2003.07 |
(最新見直し2011.02.17日)
(れんだいこのショートメッセージ) |
ここで、太田龍・氏の時事寸評の2003.7月分を確認しておく。れんだいこ文法、作法に基づき編集替えしております。 2011.02.17日 れんだいこ拝 |
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625回 2003(平成15)年7月1日 |
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626回 2003(平成15)年7月2日 「アメリカン・フリープレス」、二〇〇三年七月七日号、一頁、十一頁。ゴードン・トーマス。このG・トーマスの記事はきわめて重要だ。二週間前、クエート王室の一員が、米国国防長官ラムズフェルドの補佐官から電話を受けた。その次の日、クエートの国際空港に、米国人の一団が到着した。彼等は、次の戦争、即ち、イランに対する戦争の計画を立てるよう命令された要員であったと言う。ネオコンを中核とする、この対イラン戦争計画グループは、二〇〇四年の早い時期、つまり、今から一年もしないうちに、対イラン開戦を想定して居る、と。 予定されて居る作戦では、イランは、イラクの米軍基地、アフガニスタンの米軍基地、そしてペルシャ湾岸の空母艦隊と、三方向から攻撃される。そして、この対イラン作戦は、対イラク作戦よりも短期間に完了する、と予想されて居る、のだそうだ。ホワイトハウス、ブッシュ政権中枢部の状況はどうか。ライス大統領補佐官は、ブッシュ(息子)政権の初期には、ラムズフェルド国防長官と、パウエル国務長官の中間に立って居た。しかし、今では彼女は、完全に、ラムズフェルドの陣営に入ったと。来年(しかもその前半)はテヘランへ。もとCIA長官ウールジーは、最近のロサンゼルスでの講演で、「イラクでの作戦は、第三次世界大戦の序曲に過ぎない。そして、この第三次世界大戦は、このあと、優に、二十年以上(Decadesとあるから、十年ではない、十年の複数)は続くであろう」、と述べたと言う。 ネオコンの作戦計画者たちは、標的として、パキスタン リビア サウジアラビア ミャンマー キューバ 北朝鮮、の国々を挙げて居り、そして、結局、中国に行き着く、と。この件は、続報する。(了) [注] この記事は、ゴードン・トーマスのもの。G・トーマスは、世界的に有名なジャーナリスト。英国人。今はアイルランド居住。日本語にも、何冊か翻訳されて居る。このたび、このG・トーマスが、「アメリカン・フリープレス」の執筆陣に加わった、とのことである。G・トーマスは五十三冊の著作、その市販合計は、四千五百万部、と言う。 |
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627回 2003(平成15)年7月3日 当「時事寸評」前回(626回)で、「アメリカン・フリープレス」、二〇〇三年七月七日号、ゴードン・トーマスの記事から、最近、もとCIA長官ウールジーが、ロスアンゼルスでの講演で、イラクに対する作戦は、これから二十年以上は続く、第三次世界大戦の出発点に過ぎない The Iraq campaign is really just the start of the third World war and one that war will last for decades.と述べたことを引用した。 二〇〇一年九月十一日の例の事件の直後に、小紙(週刊日本新聞)は、この事件は、第三次世界大戦の導火線と成るであろう、と指摘して居る。それは、第三次世界大戦の導火線と成るべく、イルミナティ世界権力によって設計され、設定され、演出されたのである。しかし、日本の国家権力を掌握する売国奴国賊集団(小泉政権官界防衛庁自衛隊外務省政界財界マスコミ界学界宗教界スポーツ界)は、一億二千万の日本国民に何ひとつ知らせることなしに、この第三次世界大戦の中に、日本民族を引きずり込みつつある。 前出、ゴードン・トーマスの記事によれば、米CIA長官テネットは、米大統領ブッシュ(息子)に対して、全般的世界戦略に関する文書を提出した。このCIA文書によれば、二〇一五年までに、中国は、米国を攻撃することの出来る多数のミサイル核兵器を装備するに至る、と述べて居ると言う。二〇一五年、と言う目標が設定された。なお、「アメリカの新世紀プロジェクト」の、アメリカ軍事力再構築についてのネオコンの文書によれば、二十一世紀の米国軍の主たる戦略的戦場は、東アジアである、と、明記されて居る。このことは、小紙(週刊日本新聞)上で、何度か、言及した。 東アジアが主戦場、とはどう言うことか。疑いもなく、イルミナティ世界権力は、二十一世紀の出来るだけ早い時期、即ち、二〇一〇年までか、または、二〇二〇年頃までの間に、彼等の世界征服の総仕上げの一環として、中共中国に侵略戦争を仕掛けるつもりなのだ。彼等(イルミナティ世界権力)は、日本を、この対中共中国壊滅戦争のための、使い捨て消耗用戦力とする計画であろう。そして日本人は今どうなのか。完全にアメリカ化、ユダヤ化、アングロサクソン化し尽した、日本民族一億二千万人の白痴欲呆け色呆け強欲貪欲自己中心主義イデオロギー一色に骨のズイまで犯され切ったゾンビ人間よ。間に合ううちに目を覚ませ。今こそ、胡蘭成思想を、日本民族は真剣に学ばなければならない。(了) [注] 胡蘭成日本語著作のうち、現在、若干の在庫あるものは、次の三冊。(1)「心経随喜」 (2)「日本及び日本人に寄せる」 (3)「天と人との際」(これは昭和五十五年、著者最晩年、最後の著作) いずれも、週刊日本新聞で取り扱い中。 |
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628回 2003(平成15)年7月4日 三上章は、戦前、東大工学部を出て居るが、そもそも、三上と言うひとは、西洋文明の輸入を事とする近代日本のアカデミズム、その学問の在り方に、非常に強い疑問を抱いた。それが、彼の日本文法研究の根っこにある思いである。日本文法学を研究すると、西洋式文法学を日本語にあてはめる明治以来のやり方は、根本的におかしい、と、三上は直観した。三上日本語文法の源泉はここに由来する。三上の生前、日本のアカデミズムは、三上の説を、鼻の先でせせら笑う。むしろ、アカデミズムの外側の人々が、三上説を高く評価した。更に、欧米の言語学界の一部は、三上章を、日本語文法学の最高峰、とまで評価した。日本のアカデミズムの「権威者たち」としては、おもしろくないことこの上ない。しかし、三上章死後三十二年。「権威者」でない、文法学者たち、日本語学者たちの間に、少しづつ、三上を評価する気運が生まれて来る。学界の、エライ、エライ、エライ最高権力者学者たちから見れば、「雑魚」としか見えない、学者、研究者たち。まだまだ、戦いはこれからだ。(了) [注] 三上章説の一つは、日本語には、西洋語文法の「主語」は存在しないと言う、主語否定論、とされるが、それはイロハのイ。三上理論の奥は深い。 |
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629回 2003(平成15)年7月5日 この本の共著、小山常美。このひとは、昭和二十四年生まれ、と言うから、今、五十四歳。京都大学、教育学部で、大学院博士課程単位取得、と言うことは、博士の学位を得たことか。ところが、今は、大月短期大学教授、とある。「大月短期大学」とは分からない。大月、とは、山梨県の大月のことか。JR中央線に大月と言う駅があることは知って居るが。 ここに書かれてあることは、イロハのイ、まことにあたり前のこと。にも拘わらず、このようなまともな説を述べる学者は、今の日本の公式アカデミズム、公式体制の中に居るべき場所はない、のである。著者は、「日本人(日本国)の自己欺瞞」(二百三十三頁)を、告発する。この説も、あまりにもあたり前過ぎる。しかし、もちろん、これは、問題究明の出発点に過ぎない。ここでは、これ以上は触れないで置く。 「このまま、改革もできず、卑屈な対外姿勢をとりつづけるならば、日本国は、衰退どころか、滅亡どころか、滅亡さえも予想されよう」(二百六十頁)、とある。これはどうか。滅亡の「予想」、と言う次元ではないだろう。「卑屈な」、と言うけれども、自己欺瞞にどっぷりと浸かって居る今の日本人は、自分たちが卑屈であるとか、恥であるとか、そんなことは思わない。家畜化されることを拒否する野生動物は、殺されるまであばれるか、もしくは、絶食して死ぬ運命を選ぶであろう。 思えば、沼正三の「家畜人ヤプー」は、近代日本が生んだ最大の文学作品であった。日本民族は、奴隷制度を作らなかった。これは、胡蘭成先生がおっしゃる通りである。しかし、なんとまあ、日本民族は、昭和二十年八月十五日の敗戦と共に、民族まるごと、そっくり、米国(イルミナティ世界権力)の奴隷と化したのである。しかも、自分たちが奴隷であることを認めない。かくして、日本民族は、一挙に、究極の奴隷民族、民族まるごと、米国(イルミナティ)の家畜の群れ、と化して行くのである。(了) |
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630回 2003(平成15)年7月6日 「ネオコン」問題が、日本のマスコミ上に浮上したのが、平成十五年三月二十日、米国の対イラク開戦の日の前後。そして、そのあと、ネオコンの一人、ロバート・ケイガンの「楽園と権力」(オブ・パラダイス・アンド・パワー)の日本語訳が光文社から出版された(五月).。更に、六月に入って、数冊、「ネオコン」に関連する翻訳本、その他が出版された。この二ヶ月ほどの間に、ネオコンに関する数篇の雑誌論文、新聞記事、コラムなどを見かけた。これらの中で、ネオコンの元祖としてのレオ・シュトラウスに言及したものは、三、四件。しかし、いずれも、その内容には、全く、立ち入って居ない。それらの論者は、恐らく、レオ・シュトラウスについての知識が、実質上、ゼロ、なのであろう。「ネオコン」問題は、(1)小さく小さく、見ることも出来るし、(2)広く、深く、大きく、研究して行くことも出来る。小さく見て行くことは、最悪である。そのやり方では、問題そのものが消えてなくなってしまう。そして、その方法が、日本のマスコミ上に展開される評論の主流である。 レオ・シュトラウスは、ドイツで訓練された政治哲学者であり、その資格に於いて、カール・シュミット、ロックフェラー財団、シカゴ大学総長ハッチンス(三百人委員会)などの力によって、シカゴ大学教授に任命され、約二十年(一九四九年 - 一九六八年)、シカゴ大学で、政治哲学を講義した。シカゴ大学が、近年、ロックフェラー財閥の全面的支持のもとに育成されたこと、その自明の事実が、日本人には、全く伝えられて居ない。売国奴国賊日本マスコミ、ジャーナリスト、売国奴学者専門家が、意図的に、日本人からその事実を隠蔽し続けて来たために。シカゴ大学には、ノーベル賞学者が、うんざりするほどたくさん居ることは日本人にも知られて居る。しかしその事実を知って大方の日本人は、(1)うらやましい、との思い、(2)尊敬の念、(3)シカゴ大学って、すごく優秀な大学なんだなあ、と、無条件に あこがれる、と言ったところであろう。 現実には、この百年ほどの間に、イルミナティは、ロックフェラーをして、シカゴ大学をイルミナティ世界権力による米国壊滅作戦の主要なイデオロギー的基地、として育成せしめたのである。レオ・シュトラウスを、このシカゴ大学の政治哲学講座の主任教授とした、この一件は、単なる、一大学の一人事、の次元にとどまるものではない。あわれなことに、日本の白痴化され切ったエリート権力者たちには、そんな程度のイルミナティ世界戦略も全く見えない。 官界財界学界マスコミ界などのこれらエリート(実は、強欲権力欲だけは、日本の常人の百万倍はあるが、実体は単なる阿呆、バカ、白痴)は、孝明天皇弑逆犯の国賊一味私党が捏っち上げた明治政府創立以来、イルミナティ世界権力の工作員、手先として、イルミナティの日本民族皆殺し侵略戦争の突撃隊の兵士の役割を果たして来た極悪国賊なのである。かくして、必然的に、日本民族は当面の最重要問題の一つとしての米国ネオコンについて、何一つ、本当のことを教えられないまま、ネオコンの主導する、第三次世界大戦に引きずり込まれて行くのである。(了) |
【二〇一五年、米国と中国の大戦争、との米CIA文書】 |
631回 2003(平成15)年7月7日 ヴィクター・ソーンは、この章を、ゴードン・トーマスの 「Seeds of Fire;China and the Story behind the Attack on America」(火種。中国と、アメリカに対する攻撃の背景についての物語、二〇〇一年)、と言う大著(五百二十三頁)に依拠して書いて居る。次の如く、要約される。 (1)米CIA長官テネットは、ブッシュ米大統領が二〇〇一年一月、正式に就任する前、新政権の準備チームに対して、「二〇十五年に至る世界情勢概要」と言う七十頁の文書を提示した。(2)この文書原文一部のコピーが、G・トーマスの前記著作(四百九十五頁~五百四頁)に収録されて居る。 (3)この文書は、1)中国経済の規模は、二〇一〇年までに、ヨーロッパ全体に匹敵する水準に達する。2)中国は二〇一〇年までに、全面的な貿易戦争に打って出るであろう。3)中国は米国を攻撃するさまざまなテロリスト・グループを支援するであろう。4)二〇一五年までに米国は世界の警察官としての役割を放棄するであろう。5)二〇一五年までに、米国と中国の間に大きな戦争(メジャー・ウォー)が勃発するであろう。6)中国は、三千年紀の新しい超大国に成長するにつれて、米国に対する、生物化学兵器及びスーツケース型の核兵器を以てするテロを仕掛けるであろう。 しかし、この米CIA文書(二〇一五年)は、問題のごく表面を記述するに過ぎない。 ゴードン・トーマス著は、あのイスラエル、そしてその諜報機関モサドが、ひそかに、中国に対し、米国の最新式軍事技術を供与して居る、と述べて居る。ヴィクター・ソーンは、米国、イスラエル、中国、そしてその他の諸国の上に、それらの国々の政府とは、全く別の、異なるアジェンダ(計画)を持つ、「コントローラ-ズ(管理統制する者たち)」が位置すると言う。この件は続報する。(了) [注] ヴィクター・ソーンは、最近、米国に登場した、未だ若い反NWOの著述家、として、「アメリカン・フリープレス」紙上で高く評価されて居る。 |
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632回 2003(平成15)年7月8日 「EIR」二〇〇三年七月四日号、五十一、二頁。ここに、マリール・ミラク・ワイスバッハのChicken - Hawks Squawk For Iran "Liberation"と言う記事あり。「チキン・ホークス」とは、EIR誌が、米国ネオコン派に付けた名前で、直訳すれば、「にわとり・鷹」。つまり、米国ネオコン派が「イラン解放」について、今、しきりにわめいて居る、と言うこと。そして、イラン解放と言う名目で、イランに対する武力侵攻作戦を煽動して居る、米ネオコンの主任担当官は、マイケル・レディーンM. Ledeen)、だと言う。マイケル・レディーンは、日本では、殆んど知られて居ないが、れっきとした米ネオコンの中枢分子のひとりである。M・レディーンには「ユニバーサル・ファシズム」(一九七二年)と言う著作がある。ネオコン主導で米国は、既に、幾つかの水準で、イラクを不安定化させる作戦を実行し始めて居る、と前出、「EIR」論文は言う。即ち、 (1)米国政府は、イラン向けの放送で、公然と、現イラン政権の打倒をイラン国民に対して呼びかけて居る。 (2)イランで起きて居る、イラン政府に反対する学生のデモ。この学生デモは、米国諜報機関が関与したものと言われる。 (3)米国は、MKO(ムジャヒディン・ハルク)を使って、イラン政権に対するテロリスト攻撃を仕掛けつづけて居る。 (4)米国は、イラン武力侵攻の作戦計画を立てつつある。以下略。 これら一連の対イラン侵略戦争計画の中心は、ネオコンのマイケル・レディーン。そして、このレディーンは、ウォルフォビッツ米国防副長官、及び、米国防評議会のリチャード・パールと、緊密な関係にあり。レディーンは、六月十六日、「二〇〇三年、イラン革命」(National Review Online)と言う論文を発表した。「イラン革命はもはや止まらない」、と言い、ブッシュ(息子)大統領がその見方を受け入れることを要求したと、。レディーンは、「ワシントンポスト」六月二十三日号に、「イランの自由のための戦士を支援せよ」、と言う論文を発表したと。M・レディーンは、三十年以上も前に、「ユニバーサル・ファシズム」と言う著作を出したことは、日本人は全く知らない。これは、単なる過去のエピソード、ではなさそうだ。「ユニバーサル・ファシズム(究極の、普遍的全地球的全体主義)」とは、まさしく、米ネオコンの本音、と受け取るべきところだ。(了) |
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633回 2003(平成15)年7月9日 「日刊ゲンダイ」は、今の日本のマスコミの中では、もっとも、突出して、小泉政権の対米従属ぶりを批判する。同紙、平成十五年七月十日付、第一、二面。ここに、「小泉再選支持は米国の属国化望むのと同じ」、とある。この言い方は、尤もらしく聞こえるかも知れないが、それはおかしい。日本は、米国の属国である、又は保護国である、属領である、との定義は正しくない。日本は、米国の植民地である、米国の奴隷である、と言う言い方でも違う。属国であっても、保護国であっても、植民地であっても、又は奴隷であっても、そのことを自覚して居れば、必然的に、米英と言うご主人さまに対する憎しみ、反抗、抵抗の念、何時の日か、完全な独立を勝ち取るぞ、と言う意志が生まれて来る。敗戦後の日本は、米英(イルミナティ)の奴隷でさえない。日本人は、米英(イルミナティ)の奴隷以下。 |
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634回 2003(平成15)年7月10日 幕末明治初年、そしてそのあと、長州藩閥の果たした役割について、今や、日本民族は、根本的な評価の見直しと変更をしなければならない地点に来た。長州藩こそ、日本を今日の如き亡国の危機に突き落とした、元凶である、と、結論付けなければならない。長州藩閥こそ、日本史上最大の国賊である。その理由について、そしてその背景についての、詳細な展開はここでは省略する。しかし、まず、第一の問題性は、長州藩閥の言動の根本原理が、「私益」にあり、と言うところに設定しなければならない。もとより、応仁の乱に始まるいわゆる戦国時代の支配的風潮は、「下克上」である。そしてこの「下克上」の動きを左右するものは、「私益」である。長州藩の起点は、毛利元就。この毛利元就こそ、私益にもとずく下克上の代表の如き人物である。その毛利家が、関が原の戦いで敗れてから二百数十年、ただひたすら、毛利藩は、徳川への私的復讐の怨念に凝り固まるのである。○そして、この長州藩の私的怨念は、ユダヤイルミナティ世界権力の日本占領、日本民族皆殺し侵略戦争の作戦計画に、まんまと利用される。長州藩こそ、日本の武士階級の中の、もっとも腐敗した、日本にとってもっとも危険な部分であったのだ。長崎に派遣された、英国系フリーメーソンの駐日代表にして、ロスチャイルド東アジア代理人サッスーン財閥の対日工作員、グラバーは、たくみにこの日本の弱点を突いて来た。孝明天皇は、終始、長州藩に、不吉で危険な要素を見抜いて居られた。長州藩が、ロスチャイルド -> サッスーン -> グラバーの対日工作の線上で、遂に、孝明天皇弑逆の大罪を犯すに至る、その歴史的背景を、今こそ、日本民族は理解しなければならない。(了) |
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635回 2003(平成15)年7月11日 この章で、V・ソーンが展開して居る内容はきわめて重要である。「彼等」の必要として居るもの、即ち、いかなる命令をも、ただちに、無条件に、なんの不満も異議もなしに、実行するような奴隷労働力。その究極の理想は、ロボット人間である。つまり、彼等は今や、生きた人間を必要としない、のである。いや、必要としないのみでない。生きた人間は、「彼等」にとって、邪魔者であり、危険な存在と成って居るのである。ロボット人間こそ、「彼等」の「理想的人間像」なのだ。これはSF小説的作り話か。否、そんなものではない。この件は、続報する。(了) [注] シァディア・B・ドルーリー著「アレクサンドル・コジェーブ - ポスト近代政治の源泉」は、七十頁から七十一頁にかけて、西洋の形而上学(哲学)は、地球の破壊と暗黒時代を必然的に導き出す、とのハイデッガーの説を引用している。しかし、ハイデッガーの著述は、絶望的に自己矛盾して居る、と、ドルーリー女史は批評する。この件も、もちろん、今日の米国ネオコン派問題と深く関連するが、ここでは、省略する。 |
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636回 2003(平成15)年7月12日 この本は、一応は、批評に値する。この本のもっともすぐれて居るところは、敗戦後日本の官僚の腐敗と堕落に対する糾弾であろう。この腐敗した官僚制度の元凶は、東大法学部教授横田喜三郎、だと言う。しかし、横田ひとりでは、敗戦後日本官僚制度の腐敗は完成しない。もう一人は、吉田茂。つまり、吉田茂と、横田喜三郎。この二人のおかげで、米英イルミナティ世界権力の日本民族皆殺し侵略戦争は、見事に貫徹した、と成るであろう。この見方は、とりあえずは、間違っては居ない。けれども、それだけでは表層的である。いずれにしても、敗戦占領下で、日本の官僚が、そっくりまるごと、日本民族の抹殺と日本民族皆殺しを目標とする米英イルミナティ世界権力の忠実な手先、工作隊、極悪売国奴と化してしまった、その背景は何なのか。その謎を解くためには、幕末明治初年に遡らなければならない。そして、ここでは、前出、前野著は、真相に迫っていない。国際政経学会(昭和十一~二十年)の業績を真剣に学ぶことが必要だ。 国際政経学会の機関紙「猶太(ユダヤ)研究」には、明治以降の高等教育(旧制高校、大学)の本質は、日本のエリート、インテリ、をユダヤフリーメーソンイデオロギーに染め上げることである。とりわけ、法学概論、経済学概論、哲学概論、世界史概論のようなものが、日本のインテリのフリーメーソン化に決定的な影響をもたらした、と言う趣旨のことが述べてある。そもそも、西南戦争後、日本の国家は、ニセモノ日本であり、日本民族の敵である。日本の国家を運営する官僚を任命する高等文官試験、外交官試験の内実は、ユダヤフリーメーソンイデオロギー一色ではないか。このようなユダヤフリーメーソンイデオロギーの優等生が、官僚と成り、決定的に日本の国家の中枢を握るのは、明治三十年代、とりわけ、日露戦争以後である。それ以降の日本の国家官僚階級は、日本民族の敵、以外の何者でもない。だからこそ、彼等日本の官僚は、敗戦と共に、あっさりと、敵米英イルミナティ世界権力の工作員エージェントに転身することが出来たのである。横田と吉田茂の問題は、こうした、全歴史過程の一部であって、そのすべてではないのである。 (了) |
【ラムズフェルド、ネオコン軍事戦略とアルビン・トフラー理論の関係】 |
637回 2003(平成15)年7月13日 「EIR」二〇〇三年七月四日号、六十七頁以下。ここに、カール・オズグットの、「トフラーの戦争と戦争反対」「ラムズフェルド式情報化時代の人殺しの大衆化」と言う論文あり。文明間の衝突理論のハーバード大学教授サミュエル・ハンチントンが、ドナルド・ラムズフェルド国防長官の軍事的大転換のための地政学者であり、アンドリュー・マーシャル米国防総省ネットアセスメント室長がラムズフェルドの技術面での師匠(グル)であるとしたら、ラムズフェルドのすべての用語は「未来からの衝撃」及び「第三の波」著者アルビン・トフラー夫妻によって供給されて居る、とある。これはその通り。トフラー(ユダヤ人)は、いわゆる「ネオコン」派の一味とは見なされて居ないが、にも拘わらず、トフラー理論は、「ネオコン」派の理論及び行動と、緊密に一体化して居る。そして、この明々白々、およそイロハのイ、自明の事実が、日本人にはまるで見えて居ない。日本人は、トフラーについても、一過性の流行現象としてやり過ごした。明治以降、何百回となく生じた流行思想現象と同じようにして。大局の推移が見えないのである。 トフラーによれば、第三の波、情報革命が進行して行くにつれて、今日存在する、百五十ないし二百の民族国家、国民国家は解体消滅死滅する。それからどうなるか。トフラー曰く。それから、数百、ないし、数千の小さな国家、都市国家、地域に分割される。中国は、数百ものシンガポール型の都市国家に分解して行くとの説が引用される。トフラーは冗談を言って居るのか。それとも、これは本気の話なのか。当「時事寸評」は、、既に、ウィリアム・リース・モッグ卿の著作「主権人(ザ・ソバリーン・インディビデュアル)」について論評したが、「週刊日本新聞」二九五号(15.7.14)四、五頁に、この問題を、やや詳しく、述べておいた。リース・モッグ卿は、いわば、三百人委員会の主席宣伝家の役割を、この三十年以上、勤めて居る人物である。リース・モッグ卿の「主権人」は、トフラーの言う、数千の小さな国家、地域、の構図のシナリオの、その先に来るべきものを提示する。オスグット論文は、米国ネオコン派の推進する軍事戦略は、ハンチントン(三百人委員会)、トフラー(第三の波理論)らによって既に公然提起されて居る世界戦略の一部として見なければならない、と言う。この件は更に続報する。(了) |
【米FRB(連邦準備銀行)が、欧米ユダヤ系金融資本と所有された私立私営銀行である、と言うことの意味を問う】 |
638回 2003(平成15)年7月14日 ヴィクター・ソーン著「暴露された新世界権力」(二〇〇三年)、第二十一章 米国連邦準備制度を支配管理して居るのは誰か。ここに、米FRB(連邦準備制度)の最初の株主十人(十社)の名前が列挙されて居る。 (1)ロスチャイルド家(ロンドン) この十人(十社、十家族)のうち、(1)から(7)までは、すべて、ヨーロッパのユダヤ系金融資本であり、(8)と(9)は、米国在住のユダヤ系。(10)も、実体はユダヤ、そして、ロックフェラー財閥そのものが、ロスチャイルドの管理下にある、とも、伝えられる。米国FRBは、ウィルソン大統領時代、一九一三年に設立された。しかし、その設立当時から今日に至るまで、日本人は、極悪売国奴ユダヤフリーメーソンイルミナティ世界権力の手先、工作員としての学問奴隷、売国奴官僚政治家、売国奴マスコミなどによって、このFRBが、米国政府の支配下にある国立中央銀行などではないことを、全く、知らされて居ない。米FRBは、欧米ユダヤ国際金融資本支配下の私有私立銀行として設立されたのである。しかも、この私立民間銀行米FRBは、米国政府によって、米国通貨ドルの独占的発行権を与えられた。この驚くべきペテンは、どのようにして可能と成ったのか。それは、話せば長い歴史に成るが、決定的な条件は、イルミナティの工作員としてのウィルソンを、イルミナティが米国大統領にすることに成功した、その一事である。ウィルソンは通称ハウス大佐の傀儡である。「ハウス大佐」は、れっきとした、三百人委員会直系にして、ロスチャイルドの米国代理人である。つまり、日本民族は、今の今に至るまで、米国の現代史について、何一つ、本当のことを教えられて居ないのである。ヴィクター・ソーンは、前記著作の第二十二章を、「(米国)連邦準備制度は破壊されねばならない」、として居る。米FRBを破壊解体せよ、と、明確に公言する米国の著述家、思想家、政治家、ジャーナリストは、本物である、と信頼してよろしい。逆に、そのことを明言しない米国人については、要警戒である。いずれにしても、米FRBの正体の暴露について、日本に於いて、なさるべき仕事は膨大だ。(了) |
【一八九〇年から二〇〇一年まで。暴露された世界権力エリートの本音の記録】 |
639回 2003(平成15)年7月15日 デニス・L・カディ(Dennis L. Cuddy, Ph. D.)博士著、「ザ・グローバリスト。ザ・パワー・エリート・エクスポーズド」(二〇〇一年)(世界主義者。暴露された権力エリート)。この本は日本民族有志にとってきわめて有益だ。この本は、一八九〇年から二〇〇一年まで、百十二年間の年代記(クロニクル)である。その年代記には、その時々のマスコミ、その他の出版物、記録からの引用文あり、一々、出典が明示されて居る。更に、巻頭に序文、巻末に、結論。この年代記を通読して行くと、この百年余の間に、いわゆる「ニュー・ワールド・オーダー」(新世界権力)が、世界のエリート権力者によって入念に、一歩一歩、演出されて行く、そのありさまが、臨場感を以て、なまなましく、再現されるようだ。その起点は、あの有名なセシル・ローズと、そのローズの遺言と遺産によって運営されて来た、「ローズ奨学資金」の設立である。 この本の末尾には、付録として、一九五三年に始まるそれぞれの年のヒューマニスト賞受賞者の名簿が収録されて居る。一九五三年から二〇〇一年まで。日本では、「第一次ヒューマニスト宣言」(一九三〇年代)、「第二次ヒューマニスト宣言」(一九七〇年代)、及びその宣言を発した、世界ヒューマニストの団体について、ちょっと、言いようのないほどの無関心の空気が支配的だ。この重要な問題についての説明はここでは省略する。 ヒューマニスト、ヒューマニズム。これは、日本では、人間主義者、人間主義、と訳される。しかしこの訳語はおかしい。これは「人間至上主義」「人間中心主義」「人類独尊主義」、と言った意味に解しなければならない。西洋の文脈では、このヒューマニズム(人間至上主義)は、別名、悪魔主義(サタニズム)、ルシファー主義、無神論、と呼ばれる。と言っても、白痴化ゾンビ化した今の日本人には何の反応もないだろう。西洋社会では、ヒューマニストとは、無神論者、ルシファー主義者と全く同じ。このようなものとして、「ヒューマニスト」は新世界権力(ニュー・ワールド・オーダー)建設のための突撃隊の役割を果して居るのである。ヒューマニスト賞の受賞者(Humanist of The Year, Awards)の一部を紹介して置く。 一九五七年 マーガレット・サンガー |
【ブッシュ米大統領が、サダム・フセイン(及びビン・ラディン)に、二千五百万ドルの賞金を付けた、その真相。-アメリカン・フリープレス紙、ゴードン・トーマス-】 |
640回 2003(平成15)年7月16日 「アメリカン・フリープレス」、二〇〇三年七月二十一日号、一頁。十頁。ここに、ゴードン・トーマスの記事あり。この記事の中で、G・トーマスは、最近、アメリカの「トップ・スパイ・キャッチャー」、ポール・レドモンド(Paul Redmond)が、突然、辞任(退職)した件について、その真相を追及して居る。「スパイ・キャッチャー」とは、「敵のスパイを捕捉する担当官」、を意味するのであろう。しかし、日本語で、通常、どのように訳されて居るのかは、分からない。「スパイ・キャッチャー」、ポール・レドモンドが「彼の机をきれいにしたあと」(これは、退職するに当たって、事務用の机の上、その引き出しの中などの私物をすべて整理して持ち去ること)、間もなく、ブッシュ米大統領は、サダム・フセインに、二千五百万ドルの賞金を付けた、と言う。この記事は(二千五百万ドルの賞金)は、日本のマスコミ上でも見かけた記憶がある。サダム・フセインと同時に、ビン・ラディンについても同じと、と。この件の真相は何か。ポール・レドモンドは、サダム・フセインとビン・ラディンの行方を追及して居るうちに、きわめて奇妙な事実を知った、と。それは、この二人が、米国その他の西側諸国の最高度の機密情報を内臓するコンピュータのソフトウェアを何等かの理由で入手して居る、との一件であると。そして、この極秘コンピュータソフト問題は、ロシアの諜報機関をも巻き込む、国際的大事件に発展する可能性あり、と、G・トーマスは述べて居る。この件は続報する。(了) |
【米英イルミナティ世界権力の日本占領は続いて居る。それは自明だ。占領協力者は誰か、それこそ、問題の核心である】 |
641回 2003(平成15)年7月17日 米英イルミナティ悪魔主義世界軍は、二〇〇三年三月二十日、独立主権国家イラクに対する公々然たる帝国主義侵略戦争を開始、五月一日には、ブッシュ米大統領は、イラクに於ける戦闘終了、を、宣言した。しかし、その五月一日から既に二ヵ月半を過ぎて、イラク国内での、米英帝国主義占領軍に対する、イラク国民の、民族自衛の戦闘は続いて居る。小紙(週刊日本新聞)は、明確に、イラク国民、イラク民族の、米英イルミナティ世界権力占領軍に対する、民族自衛の正義の戦いを支持すると共に、即刻、米英イルミナティ世界権力占領軍のイラクからの撤退を要求する。しかし、それは、イラクの問題だ。我々の祖国日本はどうなのだ。祖国日本は、昭和二十年八月十五日以後今日まで約五十八年間。米英イルミナティ世界権力侵略軍によって、占領され続けて居る。この自明の事実を承認する(1)のか、しない(2)のか。どちらなのだ。小紙(週刊日本新聞)は、断乎として、(1)項の立場、即ち、敵の占領は継続して居る、との立場に立つ。今、一億二千万日本人は、真っ二つに分裂させられて(分裂して)居る。即ち、(1)米英イルミナティ世界権力帝国主義侵略軍の日本占領は継続して居る、と認める日本人。これこそが、これのみが、本物の日本人の名に値する。(2)米英の日本占領は、昭和二十七年四月、対米英らとのいわゆるサンフランシスコ講和条約の発効により終結した。日本は独立を回復したした。とする日本人。これは、ニセモノ日本人、祖国日本への裏切り者、祖国日本を米英イルミナティ世界権力に売り渡す売国奴である。 この売国奴ニセモノ日本人、日本人もどきに、二種類あり。即ち、 小紙(週刊日本新聞)は、神国日本高天原神国日本の国体を堅持堅守する立場に立って、米英イルミナティ世界権力の日本侵略帝国主義占領軍に対する抵抗を継続するであろう。この立場から小紙は、イラク国民の英雄的民族自衛の米英イルミナティ帝国主義占領軍に対する戦いを支持することを、全世界に宣言する。(了) |
【敵米英イルミナティの日本占領に対して戦いを続けるべきか、敵に協力し、敵に帰順し、忠誠を誓うべきか】 |
642回 2003(平成15)年7月18日 当「時事寸評」前号(641回)で、米英イルミナティ世界権力の日本占領は続いて居る、と述べた。そのことを、今更、いちいち、論証する必要があるだろうか。日本占領が続いて居ることの第一の証明は、「日本国憲法」の存在そのものである。当「時事寸評」629回(七月五日)に、小山常実著「日本国憲法無効論」(草思社、平成十四年十一月)について、論評して置いた。日本国憲法問題、などと言う問題は、幻想に過ぎない。その実体は、米英イルミナティ世界権力による、日本占領継続の是非、と言う問題である。日本占領が続いて居る、と言う歴史的事実を認めたとしよう。その場合問題は次の二点である。 (1)敵占領軍に対する、日本民族の戦いを継続する、との立場。 (2)敵占領軍に心の底から、いわば「帰順」して、敵占領軍に対する一切の抵抗と戦いを放棄して、敵占領軍に忠誠を誓う立場をとるべきか。 この二つの立場のうち、いずれを採るべきかの、の問題。 (3)として、(1)、(2)のいずれでもない、敵占領軍に「協力」するけれども、敵に忠誠を誓うところまでは行かない。この立場は、とりあえずは、可能ではあろう。しかし、それは、長くは維持出来ない。結局は、(1)か、(2)か、どちらかに分けられるであろう。 筆者と小紙(週刊日本新聞)は、明確に、(1)項の立場を採る。とすると、次の問題は、敵占領軍への協力者についての評価である。敵米英イルミナティ世界権力占領軍への日本側の協力者の主たる陣営、それが、まさに、まず、昭和天皇と、皇室全体と、であったことは、何等の秘密でもない。そのことは、敵米国の公文書その他の文書、そしてそれらにもとづいた学術的研究書によって、あますところなく、明示されて居る。この件については、拙著「天皇破壊史」(成申書房、平成十四年五月)、参照。更にこの問題は、ジョン・コールマン博士の「三〇〇人委員会」(KKベストセラーズ刊)の中にも、示されて居る。 前野徹著「新歴史の真実」(経済界)は、米占領軍協力者として、東大法学部教授横田喜三郎及び、吉田茂、以上の二名をを挙げて居る。この評価は、別に、間違って居るわけでもないが、しかし、これでは、表層をなでて居るだけのこと。昭和天皇と、そして皇室全体が、日本国民は、敵米英イルミナティ世界権力占領軍に協力せよ、つまり、一切、占領軍に抵抗するな、との意志であれば、敢えて、なお、占領軍に対する戦いを継続せんとする日本人は、限りなく、ゼロに近付く。占領中、そしてそのあとも、三笠宮は「左傾した」、との批判が、一部の愛国主義団体から出されたことは承知して居る。しかし、三笠宮の「左傾」は、一部の右翼人士の言うが如き、単純な次元のものではない。三笠宮は、占領中、カナダ政府の駐日代表ノーマンときわめて親密な関係にあった。しかし、一体、このノーマンとは何者か。ノーマンは、イルミナティ世界権力にとって、対東アジア工作の中枢的人物だったのだ。この件はここでは省略する。(了) |
【三百人委員会の「スーパー・サーバント(特級品の召使、学問奴隷)」の一人としてのミルトン・フリードマン(ジョン・コールマン著『300人委員会』)】 |
643回 2003(平成15)年7月19日 徳本榮一郎著「無法外資―日本をしやぶり盡くす白い牙」(講談社、平成十五年六月)。これは一讀に値する。 この本の二百三十六頁以下、及び二百六十四頁以下。 ここに、ハイエクとミルトン・フリードマン、のことが出て來る。 そこで、このフリードマンについて、ジョンコールマン博士の 「300人委員會」(KKベストセラーズ刊)が、どう述べて居るかを調べて見る。 「300人委員會」(KKベストセラーズ)、七十五頁以下。 ヘリテージ財團の創設メンバーのフォン・ハイエクが ミルトン・フリードマンに、アメリカの工業を後退させやうと目論む、 ローマクラブの計畫を總括させたのである。 フリードマンは、三〇〇人委員會の意志を實行するための訓練を充分に 受けてゐた。つまり、一般的な云ひ方をすれば、アメリカおよび諸外國、 保守政權の國々の經濟を破壞することだと云へるだらう。フリードマンは、大物ルートヴィッヒ・フォン・ミーゼスと、 アーサー・バーンズの指導のもとでその技術を學んだ。フリードマンは新しいタイプの經濟的異説を創り出した。 いはゆる「自由市場經濟」といふもので、これはアメリカ國民に仕掛けら れた最惡のペテンである。 フリードマンの經濟政策は、大きく口を開いた谷底へとアメリカを突き 落し、債務はさらに擴大し、貿易赤字の波をさらに高くした。 (前出七十六頁) シカゴ大學が、ロックフェラー財閥によつて手厚く育成された イルミナティの世界支配のためのイデオロギー的主要基地の一つである ことは、既に述べた。 レオ・シュトラウス學派が、このシカゴ大學から出發して、 全米の政治學アカデミズムを制壓するに至る經過についても、 小紙(週刊日本新聞)で既に述べた。 日本が、何時頃から、どのやうにしてこのミルトン・フリードマンの 經濟イデオロギーの制壓下に入つたのか。 これは未だ、良く調べて居ない。 しかし、フリードマンの前に、 フリードマンの師、ハイエクが問題であらう。 「300人委員會」は、ハイエクについて次のやうに述べて居る。 三〇〇人委員會の經濟計畫は、 マルサスとローマクラブが支援するもう一人の破滅と暗黒の經濟學者、 フリードリッヒ・アウグスト・フォン・ハイエクの理論の上に成立して ゐる。ハイエクは、長くデーヴィッド・ロックフェラーの支配下にあり、 彼の理論はアメリカで廣く受け入れられてゐる。 フォン・ハイエクの考へはローマクラブと完全に合致してをり、だから こそ彼はアメリカのエセ右翼團體で高ひ地位にあるのだらう。 (前出、六十二頁) このいはゆる「經濟學」問題を、 孤立した經濟學の次元に閉ぢ込めてはならないが、ここでは省略する。(了) |
【米国は典型的な、完成されたカースト制度社会であるとのX(エックス)教授の説】 |
644回 2003(平成15)年7月20日 小紙(週刊日本新聞)上で、何回か、紹介論評した、米国のごく若い反NWOの著述家、ヴィクター・ソーンの「暴露された新世界権力(The New World Order Exposed)」は、Sisyphus Press、というところから出版されて居り、そして、 www.babelmagazine.com と言う、インターネットホームページを開設して居る」。前出の著作の四百六十七頁以下。第五十八章アメリカのカースト制度。 ここに、X(エックス)教授の「色々な階級と、そしてその中の無法者階級(アウトロー)」(二〇〇二年五月十九日、バベルマガジン、第五十九号)について、論評されて居る。なお、前出の著作の著作の五百三十九頁以下、第六十七章アメリカの最後の希望、無法者階級(アウトロークラス)この章も必読である。そこで、BABAEL MAGAZINE.COM 二〇〇二年五月十九日付バべルマガジン、第五十九号、X(エックス)教授の小論文を読む。 http://www.babelmagazine.com/issue59/outlawclasses これは、いずれ、V・ソーンなど関係者の許可を得て、全文、日本語に翻訳紹介したい。このX(エックス)教授は、過去五十余年来米国社会を研究して、米国が、ひとつのカースト制度社会であるとの結論に達した、と言う。即ち、 (1)支配階級。これは、人口の一パーセント以下。 (2)The enforcement
Class (3)奴隷階級。労働蜂グループ人口の七〇パーセント。 (4)不可触賤民。 (5)最後に、アウトローズ(無法者)。 アウトローズ、と言う英語は、直訳すれば、無法者、法律の保護を奪われた者、だが、この無法者こそ、米国の唯一の希望である、とヴィクター・ソーンは結論付ける。米国の奴隷階級の特徴は、自分たちが奴隷でなくて、自由人である、世界一めぐまれて居る、と言う支配階級のプロパガンダによって洗脳され切って居る、と言うところにある、と。もちろん、この米国評価は正しい。更に続報したい。(了) |
【正真正銘の極悪売国奴集団としての、今、登場しつつある新しい日本のいわゆる「上流階級」】 |
645回 2003(平成15)年7月21日 「ダカーポ」、平成十五年八月六日号、十頁以下。「一億総中流の崩壊。新にっぽんの上流社会」。この記事の十二、十三頁。森永卓郎と言う人の記事。この記事によると、 (2)上流階級は人口の一パーセント。年収は、三億円。 (3)企業の中堅正社員クラス。人口の六〇パーセント。年収は、三〇〇万円台。 (4)正社員以外のパートなど。人口の四〇パーセント。年収は、一〇〇万円台。と言った具合に成ると言う。 つまり、敗戦後の日本が作ってきた「一億総中流社会」は崩壊して、以上の如き、階級社会が、成立する。それが、小泉政権の基本方針であると言う。この見方は、現象論としては妥当なところであろう。しかし、ここで、ひとつ、疑問が生じる。 (1)日本国民は、このような階級社会を是非とも作ってください、と、政治家、政党に、要求しただろうか。 (2)更に、小泉政権とそれ以前の歴代政権は、こんな風に日本を変革するぞ、と、日本国民に、よく分かるように、事前に説明したであろうか。 もちろん、そんなことはない。これは何から何まで、図々しいペテンである。さて、そこで、以上のような階級社会が日本に出来上がったとする。その場合、日本のさまざまな政党は、年収三億円の上流階級を代表するのか。年収三百万円の中堅正社員階級を代表するのか。年収百万円台のパートなどの階級を代表するのか。どう成るのであろう。 そもそも、年収三億円の、上流階級なるものの正体が、いかがわしい。彼等は、実は、日本民族をひとり残らず皆殺しにせんとして、四五〇年来、日本に侵略戦争を仕掛けて居るイルミナティ世界権力の小僧、手下、下士官クラスの番犬に過ぎない存在ではないのか。彼等、新日本上流階級なるものは、祖国日本と日本民族の一切を、イルミナティ世界権力に売り渡し、以て日本民族を一人残らず皆殺しにするイルミナティの対日戦争に協力することを業として居り、その代償として、ささやかなおこぼれを、イルミナティ世界権力のご主人さまから投げ与えられるだけの、明々白々たる、売国奴、真っ黒な、暗黒の悪魔主義者、日本民族と日本の国土に最後のとどめを刺すべくイルミナティによって飼育された猛毒国賊の一味私党、ではないのか。(了) |
646回 2003(平成15)年7月22日
「月曜評論」に、評論家、翻訳家植田信、と言う人が、「アメリカ学講座」を三年来、連載して居り、このところこの人は、アメリカのインターネットで、「スカル・アンド・ボーンズ」を発見して、その研究を公開して居ることは、既に論評した。「月曜評論」、平成十五年七月号、五十四頁以下。ここに、ブッシュ大統領と、「スカル・アンド・ボーンズ―アメリカの外交を左右するある“組織”の実体」(下)とある。 ヘンリー・スティムソン(大東亜戦争中の、米国の陸軍長官)が実は、スカル・アンド・ボーンズ会員であった、ことを発見したこの人は、本当に、鬼の首でも取ったように大喜びして居る。この次は、「ロックフェラー家とアメリカ外交評議会」を取り上げるそうだ。この人のやりかけて居ることは、まさしく、日本のエリート階級が忌み嫌う、「陰謀理論」への進入を意味するがそんな仕事が果して「月曜評論」誌の枠内に収まり切るのであろうか。 「スカル・アンド・ボーンズ」について、日本民族有志が、まっ先に読まなければならない古典は、America's Secret Establishment. An Introduction to the Order Of Skull and Bones. By Antony C. Sutton 一九八三年、一九八六年、二〇〇二年 アントニー・サットン著 アメリカの秘密の体制 ―スカル・アンド・ボーンズ結社研究序論―なお、サットンは、昨二〇〇二年死去して居る。(一九二五年―二〇〇二年) 巻末に、一八三三年から一九八五年まで、スカル・アンド・ボーンズの会員、全員の名簿が収録されて居る(一年に十五人ずつ)。長い間、スカル・アンド・ボーンズの会員は、WASP(白人、アングロサクソン、プロテスタント)に限られて居たが、その後、過去数十年、少々、そこに変化も見られる。一九八五年の会員十五人の中には、アジア系、と見られる会員が三人(中国系、インド系か?)。日本人で、このスカル・アンド・ボーンズに選抜された者があるとは聞いて居ない。 アントニー・サットン教授には、「西側の技術と、ソ連の経済発展」(全三巻)、と言う大著がある。「スカル・アンド・ボーンズ」を多少でも深く理解するためには、ヘーゲル哲学についての考察が必須である。しかし、ここでは、省略する。ヘーゲルが死去したあと、その学派は、ヘーゲル右派 カール・フォン・リッター、他、ヘーゲル左派 カール・マルクス フリードリッヒ・エンゲルス ハインリッヒ・ハイネ マックス・シュチルナー モーゼス・ヘスへと分化した。「スカル・アンド・ボーンズ」は、ヘーゲル右派の系統に含まれると言う。サットンのこの初歩中の初歩の著作が、今後、日本民族好学の士に、広く、読まれることを希望する。(了) |
【世界シナルシストの計画、世界金融経済体制を瓦解させて、一挙に単一世界通貨へと。「EIR」誌二〇〇三年七月十一日号】 |
647回 2003(平成15)年7月23日 (1)ごく最近、イタリアのシエナ近郊で、欧米の有力金融筋の小さな会議が開かれた。 今の日本人には、しかしながら、こうした情報は、ブタに真珠、馬の耳に念仏、猫に小判でしかない。「猫に小判」、の「小判」とは、江戸時代の小型長円形の金貨のこと。一枚一両。一両とは、今の日本の通貨価値に直すと、一万円から十万円の間。今の日本人の関心事。 ほんとうの情報、まともな議論これらはすべて上の空。「EIR」誌二〇〇三年七月十一日号、七頁によれば、「EIR」誌、ラルーシュのグループは、ネオコンの正体を全面的に暴露した「サタンの子供たち」と言う、数十ページの小冊子、百万部(ワン・ミリオン)を米国民に配布し切った、とある。百万部とは、半端な数でない。(了) |
【極悪国賊売国奴孝明天皇弑逆犯の一味によって捏っち上げられた「皇国史観」に筆誅を加えなければならない】 |
648回 2003(平成15)年7月24日 拙著「縄文日本文明一万五千年史序論」(成申書房、平成十五年七月)、三百三十八頁に、敗戦占領下の現代、日本に存在する五つの体制内日本史観(日本史学派)を挙げて置いた。いずれも、売国奴的日本史観である。その第一は、いわゆる「皇国史観」の残党。この「皇国史観」は、孝明天皇弑逆犯の一味、岩倉木戸伊藤大久保らの極悪国賊私党集団が捏っち上げたしろものである。敗戦前の日本では、公然この「皇国史観」を批判しただけで、ただちに官憲に襲われた。生命も保障はされない。敗戦後も、この国賊売国奴の「皇国史観」の残党は存在する。 いわゆる「皇国史観」のどこがおかしいのか。以下に、その要点を列挙する。 (1)天皇絶対を言いながら、岩倉以下の実行した、孝明天皇弑逆事件は秘密にする。 かくの如き、極悪国賊売国奴の「皇国史観」に対して、未だ、正当な、筆誅は、加えられて居ない。この仕事は、今後の宿題の一つ、である。(了) |
【米国ネオコン派の中心的戦略理論家、マイケル・レディーンがイランの体制変革に向けて米国は行動せよ、と呼号する】 |
649回 2003(平成15)年7月25日 「EIR」、二〇〇三年七月十一日号。六十七頁〜七十頁。スコット・トンプソン「マイケル・レディーンがイランの体制変革を要求する」。この論文はきわめて重要だ。レバノン、ベイルートの「ザ・デイリー・スター」紙、二〇〇三年五月九日号、ウィリアム・O・ビーマンの記事「マイケル・レディーン、ネオコンサバティズムの導師(グル)」、からの引用あり。曰く、レディーンのことばは、毎日のように、ディック・チェイニー、ドナルド・ラムズフェルド、ポール・ウォルフォビッツのような要人によって引用されて居る。レディーンの見解は、二〇〇一年九月十一日以降の米国の行動を特徴付けるアメリカの外交政策の哲学・・・・を決定して居る。・・・・今や、レディーンは、イラクを超えて、更なる「体制変革」を提唱すると。つまり、イラン、シリア、レバノンの体制変革、と言う。 「我々は既に、ルビコンを渡った。我々は既に、地獄に居る。ユーラシア大陸内での第三次世界大戦は既に進行中である。イラクに対する戦争が終った、のではない。イラクに対する戦争は続いて居るのだ。同じく、アフガニスタンに対する戦争も続いて居る。イランに対する戦争が既に開戦寸前であり、そして秘密の作戦は始まって居る」(リンドン・ラルーシュのトルコ、イスタンブールでの演説、二〇〇三年六月十四日) ラルーシュのこのことばは正しい。しかし、それにしても、我が日本人、我が日本民族の今の白痴的ていたらくは、実に、驚くべき次元に達して居る。売国奴小泉政権は、米国の要求するがままに、日本の陸上自衛隊を、イラクに派遣することにした、と言う。小泉以下の売国奴たちは、ユーラシア大陸で開始されてしまった第三次世界大戦へと、喜色満面、ご主人さまの命令を遂行することが、嬉しくてたまらないと言う風情で、のめり込みつつある。 この二、三月以来、本当に、泥縄式に日本のマスコミは、米国ネオコンについて無内容なおしゃべりにふけって居る。彼等の視界に入って来た「ネオコン」派は、米国政府高官若干名を別とすれば、ロバート・ケイガン、クリストル親子、ぐらいで終わり。米国ネオコンの中核的戦略理論家としてのマイケル・レディーンは、今の今に至るまで、日本民族の視界に入らない。「EIR」誌は、一九七五年に出版された、M・レディーンと、彼の師、レンゾ・デ・フェリスとの対談「ファシズム」と言う著作から引用する。レディーンは、「米国憲法は米国革命を裏切った」、と述べて居る。これは、何を言って居るのか、日本人にはまるで、通じないであろう。 ここで、レディーンは、第二次アメリカ革命によって現在の米国憲法(そして人権憲章)を破棄しなければならない、と示唆して居るのである。マイケル・レディーンは三十一年前に、「ユニバーサル・ファシズム」、と言う著作を出したことは既に報じた。レディーンは、「ユニバーサル・ファシスト(究極の全体主義者)」、と自称して居ると言う。一体何がどう成って居るのであろう。この項は続報する。(了) |
【小林よしのり「戦争論(3)」の根本的欠陥】 |
650回 2003(平成15)年7月26日 小林よしのり著「戦争論(3)」(幻冬舎、平成十五年七月)を読む。ここには、明治時代から現代までの、日本を中心とした戦争史と戦争 観が論じられて居る。詳しく、色々と、多面的に調べて述べられた力作とは言える。しかし、ここに、全く論じられて居ない根本的根幹的な問題も、きわめて多い。ここでは、そのうちの一つの点についてだけ、指摘し、批評することにしよう。 まず、四王天延孝陸軍中将の問題である。四王天中将は、陸士、陸軍大学を卒業した、日本陸軍のエリート将校の一人、である。第一次世界大戦期には、日本陸軍から観戦武官としてフランスに派遣された。ところが、四王天中将(そのときは、佐官クラス)は、そのフランスで、実はこの戦争を演出して居るのは、国際ユダヤである、との話を聞かされた。そこで、四王天中将は、フランス語で出版されて居る、ユダヤフリーメーソン問題の資料を収集してこれを研究し始める。かくして四王天中将のユダヤフリーメーソン研究はフランス時代に長足の進歩を遂げる。 第一次世界大戦末期、ロシアで共産革命政権が樹立され、日本軍はシベリアに出兵。そして、四王天中将は北満の陸軍諜報機関に派遣され、つぶさに、ロシア共産革命の実体がユダヤ革命であることを知る。四王天中将は軍内外と日本国民一般に対し、ユダヤフリーメーソンの危険を警告し、警鐘を乱打する。国際連盟が発足して、主要国によって、国連内軍事委員会が作られる。四王天少将(当時)は、日本陸軍を代表して、国連軍事委員会委員として在勤。ところが、帰国するや、四王天少将は、軍首脳によって徹底的に迫害される。遂に、昭和初年、上原勇作陸軍元帥が、じきじき、四王天少将に対し、ユダヤ問題の研究発表を中止せよ、と要求するに至る。四王天少将が拒否するや、ただちに、軍中央は、四王天少将を陸軍から追放した、のである。陸軍を退役するに当って、中将に昇級。問題は、この「上原勇作陸軍元帥」なる人物である。 「ニューリーダー」、平成十五年八月号、八十八頁〜九十三頁。落合莞爾「陸軍特務吉薗周蔵の手記」(第九〇回)。ここに、「上原勇作陸軍元帥ユダヤフリーメーソン説」(九十〜九十一頁)、が述べられて居る。これで、辻褄が合って来る。上原元帥がフリーメーソン会員であるとしたら、四王天中将に対する上原と、陸軍中央の弾圧と迫害と排除の政策も、実によく、腑に落ちるではないか。ここでは、山本五十六連合艦隊司令長官フリーメーソン説は省略する。小林よしのり「戦争論(3)」には、こうした、根本問題がそっくり抜け落ちて居る。これでは、お話にならない。気の抜けたビール、どころではない。この問題は、続報する。(了) |
【イルミナティの本当の目的は何か。それを知るものは全世界で五千人。アイン・ランドの小説(肩をすくめたアトラス)の正体】 |
651回 2003(平成15)年7月27日 「魔術とイルミナティ」 Wicthcraft and the Illuminati(七十九頁) この英文小冊子は、一九八一年に出版され、今でも、米国キリスト愛国派の間で読まれて居る。この小著には、イルミナティについての初歩的知識が濃縮されて居り、日本民族有志必読の文献であろう。そこに、アイン・ランドの「肩をすくめたアトラス」についての批評あり、その件については、筆者は他の場所で何度も論じた。 イルミナティの本当の目的を知る者は、全世界で、五千人、としてある。しかし、一九五〇年代半ば、フィリップ・ロスチャイルドは、彼のミストレス(情婦)の一人、アイン・ランドに命じて、小説(フィクション)のかたちで、イルミナティの計画を書かせた、それが「肩をすくめたアトラス」(一九五七年)であると言う。イルミナティとしては、何もこの小説を、ベストセラーにするつもりはなかったが、はからずも、結末的にはそう成ってしまった、のだそうだ。 フィリップ・ロスチャイルドの指令によって書かれた一千頁のこの小説、「肩をすくめたアトラス」はイルミナティの世界征服のための魔術的コードブック(暗号で書かれた本)と成った(二十頁)、とある。「議論するな。受け入れよ。順応せよ。服従せよ」、「十分な数だけ犯罪者が存在しなければ、犯罪者を作り出せ」、「なんでもかんでも犯罪に成るようにすれば、ひとは、法律を破ることなしに生きることは不可能と成る」、「恐怖は人民(ピープル)を統括する唯一の実際的手段である」。 かくして、世界は、イルミナティの計画通り、完全に瓦解させられる。それから、「我々(イルミナティ)は世界を再建するために、戻って来る」、だと。世界が大崩壊して居る間、イルミナティの首脳部は、カリブ海のある島に隠れて居るのだそうだ。アイン・ランドのこの小説(アトラス)は、半世紀足らずの間に、一千万部、出たとされる。米国では、或る意味で、二十世紀の超有名作家の一人、であろう。しかし、日本では、筆者が「解説沈黙の兵器」(データハウス刊)の中で紹介論評したのが、恐らく、初出であろう。邦訳が進行中とも聞くけれども、果して、完全な解訳本がでるのかどうか、全く分らない。厚本一千ページ以上、これを、削除せずに日本語にすれば、かるく、一千五百ページ以上。肝腎なところをズタズタに削除された邦訳本では、困る。(了) |
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652回 2003(平成15)年7月28日 アントニー・サットン著「アメリカの秘密体制 - スカル・アンド・ボーンズ結社研究序論」(一九八三年、一九八六年、二〇〇二年)。二〇〇二年版の著者サットン教授の序文によれば、一九八〇年代の始め、全く未知の人物から、八インチ(約二〇センチメートル)の文書の包みがサットン宅に送られて来た。それを開けて読むと、それはなんと、スカル・アンド・ボーンズの会員名簿及び極秘の内部資料であった、と言う。そこで、サットン教授は、この秘密文書にもとづき、本書を書き上げた、と言う。出版後十六年間、米国内で、毎月、数百部、購読者向けに発送された、とあるから、合計すると、約十万部。この他に、ロシアでも強い需要がある、と言う。本書の第三部は、「結社はどのようにして、戦争と革命を捏っち上げるか」、と成って居る。「マルクスもヒットラーも、共に、ヘーゲルに、その哲学的根底を持って居る」(百十八頁)、とある。つまり、ヘーゲルから、ヘーゲル左派と、ヘーゲル右派が分化し、ヘーゲル左派からマルクス、ヘーゲル右派からヒットラーが出て来る。ヒットラーと言うよりも、プロシャの陸軍参謀本部は、ヘーゲル右派の直系、だと言う。しかし、もちろん、単なる哲学から社会現象は生じない。ウォール街(及びその背後の、ロンドンのシティー)が社会現象の原動力である。つまり、共産主義革命運動も、右翼全体主義革命運動も、その総司令部はニューヨークのウォール街であり、とりわけ、ブロードウェイ一二〇番地にそれは集中して居たとある。 一九一七年の時点で、ブロードウェイ一二〇番地所在の企業の中には、 などが含まれる(百四十頁)。 ニューヨーク連邦準備銀行は、FRB(米国連邦準備制度理事会)の中核であり、実質的にその日常的運営の中心である。ハリマン家は、スカル・アンド・ボーンズを中核とする米国イルミナティ結社の中枢に位置する。世界共産主義運動の司令部は、モスクワではなくて、米国ニューヨーク、ウォール街のブロードウェイ一二〇番地に在り、と言われるのみならず、ナチス運動を演出した中心も、同じく、このブロードウェイ一二〇番地、と言う。そして、アントニー・サットン教授は、何者かから寄贈された極秘内部文書にもとづき、エール大学に発するスカル・アンド・ボーンズ結社こそ、米国に取り憑いた、イルミナティ悪魔主義陣営の中心であることを論証したのである。日本民族有志にとって、まさに、必読の書ではないか。(了) |
【国賊小泉は日本の完全アメリカ化の陰謀を推進する。しかし、そのアメリカは今、究極の全体主義奴隷制国家へと変形させられつつあるのではないか】 |
653回 2003(平成15)年7月29日 デービット・メイヤーの主宰する「ラスト・トランペット・ニュースレター」、二〇〇三年八月号。三頁。 ここに、あのアイン・ランドのことばが引用されて居る。曰く。我々は究極の逆転の段階へと急速に近付きつつある。この段階に於いては、政府は、何でもやりたい放題、やりたいことを実行する自由を有する。これに対し、市民は、(政府の)許可を得たことだけをすることが出来る。これは、人類史上、最も暗黒な時代であり、むき出しの、残酷な権力による支配の段階である。と。 ここには、出典が示されて居ないが、恐らく、「肩をすくめたアトラス」の中の一節であろう。 デービット・メイヤー曰く。 我々のアメリカ合衆国と言う国は、かっては名誉を重んじる国であった。我が国では、すべての市民は、有罪が証明されない限り、無罪とされた。しかし、今や、我々のプライバシーはあまねき政府の監視下にあり、プライバシーは侵害されて、すべての市民が、自分の無罪を自分で証明しなければならない、そんな国に成り下がってしまった。と。 これはまことに、まともな、お説である。全く、メイヤーさんのおっしゃる通り。 しかし、それは珍妙で奇怪なお話でもある。 政府はやりたい放題何でも出来る。市民は、政府に許されたことだけしかやってはいけない。 これを、独裁国家、全体主義国家、奴隷制国家、反民主主義国家、と呼ぶのではなかったのか。 売国奴小泉を先頭にして、日本国の名を詐称する売国奴国賊エリート権力集団は、急速に、日本の完全なアメリカ化を遂行しつつある。構造改革、改革の名のもとに。 しかし、一体、彼等売国奴国賊エリート権力集団が実現しようとする、その、日本のアメリカ化と言うそのアメリカとは何なのだ。 そのアメリカは、まさに今、究極の全体主義国家、究極の奴隷制監獄 国家へと、変えられつつあるのではないか。 従って、小泉以下の国賊は、日本をもまた、米英イルミナティ世界権力のご主人さまの命令に従って、まさしく、監獄国家、日本列島人間牧場国家へと、変形させるのである。 (了) |
【「デービット・ロックフェラーかく語りき」】 |
654回 2003(平成15)年7月30日 ヴィクター・ソーン著「暴露された新世界権力」(THE NEW WORLD ORDER EXPOSED)(二〇〇三年)。第六十五章「デービット・ロックフェラーは語る」。この章は重要だ。或る日、デービット・ロックフェラーは、ヨーロッパの或る場所で、ロスチャイルド家モルガン家ワールブルク家ブロンフマン家の人々と、会談して居たと言う。最近、欧米のマスコミ、ないし、インターネット上で、イルミナティの内幕の一部を知らせるような情報が流れて居る。そのことについて聞かれて、デービット・ロックフェラーは語ったと。 (1)そんなことは何の心配も要らない。 V・ソーンが、このお話を、どこで入手したのかは分からない。しかし、いかにも、彼等(イルミナティ奥の院)が言いそうな内容ではあるだろう。この件については、我々は、マイケル・ホフマンの「秘密結社と心理戦争」(邦訳は、青弓社より「フリーメーソン操心術」)を、必らず、参照しなければならない。ホフマンも、イルミナティの内実を暴露しただけでは何の効果もない。行動が必要だ、と強調して居た。 行動、と言っても、もちろん、単純な話ではない。V・ソーンは、FRB(米連邦準備銀行)を破壊(デストロイ)せよ、と呼びかけて居る。これは、たしかに、適切で、的を得て居る。ラルーシュと「EIR」誌も、IMFと世界銀行を廃棄せよ、と、この三十年、主張し続けて居る。これも正しい。BIS(国際決済銀行)も、当然、破壊の対象であろう。攻撃は、端的に、単刀直入に、イルミナティ世界権力の心臓部を標的としなければならないだろう。(了) |
【日本民族全体をがんじがらめに縛り上げて居る無数の禁忌(タブー)】 |
655回 2003(平成15)年7月31日 |
(私論.私見)