れんだいこの「日ユ同祖論の謎の淵源を探る」批判

 更新日/2023(平成31.5.1栄和/令和5).3.15日

 (れんだいこのショートメッセージ)
 ここで、「日ユ同祖論の謎の淵源を探る」につき批判的に検証考察する。
 2014.12.08日 れんだいこ拝


【れんだいこの「日ユ同祖論の謎の淵源を探る」批判】
 「日ユ同祖論」の謎の淵源を探る
 「日ユ同祖論」を霊学的に考察する ─~果たして「ユダヤ」は日本の味方なのか? 敵なのか?~
 <対談>1989年12月 大宮司朗氏(神道霊学・霊術界の巨匠)×武田崇元氏 聞き手(山真正氏) 
 友清歓真(ともきよ よしさね)
 1888年山口県生まれ。11歳のころに神隠しに遭う。その後、独自の秘教的霊学を確立し、宗教結社「神道天行居」を創設。 
 酒井勝軍(さかい かつとき)
 1874年山形県生まれ。日本ピラミッド論の開祖。1936年に「神秘之日本社」を設立し、機関紙『神秘之日本』を発行。日ユ同祖論を高唱した。
 出口王仁三郎(でぐち おにさぶろう)
 1871年京都府生まれ。大本教の教祖。人種・民族・宗教等あらゆる有形無形の障壁を越えて、人類の大和合を唱導するため「人類愛善会」を創立。大本教は国家神道体制下で、再度にわたる大弾圧を被る。1948年に78歳で死去。
 安江仙弘(やすえのりひろ)
 陸軍最大の「ユダヤ問題専門家」。1938年、大連特務機関長に就任すると、大陸におけるユダヤ人の権益擁護に務め、ユダヤ人たちから絶大な信頼と感謝を受けた。(右)は安江弘夫著『大連特務機関と幻のユダヤ国家』(八幡書店)
 かの有名な宗教家・出口王仁三郎によると、ユダヤ人の3分の1はよいが、3分の2は悪いという。また、ユダヤの12の支族のうち11支族は外国にあり、日本には一番よい流れが入ってきたものの、その後、変質したので本当のものは少ないという。
※ 神道に詳しい方から提供された資料です。興味深いことが書いてあるので参考までに載せておきます。(あくまでも“参考”程度にご覧になってください)

 ■友清歓真、酒井勝軍とユダヤ問題

 日本人とユダヤ人は同じ祖先であるという、いわゆる日本=ユダヤ同祖論とかモーセやキリストの日本渡来説、さらにフリーメーソンによる世界制覇の陰謀論など、このところユダヤ関係の話題が陰に陽に取り沙汰されておりますが、その実態は一体どうなのか、大宮司朗先生と武田崇元氏に霊学的な見地や歴史的な経緯を踏まえて、こもごも語って頂きたいと思います。

大宮  ユダヤと日本は霊学的には不即不離といいますか、微妙な関係があります。たとえば友清歓真(ともきよよしさね)の霊学体系は一般的には反ユダヤ的と見られているようですが、実は友清歓真ですら『闢神霧』で、『旧約聖書』の一節、預言者イザヤの「シオンよ醒めよ、醒めて汝の力をきよ」という言葉を引用して、このシオンとは天日の照らす神の国であり、これはすなわち日本であると明言しているのです。
武田  シオニズムとは通常、亡国の民であるユダヤ民族がパレスチナの地に国家を復興するという目的をもとにした運動形態ですが、友清歓真は実際はそうではないと断言しているんですね。
大宮  そうです。友清歓真によれば、シオニズムとは本来は万古不磨の神国たる皇御国(スメラミクニ)を造る目的があるというのです。そのことは日本人はもちろん、ユダヤ人も知らぬまま勝手に世界政略運動に奔走しているが、それはとんでもない間違いで、本当の目的は日の本を皇御国として建てることにあるというわけです。
 では何故ユダヤ人が皇御国を建てなければならないのかということについては時期尚早とみたのか、『闢神霧』では触れていませんが、その後の『神道古義』ではっきりと説明しております。『旧約聖書』にエホバの神がモーセにシナイ山で語りかけるシーンがありますが、エホバはスサノオの化身であるというわけです。シナイ山上でラッパの音が聞こえるでしょう。あれはスサノオの子である五十猛尊(イタケルノミコト)の眷属が鳴らした法螺貝だと解釈するわけです。
武田  そうですね。「宮地神仙道」の創始者である宮地水位も『異境備忘録』で、五十猛尊は法螺貝を吹き鳴らす神であるといっていますね。それと密接な関係があるようですね。
大宮  友清歓真はまた次のようにも述べています。五十猛尊の化身はキリストであり、それが数十年後に日本に降臨してきて日本武尊(ヤマトタケルノミコト)になるというのです。日本武尊もキリストも厩(馬小屋)で生まれましたが、どちらもそのルーツはスサノオの御子の大化身なのです。その理由はどちらも自分の身を犠牲にして世の人を救おうとしたんだと。それで五十猛尊というのは別名を大禍津日神(オオマガツビノカミ)といいます。何故なら人々の罪けがれのすべてを背負った神だからであるというのです。それがキリストであり、日本武尊であると友清歓真は『神道古義』で強調するんです。だから日本とユダヤというのは霊的な世界の中で密接な関係があり、いやおうなしにユダヤは日本に最終的には協力せざるを得ないという驚愕すべき結論に達するわけです。
武田  なるほど。酒井勝軍(さかいかつとき)が『神秘之日本』で述べていることと結局は同じなんですね。
大宮  確か酒井勝軍はシオンは日本なんだといっていますね。
武田  そうです。酒井勝軍によれば、竹内文献を援用し、実際にフィールドワークを重ねつつ、ユダヤと日本は歴史的にもともと関係があり、ユダヤ王国は前半は祭政一致で建国に成功したものの、後半は滅亡し、日本は前半は狭霧に包まれているが、後半は鮮明であるとし、神の子イエス、神の民ユダヤ、神国日本が一点に合一した時に、シオンは初めて世に知られ、このシオン帝国こそ空前絶後、唯一の理想国として世界に冠絶すると述べています。そのためにはユダヤ人がパレスチナに独立した国家を造るべきであり、同時に日本がそれを支援すべき義務があると主張するのです。日本はシオンたらざるをえないわけです。酒井は当時の思想家としては非常に珍しいケースではないかと思うんです。
大宮  日本人は、神の末裔なわけで、ユダヤ人はその神が選んだ人々で、つまり選民なわけです。ユダヤ人は選民として神の末裔たる日本人を助けなければならないわけです。彼らはそれを使命として自覚すれば一致団結して新しい世界をつくれるんだと咆哮するんですね。
 その割に友清歓真は酒井勝軍のことをけなしているような印象を受けるんですが。
大宮  確かに表向きはけなしているようだけれども、友清歓真は酒井勝軍の『神秘之日本』を当然読んでいるし、酒井勝軍も友清歓真の著作を読んでいることは間違いないでしょう。
武田  『神秘之日本』を読めば当然わかるんですが、友清歓真が主宰する神道天行居のメンバーである犬塚国雄も執筆しています。
大宮  だから相互に何らかの形で影響しあっているんです。ただ、神道天行居はユダヤ勢力に対していわゆる赤魔とか赤コゴメという形で対決の形をとります。赤魔というのは必ずしも共産主義という意味ではなく、ユダヤ勢力的なものも指しているんです。
武田  それは現実のユダヤ人ではなくて、霊的な意味で赤魔という言葉を使っているんですね。
大宮  そうです。
武田  酒井勝軍の場合は歴史的に日本とユダヤとが関係があったというわけなんですが、友清歓真はそれを霊的レベルで論じているわけです。表現の仕方が違うので、見定めにくいのですが、結局は一致しているんです。
大宮  それを理解するためには、友清歓真にせよ、酒井勝軍にせよ、両方を読みこむ必要があるでしょうね。
(私論.私見)

■エルサレムは至聖所で地の高天原
 ところで、神道霊学の巨匠、出口王仁三郎(でぐちおにさぶろう)もまた『霊界物語』や『神霊界』でユダヤ問題について言及しておりますね。
武田  『霊界物語』によれば、エルサレムは至聖地で、その宮は最高天国の中心にある大神の鎮座する霊場であるとされることからもわかるように、とにかく最高の霊地なんですね。そのエルサレムは地の高天原で綾部(京都府)に当たり、綾部を流れる川(由良川)もヨルダン川に相当するとしているんです。
 それはきわめて象徴的な話ですね。
武田  それだけではないんです。シオン団はユダヤ人の団体のことですが、シオンの道とはずばり聖地に至る道で、神の道を指しているんです。
大宮  王仁三郎が如何にユダヤを意識していたかがわかりますね。初めから聖地を綾部だとすればいいのに、エルサレムと規定したところに、王仁三郎がユダヤと日本の関わりを重視していたかがわかります。
武田  『霊界物語』は120通りの解釈があるとされるように、ユダヤ問題に関してもいろいろ解釈できると思うんです。
─王仁三郎は日ユ同祖論についてどういう見解をもっていたんですか。
武田  王仁三郎がユダヤ問題についてまとまった形で述べたものはないんですが、如是我聞のような形で彼がいろいろ言っていたことは事実で、たとえば、ユダヤ民族の12の支族のうち11支族は外国にあり、日本には一番よい流れが入ってきたものの、その後、変質したので本当のものは少ないということを強調したりしています。また、王仁三郎は、ユダヤ人は神命奉仕者で、神様から選ばれたのだから神の選民であることは間違いないが、天孫民族とは全く違うと述べています。日本は天孫民族だから選民と違って神の直系であるというわけです。
大宮  なるほど。因みに、友清歓真の説としては、小谷部全一郎や酒井勝軍の説は天皇家の祖先はユダヤの末裔だというわけなんだけれども、そんなものじゃないんだというのが、友清歓真の主張なんです。その辺で僕が昔恐ろしいと思ったのは、友清歓真の弟子の一人の太古神法継承者が私の顔を見るなり、「この間は大変な目に遭いました」というのです。「ラビ(ユダヤの聖職者)が私の前に2人現れ、私に対して呪術をかけてきたので、私は神法道術でやっと切り返しました」と真面目な顔をしていうのです。つまり太古神法を紹統した友清歓真の教えのある部分においてはユダヤというものは敵対者であると見ているわけです。少なくともそういう考え方はそれが神示であるかどうかは別として、霊学的な意味において重要ですよ。

■世界を揺るがすフリーメーソンの正体
─フリーメーソンについてはどうなんでしょうか。
武田  出口王仁三郎は、ユダヤ人の3分の1はよいが、3分の2は悪い。その悪い連中がフリーメーソンを組織している。第二次世界大戦はフリーメーソンの仕業だというようなこともいっています。
─フリーメーソンとユダヤはよく混同されたりしますが、フリーメーソンは果たして悪かという問題があります。
武田  酒井勝軍はシオニズムは擁護しながら、フリーメーソンはどちらかといえば悪というニュアンスで論を進めています。
─酒井がそういうふうに考えた理由というのは。
武田  やはりユダヤ民族に対する霊的な評価があったんじゃないですか。霊的地勢学からパレスチナを押さえる者がハルマゲドンの時に最終的に勝利すると。実際に戦後アメリカがイスラエルを押さえたことで、アメリカの時代が来たということに関しては、酒井勝軍の予言は当たっています。当時の軍事的戦略論としてはナンセンスというか、そんなところまでいけるわけはないんだけれども、ひとつの霊的直観力において酒井勝軍は極めて鋭い端倪すべからざる人物なわけです。ただ、彼もフリーメーソンというのは破壊団体というように、ユダヤ問題に関しては二面性を考えていて、たとえば陰謀の問題にしても、破壊と建設というか、常にそうした二面性で見ていたことは事実です。
大宮  酒井勝軍の『神秘之日本』はその好例ですね。友清歓真も『友清歓真全集』でフリーメーソンは自由、平等、博愛をスローガンにしてやっているが、本質的には破壊的な傾向をもった悪い思想であると指摘しているんです。それが現代の日本を取り巻いていると批判するわけです。ところが、友清歓真はその一方で、フリーメーソンの運動と相反するように活動している団体もあるが、それ自体もフリーメーソンの裏の働きなんだといっているわけですよ。
─それは資本主義運動と共産主義運動の両方の基盤は結局、ユダヤ民族を母胎としているということに収斂されてくるといった見解と関係があるからではないでしょうか。
大宮  だから友清歓真も考えるわけです、そう油断はできないんだよと。
武田  ここで注意しなければならないことは、悪いとされるフリーメーソンなんですが、王仁三郎は一方で、昭和17年に「大本第二次事件の予審調書がフリーメーソン本部に入ったからもう大本は大丈夫や」といったりしているんです。結局大本はその通り無罪となるわけなんですが、ここではフリーメーソンは悪ではなく、善的な意味で捉えられています。また王仁三郎は「ユダヤは神の選民であるが、艮の金神(国祖)が彼らを道具として使っておられる。ユダヤは悪にみせかけて善をやるのや。神は偽悪だ。悪に見せて大善をなす」とまで述べています。これは、一見矛盾のような発言にみえますが、フリーメーソンに関する善悪の判断は単純に割り切ることができない、まことに微妙な問題であるということを王仁三郎は言いたいのだと思います。それと同じことを友清歓真は霊的な見地からフリーメーソンは油断ができないという彼独特の表現方法で述べたのではないでしょうか。
大宮  それで思い出しましたが、王仁三郎は折りに触れて側近らに「マッソン(メーソン)は悪いんじゃないんだぜ」とか「ユダヤ問題がわからないとだめだぞ。とにかく『霊界物語』を読め」と言っていたらしいですね。
武田  そうです。つまり『霊界物語』にはユダヤ問題の秘密がことごとく記されているんです。そしてユダヤ問題がわからなければ、霊界の仕組みも最終的にはわからないことになります。

■ユダヤ問題と世界経綸の真相
─ところで、ユダヤの世界政略など脅威論などがいわれるんですが、これについて霊学的立場からお聞かせ下さい。
大宮  『霊界物語』第1巻18章にユダヤの地に邪気が凝り固まって発生した。そしてすべての神界並びに現界の組織を打ち壊して、自分が盟主となって全世界を妖魅界にしようと目論んでいる云々とありますが、ちなみに物語では、このユダヤの邪気というのも、ある場合においては「八岐の大蛇」(ヤマタノオロチ)の象徴なんだと思います。日本武尊も伊吹山で八岐の大蛇の分霊にやられて死ぬわけですよ。前にも触れましたが、日本武尊はスサノオの御子であって五十猛尊の大化身なんです。従って一種の因縁が過去からずっと働いているわけなんです。またスサノオの分霊であるキリストがやられることになった相手のユダは八岐の大蛇の化身に当たるんです。だから、ユダはキリストを滅ぼさざるをえない。
─つまり歴史を通じて円環運動みたいな構造になっているんですね。
大宮   ある意味でこの世界は時代を超えてスサノオと八岐の大蛇がそれぞれの分霊や眷属を含めて戦い続けている舞台なんです。だから王仁三郎がスサノオを真似るというのも、深い理由があるからなんです。それで興味深いのは、昔なにかで読んだのですが、スサノオが八岐の大蛇を切り殺したら、そこから逆にスサノオが出てくるのがありました。
─普通出てくるのは草薙の剣ですが。
大宮  民俗学でも八岐の大蛇からスサノオが出てくるというのがあるんです。つまりスサノオと八岐の大蛇との一体化なんです。
─でも切る方もスサノオで、出てくる方もスサノオというと、これは霊体のようなものが出てきて本体と合体するのですか。
大宮  そういうことなんです。結局ユダヤがそうだと思うんです。なぜならユダヤの守護神である神は友清歓真の説によるとスサノオでしょう。従ってユダヤ自体はちょうど八岐の大蛇と同じような働きをしているのですよ。八岐の大蛇は妖気を含んで日本を滅亡しようとしているわけでしょう。ユダヤというものは、相矛盾するものを含みながら同時進行する運動体に凝らせられるのではないかと思うんです。ある場面では八岐の大蛇はスサノオの霊気を受けながら日本にすり寄り、ある場面では日本を滅ぼそうとしているわけです。それが幾重にも入り混じって混在しているから、なかなか見えにくいのです。
─なるほど。
大宮  それがどう働くかというのは、一般にはなかなか見えてきません。ところが、真に霊眼あるもののみが、善悪を超越して実は日本自身を助けるための神の大きな働きであることが、つまり経綸や仕組の一環であることがよくわかるわけですよ。そういった部分のところを王仁三郎は、『霊界物語』の中で強調していると思います。結局、善の中に悪があり、悪の中に善があるわけですが、最終的にはどれもこれも神の仕組であって、八岐の大蛇も悪の役をさせられているだけなんですよ。

■ユダヤ問題の秘密は『霊界物語』に網羅
武田  つまるところ壮大な神聖劇ですな。まさに『霊界物語』に暗示される世界ですね。あれは神劇であって、登場人物がいくら悪人の役をやっていても、決して悪人じゃないんです。その役割を演じきっているだけだという捉え方があるように思います。
大宮  いずれにせよ、日本とユダヤには何らかの仕組があって、これはある意味で陰と陽なんです。それはまた善と悪でもあります。陰は必ずしも悪ではないし、陽もまた善ではない。それは立場に応じて変わるわけです。ユダヤと日本は光と影、もしくは陰と陽であって、その動きが世界を動かすという玄妙な神律があると思うんです。相対立しながら相似のものがあり、それでいて、相似のものがあると見えながらまるっきり相反する立場であるという。陰と陽がまるっきり違うものでありながらお互いに引き合うのと同じように、日本とユダヤというのはまるっきり相反するものでありながら逆に引き合う部分があるんじゃないかと思うんです。
武田  陰謀論でも誤解している人がいるんですが、フリーメーソンとかユダヤの中枢部があって、KGBとかCIAみたいに指令を送って陰謀をたくらんでいるというからおかしくなるわけで、本来の陰謀というのは霊的なものです。陰謀というものがあって歴史を動かしているとしたらそれは霊的なものに違いない。言葉を換えていえば、それは「経綸説」ということになります。
大宮  そうですね。とにかく、何度も言うようですが、出口王仁三郎の宇宙の経綸説は『霊界物語』にすべて刻印されています。ですからユダヤ研究の場合においてもユダヤがどうして動くのかは『霊界物語』を読めばわかるはずなんです。
武田  出口王仁三郎は「一厘の秘密」ということを言っておりまして、世界改造のために潮盈珠(大本開祖)と潮乾珠(王仁三郎)があります。両方なければ動きがとれないわけですよ。両方が見事に連動することによって、そこには新しいものが芽生えるということです。ユダヤと日本との関係も結局、このあたりに絞り込まれるんじゃないですか。

■ユダヤの謎を解く手引書の数々
─経綸論を含むユダヤ問題に関する総合的な研究書としては『霊界物語』や『神秘之日本』や『友清歓真全集』に説かれているわけですが、そのほかにもユダヤ問題の謎を解く手掛かりとなるような関係書籍もいろいろ出ていますね。
武田  日本の古代文献のなかにはユダヤ問題が濃厚な影を落としています。竹内文献にはモーセやキリストなどが日本に来ているとはっきり書かれていますが、その影響を多くの霊的具眼の士は受けているわけでしょう。逆にいえば、真偽は別としてその当時、日本とユダヤがいかに近いものであったかを具体的に物語る資料ともなるわけです。
─酒井勝軍や山根菊子などは竹内文献に触発された人達ですね。たとえばモーセの裏十戒の問題やキリストの墓が日本にあったなどの説がでてくるわけですね。
大宮   モーセの十戒石は聖書によれば、その後失われてしまうわけですが、それが何と日本の竹内巨麿家に伝わっていたという形になるわけですね。それらを踏まえて山根菊子は『光りは東方より』を著しましたが、『光りは東方より』は戸来村のキリスト渡来伝説を決定的なものにしました。その功績ははかりしれないものがあると思います。
武田  山根菊子の場合は戸来村(新郷村)のキリストの墓や能登宝達山のモーセの三ツ子塚や阿夫利神社神域のヨセフの塚や古代のピラミッドではないかともいわれる信州皆神山のキリストの修行地などを実地調査しており、誠に貴重な文献です。いわば世界的聖者の日本渡来伝承の先駆的研究書として不朽の価値があります。
大宮  日ユ同祖論研究の著作としては川守田英二の『日本ヘブル詩歌の研究』も重要です。キリスト伝説で有名な戸来村に伝わる民謡「ナニヤドヤラ」はヘブライ語で解釈できるということを発見した大著です。もともと言語学者で、日本民謡を調べた結果としてユダヤのものが混入しているということを解明したわけですね。
武田  川守田はダビデ王朝が日本に神武朝として再現したといい、神武天皇がダビデの末裔だというわけです。それが何の理由もなくしてそういわれることはありえないわけであって、そこにはなにか深い仕組があり、その秘密を解き明かしたものが『日本ヘブル詩歌の研究』なんです。

■日本列島に刻印されたユダヤの影
─ユダヤと日本の歴史的な経緯を事細かに調べあげたのが、三村三郎の『ユダヤ問題と裏返して見た日本歴史』で、まさに日ユ同祖論問題の名著ですね。
大宮  そうです。『ユダヤ問題と裏返して見た日本歴史』は、ざっと例をあげても、シオニズムとユダヤ秘密結社の正体はもちろん、宮中にある神鏡の裏がヘブライ文字で刻まれているとか、伊勢神宮の外宮の祭神はエホバの神であり、神体はユダヤのマンナの壷であるとか、神武天皇はダビデの血統であるなど、驚くべき説が紹介されています。また剣山にはソロモンの秘宝が隠されているとか、淡路島にユダヤの遺跡を発見したとか、キリスト日本往来説とか日本に秘められたユダヤの痕跡のほとんどが収録されています。その一方で、日ユ親善運動に伴う弾圧の歴史や、小谷部全一郎、山本英輔、小磯国昭、石原莞爾、犬塚惟重、仲木貞一、中田重治、下中弥三郎、安江仙弘、高根正教、武智時三郎、川守田英二など日ユ同祖論に関わる戦前戦後の人脈もすべて網羅した一大労作です。
─日本に隠されたユダヤの痕跡は『ユダヤ問題と裏返して見た日本歴史』をひも解けば、わかりますが、有名なところを具体的にあげて頂ければ。
大宮  佐伯好郎によれば、京都の太秦に帰化した秦氏はユダヤ人であると断定しています。太秦には大辟神社がありますが、大辟はダビデのことで、ダビデが祭神として祀られていると述べています。また、同神社の側には伊佐良井の井戸があり、これはイスラエル人の井戸とされています。太秦の蚕の杜境内には日本唯一の三本足鳥居があり、これは妙なことにダビデの星を彷彿とさせるんです
武田  秦氏が鎮座した神社としては松尾大社や伏見大社などが有名ですね。
大宮  古神道的な考え方では、平田篤胤の影響で、日本の神々が世界各地に降臨して世界繁栄の基盤を造るということがありますが、スクナヒコがメソポタミアを開発したということが宮地神仙道に出ています。また大国主命(オオクニヌシノミコト)は易を発明した伏羲になったとか、西王母と大国主命の夫人スセリヒメが同一であるとか、いわれますね。
武田  『ユダヤ問題と裏返して見た日本歴史』を書いた三村三郎は本名を三浦一郎といい、当初、西村大観という霊術家の弟子だったわけで、その後、出口王仁三郎に師事し、大本の幹部として聖師の密命を受けて活躍していたわけです。三村三郎は九鬼文献の研究もやり、一般的な霊術もやり、大本もやり、あらゆるものをオールマイティーにやった人物です。
大宮  『ユダヤ問題と裏返して見た日本歴史』には付録として『世界の謎・日本とイスラエル』も収録されています。ユダヤに関わる基本的な研究資料がすべて収録されていますから、ユダヤ問題の入門書としては最高ですね。

■衝撃の極東フグ計画の全貌とは
─それから安江弘夫の『大連特務機関と幻のユダヤ国家』が最近出版され好評のようですが。
武田   これは満州にユダヤ王国を樹立しようと工作したいわゆる幻のフグ計画の全貌を公開した貴重なものです。フグ計画の中心画策者・安江仙弘は酒井勝軍と親しくて、彼と一緒にエジプトへ行った陸軍の皇道派の将校でした。著者は安江仙弘の遺児で、未公開資料を駆使して謎に包まれたフグ計画の真相を暴いています。
─ユダヤ問題に関して異色なところではロシアの哲学者ニコライ・ベルジャーエフの『霊的終末論』がありますね。
大宮  ベルジャーエフは霊的見者の一人で、その深い洞察には慄然とするところがあります。その彼が予言の形で述べたものが『霊的終末論』なんですが、そこにはユダヤ民族が世界の運命を握っていると説かれています。これはまさに一種の経綸論で、特にユダヤ人の霊的側面に関心のある人にとっての必読書としてお勧めします。

■多面的なアプローチでユダヤ問題を照射
─残り時間が少なくなりましたので、最後に一言ずつお願いします。
大宮  ユダヤ問題は時代の節目ごとに大きくクローズアップされています。たとえば戦前とか戦時中でもユダヤ問題というものが大きく採り上げられたり、最近もまたユダヤ問題が注目を集めたりしています。だが、そのほとんどは興味本位のまがい物であるのも事実です。ですからここではユダヤ問題に関して参考になると思われる本格的な名著のみを紹介しました。日本人にとってユダヤとは何なのかを見つめ直す契機にして頂ければと思います。
武田  ユダヤ問題は一見永遠の謎のようにつかみがたいところがありますが、それは秘密の鍵を差し込むことによって、一挙に見えてくる場合があるのです。そのためには『霊界物語』、『神秘之日本』、『友清歓真全集』を読んで、なおかつ今まで挙げた日ユ同祖論関係の本を読んで研鑚を積まれれば、よいでしょう。こういった微妙な霊的問題に対しては一面的な見方に偏らないで、できるだけ多くの資料に眼を通されて総合的立体的に把握する力を養って頂ければと思っています。

【「ユダヤ女性埴輪」と「宮崎県小林陰陽石の屏風岩のユダヤ女性像」の同尺度考】
 小林陰陽石 屏風岩 ユダヤの女性像

 宮崎県小林陰陽石の屏風岩に描かれているユダヤの女性像に、同じ形をしたユダヤの女性の埴輪を重ねると目の位置、口の位置、顔の形、ピッタリと一致します。この陰陽石の壁画は、ユダヤの女性埴輪像と同尺度で描かれた可能性があります。
(私論.私見)
 これにより「日ユ同祖論」の裏づけとしたいようだが、その前に「ユダヤの女性の埴輪」の発掘又は発見経緯、その埴輪の制作年代判定をしなければならない。併せて、「宮崎県小林陰陽石の屏風岩に描かれているユダヤの女性像」の制作年代判定をしなければならない。れんだいこが何を云おうとしているのかと云うと、偽造の可能性ありなしやを見極めたいということである。れんだいこの聞知する限り、「ユダヤの女性の埴輪」など知らない。少なくとも子供の頃には聞いた事がない。その当時に於いて「ユダヤの女性の埴輪」が発掘発見されていたならなぜ騒がれなかったのだろうか、その頃の日ユ同祖論者がなぜこの一致性を取り上げなかったのだろうか、相当に説得力があると思われるのにという問いが残る。

【「ユダヤ人埴輪」考】
 田中英道「ユダヤ人埴輪があった! 日本史を変える30の新発見」(‎ 扶桑社電子書籍、2019/12/1)。
 千葉県山武郡横芝光町の姫塚古墳から、ユダヤ人と思われる埴輪が発見されていた。芝山古墳群(殿塚・姫塚)出土埴輪。昭和46年3月26日千葉県県指定有形文化財指定。郵便番号 289-1619 千葉県山武郡芝山町芝山438-1 所有者は観音教寺(山武郡芝山町芝山298、町立芝山古墳・はにわ博物館寄託)。

 昭和31年、芝山古墳群(殿塚・姫塚)の発掘調査により、多量の人物や動物などの形象埴輪が列をなして出土した。通常、殿塚・姫塚出土埴輪として一括して扱われるが、このうち一般に広く知られているのは姫塚古墳出土の埴輪群である。この発掘調査は、観音教寺が主導して、調査は早稲田大学考古学研究室によって行われ、地元住民がさまざまな面から協力し、地域ぐるみの発掘となった。

 姫塚古墳で出土した埴輪は、樹立された当時の原位置で出土し、葬送儀礼の様子を示すものではないかとして注目された。姫塚古墳出土埴輪の中でも有名なのは、
「豊かな髭の男」2体。あごヒゲを蓄えて帽子(又は天冠)をかぶる男性の全身像埴輪である。あごヒゲを蓄える人物埴輪は主に茨城県と千葉県に分布していることが知られているが、千葉県内での分布は茨城県に比べて少なく、山武地域と千葉市内でわずかに出土例が知られている。この他に、 「丈の高い男(武人)」「老人の首」「腰に鎌を下げている男(馬子)」「二重の首飾りをする女」の人物埴輪「飾り馬」の馬形埴輪の計7点が千葉県指定有形文化財となっている。島田髷を結う女子人物埴輪、馬形埴輪、家形埴輪などが主要な埴輪である。また、馬形埴輪に横乗り用の板鐙(いたあぶみ)がつくものがあったり、大刀を斜めに背負う男子人物埴輪があったりと、他の古墳出土の埴輪には見られない特殊な埴輪も出土した。
 殿塚古墳出土埴輪としては矢を入れて背負う武具
「靱」(ゆき=矢を入れる容器)の器材埴輪、貴人の顔を隠す「翳」(さしば=貴人の外出時、従者が差し出すうちわ形の道具)の計2点が千葉県指定有形文化財となっている。他にも千葉県ではあまり見られない器財形埴輪も出土している。

 なお、両古墳からは、埴輪以外にも横穴式石室内を中心として、大刀などの武器、鞍金具などの馬具、須恵器などが多数出土している。
 「ウィキペディア(Wikipedia)芝山古墳群」。

 芝山古墳群(しばやまこふんぐん)は、千葉県山武郡横芝光町中台にある古墳群(中台古墳群)。千葉県山武郡横芝光町中台1462,1440。(北緯35度40分51秒 東経140度25分11秒)名称は芝山古墳群であるが芝山町ではなく横芝光町にある国の史跡。築造時期は6世紀後半。1958年(昭和33年)国指定。
 概要

 九十九里平野中央を流れる木戸川東岸の台地上にある古墳群で、殿塚および姫塚の2基の前方後円墳を中心として13基の円墳が群在している。1956年(昭和31年)に早稲田大学による殿塚および姫塚の発掘調査が行われ、全国的にも珍しい「葬列はにわ」がほぼ完全な形で出土し、それまで不明であった形象埴輪の配列の意味を知ることのできる最初の発見であった。

 殿塚は前方部を西に向けた全長88メートル、前方部幅58メートル、高さ約10メートル、後円部径58メートル、高さ約10.4メートルの二段築成の前方後円墳で、堀と外堤の二重の長方形の周溝に囲まれている。墳丘には埴輪が樹立されており、後円部上段には円筒埴輪が一周し中段あるいは下段にあったと思われる埴輪が堀に落下していた。北側周堀前方部寄りから馬・犬・牛・牝鹿・猪の動物埴輪が鴨・水鳥等の鳥類埴輪とともに出土し、くびれ部寄りからは、靫・鎧・家等の器財埴輪が、後円部寄りからは多数の男・女人物埴輪が出土した。また北側中堤から朝顔形埴輪を含む円筒埴輪列が出土し、人物埴輪2体も検出された。主体部は後円部南側に開口する横穴式石室で、現存長3.4メートル、玄室は長さ2.74メートル、幅2.5メートルを測る両袖型玄門付構造、砂岩切石互目積み、切組積みで築かれている。内部は朱が塗られ、勾玉等の玉類・金環・頭椎大刀・金銅鈴・鉄鏃・鉄製刀子・銅鋺等があった。
 姫塚は、殿塚の北に30メートルほど離れ平行して隣接する全長58.5メートルの前方後円墳で、殿塚より一まわり小さく堀は一重で盾形、後円部径35メートル高さ4.4メートルに対し、前方部幅35メートル高さ5メートルで前方部の方が高い。前方部南側のくびれ部寄りに南に開口する全長5.72メートル、玄室幅1.65メートル、高さ1.8メートルの、砂岩板石張りの複式構造の横穴式石室があり、勾玉等の玉類・金環・金銅装大刀・鉄製刀身・鉄鏃・金銅製飾金具(金銅製雲珠・杏葉などの馬具類)等が出土した。姫塚で注目されるのは墳丘中段をめぐる埴輪列である。横穴式石室が開口する墳丘南側には朝顔形埴輪と円筒埴輪が並列され、墳丘北側では前方部の隅角から後円部背後まで50メートルにわたって、人物や馬の形象埴輪が行列のまま倒れているのが発見された。埴輪列の保存度は極めて良好で、第1群は笠をかぶった馬子、鞍を着けた馬4頭、武人5体、第2群は男子像16体、器財埴輪1個、第3群は女子像7体、第4群は男子像10体となっていた。この中にはあごひげを伸ばした武人、くわを持った農夫、やや離れてひざまずく男子と琴を膝に置く人物などもあった。埴輪列がほとんど原位置を保ったまま完存していた稀有な例であり学術上の価値が高く、また6世紀後半の埴輪表現最盛期の例としても貴重なものである。両塚周辺の円墳はいずれも基底径20メートル前後を有するもので保存状態も良い。
 造営時期

 従来、殿塚・姫塚古墳の造営時期は6世紀後半から7世紀初頭とされ、両古墳のうちでは殿塚古墳が先行するとされていた。しかし、町境を越えた芝山町に隣接する小池大塚古墳が埴輪を持たないことから殿塚・姫塚古墳に続いて造営された同一勢力の終末期の前方後円墳であるとされ、南西の山武市の境川流域の胡麻手台16号墳はそれより新しい最終段階の前方後円墳であることが判り、さらに南西の作田川東岸にある前方後円墳終焉後の大型方墳と考えられる駄ノ塚古墳については、発掘調査の結果610年(推古天皇18年)から620年(同28年)の間に造営された可能性が高いことが判明した。このため、殿塚・姫塚両古墳の造営時期の見直しも必要となり、現在のところ6世紀後半の造営とするのが妥当とされている。

 文化財

 古墳群そのものは、1958年(昭和33年)6月28日に国の史跡に指定された。芝山古墳群(殿塚・姫塚)出土埴輪(9点)は、1971年(昭和46年)3月26日に千葉県の有形文化財(考古資料)に指定され、芝山町の観音教寺が所有し同寺内の芝山はにわ博物館に展示されている。

 周辺

 木戸川の上流にあたる北側の芝山町には山田・宝馬古墳群、下流の南側の山武市には千葉県指定史跡の山室姫塚古墳大堤権現塚古墳、あるいは蕪木古墳群など多数の古墳がある。また南東側には、中台貝塚、鴻ノ巣貝塚、牛熊貝塚、山武姥山貝塚などの貝塚があり、縄文時代の丸木舟が多数発見されていることで知られた水系である栗山川と、そのラグーンであったと推定される坂田池がある。さらに、栗山川東岸の下海上国造の領域には小川台古墳群などもある。

 田中英道
 昭和十七年、東京生まれ。
 東京大学文学部仏文科、美術史学科卒。
 ストラスブール大学に留学しドクトラ(博士号)取得。文学博士。東北大学名誉教授。
 現在、東北大学大学院教授。
故・江藤淳氏らとともに、文学評論を手がけたのち、美術史研究を開始。日本におけるヨーロッパ美術史研究の第一人者として、世界各地の学会で活躍。ラ・トゥールやダ・ヴィンチの研究で世界的な評価を得る。システィナ礼拝堂の調査や、ダ・ヴィンチの「スフォルツァ騎馬像」復元などでも中心的役割を果たす。

 近年では、西洋研究で培った鑑賞眼と学識を武器に、日本美術史研究にも着手。斬新で刺激的な論考を次々に発表し、美術史界に衝撃を与える。その著書は、海外でも続々と翻訳され、高い評価を得ている。また、西洋と東洋双方を視座におく文明批評にも定評がある。
 二〇〇一年より、『新しい歴史教科書をつくる会』会長としても活躍中。日本独自の文化・歴史の重要性を提唱し、日本国史学会の代表を務める。おもな著書に、『ル・ネッサンス像の転換』『イタリア美術史』『光は東方より』『日本美術全史』『天平のミケランジェロ』『運慶とバロックの巨匠たち』『写楽は北斎である』『歴史のかたち日本の美』『法隆寺とパルテノン』『まとめて反論』ほか、多数。
(私論.私見)
 これにより「日ユ同祖論」の裏づけとしたいようだが、その前に「ユダヤ人埴輪」の発掘又は発見経緯、その埴輪の制作年代判定をしなければならない。れんだいこが何を云おうとしているのかと云うと、偽造の可能性ありなしやを見極めたいということである。れんだいこの聞知する限り「ユダヤ人埴輪」など知らない。少なくとも子供の頃には聞いた事がない。その当時に於いて「ユダヤ人埴輪」が発掘発見されていたならなぜ大騒ぎされなかったのだろうか、その頃の日ユ同祖論者がなぜこの一致性を取り上げなかったのだろうか、相当に説得力があると思われるのにという問いが残る。








(私論.私見)