2003.04

 (最新見直し2011.02.17日)

 (れんだいこのショートメッセージ)
 ここで、太田龍・氏の時事寸評の2003.4月分を確認しておく。れんだいこ文法、作法に基づき編集替えしております。「白金掲示板ワード検索」その他を参照する。

 2012.02.17日 れんだいこ拝


【シスコ・ウィーラー女史】

 534回、2003(平成15)年4月1日

 「時事寸評」五百十七回(平成十五年三月十五日、週刊日本新聞、二七九号、六頁)に、米国からシスコ・ウィーラー女史を迎えて、五月二十二日(木)夜、東京で、講演会を開く予定、と告知した。その後、シスコ・ウィーラー女史と打ち合わせた結果、期日を少し繰り下げ、五月三十一日(土曜日)夜、に変更した。要項は次の通り。

 シスコ・ウィーラー女史講演会
 日時 五月三十一日(土曜)午後六時〜九時
 会場 文京シビックセンター五階、中小企業振興センター、
     研究室(AB)
 講師 シスコ・ウィーラー女史(通訳付き)
 演題
 (1)フリッツ・スプリングマイヤーを無実の罪から救い出す、
    救援の訴え。

 (2)イルミナティ世界権力の第三次世界大戦謀略の暴露。

 会費 三千円。
 主宰 日本義塾
 同上 小石泉牧師
 会場道順
 地下鉄丸の内線後楽園駅
 都営地下鉄三田線春日駅下車三分
 JR水道橋駅下車十分

 シスコ・ウィーラー女史は、子供のときから、イルミナティのマインドコントロール奴隷として教育され、イルミナティの内部の人間として、その真相に通じて居る。その後、フリッツ・スプリングマイヤーと出会って、イルミナティのマインドコントロールから脱出し、イルミナティの内実を暴露し、人々に警告する貴重な活動をしておられる。スプリングマイヤーと共著で、イルミナティのマインドコントロールの真相及び、いかにしてそれと戦い、それを超克すべきか、についての、上下二巻、大判約一千頁の大著を公刊して居る(一九九六年、一九九七年)。また前記の大著とは別に、イルミナティのマインドコントロールについての絵入り入門書を、スプリングマイヤー、シスコ・ウィーラー共著で出版して居り、この事は、平成九年、徳間書店から「多重人格はこうして作られる」、と言う表題で公刊されたが、今は絶版である。 (了)


【】

 535回、2003(平成15)年4月2日

 「アメリカン・フリープレス」二〇〇三年四月七日号、一頁、七頁。ここに、ジェームズ・P・タッカー記者の、ビルダーバーグクラブの取材を続けて来た。同記事によれば、今年も極秘のうちに開かれる、ビルダーバーグクラブの二〇〇三年年次総会の場所は、五月十五日〜十八日、フランスのヴェルサイユ宮殿近くの、トリアノン、パレスホテル、だと言う。なお、ビルダーバーグ・クラブの秘密集会が終了したその次の日の五月十九日には、パリで、G7の金融財務関係の会議が開かれる予定、と。

 ワシントンポスト、ニューヨーク・タイムズ、ロスアンゼルスタイムス、ウォール・ストリート・ジャーナル、NBCテレビ、CBSテレビ、ABCテレビの首脳たちも、このビルダーバーグ・クラブ会議に出席するが、例年の通り、それらのマスコミは、一言もそれについて報道しない。この五月のヴェルサイユでの会議の中心議題は、戦後のイラクをどう処理するか、と言うことであろう、と同記者は言う。ヨーロッパ人と英国(ブリテン)のロスチャイルド一族から誰かが参加する、と。欧米各国政府の高官も。デービット・ロックフェラーも参加するであろうと。(了)


【】
 第536回 2003(平成15)年4月3日

 「ミッドナイト・メッセンジャー」二〇〇三年三、四月号。三頁、十三頁、十四頁。

 ここに、アレックス・ジョーンズの「愛国者法U − アメリカ人に対する戦争」、と言う記事が収録されて居る。アレックス・ジョーンズ、と言う、米国の若いジャーナリストについては、小紙(週刊日本新聞)上で、何度か、取上げた。三年前、二十七歳のときに、超秘密のボヘミアンクラブの儀式に潜入して、その様子をひそかに、ビデオに撮影し、それを公開した。それから、アレックス・ジョーンズは、全人類を世界人間牧場に狩り立てんとするイルミナティ世界権力の謀略を暴露する、「情報戦争」に踏み込んで行く。その豪胆さは、凄い。日本の若者は、今年、三十歳に成る、この勇気ある米国ジャーナリストの爪のアカでも煎じて飲んでもらいたい、と、小紙は、要望して置いた。

 「ミッドナイト・メッセンジャー」紙に掲載されたこの記事は、「アイダホ・オブザーバー」に発表されたもの、とある。アレックス・ジョーンズは、百頁以上にのぼる、「愛国者法U」(二〇〇三年一月草案)のうち、 五〇一、二〇一、三〇一、三〇六、三一二、一〇一、一〇二、 一〇三、一〇六、一〇九、一一〇、一一一、一二三、一二六、一二七、一二八、一二九、二〇二、二〇五、三〇三、三一一、三一三、三二一、三二二、四〇二、四〇三、四〇四、四〇八、四一〇、四一一、四二一、四二七、の各条項の内容を要約説明する。

 「アメリカ人民は、最初の愛国者法、[これは、二〇〇一年九月十一日の例の事件の直後、あっと言う間もなく、米国議会に提出可決された]の専制的(デスポティック)性格を知ってショックを受けた。第二愛国者法は、近代世界史上の、すべての警察国家の法体系を、はるかに凌駕(りょうが)するものである」と、アレックス・ジョーンズは述べて居る。「私は、すべてのアメリカ人に対して、新しい愛国者法の内容を研究して、それを、米国憲法、權利憲章、米国独立宣言と比較するよう、チャレンジする」(同上)(了)

 [注] 「週刊日本新聞」二八一号(15.4.7)、宇宙戦略放送一四〇四号、米国「愛国者法U」草案(二〇〇三年一月)が暴露された」」、参照。愛国者法[T]のデスポティックな性格、と言う。 despotic;despot;despotism; この英語は、専制的、専制者、専制主義、などと日本語に訳されるが、この訳語は、弱過ぎて、まるでそのひびきが伝わらない。もっと、強烈な圧制、暴政を意味する。アレックス・ジョーンズは、私はすべてのアメリカ人にチャレンジする、と言う。この場合の「チャレンジ」は、普通は、「挑戦」、と成ってしまうが、これも違うだろう。(了) 


【】
 第537回 2003(平成13)年4月4日

 産経新聞、平成十五年四月二日号。二頁。 ここに、古森義久(編集特別委員)の、はびこる「ネオコン」虚像、と言う記事あり。 米国のマスコミでは、「ネオコン」と言うレッテルは、虚像である、との記事が目立つ、などとこの人は言う。 この反論はどうか.... 「EIR」二〇〇三年三月二十一日号、三十四頁〜三十五頁。 ジェフリー・スタインバーグが、「ネオコンのファシスト・ゴッドファーザー」、と言う小論を書いて居る。 ネオコンのゴッドファーザーとは、レオ・シュトラウス(一八九九〜一九七三)のことだと言う。 レオ・シュトラウス(Leo Strauss)は、米国シカゴ大学の哲学者。 「レオ・シュトラウス(一八九九〜一九七三)は、ヒトラー国家体制下でドイツを亡命した、ユダヤ知識人の一人である」 (前出、三十五頁) 。シュトラウスは、ナチス・ドイツから米国に亡命して、シカゴ大学の教授に。 そして、このシカゴ大学を通じて、シュトラウスは、多くの門下生を育てた。その中に、ポール・ウォルフォビッツ ウィリアム・クリストル ウィリアム・ベネット ウィリアム・バックレイ ジョン・アシュクロフト(現米司法長官) ジョー・リーバーマン などが含まれる。

 このレオ・シュトラウス教授が、いわゆるネオコンイデオロギーを作り出した、と言う。 レオ・シュトラウスは、ナチス・ドイツを追われたユダヤ人学者であるにもかかわらず、彼は、ナチス哲学の三本柱、(1)フリードリッヒ・ニーチェ  (2)マルチン・ハイデッガー  (3)カール・シュミット  この三人の思想に同調的であった、と言う。 シュトラウスは、学者としての長いキャリアの間、この三人(ニーチェ、ハイデッガー、シュミット)についての肯定的評価を変えることはなかった、とある。 つまり、今、米国の国家中枢を掌握したと言われるいわゆる「ネオコン」は、「自由民主主義」と言うのでなくて、むしろ、ファシズム、ファシスト、全体主義的独裁国家体制を志向する思想政治潮流である、とされる。 これらの「ネオコン」の中で、とりわけポール・ウォルフォビッツ(米国防衛長官)が、レオ・シュトラウス直系、とされる。 この件は、続報する。 (了)
 http://www.pavc.ne.jp/~ryu/cgi-bin/ryu.cgi


【】
 第538回 2003(平成15)年4月5日

 「EIR」二〇〇三年三月二十八日号、四十四頁以下。ここに、リンドン・ラルーシュが、「未だ間に合ううちに、アシュクロフトの「ヒムラーU」法案を阻止せよ」、と言う、重要な小論を書いて居る。ナチス政権をなにかと言うと、悪役として引き合いに出してくる、ラルーシュ(EIR)の手口には、筆者は賛成しない。しかし、それはここでは、タナ上げして置くことににしよう。「ヒムラーU」法案、と、ここで言われて居る、その意味。ナチス党は一九三三年、合法的に政権を確立した。その直前のドイツ総選挙で、ヒットラーのナチス党は第一党に躍進したものの、過半数には達して居ない。大統領ヒンデンブルグ元帥は、ナチス党の党首ヒットラーを首相に任命し、ヒトラーは、連立内閣を組織した。そのあと、ナチス党は国会で、ヒットラーに国家の全権を授権する法案を可決させ、ナチス一党独裁体制を確立する。ヒムラーは、ナチス党指導者の一人であって、内務省と警察の長と成った。ラルーシュが、「ヒムラーU」法案、と言うのは、当「時事寸評」(536回)で論評した「愛国者法U」法案を意味する。アシュクロフトは現ブッシュ米政権の司法長官(米語では、アトニー・ジェネラル)。ラルーシュは、前記の記事の中で、アシュクロフトは、「ネオコン」のゴッドファーザー、レオ・ストラウス(シカゴ大学教授)の人脈の一員、とされて居る。つまり、「ネオコン」イデオロギーは、単に、全世界を武力征服する帝国主義戦争のためのものだけでない。それはまた、同時に、米国本土、米国の国内に於ける、全体主義的独裁的警察国家、否、収容所国家の構築をも志向するイデオロギーである、と言う。

 当「時事寸評」(537回)で紹介したように、「ネオコン」派のゴッドファーザー、レオ・ストラウスはナチスドイツから米国に亡命したユダヤ人学者であるが。ユダヤ人であるにも拘わらず、学者としては、ナチス派のカール・シュミット、ハイデッガー、そしてニーチェの思想に強く影響を受けて居た、とある。かくして、「ネオコン」派は、内に、米国を絶対的警察国家、収容所国家に転化させると共に、外に対しては、やりたい放題の帝国主義的武力征服と略奪を実行する、そのような陣営であると、言う。これはこれで、辻褄の合うお話だが、この件については、更に続報したい。そこで、日本の売国奴国賊権力エリート階級(政界、財界、マスコミ、官僚、検察裁判所、防衛庁、自衛隊、学界、宗教界、芸能界、大衆運動、などなど)は、もちろん、ただちに、ご主人さま米国イルミナティ権力のあとをついて行く。(了)


【アルバート・パイクの一八七一年八月十五日付けの手紙の信憑性について】

 539回 2003年4月6日

 
アルバート・パイクの一八七一年八月十五日付けジュゼッペ・マッチーニあての手紙。これは、イルミナティが、三度の世界大戦と、三度の大革命(或いは幾つかの大革命)によって世界支配を達成する長期計画であると言う。

 
ジューリ・リナ著「蠍(さそり)座の星の下で」(Under the Sign of the Scorpion ;by Juri Lina)(二〇〇二年、英訳増補第二版、五十九頁)。ここで、リナは、次のように述べて居る。「世人は、イルミナティが、彼等の計画が外部に知られないように、警戒深くあるだろうことを期待するかも知れない。しかし、人類は警告をまともに取り上げない、と言うことも、歴史の証明するところである。世論と、政治家と社会科学者の大多数は、社会に生起するすべての事件を理解し、管理して居ると言う彼等の固定観念と矛盾する事実を受け入れることができない。....彼等は警告を生かすどころか、眠り続ける。イルミナティはそのことを知って居る」と。

 つまり、ジューリ・リナは、一八七一年八月十五日のアルバート・パイクの書簡なるものについて、イルミナティは、その記録を残して置いても、世界のバカどもがそれをまじめに検討することはないであろうことを良く知って居るのだ、と、注釈するのである。その通り。ここで、リナは、本筋を突いて居る。前記の手紙は、幾度も、色々な本(英文)の中に紹介引用されて居る。しかし、リナが言うように、世人は眠って居る。

 一七七六年、イルミナティ秘密結社が設立され、活動を開始した。
その密使の或る事件で、秘密文書が官憲によって押収され、警告のために、ヨーロッパの各王国政府に送付された。そして、どうなったか。フランス国王ルイ一六世とその官廷はあっさりとその重大警告を無視したのである。一九一九年、二〇年、シベリアに出兵した日本陸軍は、イルミナティの「日支闘争計画書」を押収した。しかし、それを読んだ当時の日本の官憲も、あっさりとそれを無視した。同じ状況が、今に至るまで延々と続いて居る。

 肝心かなめのことに気付くことが、出来ないようにするために、イルミナティ世界権力は、全世界の民族に対して心理戦争を仕掛けて居る。その最たるものが、スリーエス政策(スポーツ、スクリーン、セックス)である。このスリーエス政策については、岡潔先生も、一九六〇年代の十数冊の著作(評論集)で、くり返しくり返し、警告されたが、その声は荒野に消えた。日本で、敗戦後、このスリーエス政策を担って居る人々を、極悪の国賊売国奴イルミナティの工作員として公然告発弾劾することが日本民族蘇生のために必須なのだ。(了)


【】

 540回 2003年4月7日

 現代の日本人が、ゴア・ヴィダル(Gore Vidal)に、まるで関心がない、のは何故か。ゴア・ヴィダル(一九二五 −)は、米国の代表的作家、評論家、思想家の一人である。しかし、アメリカかぶれの白痴化された一億二千万頭の日本人羊人間家畜人ヤプーの群れの視界には、ゴア・ヴィダルは全く入らない。オーストラリアのSBSテレビは、三月十二日、ゴア・ヴィダルとのインタビュー(マーク・デービスによる)を放映した。その記録が、米国のインターネットホームページ、「カウンターパンチ」に収録されて居る
 http://www.counterpunch.org/Vidal03142003.htm

 ゴア・ヴィダル。アメリカンドリームの腐食(Erosion)。「アメリカのアメリカ以外の他のすべてに敵対する、この戦争に反対して行動する時が来た」、とゴア・ヴィダルは発言する。ゴア・ヴィダルは一九二五年生まれ、と言うから、今、七十八歳。マーク・デービスは問う。一九五〇年代のアメリカの反動化に対して、ゴア・ヴィダル、ノーマン・メイラー、アーサー・ミラーが立ち上がってそれに、反対し、それを批判しました。今、アメリカの若いヴィダル、若いメーラー、若いミラーはどこに居るのでしょう。と。ノーマン・メーラーと、アーサー・ミラーと。この二人は、或る程度、戦後の日本人に知られて居る。しかし、現代米国のトップクラスのベストセラー作家、ゴア・ヴィダルは、殆ど全く、日本で読まれて居ない。この事態は何を意味して居るのか。

 ゴア・ヴィダルの評論集「最後の帝国(ザ・ラスト・エンパイヤー)、一九九二 − 二〇〇〇年」。これは、二〇〇一年、ダブルディと言う、米国の大手出版者から出て居る、四百六十五頁の大著。「米国、一九五二 − 一九九二年論文集」は、一九九三年刊、千三百頁近い大著であるが、今でも、良く読まれて居る。小説が二十五冊。脚本が五点。評論集が八冊。この他に、映画のシナリオも相当数、と言う。このような立場になる米国の代表的作家が、二〇〇二年、二回の政治的パンフレット、とも言うべき本を出した。即ち、(1)Perpetual War for Perpetual Peace. How We Got to Be So Hated.(恒久平和のための恒久的戦争。 − 我々(米国)はどのようにして、かくも世界中で憎まれるようになってしまったのか − ) (2)Dreaming War,Blood for Oil And The Cheney - Bush Junta (夢見る戦争。 − 石油のための流血と、チェイニー、ブッシュ軍閣 − )

 つまり、二〇〇一年九月十一日の例の事件の前後から、ゴア・ヴィダルは、大米世界帝国への動きに対し、真向からの批判者として登場した、と言う。アメリカに於けるこのきわめて重要な動きについて、羊人間家畜人ヤプーの群れが、全くの無関心、と言うのも、当然と言えば当然か。この件については、続報する。(了)


【「AIPAC」考】
 541回、2003(平成15)年4月8日

 「アメリカン・フリープレス」二〇〇三年四月十四日号、十九頁。ジェームズ・P・タッカー。上の記事によれば、三月三十日、三十一日、四月一日、米国ワシントンDCに於いて、AIPAC(アメリカイスラエル公共問題委員会)の大会が開かれ、イスラエル第一主義を信望する約五千人が出席した、と言う。この中には、米国上院議員の半数、米国下院議員の三分の一が含まれる。この大会で、米国国務次官ジョン・ボルトンは、「オフ・ザ・レコード」(非公式発言)として、米国は、イラクを片付けたのち、イランに侵攻する(インベート)計画である、と言明したと言う。この大会には、ボルトン国務次官の他に、パウエル国務長官、ライス大統領補佐官などの、ブッシュ政権高官も出席したと。

 ボルトン米国国務次官のこの発言は、もちろん、冗談ではない。「アメリカン・フリープレス」の同日号(十九頁)には、マイケル・コリンズ・パイパーの、「イラクに対する戦争は、帝国主義的侵略征服者のパイ(アップル・パイ)の最後の一切れにすぎない」、と言う記事あり。

 「AIPAC」。これは、米国内(もしくは米国に寄生する)ユダヤ人(シオニストユダヤ)の圧力政治団体としてきわめて著名であり、また、有力であるが、売国奴国賊日本のマスコミ学界官僚国賊防衛庁国賊自衛隊国賊外務省売国奴宗教界などは、その存在に、一言も触れないので、一億二千万人の羊人間家畜人ヤプー日本人は、何も知らない。それにしても、この「AIPAC」の大会に米国上院議員の半分、下院議員の三分の一が参列するとは、ちょっとした驚きだ。そしてこの場で、米国政府高官が、米国はイラクを片付けるとすぐに、イランに対して戦争を始めるぞ、と演説したと言う。

 チョムスキーが、「イラクの次にイランが狙われて居る。次の標的はイランだ」と警告したことについては、既に、当「時事寸評」で紹介した。これは机上の空論か....否、断じてそんなものではあり得ない。しかし、現実には、イランより前にシリアを米英イスラエルは「処分」しようとするであろう。シリアを「やっつける」ことは、本当に朝飯前だ、と、「彼等」は見て居るであろう。だが、イランの「処分」は、「彼等」にとっても、相当な「仕事」だ。これは一体、何なのだ。小泉「二等兵」、売国奴国賊日本のエリート権力階級は米英イスラエルのご主人さまの「ご命令」に、ただひたすら、「イエス・サー」(はい、ご主人さま!)、と平伏服従するしかない。(了)


【】
 542回、2003(平成15)年4月9日

【「ゴア・ヴィダル」考】
 543回、2003(平成15)年4月10日

 「アメリカ共和国の最後の防衛者?」と言う表題を付けて、ゴア・ヴィダルとのインタビューが、「夢見る戦争」(二〇〇二年十二月)、一八三頁以下に収録されて居る。このインタビューは、二〇〇二年になされたものと記されて居る。
「アメリカの最後の共和国派」とも表現される。ゴア・ヴィダルは、その生涯を通して、アメリカの帝国主義的膨張政策を批判し続け、米国は、ジェファーソン時代の伝統に復帰すべきである、他の国々の問題に介入することをやめなければならない、と主張してきたと言う。

 「アメリカン・フリープレス」、二〇〇三年四月七日号に、ジョー・ウォルヴァートンの、ゴア・ヴィダルについての記事あり。ヴィダルは、三月十八日、カリフォルニア大学ロスアンゼルス校で、超満員定員オーバー、千七百人の聴衆に対し、米国の、アフガニスタン、そしてイラクへの侵略戦争を、痛烈に弾劾した、と。この記事は、ヴィダルを「左翼ポピュリスト」、と呼んで居る。米国でのこの用語(左翼ポピュリスト)の語感は、そのままでは、日本人には伝わらない。ゴアは、日本で言われるようなものとしての「左翼」では全くない。ゴアの立場は、独立建国当時の米国の共和制を理想とし、あくまでも、その共和制(リパブリック)を守るべし、と言うことだと言う。これは、日本人の使う「左翼」と言うことばには、当てはまらない。それに「ポピュリスト」、と言うことばも、今の日本人には、正しく、伝えられて居ない。

 ヴィダルより、一世代若いけれども、マイケル・ムーアの立場は、ヴィダルと、非常に近い、とは言えるだろう。最近のマイケル・ムーアの発信によれば、「スチューピッド・ホワイトメン」は、また、ニューヨーク・タイムズブックレビューのベストセラーリスト、第一位に返り咲いた、と言う。更に、マイケル・ムーアの主宰するホームページは、現在、一日の閲覧件数が、一千万件超、と言う。これは誤植ではない。一日、一千万件超。米国には、建国当初の共和制(リパブリック)を理想とする潮流は根強い。それに、米国の国体は、リパブリック、リパブリカン、であって、決して、デモクラシーではない。このことは、ジョン・コールマン博士も、何百回、何千回も、強調する。「EIR」誌の、リンドン・ラルーシュも、この点では全く同じ。旧「スポットライト」紙、現「アメリカン・フリープレス」紙のウィリス・カートも右に同じ。パトリック・ブキャナンも。そしてまさしく、敗戦占領下日本人の米国観に、致命的に欠落して居るのが、この視点なのである。(了)

 [注] 日本に於ける「左翼」は、日露戦争前後から、シオニストユダヤイルミナティ悪魔主義世界権力の、日本民族皆殺し作戦の米兵、工作員、売国奴として育成された勢力と、その系列、以外の何者でもない。「左翼」も、ユダヤイルミナティの工作隊。この件については、渡部悌治著「ユダヤは日本に何をしたか」(成申書房)参照のこと。


【】
 第544回 2003(平成15)年4月11日

【バーナード・ルイス博士の正体は三百人委員会直系のイスラム壊滅工作主任諜報官とのジョン・コールマン説】
 第545回 2003(平成13)年4月12日
 http://www.pavc.ne.jp/~ryu/

 バーナード・ルイス。 この人物は、日本では、英米に於ける、アラブ・イスラム学の最高権威、として、非常に高い評価を与えられて居る。 つまり、英米ないし現代西洋世界に於ける超一流のイスラム専門学者、と言うのである。 ここからして、もう、日本の売国奴学問奴隷そして売国奴官僚売国奴政治家の救いようのない白痴ぶりが露呈してくる。 ジョン・コールマン博士の、「イランで起きたことの真相」(一九八四年、二〇〇一年)、と言うモノグラフ(独立論文)によれば、この四十年、バーナード・ルイス博士は、まぎれもない、三百人委員会に直結の対イスラム工作のもっとも重要な、諜報官、に他ならない。 一九七九年、オーストリアで開かれた、ビルダーバーグクラブの(極秘)総会に、バーナード・ルイス(博士)は招かれて居る、と言う。 この一九七九年ビルダーバーグ会議の主要議題の一つは、他ならぬ、「イスラム原理主義を、どのように利用すべきか」、と言うことだった、とされる。 もちろん、利口ぶっては居るが、単なる白痴の群れに過ぎない、日本のイスラム関係学者、ジャーナリスト、外交官政治家などなどにとっては、そんな話は、猫に小判、ブタに真珠、と言うものであろう。 このビルダーバーグ会議がやがて、イランに「ホメイニ革命」なるものを演出した。 そしてそれから、イラクのバース党政権を煽動してイランのイスラム原理主義政権と対決させる。 かくして、あの、イラン・イラク戦争。 イルミナティ三〇〇人委員会は、イラクのバース党政権の軍隊を肥大化させ、そしてそれから、と言うわけだ。 イルミナティ三〇〇人委員会の対イスラム侵略について何の知識もなしに、日本民族を滅亡に追い込みつつある、売国奴マスコミ、学者外務官僚、政治家そして防衛庁自衛隊の国賊たち。 (了)


【】
 第546回 2003(平成15)年4月13日

 レオ・シュトラウス。この人物について、「時事寸評」、五百三十七回、五百三十八回で、米国「ネオコン」のゴッド・ファーザー、として、紹介論評した。 日本の学界ではどう成って居るのか。 と思って調べると、 シュトラウスの門下、アラン・ブルームが訪日したとき、ブルームは、二十世紀にハイデッガーが占めていたような位置を、二十一世紀においては、レオ・シュトラウスが占めるようになると述べた。 その言を聞いて、日本の学者たちは、大きな衝撃を受けた、と言う(シュトラウス著「古典的政治的合理主義の再生」、三百四十四頁、ナカニシヤ出版)。 何故なら、その頃まで、日本の関係学界は、シュトラウスなど、全く、視野に入らなかったからであると言う。 まあ、そう言うわけで、この十数年、日本の関係者(いわゆる哲学者、政治哲学者、政治学者)たちの間にシュトラウス研究が、少々は胎頭して居るとのこと。 にも拘わらず、このレオ・シュトラウスと、いわゆる「ネオコン」「ネオコンサバティブ」「新保守主義派」とがまるで結びつかないもののようだ。

 政治哲学。この学問西洋式を、日本人は徹底的に、苦手とする。 西洋から科学技術一式を導入したが、日本人は、西洋式哲学、そして西洋式政治哲学に、なじむことが出来ない。 日本人にわかるのは「憲法論」「憲法学」である。 しかし、「憲法学」は、イルミナティ世界権力の占領基本法としての日本国憲法を合理化し、正統化し、解釈するだけのもの。 政治哲学は、憲法解釈額とはまるで違う。 敗戦占領後、日本の売国奴学問奴隷と売国奴官僚政治家国賊マスコミ人が金科玉条として居るのは、米英アングロサクソンデモクラシー議会政治、なるものである。 しかし、レオ・シュトラウスの哲学と、政治哲学は、そのいわゆるアングロサクソンデモクラシーと、似ても似つかない。 そのシュトラウスが、二十一世紀の主流と成るであろう、とのご託宣。 現に、今、シュトラウス学派が、単に米国政治哲学アカデミズムの主流を制したのでなくて、米国の国家権力中枢をも掌握してしまった、と言う。 これは、「白痴」以外の何者でもない日本の自称(詐称)国家権力エリート階級にとっては、何が何だか、まるで分からない。五里霧中、の心境であろう。 そしてこのような白痴エリート権力階級に導かれて、一億二千万人の日本人羊人間家畜人ヤプーの群れは、第三次世界大戦の屠殺場、と盲信しつつある。 米国権力中枢を握るいわゆる「ネオコン」陣営は、第三次世界大戦(米ソ冷戦)は終わった。これから「第四次世界大戦」、と吹聴して居ると言う。 この件については、続報する。 (了)


【ホロビッツ博士の警告に聴け。SARS(急性肺炎)は生物兵器によるテロリズムである】
 第547回 2003(平成15)年4月14日

 「SARS(急性肺炎)」が、中国の体制を不安定化させつつある。 筆者は今、レオ・ホロビッツ博士の三冊の大著を、未だ日本民族に紹介し得ないで居るこの状況に、痛切な悲しみを感じて居る。ホロビッツ博士は、第一回(エイズ、エボラなど)の中で、キッシンジャーが米国政府権力中枢に入ってから、米国のそれまでの伝統的体制が、短期間に、ガタガタと崩されて行った、と述べて居る。これは、日本民族にとっても、きわめて重要な意味を持つ記述である。キッシンジャーが米国の国家中枢に侵入したのは、ニクソン大統領の時代である。ケネディが大統領に当選したとき、ロックフェラーは、ケネディに対して、キッシンジャーを政権中枢に入れることを要求したが、ケネディは拒否した。 これは、やがて、イルミナティ三〇〇人委員会が、ケネディに対して「死刑」を宣言し、且つ、執行するに至る、その全面衝突の序曲であった、と言われる。 ロックフェラー、又はイルミナティ三〇〇人委員会は、遂に、ニクソン大統領の時代に、キッシンジャーを、大統領補佐官に押し込むことに成功した。

 ホロビッツ博士は、キッシンジャーを中枢とする、米国国家安全保障を統括する組織を通じて、米国の国家が、全地球的な規模での大量人口殺戮、殺処分作戦計画を採択した、と述べて居る。 この地球人口大殺戮殺処分作戦の一項目か、生物兵器、による人口削減、である。 キッシンジャーは、ニクソン政権時代を通じて、この方向に、米国の諜報機関を完全に作り変えた、とホロビッツ博士は言う。 ここでは、以下、省略せざるを得ない。

 今日の「SARS(急性肺炎)」は、一九六〇年代〜一九七〇年代のキッシンジャー、そして一九七七年から一九八一年にかけてのカーター大統領期のブレジンスキーの時代に、強固に構築された米国国家の国策としての地球人口の大がかりな殺処分作戦の一端、以外の何者でもないだろう。 だが、現代日本の国家社会各界の指導部は、完璧に売国奴国賊によって占領されて居る。日本の国家機関、そして、マスコミ、学界、宗教界、芸能界、広告業界、その他、これらはすべて、日本民族の「敵」である。 これらの「敵」によって、今、日本民族は、ユダヤイルミナティ世界権力に、売り渡されようとして居る。 「SARS(急性肺炎)」は、イルミナティ三〇〇人委員会世界権力による、中共中国そして、日本を含むアジアの諸民族に対して仕掛けられたバイオテロ、生物兵器によるテロリズム、以外の何者でもないだろう。 一億二千万人の日本人羊人間家畜人ヤプーの群れよ。間に合ううちに目を覚ますのだ。

【】
 第548回 2003(平成15)年4月15日

【】
 第549回 2003(平成15)年4月16日

 四月二十四日(木曜)の日本義塾は、「胡蘭成の思想に学ぶ」。胡蘭成(一九〇六〜一九八一年)については、当「時事寸評」(507回、三月五日、週刊日本新聞、二七八号、八頁)、に紹介 して置いた。汪兆銘政権の閣僚。日本敗戦後、日本に政治亡命。一九八一年、日本に客死した。日本亡命中は、保田與重郎、岡潔、その他の日本の知識人と親交あり。晩年、台湾に思想的影響力が生じ、一九九〇年頃、漢文「胡蘭成全集」が出版されたと聞いて居るが、現況は良く分からない。最晩年、伊勢神宮の神職有志が、胡蘭成先生の講義をもとにした「天と人との際」、と言う名著を公刊した(一九八〇年)が、この本が、最後の著述と成った。没後、二十二年。今では、日本では、殆ど、その思想的影響も絶えてしまったかのようでもある。辛うじて、その名が出て来るのは、保田與重郎研究のお添えもの。

 岡潔先生は、晩年、胡蘭成先生と非常に親密な思想的交流を保たれたが、岡潔先生の関係では、胡蘭成の名は消えて居る。胡蘭成先生は、新石器時代に、始めて人類に悟り識が開かれて、ここに文明が生まれた。そして、この文明をその後、今に至るまで維持し得て居るのは、(1)中国人 (2)日本人 この二つの民族のみ、とのお説である。しかし、中国人は、清末以降、方向を誤り、思想も間違い、西洋に毒されて、そのために、幾千万人の人命を失い、なお、迷路に入ってしまって居る、と。日本も、今では西洋の毒に狂う。日本と中国が太古以来の本当の原文明に復帰して、以って、西洋のために滅亡に瀕して居る人類を救え、とのお説である。まず、しっかりと、この胡蘭成先生の学問と思想に学びたい。(了)


【「西洋文明には死臭が充満して居る」(岡潔)】
 第550回 2003(平成13)年4月17日

 日本は、明治初年来、西洋文明に取り憑かれた。岡潔先生は、晩年、時と共に、ますます強烈に、ますます激烈に、西洋文明を弾劾されるようになる。西洋の文物には死臭が充ち満ちて居る、とさえ断言された。しかし、にも拘わらず、日本社会の大勢は、ますます加速度的に西洋にかぶれた。そして、西洋の中でも、もっとも危険で凶悪な、米英イルミナティ悪魔主義にかぶれて行く。日本は、西洋からありとあらゆるものを輸入し、ありとあらゆるものを翻訳した、かのようである。しかし、日本が、今日に至るまで、頑として認識しなかった西洋史の普遍的事象が、三つある。

 (1)暗黒時代。西洋史と、その前身たるギリシャ、ローマ、更にその前身たる古代エジプト、バビロニア、シュメールの歴史には、大中小、無数の暗黒時代が存在する。その暗黒時代を、日本人は絶対に見ようとしない。

 (2)悪魔(サタン)、悪魔主義(サタニズム)。それを、日本人は、絶対に直視しない。


 (3)魔女裁判。十三世紀から十七世紀までの五百半ばに、ヨーロッパキリスト教会は、合計約九百万人の女性を「魔女」であるとして焼き殺した。これは、近代西洋にとって、エピソード的な事件ではあり得ない。それは、近代そして現代西洋の本質そのものである。にも拘わらず、日本人は断固として、その史実を存在しないことにしてしまう。

 かくして、問題は、今、そして近未来、である。ジョン・コールマン博士も、「EIR」誌(ラルーシュ)も、そして、その他多くの反イルミナティ反NWOの愛国正義の士は、イルミナティ世界権力は、地上に新暗黒時代を演出しつつある、と警告する。しかし、日本の売国奴国賊エリート権力と売国奴マスコミは、断々呼として、その警告を抹殺する。大久保、岩倉、木戸、伊藤、福澤を中核とする国賊どもは、西洋に魂を売り渡した。大久保以下のこの国賊どもの人脈は、西洋を絶対善とする。西洋には一点の汚点もあってはならない。西洋文明は、(1)普遍的であり、(2)最高であり、(3)唯一であり、(4)全人類にとっての規範であり、(5)それに反抗するものは野蛮人として地上から抹殺さるべきものである。と言った具合に、大久保以下の国賊の一味は、ひたすら盲信する。従って、これら国賊どもの一味にとっては、西洋文明に対する一切の批判はタブーである、と成る。

 と言うわけで、これまで、六千年の西洋史は、暗黒時代に充ちて居り、そして、今また、西洋文明の奥の院のイルミナティは、新しい暗黒時代を用意して居る、などと言った説は、断然、排除、抹殺するしかない、となる。これらの国賊一味を、一掃せよ。そしてまず、岩倉以下の国賊による、慶應二年十二月二十五日孝明天皇弑逆の大逆罪を公然、弾劾せよ。それこそ、日本民族蘇生の第一歩なのだ。(了)


【】
 第551回 2003(平成15)年4月18日

 「EIR」誌、二〇〇三年三月二十一日号、四十八頁以下。ここに、リンドン・ラルーシュが、「パウエル(国務)長官が言わなかったこと」、と言う、重要な論文を発表して居る。ラルーシュ曰く。米国が今始めようとして居るイラクに対する戦争は、諸文明間の衝突の戦争を開始するための口実、に過ぎない。この戦争は、アラブ世界全体に対する戦争であるのみならず、そしてまた、イスラム世界全体に対する戦争であるのみでもない。それはまた、中国に対する戦争であるのみでもない。この第三次的世界戦争は、ユーラシア大陸全体に対する、海洋勢力の戦争である、と。これはこの通り。ラルーシュの見方は妥当である。ここで、ラルーシュが「海洋勢力」と言う。それはもちろん、「米英」を主力とする。ラルーシュはまた、米英が、未曾有の経済危機に直面して居ることも指摘する。これもその通り。マッキンダー地政学は生きて居る。米英と言う「海洋勢力」が、ユーラシア大陸(プラスアフリカ)と言う世界島の陸上勢力を打ち倒してそれを征服する。そこで、始めて、世界国家、世界政府が実現する、と言う。しかし、そんなことが実現できるのか。イルミナティ世界権力(三百人委員会)は、その計画を実行するつもりだ。そして、そのための世界戦争は、少なくとも、数十年かかる、などと、彼等は公言して居る。

 それでは、これから、数十年は続く、第三次世界大戦の中で、日本はどう成るのか。
イルミナティ米英イスラエル世界権力のアジェンダ(作戦計画)では、まぎれもない、日本もまた、彼等の「敵」、のリストに収められて居る。もちろん、家畜人ヤプーの群れに過ぎない、現在の日本人には、米英イスラエルに敵対する気は、毛頭ない。その場合には、ちょっと言い方を変えてれば良い。日本は、彼等イルミナティ三〇〇人委員会世界権力にとって、「獲物」である。この言い方なら、文句はあるまい。屠所に引かれて行くブタ、羊、牛は、殆ど抵抗しない、ではないか。イルミナティの仕掛けたスリーエス(スポーツ、スクリーン、セックス)政策に、かくも無抵抗無防備にしてやられてしまった、羊人間一億二千万の家畜人ヤプー日本人。ラルーシュはまた、北朝鮮と米国とのあり得べき未来の戦争に於いて、日本には、第三回目の核兵器の爆発があり得る、と警告して居る(「EIR」誌、二〇〇三年四月四日号、五十二頁) この件については、続報する。(了)


【】
 第552回 2003(平成15)年4月19日

 ドイツの愛国派政治犯、マンフレッド・レーダーさん(弁護士)からの、日本人女性への返信(二〇〇三年四月九日付)。マンフレッド・レーダーさんのことについては、「週刊日本新聞」その他の場所で、何度か前に紹介した。マンフレッド・レーダーさんは、七十歳をかなり超えて居るが、愛国者ドイツ人政治犯の一人として、今、ドイツの刑務所に収監されて居る。過去数週間のうちに、私は、三回、一つの刑務所から別の刑務所へ、移送されました。このやり方は、一人の人間を壊滅させる、もっとも簡単な方法です。唯一人、その人間がどこに居るか、知らない。手紙も来ない。自分の荷物がパックにされて刑務所当局に押えられて居るので、筆記道具もない。従って、自分がどこに居るか、友人知人に知らされることも出来ない。非常なストレスのために私の血圧はとても高い。これは、ある人間を、いかなる証拠も残さずに殺す、もっとも良い方法です。幸いににも、何人かの友人たちが私を支えてくれます。そして、私が投獄されて居る間も、ドイツ愛国者の活動を続けてくれて居ます。ありがたいことに、今、あの怪物(モンスター)ブッシュに反対して、何百万人もの人々が街頭をデモ行進して居ます。このブッシュ(米大統領)は、ニュールンベルグで絞首刑にされるに値します。以下略。

 ドイツは、敗戦後ずっと、シオニスユダヤ米英イスラエルイルミナティ世界権力によって占領されて居り、ナチス・ドイツ時代についての、いかなる「真実」をも語ることは、刑事犯、として処罰される。とりわけ、ナチス・ドイツのアウシュビッツ、その他の収容所でのユダヤ人ホロコーストのデマ宣伝についての批判的歴史的研究調査そしてその出版は、もっとも手きびしく、弾圧される。一九九〇年代に、飛躍的に強化された弾圧(刑法改正)によって、この十年以上、毎年、約八千人以上のドイツ愛国者がシオニスト・ユダヤの手先、売国奴的ドイツ国家官憲によって逮捕起訴されて居る。七十歳をはるかに超える高齢のマンフレッド・レーダーさんは、このようにして、シオニスト・ユダヤの手先たるドイツ官憲によって、政治犯として収監されて居るのだ。しかし、それでは、もしも、ドイツが、今なお、シオニスト・ユダヤの占領下にあるとしたら、シュレーダー首相の社民党みどりの党連立政権が、米英のイラク戦争にあえて反対して居る、この状況は、どう説明されるのか。もちろん、これは重要な変化である。しかし、まだこれは、重要ではあるけれどもごくささやかな変化であるに過ぎない。この件については、続報したい。(了)


【米国政府は五キロトン以下の超小型核兵器の製造に着手する、計画、と】
 553回、2003(平成15)年4月20日

 東京新聞、平成十五年四月二十日号、一頁、三十一頁。ここに、米国ワシントンDC発、共同通信の記事あり。ブッシュ米政権が、爆発力五キロトン以下の小型(と言うよりも、超小型)核兵器開発に乗り出す、しかし、野党米民主党は強く反対して居ると。広島の平和団体は、「怒り超え絶望的」 「ブッシュ政権は血迷っている」 「絶対許すことはできない」と。

 この問題については、「EIR」誌、二〇〇三年三月七日号、六十四頁以下、ジェフリー・スタインバーグの「核第一撃計画」、についての記事を、当「時事寸評」は、既に紹介して置いた。「もはや、核兵器の第一撃(先制)使用は、タブーではなくなって居る。もはや、米国が核兵器を所有して居ない国家に対して核兵器を使用することを抑止するものは何もない。この狂気が阻止されない限り」(前出、六十四頁)

 二〇〇三年八月、米国、オマハの戦略司令部に於いて、小型(超小型)核兵器の製作と使用に関する計画を策定する会議が開催される、と言う、この件については、既報した。ここで問題とされて居る、五キロトン(五〇〇〇トン)以下の核兵器とは何のことか。これは、かって、戦略核兵器に対して、戦術核兵器、と称された小型核兵器、とも違う。ずっと、小型、超小型。これは、むしろ核爆薬、とも言える。米国が、核兵器を持たない小国に対して、小型核兵器を使用することは、これは、もはや、「戦争」とは言えない。これは、一方的な殺戮であり、虐殺、であり、ホロコーストであろう。

 一四九二年、ヨーロッパはアメリカ、北米、中南米に対して、侵略を開始した。そしてそれから三、四百年。銃を持ったヨーロッパの軍隊は、銃を持たないアメリカ、アフリカ、そして東南アジアの諸民族を、一方的に皆殺しにした。十九世紀、英軍は、最新式の機関銃隊を以って、エジプト軍精鋭数万人を一挙に皆殺しにした。このとき、英軍の死傷者はゼロに近い。今、米英イスラエルを中核とするユダヤイルミナティ世界国家、世界軍は、ハイテク軍事力を以って、世界戦争を開始した。この世界戦争で勝利するためには、イルミナティ陣営としては、核兵器の使用を必須とする。五キロトン以下の超小型レベルの核兵器から、メガトン級の大型戦略核兵器まで。もちろん、ここで、イルミナティ世界権力は、ロシアは既に張子の虎と化した、と前提して居る。本当にその前提は正しいのか。(了)


【新型肺炎(SARS)が生物兵器であるとしたら、それを作ったのは何者か】
 第554回 2003(平成15)年4月21日

 「週刊ポスト」、平成十五年五月二日号、百八十九頁以下。 「週刊現代」、平成十五年五月三日号、四十二頁以下。ここに、「新型肺炎(SARS)」ウイルスは、生物兵器か、との記事あり。 しかし、それでは、「SARS」が生物兵器であると仮定したら、その生物兵器を作ったのは誰か、と言う問題が生じる。 前記の二つの記事のいずれも、中国犯人説、つまり、中国の政府、中国の軍隊がこの生物兵器を作った、とのアメリカ筋の説である。 しかし、「週刊現代」(15.5.3)によれば、ロシア政府筋は、SARSは、米国ブッシュ政権がイラク攻撃から世界の目を逸らすために、将来の敵、中国に仕掛けた(撒いた)もの、との情報を流して居る、とある。 レオ・ホロビッツ博士の論文(二〇〇三年四月二日付)は、SARS(新型肺炎)の犯人は、米国である、これは、米国か中国に仕掛けた、或る種のRMA(軍事革命的作戦行動)であろう、として居る。 しかし、日本人はこの件を十分に理解するための前提となる基礎知識と教養に、全く、不足して居る。

 レオ・ホロビッツ博士のDeath in the Air;Globalism,Terrrism and Toxic Warfare(二〇〇一年、五百二十三頁) 。この本が必読である。「大気に充満する死。グローバリズム、テロリズム、テロリズム、そして毒物による戦争」、と、訳して置く。一九九四年発行の文書「軍事革命的作戦行動(RMA)と、短期連続的衝突の集積型戦争」が、前記の本の百八十頁引用されて居る。 その発行者は、米国戦争大学戦略研究所(SSI)。 この「RMA」なるものの中に、その重要な一部として、生物兵器による戦争が含まれる。 この「RMA」なるものの調査研究を踏まえずして、今日のSARS(新型肺炎)事象を理解することは出来ない。 なお、レオ・ホロビッツ博士は、例の「シオン長老の議定書(プロトコール)」の中に、既に、生物兵器戦争を含む、RMAの方向が提示されて居る(前出、百九十九頁前後)、と言う。 なお、レオ・ホロビッツ博士は、この「シオン長老の議定書(プロトコール)」の本当の作者は、「シオン修道院」である、その、M・ベイジェンド、R・リー、H・リンカーンの「聖なる血と聖杯」の説に同意する。 (了)


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 第555回 2003(平成15)年4月22日

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 第556回 2003(平成13)年4月23日

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 第557回 2003(平成15)年4月24日

 産経新聞、平成十五年四月二十四日、十五頁。「正論」。加藤尚武「ブッシュ大統領を動かす新保守主義」。この小論文の中で、米国新保守主義(ネオコンサバティブ)の源流は、レオ・シュトラウスの思想である、とあり、ようやく、ここで、レオ・シュトラウスの名前が出て来た。この小論の筆者は、「哲学者」ないし「哲学専門家」らしいが、あいにく、この人については、当寸評子は、何も知らない。しかし、ここで、レオ・シュトラウスについて言われて居ることは、およそ無内容。なんのことやら分からない....。ところで、シアディア・B・ドゥルーリーの「レオ・シュトラウスとアメリカの右翼」(一九九七年)が問題であろう。Leo Strauss and the American Right By Shadia B. Drury 著者のシアディア・B・ドゥルーリー女史は、カルガリー大学政治学教授とある。カルガリーは、カナダ、であろう。女性にしては珍しく、生年を、一九五〇年、と明記してある。このひとの立場は、レオ・シュトラウスについても、米国のいわゆる「ネオコン」についても、批判的、と言うことのようだ。「シュトラウスは、しばしば、カバラ主義と見なされる」(五十九頁)とある。もちろん、これは、重要な論点だ。「シュトラウスの思想は、ユダヤ神秘主義の世俗化された表現である」(同上)、ともある。「シュトラウスの政治的理想(ideal)は悪夢である。それは、我々を、完全に狡猾で野心的な宗教指導者(プリースト)の生かすも殺すも自由自在と言う支配下に置くことになる。そして、この宗教指導者(プリースト)は、ドストエフスキーのあの大審問官(Grand Inquisitor)よりも恐ろしい」(六十四頁)と、この著者は結論して居る。これは、良い線を突いているのではないか。

 Inquisitorとは中世ローマキリスト教会の異端審問官のこと。ドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」に、この世に現れたイエス・キリストをキリスト教会とキリスト教国家が逮捕し、その逮捕されたイエス・キリストを、「大審問官」が尋問するのである。ここで、ドゥルーリー女史が言う、狡猾で野心的な宗教指導者(プリースト)、となる、その「宗教」は、今、イルミナティ世界権力が用意しつつある、「統一世界宗教」のこと。ヴァイスハウプトの「イルミナティ」(一七七六年)が、五つ(又は六つ)の行動網領の一つに、あらゆる既成宗教の廃絶、をかかげて居ることは、周知のところ。この件については、続報する。(了)


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 第558回 2003(平成15)年4月25日

 米国のいわゆる「ネオコン(新保守派)」問題にとり組むことは、日本民族にとって、一瞬の猶予も許されない緊急の理論的課題として登場した。何故なら、売国奴小泉とその国賊一味を通じて、日本民族全体が、米国国家中枢に巣喰った「ネオコン(新保守派)」の思うがままに振り回されて居るからである。しかも、この期に及んでも、日本人は、この米国「ネオコン(新保守派)」なるものについて、何一つ知らされて居ない、のである。ごく狭く視野を限定しても、いわゆる米国ネオコン(新保守派)を、「米国共和党」内の現象、と、今の日本人は、いわゆる「専門家」「学者」、マスコミによって教えられて居る。これがそもそも、全くおかしい。「ネオコン(新保守派)は、米国の「共和党」と「民主党」の二大政党のいずれにも浸透して居る。「共和党」については省略する。「民主党」のネオコン(新保守派)の中枢は、リーバーマンである。リーバーマンは、ユダヤ教徒にして、上院議員。二〇〇〇年の米大統領選挙では、民主党の副大統領候補、であった。更に、日本では、ネオコン(新保守派)の台頭を、一九八九〜一九九一年の、米ソ冷戦終結後の一過的現象、と言う風に、出来るだけ小さく、小さく、見せるような風潮が支配的だ。しかしこれは全く違う。米国「ネオコン(新保守派)」の思想的源泉は、ニーチェに発するとされて居る。もちろん、大正時代に既に日本にはニーチェが紹介翻訳されて居り、ニーチェは、表面的には日本でも有名である。しかし、日本人は、「シオン長老の議定書」が、ニーチェ哲学とダーウィン進化論、そしてマルクス主義とを、意図的に大衆と知識人をだますための思想謀略として演出した、と述べて居ることを知らされて居ない。ニーチェ哲学を「ニヒリズム」と定義することは正しくない。ニーチェは、ニヒリズム化現象を、「超人」によって超克せよ、と言う。この「超人」とはイルミナティのことであり、イルミナティ世界権力のことであろう。このようなものとしてのニーチェ哲学が、ハイデッガー(哲学)と、カール・シュミット(政治学)とに、受け継がれた。日本にも、「ハイデッガー」の専門家はたくさん居る。「カール・シュミット」の専門家も、ハイデッガーほどではないが、多少は存在するであろう。しかし、それぞれの「専門領域」にとどまる。ニーチェ→ハイデッガー→カール・シュミット→レオ・シュトラウス(ユダヤ)→米国シカゴ大学を通じて、ネオコン(新保守派)のイデオロギーが全米のアカデミズムを制圧する。となって居ると言う。日本のアカデミズムにも、マスコミ界にも、官僚にも、このように、全体的に状況を把握する能力は皆無である。この日本民族の思想的欠陥の克服のために、ただちに、調査研究に着手しなければならない。(了)

 「EIR」二〇〇三年四月十八日号、四十八頁〜六十一頁。ここに、「ネオコン」問題についての特集記事あり。とくに、トニー・パイパートの「レオ・シュトラウスの秘密の王国」は、シュトラウス学派の秘密結社的性格を暴露して居り、重要である。


【】
 第559回 2003(平成13)年4月26日

 リンドン・ラルーシュは、三月二十一日、「イラク侵略には、いかなる『戦後』もあり得ない。ただ、戦争の継続あるのみ。故レオ・シュトラウス、シカゴ大学教授の『ユニバーサル・ファシスト』的門下生たちのブッシュ政権内に構築された陣地が、破壊されない限り、全世界は、全中東、そして更にその先へと拡大する一連の挑発と衝突に直面するであろう。そしてそれは、我々を、世界戦争へと押しやる可能性がある」、と述べたと言う。(「EIR」二〇〇三年四月十八日号、三十七頁) イラク侵略戦争に「戦後」はない。ただ、戦争の継続あるのみ、と。

 「ユニバーサル・ファシスト」、とは何のことか。米国のいわゆる「ネオコン(新保守派)」の主要メンバーの一人、マイケル・レディーン(Michael Ledeen)は、「ユニバーサル・ファシスト」、と自称して居ると言う。これは、完璧で全面的なファシスト、とでも訳して置くか。この自称ユニバーサル・ファシストのマイケル・レディーンは、二〇〇三年二月初め、ブッシュ米政権は、イラクに対する戦争を引きがねとして、シリア、イラン、エジプト、サウジアラビア、そしてパレスチナに対する全面的中近東地域の戦争へと発展する、その現実を消化する胃袋を持って居るか、どうか、自分は心配して居る、と語ったと言う。二〇〇三年四月十日付のオークランド「トリビューン」紙は、信頼し得る筋からの情報として、ラムズフェルド米国防長官は、シリアに対する(侵略戦争の)作戦計画を立てるよう命令した、とのことである(前出、三十六頁)。

 「ネオコン(新保守派)」とは何者か。チェイニー米副大統領、ラムズフェルド米国防長官は、シリアとイランが、次の標的リストのトップに挙げられて居ることを明言して居る(前出、三十七頁)、と言う。このように米国の帝国主義的侵略政策を、カサにかけて押しすすめる「ネオコン(新保守派)」とは何者か。「ネオコン(新保守派)」の一味、ウールジー元米CIA長官は、アラブ・イスラム世界全体に、アメリカ式リベラルシビリゼーションを拡げるための、第四次世界大戦、について、この数ヶ月、宣伝して居る(前出、三十八頁)、と言う。「アメリカ式リベラルシビリゼーション」とは何のこと。これは、日本にとって対岸の火事、であろうか。しかも、米国政府は、対イラク戦争に反対した、フランスに懲罰を加える計画である、などと言う。クリントン元米大統領は、四月十五日、ブッシュ米大統領とその政権の政策を、厳しく批判した、とある(「EIR」、アジア速報、二〇〇三年四月二十三日)。この件については、続報する。(了)


【アルバート・パイクの一八七一年八月十五日付、マッチーニあての書簡】
 560回、2003(平成15)年4月27日

 デービット・アレン・リベラ著「最終勧告−新世界権力の歴史」(一九八四年、一九九四年、一九九七年増補第二版)Final Warninng A History OF THE NEW WORLD ORDER By David Allen Rivere(四〇三頁) distributed by A-ALBIONIC CONSULTING AND RESEARCH P. O. BOX 20273 Ferndale. MI 48220 USA

 この著作には、日本人の知らない秘密重要情報が満載されて居る。しかし、ここでは、一八七一年八月十五日付のアルバート・パイクのマッチーニあての書簡についての記述(四十七頁)を紹介する。この本によれば、パイクのこの書簡は、完全なかたちでは、一九四九年に発見されたと言う、と言う。パイクの打ち出した計画では、第一次世界大戦後で、共産主義無神論勢力がロシア皇帝の政府を打倒する。これは実現された。第二次世界大戦は、英国(グレート・ブリテン)のドイツに対する戦争から始まる。ナチズムが破壊され、シオニズムが前出し、イスラエルがひとつの国家と成る。これも実現された。第二次世界大戦後、共産主義が拡大した。そして次に、第三次世界大戦。それは、シオニスト(イスラエル)とアラブ世界の衝突で口火が切られる。そしてそれが、全世界を最終的衝突へと導いて行く。かくして全世界の秩序は崩壊する。そしてその全的瓦解の中から、イルミナティの支配する世界政府が出現する、と。大英博物館図書室は、短期間、この手紙を公開した、とある。或る研究者たちは、一九四九年に発見されたこの手紙のあとの部分は、偽造されたもので、パイクの直筆ではないのではないか、と疑って居ると言う。しかし、最初の部分は、本物、と見られて居る。そして、その最初の部分とは、丁度、第三次世界大戦の計画と一致する。要するに、イルミナティは、すべての秩序の全的瓦解と全世界全地域の無秩序化と言う局面を必須として居る。この局面を通らずして、新世界秩序(ニューワールドオーダー)、と言う名の「世界人間牧場」への展望は聞かれない、と、「彼等」は見る。ここに、日本民族が理解すべき要点がある。にも拘わらず、その論理は、日本人にとって、想像を絶するほどに奇怪である。それでは、どうしたら良いのか。西洋の本体、実体としての「秘密結社」を、真剣に、総力を挙げて、調査研究しなければならないのだ。(了)

 [注]本書巻頭に、新約聖書、「ヨハネ伝、八−三二」からの引用あり。"And Ye Shall know the Truth, And the Truth Shall make you free."(「汝は真実を知るであろう。さすれば、真実は汝を自由にするであろう。」)


【】
 第561回 2003(平成15)年4月28日

 産経新聞、平成十五年四月二十七日、九頁、「正論」。ここに、ジェームズ・アワー、米バンダービルト大学教授、日米協力センター所長、なる人物の一文あり。「日本で“注目”されるネオコンとは何か−−−彼らは米国外交の支配者にあらず」と言ふ。「元進歩派をネオコンと呼ぶ」、「副大統領らは、ネオコンではない」、「米マスコミに担がれた日本」つまり、この人は日本人に対して、米国では「ネオコン」など、何の意味もない。と、説得したい。「ネオコン」は、三十年ほど前の米国では、いくらかの意味があったが、今日では、何の意味もなさない。日本のマスコミは、米国の一部のマスコミによる無責任な声にかつがれて、この言葉を取り上げて、日本の読者に悪いことをした、と、この人は言ふ。この人の主張は、そのまま、産経新聞の、ネオコンに関する今の論調に等しい。との印象だ。とすると、産経新聞は、日本人に「ネオコン」について、まともに調査し、研究し、考えてもらひたくない、のであらう。

 ジェームズ・アワーなる人物について、当寸評子は、殆ど何も知らないし、関心もない。しかし、この人の米国「ネオコン」に関する論評は、全くをかしい。パトリック・ブキャナンが、二〇〇二年十月七日付で創刊した、月二回刊の雑誌「ザ・アメリカン・コンサバティブ」二〇〇三年四月二十一日号、七頁以下に、スコット・マッコーネルが、「ネオコンサバティブの何処が間違って居るか?」と言ふ記事が掲載されて居る。この中で、S・マッコーネルは、「ナショナル・レビュー」誌の四月七日号の、デービット・フラムの論文に言及して居る。

 フラムは、一九八〇年代半ばから一九九〇年代初頭にかけて、米国の保守派(共和党系、と言っても良い)の中に、深刻な分裂が生じ、それは、全面的なイデオロギー戦争に発展した。とする。そして、このイデオロギー戦争は、ネオコン派の勝利のうちに終結した、と言ふ。敗北したのは、ブキャナンを含む、伝統的米国共和党保守派だ、と言ふ。ここでは、この問題は以下省略するが「ネオコン」は、この三十年来、れっきとした米国政治の当事者の一方であってこれを、ないものにしてしまふとは、たいした度胸ではないか。ジェームズ・アワー、と言ふひとは、ネオコンと言ふことばは、米国一部のマスコミで浮上してきたに過ぎない。などと言ふ。しかし、「米国一部マスコミ」とは、何のことか。現在、「ウォールストリート・ジャーナル」(M・ブート)と、「ワシントン・ポスト」(ケイガン)の論調は、れっきとした「ネオコン」の指導的理論家グループによってほぼ完全に支配されて居る、と聞いて居る。前記の二紙は、「一部のマスコミ」などではあるまい。 それらは、米国巨大マスコミの中でも、フラッグ・シップ(旗艦)とされて居る、筈だ。以下続報する。(了)


【】
 第562回 2003(平成15)年4月29日

 最近、筆者は、いわゆる「米国ネオコン」問題の研究に着手して、この四、五十年来、日本人に、マスコミと出版界を通じての一つの全体像が見えて来る、との印象を得て居る。 二〇年ほど前、在米体験のある日本人が書いた本に、米国には、五つの階級がある。そのうち上中下の三つの階級は目に見える。超上流階級は、雲の上で、見えない。そして超下層階級も、地の底、その下に押し込められて居て、これも見えず、聞こえない、と。 更に、四十年ほど前、一九六〇年代に、米国はこれから「メリトクラシー社会に成る」、と言う記述を何かの翻訳本で見た記憶がある。 「メリトクラシー」とは、辞書では、「能力主義」、などと訳される。

 シァディア・B・ドルーリーの「レオ・シュトラウスとアメリカの右翼」(一九九七年)によると、米国のネオコン派は、「メリトクラシー」を宣伝した、とある。 一九六〇年代に出た翻訳本では、この「メリトクラシー」社会では、上層五パーセントが、富と権力と名誉と知識と信用と、要するにすべてを独占し、残りは、家畜のように従順に使われる、と言った主旨のことが、述べられて居たように記憶して居る。 これは、いわゆる「ネオコン」派のシナリオに符号する。 上層五パーセント、と言うけれども、これは「メリトクラシー」に見える上流階級であって、その上の超上流階級は、雲の上、奥の院にあって、一般人には何も見えない。 既に、十六、十七世紀に、英国は、そのような社会に形成されつつあり、その過程は、十八世紀に、ほぼ、完成されて居る。 それが、「大英世界帝国」として、人々の目に見えるかたちとして現れたのは、十九世紀である。 そして、そのときには、既に、大英世界帝国のための教育制度、そしてそれを支える学術、学問の構造が完成されて居た。 その英国式教育制度とは、 上流(エリート権力者を養成する)中流(エリートの命令によって行動する学問ある奴隷を養成する)下流(ご主人さまの命令通りに行動する完全な白痴的人間、家畜人間) 以上の三層組織である。 つまり、レオ・シュトラウスは、米国の教育システムの、前記の如き、大英帝国式教育制度への改変を完成させる使命を、イルミナティ世界権力によって与えられた、とみることが出来る。 イルミナティ世界権力が、文科省を尖兵とする日本の売国奴国賊エリート権力階級を通じて、日本の教育制度をも、前記、米英式三層システムに変革させつつあることは、まさしく、心ある者は、自明であろう。 (了)


【米国社会の断層は、カトリック対ユダヤワスプ連合なり、との説(マイケル・ジョーンズ)】
 第563回 2003(平成13)年4月30日

 マイケル・ジョーンズ(哲学博士)が主宰する月刊誌「文化戦争(カルチャー・ウォーズ)」、二〇〇三年四月号、十頁以下に、「ニューヨークから来たギャング − ネオコンと外交政策」、と言う、重要で興味深い論文あり。 この月刊誌(文化戦争)は第二十二巻とあるから、二十二年は続いて居るわけだ。 このマイケル・ジョーンズの立場はカトリック系で、しかも反ユダヤ、と言うことらしい。 この人の説によれば、米国は、カトリック陣営と、ユダヤ教とワスプ連合陣営とに分裂して居る、と言う。 ワスプは、ユダヤ勢力に取り込まれた、と言う。 そして、いわゆるネオコンによる米国国家中枢と米国外交の支配、又は、乗っ取りは、ユダヤ勢力がワスプを制圧支配したことの結果である、と見る。 「ニューヨークから来たギャング」、と言う米国映画、これは、マイケル・ジョーンズによれば、非常にはっきりした「反ネオコン的映画」なのだと言う。 この説は詳細な検討に値する。 「ニューヨークから来たギャング」と言う映画は、南北戦争の約二十年から始まる。この映画は、南北戦争は、何等かの神聖な原則にもとづく戦争などではなかった。それは、ギャングについての戦争であった。そしてその「ギャング」はニューヨークから来た、連邦政府の連中であった、と言う。 このギャングは、ワスプの支配階級である。 そして、ユダヤは、あとから来て、ワスプの支配階級と同盟し、そして今や、ユダヤがワスプとの同盟で主導権を握るに至る。 それが、ネオコンによる米国国家の乗っ取り、として現象して居るのだ、と、マイケル・ジョーンズは説明する。一九六五年に、カトリック教会陣営は、ユダヤ(+ワスプ)との戦闘に破れた。それは、ハリウッドのユダヤが、映画制作コードを破棄したことだ、と言う。 これは、恐らく、暴力とセックスに関する映画制作上の規則(禁止)。 この件については、続報したい。





(私論.私見)