2003.10

 (最新見直し2007.8.5日)

 (れんだいこのショートメッセージ)
 ここで、太田龍・氏の時事寸評を確認しておく。れんだいこ文法、作法に基づき編集替えしております。

 2007.8.5日 れんだいこ拝


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 第717回 2003(平成15)年10月1日


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 第718回 2003(平成15)年10月2日


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 第719回 2003(平成15)年10月3日


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 第720回 2003(平成15)年10月4日


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 第721回 2003(平成15)年10月5日


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 第722回 2003(平成15)年10月6日
 

 「週刊日本新聞」三〇六号(15・10・6)、編集後記に、孝明天皇弑逆事件以降の日本は、二重国家状態、と書いた。東京帝大(東大)法学部(及びのちに経済学部が分れる)。これこそ、国賊売国奴の巣窟であり、ユダヤイルミナティ世界権力の、日本民族抹殺侵略戦争の、前線司令部である。この東大法学部出身の官僚を中核とした日本国家。これは、ニセモノの日本。日本を詐称して居る日本民族の敵。毎日新聞、平成十五年十月十五日夕刊、六頁。ここに、大野晋さん、国語教育の衰退を憂える、「このままでは日本が消える」と。文部官僚の本質、正体。それは、明治の昔から、いかにしてすみやかに日本民族を一人残らず皆殺しにするか、ひたすらそのこと、即ち、イルミナティ世界権力が彼らに与えた使命、それを実行し続けて来た、国賊大軍団の一味、以外の何者でもない。文部官僚のみでない。すべての官僚も、右に同じ。ひとりひとりの官僚の資質などが問題なのではない。明治の学制創設以来の、日本の学校の、(1)そのイデオロギー。(2)その制度。それが反日本的反民族的であり、日本の敵、なのである。このユダヤイルミナティ悪魔主義イデオロギーの優等生。それが、明治以降の日本各界のエリート権力階級に入れてもらうための資格である。つまり、問題はこの悪魔的イデオロギーの始末をつけること、それを片付けること、なのだ。この根本的初歩的原理的問題から始めなければ、すべては徒労である。本モノの日本、太古からの純なる日本、縄文日本人の精神、神国日本。それは、表面には存在しない。それはひそかに、ずっと奥の方で、生き続けて居る。そしてその裏の日本、奥の日本、本モノ日本、それは、色々なかたちで、表に噴出する。けれども、なによりもまず、食を正さなければならない。本モノの日本の食の伝統に復帰しなければならない。かくして、「たべもの学」が建設され、実行されなければならないのである。(了)


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 第723回 2003(平成15)年10月7日


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 第724回 2003(平成15)年10月8日

 「ハリー・ポッターと聖書 - 魔術の背後にひそむ脅威- 無害なおとぎ話か、それとも危険な誘惑か?」 リチャード・エイバンズ 二〇〇一年

 この本は、米国キリスト教徒の立場からの、「ハリー・ポッター」と、その著者、ローリングに対する批判の書である。この本をきっかけにして、米国での、「ハリー・ポッター」に対するキリスト教徒の批判を検討して行きたい。米国内では、キリスト教徒の圧倒的大多数は、「ハリー・ポッター」大歓迎と言うことのようだ。英国でも同じであろう。つまり、米国では、ハリー・ポッターを批判するキリスト教徒は、キリスト教世界で、きわめて微々たる少数派、と言うことらしい。日本では、筆者を除き、「ハリー・ポッター」批判の声は、全く、発せられることはない。

 「ハリー・ポッター」は、イルミナティ世界権力にとって、戦略的重要性を有する著作である。前出の著作は、ハリー・ポッターが、「ポストキリスト教時代のアメリカ」を狙って放たれたもの、と言う。これは正しい見方であろう。「イルミナティ」は、世界国家(その正体は世界人間牧場)構築の最終段階に、入りつつある。その世界国家には、「世界宗教」が登場する。「世界宗教」が出現するために何が必要か。言わずと知れた、キリスト教、イスラムを含む、すべての既成宗教の廃絶が必要だ。トールキン、ルイス、ローリング。こうした人々は、いずれも、イルミナティの世界宗教づくりのための尖兵、としての役割を果たして居る。この重大な脅威は、もちろん、日本人の宗教界、宗教生活に対して向けられて居る。にも拘わらず、日本民族は、今に至るまで、あっけらかんとして無防備、無警戒、のままなのである。この件は、続報する。(了)

 [注] イルミナティ三百人委員会が、どのようにして彼等の「世界宗教」を構築しようとして居るか、については、ジョン・コールマン博士著 「三〇〇人委員会」(KKベストセラーズ)、「秘密結社全論考集成」(成甲書房)、以上、参照のこと。


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 第725回 2003(平成15)年10月9日

 ジョン・ダニエル著「淫婦と野獣」。 SCARLET AND THE BEAST By John Daniel この大著は、一九九五年出版。 全三巻、合計千三百四十三頁。 淫婦と野獣。 これは、有名な、新約聖書ヨハネの黙示録に出て来る。 「美女と野獣」と訳されることもあるが、これは違うだろう。 著者のジョン・ダニエルは、米国のキリスト教徒。 悪魔(サタン)の謀略に二系統あり。 つまり、両建て、双頭戦略と言うこと。フリーメーソンは悪魔の工作隊だが ここにも、二系統あり。 即ち、 英国フリーメーソンと フランスフリーメーソン。ここでは、十八世紀のフランク派ユダヤ、フランキストユダヤについて、 簡単に述べて置く。

 ヤコブ・フランク(一七二六~一七九一年)は、近代西洋史上、決定的 に重大な役割を果たしたユダヤ人である。 その系列は、フランキストユダヤ、と呼ばれる。 フランクはしかしながら、十七世紀に出現した、シャバタイ・ツヴィ (一六二六~一六七二年)の後継者であると言う。 シャバタイ・ツヴィ、ヤコブ・フランク。 この二人は、改革派ユダヤ教徒。 ユダヤ教を近代化し、近代的なものに改革した、などと、通俗的には、 言われる。 しかし、ジョン・ダニエルが引用する、現在する米国の正統派(オーソドックス) ユダヤ教ラビの、マービン・S・アンテルマンによれば、シャバタイ・ツヴィ、 ヤコブ・フランクらは、正統(オーソドックス)ユダヤ教の破壊を目標と した、と言う。 ラビ、M・S・アンテルマンによれば、ヤコブ・フランクの主張は、宗教 的ニヒリズムの神話である、と。 ロスチャイルド一家はユダヤ人であり、ユダヤ教徒である、と言うことに 成って居る。 しかし、実は、ロスチャイルドのユダヤ教は、シャバタイ・ツヴィ、 ヤコブ・フランク派系のユダヤ教である。 一七七六年に、秘密結社イルミナティを結成したと言うヴァイスハウプト も、当然、このフランキストユダヤの系統である。 カール・マルクスも右に同じ。 一八四三年、米国、ニューヨークに、ユダヤ人のみのフリーメーソン、 「ブナイブリス」が結成された、と言う事実は、日本でも少々、知られて は居る。 しかし、実はこの「ブナイブリス」は、フランキストユダヤの組織がある と言う。 一八五〇年代以降、このフランキスト・ユダヤ教は、「改革派ユダヤ教」 と言う名前で呼ばれることに成る。 つまり、フランス革命、十九世紀のヨーロッパの革命運動、ロシア革命、 などなどを推進したユダヤ人、伝統的な、オーソドックスなユダヤ教徒 ではなかった。 彼らは、フランキストユダヤであり、そしてこのフランキストユダヤは、 一八世紀後半の欧米のイルミナティの中核体の一部を形成した、とされる。 (「淫婦と野獣」、第一巻、百八十九頁以下) 。この件は、きわめて重要な意味を持つが、日本では殆んど全く知られて 居ない。 以下続報する。 (了)


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 第726回 2003(平成15)年10月10日


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 第727回 2003(平成15)年10月11日

 テックス・マーズ主宰の「パワー・オブ・プロフェシー(預言の力)」、二〇〇三年十月号、一、二頁。ここに、「米国ワシントン・DCのネオコンと、二重忠誠的ユダヤ(Dual Loyalist Jews)が、米国の権力を掌握して居る」と言う記事あり。Dual Loyalist とは、直訳すれば、(1)米国の国家への忠誠と、(2)イスラエルの国家への忠誠と、同時に、その二つの忠誠を誓うもの、と言った意味に成るであろう。しかし、それではあまりに表面的過ぎる。二重忠誠、と言うよりはむしろ、イスラエル第一主義、イスラエルの国家的利益が主体である。米国の国家を、イスラエルのために利用すべく、米国の国家中枢を掌握した、と言う。しかし、こうした公々然たる事実を、米国のマスコミは、全く報道しない、と言う。「アメリカでは、きわめて僅かなオルタナティブな報道源が、米国の外交政策を時々刻々管理して居る、ネオコンユダヤと、二重忠誠主義者を暴露するために必要な、勇気を所持して居る」と。

 日本の、骨の髄まで腐りきった売国奴マスコミが、アメリカのこのマスコミ状況をより濃縮したかたちで再生することは自明である。シオニスト・ユダヤは、米民主党を既に完全に占領した。シオニスト・ユダヤは次に米共和党の占領に乗り出す。レーガン米大統領の時代である。米国の国家を占領したこれらのネオコンシオニストユダヤは、イラクで戦って居る米国の兵隊など、劣等なジェンタイル・ゴイムに過ぎない、と見て居ると。「ジェンタイル」は、ユダヤの言い方で、非ユダヤ人、ゴイムは家畜。しかしここで問題が生じる。それは、ここで、(1)ユダヤ Jew (2)シオニスト・ユダヤ、と言われる場合のその内実である。敗戦前まで、日本民族のユダヤ問題研究者は、「ユダヤ」をひとまとめの存在と見なして来た。しかし、二十年くらい前、アーサー・ケストラー(ユダヤ人)が名著「第十三部族」を出版して、西暦九世紀、カザール王国のユダヤ教改宗問題を提起した。このカザール系ユダヤ人は、のちに、ロシア、東欧、更に中欧、西欧、米国へと移住した。このユダヤ人を、アシュケナジーユダヤとも称する。もとからのユダヤ人を、スファラディユダヤ。しかし、このアシュケナジーとスファラディの関係では、過去五、六百年のユダヤ問題は割り切れない。当「時事寸評」(725回)で触れた、シャバタイ・ツヴィ(十七世紀)、ヤコブ・フランク(十八世紀)この問題を導入しなければならないだろう。(了)


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 第728回 2003(平成15)年10月12日

 ジム・マースのところに、日本のテレビ局が取材に来て居る、と言う話は聞いて居た。すると、平成十五年十月十一日(土曜)、テレビ朝日、ケネデイ暗殺事件の検証。この番組は、ジム・マースの協力なしには成立し得て居ない。事件当日、アブラハム・ザプルーダと言う人物が現場をフィルムに取って居た。フィルムは、米FBIによって押収され、のち、原本は国立公文館に保管されて居るが、貸し出し禁止。コピー三本は行方不明。ところが、そのコピーのうちの一本を発見して、日本で処理。この現場フィルムを検証して行くと、この件に関する米国政府と米国裁判所の公式説明(オズワルド単独犯行説)は、完膚なきまでに粉砕されてしまって居る。しかし、番組の結論は、ケネディ暗殺謀略の首謀者は、ジョンソン副大統領(のち大統領に昇格)だと言う。これは違う。しかし、ジョンソンが、ケネディ暗殺謀略の一味ではあるだろう。にも拘わらず、このテレビ朝日の番組(15.10.11)は、日本で始めて、マスコミ上で、ケネディ暗殺事件公式見解に挑戦してしまって居る。米国では、、未だに、国民の七割前後は、ケネディ暗殺は陰謀である、と信じて居る。

 ジム・マースの著作「クロスファイヤー・ザ・プロット・ザット・キルド・JFK」は、発表後、ニューヨークタイムズのベストセラーリストに入って居り、今でも、広く、読まれて居る。その他にも、米国内では、この四十年間無数のケネディ暗殺陰謀論に関する著作、論文、記事などが発行されて来た。しかし、極悪国賊売国奴が、政界財界官僚学界マスコミ、宗教界芸能界スポーツ界などを占領して居る日本では、筆者らの言論を除き、本物のケネディ暗殺陰謀説は皆無である。但し、落合信彦と言う人物の、初期の著作の中に、ケネディ暗殺陰謀説を述べて居るものはあるが、これは、陰謀の主犯を、ニクソンだと言う。ケネディ暗殺陰謀については、前記、ジム・マースの名著を含めて主要なものが三点あり。

 (1)M・C・パイパー著「最終判決」(これは、約六百頁の大著である) (未邦訳)

 (2)ジョン・コールマン博士著「三〇〇人委員会」(一九九七年増補第四版)(邦訳はKKベストセラーズ刊)、第十章。

 (3)ジム・マース著「クロスファイヤー」(未邦訳)

 M・C・パイパーは、「アメリカン・フリープレス」紙(もと「スポットライト」紙)の記者。パイパーの著作は、ケネディ暗殺の主犯は、イスラエル政府、イスラエル国家中枢である、と推定して居る。コールマン著「三〇〇人委員会」は、ケネディ暗殺の主犯は、三百人委員会であると言う。テレビ朝日の番組(15.10.11)を契機にして、日本でも、ケネディ暗殺の真相に迫る気運が生まれて欲しい。(了)


【漢文、胡蘭成全集全九巻、台湾より到着】

 第729回 2003(平成15)年10月13日

 胡蘭成思想については、逐次、研究をすすめつつあるが、次の問題は、台湾及び中共大陸に於て、胡先生逝去(一九八一年)後の二十年余を経て、果して、その思想的影響力は続いて居るのかどうか、と言うところである。しかるところ、縁あって、九月、台湾の胡蘭成門下のお方より、一九九〇~一九九一年に、台湾で出版された、漢文、胡蘭成全集全九巻を頂く。この九巻本全集は、上梓後十二年、今は在庫切れ、となって居り、再販の見込みは今の所なさそうである。しかしそれにしても、胡先生、生存中、一九七〇年代に台湾で出版された、六冊の漢文著作、そして、一九九〇~一九九一年に出版された全集、これらの著作は、過去三十年近い間に、台湾の知識人、読書人に、或る程度、浸透して居るように想定される。胡蘭成思想についてのこの台湾の状況は、殆んど完全に忘れ去られてしまって居る日本の現状とは違う。第二次世界大戦末期、上海で、ごく短い時期、胡蘭成と婚姻関係にあった、少女時代から天才の名をほしいままにした作家、張愛玲は、既に一九六〇年代頃から、台湾人の間に良く読まれて居る。張愛玲女史は、台湾でも中共大陸に於ても二十世紀中国最大の作家、として評価されて居る、と聞く。

 胡蘭成は、日本敗戦後地下に潜行し一九五〇年、日本に亡命した。そしてその際、張愛玲とは離別して居る。張愛玲は米国に亡命した。しかしその後もずっと、日本亡命中の胡蘭成は、米国の張愛玲と文通して居り、その意味で交流は切れて居なかった。中共は今なお中国を一党独裁下に置いて居るが、しかし、事実上、中国共産主義と言うイデオロギーは死んで居る。共産主義イデオロギーが死亡して居る以上、中国共産党の今日の政権には、いかなる意味でも、正統性は存在しない。胡蘭成思想のみが、中国の次の正統な論理と制度を生み出し得る宝として、出番を待って居る。否、単に事は中国の運命に限られはしない。今後、胡蘭成思想の、復活、継承、発展に向けて、日本、台湾、中国大陸、そして更にはインドを含む全アジアへ、そして全世界へと、その影響を広めて行こう。

 なお、胡蘭成著「心経随喜」への、保田與重郎の序文。「自然学」への岡潔の序文。「建国新書」への保田與重郎の序文。「天と人との際」への保田與重郎の薦辞。これらはすべて、必読の、格調高い文章である。


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 第730回 2003(平成15)年10月14日


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 第731回 2003(平成15)年10月15日


【「孝明天皇弑逆事件以降の日本は二重国家状態」考。東大を中核とする日本の国家官僚は、イルミナティ世界権力の手先、日本民族の敵、極悪売国奴の大軍団。まず彼らの悪魔的イデオロギーを片付けよ】
 732回 2003(平成15)年10月16日

 「週刊日本新聞」三〇六号(15・10・6)、編集後記に、孝明天皇弑逆事件以降の日本は、二重国家状態、と書いた。東京帝大(東大)法学部(及びのちに経済学部が分れる)。これこそ、国賊売国奴の巣窟であり、ユダヤイルミナティ世界権力の、日本民族抹殺侵略戦争の、前線司令部である。この東大法学部出身の官僚を中核とした日本国家。これは、ニセモノの日本。日本を詐称して居る日本民族の敵。

 毎日新聞、平成十五年十月十五日夕刊、六頁。ここに、大野晋さん、国語教育の衰退を憂える、「このままでは日本が消える」と。文部官僚の本質、正体。それは、明治の昔から、いかにしてすみやかに日本民族を一人残らず皆殺しにするか、ひたすらそのこと、即ち、イルミナティ世界権力が彼らに与えた使命、それを実行し続けて来た、国賊大軍団の一味、以外の何者でもない。文部官僚のみでない。すべての官僚も、右に同じ。ひとりひとりの官僚の資質などが問題なのではない。明治の学制創設以来の、日本の学校の、(1)そのイデオロギー。(2)その制度。それが反日本的反民族的であり、日本の敵、なのである。

 このユダヤイルミナティ悪魔主義イデオロギーの優等生。それが、明治以降の日本各界のエリート権力階級に入れてもらうための資格である。つまり、問題はこの悪魔的イデオロギーの始末をつけること、それを片付けること、なのだ。この根本的初歩的原理的問題から始めなければ、すべては徒労である。本モノの日本、太古からの純なる日本、縄文日本人の精神、神国日本。それは、表面には存在しない。それはひそかに、ずっと奥の方で、生き続けて居る。そしてその裏の日本、奥の日本、本モノ日本、それは、色々なかたちで、表に噴出する。けれども、なによりもまず、食を正さなければならない。本モノの日本の食の伝統に復帰しなければならない。かくして、「たべもの学」が建設され、実行されなければならないのである。(了)

 日本義塾案内

 十月二十三日(木曜)午後六時半〜九時。
 会 場 文京シビックセンター四階、シルバーホール隣、B会議室。
 講 師 太田龍
 演 題 天寿学文明の入り口としてのたべもの学。そして家畜制度全廃論。
 資料代 一回千円
 資 格 「週刊日本新聞」読者


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 第733回 2003(平成15)年10月17日

 現代フランスの思想家、ポール・ヴィリリオ(一九三二~)を読み始める。「自殺へ向う世界」(平成十五年十月NTT出版)まで、合計十冊の邦訳本をまとめて読み始める。この人は、フッサールの現象学が、気に入りだと言う。しかし、八十年前のフッサールの次元に、とどまって居たいわけでもない。この人は、「速度」を問題とする。そこで、ただちに、アインシュタインの相対性原理と、そこに示された、絶対速度としての光の速度に突き当たる。それは単なる物理学の抽象理論の中の一つの項目、ではない。ヴィリリオは、この絶対速度としての光速度が、現代政治の、又は、現代西洋文明の、中枢部分に入り込んで来る過程を見る。しかしその結末はどう成るのか。

 ヴィリリオの最新の著作は、Ce qui arrive だと言う。これを、邦訳本は、「自殺へ向う世界」、とする。つまり、我々はどこへ行き着くのか? と言うと、我々(世界)は自殺へ到着する、と。ヴィリリオをずっと読んで行くと、我々(世界)が自殺へと到着する、その理由は、絶対速度としての光速(が人間の文明の中に入り込んで来たこと)のせいである、ことが分る。ここでの説明は省略する。「速度」には、四つの要因が含まれる。即ち、(1)時間 (2)空間 (3)質量 (4)運動エネルギー しかし、アインシュタインの公式によれば、(3)の資質と、(4)のエネルギーとは、互換的であるから、これを一つ(質量とエネルギー)にくくることは出来る。

 
しかし、これは、西洋の枠内にとらわれた見方に過ぎない。現代西洋自然科学、ひいては、西洋「文明」には、幾つかの公理、問答無用の大前提、なるもの、もしくは彼らの「文明」の柱が存在する。即ち、(1)物質不滅の法則。(2)光速(一秒三十万キロメートル)最大の法則。(3)不確定性原理。(4)熱力学、エントロピーは不可逆的に増大すると言う法則。光速記録速度。これはどうか。ここには、西洋文明の根本的矛盾と、誤謬が濃縮して居る。速度とは、質量が或る時間に走る空間の長さによって測定される、と言う。それでは、ここに言う時間と空間とは何者か。ここで、胡蘭成著「日本及び日本人に寄せる」(昭和五十四年)、百五十三頁以下。無限時空と有限時空の統一法則、この箇所を参照のこと。西洋は無明(むみょう)である。西洋に、文明の悟りはない。それは、明治人が、英語の「シビリゼーション」に、文明の訳語を当てたのは、致命的な失敗であった。西洋に無の悟りはない。故に西洋人は、無限時空を知らない。無限の時空から、有限の時空がいかにして生まれて来るかを知らない。ヴィリリオと言うひとは、このギリギリのところで思想的格闘する。以下、ヴィリリオを検討して行こう。(了)


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 第734回 2003(平成15)年10月18日


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 第735回 2003(平成15)年10月19日

 シャバタイ・ツヴィ(十七世紀)とシャバタイ派。ヤコブ・フランク(十八世紀)とフランキスト。この問題を、現代に関係のない、過去のお話し、などと、軽薄に、聞き流すことは、断じて許されない。彼等(シャバタイ派、フランキスト)は、一八五〇年以後は、改革派ユダヤ教、と自称して居ることは既に紹介した。しかし、それは表むきの顔。彼等は、その他に、いくつもの秘密の組織を持って居る。その一つが、The international occult neo-Frankist Cult of the All-Seeing Eye(国際的なネオフランキストカルトとしての、すべてを見通す目)だと言う(ラビ、M・S・アンテルマン著 「To Eliminate The Opiate,Vol.2」八十五頁)。

 「すべてを見通す目」のカルト。これは、日本のユダヤイルミナティフリーメーソン問題の研究者には、その名前くらいは知られて居るかも知れない。「すべてを見通す目(単数)」とは、F・D・ルーズベルト米大統領の第一期に、米ドル一ドル札に印刷された、ピラミッドの頂点に光る一つの目、を意味する。このカルトは、悪魔主義者として知られる、階級組織を有すると言う。更に、ラビ、M・S・アンテルマンは、「フランキスト、シャバタイ派の神秘主義、又は、赤いカバラは、一八四八年の共産革命、及び一九一七年のボルシェビキ(ロシア)共産革命に於て、きわめて重要な要因であった」(前出、八十五頁)、とある。

 ここで、ラビ、M・S・アンテルマンは、(1)白いカバラと、(2)黒、又は赤いカバラと、この二種のカバラを挙げて居る。黒、又は赤いカバラは、ロシア革命までの旧左翼、のみならず、大財閥 大富豪から資金を供給されて居る旧左翼を憎む、いわゆる新左翼もまた、カバラ、オカルト主義、魔術、悪魔主義に取り憑かれて居る、と、アンテルマンは言う。右の論述は、西洋、欧米の旧左翼と、新左翼について言われるのであって、日本の左翼には、そのままの典型的なかたちでは当て嵌まらないであろう。

 M・S・アンテルマンは、ヴァイスハウプトの有名なあのイルミナティ(一七七六年)を、シャバタイ派、フランキストユダヤの産物である、とする。更に、彼は、イルミナティ、シャバタイ派、フランキスト、これらはすべて、グノーシス派である(前出、七十五頁)、とする。「グノーシス派」。これについても、明治以降の自称インテリエリート権力階級は、痴呆そのもの。グノーシス派について知らずして、西洋を語るなど、阿呆らしい、を通り越して居る。この件は続報する。(了)


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 第736回 2003(平成15)年10月20日


 【「EIR」誌の見方。ネオコン一派は韓国の体制変化を引きがねとして全東アジアの動乱を狙うと

 第737回 2003(平成15)年10月21日

 「EIR」、二〇〇三年十月二十四日号、「韓国の」盧大統領が“体制変化”を避けるためになすべきこと」。キャシー・ウォルフェ。この論文の内容を、以下の如く、要約する。

 (1)韓国のすべての政治勢力は、現在、進行中の深刻な韓国政治危機の性質が、国内的なものであると見なして居るが、これは致命的な誤りである。

 (2)今現在の韓国の政治危機は、米国の国家中枢に居る、ネオコン一派によって、人工的に、計画的に演出され、推進されて居るものである。

 (3)米国ネオコン一派の中期的目標は、中国、朝鮮半島、日本を含む、東アジアの不安定化である。

 (4)そして、この中期作戦目標実現のための引きがね、と成るべく、北朝鮮の金日成金正日体制派温存、利用される。

 (5)米国政府は盧大統領に強い圧力を加えて、イラクに派兵させる。

 (6)すると、盧大統領のもっとも主要な支持基盤たる、親北朝鮮は学生左翼勢力は、盧政権に対する強力なイラク派兵反対闘争を展開するであろう。

 (7)かくして盧政権は崩壊の危機に直面する。

 (8)そのことは、北朝鮮金正日体制を孤立化させ、それを著しく弱体化する。

 (9)かくして米国ネオコン一派は、北朝鮮に対して積極的に介入し、

 (10)そしてこの朝鮮半島の動乱に、日本、中国も巻き込まれる。

 この要約は、キャシー・ウォルフェ論文のそっくりそのままの内容ではないが、概略、その趣旨はこの通り。「EIR」誌は、一九九五年頃から、一貫して、英国寡頭権力が、東アジアの不安定化を策動中、との警告を発して居る。前出、キャシー・ウォルフェ論文は、その延長線上のものとして読まなければならないであろう。米国国家中枢のネオコン一派の中期的作戦計画は、(1)韓国の体制変化(盧政権の崩壊)↓(2)北朝鮮金正日体制変化。↓(3)朝鮮半島の大動乱。↓(4)東アジアの不安定化の促進。だと言う。「EIR」誌は、韓国の盧大統領が、米国ブッシュ政権の脅迫に屈することなく、それを拒否せよ、と言う。この中期計画の終点は、当然のことながら、→(5)中共中国大陸の動乱へ、と成ると言う。この件は、続報する。(了)


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 第738回 2003(平成15)年10月22日


【ユースタス・マリンズの著述にもちづき、リンドバーグの息子殺人事件の真相に迫れ】
 第739回 2003(平成15)年10月23日

 ユースタス・マリンズ著「衝撃のユダヤ5000年の秘密」(英文原題「新ユダヤ史」)(日本文芸社、平成7年一月刊絶版)。これは、日本民族有志にとって必読の古典であるが、この中に、リンドバーグの息子のユダヤ儀式殺人事件についての叙述あり(百二十~百二十三頁)。これは、米国史上、最大級の事件であるが、その真相を全面的に完全に暴き出したのは、ユースタス・マリンズの前記の著作(一九六八年)のその箇所が、恐らく唯一のものであろう。しかし、これは、二、三頁の短いものである。ユースタス・マリンズはその後、一九七八年四月に、「リンドバーグの殺人者たち、ハウプトマンは無実(イノセント)であった-検察官と弁護側は共同して彼を無実の罪に陥し入れた」、と言う、十二頁のモノグラフ(論文)を公表して居る。このモノグラフ(論文)は、今、日本人、必読の文章である。一九七六年、アンソニー・スカデュート著「スケープゴート、リチャード・ハウプトマンの孤独な死」、と言う大著が出版された。このA・スカデュートの著作は、リンドバーグの息子の殺害犯人として死刑を宣告され、死刑執行されてしまったリチャード・ハウプトマンの事件を、四十年後、改めて調べ直し、ハウプトマンは犯人でない、ハウプトマンは無実の罪で殺された、と言うことを、完璧なかたちで論明したのである。ユースタス・マリンズは、この本によって、ハウプトマンの無実が明らかにされたあと、一九七八年に、前述のモノグラフ(論文)を執筆した。

 ハウプトマンは犯人ではなかった。とすれば、一体、真犯人は誰か、と成るであろう。ユースタス・マリンズは、既に一九六八年の「新ユダヤ史」で、リンドバーグの息子を殺した真犯人は、ユダヤ勢力である、として居る。第二次大戦とそのあとの米国内で、マスコミないし出版社で、このように明言する著作に、「出版の自由」が認められることはあり得ない。スカデュート著「スケープゴート」(一九七六年)後の論点は、(1)ハウプトマンは無実の罪で殺された。(2)では、犯人は誰か。(3)ハウプトマンを無茶苦茶なやり方で死刑判決に持って行き、忽ち死刑執行まで強行させたその背後の勢力は何者か。と成るであろう。

 「スケープゴート」後に、何点か、アメリカでも、この事件についての著作は出たであろう。しかしそれらはすべて、きわめて悪質なディスインフォメーション、つまり真犯人から米国民の関心を逸らす方向のもの、だったのではないか。日本民族は、この百数十年、極悪売国奴学問奴隷、アメリカ問題専門学者、ジャーナリスト作家外交官軍人芸能人その他によって、アメリカの真相を隠蔽する幾百兆回のマインドコントロールを刷り込まれて来た。リンドバーグの見る殺人事件はその一つ、しかも、もっとも重要なものの一つ、である。この件についても、日本民族有志の研磨努力精進を求めたい。(了)


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 第740回 2003(平成15)年10月24日


【「ワシントンポスト」紙の10月13日付け政治風刺漫画」考】
 741回 2003(平成15)年10月25日

 十月二十五日付、「EIR」誌ニュースレター。「米国エリート層が、チェイニー(米副大統領)と“ネオコン”のクーデターを攻撃する」、との記事あり。米国の「ワシントンポスト」紙、十月十三日付、ここに、オリファントの政治風刺漫画あり。


 この漫画、チェイニーとラムズフェルドが車を運転して居る。後部座席に、チェイニー、ラムズフェルドの十分の一以下に、小さく描かれたブッシュ米大統領が座って居る。ブッシュ(息子)曰く。「IS THIS THE RIGHT WAY, UNCLE DICK? I DON'T RECOGNIZE ANY OF THE STREETS. MAYBE WE'RE LOST. UNCLE RUMMY, MAY I DRIVE FOR A WHILE?」(ディックおじさん(チェイニーのこと)、この道で大丈夫なのかな? ボクにはどの通りを走って居るの、まるで分らない。我々は道を間違えたんじゃないかな、ラミーおじさん(ラムズフェルドのこと)、ちょっとの間、ボクに運転させてもらえないだろうか?)

 すると、前方座席のチェイニー(ブッシュは、チェイニーに比べると、まるで、にわとりか、すずめくらいに見える)が、「SHADD UP, KID EVERYTHING'S UNDER CONTOROL.」。そして、運転して居るラムズフェルドが、「NO, YOU MAY NOT.」と答える。チェイニーのせりふは、だまれ、このガキ。すべては我々のコントロール下にある。ラムズフェルド曰く。「駄目だ。お前に運転はさせない」。

 これは強烈だが、これを、掲載したのは「ワシントンポスト」紙だと言う。しかし、この一件、我々は、日本のマスコミからは、全く聞かされて居ない。それから、前出、「EIR」誌ニューズレター(10・25)には、米国エリート層による、チェイニーとネオコン一派の外交政策に対するごく最近(十月入ってから)の、多数の激烈な批判の実例が紹介されて居る。にも拘わらず、日本人は売国奴マスコミの国賊的マインドコントロール犯罪工作によって、こうした米国内の状況の変化を一切知らされて居ない。

 なお、ごく最近、韓国の或るマスコミが、リンドン・ラルーシュ、「EIR」誌が製作配布中の、ネオコン一味を痛撃する「チルドレン・オブ・サタン(悪魔の子供たち)」の表紙を掲載し、紹介したと言う。「EIR」誌は、前出約四十頁の「チルドレン・オブ・サタン」を、この五月以来、既に全米で、百万部以上、米国市民に配布して居る、と聞く。我々の祖国日本の、一億二千万人総ゾンビの如き、今日のこのなさけないていたらく。一体これは何なのだ。

 十月十六日、米国上院に於て、上院議員エドワード・ケネディは、公然と、ブッシュ政権の対イラク戦争を批判したと。「我々は他国の領土の占領者たることを欲しない。我々は、次の、失敗した世界帝国たるべきでない」、と宣言したと。以下省略。(了)

【「小泉首相の非日本的人情」考】

 742回 2003(平成15)年10月26日

 小泉首相には情がない(毎日新聞、平成十五年十月二十五日、第三面、岩見隆夫「情理を尽していない」)、などと言う意見が最近のマスコミに出て来る。これは、しかし、表層的現象論だろう。日本的人情。これこそ、日本を占領し続けて居る米英ユダヤイルミナティ世界権力にとって、もっとも忌避すべく日本人の性格である。従って、昭和二十年八月十五日以降、日本民族をひとり残らず皆殺しにする目的を以て占領、と言う名の対日戦争を継続中の米英イルミナティ世界権力にとって、彼等の傀儡たるべき日本の指導者は、日本的人情を、ひとかけらといえども、持って居てはならない、と要求する。

 しかしそうは言っても、現実には、そんなことは不可能だ。それ故、彼等(占領軍、占領権力者)は、歴代日本の首相を、日本的人情の多少を以て評価する。日本的人情の少い首相ほど、彼等には可愛がられる。日本的人情の濃い首相ほど、彼等によって忌避され、遂には排除される。このケースの典型がもちろん田中角栄である。これに反し、吉田茂は彼等の好みであった。故に、七年もの長期間、首相の座に居ることが出来たのである。佐藤栄作も右に同じ。最近で言えば、竹下、小渕、いずれも日本人的である。従って、この二代の首相は、きわめて短期間のうちに消えた。そのあとの森首相は典型的な地方の日本人である。こう言う、日本人的人情の残って居るタイプは、米英ユダヤイルミナティ占領軍の、もっとも嫌な首相である。すると、占領軍、占領者のご主人さまの意向に忽ちひれ伏して、日本のマスコミ世論は圧倒的に森首相をたたき潰すことになる。

 そして、小泉。この小泉には、日本的人情はひとかけらもない。これこそ、米英ユダヤイルミナティ占領軍としては、理想的な傀儡である。かくして、白痴化されゾンビ化され屠殺場行きをおとなしく待機する肥えたブタ、としての日本人は圧倒的にこのご主人さまに気に入られた傀儡小泉を支持するに至る。つまり、今や、日本人の圧倒的大多数が、非日本化、脱日本化、反日本化しつつあるのだ。

 かくしてこの、白痴化した、肥えたブタ以外の何者でもない、今日の日本人の圧倒的大多数が、占領軍のご主人さまのお気に入り理想的傀儡としての、冷酷無情残忍そのものの小泉とその政権を支持するに至るのは、不思議でも何でもない。情の人、小渕首相は、米英イルミナティ占領軍の要求と、日本人の立場と、この矛盾葛藤に苦しみ抜いた。しかし、冷酷無情非日本的小泉は、身も心も占領軍のもの。従ってこの小泉には、米英イルミナティ世界権力に日本を売り渡すことについて、何の葛藤も悩みもないのである。しかし、今や日本の「政界」、「官僚」、「財界」、「学界」、「マスコミ界」などの指導層は、すべて、一人の例外もなく、このタイプに属するのではないか。(了)


【】

 743回 2003(平成15)年10月27日

 デービット・メイヤーさん主宰の「ラスト・トランペット・ニューズレター」、二〇〇三年十一月号。四頁。ここに、英国の「ガーディアン」紙、二〇〇三年九月十九日号の記事が引用されて居る。「国際通貨基金は、昨日、米国の巨大な貿易赤字は、米国経済の首に巻き付いた、首を絞める縄であって、かっては強力であった米ドルは、何時なんどきでも崩壊し得る、と警告した」と。この「ガーディアン」紙に掲載された、「IMF(国際通貨基金)」の警告は、もちろん、冗談話でもないし、無責任な放言でもない。これは、イルミナティ三百人委員会世界権力の、「仲間うち」への或る種の合図であり、信号である。しかし、日本人一億二千万の白痴人間ゾンビ人間の群れにとっては、そんな高級な、又は難しそうな「理屈」は上の空。

 「ラスト・トランペット」(十一月号)曰く。「ごく近い将来、この国(米国)のすべてが、変化して行くであろう。この国(米国)の経済の仕組は、崩壊すべく、設計されて居る。そして、経済の仕組が破綻するとき、政府も倒れる。そして、新しい政治体制が出現するであろう。今歴史を通じて、いかなる政府も、その経済が完全に行き詰って瓦解するとき、持ちこたえることは出来なかったのである。」と。

 ここに述べられて居ることは正論である。米国経済が全的に崩壊し、新しい政治の枠組みが出現すると言う。それでは、その「新しい政治体制」とは、いかなるものなのか。それこそ、「ニューワールドオーダー」への跳躍である。米国の軍隊は、自国の市民を、容赦なく、ためらうことなく射殺することが出来るように、訓練されて居る、と、デービット・メイヤーさんは、いくつもの引用文を引いて、例証して居る。米国の軍隊は、既に「米国軍隊」ではない。それは、「世界軍」の一部(主力)として変形されつつあるのだ。これを、絵空事と嘲笑する日本人は、(1)救いようのない白痴か、又は、(2)極悪売国奴、である。日本を占領して居る米英ユダヤイルミナティ世界権力占領軍は、日本の「自衛隊」をも、右と同じ方向に、引きずり込みつつあるのだ。(了)


【ラルーシュについての論評(阿修羅.15.10.18)に対する若干の批評】

 744回 2003(平成15)年10月28日

 リンドン・ラルーシュについての短い論評が、「阿修羅」のホームページ(十月十八日)に掲載されたと聞いた。この論評は、そこに、一切、出典が示されて居ないと言う、公開される文章としては、致命的な欠陥あり、これは、無視しても良いかも知れないが、念のため、ここに、若干の解説をして置く。

 ユースタス・マリンズ著「カナンの呪い」(一九八七年) その第八章ヴァージニア州、百七十八頁以下。ここのところに、リンドン・ラルーシュについての記述がある。何故ここに、ラルーシュが出て来るかと言うと、ラルーシュは、ヴァージニア州(北部)に本拠を構えて居るからである。ラルーシュが、その機関紙上で、「ワシントン・ポスト」紙の経営権をめぐって、キャサリーン・グラハムが、その夫、フィリップ・グラハムを殺害した、と言う記事を発表した。

 すると、そのあと、六百四十八人の米連邦官憲武装部隊が、ヴァージニア州リースバーグのラルーシュの本拠地を襲撃し、その文書類のすべて数百万点を押収し、彼の部下多数を投獄した、とマリンズ著は述べて居る。更に、もう一冊のマリンズ著「司法に対する強姦 - 暴露されたアメリカの法廷」(一九八九年、五百三十五頁、未邦訳)、その二百六十八頁以下に、ラルーシュに対する米官憲の弾圧についての、より詳しい記述がある。しかし、この件については省略する。

 但し、ここでマリンズ氏が、ラルーシュ派に対する米国官憲の不法な政治的弾圧に抗議する立場で、論旨を展開して居ることは明らかにして置く。更にもう一点、ジョン・ダニエル著「スカーレット・アンド・ザ・ビースト(淫婦と野獣)」第一巻(一九九五年刊、絶版)、付録1.七百二十二頁以下。ここに、ラルーシュについてのかなり詳しい批判的記述がある。このジョン・ダニエルの記述の中に、「ヘリテージ財団」のラルーシュについての分析なるものが引用されて居る。

 「ヘリテージ財団」、これは、れっきとした、イルミナティ世界権力直系の、まぎれもない、悪の巣窟悪魔主義イデオロギーをふりまく、危険な人々の組織である。こんな連中のラルーシュについての評価を、鵜呑みにするのはバカバカしい。更に「リーダース・ダイジェスト」、「ニューズウイーク」、「ニューヨーク・タイムズ」などの一九八六年の記事についての言及もあり。これらのマスコミはすべて、全人類の敵のイデオロギープロパガンダ機関であって、こんなもののラルーシュ評価をありがたく拝聴するわけにも行くまい。

 前出の「阿修羅」のラルーシュについての短文には、引用、出典がなにも、ないので、これは、現段階では、まじめな論評には値しない。ジョン・ダニエル、と言う米国の著作家については、筆者は、ダニエルの主著「スカーレット・アンド・ザ・ビースト(これは、有名な、ヨハネ黙示録の中のことば)、全三巻、約千三百頁」、一九九五年、これは、熟読して居る。ダニエルがラルーシュを批判するのは、ダニエル的キリスト教的立場からすれば、当然であろう。しかし、筆者は、ダニエルの宗教観については否定的である。ダニエルのラルーシュ論についての批評は、ここでは省略する。(了)


【ラルーシュのシナルキズムについての重要論文(「EIR」二〇〇三年十月十七日)】

 第745回 2003(平成15)年10月29日

 「EIR」誌、二〇〇三年十月十七日号、六十五、六頁。ここに、リンドン・ラルーシュが、「獣 - 人間」と言う、シナルキストの脅迫 The Synarchist Threat of The "Beast-Man" と言う短い論文を発表して居る。最近、この数ヶ月来、「EIR」誌は、「シナルキズム」こそ、現代米国ネオコン派の源流である、との説を展開して居る。シナルキズム(Synarchism) このことばは、普通の英和辞典には出て居ない。しかし、このことばは、随分昔、どこかで見たことがありそうなのだが、思い出せない。これは「統合(Synarchy)」、と、多分、日本語には、翻訳されるのであろう。

 古代ギリシャの政治哲学では、国家の政体を、(1)モナーキー(君主制) (2)アリストクラシー(貴族制) (3)デモクラシー(民主制) (4)オリガルキー(寡頭権力制)などと分類した。古代中世近代には、「シナルキー」と言う用語は、多分、存在しなかったであろう。Synを頭に付けた多数の英語が作られた時期と、恐らく、関連するものと思われる。ラルーシュは、シナルキズムは、古代の「フリジア派カルト」「ディオニュソス派カルト」に遡る、と言う。

 フランス革命期に於ける、ジャコバン派の目じるしとしての「フリジアの帽子」「フリジア帽」は、きわめて重要な意味を有する、と述べる。「ディオニュソスのフリジア派カルトは、我々が悪魔主義(サタニズム)と呼んで居るものの象徴である」、とラルーシュは言う。「フリジア」と「フリジア帽」について、言うべきことは多いが、ここでは省略する。ラルーシュは、フリジア帽を象徴とする、シナルキズムの根本を、(1)善悪を超えた超人と、(2)ビースト・マン(要するに、家畜人間)とに、人類を分割する思想である、とする。そして、それこそ悪魔主義(サタニズム)そのものに他ならない、と言う。このラルーシュの説はどうか。この説明は、人類文明史の本筋を突いて居る。米国「ネオコン」派に関する研究は、ここまで、掘り下げなければ本物ではない。ラルーシュのこの小論文は、出来れば、全訳して日本民族有志に紹介したい。(了)


【】

 第746回 2003(平成15)年10月30日

 「EIR」誌二〇〇三年十月二十八日付、ニューズレター。十月三十一日から十一月七日まで、韓国ソウル市に於て、KTRA(Korea Trade Research Association)(韓国貿易調査協会)年次大会が開かれる。「韓国貿易調査協会(KTRA)」は、韓国の二千人の経済学大学教授の組織であって、韓国の事実上、すべての経済学教授が加入して居る、と言う。この「韓国貿易調査協会」の年次総会で、リンドン・ラルーシュ(「EIR」)が講演する。ラルーシュの他に、ラルーシュ派から、二人(テンネンバウム博士、キャシー・ウォルフェ女史)この大会に出席すると。その一人、ジョナサン・テンネンバウム博士は、「世界貿易のハブ(中軸)としての韓国(コリア)の展望」、と言う、基調講演をすると。この大会の参加者の中には、韓国政府商業、産業、エネルギー大臣、ユン・ジン・シク ヨーロッパ連合(EU)韓国駐在大使、H・E・フランセスコ・ラウシ 韓国国際経済政策研究所、所長、アン・チョン・ヨグ 韓国貿易調査研究所、所長、ヒュン・オ・スク博士 中国経済調査センター副所長・ラエン・ハイなどが含まれる。

 過去数年来、ラルーシュ派(「EIR」)は、米英国際金融寡頭権力体制の推進する、世界経済の大崩壊、第三次世界大戦、新暗黒時代と言う行動計画(アジェンダ)に対し、

 (1)ユーラシア大陸の団結、即ち、ロシア、中国、インドの三国がしっかりと同盟して、米英金融寡頭権力の第三次世界大戦挑発を抑止せよ。

 (2)ヨーロッパは、米英金融寡頭権力と手を切って、ユーラシア大陸の同盟に参加せよ。

 (3)そのために、ユーラシア大陸陸橋(ユーラシア大陸に鉄道網を張りめぐらし、それを通じて、ユーラシアの実体経済を再生発展させる)の建設計画、

 (4)IMF、世界銀行を軸とする、現在の破産した米英国際金融寡頭権力体制を破棄して、それに代る、国民国家の主権を守る、新たな世界的共同体の連合を作れ。

 と言う政策を提示して来た。

 この政策にもとづき、ラルーシュは、ラテンアメリカ、アフリカ、ヨーロッパ、ロシア、アラブ、イスラム、インドなどで、講演して来た。そして、今、遂に、そのうねりが、東アジアに達した、と言う。

 今のところ、日本の国家権力体制は、完全に取り残され、米英イスラエルイルミナティ世界権力の、新暗黒時代実現へ向けての計画の尖兵の役割を嬉々として果たしつつある。ソウルでのこのKTRA(韓国貿易調査協会)大会の状況については、続報する。 なお、キャシー・ウォルフェ女史は、「EIR」誌東アジア担当記者として、この動きの中心的組織者の一人、であるが、前記ソウルでの大会終了後、東京に、短期間、滞在する。十一月十二日(水曜)、午後六時~九時、文京区民センター、三階C会議室に於て、「キャシー・ウォルフェさんの話を聞く会」を開催する。会費 千円。主催 週刊日本新聞、日本義塾(了)


【】

 第747回 2003(平成15)年10月31日






(私論.私見)