「久保田政男氏のフリーメーソン研究」

 更新日/2021(平成31→5.1栄和/令和3).3.12日



【久保田政男の履歴】
 久保田政男の履歴は次の通り。

 1932(昭和7)年、大阪市生まれ。キリスト教系の青山学院大学文学部英文科中退、国会議員秘書、英字紙編集長を経て欧米、ソ連遊学。ユダヤ問題を研究。フリーメーソン最高指導者と親交を結び、フリーメーソンのルネッサンスに尽力。住所/東京都文京区水道1−5−16という。産業国際センター代表取締役。メーソン最高指導者と親交を結んだ割にはメーソン=ユダヤとして攻撃している。キリスト教を奉じるアーリア人vsユダヤ教を奉じるユダヤ人の永遠の闘争史観。全ては民族闘争だというのは八切止夫の歴史観にも通じるものがある。
 久保田 政男氏の著作、翻訳本は次の通り。
 
 日本人に謝りたい―あるユダヤ人の懴悔 モルデカイ・モーゼ (1979/12、2000/1)

【太田龍・氏の久保田政男論】
 2006.9.6日付け「太田龍・氏の時事評論bP795」の「広島に原爆を投下した米空軍爆撃機に付けられた愛称「エノラ・ゲイ」は、イディッシュ語で、「天皇を屠れ」の意味である、との「モルデカイ・モーゼ/久保田政男」説」を貴重と思い転載しておく。(れんだいこ編集)
 二、三年前、ある本の中に、広島に原爆を投下した米軍機の爆撃機に、その乗組員たちは、「エノラ・ゲイ」と言う愛称を付けた。その「エノラ・ゲイ」の意味は、ユダヤ人のことばで、「天皇を屠れ」の意味である、と述べた。すると、ある読者が、その出典を教えてほしい、と言って来た。ところが、そのときは、その出典を思い出すことが出来ない。それからずっと気にかけて居たところ、今日、その出典を発見した。それは、「あるユダヤ人の懺悔―日本人に謝りたい」(モルデカイ・モーゼ著、久保田政男訳、日新報道刊、一九七九年、一九九九年)。この本の二百三十一頁、原爆搭載機「エノーラ・ゲイ」は、天皇を抹殺せよ

 「この意味はほとんど日本では知られていないようである。それはイディッシュ語である。イデッシュ語とは中東欧のユダヤ人が使っている言葉で、現在はニューヨークのユダヤ人の間で多少使はれている程度であるが、第二次大戦前までは中東欧で非常によく使われている言葉で、ヘブライ語、ロシア語、ドイツ語の混血語といえよう。さて Enola Gay の意味であるが、『天皇を屠れ』がそれである」。

 筆者は、この本を二十数年前に読んで居る。その後の筆者の研究では、この本の本当の著者は、訳者とされている久保田政男氏であって、「モルデカイ・モーゼ」の一件は、山本七平氏が「イザヤ・ベンダサン」のペンネームで本を出したのと同じケースであろう。筆者の久保田政男氏は、昭和七年(一九三二年)生まれ、とあるが、没年が分らない。

 筆者はかなり以前、久保田政男氏が反ユダヤ反フリーメーソン的著作を日本で出版し始めたので、暗殺された、と言う話を聞いた記憶があるが、これは確認出来ない。敗戦前、反ユダヤ反フリーメーソンの有力な研究者の一人に、久保田栄吉(一八八七年生まれ)と言う人物が居た。久保田政男氏は、この久保田栄吉氏の子息である、と聞いたが、これも確認は得られて居ない。しかし、本書にある、「エノラ・ゲイ」は、イディッシュ語で「天皇を屠れ」の意味である。とは、久保田政男氏の調査した裏付けのある説である、と、思はれる。(了)

【加茂忍なる者の当てこすり考】
 インターネット検索で「内ゲバ廃絶・社会運動研究会 掲示板」の「れんだいこが好きな久保田政男  投稿者:加茂忍 投稿日:2011年12月31日」に出くわした。次のように記されている。
 れんだいこが大好きなユダヤ研究家に久保田政男という人がいる。マルクスがユダヤ軍産のロスチャルイドやロックフェラーとつながっているなどというやからである。三一書房刊の「フリーメーソンの秘密」赤間剛著で、赤間氏に、久保田政男のマルクスとユダヤ軍産が繋がるという理論は、まったく荒唐無稽と書かれたこともあるような似非学者なのだ。久保田によれば、日本軍部まで、ユダヤの傀儡だそうだ。共産主義とユダヤ軍産は、つながらない。一部の反ユダヤ主義の中に、ほんとうに、このような論理を展開するものがいるが、事実無根である。コシミズも一部、久保田の影響を受けているところがあるので、彼の主張にも、半信半疑しか私は耳を傾けない。

(私論.私見)

 この投稿者にレスつけるのも面倒臭い内容なので、ここに私的に記しておくことにする。

 加茂忍なる者が何者なのか知らないが、「久保田によれば、日本軍部まで、ユダヤの傀儡だそうだ。共産主義とユダヤ軍産は、つながらない。一部の反ユダヤ主義の中に、ほんとうに、このような論理を展開するものがいるが、事実無根である」なる言で得々しているようではお話にならない。「日本軍部まで、ユダヤの傀儡」は実に然りであり、海軍は上層部は殆ど「ユダヤの傀儡」に占められていた。陸軍は半々であり、2.26事件に決起した将校グループは炙り出された面もあるが、「ユダヤ傀儡化」されている陸軍上層部に対する決起であった。この程度のことは少し検証すれば分かることである。「私は耳を傾けない」は勝手であるが、れんだいこを巻き添えにすることはあるまいが、この愚か者め。

 2012.6.10日 れんだいこ拝

 





(私論.私見)