2006.07

 (最新見直し2011.02.17日)

 (れんだいこのショートメッセージ)
 ここで、太田龍・氏の時事寸評2006.7月分を確認しておく。れんだいこ文法、作法に基づき編集替えしております。

 2011.02.17日 れんだいこ拝


【原口武夫の「米中が目論む日本経済占領のシナリオ」考】

 1727回 2006(平成18)年7月1日

 「週刊現代」、平成十八年七月十五日号、百七十~百七十一頁。ここに、原口武夫 米中が目論む「日本経済」占領のシナリオ 東のハゲタカ(米国のこと)西のトラ(中共中国のこと)が、ニッポンを食う。米中は裏で手を握っている。と言う記事あり。この「原口武夫」と言う人物は、今のところ、一応まともなようである。

 筆者は、十二、三年前から、第二次米中挟み撃ち対日戦争、を警告して来た。この第二次米中挟み撃ち対日戦争によって、日本は、米中両国に分配される、と。原口武夫。35歳。東大から外務省に入省。昨平成十七年三月外務省退官。と。「諸君」平成十八年八月号、五十八~六十一頁の論文では、原口武夫と言う人は、明治維新以来、近現代日本では、「勝ち組」になる必勝法は、外国勢力の手先(エージェント)となることである。大隈重信は英国の手先。福沢諭吉は米国の手先。青木周蔵はドイツの手先。など。しかし、この見方は浅薄で、頂けないが、ここでは論じない。

 日本のエスタブリッシメント層に属する者たちは、前出の件(外国の 手先と成ることが、日本で出世する必勝法)は、皆、知っているが、絶対に口外はしなかった、と。なるほど、それはそうであろう。つまり、「善良な国民をだまさなければならない」わけである。米国は、中共中国と日本を衝突させ、そして、日本は、中共中国に屈伏、しなければならない。そのように、イルミナティサタニスト世界権力は演出しつつある。つまりイルミナティサタニスト世界権力は、日本の富を根こそぎ収奪するに当って、中共中国にも、日本略奪に参加させ、分け前を少し与えるわけである。しかし、こんなことは、一九一八年秋、モスクワユダヤイルミナティ大会に於ける、日支闘争計画書、これをしっかり認識して居れば、苦もなく予測できる程度のイロハのイ、であるに過ぎない。(了)


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 1728回 2006(平成18)年7月2日


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 1729回 2006(平成18)年7月3日


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 1730回 2006(平成18)年7月4日

 「アメリカン・フリープレス」二〇〇六年七月十日号。ここで、J・P・タッカーは、二〇〇六年六月、ビルダーバーグオタワ総会に於て、米国ニューヨーク連銀総裁ティモシー・F・ガイスナーが、米国の不動産バブルの崩壊による大災害が生ずるであろう。と予告した、と述べて居る。このことの意味はきわめて重要だ。米FRB(連邦準備制度)は、周知の通り、米国を十二の地区に分割して居るが、しかし、事実上は、その中の一つ、ニューヨーク連銀の比重が圧倒的であり、米FRBの実務は、ニューヨーク連銀によって運営されて居る。ニューヨーク連銀総裁の役割もまた、非常に大きい。現在のニューヨーク連銀総裁T・F・ガイスナーは、第九代目に当ると言う。FRBの歴史九十年余に、僅か九人。つまり、滅多に変らない。このガイスナーニューヨーク連銀総裁が、ビルダーバーグオタワ総会に出席し、米国の住宅バブルの破裂は近い、と警告したと言う。これは、良い加減な放言、無責任な観測ではあり得ない。米FRBは、このところ、逐次利上げを継続して居り、住宅バブルは、FRBによって計画的に造出され、計画的に破裂させられる、わけである。それは、何を意味するのか。日本人は、この重大問題について、あたかもそんな問題はこの世に存在しないかのように、あっけらかんとして居る。(了)


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 1731回 2006(平成18)年7月5日

 アブラハム・ラーウィ著、黒田寛訳 「日本人への謀略―あるユダヤ人の証言」(Plot against the Japanese.)。一九八一年、かんき出版、絶版 。この本は奇妙な本である。あるユダヤ系アメリカ人が、日本に対して仕掛けられつつあるアメリカの謀略について警告する書、と言う。「われわれ西洋の人間は、基本的には肉食民族であり、東洋の民族に比べると、はるかに獰猛な性向を持っていることを忘れないで欲しい」(4頁)。「日本の保守系現政権は、恐らく、アメリカの要求をいやいやながら、次々と呑まざるをえないであろうし、徐々にではあっても、アメリカが仕掛けた『自己弱体化』への道を走ることになるであろう。日本人の見る道路標識には、日本人好みの行先が書かれることになるだろうが、裏側を見れば、英語で違う行先が印刷されて居るはずである。親愛なる日本の読者諸氏に申し上げたいのは、自分が運転して居る道路上での道路標識を見る場合、その標識は、いつ、誰が、なぜ、そこに立てたのかを、ちょっと立ち止って考えて頂きたいということである。運転手はあなたなのだから、その道を走った責任はあなたにある。アメリカ人が無理にその道を走らせたのだ!という言い訳は、もう役に立たない」(217~218頁)。
  

 
この文章が、一九八一年(昭和五十六年)に書かれていることに注目しなければならない。前出の文章は、日本フリーメーソン最高幹部の証言をもとに作られた「日本に君臨するもの」(一九九八年刊、絶版)の中に、一部引用されてある。アメリカは、日本の「自己弱体化」政策を実行して居ると言う。「自己弱体化」とは、 日本自身が、自分を弱体化すること、を意味する。日本が、或いはより正確に言へば、日本の政府、日本の国家権力、日本のエリート権力階級自身が、日本を弱体化する政策を実行する、と言う。もちろん、日本のエリート権力階級、日本の政府与党が、公然と 「正直」に、「ありのまま」そのことを、日本国民に向かって、 知らせるわけはない。そんなことをしたら、日本国民の信と支持をいっぺんに彼らは失うであろう。従って、日本のエリート権力階級は、自由の日本国民を徹底的にペテンにかけなければならない。

 
敗戦後六十年余、 すべての日本政府、すべての日本権力エリート階級は、占領軍、占領国のご主人さま米国(イルミナティ)の命令通り、日本の長期的弱体化政策を実行しつつ、日本国民に対しては、うまい話しをでっち上げるペテン師、として立ち回ることを要求された。この演技をたくみに実行するエリート権力者は、米国(イルミナティ)のご主人に高く評価され、そのペテンが下手なもの、又は、内心そのことがイヤでたまらないもの、本心では、日本国民を裏切ったりしたくないと強く思って居るような「危険人物」、そうした日本の権力者たちは、たちまち、ご主人さま=米国(イルミナティ)によって罰せられる。場合によっては、「暗殺」の対象と成ることさえあり得る。本書は、公刊当初は、なんの反響もなしに消えたようにも思えるが、今、改めてこの本を読み直すことは必要であろう。(了)

 この文は保存に値する。
 この国の終わり  日本民族 怪死の謎を解く 林 秀彦
 http://satehate.exblog.jp/17485718/

 血涙と共に送る、日本人への最後の警告、この命、最後の本。日本人なぶり殺しの条件は整った

 インディアンたち
 http://satehate.exblog.jp/15477269/

 森や沼地のゲリラ戦のにがい経験は、白人達にインディアンとインディアンを戦わせる利点を教えた。インディアンのスカウトを利用すれば、森で道を失うおそれはない。彼等の間の昔からの敵対関係をも十分利用した。白人宣教師たちの努力によって多数の「お祈りインディアン」も存在したし、森の中からも、次第にフィリップ(本名メタカム)を裏切る連中がふえていった。彼等の多数は、白人達の無責任な甘言にのせられ、白人の銃を手にして自らの属する民族のレジスタンス運動を切りくずし、やがて、自らも奴隷として売られてしまう運命に身をゆだねた。ともあれ、こうした"よい"インディアン、裏切りのインディアン達の巧みな先導によって、白人達は進んで暗い森にわけ入り、各所で敵性インディアンの小群を不意に捕捉して、せんめつしていった。 p65-66より

 白人の友人の最後 by トーキング・マイノリティ 他
 http://satehate.exblog.jp/15296768/

・・・チェロキー達が大昔から自分達のものとして慈しんできた、その美しい山河をとりあげて、白人のものとすること--白人達のめざすところは、はじめからただそれだけであった。 「神の思し召し」も「土地の生産性」云々も、いまとなってはもうどうでもよろしい。要するに、土地だけは絶対いただくことにする--ジョージア州の白人達はもはや"なりふり"などかまってはいられない。天真らんまんともいえる露骨さで、チェロキー・ネイションの抹殺を開始するのである。 p172・・・・・「アメリカについて、チェロキーのとった見解が、小学生のようにナイーブだったということはやさしい。 しかしこのチェロキー事件の全体は、「アメリカ」につきつけられた試金石であり、そのテストの前に「アメリカ」がその本質を見事に露呈して行った一つの過程であった。 このテストを無視して、ジャクソン・デモクラシーの体質を論ずるとすれば、それこそナイーブというものである。・・・

 闇の奥の奥 by 藤永 茂
 http://satehate.exblog.jp/8255438/

 驕れる白人と闘うための日本近代史  松原久子
 http://satehate.exblog.jp/16929758/

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 1732回 2006(平成18)年7月6日


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 1733回 2006(平成18)年7月7日


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 1734回 2006(平成18)年7月8日


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 1735回 2006(平成18)年7月9日


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 1736回 2006(平成18)年7月10日

 デーヴィッド・アイクに大きな異変が生じたことを、アイクのインターネット上の情報によって、我々はごく最近、知らされた。
 
  The background to what I am talking about below is on:
  http://www.davidicke.com/content/view/1772/1772/

 その英語の原文全文を日本語に翻訳して、当ホームページ上の別の場所にしばらく掲げることにした。この問題については、「週刊日本新聞」第四五五号(18.7.10)に論説を掲載してある。筆者は、デーヴィッド・アイクの大著「ザ・ビッゲスト・シークレット」(邦訳『大いなる秘密』、上下二巻、三交社)の内容を高く評価して、その日本語版の出版を推進した。

 この「ザ・ビッゲスト・シークレット」(一九九九年)の出版社が、「ブリッジ・オブ・ラブ米国」であり、そしてそれを運営して居たのが、問題の「ロイヤル・アダムス」、と言う人物である。この「ロイヤル・アダムス」と言う人物の過去の経歴、その思想的立場などは、全く分らないままであった。今回の一件で、ロイヤル・アダムスは、「デーヴィッド・アイクはサタニストである」、などと公言して居ると言う。これは、典型的な誹謗中傷、と言うものであろう。しかし、本当にこんな風にアイクを中傷する、ロイヤル・アダムスとは、何者なのか。我々はこの人物の背景、その正体を知ることに関心を抱いて居る。それはいずれゆっくり考えることにして、とりあえず、デーヴィッド・アイク支援の呼びかけを、ここにお伝えする。(了)


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 1737回 2006(平成18)年7月11日


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 1738回 2006(平成18)年7月12日

 テックス・マーズ主宰の「パワー・オブ・プロフェシー(預言の力)」、二〇〇六年七月号。「飢餓、渇き、強制集中収容所―暴力、病気は世界一のスーパーパワーの苦難の始まりに過ぎない」この記事は、いずれ、全文を日本語に翻訳して、週刊日本新聞紙上に発表したい。

 テックス・マーズは、米国内のキリスト教「伝道者」であるが、日本には、あいにく、テックス・マーズと多少でも類似するようなタイプのキリスト教徒、キリスト教伝道者は、全く存在しない。のみならず、テックス・マーズに匹敵するような神道系、佛教系の宗教家も、存在しない。テックス・マーズは、「剣によって生きるものは、剣によって死ぬ」と言う、有名な聖書のことばを引き、それは、まさしく、現在の世界一超大国と自称する米国に対して適用さるべき真理である、と言い切る。筆者は、日本人のキリスト教徒で、このように明確に米国を断罪する者が一人でも存在するとは思はない。のみならず、日本の神道界、佛教界にも、そうした宗教家は、唯の一人も存在しないであろう。テックス・マーズは、米国政府は、二〇〇九年までに、米国内の家畜所有者に対し、すべての家畜にアイ・ディー ナンバーを付けて登録することを義務付けることとした、と言う。これを、National Animal Identification System.と言う。これは、米国内のすべての住民=市民に対して適用さるべきシステムの予行練習であるだろう。水資源の管理についての重要な情報は、ここでは省略する。しかし、日本人は、心の奥底から、世界一超大国米国の世界支配は、永遠にして絶対、至上なり、と妄信妄想して居り、この妄想は、すべての日本人の骨のズイまで滲み込んでしまって居る。(了)


【イルミナティサタニスト世界権力の、「日本処分戦争」の基本方針考】

 1739回 2006(平成18)年7月13日

 北朝鮮が、七月五日、七発のミサイルを発射した、と言う。その落下地点は、ロシア沿海である。つまり、日本にはなんの関係もない。ところが、日本政府は大ハシャギにハシャギ、国連安保理事会で、北朝鮮制裁の決議を可決させる、と言って、ハシャギまくって居る。しかし、民主党の小沢一郎は、小泉自民党政府は、アメリカにハシゴを外されるだろう、と言う趣旨の発言をした。この小沢発言は、部分的現象的には当っていないこともない。しかし、これはそんな程度の問題ではない。

 イルミナティサタニスト世界権力の、「日本処分戦争」の基本方針は、第二次米中挟み撃ち作戦によって、日本を完全に消滅させる、と言うことである。一九九〇年代、当時の李鵬中国首相が、外遊先で、二十年後には、日本と言う国家は、地上から消滅して居るであろう、と言う趣旨の発言をしたと言う。二十年先とは、概ね、二〇一〇年代。やはり一九九〇年代に、英国のあるマスコミが、将来の日本の国際的地位は、「キリバス共和国」程度のものとなろう、と言う記事を掲載したことを記憶して居る。

 「キリバス共和国」とは、南太平洋のかつての西洋帝国主義の植民地、人口は八万人ていどか。西洋帝国主義者のこう言う発言は、一々、計算されて居り、単なる放言ではない。小泉首相の「プレスリー」にかかはる醜態は、まさしく、日本が「キリバス共和国」程度の次元に向けて、まっしぐらに転落しつつあることを実証した。今の日本には、「外交」などと言うご大層なものは存在しない。敗戦後の日本に、外交、らしきものが存在したのは、敗戦直後の重光外務大臣。しかし、すぐに重光さんはクビを切られて、極悪売国奴吉田茂と交代した。

 講和條約発効後、鳩山内閣が登場すると、重光さんが外務大臣に復活した。この重光外交は、「外交」の名に値する。しかし、鳩山退陣のあとの石橋首相が病気のためにすぐに辞任し、岸が首相に成ると、そのあとの日本政府は、亡国、売国一直線。ここでは、田中角栄内閣については触れない。米中は裏でツーカーの中、表面上は、米中冷戦。そして日本は、中共と衝突させられ、米国は日本を見殺しにする。この基本路線が、イルミナティサタニスト世界権力によって設定させられて居る。この路線に沿って、日本国内に中共中国との衝突を呼号する、愛国者もどき実は売国奴が、これから持てはやされるであろう。


 1740回 2006(平成18)年7月14日

 「ボイス」平成十八年八月号が、なんと、「ありがとう、小泉総理」!!と言う特集をして居る。これが、皮肉や逆説ではなくて、大まじめなのだ。この特集の中心は、「小泉さんに何点つけますか?」 と言う、「識者50人へのアンケート」である。この「50人」の中に、かつては、いわゆる「保守系月刊誌」の常連だった、西部邁、西尾幹二。この二人は、入って居ない。「反米派」と認定されたのであろう。「小泉総理」に、「100点」をつけた人が、四人居た。即ち、 (1)岡崎久彦 (2)兵頭二十八 (3)稲田朋美 (4)増田俊男。この他に、80点以上が十一人。

 (1) J・コール (メリルリンチ日本証券)95点
 (2) 長谷川慶太郎            90点
 (3) 渡部昇一              90点
 (4) 山本一太              90点
 (5) 黒田勝弘              90点
 (6) 山本卓眞  (財界)        85点
 (7) 前野徹   (財界)        85点
 (8) 田原総一郎             80点
 (9) さかもと未明            80点
 (10)森下俊三  (財界)        80点
 (11)新美春之  (財界)        80点

 西尾幹二、と言うひとは、「狂気の首相で日本は大丈夫か」(PHP研究所、二〇〇五年十二月)と言う著作の中で、最近、日本人の中で、「思考放棄が到る所に広がっている」(四十四頁以下)。と述べて居る。小泉内閣がこの五年間、やりたい放題に米国に日本を売り飛ばして行くことが出来たのも、この日本人の中に広がる「思考放棄」の結果である、となるであろう。しかし、ここで、「思考放棄」、と言う表現は適切ではない。現代日本人の精神は、十重二十重のタブー(禁忌)によって、 がんじがらめに呪縛されて居る。

 鬼塚英昭著「天皇のロザリオ」(成甲書房、上下二巻)、その巻頭に、司馬遼太郎の最晩年の言葉が引用されて居る。司馬遼太郎は死の直前に、 「太平洋戦争をおこした日本、それに負けて降伏した日本の あの事態よりも、今はもっと深刻な事態なのではないか。日本は滅びるかもしれない。 ここまで闇を作ってしまったら次の時代はもう来ないだろう」と語った。

 筆者は、司馬遼太郎が、どこでこの言葉を語ったかを知らない。司馬遼太郎が死んで十年。朝日新聞から産経新聞に至るまで、要するに、日本の全マスコミ世界が、全力を挙げて、司馬遼太郎を現代日本最高最大の国民作家、 精神的リーダーとして、持てはやして居るのだが、前出のような彼のことばは、マスコミによって、これまた、 全力を挙げて隠蔽されて居る。歴史作家司馬遼太郎が、昭和期の日本を絶対に描かなかったのは何故か。それは、彼が、問題の「タブー」に恐怖したからではないのか。それでは、日本民族有志は何をなすべきか。何からはじめるべきか。それは、精神的タブーの呪縛から解き放たれることではないのか。

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 1742回 2006(平成18)年7月15日


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 1743回 2006(平成18)年7月16日


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 1744回 2006(平成18)年7月17日


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 1745回 2006(平成18)年7月18日


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 1746回 2006(平成18)年7月19日


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 1747回 2006(平成18)年7月20日


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 1748回 2006(平成18)年7月21日


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 1749回 2006(平成18)年7月22日

 「別冊正論」第三号(平成十八年七月)。百九十二頁以下。ここに、林秀彦氏の「だから私は日本人を信じない」、と言う論文が掲載されて居る。十八年ぶりに帰国した、とあるから、丁度、平成に年号が代わるころ、オーストラリアに移住され、昨年、帰国と言うことか。一年間かかって新しい著作の原稿を書き上げたが、出版社から、現在日本の読者とのズレが大きすぎて、これは出版出来ない、とことわられたと言う。日本の現状と、世界の現状とは、ひどくズレて居るのに、日本人は、このズレをズレと感じない。日本人は、日本人としてのアイデンティティを根こそぎ失った。これほど世界一極支配者たちの「餌食」としておいしいターゲットはない。と言う(百九十五頁)。

 「我々はいま、四方八方、ノーウェーアウト(出口なし)の壁から先端鋭利なワールド・エリート製の釘がハリネズミのように突き出した狭い部屋に閉じ込められているのである。」(百九十九頁)。この言い方は、間違っては居ないだろう。日本人はもはや希望はない、と、絶望すべきである。この絶望からこそ、希望は生まれるであろう、と、林秀彦氏は言う。「我々は誰の餌食になるのか? 『三百人委員会』であり『イルミナティ』である―」(百九十五頁)、とも言われる。敗戦後の日本の状況を、もっとも早く、もっとも正確に描写した著作は、沼正三『家畜人ヤプー』であった。しかしこれは、SM小説、又はSM的SF小説、つまり、フィクションとして書かれて居る。従って、その表現はストレートではない。敗戦後の日本人は、米国=ユダヤイルミナティサタニスト世界権力が設立した実験動物用の檻の中に収監された、実験用のネズミにひとしい。これが、我々現代日本人の本当の姿である。しかし、日本人は、このみじめな自分の姿を、そのまま、直視することが、出来ない。つまり、現代日本人は、この自分たちのありさまに、絶望することさえ出来ない。前出、林秀彦氏の論文は、この状況の一面を、あるていど、えぐり出して居る、とは言えるであろう。(了)


 1750回 2006(平成18)年7月23日

 「FTW」誌、二〇〇六年七月七日、 ジャーメー・ヘクト(Jamey Hecht,PhD)が、 ポスト、ドル通貨危機下での、ゴールド(金)接収の可能性(Big Brother's Blunt Instrument) 現在のドル体制の崩壊は、もはや、世界の消息筋の間では、 自明の事実であって、 問題はその時期。 そのことを知らないのは、 一億二千万人の家畜人ヤプーと化した日本人のみ。 そこで今、米国内では、このドル体制崩壊下で、 米国政府は、「ゴールド」を接収をするのではないか、と言うことが 議論されて居ると。 この場合の「ゴールド」の概念が、今の日本では、とてもあやふやに 成って居る。 「金(キン)」。 これは、元素の一つである。 しかし、自然界ではこの元素としての「金(キン)」は、他の物質と 混在して居り、 「金(キン)」だけを集め、それを金塊に精錬する作業は大変だ。 周知の通り、 一九七一年、米国政府は、米ドル紙幣と「金」との関係を切断した。 本質的には、それ以降、米国は、 全地球人類を何十回でも皆殺しに出来る核ミサイル兵器の破壊力によって、 全人類を脅迫して、 紙切れに過ぎない「ドル」を、 「世界通貨」として他国に強制使用させて来た。 しかし、このドル体制が近い将来瓦解することは避けられず、 その場合、 米国政府は、民間人が所有する「金」の接収に出て来るのではないか、 と言うのである。 この場合、「金」をタダで接収するのか、 有料で接収するのか、 それは、分らない。 J・ヘクトは前出論文で、 ドミトリー・オルロフの「崩壊後の状況 ― 次に何が起るか?」を、 引用する。 オルロフ曰く。 ▽物々交換が殆んど同時に登場する。 ▽古い資本 ―株式証券、債券、資本財、現金― は無価値と成る。 ▽資産は無価値と成る。▽組織犯罪グループ、もと軍人、もと警察官などは、 新しい権力構造を作る。 この記事は、後日より詳しく紹介論評する価値があるだろう。 (了)

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 1751回 2006(平成18)年7月24日

 ヘンリー・メイコウ、二〇〇六年七月二十一日付けニューズレター。「銀行家はブッシュをたたき、世界戦争を煽り立てる」 Bankers Bash Bush, Pump Global War これは重要な論文である。以下にその要点を述べる。

 (1)イスラエルのレバノンに対する狂気の(demented)襲撃は、ロンドンに本拠のあるイルミナティの銀行家たちの、アメリカがイランを攻撃しようとしない事態へのいら立ちによって説明され得る。

 (2)彼らは、レバノンに対する戦争が、シリア、イランに拡大することを希望して居る。

 (3)それから次に、中国と米国を第三次世界大戦に引きずり込みたい。

 (4)水曜日(7月19日)、CNNテレビで、グレン・ペックは、「第三次世界大戦が始まった」と宣言した。

 (5)そして彼は、何時、我々は、“フェルディナンド大公モメント”を持つであろうか、などと問いかけた。(これは、もちろん、第一次世界大戦の導火線に火を点けた、オーストリア・ハンガリア帝国の皇太子フェルディナンド大公暗殺事件にひっかけて、第三次世界大戦の開始となるべき大事件を指して居る)

 (6)彼等の究極の目標は、人口を大量に殺処分してその後に世界独裁権力体制を確立することである。

 (7)ここで、一八七一年八月十五日の、アルバート・パイクの書簡(マッチーニあて)を想起しなければならない。

 (8)米国の現状は、感謝祭(サンクスギビング)のメニューを読みながら、「ウェイト・ア・ミニット」(ちょっと待って)、と叫ぶ、七面鳥のようなものである。

 最後の(8)項の意味。米国では、毎年十一月末、収穫感謝祭をする。そこで必ず七面鳥を殺して一家で食べる。今の米国は、この、殺して食べられる直前の七面鳥にひとしい、と、メイコウは言う。これは、今の日本人は、まるでなんのことか、意味が通じないであろう。メイコウはまたここで、「レッド・シンフォニー」を引用する。これは、「ラコフスキー調書」のこと。デス・グリフィン著「富者の第四帝国」(未邦訳)の付録として収められてあり、ゲーリー・アレン著、高橋良典訳「ロックフェラー帝国の陰謀」第一巻の付録にある。メイコウのこの論文によれば、ブッシュ米大統領は、イルミナティの意志に抗して、イランに対する武力攻撃を開始しない。そこで、イルミナティは、ブッシュ米大統領に対してひどくイラ立って居る、と言う。この論文は、きはめて重要である。(了)


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 1752回 2006(平成18)年7月25日


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 1753回 2006(平成18)年7月26日


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 1754回 2006(平成18)年7月27日

 最近の報道によれば、いはゆる先進工業国の中で、貧富の差が、もっとも強い国は、米国、そしてその次が日本だと言う。しかしこれは、二〇〇〇年の数字だそうだから、二〇〇六年の現在は、日本が第一位、と成るのではなかろうか。米国と言えば、数年前、ホームレス人口二百万~二百五十万人、と聞いた記憶がある。しかし、現時点では、米国のホームレス人口は、「三百五十万人」、と報道されて居る。して見ると日本に、百万~百五十万人のホームレスが出現してもおかしくはないであろう。ヴィクター・ソーンの「曝露されたニューワールドオーダー」 (邦訳『次の超大国は中国だとロックフェラーが決めた』、上下二巻、徳間書店)は、エックス教授の説を引用して、米国は、れっきとした「カースト社会」である、その下層は、「不可触賤民」である、と言う。今、米国に、どのくらいの「不可触賤民」が存在するのか、そんな「統計」はない。人口の二割とすれば、五、六千万人。日本がトコトン、アメリカ化されるべき、とすれば、日本にも、二千五百万人くらいの「不可触賤民」カーストが創出されなければならないであろう。日本をアメリカ化しつつある、極悪売国奴日本人権力エリート階級は当然、それを、アジェンダ(日程)に上げて居るのではないか。米国の不可触賤民カーストは、殆んどすべての選挙に棄権する。実際のところ、近年、米国の大統領選挙の投票率は、五割前後である。つまり、人口の約半分は投票しないのである。今はどうか知らないが、かつて、インドでは、不可触賤民は、バラモンによる古典文学、叙事詩などの朗唱を聴くことを厳禁されて居た。もしも、不可触賤民がなにかの機会にそのバラモンの朗唱を聴いたところを「現行犯」で捕えられた場合、その不可触賤民は、耳から熱湯を注入される刑罰を加えられたと言う。今はどうかは、分らない。米国でも、人口の一割か二割かは知らないが、「不可触賤民」カーストは、まともな政治経済文化に関する情報を聞くことはない。彼らに与えられるものは、 愚劣この上ない腐り切ったマスコミのゴミである。

 しかし、日本はどうなのか。日本のマスコミ、とりわけテレビとビデオとマンガは、日々、 精神の不可触賤民を、何千万人となく、増殖させて居るのではないか。故江藤淳氏は、平成に成って日本の国家の核心が溶解し始めたようだ、と批評された。この説は、現象論としては成り立つ。そして日本の国家の核心が溶解したそのあと、どう成るか。米中に挟撃されて、日本は、地上から消滅するのである。日本が消えてなくなるだけでない。ヘンリー・メイコウは、現在の米国は、感謝祭のメニューを読んで、「ちょっと待って!」、と叫んで居る、七面鳥のようなものだ、と述べた。つまり、米国もまた、イルミナティサタニスト世界権力によって、消滅させられて行くと言う。そしてそれからどうなるのか。全人類が家畜人間として、世界人間牧場(グローバル・プランテーション)に狩り立てられ、収監され、そしてご主人さまのアジェンダにもとづいて大量殺処分されるのである。(了)


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 1755回 2006(平成18)年7月28日


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 1756回 2006(平成18)年7月29日

 ベンジャミン・フルフォード著「9・11テロ捏造―日本と世界を騙し続ける独裁国家アメリカ」(徳間書店)。この本は、ごく最近、「9・11」についての米国政府の公式説明の嘘に気付いた在日カナダ人ジャーナリストの著作である。筆者は、二〇〇一年九月十一日の例の事件の第一報を知ったその瞬間に、あ、これはイルミナティサタニスト世界権力の自作自演の謀略である、と断定した。そして、二〇〇一年十月中旬に発足したインターネット上の「太田龍の時事寸評」を、毎日一日も休むことなしに発信し続け、そしてそこで、「9・11の謀略」を曝露し、告発し続けて居る。更に、二〇〇一年十一月から二〇〇三年にかけて、9・11陰謀を告発するジョン・コールマン博士の著作二冊、デーヴィッド・アイクの著作一冊を含む、四冊の著作の出版に関与して居る。しかし、日本人は、9・11に関する米国(イルミナティサタニスト世界権力)の公式説明を、鵜呑み、丸呑みにして、この件に関しても、全くの白痴丸出しの状態が、現在まで続いて居る。

 ベンジャミン・フルフォードと言う、体制内カナダ人ジャーナリストは、「9・11」の真相に、一部、目覚めたようである。これは、肯定的に評価さるべきことであろう。しかし、前出の著作で見る限り、このひとには、まだ多くの問題がある。そのうちのひとつ、本書二〇九頁、 「スコットランド風フリーメーソンはみんなを自由にして、聖なる魂を解放しようとしているが、 オスマントルコ風のフリーメーソン、ナチス・ドイツとかスカル・アンド・ボーンズは、人類を奴隷にしようとしている。……」などと言う。これは全部おはなしにならない誤謬である。こんなデタラメで、日本人読者を迷はせてはならない。

  「日本の右翼はアメリカのお金をもらっていた似非(エセ)右翼だ。要するにアメリカの言いなりにするために暴力を使っている。あと昭和天皇の戦争責任。そういうタブーに触れたら殺されるという仕組みも、全部アメリカが金を払って仕切っている。」(三六四頁)これは、大ざっぱに言えばその通り。フォレスタル国防長官の暗殺について、すこし触れてある(二〇四頁)。この問題については、コーネル・シンプソン著、太田龍監訳「国防長官はなぜ死んだのか」(成甲書房)を参照。しかし、このひとは、マッカーシー問題については未だ真相に気付いて居ない。「9・11」問題について、今までのところ、米国で出版された最高水準の著作は、マイケル・ルパートの大著「ルビコンを渡る」(二〇〇四年十月、未邦訳)、である。しかし、ベンジャミン・フルフォードは、未だそれを知らないらしい。M・ルパートは、「9・11大量殺人事件」の主犯はチェイニー米副大統領である、との結論を出して居る。(了)


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 1757回 2006(平成18)年7月30日


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 1758回 2006(平成18)年7月31日






(私論.私見)