2006.12 |
(最新見直し2011.02.17日)
(れんだいこのショートメッセージ) |
ここで、太田龍・氏の時事寸評2006.12月分を確認しておく。れんだいこ文法、作法に基づき編集替えしております。 2011.02.17日 れんだいこ拝 |
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1881回 2006(平成18)年12月01日 |
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1882回 2006(平成18)年12月02日 ダニエル・エスチューリン著、山田郁夫訳「ビルダーバーグ倶楽部―世界を支配する影のグローバル政府」バジリコ刊、二〇〇六年十一月 THE REAL STORY OF THE BILDERBERG CLUB by Daniel Estulin、二〇〇五年。本書の著者、ダニエル・エスチューリンは、一九六六年ソ連生れ。一九八〇年、一家はソ連から追放。父親はソ連諜報機関によって殺害されたと。 しかし、祖父は、ソ連KGBの幹部。その関係でKGB、MI6、CIAから情報が得られる、と。 ここのところがちょっと、ひっかかる。 本書の巻頭には、アメリカンフリープレス紙のJ・P・タッカーの序文。 全四章。 第一章がビルダーバーグについての記述である。 ここには、ジョン・コールマンの「三百人委員会」からの多数の引用があり、 ビルダーバーグの上部機関は、三百人委員会である、とのコールマンの説が受け入れられて居る。 その他に、ゲーリー・アレン、ユースタス・マリンズ、テックス・マーズ、などが引用される。 本書は、これまで、筆者が紹介して来た、コールマン、スプリングマイヤー、デーヴィッド・アイク、アントニー・サットン、ゲーリー・アレン、テックス・マーズ、そして「スポットライト」「アメリカン・フリープレス」、 その他の情報に良く通じて居る日本民族有志には、取り立てて目新しい内容ではない。 しかし、本書はどう言うわけか知らないが、この一ヵ月、朝日、毎日、讀賣、などの日本の主要大新聞に、広告が掲載されて居り、 その関係で始めてこの種の著作を読む機会を持った日本人読者にとっては、なんらかの程度で衝撃的な内容と受け取られるかも知れない。本書については、後日より詳しく論評したい。(了) D・エスチューリンは、少年時代にソ連から追放され、カナダ、トロントに住み、現在はスペイン、マドリード在住、とある。 この著者の活動については、今後検証して行きたい。 |
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1883回 2006(平成18)年12月03日
今こそ日本民族が、コールマン博士の警告に氣附くべき時。 ジヨン・コールマン博士著、太田龍監譯・解説「鳥インフルエンザの正體―全世界に死と恐怖をもたらす遺傳子操作ウイルス」(成甲書房、二〇〇六年一月) 。二〇〇四年來、WHO(世界保健機構)は、全世界に對して、鳥インフルエンザウイルスが、人間にも傳染する變異の脅威、なるものを、警告して居る。その場合、死者、五億人。との推定も、出された。しかし、日本人は、上から下まで、そんな話は全く耳に入らぬ。筆者は、二〇〇五年十二月末、コールマン博士著作三册の日本語版(『凶事の豫兆』『迫る破局』『バビロンの淫婦』、いづれも成甲書房)の中から、イルミナテイ三百人委員會の生物兵器作戰に關する五篇の論文を收録して、長文の解説を附した前出の著作を緊急に、成甲書房から出版した。今、この本が、日本民族有志によつて、本當に、眞劍に、讀まれねばならぬ。 「私の複數の情報源は、H5N1には鍵となる遺傳子的要素がひとつ缺けてゐて、それがヒトに移つていくのを防げたと確信してゐる。さらにこのウイルスを造り出したCAB戰爭研究所が、計畫段階へ戻つて、ニワトリからヒトへの渡りをできなく してゐる遺傳子構造を克服するために全力をあげてゐることについては、確信以上のものをもつてゐる。 ここで豫言しておかう。リメイクされたH5N1はパンデミツクといへる規模で登場し、新しく備えた動物からヒトへの障害を乘り越える能力によつて、人類史上最惡の殺人パンデミツクのひとつとなると」(前出二十四頁)。 ここで、「パンデミツク」とは、致死率が異常に高い全世界的流行の病氣。世界史上、尤も有名なパンデミツクは、十四世紀半ば、欧羅巴の全人口の三分の一ないし半分を殺したとされるあの黒死病、である。ウイリアム・ブラムレイはそれを、人類に對するカストデイアン(監視者)の生物兵器による戰爭である、と見る(『エデンの神々』)。ジヨン・コールマン博士は、「三百人委員會」は、二〇五〇年頃までに地球人類全人口の八割を殺害して、管理可能な十億人にまで減らす計畫である、とした。(『三百人委員會』、太田龍監譯、KKベストセラーズ)そして人類人口削減ないし殺處分の主要手段の一つが、生物兵器の使用である、と。「三百人委員會」とは何者か。コールマン博士が、一九九〇年代初頭に出現したこの英文著作は、日本では、一九九四年(平成六年)に最初の日本語版が出版され、一九九九年(平成十一年)、KKベストセラーズから復刻された。外國では、デーヴイツト・アイク、L・G・ホロビツツ博士、などが重要參考文獻として取り上げて居り、最近では、ダニエル・エスチユーリンの「ビルダーバーグ倶樂部」も、基本資料の一つとした。 (了) [注] アダム・スミス(英國人)、マルサス(英國人)、ベンサム(英國人)、スペンサー(英國人)、H・G・ウエルズ(英國人)、バートランド・ラツセル(英國人)、マクナマラ(もと米國防長官)。この人々の共通の見解。 「人間は大量に殺してしまはねばならぬ。彼らは世界の安定の脅威である」と。參考文獻。 岡田晴惠著「パンデミツク・フルー 新型インフルエンザ Xデー ガイドブツク」(講談社 二〇〇六年十月) |
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1884回 2006(平成18)年12月04日 |
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1885回 2006(平成18)年12月05日 |
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1886回 2006(平成18)年12月06日 |
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1887回 2006(平成18)年12月07日 |
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1888回 2006(平成18)年12月08日 松藤民輔著「アメリカ経済終わりの始まり―脱ペーパーマネー経済時代の超資産運用論」講談社、二〇〇六年十一月。この本の五十一頁に、「ユダヤ、ロスチャイルド、ロックフェラーはもう古い―世界の金融を動かしているのは『ファンド』である―」と言う項目がある。これを読んで行くと、 「ファンドの資金力に比べれば、ロスチャイルド銀行など小さなものである。日本の金融機関でいえば地銀100位前後のボリュームしかない。……これは、『バブル』である。実像はかなり小さいのである」、「ロスチャイルド家、ロックフェラー家、ビル・ゲイツ、ブルネイの王様がどうのこうのといっても、個人金融資産はせいぜい3兆〜7兆円くらいのものである。……」(五十一、二頁)などと書いてある。つまり、めだかは鯨より大きい、と言うわけである。この本の著者は、自分では、羽根を伸ばして大空を高く自由自在に飛びまはって居る、と思って居るのかも知れない。しかし、現実には、このひとは、イルミナティサタニスト世界権力の設定したひとつの小さな檻の中でバタバタして居る一匹のネズミ以上のものではない。ここには、「ロスチャイルド銀行」とある。これは、何のことか。このひとは、国際金融について白痴同然である。ロスチャイルド家は、ナポレオン退陣後、イングランド銀行を支配して居る。更にその約百年後、米FRB連邦準備制度を支配して居る。「ロスチャイルド」については、「沈黙の兵器」(太田龍著、データハウス刊、一九九五年)百頁以下第三章が必読である。「魔術とイルミナティ」(一九八一年、英文、未邦訳、著者不明)によれば、世界権力イルミナティは、世界を支配するために、五つの部門を組織している。即ち、(1)金融部門 (2)政治部門 (3)シビル(知識) (4)オカルトと宗ヘ (5)ソーシャル部門(マスコミ、芸術、文化……)。そして、この五部門の頂上には、ロスチャイルド家の五人の兄弟、フィリップ エドモンド ヴィクター ギー ナタニエルから成る、ロスチャイルド・トリビューナル(法廷)が置かれて居る。そして、その五つの部門のそれぞれに前出五人の兄弟のうちの三人が配置されて居ると言う(百十四頁)。この五部門の中には、「経済」は存在しない。「経済」は、「金融」部門が指揮するらしい。要するに、ロスチャイルド家は、日本人の常識的な見方としての単なる金融家、投資銀行家、金融資本家、ではないのである。(了) |
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1889回 2006(平成18)年12月09日 |
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1890回 2006(平成18)年12月10日 |
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1891回 2006(平成18)年12月11日 |
【「アフマディネジャド・イラン大統領のホロコースト論」考】 |
1892回 2006(平成18)年12月12日 アフマディネジャド、イラン大統領は、いはゆるホロコースト問題のまともな調査研究の必要を提起した、世界最初の国家指導者である。アフマディナジャド大統領曰く。いはゆる第二次世界大戦中の、ナチス・ドイツによる、「六百万人のユダヤ人ホロ コースト」の数字は、事実ではあり得ない。ナチス・ドイツ占領下ヨーロッパの諸国在住のユダヤ人の人口は、四百五十万人であった。戦後、約三百九十万人のユダヤ人が補償金を受け取って居る。国際赤十字の調査によれば、ドイツの収容所での死者の合計は、約三十万人である。これは、あらゆる民族、国民、人種を含む。 従って、ナチス・ドイツの収容所でのユダヤ人の死者は、当然のことながら、三十万人以下、である。どうして、「六百万人ユダヤ人ホロコースト」と成るのか。ナチス・ドイツ占領下のヨーロッパのユダヤ人四百五十万人から、戦後、補償を受け取った(つまり生存者)三百九十万人を差し引くと、六百万人に成るのか。もちろん、成り得ない。(中略)今、イランに於て、ナチス・ドイツによるユダヤ人ホロコースト説について、その内容を公平に検討する、世界最初の国際的 学術的セミナーが開かれている、と。 |
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1893回 2006(平成18)年12月13日 |
【「沈黙の兵器」考】 | |||||
1894回 2006(平成18)年12月14日
この[極秘]「沈黙の兵器―プログラミング・マニュアル序説」には、オペレーション・リサーチ、テクニカル・マニュアルTM‐SW7905.1 と記されてある。TMは、テクニカル・マニュアルの略称と解される。7905.1 は、一九七九年五月一日、と推定される。 |
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第1895回 2006(平成18)年12月15日 ブッシュ(父)もと米大統領が、北京で、靖国神社とその大東亜戦争肯定的史観を、痛烈に批判した(十二月十五日朝刊、東京新聞)、と言う。これはもちろん、イルミナティサタニスト世界権力の日本に対する、きはめて重大な信号である。ブッシュ(父)もと米大統領は、周知の如く、ブッシュ(息子)現米大統領と共に、スカルアンドボーンズ、である。ブッシュ(父)は、まぎれもなく、イルミナティサタニスト世界権力のインサイダーである。彼は、米大統領は一期のみだが、レーガン大統領の副大統領を八年、勤めた。従って、一九八〇年代から一九九〇年代初頭の十二年間、イルミナティのエージェントとして、米国の国家中枢に配置されて居た。かくの如き人物が、しかも、北京に於ける講演で、日本を痛打したのである。米中が日本を挟み撃ちする、とのイルミナティの日本処分計画を、鮮明に印象づけた一幕である。 しかし、家畜人ヤプーとしての日本の権力エリート階級は、どうすることも出来ず、見っともなく右往左往するしかない。従って、当然のことながら、責任のなすり合い、と成る。日本の権力エリート階級の本心では、イルミナティサタニスト世界権力のご主人様にひたすら「ご奉仕」して、「自己保身」をはかること。それ以外に何もない。あとは、ペテン、見せかけ、だまし、偽瞞である。イルミナティサタニスト世界権力が、ロシアの代わりに中共中国を、米国と並ぶもう一つの超大国とすることにした。そのことは既にジョン・コールマン博士が、一九九〇年代のモノグラフで明らかにして居り、そしてそのモノグラフは、「迫る破局、生き延びる道」(成甲書房、太田龍監訳)の中に、収録されて居る。イルミナティがこのように決定して居るとすれば、イルミナティのドレイとしての米国大統領が、その命令通りに行動することは、自明である。もちろん、加速度的に白痴化、痴呆化しつつある、日本の権力エリート階級に、そんな「高度」な話しは、通じる筈がない。(了) |
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1896回 2006(平成18)年12月16日 |
【「沈黙の兵器」考】 | ||
1897回 2006(平成18)年12月17日 「沈黙の兵器」を読まずして、「ロスチャイルド」について語ることは許さるべきではない。更に、「タビィストック研究所」について十分な研究をすることなくして、ロスチャイルドについて、云々することも、許さるべきではない。「沈黙の兵器」は、五十節から成る。その第四節、政治的序説に曰く。
○ここに、「一九五四年、……」とある。これは、一九五四年の、ビルダーバーグクラブの第一回総会を、暗示する。その第七節理論的序説。
更に、第九節 ロスチャイルド氏が発見したエネルギー。この説については引用を省略する。 ジョン・コールマン著、太田龍監訳「タヴィストック洗脳研究所」(成甲書房、平成十八年三月刊)。この本を読むと、タヴィストック研究所が、本質的にはロスチャイルド家の主導下で、創設されたことが分る。更に前出、太田龍著「沈黙の兵器」(データハウス刊)で述べたように、「沈黙の兵器」は、タヴィストック研究所のTM(テクニカル・マニュアル)として作成された秘密文書であると、コールマン博士は開示する。そしてこの「沈黙の兵器」の著者はこのTM(テクニカル・マニュアル)が、初代ロスチャイルドの提示した思想の具体化であるとする。(了) |
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1898回 2006(平成18)年12月18日 |
【週刊日本新聞 第467号 2006(平成18)年12月18日】 |
2014-05-30 、天野統康ブログ「現代社会に対する批判の天才 故太田龍氏が主幹の週間日本新聞より抜粋 ロスチャイルド以前の金融権力」転載。 1年ほど前に知人のベテラン証券アナリストの方から、故太田龍氏が主幹をしていた週刊日本新聞を、初回の1号から最終号までの約580冊あまりを縁があっていただいた。生前の太田氏の講演会には何回か参加し、本やネットの時事寸評は読んでいたが、氏の週刊日本新聞は購入していなかった。今までに平成14年から平成19年までの300号くほどを読んだ。太田氏は現代社会に対する批判を行わせたら右にでる人がいないほどの天才的な人であった。またメインストリームの世界では訳すことができない国際金融軍事権力の実態を暴いた英語の重要な文献を、日本人向けに訳してくれたのは、見識と英語力に秀でており、かつ勇敢だった太田氏の偉大なる功績である。特に週刊日本新聞には、日本では滅多に入らない英語関係の文献が多数紹介されている。国際金融軍事権力と日本社会の実体を考える上で参考になった記事をかいつまんで紹介していきたい。今回は、19世紀初期にロスチャイルド金権王朝が成立する以前の金融権力についての情報である。 |
「平成18年12月18日 週刊日本新聞 第467号 から転載と抜粋」 ■ディズレイリとロスチャイルドの関係についての日本人英国問題専門学者のおどろくべき無知 ジョンコールマン著「ロスチャイルドの密謀」(成甲書房)がディズレイリとロスチャイルド家の関係に焦点をあてていることについては、既に色々なところで述べた。<中略>「コンタリーニ・フレミング」※(ディズレイリの本)。これは恐らく、明治の翻訳者にはまるでわけがわからない話ではなかったか。19世紀当時の現代と、何世紀も昔のヴェネチアとが、小説で結び付けられている。コンタリーニ家は、ヴェネチアの黒い貴族の重要人物として、西洋史上、著名である。<中略>何故、ディズレイリが小説の中で、ヴェネチアを問題とするのか。<中略>ここでは、コニングスビー(ディズレイリの書いた小説の主人公)が友人たちに対して、英国史とヴェネチアの関係を説明する。<中略>「アンの治世は、ヴェネチア型とイングリッシュ・システムとの間の闘争の時代であった」。アン女王のあとは、ドイツ、ハノーバ王朝から、ジョージ一世(1714年〜1727年)が迎えられる。ジョージ一世から始まるハノーバ朝は、純然たるヴェネチア型国家体制であると、ディズレーリは言うのである。 ■ヴェネチアの金融寡頭権力国家についての古典的文献、ウェブスター・タープレイ ウェブスター・タープレイ「ザ・ヴェネチアン・コンスピラシー」。この論文は、今日に至るまで、ヴェネチアの黒い貴族についての最も優れた古典的文献として、高く評価されている。以下にその要点を記述する。まずディズレイリが小説にしたコンタリーニ家である。ヴェネチアの宗教改革と反宗教改革と、その両者に与えた影響は、ガスペロコンタリーニのきらびやかな経歴の中に、最も明確に見ることができる。コンタリーニはヴェネチアの最も高いロンギの家系の中の一つの家の御曹司であった。コンタリーニ家は、七人のドウーチェ(総統)を生んだ。<中略>前出タープレイの論文によれば、ヴェネチアの黒い貴族には、二つの家系がある。第一は西ローマ帝国崩壊時、ヴェネチアに避難したローマの貴族に由来する西暦1000年以前に形成されたロンギと称される古い家系である。この古い家系は、西暦1382年までドウーチェの地位を独占した。この年以降、新しい家系が台頭した、と。ヴェネチアの黒い貴族の貿易の主たる事業は奴隷貿易であったという。これは特筆に値する。ヴェネチアの国家=通商貿易帝国は、千五百年に亘って、外国から征服されることなく強固に維持されたと。<中略>ヴェネチアの国家体制は、金権オリガルキー(金権寡頭権力国家)である。つまり、一定以上の資産を所有する百五十人(又は、より正確に言えば、百五十家)が最初のオリガルキーである。その家系は千〜二千、と増えていく。しかし体制の根幹は不変である。コンスタンチンノープルがイスラムの支配下に入って、東ローマ(ビザンチン)が滅亡した時、ヴェネチアの寡頭権力国家(黒い貴族)は、ローマ帝国の正統的継承者と自称して、ローマ帝国の全世界的規模での再建を志した、とタープレイは言う。かくして彼らは16世紀、英国に取り付くわけである。 |
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1899回 2006(平成18)年12月19日 |
【「アメリカの金融界ではロスチャイルドもほとんど取るに足りないという通念」考】 |
1900回 2006(平成18)年12月20日 「アメリカの金融界ではロスチャイルドもほとんど取るに足りないという通念は、一世紀以上かけて合衆国で入念に育て上げられてきたものである。この偽装によって、この国の政治的金融的発展を自分に有利に操ることができたのだ」(ユースタス・マリンズ著、天童三郎訳『世界権力構造の秘密』、五十五頁、日本文芸社、絶版)。ユースタス・マリンズのこの「世界権力構造の秘密」は、古典中の古典であるが、この本の日本語版の読者が、前出引用箇所をしっかり記憶に留めて居るかどうか。全く心許ない。 一九八四年に出版されたマリンズのこの本は、欧米でも、最高水準の著作である。全九章からなる本書の中で、第二章 ロスチャイルド家の勃興と一族の世界支配 この章は、とくに長大であり、重要である。ここに、一世紀以上かけて育成された、云々とある。従って、これは、一八七〇年代、つまり南北戦争以後を意味する。前出、第二章には、「米国を二分するためにロスチャイルドが仕組んだ南北戦争」とある。 ロスチャイルドが、南北戦争後、米国市民の反ロスチャイルド感情を鎮静しなければならなかったことは自明である。極力、ロスチャイルドは、アメリカには全く関与しない。と言う、ディスインフォメーション作戦を実施した。のみならずそれを、百年以上に亘って継続したと言う。従って、ロスチャイルドはヨーロッパ止まり、ヨーロッパではロスチャイルドは成功したかもしれないが、アメリカではロスチャイルドは失敗した、と言うデマ情報をアメリカ人が信じるように工作した、と。ここでは省略するが、この際、是非、有志は、前出のマリンズ著の第二章を、熟読してほしい。(了) 【近刊予告】 ジョン・コールマン、太田龍「ロスチャイルドの密謀」成甲書房、約四百頁、平成十九年一月下旬刊予定。 |
【「クーン・ローブ商会」考】 |
1901回 2006(平成18)年12月21日 「一九五〇年、ニューヨーク・タイムズ紙の内側の小さなスペースに、クーン・ローブ商会の英国経営者L・L・シュトラウスがロックフェラー兄弟の財政顧問に任命されたと言う記事が載った。つまり、ロックフェラーの投資はすべてクーン・ローブ商会の共同経営者の承認を受けなければならないというわけだ。ジェイコブ・シフ以来、常にこういう風に行はれてきたのである」(ユースタス・マリンズ著、天童三郎訳『世界権力構造の秘密』、二百〜二百一頁、日本文芸社、絶版)。 クーン・ローブ商会。これは十九世紀末葉からずっと、ロスチャイルド家の主要米国内エージェントのひとつである。「L・L・シュトラウスは、一九五三年にJ・リチャードソン・ディルワースにその任務を引き継いだ。……ディルワースは、………ロックフェラー一族全体の財政担当役員となり、ロックフェラーセンター・ビルの五十六階でロックフェラー家の口座すべてを監督したのである。彼は一九八一年までこの地位にあった」(同上)。つまり、このようにして、ロスチャイルド家は、ロックフェラー家の上に君臨して居るのである。 けれどもロスチャイルド家の支配下にあるアメリカのマスコミは、この事実を絶対にアメリカ市民に知らせない。ロスチャイルド家は、英国内にも幾つものエージェントを持って居る。その有力なエージェントのひとつが、あの「ローズ奨学資金」である。「ローズ」とは十七世紀以来、英国の国家権力中枢に位置し続けて居る、あのセシル家の一員、セシル・ローズである。ロスチャイルドのエージェントとして、南アフリカの支配と、その金鉱その他の資源を掠奪せしめた。かくして得た莫大な資産を、セシル・ローズ信託資金とし、その管理をロスチャイルド家にゆだねたと、言う。このローズ信託資金の一部は、オックス・フォード大学のローズ奨学金とも成った。つまり、これもまた、ロスチャイルド家の指揮下の人材を全世界的に育成するための布石である。ローズ奨学金資金は、日本に無関係か、と言うと、そうでもないだろう。 米国のテキサス州は、ブッシュ現米大統領の地元であり、○そしてブッシュ家は、当然のことながら、テキサスの石油産業と縁が深い。しかし、「テキサスの石油産業を長年支配して来たのは、ロンドン・ロスチャイルド家であり、その手先となってきたのが、……ヒューストン・ファーストシティ・ナショナル・バンクとその子会社であるテキサスの五七の銀行である」(前出二百二頁)。要するに、日本の極悪売国奴国家権力エリートと国賊学問ドレイ、国賊マスコミなどなどは、米国について、完全になんにも知らないバカ、白痴なのである。(了) |
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1902回 2007(平成18)年12月22日 |
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1903回 2007(平成18)年12月23日 |
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1904回 2007(平成18)年12月24日 |
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1905回 2007(平成18)年12月25日 |
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1906回 2007(平成18)年12月26日 |
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1907回 2006(平成18)年12月27日 2006.12.27日付「太田竜の時事寸評bP907」の「ロスチャイルド研究の核心としての、イルミナティとロスチャイルドの関係」が「ロスチャイルド問題を論ずることの現代的意義を鋭く衝いているのでこれを転載しておく。
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【「日高義樹論説」考】 |
1908回 2006(平成18)年12月28日 「夕刊フジ」平成十八年十二月二十九日。第7面。ここに、日高義樹。「ブッシュ憎し」目に余る米マスコミ「日本は拉致問題利用」とトンデモ記事。これは、十二月十七日、ニューヨークタイムズ紙、第3面のほとんどを使って日本をたたいていると。日本政府は、北朝鮮の拉致問題を利用して、国民をナショナリスティックな方向に導き、軍事力を増強しようとしている、と。このニューヨークタイムスの記事について、日高義樹は、 「日本のマスコミと日本人が、この数十年間信用してきたアメリカのマスコミのこうした現状を見ると、それこそ天が落ちてくるような不気味さを感じる」、と評して居る。 「日本人が人道主義と人権思想のバイブルだと思っている『ニューヨークタイムス』……」。敗戦後の日本人は、「ニューヨークタイムス」を、「アメリカリベラル」の総本山、司令塔、と思い込んで居る、と言って、言えないことはない。しかし、このアメリカの新聞は、別名「ジューヨークタイムス」と、言はれる通り、ニューヨーク人口の四分の一ないし三分の一を占める、ユダヤの意向を表現する新聞である。そして、組織されたアメリカユダヤは、完全にイルミナティ=シオニストユダヤの指揮下にある。 日高義樹は、「不気味」、と表現した。当「時事寸評」(18.12.15)は、ブッシュ(父)もと米大統領が、北京で、靖国神社とその大東亜戦争肯定史観を痛烈に攻撃した、との報道を論評した。これでも、親米原理主義、米国崇拝病カルト狂の日本人は、平然として居る。日本が米中によって挟み撃ちされるのは、これが二度目である。つまり、「第二次米中挟撃対日侵略戦争」の本格化、である。 「第一次米中挟み撃ち対日侵略戦争」は、一九一八年九月、モスクワで採択された「日支闘争計画」、によって、宣告された。この「日支闘争計画」については、(1)太田龍著「ユダヤの日本占領計画」(荒地出版社、絶版) (2)渡部悌治著「ユダヤは日本に何をしたか」(『攘夷の流れ』)(成甲書房) 以上の二冊を参照。「第二次米中挟み撃ち対日侵略戦争」 これは、一九四九年十月、中共による中国政権掌握、から開始された。中共が、イルミナティサタニスト世界権力によって、一九二〇年代以降、八十余年に亘って、育成されてきたことについては、ここでは省略する。(了) |
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1909回 2007(平成18)年12月29日 |
【「ヒラリー・クリントン米上院議員」考】 |
1910回 2006(平成18)年12月30日 テックス・マーズのニューズレター「パワー・オブ・プロフェシー(預言の力)」二〇〇七年一月号に、ヒラリー・クリントン米上院議員についての記事がある。その要点は、以下の通り。 (1)ヒラリー・クリントンは、隠れユダヤである。 (2)ヒラリー・クリントンは、今や彼女自身がユダヤであることを自認している。 (3)彼女の祖母は、イーディッシュ語(東ヨーロッパのユダヤ人の言語)を話して居た。 (4)ヒラリー・クリントン上院議員がアメリカの次期大統領に成るようにすべては、演出されて居る。 (5)「キリスト教福音派」の中でのヒラリー・クリントンを支持する勢いが強まっている。 (6)ビリー・グラハムでさえ、ヒラリーの大統領当選を支持している。 (7)もしも彼女が、大統領に成ったとしたら、この無慈悲な女性は、ブッシュ大統領によって構築された警察国家体制を以て、反対派、アメリカの良識たる市民を強制収容所に狩 り立てるであろう。以下省略。 ヒラリー・クリントンがイルミナティの予定通り米国大統領に当選したとすれば、米国史上始めて、(1)ユダヤ人にして、(2)女性の大統領が出現することに成る。ヒラリー大統領の任期が八年とすれば、二〇〇九年一月から二〇一七年一月まで。この八年間に、イルミナティが過去二百年以上追及して来た米国憲法体制破壞作戦は、完了するであろう。米国は、NWO=新世界勢力=世界監獄国家に、決定的に吸収されるであろう。この米国大統領人事は、イルミナティの奥の院によるものと見られて居る。 政治小説「ショウダウン」(二〇〇六年)は、二〇〇九年一月、米国民主党女性候補が米大統領に就任すると、中共中国政権が日本に戦争を仕掛け、米国女性新大統領は日本を見捨て、日本は、なすすべもなく、中共中国に降伏する、と言う風に事態は進展する、とのシナリオを展開した。日本の極悪売国奴マスコミ、そして国賊学問奴隷と国賊日本政府権力エリート階級は、ヒラリー・クリントンがユダヤであること、そしてそのことの意味を、絶対に、日本国民に知らせない。この問題は、引きつづき、検証して行く。(了) |
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1911回 2007(平成18)年12月31日 |
(私論.私見)