2003.06 |
(最新見直し2011.02.17日)
(れんだいこのショートメッセージ) |
ここで、太田龍・氏の時事寸評2003.6月分を確認しておく。れんだいこ文法、作法に基づき編集替えしております。ワード検索 2011.02.17日 れんだいこ拝 |
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595回 2003(平成15)年6月01日 |
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596回 2003(平成15)年6月02日 「EIR」誌、二〇〇三年五月二十三日号。四十四~五十五頁。ここに、マイク・ビリントンの「シュトラウス一派の標的は北京である」、と言う十二頁大論文あり。マイク・ビリントンは、「EIR」誌のアジア(インド、東南アジア、中国)担当記者。ちなみに、六月四日(水曜)夜六時半~九時、東京(文京シビックセンター、四階A会議室)で講演する、キャシー・ウォルフェ女史は、もう一人の「EIR」誌アジア(日本、韓国、北朝鮮、台湾、中国) 担当記者である。M・ビリントンの前記論文は、日本人にとってきわめて重要だが、その全文は、とても日本語に翻訳できない。以下に、とりあえずその要約をして置く。 (1)イラク戦争後の、米国ネオコン派の標的は、中国である。 (2)標的と言うことは、文字通り、中国に対する戦争である。 (3)ネオコン派の、米国を使っての世界征服戦争計画に於いて、ユーラシア大陸の三つの大国、即ち、中国、ロシア、インドを同盟させないないこと、そのことが、死活的に重要である、と、彼等は見る。 (4)米国ネオコン派の文書では、中国とロシアを、彼等にとっての、もっとも差し迫った脅威である、とする。 (5)更に彼等の文書では、ドイツや日本のような米国の同盟国でさえも、潜在的な脅威として使命される。 (6)ソ連共産圏が崩壊して冷戦で米国が勝利したあと、ネオコン派は、新しい帝国建設に乗り出すが、そのためには、新しい敵を作り出さなければならない。その敵とは、第一に、イスラム世界であり、第二に、儒教の中国である、と言う。 もちろん、ここに展開されて居るまともな分析は、完全に欲呆け白痴化した日本の自称権力エリート、自称インテリマスコミ人学者評論家などなどには、水準が高級過ぎて、とても、耳に入って行かない、と言うことを、当「時事寸評」子は、よく、承知して居る。そもそも、「ネオコン」一派が、氷山の尖端部であって、水面下にはシュトラウス学派と言う巨大な氷塊が隠れて居ることすら、未だに、日本の詐称エリート権力者には分からない。しかし、この件は、ここでは省略する。現在進行中の、北朝鮮と米国の、関係の険悪化は、ネオコン派の中国包囲作戦の始まりである、と言う。そして、日本はどうなるのか。筆者が既に当「時事寸評」で述べたように、ネオコン一派の支配する米国は、日本に対して、(1)北朝鮮に対する武力行使に参戦せよ。(2)次に、中共中国壊滅のための、より長期の、そして巨大な軍事作戦に、日本の国力のすべてを傾注せよ。と要求することに成る。そして、なんと、売国奴小泉政権と、売国奴政財界学界宗教界とマスコミは、この方向に、一億二千万日本国民を動員すべく、固く、決意してしまって居るのだ。(了) |
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597回 2003(平成15)年6月03日 「EIR」誌と「ラルーシュ二〇〇四年」運動は、二〇〇三年五月、「サタンの子供たち」ブッシュの出口のない戦争の背後にひそむ「下劣な嘘つきども」、と言う小冊子(四〇頁)を発行し、全米的に配布を始めた、と。「EIR」誌によれば、発行後一週間以内に、五十万部が米国内で配布された、とある。この小冊子、二〇〇三年春、「EIR」誌に発表された、いわゆる米国ネオコンの正体を暴露する八編の論文、記事が収録されて居る。この小冊子を、一週間で五十万部、配布するためには、数千人ないし、一、二万人の活動家が必要とされるだろう。ラルーシュ派の思想的政治的運動の力の一端がここに示される。この内容を、詳細に紹介する余談はないが、「EIR」誌の主張するところによれば、この小冊子は、米国の社会に、大きな政治的影響を与えつつあると。 「ネオコン」派の背後に、実は、レオ・シュトラウスの学派が存在すること、 そして、ナチス・ドイツ時代の政治哲学者、カール・シュミット、及び哲学者ハイデッガー、そして、フランスに亡命したロシア人の哲学者、アレクサンドル・コジェーブと、緊密に結び付いて居ること、こうしたことが論証される。更に、それらの潮流の奥には、超秘密結社「シナルキスト・インターナショナル」なるものが存在すると言う。これらすべては、ニーチェ哲学に由来する、とも言う。 あの悪名高い、「シオン長老のプロトコール(議定書)」の中に、ゴイムをだまし、ペテンにかけるために、我々は、ニーチェ思想、マルクス、ダーウィン進化論と言う罠を仕掛けて置いた、とあることを今、想起しなければならない。シァディア・B・ドルーリー女史は、レオ・シュトラウスとアレクサンドル・コジェーブの関係を、「ピープル・コミッサール」と、「ニーチェのスーパーマン(超人)」と、の関係にひとしい、とする。ここには、重要なことが示されて居る。コジェーブは、ピープル・コミッサール、レオ・シュトラウスはスーパーマン(超人)。「ピープル・コミッサール」は、ソ連ボリシェビキ共産政権の「人民委員」、のこと。しかしこの件はここでは以下、省略する。「シナルキスト・インターナショナル」については、既に小紙(週刊日本新聞)に、既報した。更に続報する。 (了) |
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598回 2003(平成15)年6月04日 |
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599回 2003(平成15)年6月05日 フーコーは、コジェーブの歴史の終わりと、人間の動物化についての説を、自分なりのかたちに変形して打ち出した(シァディア・B・ドルーリー著「アレクサンドル・コジェーブ」、百三十九頁)、と言う意味ののことを、ドルーリー女史は書いて居る。その歴史の終わりのときに、権力は、世界を画一化し、マニュアル化し、規格化する、と言う。この傾向を、しかし、「動物化」、と名付けることは正確ではない。自然界の野生動物は、画一的でもないし、マニュアル化もされないし、規格化もされてなは居ない。この場合の「動物化」、とは「家畜化」と、解されなければならない。歴史の終わりのときとは、権力が、地球上の一切の動物を、工場生産化し、家畜化するのみならず、地球上のすべての植物、微生物、大地、空気、水、いな、日光までも、工場生産的に管理するのである。しかし、一体、ここに言われる「権力」とは何者なのか。 「EIR」誌は、現在、米国の国家中枢を掌握しつつある、いわゆる「ネオコン」派は、実は、「レオコン」、つまり、レオ・シュトラウス学派の産物である、そして、このレオ・シュトラウスは、フランスに移住したロシア人学者、アレクサンドル・コジェーブと共に、ユニバーサル・ファシズム体制の実現を目指す、シナルキスト・インターナショナルの系列である、と暴露した。「ユニバーサル・ファシズム」とは、何者か。それこそ、ニューワールドオーダー(新世界権力)なるものの正体である。 フーコーがコジェーブの説を取り入れて展開する「権力」なるものの実体は、ユニバーサル・ファシズムに他ならず、そしてそのユニバーサル・ファシズムが完全にに全世界を征服し終わったとき、そこに出現するものは、「世界人間牧場」以外何者でもない。にも拘わらず、今、日本民族に対して注入されつつある米国「ネオコン」派についての情報は、限りなく皮相である。「EIR」誌、二〇〇三年五月二十三日号、六十二頁以下。ここに、バーバラ・ボイド(Barbara Boyd)が、「レオコンの反アメリカ的ルーツ」、と言う記事を書いて居る。ここには、第二次世界大戦護後、ナチス・ドイツのもっとも権威ある法学者、政治学者、政治哲学者であったカール・シュミットが、どのようにして復権し、ドイツ国内でも、米国を含む全欧米世界でも、レオ・シュトラウス、コジェーブらと共に、体制側の主要なイデオローグとして活動したが、と言うことが、詳しく、述べられて居る。これらのイデオローグの志向する、その方向は、まもなく、オルダス・ハクスレイの「すばらしき新世界」であり、オーウェルの「一九八四年」であり、要するに、世界人間牧場、なのである。(了) |
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600回 2003(平成15)年6月06日 近年、中国共産党政権は、儒教の見直し、再評価の政策を打ち出して居る、とのことである。日本への報道は断片的であって、従って、一般の日本人は、そのことについて、殆ど全く、気付いて居ない。中共政権は既に統治五十三年。僅か、五十三年、と言っても良い。中国共産党の共産主義理論、マルクス主義理論はほぼ完全に民心を喪った。中共中央は、民心をつなぎとめるために、日本に対する最大限の悪口悪態を自国の国民に対して注入し続けて居る。しかしそんな無法は長続きはしない。マルクス主義、共産主義のペテンはもう使えない。中共中央は、孔子の教えを利用するしか、他に方法はないであろう。中国国民党の統治以来、百年近くの間、西洋ユダヤイルミナティ悪魔主義のエージェント、工作隊、手先、中華文明を壊滅するためにやとわれた売国奴としての、国民党、中国共産党の権力は、全力を挙げて、儒教を抹殺せんとした。しかし、どうやら、この売国奴、西洋ユダヤイルミナティの手先のエージェントたちも、中国の儒教を完全に殺害することには、失敗したらしい。ここで、中華民族は、胡蘭成思想を再評価しなければならない。「漢奸」、と言うことばがある。国民党も中共も、汪兆銘を「漢奸」とした。しかし、二十世紀の百年間、本当の意味の「漢奸」とは誰のことだ。それは実は、中国国民党の首脳たちと、中国共産党の首脳たち、ではなかったのか。この現代の「漢奸」は、中華民族を、ユダヤイルミナティ西洋帝国主義に売り渡したのであり、現に、売り渡しつつあるのではないか。しかし、幸いにも中華民族には、胡蘭成思想あり。中華民族の魂としての孝老思想を土台とした真の儒教の再生へ。天壇地壇そして中華民族太祖の廟の祭り、そして泰山封禅の祭りの復活へ。胡蘭成思想の出番の時が、刻々と近付いて居る。(了) |
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601回 2003(平成15)年6月07日 筆者は、平成十二年四月から十二月にかけて、「縄文日本文明一万五千年史序論」を書き上げた。この原稿が、間もなく、成申書房から出版される。「縄文日本文明一万5千年」の歴史を、たとえ、「序論」であろうとも、三百数十頁の一冊の著作の中に、どうすれば描くことが出来よう。筆者は、この主題を、年代記風に、時間を追って書く方法はとらなかった。超太古から現在そして未来、大宇宙から地球と日本列島、その空間と時間を、まず素描し、そしてそれから、少しずつ精密に描き加え、最後に縄文日本文明の生きた姿、その本態を表現するように、努めた。 |
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602回 2003(平成15)年6月08日 月刊誌「ムー」(学研)、平成十五年七月号。十四頁以下。ここに、明治天皇以後の皇室が、やまと姫の作った霊的神的結界を破ってその外へ、つまり、江戸(東京)に遷都したことについて、色々と、論評されて居る。この件は、既に二、三十年前から、異色の神道家、金井南龍さんが説いて居られることで、筆者はそれを、良く知って居る。ここで、「やまと姫」の神事とは、厳密に言えば豊鍬入姫命と、やまと姫の命と、二代に亘る神事、である。豊鍬入姫命は、崇神天皇の皇女。やまと姫命は、垂仁天皇の皇女。記録では、皇女二代に亘り、八十年をかけて、天照大神をお祭りする場所を探したとある。この件については、拙著「天皇破壊史」でも、「縄文日本文明一万五千年史序論」(七月上旬刊、成申書房)でも、述べて置いた。更に、今、執筆中の「代表的縄文日本人」、二十人の中に、豊鍬入姫命とやまと姫命が収められて居る。前出、「ムー」七月号の記事は、中々、良い線は突いて居るが、しかし、これでは、いかにも読みが浅い。明治天皇が、あわただしく京都を出て江戸(東京に)に遷都したのは何故か。ここで、鹿島昇史観を参照することが必須であろう。鹿島昇史観、と言うよりも、鹿島さんが参考にされた、山口県の郷土史家のグループである。 この郷土史家たちの研究によれば、 (1)長州には、南朝の家系大室家が続いて居り、 (2)幕末、長州藩は、この南朝系と言われる大室家の大室寅之祐を天皇にかつぎ出す謀略を立てた。 (3)この謀略の一環として、孝明天皇を弑逆し(慶應二年十二月二十五日)、 (4)更に、孝明天皇崩御のあと即位した皇太子睦仁親王(新天皇)をも弑逆し、 (5)そして、長州の大室寅之祐を、明治天皇にスリ変えた、と言うことに成る。 大室寅之祐の「明治天皇」は、本物の孝明天皇の皇太子の睦仁親王とは、まるで別人であるから、これでは「京都は危ない」、となるであろう。かくして、大急ぎで、京都を脱出して、江戸(東京)に行幸される必要が孝明天皇弑逆の国賊長州以下の謀略私党の一味には存在した、との説明が可能である。この件は、続報する。(了) |
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603回 2003(平成15)年6月09日 |
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604回 2003(平成15)年6月10日 |
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605回 2003(平成15)年6月11日 「苗代国学入門」。筆者はこの著作の原稿を、平成十四年十月から、平成十五年四月まで、約半年かかって買い上げた。全八章プラス終章。六月下旬までには、ワープロ化して、コピー試作版のかたちで、頒布出来るようにしたい。保田與重郎が、「サンデー毎日」(昭和五十年)誌上の談話で、京都に長く住む人々の間では、とくに、女人は、漢字のことばが多いとあっちを向く(そっぽを向く)、と言った趣旨のことを語って居た。苗代清太郎先生も、大阪府箕面(みをも)の生まれ。京都と言わず、全国的に、芝居、演劇では、せりふはやまとことば。漢字漢語風のせりふでは、観客に受けない、とされて居ると聞いた。しかし、この二十年ぐらいの間に、米語英語その他の西洋語の猛襲で、その梓が、おかしく成って居る。とりわけ、幼児少年少女の世代に於いて。 イルミナティ悪魔主義世界権力の日本民族皆殺しを目標とする侵略戦争は、今や、文字通りの最終局面に入った、と、筆者は見て居る。敵の軍兵はまさに、日本民族の本丸を襲いつつある。日本民族の本丸とは、日本語である。日本民族のことばである。この日本のことばを、イルミナティ世界権力は完全に殺すつもりだ。ことばを殺せ。そうすれば、日本民族は、まるごと、死ぬ。と、敵は計算して居る。ことばとは、「ことたま」。しかも、現代日本の権力エリート、エリート階級、知識人階級、学者マスコミ人作家評論家、教師などなどのすべてが、敵の手先と化してしまって居る。苗代国学を今復活させなければならない。そのことに、日本民族の存亡が懸かって居ることを理解しなければならない。拙著「苗代国学入門」が、日本民族の中での苗代国学復活のきっかけと成ることを切望する。(了) |
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606回 2003(平成15)年6月12日 |
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607回 2003(平成15)年6月13日 フェルプス著「バチカンの暗殺者たち」(未邦訳) 六百頁のこの大著は、イルミナティの中核体としてのイエズス会の正体を克明に暴露した、日本民族必読の書である。この本は、とりわけ、イエズス会と日本の関係を記述して居る。フェルプスは、明治天皇は、イエズス会の傀儡であった、とする。この部分は、拙著「天皇破壊史」(成申書房)の中に取上げて置いた。イエズス会が陰謀集団の頂点にあり、とのフェルプスの説には、筆者は同意しない。しかし、日本に関する限り、イエズス会が、イルミナティ世界権力の対日本工作の主力である、との言い方は正しい。明治天皇は、イエズス会の傀儡であった、と言う命題は、イエズス会は、イルミナティ世界権力の日本工作の主力であり、イルミナティ世界権力は、イエズス会を通じて、イエズス会をして日本工作を実行させた、明治天皇は、イエズス会を通じて、イルミナティ世界権力の傀儡であった、と言う風に補強すれば、それで、通用するであろう。しかし、それでは、大正天皇以降はどうなのか。大正天皇以降も、明治天皇について言われることは、そのまま、通用する。西洋人は、日本について、全くの無知にひとしい。無知のままでは、イルミナティの日本工作は成功しないであろう。だが、イエズス会については事情が違う。イエズス会は日本のみでない、全世界の何十何百と言う民族を、実に良く、知って居る。しかも、日本人は、イエズス会が、日本を含む世界中の民族について、実に良く調査して居ると言う事実を知らない。イエズス会は、何のために、そのようにして世界中を調査し続けて居るのか。その質問をすら、日本人は、未だかって、正しく、提起したことがない。日本人の殆どは、フランシスコ・ザビエルが、イエズス会創立者の一人であり、そして、ロヨラに次ぐ、イエズス会ヒエラルキーの序列第二位、であることをすら、意識して居ない。明治天皇のときから、日本の皇室が、イエズス会(イルミナティ)の傀儡であったとすれば、敗戦後もずっと、そして今も、日本の皇室は、イエズス会(イルミナティ)の傀儡であり続けて居る、と成るであろう。しかしながら、傀儡は、傀儡であることが見えてしまっては興醒めであろう。イルミナティ世界権力、そしてその中核体の一つとしてのイエズス会は、特級クラスの人形使いである。イエズス会は、無数の仮面を付けて登場する。日本民族が今なすべきこと、調査すべきこと、知るべきことは多いが、とりわけ、イエズス会についての調査は、優先事項の一つであることを、ここに、強調して置きたい。(了) [注] 渡部悌治著「ユダヤは日本に何をしたか」(成申書房)によれば、イエズス会創設者ナンバーワンのロヨラ、ナンバーツーのザビエルは、二人とも、ユダヤ人、ユダヤ教徒、とある。 |
【今こそ日本民族は、胡蘭成思想を発見しなければならない】 |
608回 2003(平成15)年6月14日
「ソ連をも含めて産業国家主義の世界は今も循環の機能を喪失している。産業公害だけを取って見ても、プラスチック製品が腐化せず海水は廃液を浄化し切れず、物質が元に戻れなくなって、自然環境の均衡を失っては、最早人類の歴史は心不全で倒れたきり、死ぬおそれがある」。「現に産業国家主義の世界は大自然の循環法則に対応できなくなってまさに亡びようとしている」。(胡蘭成著「日本及び日本人に寄せる」、一七六、七頁。昭和五十四年一月、日月書店刊) ここに、胡蘭成先生が「産業国家主義」と言われるものは、現代、とりわけ、第二次世界大戦後の、人類を支配する国家体制のこと。「まさに亡びようとしている」、と言われてから二十五年。なんだ、まだ人類は亡びていやしない。などと、ひとは、嘲笑するか。ここに、異色の民間天文学者、木内鶴彦著、「生き方は星空が教えてくれる」(サンマーク出版。平成十五年四月)百四十二頁以下。夜空の「明るさ」が人類を破滅に追い込む。一九九四年のこと。この著者(木内鶴彦氏)は、ヨーロッパの植物学界で発表された報告を聞く。その報告によれば、十七年後には、世界中の植物がいっせいに枯れはじめ、約三年ですべての植物が枯れてしまうだろう、と言う。従って、二〇一一年には植物がいっせいに枯れはじめ、二〇一四年にはすべての植物が死滅すると。その原因は、光害つまり、人工の光のために、夜も明るい、植物は、強いストレスを加えられて居る。二〇一一年頃には、植物は耐え切れなくなって、みんな死んで行くと。植物が全滅すれば、人間を含む動物も死ぬことは自明だ。学者によって、植物が死滅するまでの時間は、十七年とか、三十年とか、五十年とか、差は出て来るらしい。ところが、ヨーロッパの植物学界が、警告しても、政界財界マスコミ界などは、聞く耳は持たない、と言う。これは何を意味するか。これは、(1)現代の世界人類の制度の誤り。(2)その制度の根本にある理論の誤り。(3)その理論を生む、文明観の誤り。に由来するのである。このことは既に、胡蘭成先生が、(1)建国新書 (2)心経随喜 (3)自然学 (4)日本及び日本人に寄せる (5)天と人との際 (6)中國のこころ以上、六冊のの著作(日本語)の中で、十二分に論述されて居る。 |
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609回 2003(平成15)年6月15日 L・F・セリーヌ著、片山正樹訳「虫けらどもをひねりつぶせ」(国書刊行会 平成十五年五月二十七日刊)。待望久しいセリーヌのこの本の邦訳が遂に、刊行される。このセリーヌのフランス語原本著作は、一九三七年、パリで出版。徹底的な反ユダヤの書。従って、第二次世界大戦の終結後、この本が発行禁止処分、と成ったのはもちろんのこと、著者のL・F・セリーヌ本人も間が悪ければ、ナチスドイツ協力者として、死刑、にされるところであった。セリーヌは、敗戦直後、デンマークに亡命。デンマーク政府が、フランス政府のセリーヌ引渡し要求を拒否したおかげで、生き延びた。しかし、現在に至るまで、フランス国内では、発禁のまま。但し、海賊版はフランスで読まれて居ると聞く。多分、英訳本はないだろう。ナチス・ドイツ時代に、ドイツ語訳は出て居るが、もちろん、戦後は発禁。と言うわけで、今回の邦訳本が、世界でただ一種、合法的に出版されるセリーヌの「虫けら....」、と成るわけだ。邦訳本、八十一頁に、タルムードの引用。曰く。 凄惨な世界戦争で地上の人間の四分の三が死に絶え、その後、すべての民はイスラエルの玉座に鎖でつながれるだろう。財宝の鍵を手にするには、驢馬三百頭を必要とするだろう。-タルムード- この引用文は、わりと有名だ。財宝の鍵と、驢馬三百頭とは、ちょっと分からない。これは、宝物を入れた箱の鍵のこと。その鍵だけでも、驢馬三百頭分、と言うのであろう。国書刊行会のセリーヌ著作集は全十五巻。この「虫けら」で完結。「虫けら」の邦訳が中中、出ないので、反ユダヤ本タブーで、結局、出版は不可能か、と疑ったが、いずれもにしてもありがたい。「虫けらどもをひねりつぶせ」は、Bagatelles pour un massacre と言うフランス語の訳文。この表題は、二通りに解釈出来る。(1)ユダヤと言う虫けらどもをひねりつぶせ。(2)ユダヤの側が、ゴイム、非ユダヤ人たる我々(ここではアーリア系フランス人フランス原住民)をひねりつぶせ、と言う。いずれにしても、この本は、シオニスト・ユダヤと戦う日本民族有志にとって必読書の一冊であろう。(了) |
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610回 2003(平成15)年6月16日 |
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611回 2003(平成15)年6月17日 岡潔先生は、敗戦占領下の日本の教育が、米国の教育哲学者、ジョン・デューイ(一八五九 − 一九五二年)学説にもとづいて居ることを知って、改めて、そのデューイ学説を、強烈に批判された。にも拘わらず、文部省と日本の教育界、そして、日本のマスコミその他は、あっさりと岡潔先生のこのデューイ批判を無視した。一体、ジョン・デューイ(John Dewey)、とは何者か。 この問題は、ずっと、気にかかって居たところ、最近、アントニー・C・サットン著「結社は、いかにして教育を支配して居るか」 How the Order Controls Education By Antony C. Sutton(一九八五年)と言う小冊子(六十七頁)、を入手して読む。アントニー・サットン。このひとは、一九二五年、ロンドンに生まれ、カリフォルニア州立大学経済学部教授などを歴任。「ウォール街とボルシェビキ革命」 「ウォール街とフランクリン・D・ルーズベルト」 「西側の技術とソ連の経済発展」(全三巻)などの著作在り。前出の小冊子は、「結社」が、米国の建国以降二百年、どのようにして米国の教育を支配する構造を確立したか、を論証して居る。 ここでの、「結社」としては、エール大学を母体とする、スカル・アンド・ボーンズのこと。そしてそれは、また「イルミナティ」、とも言われる。十九世紀半ばまでに、イルミナティ、又は、スカル・アンド・ボーンズが、エール大学に定着したことは、ここでは省略する。ジョン・デューイは、このスカル・アンド・ボーンズ、又は、イルミナティの系列下で、米国の教育界を管理し支配するために、決定的な役割を果たした、と説明されて居る。この問題は、日本民族にとって、この上なく、重要である。なお、引きつづき、検討する。(了) |
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612回 2003(平成15)年6月18日 日本民族が必須の学習課題とすべき事項は多い。多い、と言うよりも膨大だ。しかし、その中でも、ソ連共産革命が、実はニューヨークウォール街によって演出され、資金を提供されて居た、と言う問題。これだけは、何としても、すべての日本人の常識と成るまで、教え込まなければならない。もちろん、「ウォール街」は、一つの現象形態に過ぎないのだが。アントニー・C・サットン著「ウォール街とボルシェビキ革命」(一九八一年)は、まず、第一に、翻訳出版さるべき古典、であろう。 「国際政経学会」(昭和十一年 - 二十年)を中核とする、敗戦前、日本民族の存亡を懸けて、対ユダヤフリーメーソンとの思想世界観闘争を遂行した、先覚者たちは、左翼もまた、ユダヤフリーメーソンの双頭戦略の一つである、ことを、日本民族同胞に分からせようと死力を尽したが、既に明治初年来、フリーメーソン式教育で徹底的に洗脳された日本のエリート、知識層は、頑として、その説得を受け付けない。根気強く、説得を続ける他ない。 A・C・サットンの前出著作、百三十三頁、米国ニューヨーク、ブロードウェイ百二十番地とその周辺。ここに、ボルシェビキ共産政権の秘密の司令センターが密集して居た、と述べて居る。ブロードウェイ百二十番地とその周辺。ここには、FRB(米連邦準備制度)のニューヨーク連銀を始めとして、米国金融中枢の多くの会社が存在する。これは、一九一七年のときだけのことか。いや、とんでもない。日本人は、およそ、西洋式金融(ファイナンス)とか、銀行(バンキング、バンク)とか言うものの本質、その正体について、なにひとつ、まともなことを教えられて居ない。この危険な兆候については、明治以降の日本の大学、高等教育機関の、極悪売国奴的犯罪、国賊的凶行の累積に原因を求めなければならない。明治以降の日本の人文系社会科学学者は、殆んど唯一人の例外もなく、国賊、ユダヤイルミナティ世界権力の日本民族皆殺し戦争の兵隊である。その典型が、フリーメーソン系の、あの、吉野作造である。(了) |
【「エハン・デラヴィ」と言う人物のウィリアム・リース・モッグ卿他著「The Sovereign Individual」評についての疑問】 |
613回 2003(平成15)年6月19日
エハン・デラヴィ著「フォトン・ベルトの真相」(三五館、二〇〇三年五月)。フォトン・ベルト、二〇一二年十二月二十二日、と言う問題が論じられて居るが、ここでは、その件は省略する。今、この本の中で問題としたいのは、この人が、ウィリアム・リース・モッグ卿と、J・デビットソン共著「The Sovereign Individual」と言う本と、その主旨を大いに持ち上げて居る(百四十七頁以下)、そのことである。この本の著者は、「The Sovereign Individual」を、「独立個人」、と日本語に訳して居る。これからは、「独立個人」の時代だ、と言った風に言う。 筆者は、数年前から、リース・モッグ卿と言う人物、及び、この「The Sovereign Individual」を含む、この人の著作について、批判的に論述して来た。ウィリアム・リース・モッグ卿は、「卿」、とある。これは、Lordのこと。ウィリアム・リースは、長年、英国マスコミの主流(ロンドン・タイムス、BBCテレビ)に位置した。そして、しばらく前その功績によって、英国女王によって、Lordと言う、上流貴族の称号を与えられたのである。その事実だけでも、この人物が、イルミナティ世界権力の中で、とくにそのマスコミ界の中で、きわめて重要な役割を果たして来た、そして現に、果たしつつあることが、自明の事実として、浮かび上って来るであろう。 「EIR」誌は、ウィリアム・リース・モッグ卿は、英国(ブリテン)王室を中核とする金融寡占権力(オリガルキー)の主席宣伝家、と位置付け、何度も、その論文を引用して批判して来た。「EIR」誌の、ウィリアム・リース・モッグ卿に対する評価は正しい。「The Sovereign Individual」を、「独立個人」、と翻訳するのはどうか....これでも良いのか。Sovereignは、主権を有する、主権者としての、主権的、の意味であろう。これは「独立」、ではない。「独立」は、インディペンデント。ウィリアム・リース・モッグ卿が、「The Sovereign Individual」と言う著作で展開して居る内容とそれへの論評は、ここでは、省略する。なお、この件は、続報する。とりあえず、本書の著者の論述に対する疑問をここに提示して置く。(了) 拙著「ユダヤ世界権力が崩壊する日」(日本文芸社、平成十二年、絶版)、九十七~百十一頁 百二十四~百二十九頁、参照。 |
【米国ネオコンとニーチェ哲学は、どのように関連づけられるのか】 |
614回 2003(平成15)年6月20日 政治とは、うまく嘘をつく技術である、(レオ・シュトラウス) ニーチェの言う人類のおわりとは、人類が、超人と、家畜の群れとに、決定的に分裂することである。 コジェーブは、フランスに、左翼ニーチェ主義を、アメリカに、右翼ニーチェ主義を配分した(シァディア・B・ドルーリー著「アレクサンドル・コジェーブ」、七十九頁)、とある。ここで、ドルーリー著に言う、左翼ニーチェ主義右翼ニーチェ主義とは、何者か。日本民族は、大正時代以来、西洋の最新流行思想として、ニーチェ哲学を輸入して居る。しかし、八十年以上を経過した今に至るまで、日本人は、ニーチェ哲学について、現実と関係のない思想のお遊び、道楽の次元で、もてあそんで居るに過ぎない。ドルーリー女史は、ポスト近代主義は、左翼ニーチェ主義者と、右翼ニーチェ主義者の論争である、と述べる(同上頁)。ここには、きわめて重要な現代的問題が提示されて居る。ニーチェは、もともと、古代ギリシャ哲学、ないし、ギリシャ古典文学の専門家、として出発した。ニーチェのギリシャ古典解釈の要点は、ソクラテス否定であると、と言う。ニーチェは、ソクラテスの何を否定したのか。この問題はここでは省略する。しかし、ここには、現在の米国ネオコン派の重要な性格、特徴が浮き彫りにされて居る。ネオコンのゴットファーザー、レオ・シュトラウスによれば、政治とは、うまく嘘をつく技術である、となるのだそうだ。うまく、人々をだまし、ペテンにかける技術、それが、政治の神髄であると言う。この言い草は、ニーチェのソクラテス否定と結び付く。レオ・シュトラウスは、ドイツの大学で、ハイデッガー哲学を学びながら、大学卒業後は、ユダヤ研究所で、中世ユダヤの哲学、ユダヤ学を研究した。中世ユダヤ哲学とは、端的に言えば、カバラ学である。しかし、日本人は、現代米国の国家中枢を掌握したとされるネオコン派に、ユダヤ教カバラ学の影響が色濃く浸透して居るなど、夢にも思わない。ルネッサンス時代に、ユダヤのカバラ主義が全ヨーロッパのキリスト教社会に浸透したことを論証するフランセス・イエーツ女史の古典的著作を、改めて、ここで、参照しなければならないだろう。 |
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615回 2003(平成15)年6月21日 「風動」は、昭和四十六年八月十五日創刊の、月刊誌(A4判、八頁)、事実上、胡蘭成、岡潔お二人の共同編集である。この「風動」誌に、「鳥語花香」、と題された、胡蘭成、岡潔対談(昭和四十三年五月四日)が、二十回に亘って連載されて居る。この対談は、岡潔邸で、七時間、続けられた、とある。これは、今、日本民族有志が、熟読玩味すべきものである。明治憲法について、胡蘭成先生も、岡潔先生も、あれは間違い、と言われる。教育勅語について。「教育勅語は小我が自分と教えてしまいましたから....。あれは真我を教えたんじゃありません。あれは人の道。佛教で言う、天道にさえなっていない」以上、岡潔先生の談。ちなみに、佛教の十界論は、(1)佛界(ぶっかい) (2)菩薩界(ぼさつ) (3)縁覚界(えんがく) (4)声聞界(しょうもん) (5)天界(てんかい) (6)人界(じんかい) (7)修羅界(しゅら) (8)畜生界(ちくしょう) (9)餓鬼界(がき) (10)地獄界(じごく) (7)~(10)は四悪道、と言う。佛教とは、成仏(じょうぶつ)するための教え、またそのための修行(しゅぎょう)を言う。岡潔説では、教育勅語は、せいぜい、(6)の人界を、最高の段階とする、きわめて程度の低いしろものに過ぎない、と成る。佛教からすればその通り。本物の神道からすれば、教育勅語など、問題外の猛毒である。こんなものを有りがたがって居るとは、日本民族は、気でも狂ったか、と言わざるを得ない。まして、孝明天皇弑逆実行隊長の疑いをかけられて居る売国奴国賊伊藤博文の捏っち上げた、明治憲法など、悪魔主義的西洋帝国主義に 迎合した、反日本的反国体的、売国奴的文章に過ぎない。胡蘭成、岡潔対談(昭和四十三年五月四日)。これは、きわめて水準が高い。しかし、今ようやく、民族滅亡の絶体絶命の瀬戸際に追い詰められて、この「世紀の対談」を味読し、これに学ぶ条件が成熟した、と見る。この「対談」が熱心に読まれることを、切に望む。(了) |
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616回 2003(平成15)年6月22日 産経新聞、平成十五年六月二十二日。ここに、恐らくは、日本のマスコミ上で始めて、ビルダーバーグ・クラブについての解説記事(山口昌子)あり。米欧の「陰のサミット」、などと言う。最終日に、約百名の出席者リストが公表された、とあるが、「アメリカン・フリープレス」紙は、例年、百二十名、として居るから、二十名はその公表リストから外されて居るわけだ。この産経新聞の記事(15・6・22)の中味は、まるで薄い。しかし、何百人かの僅かの例外を除き、その読者の殆んどは、「ビルダーバーグ・クラブ」なるものの存在を、始めて知らされたことであろう。このあと、日本のマスコミが、ビルダーバーグ・クラブについて何等かの報道をするかどうかは分からない。 「アメリカン・フリープレス」紙によれば、二〇〇三年のビルダーバーグ・クラブ年次総会は、ブッシュ米大統領とその政権に対して、シャロンイスラエル政府に圧力を加えるよう、強く要求した、とのことである。この件は、前記、産経の記事(6・22)には述べられて居ない。ハンス・シュミットさんの主宰する「ガンパック短信」は、米国政府がシャロンイスラエル政府に押し付けようとして居る、和平行程表(ロードマップ)なるものは、ハルマゲドンの序曲と成り得る、と警告する。 当「時事寸評」は、既に、イスラエルの一部勢力は、ヨーロッパが我々(イスラエル)の邪魔をするならば、我が(イスラエル)軍は、ヨーロッパ諸国に対して核ミサイルを発射する用意あり、と公言して居ることを報じた。白痴化ゾンビ化した日本人にとっては、そんな話は白昼夢以外の何者でもないかもしれないが、もちろんこれは、単なるコケおどしではない。ヨーロッパがイスラエルの邪魔をする、とは、どう言うことか。イスラエルは、全パレスチナアラブ人(この中には、アラブ人キリスト教徒も含まれる)を武力によって追放する計画を持って居る。この計画の実権の邪魔、を意味するであろう。しかし、アメリカ政府がそれを邪魔することはないのか。その場合にはイスラエルはどうするのだ。その場合には、米国を占領して居るシオニストは、ケネディ大統領を公開死刑にしたように、邪魔者を処分するであろう。にも拘わらず、白痴そのものの日本人は未だに、ケネディ暗殺の真相について、何ひとつ、知らされて居ない。ニクソン米大統領も、シオニスト・ユダヤ(三〇〇人委員会)のご主人様に、「イエス・サー!」と言わずに、少々、口答えしたばかりに、全世界の面前で人格殺害的攻撃を加えられたのだ。産経の今回の記事(6・22)は、イルミナティ世界権力にとって、安全無害な、愚にもつかないゴミのたぐいに過ぎないが、それにしても、この記事をきっかけにして、日本民族同胞の、西洋の本体としての秘密結社問題への関心が深まることを期待して置く。(了) |
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617回 2003(平成15)年6月23日 |
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618回 2003(平成15)年6月24日 |
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619回 2003(平成15)年6月25日 胡蘭成先生曰く。西洋の前身、超古代シュメールと超古代エジプトの文明は、奴隷制度を採用したことによって汚され、その文明は滅びた、とされた。この問題については、「週刊日本新聞」二三九号(15.6.30)、四頁以下、「胡蘭成説の難点の一つ、超古代シュメール、エジプト奴隷制の起源」(一、四二九号)を参照のこと。いずれにしても、西洋は、歴史の起点に、奴隷制が巌として存在する。ここで、「西洋」と言う場合、それは、「ヨーロッパ」に、狭く、限定して考える誤りに陥ってはならない。しかも、この誤りは、日本人が、西暦一五四九年(天文十八年)、イルミナティ悪魔主義世界権力の大将クラスの超大物フランシスコ・ザビエルの襲撃を受けて以来四百五十年余年、ずっと、犯し続けて居るのである。 西暦、と日本人が呼称して居るものは、本当は、キリスト紀元、キリスト誕生の年を元年とする歴制である。しかし、西暦(キリスト暦)は、一つの現象形態に過ぎない。西暦の他に、(1)ユダヤ暦 (2)フリーメーソン暦、AL、光の暦、又はルシファー暦、なるものが、西洋では、使われて居る。AL、フリーメーソンが使用する、ルシファー暦では、今年は、六〇〇三年、と成る。六千年前に遡ってそこに何があるのか。それは、超古代シュメールである。西洋の奴隷制は、六千年前に遡る。奴隷制の上に立つ社会は、「文明」とは言えないし、「文明」と言うべきでもない。いずれにしても、胡蘭成先生は、二十世紀の現代の西洋式産業国家主義と、それに伴う福祉国家主義と、これこそ、西洋奴隷制の現代的形態である、とされた。この見方は、実に鋭く、的確に、核心を突いて居る。単に、西洋奴隷制の今日的形態である、と言うのみでない。それは、超古代シュメール、エジプトの奴隷制の、究極の、完成形態である、としなければならない。即ち、それによって、「彼等」は、地球人類原住民の「家族」と「家庭」を、完全に、破壊することが出来るのである。この重大問題については更に続報する。(了) |
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620回 2003(平成15)年6月26日 当「時事寸評」第六百一回(15・6・7)で予告した、拙著「縄文日本文明一万五千年史序論」(成甲書房)が、出版の 運びと成り、七月二日以降、全国書店店頭へ。筆者は、本書あとがき、三百三十八頁以下で、現代日本史学の 五つの流れを列挙し、いずれについても売国奴的、として否定した。その外側に、在野の日本史学派として、幾つかを挙げた。これらの在野史学には、それぞれ、一部、採るべきところはあるが、 それらを、そっくりそのまま、受け入れることは出来ない。 今、筆者が展開しつつある日本史、日本史学は、一民族、一国家、 一文明、一言語、から成る日本こそ、地球原住民純粋生え抜きの、 唯一つ、今日まで生き残った、正統文明である、と言う立場に立つ。中国もまた、日本と共に、地球原住民の正統文明を生み出した。そして、かっては、その主力であった。けれども、中国は、四千年来、からの、悪魔主義勢力によって侵略 され、その文明はズタズタにされてしまって居る。 それでは、その西から攻めて来る悪魔主義勢力とは何者か。胡蘭成先生は、その西洋悪魔主義の根源は、奴隷制度である、とされる。中国にも奴隷は存在した。しかし奴隷制度は作らなかった、と言う。たしかに、ここには、本質的な問題が提起はされて居る。しかしそれですべて解決、とはならない。人間が人間を奴隷とする。そしてそれを制度とすると言う。何故そのような制度が生まれたのか。人間が野生動物を家畜として飼育する、その家畜制度の論理が究極 まで煮詰められる。その結果、奴隷が制度化されたのである。 人間が動物を家畜化すること、そしてそれを制度化することによって、人類は、全動物世界、ひいては、全自然界との永久戦争に突入する。胡蘭成先生は、「自然学」の中で、自然界の五つの法則を立てられた。この五つの法則は、「日本及び日本人に寄せる」、の中でも説明され て居る。本物の文明は、自然界の法則にもとづき、その法則に符合して居なければならない。だが、胡先生は言及されて居ないけれども、野生動物を家畜とする ことは、明らかに、自然界の法則に違反して居る。家畜制度の固定化によって、人類は、無明(むみょう)地獄に転落したのである。 日本民族は、天武天皇の御世に、殺生肉食禁断令が発せられたことによって、辛くも、人類文明の本流として、踏みとどまったのである。だが、更に重大な問題が発見された。実は、地球原人、地球原住民は、 地球に侵略して来た異星人によって、奴隷化、家畜人化されて居るの ではないか、と言う問題である。この件については、(1)デーヴィッド・アイク著「大いなる秘密」(上下二巻)、三交社。(2)太田龍著「聖書の神は宇宙人である」、第一企画出版、絶版。以上、二点、参照のこと。(了) |
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621回 2003(平成15)年6月27日 「ニューズウィーク日本版」、二〇〇三年七月二日号、一六頁以下。ここに、「ネオコンの誤算と挫折 ― つまずいたブッシュのタカ派世界戦略」、と言う特集記事あり。これはきわめていかがわしい記事だ。ネオコンをプラトン的な美徳の持ち主こそ理想の支配者だと論じた二十世紀半ばの哲学者レオ・シュトラウスを崇拝する知識人集団とする見方もある。だがパールやケーガンは、自分たちとシュトラウスは無関係だと言う。「ネオコンの世界観は、基本的にはロナルド・レーガン派の世界観であり、その主張は冷戦時代の古いイデオロギー対立に根ざしている。」(二十~二十一頁)、などと言う。このハーシュと言うひとの記事の主題、要点は、 (1)ネオコンを、きわめて小さな、僅か数人くらいのグループに過ぎないものと見せる。 これは、米国の主流マスコミで流布されるコメント、論説、論文、記事の、典型的な文体である。レーガン時代、などと言う、その言い方からしてそもそも、ひどいペテンだ。レーガンは、ハリウッド映画の俳優であった。その俳優が、カリフォルニア州知事を跳躍台にして米国大統領に当選してしまった。しかし、ホワイトハウスの実権は、レーガンではなくて、副大統領のブッシュ(父)に在った。ブッシュ(父)は、従って、事実上、三期十二年に亘って、米国国家のトップに居たことに成る。「冷たい戦争」なるもののペテン性については、ここでは省略する。一九七一年のいわゆるニクソンショック以後、経済的に衰退し始めた米国が、国際基軸通貨としてのドル体制を利用して、日本、ドイツ、その他全世界を金融的に収奪する帝国主義体制を構築して生き長らえたこと、このことについても、ここでは省略する。ハーシュの、レオ・シュトラウス理論についての記述は、まるでおかしいが、これもここでは省略する。要するに、このニューズウィークの記事は、日本人を含む全世界の愚かなゴイムを、更に愚かにするために、米国のマスコミが日夜ふりまくニセ情報の見本のようなものであろう。(了) |
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622回 2003(平成15)年6月28日 |
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623回 2003(平成15)年6月29日
「ポスト近代」とはどう言うことか。これは、西洋近代、と言うひとつの時代が終わった、問題はそのあとだ、と言うお話であろう。しかし、この一件は、扱いようによって、小さくも成り、大きくも成る。この件は、続報する。(了)
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624回 2003(平成15)年6月30日 (1)ネオコンイデオロギーが問題だ。 この件は超重大だ。なお、引き続き、検討したい。 なお、デービット・メイヤーさんの「ラスト・トランペット」二〇〇三年七月号によれば、前米国大統領クリントンが、二〇〇三年九月に、国際連合事務総長に就任する、との観測報道が、最近、米国内でなされて居ると。これは何を意味するのか。クリントンは、米大統領在任中、「私は、米国大統領としての現在の権力よりも、更に大きな権力を、将来、持つことに成ろう」、と語って居た、とある。クリントンが国連事務総長に任命されたとして、それからどうなるか。「ラスト・トランペット」は、この近い将来の国連事務総長クリントンは、ヨハネ黙示録に記されて居る、アンチキリストそのものではないだろう。しかし、そのアンチキリストの準備段階その先駆、と成ることはあり得る、と見る。ビル・クリントン、及び、ヒラリー・クリントンは、ブッシュ(息子)とはタマが違う。この夫妻は、ブッシュ(息子)のような、傀儡として利用される阿呆(フール)ではない。この件は続報する。(了) |
(私論.私見)