2003.09

 (最新見直し2011.02.17日)

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 ここで、太田龍・氏の時事寸評の2003.9月分を確認しておく。れんだいこ文法、作法に基づき編集替えしております。

 2011.02.17日 れんだいこ拝


【単一世界政府通貨と超世界銀行設立のイルミナティの大陰謀】
 第687回 2003(平成15)年9月1日

 米国に亡命中のドイツのレビジョニスト、ゲルマール・ルドルフは、第三次世界大戦が切迫して居る、と警告した(「ザ・レビジョニスト」二号)。そのことについては、既に、当「時事寸評」で論評した。ルドルフが述べて居るように、世界大戦と、世界経済の危機は、密接不可分に結び付いて居る。これは、まともな判断力を持つ者にとっては、常識であろう。しかし、この常識が、今の日本では、全く通用しない。ここのところを、なんとかして乗り超えないと。

 「EIR」誌は、本年、六月下旬、イタリアのシエナで、マンデル、フォルカー(もと米FRB議長)を含む、国際金融経済界の実力者たちが秘密の会議を開き、単一世界政府通貨と超世界銀行を創設すべきである、との結論を打ち出した、と報じた。「EIR」誌が解説して居るように、既に、一九二九年十月のニューヨーク株式大暴落を端緒とする世界経済大恐慌の機会を捉えて、イルミナティ世界権力の奥の院は、一九三〇年、スイスに、BIS(国際決済銀行)なるものを設立した。米国FRBと、英国イングランド銀行を中核とするこのBISは、事実上、未来の超世界銀行のための最初の布石である。これから、イルミナティ世界権力は、「経済的9.11」を仕掛け、それと共に、世界経済の大崩壊を演出する。そして、それから、彼等は、ただちに、BISを母体として、単一世界通貨とそれを発行する超世界銀行を作り、それを以て世界経済の再建を、などと言い立てる。

 ジョン・コールマン博士は、「三百人委員会凶事の予兆」(成甲書房刊)の中で、彼等三百人委員会が、究極的には、現金なし(キャッシュレス)経済体制の実現を企図して居ると述べて居る。「キャッシュレス」を、「現金なし」と直訳してもしよがない。これは、一枚の電子カードに、売り買いのすべてを記録する制度を意味する。これを、おもしろおかしいエンターティメント、SF小説、劇画小説、ビデオゲームの中のお話しと思い違いしてはならない。経済が万事順調に運んで居る限り、世界銀行や世界通貨、現金なし制度などが現実化することはあり得ない。ロスチャイルド(初代)の、あの、古典的、歴史的な発言。これは、単なる放言ではないと言うことに、気付かなければならない。ロスチャイルド曰く。 我々に通貨の発行権を与えよ。さすれば、私は、法律を作る者が誰であろうと、そんなことは意に介さない、と。(了)


【孝明天皇の攘夷の詔勅の精神の復活】

 688回 2003(平成15)年9月2日

 徳富蘇峰は、近世日本国民史全百巻のうち、三分の一近くを、孝明天皇の御世にあてて居る。蘇峰は、薩長藩閥の御用作家に過ぎない、などと、批判されることも多いが、にも拘わらず、彼が、大正初年、明治の歴史を書こうと志して、織田信長から説き起こし、そして孝明天皇の時代を、その歴史の中心に置いたところは、高く評価すべきである。薩摩長州は、ロスチャイルド、サッスーン、グラバーに買収されて、国賊と成り果てた。とくに、長州が極悪である。かくして、長州は、イルミナティ世界権力の手先と化し、その指示にもとづき、岩倉と共謀して、孝明天皇を弑逆した。孝明天皇は、弑逆によって崩御される少し前、後事を、二人の忠臣に託して居る。即ち、一人は、白川神祇伯家学頭、高浜清七郎。もう一人は、勤王力士隊隊長、旭形亀太郎である。このことについては、「ユダヤの日本占領計画」(太田龍著、荒地出版、絶版)、「天皇破壊史」(太田龍著、成甲書房)、「縄文日本文明一万五千年史序論」(太田龍著、成甲書房)以上、三冊の著書に評述した。

 平安朝、花山天皇の皇子に始まる、白川神祇伯学頭。歴代天皇の皇太子は、立太子後、三年間、神祇伯家学頭によって、集中的に、天皇としての学問と神事を教育されたと言う。この三年間の教育こそ、天皇に即位するための必須の課程であったと言う。しかし、孝明天皇は、長州藩の軍隊の皇居襲撃によって、時局がはなはだ危急を告げて来たために、皇位継承の秘事が断絶することを懸念され、白川神祇伯学頭高浜清七郎を招き、しばらく、田舎に避難するよう勅首を下された。ところが、その後、間もなく、逆賊長州と岩倉によって、孝明天皇は弑逆される。かくして、太古から続いた皇位継承の秘儀は断絶させられたのである。これは一体、何を意味するのか。イルミナティ世界権力の手先、売国奴国賊学問奴隷集団、売国奴官僚、政治家、売国奴マスコミ、売国奴宗教界などは、この一大事を、素知らぬ顔をして黙殺する。明治以降の西洋かぶれした、すべての学問奴隷と宗教人はマスコミ人は、売国奴である。なによりも、まず、孝明天皇攘夷の詔勅の精神を復活させよ。(了)


【八月中旬米国ニューヨークその他を襲った大停電は実はイスラエルの在米スパイ網による実験的作戦であったとの説(G・トーマス)】
 第689回 2003(平成15)年9月3日

 当「時事寸評」、六百八十一回(八月二十六日)に、イスラエルのスパイマスター、ラフィ・エイタンが、新しい9・11を画策中である、との、「EIR」八月二十二日号の記事(J・スタインバーグ)、及び、「アメリカン・フリープレス」、九月一日号の記事(ゴードン・トーマス)の記事を紹介した。近着の「アメリカン・フリープレス」、二〇〇三年九月八日号の記事(G・トーマス)によると、「イスラエルは、秘密裡に、米国内のスリーパー・エージェントを動員して、二〇〇一年九月十一日記念日に焦点を合わせたテロ攻撃に備えて居る」と。「スリーパー・エージェント」とは、普段は全く気付かないように、ごく普通の生活をして居るスパイのこと。今、米国には、約一万五千人のイスラエルのスリーパー・エージェントが埋め込まれて居る、のだそうだ。スパイマスターのラフィ・エイタンが、しばらく前から、米国に潜入して居ることについては、既に述べた。 イスラエルのスパイマスター、エイタンを米国に派遣する決定は、イスラエルの首相アリエル・シャロン自身によってなされたと言う。G・トーマスの記事によれば、八月中旬、ニューヨークその他に生じた大停電は、実は、イスラエルのスパイが仕掛けた実験であった、との説あり。 この米国大停電を生ぜしめた手段は、イスラエルのスパイが放ったコンピュータソフトであると言う。 いわゆる、コンピュータ・ウィルスか。

 米FBI長官Robert Muellerは、米司法長官アシュクロフトによって、米国に潜入したイスラエルのスパイマスター、エイタンを、尾行も、監視もしないように、捜査の対象としないように命令されて居る、と、G・トーマスは言う。 これは実に興味深い情報だ。 米国全土に張りめぐらされた一万五千人のイスラエルのスリーパー・エージェントを動員して、イスラエル国家中枢は、米国内で、今度は、何を企図して居るのか。 「彼等」が、二度目の「9・11」作戦を実行するとすれば、「彼等」は、それを、またも、「イスラム原理主義テロリストの仕業だ」、と言う具合に演出しなければならない。 そこのところが、まことに難しいのであろう。 八月中旬の米国大停電が、彼ら(イスラエル)の謀略だとすれば、次に来るのはどんな「事件」なのか。 この件は続報する。 (了)


【】

 第690回 2003(平成15)年9月4日

 エストニアからスエーデンに亡命したジャーナリスト、著述家、ジューリ・リナの「カール・マルクス - 悪のアイドル」(「さそり座の星の下」より)。これは、日本民族有志の西洋理解の水準を、劇的に上昇させる文章である。リナは、モーゼス・ヘス(ユダヤ人)こそが、マルクスとエンゲルスの師であり、指導者であった、と言う。ヘス(一八一二 - 一八七五年)は、日本では、殆んど知られて居ない。名前を、かすかでも記憶して居るのはましな方であろう。事情に精通して居ると自負して居る人でも、ヘスは、マルクス、エンゲルスの先駆者、として、チラと知って居る程度。しかし、リナによればそれは全く違う。

 ヘスは、フランキズム派のユダヤ人、そして、共産主義者。しかし、ここで、「フランキズム」、と言うところで、日本人は分らなくなる。フランキズムの開祖は、一八世紀のユダヤ人、ヤコブ・フランク。この「フランク」については、ここでは省略するが、一八世紀以降の人類史、世界史で、決定的に重要な役割を果たしたユダヤ人である。カール・マルクスの父(ユダヤ人)もまた、フランキズムの影響を受けて居り、自分の子供たち(マルクスを含む)にも、この思想を教え込んで居た、とジューリ・リナは述べる。モーゼス・ヘスは、イルミナティーと結び付いて居た、とリナは言う。ここで、「イルミナティー」とは、一七七六年五月一日、南ドイツのババリアで、ヴァイスハウプトによって設立された、有名な秘密結社である。この事実は、近年、日本でも、一部の消息通には知られるように成った。しかし、実は、それは表面の説明に過ぎない。

 W・G・カーの「将棋の駒」によれば、実は一七七三年、ロスチャイルド(初代)が、フランクフルトに、彼を含めて十三人の有力ユダヤ人指導者を集めて、極秘の会議を開いた。イルミナティは、そこで設立された。そして、このイルミナティの奥の院は、若きイエズス会士、ヴァイスハウプト教授を選抜して、彼を表面に立てて、イルミナティを組織させた、とされて居る。つまり、イルミナティの本当の創立者にして、奥の院の指導者は、ロスチャイルド(初代)だと言う。ヴァイスハウプトが死去すると、イタリー人のマッチーニが、次のイルミナティ指導者として選抜される。モーゼス・ヘスは、マッチーニより少し下の世代であろう。一八四七年、マルクスとエンゲルスは、義人同盟に加入した、とは、歴史に出てくるが、この義人同盟は、イルミナティの地下組織の一つであった(ジューリ・リナ)。つまり、日本人のこれまでのマルクスとエンゲルスについての知識は、少なくとも、三つの点で致命的に欠陥がある。即ち、一つは、フランキストについて何も知らない。二つは、モーゼス・ヘスを通じて、マルクスとエンゲルスが、ロスチャイルド(初代)に由来するイルミナティに結び付いて居ることを何も知らない。三つ目。マルクスとエンゲルスは、イルミナティの下部機関としてのフリーメーソンの会員(第三十二階級)であったことを知らない。マルクスこの初歩的大前提について何も知らずにマルクス、マルクス主義、共産主義について、おしゃべりすることを話してはならないのである。(了)


【第二次世界大戦の本当の開戦(戦争開始、宣戦布告)は一九三三年三月との説】

 691回 2003(平成15)年9月5日

 第二次世界大戦の最初の銃弾が発射されたのは、一九三三年三月である(Auschwitz:The Final Count.An Anthology,Edited By Viviam Bird. Published By the Barnes Review,1999 - 一頁)。第二次世界大戦の始まりは、一九三九年と、欧米及び日本のすべての歴史書と歴史年表には書いてある。ドイツとソ連が、同時にポーランドに侵攻する。そして、自動的に、英国は、ポーランドの側に立ってドイツに宣戦布告する。かくして、第二次大戦の幕が切って落とされたと言う。しかし、これは、イルミナティ世界権力のデマ宣伝、ペテンに過ぎない。前出、「アウシュビッツの最終的総括」、一頁には、一九三三年三月二十四日付の、ロンドン、デイリー・プレス紙の第一面上部写真版が収録されて居る。JUDEA DECARES WAR ON GERMANY (ユダヤがドイツに対して宣戦布告した)と言う。一九三三年三月、世界ユダヤ人会議は、ニューヨークで大会を開き、民族社会主義的ドイツに対して、経済的、金融的な宣戦布告を行った、と言う。「全世界のユダヤ人は団結する(ドイツを敵として)」と。かくして、ナチスドイツの国内のユダヤ人は、まるごと、ドイツの敵国と化した。このとき、すでに、第二次世界大戦は開始されたのだ、と言う。この説明は、もちろん正しい。

 しかし、「週刊日本新聞」三〇二号(15.9.8)、二~三頁(宇宙戦略放送、一,四四六号)に紹介して置いたように、ユースタス・マリンズ著「リンドバーグ殺人事件」(一九七八年四月)では、リンドバーグの子供が誘拐され、儀式殺人によって殺害された一九三二年三月一日に、第二次世界大戦が始まって居たのだ、と言われて居る。このマリンズ説はどうか。ここでは、この問題は、省略して置く。

 イルミナティのアジェンダ(超長期人類奴隷化行動計画)では、もちろん、第一次世界大戦そのもの、とくにその終結と講和条約の内容そのものの中に、次の、第二次世界大戦の伏線が仕掛けられてある。このことについては、欧米では、実に多数の文献が出て居り、日本でも、昭和前期、国際政経学会を中心とする反ユダヤ愛国陣営では、多少はそれを問題とした。しかし、敗戦後の日本では、イルミナティ悪魔主義世界権力に意識的に抵抗する者は皆無に近い。第一次大戦についても、第二次大戦についても、まともな歴史書は、ごく僅かな反ユダヤのものを除き、完全にゼロである。一九三二年(昭和七年)と、一九三三年(昭和八年)と、この二年間は、ユダヤイルミナティが、第二次世界大戦の放火(又は点火)へと、具体的なかたちで行動を開始した、決定的な時期なのである。(了)


【米国の最後の希望としてのアウトロー(無法者)階級(ヴィクター・ソーン)】

 692回 2003(平成15)年9月6日

 ヴィクター・ソーン著「暴露された新世界秩序」(The New World Order Exposed,By Victor Thorn.五六五頁、二〇〇三年)この本については、小紙上で既に紹介した。更に、ソーンが彼の主宰するインターネットホームページ、バベルマガジンに紹介して居る、プロフェッサー・エックスの小論「アメリカ社会に於ける無法者(アウトロー)階級」については、V・ソーンの承認を得て、その日本語訳を、「週刊日本新聞」三〇一号、六頁及び、三〇二号八頁に連載した。ここでは、更に、前出ソーンの著作(「暴露された新世界秩序」)の第六十七章「無法者(アウトロー)階級、アメリカの最後の希望」、について、論評することにしたい。

 エックス教授は、五十年以上、問題を考え続けて来た、と書いて居るから、恐らく、今は、七十代か。彼の評価によれば、米国社会は、四つの階級と、もう一つの階級アウトロー階級から成って居る。即ち、

 (1)エリート支配権力階級。エックス教授は、人口の一パーセント、と言うが、V・ソーンは、一パーセントより、はるかに少ない、とする。
 (2)執行階級。これは、エリート権力階級に命令されたことを執行する、軍隊、官僚、警察、マスコミ、学界などから成り、人口の二〇パーセント。
 (3)奴隷階級。これは、人口の七〇パーセント。しかし、米国の奴隷階級は、自分たちが自由人だと妄想して居り、その妄想から抜け出すことは不可能だ。
 (4)不可触賤民階級。その比率は記されて居ないが、一〇パーセント以下、であろう。
 (5)アウトロー(無法者)階級。「アウトロー」、これは、日本語には翻訳出来ない。ここで、アウトロー、と言われて居るような人々は、日本には殆んど存在しないからである。

 ヴィクター・ソーンは、米国人が解放されるための最初の課題として、次の五項目を挙げている。

 (1)米国連邦準備制度(FRB)を廃止せよ。
 (2)国際銀行家への米国の国家負債を破棄せよ。
 (3)一九一三年以前のように、通貨の創造の権限を議会に戻せ。
 (4)NAFTA(北米自由貿易市場)、GATT(一般関税協約)、及びその他のすべてのグローバリスト的協定と条約を破棄せよ。
 (5)米国に輸入されるすべての商品に関税をかけよ。(前出著、五五五頁)

 つまり、ヴィクター・ソーンの理解では、米国のアウトロー(無法者)階級とは、以上、五項目の要求を、とりあえず、公々然と、大声で叫ぶことの出来るような人々である、と成るであろう。この五項目は、ほんの手始めに過ぎないが、しかし、このような要求を公然提起出来るような人間は、支配階級はもちろん、執行階級からも、労働奴隷階級からも、出て来ることはあり得ない。最後に、不可触賤民階級からも出て来ない。要するにここでアウトロー、と言われる人々は、まず精神的思想的に、アウトロー、なのである。現在の米国の支配体制の枠組を、心理的精神的に超越して居る人々。と言うことであろう。(了)


【アメリカ的「アウトロー」の見本としてのエズラ・パウンド】

 693回 2003(平成15)年9月7日

 当「時事寸評」前号(692回)に、ヴィクター・ソーンの「アウトロー階級こそ、アメリカの最後の希望である」、と言う文章について論評した。それでは、ここで、ヴィクター・ソーン及び、プロフェッサー・エックスが言う「アメリカのアウトロー」の、その具体的実例を取り上げることにしよう。

 アメリカが今の奴隷、家畜人的状況から解放される、最後の希望としての、アウトロー的人間、その実例として、まず、詩人、エズラ・パウンド、を揚げることが出来る。エズラ・パウンド。この人は、二十世紀世界最高の詩人、及び、アメリカの歴史上、最大の詩人、と評されて居る。その代表作は、若い頃から一生書き続けた、詩篇、であろう。ユースタス・マリンズが第二次世界大戦期、米軍に召集されて軍務に在り、戦争終結と共に除隊、大学に入る。そうして居るうちに、マリンズは、友人に、ワシントン・DCの精神病院に監禁されて居る、エズラ・パウンド、と言う詩人を訪問しよう、と言う誘いを受ける。それから、マリンズは、パウンドの弟子となり、パウンドの指導のもとに、米国FRBの秘密を暴露する著作を書き上げるのである。パウンドは実に、戦後十三年間、米国政府によって、精神病院に幽閉されて居た。

 パウンドはアメリカ人であるが、二十代からヨーロッパに移住し、ヨーロッパで、新しい文学運動を作り出した。彼が育てた若い作家の中から、のちに、三人、ノーベル文学賞受賞者が出て居る。一九三〇年代から、パウンドは、ユダヤ的資本主義、そしてルーズベルト米政権を痛烈に批判した。かくして、第二次世界大戦末期、米軍は、イタリアで、パウンドを逮捕し、そして、米政府は、パウンドを、国家反逆罪で裁判にかけようとした。しかし、裁判はまずいと判断して、米政府(ルーズベルト、トルーマン、アイゼンハワー)は、パウンドを精神病院に監禁したのである。パウンドは、十三年後、精神病院から解放されると、イタリアに移住し、そこで、死んだ。

 エズラ・パウンド学界が国際的に存在し、大会も開かれて居る。この国際パウンド協会は、パウンドのアメリカの生家跡を買い取って、パウンド記念館を作るべく計画中と聞く。パウンドは、大作家、大文豪ではあるけれども、プロフェッサー・エックスが言うようないわゆる、執行階級の中の学界、学者ではないし、その一部としての作家、でもない。パウンドの一生をつぶさに見て行くと、実に彼は、アメリカ、西洋のいわゆる体制から、完全に、徹底的に、はみ出して居る。パウンドは、V・ソーンが問題にするようなものとしての「アウトロー」の見本、であろう。実際、アメリカからは、時々、このような「アウトロー」が、ひょっこりと生まれる。エズラ・パウンドは、フェノロサを通じて、日本、そして中国と、浅からぬ線あり。しかしこの件はここでは省略しておく。(了)


【ロン・ポール米下院議員の「正直通貨法案」。そして、FRBを廃棄せよ、と。】

 694回 2003(平成15)年9月8日

 「アメリカン・フリープレス」、二〇〇三年九月八日号、一頁、五頁。ジェームス・P・タッカー(ジュニア) 「世界経済は崩壊寸前か?」。この記事は重要だ。多くの経済専門家が、米国経済の瓦解は近い。そしてそれは、二億人の米国人の生活の破滅を意味するのみでなく、ウォール街と米国経済に結び付いて居る数知れない米国以外の国々にとっても、大災害となるであろう、と警告して居ると。

 しかし、この大崩壊に対処する道はある、とJ・P・タッカーは言う。米国下院議員ロン・ポール(共和党、テキサス州)は、FRB(米国連邦準備制度)を排除する、オネスト・マネー・アクト(直訳すれば、正直通貨法)、を提案して居ると。ロン・ポール(Ron Paul)は、米国下院で、今のところ、唯一人、イルミナティのヒモ付きでない、独立した愛国派の議員である。ジム・トラフィカント元下院議員(オハイオ州)は、今、米国政府の謀略によって投獄されて居るが、トラフィカントを、二〇〇四年の米国大統領候補に、と言う運動が、今、組織されて居るとのことである。

 ロン・ポール米下院議員が提起して居る問題は、もちろん、本筋を突くものである。米国には、一九一三年のFRB法可決が、イルミナティ世界権力による、米国破壊作戦の一環であることを、明確に認識して居る人々が存在する。この人々の数は、決して、微々たるものではない。数百、数千人、と言った規模ではないだろう。FRBを廃止せよ。正直な、まともな通貨制度を作り出せ。この目標が、米国の政治課題として、少なくとも、何万人、何十万人かの米国人愛国派によって公然と提起されて居ることを、日本人は知らなければならない。(了)


【フランキストについて必読の参考書、ラビ、マービン・S・アンテルマンの著作】

 695回 2003(平成15)年9月9日

 ラビ、マービン・S・アンテルマン。このユダヤ人について、名前を聞いたことのある日本人は、筆者の、この人物についての論評の読者を例外として、今のところ、ゼロであろう。ラビ、M・S・アンテルマンは、二十五年前に、To Eliminate The Opiate(Vol.1)と言う本(奇書、又は、珍書の名に値いする)を出版した。筆者は、それを、七、八年前に入手して、色々な機会に紹介論評した。この筆者は、二十四年ぶりに、To Eliminate The Opiate(Vol.2)(二〇〇二年)を出版した。このほど、それを入手した。

 M・S・アンテルマンの著作(第一巻、第二巻)は、特A級の価値のある文献だが、あいにく、今の日本人のレベルでは、内容がきわめて高級過ぎて、これを読みこなす読者は少ないであろう。従って、日本語版が出る見込みは、まず、存在しない。なんとかしなければならないが、どうしたものか。ラビ、M・S・アンテルマンは、フランキスト(ヤコブ・フランクに始まる)を問題とする。このヤコブ・フランクと言うユダヤ人、及びフランキスト、フランキズムについては、当「時事寸評」690回(15.9.4)、ジューリ・リナ著「カール・マルクス - 悪のアイドル」の中で、少々述べた。本書(第二巻)の序論によると、一九七四年以降、ラビ、M・S・アンテルマンは、SRCA (シュープリーム・ラビニック・コート・オブ・アメリカ、アメリカ最高ラビ法廷)の裁判長を勧めて居る。そして、この法廷は、一九七六年、ヘンリー・キッシンジャーを破門した、とある。今の日本人の思想水準では、この件は、まるで、耳に入らないであろう。アメリカのユダヤ教のラビの最高法廷が、あのキッシンジャーを破門した、とは。本書(第二巻)の巻頭に、イルミナティの謀略の主要な人物についての表が示されて居る。その一部を引用して置く。セシル・ローズ ローズ秘密結社 ヤコブ・シフ  ユダヤ教神学校 レーニン ボルシェビキ党  A・ミルナー  円卓会議 E・M・ハウス CFR(米国外交関係評議会) S・シェクター アメリカシナゴーク連合 ラビ、M・S・アンテルマン。このユダヤ人についても、なんとかしなければならないが、どうするか。フランキスト・ユダヤの中の大物として、ヤコブ・シフの名前が出て来る。もちろん、このヤコブ・シフは、日本とも、深い因縁あり。(了)


【日本のマスコミは、百パーセント、日本民族の敵である。日本民族を地上から抹殺せんとするイルミナティ世界権力の手先としての日本のマスコミの正体を暴露せよ】
 第696回 2003(平成15)年9月10日

 ジョン・コールマン博士著の新著「9・11、陰謀は魔法のように世界を変えた」(成甲書房、平成十五年八月二十日刊)は、発売後二十日余りで、第2版が刊行された。デービット・アイクの「不思議の国のアリス、世界貿易センターの大惨事」(三交社、上下巻約一千頁)は、十月末刊行予定。日本では、いわゆるマスコミは、「9・11」事件を、イスラムテロリストの仕業と言う、イルミナティ三百人委員会世界権力のデマ宣伝をそっくりそのまま鵜呑みにする報道に専心して居り、その公式の説に対する、一片の疑問も、日本のマスコミによって報道されたことはない。

 日本のマスコミは、昭和二十年九、十月以降今日まで、百パーセント、日本民族を敵とし、日本民族を一人のこらず皆殺しする、イルミナティ世界権力の対日侵略戦争のための敵国のプロパガンダ機関紙誌である。「9.11」についての公式説明がおかしい、と言う報道や意見は、欧米には、インターネット上でもその他でも、充満して居る。この問題でも、恐るべき日本人の白痴化が進行中である。ジョン・コールマン博士の「9・11、陰謀は魔法のように世界を変えた」は、二〇〇三年九月十一日の例の事件を、新世界権力(ニューワールドオーダー)実現のための重要な布石、と見て居る。小紙(週刊日本新聞)は、「9・11事件発生」の直後、平成一三年十一月に、「米国同時多発テロの謀略史観解析」(三交社)を編集発行して居る。その後の二年間、事態は概むね、前記著作の提示した評価の通りに推移して居ると言える。にも拘わらず、日本民族の白痴化症状は、時々刻々、急速に進行し、悪化して行く。もちろん、日本人はそんな風には、自分を認識しては居ない。「9.11」は、まぎれもない、「第三次世界大戦」の序曲である。ところが、この、あまりにも自明なこの事実が、一億二千万の日本人には、絶望的に分らない。アルバート・パイクのマッチーニあての手紙(一八七一年八月十五日付)によれば、第三次世界大戦は、ユダヤとイスラムの全面対決を導火線として始まる、と言う。

 ユダヤとイスラムの対決の出発上は、パレスチナである。このパレスチナの状況は、今、どうなって居るか。どうなって居るか、と言われても、白痴そのものの日本人には、何も分らない。我関せず、私には関係ないよ。と、嘯く(うそぶく)。「パレスチナ問題」。これは、単なるユダヤとイスラムの争い、などと言ったお話ではないが、にも拘わらず、幕末明治初年来、西洋かぶれした売国奴国賊学問奴隷によって裏切られ続けて居る日本人一般大衆は、何一つ、真相を知らされて居ない。当「時事寸評」、前号695回(15.9.9)に、ラビ、M・S・アンテルマンの新著について述べた。その中で、S・シェクター(アメリカシナゴーク連合)の名前がある。この人物は、いわゆる「パレスチナ問題」を捏っち上げる上で、決定的に重要な役割を果たしたと言う。パレスチナ問題。ここでも、イルミナティ頂点一三血流の一つ、ロスチャイルド家が、中核的な位置を占める。ロスチャイルド問題については、ジョン・コールマン博士の新著の日本語版(成甲書房)を、準備中である。(了)


【】
 第697回 2003(平成15)年9月11日

【】

 第698回 2003(平成15)年9月12日

 G・エドワード・グリフィン著「ジェキル島で(での陰謀によって)作られたもの - 連邦準備制度についての第二の観察」。(二〇〇二年六月、第四版) この大著(六〇八頁)については、既に小紙上で紹介した。今、とりわけ、急いで、日本民族有志が学ばなければならない箇所は、本書の、第九章 秘密の科学第十章 ザ・マンドレーク・メカニズムであろう。

 「マンドレーク(The Mandrake)」とは何のこと。これは、米国で、一九四〇年代に流行した、魔法使いのお話の主人公だそうだ。「秘密の科学」とは、「貨幣についての秘密の科学」のこと。そしてその「貨幣についての秘密の科学」が形成され、そして実践されたその主たる場は、近代西洋の銀行であると言う。その「西洋の銀行」の系列は、と言うと、それは、

 (1)ヴェネチアの銀行(十六世紀)
       ↓
 (2)アムステルダムの銀行(一六〇九年→)
       ↓
 (3)イングランド銀行(一六九六年→)
       ↓
 (4)米国FRB(一九一三年→)

 これらの銀行に於て、貨幣についての秘密の科学が成立し、現在に至ると言う。「秘密の科学」とは要するに、手品、魔法、魔術のこと。言うまでもなく、魔術は、その仕掛けのネタが秘密にされなければならない。つまり、ひとをペテンにかけるのである。西洋近代の主流、その本質、その正体は、ペテンであり、魔法である。この秘密の科学は、決して、外部のものにさとられてはならない。これは自明だ。

 「西洋式経済学」と称する科学は、西洋の本体としての秘密結社、秘密の科学をカモフラージュするためのフロントであるに過ぎない。そして、悲惨なことに、福澤諭吉を先頭とする幕末明治初年来の日本の極悪売国奴学問奴隷たちは、西洋本体のカモフラージュとしての表層の学問に取り憑かれたまま、なのだ。従って、日本の自称エリート権力者売国奴学問奴隷たちは、西洋のご主人さまにとっては赤子のごとき存在に過ぎない。

 マッカーサーは、かって、日本人の年令は十二才、と言ってのけた。しかし、これは買いかぶり。日本の自称エリート権力者の精神年令は、せいぜい、六つか七つ。より健全な、日本の伝統的文化によって育てられた庶民の精神年令は、十五、十六、十七、十八才、と言ったところ、であったろう。明治以降の、いわゆる日本の「経済学者」。何千人か何万人か何十万人か。これらはすべてひとまとめにして、「国賊」として、葬り去らなければならない。西洋本体の「秘密の科学」を、今すぐ、習得せよ。(了)


【西洋近代の「秘密の科学」とは何ものか】
 第699回 2003(平成15)年9月13日

 G・エドワード・グリフィン著「ジェキル島で(での陰謀によって)作られたもの - 連邦準備制度についての第二の観察」。(二〇〇二年六月、第四版) この大著(六〇八頁)については、既に小紙上で紹介した。今、とりわけ、急いで、日本民族有志が学ばなければならない箇所は、本書の、第九章 秘密の科学、第十章 ザ・マンドレーク・メカニズムであろう。「マンドレーク(The Mandrake)」とは何のこと。これは、米国で、一九四〇年代に流行した、魔法使いのお話の主人公だそうだ。「秘密の科学」とは、「貨幣についての秘密の科学」のこと。そしてその「貨幣についての秘密の科学」が形成され、そして実践されたその主たる場は、近代西洋の銀行であると言う。その「西洋の銀行」の系列は、と言うと、それは、(1)ヴェネチアの銀行(十六世紀)↓(2)アムステルダムの銀行(一六〇九年→)↓(3)イングランド銀行(一六九六年→)↓(4)米国FRB(一九一三年→)。これらの銀行に於て、貨幣についての秘密の科学が成立し、現在に至ると言う。

 「秘密の科学」とは要するに、手品、魔法、魔術のこと。言うまでもなく、魔術は、その仕掛けのネタが秘密にされなけれ ばならない。つまり、ひとをペテンにかけるのである。西洋近代の主流、その本質、その正体は、ペテンであり、魔法である。この秘密の科学は、決して、外部のものにさとられてはならない。これは自明だ。「西洋式経済学」と称する科学は、西洋の本体としての秘密結社、秘密の科学をカモフラージュするためのフロントであるに過ぎない。そして、悲惨なことに、福澤諭吉を先頭とする幕末明治初年来の日本の極悪売国奴学問奴隷たちは、西洋本体のカモフラージュとしての表層の学問に取り憑かれたまま、なのだ。従って、日本の自称エリート権力者売国奴学問奴隷たちは、西洋のご主人さまにとっては赤子のごとき存在に過ぎない。マッカーサーは、かって、日本人の年令は十二才、と言ってのけた。しかし、これは買いかぶり。日本の自称エリート権力者の精神年令は、せいぜい、六つか七つ。より健全な、日本の伝統的文化によって育てられた庶民の精神年令は、十五、十六、十七、十八才、と言ったところ、であったろう。明治以降の、いわゆる日本の「経済学者」。何千人か何万人か何十万人か。これらはすべてひとまとめにして、「国賊」として、葬り去らなければならない。西洋本体の「秘密の科学」を、今すぐ、習得せよ。(了)


【平泉澄の皇国史観と、苗代国学】
 700回 2003(平成15)年9月14日

 平泉澄の「皇国史観」と、苗代清太郎国学と、この二つの説を比較することが今、必須であろう。平泉澄の天皇絶対皇国史観によると、日本歴史の精華は、(1)大化改新 (2)建武の中興 (3)明治維新 この三つの時代だと言う。明治維新について言えば、苗代国学は、明治以降はニセモノの日本、明治天皇以降の天皇は、ニセモノ天皇、天皇の名に値しない天皇、と定義する。従って、ここで、苗代国学と、平泉皇国史観は、正面衝突する。

 苗代国学は、孝明天皇弑逆事件を、明確に告発はして居ない。ここに、苗代国学の弱点あり。建武の中興について。苗代国学は、後醍醐天皇を、ニセモノ天皇、非日本的天皇、反国体的 天皇、と断定する。ここでも、苗代国学は、平泉皇国史観と正面衝突する。

 次に「大化の改新」。これは、やや、こみ入って居る。苗代国学によれば、「大化の改新」について、これまでの学説は、古事記についても、日本書記についても、読み方を誤って居る、とする。この件はここでは詳細は省略する。しかし、苗代説の要点だけ述べる。

 (1)大化の改新の最初の主導者は、孝徳天皇である。
 (2)孝徳天皇の大化の改新は、縄文日本精神の復活である。
 (3)ところが、のちに、天智天皇(中大兄皇子)が大化の改新の精神をねじ曲げ、中国かぶれの方向に堕落させた、と言うのである。

 従って、ここでも、事実上、苗代国学は、平泉皇国史観と正面衝突する。最後に武家政治期の評価である。平泉皇国史観は、武家政治七百年の時代を、反国体的時代、日本史にとっての暗黒時代とする。これに反して、苗代国学は、武家政治の時代こそ、日本の国体に、もっとも合致した時代であると言う、この件も詳細は省略する。

 平泉澄の皇国史観は、しかしながら、昭和期に入って突如として出現したものでもない。その前提は、水戸史学であり、更に、その前提は建武中興と、北畠親房の「神皇正統記」であろう。にも拘わらず、明治期、そして平泉の皇国史観と、水戸史学の間には、決定的な断絶がある。それは、孝明天皇弑逆事件である。明治以降のすべての日本の権力エリートと同じく、平泉澄は、もちろん、売国奴岩倉以下の孝明天皇弑逆犯一味の系統に含まれるであろう。この問題は更に続いて検討する。(了)


【】
 第701回 2003(平成15)年9月15日

【米国ネオコン派権力は、北朝鮮を皮切りに、世界的全面核戦争を計画中と】
 702回 2003(平成15)年9月16日

 「EIR」二〇〇三年八月二十九日号。六十二~六十四頁。ジェフリー・スタインバーグ。「チェイニー(米副大統領)の一味は、戦略司令部での秘密会議に於て、核戦争のスキーム(Scheme)を構築する」。「スキーム」と言う英語の意味は、(1)計画、(2)陰謀、(3)空想的な計画、机上の案、とあるそうだが、この場合には、どれにあたるのか。

 二〇〇三年八月七日、米国ネブラスカ州オマハ近くの、米国戦略司令部オフート空軍基地で、約百五十人の、米大統領官邸関係者、国防省官僚、エネルギー省官僚、兵器技術者、民間企業関係者が、秘密裡に会議を開いた、と言う。これはきわめて重要な記事であるので、全訳して日本民族有志に紹介したい所だが、その余裕がない。その要点を以下に列記する。

 この秘密の会議では、小型(又は超小型)核兵器、即ち、五キロトン以下の核兵器の製造とその使用をめぐる、詳しい計画を立てたと言う。「キロトン」とは、核爆弾の爆発力を測定する符号のこと。通常型の火薬、キロトン(一〇〇〇トンのこと)を爆発させたときの破壊力を示す。五キロトンとは、通常火薬五〇〇〇トンの破壊力。メガトン、とは、百万トンのこと。メガトン核爆弾とは、通常火薬、百万トンを爆発させたときの破壊力を有する爆弾。

 米国ネオコン派は、北朝鮮こそ、小型(超小型)核兵器実験場として、最適である、と見なして居ると言う。かくして、米国ネオコン派は、北朝鮮を皮切りに、「第三世界のならず者国家」を、片っ端から、核兵器で粉砕するつもりと。しかし、この作戦の最終の標的は、中国である、とされる。「EIR」誌は、この種のネオコン派のシナリオ、又は「スキーム」を、空想的狂気(ユートピアン・マッドネス)の産物、とする。まさしくこれは、気違いに刃物。日本の売国奴小泉、売国奴政治家、売国奴官僚、売国奴マスコミ、学界の主流はしかしながら、このまさしく「刃物を持った気違い」たる米国のドレイとなって、一億二千万日本人を、全滅の危機に引きずり込みつつあるのだ。(了)


【「ユダヤの日本占領計画(II)」】
ユダヤの日本占領計画(II) 
○九月二十一日(日) 午後一時~四時   
○鉄砲洲稲荷神社 自由宗教文化講座 
○講師 太田 龍

 703回 2003(平成15)年9月17日

 昭和二十年八月十五日、日本の敗戦以来、日本人が、日本の国内で、ユダヤを批判することは、ユダヤイルミナティ米英ソ連占領軍によって、もっとも厳重な禁忌(タブー)事項とされた。この命題を敢えて、証明する必要があるだろうか。何故、ユダヤ批判が禁忌(タブー)なのか。そのように問いを発すること自体が禁止されて居る。それは何故なのか。それは、日本を占領した米英資本主義と、そして、ソ連共産主義と、両方ともユダヤの再建作戦用の部隊だからである。問題を更に深く掘り下げて行くと、いわゆるユダヤの背後に、何者かがひそんで居る、と言うことはあるだろう。しかし、その場合でもまず、全面に立ちはだかる「敵」はユダヤである。

 敗戦後、日本の領土は、(1)米軍占領下の地域。(2)英軍占領地。(3)ソ連占領下の南樺太、千島。(4)ソ連占領下の朝鮮北部。(5)米軍占領下の朝鮮南部。(6)国民党軍が占領した台湾。以上、六つの地域に分けられた。いわゆる日本本土は、米英軍(主として米軍)が占領した。そして、その米英、とりわけ米国は、完璧なユダヤの支配下に置かれてしまって居るのである。その自明の事実ですら、敗戦時も、敗戦前も、日本人の殆んどすべては、知らされて居ない。

 ケビン・マクドナルド、カリフォルニア州立大学教授は、その著作「批判の文化」(二〇〇二年)の中で、一九六〇年代以降、米国内でのユダヤ人の影響力は爆発的に上昇した、と述べて居る。「一九六〇年代以降」、と言う。これはどうなのか。これは、一九六三年十一月、ケネディ米大統領の暗殺事件と、深く、関係して居る。この件は、ジョン・コールマン博士の「三百人委員会」(増補第四版)(邦訳は、KKベストセラーズ)参照。しかし、もちろん、その前に、F・D・ルーズベルト大統領(一九三三 − 一九四五)問題が解明されなければならない。「ユダヤの日本占領計画 II」(平成十五年九月二十一日、鉄砲洲稲荷神社)。ここでは、敗戦後五十八年間の、ユダヤの日本占領作戦を問題とする。(つづく)


【】
 第704回 2003(平成15)年9月18日

【ユダヤの日本占領計画(II)】
 705回 2003(平成15)年9月19日

 ユースタス・マリンズ。この米国人思想家は、シオニスト・ユダヤ系のインターネットホームページ上では、「世界最悪の反ユダヤ主義者」、などと言うレッテルを張られて居ると聞く。ただし、反ユダヤ主義は、英語では、反セム主義、と言われるが、これは、ペテンである。そのペテンである理由は、ここでは省略する。

 ユースタス・マリンズは、「世界権力構造の秘密」(邦訳、日本文芸社、絶版)の、日本語への序文、の中で、ユダヤイルミナティ世界権力は、その手下、その手先として利用する人間に対して、二つの条件を突き付ける。その一つは、「シオン長老の議定書」を、偽書として否定し、非難することによって、ユダヤを弁護する。その二つ目は、第二次世界大戦中、ナチス・ドイツが、アウシュビッツ収容所のガス室で、六百万人のユダヤ人を殺した、と言う説を受け入れ、それを宣伝する。以上、二つの条件を承諾し、公言することが、ユダヤイルミナティの手先たらんとするすべての候補者に対して要求される、と言う趣旨のことを述べて居る。

 このマリンズ説は全く正しい。この二つの条件なるものを規準として、敗戦後の日本人の言動を監査して見よう。すくなくとも、公開された言論、著述の中で、

 (1)「シオン長老の議定書」は、ユダヤイルミナティの人類ドレイ化、人類家畜人化の作戦綱領である、と明言してしてこれを批判し、
 (2)第二次世界大戦中の、ナチス・ドイツによるヨーロッパユダヤ人の絶滅とか、そのためのアウシュビッツ収容所でのユダヤ人六百万人ホロコースト、とか、そんな話は、シオニストユダヤ
    のペテン、デマ宣伝に過ぎない、と明言する、そのような著述家、思想家、学者、ジャーナリストが、敗戦後の日本に、存在したであろうか。

 もちろん、体制内のマスコミ、学界、などに、そのような人物は皆無である。その他の著述家、思想家はどうか。少なくとも筆者は、平成三年、二月、国際政経学会の業績継承を立志して以来、右の二点を、単に明確公然と展開するのみならず、更にすすんで、それを深めるべく、活動中である。筆者以外に、右の二点を同時に、公然、主張する著述家が存在するであろうか。その検討は、後日の宿題として置こう。もちろん、ユースタス・マリンズが挙げた、前記の二条件は、事の始まりに過ぎない。

 次の問題は、ユダヤの寄生性(パラサイト性)、の問題である。ユダヤの寄生性を公然告発すること、これは、敗戦後の日本人にとって、更に強力な禁忌(タブー)である。このように見て行くと、敗戦後の日本人が、ユダヤイルミナティ世界権力とその手先たちによって強制される無数の禁忌(タブー)によって、がんじがらめに縛られ、身動き出来なくされて居る、ことが分るであろう。まず、この現実を直視せよ。それこそ、我々の出発点なのである。(了)

 鉄砲洲稲荷神社九月自由宗教文化講座

 九月二十一日(日曜) 午後一時~四時  
 講  師 太田龍
 演  題 ユダヤの日本占領計画(II)
 会  費 五百円
 会場道順、中央区湊一ノ六ノ七、地下鉄日比谷線八丁堀駅下車六分鉄砲洲稲荷神社 社務所二階


【敗戦後、日本民族が拘束され続けて居るもう一つの重要な禁忌(タブー)としてのユダヤイルミナティの両建て戦略】
 706回 2003(平成15)年9月20日

 敗戦占領下五十八年間、日本民族に押し付けられて居る、ユダヤイルミナティのもう一つの重要な禁忌(タブー)。それは、資本主義(自由民主主義)と社会、共産主義。が、いずれもユダヤイルミナティの工作者、工作員、工作機関である、と言う事実である。つまり、ユダヤイルミナティの「両建て戦略」「双頭戦略」である。

 このことは、昭和初年から戦時中にかけての、対ユダヤ心理思想戦争の第一線に立って戦い続けた思想戦士によって、明確に認識された。しかし、敗戦後は、日本民族にとって致命的に重要なこの真実は、徹底的に隠蔽されて、現在に至って居るのである。実際、敗戦後現在に至るまでの、日本の各種マスコミ、著作、論文 、演説、講演などをいくら詳しく調べても、資本主義と共産主義は、同じ穴のムジナ、両陣営は、ユダヤイルミナティの両頭戦略である、と批評した思想家、学者、ジャーナリスト、作家は唯の一例も見出すことは出来ないであろう。

 日本民族は未だに、米国の故アントニー・サットン教授の古典的著作「ウォール街とボルシェビキ革命」でさえも、日本語訳を出版することに成功して居ない。一九一一年、米国の或る新聞に、ウォール街にカール・マルクスが現はれて、モルガン、その他のウォール街の大物たちに大歓迎されて居る漫画、が掲載されたと言う。この漫画は、アントニー・サットン教授の「FBIの陰謀」のみならず、エドワード・グリフィンのFRBの正体についての大著にも収録されて居る。
    
 第二次世界大戦末期から戦後にかけて、米国国家中枢が、中国国民党政権を滅ぼし、中国共産党に中国大陸を引き渡す政策を実現したことは、歴然たる史実である。この事実は、ユダヤイルミナティ世界権力の両建て作戦の、きはめて分りやすい実例の一つに過ぎない。その論理を理解しさえすれば、子供にでも分る。にも拘はらず、当時もそのあとも、そして今に至るまで、日本の権力エリートは、その仕掛けとその仕組が分らない。救いようのない白痴である。これらの禁忌(タブー)に縛られて居る限り、敗戦後の日本人の一切の言論 思想 理論 感情 行動は、白痴人間、ゾンビ人間、以外の何物でもないのである。(了)

 【注】第二次大戦末期とそのあと、米陸軍の中枢に居たウエデマイヤー将軍が、マーシャル米陸軍参謀総長の、中国共産党を中国の政権担当者たらしめる政策に強硬に反対し、遂に事実上、米陸軍から追放された事件は、きはめて有名である。


【米国フリーメーソン最高幹部マンリー・P・ホールによる「米国の秘密にされた世界的使命」とは】

 707回 2003(平成15)年9月21日

 マンリー・P・ホール著 「米国の秘密の使命」(一九四四年未邦訳) この本の著者、M・P・ホールは、二十世紀の代表的な米国フリーメーソンの思想家、指導者、とされる。M・P・ホールには多数の著作があるが、その中でももっとも良く知られて居るのが、前出「米国の秘密の使命」である。あいにく、この本は邦訳されて居ない。この本の主たる論旨は二点。即ち(1)米国の秘密の使命は、フランシス・ベーコン、とくにその「ニュー・アトランシス」によって説き明かされて居る。(2)米国は、デモクラシーの究極の完成者であり、そのようなものとして、デモクラシーを全世界に植え付ける使命を与えられて居る、と言う。

 フランシス・ベーコンは、十六世紀後半から、十七世紀初版にかけて、つまり、エリザベス(一世)女王の後期からジェームス一世の時代に、イングランド、及びのちにはイングランドとスコットランド連合王国の国家中枢に居た人物である。英国では、もっとも有名な歴史上の人物の一人であろう。しかし、日本では、あまり良く知られて居ない。「ニュー・アトランシス」とは、言うまでもなく、プラトンの著作の中の「アトランティス」を前提として居り、超古代に栄えて、のちに滅亡したアトランティスの文明と、新しいアトランティスでより高いものとして復活させよう、との論旨であろう。フランシス・ベーコンの「ニュー・アトランシス」は、架空のユートピア国を想定したものではない。それは、新大陸北米に作らるべき英国植民地を意味する。

 マンリー・P・ホールは、米国の世界史的使命を、次の二点に見出す。即ち、(1)デモクラシーを米国内で完成すると共に、そのデモクラシーを全世界に拡大する。つまり、世界をデモクラシー化する。(2)自然科学をもって文明の土台とする。自然科学文明である。全世界の民主化。これは、まさに今、ネオコン派が全面に揚げて居る路線であろう。しかし、一体ここで「民主化」、「デモクラシー化」と言われるものの正体は何なのか。この文脈の中では、デモクラシーと全体主義(トータリテリアニズム)が、表裏一体、二者で一組、と成って居ることを、まず、知らなければならない。デモクラシー即全体主義、である。従って、全世界をデモクラシー化することは、つまるところ、全世界を全体主義化すること、を意味するであろう。

 自然科学文明、とは何のことか。この件について、はここでは省略する。しかし、ここで、フランシス・ベーコンが前提とする自然科学には、いわば、顕教と密教の両面があることは、確認して置きたい。米国と言う国家」は、一七七六年の建国のずっと前から今日に至るまで、濃密にユダヤフリーメーソン的であることをタナ上げし、又は否定する、いかなる米国論も、これをユダヤイルミナティに日本を売り渡す、売国奴学問奴隷の所業として、告発しなければならない。この項目については続報する。(了)


【ラッセル・カーク(一九一八 ~ 一九九四年)「保守主義の精神」(一九五三年)出版五十年】

 708回 2003(平成15)年9月22日

 パトリック・ブキャナンが主宰する、隔週刊誌「アメリカン・コンサバティズム」、二〇〇三年九月二十二日号、十九頁以下に、W・ウエストレイ・マクドナルド「その精神を失った運動 − ラッセル・カークの古典的著作出版五十年後のアメリカ保守主義」、と言う論文が掲載されて居る。ラッセル・カーク(Russell Kirk、一九一八 − 一九九四年)著「保守主義の精神(The Conservative Mind)」(一九五三年)この著作は、第二次世界大戦後の米国保守主義運動の、原典、古典、典拠、と成った本だと言う。

 ラッセル・カークは、ミシガン州立大学の歴史学教授。カークは、エドムンド・バーク、ジョン・アダムス、ヘンリー・アダムス、アービング・バビットなどの、思想家の系列上の人。「カークの反近代主義的伝統主義」、とある。カークは、政治には、直接関与はしなかったが、一九九二年のパトリック・ブキャナンの大統領キャンペーンのミシガン州支部議長を勤めたと言う。当寸評子の知る限りでは、今まで、日本でこのラッセル・カークが紹介されたことはなかったのではないか。

 「フォーサイト」の最新号(二〇〇三年十月号、十三〜十五頁)に、共同通信ワシントン支局長会田弘継、と言う人が、「ネオコンへの反撃を開始した伝統的保守の復活」、の中で、ラッセル・カークについて論評して居る。これは、少なくとも筆者としては、カークに関する、初めての日本のマスコミ上での言及である。(小山 注:副島隆彦著『現代アメリカ政治思想の大研究』は、1995年9月(!!!!!)初版である。「フォーサイト」の最新号(二〇〇三年十月号)などより、ず〜〜〜と、前である。甚だ遺憾である。) しかし、P・ブキャナン主宰の「アメリカン・コンサバティズム」(二〇〇三年九月二十二日号)誌の論調は、前記、「フォーサイト」の記事とは、かなり違う。

 レーガンは、いわゆる「保守主義」派の米大統領、と通称されて居るが、実際のレーガン政権は、ラッセル・カークを殆んど全く、無視したと言う(前出、二十頁)。ごく最近、米国人の間で、ラッセル・カークへの関心が少々、高まって来たと言う。「文化的再生のためのラッセル・カークセンター」が設立されたとのことである。いわゆる「ネオコン」が、ラッセル・カークの思想によって作り出された一九五〇年代以降のアメリカの保守主義、伝統主義の運動を乗っ取り、換骨奪胎して、それを「ネオコンサバティブ」、と称して居るのであろう。ここでも、典型的なユダヤの両建て作戦が発動して居る。即ち、(1)ユダヤ的リベラル主義運動。(2)ユダヤ的ネオコンサバティブ運動。この二つの戦線で米国を完璧に制圧するわけである。

 なお、前記、「アメリカン・コンサバティブ」(9/22)は、「二年間のテロルに対する戦争」を特集し、アルカイダ、アフガニスタン、 サウジアラビア、シリア、ヨーロッパについての報告を掲載して居る。これらはいずれも興味深い記事だが、ここでは省略する。(了)


【日本民族の敵、米英イルミナティ世界権力の手先、売国奴小泉政権の正体】

 709回 2003(平成15)年9月23日

 平成十五年九月二十日の自民党総裁選挙、そして第二次小泉内閣の成立に至るこのお粗末で盛り上がりのない政治劇。この本当の主役兼演出家兼シナリオライター、兼興業主は、舞台の上には登場しないし、マスコミも、取り上げることはしない。その主役兼演出家.........とは何者か。それは、

 | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
 | 300人委員会 |
 |________| 
     ↓
 | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
 | 米国国家中枢  |
 |________| 
     ↓
 ↓ ̄ ̄↓ ̄ ̄↓ ̄ ̄↓ ̄ ̄↓
 (1)  (2)  (3)  (4)

 (1)エージェント
 (2)エージェント
 (3)エージェント
 (4)エージェント

 と成るであろう。

○日本人の目に見えるものとしては、

 | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
 |  米国政府  |
 |_______| 
     ↓
 | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
 |  駐日大使  |
 |_______| 
     ↓

 である。

 米国政府(これはイルミナティ三〇〇人委員会世界権力のエージェント)は、小泉再選を強力に推進した。かくして、米国の走狗、としての売国奴軍団自民党は、なだれを打って、小泉再選へ。売国奴自民党。米国政府を使って、イルミナティ世界権力は、「日本処分」の最終段階に入って居る。小泉は、そのための尖兵である。かくして、またしても、日本史上、未曾有の売国奴小泉が飼育されて、日本民族滅亡作戦の先頭に立つ。しかし、その見え見えの売国奴小泉を、日本人の圧倒的多数が支持してしまうのは何故なのだ。ここでは、三つの要因を見出すことが出来る。

 (1)日本人の圧倒的大多数の白痴人間化、痴呆化。なにひとつまともに、ものを考えることも出来ないくらいに、劣化させられてしまって居ること。
 (2)多少ともものの見える日本人。彼等の殆んどすべては、アメリカとケンカすることを、心の底から恐怖して居る。つまり、アメリカ(イルミナティ)の家畜人間(ヒューマン・キャトル)である。
 (3)天皇と皇室が、敗戦後、米英イルミナティ世界権力の傀儡と化した。従って、普通の日本人は、もはや、無意識的に、天皇皇室と共に、米英のドレイ、更には家畜人間たることを、自分たちの運命、と思い込んで居ること。

 しかし、米英イルミナティ三百人委員会世界権力の「日本処分」は、これからが本番なのだ。そして、ここで、一億二千万日本人の殆んど全部は、蛇に睨まれた蛙のように、ただ、立ち


【】
 第710回 2003(平成15)年9月24日

 「アメリカン・フリープレス」、二〇〇三年九月二十九日号、一、二頁。ゴードン・トーマス「イランに第一撃を発射するのは誰か?」 この記事は重要だ。ゴードン・トーマスは、イランが建設中の二ヵ所の原子力発電所施設に対し、それが完成される前に、イスラエルと米国が、共に、それを破壊すべく準備中、と言う。イランが建設中の原発は、(1)アラク (2)ナタンツ 以上、二ヵ所。イラン中部で、テヘランの両方。イスラエルのイランに対する先制攻撃は、「ハルマゲドン」への引きがねを引くことになるかも知れないと、G・トーマスは警告する。米国とイスラエル。どちらがイランへの先制攻撃に踏み切るか。イランの原発建設は、イランによる核兵器製造の前段階である、とイスラエル、米国の政権は主張する。米国ネオコン派は、今なお、イランに対する先制攻撃の作戦計画を捨てては居ない、と。米国が、イスラエルが、いずれかの国家、イランに対してミサイルを発射した、とする。これは、米英イスラエルイルミナティ世界権力の、全世界諸民族への威嚇である。これは、単なる脅迫ではないだろう。それは、軍事的威嚇である。米英が、二〇〇三年イラクに対する侵略戦争を開始するすこし前、チョムスキーは、イラクの次の標的はイランだ、と警告して居た。このことは、当「時事寸評」で報じた。米英はイラクで泥沼にはまり込みつつある。それで、彼等はイラクから撤退するか。否、「彼等」はそんな甘ッチョロイタマ、ではない。「週刊日本新聞」三〇四号(15.9.22)、四、五頁。 宇宙戦略放送、一、四五一号。 米英イスラエルイルミナティ世界権力は、全地球の破壊と、地球人口八割五十億人の殺処分に向けて、動きだす。それこそ、イルミナティの第三次世界大戦計画の主旨である。イルミナティは、核兵器を使うことにした。これが問題になって居るのだ。要するに、あくまでも破壊力の強さで勝負しよう、と言うわけだ。核兵器の破壊力を見せつけることによって、全世界のドレイ(たるべきもの)を、心底、恐怖せしめること。しかし、この作戦は、ロシアが既に米国の軍事力の前では「死んだ犬」であることを前提として居る。ここのところが、今、問題として提起されて居るのである。(了)

【「中国食人史」考。新刊 太田龍著 「中国食人史」雷韻出版、平成十五年九月二十五日発行】
 711回 2003(平成15)年9月25日

 本書「中国食人史」は、「たべもの学」第四部として、月刊「自然食ニュース」に、二十二回、掲載された(平成三年三月〜平成四年十一月)ものである。「たべもの学」は、昭和六十年以降、十八年に亘って、「自然食ニュース」誌に連載されて居り、第一部「たべもの学入門」から、現在、第十部「殺生肉食禁断令」が連載中である。

 「中国食人史」とは、文字通りに解すれば、中国に於ける、人が人(人の肉)を喰う歴史、と言うことだが、もちろん、殆んどの日本人は、そのことについて完全に無知であるのみならず、そのことに、何等の関心をも示さない。この問題は、日本民族にとって、どうでも良いような些末なお話し、単なるエピソード、と言った程度のことではない。既に、魯迅(ろじん)が「狂人日記」に於て、中国の歴史は、人が人を喰う歴史であった、と告発して居る。

 魯迅(一八八一〜一九三六年)は、戦前から日本人には、大いになじみのある中国人作家であって、「狂人日記」はもちろんのこと、その主な作品は、早くから日本語に訳されて居る。また、中国共産党が政権を立ててからは、毛沢東が、魯迅を中共公認の大作家として評価したことは有名だ。ところが、日本の中国文学専門家は、魯迅の前出の箇所を、素知らぬ顔で無視してしまう。「三国志」にも、当然、人が人の肉を喰う場面が出て来る。ところが、日本人は、そんなお話は、知らんぷりして、なかったことにしてしまう。

 台湾の作家、黄文雄(こうぶんゆう)著「呪われた中国人」には、かなり詳しく、中国食人史について述べられて居る。それでもなお、日本の中国問題専門家も、一般日本人も、その部分は目に入らない。つまり、日本民族は、過去、約二千年ないし二千二百年、中国大陸との交流の歴史の中で、中国史上の大問題、制度としての食人、文化としての食人、この件を、これまで、唯の一度も、真剣に研究し、検討したことがないのである。ここには、日本人の、民族としての、致命的な弱点と欠陥が、モロに、露呈して居る、と考えないわけに行かない。この欠陥は、単に過去の中国との関係のみでない、まさに今、日本の米国に対する、そして西洋全般に対する関係に於ける、手のほどこしようのないほどの愚かな態度、とも通底して居るのではないか。(了)


【「小林よしのりの新ゴーマニズム宣言『子供部屋の平和に感謝する日本人』」考。「子供部屋の平和」の日本人、と言う、このフニャフニャした腑抜けたみっともないせりふが出て来る根拠】
 712回 2003(平成15)年9月26日

 「サピオ」平成十五年十月八日号。五十五頁以下。小林よしのり。新ゴーマニズム宣言、第191章 『「子供部屋の平和」に感謝する日本人』。この漫画は、敗戦後の日本が、米国と言う父親に保護された「子供部屋の平和」の中に居た、と言う趣旨のことを示して居る。この説はどうか。これで良いのか。もちろんこれは正しくない。

 日本民族の地位は、敗戦後、米英ユダヤイルミナティ世界権力によって、目に見えない檻の中に収監された囚人である。子供部屋など、冗談でない。「週刊文春」、平成十五年九月二十五日発売号、一四九頁。ここに、立花隆氏による、沼正三著「マゾヒストMの遺言」(筑摩書房)の一節(「神話としての八月十五日」)が引用されて居る。そこで前出の沼正三著原文を読む。

 問題の箇所は、原著の四十四頁から五十五頁。その五十四頁、立花隆氏が引用して居ないところ。「日本は負けて降参した。だから、朕(ちん)と共に捕虜になれ、日本人総員が捕虜になれ、つうことが陛下のご命令じゃありませんか。...」。以下省略その前後は引用しないので、原文を参照のこと。右の発言は、昭和二十年八月十五日、当時十九歳の海軍少年水兵、沼正三(本名 天野哲夫)が海軍基地で聞いた古参兵曹長のことばだと言う。この某兵曹長の言は実に的確にそのときの真実を貫いて居る。(なお、海軍の「兵曹長」は陸軍の「曹長」に照応する。いずれも下士官のトップである) これだけでは実は不足であるが、ここでは省略する。

 要するに、敗戦後の日本人は、米国の設定した「子供部屋」で保護されて居た、などと言うおていさいの良い話しではないのだ。しかし、何故、この漫画で、「子供部屋の平和」、と言った、フニャフニャと腑抜けたせりふが出て来てしまうのであろうか。それは、この作品が、敗戦後、米英ユダヤイルミナティ世界権力によって日本民族に強要されて居る無数の禁忌(タブー)の、その中の一つの禁忌(タブー)にさえも挑戦して居ない。その禁忌(タブー)の枠内に安住して居る、からではないのか。(了)


【リンドン・ラルーシュ(『EIR』誌)が九月二十三日、モスクワ(ロシア)で大演説】
 713回 2003(平成15)年9月27日

 二〇〇三年九月二十六日(金曜)発の「EIR」(米国ワシントンDC)の情報によれば、二〇〇三年九月二十三日、リンドン・ラルーシュは、ロシアの首都モスクワの国際会議で基調講演を行った。この会議の主催者は、(1)ロシア科学アカデミー。(2)中国社会科学アカデミー。この会議の名稱は、「二十一世紀の中国、グローバリゼーション、その機会と挑戦」 この会議の目的は、「ユーラシア陸橋発展計画を推進すること」だと言う。ラルーシュの講演の主題は、 アジアに於ける陸上戦に対する警告と、新しい主権国家共同体原則の提唱。「EIR」誌の九月二十六日付ニューズレターは、前出、リンドン・ラルーシュの講演全文を収録して居る。

 これは十一頁から成る長文のもの。全文を日本民族有志に紹介しなければならないが、とてもその力は今の我々にはない。以下に、その要点を列記して置く。

 (1)現在の米国政権の事実上の頂点は、チェイニー副大統領である。ブッシュ(息子)は、チェイニーの傀儡である。(2)チェイニーは、いはゆる米国ネオコン派を牽いて居る。(3)アシュクロフト米司法長官は、シカゴ大学レオ・シュトラウスの一派であり、チェイニーと共に現米政権の中枢である。(4)チェイニーとネオコン一派は、ユーラシア大陸制圧を目的とした、全面核世界戦争を発動するつもりである。 (5)このネオコン派の正体、その背景は、ヴェネチアの国際金融寡頭権力である。(6)「彼等」は、ヴェネチア型の世界国家、世界帝国主義体制を捏っち上げようとして居る。(7)「彼等」は、この二百数十年余、四度の先制攻撃的戦争を仕掛けた。即ち、1)一七八九年のフランス革命。2)一九一四年の第一次世界大戦。3)一九二九年の世界経濟恐慌と、それに続く第二次世界大戦。4)一九七一年以降、世界経濟の攪乱と破壊、そして、第三次世界核戦争。(8)「彼等」の支配を許せば、人類は、新しい暗黒時代に転落する。(9)それを阻止するためには、全世界諸民族の主権国家が同盟して、ヴェネチア型の金融資本体制を排除し、実体経濟の再建にもとづく、全世界共同体を建設しなければならない。(10)そしてそのためにはまず、ロシア、中国、インドと言う、ユーラシア大陸の三つの大国の同盟を確立せよ。以下略。(了)


【「岡崎久彦」考。「死地」にある米国を今こそ日本は、人(派兵)と資金で協力せよ、との、典型的売国奴外務官僚OBのご託宣】
 714回 2003(平成15)年9月28日

 読売新聞、平成十五年九月二十八日号。第一、二面。岡崎久彦「死地」の米国、人と資金で協力を。その要旨は以下の通り。

 (1)米国は今、中東で死地に陥った。
 (2)しかし米国は必ず中東で勝利する。
 (3)日本は、同盟国アメリカの苦しいときにこそ(苦しい今だからこそ)、イラクに派兵し、また米国に資金を援助すべし。

 こう言う言論を、毎日、一千万部発行する日本の新聞社が堂々と発表する。この種の言論は、日本民族を一人のこらず皆殺しにする明確な戦略をもって、四百五十年来、日本に対して侵略戦争を仕掛けつつある、ユダヤイルミナティ悪魔主義世界権力の意志の、まさにその代弁であり、その宣伝、以外の何者でもない。この短い文章には、一語一語、一行一行、明確な誤謬とペテンが充満して居る。それらをすべて論破するためには、一巻の書物を以てしても足りないであろう。しかし、ここでは、、幾つかの要点を述べるにとどめて置く。

 (1)まず、「米国」と言う。この「米国」の定義、その内容がおかしい。しかし、ここでは、詳しい説明は省略する。

  参考文献としては、
   ◎ ジョン・コールマン著「欺瞞の外交」(雷韻出版)
   ◎ ジョン・コールマン著「秘密結社全論考集成上下」(成甲書房)
   ◎ デービット・アイク著「大いなる秘密(上下)」(三交社)
   ◎ W・B・キイ著、植島啓司訳「メディア・セックス」 集英社文庫、三一二頁、三八〇頁~三八一頁。
   ◎ ユースタス・マリンズ著「世界権力構造の秘密」(日本文芸社、絶版)

 (2)前出、W・B・キイの古典的著作は、現代米国は、米国人を、大量生産のロボットのようにして作り出す、と述べて居る。これはもちろん正しい。

 (3)「中東問題」と言う。これは、第一次世界大戦の歴史過程に於ける、オスマントルコ帝国の解体と、そしてそのあとに開始された、パレスチナ人民族絶滅政策に、密接不可分に結び付いて居る。

 (4)米国は中東で勝利する、と言う。ここでは、米国とイスラエルが、核兵器を使用する、つまり、核戦争を彼等は開始するつもりである、と言うことが述べられて居ない。

 (5)米国は日本の同盟国である、と言うが、これはもちろん、見えすいたペテンである。米国は日本を占領して居るのみならず、米国によって皆殺しにされる過程にある。

 (6)しかし、ここで「米国」と、気安く、言い放しにすることも出来ない。いずれにしても、この文章の作者は、米国を支配して居る、イルミナティ世界権力の手先である。そのようなものとして、この人物は、単に、全日本民族の敵、であるのみならず、米国の圧倒的多数人民の敵、でもあるのだ。(了)


【スチーブン・ザルレンガ著「失われた貨幣の科学-貨幣の密教、権力の物語」考。米FRB問題について、もう一冊、日本民族の必読文献が出現した】
 715回 2003(平成15)年9月29日

 THE LOST SCIENCE OF MONEY The Mythology of Money the Story of Power. By Stephen Zarlenga(「失われた貨幣の科学 - 貨幣の密教、権力の物語」 スチーブン・ザルレンガ 二〇〇二年 七百二十四頁)。

 この大著は日本民族にとってきわめて重要だ。本書の著者は、三十五年間、金融関係の仕事に従事したと言う。貨幣、銀行、政治、哲学について、二十冊の著書を出版して居ると。著者スチーブン・ザルレンガは、シカゴ大学、ニューヨーク大学に学ぶ。著者は、一九九一年に、貨幣の歴史についての研究を開始し、一九九六年、アメリカ通貨(マネタリー)研究所を設立。一九九九年には、本書は、まず、ドイツ語に翻訳されて、スイスとドイツで出版されたと。そして二〇〇二年に、増補された英文原稿にもとづく英語版が出版された、と言う。

 「失われた貨幣の科学」、とは、十九世紀の米国の貨幣学者、アレクサンダー・デル・マールを意味する。未だ、詳しく調べては居ないが、恐らく、日本では、このアレクサンダー・デル・マール(Alexander Del Mar)についても、また、スチーブン・ザルレンガ(Stephen Zarlenga)についても、全く、紹介論評されたことはないのではないか。

 この人(S・ザルレンガ)は、いわゆる、西洋の経済学界、とは、無縁である。従って、当然のことながら、日本に無数にうごめいて来た、売国奴学問奴隷、いわゆる経済学者、又はエコノミスト、更には官庁エコノミスト、こうした国賊集団の目には入らない、であろう。

 五百二十一頁以下で、本書の著者は、エズラ・パウンド、及びユースタス・マリンズについて述べて居る。「一九五〇年代後期まで、米国で、米連邦準備制度なるものがどのように機能して居るかを知るものは、きわめて少なかった(と言うよりも、殆んど存在しなかった)」。「アメリカの詩人エズラ・パウンドと、その弟子、ユースタス・マリンズのイニシアチーブによって、ようやく、その米FRBの正体は、明確な著作のかたちで出現したのである」。つまり、この人は、米FRBをきびしく糾弾し、弾劾する立場に立って居るのである。また、一冊、日本民族にとってのFRB問題についての必読参考文献が登場したことを、有志に、紹介する。(了)


全世界でもっとも偉大な貨幣史家アレクサンダー・デル・マールの復活へ
 第716回 2003(平成15)年9月30日

 スチーブン・ザルレンガ著「失われた貨幣の科学」(二〇〇二年)。 この本の四百八十八頁に、アレクサンダー・デル・マール(一八三六~一九二六年)の写真あり。 「アレクサンダー・デル・マール。全歴史を通じて、もっとも偉大な貨幣(マネタリー)史家」、と言う。「彼の光輝ある業績は黙殺され、他方ではイングリッシュ(イギリス)学派の「政治経済学」と称するバカ気た話が、持てはやされた。「デル・マールの貨幣理論は、人類を、アダムス・スミス一味の略奪から保護するための武器を供給する」と。 アダム・スミス一派は、Predationsだと言う。 Predationsは、略奪、と言うよりも、捕食。 「アダム・スミス」について、日本民族は、幕末以来、福澤諭吉を先頭とする、経済学者と自称する売国奴によって、過去、百数十年、猛毒情報を注入され、今では、その毒は、一億二千万人日本人ひとりひとりの、骨の髄まで、浸透してしまって居る。 アダム・スミスは、英国東インド会社(BEIC)お抱え工作員である、と、ジョン・コールマン博士は、繰り返し、述べて居る。 にも拘わらず、こんな程度の説明では、日本人の重篤の白痴症状には、なんの効果もない。 アダム・スミスを批判することは、明治以降、ユダヤイルミナティ世界権力の工作員として飼育された日本の国賊経済学者の群団にとって、自殺行為である。 この禁忌(タブー)を突き破ることはなまやさしい仕事ではない。 そして、アダム・スミスの毒性を超克するためには、アレクサンダー・デル・マールが成し遂げ、そしてその百年後の今、スチーブン・ザルレンガがデル・マールを復活させつつあるように、貨幣の本当の歴史を、つまり、ニセモノでない、捏造されたものでない、真実の歴史を、学ばなければならないのである。 しかし、西洋に於ける貨幣の本当の歴史を知るためには、これまで日本民族に注入されて来た西洋史の一切を片付けてしまわなければならない。 従って、それは、(1)単なる貨幣史の問題でもなく、(2)経済学や経済学史の問題でもなく、(3)西洋近代経済史の問題でもない。 それでは、そのように広汎な範囲の問題を、一からやり直す、などと言う大仕事に挑戦し得る日本人は誰なのか。 それは、在来の日本のいわゆる学界、マスコミ界、などとはまるで無縁のところからのみ、生まれて来るのである。 (了)






(私論.私見)