2003.11

 (最新見直し2011.02.17日)

 (れんだいこのショートメッセージ)
 ここで、太田龍・氏の時事寸評の2003.11月分を確認しておく。れんだいこ文法、作法に基づき編集替えしております。「白金掲示板ワード検索」その他を参照する。

 2012.02.17日 れんだいこ拝


【「ネオコン」派の表層にだまされてはならない。その深層に一歩一歩、迫らなければ】

 748回 2003(平成15)年11月1日

 「ネオコン」派なる存在が日本人の視野に入って来て約八ヶ月。またしても、日本は、その正体に迫ることに失敗しつつある。悪魔主義者フランシスコ・ザビエルが日本を襲ってから四百五十余年、我々日本民族は、幾千回、幾万回となく、同じ失敗を繰り返して居る。「ネオコン」一派の教祖は、レオ・シュトラウス(一八九九~一九七三年)であることについては、Leo Strauss and the American Right. By Shadia B. Drury 一九九七年 右の著作が、詳細に論じ尽くして居る。ここでは、前出著作六十三頁、シュトラウスとサバッタイ派の類似性についての叙述を指摘するにとどまる。

 「サバッタイ派はカバラ主義的概念の大衆化であった。」とある。レオ・シュトラウスは、カバラ学者、カバラ主義者であると言う。そして、このレオ・シュトラウスの門下が、「ネオコン」派として、ホワイトハウス、そして米国国家中枢に深く浸透してしまって居ると言う。いわゆるネオコン派が従って、シュトラウスを通じて、カバラ主義的であり、サバッタイ派的である、と言うことは、自明、とされなければならない。

 にも拘わらず日本人は (1)シュトラウスについても、(2)カバラ主義についても、(3)サバッタイ派についても、完全に、頭の中は、空っぽである。サバッタイについては、英語で、(1)Sabbatai Zevi(サバッタイ・ツェヴィ) (2)Shabatai Tzvi(シャバタイ・ツヴィ) (3)Shabbetai Tzvi(シャベタイ・ツヴィ)と、少なくとも三通りに表記される。サバッタイ・ツェヴィは、十七世紀のヨーロッパそしてイスラム世界に出現したユダヤのメシアと自称した。のち、ニセメシア、とされたが、その後も、サバッタイ派は地下に潜行して命脈を保ち、一八世紀、ヤコブ・フランクがそれを再興した。このことについては、既に、「週刊日本新聞」紙上などで、何度か論評した。しかし、このサバッタイ派、フランキストは、ユダヤ教、キリスト教世界に浸透しただけでない。ラビ、M・S・アンテルマン(『阿片を根絶せよ』第二巻)は、それは、スーフィ派、と言うかたちで、イスラム教の中にも浸透した、と述べて居る。

 十八世紀、サバッタイ派を再建したフランキストは、イルミナティ結社を設立した。そして、このイルミナティは、(1)一方に、IMC(イルミナティ独占資本主義者)、(2)他方に、マルクス、レーニンらによる、社会主義、共産主義と言う、両建て、双頭戦略を実施した、と言う。サバッタイ、フランキストユダヤは、まず、何よりも、伝統的正統派ユダヤ教を破壊しなければならない、とする。そして、そのために、ここでも彼らは、(1)改革派ユダヤ教と、(2)保守派ユダヤ教と、双頭作戦ですすむ。そして、このサバッタイ派、フランキストユダヤは、それを超古代にまで遡ると、グノーシス主義的潮流、ヘルメス的(錬金術)潮流、に突き当たると言う。ネオコン一派の根は深いのである。(了)


【「フランス革命」考。フランス革命の真相にに迫る気運を醸成せよ】

 749回 2003(平成15)年11月2日

 「諸君」、平成十五年十二月号、四十七、八頁。ここで、中西教授と言うひとが、「フランス革命には、実験的な意味はほとんどない」、「フランス革命が近代の始まりではない」と言う趣旨のことを述べて居る。フランス革命をどう評価するかと言う問題は、単なる、限定された西洋近代史学上の問題ではない。それは、明治以降現在に至るまで、日本民族を皆殺しにする目的を以て、イルミナティ世界権力によって仕掛けられて居る、対日侵略戦争の、重要な、軍事的心理作戦の一環である。

 この件については、遺憾ながら我々日本民族は、適切な入門書さえ、手にして居ない。ここでは、とりあえず、そのための古典的入門書として、PAWNS IN THE GAME(将棋の駒) By W・G・CARR(W・G・カー著)一九五八年を挙げて置く。この本は、全十八章。その最初の四章は、(1)世界革命運動 (2)英国革命、一六四〇~一六六〇年 (3)一七八九年のフランス革命を生み出した人々 (4)ナポレオンの倒壊と成って居る。

 W・G・カーは、「こうしたユダヤ人国際金融家の子孫が一七八九年以降のすべての戦争、革命を陰で操る『秘密権力』となって居る」(第三章)、と述べる。一七七三年、マイヤー・ロスチャイルド(初代)は、弱冠三〇歳で、十二人の実力者を招いて、フランクフルトで会議を開いた。その会議で、全世界に対する支配権を手中に収めるための「世界革命運動」の創出、だと言う。W・G・カーは、この秘密の会議で、ロスチャイルド(初代)が明らかにした、「二十五項目の行動計画書」を引用して居る。フランス革命を作り出したのは、まさしく、この人々であり、この行動計画書である、と言う。W・G・カーは、この一七七三年のロスチャイルドの行動綱領こそ、二十世紀初頭に出現した、あの悪名高き、シオン長老の議定書(プロトコール)、の原型である、と見る。

 それは、W・G・カーが捏っち上げたものっではないか、などと、したり顔で中傷してはならない。そのように、イルミナティ世界権力のご主人さまの、全知全能とも見える力をカサに来てふんぞりかえる、売国奴学問奴隷と売国奴マスコミ人。もちろん、そうした売国奴たちは、一八世紀末に出版された、ロビソン教授の「陰謀の証明」、及びあとの、パウエルのもう一冊の古典的著作など、その存在さえも知らない。フランス革命前の一七八五年、フランクフルトからパリに向うイルミナティの密使が、雷に撃たれて死亡。そして、その密書が、バヴァリア(ドイツ南部)政府の手に入った。これは、歴史的な事実である。フランス革命の起点は、一七七三年のフランクフルト会議に、置かれなければならない。しかし、それは直近の起点であって、十七世紀の革命についても、明治以来日本民族に刷り込まれて来たイルミナティのニセ情報もまた、一掃されなければならない。(了)

 [注] 前出、W・G・カー著「ポーンズ・イン・ザ・ゲーム(将棋の駒)」は、目下、製作準備中、成甲書房から、遠からず、出版予定である。ウイリアム・G・カー(一八九五~一九五九年)カナダ海軍士官の軍歴あり。一九三〇年代から、カナダ国民に対し、国際的陰謀の危険を警告し続けた。本書(「ポーンズ・イン・ザ・ゲーム」)は、死の直前に完成した、W・G・カーの長年の研究の集大成である。今でも、米国では、古典として、読み続けられて居る。


【】

 第750回 2003(平成15)年11月3日

 マイケル・A・ホフマン(II)。この米国人思想家の水準は非常に高い。西洋世界の最尖端を行く、三人の思想家の一人、と見る。その三人とは、(1)デーヴィット・アイク(英国) (2)フリッツ・スプリングマイヤー(米国、現在、オレゴン州に投獄されて居る)、(3)マイケル・A・ホフマン(II)。三人とも、現在、五十歳前後。M・ホフマンの「秘密結社と心理戦争」は、「フリーメーソンの操心術」、として、青弓社から出版されて居る(一九九六年)。しかし、あいにく、この邦訳本は、一九九二年第二版(とは言え、この邦訳本の序文は、初版序文の訳であって、第二版の序文ではない)に拠って居り、二〇〇一年七月の第四版に増補されて居る、十一の章が翻訳されて居ない。とくに、二〇〇一年七月の第四版冒頭の、「〇〇七から二〇〇一年まで」、と言う、かなり長い章(十一頁)が欠けて居るのは、痛い。この章には、きわめて重要なM・ホフマンの説が述べられて居る。ここに、「二〇〇一年のオカルト的意味」、と言う節がある。アーサー・C・クラークの原作を、スタンリー・キューブリックが映画にした(「二〇〇一年、スペース・オデッセイ」)。アーサー・C・クラークは、英国の代表的SF作家、と言われるのだが、M・ホフマンは、A・C・クラークは単なるSF作家などではない。彼は英国諜報機関のアセット(ASSET)である、と言う。「アセット」は、会計学上の用語で、「資産」を意味するが、この場合は、諜報機関の隠れた機関員を意味する。表面上は、英国諜報機関とは何の関係もない、純然たる一作家、として、演技して居る、しかし、その本質は、まさしく、英国(ひいては、イルミナティ三百人委員会世界権力)のアジェンダ(行動計画)を実現して行く上での、重要不可欠の要因であると、言う。M・ホフマンは、クラークの代表作とも言える「幼年期の終わり(Childhood's End)」こそ、英国諜報機関(ひいては三百人委員会)の世界人間牧場長期作戦を推進する、主要な文学作品の一つである、とする(前出、二〇〇一年版、八頁)。しかしここでは、この作品についてのM・ホフマンの説は省略する。

 オカルト神権主義者(イルミナティ世界権力)にとって、二〇〇一年は、オカルト的に、決定的に重要な年たるべく、設計されて居た、とM・ホフマンは述べる。そしてそのことを、キューブリックの映画(二〇〇一年)は、世界人間牧場に収容さるべき家畜人及びその候補の意識に、刷り込む、と言う。「二〇〇一年は、人間錬金術(ヒューマン・アルケミー)のクライマックス・エントリー・ポイントとしての役割を果たすことに成ろう」(前出、一三頁)、と言う。アンチ・クライマックス(二〇〇〇年)と、クライマックス(二〇〇一年)との対比。この項についてのM・ホフマンの説は省略する。

 この章は、二〇〇一年七月に書かれて居る。つまり、例の二〇〇一年九月十一日の二ヶ月前である。二〇〇一年九月十一日は、「彼等」(イルミナティ世界権力)は、彼等の台本の中では、クライマックス、として設定されて居る。たしかに彼等のこの演出は、その直後、しばらくの間は、大向うをうならせた。しかし、そのあとの二年の間に、相当に、ボロが出てしまって居る。すっかりボロが出てしまったこのお粗末なお芝居に、未だにうっとりとだまされて居る、地球上唯一つの国が、なさけないことに、我々の祖国、日本、なのだ。(了)


【】

 第751回 2003(平成15)年11月4日

 エベレストの頂上に座って居るような気分のユダヤ。しかしこれから、ユダヤに対する世界的反撃が開始される、とのハンス・シュミット説。
 http://www.pavc.ne.jp/~ryu/

 ハンス・シュミットさんの主宰する、「ガンパック短信」二〇〇三年十一月号。「ガンパック」は、ドイツ系アメリカ人公共問題委員会の略。 この号で、ハンス・シュミットさんは、次のように述べて居る。

 (1)ユダヤの世界支配は今、絶頂に達した。

 (2)ユダヤは、今、彼等が、エベレストの頂点に座って居るような気分である。

 (3)ドイツの首都ベルリンのその都心部に、二五七一本のモノリス(大きな一枚岩の石のこと)が建てられようとして居る。
    (これは、ユダヤ人「ホロコースト」記念碑のこと)

 (4)ドイツのユダヤ人の移民の数は、イスラエルへのユダヤ人移民の数より多い。

 (5)ドイツ最大のマスコミ帝国が、ひとりのユダヤ人の手中に帰した。

 (6)ベルリンに長く住んで居て、ユダヤ人とは誰も気付かなかった、そのユダヤの老人が、最近、彼の店のショウーウィンドーに、イスラエルの国旗を掲示した。この老ユダヤ人は、世界中の多くのユダヤ人と同様に、我々ユダヤ人は完全に勝利して、今や全世界を制圧支配するに至った、と信じたのである。

 (7)次の一千年、また二千年も続くであろう、最後の戦いが開始されたのだ。

 (8)これから始まる時代は、ニヒリズムと、アナーキーの時代であり、二つの世界大戦を合わせたよりも、もっと多くの死と、破壊が生じるであろう。

 (9)ユダヤ世界組織は、次の数年または、数十年の間に、最大の敗北を蒙るであろう。しかし、彼らユダヤは生き延び、新たな世界制覇のための基礎を彼らは作るであろう。

 (10)ヨーロッパのアーリア人は、二千年かかって、ユダヤ起源のキリスト教を、アーリア化した。ところが、そのアーリア化したキリスト教は完全に破壊され、キリスト教はユダヤ化されてしまった。

 (11)このために、ヨーロッパ人とその子孫は、信念の核を失ってしまった。

 (12)だが、ユダヤも、今、得意の絶頂にあって、これから、下り坂に向い、そして急速に、転落して行くであろう。

 以上の要約は、ガンパック短信十一月号の記事の豊富な内容のすべてを記述して居るわけではないが、以下、省略する。 ここで、我々日本民族有志が注目すべきところは、二千年かかってアーリア化したそのキリスト教が破壊され、ユダヤ的キリスト教に先祖帰りしてしまった。そのために、ヨーロッパ人は、信念、信仰、世界観の核を失ってしまった、とのシュミットさんの指摘である。 これは、その通りであろう。 なお、シュミットさんは、この記事の中で、ネアンデルタール人と、クロマニヨン人との関係について触れて居る。 今日のユダヤ人は、ネアンデルタール人の子孫であるかも知れない、との説を立てて居るが、この件は以下省略する。 (了)


【ラディカルフェニズム、フランス人思想家クリスティーヌ・デルフィを俎上に乗せる】

 第752回 2003(平成15)年11月5日

 「諸君」平成十五年十二月号、百十九頁、八木修次論文の中に、クリスティーヌ・デルフィの著作「なにが女性の敵なのか」(勁草書房、一九九六年)が引用されて居るので、その問題の本を検討する。この著者クリスティーヌ・デルフィは、フランスの、フェミニスト学者。この本は、英語に訳されて居り、その英文表題は、Close To Home A Materialist analysisi of wemen's oppression だと言う。フランス語では、一九七〇年から一九八四年までに書かれた幾つかの論文を、一九八四年に、英訳して出版されたと言う。「女性に対する抑圧についての唯物主義的分析」、と言う。しかし、ここで、マテリアリストを、唯物主義的、唯物論的、と日本語に翻訳することには問題である。

 マテリアルとは、英語では、材料 原料 を意味する。けれども、このことばは、もともと、古代ギリシャ哲学に由来する。即ち、(1)質料と (2)形相と、この二つの概念のうちの一つである。ここでは、この件についての説明は省略する。デルフィと言う女性の経歴は、一九九六年、フランスのいわゆる「五月革命」から説明されて居るから、現在は、常識的に考えれば、五十歳代、或いは、六十近いかも知れない。この人の思想では、唯物論 -> 是、概念論 -> 非、と成る。徹底した唯物論者、と言うことか。とすると、当然、無神論者、一切の宗教を否定する、神の存在を否定する、と言う立場であろう。ここのところが、まず、問題とされなければならないだろう。

 古代ギリシャ以来、「唯物論対概念論」の闘争が、哲学の歴史である、そして、概念論は誤謬、唯物論のみが正しい、真理である、と言うのが、マルクス以来の共産主義者の理論の大前提である。この問題の立て方で良いのか。もちろんこんな問題の立て方は、イルミナティ悪魔主義世界権力が、全人類を家畜人間として世界人間牧場に狩り立てて行くためのペテン的戦術に一つ、であるに過ぎない。つまり、デルフィ、とか言うフランスの女性フェミニスト学者の正体は、全人類を世界人間牧場に狩り立てて行くための、イルミナティ世界権力の何十万人、何百万人もの、工作員(エージェント)の一人、と見なければならない。この項つづく。(了)


【天野哲夫、沼正三、「家畜人ヤプー」、そして、三島由紀夫。及び、「右翼」による「家畜人ヤプー」の出版社への襲撃事件(昭和四十五年)】

 第753回 2003(平成15)年11月6日

 天野哲夫著「異嗜食的作家論」(昭和四十八年芳賀書店)。そこに、「家畜人ヤプー」考察 三島由紀夫と「家畜人ヤプー」と言う二編の論稿あり。「天野哲夫」は、しばらくの間、「沼正三の代理人」と称して各所に姿を現わしたと言う。のみならず、「天野哲夫」の名前で、だいぶ前から、著述を公表して居たことに、筆者はごく最近、気付いた。しかし、最近に成ると、実は「天野哲夫」は、「沼正三」その人であって、その代理人ではない。「沼正三」の本名が「天野哲夫」であると言う。つまり、「天野哲夫」と言う実在の人物が、「沼正三」のペンネームで「家畜人ヤプー」を書いたと言う。前記「異嗜食的作家論」の最初の二編に、三島由紀夫と天野哲夫(沼正三の代理人としての)の関係、及び、三島由紀夫と「家畜人ヤプー」の関係が、詳述されて居る。昭和四十五年、都市出版社が「家畜人ヤプー」を出版した。そのあと、右翼が、その「都市出版社」を襲撃した(前出、二十九、三十頁)、とある。この件は、筆者は知らなかった。もちろん理由は、「皇室を侮辱し日本民族を凌辱する国辱の書」、と言う。しかし、三島由紀夫は、「家畜人ヤプー」は「奇讀クラブ」に連載されて居た頃から、昭和四十五年十一月二十五日の自決の日に至るまで、首尾一貫した、熱烈に「家畜人ヤプー」を支持し、そしてその出版を推進した、と言う。昭和四十五年十一月二十五日午前十時四十分頃、天野辰夫(こと沼正三本人)は、出来たばかりの都市出版社の「家畜人ヤプー」の二千部限定豪華本を、三島由紀夫の自宅に届けたとある(二十五頁)。しかし、三島本人は不在であった。それから、同じ本を、渋澤龍彦氏宅へも届けて、そのあと、タクシーの中で、三島事件についてのラジオ報道を聞いた、と言う(三十一頁)この記述では、天野辰夫氏は、生前三島に対して、「沼正三の代理人」でなくて、「沼正三本人」であることを明らかにして居たかどうかは明らかでない。なお、前出の書、三十一頁に、三島由紀夫が、西ドイツの代表的出版社ローボルト社の通信員、グリディン氏宛てた手紙の中で、「日本自ら首をつるべし」と、痛憤の文言を書いた、とある。このグリディン氏あての手紙が、その後、三島由紀夫の全集に収録されて居るかどうかは分らない。この問題は、今後、更に検討考察を深めて行きたい。(了)


【】

 第754回 2003(平成15)年11月7日

 日本民族は、米国ネオコン派の認識について、又しても、致命的な誤謬を冒し続けて居る。シァディア・B・ドルーリー女史の「アレクサンドル・コジェーブ - ポストモダン政治の源泉(Alexandre Kojieve - The Roots of Postmodern Politics 一九九四年)依然として、この米ネオコンについての初歩的文献すら、日本人の視野にも入っていない。ポスト近代思想。それこそ、米国ネオコン派の思想的源泉である。ポスト近代思想の核心は何か。それは、ニーチェ哲学である。

 しかし、二十世紀に入って、ニーチェ哲学は、(1)ニーチェ左派と、(2)ニーチェ右派とに、分化して居る。ニーチェ左派は、主としてフランスに、ニーチェ右派は主としてアメリカに。しかし、左も右も、同じく、ニヒリズムである。

 ニヒリズムとは何か。日本民族は、大正時代から、ニーチェを、一つの流行思想として受け入れたが、にも拘わらず、ニーチェ哲学に於けるニヒリズムの正体を、まともに、突き詰めて考えることを決してしなかった。ここのでのニヒリズムとは、人類文明の徹底的破壊の戦略である。一九〇四年、若きアレイスター・クロウリーは、カイロで、有名な「法の書」を書いた。書いたとは言っても、クロウリー自身は、或る偉大なる霊が降りて来て自分に口述した、自分はその指示通りに筆を動かしたのみ、などと称して居る。

 クロウリーによれば、過去二千年のアイオーンは終わった。これから新しいアイオーンが始まる。そしてこの新しいアイオーンの最初の世紀たるキリスト暦二十世紀は、未曾有の戦争、殺戮と破壊の百年と成るであろう、と言う。ニヒリズムとは、古いアイオーン(二千年)の一切の要素を破壊するためのイデオロギー的武器、であると言う。「ポスト近代」は、ひとつのペテン的表現である。正確に言えば、「ポストキリスト教」である。否、それも厳密な言い方ではない。ユダヤ教、キリスト教、イスラム。 この三つの宗教が、破棄されなければならない、と言う。もちろん、ユダヤ教起源の三つの一神教を破棄するのみでない。ヒンズー教も、佛教も、儒教も、日本の神道も、要するに人類のすべての既成宗教を、廃棄せよ、と言う。

 これは単なる机上の空論でもなければ、無責任な方言でもない。にも拘わらず、日本の自称(詐称)インテリエリート(実体は単なる白痴人間)権力階級は、アレイスター・クロウリーなどその名前すら、聞いたこともない。ニーチェのニヒリズムのみでない。○シャバッタイ=フランキストによって変質させられた今日のユダヤ教(これを、正統派ユダヤ教ラビたちは、ニセのユダヤ教、ユダヤ教の破壊を目的とするユダヤの敵、と見る)の一人は、我々ユダヤは、永遠の破壊者である、と公言して居る(「ユー・ジェンタル!」)。米国のネオコン派一味の背後には、このようなものとしてのニヒリスト、ニヒリズムの、一大勢力がひそんで居るのである。それを、一部のキリスト教徒は、悪魔(サタン)、ルシファー、と呼ぶ。(了)


【「ザ・ビースト-マン症候群」考、史上最悪の悪魔主義者、バートランド・ラッセル、H・G・ウエルズ、そしてその一味チャーチルの極悪戦争犯罪。そしてそのチャーチルを尊敬する政治家として崇める国賊小泉】
 755回 2003(平成15)年11月8日

 「EIR」誌、二〇〇三年十月三十一日号、十四頁以下。ここに、リンドン・ラルーシュの、「ザ・ビースト-マン症候群と、第二次世界大戦期の空爆テロリズム」、と言う論文が掲載されて居る。この論文は、シナルキズムとファシズムについての、ラルーシュの近刊著作の中の一章だと言う。ラルーシュによれば、二十世紀に、三つの「ザ・ビースト-マン症候群」が発生した。即ち、

 (1)一九二一~一九四五年のファシズムの台頭。
 (2)第二次世界大戦中、米英連合軍の、悪魔主義的意図を以てなされた、ドイツの民間市民を標的とした空爆テロリズム、及びソ連との新しい衝突を開始すべく、米英連合国によって実施された、広島、長崎に対する非合法的な原爆投下及び三月十日の東京大空襲を始めとする日本の民間市民に対する空爆テロ。
 (3)一九六二年のキューバミサイル危機、一九六三年のケネディ暗殺、インドシナ戦争の開始。それに続く、カウンターカルチャーと幻想文化へ、一九六四~二〇〇三年。

 「ザ・ビースト-マン症候群」とは、ラルーシュの造語である。ここでは、その説明は省略する。右の三つの「ザ・ビースト-マン症候群」のうち、第二項について、少し、紹介して置く。第二次大戦中、米英連合軍は、ドイツに対して、二度、ドイツの民間市民を標的とした、チャーチルの表現によれば、空爆による「エクスタミネーティングアタック(絶滅攻撃)」を実施した。即ち、(1)ハンブルグと、(2)ドレスデン、である。

 「EIR」の前出号(03.10.31)の表紙には、一九四五年二月、英空軍によるドレスデン爆撃のあと、その翌日の惨状の写真が掲載されて居る。このドイツ国民に対する空爆テロリズムは、チャーチル英首相によって推進された。そして、ラルーシュは、このチャーチルの戦術は、チャーチルときわめて親密な関係にあった、H・G・ウエルズ、バートランド・ラッセルの、長年の持論の、実戦への展開であった、として居る。

 ちなみに、ジョン・コールマン博士は、この三人(チャーチル、ラッセル、ウエルズ)が、いずれも「三百人委員会」の正式会員であった、として居る。バートランド・ラッセルと、H・G・ウエルズの二人は、先制核攻撃によって、全世界人民を畏怖せしめるべきことを、公然と主張して居た、とラルーシュは言う。エドワード・スパナウスは、「EIR」の前号、十七頁以下で、「衝撃と畏怖」を目的とした空爆テロリズムが、H・G・ウエルズ、バートランド・ラッセルから、今のチェイニー米副大統領まで、一貫して追及されて来た、その経過を論述して居る。かくして、「彼等」が、より大なる「衝撃と畏怖」を与えて、「Rapid Dominance」を獲得するために、先制核攻撃の実施を、着々と準備しつつある、その背景を理解することが出来る。Rapid Dominanceとは、直訳すれば、急速な制圧、とでもなるのか。(了)

 [注] 極悪売国奴国賊小泉が、尊敬する政治家(指導者)として、チャーチル(三百人委員会)を挙げて居ることは偶然か。第二次大戦末期(一九四五年二月)の、英軍によるドレスデン空爆テロリズムの極悪戦争犯罪については日本人は、売国奴マスコミ 学界 官僚 政治家 宗教界 評論家 作家などによって、完璧な無知、とされて居る。


【「フリーメーソン」考】
  756回 2003(平成15)年11月9日

 WAR(ホワイト・アーリアン・レジスタンス - 白色人種アーリアン抵抗運動)、二〇〇三年十一月号、二、三、十四、十五頁。ここに、ジョン・カミンスキーと言うアメリカ人のインターネットホームページからの引用あり。「ただちに、ブッシュ大統領を逮捕せよ!」「ブッシュを絞首刑で死刑に、そして、何千人ものブッシュ一味の犯罪人を刑務所に投獄するために十分な、九・一一についての証拠が上って居る」と。これは勇ましく元気である。

 つまり、九・一一世界貿易センタービルテロ事件の犯人は、イスラム原理主義テロリストであるどころの話でない。犯人は、ブッシュ米大統領以下の米国国家権力中枢の、何千人かの、ブッシュの一味であると。この犯罪人を、世界貿易センタービル破壊と、三千人の人々を殺害した件により、逮捕し、死刑にかけよ。と言う。右のカミンスキーの論文には、次の六項目が挙げられて居る。

 (1)火災は、鋼鉄製のビル(WTC)を破壊することはあり得ない。
 (2)ビル(WTC)の崩壊は、調査されて居ない。
 (3)物的証拠は破棄された。
 (4)米国政府の公式説明は奇怪である。
 (5)ビル(WTC)の崩壊の原因は、爆薬による破壊である。
 (6)爆薬による破壊は証明し得る。

 かくして、即刻、ブッシュ米大統領を逮捕して、絞首刑にしろ、と言う。こういう主張が、公然、なされるところがいかにも、アメリカらしい。アメリカは未だ、「リパブリック」である。アメリカは未だ、「帝国」には成り切って居ない。アメリカの「権利章典」(憲法修正第一~第十条)は、未だ、ユダヤイルミナティ世界権力によって、正式に破棄されては居ない。カミンスキーのホームページ住所は、以下の如し。

 http://911research.wtc7.net/talks/towers/

 http://www.informationclearinghouse.info/article4582.htm

 なお、「WAR」紙(月刊)は、二〇〇三年三月以来ずっと、イラクでなく、イスラエルを爆撃せよ、Bomb Israel Not Iraq と言うスローガンを提示して居ることを付け加えて置く。(了)  


【フランス革命を美化する売国奴国賊インテリの犯罪を弾劾する】

  757回 2003(平成15)年11月10日

 東京新聞、平成十五年十一月九日。第十一面、読書欄。ここに「美術史学者若桑みどり(天正少年使節団と世界帝国)」と言うひとの談あり。「革命がいやで、国を閉じて時代の流れをせきとめた。フランス革命の自由、平等という意義は日本には及ばず....」ここには、典型的な明治以降の西洋かぶれ極悪売国奴国賊日本インテリの惨たる姿がある。フランス革命即ち自由、平等、云々。

 明治以降百三十余年。日本民族は、このようにして「西洋近代の開幕としてのフランス革命」を美化するイルミナティ悪魔主義的デマゴギーを、売国奴国賊インテリ階級によって注入され続けて居る。日本民族が、フランス革命の真相に迫るために最小限必要とされる基礎文献は、以下の如し、

 (1)ジョン・ロビソン教授「陰謀の証明」(Proofs of A Conspiracy By Prof. John Robison)一七九八年。三〇四頁。

 (2)A・バルエル「ジャコバン主義の歴史」Memories Illustrating The HISTORY of JACOBINISM By A.BARRUEL 一七九八年。八百四十六頁。

 (3)ネスタ・ウェブスター「フランス革命」The French Revolution:A Studey in Democracy By Nesta Webster 一九一九年。

 (4)W・G・カー「将棋の駒」 PAWNS In The Game. By W・G・Carr 一九五八年。百九十三頁。(成甲書房より、邦訳公刊予定)

 (5)ラムゼイ大尉「名前のない戦争」Nameless War By Captain Ramsey

 以上の他にも、もちろん、多数の参照すべき文献は多い。しかし、ここでは以上五点を挙げるにとどめる。

 ネスタ・ウェブスター女史については、前出、「フランス革命」の他に、「世界革命(World Revolution)」(一九二一年)の中に、フランス革命についての章があり、この本は、馬野周二訳(東興書院版)で入手出来る。フランス革命について、同時代的な基礎文献は、ロビソン教授の「陰謀の証明」及び、バルエルの「ジャコバン主義の歴史」の二冊である。

 中でも、バルエルの「ジャコバン主義の歴史」は、英国に亡命したカトリック神父バルエルの八百頁超の大著であって、フランス語原本と、その英訳が一七九八年、同時に発表され、英訳は当時のベストセラーに成って居る。その英訳本は、一九九五年、米国で復刻版が出て居り、入手可能である。この版は、当初、全四巻であったものを、全一巻にまとめてある。ここには、きわめて詳細で膨大な文献の引用と脚注があり、学術歴史書の名に値いする。

 もちろん、その当時もその後も、イルミナティ、フリーメーソン陣営は、バルエルのこの古典的大著の評価を貶めるために、精力的な誹謗中傷デマキャンペーンをこの二百年、積み重ねて居り、大ていの研究者は、そうしたデマ宣伝をチラチラと目にして、その受け売りを事とする。筆者は、平成四年以降、フランス革命問題についても、明治以降の日本の売国奴国賊エリート権力階級の犯罪と悪業に対する批判と、フランス革命の真相を日本民族に対して明らかにすべき緊急の任務を痛感して居るものの、余裕がなくて、着手し得て居ないことを遺憾とする。(了)


【ユダヤはGODとひとしきもの、非ユダヤ人はユダヤの家畜としてユダヤに奉仕すべき者、と言う、この天を畏れぬ妄言を、日本民族は決して容認してはならない】

 第758回 2003(平成15)年11月11日

 テックス・マーズ主宰の「パワー・オブ・プロフェシー(預言の力)」、二〇〇三年十一月号、一、二、三頁。ここに、テックス・マーズの記事あり。ユダヤは「マスター・レース」、と自称して居ると。「マスター・レース」とは、直訳すれば、「主人種」「主たるべき種」 「主としての種」。しかし、ここでの「マスター」は、日本語の「主」、「主人」とは全く違う。テックス・マーズは、故ラビ、メンデル・シニアソン(Mandel Schneerson)の言動を紹介する。「ユダヤ教ルバビッチ派のラビ、故メンデル・シニアソンは、ブッシュ(父親)元大統領の友人であり、ユダヤ人は、優越的なマスター・レースであると信じて居た。今日、多くのユダヤ人は、故ラビ、シニアソンの説に同意して居る。ユダヤ人の中の或る人々は、シニアソンが或る日生き返って、ユダヤの世界メシアとして戻って来る、とさえ、信じて居る。シニアソンはかつて、『ユダヤ人は、他のすべての人種とは、全く異なった種である』、と述べたことがある」と。シニアソンによれば、ユダヤ人の肉体が非ユダヤ人と完全に異って居るのみでない。非ユダヤ人の魂は三つの悪魔的な場所から来て居るのに反し、ユダヤ人の魂は、聖なる場所から来ると、言う。ユダヤは、GODによって選ばれた人々であると。ユダヤは、GODとひとしき者であるとも言われる。これはすべて、ユダヤの経典タルムードの中に明言されて居る。二〇〇〇年に、イタリーのローマで、イタリー警察は、ユダヤ人のギャング団を逮捕した。警察発表によれば、このユダヤ人ギャング団は、二才から五才までの、非ユダヤ人の子供たちを誘拐し、強姦し、そして殺害した。彼等ユダヤ人ギャング団は、その状景をフィルムに操り、そしてそれを、悪名高き、世界的なスナッフ・フィルム市場で販売した。千七百人の客に、一本、二万ドルで販売したと言う。二〇〇〇年九月二十七日、APとロイターは、この犯罪事件を報道した。イタリアのテレビ局が、このユダヤ人ギャング団逮捕を放映したとき、一千百万人以上がそれを見たと言う。しかし、米国のマスコミは、それを殆んど完全に無視したと言う。それは何故だ。ユダヤ人組織の要求により、その場面を放映したイタリアテレビ局の責任者は解雇されたと言う。つまり、マスター・レースたるユダヤ人は、善悪を超越して居るのだ、と言う。ユダヤ人はGODにひとしいものである、だって。そのGOD、とは何者なのだ。日本では明治以降、このGODは、「神」と訳されて居る。「GOD」を「神」と訳し、西洋の「シビリゼーション」を文明、と訳した。それこそ日本民族の運の尽き。致命的失敗である。すべてのユダヤ人が、シニアソンの説を信じて居るわけではない。しかし、今日、世界ユダヤ人組織指導者の圧倒的大多数は、その種の説をしじして居ると。(了)


【次期米民主党大統領有力候補五人は全員ユダヤ人(テックス・マーズ)】
 759回 2003(平成15)年11月12日

 テックス・マーズの「パワー・オブ・プロフェシー(預言の力)」、 二〇〇三年十一月号によれば、 米民主党はユダヤの支配下に在り、次期大統領候補に挙げられて居る人々の多くは公然又は隠れたユダヤ人であると。 まず、ヒラリー・ロッダム・クリントン。 彼女のミドルネーム、ロッダムは、ローゼンバーグのこと。これはもちろんユダヤ人の姓である。次に、ジョン・ケリー。彼は、スカル・アンド・ボーンズの会員。そして、カトリック教徒と自称して居るがそれは違う。ケリーはユダヤ人であり、彼の妻テレサ・ハインツはユダヤ人であり、何十億ドルもの財産の相続者である。 W・クラーク陸軍大将はユダヤ人であり、彼の本当の最後の名前はユダヤ人の名のKanneである。ハワード・ディーンはCloset Jew(押入れの中に隠れたユダヤ、の意味)であり、ジュディス・スタインバーグと言うユダヤ人女性と結婚して居る。ジョセフ・リーバーマンはユダヤ人であることを公言して居る。(1)ヒラリー・クリントン、(2)ジョン・ケリー、(3)W・クラーク、(4)ハワード・ディーン、(5)ジョセフ・リーバーマン。以上五人の有力な民主党米大統領候補は全員、ユダヤ人。ユダヤ人は、全米人口のうち二~三パーセントを占めるに過ぎないが米国二大政党の一角、米民主党の次期有力大統領候補は全員、ユダヤ人。ブッシュ(息子)が、二〇〇四年十一月、米大統領に再選されない場合でも民主党の次期大統領はユダヤ人、と成る。

【「ハルマゲドンへの秒読みか?」(「アメリカン・フリープレス」二〇〇三年十一月十七日号)】

 第760回 2003(平成15)年11月13日

 「アメリカン・フリープレス」、二〇〇三年十一月十七日号、一、四、五頁。ここに、M・R・ジョンソン、「ハルマゲドンへの秒読みか? - イスラエルは、第三次世界大戦を開始するつもりか?」、と言う、重要な記事あり。この小論文は、後日、全訳して、「週刊日本新聞」に掲載したい。ここでは、以下、二、三の要点のみを列挙する。

 (1)ロシアは、最新鋭のミサイル、P270モスキートを、ダマスカスとテヘランに供与した。

 (2)このロシアの行動は、イスラエルが、核兵器をシリア、イランに対して発射するぞ、と脅迫した、そのイスラエルに対する反撃、としてのみ理解出来る。

 (3)ロシアは、キルギスタンとロシアの国境近くに、P270ミサイルを装備した航空勢力を配置した。

 (4)ハルマゲドンは、地平線上に姿を現した。

 (5)米国、イスラエル対ロシアの対決。これは、世界最大の石油と天然ガス資源の支配権をめぐるものである。

 (6)「新世界権力に反対する闘争は、モスクワで決せられる」以下省略する。

 ジョン・コールマン博士の「迫り来る破局」(成甲書房)を、ここで、参照しなければならない。ロシアは、米国と対決する、そしてそれこそ、本物の第三次世界大戦の開幕であると言う。前出、M・R・ジョンソンの記事は、コールマン博士の分析の再確認である。もちろん、上から下まで、白痴化し切った一億二千万日本国民には、そんな硬い話は、耳に入る道理がない。ただひたすら目先の損得と、目先の下劣な欲望を追う。この日本の惨状を超克するについては、少なくとも、三島由紀夫の昭和四五年十一月二十五日の事件に、遡らなければならない。しかし、三島は、三十三年前に死んで居る。そのあとが問題だ。三島の死は、二・二六事件問題と直結する。しかし、三島の思索の糸は、二・二六で、切れてしまう。天野哲夫著「禁じられた青春」(葦書房、上下二巻、平成三年)。ここに、二・二六事件についての二編の記事(上巻、二三六頁以下。下巻、三〇八頁以下)あり。これは、鋭く、真相に肉迫して居る。しかしこれも中途半端だ。渡部悌治著「ユダヤは日本に何をしたが(攘夷の流れ)」(成甲書房)必読。日本人は、西郷隆盛に帰らなければならないのである。(了) 


【フリッツ・スプリングマイヤーに、投獄九年、罰金九千ドルの判決下る。ただちに控訴か】

 第761回 2003(平成15)年11月14日

 パトリシア・スプリングマイヤー夫人からの連絡によれば、十一月十三日、米国オレゴン州の連邦裁判所は、フリッツ・スプリングマイヤー氏に対し、投獄九年、罰金九千ドル、の判決を出した、と言う。 スプリングマイヤー氏は、控訴する予定、と聞いて居る。 この件は、本年二月、既に陪審員は、有罪、の評決を出して居り、今日、裁判所の量刑判決が出された、と言うこと。 この事件は、何件かの銀行強盗などの事件で、百三十年の刑を受けて居る囚人が、一つの銀行強盗について、フリッツ・スプリングマイヤーが共犯である。と証言した。その「証言」のみに、もとづいて居る。なお、前記の証言をした囚人は、のちに百三十年の刑を、二年半の刑に減刑されたと言う。

 今の日本人の中からは、残念ながらスプリングマイヤーに対するこの米国(イルミナティ)の無法な政治的弾圧に対する強い抗議、スプリングマイヤーへの支持の声は、未だ殆んど生れない。この事件は、これから、控訴審となるか。 我々は、最善を尽して、スプリングマイヤー救援のために努力するであろう。 (了)


【米国(プラスイスラエル)対「彼等」。さあ、君はどっちにつくのだ(ラムズフェルド)、だと】
 第762回 2003(平成15)年11月15日

 「フリー・アメリカン」、二〇〇三年十一月号、六頁。 ここに、重要な記事あり、米国 対「彼等(ゼム)」。米国は「彼等(ゼム)」との関係を切断した。 君たちは、US(これは、我々の意味と、米国USと、両方)の側に付くのか、それとも「彼等」の側に付くのか! これは、無責任な人々の放言ではない。ラムズフェルド米国防長官の発言だと言う。前出「フリー・アメリカン」誌、十一月号の表紙には、世界地図を背にした、ラムズフェルドの写真。 そしてこの表紙の世界地図は、米国だけが黄色、そしてその他(ゼム)は全部(日本を含む)、赤色に描かれて居る。 但し、ラムズフェルドの右手に、イスラエル(黄色)とパレスチナ(赤色)が、置かれて居り、 これはどっちだ(?)とある。 チェイニー米副大統領、曰く。「我々は、彼等(ゼム)が世界政策を決定することを許すことは出来ないし、また我々は許さないであろう」と。 「米国は、まはり中をぐるりと彼等(ゼム)によって取り囲まれて居る。地球の陸地の九十パーセント以上は、彼等(ゼム)によって支配されて居る」 。これは、ラムズフェルドの言だと。

 何だこれは、。 しかし、これは冗談事ではない。 これが、米国の国家中枢の世界情勢の認識である、と言う。 そして、米国の国家中枢は、 米国は、全世界を米国の意志に屈服させるに十分な、優越的な武力を持って居る、 と考えて居ると。 これは重要な論文である。 後日、その全文の訳を、週刊日本新聞に掲載したい。 (了)


【】
 764回 2003(平成15)年11月16日

 デービット・アイクの新著「時間の輪の物語(Tales from the Time Loop)」が、本日(11・16)到着した。全十七章。五百三頁。「時間の輪の物語は、毎日毎日、ますます明確なかたちで出現する世界的な陰謀について、今迄、書かれたものの中で、もっとも包括的な著作である。デービット・アイクは、過去十年以上、世界ファシスト国家ナチス・ドイツの世界版を捏ち上げる計画について、警告して来た。 その世界ファシスト国家に於ては、人民はビッグ・ブラザーの囚人と成る。 そして、そこでは、人民のもっとも基本的な自由が剥奪され、完璧な支配と監視下に置かれるであろう。今日、アイクの警告が正しかったことを、明日に証明する事実が集積されつつある。人々は自覚しつつある。ビッグ・ブラザーが『やって来る』のではない。彼は、既にここに来て居るのだ、と言うことを」。本書も日本語にすれば、一千頁超、と成るであろう。本書は五部に分けられる。

 (1)これは、やや詳しい生い立ちの記、自伝的文章。どのようにして目覚めたか。

 (2)第一の水準。五感の領域の陰謀。これは七つの章から成り、全体の約四割を占める。

 (3)第二の水準。これは、異星人、次元と次元をつなぎ合わせ、結び付けた領域での陰謀。

 (4)第三の水準。無限の愛こそ唯一の真実であり、それ以外のすべては幻想であることを悟れ、と言う。

 (5)第四の水準。幻想を転形する。または、幻想を逆転させる。

 (6)付録が三篇。

 (7)参考文献と索引。

 前著「不思議の国のアリス」(邦訳『究極の大陰謀――九・一一テロの最終審判』、上下二巻 三交社、十一月二十日刊予定)で、アイクが予告して居たように、彼は、新著では、五感の枠組みを超えようとする。この試みは、成功して居るか。遺憾ながら、アイクのここでの或る種の冒険はうまく成功はして居ない。無限の愛こそ唯一の真実であり、それ以外のすべては幻覚(イリュージョン)である、と言う。これは、ごく初歩的な、仏教唯識論の水準である。アイクの視界に、本物の東洋思想(中国及び日本)は、入って来て居ない。彼に、多少ともなじみがある東洋思想は、いはゆる、ニューエイジ思潮の中で、大量に欧米に流入流通した、仏教のごく一部としてのヨガ、及び、仏教とヒンドゥー教をごっちゃ混ぜにしたような奇妙なしろものである。この件については、胡蘭成先生の著作、参照のこと。しかし、アイクがここで、西洋の枠組みを乗り越えるべく一歩を踏み出した、と言うことは、まあ、一應、評価はして置こう。彼にとって、まだ、先は、はるかに遠い。(了)


【】
 765回 2003(平成15)年11月17日

デービット・アイクに注目することが今、日本人にとって必須だ。
 http://www.pavc.ne.jp/~ryu/

 デービット・アイク著
 「究極の大陰謀――9・11テロの最終審判」
 (上下二巻、計九百三十二頁、三交社。本多繁邦訳)

  十一月二十日、上下二巻同時発売。
  定価は、各二千二百円+税。
  二冊合計、四千四百円+税。
 
 本書と同時に、在庫切れのアイクの前著「大いなる秘密」(上下二巻、三交社)も、重版された。アイクの英文著作が、日本以外の国で翻訳出版されたことは聞いて居ない。カナダの弁護士、リチャード・ワーマン(R・Warman)が、デービット・アイクをワーマンに対する名誉毀損の理由で、カナダの裁判所に告訴し、百万ドルの損害賠償を要求する訴訟を起こして居ることについては、小紙週刊日本新聞で既に報じた。二〇〇三年十一月十一日付、カナダからの報道によれば、『表現の自由のためのカナダ協会』は、二〇〇三年十一月十一日付で、「リチャード・ワーマンを自由の敵、としてカナダの人権コミッションに対してコンプレイント(makes complaint)した」とのことである。

 「人権コミッション」は、この場合、どう訳すべきか保留する。「メイク コンプレイント」についても、保留して置く。この文書は、後日、全文を翻訳して紹介したい。なほ、リチャード・ワーマンが、アイクに対して百万ドルの名譽毀損 損害賠償を訴えて来たのは、アイクの前著「マトリックスの子供たち」(二〇〇一年、未邦訳)の中で、アイクがワーマンについて述べて居る文章が、名譽毀損に当る、と言う。この件についても別の機会に更に紹介したい。このようなリチャード・ワーマンの言動について、『表現の自由のためのカナダ協会』は、「ワーマンは自由の敵である」、と言う。

 最近刊「時間の輪の物語」第一章でアイクは、三十頁ほどを使って半生の自傳をこころみて居る。彼は、実に、思い切り良く、何度でも冒険する。そう言えば、かつて英国人(ブリトン)は、多くの冒険家、探険家を生み出したことを想起する。しかし、アイクの場合の「冒険」は、以前のブリトン人の「冒険」とはまるで異質だ。もちろん、西洋人の中からイルミナティ世界權力の正体に肉迫する、多くの勇氣ある思想家、研究者、ジャーナリストが、この二百年の間に生れて来た。しかし、アイクは、いかにもブリトン人らしく、またはブリトンの原住民の子孫らしく、大胆不敵に、そして実務的、且つ空想的に、又は想像力ゆたかに、そしてまた、幸運にめぐまれて今までのところは、成長し続けて居る。

 しかし、彼は今「西洋」の枠組から決定的に脱出しなければならない。そのギリギリの地点に立って居る。アイクは、米国の原住民インディアンの文化の傳統には、かなりの程度関心を抱き、また尊重して居る。彼は、今年一月、ブラジル奥地で、或る種のインディオ原住民の薬草パーティーのようなものに参加したと言う。そのことは「時間の輪の物語」の中に、詳述されて居る。筆者はこの件については、あまり肯定的には見ない。しかし、その評価はここでは保留して置く。この件は更に続報する。(了)


【】
 766回 2003(平成15)年11月18日

 小泉政権は「ネオコン内閣」(毎日新聞、平成十五年十一月十八日夕刊 二頁、帰ってきた田中真紀子)と言った風な表現がひとり歩きして、「ネオコン」についての日本人の常識に成ってしまって居る。こうした軽薄な水準は、幕末以来の日本人の西洋理解の通り相場であるとは言え、このまま、手をこまねいて見過してしまうことは出来ない。ブッシュ(息子)の大統領就任と共に、米国の国家中枢を掌握した、いはゆる「ネオコン」派は、何よりもまず、ポストモダン(ポスト近代)的現象であることを知らなければならない。 

 ポスト近代、または脱近代、とは何か。それは、第二次世界大戦後の欧米に廣く行きわたった思想、又は思潮を指して居る。それは「保守」とか、「革新」とか、「左翼」とか、「右翼」とか、「資本主義」「共産主義」とか、そうした在来の西洋思想の枠組みの中のものではない。ポスト近代哲学思想の本家は、どうしたわけか、第二次世界大戦後のフランスである。英国でも、米国でも、ドイツでも、ソ連でも、イタリーでもない。ポスト近代思想家の殆んどすべてが、フランスの哲学者、作家である。やがて、その思潮は米国をも席巻し、米国でもポストモダンにあらずんば哲学とあらず。といった具合に成ったと言う。

 サルトル、バタイユ、フーコー、デリダ、クノー、その他十指にあまる、ポストモダンの哲学者が、第二次大戦後、フランスから輩出した。しかしながら、そうしたフランスのポストモダン思想の源流は、実は、アレクサンドル・コジェーブと言う、共産ロシアからドイツ経由でフランスに亡命移住した哲学者の、一九三〇年代後半にパリで行はれた、ヘーゲル精神現象学についての講義で あった。と言う事実すら、日本では、ごく僅かの専門家以外、誰も知らず無関心である。

 このアレクサンドル・コジェーブが、米国ネオコンの本家レオ・シュトラウスの生涯の盟友であった、と言う事実に至っては、今に至るまで日本では殆んど誰も知らない。「ポスト近代」派とは、いかなる意味で、「ポスト(脱)」なのか。敗戦後の日本では、フランスに勃興したこの「ポスト近代」思潮は、一部のフランス問題専門学者の私有物ないし、おもちゃの如きものであって、それ以外の日本人には何の関係もない。日本では敗戦後始めて、何はばかるものもなしに西洋近代が満開した。西洋近代万才! 万万才!と言うのが、敗戦後五十余年の日本の時代精神であって、西洋近代を一言半句でも批判するものは、問答無用で抹殺される。

 米国ネオコン派は、第二次大戦後、欧米に於ける一大思想潮流としてのポスト近代を前提とし、その上に形成されたのである。従って、二重三重の意味で、今の日本人は、米国ネオコン派の正体が、分らなくさせられて居る。筆者は、米国ネオコンについての著作を書き終えたが、これは近い将来、有志の学習資料用コピー本として、配布すべく準備中である。(了)

【我々本物のユダヤ人は、シオニストイスラエルに対するパレスチナ民族の解放闘争を支援する!と。 ラビ、モルデカイ・ウェーベルマン】

 第767回 2003(平成15)年11月19日

 デービット・アイクの新著「時間の輪の物語(Tales from the Time Loop)」巻末付録 第三篇に、Because We are Jews By Rabbi Mordechi Weberman (何故なら 我々はユダヤ人であるから。ラビ、モルデカイ・ウェーベルマン)と言う短い文章が収録されて居る。〝ラビ〟とは、ユダヤ教の宗教指導者。このラビ(モルデカイ・ウェーベルマン)は、非常にはっきりした反シオニストの立場を取って居る。シオニスト イスラエルと、パレスチナ民族との戦いに於て、このラビ、モルデカイ・ウェーベルマンは、明確にパレスチナ民族解放闘争を支持する。「我々が、パレスチナ人と共に行進する(マーチ)のは何故か、と、我々に質問する者が居る。何故 我々はパレスチナの国旗を掲げるのか? 何故 我々はパレスチナの大儀を指示するのか? と」「我々の回答はきわめて単純だ」「我々がパレスチナと共に行進し、パレスチナの国旗を掲げるのは、まさしく、我々が、ユダヤ人であるからなのだ」と。このラビ、モルデカイ・ウェーベルマンのように、シオニストに反対し、シオニストによって捏ち上げられたイスラエルに反対するユダヤ人が存在することについては、小紙週刊日本新聞は、既に何度か「ネトウレイ・カルタ」について説明して居る。また、マイケル・ホフマン、M・リーバーマン共著「パレスチナ大虐殺」(成甲書房、平成十五年三月刊)及び、ジョン・コールマン著「石油の戦争とパレスチナの闇」(成甲書房、平成十五年四月刊)参照。

 もちろん、ユダヤイルミナティ悪魔主義世界権力の宣伝機関紙と成り果てた、極悪売国奴日本のマスコミ、及び、売国奴学問奴隷と売国奴官僚、売国奴政治家などは、この重大なニュースをも、首尾一貫して日本民族に対して隠蔽すると言う、重大犯罪と民族への裏切りを犯し続けて居る。一体、シオニストとは何者か。この、ごくごく初歩的な問題についてすら、日本の自称エリート権力者は、なにも知らない。要するに白痴。シオニスト、シオニズムは、大昔から存在するユダヤ独自の思潮、などでは毛頭ない。無知白痴のくせに、エリートづらするのはただちに止めよ!日本の国家権力、学界、マスコミ界、宗教界を独占する阿呆の群れよ!(了)


【イルミナティが、テロリストによるブッシュ米大統領「暗殺事件」を仕掛ける可能性(デーヴィット・アイク)】

 第768回 2003(平成15)年11月20日

 デーヴィット・アイク著「究極の大陰謀 - 9.11テロの最終審判」(「不思議の国のアリス」)(三交社、本多繁邦訳、上巻、二百三十九頁)

 「仮にボーイ・ジョージ[ブッシュ米大統領のこと]が仕組まれた『テロ攻撃』で暗殺されても、私は少しも驚かない。それは、PRSによって『テロとの戦争』の可能性を著しく高めるためのものだ。何と言ってもスカル・アンド・ボーンズ・ソサエティでのボーイ・ジョージ[ブッシュ米大統領]の暗号名は『一時会員テンポラリー』であり、そうなったときに[ブッシュ米大統領が暗殺されたときに]大統領になるのは、ディック・チェイニーなのだから」ここのところは、今、改めて、注意を喚起して置きたい。前出箇所、「PRS」とは、プ(P)ロブレム - リ(R)アクション - ソ(S)リューション。つまり、問題を起こす(P) → 反応(R) →解決(S)、と言う、いわゆる、ヘーゲル弁証法の、正 - 反 - 合のトリアーデ(三分法) イルミナティ世界権力は、「S」と言う目標(ゴール)に到達するために、ストレートに、その「S」が目標であるとを公言しない。一見、全く別の方向に、「問題(P)」を仕掛ける。この「問題(P)」に対して、多くの人々が、右往左往する。これが、R(反応)である。そして、多くのR(リアクション)が出て来て、状況は騒然とする。イルミナティは、そうしたR(リアクション)を、当初から狙って居た方向に、状況を誘導する、即ち、解決(S)、である。

 二〇〇一年九月十一日の例の事件は、P(問題)1。この「P1」から、アフガニスタン占領、(二〇〇一年十月)、そしてそれからイラク占領(二〇〇三年三月以降)が誘導された。
更に、このあと、P(問題)2、P(問題)3、と、仕掛けが続くと仮定せよ。そのたびに、イルミナティは、当初の目標へと近付いて行く。P(問題)2、として考えられる作戦の一つが、イスラムテロリストによるブッシュ米大統領の暗殺事件、を演出すること、だとアイクは見る。アイクは、ブッシュ(息子)米大統領を犠牲にすることを、イルミナティが作戦計画の一つとして設定して居たとしても、少しも驚かない、と言う。この推定を根拠付ける要因として、

 (1)ブッシュ(息子)が、エール大学で、スカル・アンド・ボーンズ秘密結社に加盟した時、彼に付けられたコードネームが、テンポラリー(一時的会員)、だったと言うこと(確かにこれは意味深重だ)、

 (2)副大統領がチェイニーであること、

  この二点を挙げて居る。

 もしも、実際に「イスラムテロリスト」によるブッシュ(息子)米大統領暗殺事件が起きた、と報道されたと仮定せよ。その場合には、イルミナティ世界権力のアジェンダ(作戦計画)は、大きく、飛躍的に前進するであろう。つまり、その「事件」なるものによって、ユダヤキリスト教VSイスラム、と言う、いわゆる「文明間の衝突」は著しく、エスカレートする。米国、イスラエルによる、イスラム世界に対する核攻撃の敷居は、著しく低く成るであろう。(了)


【】

 第769回 2003(平成15)年11月21日


【】

 770回 2003(平成15)年11月22日

 「EIR」二〇〇三年十一月十四日号、四頁。「ウォルマートは、ビジネスではない。それは、経済に於けるひとつの病気である」リチャード・フリーマン、アーサー・テイクナー。ここには、重要なことが述べられて居る。「十一月一日、二〇〇四年米大統領選挙の立候補者、リンドン・ラルーシュは、ウォルマートと、その破壊的政策は、止めさせなければならない、と宣言したと」。ラルーシュは、ウォルマートに対するボイコット(不買運動)を起こすべし、と宣言したと。ウォルマートを暴露し、それを妥当せよ、とラルーシュは宣言したと。ラルーシュ曰く。「ウォルマートは一つの企業ではない。それは、経済に於ける、epidemic diseaseである」と。この場合、epidemic diseaseは、単なる、病気ではない。致死的できわめて危険な悪性の伝染病、と言った語感であろう。この記事は重要だ。後日、「EIR」誌の許可を得て、全訳を小紙(週刊日本新聞)上に公表したい。

 ウォルマート問題については、小紙は、既に、今年一月以降、しばしば、論評して居り、二月の日本義塾でも講義した。更に、八月には、ビル・クイン著「ウォルマートがアメリカを、そして世界を破壊する」日本語版(成甲書房)が、出版されて居る。ラルーシュは、ウォルマートは、「グローバリゼーション」を代表する、と言う。これはまさにその通り。なお、前記、ビル・クインの「ウォルマートがアメリカを、そして世界を破壊する」日本語版(成甲書房)には、巻末に、「スペクトラム」二〇〇二年五月号、スコールニクのウォルマートは、ロックフェラーのダミーである、との趣旨の論文が収められて居る。

 にも拘わらず、白痴化され切った日本人には、ウォルマートが、ロックフェラーのダミーである、と言うスコールニクの告発の重大性が、まるで、通じないのである。この場合の「ダミー」とは、名前だけの人物、ロボット、手先、トンネル会社と言った意味で使われる。ロックフェラーとは何者か。今や、イルミナティの家畜人間に過ぎない一億二千万人の日本人にとって、ロックフェラーとか、ロスチャイルドとかは、雲の上の存在。改めて、ゲーリー・アレンの古典的名著、「ロックフェラー・ファイル」(一九七六年)を、学び直す必要があろう。(了)


【ケネディ米大統領暗殺四十年。売国奴日本マスコミがまたしても露呈したイルミナティ世界権力の走狗としてのその正体】
 771回 2003(平成15)年11月23日

 ケネディ米大統領暗殺四十年。売国奴日本マスコミがまたしても露呈したイルミナティ世界権力の走狗としてのその正体。二〇〇三年十一月二十三日(日本時間)は、ケネディ米大統領が暗殺されて四十年。米国現地時間は、十一月二十二日。日本の幾つかの新聞(毎日、産経、その他)も、きわめておざなりな記事を載せて、お茶を濁した。その力点は以下の通り。

 (1)オズワルド単独犯行と言う「公式説」のプロパガンダ。
 (2)「陰謀説」は嘲笑する。
 (3)「ケネディ王朝」は没落へ。
 (4)以上終わり。

 ここでもまた、日本の全マスコミが、日本民族皆殺しのためのイルミナティ世界権力宣伝煽動機関紙誌、と言う極悪売国奴の役割を果して居ることの、まさしく「スモーキング・ガン」を、見ることが出来る。十月十一日、テレビ朝日(ビートたけし)の番組によって、オズワルド単独犯行説のペテン性が完膚なきまでに暴露されてしまって居ることなど、どこ吹く風。J・F・ケネディ米大統領が三百人委員会イルミナティ世界権力の政策に、真向から敵対する姿勢を見せたことを、これらの国賊売国奴日本マスコミは、存在しなかったことにしてしまう。J・F・Kは、イルミナティ世界権力と次の諸点で、正面衝突した。

 (1)米CIAを解体へ。
 (2)ベトナム、インドシナからの米軍の撤退。
 (3)米国政府による米国通貨の発行によって、米FRBの解体へ。
 (4)イスラエルの核武装を阻止する。
 (5)ロックフェラーの意向に反して、キッシンジャーをケネディ政権から追放する。

 その他にも、色々あるが、右に挙げた五点のうち、一点だけでも、三百人委員会イルミナティ世界権力としては、ケネディを殺害しなければならない十二分の理由と成る。しかし、問題はケネディ暗殺後である。ジム・マースの「クロスファイヤー」(一九八九年)は、巻末で、一九六三年十一月二十二日(米国時間)以後、ケネディ暗殺事件関係者が、続々と変死して行く、その名簿を収録して居る。その第一号は、もちろん、ケネディ暗殺単独犯人として逮捕された、オズワルドである。ジム・マースは、一九八九年、その本の出版の時点で、四十余名の変死者の名前を挙げて居る。売国奴国賊日本のマスコミ、国賊「ジャーナリスト」。こう言う売国奴連中は、こうして変死した関係者の一人ででも、その真相を追及しようと言う気を起こすことはあり得ない。悪魔主義者イルミナティのあわれな走狗ども。欧米の反陰謀的著述家は、こうした作家、ジャーナリスト、マスコミ人を、プロスティチュート的ジャーナリスト、作家、と呼ぶのを常とする。しかし、この連中をプロスティチュートと比べるのはプロスティチュートに対する冒涜となるであろう。この売国奴マスコミ人は、人間の職業のうちでも、極悪のサタニストの権化と、と言うべきところ。デーヴィット・アイク著「究極の大陰謀 - 9.11テロの最終審判」(英文原題は「不思議の国のアリス」)(三交社)、上巻、百四十二頁以下。ここに、一九九九年に出版された、「幸運なる二世、ジョージ・ブッシュの真実」の著者ハットフィールドの運命について記述してある。ハットフィールドは、ブッシュが州兵として勤務中の一九七二年、麻薬の容疑で逮捕された一件を取材して本に書いた。結局、ハットフィールド氏は、二〇〇一年七月十八日、アーカンソー州のホテルの一室で死体となって発見されたが、警察は「自殺」と発表したと。このとき、ハットフィールドは四十三歳。妻と娘がいたと。米国アーカンソー州が、ロックフェラーの完璧な支配下にあることについては、ビル・クイン著「ウォルマートがアメリカを、そして世界を破壊する」(成甲書房、大田直子訳、平成十五年八月)、巻末資料、スコールニク論文に詳しい。(了)
 
 [注]ジョン・コールマン博士著「300人委員会」(KKベストセラーズ)第十章参照のこと。


【胡蘭成の「機」論。「機」の漢字をチャンスなどと言う下劣な英語に翻訳した売国奴学問奴隷ども】

 第772回 2003(平成15)年11月24日

 胡蘭成漢文全集全九巻。その中に、「革命要詩與學問」(一九九一年、三三叢刊、台北市)。その二百二十五頁以下に、「機論」在り。これは、「機」と言う漢字(語)を詳しく論述したもの。「機字是中國文明獨自悟得。此外惟日本人亦知善愛此機字。 印度人與西洋人皆不知機」(二百六十四頁) 機の字は、中國文明が獨自に悟得したものである。中國人の他には、ただ、日本人だけが、此の機の字を知って、喜び、その字を愛した。インド人と西洋人は、皆、機、を知らない。と。「世界上惟中國人在學問上知道有個機字。古印度人與希臘人因為不知有一個機字、所以提出了對於運動時疑問。」(二百三十頁)

 世界中でただ中國人だけが、學問をすすめて行く中で、機、と言う一個の字があることを知った。古代のインド人と、ギリシャ人は、機と言う一個の字のあることを知らなかったために、事物が運動する(事物が動く)のは何故なのか、その理由が分らなかった。と。ここには、現代(明治以降)の日本人にとって、きわめて重要なことが述べられて居る。筆者の知る限りでは、本書(「革命要詩與學問」)所収の「機論」(約六十頁)は、日本語版の胡蘭成著作には含まれて居ないようである。いずれ、邦訳紹介の機会を得たい。

 「一草一木一瓦礫裏皆有著個天地之始、機在於這天地之始。」(二百三十二頁) 一草一木一個の瓦礫でさえ、その裏には、皆、天地の始めのときに由来するその個あり。かくして、機は、天地の始めのときに、既に在するのである。ところが、清末、西洋の文物が流入したとき、清の文人は、西洋の「マシーン」を、「機器」と譯した。古来、中國では、機器には「天機」が在した。しかるに、西洋のマシーンは、是没有天機である。(二百六十四、五頁) 西洋のマシーンには「天機が存在しない」、と言う。まさしく、その通り。ここで、胡蘭成は、現代東洋と、現代世界の問題の、核心を衝いて居る。(了)

 ここで、胡蘭成は、荘子を引いて居る。「道在瓦礫」。道は瓦礫に在り、と。(二百三十二頁)


【「日本の国家各界のエリート指導者階級の売国奴化」考】
 773回 2003(平成15)年11月25日

 幕末ペリー米(イルミナティ)艦隊の日本襲撃(一八五三年)から丸百五十年。三十年一世代とすれば、五世代。その前後を計算に入れると、七、八世代。この間に、日本人売国奴は、次のように推移した。

 (1)徳川幕府大老、井伊直弼。
 (2)孝明天皇弑逆犯の一味、岩倉具視 木戸孝允(桂小五郎) 伊藤博文 大久保利通
 (3)福澤諭吉
 (4)森有禮
 (5)三井三菱などの財閥
 (6)東京帝国大学を頂点とする全国大学は、そっくり丸ごと国賊集団
 (7)明治期キリスト教徒は、ほぼ全員売国奴。
 (8)海外留学生は全員、国賊。
 (9)吉野作造を旗手とする大正デモクラシー運動は売国奴の巣。
 (10)吉野作造が東京帝大で育成した新人会は、保守革新リベラルと、三つの方向で、売国奴エリート。
 (11)昭和前期、日本の国家権力と学界、マスコミ界は、完璧にユダヤフリーメーソン売国奴の一味によって占領された。
 (12)敗戦後は、日本の官庁、マスコミ、学者は、ユダヤイルミナティ世界権力の、日本民族皆殺し侵略戦争の工作隊と化した。
 (13)かくして、これらの売国奴の裏切行為によって、今、日本は、滅亡に向けて転落しつつある。
 (14)現在、日本の各界エリートは全員、一〇〇%、売国奴である。例外は存在しない。たまたま、エリートの中に、本物の愛国心に目覚めるものが、出て来ると、あっと言う間に排除される、そのような仕組が出来上がって居る。

 このように、日本の国家各界のエリート指導者階級の売国奴化が、短期間のうちに完成(イルミナティの側からすれば成功)したのは、どのようにしてか。その「成功」(イルミナティとして)の、主たる要因の一つは、大学教育を、明治初年からユダヤイルミナティフリーメーソン人脈によって押えたこと、に求められる。その大学教育の中でも、戦略的要点は、法学部、である。当初、東京帝国大学法学部の中には、経済学も含まれた。この大学「法学」部が教授、研究する「法学」とはいかなるしろものか。この件については、とりわけ、デーヴィット・アイク著「究極の大陰謀 - 9.11テロの最終審判」(三交社、本多繁邦訳)、上巻、六十三頁以下、参照。ここに、アメリカの法体系が、英国の法律(海事法と、統一商事法典)の支配下にあることが述べられて居る。(了)


【イルミナティ世界権力の日本民族皆殺し戦争の尖兵としての東京帝大(東大)法学部。そしてその「法学」の正体は】

 第773回 2003(平成15)年11月25日

 幕末ペリー米(イルミナティ)艦隊の日本襲撃(一八五三年)から丸百五十年。三十年一世代とすれば、五世代。その前後を計算に入れると、七、八世代。この間に、日本人売国奴は、次のように推移した。
 (1)徳川幕府大老、井伊直弼。
 (2)孝明天皇弑逆犯の一味、岩倉具視  木戸孝允(桂小五郎) 伊藤博文 大久保利通
 (3)福澤諭吉
 (4)森有禮
 (5)三井三菱などの財団
 (6)東京帝国大学を頂点とする全国大学は、そっくり丸ごと国賊集団
 (7)明治期キリスト教徒は、ほぼ全員売国奴。
 (8)海外留学生は全員、国賊。
 (9)吉野作造を旗手とする大正デモクラシー運動は売国奴の巣。
 (10)吉野作造が東京帝大で育成した新人会は、保守革新リベラルと、三つの方向で、売国奴エリート。
 (11)昭和前期、日本の国家権力と学界、マスコミ方は、完璧にユダヤフリーメーソン売国奴の一味によって占領された。
 (12)敗戦後は、日本の官庁、マスコミ、学者は、ユダヤイルミナティ世界権力の、日本民族皆殺し侵略戦争の工作隊と化した。
 (13)かくして、これらの売国奴の裏切行為によって、今、日本は、滅亡に向けて転落しつつある。
 (14)現在、日本の各界エリートは全員、一〇〇%、売国奴である。例外は存在しない。たまたま、エリートの中に、本物の愛国心に目覚めるものが、出て来ると、あっと言う間に排除される、そのような仕組が出来上がって居る。

 このように、日本の国家各界のエリート指導者階級の売国奴化が、短期間のうちに完成(イルミナティの例からすれば成功)したのは、どのようにしてか。その「成功」(イルミナティとして)の、主たる要因の一つは、大学教育を、明治初年からユダヤイルミナティフリーメーソン人脈によって押えたこと、に求められる。その大学教育の中でも、戦略的要点は、法学部、である。当初、東京帝国大学法学部の中には、経済学も含まれた。この大学「法学」部の教授が研究する「法学」とはいかなるしろものか。この件については、とりわけ、デーヴィット・アイク著「究極の大陰謀 − 9.11テロの最終審判」(三交社、本多繁邦訳)、上巻、六十三頁以下、参照。ここに、アメリカの法体系が、英国の法律(海事法と、統一商事法典)の支配下にあることが述べられて居る。(了)


【いわゆる「9.11テロ」は米国と全世界諸民族と人民の自由に対するイルミナティの謀略的戦争である】

 第774回 2003(平成15)年11月26日

 
デーヴィット・アイク著「究極の大陰謀 - 9.11テロの最終審判」(英文原題、不思議の国のアリス)(三交社、上下二巻、本多繁邦訳)、上巻、三百八十三頁。私は《9.11》からしばらくして、ロスアンゼルスのラジオ局からインタビューを受けた。二人の司会者は、お世辞にも頭が切れるとは言えなかったが、私は言った。このテロ攻撃はアメリカ国内のイルミナティ・グループが組織したものだ、彼らは連邦政府と軍を支配している、もうすぐその同じ連邦政府によって新しい法律が導入され、アメリカ社会から基本的な自由が奪われてしまうだろう。 と。そのとき、二人の司会者は私のことを「狂人」か「何かに憑かれている」のだと決めつけた。そこで私は、一ヵ月後にもう一度出演しましょう、そのときまでにアメリカで大規模な自由の浸食が起こらなかったら、間違いを認めて謝りましょうと申し出た。彼らは承知し、一ヵ月後に電話すると約束した。当然、自由の浸食は起こった。電話は一度もなかった、と。米国議会が、圧倒的大多数で、いわゆる、「愛国者法」を可決したのは、二〇〇一年十月下旬である。この、「愛国者法」が、米国憲法修正第一~第十条の、通称「権利章典(ビル・オブ・ライツ)」を、事実上、廃棄処分にする道へ、大きく抜け出したものであることは、今では米国内の多くの人々によって告発されて居る。

 これは、「愛国者法I」と言われ、次に、「愛国者法II」が準備されて居ることが報道されて居る。このいわゆる「愛国者法案(I)」は、膨大な量の文章から成ると言うが、九・一一から一ヵ月かそこらで、そんな膨大な法案を作成することは考えられない。○つまりその法案は、既にかなり前から、米国政府当局によって作成されたと推定するしかない。しかも、この法案が米国議会に提出されたとき、議員は殆んどその法案全文に目を通すひまもないうちに、採択が強行されたと言う。二〇〇一年九月十一日の例の事件の本質はジム・マースの著作の表題になるように、「自由に対する戦争(War on Freedom)」なのだ。にも拘わらず、日本では、この核心を直撃した報道機関は、小紙(週刊日本新聞)のみ。そして、それを追及論述した著作は、(1)週刊日本新聞編「米同時多発テロの謀略史観解析」(三交社、二〇〇一年十一月) (2)ジョン・コールマン著「9・11、アメリカは巨大な嘘をついた」(成甲書房、二〇〇二年八月) (3)ジョン・コールマン著「9・11、陰謀は魔法のように世界を変えた」(成甲書房、二〇〇三年八月) (4)デーヴィット・アイク著「究極の大陰謀 - 9.11テロの最終審判」(三交社、二〇〇三年十一月) 以上四冊のみ。○他には全く存在しない。本来なら、前記四冊の著作の内容とその情報は、一億二千万全日本国民に対して、周知せしめねばならないのではないか。 (了)


【もう一度、大規模なテロリストの攻撃があれば、米国憲法体制は死滅して米国は軍事政府体制に移行する、とのフランクス米陸軍大将のご託宣】

 第775回 2003(平成15)年11月27日

 デービッド・デュークの新著「ユダヤ至上主義 - ユダヤ問題についての私の目覚め」(二〇〇三年、三百六十七頁)。 この本の三十一頁、イラク戦争。「ユダヤ至上主義者の影響のもっとも濃厚な二つの国家、即ち、米国と英国が、二〇〇三年三月、イラクに対する軍事的侵略を開始したのは、 偶然ではない」。「アメリカは、自分自身に対する戦争を始めたのである」と。 デュークのこの評価は妥当である。 米国のイラクに対する侵略戦争は、米国の、米国自身に対する戦争を意味する、と言う。

 これはどう言うことか。 トミー・フランクス陸軍大将。この人物が、Cigar Aficionadoと言う雑誌の十二月号のインタビューの中で、もう一度、大規模なテロリストの攻撃があれば、米国の現行憲法体制は消滅して、軍事政府が米国に成立するであろう、と公言したと言う。PropagandaMatrix.com  フランクス大将は、米軍中央司令官として、二〇〇三年三月、イラクに対する侵略戦争を指揮した軍人である。 同大将は、この八月、退役したのだそうだ。 米国に対する戦争とは何のことか。 それは、文字通り。独立国家としての米国を絶滅殺害するための戦争、以外の何者でもない。 米国の高級軍人の中にも、二種類ある。即ち、 (1)CFR(米外交問題評議会)、その他のイルミナティ世界権力直系の結社に加担して、その指令忠実に実行する「内部」の軍人。 (2)単なる職業軍人であって、イルミナティの秘密結社には選抜されて居ない、「外部」の軍人。

 トミー・フランクス大将は、前者に属する人のようにも受け取られる。 米国(その憲法体制)を殺害せよ、とのイルミナティ世界権力の命令を受けて、即座にその命令を実行に移す、その準備は、米軍に於て、既に完了して居るのか。 それとも、未だ、そうは成って居ないのか。 まさに、そのことが、今、米国の二億八千万人の国民に対して、問われて居るのである。 (了)


【第三次世界大戦核戦争の屠殺場へと喜々として行進する日本人一億二千万頭の羊人間の群れ】
 776回 2003(平成15)年11月28日

 日本人は、今、一八七一年八月十五日付け、 アルバート・パイクのマッチーニあての書簡、とされて居る文書の内容を、本当に真剣に、研究しなければならない時点に来て居る。当時は、パイクは、米国イルミナティフリーメーソンの最高幹部、 マッチーニは、ヨーロッパのイルミナティフリーメーソンの最高幹部、 と伝えられて居る。 この書簡の中で、アルバート・パイクは、三つの世界大戦と三つの大革命を通じて、世界国家[世界人間牧場のこと]の建設を完成する イルミナティの計画(アジェンダ)を提示した。

 第一次世界大戦はイルミナティにとって邪魔な、三つのヨーロッパの帝国(ロシア、ドイツ、オーストリア・ハンガリー)を破壊する。ロシア帝国を破壊したあとに、無神論的全体主義の中心をそこに作る。第二次世界大戦は、ユダヤ人種とヨーロッパの民族主義勢力の衝突によって惹き起こされる。そして、この第二次世界大戦で、達成さるべき目標は、(1)ヨーロッパを政治的経済的に弱体化させること。(2)共産主義勢力を強化して、キリスト教会と対抗させること。(3)ユダヤ国家をパレスチナに作ること。第三次世界大戦は、ユダヤ勢力とイスラム世界の衝突によって惹き起こされ、全世界が収拾のつかない混乱と内乱、戦争状態に導かれる。と言う(ジューリ・リナ著「さそり座の星の下で」五十九頁以下)

 イルミナティの作戦では、第三次世界大戦の本命は、ユダヤVSイスラムであって、いわゆる米ソの冷戦は、イルミナティの演出、八百長、「ヤラセ」であったと言う。ここのところが、お人好しの日本人には絶望的に分らない。この真相を本当に見抜いて居る日本人は、一億二千万人のうち、果して何人居るであろうか。イルミナティは、このイスラムとの対決に於てキリスト教徒の出来るだけ多くの部分を、ユダヤ陣営に引きずり込む作戦である。イルミナティの作戦計画では、全世界のキリスト教徒は、次の如く、三つに分解させる。

 (1)米国のキリスト教原理主義派の如く、シオニストユダヤ、シオニストイスラエルを無条件支持して、イスラムを「GOD」の敵として皆殺しにするために戦う陣営。

 (2)それ以外は、中立化し、日和見化し、手をこまねいて傍観する一派へ。

 (3)あくまでシオニストユダヤに対決するキリスト教徒は、全員、強制収容所にいれるか、又は殺害する。

 それでは、イルミナティは、日本をどうするつもりか。イルミナティは、日本を、イスラムに対する世界戦争に、引きずり込む。そして、この世界戦争は、究極的には、ロシアの壊滅と占領によって完成すると言う。日本は、イルミナティによって、この世界戦争の中に引きずり込まれる。この世界戦争は、核戦争に発展する。化学、生物兵器その他のハイテク兵器も使用されることは自明である。かくして日本はこの第三次世界大戦の中で皆殺しにされ、消滅する。と言う前提が待ち構える。売国奴小泉と、数十万人もの売国奴エリート権力者階級、売国奴マスコミ人、売国奴学問奴隷ども、売国奴芸能界、売国奴宗教界などにひきいられて、一億二千万頭の日本の羊人間は、第三次世界大戦の屠殺場へと、喜び勇んで、喜々として、ゾロゾロと、はしゃぎながら、歩いて行く。又は走って行く。これが、我が祖国日本の本当の実情ではないのか。 (了)


【ラルーシュ曰く、ロシア、中国、インドは、ネオコン米国のユーラシア大陸侵攻占領世界大戦を受けて立つべく準備中、と 】

 第777回 2003(平成15)年11月29日

 「EIR」二〇〇三年十一月十四日号。三十頁以下。 ここに、十一月一日、リンドン・ラルーシュが行った講演記録が掲載されて居る。 ここで、ラルーシュは、トルーマン米大統領の「誤算」を論じて居る。 その「誤算」とは、一九四五年四月、ルーズベルト米大統領が病死して、トルーマン副大統領が米大統領に昇格したそのあと、トルーマンは、マッカーサー、アイゼンハワーを含む、米国の多数の高級将校の反対を押し切って、日本への原爆投下を強行した。 トルーマンとその政権は、この原爆の威力を見せつけることによって、ソ連及び全世界を恐怖のドン底におとし入れ、全世界に対する米英の完全な体制を確立が可能と成るであろう、と見た。 しかし、ソ連は、その脅迫には乗らなかった。 共産中国も、その脅迫に屈服しなかった。 かくして、朝鮮戦争が勃発し、米軍が介入したにも拘わらず、米国は朝鮮で勝利を収めることが出来なかった。 一九六〇年代のインドシナ戦線でも、米国は同じようにして敗北した。 今、ネオコン一味が掌握して居る米国国家中枢が準備して居る、ユーラシア大陸侵攻と占領を目標とする世界大戦に対して、インド、中国、ロシアは、米国に屈服せず、米国の世界大戦を、受けて立つべく、準備して居る(前出、三十四、五頁)、と、ラルーシュは述べる。 ユーラシア大陸奪取を目指すこの世界大戦で、ネオコン一味の米国は、核兵器を使用する計画である。 しかし、ユーラシア大陸の主要三大国、即ち、ロシア、中国、インドは、米国のこの核の脅迫に震え上って、戦うことなく手を上げて降参するようなことはしない。 これらの三大国は、米国の侵攻を、受けて立つべく、準備中だ、と、ラルーシュは言う。 そう。まさしく、そこに、現瞬間の世界情勢の核心が存する。 ロシア、中国、インドの人口を合計すると、二十億人を、軽く、超える。 これらの三国を占領するために、米国は、一体、どのくらいの陸軍兵力を用意出来るのか。 もちろん、米陸軍が、これら三国を占領するなど、白昼夢以下。 冗談話にもならない。 しかし、それでどうするのか。 その勢いの赴くところ、米国は、戦略核兵器で、これらロシア、中国、インド三国人民の皆殺し、を企図することに成ってしまう。 それでも、米国本土は無傷、と言う算段なのであろう。 もちろん、米国は全知全能のGODにひとしい唯一絶対神である、と、盲信し切って居る、一億二千万日本の羊人間の群れがこの「計算」を、絶対の真実である、と理解して居ることは自明のところである。本当にそれで良いのか。 (了)


【胡蘭成曰く。日本の男は独自の学問と制度を作ったことがない、そこに日本文明の弱点と危うさがある、と】

 第778回 2003(平成15)年11月30日

 胡蘭成漢文全集の中の「閑愁萬種」。ここに、「易経是理論學問的統一場」(易経は理論と學問の統一場である)とある。中国と日本は、人類文明の正統であり、主流である。 一万二千年前、新石器時代の開幕は、人類文明の始まりである。 そして、その人類文明を主導したのは、女性である。しかし、そのあと、中国では男が、その女人文明を理論化し、学問を作り、国家の制度を立てた。 ところが日本は、女人文明のままで、日本の男は、学問を作り出さなかった、と言う。 ここに、日本人の特徴と、そしてまた、日本文明の弱点も存する、と言う。 「日本的是女人文明、男性一直没有確立」(前出、百四十頁) 。「日本有回味而無反省、回味是情緒的、反省欲是要知性」 。つまり、日本の男性は、自分で理論、学問を作ったことがないので、このために、日本人全体としては、女性的情緒的次元を出ることが出来ない。 従って、日本人は反省をしない。本当の意味での反省をすることが出来ない。 このように、胡蘭成先生は、日本民族を批評する。

 この日本批評は当たって居る。 しかも、その日本の女性的情緒的文明も、明治以降、とりわけ敗戦後、西洋欧米によってふみにじられ、潰滅させられて居る、と言う。 これもその通り。 日本の女性的情緒的文明は、従って、中国文明が悟った、天地自然のしして人事成と壊、の問題にも、全く無関心である、とも言う。 無関心、としては正確でない。 日本人はそれをも、情緒的次元のこととしてしまう。 「成毀文理惟中國人最悟得好。」(九十二頁) ここで、胡蘭成先生は、荘子を引用する。荘子の件は省略する。 更にこの問題は後日の宿題とする。 (了)






(私論.私見)