フリッツ・スプリングマイヤー著 太田 龍 監訳
イルミナティ頂点13血統(イルミナティ悪魔の血流)
一九九五年 初版
一九九八年一月 増補版
KKベストセラーズ
(平成十年五月刊予定)
フリッツ・スプリングマイヤーさん(そして、シスコ・ウイーラーさん)が五月に来日し、東亰(5・15、16)、大阪(5・22、23)で講演会が開催される。
目下、スプリングマイヤーの主著の一册、「イルミナティ頂点13血統」の日本語版の出版作業を急いで居る。
ここには、そのごく一部、さわりの部分を收録して、読者の皆さんにご紹介したい。
本書ならびに第二卷のための序
フリッツ・スプリングマイヤー
真実を愛する世界中の人々の前に本書を著わせたことを、うれしく、また誇らしく思う。
この本は、神の真実を愛する者のため、また私のこれまでの著作に親しんでくれた方々のためのものである。
秘密結社イルミナティの{最高責任者/グランド・マスター}のひとりは、世界は舞台、人間はすべて役者だと言ったことがある。もちろんこれは独創ではない。しかし確かに、イルミナティがこの世界の動きをどのように見ているのかをうまく表現した言葉である。世界中の人々は、イルミナティの{宣伝活動/プロガンダ}で楽しませてもらつている観客なのだ。このタイプの大衆向けパフォーマンスは近年だけでも数千件にのぼる。そのほんの一例が、ビル・クリントンによる一九九五年度一般教書演説である。あの演説は、聴衆全員の暖かくて曖昧なボタンを押すやうに作られていた。大統領の演説と、操られた議員らの協力とが合わさって、受容を示す青ランプすべてに計算通りスイツチが入ったのである。一方真実は、常に耳に心地よいわけではなく、聞く者のエゴを喜ばせるとも限られない。この本が伝える真実の光は、暗闇へ戻つて安心・安住したいと願うような一部の人にとつては眩しすぎることだろう。
私は秘密結社に関する理論家ではない。私が扱うのは事実であって、理論ではない。私は自分で文章に書いたうちの何人かに会ったこともあるし、私が正体を暴いた者の中には存命中で、極めて危険な人物もいる。闇は決して光を好みはしない。しかし、イルミナティの秘密の多くが固く閉ざされているのは、単純に、秘密主義が彼らのあり方だからである。だからこそあのキャロル・クィグリーズやジェイムズ・H・ビリングトンズといつた、作り話や神話を交へずに歴史の事実を語ろうとする者が恨みを買うのだ。私は本を読むようになって以来一貫して歴史を学んできているが、私が深く関わっているのは歴史の事実であって、大衆を操作しようと作り上げられた雜誌向けのストーリーではない。
私は、イルミナティが{この国/アメリカ}を乗つ取り、憲法をないがしろにしようとしている、などと恐れているのではない。彼らがこの国を乗つ取つたのは遙か以前のことであり、憲法は、第二次世界大戦以来の数々の緊急大統領によつて、すでにまともに機能しなくなっている。しかしキリストに従う者であるからといって恐れることはない。全能の神への全き愛があれば、神が私たちを下し置かれた状況に恐れおののくことなどないのだ。
選挙によつてイルミナティを政権から追ひ落とさうなどと一瞬でも考えてはいけない。彼らは大小の政党をすべて支配している。行政のプロセスを支配し、情報の流れるプロセスを支配し、財貨を創り出すプロセスを支配し、ついにはキリスト教世界をも支配しているのだ(しかし、神はその創りたまうた人間の心を支配しておられる)。
イルミナティにどう対応すればよいかという情報は他の著作に書いておいた。この本は、イルミナティのさまざまな血族にどう対処するかを述べるものではない。
この本は二卷一組のうちの第一卷であり、出版の目的は、イルミナティとは何かを概観することにある。イルミナティとは端的に言えば、誰よりも強大な力を握つている、何代にもわたる悪魔主義の血統のことである。代々続いた悪魔主義者のひとりは、イルミナティのことを「サタンのエリート」と表現した。
この本を書いたのは、恐怖心を起こすためでも、新たな理論を提出するためでもない。この本は理解に関するものではなく、オカルト宗教を信仰し、世界を支配する、知られざる少数者たちに関するものなのである。こうしてひとつにまとまれば、本の中のさまざまな事実は、私が何もいわなくとも自ずから語り始めるだらう。私の言葉を信じよ、とは云わない。自分自身で確かめてほしい。神御自身が、全世界は邪悪な者の力の内にある、と述べられているのだ。もうすでに私の著作を読み、自分の地域へ出て行つて、自分の目で確かめた人たちがいる――ほんの一握りの集団がこの国を、そして世界を、見えないところから支配しているのを。そういう人たちは、かずかずの秘密社会が振るう力を目の当たりにしたのである。
この本にも間違いはあるだろう。誤植や、名前のつづり間違ひ、その他さまざまな誤りもあるだらう。筆者は全能の神ではない。私は、ここにあげた人物たちの髮の毛一本にわたるまで数へ上げたわけではない。この本を世に出すに当たつては、ゴーストライターやエディターを雇うような贅沢はしていないし、調査員も雇つていない。大きな予算もなかつた。私は、多くの些細なプロジェクトの調査も自分でやり(「エリート」なら数百万ドルをつぎ込むこともできる)、その調査結果を研究するのも自分でやる。欲しい文書をコピーするための小錢さえ持ち合わせないことがあるのだ。
イルミナティに関して語るべきことは山ほどある。彼らは何者なのか、その儀式はどのようなものなのか、そして彼らはどのやうにして世界を支配しているのかなど、何年も書き続けてようやく、まとまりのある全体像を伝えられるところまで来た。そしてついに、これまでの文章をひとつにまとめてイルミナティの十三血統を明らかにせよといふ幾多の要望を受けるに至り、これを機に総合索引付きの一册にまとめたのである。
歴史は重要である。自分たちがどこへ向かつているのかを知るためには、これまで自分たちがどこにいたのかを知らねばならない。過去を我がものにするということは、現在を我がものにするということだ。イルミナティは、私たちの学習の過程を搖りかごから墓場までまるごと支配することで、思考の枠組みを形成してしまうといふ大きな力を持つている。イエスは歴史上の事柄を語り、パウロは人々に歴史上の事柄を思いひ起こさせ、ヨセフスはイスラエルの国の歴史を書き記したのだ。
はるか昔、人類の歴史が書かれる前の暗黒の時代に、権力を持つた王たちは拷問、魔術的手段、戦争、政治、宗教、さらには娯楽など、他者を支配するためのさまざまな方法を発見した。これらエリートの血族はそのオカルト的謀略を永遠のものとするため、大小さまざまな策略を産み出してきたのである。
幾重にも重ねられた秘密のとばりが、神を知らぬ大衆からこれらの血族を隠してきた。しかし、これまでに多くの著述家が彼らの存在に触れているのである。私が調査を始めたころ、極めて見識の高い人々による直接の報告が手に入り始めた。それは、あるエリート集団が実際には世界を支配しているというものであつた。悪魔の位階組織に関する私の調査が急速に進んだ理由は、私の調査技術だけではなく、情報の提供を受けることで調べるものの実態を始めから知っていたためでもあったのである。イルミナティを調べることは数千册もの書物を読み、祈ることへとつながっていった。私が現在の段階へとたどり着くまでに目を通した本、新聞、雜誌、手書き原稿や書類は、何万点にものぼる。深夜まで研究をし、ついに目もかすんで眠りに落ちた夜など何度あったか分からない。ただ私は、書斎にあつて心駆り立てられ、目も頭脳もこれ以上はできない、というところまで決してやめようとはしなかったのである。
(以下省略。続きはリンク先で読んでください)
http://www.pavc.ne.jp/~ryu/wjn/10/5+26.2.html
http://www.pavc.ne.jp/~ryu/wjn/10/5+26.2.html
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