ユダヤと世界戦争補講

 (れんだいこのショートメッセージ)
 愛宕北山氏はここで、「ユダヤと世界戦争補講」とでも云える分析に向っている。様々な角度からこれを論じており、傾聴に価する話が満載でありそういう意味でも貴重である。

 2006.1.17日 れんだいこ拝


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 前節の記述から考える時、国際資本主義、国際共産主義、国際フリ−メイソン祕密結社の国際機関が、何故にすべてユダヤの支配下に入るかが容易に明らかとなるであろう。即ち、他のあらゆる民族は、「血」の外に「土」に結び付いているので、「土」を離れた国際性を取り入れることは殆ど不可能であるので、国際機関の運用に当っては、到底ユダヤと競争する力はないのである。それ故に、国際機関の中には、本来は善良なる意図の下に非ユダヤ人によって設立されたものもないではないが、しかしそれらは、暫時のうちにユダヤの侵入を受けて、殆どあらゆる国際的機関に利用されてしまうのである。

 否、それ位ではなくて、現在に於ては、殆どあらゆる国際的機関はユダヤそのものが発起になっているのであって、そうでない場合には、たとえ他民族に属する者が正しい国際協調の精神から創設することがあっても、到底国際的に普及する見込はないのである。また仮にかかる機関で国際的に普及しているものがありとすれば、それはユダヤによってその利用価値が認められて、その援助を受けている場合に限るのである。

 事実如何に現代の国際的機関が、あるいはユダヤそのものの設立になり、あるいはユダヤの世界政策の機関となっているかは、我々の既に論及した重大なる三組織の外に、国際連盟を始めとして、ロータリークラブ、国際ペンクラブ、エスペラント運動、キリスト教関係の諸国際組織、殆どあらゆる国際平和団体、青年団体、婦人団体等が然りであることから理解できるであろう。かの著名のドレフュス事件を契機として生れたフランスに本部を持つ人権擁護同盟の如きも、事実は「ユダヤ人権擁護同盟」に過ぎないことは、その内容を多少とも知る者には、フランスに於てさえも常識である。日支事変以来、「国際平和運動連盟」なるものが、不公正なる宣伝乃至決議を事としている理由も、そのユダヤ性を知るとき極めて明らかになるのである。我々が他の場所でも説いたように、国際連盟その他の平和主義団体は、真の平和団体ではないのであって、平和の名の下に戦争を誘発し、その責をユダヤ政策の妨げになる国に負わせようとするものに過ぎない。

 
しかるに日本の朝野には、今なおその明治イデオロギー的西欧崇拜の為に、かかる国際機関に対する迷信を捨て得ない人々が多数存在している。自由主義者ないし民政主義者の大部分より赤化主義宣伝の殆ど全部に至るまでがそうであって、いわゆるインテリ階級と称せられるる者の相当数もその中に入るのである。しかし今や日支事件を機会として日ユの間の全面的抗争が展開されつつあるのであるから、真に祖国を思う者は、徒らにユダヤの宣伝に躍って、その世界政策に協力する事をもって進歩的等と迷信することを止めるべきであろう。

 殊に当代に流行する偽装転向派の跋扈に深憂を抱かざるを得ない者には、第一次世界大戦期のドイツその他連合国に於ける内部破壞を目標とするユダヤ勢力の運動が他所事ならず思われて来るのである。勿論我々は国内ユダヤ戦線が如何に猖獗を極めようとも、それによって皇国の運命に狂いが生ずるとは考えないが、しかしなお 陛下の赤子をして徒らなるユダヤの犧牲たらしむることは、忠良なる一臣民として到底忍び得ないのである。

 
世界大戦に於て結局ドイツが戦敗国となったのは、内部に巣食うたユダヤとその手先の策動の為であり、その結果戦後のドイツは全くのユダヤ国と化したのであるが、一方戦勝連合国側も決して真の戦勝を得たのではないのであって、世界大戦の真の勝利者がユダヤであったことは、多少この方面の事情を事実に即して見る人には自明の事実である。とにかく、今やユダヤ問題は我々焦眉の問題であって、決してドイツやフランスからの輸入品ではないのである。今度の聖戦の意義がこの問題を正当に理解しない限り充分に明らかとなり得ないことは我々の幾度か説いた通りであるし、事変の結果もまたこの問題を正当に処置しない限り充分の成果を收めることは不可能であろう。

 以上の如く説く時、それはすべてをユダヤ問題とすることであるが、世界の現象はユダヤ問題のみからは説き得ないのである、との説をなす人があるかも知れない。この説の一応正しい事は我々も認めるに吝かではないが、しかしこの主張はあらゆる人間の言説が前提を持ち又必ず一面性を持つことを忘れた人によってなされる事が多いので、多くの場合にそれは故意にユダヤ問題を否定しようとする意志の偽装であるに過ぎない。精神史的に言えば、かかる抗議的主張の多くはいわゆる民政主義的自由主義者又は赤化主義者によってなされるのである。また或る一種の人は、その日本人的善良さから抗議を提出することもあるが、自己の正しさのために相手もまた正しと見ることは、世界のあらゆる民族に対しては正しいかも知れないが、ユダヤ人の場合のみにはそれは当てはまらないのである。ユダヤの歴史を説き、ユダヤの本質を説くことは、正義日本人なればこそそれを行うべきであって、日本人以外には正しいユダヤ問題の解決は不可能であるとさえ考えられるのである。

 勿論我々はユダヤ人が非ユダヤ人を動物であると称するのに倣ってユダヤ人を動物であると考える者ではないが、しかし我々はユダヤ人によって抹殺されたる全世界の非ユダヤ人の人権を回復し、ユダヤ人によって汚されたる人間の実相をその本来の姿に回復しなくてはならないのである。とにかく、現代世界の万悪の根源であるユダヤが、その幾千年の詐欺と裏切りとテロとの歴史を拭い得るためには、そのトーラとタルムードを燒き、その教会堂を破毀しても、なほ数千年の時日を要するであらう。それ故に我々としては、ユダヤの手先となって容共抗日の暴挙を犯した蒋閨閥とその軍隊とを討つ以上は、その正義の剣をもって同時にユダヤを討たねばならないのである。勿論、その剣は日本の剣であって、単なる殺人剣ではないのであるから、幾千年の間人類がユダヤによって欺かれ、裏切られ、殺戮されたとは言うものの、必ずしもその復讎として剣を取るのではなくて、我々の活人剣は、むしろ積極的にユダヤをして人間の実相を回復せしめ、然して正しき平和をこの世界に持ち来さしめるものでなくてはならない。

 ここに我々は、現代日本の防ユ又は反ユの歴史的意義に関して一言しておこう。いわゆる排ユ運動は、それを歴史的に見る時、大体四つの段階を辿って来たようである。その第一は欧州、エジプト、ペルシャ等の古代のそれであって、この時代にはユダヤ人はユダヤ国民としてその劣悪さのために排撃せられていたのであるが、次のキリスト教時代には、旧教によっても新教によっても、ユダヤはユダヤ教として排撃され、特にキリストを殺戮せる者として指弾されたのであった。

 次にユダヤは、近世に於ては別個の思想と道徳の所有者として、その詐欺性と陰謀性のために排斥されたのであったが、最新の排ユ運動は、ドイツに始まり、イタリーに伝わり、今や欧米諸国に次第に伝播しつつある民族としてのユダヤの排撃である。勿論、この四つの段階ながらに、相互に共通の点を持っているのであるが、その根源的な特質よりして命名すれば、大体上述の通りとなるのである。而して以上は主として欧州の現象であるが、これはユダヤの在来の活動の舞台が欧州であった事からして当然であろう。

 しかし今やユダヤの国際性がユダヤの活動の舞台を全世界とすると共に、神国日本の活動がまた世界的となって来て、ここに例えば日支事変の如き日ユの全面的衝突となり、いわゆる排ユの第五の段階に入ったのである。そしてこの日本の排ユが単なる排ユでなく、防ユであると同時に正しき平和の確立をその使命とすることは前述の通りであるが、この意味に於ては、日本の手に依るユダヤ問題の解決こそ、内容的には上述の四段階をその中に含有すると共に、在来よりも崇高なる八絋爲宇の世界的原理に立っているので、世界史的に見て最後的なものとならねばならないものなのである。勿論それには前述の如く今後なお幾百千年の時日を要するかも知れないのであるが、然し神国日本を除いては、真にユダヤを討ち、人類を救い得るものはないのである。

 それ故に、少数民族の虐待などというユダヤの得意の宣伝に躍らされることなく、またユダヤ的また「文化」、「科学」、「ヒューマニズム」等の宣伝的モットーに眩惑させられることなしに、討つべきものは徹底的にこれを討つべきであろう。流行の反英気分に浮されて、その英国の中枢を支配するものが現在に於てはユダヤであることを忘れ、英そのものを憎むために親ユを宣伝するに至っては、支那問題に限り英を裏切って日本と協力しても可いことを申し出ているユダヤの手先であると疑われても弁明の余地はないであろう。

 殊にこの種の議論が愛国主義の仮面の下に於て行われる時最もその害毒は大きいのであって、偽装転向流行時代の一産物としては珍しからぬ現象であるとは言うものの、心ある人は充分に今後の成行に注目すべきである。自己の利益の為に英国に裏切ることを約束するユダヤは、同じく自己の利益の為に将来また日本に裏切られるであらうことは自然の理であるからである。我々は眼前の利益に目が眩んで、皇国本来の使命を忘れてはならない。


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 我々の本来の目標は日本とユダヤとの関係を見ることであるが、既にこの点に関しては、主として日支事変を媒介とする場合ではあるが、以上に於ても多少は論及して来たのである。しかしこの関係を真に理解するためには、今や日本を十重二十重に取卷いて、世界支配の完成の為に最後の努力をしているユダヤ戦線の三つの幹線である国際資本主義、国際共産主義、国際フリ−メイソン祕密結社に関して、それらが同一の根拠に立ち、同一戦線に関することについて、前の記述を補っておかなくてはならない。前述の通りに、日本知識階級の間には、自覚的又は無自覚的にユダヤ戦線に躍る者が今なお相当に見受けられるからである。

 第一の国際資本主義に関しては、それがユダヤ資本閥に外ならないことは、日本でも現在では常識であると見做してよいであろう。世界の金の約8割をその手に收めて、米国の某々所にそれを死藏しており、その為に金が経済界を支配する現在の唯物的経済機構に於ては、ユダヤ資本閥の意志のままに世界の景気不景気さえ決定されるのが実状であると称せられるが、この点に関しても今は語ることを差し控えて、国際共産党とフリ−メイソン結社とのユダヤ戦線に関してのみ述べて見たいと思う。

 国際共産主義もまたユダヤのものであると言われるとき、資本主義の本山とも言うべきユダヤが自己の地盤を覆そうとする共産主義を援助しまた信奉することはあり得ない、という疑惑乃至反対論が発せられるのが常であるが、これは実にお目出度い議論であって、ユダヤの宗教と人間觀とその歴史とを多少とも知る者には、両者が表面的に対蹠的であるからこそ却ってそのユダヤ戦線性が證明されるのである。とにかく、ユダヤ人をも自己と同一の心理状態の民族であるとするところから来るこの類推作用に基づく反対説乃至疑惑は、ユダヤがそれを利用して既にその世界支配を將に完成しようとする点まで漕ぎつけて来ているところのものであって、この一点からもユダヤの「頭のよさ」と「心の冷たさ」とに対して、非ユダヤ人の「頭の悪さ」と「心の暖かさ」とが対蹠的であることが窺われるのである。ユダヤとしては、共産主義が共産主義であるから協力するのではなくて、その国際性がユダヤ国際民族の世界支配策に有效であるが故に援助するのであって、これは手段を選ばぬユダヤとしては当然のやり方なのである。

 従って、共産主義は、単に貧乏ユダヤ人によって支持されるばかりでなく、ユダヤ財閥そのものによっても支持されるのである。否、それはユダヤ資本主義によって特別に援助し助長されるのであって、これはユダヤの世界支配政策が主として資本主義ユダヤ人の計画であることから見ても当然であらう。即し、資本主義ユダヤ人は、共産主義によって非ユダヤ人の資本を潰滅させ、非ユダヤ人の宗教を廃棄し、非ユダヤ人の政治的権力を転覆させ、非ユダヤ人の国家と家庭とを滅亡させようというのである。而してこれがかのトーラ又はタルムード以来のユダヤの政策であることは前述の記述で充分に明らかであろう。それ故に共産主義は、ユダヤに取ってはエホバの命を果す方法の一つなのであって、この点に於て国際資本主義と少しも衝突するところはないのである。

 
しからばユダヤ資本主義は如何にして実際に共産主義を援助するのかというのに、それはボルシェヴィズム革命が主として米国財閥クーン・ウント・レープの援助によって遂行された例の示す通りに、資金関係に於てである。世界的組織を持つ共産党が資金なしに国際的活動をなし得るとは何人も考えないであろうが、この一点から考えても、国際資本主義と国際共産主義とが同一ユダヤ戦線であることは理解される筈である。それ故に、たとえユダヤの幾千年の歴史を知らない人も、世界の通信言論機関を支配しているユダヤのその日その日の宣伝のみに躍らないだけの批判力のある人は、両者が表面上相矛盾するが故に無関係であるという如き疑問を提出することに恥かしさを感ずるであらう。

 実にユダヤは、経済学者リカルドー以来、マルクス、ラーテナウ等を経て、現在フランスの赤色社会党首領のブルムに至るまで、上述の二重政策を意識的に実行して来ているのであって、リカルドーは銀行家であり、マルクスは敬虔なるユダヤ教徒(表面は改宗していたが、これは敬虔なユダヤ教徒がその世界政策のために意識的にする偽装の代表的な場合である)であり、ラーテルナウもブルムも、日本の百万長者とは単位の異った億万長者であるのである。

 そしてこの事情は、最近フランスで発見されたマルクス宛の手紙によっても判明する。即ち、彼の友人バルフ・レーヴィは彼に次の如く書いている。
 「全体として見れば、ユダヤ民族自体が救世主であるかも知れない。世界に対するユダヤ民族の支配は、爾余の人種の統合により、又小国分立主義の防壁なる国境や專制王国の払拭により、そして到る所に於てユダヤ人に市民権を許容するであらう所の世界共和国の設立によって実現されるでせう。人類のこの新らしい組織の下では、イスラエルの子らは今後世界に広がるでせう。……彼らは到るところで、何らの抵抗も受けることなく、指導的要素となるでせうが、特にこの事は労働者階級の支配権を自己の手中に確保することによって安全に成就されるのです。この世界共和国に属するあらゆる国家の政府は、プロレタリヤの勝利という仮面を被るユダヤ人の手に例外なく帰するでせう。あらゆる私有財産がユダヤ民族の指導者達の所有となるのは勿論のこと、あらゆる公有財産もまたユダヤ人の管理下に入るでせう。かくてメシアの時代が来るや否やユダヤ人は世界のあらゆる国民の富を我物とするであろう、というタルムード中の神の約束は実現されるでせう」。

 この言葉によって、マルクス主義そのものの本質は既に明瞭であらうが、なお念の為に我々はラーテナウにも耳を傾けることにしよう。

 「相識の三百人が大陸の経済的運命を導いて居り、後継者を自巳の周囲より選ぶ。この不可思議な現象は、将来の社会の発展を暗示するものであるが、ここにはそれを記することは控えたいと思う」。

 これは彼をして「赤の予言者」の名を得しめた著明の語であるが、それが既に1909年に書かれたものであることは、驚異に値するであらう。そちてこの三百人がユダヤ資本家乃至ユダヤ的フリ−メイソン結社員であり、「将来の社会の発展」とは世界大戦をも含む西欧に於けるユダヤ支配完成の時期を指示していることは、ラーテナウの他の活動及び言説から判明するのである。

 「我々ユダヤ人がこの世界に生れ出たのは何のためであるかを、君は知っていますか。あらゆる人類をシナイ山の前へ呼び寄せるためです。君は行くことを欲しないですか。もし私が呼ぶので駄目なら、マルクスが君を呼ぶでせう。もしマルクスでも駄目なら、スピノザが君を呼ぶでせう。スピノザでも駄目なら、キリストが君を呼ぶでせう……。しかし我々ユダヤ人はまだその使命を滿たしていないのですから、この点で君が我々を非難なさるのは尤もなことです」。

 ラーテナウに取っては、彼自身もマルクスもスピノザもキリストも、何れもユダヤの世界支配の一指導者であるというのである。資本主義もマルクス主義も「知性」哲学もキリスト教も、何れもユダヤの世界支配の手段であるというのである。甞て我々によって紹介された今春(昭和13年)のカナダ共産党の宣伝ビラが、「共産主義の資金網を形成するユダヤ人の財産を保護せよ」と書いているのも、同じ事情を物語るであらう。

 なお我々は1919年のヴェルサイユ会議の頃に於けるユダヤ自身の別の言葉を今一つ引用しておこう。それはその年の1月16日の「ユダヤ世界」誌の文である。

 「国際ユダヤ人が今度の戦争を欧州に強制したのは、多額の金を入手する為ばかりではなくて、これによってユダヤのための新らしい世界戦争を始めんが為である」。

 この引用は一言論機関の語に過ぎないのであるから、それに過大の予言的意義を附することは適切でないかも知れないが、しかしユダヤがその純粹のユダヤ機関に於て内輪に発表するプログラム的言説は、極めてしばしばユダヤの世界政策を暗示していることがあるので、それを全然無視することもまた適切ではないのである。例えばかの「シオンの議定書」の如きも、ユダヤがその偽作であることをあらゆる虚偽の捏造によって否定するばかりか、例えば近年スイスベルン市の法廷を煩わしてまでもその横車を押そうとしたにも拘らず、世界の動きとユダヤの向背とがその僞作ではないことを証しているのみか、ベルンの法廷に於てさえ、ユダヤ側の裁判官によってユダヤ側の証人のみの言を用いて判決されなかった第二審に於ては、議定書をユダヤ政策のプログラムとする非ユダヤ人側の勝利に帰したのである。この意味に於ては、この一ユダヤ雜誌の言も注目に値するのであって、世界大戦後の世界の動きは、「ユダヤの為の第二の世界戦争」の準備の為に総てが計画的に進められて来たのであり、今もまたそうである。

 そしてその第二次世界戦争とは、世界革命を目的として、英米仏ソ等のユダヤ支配諸国の連合軍をして日独伊全体主義国家と戦わしめることをその現在のプログラムとしているのである。それ故に彼のスペイン問題に於てイタリーが立ち、チェッコ問題でドイツが立ち、何れもユダヤの計画とは齟齬して独伊の勝利に帰したのは、ユダヤとしては取返しのつかない誤算であったのである。

 しかしユダヤの誤算は、東の日支事変に於ても見られるのであって、我々が幾度か説いて来たように、国民政府なるものは、その真の姿に於ては、支那国民そのものとは何らの関係のないものであって、それは東洋に於けるユダヤの世界政策の協力者であり、番犬であるが、この蒋政権の究極の目標は、少なくともかの抗日政策の確立した日以来は、日本をも巻き込んでの第二次世界大戰の誘起にあるのであって、これは少なくも蒋介石自身の昭和6年の元旦の宣言以来は確立していたのである。しかし現在の事変の経過が示しているように、これは全くユダヤ政権の誤算となりつつあるのである。

 かく西に於てはスペインとチェッコに於て失敗したのであるから、東に於てもまた日支事変に失敗するとすれは、將に完成せんとしていたユダヤの世界支配は根本的に蹉跌することになるので、ここに蒋政権の長期抗戦と焦土戦術が必然的に生れて来るのである。ここに蒋政権が案外強靱な理由もあるのであって、世界のユダヤがその背後にあって支持しているのである。


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 しかし蒋政権のねばり強さの謎は、国際フリ−メイソン祕密結社と蒋閨閥又は蒋政府との関係を知るに至って一層よく判明する。この祕密結社については、その起源・成立史・本質等に関して種々の説があるので、ここではそれらの点について論及することを差し控えたいと思うが、少なくともユダヤ解放革命としてのフランス革命以来それがユダヤ世界政策の一機関と化していることは、ユダヤ人自身もしばしば主張している所である。念の為にここにその二三を紹介しておこう。

 「フリ−メイソン結社はユダヤの設立物であって、その歴史・階級・職務・暗号・解釈は徹頭徹尾ユダヤ的である」。

 これは1866年に於けるアメリカの有力なユダヤ人アイザーク・エム・ワイズの言であるが、後述する純ユダヤ祕密結社ブナイ・ブリスの会員ゲー・カルペレスは1902年にこの結社の記念論文集に次のように書いている。

 「フリ−メイソン結社の設立者は、ユダヤの最盛期を到来せしめたソロモンであると称せられるが、それに相応しくも、フリ−メイソン結社というイデーは内面的必然性をもってユダヤ人の世界から生れたのである。用語や名称は大部分ヘブライ語である」。

 更に新しくは、1928年のフランスのフリ−メイソン結社の一機関誌「象徴主義」に次のように記されている。

 「フリ−メイソン結社の第一の行爲は、神的な智恵を不変のままに保持して来たユダヤ民族を讚美することである」。

 次に新らしい例をドイツに求めるならば、1925年のフリ−メイソン結社の一機関「アウフ・デル・ヴァルテ」には、 「フリ−メイソン結社員となるためには、狹隘なるドイツ的祖国的立場を捨てて、選ばれたる人即ちドイツユダヤ人とならねばならない」と記されている。

 これを換言すれは、ルーデンドルフ将軍以来著名の語となっている「人爲的ユダヤ人」とならねばならない、というのである。純ユダヤフリ−メイソン結社として現在の世界に大きな勢力を持っているブナイ・ブリス結社の会員がユダヤ人であることは自明であるが、その他フリ−メイソン結社の会員もまた、上述の諸引用によって見ても、すべて「人爲的ユダヤ人」と称せられて差支えないのである。普通フリ−メイソン結社は三十三階級に分れているが、その幹部級が現在では大部分ユダヤ人であるか、ユダヤと何らかの点で利害を一にして結合している者であるのが実状なのであって、ミュンヒェン・アカデミーのエッケルは既に1884年に、「シュルハン・アルフ」よりの拔粹「ユダヤ鏡」の真偽が法廷で問題となった時、その鑑定家としての研究の結果を述べた書物の中で、「ユダヤ当局者に服従することが、フリ−メイソン結社の責務であり、現実である」と言っている。

 なおフリ−メイソン祕密結社の真の目的は、その第三十三階級にまで上ったが遂にこの結果の僞瞞政策に良心の苦痛を感じて脱退したドイツのレーリヒの手記によれば、祖国を捨て、伝来の宗教を捨て、国民協同体と民族とを否定して、いわゆる『自由・平和・博愛』に生きることであるというのであるが、これが国際民族としてのユダヤ民族に最も好都合であることは、改めて説明する必要はないであろう。従ってこれが、ユダヤの世界政策としてのマルクス主義及びボルシェヴィズムに連結され、またその温床としての自由主義と相通ずるものであることはレーリヒ自身も明らかに認めている通りである。

 さて蒋政権とフリ−メイソン結社との関係を明らかにするためには、支那革命の祖である三民主義の主唱者孫逸仙その者が既にフリ−メイソン結社員であったことから説かねばならない。この点に関しては既に我々によって論ぜられたことがあるので略述するが、孫の属したフリ−メイソン結社は、最も凶悪で最も勢力があるとされている純ユダヤ結社ブナイ・ブリスであったのである。この点から見る時、孫逸仙は単なる「人爲的ユダヤ人」ではなくて、古き昔のユダヤ国滅亡の際に支那へ漂泊して来たユダヤ人の血を享けているいわゆる「支那ユダヤ人」であるかも知れないのである。


 また、蒋介石その他国民政府の要人も、殆ど例外なくフリ−メイソン結社員であることが判明している。従って彼等の信奉する三民主義なるものも、巧みに偽装されたフリ−メイソン主義であり、従ってそれはそれだけで既にユダヤ共産主義又はボルシェヴィズムと親近性を持ち、従って、国民政府が直接間接にユダヤの支那搾取の代用機関であることが判明するのである。容共抗日策の総ては、殆ど例外なくユダヤ人顧問の手によって実行されたものであって、貨幣改革の如きもユダヤ資本家サッスーンと英国政府財政顧問という肩書を持つユダヤ人リースロスとの合作に外ならない。国民政府を援助する為に送られているユダヤ人は、ソ連より来たガロンその他であろうと、英米仏の大使の肩書で来ているジョンソン、ヒューゲッセン、ナジャール等であろうと、また国民政府顧問として西安事件に蒋の救出に活躍して名をあげたドナルドであろうと、いずれもユダヤ人ならぬ者はないのであり、またその多くは同時にまたフリ−メイソン結社員であるのである。

 殊に彼らの大部分が純ユダヤフリ−メイソン結社であるブナイ・ブリス結社の会員であることは注目に値するであらう。かの著名の「シオンの議定書」は、今ではブナイ・ブリス結社の世界政策のプログラムであると信ぜられているか、容共抗日支那に行われていることは、その地上的事件であろうと、地底的事件であろうと、すべてユダヤ的フリ−メイソン的ならぬものはないと言っても過言ではない。


 最後にフリ−メイソン結社に関する認識が日本朝野に欠けている理由についても一言しておこう。日本朝野のこの結社に対する態度は、一般ユダヤ人問題に対するのと全く同一であって、ユダヤ戦線性の多い者ほどにこの結社に就いて知ることを拒否するのである。それが表看板に慈善的相互扶助団体としているのを盲目的に迷信するのはまだよい方であって、かかる祕密結社の存在を疑う者さえあるに至っては正気の沙汰ではないのである。これは日本人の公明さの為でもあるが、しかしいわゆる知識階級にこの種の無批判者流の多いことは、日支事変とのその後の世界と日本との情勢に思いを致す者にとっては、由々しき大事である。

 勿論、フリ−メイソン結社そのものは日本にはない。あってもそれは外国人のみが出入するに過ぎない。日本政府とフリ−メイソン結社との間の紳士協定によって、日本人は国内に於ては入会し得ず、またその会合に出席し得ないことになっているからである。しかしフリ−メイソン結社の祖国である英国は、皇室を始め有力者の殆どすべてが結社員であるので、英国に駐在する帝国使臣は、儀礼的又は便宜的にそれに加入することがあり、日英同盟の立役者であった林子爵の如きは、相当の高級結社員にまで昇給していたことは外国のフリ−メイソン結社に関する書物にはしばしば記されている。我々は、この外交上の習慣乃至伝統が現在どうなっているかは知らないか、フリ−メイソン結社に於ては、脱会後さえも結社の祕密を守ることを生命をかけて誓約するのであるから、この点に関しては可成りの注意を要するであろう。


 殊にこの紳士条約の裏面を潛るためとも見えるロータリー・クラブ、国際ペンクラブ等が、表面的にはフリ−メイソン的な美名の下に、次第にわが国の上層有産階級を侵蝕しつつあることは、決して忽諸に附すべき現象ではないであろう。創立者も宣伝者もユダヤ人であるこれ等の結社は、現在ではなおその害毒を表面に出してはいないとしても、心ある日本人はその美名に釣られて、ユダヤの世界政策の手先となり終ることのないように反省すべきであらう。それ故に我々は、以下日本と関係あるユダヤ人を述べるに際しても、彼らがフリ−メイソン結社員であるか否かに関しても出来る限り注意して行くことにしよう。


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 一般論が長くなったので、ここで筆を転じて、いよいよ具体的に日本と関係を食つユダヤ人に関して記述することにしよう。勿論、日本と関係のあるユダヤ人と言っても、上述のことで明らかなように、その限界は決して明瞭ではないので、ここては主として現存のユダヤ人を見ることにし、時としてそうでない者にも及びたいと思う。なお国際民族としてのユダヤは、これまた既述の通りに、現在に於ては独立したユダヤ国を持っていないのであって、例えばパレスチナ又は満州国の北部に隣接するビロン・ピシャン州の如きは大局から見て問題とならないのであり、従って彼らは、常に表面的には英国・米国・ソ連人・フランスと称しているのである。日本との関係に於ては、彼らは何れもこれらの国人として登場して来るので、特に我々の関心を要するのである。

 現在我が国に渡来している外国人は、ユダヤ的ソ連を脱出して来た露人又は東洋人を除く時には、約8割はユダヤ人(或は祕密結社員)であって、反ユ国ドイツの国籍を持っている者の中にも、ドイツ現政府成立以前又は以後に渡来したユダヤ人が相当にあるのである。殊に注目さるべきは、学校関係又は音楽関係のユダヤ人であって、彼等の手を通じてなされる組織的文化ボルシェヴィズムは、わが国将来の為に、充分に防御されなくてはならないであらう。防共日独間に締結された文化協定を生かすためには、先づこの点の処置が大切であろう。とは言え、事業方面に進出しているユダヤ人や言論機関へと奸策を以て魔手を向けているユダヤ人もまた決して放置さるべきでないことは言うまでもない。しかし我々は、ここでは主として、わが国を囲んでスクラムを組んでいるユダヤ支配下の諸国の中枢に地位を占めている強力ユダヤ人のみについて語りたいと思う。

 ユダヤ勢力がその国に於て優勢である順序に論ずる時に、第一に挙ぐべきはボルシェヴィズム国ソ連である。 最近のスターリンの政策が反ユ的であって、かのいわゆる肅清工作の如きユダヤ勢力の削減の為であり、元来トロツキーの追放そのものが然りである、という説も行われているが、これは一部の為にする宣伝であって、少なくとも最近まではトロツキーとゲー・ペー・ウーとは連絡があったのであるし、従ってスターリン派もトロツキー派もその中枢を形成するものがユダヤ人であることを知るとき、両派の間の闘争は暗默の諒解の下に表面的に繰返されていたかにさえ見えるのである。あるいは精々の所、唯物論者にふさわしい私刑の相互賦課であって、権力ユダヤ人の私鬪がいわゆる肅清工作となっているのである。スターリンの義父カガノーヴィッチの閨閥が健在であって、ソ連の重要地位の幾つかを占め、ロボットとしてのスターリンを躍らせている限り、ソ連は文字通りにユダヤの独裁国であって、これはいわゆるプロレタリヤ独裁の真相であり、マルクス自身の趣旨にも叶っている。

 しかしソ連のユダヤ性を解するためには、その思想的元祖であるマルクスを顧みなくてはならない。彼がユダヤ人であることを知らない者は今では世界中に一人もいないと言って差支えないであらうが、モルデカイを本名とする彼はユダヤ人中でも最もユダヤ的であるユダヤ法師の子であって、前にも論及した通りに、便宜上改宗したが、実際には熱心なタルムードの信仰者であった。そして彼が如何にタルムード精神に富んでいたかは、1871年のパリ共産党騷動に際して、パリのユダヤ富豪ロスチャイルド家は掠奪せぬようにとマルクス自身が指令を出していることでも判明するのである。

 このことは、古くはフランス革命、大戦後のドイツに於ける諸赤化系騷擾、ハンガリー共産革命、そして最も大規模にはソ連ボルシェヴィズム革命、最も新らしくはスペイン人民戦線革命などに於て、ユダヤ系富豪が何らの損傷を蒙らず、ユダヤ教会堂が多くは破壞の運命を免れてゐるという事実によっても証明されるのである。なお注目すべきことは、マルクス自身もフリイ・メイスン祕密結社員であって、1845年11月17日にベルギー国ブリュッセルの「社会主義結社」の会員となったことである。彼の父ユダヤ師もまた祕密結社員であったことは言うまでもない。

 ソ連ユダヤ革命の先驅者ケレンスキーがユダヤ人であり、且つフリイ・メイスン結社員であったことは割合に知られているが、ボルシェヴィズムの元勳レーニンもまた母系のユダヤ人でありフリイ・メイスン結社員であることは、なお充分知られていないらしい。しかしレーニンの場合に特に注目すべきことは、その細君のクルプスカヤが純ユダヤ女であった事であって、我々がしばしば他の場所でも説いて来たように、ユダヤ女を妻としている非ユダヤ人の場合は、日本に於てさえもその例があると言われる通りに、その行動は純ユダヤ人の場合よりは過激にして無良心なることが多いのである。ユダヤ人が非ユダヤ女を妻として迎えることはユダヤ法によって厳重に禁止されているのであるが、ユダヤ女はユダヤの世界政策に積極的に有效である場合には非ユダヤ人に嫁ぐことを許されているのであって、その最も普通の場合は、有力なる非ユダヤ人の細君を毒殺又は三角関係によって除き、その後釜として据るやり方と、将来有望の非ユダヤ人を捕虜にするやり方とであって、夫を操縱してユダヤのために働かせるばかりでなく、子供をユダヤ的に教育するのである。

 従って、ユダヤ人の場合よりも、ユダヤ女を妻とする非ユダヤ人の場合の方が悪質であり得る場合の多い事が理解されるであろう。それ故に、仮に或る論者の説のようにレーニンが母系のユダヤ人でなかったとしても、後のボルシェヴィズムがユダヤ性のものであることは疑う余地はないのである。後述するスターリンの場合も事情は全く同じであることは、その血に相応しくあるいはその「人爲的ユダヤ人」であるに相応しく、飽迄殘忍性を帶び、また拜金的で、淫乱性であって、その死は正真正銘の腦梅毒性半狂乱であったと言われている。

 スターリンもまたユダヤ系であることは、昨年11月のフランス系雜誌「ル・ジュルナール」の明らかにした所であって、その母はユダヤ行商女であったと言われている。しかしこれは真でないとしても、彼の政策がユダヤ的であることは、その妻がカガノーヴィッチの娘であることで判明する。その後幾度か彼の赤い恋が伝えられたが、何れもこの事情を世界的に誤魔化そうとする作爲にすぎない。何れにもせよスターリン自身がユダヤの単なるロボットに過ぎないことは、本年6月3日のユダヤ雜誌「アメリカン・ヒブリュー」紙が彼を「共産主義の鉛の兵隊」と言っているのでも判明するし、また一アメリカユダヤ人が1934年に既に、スターリン政権の実権はカガノーヴィッチ閨閥にあることを説き、カガノーヴィッチこそツァー(ロシア皇帝)の国の真の支配者となるであろう、と述べていることからも明らかであろう。それ故に我々は、ソ連の一部にカガノーヴィッチ王朝と言われているカガノーヴィッチ閨閥に就いて一言しておくことにしよう。

 前述の如くに、この閨閥は次第にソ連の重要なる地位をその手に收めつつあるのであって、今はそれを一々列挙しないが、恐らく今後は一層そうなって行くであろう。幾度の肅清工作に際してもいまだ甞て一度も噂にさえ上らなかったユダヤ高官はこの一家だけとも言うべきであって、実權を次第に掌握しつつありながらも、とかく余り表面に立ち現われない所は、この一家がユダヤ的なタルムード論理を充分に会得しているためであらう。あらゆる肅清工作は、この閨閥に不都合な者の絶滅がその目的であると言われているのも決して故なきことではないのである。

 ソ連と関係のあるユダヤ人と言えば、今は追放の身ではあるが、トロツキーを見落してはならないことは言うまでもない。ユダヤ資本の援助によって遂行した革命の土地を追われたとは言え、なお彼がボルシェヴィズムの信奉者であることは、彼がユダヤ人であることからのみ見ても当然であって、現在の彼の目標乃至使命は北米の赤化にあるのであるが、その北米とソ連との関係が最近多少の動搖を見せているとは言うものの、久しく極めて親密であったことを知る時には、スターリン及びトロツキー両者自身が如何に考えているかにも拘らず、両者共に相携えてユダヤ戦線に立っていることだけは間違いないのである。なおトロツキーがフリ−メイソン結社員であったことは、彼の自伝に、「それは如何にも不思議に響くであらうが、
自分をマルクス主義に導いた最後の橋はフリ−メイソン結社であった」と書いているのでも判明する。なおこのトロツキーの語は、フリ−メイソン結社も共産主義も国際資本主義もいずれもユダヤ的陣営の一部であることを証明するに役立つであろう。

 ボルシェヴィズムのユダヤ性は、ソ連外交部長のリトヴィノフがユダヤ人であり、最近まで東洋に権勢を振っていたブリュッヘル將軍もヒェジーンという本名のユダヤ人であり、最近辣腕を謳われているメヒリスもまた然りであることや、殺人鬼として世界にその悪名高きゲー・ペー・ウー長官ヤゴーグのみならず、ラデックもまた然りであった事を知る時に、一層明らかとなるであろう。そしてこれらのユダヤ人は殆ど例外なく別の本名を持ち、また通名としても他になお幾つかの名をさえ有しているのである。リトヴィノフの如きは、約三十年前のスターリンとの共同の文字通りのギャング時代から今日に至るまで、数個の改名をして来ている。特に著名のものでも、ヴァラッハ又はフィンケルシュタインというのがある。また前に論及したアメリカン・ヒブリューはソ連と英米との接近を彼の功績であるとし、「ルーズヴェルトを買收した」のも彼であるとさえ明らかに言っている。なお彼に関しては、彼が純ユダヤフリ−メイソン結社であるブナイ・ブリス結社の会員であることも忘れてはならないであろう。

 ボルシェヴィズムとフリ−メイソン結社との関係に就いて述べておきたいのは、表面死刑に處せられたユダヤ人ラデックがフリ−メイソン結社の有力な会員であったがために事実上助命されたことであり、また一時禁止していたフリ−メイソン結社をスターリン政権が近年に至って再許可するに至ったと云う事実である。なおゲー・ペー・ウー長官としてヤゴーグ以上の辣腕と称せられたエジョフ及び総理大臣格のモロトフの二人が、スターリンと同じくユダヤ女を細君としていることも附記しておく値があるであろう。それ故に相当に実権ある著名な非ユダヤ人としては唯一人思想的には空虚なヴォロシーロフがあるだけであると称せられるのも故なきことではない。


 ◇

 ソ連が共産系ユダヤの本山であるとすれば、資本主義ユダヤの本山は現在では米国である。しかし共産主義ソ連がいわゆる民主政策の採用などという名目の下に次第に資本主義化しつつあるのに対して、米国はジュー・ディールと評されるニュー・ディール政策等によって次第に赤化しつつあることを見る時、両者が最近まで国交上極めて親密であったのは自然の理であろう。三人に一人がユダヤ人である俗称ジューヨーク本称ニューヨークを有することによって象徴的に示されているように、現在最も多くユダヤ人の居住しているのは米国であり、また最も富裕且つ有力なユダヤ人の最も多く集っているのも米国である。最も過激であると称せられる純ユダヤフリ−メイソン結社ブナイ・ブリスの所在地が米国であり、また日本で灯台社として知られている偽装ユダヤ的キリスト教団体の本拠が米国であることを考慮する時、如何に米国がユダヤの天国であるかは判明するであろう。

 さて、この米国とわが国との現在の関係に筆を進めるのに、今後わが国として最も注目すべき国はこの国であろう。先づ11月3日の帝国政府の声明に関する米政府の態度を見るのに、それへの暗默の解答とも言うべきものは、一昨年11月のブリュッセル会議後のデヴィス代表の報告の発表であって、それによっていわゆる9ヶ国会議の再会を暗示して威嚇的態度を取っているのである、と伝えられている。また別の報道によれば、現実主義の英国は現地の情況に即応した政策に転じつつあるが、米国は相変わらず理想主義を捨てず、9ヶ国条約又はケロッグ不戦条約を正面にふりかざしているとも伝えられている。


 ここで想起されるのは、満州事変の頃に於けるスティムソン国務長官の理想主義的恫喝外交であり、イーデン前英国外相の反日独伊理想主義外交であるが、これらの外交が何故に常に反日独伊であるのかの謎は、国際連盟始めいわゆる理想主義外交機関なるものが、ユダヤ人の手によりユダヤの利益のために現実を無視して頭腦によって構成された抽象的存在であるからに外ならない。国際連盟が、その起源から見ても伝統から見ても、その一貫した人的構成から見ても、殆ど全くユダヤ機関であり、またフリ−メイソン結社系機関であることは、今更一々実例を列記して説明する必要はないであらう。いわゆる不戦条約もまたユダヤ人にしてフリ−メイソン結社員であるケロッグの策謀であり、9ヶ国条約もまた支那の門戸開放等の着目の下に支那に於けるユダヤの独占的地位を確立しようとするユダヤ側の策謀に過ぎないことは、ここに特に力説しておく必要があるのであろう。

 とにかく、国際連盟及び他の米国主唱の諸国条約は、現在では例外なくユダヤの世界政策機関であることが判明するのである。それ故に、米国が表面上国際連盟に加盟していないことは、むしろ却ってユダヤ政策にとっては有效なのであって、一方に失敗した時は他を以て当ろうとするユダヤ式の二重政策に過ぎないと考えられる。それ故に帝国政府が最近国際連盟とのあらゆる協力を断絶したのは日本外交としては稀に見る英断であるが、しかしこれによってユダヤ的国際連盟との関係は希薄になったのではなく、米国経由でユダヤ連盟の意志は今後もわが国に伝わって来るであろう。


 とにかくこのギャングの国は、その対内外の政策にユダヤ的ギャング性の見られる事が多いので、利益関係の如何によっては、その表面的な中立は何時急変して来るかもはかり知られないのである。この事は、世界大戦時に於ける米国の態度に最もよく表明せられている。殊に近来注目すべきことは、単なる通商協定以上の協定が英米カナダ間に締結されたことであって、ミュンヒェン会談に於て一敗を喫した英仏のユダヤが、英に於てはユダヤ派のイーデン、チャーチル又は労働党ユダヤ頭首等の口を借りて、仏に於ては植民相マンデル又はユダヤ党首ブルムの率いる社会党その他の左翼諸党の力を借りて主張して来た所のものが実現されたのであるとも言い得るであらう。


 さてここで直ちに個々の代表的ユダヤ人に移ることにするが、その代表的人物の先頭に立つ者がルーズヴェルト大統領であることは言うまでもないことであろう。即ち、彼は、その血統から見て17世紀頃にスペインから流れ込んで来たユダヤ人の一家に生を享けたのである。また彼はフリイ・メイスン結社員であって、オッド・フェロウ結社の第三十二階級に属すると称せられている。その息子(何れも祕密結社員である)の一人が昨年頃大武器会社のユダヤ人社長の娘と結婚し、またその息子がハリウッド入りをしたということも、彼のユダヤ血統を証明するには充分であろう。英米その他の武器会社の大部分、また米国の映画会社とその俳優の大部分がユダヤ人であることは、世界の言論通信機関の場合がそうであるのと同じく、今では世界の常識である。

 また、ルーズヴェルト大統領のブレン・トラストが殆ど全部ユダヤ人であることも隱れなき事実であり、それ故にそのニュー・ディールは、ジュー・ディールと悪評されることもあるのである。かくユダヤ人としてユダヤ人の利益を中心として政策を立てることは、彼が常に「ファッショは人類の敵である」と言っていることの意味をも証明するであろう。ユダヤ政策の最も有力なる邪魔物であるファッショ及びナチスはそれがユダヤ人によって人類の敵と呼ばれるそのことのみによっても、既にその政策が正しい人道政策であることの証明を受けたとさえ言われるのである。かくてルーズヴェルト大統領個人の場合を見ても、国際資本主義がユダヤ主義であり、従って結局共産主義であることも判明するのである。


 国務長官ハル自身はユダヤ人ではないが、しかしソ連又はデモクラシー諸国の多くの有力者の場合がそうであるように、彼の場合もまた細君はユダヤ女であり、それもかのボルシェヴィズム革命の資金主であるクーン・ウント・レーブ会社長の親類の娘なのである。それ故に彼の政策がルーズヴェルト大統領のそれと根本的には完全に一致することは疑のないことであって、独墺合併の際及び最近のドイツに於けるユダヤ人排撃に際してハル長官の発した米国式人道主義の衣を着たユダヤ保護の宣言は多少この方面の事情に通じた者ならば、それが大統領又は国務長官の背後に立っている富裕な有力ユダヤ人の指令であることを直ちに感得するのである。東西両洋に於てユダヤの世界支配がかなりの動搖を来たしているのを考慮すれば、この系統の宣言的言説は今後一層激しくなるであろう。いまユダヤに取っては、その存立に拘る危険が迫りつつあるのである。


 ここで多少本論を外れるが、連邦ドイツ及びイタリーの最近の対ユダヤ人態度に関して一言しておきたい。イタリーが最近になって、ユダヤ問題に関してドイツと殆ど同一の態度を取るに至ったことは、新興精神に生きる全体主義国家としては、欲すると欲せざるとに拘らず、ユダヤ人を自己の体内より排除せざるを得ないことを証するものである。またドイツの最近のユダヤ排撃は、ユダヤ系通信機関を通して来る日本の諸新聞の記事のみからは判明しないが、決してドイツ方に非があるのではなくて、デモクラシー諸国に於けるユダヤ人が組織的に長年月に亙つてドイツ貨ボイコットを継続して来ているのに対する一種の報復が、今度の機会に表沙汰となったにすぎないのである。ドイツ貨は、デモクラシー諸国に於て、日本貨が支那に於て事変前に受けていたのと同じボイコットを受けているのであって、ドイツが自己の生存の為にその組織的ボイコットに対して或る種の手段を取ることは当然のことであろう。

 米国に関する部分が長くなったので、以下は極く簡略に述べなくてはならない。外国電報はしばしば純ユダヤフリ−メイソン有力結社員バルーフが大統領と会見することを報じているが、彼こそは米国の「無冠の帝王」と称せられる有力なユダヤ人であって、彼の動くところ軍拡ありまた戦争ありと称せられ、ルーズヴェルト大統領自身彼を「米国中の最も取るべき人間」と呼んだと伝えられている。次はオーストリア国生れのユダヤ人フランクフルター教授であって、「最有力の米国民」と称せられる彼は、バルーフと同じく時として大統領以上の権力を有すると言われるが、それは彼がその背後に無数の共産主義系団体及び本質的に赤化していると称せられる米国の大学の勢力を持っているからである。高等法院有力判事ブランダイス及びウィルソン大統領以来のの名物男ハウス大佐もユダヤ人でありフリ−メイソン結社員であるが、ニューヨーク州知事レーマン及びニューヨーク市長ラガルディアもまたそうであることは誠に驚異に値するであろう。特にラガルディア市長のヒットラー総統侮辱は有名であるが、これは彼がユダヤ人であるばかりでなく、ゲー・ペー・ウー長官ヤゴタと共に殺人鬼として世界にその名を轟かしたハンガリヤ赤色革命の張本人ベラ・クーンの親戚であることを考えるなならば、それは容易に理解できるであらう。
また日本人としては、物理学者として著名なアインシュタインがユダヤ人でありブナイ・ブリス結社員であって、ドイツ在住時以来隱れもなき共産主義シムバであることをも知っておくべきであるし、近頃日独苛(いじ)めで名を売っているピットマン外交委員長は勿論のこと、その反対派である如くに見えるボラー議員、その他ブルム議員等がすべてユダヤ人であることも忘れてはならない。


 ◇

 次は英国が問題となるのであるが、甞てはユダヤ資本主義の中枢であり、また歴史的にはフリイ・メイスン祕密結社の本地であったこの国も、世界大戦後前者は米国に、後者はフランスにその地位を奪われた結果、今は老大国として次第にその世界帝国の影は薄くなりつつあるのである。しかし、過去幾世紀の間アングロサクソン民族の帝国主義的世界侵略の背後にあって常に策動し、その結実を殆ど独占的に横取りしていたユダヤ勢力の根は、今なお相当にに強靱なものであって、我々のしばしば説いた通りに、表面的には日英事変とさえ見ゆる日支事変も、更によく見れば日ユ事変であることが判明するのである。その理由は、在支英国財閥は例外なくユダヤ財閥であるからであり、そして前にも論及した通りに支那の貨幣改革もこのユダヤ財閥を中心としてなされたのであるし、また最近わが国にも時折半ば祕密裡に来朝して朝野の名士と会談するばかりでなく、しばしば待合にさえ出入するというポール・バッチなる人物が、表面的には駐支英国顧問であるにも拘らず、単なる英国人ばかりではなくて、在支ユダヤ財閥と密接な関係を持つ民族であるに違いないからである。

 とにかく英国の対支政策は、本国の意志よりも現地ユダヤの意志のままに動くことが多いと称せられているが、最近の英国の現実外交が現地即応主義であるという噂を想起する時、これはなかなか興味のある問題である。然もその現地ユダヤには、支那問題に限り、英国に裏切って日本と協力したいとさえ仄かしていると言われているのをも考慮する時、我々はこの場合にもユダヤの常套的二重政策を感じないでは居られぬからである。一時的には頭を屈すると見せて、相手の虚をつき、それによって実質的利益を手に收めようというのが、自己の方針に誤算を来たした場合にユダヤの取る常套手段であることは歴史の証する所である。

 かく考えて来る時、ミュンヒェン会談以来の英首相チェンバレンの態度が真に非ユダヤ人的平和意志から出ているものであるか否かが疑わしくなるのである。殊に彼にもまた母親のユダヤの血が流れているとか、また彼が有名な武器会社の株主であるとかいう説のあることを考える時、その疑惑は一層深まるのである。

 我々が以上に多くの疑問符を英首相の行為に対して附したのは、この首相の率いる内閣が、英国内閣たるに相応しく、多数のユダヤ人又は人爲的ユダヤ人を含んでいるからである。11月5日頃の海外電報は、ホーア・ベリシャ陸相がウッド空相と共にユダヤ武器会社の利便の為と言わんばかりに軍需省の設置を強硬に主張し、「陸相としての任務を滿足に遂行する方法が與えられないならば、辞職する外はない」と威嚇していると伝えているが、このホーア・ベリシャ陸相こそは、将来の英国を背負って立つユダヤの代表者であるとして、ユダヤ側のホープとなっているのである。前にも引用した「アメリカン・ヒブリュー」紙は英のホーア・ベリシャ、米のルーズヴェルト、ソ連のカガノーヴィッチとリトヴィノフ、フランスのブルムをユダヤの将来を保証する立役者であったとしているのである。

 
理想主義外交家としてその反日独伊政策で有名であった国際連盟主義者イーデンがこの内閣から退き、今はハリファックスが外相となっているとは言え、なお外務省そのものはユダヤ人次官を始めとして、大部分がイーデン派で固められているので、省内の万事はイーデンに筒拔けであると称せられているが、彼の祖父がユダヤ人の多いポーランド人であり、その細君がリトヴィノフの細君と姉妹であるというのであるから、その政策がユダヤ的でないとは何人も主張し得ないであろう。この点はとにかくとしても、彼が高級フリ−メイソン結社員であることは事実であって、それ故にこそ彼がユダヤ主義者であり、連盟主義者であることも理解ができるのである。英内閣のうち、陸軍省と外務省とが最も援蒋的反日的であると称せられているが、その謎は我々の記述からして自明の事となったであらう。しかし英の反日派は、有力なるものだけを見てもなお以上では尽きないのであって、いわゆる国際連盟派と称せられるチャーチル乃至ロイド・ジョージ等のフリ−メイソン結社派もまた援蒋反日派である。ユダヤフリ−メイソン結社員であるチェッコ前大統領が英国へ渡っているのも、ユダヤフリ−メイソン戦線の再起を計画するために英国が好適であるからに外ならない。

 なおフリ−メイソン結社系の反日主義として注目に値するのは、かって日本のキリスト教徒からさえも反省を促されたカンタベリー僧正の場合であって、彼は単に反日であるばかりでなく、全くユダヤ的に反独であり、反伊であり、また従って親ソ的であり、親赤色スペイン的であり、更に親チェッコ的であるのである。即ち、彼は排日排独排伊大会等では進んで議長となってアジるのであるが、一方ではソ連当局に向って、英ソの友情の確立のために努力することを約束し、ソ連の印象は「物質的裕福」であり、そこには「真の自由の実現に対するあらゆる前提」があるとさえ言っているのである。しかも現実のソ連では、キリスト教会の多くは、燒却されないとしても、舞踏場又は劇場に変更されて、ユダヤ教会堂のみはなお可成りに殘されているのであるが、そのソ連が英国教の高位の僧によって、かく口を極めて讚歎されているのを見る時、我々はそれを正気の沙汰とはなし得ないのである。しかしこの事実は、英国に於けるユダヤの勢力の絶大であることを証拠立てるものであって、英国教は事実に於てユダヤ教であると称せられても、カンタベリー僧正には弁明の余地はない筈である。なお僧正がボルシェヴィズムの信奉者であることは、赤色スペイン又は赤色チェッコにも表面的に同情を寄せて、赤色スペインのミアヤ將軍からは謝電をさえ受けたことからも明らかであろう。またチェッコは、その首府プラーハで行われた一昨年の無宗教者会議にマサリック前々大統領もベネシュ大統領も出席しているにも拘らず、カンタベリー僧正に取っては、ソ連と同じく、最も宗教的な国であると見えたらしいのである。


 ◇
 最近までのフランスは、我々がしばしば指摘して来たように、最早真の独立国の資格が見られないのであって、或る時はソ連の属国であるかの如き観を呈するかと思えば、或る時は英帝国の属領であるかの如き相を示している。この国は、元来過激な大陸フリ−メイソン結社の本地であるので、そこに根を下しているユダヤ勢力は、遂にはユダヤ人保護法を成立させることにさえ成功するに至っているのである。それ故にミュンヒェン会談に於けるフランス側の態度は、非ユダヤ筋独伊の真の平和意志へのフランスの積極的參加ではなくて、我々が別の場所で説いた如きユダヤ側の戦備と宣伝との不足から来たものであるに過ぎない。殊にダラジエ首相の細君が、米国務長官等の場合と同じく、ユダヤ女であることを考慮し、また1934年のスタヴィスキー事件に際して遂に出征フランス在郷軍人をしてユダヤへの最後的屈服をあえなくせしめたのが彼が首相であった時のことであるのを知るとき、一層その真実性を増すのである。

 フランスがなおフリ−メイソン結社の支配下にあり、従ってユダヤの支配下にあることは、日支事変によっても明らかにされる。即ち、昨年11月初旬の新聞は、仏領インド支那経由の支那向武器購入に関して、しばしばそれが本国政府の威令の行われない国方面の不良官吏の仕業であることを伝え、また別の報道は、それが植民大臣ユダヤ人マンデルと支那大使顧維鈞との密謀に応ずるマンデル配下の仏領インド支那総督と宋子文一派の仕事であることを報じている。


 この二つの報道は、結局同一のものであって、ユダヤ人マンデルもフリ−メイソン結社員であり、支那大使もそうであるのであるから、そこに武器輸出位の密謀のあるのは当然であらう。しかも仏政府がそれに感知せず、又はそれを阻止し得ないというのは、我々日本人としては理解の出来ないことであるが、ユダヤが独裁的勢力を占めているデモクラシー諸国に於てはかかる事件は極めて自然なのであって、政府としては聞知してもそれを阻止し得ないのが実状なのである。

 殊に一度ユダヤフリ−メイソン結社の寵を失う時には、フランスでは決して二度と高位の官職に就き得ないばかりか、現に保有しているものまでをも奪われるのが常であるから、ユダヤ勢力の大さは察せられるであろう。実に現内閣には最も凶悪なフリ−メイソン結社員と称せられるサローが内相として加わっているばかりでなく、その外相ボネもまた同結社員であり、ゼ文相の如きは純粹のユダヤ人なのである。文相にユダヤ人を頂いて、フランス人の教育をユダヤに指導されるフランス人こそは、世界で最も不幸な国の一つと言い得ぬであろう。なお前外相デルボスや、国際平和運動連盟会議で反日的決議をした時の議長であったフランス前空相コットも、フリ−メイソン結社の高級会員である。

 しかし我々はフランスを論ずる場合には、他の諸国の場合にも増してこの国のユダヤ億万長者ロスチャイルドのことを考慮しなくてはならない。現在のフランスはロスチャイルド王朝の支配する国であるとさえ言われる位であって、フリ−メイソン結社員である彼は、その財力によってフランスを実質的に自己の支配下に置いているのである。それ故に米国の愛国主義者達は、世界の戦争はこの王朝と米国にあるワールブルクユダヤ王朝との抗爭によって生ずるとさえ言っている位である。後者はドイツ系の米国ユダヤ人であって、その一家の現在の勢力は極めて大きいものであると伝えられる。


 しかしフランスに於ける金権ユダヤは、なお他にも代表者を持っているのであって、その一人は純ユダヤ祕密結社ブナイ・ブリスの結社員である億万長者ブルムである。既に彼については幾度か論及したのでここではこれ以上述べることはしないが、彼がフランス人民戦線の総帥であることは、赤色帝国主義と金色帝国主義とが同根であることを証左する最も適切な例となるであろう。彼は元来はブルガリヤに国籍を持っていたフンケルシュタインを手本とするユダヤ人であるが、例の変名変身術によって、今ではフランスの中心的勢力となりすましているのである。

 なお事変下の日本としては、上海のフランス祖界が共産党の巣窟をなしていること、及びその原因がフランス本国のユダヤにあることを、英国の場合の反日勢力が主として現地ユダヤとその指令下にある政府機関の一部であることと対照して、銘記すべきであろう。(13・11・23)




(私論.私見)