャミン・フルフォードさんのウェブサイトで公開案内されて居るように六月二十八日(土)夜、18:30~21:00まで、「イルミナティによる世界支配が終わったら世界はどう変わるか? 今後の日本の展望について」と言うテーマで、フルフォードさんと筆者(太田)の講演会が開催される。これは、今の日本の状況の中でビッグニュース!!であるだろう。フルフォードさんと、私は、昨年夏、対談し、十一月に、その対談が「間もなく日本が世界を救います」(成甲書房)と言うタイトルで公刊されて居る。

 カナダ生まれのフルフォードさんは裏表がないひとである。日本語で出て居る多数の著作の中で、フルフォードさんの歩みは、一目瞭然、すべて公開されて居る。このひとも、「出処進退」がきわめて明瞭である。こんな人物は、今の日本ではきわめて少ない。フルフォードさんは、二十年以上、日本と深い縁があり、そして、遂に昨年、彼は日本国籍を得た。つまり、今や、日本人、なのである。日本人フルフォードさんは、明治維新以来の革命が日本には必要だと言われる。「追い詰められたイルミナティ(欧米結社)」。「イルミナティの200年続いた世界支配は終わる」か。大胆な発言である。六月二十八日夜の講演会の要領は以下の通り。

 【ベンジャミン・フルフォードVS太田龍 講演会】

 ◎テーマ イルミナティによる世界支配が終わったら世界はどう変わるか?今後の日本の展望について

 ◎構成 講演 ベンジャミン・フルフォード
      講演 太田 龍
      対談 ベンジャミン・フルフォード VS 太田 龍
      質疑応答

 ◎日時 2008年6月28日(土)18:30~21:00(受付は18:10から)
 ◎場所 新橋区民会館 4F(東京都渋谷区恵比寿1の27の10)
 ◎道順 JR山手線恵比寿駅(東口)徒歩8分 東京メトロ日比谷線恵比寿駅徒歩10分
 ◎費用 3000円
 ◎申し込みは、Benjaminoffice88@gmail.com
 ◎お問い合わせはベンジャミン・フルフォード事務所 Benjaminoffice88@gmail.com

 【以下転載】
 
 ◎BenjaminFulford http://benjaminfulford.typepad.com/  05/31/2008

  6月28日(土)ベンジャミン・フルフォード VS 太田龍 講演会のお知らせ

 ここ最近世界の情勢が激変してきています。アメリカ経済が崩壊し、石油・米ドルによる支配が衰えていく中、UNASUR(南米諸国連合)の発足、上海協力機構やBRICSの発展、また水面下においても反イルミナティ勢力は力を増してきています。日本では年金問題や後期高齢者医療問題、止まらない政界スキャンダルや汚職事件、どう考えても異常な事態です。政界再編による明治維新以来の革命が必要かもしれない。

 追い詰められたイルミナティ(欧米結社)はこの先どういう行動にでるか? ブッシュ以降の彼らの戦略とは?オバマ大統領候補の真の正体とは? 200年続いたイルミナティによる支配が終わったら、世界はどう変わっていくか? 日本はアメリカから独立できるのか?

 イルミナティについて長年にわたり研究・分析を続け、日本の歴史の中で比類なき現代超一級の〝思想挌闘家〝と評される太田龍氏と、世界の結社や内部告発者から最新の情報を収集し続けるベンジャミン・フルフォードが「今後の世界の展望について」大胆予測をします。


【「長谷川慶太郎、渡部昇一」考】
 2440回、2008(平成20)年06月02日

 ビルダーバーグ(と言ふことは、三百人委員会)の中枢的人物、キッシンジャーは、二、三年前、石油(原油)一バレル百五十ドルに成るだろう。と発言した。と、筆者は、時事寸評、週刊日本新聞で報じた。その頃、石油は、一バレル六十ドル前後で上下して居た、と記憶して居る。その当時、長谷川慶太郎と言う経済評論家は、石油価格問題について何と言っていたか。このひとは、アメリカの世界支配は絶対である。従って、アメリカは、石油市場も完全支配している、何の問題もない!!石油は四十ドルのレベルに落ち付く。などと言った趣旨のことを明言して居たことを記憶して居る。

 長谷川慶太郎と言ふ人物は、何十年もの間、日本の経済問題で「最高権威」として、日本のマスコミ界に君臨していた。今、世界の石油(原油)は、一バレル四十ドルに落ち付いたか?否、石油は、一バレル百三十ドル、そして、百五十ドルへ。普通であれば、長谷川慶太郎氏は、恥かしくて人前に出ることも出来ないであろう。ビルダーバーグは、今、一バレル二百ドルと言って居る。これはイルミナティ三百人委員会世界権力の決定を表現して居る。一バレル二百ドルでどうなるか。既に、日本では、畜産農家が破産し始めており、小さな規模の遠洋漁業が立ち行かない。二百ドルでどうなるか。この状況は、イルミナティ世界権力の演出である。

 日本の体制的言論界の最高峰の如き、渡部昇一。この人物は数年前、ユダヤアメリカは、世界の幕府である。そしてこのユダヤアメリカ幕府の世界支配は五百年つづく!!などと広言したことを記憶して居る。アメリカは決定的に没落させられつつある。渡部昇一と言う、日本言論界の頂点に位置する、この人物を、その言論の致命的誤謬が天下に明らかになった今も、明確に批判し、告発する意見は、日本のマスコミ界には絶対に出て来ない。二十一世紀前半の、イルミナティサタニスト世界権力の中心的アジェンダは、コールマン博士著「300人委員会」が記述して居るが如く地球人口の八割殺処分である。ここに、現出しつつある諸問題については、七月二十五日(金)夜の日本義塾で講義する。 (了)

 【案内】 日本義塾七月公開講座
 
 ◎日 時 平成二十年七月二十五日(金)午後六時半~九時(六時開場)
 ◎会 場 文京シビックセンター 四階シルバーホール(四階B会議室のトナリの部屋)
 ◎講 師 太田 龍
 ◎演 題 ジョン・コールマン博士著、太田龍監訳「新版 300人委員会」(上下二巻、約七百二十頁)成甲書房、七月初め公刊予定、の解説 オバマ「大統領」の政権を推進する三百人委員会世界権力のアジェンダについての説明。
 ◎資料代 千円
 ◎予約申し込み、問い合わせは、eメール、電話、はがきで、日本義塾出版部へ

 【参考文献】ジョン・コールマン著、太田龍監訳「新版300人委員会」(上下二巻、約七百二十頁)定価、各一八〇〇円プラス税。上下二巻一セット、三千六百円プラス税。成甲書房刊。七月初め全国書店で発売予定。日本義塾出版部でも予約受け付けます。


【「あの戦争になぜ負けたのか」考】

 2441回、2008(平成20)年06月03日

 月刊「文藝春秋」二〇〇五年十一月号。のちに、文春新書「あの戦争になぜ負けたのか」(2006年5月刊)、第一部所収。これは、以下の六名による座談会である。
 (1)半藤一利
 (2)保阪正康
 (3)中西輝政(京大教授)
 (4)戸高一成
 (5)福田和也
 (6)加藤陽子(東大助教授)

 前掲書、九十一頁以下、
 【半藤】私は昭和十一年の二・二六事件以降、中央の陸軍将官のレベルがガタンと落ちたと思っています。統制派と皇道派の争いの結果、二・二六事件の首謀側として皇道派の軍人が中央からはじき出されてしまいました。事件後に[陸軍に]残ったのは二流将官ばかりで、明らかに能力的に落ちる人が多い。……・・・・・・・・・・・・・・・
 【保阪】二・二六事件後、「皇道派ないしその系列の者は、東京から何キロ内には絶対に入れない」といわれましたね。こういった粛軍人事も、全体として陸軍人事に歪みを引き起こしました。
 【半藤】たとえば、スエーデンに赴任した小野寺信大佐は皇道派でしたが、実に優秀でした。彼は、スエーデンで懸命にヨーロッパの情勢判断を行なって日本に的確な情報を送っている。・・・・・・・・・・・・・・・
 【中西】実は、皇道派の軍人のその後を見ていくと、よき情報将校になっていたり、戦場でも戦士としては、すぐれた軍人が多かった。山下奉文がその代表格です。
 【半藤】柳川平助もそうです。
 【加藤】皇道派のリーダー格だった荒木貞夫に対しては、ソビエトに対して、「竹槍で戦うのだ」などと言ったとかで彼を軽蔑する空気がありました。しかし、小畑敏四郎など荒木周辺の皇道派系の軍人たちの思想を洗っていくと、武力戦だけが戦争だと考えていない部分で、真の意味での総力戦がわかっていたのではないかとも思います。それこそイスラム教勢力の活用、宗教や思想の利用といったところにまで、目配りをしていました。皇道派系の軍人のある意味での柔軟さがよくわかります。
 【中西】逆に統制派的志向に傾き始めると、それまでは、幅広い能力のある軍人だったのに、戦士としての質が急速に低下しているように思います。……」。以下省略。

 ここのところはきわめて重要である。しかし、実は、「文藝春秋」二〇〇五年十一月号を読んだとき、この部分は、読み落として居り、全く印象にも残っていない。最近、山口富永先生に指摘されて、気付き、そしてこの座談会が、後日、文春新書版に収録されたことも、知らなかった。つまり、その頃の筆者には、「皇道派」についての正しい知識と適切な関心が、ゼロに近かったのだ、はなはだお粗末な次第である。私のこの無知は、恐らくは「統制派」的言論思想に洗脳された現代日本人に、共通するところのものであろう。しかし、
 この一月下旬、山口富永先生の存在を知り、その指導を受けて、
◯ 山口富永著「昭和史の真相」
  山口富永著「二・二六事件の偽史を撃つ」
  真崎勝次著「亡国の回想」
  真崎勝次著「隠された真相」

 など、一連の文献を入手して熟読した現在、前記座談会での、半藤、保阪、中西、加藤などの人々の論、こんなものは幼稚園児以下!!であることを、すぐに私は了解した。 単に、幼稚、と言うのみでない。「二・二六事件の首謀側としての皇道派の軍人」(半藤)と言う規定。これは、売国奴!!以外の何物でもない。陸軍統制派のデマゴギーそのものであることを知らなければならない。(了)


【「デーヴィッド・アイク ニューズレター日本語版」考】

 24428回、2008(平成20)年06月04日

 「デーヴィッド・アイク ニューズレター日本語版」第三号(2008年6月号) 発刊、二〇〇八年六月五日、B5、三十五頁。

 [目次]
  ◎二〇〇八年五月四日号。そうだ、やつらはそこに存在する。 やつらの路線を維持するために「世界統治」が必要だと……
  ◎二〇〇八年五月十一日号 暗黒の目玉をした人間は、何者なのか?
  ◎二〇〇五年十一月二十六日号 彼らは子供たちを狙っている!
  ◎二〇〇六年一月二十八日号 自力で考えることができる子供はいないか……子供の心を捜査する
  ◎二〇〇七年十一月十八日号 UFOは本物だけど……なぜ今なのか。
 
 定価 一冊 五百円、送料クロネコメール便 八十円。定期購読 一年分(十二回分)六千九百六十円(送料含む)。十回分 五千八百円(送料含む)。発行所  日本義塾出版部。〒112-0001 東京都文京区白山5-35-12。郵便振替 00160―6―594323 日本義塾出版部。発行日  平成二〇年(二〇〇八年)六月五日。

 この「月刊 アイク日本語版」も、四月五日創刊されてから五月号、六月号と三号目と成った。これは、デーヴィッド・アイク日本語版のウェブサイトに公開されたものを活字に収録したものである。既に、説明したように、インターネット上に公開したものを活字にして再発行することの意味を、我々は次のように位置付けて居る。
 (1)そもそも、週刊日本新聞の読者には、インターネットを利用しない、一定の層の人々が存在する。この人々には、こうしたかたちでの活字版は必要不可欠である。
 (2)インターネットで、アイク日本語版を見る人々も、毎日そのニューズレターを毎回ウェブサイト上で必ず読み、なお且つそのあと、プリントし、そしてそのプリントしたものをずっ と、継続的に保存して、利用することも、そんな空気もない。こうした人々には、月刊の活字本は役に立つであろう。
 (3)最後にアイクのこの週刊ニューズレターの日本語版は、このようなかたちで保存し、常に読み直し、参照し、思索を深めて行くべき、価値があるだろう、と我々は見て居る。

 本号(二〇〇八年六月号)には、「スーパークラス」と言う、デーヴィッド・ロスコップ(『ニューズウィーク日本版』では、『ラスコフ』と表記される)の近著についてのアイクの批評(2005.5.4)の邦訳が掲載される。これは、単なる「書評」、と言うものではない。アイクのこの批評を、しっかりと読み込むと、我々は、「玉」と「石」を区別する思考法、「クソ」と「ミソ」を瞬間的に見分けるカン。「意図的なイルミナティのペテンと騙し的言論を見破る精神力をいかにして身に着けるべきか」、と言ったことを知るであろう。アイクの文章、言説、ことばを、一度、ナナメに読み、又はちょっと眺めてそれで終わり、としてはならない、と我々は考えている。(了)


【「サイレント・ウェポン」考】
 2443回、2008(平成20)年06月05日

デーヴィッド・アイク週刊英文ニューズレター、二〇〇七年七月一日

  THE TOTALITARIAN TIPTOE ...
  ... QUIET OR THEY MIGHT WAKE UP ...
  (全体主義的独裁体制への忍び足での接近……静かに!!
  音を立てると彼らは気付くおそれあり!!……と)

 これは重要な論説である。アイク日本版ウェブサイトに翻訳して公開する必要がある。この英文記事の最初に、ふくろうの絵があり、そして、Shhhhh と表記されて居る。 シ――――――――と言うわけである。TIPTOE、とは、忍び足、音を立てないように、こっそりと近付くこと。イルミナティは、彼らの究極目標、世界人間牧場、世界監獄国家の構築。その目標に到達する彼らの主要な戦争のスタイルは、TOTALITARIAN TIPTOE だと言う。これは、その通り。

 今、日本民族有志が、気付くべき事項のトップは、このことである。イルミナティにとって、肝心かなめのアジェンダ(政治目標)は、絶対に、「彼ら」(一般大衆)に気付かれてはならない、と。絶対に、知られてはならない、と。この問題については、「沈黙の兵器」(サイレント・ウェポン)が、必須参照文献の第一位にある。この極秘文書は、データハウスから、日本語訳本(及び解説)が出て居る。

 この「サイレント・ウェポン」は、一九七〇年代、偶然、一般市民の手に入り、そしてそのコピー版が反NWO陣営の有志、研究者の間に流布されて居る。ジョン・コールマン博士の調査によれば、実は、この文書は、タヴィストック研究所の多数の極秘文書の中の一冊だと言う。(了)

【参考文献】太田龍著「沈黙の兵器(付録、『沈黙の兵器』日本語訳)」データハウス定価、千三百円プラス送料(ゆうメール) 日本義塾出版部に在庫あり、お申し込みは、eメール(注文フォーム)電話、はがきで日本義塾出版部へ。
 


【「ビルダーバーグ総会」考】
 2444回、2008(平成20)年06月06日

 三月下旬以降、アメリカに特派されて活動中の、週刊日本新聞の大山恵喜記者は、六月四日以降、アメリカン・フリープレス紙のJ・P・タッカー記者と共に、ビルダーバーグ年次総会を取材中である。タッカー記者と、大山記者の宿泊するホテルは、ビルダーバーグ総会の開催されるホテルの直近に位置し、アメリカン・フリープレス紙、及び、全世界の反NWO、反グローバリズム陣営のジャーナリスト、研究者たちのセンターのような役割を果たしている、と。

 これらの反NWO系のジャーナリスト五十人くらいがビルダーバーグ総会の開催されるホテル前で、デモをして居るところです。と、大山記者は六日朝(日本時間。米国時間は五日夜)、電話連絡をして来た。六月六日、アメリカン・フリープレス紙のウエブサイトは、J・P・タッカー記者の、「ビルダーバーグの秘密が漏れて来る」と言う記事が掲載された。この英文記事を当「時事寸評」に掲載するが、まず、ここでその内容を要約して置く。ビルダーバーグの有名な大物たちは、バージニア州シャンティリーの「ウェストフィールドマリオット」に続々と入って来る。ビルダーバーグで彼らは、石油の価格、住宅金融の危機、食糧危機、イラクの戦争からどのように利益を得るかなどを議論するであろう。国際的犯罪的陰謀閥の指導者たちが、到着する。デーヴィッド・ロックフェラー、  そしてその従僕たるヘンリー・キッシンジャー ピーター・サザーランド(ゴールドマン・サックス・インターナショナルの議長)その他

 地球温暖化、◎エネルギー問題。……………J・P・タッカー記者は、この記事の末尾で、オバマ(民主党の米国大統領候補に指名される予定)が、今夜(五日夜)ビルダーバーグ総会の開催されるホテルの目と鼻の先のところにある、ニッサン・パビリオンで、集会を開催する、と。これは、偶然か、そんなことはないだろう。オバマは、この機会に彼の新しいご主人さま、グローバル・エリートと会って、命令を受けとるのであろう。と、述べている。

 我々は、一昨年(二〇〇六年)秋、J・P・タッカー記者の「ビルダーバーグ取材日記」の日本語版を、同記者から取得したが、ようやく、この本の日本語訳文が完成した。この「ビルダーバーグ取材日記」は、二〇〇五年度の年次総会までを収めている。我々は、原著に、二〇〇六年、二〇〇七年、そして今進行中の二〇〇八年のビルダーバーグ総会についての記事、写真などを増補した日本語版を近い将来、上梓したいと希望している。

 ビルダーバーグ二〇〇八年度年次総会の討論は、このあと六月六日、七日、八日(日曜)と続き、六月九日(月曜)に、お開きとなるのであろう。我々は、逐次、必要に応じて、この件について報道する。(了)

【参照】

◎BILDERBERG’S SECRETS LEAK OUT
 http://www.americanfreepress.net/html/bilderberg_secrets_leak_out_13.html

BILDERBERG LUMINARIEs are slipping into the Westfields Marriott here in Chantilly, Va., even as I write. They are trotting off private jets at nearby Dulles Airport, jumping into long, black limos and being escorted into their secret meeting to make much mischief.

Much discussion will be devoted to the cost of oil, which Bilderberg manipulates for selfish reasons. They will also devote much time to the housing crunch, food shortages generated by their causing corn to be diverted to ethanol and global economic turmoil. How they can profit from the wars in Iraq and Afghanistan will not be overlooked.

Leaders among the international criminal conspiracy are arriving: a frail, aging David Rockefeller, head of Chase Manhattan; his valet, Henry Kissinger, former secretary of state, and Peter Sutherland, chairman of Goldman Sachs International, among others.

Years ago, Bilderberg embraced the “global warming” issue as a means of
using energy policy to generate immense profits and power (these sons of smokestack industrialists have no need for money; there are only so many palatial homes and private islands and jets one can use, but money is power). The energy issue is entangled with the food shortage because of ethanol production, so there will be much intense discussion.

How Bilderberg addresses these issues will affect every American’s future.

OBAMA IN THE ’HOOD

Interestingly, of all the places in America where he could be, Illinois Sen. Barack Obama—the presumed Democratic nominee for president of the United States—just happens to be holding a rally tonight at Nissan Pavilion, a large outdoor amphitheater just a stone’s throw from the site of this year’s Bilderberg meeting.

Coincidence?More than likely he’s taking this opportunity to meet his new bosses. Whether he wins or loses, you can bet he’ll be getting his marching orders from the global elite. We’ll keep you informed.

James P. Tucker Jr.
Editor

(Issue # 23 & 24, June 9 and 16, 2008)


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Not Copyrighted. Readers can reprint and are free to redistribute - as long as full credit is given to American Free Press - 645 Pennsylvania Avenue SE, Suite 100 Washington, D.C. 20003


【ブレジンスキーは、「セカンド・チャンス」考】

 BILDERBERG 2008 ATTENDEE LIST By American Free Press
 http://www.americanfreepress.net/html/bilderberg_list_2008.html

公開日時:2008年06月07日 22時22分
更新日時:2008年06月20日 02時30分

DEU, Ackermann, Josef, Chairman of the Management Board and the Group Executive Committee, Deutsche Bank AG

CAN, Adams, John; Associate Deputy Minister of National Defence and Chief of the Communications Security Establishment Canada

USA, Ajami, Fouad, Director, Middle East Studies Program, The Paul H. Nitze School of Advanced International Studies, The Johns Hopkins University

USA, Alexander, Keith B., Director, National Security Agency

INT, Almunia, Joaquín, Commissioner, European Commission

GRC, Alogoskoufis, George, Minister of Economy and Finance

USA, Altman, Roger C., Chairman, Evercore Partners Inc.

TUR, Babacan, Ali, Minister of Foreign Affairs

NLD, Balkenende, Jan Peter, Prime Minister

PRT, Balsemão, Francisco, Pinto Chairman and CEO, IMPRESA, S.G.P.S.; Former Prime Minister

FRA, Baverez, Nicolas, Partner, Gibson, Dunn & Crutcher LLP

ITA, Bernabè, Franco, CEO, Telecom Italia Spa

USA, Bernanke, Ben S., Chairman, Board of Governors, Federal Reserve System

SWE, Bildt, Carl, Minister of Foreign Affairs

FIN, Blåfield, Antti, Senior Editorial Writer, Helsingin Sanomat

DNK, Bosse, Stine, CEO, TrygVesta

CAN, Brodie, Ian, Chief of Staff, Prime Minister’s Office

AUT, Bronner, Oscar, Publisher and Editor, Der Standard

FRA, Castries, Henri de, Chairman of the Management Board and CEO, AXA

ESP, Cebrián, Juan Luis, CEO, PRISA

CAN, Clark, Edmund, President and CEO, TD Bank Financial Group

GBR, Clarke, Kenneth, Member of Parliament

NOR, Clemet, Kristin, Managing Director, Civita

USA, Collins, Timothy C., Senior Managing Director and CEO, Ripplewood Holdings, LLC

FRA, Collomb, Bertrand, Honorary Chairman, Lafarge

PRT, Costa, António, Mayor of Lisbon

USA, Crocker, Chester A., James R. Schlesinger Professor of Strategic Studies

USA, Daschle, Thomas A., Former US Senator and Senate Majority Leader

CAN, Desmarais, Jr., Paul, Chairman and co-CEO, Power Corporation of Canada

GRC, Diamantopoulou, Anna, Member of Parliament

USA, Donilon, Thomas E., Partner, O’Melveny & Myers

ITA, Draghi, Mario, Governor, Banca d’Italia

AUT, Ederer, Brigitte, CEO, Siemens AG Österreich

CAN, Edwards, N. Murray, Vice Chairman, Candian Natural Resources Limited

DNK, Eldrup, Anders, President, DONG A/S

ITA, Elkann, John, Vice Chairman, Fiat S.p.A.

USA, Farah, Martha J., Director, Center for Cognitive Neuroscience; Walter H. Annenberg Professor in the Natural Sciences, University of Pennsylvania

USA, Feldstein, Martin S., President and CEO, National Bureau of Economic Research

DEU, Fischer, Joschka, Former Minister of Foreign Affairs

USA, Ford, Jr., Harold E., Vice Chairman, Merill Lynch & Co., Inc.

CHE, Forstmoser, Peter, Professor for Civil, Corporation and Capital Markets Law, University of Zürich

IRL, Gallagher, Paul, Attorney General

USA, Geithner, Timothy F., President and CEO, Federal Reserve Bank of New York

USA, Gigot, Paul, Editorial Page Editor, The Wall Street Journal

IRL, Gleeson, Dermot, Chairman, AIB Group

NLD, Goddijn, Harold, CEO, TomTom

TUR, Gögüs, Zeynep, Journalist; Founder, EurActiv.com.tr

USA, Graham, Donald E., Chairman and CEO, The Washington Post Company

NLD, Halberstadt, Victor, Professor of Economics, Leiden University; Former Honorary Secretary General of Bilderberg Meetings

USA, Holbrooke, Richard C., Vice Chairman, Perseus, LLC

FIN, Honkapohja, Seppo, Member of the Board, Bank of Finland

INT, Hoop Scheffer, Jaap G., de Secretary General, NATO

USA, Hubbard, Allan B., Chairman, E & A Industries, Inc.

BEL, Huyghebaert, Jan, Chairman of the Board of Directors, KBC Group

DEU, Ischinger, Wolfgang, Former Ambassador to the UK and US

USA, Jacobs, Kenneth, Deputy Chairman, Head of Lazard U.S., Lazard Frères & Co. LLC

USA, Johnson, James A., Vice Chairman, Perseus, LLC (Obama’s man tasked with selecting his running mate)

SWE, Johnstone, Tom, President and CEO, AB SKF

USA, Jordan, Jr., Vernon E., Senior Managing Director, Lazard Frères & Co. LLC

FRA, Jouyet, Jean-Pierre, Minister of European Affairs

GBR, Kerr, John, Member, House of Lords; Deputy Chairman, Royal Dutch Shell plc.

USA, Kissinger, Henry A., Chairman, Kissinger Associates, Inc.

DEU, Klaeden, Eckart, von Foreign Policy Spokesman, CDU/CSU

USA, Kleinfeld, Klaus, President and COO, Alcoa

TUR, Koç, Mustafa, Chairman, Koç Holding A.S.

FRA, Kodmani, Bassma, Director, Arab Reform Initiative

USA, Kravis, Henry R., Founding Partner, Kohlberg Kravis Roberts & Co.

USA, Kravis, Marie-Josée, Senior Fellow, Hudson Institute, Inc.

INT, Kroes, Neelie, Commissioner, European Commission

POL, Kwasniewski, Aleksander, Former President

AUT, Leitner, Wolfgang, CEO, Andritz AG

ESP, León Gross, Bernardino, Secretary General, Office of the Prime Minister

INT, Mandelson, Peter, Commissioner, European Commission

FRA, Margerie, Christophe de, CEO, Total

CAN, Martin, Roger Dean, Joseph L. Rotman School of Management, University of Toronto

HUN, Martonyi, János, Professor of International Trade Law; Partner, Baker & McKenzie; Former Minister of Foreign Affairs

USA, Mathews, Jessica T., President, Carnegie Endowment for International Peace

INT, McCreevy, Charlie, Commissioner, European Commission

USA, McDonough, William J., Vice Chairman and Special Advisor to the Chairman, Merrill Lynch & Co., Inc.

CAN, McKenna, Frank, Deputy Chair, TD Bank Financial Group

GBR, McKillop, Tom, Chairman, The Royal Bank of Scotland Group

FRA, Montbrial, Thierry de, President, French Institute for International Relations

ITA, Monti, Mario, President, Universita Commerciale Luigi Bocconi

USA, Mundie, Craig J., Chief Research and Strategy Officer, Microsoft Corporation

NOR, Myklebust, Egil, Former Chairman of the Board of Directors SAS, Norsk Hydro ASA

DEU, Nass, Matthias, Deputy Editor, Die Zeit

NLD, Netherlands, H.M. the Queen of the

FRA, Ockrent, Christine, CEO, French television and radio world service

FIN, Ollila, Jorma, Chairman, Royal Dutch Shell plc

SWE, Olofsson, Maud, Minister of Enterprise and Energy; Deputy Prime Minister

NLD, Orange, H.R.H., the Prince of

GBR, Osborne, George, Shadow Chancellor of the Exchequer

TUR, Öztrak, Faik, Member of Parliament

ITA, Padoa-Schioppa, Tommaso, Former Minister of Finance; President of Notre Europe

GRC, Papahelas, Alexis, Journalist, Kathimerini

GRC, Papalexopoulos, Dimitris, CEO, Titan Cement Co. S.A.

USA, Paulson, Jr., Henry, M. Secretary of the Treasury

USA, Pearl, Frank H., Chairman and CEO, Perseus, LLC

USA, Perle, Richard N., Resident Fellow, American Enterprise Institute for Public Policy Research

FRA, Pérol, François, Deputy General Secretary in charge of Economic Affairs

DEU, Perthes, Volker, Director, Stiftung Wissenschaft und Politik

BEL Philippe, H.R.H., Prince

CAN, Prichard, J. Robert S. President and CEO, Torstar Corporation

CAN, Reisman, Heather, M. Chair and CEO, Indigo Books & Music Inc.

USA, Rice, Condoleezza, Secretary of State

PRT, Rio, Rui, Mayor of Porto

USA, Rockefeller, David, Former Chairman, Chase Manhattan Bank

ESP, Rodriguez Inciarte, Matias, Executive Vice Chairman, Grupo Santander

USA, Rose, Charlie, Producer, Rose Communications

DNK, Rose, Flemming, Editor, Jyllands Posten

USA, Ross, Dennis B., Counselor and Ziegler Distinguished Fellow, The Washington Institute for Near East Policy

USA, Rubin, Barnett R., Director of Studies and Senior Fellow, Center for International Cooperation, New York University

TUR, Sahenk, Ferit, Chairman, Dogus Holding A.S.

USA, Sanford, Mark, Governor of South Carolina

USA, Schmidt, Eric, Chairman of the Executive Committee and CEO, Google

AUT, Scholten, Rudolf, Member of the Board of Executive Directors, Oesterreichische Kontrollbank AG

DNK, Schur, Fritz H., Fritz Schur Gruppen

CZE, Schwarzenberg, Karel, Minister of Foreign Affairs

USA, Sebelius, Kathleen, Governor of Kansas

USA, Shultz, George P., Thomas W. and Susan B. Ford Distinguished Fellow, Hoover Institution, Stanford University

ESP Spain, H.M. the Queen of

CHE, Spillmann, Markus, Editor-in-Chief and Head Managing Board, Neue Zürcher Zeitung AG

USA, Summers, Lawrence H., Charles W. Eliot Professor, Harvard University

GBR, Taylor, J. Martin, Chairman, Syngenta International AG

USA, Thiel, Peter A., President, Clarium Capital Management, LLC

NLD, Timmermans, Frans, Minister of European Affairs

RUS, Trenin, Dmitri V., Deputy Director and Senior Associate, Carnegie Moscow Center

INT, Trichet, Jean-Claude, President, European Central Bank

USA, Vakil, Sanam, Assistant Professor of Middle East Studies, The Paul H. Nitze School of Advanced International Studies, Johns Hopkins University

FRA, Valls, Manuel, Member of Parliament

GRC, Varvitsiotis, Thomas, Co-Founder and President, V + O Communication

CHE, Vasella, Daniel L., Chairman and CEO, Novartis AG

FIN, Väyrynen, Raimo, Director, The Finnish Institute of International Affairs

FRA, Védrine, Hubert, Hubert Védrine Conseil

NOR, Vollebaek, Knut, High Commissioner on National Minorities, OSCE

SWE, Wallenberg, Jacob, Chairman, Investor AB

USA, Weber, J., Vin CEO, Clark & Weinstock

USA, Wolfensohn, James D., Chairman, Wolfensohn & Company, LLC

USA, Wolfowitz, Paul, Visiting Scholar, American Enterprise Institute for Public Policy Research

INT Zoellick, Robert B. President, The World Bank Group

Rapporteurs

GBR, Bredow, Vendeline von, Business Correspondent, The Economist

GBR, Wooldridge, Adrian D., Foreign Correspondent, The Economist



AUT Austria HUN Hungary

BEL Belgium INT International

CHE Switzerland IRL Ireland

CAN Canada ITA Italy


【W・G・タープレイの新著、「オバマ―ポストモダン・クーデター」考】

 24445回、2008(平成20)年06月07日

 今日から、何回かに亘って、W・G・タープレイの新著、「オバマ―ポストモダン・クーデター」(二〇〇八年六月刊)この重要な本について、紹介し、論評する。W・G・タープレイ(Webster Griffin Tarpley) このひとは、リンドン・ラルーシュ(『EIR』誌)系の歴史家、ジャーナリスト、研究者ではあるが、本質的には、現代米国の独立的著述家、ジャーナリストの一人、と見るべきであろう。筆者の知る限り、この人の著作、論説は、今のところ、日本語に翻訳されては居ない。しかし、彼のこれまでの二冊の主著は、フランス語、スペイン語などに翻訳出版されて居る、と言う。

 本書は、序文、序論と、そのあとの十六の章から成る。この十六の章の中、三つの章は、ブルース・マーシャル、ジョナサン・モワットによって書かれている。これらの中で、もっとも重要な、本質的意味を持つ章は、第十章 今、ブレジンスキーは、米国の政治に対する支配権を掌握しつつある。―スローモーションで、こっそり気付かれないように進行するクーデターによって―と言う章である。従って、ここで、まずこの章の要点を列記する。

 (1)ワシントンD.C.(二〇〇八年)二月二十三日。過去数日間の出来事は、狂氣じみた、ロシア増悪派、ズビグニュー・ブレジンスキーの一味が、アングロ・アメリカ(英米)金融寡頭権力の秘密評議会内で多数派と成ったことを示した。
 (2)ブレジンスキーは、十一月の選挙結果が出るのを待つことなく、既にブレジンスキー一味の戦略を米国の政策として、実行に移しつつある。
 (3)イラン・シリアに対する攻撃の可能性は背景に退きつつある。
 (4)むしろ、ロシア、中国、パキスタンとの対決の危機が増大しつつある。
 (5)コソボ、ベルグラード、宇宙戦争、シリア、アフリカ、イタリアの政変などについての記述は省略する。
 (6)オバマのライバル(ヒラリー・クリントンなどを含む)は、警察国家的手法によって排除されつつある。
 (7)ブレジンスキーは、彼の完全な傀儡たる「オバマ大統領の政権」によって、米国とロシアの対決へと局面を進める。
 (8)これは、米、ロシアの核対決へとエスカレートする。と。

 これは、ブレジンスキーの、「バルバロッサ作戦」である、と。そして、ブレジンスキーのこのアジェンダは、ブリテン=米国の国際金融権力の主流によって承認されて居る、と。(この項つづく)


【W・G・タープレイの新著「オバマ ― ポストモダン・クーデター」考】

 2446回、2008(平成20)年06月08日

 W・G・タープレイの新著「オバマ ― ポストモダン・クーデター」(二〇〇八年六月刊)の序章「オバマ ― 二〇〇八年、CIA権力によるクーデター」。これは、七十四頁と、長大な章である。本書(二百九十頁)の約四分の一を占める。ここに、何が書かれて居るか。以下にその要点を列挙する。

 (1)米英世界金融寡頭権力体制(オリガルキー)、又は、英(ブリテン)米世界帝国体制は、今、深刻な瓦解の危機にさらされて居る。
 (2)ブッシュ=チェイニー=ネオコン一味の路線は、完全な失敗に終わった。
 (3)彼ら(ブリテン=米世界帝国)は、新しい戦略、新しいアジェンダ、新しい作戦計画を採用した。
 (4)この新しい戦略を立てたのは、ブレジンスキーである。
 (5)ブレジンスキー戦略の概要は、以下の如し。

    [a]アメリカにファシズム国家体制を構築する。
    [b]ここで、「ファシズム国家」とは、第一次世界大戦後、イタリー(ムッソリーニ)と、ドイツ(ヒットラー)に樹立されたような、草の根からの大衆の熱狂的エネルギーの動員を不可欠とする。
    [c]ブレジンスキーは、このような意味でのファシズム体制を米国に確立するための前提として、そのカリスマ的リーダー、オバマを二十五年かかって育成した。
    [d]ちなみに、オバマの妻、ミシェル・バラク(黒人)は、本格的なファシストイデオローグとして育成された。
    [e]ブレジンスキー(そしてブリテン米世界帝国)は、勝負に出た!!
    [f]米国をファシスト化して、米国をトータルウォー、米国の全力を、ロシア打倒のための世界戦争に動員する、そのアジェンダに向けて。
    [g]今回の米大統領選挙は、これは、クーデター、であって、通常の大統領選挙ではない。
    [h]ブレジンスキー戦略の主要打撃方向は、ロシアである。ロシアの分裂解体、ロシアの占領である。
    [i]ロシア打倒のための主要戦略は、中共をしてロシアのシベリア領(その石油、天然ガス資源)を占領せしめることである。……………… 以下省略する。

 プーチンのロシアは、ブレジンスキー(ブリテン/米世界帝国)のこの手の内を、先刻、お見通しである。もちろん、ブレジンスキーも、プーチンがブレジンスキーの手の内を承知して居ることを知って居る。おお!!これは、まさしく、第三次世界大戦の展望である。W・G・タープレイは引用して居らず、多分、その存在も知らない様子だが、ジョン・コールマン博士は、最近の著作「ビヨンド・コンスピラシー(陰謀を超えて)」の中で、タープレイが本書(『オバマ ― ポストモダン・クーデター』)で展開して居ることを、二年前に、先取りして居る。筆者は既に何回かジョン・コールマン著「ビヨンド・コンスピラシー」を紹介して居る が、後に改めて、それは論評したい。(了)

 【注】本書でタープレイが、「ブリテン/米世界帝国」として居る陣営の正体は、コールマンの「三百人委員会」、以外の何物でもないだろう。七月二十五日(金)の日本義塾公開講座は、ここで論じられて居る問題についても説明する。


【「ビルダーバーグ年次総会」考】
 2447回、2008(平成20)年06月09日

 ワシントンDC、ダレス空港に近い、バージニア州北部のホテルで二〇〇八年六月五日から八日まで、開催されたビルダーバーグ年次総会は、アメリカン・フリープレス紙の記事が論評した如く、「ビルダーバーグは、その存在を公衆に対して完全に隠しおおせることが、 困難となった」ことを証明した。週刊日本新聞がアメリカに特派した大山恵喜記者によれば、ビルダーバーグ総会が開かれた六月五日から八日まで、毎日、五十人から百人延べ数百人が全米各地から、そして日本を含むその他の国から集まって、抗議デモと集会、そして監視の活動を展開した。

 J・P・タッカーが、最初に、「スポットライト」紙、のちにその継承者「アメリカン・フリープレス」紙の記者として、三十年近く前、ビルダーバーグ総会の取材を開始したとき、タッカー記者は、殆んどたった一人で奮闘した。そんな情況が長く続くうちに、少しづつ欧米の反NWO陣営の中で、ビルダーバーグについての関心が生まれ育って来た。この数年来、ビルダーバーグ総会が開催する現地で次第に公然とビルダーバーグの総会を告発する動きが浮上したのである。こうして、今年は、延べ数百名がビルダーバーグ、NWO、グローバリストの陰謀に抗議し、それを告発し、弾劾する行動に参加した、と。大山記者によれば、これらの抗議活動に参加した数百名の中の約三分の一は、ロン・ポールの支持者であったと。「アメリカン・フリープレス」紙は、ビルダーバーグ2008年度年次総会の出席者リストを公表したが、この中で、注目さるべき出席者は二人。一名は、現役の米国カンザス州知事キャサリーン・セベリウス Kathleen Sebelius  この女性は、オバマ米大統領候補が選出された時の、副大統領候補の一人として、浮上している。もう一名は、米国のデニス・ロス Dennis Ross この人物は、W・G・タープレイの新著「オバマ―ポストモダン・クーデター」の中でオバマを傀儡として操作するブレジンスキー一味の工作機関の有力者、として挙げられている。(了)

 【注】W・タープレイ(2008年4月2日)によれば、オバマの経済顧問は、オースティン・D・グルーズビーAustan D.Goolsbee(経済顧問、と言うよりはむしろ、グルーズビーは、オバマ政権の経済政策のコントローラー=管理統制官というべきであろう) この人物は、一九九一年、エール大学で、スカルアンドボーンズに加盟していると。これは、もちろん、特A級の意味を有する情報である、と。


【W・G・タープレイ。「オバマ―ザ・ポストモダン・クーデター」考】

 2449回、2008(平成20)年06月11日

 W・G・タープレイ。「オバマ―ザ・ポストモダン・クーデター」(二〇〇八年六月刊)三一四頁。この本の主題を要約すると以下の通り。

  (1)2008年11月の米国大統領選挙に出馬する民主党候補は、八月の民主党全国大会で決定されるが、
  (2)そのための予備選挙。この予備選挙は、通常の選挙ではなかった。それは、ブレジンスキー一派によって仕掛けられた、クーデター、ポスト・モダン的クーデターであった。
  (3)そのことを、タープレイは、二〇〇八年一、二月の事態の推移の観察と分析を通じて確認した。
  (4)二〇〇七年初頭までの状況では、ヒラリー・クリントンが圧倒的に優勢でヒラリーが民主党大統領候補に指名されることはもう決定的、と思はれていた。
  (5)ところが、ブレジンスキー一派によって周到に準備され、実行されたクーデターによって、二〇〇八年一、二月、クリントンの優位はひっくり返され、
  (6)遂に、六月、オバマが、選挙人の多数を獲得し、ヒラリー・クリントンが敗北を宣言して、ブレジンスキー/オバマのクーデターは完成した。
  (5)このブレジンスキー/オバマのクーデター作戦は、二〇〇七年初頭ブレジンスキーの新著「セカンド・チャンス」の出版と共に、浮上した。
  (7)既にその時点で、ブレジンスキーのこの本は、「オバマ大統領」の政治綱領である、と評され、
  (8)ブレジンスキーは、「オバマ大統領」の頭脳である、などとも言はれた、
  (9)この著作の中で、ブレジンスキーは、一九八九年、ベルリンの壁崩壊後のチャンスを三代の米大統領(ブッシュ1、クリントン、ブッシュ2)は、生かすことに失敗した。と明示した。
 (10)つまり、三代 二十年の米政権は、ダメだった。としてこれを否定する。
 (11)二〇〇八年に選出される次の米大統領が第二のチャンスを捉えることに失敗したら、第三のチャンスはない、超大国アメリカの終わりだと。
 (12)ブレジンスキーは、次の米国大統領が実行すべき政治綱領として、この本を出版した。以下省略。

 それでは、ブレジンスキーが描いた政治綱領とは、いかなるものか? それは、ロシアの解体であり、ロシアをバラバラに分解してそして、現在のロシアの領土を、米英(その実体はイルミナティ三百人委員会である)の支配下に置くことである。タープレイは、これは、ブレジンスキーの「バルバロッサ作戦である」と言う。「バルバロッサ」とは、ヒットラーがスターリンのソ連に仕掛けた作戦のコードネームである。ロシアは、これまで、三度、西洋によって、大戦を仕掛けられている。第一回は、ナポレオンである。これはナポレオン惨敗となって終った。第二回は、第一次世界大戦時、ドイツ軍による戦争であり、これはロシア共産革命政権を生み出した。第三回は、第二次世界大戦、ヒットラードイツ軍の侵略である。これも、ドイツの敗北。しかし、ジョン・コールマン博士の新著「ビヨンド・コンスピラシー」によれば、三百人委員会は、この次は、ロシアに対して仕かけられ、いずれも失敗した三度の大戦の手法は取らない、と。この次は、クーデターの積み重ね、ロシアの分断、諜報戦争主体、と言った方式で行くであろう、と。タープレイの「オバマ………」(二〇〇八年六月)は、コールマンの「ビヨンド・コンスピラシー」(二〇〇七年九月)と同時に読まなければならないだろう。(了)


【W・G・タープレイ著。「オバマ―ザ・ポストモダン・クーデター」考】

 2450回、2008(平成20)年06月12日

 W・G・タープレイ著。「オバマ―ザ・ポストモダン・クーデター」百十八頁以下。「ブレジンスキーの二〇〇九年~二〇一三年の大戦略――中国をロシアに敵対させるプレイ」。これはきわめて重要な文章である、「二〇〇九年~二〇一三年」とは、「オバマ大統領」の四年間のことである。「米英の自称普遍的帝国に敵対する大同盟は、中国、ロシア、その他の中央アジア共和国の大部分を含む、上海協力機構(SCO)である。………ブレジンスキーは、オバマを彼の主要工作員として、このSCOを粉砕すべく、決意して居る」と。これは、その通り、であるだろう。

 ブレジンスキーは、まさに、この大作戦(SCOの粉砕)を実行するために、オバマをなんとしても次期米国大統領にしなければならないと、W・G・タープレイは言う。ブレジンスキーは、SCOを、どうやって粉砕するつもりなのか。その主たる作戦方向は、
 (1)中共をアフリカから追放する。
 (2)中共をアフリカの石油資源利権から排除する。
 (3)中共をロシアシベリア領の石油、天然ガスの掠奪の方向に誘導する。
 (4)かくして、中共をロシアとの全面戦争に誘導する。
 (5)このようにしてSCO「上海協力機構」は、雲散霧消すると。
 
 しかしこんな戦略は、頭の単純なアメリカ人には考えつかない。この戦略は、メイド・イン・ブリテン、であるだろう。ブレジンスキーは、キッシンジャーと共に、ブリテン(三百人委員会)の陣営にあることを知らなければならない。このことに関しては、ジョン・コールマン博士のモノグラフ、「キッシンジャー ― 三百人委員会の工作員」と「一九八四年~二〇〇六年」(未邦訳)。この文献が必読である。(了)


【ブレジンスキーは、「セカンド・チャンス」考】

 2451回、2008(平成20)年06月13日

 ブレジンスキーは、「セカンド・チャンス」(邦訳、徳間書店刊『ブッシュが壊したアメリカ』)の中で、一九八九年、ソ連共産世界崩壊後、三代の米大統領(ブッシュ1、クリントン、ブッシュ2)、二十年(ブッシュ1、四年。クリントン、八年。ブッシュ2、八年)の統治に対して、総括的な評価、と言うよりも酷評を与えた。それでは、この二十年、ブレジンスキーは何をしていたのか?この二十年(一九八九~二〇〇八年)。日本では、もっぱら、ブレジンスキーは、カーター米大統領(一九七七~一九八一年)の国家安全保障問題補佐官、と言ふ肩書きで出て来る。カーターが一期だけの大統領で終わり、次にレーガン共和党政権時代に入る。しかし、レーガンの副大統領はあのブッシュ(父、スカルアンドボーンズ)である。レーガン政権の実権は、ブッシュ(父)にある。レーガンの二期(一九八一~一九八九年)と、ブッシュ(父)の一期(一九八九~一九九三年)、この十二年間、米国の権力中枢に、ブッシュ(父)が居た。この間に、ブレジンスキーは何をして居たか。ブレジンスキーは、米国政治に縁のない、学者、評論家、著述家であったと言う具合なイメージを、日本人は与えられたであろう。しかし、この印象は、全く正しくない。ブレジンスキーは、三極委員会の「創立者」の一人である。三極委員会のもう一人の「創立者」は、デーヴィッド・ロックフェラーである。三極委員会は、一九七二年の秘密の創立会議以降、まぎれもない米国政府の「上部機関」の一つである。
 
 ジョン・コールマン博士は、三百人委員会を頂点とし、中核とし、最高司令部とする世界権力構造の概略図を与えている(『新版300人委員会』、成甲書房、上下二巻、約七百二十頁、七月一日刊)。この世界権力構造図では、

 (1)世界権力の実体としての三〇〇人委員会が頂点にあり、
 (2)それに直結する参謀本部はRIIA(英国王室国際問題研究所)
 (3)その下に、タヴィストック研究所
 (4)更にその下に、「ビルダーバーグ会議」「三極委員会」
    
 と描かれて居る。米国を含む各国政府は、ビルダーバーグ、三極委の下に位置する。ビルダーバーグにも、三極委員会にも常設運営委員会のやうなものが存在する。三百人委員会中枢が、下す、世界権力の決定は、RIIA、タヴィストック研究所を通じて、ビルダーバーグ、三極委の運営中枢に伝達される。ブレジンスキー、キッシンジャーは、過去四十年以上、RIIA、タヴィストックから下される三百人委員会=世界権力の指令をビルダーバーグ、三極委の頂点にあって受け取り、それを実行に移してきた人物である。このやうに評価して、始めて、ブレジンスキーが、カーター政権時代に何をしたか。カーター政権以後の、二十八年間、何をしたか、そして今、オバマを傀儡として、何をしやうとして居るか。この大問題に正しい解答と展望を与えることが出来るであろう。(了)

 【注】ジョン・コールマン博士は、「新版300人委員会」(成甲書房、七月一日刊予定、上下二巻、七百二十頁)の中で、ブレジンスキーの「テクネトロニック時代」(一九七〇年。邦訳はあるが長いこと絶版で入手は殆んど不可能であるが、英語原著の古本はアメリカで入手することは不可能ではないだろう)を、300人委員会のアジェンダを暗示 する最重要文献として論評する。 Between Two Ages : America's Role in the Technetronic Era なお、前出、テクネトロニック時代は、「高度電子工学時代」と訳したい。


【「毎日新聞平成20年6月14日『近聞遠見:なぜ握手拒否事件が=岩見隆夫』」考】
 2452回、2008(平成20)年06月14日

 今日(20.6.14)の新聞記事(毎日新聞、平成20年6月14日第3面『近聞遠見:なぜ握手拒否事件が=岩見隆夫』)に、中曽根元首相(九十才)と、小泉元首相が或る会合でたまたま一緒に成り、 http://mainichi.jp/select/seiji/iwami/

 小泉が中曽根元首相に手を差し出して、握手を求めたところ、中曽根元首相は、握手を拒否した、とある。小泉が首相の時代、高齢と言う理由で、中曽根、宮澤喜一の、八十才を超えた二人の元首相について、衆院議員として、自民党は公認しない、つまりクビを申し渡したと、普通はこんなことをされると、気力に打撃を受けて、そのまま衰弱して死んでしまうかもしれない。実際、米国(イルミナティ)の手先、エージェント、工作員、米国(イルミナティ)の軍隊の一員として、日本壊滅戦争の尖兵と化した小泉にとって、八十代の古い自民党政治家の世代の存在は、一刻も早く、たたき潰したい。しかし、中曽根は九十才になっても元気なようだ。毎日新聞夕刊は、しばらく前から、八十代、九十代の現役日本人の、「オチオチ死んで居られない」と言うインタビューを連載して居る。

 八十代九十代の日本人は、辛うじて、日本人でありつづけている、最後の世代である。小泉の如き、また、福田の如き骨のズイまで腐り果て、米国(イルミナティ)のポチに成り果てた権力者にとって、邪魔で、邪魔で、どうしようもない。今すぐ死ね!!と、本心では思って居るであろう。これは単純な世代論などではない。福田は、米国(イルミナティ)のイヌ、ポチ、と化した極悪売国奴自民党政治家の最初の世代の一人である。福田は「老人」などではない。小泉政権が強行可決して法律化した七十五才以上の「後期高齢者医療制度」 なるものは、米国(イルミナティ)に日本のすべて売り渡すべく、強固に決意している、売国奴(政官財界、学界)の内心、本心の表出である、と見なければならない。

 こうした八十代九十代の日本人でありつづけて居る最後の世代としての日本人の、もっとも、顕著な突出した日本人。進藤義晴医師(大正十二年生まれ)は、まさしく、そうした日本人である、 ことを、筆者は三ヶ月前に発見した。進藤先生は、大正十二年(一九二三年)生まれ、と言うことは八十五才に成られる。全く、今の日本で、八十代九十代の日本人は、「オチオチ死んで居られない」、何故なら、若い世代ほど、
 
  ◎イルミナティサタニスト世界権力の走狗、
  ◎イルミナティサタニスト世界権力の手先、
  ◎イルミナティサタニスト世界権力のドレイ、
  ◎イルミナティサタニスト世界権力の家畜人、
  ◎イルミナティサタニスト世界権力のロボット!!

 その濃度を増しつつある、からである。この状況を逆転させる道はあるのか。 「六月二十七日(金)の、進藤義晴先生を解説し、論評する。日本義塾公開講義。........」、「それは日本と全世界を救う、巨大な一歩、と成り得る潜在的なエネルギーを秘めて居る」(『週刊日本新聞、五四一号、20.6.16,2頁』)と、私は見て居る。それは本当か?それは何故か? (了)

 〔案内〕

 日本義塾平成二十年六月公開講義案内
 ◎日 時 六月二十七日(金)午後六時半~九時(六時開場)
 ◎会 場 文京シビックセンター 四階シルバーホール(四階B会議室のトナリの部屋)
 ◎講 師 太田 龍
 ◎演 題 進藤義晴先生の解説と論評(仮題)
 ◎資料代 千円
 ◎予約申し込みと問い合わせは、日本義塾出版部へ eメール、電話、はがきで、

 〔おしらせ〕週刊日本新聞のウェブサイトのリニューアルを準備中です。平成二十年(二〇〇八年)六月十四日 太田 龍 週刊日本新聞 編集主幹

【「ファシズム」考】
 2453回、2008(平成20)年06月15日

 W・G・タープレイ曰く。オバマ現象を理解するためには、「ファシズム」を理解しなければならない、と。タープレイは、
  International Fascism: Theories, Causes and the New Consensus
  by Mosse, Royer Griffin
  1998. Arnold, London

 この本を主として引用する。ファシズムは、次の如く定義される。

  (1)ファシズムの最初は、第一次世界大戦後、ムッソリーニに率いられたイタリーのファシズム運動である。
  (2)ファシズムは、支配階級が逃げ場のない、絶望的な危機に追ひ詰められた時にのみ、登場する。
  (3)そのような情勢下で、金融銀行寡頭権力国家体制は、左翼的外被を着けた、草の根からの急進的大衆運動を動員する。
  (4)そのために、彼らは、カリスマ的指導者を見付けなければならない。
  (5)そして、このカリスマ的指導者は、若くなければならない。
  (6)この若きカリスマ的指導者は、大衆を魅了する雄弁家でなければならない。 
  (7)このカリスマ的指導者は、疎外に対する戦争 War on alienation を宣戦布告する。 
  (8)疎外と、疎外を生み出す、すべてのものに対する挑戦とその克服を。
  (9)彼は、団結と希望。一体性の回復を約束する。
 (10)ファシズムは、疎外され分断された大衆を強大な大衆運動に結集する。
 (11)議会と党派政治システムは、破産を宣告され、従って、消滅させられる。
 (12)ファシストのカリスマ化された指導者は、大衆に犠牲と献身を要求する。
 (13)ファシスト運動に必要な莫大な活動資金は、秘密のうちに、国際金融寡頭権力によって、供給される。    

 と言った具合である。

 タープレイのこの説明は、もちろん、正しい。我々は今こそ、アントニー・サットンの三部作、
◯「ウォール街とヒットラーの抬頭」
◯「ウォール街とF・D・ルーズベルト」
◯「ウォール街とボルシェビキ革命」

 この三冊(いずれも未邦訳)を十分に消化しなければならないだろう。日本を含め、全世界にファシズム運動についての文献は、おびただしく出版されて居る。しかし、ムッソリーニ、ヒットラーの背後にひそむウォール街、シティ・オブ・ロンドンの姿を隠蔽するが故にこれらはすべて、ゴミ。又は、イルミナティ陣営のデマ宣伝であるに過ぎない。イタリーファシズムの活動範囲は、みじめに、限定されて居た。ドイツファシズムの目標は、ロシア・スラブのドレイ化とヨーロッパ統一。ヒトッラーは、決して米英世界帝国そのものに挑戦したことはない。しかし、オバマを傀儡として利用するブレジンスキー、三極委員会のファシスト化された米国(そして英国)の目標は、ロシア・中国の全的破壊を通じての、世界人間牧場の完成、以下ではあり得ない、のである。(了)

 【注】ブレジンスキー(その背後の三百人委員会)のアジェンダの中にはロシアを解体、壊滅、占領する過程でイスラエルを犠牲にする戦略が、含まれるであろう。つまり、イスラエルをロシアの核ミサイル攻撃によってホロコーストしてしまうオプションが予定されるのである。


【「六月十一日米国下院がブッシュ弾劾決議案を可決」紹介】
 2468回、2008(平成20)年06月30日

 ※読者の一人が投稿してきましたのでここに掲載します。(注:日本義塾出版部)
 Monday, June 16, 2008 10:38 AM

 先日歴史的大事件があり、今後世界の政変が巻き起こっていくことでしょう。勿論、ブッシュ政権に荷担した日本政界も大変動の嵐に見舞わされるでしょう。

 Subject: 6月11日米国下院がブッシュ弾劾決議案を可決
 http://www.fourwinds10.com/siterun_data/government/fraud/gw_bush_ghw_bush/news.php?q=1213329856

 House voted 251 - 156 Kucinich's Impeachment Resolution, to the Judiciary Cmte
 下院251対156:100票近い大差でブッシュ訴追を求めるクシニッチ弾劾決議案を可決

 House Vote on Rep. Kucinich's (D-OH) Impeachment Resolution (June 11, 2008)
 共和党のクシニッチ議員が提出した弾劾決議案に対する下院投票 (2008年6月11日)

 このように重大なニュースを報道しない日本のマスメディア・・・・・そしてこれまで長期にわたりブッシュ犯罪政権を支えてきた日本の小泉・安倍・福田内閣と自民党・公明党の責任が問われます

 Here is the index of article titles:
 6月11日に米国下院で採択されたブッシュ弾劾決議案の内容:

Article I第I条
Creating a Secret Propaganda Campaign to Manufacture a False Case for War Against Iraq
イラクとの戦いを擁護する間違った論拠を捏造するため秘密の宣伝活動をしてきたこと

Article II第II条
Falsely, Systematically, and with Criminal Intent Conflating the Attacks of September 11, 2001, With Misrepresentation of Iraq as a Security Threat as Part of Fraudulent Justification for a War of Aggression
侵略戦争を正当化するため、イラクが国防上の脅威になっているとして「イラクのテロリスト」による見せかけの2001年9月11日の攻撃を、不正に、組織的に、犯罪的な意図をもって実行したこと

Article III第III条
Misleading the American People and Members of Congress to Believe Iraq Possessed Weapons of Mass Destruction, to Manufacture a False Case for War
間違った戦争を擁護する論拠を捏造し、イラクが大量破壊兵器を所有したと信じこませて米国民と国会議員をミスリードしてきたこと

Article IV第IV条
Misleading the American People and Members of Congress to Believe Iraq Posed an Imminent Threat to the United States
イラクをアメリカ合衆国に対する差し迫った脅威と思わせて米国民と国会議員をミスリードしてきたこと

Article V第V条
Illegally Misspending Funds to Secretly Begin a War of Aggression
ひそかに侵略戦争を開始するため違法な形で資金を無駄使いしたこと

Article VI第VI条
Invading Iraq in Violation of the Requirements of HJRes114
HJRes114の必要条件に違反してイラクを侵略したこと

Article VII第VII条
Invading Iraq Absent a Declaration of War.
宣戦布告なしでイラクに侵入したこと

Article VIII第VIII条
Invading Iraq, A Sovereign Nation, in Violation of the UN Charter
国連憲章に違反して主権国家イラクを侵略したこと

Article IX第IX条
Failing to Provide Troops With Body Armor and Vehicle Armor
イラク駐留軍に防護服と装甲車を提供しなかったこと

Article X第X条
Falsifying Accounts of US Troop Deaths and Injuries for Political Purposes
政治目的のために米国部隊の死者・負傷者の数を偽造して報告してきたこと

Article XI第XI条
Establishment of Permanent U.S. Military Bases in Iraq
イラクに米国の永久の軍事基地を設立したこと

Article XII第XII条

Initiating a War Against Iraq for Control of That Nation's Natural Resources
イラクの天然資源を略奪するためにこの国と戦争を始めたこと

Article XIIII第XIIII条
Creating a Secret Task Force to Develop Energy and Military Policies With Respect to Iraq and Other Countries
イラクと他の国のエネルギーを軍事的に支配するため秘密部隊をつくったこと

Article XIV第XIV条
Misprision of a Felony, Misuse and Exposure of Classified Information And Obstruction of Justice in the Matter of Valerie Plame Wilson, Clandestine Agent of the Central Intelligence Agency
中央情報局秘密工作員ヴァレリー・プレーム・ウィルソンに関する機密情報の不正使用・暴露と司法妨害、これらの重罪を軽視したこと

Article XV第XV条
Providing Immunity from Prosecution for Criminal Contractors in Iraq
イラクで犯罪を犯す契約を結んだ者たちに対して起訴を免れる不当な特権を与えてきたこと

Article XVI第XVI条
Reckless Misspending and Waste of U.S. Tax Dollars in Connection With Iraq and US Contractors
イラクと米国の契約者に関連して国民の税金を破廉恥にも無駄使いし浪費してきたこと

Article XVII第XVII条
Illegal Detention: Detaining Indefinitely And Without Charge Persons Both U.S. Citizens and Foreign Captives
違法な拘留:米国市民と外国人捕虜の双方を含む無実の人々を無期限に拘留してきたこと

Article XVIII第XVIII条
Torture: Secretly Authorizing, and Encouraging the Use of Torture Against Captives in Afghanistan, Iraq, and Other Places, as a Matter of Official Policy
拷問:アフガニスタンやイラク、そして他のいくつかの場所で、公式の政府方針と称して、捕虜に対してひそかに拷問の使用を許可し、奨励してきたこと

Article XIX第XIX条
Rendition: Kidnapping People and Taking Them Against Their Will to "Black Sites" Located in Other Nations, Including Nations Known to Practice Torture
誘拐:人々を誘拐し、彼らの意志に反して彼らに対し拷問を実践することが知られている国を含む他国の「黒いサイト」へ連れて行ったこと

Article XX第XX条
Imprisoning Children
子供たちを刑務所に閉じ込めてきたこと

Article XXI第XXI条
Misleading Congress and the American People About Threats from Iran, and Supporting Terrorist Organizations Within Iran, With the Goal of Overthrowing the Iranian Government
イランからの脅威を訴えて議会と米国民を誤解させ、イラン政府を倒すことを目的としてテロリスト集団をイラン国内で支えてきたこと

Article XXII第XXII条
Creating Secret Laws
秘密の法律をつくってきたこと

Article XXIII第XXIII条
Violation of the Posse Comitatus Act
自警団法違反

Article XXIV第XXIV条
Spying on American Citizens, Without a Court-Ordered Warrant, in Violation of the Law and the Fourth Amendment
法律に反し、修正第4条違反を犯して、法廷命令による令状なしでアメリカ市民をスパイしてきたこと

Article XXV第XXV条
Directing Telecommunications Companies to Create an Illegal and Unconstitutional Database of the Private Telephone Numbers and Emails of American Citizens
テレコミュニケーション会社に対し、アメリカ市民の個人的な電話番号と電子メールの違法で憲法に反するデータベースを作成するよう指示してきたこと

Article XXVI第XXVI条
Announcing the Intent to Violate Laws with Signing Statements
大統領声明に署名することによって法律を犯す意図を発表してきたこと

Article XXVII第XXVII条
Failing to Comply with Congressional Subpoenas and Instructing Former Employees Not to Comply
議会の召喚令状を無視し、元従業員に召喚に応じないよう命令してきたこと

Article XXVIII第XXVIII条
Tampering with Free and Fair Elections, Corruption of the Administration of Justice
自由で公平な選挙を歪め、司法省の腐敗を画策してきたこと

Article XXIX第XXIX条
Conspiracy to Violate the Voting Rights Act of 1965
陰謀をめぐらせて1965年の投票権法を犯したこと

Article XXX第XXX条
Misleading Congress and the American People in an Attempt to Destroy Medicare
メディケアを破壊しようとして議会と米国民をミスリードしてきたこと

Article XXXI第XXXI条
Katrina: Failure to Plan for the Predicted Disaster of Hurricane Katrina, Failure to Respond to a Civil Emergency
カトリーナ:予測されたハリケーン・カトリーナの災害を防ぐ計画を立てなかったこと、市民の非常事態に適切に対処しなかったことは怠慢そのもの

Article XXXII第XXXII条
Misleading Congress and the American People, Systematically Undermining
Efforts to Address Global Climate Change
議会と米国民をミスリードして組織的に世界的な気候変動に対処する努力を台無しにしてきたこと

Article XXXIII第XXXIII条
Repeatedly Ignored and Failed to Respond to High Level Intelligence
Warnings of Planned Terrorist Attacks in the US, Prior to 911.
テロリストが米国攻撃を計画しているというハイレベルの知性警告が911前にあったにもかかわらず、それらを繰り返し無視し、911を防ぐことに失敗したこと

Article XXXIV第XXXIV条
Obstruction of the Investigation into the Attacks of September 11, 2001
2001年9月11日の攻撃に関する調査を妨害してきたこと

Article XXXV第XXXV条
Endangering the Health of 911 First Responders
911の最初の被害報告者たちの健康を危険にさらしたこと

The full text of the articles is available at:  
これら各項目の全文は、ここで読むことができます:
http://chun.afterdowningstreet.org/amomentoftruth.pdf

Here's a video of Kucinich beginning his presentation on the floor:
議会でプレゼンテーションを開始しているクシニッチのビデオは、ここにあります:
http://www.youtube.com/watch?v=BDZ8seg4Nr4


【「六月十一日米国下院がブッシュ弾劾決議案を可決」紹介】

 2454回、2008(平成20)年06月16日

 六月十六日午前、我々の読者有志から、「六月十一日米国下院がブッシュ弾劾決議案を可決」と言う記事=eメールが送られて来た。「先日歴史的大事件があり、今後世界の政変が巻き起こっていくことでしょう。勿論ブッシュ政権に荷担した日本政界も大変動の嵐に見舞わされるでしょう。」。六月十一日米国下院は、251対156、百票近い大差でブッシュ訴追を求めるクシニッチ弾劾決議案を可決。……と言ふ。この記事は、今日(20.6.16) 午後、全文を週刊日本新聞のホームページに転載した。「このように重大なニュースを報道しない日本のマスメディア……そしてこれまで長期にわたりブッシュ犯罪政権を支えてきた日本の小泉・安倍・福田内閣と自民党・公明党の責任が問われます」と。

 当「時事寸評」子は、この一件について、前出の記事によって始めて知った。日本のマスコミは、一切、それを報道しなかったので、筆者も気付かなかったのである。日本のマスコミがまさか、何日間もこのような重大ニュースを日本国民から隠蔽する。とは、奇々怪々である。まず、そのことが問題とされねばならないだろう。当「時事寸評」子の解釈は以下の如くである。

 (1)外務省はもちろん、即座にその情報をキャッチした。
 (2)しかし外務省にとって、そんなことはあり得ない!!
 (3)そんなことはあってはならない!!
 (4)何かの間違いだろう!!
 (5)ともかく、しばらく様子を見よう!!
 (6)情報収集だ!!

 と言うわけである。「防衛省」も、同じようなものであろう。マスコミは、情報源の外務省、防衛省がそんな具合なので、同じく、あり得ない!!何かの間違いではないか!!ともかく様子待ちだ!! 情報収集だ!!と。と言うわけで、日本のマスコミは、一斉に、この件については、沈黙と黙殺。と成るわけである。日本の政府中枢は、外務省、防衛省からの情報待ち!! であろう。しかし、この件についての責任者は外務省である。日本の外務省の担当者、そして首脳部としては、六月十一日、圧倒的多数で米下院が可決したクシニッチ下院議員が提出した決議案の内容は、今の日本人、とりわけ日本の「権力エリート」から見れば、これは日本の水準では、超々極左、超々過激派、の文章に間違いない。と成るであろう。そんな超過激的思想(日本人の今の常識では)で書かれた決議案が、米国下院で圧倒的多数で可決されたなど、絶対にあり得ない!!と言うしかない。従って、日本の外務省としては、それが、悪夢、ウソ、間違いでないとすれば、唯、呆然としてしまう。しかし、W・G・タープレイの新著「オバマ―ポストモダン・クーデター」についての筆者の記事を読んでいる当「時事寸評」の熱心な読者は、すぐに気付くであろう。これは、ブレジンスキー/オバマのクーデターの成功の、一つの現象である、と言うことに。ここでは、これで止めることにして、明日以降、論評を続けることにする。(了)


【「クシニッチ米下院議員(民主党、オハイオ州)のブッシュ弾劾決議投票」紹介】

 2455回、2008(平成20)年06月17日

 「アメリカン・フリープレス」二〇〇八年六月二十三日号。八頁。「クシニッチ米下院議員(民主党、オハイオ州)は、ブッシュ弾劾決議投票を(下院本会議で)実行させた。しかし、やる気のない同僚議員たちは、ブッシュ、チェイニーを米国政府から追放する歴史的機会を逸した」。この記事は、昨日、当時事寸評で報じた一件を、「アメリカン・フリープレス」の立場から論じて居る。以下にこの記事の内容を要約する。

 (1)クシニッチ下院議員(民主党、オハイオ)は、米政権に対するクシニッチの35章に亘る弾劾決議を、フロアヴォート(下院本会議に於ける賛否の全員投票のこと)にかけるように議会議事規則をたくみに利用した。
 (2)しかし、民主党の下院指導部は、クシニッチ決議案を、司法小委員会に回送するように工作した。
 (3)そして、多分、司法小委員会で、このクシニッチ決議案は日の目を見ないことになるだろう。
 (4)しかし、六月九日の夜、クシニッチは、35章のこの決議案を下院議事録に記録するように主張して、五時間近く、本会議場で読み上げた。
 (5)下院多数派リーダー、ホイヤー Steny Hoyer(民主党、Md)は、ブッシュ弾劾についての長時間の議論を本会議上ですることは、ブッシュの大統領の任期がのこり少しと成って居る今、生産的でない、として、決議案は251票対166票で、司法小委員会に回送された。
 (6)アメリカン・フリープレス紙は、米民主党下院指導部の裏切りを弾劾した。
 (7)「クシニッチは、米国に対して、巨大な貢献をなした」(ジャック・パレルモ『ハッフィントン・ポスト』紙)……………

 と言ふわけである。

 「もしも、下院に、あと数人、やる気のある議員がいたならば、恐らくアメリカは遂に『危険な二人』(ブッシュとチェイニーのこと)を追放することが出来たであろう」(アメリカン・フリープレス紙)と。クシニッチ下院議員は、彼の決議案を本会議場で読み上げたので、下院議事録と言う公式文書に、それは記録された。従って、昨日の引用記事の、クシニッチ決議案は、下院本会議で251票対166票で可決された、とあるところは、誤訳であるので訂正する。(了)

 【追記】
 「アメリカン・フリープレス」紙、二〇〇八年六月二十三日号によれば、ロン・ポールは、九月初旬、ミネソタで開かれる米共和党全国大会への出席を禁止されたので、これに対抗する集会を米共和党全国大会と同時刻に、一万一千人の収容能力のあるミネソタ大学競技場で開催することを決定したと。

 ◎「アメリカン・フリープレス」紙(2008・6・23)は、ビルダーバーグ年次総会(6/5~6/8)についての、大小八つの記事を掲載して居る。同紙は、来週以降も、ビルダーバーグについて報道するであろう。これらについては、適宜、当「時事寸評」で取り上げることにしたい。

 【参照】

American Free Press
http://www.americanfreepress.net/html/kucinich_forces_impeachment_vo.html

Rep. Kucinich Forces Impeachment Vote

But spineless colleagues miss historic opportunity to rid nation of Bush, Cheney


REP. DENNIS KUCINICH (D-Ohio) used a parliamentary maneuver to force a floor vote on his 35 articles of impeachment against the administration. But, led by his own party’s leadership, the issue was referred to the Judiciary Committee, where it will probably die. (Look for listing of voters next week.)

Kucinich introduced his articles as a “privileged resolution,” which requires the House to act on it within two legislative days. Any member can offer a privileged resolution, but it is usually done only by party leaders.

On introducing his resolution on the evening of June 9, Kucinich insisted on reading all 35 articles into the Congressional Record, a process that took nearly five hours.

House Majority Leader Steny Hoyer (D-Md.) suggested that engaging in a lengthy debate over impeaching Bush in the waning days of his presidency is not a productive use of House time.

The resolution was sent to committee on a 251-166 vote. Reaction to the Democrats’ caving in was harsh and swift:

“Democrats exposed themselves as sniveling cowards by running away from this issue,” said Vince Ryan, a columnist for American Free Press and head of its READERSHIP COUNCIL.

“The moment called for statesmanship, regardless of the political impact. But Democrats put their own selfish, political interests ahead of the nation whose Constitution they are sworn to protect,” Ryan said.

“They ducked an impeachment fight to keep it off their records,” Ryan said. “Let’s force the wimps to pursue impeachment by each of us calling our own congressman to ask whether or not he supports impeachment. Let him know that this will be on your mind when you vote in November.”

“We all know the Democrats who control the Congress do not have the courage to pursue articles of impeachment against Bush,” Joseph Palermo wrote in The Huffington Post.

“They long ago made a cynical political calculation that to do so would only bring the opprobrium of the right and its allies and make the pivotal elections in 2008 more difficult for Democrats. But it is the wrong call because the republic cannot bear for long a succession of imperial presidents who build on the Bush record to upset the balance of constitutional powers permanently. We may be looking back at the congressional acquiescence in Bush’s crimes as a step toward fascism in this country,” he said.

“Kucinich has done the country an enormous service with this attempt to keep the record straight about this horrible ‘Decider,’” he said. “I can appreciate the Democrats’ political hesitation, but I don’t agree with it. The key question is this: If George W. Bush does not deserve to be impeached, then what does a president have to do to be impeached?”

Critics say that unless there is impeachment by the House and a conviction by the Senate, the Bush “crimes” will establish a precedent for future presidents.

“In his conduct while president, Bush, in violation of his constitutional oath to faithfully execute the office and, to the best of his ability, to preserve, protect and defend the Constitution . . . has, both personally and acting through his agents and subordinates, together with the vice president, illegally spent public dollars on a secret propaganda program to manufacture a false cause for a war against Iraq,” Kucinich read from his articles.

Rep. Kucinich deserves our thanks for trying to do the right thing, even though is was not politically expedient. If there had been a few more spines in the House, perhaps America could have finally been rid of the “Dangerous Duo” before they plunge America into another disastrous foreign bloodbath.

(Issue # 25, June 23, 2008) American Free Press


【W・G・タープレイ著「オバマ―ポスト・モダン・クーデター」紹介】

 2456回、2008(平成20)年06月18日

 W・G・タープレイ著「オバマ―ポスト・モダン・クーデター」(二〇〇八年六月刊、未邦訳)百十七頁。タープレイはここで、影響力のあるブリテン寡頭権力体制のスポークスマン、マックス・ヘイスティングス MAX HASTINGS が、昨年(二〇〇七年)夏、ロンドン、ガーディアン紙に寄稿した論説を引用する。この論説の表題は、「Will we have to fight Russia in this century ?」。

 「我々は、今世紀中に、ロシアと戦はなければならないのか?」(『ガーディアン』紙、二〇〇七年六月五日)。あいにく、当「時事寸評」子は、「マックス・ヘイスティングス」、と言う英国のジャーナリスト(又は著述家)の名前も知らず、その論文著作を読んだことがないので、これから調べなければならないであろう。ここで「我々」とは何を意味するのか。タープレイによれば、M・ヘイスティングスなる人物は「ブリテン寡頭権力体制のスポークスマン」である、と言う。「ブリテン寡頭権力体制」とは何者か。それは、ジョン・コールマン博士流に言えば、「三百人委員会」である。デーヴィッド・アイクはそれを「イルミナティのセンター」「イルミナティの総本山」「イルミナティの世界権力そのもの」、と言う。そのようなものとしての「我々」は、二十一世紀中に、ロシアと戦うことになるのか? それは「イエス!!」であるだろう。ジョン・コールマン博士は、既に、英国はロシアと戦争状態にある、と、度々、述べて居る。英国(寡頭権力体制)は、既に、ロシアと交戦中である、と。一九一三年、米FRBの成立以来、英国と米国は事実上一体である。イルミナティサタニスト世界権力の中枢的戦略家の一人、ブレジンスキーは、傀儡オバマを米国大統領の座に着ける。このオバマ政権に与えられた主たる任務は、ロシアの解体、分断、占領である。ロシアの軍と諜報機関は、もちろん、このことを熟知して居る。イルミナティ(ブレジンスキー)の戦略は、中共中国とロシアの分断である。ジョン・コールマン博士は、一九九〇年代に既に、米英とロシアは第三次世界大戦の主役であるとした。三百人委員会は、この第三次世界大戦に於て、中共を取り込む。中共は、米英の陣営とロシアの陣営の力関係を計算して、米英が、ロシアに対して優位に立って居ると判断すれば、米英の側に立って対ロシア戦争に参戦する。と、予測した。さう、まさしく、ここに現時点での世界情勢の核心が存在することを知らなければならない。(了)


【R.D.ウィリングの近著「おかね(マネー)―第十二番目の宗教―」紹介】
 2457回、2008(平成20)年06月19日

 R.D.ウィリングの近著、おかね(マネー)―第十二番目の宗教―。◇二〇〇八年一月、カナダ、モントリオール  ◇二〇〇八年五月、米国ワシントンDC、バーンズレビュー。この本は、百九十三頁の小著であるが、その内容の水準はきわめて高い。これは、日本民族憂国愛国の有志必読の書である。以下に、本書の要点を列挙する、

  (1)おかね(マネー)は宗教である。
  (2)西洋の近代宗教学界は、全世界を詳しく調査研究して、十一の主要大宗教の存在を確認した。
  (3)しかし、実は、それらの十一の主要宗教に含まれて居ないにも拘わらず、真に普遍的に全世界すべての国家、人種、民族……を決定的に支配して居る、第十二番目の最後の究極の宗教が存在する。それは、マネー(おかね)であることを発見したと、著者R.D.ウィリングは結論づける。
  (4)聖書の中に、モロク、と呼ばれる神が出て来る。
  (5)このモロクの神がおかねである。
  (6)モロクの神、おかねの神は、今、米国FRB連邦準備銀行、イングランド銀行などの中央銀行というかたちで存在する。
  (7)十一の主要宗教。その名前は、本書には明示されて居ないけれども、常識的に言えば、ユダヤ教、キリスト教、イスラム、佛敎、儒教、道教、ヒンドゥー教。これで七つである。日本の神道がこの中に入るかどうかは分らない。信者の数ではキリスト教が最大であり、各派を合計すれば、二十億人に成るかも知れない。
  (8)しかし、おかね教、宗教としてのマネー、モロク教。これは、今や全人類を掌握して居り、完全にその外にある人間は、きわめて僅か。
  (9)アレクサンダー大王以後、地球上のすべての有力な政治指導者で、モロクの寺院にとって脅威となった人物は、暴力的に殺された。
 (10)唯一の例外は、ニクソン米大統領である、と。

 R・D・ウィリングのこの本の論旨は概ね正しい。筆者(太田)も、ウィリングと全く同じ考えではないが、それに類似する思想は、断片的に公表した。しかし、今までそれを全面的に展開する機会がなかった。「カナン」についてのこの著者の見解は、ユースタス・マリンズの「カナンの呪い」(邦訳、成甲書房)とは異なる(九十三頁)。モロクの神と敵対した、四人の米大統領が暗殺された(百七十八頁)、と。この四人の中に、J・F・ケネディ  リンカーン。この二人は含まれるであろう。本書では、「カルト273」が重要な事項の一つとして提起されて居るが、この意味は分らないので、今後、研究したい。(了)

 【参照】MONEY - The 12th and Final Religion  By R. DUANE WILLING 二〇〇八年一月、二〇〇八年五月、百九十三頁。


【アメリカン・フリープレス紙のJ・P・タッカー記者の著作「ビルダーバーグ取材日記」紹介】
 2458回、2008(平成20)年06月20日

 アメリカン・フリープレス紙のJ・P・タッカー記者から、次のやうな趣旨のメッセージが筆者(太田)あてに届いた(2008.6.19)。私の著作「ビルダーバーグ取材日記」の日本版が、出版の運びになると大山恵喜さんから聞き、喜んでいます。私の本は、二〇〇五年の総会で終って居るので、二〇〇六年、二〇〇七年、二〇〇八年の総会についての資料を追加して届けます。アメリカと日本は、冷戦中ずっと同盟国でした。しかし、今や、アメリカ人と日本人は、NWO(ニューワールドオーダー)に対する戦いに於て、アメリカと日本が、それぞれ自国の独立と尊厳を守るべく、同盟をしっかりと構築して行きましょう。太田龍様

 「アメリカン・フリープレス」紙、二〇〇八年六月二十三日号。ここに、「日本の記者が、始めて、ビルダーバーグを追跡する(チェイス)」と言う、グレース・エキ・オーヤマ署名のコラム記事がある。 「(ビルダーバーグ総会会場の前での)抗議者のメッセージの大半は、入念な調査を反映して居た。何人かの演説者は、多量の歴史的内容を持った驚くべきほどの博学ぶりで私を驚かせた。一人の演説者は、いわゆる麻薬戦争などインチキだ、と語った。阿片戦争から始まって、銀行家の一族がこうした阿片貿易のすべてを取り仕切り、そこから莫大な利益を挙げたこと、そして彼らの子孫が、現在のビルダーバーガーとして活躍中であることを、完璧な家系図を引用して、曝露した。今年のビルダーバーグを告発する抗議集会は、単なる怒りのスローガンを叫ぶだけではなかった。もちろん、そうしたスローガンもたくさんあったが。9/11問題も訴えられた。けれども、焦点は、米国政府が、9/11に関与して居る可能性に当てられた。……………抗議は、自然発生的(スポンテニアス)であって、ノンヒエラルキー的(上からの指令によらない)であった。アメリカの(公衆)が、ウォーレン報告書(一九六三年十一月二十二日にダラスでのケネディ大統領暗殺事件についてのウォーレン最高裁判所長官を責任者とする米国政府の公式報告書)を疑い始めるまでに四十年を要した。9/11の米政府公式報告書をアメリカ人が疑い始めるまでに、ごく短い時間しか必要としなかった。ビルダーバーグ総会の会場前での抗議者の約三分の一がロン・ポールの支持者であることは、一見して明かであった。また、事実上、ここでの抗議者の全員が、少なくとも、ロン・ポールの同調者であった。アメリカが、彼らと共にあること、そしてホームスクール派、その他、一七七六年の本当のアメリカたらんとするその他の人々と共にあることを希望する。」。

 なお、「アメリカン・フリープレス」紙の読者のために、大山恵喜さんについての短い紹介がある。「グレース・エキ・オーヤマは、日本の主要な修正主義派、歴史家の一人として、今、著作活動中のリュウ・オータの助手である。グレースは、また、バーンズ・レビュー(TBR)のコントリビューティング・ボード・メンバーの一人である」と。この「バーンズ」は、第一次世界大戦から第二次世界大戦期にかけて、アメリカの代表的な修正主義派歴史学者、エルネスト・バーンズの名前にちなんで取られて居る。「アメリカン・フリープレス」紙、(2008.6.23)には、ジュリア・フォスター記者(この人は女性であろう)の、 「ビルダーバーグ・プロテスターズ・ウィン・フリースピーチ・ファイト(ビルダーバーグに対する抗議者たちは演説の自由な権利のための戦いに勝利した)」と言う興味深い記事がある。これは、後日、なんらかのかたちで日本語で紹介したい。(了)


【進藤義晴著「星あかり」紹介】
 2459回、2008(平成20)年06月21日

 進藤義晴著「星あかり」平成12年4月発行 220円プラス送料
   発行所 〒462-0822
   名古屋市北区東大曽根町本通2の636
   ひまわり館一階 Rahall(ラハール)
   Tel:052(915)2061
   Fax:052(915)2071
  【注】日本義塾出版部で取り扱います。

 これは、大判(A4)28頁の小冊子。これは、進藤先生の講演録ではない。これは、進藤先生の「金言集」「格言集」「座右録」のやうなものである。『自然を征服する』とか『自然を開発する』と感張る『文明人』は、原始民族より野蛮で愚かである。自分の生きていく土台の『自然』を破壊して居るから。自然を繁栄させ、その『お余り』で人間も仲よく暮す。そういう方策を考え、実行するのが、真の文明人ではないのか? 地球を救う? 地球を守る? 誰の手から地球を守ると言うのか?! 誰の攻撃から地球を守ると言うのか?!宇宙人か? 悪霊か? 地球を侵略しているのは、人間自身なのである。………………………人間中心主義こそが人類絶滅の根本原因なのである。(『星あかり』、二十三頁、『地球環境問題』)。さう、まさしく、この通り。

 進藤義晴先生の人間像を、一言で要約すれば、正しい道、宇宙の真理、大宇宙の道理を求める修行者、一生、修行し向上するひと。修行は苦行(くぎょう)である。進藤先生は、不断に、反省し、向上し、進化する。だから、進藤先生に、真に学び、その教えを実行せんと志すひとは、必ず、以下の五冊の文献を熟読し、熟考しなければならない。

 (1)「神霊医療」(発行 麻の葉の会、一九九九年一月発刊。定価は、二〇〇八年六月より七百円プラス送料)
 (2)「宇宙の根本法則―波動」(発行 麻の葉の会、一九九六年十月発刊、定価七百円プラス送料)
 (3)「スサノオ文書」(発行 麻の葉の会、二〇〇一年五月発刊、定価五百円プラス送料)
 (4)「星あかり」(発行 ラハール、平成12年4月発刊、定価220円プラス送料)
 (5)「自滅する人類―根本原因は自分本位の想い―」(発行 ラハール、1990年11月発刊、定価320円プラス送料)

  【注】以上の五冊は、日本義塾出版部でも取り扱っています。

 進藤義晴先生は、大正十二年(一九二三年)生れ、とあるから、今、八十五才に成られる。進藤先生はもちろん、デーヴィッド・アイク(一九五二年生れの英国人)の名前も聞かれたことはないであろう。アイクは、一九九〇年、英国の女性霊能者、治療師に縁を持って、そのとき、自分の使命は病める地球を癒すことであると、直観したと言う。アイクも、進藤先生のことを知らない。但し、近い将来、私はアイクに進藤先生のことを知らせるつもりであるが。六月二十七日(金曜)の日本義塾公開講義では、今の時点で私が理解し得た限りでの進藤義晴先生についての解説と論評を全面展開する。(了)

 【ご案内】
 ◇日本義塾 平成二十年六月公開講義案内◇
 ◎日 時 平成二十年六月二十七日(金)午後六時半~九時(六時開場)
 ◎会 場 文京シビックセンター 四階シルバーホール(四階B会議室のトナリの部屋)
 ◎講 師 太田 龍
 ◎演 題 進藤義晴先生の解説と論評(仮題)
 ◎資料代 千円
 ◎予約申し込みは、eメール、電話、はがきで、日本義塾出版部へ
 ※進藤義晴先生の著作、講演録は日本義塾出版部でも取り扱っています。


【太田龍著「日本の神々は二度殺された(仮題)」紹介】
 2460回、2008(平成20)年06月22日

 太田 龍著「日本の神々は二度殺された(仮題)」(学習参考資料コピー版)上巻が出版された。領価 二千円プラス送料 発行 日本義塾出版部。申し込み、問い合わせは、日本義塾出版部へ。この原稿は、平成十八年から十九年にかけて書かれたが、未完である。平成二十年後半から、二十一年末までに、中巻、下巻を完成させたい。未完成のものではあるが、現在の世界及び日本の情勢に鑑みて出来上がって居る部分を、上巻として有志読者提供することが必要有益であると考えた。

 「西洋人の精神の本質的特徴は、自然を人間の敵、と見るところにある」、「文明と、文明人についての西洋人のこの定義は、全否定されなければならない」、「西洋人=野蛮人」、..................(第四章)。 「日本人よ、お前たちは西洋人に成りたい、と言うのだな。そうか分かった。今から、西洋人になる秘密、秘儀、奥義をお前たちに教えてやる。自然を敵とせよ。自然を征服し、奴隷とするために自然に対する永久の戦争を開始せよ。と言う具合である。」、「この西洋の奥義をほんの少しでも、理解した者のみが、明治以後現在まで、日本のエリート権力構造の中で立身出世することが出来た。」、「それを理解せず、またそれに疑問を抱き、またはそれに反発し、それを批判したものは、日本の公的権力エリートとしては落第である。................... 」。(第一章) 

 日本の神々は二度殺された、とはどう言うことか。一度目に、明治維新とそれ以後。二度目に敗戦とそれ以後。筆者は、本書を書き始めるとき、そのようにテーマを設定した。しかし、しばらく執筆を中断している間に、日本の神々は、三度、殺されつつある!!そのありさまが、なまなましく、見えて来た。日本の神々、または日本の神ホトケを、一度のみならず二度殺し、二度のみならず今、三度殺しつつあるのは何者か。それは西洋であり、西洋の文明である。しかし、そもそも、この「西洋」とは、この「西洋文明」とは何者なのだ。

 幕末尊皇攘夷の志士たちは、西洋を、日本東洋が倶に天を戴くことの出来ない、非道、邪悪なるものども、宇宙の大道に真っ向から反する反逆者!!と規定した。この直観は正しい。「倶に天を戴くべからざるものども」、とは、実に深い意味を持って居た。筆者(太田)は、この本を、二十三年前に刊行された「家畜制度全廃論序説」(昭和六十年)の、新たなより高い次元への展開、たるべきものとして構想した。筆者(太田)は、今、この上巻(学習参考資料コピー版)を有志に提供すると同時に、出来るだけすみやかに、この原稿を完成させたいと希望して居る。(了)

 【お知らせ】
 日本義塾平成二十年八月公開講義案内
 日 時 八月二十二日(金曜)午後六時半~九時(六時開場)
 会 場 文京シビックセンター 四階シルバーホール(四階B会議室のトナリの部屋)
 講 師 太田 龍
 演 題 「日本の神々は二度殺された」のか?!「日本の神々は、三度、今、我々日本人の目の前で、イルミナティサタニスト世界権力とその日本人エージェント極悪売国奴によって、虐殺されつつある」のか?!
 資料代 千円
 予約申し込み、問い合わせは日本義塾出版部へ 電話、はがきで、eメール、申し込みフォームにて。

 【参考文献】

 太田 龍著「日本の神々は二度殺された(仮題)」上巻学習参考資料コピー版。平成二十年六月二十一日発行発行者 日本義塾出版部領価 二千円プラス送料

【「進藤義晴先生」考】
 2461回、2008(平成20)年06月23日

 日本義塾、七月二十七日(金)の公開講義は、既報の通り進藤先生についての解説である。進藤義晴先生のやうな大きな人物について考えるときには、我々は、 「蟹は、甲羅に似せて穴を掘る」と言う日本で古くから流通して居ることわざを改めて想起する必要があるだろう。つまり、今の日本人は、進藤義晴先生のやうな、現代日本の常識的体制的枠組を、はるかに乗り越えてしまった大人物であっても、当然のことながら、自分の甲羅に合せて、自分の水準に引きずり下して進藤先生を評価するわけである。

 筆者は、今、「日本の神々は二度殺された(仮題)、上巻」(平成十八年十月十四日~平成十九年五月五日執筆)を、未完成ではあるけれど研究資料用コピー版として出版した。その第二章に、明治十年、西南戦争によって、文明開化の政治路線に反対する勢力が一掃されたあと、明治十二年、東京、新富座で、河竹黙阿弥の新作「人間万事金の世の中」と言う芝居が大当たりしたことが述べられて居る。つまり、それが西南戦争によって西郷派が、一掃されたあとの「時代精神」と成った、と言うわけである。

 しかし、一体、ここで河竹黙阿弥の取り上げた「金」とは何のことか、それは何を意味したのか。ここでは、この問題を詳しく説明しないことにする。「人間万事金の世の中」。この風潮は、現代の日本では、完全に、日本の社会を呑み込んでしまっている。進藤先生は、この「人間万事金の世の中」と言う風潮、思潮の外に、位置する。にも拘わらず、「金の世の中」と言ふ思潮の方は、進藤先生を放っては置かないであろう。つまり、そうした思潮に毒された人々の中の誰彼が、自分たちの私利私欲の金もうけのために、進藤先生の冷えとり健康法を利用出来るものなら利用したい。つまり、悪用したい、として行動することは、あり得るであろう。こんな行動は、進藤先生の考え方の否定であり、その逆方向であり、進藤先生の思想と理論の根本的破壊であることは、自明である。つまり、ここには、進藤先生が、言はれる「悪霊」が活動しているのである。だからこそ、我々は、「神霊医療」 「スサノオ文書」 「宇宙の根本原理―波動」 「星あかり」のやうな、高い水準の文献によって、進藤先生の思想の真髄を真剣に学ばなければならないのである。「進藤冷えとり」を、安直な「ハウツゥーモノ」の水準に引きずり下すようなことは、決してしてはならないのである。(了)


【マイク・フィンチ「次の世代は精力的にグローバリズム、ニューワールドオーダーとの戦いを開始した」考】
 2462回、2008(平成20)年06月24日

 「アメリカン・フリープレス」紙、二〇〇八年六月三十日号。マイク・フィンチ「次の世代は、精力的にグローバリズム、ニューワールドオーダーとの戦いを開始した」。この記事の筆者、マイク・フィンチは、ロン・ポールの支持者として、六月初旬のビルダーバーグ総会に対する抗議行動に参加した、若い世代のアメリカ人の一人、である。これは重要な意味を有する兆しであろう。

 〝我々は変りつつある(ウィー・アー・チェンジ)〟は、草の根の平和と社会正義の組織である。この〝我々は変りつつある〟の若いメンバーが、全米各地からビルダーバーグに抗議するために結集した、と。我々は、ロン・ポールの支持者と共に、グローバリズムに反対する闘争に参加する、アメリカの若い次の世代である。〝我々は変りつつある〟のロサンゼルス支部に二百名以上のメンバーがあり、このロサンゼルス支部からも、ビルダーバーグ抗議行動に参加して居る。ロサンゼルス、ニューヨーク市、フィラデルフィア、オハイオ、その他の支部が、ビルダーバーグ抗議行動にメンバーを送った、と。…………… ……………

 なぜ、この小さな記事に、重要性を見るか。その理由として、
 (1)アメリカ、そしてヨーロッパでは、「陰謀論」は、草の根の広汎な若い世代に定着しつつあること。
 (2)そしてその草の根の若い世代は、インターネットなどを通じて、全米的、そして、国際的にネットワークを形成し始めていること。
 (3)アメリカでは、ロン・ポールが「革命宣言」を発して居り、そしてそれを軸にして、老若男女、広汎な層が二大政党政治の枠組の外で、政治的思想的行動に立ち上がりつつあること。
 (4)そして、六月初旬のビルダーバーグ抗議行動が、ビルダーバーグの五十年以上の歴史で始めて、合計数百名結集したこと。
 (5)そして、ロン・ポール支持者も、このビルダーバーグ抗議行動に参加したこと。

 などが、挙げられるであろう。

 現代日本の政治的思想的文化的……水準は、欧米その他の全世界に比べると。お話にならないほど低いのみならず、その水準は、加速度的に転落しつつある。との状況と、そしてそう成って行く原因については、筆者は、この十年ないし十数年、何千回となく色々なかたちで、警告しているので、ここでは省略する。「アメリカン・フリープレス」紙(6/30)は、ロン・ポールのメッセージ(抄)を掲載している。(了)

 【案内】
 J・P・タッカー著「ビルダーバーグ取材日記」(二〇〇五年)の日本語版は、目下、製作準備中であり、今年の秋には、出版される予定である。
 「週刊日本新聞」リニューアル版を公開いたします。http://www.ohtaryu.jp/ 当分の間、旧版と二本立てですが、いずれこちらに移行します。


【ohtaryu.jp新サイト移行のお知らせ、米国ブッシュ政権(そして英国、その他)のイラク侵略戦争開始考】

 2463回、2008(平成20)年06月25日

 本日、平成二十年六月二十五日、週刊日本新聞のウェブサイトを更新して、ohtaryu.jpと言う新しいサイトに移行した。 pavc.ne.jp/~ryuと言う在来のサイトも、当分の間、維持して二本立てで運営することに成る。新しいサイト ohtaryu.jp は、未だ、準備が完了はしていないが、今後、概ね、三ヶ月以内に、一應のメドを付ける予定である。「時事寸評」は、二〇〇一年九月十一日事件のあと、二〇〇一年十月から開始して、以後、原則として毎日、夜、更新して居り、今、二千四百六十三回に成る。その間、二〇〇二年十月頃、数日間、筆者(太田)は毎晩原稿を書いたが、ワープロ化して投稿する係りがその仕事をボイコットしたために、中断したことがある。この事件が唯一の例外である。

 何故そうなったかと言うと、筆者(太田)がそのときの時事寸評で「小林よしのり」を、イルミナティサタニスト世界権力の走狗の一人、として、規定した。その内容が拒否されたのである。そのあとは、そんな事態は発生していない。この二千四百六十三回の「時事寸評」について、索引を作成して、ウェブサイト上に公開したい。その他、色々と案は立てて居り、逐次、状況の許す範囲で実行して行く。

 二〇〇三年三月、米国ブッシュ政権(そして英国、その他)は、イラクに対する侵略戦争を開始した。そのときの「時事寸評」には、米英帝国主義侵略軍は、遠くない将来、イラク、イスラム人民の抵抗によって、ボロボロにされ、惨敗する、と述べてある。このときの「時事寸評」は、採録するようにしたい。しかし、この無謀な米国のイラク戦争によって、イルミナティの二つの課題は、確実に達成された。第一は、パレスチナ民族独立抵抗体に対するもっとも強力な同盟軍であったフセインイラク政権を打倒したことである。このために、パレスチナ陣営は、ひどく弱体化させられた。第二は、米国憲法の事実上の破棄、米国の警察独裁体制への移行をなし遂げたことである。筆者は、この二十年来、「宇宙戦略放送」(二千号近い)と、「時事寸評」(間もなく、二千五百回)と、を通じて、「時局」を論評して来た。この「時局論」は、一九八〇年代前半から始まる筆者の「天寿学文明建設のための天寿学体系」の一環、として位置付けられる。今後、週刊日本新聞のウェブサイト更新を契機として、より明確に、より詳細に、こうした方向性を提示するメディア、となるよう、精進して行く。(了)

 【案内】ジョン・コールマン著、太田龍監訳 「新版300人委員会」(上下二巻、約六百八十頁)、成甲書房、定価上下一セットで三千六百円プラス税) 日本義塾出版部で取り扱い中。申し込み、問い合わせは、日本義塾出版部へ。eメール(注文フォーム)、電話、はがきで。


【R・D・ウイリング著「マネー―第十二番目の究極の宗教」考】
 2464回、2008(平成20)年06月26日

 R・D・ウイリング著「マネー―第十二番目の究極の宗教」(二〇〇八年五月、未邦訳)の中に「カルト273」なるものが出て来る。これが分らない、と言うことは既に述べた。このウイリングの本を終りまで読んで行くと、その意味が説明されて居る。この「カルト273」と言う謎の数字は、旧約聖書の「民数紀略」第三章に出て来ると言う。旧約聖書では、「民数紀略」は、「レビ記」のあとの章である。「レビ」は、イスラエルの民とは別の存在であり、エホバの神に仕える祭司職に定められて居る、と。「273」は、十万人中の二百七十三人のこと。これは、その頃市場に出現したマネー、貨幣、おかねを取り扱う専門職、として出発する。百分比で表示すると、2.73パーセントである。この「273」は、おかねの神として、モロク(モレク)を崇拝することに成る。「カルト273」とは、おかねの神としてのモロク神を崇拝する、マネー、貨幣、おかねの専門業者の結社である、と。

 この「カルト273」は、旧約聖書では、ソロモンの第二神殿の時代に出現した、と。つまり、紀元前六世紀頃のことである。この「カルト273」は、「レビ人」「レビ族」「祭司階級」とは別のカルトであると。彼ら「カルト273」こそ、今日のイングランド銀行と「シティ・オブ・ロンドン」、FRBとウォール街、要するに、ユダヤ国際金融寡頭権力の起源である、とウイリングは言う。

 最近のテレビニュースによると、トップ二百七十三人の富豪は、地球上の人口の五十パーセントが所有するおかねの合計額以上を所有する(百六十二頁)、などと言う。つまり、二千五百年前の「カルト273」が発展して、今日の中央銀行、大金融閥と成ったと言う。「カルト273」の出現、その形成、その誕生は、旧約聖書の「民数紀略」の中に記されてあると。「カルト273」は、「経済的精神」と共に歴史に登場し、そしてその本質は、「ダブルスタンダード」であると言う。ヨハネ黙示録の中に、「大いなる商人」と言うことばが出て来る。この「大いなる商人」は、「カルト273」の発展形態であると。このようにウイリングは説明する。(了)

 【案内】 日本義塾平成二十年八月二十二日(金)の公開講義では、「日本の神々は二度殺された(仮題)」(太田龍著、上巻)と共に、ウイリングの「マネー―第十二番目の究極の宗教」についても解説し、批評する。


【ジョン・コールマン博士著、太田龍監訳「新版300人委員会」考】
 2465回、2008(平成20)年06月27日

 ジョン・コールマン博士著、太田龍監訳「新版300人委員会」(上下二巻、計六百八十頁。定価各千八百円プラス税。上下一緒に三千六百円プラス税、成甲書房、七月初め刊行予定)。この本は、今、日本義塾出版部で取り扱い中である。申し込みは、eメール(注文フォーム)、はがき、電話で日本義塾出版部へ。既に引用紹介したが、同書「日本版への序文」の中で、コールマン博士は、「この二〇〇八年、三〇〇人委員会は、日本破壊計画の最終段階を迎えている」と述べて居る。まさしく、この通りである。

 全く同趣旨の警告は、一九九四年以降の十数点の同博士の著作の日本語版への序文、及びユースタス・マリンズ著「世界権力構造の秘密」(日本文芸社、成甲書房)「カナンの呪い」(成甲書房)の日本版への序文、参照のこと。一九九八年以降、ユダヤイルミナティ世界権力の日本侵略計画は、第五波第五の局面に入った。そしてこの第五波に於ける、イルミナティの目標は、「日本本丸の占領」、以外の何者でもない。と、筆者は、何百回となく色々な機会に警告した。「本丸の占領」は、「日本破壊計画の最終段階」と、全く同じものである。

 コールマン博士は、本書(『新版300人委員会』)英語原著出版の二〇〇七年の時点で、三百人委員会は、H・G・ウェルズの「公然たる陰謀(オープン・コンスピラシー)」から「ビヨンド・コンスピラシー」(英語原著、二〇〇七年九月刊)、つまり、「陰謀を越えた段階」へと、移行しつつある。と述べて居る(上巻、九十三頁)。これは何を意味するか? これは、イルミナティが、今や公然と姿を現はして、そのアジェンダを実行する段階目前、を意味すると。日本義塾平成二十年七月の公開講義では、この「新版300人委員会」(日本語版、成甲書房)のみならず、コールマン博士の最新刊「ビヨンド・コンスピラシー」(未邦訳)及び、W・G・タープレイ著「オバマ―ポストモダン・コンスピラシー」(二〇〇八年六月刊、未邦訳)についても、その核心を解説し、日本が置かれて居る致命的危機状況を明かにすると共に、我々日本民族憂国の有志のなすべきことについて説明する。(了)

 《お知らせ》
 【日本義塾七月公開講義】
 日 時 平成二十年七月二十五日(金)午後六時半~九時(六時開場)
 ◎会 場 文京シビックセンター 四階シルバーホール(四階B会議室のトナリの部屋)
 ◎講 師 太田 龍
 ◎演 題 ジョン・コールマン博士著、太田龍監訳「新版 300人委員会」(上下二巻、約七百二十頁)成甲書房、七月初め公刊予定、の解説
      ジョン・コールマン博士著「ビヨンド・コンスピラシー」(未邦訳、二〇〇七年九月刊)の解説
      オバマ「大統領」の政権を推進する三百人委員会世界権力のアジェンダについての解説。
      三百人委員会の日本破壊計画の最終段階とは、日本民族有志のなすべきこと。
 ◎資料代 千円
 ◎予約申し込み、問い合わせは、eメール、電話、はがきで、日本義塾出版部へ


【「面影橋出版(代表 森洋)」考】

 2466回、2008(平成20)年06月28日

 面影橋出版(代表 森洋)の再起。これは、良いニュースである。平成七年(一九九五年)、面影橋出版は、ユースタス・マリンズの世界的古典「FRBの秘密」の日本語版(『民間が所有する中央銀行』)を刊行した。更に、そのあと、マリンズ著「マーダー・バイ・インジェクション」(これは、西洋医学の薬の注入による殺人、を意味する)の邦訳本(『医療殺戮』)を出して居る。この面影橋出版の代表、森洋氏は、もともと出版人、出版の専門家、と言うわけではなかった。彼は、いわゆる右翼、民族派で、長い活動暦のある年季の入った右翼人であった。その右翼人が、マリンズの「FRBの秘密」の日本語版を出したのである。その後の十三年、森洋氏のこの挙が、単なる一時の思い付き、気まぐれ、パフォーマンスではなかったことを実証した。

 筆者(太田)が、平成三年(一九九一年)二月、国際政経学会(昭和十一年~二十年)の学統、道統を継承して、日本に於ける反ユダヤ 反フリーメーソン 反イルミナティ 反NWOの思想戦を開始してから十七年。この間に、右翼陣営からこの反ユダヤ反イルミナティ思想戦の陣営に二人の人物が参戦した。その一人は、三上卓門下、札幌の歯医者、故佐藤耕治氏。二人目が、森洋氏である。この四月には、「民間が所有する中央銀行」は初版が完全に売り切れたがそれを契機として、森洋氏の「面影橋出版」は再起する。七月末、マリンズ著「民間が所有する中央銀行」(英文原題『FRBの秘密』)の第二版が上梓される運び、と聞いて居る。定価 三千四百円プラス税。七月末以降、日本全国書店に配本可能と成る、と。この貴重な本は、日本義塾出版部でも取り扱うことにした。

 マリンズ著「FRBの秘密」(民間が所有する中央銀行)は、日本の各種の社会層、党派、その他の人々について、もっとも明確なかたちでリトマス試験紙の役割を果たす本と成るであろう。森洋氏は、平成七年、本書が出版されたのち、約一千部を、関係方面に贈呈したと言う。贈呈を受けたかなりの数の大企業は、こんな恐ろしい本は、受け取れない!! と、送り返して来たそうである。ただ一人、自民党、旧田中角栄派の七人の幹部の一人、梶山清六代議士(茨城)は、それを読んで感動共鳴し、三百部買い取って各方面に配り、のみならず、敢えて自民党総裁選挙に出馬し、日本の首相と成って、ユダヤイルミナティの日本潰滅の陰謀に対決せんとした。そして間もなく、自動車事故に見せかけて、暗殺されたと、森洋氏から聞いて居る。

 本書の再版を皮切りに、再起した森洋氏の面影橋出版は、色々と新しい出版の企画を立てて居られるようである。故佐藤耕治氏、そして森洋氏につづき、更に、多くの日本民族派の憂国の人士が、ユダヤ、フリーメーソン、イルミナティの危機と脅威に目覚め、救国の戦いに決起されることを期待する。(了)

 《案内》日本義塾出版部でも予約受付中、ユースタス・マリンズ著、林伍平訳、「民間が所有する中央銀行」(FRBの秘密)第二版面影橋出版、七月末刊行予定定価 三千四百円プラス税


【「蟹は甲羅に似せて穴を掘る」考】
 2467回、2008(平成20)年06月29日

 六月二十七日(金)夜の日本義塾公開講義は、文京シビックセンターシルバーホーム(定員百名)で予定通り、開催され、六十四名の熱心な有志が日本全国から参集した。麻の葉の会愛知県一宮市の主催者、二十年以上、進藤先生に師事して進藤冷え取り思想を実行し、多くの講演録を発行販布して居られる鶴田拓郎さんも出席して、冒頭、十分くらい、お話をして頂いた。当日、会場には、進藤先生関係の著作、講演録など多数持参して販売した。ところが、当方の手違いのため、配布の予定の「宿り木の会」「ファイブ・ソックス」の「商品カタログ」を忘れて来てしまったため、参加者に無料配布することが出来なかった。このカタログは、多くの皆さんに差し上げるべく、二つの会から贈呈して頂いたものであるので、ご連絡下されば、こちらから郵送します。必要な方は、当方(日本義塾出版部)にご連絡下さい。

 筆者は講義の最初に、「蟹は甲羅に似せて穴を掘る」と言うことわざについて述べた。日本のことわざは、昔のひとの智恵の結晶であろう。このことわざが生まれるためには、人々は、蟹の生態を良く観察しなければならない。蟹は海辺の砂浜に穴を掘って隠れる。その穴は、自分の甲羅より小さくてはならない、小さいと入れない。甲羅ときっちり同じ寸法でも具合が悪い。大き過ぎるのもムダである、自分の甲羅より少し広い穴が良い。しかし、蟹はその穴の寸法を、あらかじめ、物差しで計測して、穴の大きさを設計して掘るであろうか、そんなことはない。蟹は、短い時間で、苦もなくあっと言う間に丁度都合の良い穴を掘って隠れてしまう。この蟹の生態を、人間はそれぞれの器量に合わせて色々な人物を解釈する。どんな偉大な人物でもその人の器量の範囲の中でしか、理解しないものであると。と言う意味を込めて、「蟹は甲羅に似せて穴を掘る」と言うことわざとしたのである。

 進藤先生のような大人物についても、そう成ってしまうことは避けることは出来ないであろう。しかし、我々は、自戒し、進歩し、進化することは出来る。我々は、進藤先生を見習って、常に自分をより高い次元、境地に高めるべく、進化の努力をしなければならない。そのためには、「星あかり」(ラハール発行、一冊二百円)を座右の書、としていつも参照することを、おすすめする。

 (注)
 ラハールの扱って居る講演録は、注文してから到着するまでかなりの日数を必要とします。今「星あかり」は在庫がなくて注文中ですが、そのうち届くでしょう。注文される方は以上のことをご了解下さい。(了)

 【お知らせ】前記のように、「宿り木の会」「ファイブ・ソックス」のカタログは、進藤式冷え取り健康法を実行するために必須です。必要な方は日本義塾出版部にご連絡下さい。(送料八十円のみ)六月二十七日、日本義塾公開講義の録音テープ(送料含めて二千円、全二巻)は、日本義塾出版部にお申し込み下さい。


【「ホームレス連続襲撃事件」考】
 2468回、2008(平成20)年06月30日

 昨日来、新聞は、ホームレス連続襲撃事件を報道して居る。この種の陰惨冷酷なホームレス殺傷事件が何時頃から日本に発生するように成ったのか、そして、どのようにその事件が推移したのか。それは、未だ良くは調べていない。しかし、多分、それが目立ち始めたのは、この十年来のことであろう。筆者は、この種の事件を始めて新聞報道で読んだとき、ただちに、ジョン・コールマン博士の「三百人委員会」の中の或る記述を想起した。コールマン博士のその記述は、次のやうな趣旨の事を述べて居た。

  (1)「三百人委員会」は、二十一世紀前半、二〇五〇年頃までに、彼らが数千年来追及して来た、ワン・ワールド、ニューワールドオーダーと言う名の世界人間牧場の構築を完成しようとして居る。
  (2)二〇五〇年頃までに完成される筈の「ワン・ワールド」(世界人間牧場)の社会構成は、支配者と奴隷のみ。中間層は存在しない。
  (3)そして、地球の人口は、十億人。つまり、現在の六十億のうち、五十億人は、「消される」わけである。
  (4)十億人の奴隷は、電子通貨IDカードを与えられ、その携帯を義務付けられる。
  (5)この電子通貨IDカードには、個々人のすべての情報が収められる。そして、この電子IDカードがなければ、売ることも、買うことも出来ない。
  (6)現金は、支配階級のみが所有使用出来る。奴隷は、現金の所持使用を禁止される。
  (7)奴隷は、何らかの罪、ないし、違反行為があると、世界権力によって、判定された場合、ただちに世界国家の中央コンピューターを通じて、その者の電子IDカードは、無効、とされる。
  (8)この者は「アウトロー」と判定される。つまり、法律の保護の外にある置かれる。
  (9)アウトローは、アウトローの居住地区を指定される。
 (10)アウトローでない奴隷階級は、合法的に、アウトローを殺すことが出来る。

 といった具合である。つまり、最近、日本に出現した「市民」によるホームレス殺傷事件は、イルミナティサタニスト世界権力が、構築せんとするニューワールドオーダーと言う美名を与えられた世界人間牧場に於ける「奴隷階級」による「アウトロー・ハンティング」の予兆、の如きものと見ることが出来る。イルミナティは、奴隷階級にこの種の「エンターティンメント」を与えるわけである。

 エンターテインメントとは、世界権力によってアウトローとされた人々、又は、人間にではない「非人」とされた人々を、ハンティングすることの楽しみ、である。このような見方は、単なる妄想か。否。それは「妄想」ではない。この件については、コールマン著「新版300人委員会」〈下巻百十九頁〉。(成甲書房、上下二巻、約六百八十頁、七月一日出版)を参照のこと。(了)

 【日本義塾七月公開講義】
 ◎日 時 平成二十年七月二十五日(金)午後六時半~九時(六時開場)
 ◎会 場 文京シビックセンター 四階シルバーホール(四階B会議室のトナリの部屋)
 ◎講 師 太田 龍
 ◎演 題 ジョン・コールマン博士著、太田龍監訳「新版 300人委員会」(上下二巻、約七百二十頁)成甲書房、七月初め公刊予定、の解説
      ジョン・コールマン博士著「ビヨンド・コンスピラシー」(未邦訳、二〇〇七年九月刊)の解説
      オバマ「大統領」の政権を推進する三百人委員会世界権力のアジェンダについての解説。
      三百人委員会の日本破壊計画の最終段階とは、日本民族有志のなすべきこと。
 ◎資料代 千円
 ◎予約申し込み、問い合わせは、eメール(注文フォーム)、電話、はがきで日本義塾出版部へ。

 【お知らせ】ジョン・コールマン博士著、太田龍監訳「新版300人委員会」(上下二巻、計六百八十頁。成甲書房刊、定価各千八百円プラス税。上下一セット、三千六百円プラス税、)日本義塾出版部で取り扱い中です。





(私論.私見)