2004.01

 (最新見直し2011.02.19日)

 (れんだいこのショートメッセージ)
 ここで、太田龍・氏の時事寸評の2004.1月分を確認しておく。れんだいこ文法、作法に基づき編集替えしております。

 2011.2.17日 れんだいこ拝


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 810回 2004(平成16)年1月1日


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 811回 2004(平成16)年1月2日


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 812回 2004(平成16)年1月3日


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 813回 2004(平成16)年1月4日


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 814回 2004(平成16)年1月5日


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 815回 2004(平成16)年1月6日

 パトリック・ブキャナン主宰「ザ・アメリカン・コンサバティブ」、二〇〇四年一月十九日号(第三巻、第一号)。その二十二頁以下に、C・G・リンカトリック大学教授の「ジャコバンの復活」、と言う、重要な論説あり。ここで、リン教授は、米国のネオコン派は、アメリカの伝統主義者よりもずっとフランス革命派に近い、と論じて居る。つまり、現在の米国ネオコン派は、新しいジャコバンである、と言う。この主張は正しい。しかし、今の日本人は、ジャコバン派、と言われても、感じるものはなんにもない。フランス革命史についての本物の知識が、なにひとつ、日本人に対して与えられて居ないのである。それではこれから、フランス革命史についての勉強をやり直すか、と言われても、そんな時間があるのだろうか。日本人に与えられて居る文献は、せいぜい、バークの「フランス革命についての省察」ていど。しかし、このバークの古典は、一七八九年、即ち、いわゆるフランス革命勃発第一年の事象にもとづいて書かれたものであって、こんなていどのものはお話にならない。フランス革命がその全貌を暴露したあと、その背景、その陰謀の主体勢力についての研究にもとづいて、十八世紀の末に、二冊の古典(ロビソンと、バルエル)が出たことは、既に述べた。ジャコバン、と言えば、必読の古典は、バルエルの「ジャコバンの歴史」(一七九八年)である。しかしこれは、全三巻八百頁超の大著である。これを今から翻訳して出版するか、と言っても、ちょっと、困ってしまう。ジャコバンは恐怖政治(テロリズム)の語源であり、本家本元である。米ネオコン派は、ジャコバンの復活(ルネッサンス)、新しいジャコバンである、と言われる。これはその通り。しかし、もしそうだとすれば、それは一体、何を意味するのであろうか。それは、ネオコンの指揮のもと、米国はこれから全世界的テロリズムによって、全人類を巨富のドン底に突き落とすであろう、と言うことを意味する。それは単なる駄法螺か、と言うと、そんなことはない。確かに米国には、全人類を文字通り、何万回でも皆殺しにできるくらいの、核兵器、生物兵器、化学兵器、が、貯蔵されて居る。ネオコンと言う現代のジャコバン派は、これらの兵器を実際に使用するだけの、あのニーチェ言うところの「権力意志」、なるものを持って居るのかも知れない。いな、これらのABC兵器のみでない。彼らは宇宙空間の独占的支配を強行するつもりである。のみならず、その他の超ハイテク兵器の開発に、米国は狂奔して来た。一億二千万日本人家畜人ヤプー、羊人間の群れは、売国奴小泉に率いられて、第三次世界大戦の屠殺場へと、おとなしく、またトボトボと、また或る種のオッチョコチョイは、活き活きと、ご主人さまのお役に立てるのか嬉しくてたまらない、と言った風情で、満面の笑みをたたえて、走って行く。しかし、一億二千万の羊人間がどうしようと、筆者ひとりはその行動に同調することを断乎として拒否する。(了)


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 816回 2004(平成16)年1月7日


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 817回 2004(平成16)年1月8日


【故アントニー・サットンの遺稿を含む、七百頁超のスカルアンドボーンズの正体を暴露する大著が米国に出現した(二〇〇三年十月)】

 818回 2004(平成16)年1月9日

 阿修羅のホームページ、二〇〇四年一月八日付。ここに、「Fleshing Out Skull & Bones」と言う英文著作についての紹介あり。そこで、本日、この本を入手して、ざっと、目を通す。Investigation into American's Most Powerful Secret Society(アメリカのもっとも強力な秘密結社についての調査)、と言う副題が付いて居る。七百二十頁(目次、序文など八頁、本文七百十二頁)。二〇〇三年十月刊。この本の編著者は、クリス・ミルガン(Kris Millegan)(Milleganは、発音がよく分らない。一応、ミルガン、として置く) 編著者の序文によれば、この著作は、米CIAに関与して居たことのある彼の父親が彼に話してくれたことから始まる、と言う。スカルアンドボーンズについて始めてモノを書いたとき、幾つかの出版社と交渉したが、ことわられた。そこで、彼は、インターネット上 にそれを発表した。そして、そのインターネットの論文が縁で、アントニー・サットンと親交を結ぶことに成る。かくして、この本が出来上がる。

 この本には、故アントニー・サットンの絶筆(二〇〇二年六月、九月十一月)の攻撃。テロに対する戦争。そしてスカルアンドボーンズ結社)を含む、数篇の、アントニー・サットンの文章が収録されて居る。その他に編者のクリス・ミルガンの、かなりの論文が入って居る。その他に、H・アルトマン、ラルフ・バンチ博士、アントン・チェイトン、W・G・タープレイ、T・ロジャース、S・スウエル、など。この本を一貫する姿勢は、スカルアンドボーンズ、その他それと同類の秘密結社を、反米国的、として批判し、否定する、と言うことであろう。後半は、膨大な資料(写真を含む)である。

 一八三三年以降、毎年エール(イエール)大学で、スカルアンドボーンズに加盟した十五名の名簿が、五百九十七頁から六百七十三頁にかけて公表されて居る。但し、一九八六年以降は、ほぼ、空白する。一九九六年、一九九八年、二〇〇〇年、二〇〇二年、二〇〇三年、 二〇〇四年については、全部(十五名)また一部の氏名あり。これは、資料が入手出来なかったのであろう。十五名の加盟員は、創立当初からずっと、全員白人男性。しかし、一九八〇年から、苗字から見る限り、アジア系と思われる名前がトラホラと出て来る。更に最近は女性らしき名前も散見する。日本のインテリ知識人学者官僚マスコミ人芸能界評論家作家など、文化を支配する人々は、全員、例外なく百パーセント、極悪売国奴国賊である。彼らは、イルミナティ悪魔主義世界権力の走狗、以外の何者でもない。従って、こうしたイルミナティの走狗売国奴国賊の一味が、ご主人さまの秘密結社について公然、批判しまた批判的に研究することなど、金輪際あり得ない。数ヶ月前調べてもらったところ、ヤフーアメリカの「スカルアンドボーンズ」の項には、約二十六万件。これに対し、ヤフージャパンの「スカルアンドボーンズ」は、千件か二千件。本書の日本語訳本が出版出来るかどうかは分らないが、なんとか、努力はして見よう。(了)


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 819回 2004(平成16)年1月10日


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 820回 2004(平成16)年1月11日


【「トルストイの大予言」と胡蘭成思想】

 821回 2004(平成16)年1月12日

 「トルストイの大予言」。これは、松居桃楼(まついとおる)、未完の著作「惡魔学入門」の最初に記述されて居る。救世主は、一九一〇年の時点で既に東アジア(中国、日本、モンゴル、シベリア)に生まれて居る。しかしこの救世主は、人類が未だかって知らなかったような思想、ものの考え方、学問体系を作り出して、その思潮によって人類の運命を劇的に変化させるであろう。私(トルストイ)には、その思想がどんなものかは、全く分らない。とした。更にトルストイは、この救世主は、従来、人類が知って居るような宗教の教祖、開祖のたぐいでは全くないだろう、と言った趣旨のことを述べたと言う。筆者は、この松居桃楼さんの文章を、十三年ほど前に知った。そして、今、胡蘭成(一九〇六〜一九八一年)先生の思想と学説を知り、松居桃楼さんが、長年疑問としてきたトルストイの大予言に予告された東アジアから生まれる救世主とは、胡蘭成先生であろう、と考えるに至って居る。但し、既に筆者が述べて居るように、救世主(メシア)、と言うことば、概念は、一神教世界のものであって、東洋(東アジア)には全く適用され得ない。もちろん、トルストイにはそこのところの機微は分らない。しかし、筆者の記憶に誤りがなければ、トルストイには、「老子」についての著作があった筈だが、これは宿題として置く。西洋には、ごくまれに東アジア(中国、日本)の文明に魅かれる思想家、作家が生まれる。

 その実例は、(1)ライプニッツ (2)ショーペンハウアー (3)トルストイ (4)ラフカディオ・ハーン (5)フェノローサ (6)エズラ・パウンド 胡蘭成先生の偉大なところは、清朝後期に始まる西洋帝国主義の中国侵略を契機にして、中国文明を根本的に反省し得たことである。単に反省したのみでない。その反省に立って、人類文明の正統としての中国文明再建のための思想的学問的再構築を、胡蘭成先生は成し遂げられた。この胡蘭成思想を、台湾と中共中国の中国人が、これから、果して生かすことが出来るかどうか、それは分らない。それは今後の宿題である。

 胡蘭成先生は、更に、我々の祖国日本と、実に、深い縁を結ばれた。人類文明の正統は中国と日本のみ。この中国と日本が立ち上って、人類を滅亡に追い込む西洋無明を超克し、よって以て人類を壊滅から救うべし。と日本民族に対して忠告された。しかしながら、胡蘭成先生在世中、日本人は、ごく僅かな例外的な人々を除き胡蘭成思想を一顧だにしなかった。胡先生没後はすみやかに忘れ去った。その機が熟して居なかったのである。しかし、今まさに、その機が来て居る。(了)


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 822回 2004(平成16)年1月13日


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 823回 2004(平成16)年1月14日


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 824回 2004(平成16)年1月15日


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 825回 2004(平成16)年1月16日


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 826回 2004(平成16)年1月17日

 米国のルービン、オニールの二人のもと財務長官が、米ドル体制崩壊の危機が切迫して居る、としてブッシュ米現政権を批判した、とある。しかし、我々の祖国日本はどうなのか。今や、一億二千万の日本人、一億二千万人の家畜人ヤプーは、完全に、夢うつつ、またはより正確には、痴呆状況にある。家畜人ヤプーと化した一億二千万の日本人には、こうしたまともな情報は一切通じない。アメリカが窮地におち入れば、おち入るほど、ますます、日本は、ご主人さまアメリカに一生懸命になって、みつぐシステムが強固に構築されてしまって居る。

 一月十三日、ベルリンで、米FRB議長グリーンスパンが全世界を脅迫した。米FRBを廃止し廃棄せよ、と全世界の正気ある、有志は要求する。
 http://www.pavc.ne.jp/~ryu/

 平成十六年(二〇〇四年)一月十七日(土)(第八百二十六回)

 「EIR」誌、二〇〇四年一月十六日付け、ニューズレターによると、 一月十三日、ベルリンで開かれた国際会議に於て、米FRB議長アラン・グリーンスパンが講演した。この講演で、グリーンスパンは、グローバリゼーションを更に強化せよ。ドルをもっと買え。さもなければ、米ドルは崩壊するぞ!と、全世界を脅迫した、と言う。 右のベルリンの会議は、ドイツとヨーロッパの金融関係者、ドイツ政府の閣僚数人、多数の有力政治家と国会議員など、約三百人が列席したと。 今や、我々アメリカ人は、諸君たち、ヨーロッパ人とアジア人に対して、我々の紙切れのドルをそっくり受け取り、所持することを要求する。もし諸君が、我々に、ますます多くの資金とモノを与え続けなければ、諸君はこれらの貯金と債権のすべてを失うことに成ろうと、と。 一体、何だ、これは。

 前記、EIRニューズレター(1.16)によれば、一月十三日のベルリン会議で、グリーンスパンに対する、幾つかの鋭い批判的質問が出されたとある。 米国のルービン、オニールの二人のもと財務長官が、米ドル体制崩壊の危機が切迫して居る、としてブッシュ米現政権を批判した、とある。 しかし、我々の祖国日本はどうなのか。 今や、一億二千万の日本人羊人間、一億二千万人の家畜人ヤプーは、完全に、夢うつつ、またはより正確には、痴呆状況にある。 ここで、何が問題と成って居るのか。 ここで問題とさるべきことの第一は、 米FRBを廃棄せよ。でなければならない。 必然的に、英イングランド銀行を廃棄せよ。 そしてこの二つの銀行を核とする、BIS、IMF、世界銀行を廃止せよ。 独立主権国家の協定による、全く新しい、健全な国際金融体制を作れ。 でなければならない。 (了)


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 827回 2004(平成16)年1月18日

 胡蘭成、岡潔対談(昭和四十三年五月四日、奈良の岡邸にて)、(「鳥語花香」、「風動」紙に二十回連載)。これは、今、日本民族有志が熟読すべき記録であるか、その第四回(「風動」、第9号、昭和四十七年四月十五日)で、胡蘭成先生曰く。「ほんとうは明治憲法も間違ったものです」、と。それでは、「教育勅語」はどうか。岡潔先生は、「教育勅語は小我が自分だと教えてしまいました。教育勅語は、あれは人の道。仏教でいう人道。天道にさえなっていない。」とされた。

○佛教の十界論は、

 (1)佛 界
 (2)菩薩界
 (3)縁覚界
 (4)声聞界
 (5)天 界
 (6)人 界
 (7)修羅界
 (8)畜生界
 (9)餓鬼界
 (10)地獄界

 この十段階で言えば、佛教は、成佛する教えであるから、人界はその六番目。つまり、佛のさとりから見ればずっと下。天道(天界)にさえ届かない。つまり、教育勅語は天界以上に向上すべく、日本人を教育指導することはしない、と成るであろう。昭和四十三年の時点で、胡蘭成、岡潔の両先生は、明治憲法否定論 教育勅語否定論を公言して居られた。それでは、どのような立場で、明治憲法を否定されたのか。それは、明治憲法が西洋イデオロギーに毒されて居る、との理由であろう。のちに、岡潔先生は、いわゆる「五箇条の御誓文」をも、神国日本の国体を破壊するものとして告発し、弾劾される。この評価は全く正しい。しかし、岡潔先生の生前に、この主張を公然支持する日本人が、果して、一人でも、存在したであろうか。神国日本の国体を死守する立場から、「五箇条の御誓文」を否定し、「明治憲法」を否定し、「教育勅語」を否定する。これは、「熊本神風連」の志向の線上に在る。岡潔先生が、最晩年、「熊本神風連」に、強く共鳴されたのも、当然であろう。しかし、それだけではない。岡潔先生は、胡蘭成先生との思想的交流の中で、西洋全否定、の立場に立たれたのである。まさしくここにこそ、今、日本民族有志が学ぶべき、その核心が存在する。(了)


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 828回 2004(平成16)年1月19日

 数ヵ月前、リンドン・ラルーシュと「EIR」誌は、国際金融寡頭権力は、金融的「9・11」陰謀を仕掛けて、世界的経済金融戒厳令体制に持って行く可能性あり、と、警告した。筆者は、そのとき、この「EIR」誌の警告を、「週刊日本新聞」紙上に紹介してある。金融的「9・11」陰謀。この説を理解するためには、二〇〇一年九月十一日の例の事件が、イルミナティ世界権力の陰謀であることを見抜かなければならない。ところが、このあまりにも見えすいた「9・11」の陰謀を、日本人一億二千万白痴羊人間と化した家畜人ヤプーは、全く、見ることが出来ない。「9・11」についての米国政府の公式見解を、そっくりそのまま丸呑み鵜呑みにして居る程度に於て、日本は、米国さえもはるかに引き離して、世界中、断然の第一位、なのだ。しかし、この問題については、我々は、既に、三冊の著作を出版して居るので、その内容をここで、繰り返すことはしない。

 問題は、イルミナティ世界権力が計画しつつあると言われて居る、世界経済体制崩壊の「金融的9・11」の陰謀である。次のようなシナリオが考えられる。

 (1)米ドルの暴落を引きがねとする、世界経済の崩壊、そして世界金融体制の瓦解。

 (2)世界経済大恐慌と、きわめて大規模な失業の発生。

 (3)米FRB、英国イングランド銀行、BIS、IMFを中心として、新世界通貨発行へ。

 (4)この新世界通貨体制は、限りなく現金なし(キャッシュレス)制度に近付く。つまり、すべての主要な取り引の電子決済。

 (5)そしてこの取り引きは、自動的に、世界的コンピューターシステムによって記録される。

 しかし、このシナリオには、今のところ、非常に大きな空白がある。それは、ドイツ、フランスを中核とする欧州が、この話にスンナリと乗るかどうか、と言うことである。ロシア、中国、インド、ドイツ、フランス。この五ヵ国の動向は疑問符が付く。ちなみに、この五ヵ国のうち、ロシア、中国、フランスの三ヵ国は、国連常任理事国である。前記のシナリオでは、当然のことながら、日本及び中国の所有する対米債権はゼロ、とされる。つまり、日本と中国の対米債権は没収されるのである。前記五ヵ国が、米英のシナリオに入ることを拒否するとせよ。その場合には米英イスラエル中心の陣営と、ロシア、中国その他の陣営の関係は険悪化するであろう。しかし、中共中国政権の方向性については、二重にも三重にも不透明さが残る。アラブ、イスラム世界、とりわけ、イスラム産油国の地位はきわめて危ない。ここで日本はどうするのだ。(了)


【「スカルアンドボーンズ」考。アイオワ州予備選に勝利した米民主党大統領候補、ケリー上院議員も、エール大学、スカルアンドボーンズ会員と言う】

 829回 2004(平成16)年1月20

 一月二十日の各紙夕刊によれば、一月十九日に行われた、米国民主党大統領候補予備選の皮切り、アイオワ州の投票結果。ケリー上院議員が第一位(三十七.八%)、と言う。クリス・ミレガン編「フレッシング・アウト・スカルアンドボーンズ」(二〇〇三年十月)、六百六十一頁の名簿によると、J・F・ケリーは、一九六六年エール大学で、スカルアンドボーンズに 加盟、とある。従って、二〇〇四年の米大統領選挙は、共和党ブッシュ(息子)スカルアンドボーンズ民主党ケリー スカルアンドボーンズと成るのか?と言う。つまり、この場合には、次期大統領は、どっちに転んでも、また、スカルアンドボーンズ会員、と成るのだと。

 今、ヤフーアメリカでスカルアンドボーンズを検索すると、三十万件を突破して居る。ブッシュ(父親)が米大統領に当選した一九八八年、このブッシュ大統領がスカルアンドボーンズ会員であることが暴露されて、そのあと、米国民の間に、スカルアンドボーンズについての強い関心が生じた。なお、この少し前に、アントニー・サットンの古典的名著「米国の秘密結社―スカルアンドボーンズ序説」が出版され、少しずつその正体が米国人有志に知られて行く。二〇〇〇年に、スカルアンドボーンズ会員のブッシュ(息子)が、本当は落選して居たにも拘わらず、犯罪的クーデター的な無法的手口で、米大統領にさせられる。かくして、ますます、米国民の中で、スカルアンドボーンズとは何者か、と言う疑問が増殖して行く。

 それにしても、ケリーが米民主党の大統領候補に決定されるとしたら、恐らくは米国史上未曽有の、ボーンズ会員同士の選挙戦と言う、あまりにも見え見えの八百長芝居が演じられることに成るが。にも拘わらず、日本人一億二千万人羊人間家畜人ヤプーは、アメリカについて、何一つ、まともなことは知らされて居ない。スカルアンドボーンズについて関心のある日本人は、小紙週刊日本新聞の微々たる読者を除けば、ゼロにひとしい。

 しかし、どう言う風の吹き廻しか、植田信と言うひとが、「月曜評論」平成十五年五月号以降、このスカルアンドボーンズについて、若干の情報を提供してくれて居る。前出、クリス・ミレガン編の大著には、スカルアンドボーンズに加盟した十五名の新会員の記念写真が、何枚か、収録されてある。五百九十六頁には、一八八八年度、一九〇〇年度、この二枚。この写真には、ひとりひとり、氏名が特定されて居り、そして、これら十五名の学生のまん中のテーブルに、頭蓋骨(一コ)と、骨(二本)が、しっかり、鎮座して居る。なお、巻末の各年度の新入会員名簿で、この写真の十五名の氏名も確認出来る。

 しかし、ここまで突き付けられても、日本の極悪売国奴国賊エリートインテリ、国賊官僚、国賊政治家、国賊学問奴隷、国賊マスコミ人、国賊宗教人、などなどは、ただそれを無視し、または「陰謀マニア」の妄想として、嘲笑するのみ。(了)

 [注]前出大著編者Kris Milleganを、「クリス・ミルガン」として置いたが、これは「クリス・ミレガン」と訂正する。


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 830回 2004(平成16)年1月21日


【「スカルアンドボーンズ」考】
 831回 2004(平成16)年1月22日

 「月曜評論」平成十六年五月号から、平成十六年一月号まで、植田信、と言うひとが、「スカルアンドボーンズ」について、色々と書いて居る。そのことは、既に小紙(週刊日本新聞)紙上で述べた。この九回に亘る連載を読んで、若干の論評を始めたい。まず、「月曜評論」平成十五年六月号、五十二頁以下。ここに、ロバート・ケイガンの「ネオコンの論理」(邦訳)について言及されてある。そして、そこで、植田氏は、邦訳本巻末のケーガン氏の経歴紹介に、エール大学卒の項目がないことを指摘されて居る。更に、この邦訳本に於ける福田和也氏の解説には、スカルアンドボーンズについて、何もない、とも。植田氏は、ロバート・ケーガン氏が、スカルアンドボーンズ会員かどうかは触れて居ない。

 そこで、例のクリス・ミレガン編の大著「フレッシング・アウト・スカルアンドボーンズ」、六百八十二頁を引くと、アルファベット順スカルアンドボーンズ会員名簿に、Kagan,Robert William 1980と出て居る。同書、六百六十六頁、一九八〇年度、スカルアンドボーンズ新入会員名簿の中にも、Kagan,Robert Williamとある。つまり、ロバート・ケイガンは、米ネオコンの一味であると同時に、れっきとした、エール大学卒業、スカルアンドボーンズ会員、であることが判明した。

 当「時事寸評」(829回)に、二〇〇四年米民主党大統領候補の一人、J・F・ケリーが、一九六六年度、スカルアンドボーンズ会員であることを明らかにして置いた。第二次世界大戦期、米国の陸軍長官であったヘンリー・スティムソンが、ボーンズ会員であったことは、植田氏も前出連載で述べて居る。クリス・ミレガン著、六百十七頁。一八八八年度、スカルアンドボーンズ新入会員名簿。ここに、ヘンリー・ルイス・スティムソン。その経歴を見ると、一九一一〜一九一三年 米国戦争長官 一九二九〜一九三三年 米国国務長官 一九四〇〜一九四五年 米国戦争長官とある。

 植田氏は、インターネット米国ヤフーのスカルアンドボーンズの項目の膨大な資料の一部を読んで、あれこれと、「月曜評論」誌上にその内容を紹介される。スカルアンドボーンズは、CFR(米国外交問題評議会)、RIIA(英国王立国際問題研究所)などとつながって居ることも発見される。この人の追及は、どこまで行くのであろうか。キャロル・キグリーの「悲劇と希望」、その他の古典は、まだ、今のところこの人の視野には入っては来ないようだ。この件は、更に続報する。(了)


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 832回 2004(平成16)年1月23日


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 833回 2004(平成16)年1月24日

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 834回 2004(平成16)年1月25日


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 835回 2004(平成16)年1月26日

 「上海電視」一月十二日号に発表された、上海ベストセラーリストによれば、胡蘭成著「今生今世」(二〇〇三年九月、北京市中国社会科学出版社)は、第一位に浮上して居る。昨年十月、十一月と、連続第五位。更に、同リストによれば、胡蘭成著「禅是一枝花」(二〇〇四年一月早々に、上海社会科学院出版社から上梓)が、第九位、と成って居る。なお、北京市の三聯書店のベストセラーリスト(二〇〇四年一月五日〜十一日)の中で、前出、胡蘭成著「禅是一枝花」は、第七位と言う。これは、驚くべき現象である。米英イスラエルユダヤイルミナティ世界権力にとって、これは、完璧に、予想外、であろう。米英イスラエルユダヤイルミナティ世界権力は、十六世紀初頭から五百年。アジアの征服に向けて、長期的作戦計画を着々と推進して来た。この問題については、以下の拙著四冊参照。

 「縄文日本文明一万五千年史序論」(成甲書房)
 「天皇破壊史」(成甲書房) 
 「ユダヤの日本侵略450年の秘密」(日本文芸社、絶版)
 「ユダヤの日本占領計画」(荒地出版社、絶版)

 日本は既に九割九分九厘、料理した。インドは九割方。しかし、最後に残るのは中国。ユダヤイルミナティ世界権力の中華民族抹殺破壊壊滅作戦は次の七段階を経由した、と筆者は定義する。
  (1)清朝に対する麻薬戦争。

  (2)それを通じて清朝の国力の弱体化。

  (3)麻薬貿易を通じて、清国の内部に、西洋の手先と成る売国奴漢奸勢力の育成。

  (4)清朝は御用ズミ、と見て、国民党政権を演出し、国民政府をして、中国の伝統破壊へ。

  (5)日支闘争計画。

  (6)国民党は御用ズミ。次は、中国共産党政権をして、更に徹底的に中国の伝統を破壊せしめる。
 
  (7)そして今、最終段階。中国共産党政権も御用ズミにして、イルミナティの世界国家の中に、完全に中国を吸収する。

 イルミナティ世界権力は、五百年の対中国侵略中国抹殺戦争を通じて、中国について、何から何まで知りつくして居る、と見て居る。にも拘わらず、イルミナティ世界権力は、今、突如として浮上した、胡蘭成と言う人物(一九〇六〜一九八一年)、胡蘭成の思想と学問、については、恐らく、全く、何にも知らないであろう。米英ユダヤイルミナティ世界権力が知らないのみでない。日本と台湾の、ごく一部の人々を除く、世界中の人々が、何も知らない。しかしながら、中国淅江省一九〇六年生れの、この胡蘭成の思想と学問こそ、松居桃楼(とおる)さんが言われる、トルストイ死の直前(一九一〇年)の大予言、その予言に予告された、その人物と思想、に他ならない、と筆者は見る。(了)


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 836回 2004(平成16)年1月27日

【ジョン・F・ケリー米上院議員(スカルアンドボーンズ会員一九六六年)が、米民主党大統領候補指名獲得に更に前進と言う、その意味】

 837回 2004(平成16)年1月28日

 一月二十八日付各紙夕刊によれば、米大統領選挙民主党予備選は、ニューハンプシャー州でも、ジョン・ケリー上院議員が連勝した、とある。 ケリー上院議員は指名確保へ前進したと、報じられて居る。 しかし、日本のマスコミは、ブッシュ現大統領と同じく、ジョン・ケリー上院議員も、エール大学出身、そして、このエール大学で、スカルアンドボーンズ結社に加盟して居ることを、ただの一語も、報道しない。 従って、一億二千万の日本人はその事実を知らない。きわめて僅かの例外を除き。 クリス・ミレガン編「フレッシング・スカル・アンド・ボーンズ」(二〇〇三年十月)、六百六十一頁、六百六十二頁。ここに、一九六六年度、スカルアンドボーンズ新入会員、ジョン・フォーブス・ケリー一九六八年度、スカルアンドボーンズ新入会員、G・W・ブッシュ と明記されて居る。 米国内では、スカルアンドボーンズについての一般市民の関心は、この十数年来、急速に増大して居る。 ヤフーアメリカで検索すると、スカルアンドボーンズの項は、三十万件を突破して居る。 しかし、ヤフージャパンのスカルアンドボーンズの項は、五百件以下に過ぎず、全く増えて居ない。 マスコミが報道しないので、誰も知らないのである。

 しかし、二〇〇四年の米大統領選挙が、共和党 スカルアンドボーンズ会員 民主党 スカルアンドボーンズ会員 この二人で争われるかも知れない、と言うことが、取るに足りない些細な現象であるだろうか。 米国の民主党の票は、共和党の票よりも、かなり多い。 だからこそ、イルミナティ世界権力は、予定通り共和党のブッシュを大統領にするために、あれだけ無茶苦茶な横車を押さなければならなかったのである。 二〇〇四年十一月の選挙では、共和党は更に苦しいであろう。どう工作しても、フタを開けると、民主党の票が、ブッシュを大幅に上回ることも、あり得る。 その場合に、民主党の候補がスカルアンドボーンズのケリーであれば、ケリー新大統領は、実質的に、ネオコンの世界政策をスムースに継続することに何の問題もないであろう。 にも拘わらず、日本人は、未だに、この超重要なスカルアンドボーンズについて、何一つ、知らされて居ないのである。 スカルアンドボーンズとほ何の意味か。スカルとは、頭骸骨。ボーンズとは、骨とくに人間の骨の中ではもっとも長大な、大腿骨二本。 しかし、頭骸骨(スカル)一個と、大腿骨(ボーンズ)二本の組み合せ、これは「スカルアンドボーンズ」結社の専売特許ではない。 フリーメーソンも、或る場合に、全く同じ、このスカルアンドボーンズを儀式に使用する。 これらのイルミナティ秘密結社が、頭骸骨と二本の骨を、儀式に使用する理由。これはここでは省略する。 「スカルアンドボーンズ」は、米国の「もっとも強力な」秘密結社、と言われるけれども、しかし米国内には、その他に、多数の秘密結社が存在する。 大東亜戦争中の日本の連合艦隊司令長官、山本五十六海軍大将が、米国在勤中に、米国フリーメーソンに加盟した、との情報あり。 つまり、その線を通じて、山本五十六は、日本史上、日本にとってもっとも危険な、そして日本民族抹殺を企図する敵国にとってはもっとも効率的な裏切をなし得た売国奴、国賊と成った、との説も成り立つ。 日本人の秘密結社音痴は、かくして、日本人一億二千万人を、家畜人ヤプーへと誘導して行くのである。 (了)


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 838回 2004(平成16)年1月29日


【スカルアンドボーンズ、シナルキー、シナルキスト、スターゲート・コンスピラシー、そして、シュウォーラー・デ・ルビック】

 839回 2004(平成16)年1月30日

 クリス・ミレガン編「フレッシング・アウト・スカルアンドボーンズ」(二〇〇三年十月)。その四百十五頁以下に、「シナルキー」「シナルキスト」「シナルキズム」についてのきわめて重要な記述が、リン・ピックネット、クライブ・プリンス共著「スターゲート・コンスピラシー」(一九九九年)、二百六十三頁から、引用されて居る。「シナルキズム」については、昨年春、夏以降、米国のリンドン・ラルーシュ(『EIR』誌)が、ネオコン一派の背後にひそむ国際秘密結社、として暴露して居る。この件については、小紙(週刊日本新聞)で何度か、論評した。この「スターゲート・コンスピラシー」の、シナルキズムについての説は、「週刊日本新聞」(322号、平成十六年二月二日号、二、三頁)に、やや詳しく紹介した。

 シナルキー(Synarchy)は、アナーキー(無政府主義体制)の正反対、とされる。つまり、国家権力がすべて、個人の権利と自由はゼロ。と言う政治制度だそうだ。もちろん、これは、イルミナティ世界権力が二十一世紀に完成させようとして居る、「世界人間牧場」以外の何者でもないだろう。

 しかし、「シナルキー」「シナルキズム」とは、始めて聞くことばだ。それを日本語に直訳すると、「統合政治」「統合国家体制」と言ったものと成るか。前出「スターゲート・コンスピラシー」は、地球への異星人の介入干渉支配を、超古代エジプト史との関係に於て解明する著作だと言う。この英文著作(The Stargate Conspiracy)が、日本で、何らかのかたちで紹介されたことがあるかどうかは分らない。いづれにしても、この問題(シナルキズム)は、「スカルアンドボーンズ」結社とも或る種の結び付きを持って居ると言う。これは、真剣な検討検証に値するであろう。

 「シナルキズム」は、十九世紀初頭、ナポレオン帝政期に由来するとされるが、二十世紀現代の話としては、R.A.Schwaller de Lubicz(一八八七〜一九六一年)、と言うフランス人が登場する。このひとのことが、日本で、どんなかたちにせよ、紹介論評されたことがあるとは、筆者は聞いて居ない。その名前の読み方も分らないが、一応、R・A・シュウォーラー・デ・ルビック、として置くが、確信は持てない。

 シュウォーラー・デ・ルビックには、(1)シナルキスト、二十世紀シナルキー運動の中心。(2)シナルキストは、ファシズムの総本家のような地位に在る。(3)神智学協会、アレイスター・クロウリーらと密接につながって居る。(4)グラハム・ハンコック、その他何人かの新エジプト学派のベストセラー作家たちにとっての、ゴットファーザー。(5)つまり、新エジプト学の大御所だと言う。

 シナルキー、スターゲート・コンスピラシー、新エジプト学、シュウォーラー・デ・ルビック、こうした事項と、新世界権力(NWO)、イルミナティ、フリーメーソンとの関係。これらについては、続報する。(了)


【】

 840回 2004(平成16)年1月31日

 中共中国、北京市の「中国社会科学出版社」が、二〇〇三年九月に刊行した、胡蘭成著「今生今世」(原本は、一九五九年、日本で出版)が、今日、届いた。三百四十五頁。簡体文字、横組。ざっと見たところ、原本(上下二巻、六百六十三頁)の、半分は、削られて居るようである。この削除された部分についての詳細な検討は、今後の宿題とする。しかし、とりあえず、約半分は、中共中国版では、消え失せて居ることは、報じて置かなければならない。従って、当然のことながら、この中共中国版は、簡体文字の問題は別としても、胡蘭成思想を学ぶための、正式の典拠とすることは出来ない、すべきではない、と、断定して置く。この中共中国版に記されて居る、著者、胡蘭成の略歴は次の如し。胡蘭成。一九〇六年出生中国浙江省?県。一九二七年(国民革命軍北伐期間)、従燕京大学中途退学。後曽任汪偽政権掌控下的<中華日報>総主筆。抗戦勝利後、経香港逃亡日本。在日本期間開始学習日語。大数学家岡潔、ノーベル物理学賞受賞者湯川秀樹、ノーベル文学賞受賞者川端康成などと交流し、遂成就其学問体系。一九七四年到台湾、受聘為台湾中国文化学院終身教授。在台湾期間、其文学才能影響了聖個台湾文明、尤其是朱西寧、朱天文、朱天心父女、受其影響頗深、朱天文更是胡蘭成的私淑弟子。一九八一年七月二五日在東京病逝。著有(今生今世)、(山河歳月)、(禅是一枚花)、(中国禮書)、(中国文学史話)、(今日何日兮)等。

 中共中国式簡体文字は、日本式漢字に変更した。以上の経歴説明は、すべて事実であって、間違いはない。しかし、ここに、述べられて居ない事実は多くある。そのうちの二、三点を以下に指摘して置く。

 (1)日本亡命後、日本で親しく交流した日本人として、岡潔、湯川秀樹、川端康成の三氏の名が挙げられて居るが、この中に、保田與重郎の名を落とすことはできない。
 (2)一九七七年から一九八一年まで、台湾に於て、胡蘭成思想を軸と「三三集刊」(一〜二八巻)が刊行された。この「三三学者」の思想運動の中から、朱天文、朱天心の姉妹が育って来たのである。

 (3)胡蘭成理論の中心は、人類文明の正統は中国である。西洋は無明である。日華印三国同盟によって、西洋無明による切迫する人類全滅の危機を超克せよ。そのために、中華民族は、その文明を再興すべし。と言うところに在る。更にこの問題については更に続報する。(了)






(私論.私見)