2006.01

 (最新見直し2011.02.17日)

 (れんだいこのショートメッセージ)
 ここで、太田龍・氏の時事寸評の2006.1月分を確認しておく。れんだいこ文法、作法に基づき編集替えしております。

 2011.02.17日 れんだいこ拝


【「第三次世界大戦の危機」考】

 1541回 2006(平成18)年1月1日

 デーヴィット・メイヤーの「ラスト・トランペット・ニュースレター」、二〇〇六年一月号。ここに、ロンドン・タイムス、二〇〇五年十二月十一日号からの引用がある。
  www.timesonline.co.uk/article/0,,2089-1920074,00.html

 曰く。イスラエル政府首相、アリエル・シャロンは、彼の軍隊に対して、二〇〇六年三月までに、イラン攻撃の準備をするように命令したと。筆者は、この情報を日本のマスコミ上で読んだ記憶がない。イスラエルの対イラン攻撃なるものの目標は、ここには示されて居らず、また、この攻撃に使用される筈の武器の種類についても、記されて居ない。イルミナティサタニスト世界権力の秘密のアジェンダ(日程)では、イラクの次はイランに対して戦争を仕かける。と言うことは、とっくの昔に決定ズミである。

 この一件は、日本に無関係か。とんでもない。イルミナティサタニスト世界権力の第三次世界大戦のアジェンダは、既に、アルバート・パイクの一八七一年八月十五日付、マッチーニ(三百人委員会)あての書簡に示されて居る。日本民族は今に至るまで、アルバート・パイクを直視しようとしない。この家畜人ヤプーぶり。

 濱口政彦。一九六九年生れ。と言うから、今三十六才か。このひとは「神々の軍隊」(三五館)の中で、「フリーメーソン研究に関しては、(今の日本に)パラノイア研究者たちの手になるキワモノ本が無数に氾濫しているが・・・・・・」(三百四十頁)などと言う。「・・・・・・こうしてみると政治的な反ユダヤ主義が、いかに欺瞞に満ちたものであるのかがよくわかる。・・・・・・」(百七十二頁)とも。いかにもご大層なもったいぶった口ぶり。今の日本には、いかなるかたち、いかなる水準のものにせよ、フリーメーソンについての本が「無数に氾濫している」、などと言うことはない。

 この「神々の軍隊」は、フリーメーソンについて云々しながら、アルバート・パイクについては唯の一言もない。アルバート・パイクは、ロスチャイルドに直結して居る。パイクの、一八七一年八月十五日書簡に展開された、三つの世界大戦と三つの世界大革命によって、NWO新世界権力(と言う名の世界人間牧場)を実現せんとする、アジェンダは、アルバート・パイクのオリジナルではあり得ない。それは、ロスチャイルドを含む、イルミナティサタニスト世界権力に発して居ると、見なければならない。

 イスラエルが単独でイランと戦争することはあり得ない。米国は、遅かれ早かれ、イスラエルと共にイランとの戦争を開始するであろう。英国ももちろん。そして、日本の小泉国賊政権は、この米英イスラエルの対イラン戦争を、ただちに、無條件で支持することを声明するよう、要求される。かくして、日本人一億二千万人の家畜人ヤプーは、また一歩、第三次世界大戦へとひきずり込まれるのである。(了)


【「イラン攻撃の危機」考。シャロン・イスラエル首相危篤=第三次世界大戦を起こすイラン攻撃命令を発していた現代版ヒトラーの死】

 1542回 2006(平成18)年1月2日

 当「時事寸評」前号(18.1.1)で、「ラスト・トランペット・ニューズレター」(二〇〇六年一月号)を引用して、ロンドン・タイムズ二〇〇五年十二月十一月号の記事(シャロン・イスラエル首相が、イスラエル軍に対して、二〇〇六年三月までに対イラン開戦準備を命令した)について述べた。この記事は、ロンドン・タイムズの日曜版、ザ・サンデー・タイムズ、二〇〇五年十二月十一日号。israel readies forces for strike on nuclear iran by mahnaimi(tel aviv), sarah baxter(washington)(イスラエル軍はイランの核施設に対する攻撃を準備中)。この記事には次の四つの情報が含まれて居る。

 (1)シャロン・イスラエル首相が、二〇〇六年三月末日までにイランの核施設に対する攻撃をイスラエル軍に命令したとイスラエル軍部筋が明らかにした。
 (2)IAEA(国際原子力エネルギー機関)は、二〇〇六年三月初頭、イランの核開発が危険な状態にあるとの報告書を発表する。
 (3)米大統領官邸の高官は、イランの核の脅威は、国際政治のアジェンダのトップと成りつつある、と言明した。
 (4)ロシアがイランに与えた偵察衛星技術を、イスラエル、米国は、脅威と見なして居る。以下省略。

 なお、前出、IAEAは、二〇〇五年、ノーベル平和賞を与えられたが、これは、ブラック・ジョーク以上のことを意味する。この問題が、日本を含む世界にとって、第一級の意味を有する超高度の重要事項であることは、自明である。しかし、筆者の知る限り、日本のマスコミは、ほぼ完全にそれを無視して居り、日本の中で、その問題を気にして居るものは、限りなくゼロに近いのではないか。当時事寸評、週刊日本新聞を唯一の例外として。

 米国(イルミナティ)が、二〇〇三年三月イラクに対して戦争を開始した直後に、チョムスキーは、次はイランだ、と警告した。イスラエルの秘密の対イラン軍事作戦は、既に進行中である。アルバート・パイクの第三次世界大戦の位置付け(一八七一年)。これは、W・G・カー著「闇の世界史」(平成十七年一月、成甲書房刊、英文原著『ポーンズ・イン・ザ・ゲーム』は一九五五年刊)に記述されて居る。パイクは、この時点では、アジアについて、従って日本について、何も述べて居ない。日本人が、パイク書簡の最後の部分(第三次大戦)を理解するためには、第一次世界大戦、第二次世界大戦、そしてロシア革命、中国革命、更に朝鮮戦争、ベトナム戦争の真相を知ることが前提とされるが、これがまた、とてつもない大問題なのである。(了)


【「三百人委員会の日本処分作戦」考】

 1543回 2006(平成18)年1月3日 

 平成十八年(二〇〇六年)以降の日本を待ち受けるものは、悪夢のみ。この一月一日、三日。日本の国賊売国奴マスコミは、日本人に対して、そらぞらしい、ニセモノの希望と夢の大量の毒ガスを発射した。筆者が、それらの日本のマスコミの記事の中で、唯一件、ほんの僅かでも真実らしきものを表現して居ると評価したものは、東京新聞、平成十八年一月一日、第二十九面、本音のコラム、マッド・アマノ 「プロジェクトX」。これは、米国の週刊誌タイムの通算四千号を超える記事、表紙についての論評。

 一九四五年五月七日号の「タイム」の表紙はヒトラーの顔に赤いバッテン。一九四五年八月二十日の「タイム」の表紙。これは、日の丸に黒いバッテン。つまり、昭和天皇の顔にバッテンではない。 「しかしなぜ天皇の顔にバッテンではないのか?ここがまさに敵国の本音が見て取れるポイントだ。戦後六十年間、わが国はアメリカのコントロール下に組み込まれ、ホワイトハウスお墨付きの『天皇制は永久不滅』なんであります!」 www.parody-times.com 

 この程度のことも、日本の国賊マスコミでは、通常はタブーである。しかしこれはパロディ、パロディスト、パロディ作者、としてなら、ギリギリ、許容範囲に入ると言うことか。もちろんこのパロディは、事態の本筋を突いて居る。これから先の日本を、米国(イルミナティ)はどうするおつもりか。この問題について、世界の反NWO、反イルミナティ、反ユダヤ、反フリーメーソン陣営の理論家で、もっとも鋭く追及して居るのは、ジョン・コールマン博士の著述であろう。

 コールマン博士は、(1)「三百人委員会」(増補第四版、KKベストセラーズ、平成十一年)への日本語版への序文。(2)「凶事の予兆」(成甲書房)所収の「ローマクラブ」についての章。(3)その他若干の著作の、日本語版への序文。その中で、「三百人委員会」の日本処分作戦について言及して居る。この先日本に起こる(起こされる、イルミナティが起こそうとしている)事件、事象のうちの幾つかを以下に列挙して置く。

 (1)トヨタを含む日本の主要企業を、そっくり米国(イルミナティ)が略奪する。
 (2)三菱を含む日本の全銀行を、米国(イルミナティ)が略奪する。
 (3)日本の国家を破産させ、日本を、IMFの管理下に置く。
 (4)IMFの任命する人物(米国人、又はそのような人間)が、日本総督、のようなものと成る。以下省略。

 今の日本の政財官界エリート権力階級(マスコミ界、宗教界、学界、評論界、芸能界などをも含む)の中には、米国(イルミナティ)のこのような路線に抵抗せんとする人士は、ただのひとりも存在しない。(了)


【「小泉の背後に君臨するイルミナティサタニスト世界権力」考】

 1544回 2006(平成18)年1月4日

 小泉を批判すると、「今いろいろな人があらぬ噂をデッチ上げられてパクられています。当社も相当なプレッシャーを加えられている。あなたも今はおとなしくすべきです」(『アサヒ芸能』二〇〇六年一月十二日号、二百十七頁。ベンジャミン・フルフォード「国民すべてが号泣、困窮、『小泉オペラ劇場』は大悲劇になる!」)。前出の引用文の筆者は、在日米国人ジャーナリスト、ベンジャミン・フルフォード。このひとが、某大手出版社から、このように警告された、と言う。

 小泉を批判するいろいろな人が、あらぬ噂をデッチ上げられて、パクられて居ると。これは小泉の命令一下、日本の官憲が、小泉を批判するものをデッチ上げ逮捕して居ることを意味する。しかし、その事実をマスコミが報道しなければ日本人は、なにも知らないまま。こんなことが堂々とまかり通るのはどう言うわけか。これは小泉の力ではない。小泉を動かして居る、小泉の背後の米国(イルミナティサタニスト世界権力)の「全知全能」の力の表現である。小泉は、トラの威を借るキツネ。小泉に平伏し、土下座する日本人は、小泉の背後のイルミナティサタニスト世界権力のご主人さまの威勢を恐怖して居るのである。しかし、そのご主人さまの威勢とは、結局のところ、何ものなのか。それは、究極のところ、米国の武力であろう。にも拘わらず、日本人大衆は、この米國の武力、軍事力の実体について、及びその形成の歴史の秘密について、なにひとつ、まともには知らされて居ない。

 鬼塚英昭著「二十世紀のファウスト」は、ダレスの「戦争か平和か」から引用して居る。曰く、「国際連合は、世界秩序の発展の最終段階を示すものではなく、ごく初歩の段階を現わすに過ぎない。……」(四百四十四頁)。デーヴィッド・ロックフェラーは、何度も公然と、世界政府の実現を要求して居る。米軍は、第二次世界大戦後、イルミナティの目標としての、世界政府の軍隊=世界軍たるべく、首尾一貫した、アジェンダにもとづいて、構築されて来たのである。

 つまり「米軍」は、とっくの昔に、「米国」の軍隊ではなくなって居るのだ。それは、事実上、イルミナティ世界権力の軍隊である。日本は、過去六十年間、このようなものとしての「米軍=世界軍」によって占領されつづけて居る。小泉は、この世界軍の手先である。せいぜい、その階級は「世界権力の一等兵」に過ぎないが。イルミナティサタニスト世界権力のドレイ=家畜人ヤプーたち。このような身分に満足し、そしてそれを誇りにして居るようなタイプの日本人は、従って、小泉に一言半句の批判も出来ないわけである。(了)


【「イルミナティサタニスト世界権力は、日本解体、日本抹殺」考】

 1545回 2006(平成18)年1月5日

 大正三年(一九一四年)、日本は英国側に立って、ドイツ、オーストリアに宣戦布告した。それから四年間、日本は未曽有の経済高成長を遂げた。しかし、昭和に入ると、一転して不況に突入し、とりわけ、昭和四年(一九二九年)十月に始まる世界経済大恐慌をイルミナティサタニスト世界権力が演出する。日本経済は、目も当てられない惨状を呈した。日本国民の圧倒的大多数は生きるか死ぬかの窮地に立たされたのに反し、ごく少数の財閥金融資本とそれにつながる特権階級は、一般日本人大衆とかけ離れた「豊かな金満生活」をして居た。この状況に於て、昭和維新運動が発生したのであるが、昭和天皇と皇族陣営は、決定的に超金満財閥陣営の側に立って、二・二六決起青年将校を厳罰に処するよう命令した。この事実を今の日本人は、完全に忘れて居る。

 ここで、濱田政彦著「神々の軍隊−三島由紀夫、あるいは国際金融資本の闇」(三五館、二〇〇〇年)を参照することは有益であろう。今、日本史上未曽有の国賊売国奴小泉の政権下で、日本は急速に、少数の売国奴かねもち、賤民階級と、大多数の貧民階級へと、分裂、二極化させられつつある。米国(イルミナティサタニスト)の強圧下で、この勢いは、更に加速するであろう。そして、ここで、天皇、皇室、皇族はどうするのだ。これこそ、現下、日本民族が直面する、本質的、根本的問題である。

 米国(イルミナティサタニスト世界権力)の忠実なドレイとしての極悪売国奴小泉は、今、ご主人さまの意向を受けて、天皇、皇室の決定的破壊に向けての一歩、を踏み出そうとして居る。即ち、かの悪名高き皇室典範改悪である。この法案が可決されれば、「愛子さま」は、皇位継承者第二位と成り、かくして平成十八年から、米国(イルミナティ)の道具と化した日本の全マスコミ機関は、「愛子天皇元年」を演出するであろう。そしてこの演出の目標は、「愛子さま」を、れっきとしたイルミナティサタニスト世界権力陣営の中核の一翼としてのヨーロッパの王侯貴族と結婚させること、であるだろう。かくして、イルミナティサタニスト世界権力は、日本解体、日本抹殺へ、王手!! をかけるわけである。(了)


【「国賊作家司馬遼太郎」考】

 1546回 2006(平成18)年1月6日 

 「神々の軍隊」(濱田政彦)の中で、今、もっとも重要な部分は、その「あとがき」(三百二十五頁〜三百三十頁)であろう。このあとがきは主として、「三島由紀夫 VS 司馬遼太郎」を論じて居る。筆者の行きつけの、小さな小さな町の書店を見ると、司馬遼太郎の本は、(1)文春文庫 (2)新潮文庫 (3)朝日文庫 (4)角川文庫など、百点、はないかも知れないが、五十点から百点の間くらいではなかろうか。これに対し、三島由紀夫の本は、新潮文庫のみでこれは、十冊もない。これは、現時点に於ける日本人の意識状況を率直に反映した数字であろう。

 前出、「あとがき」に、昭和四十五年十一月二十六日(つまり、あの三島事件の翌日)の毎日新聞に発表された三島事件についての司馬遼太郎の見解が引用されて居る。司馬のこの恥ずべき醜悪きわまりない文章が、その後、司馬の単行本の中に収録されて居るかどうかは知らない。この「見解」の中で、司馬は、思いっきりイイ気分で、三島を罵倒し、侮辱して居る。「われわれ大衆は、自衛隊員をふくめて、きわめて健康であることに・・・・・・感謝したい」。三島をまるで相手にしなかった市ヶ谷の自衛隊員の対応は、「日本社会の健康さと堅牢さをみごとにあらわすものであろう」と、司馬は書いたのだそうだ。「司馬が『きわめて健康』と評した日本は、それから三十年の時を経て、今、滅亡の危機に瀕している。文明的には絶頂を極めながらその精神はとっくの昔に崩壊しているのである。だが三島は、当時司馬が見落としていたものを確実に捉えていた」(『神々の軍隊』三百二十六頁)。

 司馬遼太郎。この人物を、敗戦後の日本で、最大最悪の売国奴作家、と評定しなければならない。この売国奴作家を、朝日新聞から産経新聞まで、ありとあらゆるマスコミが、ひたすら、ほめたたえほめそやして居る。この状況こそ、日本民族が生きながら死んで行く、まさしくゾンビ人間と化して居ることの、まぎれもない証拠である。日本歴史のあらゆることを書きまくったかのように見える、この国賊作家司馬遼太郎が、絶對に触れなかった歴史。それは、孝明天皇弑逆事件である。この点では「孝明帝の悲劇」を書いた山岡荘八の方がはるかに立派な仕事をして居る。更に、孝明天皇弑逆につづく、睦仁新天皇の弑逆と、大室寅之祐スリカエ明治天皇。そして明治天皇以降の歴代天皇が、イルミナティサタニスト世界権力の手先、道具と化してしまって居る事実。だからこそ、無意識のうちにそれを感じたいわゆる昭和維新陣営の、天皇との衝突。三島由紀夫は、なんにも分らないまま、それに体当たりしたわけである。国賊司馬遼太郎の作品に対する、徹底的 根底的 壊滅的 文学的 文明論的批評が、今、緊急に必要とされて居り、そしてそれはまさしく日本民族の生死存亡に関わる重大事と成って居るのである。(了)


【「昭和天皇独白録」考】

 1547回 2006(平成18)年1月7日

 故鹿島昇氏は、「裏切られた三人の天皇」「明治維新の生贄」「日本侵略興亡史」の三冊の古典的著作に於て、孝明天皇父子弑逆事件と、大室寅之祐スリカエ明治天皇問題を、十分に論述した。この問題についてのまともな日本民族有志の研究は、ここから出発しなければならない。しかし、昭和天皇、昭和期の問題については、鹿島昇氏は、「昭和天皇の謎」(一九九四年、新国民社)と言う、比較的小さな著述しかない。

 この中で、昭和天皇独白録から、次の引用がなされて居る。「・・・・・・開戦前の日米交渉時代にもし日独同盟がなかったら米国は安心して油をくれたかもしれぬが、同盟があるために日本に送った油がドイツに回送がされはせぬかと言う懸念のために交渉がまとまらなかったのではないだろうかと思う」。昭和天皇のこのような発言について、鹿島著は、「このあたりはくわしく研究しなければならないと思う」(前出、百二十二頁)と述べて居る。ここのところに、故鹿島昇氏の救いようのない、通俗性、凡俗性、ユダヤフリーメーソンイルミナティの陰謀を全く視野の外に置き、それを研究することを拒否する、その限界がなまなましく露出して居る。それにしても、「昭和天皇」の前出の発言の驚くべき幼稚な低水準さは、呆れる他ない。

 鬼塚英昭著「二十世紀のファウスト」(平成十七年十二月) ここに、「世界権力」が第二次世界大戦中、どのようにナチスドイツに対して、十二分な石油を供給し続けたかについて、詳細に論証されて居る。そして、米英の世界石油メジャー資本の石油を戦時下ナチスドイツに石油を運ぶ役割は、ギリシャ系のオナシスに与えられた。ドイツに石油を運ぶオナシスの会社の船は、あの第二次世界大戦下、米英ソ連連合軍の攻撃を受けることなく、完全に、安全を保証されて居た。と、「二十世紀のファウスト」は記述して居る。

 このことを、「昭和天皇」は、本当に知らなかったのであろうか。多分、知らなかったであろう。昭和天皇のみならず、日本の陸海軍、日本の政府も、知らなかったらしい。これは一体何のことか。しかし、その当時も今も、日本の自称エリート(実は単なるバカ、単なる白痴)は、石油資源を持たないドイツが一体、第二次世界大戦下の作戦を遂行するために、どのくらいの石油を必要としたか、そしてそれはどのようにしてドイツに入って来たのか、それを計算して見る。と言う発想をしないのである。(了)

 [注]

 前出、第二次世界大戦期、世界権力の指令の下、オナシスの船会社によってナチスドイツに石油が供給された件については、「二十世紀のファウスト」、百三十四頁以下、百五十一頁以下、二百十六頁以下を参照。ちなみに、このオナシスは、後年、ケネディ米大統領の未亡人ジャクリーンと結婚して居る。


【「西洋欧米イルミナティサタニスト世界権力の王制に対する基本的方針」考。「シオン長老の議定書」ゴイム王制処分作戦方針、そしてそれは、日本に対してどのように適用されつつあるか】

 1548回 2006(平成18)年1月8日

 西洋欧米イルミナティサタニスト世界権力の「王制」に対する基本的方針は、「シオン長老の議定書」(成甲書房)の中に明記されてある。そこで述べられて居る方針は、次の如く要約され得る。

(1)究極的には、王はただ一人、シオニストユダヤ(イルミナティ)の王のみとする。
(2)シオニストユダヤ以外のゴイム(=非ユダヤ人、ユダヤの家畜人たるべきもの)の王侯貴族は皆殺しにする。
(3)従順なゴイムの王侯貴族をシオニストユダヤに取り込む。シオニストユダヤに取り込まれたものは、手先として利用するが、都合によって自由に処分する。

 この方針がシオニストユダヤ=イルミナティによる「世界革命運動」として本格的に開始されたのは、英国のいわゆる、清教徒革命である。この問題については「週刊日本新聞」紙上で、ラムゼイ大尉の古典的著作「無名の戦争」(未邦訳)を引用して、論述した。「無名の戦争」はアイザック・ディズレイリ(英国の首相と成ったディズレイリの父親)の大著「チャールズ一世伝(チャールズ一世の生涯と治世)」の冒頭の一説を引用して居る。曰く、クロムウェルの清教徒英国革命は、それに続く一連の革命の第一幕であって、それは未だ終了して居ない、と。これは、まことに意味深重な言である。

 この「一連の革命」とは、英国に限定されない。それは世界的革命(全地球を舞台とした革命)である。かくしてこのいわゆる「第一幕」(クロムウェル革命)から三百五十年。英国王室と英国貴族は、完全にユダヤ化イルミナティ化フリーメーソン化され、フランスの王室は根絶やしにされ、ロシアのロマノフ王朝は消滅させられ、ドイツのホーエンツォルレン王家も消された。オーストリアの王制も廃絶。二千年来の中国皇帝は絶たれ、インドの王も消えた。残存する王制はすべてユダヤフリーメーソン化され、その忠実な一味、手下、ドレイである。

 日本はどうなのか。日本の皇室に対する西洋欧米イルミナティサタニスト世界権力の「戦争」は、次の如き段階を経過して今日に至って居る。
(1)西洋イルミナティサタニスト世界権力に投降し、降伏し、土下座することを拒否して日本の伝統を死守せんとする、孝明天皇父子は、日本人の手先を使って弑逆せしめた。
(2)そしてそのあとに、西洋イルミナティフリーメーソンのドレイと化した長州国賊一味の傀儡としての大室寅之祐を、明治天皇にスリかえた。
(3)更に、この明治天皇以後の歴代天皇を、英国王室の家来(ガーター騎士団)とするシステムの中に取り込む。
(4)第二次世界大戦によって日本全土を米国(イルミナティ)の軍隊によって占領せしめ、
(5)日本民族完全抹殺戦争の最終段階に、今、入りつつある。
(6)「女系天皇」、そして、皇室の神道仏教からの完全な切断、キリスト教サタニズムの中に皇室を取り込み、
(7)そして究極的には、日本の皇室を、英国を中心とするイルミナティサタニスト王室王侯貴族階級の枠組の中に組み込む。

 かくしてイルミナティ世界権力のこの目標が実現された段階での、「皇室」は、イルミナティの日本完全占領と日本民族解体戦争のための一つのアセット(資産)、としての役割を与えられることと成ろう。(了)

 [注]
 [参考文献]
 太田龍著「天皇破壊史」(成甲書房)
 太田龍著「長州の天皇征伐」(成甲書房)
 「シオン長老の議定書」(成甲書房)
 アイザック・ディズレイリ著「チャールズ一世の生涯と治世」(全五巻、一八二八〜一八三一年、英文、未邦訳)


【「ザ・ネイション・オブ・イスラム」考】

 1549回 2006(平成18)年1月9日

 敗戦後日本、とりわけ、平成七年(一九九五年)一月の、かの悪名高き「マルコポーロ」誌廃刊事件以来、十一年。この間の、日本のマスコミ界(及び日本のすべての領域)での発言出版禁止事項の第一位は、一切のユダヤ批判、である。ユダヤが、アフリカからアメリカ(北米、中南米)への黒人奴隷貿易でどのような役割を果したか。この問題についての歴史的学術的研究の印刷出版は、日本の体制内マスコミに於て、徹底的に排除され、抹殺されて居る。

 「ザ・ネイション・オブ・イスラム」 これは、米国の黒人イスラム教徒の組織である。この「ザ・ネイション・イスラム」の歴史調査局が、一九九一年に、「黒人とユダヤの間の秘密の関係、第一巻」を、編纂出版した。この本は、尨大な歴史資料を収集して、その基礎の上に記された学術書である。日本民族有志必読の書であって、筆者はこの十年来、その全容を日本語に翻訳出版して日本人に知らせたいと念じてきたが、今年は、なんとかして、その実現に持って行きたい。

 米大陸の黒人奴隷とその子孫たちが、彼らを襲ったヨーロッパ人による奴隷化の地獄の全体像を自覚してそれを描くためには、彼らがイスラム教徒に成ることが必要とされた。これは、十分、理解できる筋道である。キリスト教は、いかなる形態のものといえども、米大陸の黒人に、解放の道を示すことは出来ないし、出来なかった。日本は、大東亜戦争前に、それを少々、やりかけたが敗戦と共にすべての試みは雲散霧消した。共産主義は、ユダヤフリーメーソンイルミナティーサタニスト世界権力の一翼として、黒人を抑圧する陣営の一部であるに過ぎない。

 前出、「ザ・ネイション・オブ・イスラム」発行の著作は、米大陸の黒人奴隷とその子孫が、始めて自分たちの手で出版し得た、一四九二年以降の真の歴史書であり、彼等の歴史学の第一歩である。奴隷貿易は、シュメール、超古代エジプトに始まる西洋史の土台である。この自明の事実が、明治以降の日本のフリーメーソン化された学校教育制度では、徹底的に隠蔽されて居る。胡蘭成先生は、西洋文明は奴隷制度によって汚されて、そのために西洋は無明に落ちた、と言はれた。これはまさしくその通りである。今、日本はこの西洋の猛毒たる奴隷制度によって、まっくろに毒され、西洋と同じ無明へと転落しつつある。ことに、気付かなければならない。(了)

 [注] 「NWO ニューワールドオーダー」が、全人類奴隷制を究極まで煮詰めた段階であることは、自明であって、多言を要しない。


【「ニヒリズム」考】

 1550回 2006(平成18)年1月10日

 「アメリカン・フリープレス」二〇〇六年一月十六日号、二十一頁。チャーリー・リース charley reese 「アメリカの”文化”は自滅しつつある」、「米国は毎日、毎日、一日ごとに、頭がおかしくなり退廃を深めて居る」。この記事は、後日、全文翻訳して週刊日本新聞に掲載したい。

  secularism,hedonism and nihilism,which characterize today's culture,spell the death of any civilization.it may well be that western committed suicide,as some have argued.........

 (世俗主義『脱宗教、無宗教』、快楽至上主義、そしてニヒリズム。それが、今日の米国の文化を特徴づけるものであるが、それは、いかなる文明をも死滅させることになるであろう。或る人々が説くように、西洋文明は既に自殺してしまった、と言ってもおかしくはない。)

 自殺しつつある米国の文化についてここで言われて居ることは、日本にとって無縁、無関係なものではあり得ない。米国のもっとも邪悪なもの、もっとも危険な退廃とニヒリズム。それが今、売国奴小泉政権の下で、フリーパスで日本に流れ込んで居る。ここで「ニヒリズム」とある。このことに注目しなければならない。何故なら、アルバート・パイクの一八七一年八月十五日付、マッチーニ(三百人委員会)あての書簡で展開された、第三次世界大戦のアジェンダ(行動計画)においては、NWOの完成のための第三次世界大戦の最終段階の一方の主役は、まさしく、この「ニヒリズム」とされて居る。「ニヒリズム」と言う用語が全世界に公然、流布されたその最初は、かの悪名高い、ネチャーエフの「革命家のカテキズム(教義入門、教義原理書)」である。このネチャーエフ文書は、以前に、なんらかのかたちで日本語に翻訳されたことがあると記憶して居るが、今、筆者の手許にはない。

 デス・グリフィンの古典的著作「奴隷制への転落」の中に、「破壊の科学」、と言う章があり、これは、ネチャーエフの「革命家のカテキズム」についての論評、及びその英訳全文である。ネチャーエフは、ドストエフスキーの有名な小説「悪霊」の主人公のモデルである。ニヒリズムは、ニーチェ主義と結び付くが、両者はイコールではないだろう。

 「シオン長老の議定書」は、「我々(シオン長老団)」が、ゴイムをペテンにかけるための道具として、(1)ダーウィン ダーウィン主義 (2)マルクス  マルクス主義 (3)ニーチェ  ニーチェ主義 この三者を列挙したことは有名である。しかし、第三次世界大戦の最終段階でその主役の一方として登場すべきこのニヒリズムは、今、どこに存在するのか。それは、まさしく今の「米国」である。今の米国の主流、主力イデオロギーは、資本主義でもなく、民主主義でもなく、個人主義でもなく、自由主義でもなく、共和主義でもない。もちろんキリスト教では全くない。イルミナティサタニスト世界権力が、米国の主要イデオロギーたるべく操作し、演出しつつあるもの、それは、まさしく、ニヒリズムである。そしてこのニヒリズムこそ、今、日に日に、日本に流れ込んで来て居るのである。(了)

 【注】
 ネチャーエフの「革命家のカテキズム」は、バクーニン著作集(白水社、一九七四年)第五巻に収録されて居る。


【愛宕北山(あたごほくざん)著「猶太と世界戦争」考】

 1551回 2006(平成18)年1月11日 

 愛宕北山(あたごほくざん)著「猶太と世界戦争」昭和十八年八月刊この本は、日本民族がかつて到達した反ユダヤ的ユダヤ研究、ユダヤ批判の著述の最高水準を示すものである。愛宕北山はペンネームであって、本名は、奥津彦重。東北帝大教授。専門は、ドイツ文学である。一九二〇年代ドイツ留学中、ユダヤフリーメーソン問題に開眼し、以後、その研究を深めた。この著作は、大東亜戦争の戦時中の出版であるにも拘わらず、その序文に、「しかしながら如何なる理由に依っても、いまだわが国に於ては、それ[大東亜戦争の真の敵が米英に非ず、その背後の国際ユダヤであるということ]を公然と口にすることが遠慮されつつあるかの感を抱かしめられる」(序の2頁)、とある。ここのところは、きわめて重要である。

 大東亜戦争の主敵は、米英、とりわけ米国である。当然、米国の本当の主人が、国際ユダヤであることは、自明である。にも拘わらず、国際ユダヤこそ真の敵であることを公然宣言することを抑制する、その力とは何だったのか。それは、日本の国家の頂点、以外にはあり得ない。日本の国家の頂点とは何者か。それは、「昭和天皇」以外にはあり得ない。つまり、日本の真の敵は国際ユダヤである、と言う政治路線を決定的に拒否し、それを否定し、抹殺した、その勢力の核心は、昭和天皇の重臣たち、以外にあり得ない。

 渡部悌治著「ユダヤは日本に何をしたか(攘夷の流れ)」(成甲書房)には、大東亜戦争前も、大東亜戦争の最中でも、日本の国家秘密、軍事秘密は、国家最上層部の重臣、そして財閥を通じて、殆んどフリーパスで、敵国(米英)に流れていた、としてある。つまり、敵の「スパイ」は日本国中スミズミまで充満して居た、とする。

 「今次世界大戦[第二次世界大戦]の性格は、ユダヤ問題を研究する者の立場より見るならば、ユダヤ人の人類殲滅戦である」(前出、百七十七頁)とある。この言は全く正しい。本書の表紙に、ユダヤ教の経典(キリスト教の『旧約聖書』)、いわゆるモーゼ五書の一つ、「申命記」の七〜十六からの引用あり。曰く、「汝は汝の神エホバの神に付したまはんところの民をことごとく滅しつくすべし」「ユダヤ人の人類殲滅戦」とは、デマでもなければフィクションでもない。それは、ユダヤの経典、そしてタルムードの中に、明確に宣言されて居るユダヤ教の教理である。われわれ日本民族有志は今、改めて、この愛宕北山の古典、「猶太と世界戦争」を、熟読研究する必要がある。(了)

 【注】愛宕北山著は、「日本主義」を自称する陣営の中にも、多数の親ユダヤ分子が存在することを痛烈に批判して居る。


【カーチス・B・ドール著「操られたルーズベルト」考。F・D・ルーズベルト米大統領暗殺疑惑と、そしてその意味】

 1552回 2006(平成18)年1月12日

 「操られたルーズベルト」カーチス・B・ドール著、馬野周二(訳・解説)、プレジデント社、一九九一年十月刊この本の英文原題は、fdr: my exploited father-in-law by curtis b dall(一九六八年)本書の著者、カーチス・B・ドールは、F・D・ルーズベルト米大統領の娘と結婚して居る。従って、F・D・ルーズベルトは、ドールの義父であり、エレノア・ルーズベルトは、ドールの義母にあたる。そしてずっと後になって、ドールは、ウイリス・カートの主宰するリバティー・ロビーと言う政治団体の代表に就任した。

 本書は、シオニストユダヤ、ADLの一味に不法に乗っ取られる以前のIHR(歴史修正研究所)によって発行された。一九四一年十二月八日(七日)当時の米真珠湾海軍艦隊司令官であった、キンメル海軍大将と、ドールは、一九六七年二月三日、対談した。そこでキンメル提督は、前任のリチャードソン提督が解任された、その後任として任命された、一九四一年晩秋、ワシントン(米海軍省)は、主力艦数隻、油送船を他の地域に派遣せよ、と命令してきた。更に、日本軍のパールハーバー攻撃の少し前、ワシントンの海軍省は、パールハーバーの航空母艦五隻を他地域に移せ、と命令して来る(前出、二百九十一頁)。つまり、そこで、パールハーバー米艦隊は、空母はゼロ、と成ったわけである。

 キンメル大将も、カーチス・ドールも、これは、ルーズベルト政権による日本を対米英戦争に引きずり込む大謀略の一部であることを明確に認識して居る。米国では、一九四一年十二月八日(七日)の「日本のパールハーバー奇襲」説が、米国政府によるペテンであることについて、無数の暴露と論評がなされて居る。にも拘わらず、日本では、このペテンにもとづく「東京裁判史観」が、ますます強固に日本人の意識を支配しつつある。

 朝日新聞社の月刊誌「論座」の平成十八年二月号に、 朝日新聞論説主幹 若宮啓文 讀賣新聞主筆 渡辺恒雄 この二人の「対談」、なるものが掲載され、東京裁判の全面肯定にもとづく日本の軍、政府首脳の「戦争責任」なるものについて、売国奴的発言が展開されて居る。カーチス・B・ドールは、一九四五年四月十二日のF・D・ルーズベルトの病死は、何者かによる「暗殺」(毒殺)ではないか、と疑って居る。このF・D・R暗殺疑惑は、米国では、かなり広範に、反陰謀陣営に流布されて居るにも拘わらず、日本人には、まったく、知らされて居ない。要するに敗戦後六十年来、日本人は、米国そして、世界の、まともな情報から、完璧に遮断されたままなのである。我々は、まさに、一から、やり直すしかないのだ。(了)


【】

 1553回 2006(平成18)年1月13日 

 テックス・マーズ主宰の「預言の力(Power of Prophecy)」、二〇〇六年一月号。これは、テックス・マーズの新刊大著「コーデックス・マジカ(悪魔術大全)」が、エリートの秘密の宗教、ユダヤ教カバラのオカルト的魔術を曝露する、と説明して居る。この二、三十年の間、欧米(とりわけ米英)に於て、カバラ主義の影響は爆発的に増殖しつつある、とテックス・マーズは警告する。米国のきわめて多くの有名人が、カバラ主義を支持し、それを促進して居ると。そのアメリカの「有名人」の中で、日本人にもある程度知られて居る人々として、(1)マドンナ (2)シャーリー・マクレーン (3)バーバラ・ストライザンド (4)エリザベス・テーラー (5)マイケル・ジャクソン (6)ミック・ジャガーなどが挙げられる。カバラ主義を推進する政治家としては、(1)クリントン前米大統領 (2)キャサリーン・ハリスフロリダ州高官(二〇〇〇年の米大統領選挙でのインチキの主要人物) (3)ニュート・ギングリッチ 日本人の殆んどすべては、ユダヤ教の実体、その内実について、何の知識もない。にも拘わらず、無知、無警戒、無防備のまま日本人は、米国経由でユダヤ教タルムード主義、ユダヤ教カバラ主義、の毒を、一方的に注入されて居り、一言半句といえども、そのユダヤ教タルムード、ユダヤ教カバラを批判し、批評することを、厳禁されて居る。

 ユダヤ教の教義は、三重構造である。即ち、(1)表面は、モーゼ五書を中核とするいわゆるキリスト教の言う「旧約聖書」。(2)モーゼ五書よりも高い権威を有するとされる、歴代ラビの文書としての、タルムード。(3)ユダヤ教の最も奥にひそむとされる、カバラ。ここでは、ユダヤ教は超太古に由来するイルミナティの教義に収斂する。テックス・マーズの「コーデックス・マジカ」によれば、ユダヤ教カバラ主義=イルミナティの奥儀は、幾つかのシンボルによって表現される。そのひとつが、ウロボロス(オロボロス)つまり、自分の尻尾を呑み込みつつある蛇。であると言う。この件についての説明はここでは省略する。つまり、日本民族は、依然として、ユダヤ問題、フリーメーソン問題 NWO問題、イルミナティ問題について、何一つ、本格的に研究をなし得て居ないのである。(了)


【「イルミナティサタニスト世界権力の日本民族抹殺侵略戦争」考】

 1554回 2006(平成18)年1月14日

 夏目漱石が、小説の主人公に、日露戦争後日本はどう成るか、「日本は滅びるよ」、と言はせたことは、やや、知られるやうに成ったかどうか。夏目漱石のように、明治時代に生れて、西洋式高等教育を受けたインテリの世界で、このやうに明確に、日露戦争勝利は、日本滅亡の序曲である。と公言出来た人物は他にはちょっと、見当らない。漱石は、作家的直感でそれを予知することが出来た。「日本は滅びる」とはなにを意味するのか。日本は、既にイルミナティサタニスト世界権力の手先と化した長州=岩倉の売国奴一味が孝明天皇父子を弑逆したとき、既に、殺されて居る。そのあとの「日本」と自称するしろものは、ニセモノの日本である。「日本が滅びる」、と言うことは、このニセモノの日本によって奥の方に押し込められた、本モノの日本も、殺される。そのことを意味するであろう。

 地下深くに埋められてしまった本モノの日本とは何か。故八切止夫は、それを日本原住民、とした。故菊池山哉は、それを天ノ朝、とした。それは「埋没神」と呼ばれることもある。水木しげるは、敗戦後、埋没しかかった日本の神々=妖怪を作品の中で復活させた。しかし、今や、イルミナティサタニスト世界権力は、日本列島の大地、その自然そのもの、従ってその歴史そのものの潰滅と根絶に向けて、彼らの日本民族ひとり残らず皆殺し侵略戦争のピッチを上げて居る。

 日本を滅ぼすと言うことは、日本列島の自然そのものを根絶やしにすることを意味する。そのことは、日本の人口の圧倒的大多数が住む、しかし日本の土地のごく一部分を占めるに過ぎない都市のみでなく、いわゆる「地方」「田舎」「過疎地」の自然を抹殺すること、を意味する。イルミナティサタニスト世界権力は、このことを明確にアジェンダに上げ、彼らの日本人工作員、日本人の手先に対してそれを指示しつつある。郵政民営化による、日本列島郵政局網の徹底的破壊は、その一部に過ぎない。今や、イルミナティサタニスト世界権力の、日本民族抹殺侵略戦争開始以来、四百五十七年にして日本の完全な滅亡(日本民族のみならず日本の自然そのもの)を、敵(イルミナティ)は視界に入れつつある、のではないか。(了)


【ユン・チアン著「マオ―誰も知らなかった毛沢東」考】

 1555回 2006(平成18)年1月15日

 ユン・チアン著「マオ―誰も知らなかった毛沢東」(上下二巻、講談社)
この本は、今、日本で大いにもてはやされて居るが、恐らく中共政権樹立の真相については、程度が低い。これはガラクタ本以下。中共政権の歴史評価に於る決定的本質的な問題は、日本の敗戦以後、一九四九年に至る、約四年間、この時期の、米英イルミナティサタニスト世界権力の介入である。この件について、本書は、上巻、第四部、第二十七章 第二十八章 第二十九章 第三十章 この四つの章をあてて居る。そして、ここに書かれて居ることは、全くの皮相表層、表面的なものに過ぎない、のみならず、この内容では、この著者は、イルミナティサタニスト世界権力の走狗の一人、の役割を、結果的には演じてしまって居る。この問題については、

 (1)W・C・スクーセン著「世界の歴史をカネで動かす男たち」(成甲書房)
 (2)コーネル・シンプソン著「国防長官はなぜ死んだのか」(成甲書房)
 (3)ジョセフ・マッカーシー米上院議員著「共産中国はアメリカが作った」(成甲書房)
 (4)鬼塚英昭著「二十世紀のファウスト」(自費出版)

 以上四冊が必読であり、この四冊の方が、ユン・チアンの、大々的に宣伝され持ち上げられて居るこのくだらないゾッキ本より、比較を絶して価値が高い。とりわけひどいところは上巻、四百九十五頁。「ワシントンがモスクワに派遣したベテラン外交官エイブラル・ハリマン大使は、マーシャルが(中国への)特使に任命されたことに以前から危惧を抱いており何よりもマーシャルが『ソ連の危険性』を十分に認識していない点を心配していた」と言う記述であろう。なにをバカな。更に、朝鮮戦争について、下巻、第五部、第三十四章 第三十五章 これも全くダメ。イルミナティサタニスト世界権力が朝鮮戦争に於て果した決定的役割について、なにも書かれて居ない。

 このような記述は、イルミナティサタニスト世界権力にとって全く満足すべきもの、であるだろう。この本の著者ユン・チアンは、一九七八年、英国に留学、そしてそれからずっと英国に滞在して居るようである。この人物が英国諜報機関によってコントロールされて居るとしても、少しも驚きではない。そもそも、ソ連共産偽政権を捏っち上げたのは、ロンドンシティーとウォール街である。しかも、この一件は、イルミナティサタニスト世界権力の、三つの世界大戦と、三つの世界大革命によってNWO世界人間牧場を実現する、と言うアジェンダ(計画)の一端に過ぎない。本書は、このイルミナティのアジェンダを、たくみに隠蔽する結果と成ってしまって居る。(了)

 [注]必読参考文献、「日支闘争計画」(これは、渡部悌治著『ユダヤは日本に何をしたか』に記述あり)


【「歴史修正主義」考。国連は歴史修正主義派を非合法化すると。そしてそのことの意味】

 1556回 2006(平成18)年1月16日

 「ザ・バーンズ・レビュー」、二〇〇六年一、二月号。四、五頁。ここに、ロベール・フォリソン博士の論説がある。曰く。「国際連合は歴史修正主義を禁止する」と。un enacts ban on revisionism by dr. robert faurisson フォリソン博士は有名な歴史修正派のフランス人学者であって、フランス、リヨン大学教授。そして今、歴史修正主義的思想を持って居るとの理由で、リヨン大学から、停職処分を受けて居る。このフォリソン博士の記事は、後日全訳して、週刊日本新聞に掲載したい。ここでは、ごく簡単にその要点を記述する。
 
 (1)二〇〇五年十一月一日、国連総会は、無投票、満場一致でイスラエル政府が起草した、一月二十七日をホロコースト犠牲者国際記念日、とするとの決議文を可決した。
 (2)この決議文は更に、「国際的事件としてのホロコーストを、部分的にせよ全体的にせよ、否定することを拒否する」、と言う。
 (3)このことは、全世界的に、歴史修正主義派の思想の禁止を意味する。

 つまり、これは、世界的地球的な、「思想警察」の公然たる浮上である、と。つまり、国際連合は、歴史修正主義「思想」を非合法化すると。歴史修正主義(revisionism)とは何か。それは、普通名詞ではない。それは、「第二次世界大戦時のナチスドイツによるユダヤ人ホロコースト(皆殺し)」と言う、ニュルンベルグ裁判でなされた判決と、その判決に関する歴史観、この歴史観をなんらかの程度で批評する歴史学説、歴史学派、を意味する。ここには、ナチスドイツによるアウシュヴィッツ収容所のガス室、その他での、六百万人のユダヤ人の殺害、と言う「歴史」が含まれる。いかなる批判も許されない、とは、これは、科学でもなく、哲学でもなく、ジャーナリズムでもない。これは、まぎれもない全体主義イデオロギーであり、ジョージ・オーウェルの「一九八四年」の世界の実現である。

 しかし、これは一体なにごとなのか。これは、イルミルナティのアジェンダ、三つの世界大戦で、世界人間牧場を完成させる、と言うアジェンダの中に、位置付けられて居る。第一次世界大戦で、エルサレム=パレスチナを、オスマントルコ帝国=イスラムの支配から強奪して、それを大英帝国の支配下に置き、悪名高きバルフォア宣言で、エルサレム=パレスチナにユダヤ国家を作ることをロスチャイルドに約束した。第三次世界大戦は、ユダヤとイスラムの全面対決を導火線として始まると言う。このアジェンダの推進のために、「ホロコースト」史観に対する一切の批判を禁止とすることが要求されるのである。「ホロコースト」史観の強制を通して、イルミナティは、全人類を世界人間牧場に狩り立てて行くのである。(了)


【中堂幸政著「石油と戦争-エネルギー地政学から読む国際政治」考】

 1557回 2006(平成18)年1月17日

 中堂幸政著「石油と戦争-エネルギー地政学から読む国際政治」現代書館 二〇〇六年一月。この本はハバートの石油ピーク学説を是認する立場から書かれて居る。著者は、一九五〇年生まれ、早大卒。大東文化大学教員。中東問題研究家、とある。ASPO(石油ガスピーク研究協会)、及び、マイケル・ルパートのFTW誌、なども引用されて居る。石油企業を標的とする第三次世界大戦は既に始まって居る、と見る。一読したところ、この本は、あれこれと、色々な現象に気を取られて、焦点が定まらない、との印象である。

 この著者には、確固とした、立場、哲学、世界観、歴史観が存在しない。第三次世界大戦、と言う。しかし、その場合の主要な戦略配置は何か。それは何も言及されない。第一次世界大戦、第二次世界大戦とは何であったのか。この著者は、ユダヤ問題を、完全に抹殺する。そんなものはこの世に存在しないかのように振舞う。日本のインテリは、左翼、右翼、リベラル、その他ありとあらゆる型のインテリは、ユダヤ問題を語らない。◯つまり、このようにして、日本のインテリは、総体として、イルミナティサタニスト世界権力の走狗である。「走狗」でなければ、イルミナティサタニスト世界権力の設定した檻の中に収監された実験室のネズミの群れ、であろう。

 この著者は、走狗なのか、実験室のネズミなのか。それは、今のところ、分らない。そう言うわけで、この本は現代世界の非常に重要なホットな問題を扱って居るにもかかわらず、全くおもしろくない。叙述が死んで居り、躍動していない。こんなものが日本で出版されるくらいなら、何故、マイケル・ルパートの大著「ルビコンを渡る」(二〇〇四年九月)の邦訳が出ないのか。キャンベル、ハインバーグの著作の邦訳も必要だ。(了)


【アメリカン・フリープレスの「米国、イスラエルによる対イラン武力攻撃を阻止せよ」記事考】

 1558回 2006(平成18)年1月18日 

 「アメリカン・フリープレス」二〇〇六年一月二十三日号。三頁、十二頁。ここに、米国、イスラエルによる対イラン武力攻撃を阻止せよ、との記事あり。これは、きわめて重要なので、後日、全訳して週刊日本新聞紙上に掲載したい。以下に、その要点を列記する。

 (1)米国では、対イラン戦争への米国民に対する、米政府の大々的な洗脳工作が今、開始された。
 (2)M・C・パイパーの記事。これは、米国陸軍戦争大学(アーミー・ウォー・カレッジ)が最近公表した報告書についての解説である。
 (3)この報告書は、イスラエルの核兵器の廃棄を要求して居ると。
 (4)イランは、イスラエルによるイラン核攻撃に対する抑止力として、若干の核兵器を所有せんとして居た。
 (5)イスラエルの核武装が解除され、イスラエルの所有するすべての核兵器が廃棄されれば、イランも核兵器開発を中止し、中東は非核化される、と。
 (6)従って、米国の愛国者は、イランに対する米国の戦争を阻止すると共に、イスラエルの核武装解除を要求すべきである、と。

 「アメリカン・フリープレス」のこの主張は全く正しい。当「時事寸評」子もそれを支持する。イスラエルの核武装。この問題は、この五十年来、米国政治にとって、最大の熱い争点であり続けて居る。M・C・パイパーは、大著「ケネディ暗殺事件--最終判決」に於て、次のように論述して居る。

 (1)一九六一年、J・F・ケネディが米大統領に就任すると、ただちにイスラエル政府は、イスラエルの核武装を米国は援助せよ、と要求した。
 (2)ケネディ米大統領は、このイスラエル政府の要求を決定的に拒否した。
 (3)イスラエル政府は遂に、ケネディ米大統領を暗殺せよ、との命令を、自国関係機関に指令した。
 (4)イスラエルは、このケネディ暗殺命令実行のために、米国、フランス、その他の勢力を巻き込み、
 (5)一九六三年十一月二十二日、この暗殺作戦は成功した。
 (6)もともとシオニストユダヤの系列のジョンソン副大統領が米大統領に昇格すると、ただちにジョンソン政権は、イスラエルに対する軍事援助を飛躍的に増加した。
 (7)かくして、イスラエルは中東唯一の核兵器所有国と成る。と言う風に。

 当時事寸評は既に、イスラエル政府が、三月末までに、イランの核施設などへの武力攻撃を実施せよ、との命令をイスラエル軍に対して下して居る、と報じた。しかしこれは、イスラエル単独で遂行し得る作戦目標ではないであろう。米英の軍隊が、対イラン戦争に参戦しなければならない。そして、売国奴国賊小泉政權が、米英イスラエルと共に、対イラン戦争へと、日本人一億二千万人を問答無用で引きずり込むであろうことは、自明である。(了)


【ポール・クレーグ・ロバーツ「アメリカの超大国としての時代は終った」考。P・C・ロバーツは、アメリカの超大国としての時代は終った、と言うけれど、日本はどう見るのか】

 1559回 2006(平成18)年1月19日

 ポール・クレーグ・ロバーツpaul craig roberts 「アメリカの超大国としての時代は終った」(america's days as a superpower are over)。 二〇〇六年一月十二日(P・C・ロバーツは、スタンフォード大学 フーバー研究所シニアリサーチフエロー) この短い記事の要点は以下の通り。

 (1)ジョージ・W・ブッシュ米大統領は、米国の経済を破壊した。
 (2)ノーベル賞経済学者ジョセフ・スティグリッツと、ハーバード大学の予算問題専門家リンダ・ビルムスは、ブッシュの対イラク戦争のために米国が支出した費用は、一兆ドルないし二兆ドルである。
 (3)これはブッシュの経済顧問ラリー・リンゼイの見つもり額二千億ドルの七倍である。
 (4)ブッシュ大統領は、リンゼイをクビにした。何故なら、これは、ブッシュ政権の当初のみつもり額七百億ドルの三倍だったから。
 (5)今や、七百億ドル対イラク戦争戦費の筈が、二兆ドル。つまり、三十倍。
 (6)しかし、実際はもっと多い。
 (7)アメリカンドリームは今や、アメリカン・ナイトメア(アメリカの悪夢)と化した。
 (8)超大国としてのアメリカの時代は終った、と。

 これはその通り。正気の人間には、自明のことである。しかし、その自明のことが、完全に発狂し、または白痴化してしまった(させられてしまった)。一億二千万の日本人には、その自明の事実が見えない。現在の日本の権力エリートは、二言目には、日米同盟を強固にせよ。そうすれば日本の前途に何の問題もない、日本の将来は盤石である、と言う。

 この呪文に、ほんの少しでも異議をとなえるもの、いな、ほんの僅かでも、疑問を提出するもの、そのようなフラチな過激な反米主義者は、ただちに人格的に抹殺される。完全に家畜人ヤプーと化した日本の一般大衆にとっては、世界は、(1)ディズニーランド (2)ハリウッド映画 (3)コカコーラ (4)マクドナルド (5)アメリカプロ野球 (6)その他、延々とつづく「アメリカさま」の「文化」それで自己完結する。

 つまり、今や一億二千万人の日本人家畜人ヤプーは、自分のあたま(自分の心、魂などはとっくの昔に存在しない)で考える能力を失ったゾンビ人間、ロボット人間、以外の何者でもない。しかし何故こんなことに成ったのか。昭和天皇が、米(イルミナティ)占領軍に、身の安全と引きかえに、日本民族を米国に売り渡した。つまり、日本を米国(イルミナティ)に売り渡したのである。その必然の結果が現在の日本の惨状である。(了)

 [注]日本人は、敗戦後も、米英(イルミナティサタニスト世界権力)の日本占領政策の道具と化した「天皇教」に呪縛されたまま、現在、に至って居る。この「天皇教」は、孝明天皇父子を弑逆した、英国(イルミナティサタニスト世界権力)のドレイ、その手先、そのエージェントとしての、長州藩売国奴によって人工的にデッチあげられたイデオロギーであり、或る種の人工的宗教である。この問題については、鬼塚英昭著「天皇のロザリオ」(自費出版、平成十六年十月刊)参照。


【吉川元忠、関岡英之共著「国富消尽-対米隷従の果てに」(誰が為に『改革』の宴は続く)考】
 吉川、関岡著「国富消尽」。これは貴重な良書であるが、しかし、現象論に過ぎない。こんなものでは本当のことは何も分からない。

 1560回 2006(平成18)年1月20日

 吉川元忠、関岡英之 共著「国富消尽-対米隷従の果てに」(誰が為に『改革』の宴は続く) PHP研究所刊、二〇〇六年一月。この本の要点は以下の通り。

 (1)米国は崩壊する。
 (2)米国は崩壊する前に日本の富を根こそぎ掠奪して延命せんとする。
 (3)日本は、米国にすすんで、自分の富のすべてをうやうやしく贈呈する。
 (4)そして日本は、遠くない将来、衰弱死する。と成るであろう。

 こんなバカげたことは、人類史上、世界史上、前例は唯の一つもない。しかし、それは現実に進んで居る。前出の著作の著者は、その実態を現象論的には、的確に記述し得た。それは立派な業績であり、評価すべきであろう。けれども、こんな程度のことを語って見ても、殆んど意味はない。何故、こんな奇怪事が生じたのか。その原因、その歴史的背景は何なのか。その問題が、この二人の著者には、まるで分からない。

 筆者は、平成三、四年以来、このままでは、日本はユダヤによって尻の穴の毛まで抜かれる、つまり、根こそぎ収奪される、と、警告し続けて居る。「ユダヤの日本侵略450年の秘密」(日本文芸社、絶版)。これが、一億二千万日本人の必読書とならなければ。ユダヤの日本侵略は、一五四九年フランシスコ・ザビエルの日本襲撃から始まる。ユダヤ(イルミナティ)の対日本侵略戦争の目的は。それは、第一に、日本民族皆殺しであり、第二に、日本列島の自然そのものの破壊である。

 第一次、第二次、第三次のユダヤ対日侵略戦争のあと、ユダヤ(イルミナティ)は、一九七二年(昭和四十七年)、第四次対日侵略戦争を開始した。
その主たる作戦目標は、田中角栄を完全に抹殺して、日本の政界の中の、愛国的対米独立的勢力を、壊滅させることである。この目標は、一九八五年(昭和六十年)、田中角栄が政治的にも肉体的にも没落することによって、ほぼ実現された。更に、ユダヤ(イルミナティ)は、一九九八年(平成十年)、第五次の対日侵略戦争を開始した。この第五次対日侵略戦争の作戦目標は、日本の本丸の占領、日本民族の最終的滅亡。以外の何者でもない。

 まさしくこの局面に於て、(ユダヤイルミナティ)は、「小泉」と言う、絶好のタマ(エージェント、手先、売国奴)を見出した。ユダヤの対日侵略戦争は、それぞれの局面、それぞれの段階に於て、その役者、そしてシナリオが変えられた。しかし、その本体、その奥の院は不変である。今日の「米国」。それは、ユダヤ(イルミナティ)が使役する兵隊の一端に過ぎない。ことを、日本民族有志は理解しなければならない。(了)

 参考文献

 (1)太田龍著「ユダヤ七大財閥の世界戦略」(日本文芸社、絶版)
 (2)太田龍著「ユダヤの日本侵略450年の秘密」(日本文芸社、絶版)
 (3)太田龍著「ユダヤ世界帝国の日本侵攻戦略」(日本文芸社、絶版)
 (4)太田龍著「ユダヤの日本占領計画」(荒地出版、絶版)
 (5)太田龍著「天皇破壊史」(成甲書房)
 (6)太田龍著「長州の天皇征伐」(成甲書房)
 (7)鬼塚英昭著「天皇のロザリオ」(自費出版、平成十六年)
 (8)鬼塚英昭著「ニ十世紀のファウスト」(自費出版、平成十七年)


【岡田尊司著「脳内汚染」考】

 1561回 2006(平成18)年1月21日

 岡田尊司著「脳内汚染」 文藝春秋社、二〇〇五年十二月刊この本の著者は一九六〇年生まれ。精神科医。現在、京都医療少年院勤務、とある。この著書の言わんとするところは、(1)第二次世界大戦後、テレビ、コンピューターに始まる情報化革命の結果、(2)全世界で、人間の精神の解体と破壊、発狂、犯罪者化、そして廃人化、が進行中である、と成るであろう。

 これは、現象論としてはその通りであろう。しかし、こんなもの。これは、情報化革命を推進して居るイルミナティサタニスト世界権力のアジェンダ(計画)全体の中の、きわめて微々たる表面の、そのごく一部、に過ぎない。全体のアジェンダが一万段階あるとすれば、その最表面の一万分の一、一万番目、であろう。ここには、イルミナティのアジェンダの表面下の九千九百九十九段階は、描かれて居ない。こんな程度のものであるからこそ、イルミナティサタニスト世界権力の日本占領軍心理戦作戦部隊の一環としての日本一流出版社が、堂々と出版するわけである。また、日本の売国奴マスコミが、この本の広告の掲載を拒否も、しないのである。

 
二十世紀、イルミナティサタニスト世界権力(その本拠は、ロンドンシティーとウォール街)は、彼らの六千年来の目標、即ち、NWOニューワールドオーダー、と言う名の世界人間牧場の実現を、行動目標に上げた。彼らはそのために、タヴィストック研究所、なるものをロンドンに設立した。このタヴィストック研究所の正体を始めて(一九六九年)暴露した人物は、ジョン・コールマン博士である。コールマン博士のタヴィストック研究所についての論文は、すべて日本語に翻訳されて居る。

 その主たるものは、(1)「300人委員会」(KKベストセラーズ) (2)「凶事の予兆」(成甲書房) この二冊の邦訳本に収録されてある。コールマン博士は、二〇〇五年夏、このタヴィストック研究所についての一冊の著作を書かれた。この新著は、いずれ、邦訳出版されるであろう。この著作原稿を読むと、第二次世界大戦以後のいわゆる情報化革命なるものが、イルミナティ三百人委員会の世界人間牧場完成のための、主要な作戦の一つとして設定されたこと、そのことが了解されるであろう。(了) 


【「F・D・ルーズベルト米大統領暗殺疑惑」考】

 1562回 2006(平成18)年1月22日 

 F・D・ルーズベルト米大統領暗殺疑惑について、当「時事寸評」(18.1.12)で述べた。「ザ・バーンズ・レヴュー」 二〇〇六年 一、二月号の、M・C・パイパー論文によれば、F・D・ルーズベルト米大統領は、一九三七年以降、脳腫瘍を患う病人であった。そしてこの脳腫瘍は次第に重症と成った、とある。しかし、この大統領の重篤な病状は、米国民に対して最後まで、厳重に秘密にされた、と言う。

 一九三七年と言うと、これは、F・D・ルーズベルト大統領の第二期の始めにあたる。一九四〇年、米国を支配するイルミナティサタニスト世界権力は、この重病のルーズベルトに、第三期の任期を課した。第二次世界大戦に米国が公式に参戦した一九四一年十二月八日(七日)以降、F・D・ルーズベルトは殆んど重病人、一九四五年一月、第四期大統領に就任してから同年四月十二日に死去するまで、彼は、殆んど廃人に近い、と言う。

 それでは、この時期米国政府の実権は誰の手にあったのか。鬼塚英昭著「二十世紀のファウスト」は、最高実権者は、アヴェレル・ハリマン(スカルアンドボーンズ)であった、とする。「二十世紀のファウスト」、二百九十七頁。ルーズベルトに大きな影響力を与えた人物の順から見る。

  第一は、バーナード・バルーク(ユダヤ人、ロスチャイルドの一族、ニューヨーク株式相場師にして大富豪)
  第二は、フェリックス・フランクファーマー(ユダヤ人、連邦最高裁判事)
  第三は、ヘンリー・モーゲンゾーJr(ユダヤ人、ロスチャイルドの一族、財務長官)
  第四は、サム・ローゼンマン(ユダヤ人、ルーズベルトの私設秘書)
  第五は、ベン・コーヘン(ユダヤ人、法律顧問)
  第六は、サミュエル・ラベル(ユダヤ人、ホワイトハウス常勤スタッフ)

 「ルーズベルトは毎日をユダヤ人たちの世話の中でいき続けて居た。しかも彼らはユダヤ王をロスチャイルドの影響下にあった人たちばかりである。」(二百九十七頁)F・D・ルーズベルト大統領暗殺疑惑。「暗殺」と言っても、イルミナティサタニスト世界権力は、過去数千年間に亘って、無数の政治的暗殺を実行して来た。つまり、彼らはきわめて多くの種類の仕方で、危険な敵を暗殺して来た。病気を放置し、悪化せしめて、死に至らしめることも、その一つであろう。

 F・D・ルーズベルト暗殺の場合は、この型が適用されたと考えられる。あの有名なヤルタ会談では、疑いもなく、F・D・ルーズベルトは殆んど完全に廃人である。しかし、それは別になんでもない。この頃、米国の事実上の大統領、本当の最高権力者は、アヴェレル・ハリマンである。トルーマンが大統領に昇格しても、実質は変わらない。依然として、米国のトップはハリマンであった、と言う。しかし、そのハリマンは、英国ロスチャイルドと直結する、イルミナティ世界権力中枢の一員として存在したのである。(了)

 [注] 鬼塚英昭著「天皇のロザリオ」(平成十六年十月刊、三千円、送料三百四十円)残部僅少。鬼塚英昭著「二十世紀のファウスト」(平成十七年十二月一日刊、四千円、送料三百四十円) 申し込みは、〒874−0835 別府市実相寺町一ノ四Bの2 鬼塚英昭 電話 0977・66・4164


【「ホリエモンの錬金術」考。「ホリエモンの錬金術」(山根治)を読む】

 1563回 2006(平成18)年1月23日 

 山根治(ヤマネオサム)と言うひと(山根会計事務所所長)の、「ホリエモンの錬金術」。この論説は、二〇〇五年三月からインターネットに公表され続けて居ると言う。僅か数年間で、「ホリエモン」は、二〇〇五年三月の時点で七百四十八億円の資産を得たと。二〇〇六年一月十六日、東京地検が強制捜査を開始する直前の時点では、「ホリエモン」資産は一兆円を超えたと言はれて居る。この資産を「ホリエモン」はどこから得たか。山根治と言うひとによれば、一般投資家から、「ホリエモン」への富の移転がなされた、とする。従って、東京地検の捜査が進行して、やがて「ホリエモン」が「無一文」になれば、つまり、ライブドアとその系列の会社の株式が紙クズに成れば、一般投資家の、何千億円かの自分の資産は、煙のように消えてなくなるわけである。結果はどう成るかと言えば、「だまされたヤツが悪い」、「だまされたヤツがバカだった」、「自業自得」、「自己責任」、それで終り。

 しかし、「ホリエモン」の場合には、それで終りにはならない。何故なら、「山根治」と言うひとが論証して居るように、このペテン芝居は、小泉「内閣総理大臣」を始めとする小泉政権と、そして日本の全マスコミと、さらにその他無数の売国奴たちが、「ホリエモン」を持てはやした、ことによってのみ、可能と成った、からである。「ホリエモン」の件については、東京地検が強制捜査の挙に出た。「小泉」がこの捜査を抑止しようとしなかったと言うことは考えられない。しかし、この問題は、今のところ明るみに出されて居ない。

 米国(イルミナティサタニスト世界権力)は、この二十年(一九八五年のいわゆるプラザ合意以後)、尨大な額の日本の国富を、日本政府の合意のもとに、合法的に、秘密裡に、つまり日本国民には絶対に知らせることなく、日本民族から収奪しつつある。この米国(イルミナティ)の合法的収奪に比べれば、もちろん、ホリエモンごときは、「些事」に過ぎないであろう。そして、この収奪については、これを強制捜査する権力機関は、どこにも存在しない。

 それは、日本国民自身の問題と成る。日本の全マスコミは、米国(イルミナティサタニスト世界権力)の手先となり、エージェント=工作員となって、日本の国富の米国(イルミナティ)による収奪、盗奪掠奪を推進しつつある。そしてこれは昭和二十年十月以降、今日まで、六十年余、續いて居るのである。日本に於ては、今こそ、日本のマスコミの、この極悪売国奴的正体に気付かなければならない。(了)


【「皇室典範改正」考】

 1564回 2006(平成18)年1月24日 

 小泉政権は、女系天皇容認、第一子優先の皇室典範改正案を今通常国会で強行成立をさせるつもりと言う。消息筋の情報によれば、小泉政権によって任命された皇室典範改正についての審議員の委員の顔ぶれは、小和田元外務次官の人脈の色が濃い、と聞く。つまり、この陣容によって、「愛子天皇」を、既成事実にせんとする、と言う。小和田元外務次官に、米英イルミナティサタニスト世界権力のヒモが付いて居る、との仮説を立てるとせよ。

 今の事態の進行には、米英イルミナティフリーメーソンサタニスト世界権力のアジェンダのカゲが感じられる。「典範改正で消えない3つの『なぜ』」(日本大学教授 百地章、「産経新聞」平成十八年一月十八日号) 皇室典範改正のすすめ方についての「なぜ?」 これは、「保守系」のいろいろな人々が問題にして居る。しかし、こうした、いわゆる「保守系」の人々は、事態の本質を深く掘り下げる能力が欠けて居る。

 皇太子妃が、皇室に関心がない、と言うよりも、その前にそもそも、日本に関心がないのではないか、と観測されて居る。つまり日本人ではなくて、西洋人もどき、なのである。しかし、まさにそれこそ、日本民族一人残らず皆殺し、日本民族抹殺、日本国家滅亡、を過去四百五十年間、追及しつづけて居る、イルミナティサタニスト世界権力の演出ではないのか。

 イルミナティ世界権力は、今、日本民族抹殺の最終段階、その総仕上げの段階に入りつつある。そしてこの最終段階の中の重要な項目の一つが、皇室の完全解体と抹殺である。皇室の抹殺とは、皇室を神道から切断することを意味する。まさに、それこそ、イルミナティサタニスト世界権力が、「小和田元外務次官」に与えた任務であるように見える。この任務の実現。そのために彼らイルミナティサタニスト世界権力と、その日本人エージェントが打とうとしている布石が、今の、皇室典範改正である。

 今週の女性週刊誌三誌は、いずれも、皇太子夫妻問題を取り上げて居るが、その中の一誌(週刊女性、平成十八年二月七日号「雅子さま『離婚説』と ご一家が『皇室を去る日』」)は、「皇太子夫妻の皇室からの離脱」の可能性を問題とした。しかしこれは甘い。甘いと言うよりも見当が狂って居る。イルミナティとその日本のエージェントたちは、皇室を「改革」しようとして居る。この「改革」の主眼は、日本の皇室と神道の関係の破壊であろう。イルミナティサタニスト世界権力の日本皇室破壊工作は、ザビエル以来、四百五十七年の歴史を持って居ることを知らなければならない。(了)

 【参考文献】太田龍著「ユダヤの日本侵略450年の秘密」(絶版) 太田龍著「ユダヤの日本占領計画」(絶版)


【大谷和正著「世界を動かすのは誰か−国際金融機関の罠から日本再生へ」考】

 1565回 2006(平成18)年1月25日 

 大谷和正著「世界を動かすのは誰か−国際金融機関の罠から日本再生へ」 二〇〇六年一月刊、東京図書出版会 発売元 リフレ出版 。この本の著者は、昭和7年  仙台市生れ  昭和30年 東北大学機械工学部卒業  同小野田セメント入社  平成5年 小野田セメント顧問 とあるから、現在、七十三才。旧五千円札(フリーメーソン系の極悪売国奴新渡戸の肖像) 富士山の絵。そして、湖に映る逆さの山。この湖に映って居る山は、良く見れば(良く見なくても)、富士山ではない。ではそれは何か、と言うと、それはあのシナイ山だ、と言われる。このひとは、仕事柄、イスラエルにたびたび出張して居る。そして、「シナイ山」も見て居る。この逆さの山はたしかにシナイ山のようだ、とこのひとは納得した。この本には、本物の富士山と、本栖湖に映る逆さ富士の写真が出て居る。(二十一頁)

 この本物の「逆さ富士」の写真は、一目で、旧五千円札のものとは別であることが分る。日銀は、何故こんな奇怪なことをしたのか。このひとは、堅実な日本の中堅会社員の一人として過去五十年をまじめに生きて来た人物であるようだ。このひとが、何時頃から、フリーメーソンの陰謀を研究するように成ったか、それは分らない。

 しかし、巻末の参考引用文献には、

 (1)ヤコブ・モルガン著「最後の強敵日本を撃て」(第一企画出版)
 (2)ジョン・コールマン著「三百人委員会」(KKベストセラーズ)
 (3)デーヴィット・アイク著「大いなる秘密」(三交社)
 (4)マルチン・ルター著「ユダヤ人と彼らの嘘」(雷韻出版)
 (5)「シオン長老の議定書」(成甲書房)
 (6)ネスタ・ウエブスター著「世界革命とイルミナティ」(東興書院)
 (7)ジョン・コールマン著「アメリカは巨大な嘘をついた」(成甲書房)なども挙げられて居る。

 この本は、方向は、間違っては居ない。しかし、不十分なところは多々、見受けられる。明治時代 「西欧文明にもっとも(早く)適応したのが若者だったのである。現在......若者はいち早く西欧文明になじみ、年配者を馬鹿にする傾向が広まって居る。」(百七十一頁)と言われて居る通り。イルミナティサタニスト世界権力の日本民族皆殺し侵略戦争に、もっとも早く、徹底的に影響されるのが、若者。年令が若いほど、腐り方がひどい。その腐敗は二つの方向へ。即ち、(1)売国奴として、イルミナティサタニスト世界権力のヒエラルキーの中で立身出世しようとする。(2)イルミナティの演出に踊らされて、家畜人ヤプー、白痴人間、ロボット人間へと我れ先に走って行く。

 本書の欠陥、限界のうち、二、三点を掲載する。(1)孝明天皇弑逆事件と、明治天皇以降、「天皇」がイルミナティサタニスト世界権力の日本民族抹殺戦争の道具として利用されて居ることが、全く、視野に入って居ない。(2)この過程で果した逆賊長州藩閥の役割が認識されて居ない。(3)石油ピーク問題が視野にない。(了)


【鬼塚英昭著「二十世紀のファウスト」考】

 1566回 2006(平成18)年1月26日 

 鬼塚英昭著 「二十世紀のファウスト」(平成十七年十二月一日刊、自費出版)「二十世紀のファウスト」とは、アヴェレル・ハリマン(「三百人委員会」、スカルアンドボーンズ)を意味する。日本の敗戦後の公式歴史学、公式ジャーナリズム、公式学説では、アヴェレル・ハリマンは、決して第二次世界大戦前後の現代史の主役としては登場しない。従って、普通の日本人は、今では殆んど全く、A・ハリマンを意識しない。従って、この公式見解の枠組の中に安住して居る限り、「二十世紀のファウスト」を、真剣に検討する気持にはならないであろう。

 日本人は、日本人の思考の枠組、その水準に於て、世界を、西洋を、理解する。日本史には、西洋の如き秘密結社の伝統は存在しない。従って、日本人は、西洋を秘密結社抜きでしか見ることが出来ない。大谷和正著「世界を動かすのは誰か」の、二十五頁に、「ナショナル・トレジャー」という、ウオルト・ディズニーのハリウッド映画のことが出て来る。筆者は知らないが、説明によると、この映画の冒頭に、アメリカの一ドルが画面一杯に出て来る。13段のピラミットの刻印はフリーメーソンのメッセージで、宝に到達する謎を解く鍵である、と言う。しかし、筆者の知る限り、このハリウッド映画が日本で話題に成ったことはない。つまり、その種の話は一般日本人には受けない、のである。

 日本人にとっての第二次世界大戦前後の現代世界史の主役は、それぞれの国の表面上の権力者である。米国では、F・D・ルーズベルト大統領。それから国務長官。大戦前後の米国務長官は、ハル(このひとの名前は、日本人にはとてもなじみがある) ステティニアス バーンズ マーシャル  アチソンと続く。しかし、国務長官としてのマーシャル、アチソンは、殆んど日本人の意識にない。日本人の歴史意識では、 F・D・ルーズベルト大統領 トルーマン大統領 アイゼンハワー大統領 この三人が記憶されて居るだけでも上等な方であろう。ソ連はスターリン。ドイツはヒットラー。そして中国は蒋介石と毛沢東。そして、こうした主役クラスの名前と、第二次世界大戦前後二十年間(F・D・ルーズベルトの大統領就任からスターリンの死、朝鮮戦争休戦)の世界史の事件の推移が、全く結び付かない。敗戦後六十年を経過した現代日本人の現代世界史についての理解と 認識は信じ難いほど、貧困であり、無知であり、殆んど白痴に近い。

 このような状況下に於ては、「二十世紀のファウスト」を読みこなすことは、とてつもなく困難であり、異常に高い知的次元を要求される。ジューリ・リナの「さそり座の星の下で」(under the sign of the scorpion. by juri lina)(未邦訳、英訳本一九九八年)、二百五十五頁。ここに、第二次世界大戦中、少なくとも三千二百万人、恐らくは四千五百万人のソ連市民が死亡した。そのうち、二千万人は、ベリアの命令で殺されたのである、と。ベリアはユダヤ人。第二次世界大戦前後のソ連共産政権の秘密政治警察の長官であり、また、約一千万人の囚人労働者を支配するソ連強制集中収容所の長官でもあった。

 イルミナティサタニスト世界権力は、NWOと言う名の世界人間牧場を実現するために、第二次世界大戦によって、ソ連共産陣営を飛躍的に増強させ、米英西側資本主義キリスト教陣営と拮抗し得るもう一つのスーパーパワーを捏っち上げることを戦略目標とした。このイルミナティのアジェンダを明確に認識しない限り、日本人は絶対に、第二次世界大戦も、そしてそのあとの世界史も、理解出来ないであろう。(了)

 [参考文献]

 (1)鬼塚英昭著「天皇のロザリオ」(平成十六年十月刊)(在庫僅少)
 (2)鬼塚英昭著「二十世紀のファウスト」(平成十七年十二月刊)
 (3)ユースタス・マリンズ著「世界権力構造の謎」(日本文芸社、絶版)
 (4)W・G・カー著「闇の世界史」(成甲書房)
 (5)アントニー・C・サットン著「スカルアンドボーンズ研究序論」(英文、未邦訳)
 (6)descent into slavery? by des griffin


【「昭和天皇」考】

 1567回 2006(平成18)年1月27日 

 Will 二〇〇六年三月号、二百四十六頁〜二百五十七頁。堤堯 三島由紀夫との二時間(3)。ここに、「新潮」一九八六年八月号、磯田光一(文藝評論家)の言が引用されてある。曰く、三島さんが亡くなる一ヶ月前、ジカに聞いたとして、こんな言葉を伝えた。「オレは本当は、宮中へ乗り込んで天皇を殺したい」、と。(『ウィル』、前出、二百四十九頁)

 同じ頃、編集者某が友人から聞いた話として三島は、「いま一番殺りたいのは天皇だ」......と語ったとある。三島が昭和天皇を殺したい、と思ったその動機、その背景は、二・二六事件に対する昭和天皇の言動にあるだろう。つまり、磯部浅一が三島に憑依した結果であると。磯田光一が、一九八六年八月号の「新潮」でこのように記して居た、と言うが、あいにく筆者はそれに気付かなかった。筆者の記憶では、この一件が、他のどこかで論じられたことはない。

 孝明天皇はたしかに、岩倉、長州の逆賊集団によって弑逆された。孝明天皇弑逆の実行隊長は、長州の下忍伊藤博文であり、そしてこの天皇弑逆犯は、罰せられるどころか、その後、日本の内閣総理大臣に四回就任して居る。「大日本帝国憲法」なるしろものも起草した。睦仁新天皇も弑逆され、木戸(桂)=伊藤博文の子分であった大室寅之祐を明治天皇にスリかえた。従って、生涯「明治天皇(=大室寅之祐)」は、長州閥の傀儡として行動した。

 大正天皇はひかえ目に言っても精神薄弱者である。ところが「昭和天皇」は、明治天皇とも、大正天皇とも完全に異質な天皇となった。二・二六青年将校にはそこのところが分からない。三島にもそれが見えて居ない。「昭和天皇」には、日本の歴代天皇と、日本の歴史的伝統から、完全に断絶した言動が、多々存在する。しかし、その中から一点だけ挙げるとすれば、それは、日本の天皇が、有史以来始めて英国王室に心底親しみ、英国王室に日本の皇室の手本、モデル、見本、理想像を見た、と言うところに存在するであろう。

 もちろん、それだからと言って、昭和天皇が、英国王室の本質を理解した、とは成らない。昭和天皇は英国王室の表面のごく一部だけを見たに過ぎない。三島の思想的水準は、日本人なみに恐ろしく低俗である。従って彼には、物事の本質が全く分からない。彼の一生は、ヤミクモに右往左往しただけ。三島は最晩年、ニーチェを読みふけったと言う。シオン長老の議定書は、我々(シオンの長老)は、ゴイムを操作するために、ニーチェ、マルクス、ダーウィンのイデオロギーを用意したと述べて居ることを、ここで改めて想起する必要があるだろう。(了)

 [参考文献]

 (1)太田龍著「血塗られた英国王室」(雷韻出版)
 (2)ジョン・ダニエル著「スカーレット・アンド・ザ・ビースト」(英文、全三巻、未邦訳)
 (3)ラムゼイ大尉著「無名の戦争」(英文、未邦訳)
 (4)クヌース著「シティーの帝国」(英文、未邦訳)
 (5)デーヴィット・アイク著「大いなる秘密」(上下二巻、三交社)


【「米国とイスラエルは、イランに対して武力戦を仕掛けることは出来ない-アメリカ帝国は終る」考】

 1568回 2006(平成18)年1月28日 

 マイケル・C・ルパート。FTW誌ニューズレター、二〇〇六年一月二十七日。「米国とイスラエルは、イランに対して武力戦を仕掛けることは出来ない-アメリカ帝国は終る」。この記事はとても重要だ。M・C・ルパートの二〇〇五年九月二十一日の論評の中の次のことばが引用されて居る。「米国は終った。超大国としてのみならず、恐らくは、ひとつの、統一された国家としての米国も」。以下に、M・C・ルパートの記事の要点を列記する。

 (1)米国の右翼から左翼まで、非常に多くの人々が、米国又はイスラエルはこの三月までにイランに対する空襲を開始するであろう、と信じて居る。
 (2)しかし、米国もイスラエルも、イランに戦争を仕掛けることは出来ない。
 (3)米国はもはや超大国ではない。
 (4)米国は超大国の座から降りた。米国は超大国の資格も、能力も、権能も、経済力も、軍事力も、文化力も、要するにすべての権力を失った。
 (5)米国は、対イラン戦争の能力を持たないのみならず、
 (6)ラテンアメリカの反米諸国政府に体制変革を仕掛ける力もない。
 (7)もし、イスラエルがイランの核施設に対してミサイル攻撃を仕掛けるようなことがあれば、
 (8)全イスラム世界の猛烈なイスラエルに対する攻撃が始まり、
 (9)まさしく、ヨハネ黙示録の世界が現れるであろう。
 (10)それこそ、米国のキリスト教原理主義者が待ち望んで居ることではあるが。
 (11)いずれにしても、二〇〇六年の春(三、四、五月)と夏(六、七、八月)は、人類史の一大転換点、と成るであろう。

 M・C・ルパートの論評の他に、FTW誌の軍事問題担当記者、スタン・ゴフ stan goffの、ずっと長い論文(6頁半)も、同時に発表されて居る。この二者の論文は見事に描けて居る。これを全文邦訳して紹介したいと思うがそれは不可能である。イランをめぐる世界情勢に比べればライブドアがどうしたこうした、などと言う話は、微々たるものでしかない。しかし、売国奴によって完全に占領され、白痴化させられてしまった日本人には、「世界」は全く見えなく成って居るのである。(了)


【「パレスチナ評議会の選挙でのハマスの圧倒的勝利」考】

 1569回 2006(平成18)年1月29日 

 パレスチナ評議会の選挙で、イスラム原理主義派的傾向のあるハマスが、事前の予想をひっくりかえして、圧倒的勝利を収め、世俗主義的にしてイスラエルに対して妥協的なファタハは惨敗した。これは、単に中東情勢のみでなく、全世界の情勢に、深刻な影響を与えるであろう。米国政府は、ハマス政権が樹立されれば、これまでパレスチナに与えて居た資金援助を停止する、と脅迫して居る。しかし、米国が手を引けば、イラン政府がハマス、パレスチナ政権に資金援助をすることになろう。こんな情勢は、イスラエルは受け入れることは出来ない。

 従って、イスラエルにとっては、ますます、イランに対して戦争を仕掛けて、イランを壊滅させるべき必要性が増大する。シャロンイスラエル首相は、病気で倒れる直前に、イスラエル軍に対し、二〇〇六年三月末までに、イランの複数の核施設を破壊すべし、との命令を発したと言う。イラン政府は、既に、イランに対して攻撃が加えられた場合、イランはミサイルで反撃する、と言明して居る。イランは、ミサイルで反撃し得るのみでない。イランは、世界の石油輸送の約半分(日本については、その七割か?)を占める海路ぺルシャ湾の入り口ホルムズ海峡を、軍事的に封鎖する能力を有する。

 もちろん、こんなことは、一億二千万人の家畜人ヤプー=日本人、とりわけ、白痴的日本のエリート権力階級を唯一の例外として、世界中が知って居る。米英そして日本などが、イラクのフセインスンニ派政権を打倒してくれたおかげで、イランは、イラク南部とその油田地帯に強い影響力を行使出来るように成った。つまり米国は、対イラク戦争によって、わざわざ、自分で自分の首を絞めたのである。

 二〇〇五年のビルダーバーグ年次総会に於て、米国とイスラエルの出席者は、対イラン開戦を主張し、ヨーロッパの出席者は、概ね、対イラン武力攻撃に反対した、とアメリカンフリープレス誌は報じた。二〇〇四年十一月の米大統領選挙に際し、英国ロスチャイルドは、ブッシュに反対し、ケリーを推したが、ロスチャイルドの意向に反して、ブッシュが勝利した。英国ロスチャイルドと、ロンドンシティー陣営は、第三次世界核大戦の開始を二〇一二年、と決めて居る。そして、このアジェンダに於ては、イランは、むしろ二〇一二年までにその勢力を強化され、育成されねばならぬと言う。

 この問題については既に昨年、小紙(週刊日本新聞)上で報じた。ロスチャイルドとロンドンシティーのアジェンダによれば、二〇一二年の第三次世界核大戦開始の前に、エルサレムに、第三ソロモン神殿が再建されなければならず、従ってその前に、エルサレムのイスラム第三の聖地岩のドームが完全に破壊されなければならない。二〇一二年とは、二〇〇八年に選出されるべき米国の新しい大統領の任期が終りに近付き、次の大統領の選挙が予定される年である。二〇〇八年には、ヒラリー・クリントンが米大統領に選出されるよう、イルミナティサタニスト世界権力は、演出するであろう。つまり、ヒラリー・クリントン米大統領は、第三次世界核大戦を開始する任務を与えられるのであろう。それまでに、イスラムとユダヤ=キリスト教(ユダヤ化され切ったキリスト教)連合の対決が、急速に、エスカレートさせられなければならない。

 テックス・マーズは、ヒラリーが米大統領に成ると同時にウィリアム・クリントン前米大統領は、国連の事務総長たるべく予定されて居る、と警告して居る。今の日本はイルミナティサタニスト世界権力が推進しつつあるこの第三次世界核大戦に於て、いかなる意味での主体性、独立性も持ち得ないまま、この世界全面核戦争の地獄に引きずりこまれつつある。このままで良いのか。もちろん、良い筈はない。(了)

 [参考文献]

 (1)W・G・カー著、太田龍監訳「闇の世界史」(成甲書房)
 (2)W・G・カー遺著「サタン、この世の君主」(satan: prince of this world)(未邦訳)


【「小泉のブッシュ米大統領と会談時に於ける靖国神社問題への中共中国の介入不当弁舌」考】

 1570回 2006(平成18)年1月30日 

 「小泉」は、平成十七年十一月、ブッシュ米大統領と会談したとき、靖国神社問題への中共中国の介入がいかに不当であるかについて、三十分、とうとうと弁じた。ブッシュ米大統領は、機嫌を悪くしたが、「小泉」はそれに気付かず、まくし立てた、と言はれる。「小泉」としてみれば、

 (1)米国は日本の味方である。

 (2)米国は中共と敵対関係にある。
 (3)従って米国は日本と中共との対立に際して無条件で日本を支持する。
 (4)米国は、ここで靖国問題についての中共の対日干渉を批判し、日本を支持する立場を明らかにしてくれる筈である。
 (5)米国ブッシュ政権がそうしてくれれば、小泉政権の立場は更に強固なものと成る。

 と言った「計算」であったろう。しかし、「小泉」の予想もしないことが生じた。即ち、米国政府内で、(1)日本が中国とモメることは、米国の国益に反する。(2)「小泉」が靖国神社参拝に固執して日中関係を悪化させることは米国の国益に反する。(3)更に、靖国神社の「遊就館」展示の内容は、日本の大東亜戦争までの戦争を正当化するものであって、これは米国は受け入れられない。と言った流れが出て来た、と。従って、「小泉」は米国の支持を失いつつあり、小泉政権崩壊の可能性も出て来た、と言う。ここには、二つの問題がひそんで居る。即ち、

 (1)米英国際金融閥エリート(イルミナティサタニスト世界権力)は、一九二〇年代から、ソ連共産政権樹立につづき、中国を中共の支配下に置き、そしてこの中共中国を世界的大国として育成することを彼らの戦略目標とした。
 (2)そして次に、これから、イルミナティ世界権力は、中共と日本を衝突させ、日本と米中はさみ撃ちにして、日本と言う国家を地上から抹殺する作戦をアジェンダに上げつつある、と言う。

 この問題については、 P・D・コリンズ著「科学的独裁体制の登場−−十九世紀から二十一世紀にかけての認識論的独裁体制についての検討」(二〇〇四年、英文、未邦訳)とりわけ、その第二章、第三章が必読参考文献である。十年ほど前、李鵬中共政権首相(当時)が、外遊先で、二十年もすれば日本という国家は消えてしまうであろう。と公言したことを、日本の白痴的権力エリート政権と売国奴的マスコミは、日本人にしっかり伝えて居ない。これは、中共政府首脳のその場かぎりの放言ではあり得ない。米中はさみ撃ちで日本を抹殺する。これが、イルミナティサタニスト世界権力の主要な戦略目標の一つであることを、今、日本民族有志は、気付かなければならない。(了)

 [参考文献]

◯ the ascendancy of the scientific dictatorship  an examination of epistemic autocracy, from the 19th to the 21st century by phillip darrell collins and paul david collins 二〇〇四年
◯「共産中国はアメリカがつくった」(成甲書房) 副島 隆彦 (監修), 本原 俊裕 (翻訳)


【鬼塚英昭著「天皇のロザリオ」考】

 1571回 2006(平成18)年1月31日

 鬼塚英昭著「天皇のロザリオ」(平成十六年十月刊、自費出版)二百八十二頁以降に、一九四九年四月二十七日、米国政府陸軍長官ケネス・ロイヤルは、トルーマン米大統領に対して、占領下にある日本をキリスト教化する、つまり、キリスト教国とする政策を取るよう提案し、トルーマン大統領は、このロイヤル文書に署名した、と出て居る。つまり、日本を占領した米国は、日本のキリスト教国化を正式に、国策としたわけである。

 「天皇のロザリオ」が詳細に論証して居るように、この日本キリスト教国化政策は、占領軍最高司令官マッカーサーが強力に推進したものであり、米陸軍省が受け入れ、トルーマンがそれを承認した、と言う。

 この時には、米国政府の計画は失敗した。その失敗の経過については、前出著作が記述して居る。問題はそのあと、そして現在である。「米国が日本改造計画を実行しつつある」、と言うことは、関岡英之著「拒否できない日本」(文春新書)、吉川、関岡共著「国富消尽」(PHP研究所)に述べられて居る通りである。この場合、「米国」とは、米国を支配して居るイルミナティサタニスト世界権力を意味するのであって、善良な一般米国市民を意味しない。

 しかし、イルミナティサタニスト世界権力による米国支配とはどう言うことか。その世界権力とは、例えば誰なのか。その人間の具体的な人名を挙げるとすれば、その一人は、米FRB議長であろう。一九一三年十二月末、米国議会で米FRB法案が可決されてから九十二年余。この間に、米国大統領は、ウィルソン、ハーディング、クーリッジ、フーバー、ルーズベルト、トルーマン、アイゼンハワー、ケネディー、ジョンソン、ニクソン、フォード、カーター、レーガン、ブッシュ(父)、クリントン、ブッシュ(息子)と、十六人。

 第二次世界大戦後六十年で、十一人。しかし、米FRB議長は、グリーンスパンまで六人である。ロスチャイルド(初代)は、我に、一国の通貨の発行権を与えよ。さすれば、その国の法律を誰が作ろうと、それはどうでも良い。と言った趣旨のことを述べたと言う。これは有名な発言であり、「沈黙の兵器」にもそれが引用されてある。そして、米FRB株式の過半は、創立のときからロスチャイルドを中核とする国際金融資本の手中に握られ続けて居る。

 米FRB議長は、ロスチャイルドを中核とする国際金融資本のエージェントであるに過ぎない。従って、「米国が日本を改造する」、と言うことは、米国を支配して居る、ロスチャイルドを核とする国際金融財閥が彼らの思い通りに日本を改造する、ことを意味するのである。大谷和正著「世界を動かすのは誰か」(二〇〇六年一月刊、リフレ出版)については、当「時事寸評」(18.1.25)参照。

 この大谷著は、日本の本当の支配者は日銀であり、そしてその日銀は、米FRBの指揮下にある。そして敗戦後六十年の日銀の最高支配者は、僅か、七、八人である。として居る。この指摘は全くその通り。米国(イルミナティ)の日本占領は、昭和二十七年四月二十八日、サンフランシスコ講和条約成立後も、実質的には、継続して居る。としたら、この日本占領軍=日本占領権力は、日本を、どのようなイデオロギー、どのような思想に改造しようとしたのであろうか。これが、問題であり、これが、日本民族にとっての問題の核心ではないのか。(了) 





(私論.私見)