第4節、ユダヤの世界支配諸機関



 更新日/2020(平成31→5.1栄和/令和2).7.19日

 (れんだいこのショートメッセージ)
 愛宕北山氏は、「ユダヤ魂の本質批判」を経て次に「ユダヤの世界支配諸機関」の考察に向っている。云わば、原理論により具現した事象批判に向っていることになる。

 2006.1.17日 れんだいこ拝


 四、ユダヤの世界支配諸機関

 「世界シオニスト同盟」の統領であるヒャイム・ワイズマンはかって「権力を目標とする国際ユダヤ機関は決して存在しなかった」と言っているが、これは表面的にのみそうなのであって、同じ彼自身がユダヤ評論の1920年4月号で、「諸君が欲すると否とに拘らず、我々はパレスティナに行くであろう。諸君は我々の行くのを速めることも遅くすることもできるが、とにかく我々に助力する方が諸君の為であろう。そうでないならば、我々の建設力は破壊力に変じて全世界を沸騰させるであらう」と威嚇的に言っている通りに、ユダヤ人には幾多の「権力を目標とする」地上的乃至地底的機関があるのであって、その種類の多数であることと多方面であることとは、そのしばしばなる巧妙な偽裝と共に、非ユダヤ人には到底思いも及ばぬほどの程度に達しているのである。

 そしてこの際に特に注目すべきことは、その諸機関の殆ど全部が国際的であることであって、これはユダヤ民族が唯一の文字通りの国際的民族である必然の結果である。しかし、勿論場合によっては、「国民的」色彩を帯びることもあるのであって、その例としては日支事変下としてはいわゆる「国民政府」がその最も代表的なものである。
ユダヤ民族は国際民族として幾千年に亙り寄生生活をして来ているので、その俳優的偽裝性の発達していることは、これまた特に著しい事実である。以下のユダヤ機関の組織を注意して見るならば、この点もまた充分明瞭になるであろう。
 まず第一類として純ユダヤ的な組織について記して見よう。ここでも我々は旧約時代その他の古代に関して述べることを差し控え、主として近世のもの、特に我が国との交渉の多い現代のものを中心として見たいと思う。かくてまず第一に問題としたいのはいわゆるゲットーのことである。普通日本では都市の一画に限定されて自由を奪われているかの如く見えるこの組織は非ユダヤ人の少数民族に対する圧迫の結果であると考えられているし、又これは日本のみでなく、少なくともユダヤ的思潮としての自由主義の優勢であった所では欧米に於てもそう信じられていたし、今もまたそう考えられているばかりか、ユダヤ人自身さえも自派の或る者の為にする宣伝を信じてかく感じていることもあるが、事実は多くの場合にはそうではないのであって、或る時は、少数民族ユダヤ人がその幾千年来錬磨されて来た詐欺と裏切りとの力によって多数民族を虐待し搾取することに対する非ユダヤ多数民族の自己防衛の結果であるが、多くは、ユダヤ自らが非ユダヤ人の目を逃れて干渉されずにその策謀を巡らす為の安全なる策源地として設けたのである。それ故にその多くは治外法権的存在であって、他民族又は他国に寄生しながらも、独自の律法と政治機関を持っていたのである。ゲットーこそは、現代に数多いユダヤ祕密結社の祖先であり、原型であるということができる。しばしばユダヤ人は「国家中の国家」を形成していると云われるが、その伝統の由来は実にここにある。
 しかし現在に於ては、ユダヤ解放革命としてフランス革命以来は、このゲットーは多くは解消したかに見えるが、しかしこれは表面的にあるいは空間的にそう見えるだけであって、精神的又は実質的にはそれはなお厳として存在しているのである。かってゲットーを政治的にも宗教的にも支配したものは、多くはユダヤ法師から成るユダヤ長老会即ちカハルと称せられるものであったが、ゲットーの外形は消失しても、このカハル組織は厳存しているのである。それに関する注目すべき材料が改宗ユダヤ人ブラーフマンによって暴露されているが、とにかくこのカハルなるものは、ユダヤ人が或る数を以て存在する所には必ず存在し、世界のそれらが互に連繋して、いわゆる「世界カハル」となっていると称せられている。勿論、他の民族も、相当数が異郷にある時には、その代表者によって指導乃至社交機関を形成することは当然のことであるが、ユダヤの場合はそれがかかる表面的のみではなく、厳密な祕密結社の形式を持つことが注目に値するのである。米国のニューヨーク州のカハルの如きは世界でも最も有力なものであって、現在は二百万の会員を有していると云われている。
 以上に比較する時には、以下に述べるものは半祕密結社ともいうべきものであるが、しかしユダヤ機関としての力は、それが却って半公開の性質を採っている為に強められているとも云えるであろう。まず世界イスラエル同盟であるが、1860年にパリに創設されたもので、ユダヤ人クレミューの発起になるものである。これも次の結社と共にユダヤ人の相互扶助団体であることを表面的の看板としているが、それが半祕密社であるのに相応しく、ユダヤの世界政策の一機関として政治的、経済的に活躍をするものであることは、創設者のクレミューが弁護士であり、ナポレオン三世の退位を促した後フランス司法大臣にまでなったことのみからも判明するであらう。現在でもなおその勢力は強烈なものであって、ロシアのボルシェヴィズム革命には大きな助力を与えたのであったし、一般にフランス国内の反ユダヤ運動を屈服させる有力な機関である。1870年にロンドンで創立された英ユ教会はこれの英国支部とも言うべきものである。
 ユダヤの半祕密結社として現在世界的に有力なのは、ブナイ・ブリス又はブネ・ブリスと呼ばれている純ユダヤフリーメーソン結社である。1842年にドイツ出身のユダヤ人によってアメリカで創設されたものであるが、世界に於ける国際資本とユダヤ人そのものとの勢力の中心が英又は仏より米国に移ったのに一致して、ユダヤの政策機関も現在では在米のものがその優位を占めるようになり、この結社がその中枢機関なのである。ユダヤ資本家・ユダヤ政治家・ユダヤ革命家等のうち有力な者でこの結社に關係のない人は殆どないと言っても過言ではない。

 
米国のバールフ、ブランダイス、フランクフルター、フランスのブルム前首相、マンデル前内相、ボルシェヴィズムのレーニン、トロツキー、リトヴィノフ、ラデック、ユダヤ的「相対性原理」のアインシュタインの如き人々も決して例外ではないのである。この結社の動向こそ現在の世界の動きの相当パーセントまでを支配すると言っても、これまた決して過言ではないのである。事変下の我々に取っては、在上海のユダヤ財閥及び米英側役人のみならず、「三民主義」の祖孫逸仙が何故かこの結社の高級会員であったことを忘れてはならないであろう。
 以上のユダヤ機関は祕密結社又は半祕密結社であるが、いわゆるシオン同盟と称せられるものは、少なくとも表面的には純公開のものである。即ち、ユダヤ人をして聖地パレスティナへ帰らしめようという運動であるが、既に前節で触れたように、ブナイ・ブリス結社らもまた広義に於ては一種のシオニスムであるから、1917年のバルフォア宣言以来のシオン同盟の方は、実質的にはとにかく表面的には一応他の祕密結社と区別される必要があるのであろう。創立者は「ユダヤ国」の著者ヘルツルであって、ユダヤ問題に悩む諸国の支援を得ている。(シオニズムについては後により詳しく論ずる。)

 ユダヤの世界政策の機関は、上記の純ユダヤ的構成のものにつきるのではなくて、その金力と宣伝力に踊らされている非ユダヤ機関のあることは言うまでもないが、かかる準ユダヤ機関に論じ及ぶ前に、かの純ユダヤ機関と準ユダヤ機関との中間に立ちつつ双方を結合している存在に関して、否、双方系の諸機関の上に君臨しつつ双方の意のままにに動かしている威力に関してまず述べて見ることにしたい。そしてそれは、言うまでもなく国際ユダヤ人財閥であって、既に世界の富の7、8割をその手に収めていると言われるだけに、いまだ経済第一の拝物的唯物思想が徹底的に克服されるに至っていない現在の世界に於てはその勢力は極めて強いのである。
 しかもこの最有力のユダヤの世界征服機関は、単に上述の諸機関及び後述する準ユダヤ組織を自由に操縦するばかりではなく、それ直属の侵略機関を持っているのであって、商業的には取引所及び百貨店がその代表的なものであり、政治的乃至精神的方面に於て新聞、雜誌、通信社、出版社、ラジオ、映画がそれであり、人的にはマルクス自身も自覚していたように「欺かれたプロレタリヤ」がそれであり、またマルクス・ボーイと称せられる宣伝に乗り易いインテリの一群もまたそれに属するのである。
 「自由」、「文化」、「科学」、「ヒューマニズム」等、ユダヤが善良にして無批判なる非ユダヤ人を欺く為に宣伝する言葉は、その文字の意味の正反対に用いられるのが常である。ユダヤの国際高度金融の金儲けのために、如何に多くの不自由と、非文化と、非科学と、非人道主義とが、自由と文化と科学とヒューマニズムの名の下に行われ来ったことであるか。今ではユダヤに屈服しているアメリカの自動車王フォードがかって言ったように、世界の最有力の資本ユダヤ人の五十人を縛り上げるならば、人間の世界には、たとえ永遠の平和と正義とは到来しないとしても、少くとも相互理解と公正なる競争とがこの世に見られるに至るであらう。
 ユダヤ民族は、彼らが自己の罪を非ユダヤ人に転嫁する時に悪用して宣伝する通りに、文字通りに少数民族であるし、「旧約」でエホバが教えて以来労働を好まず、従って如何なる場合にもみづから剣を取る興味もないので、その世界征略の為には、多くの場合下手人として非ユダヤ人を使用しなくてはならない。かくてユダヤは、その金力と宣伝力とを利用して非ユダヤ人を自己の目的に駆り立てるのであるが、それが我々が準ユダヤ機関と呼ぶものの成立の由来である。そしてこれにもまた種々の方面のあることは言うまでもないが、以下我々はそれを政治的・宗教的・社交的に分類して略述して見ることにしよう。
 政治的準ユダヤ機関のうち最も著名のものはフリーメーソン結社であって、それが祕密結社であるか否かは、前に論及したブナイ・ブリス結社と同じく、論ずる人の立場によって何れともなるのである。適切には半祕密結社と言うべきであらう。即ち、これは表面的には相互扶助団体であり、修養機関であるが、内面的には凶悪なる祕密結社である。その起源・成立等にも諸説があり、その系統にも英国系、大陸系、支那系等々と種々あるが、しかし世界のそれが一つの統一を持っていることは、この問題に多少とも通じた人には明白なことである。ブナイ・ブリス結社の如く人的には純ユダヤのものでないとしても、その国際性の為に元来全くユダヤの支配下にあるのであって、それの本来の目標がユダヤ世界征服の目標と合致したものであるか、あるいはユダヤの策謀によってそれがユダヤの世界征略の機関化したのであるかは論じないとしても、とにかくそれは、現在に於ては、最も有効且つ強力なるユダヤ的祕密政治結社となっているのである。
 そして現在に於ては、ユダヤ人はブナイ・ブリス結社とフリーメーソン結社との双方に加入することによって、後者を前者の執行機関たらしめ得るようになっている。その故は、後者に於けるユダヤ人は殆ど常にその高位階結社であるからである。フランス革命の幹部、前世界大戦の原因となったオーストリア国皇子の暗殺等、正体の判明しないテロ行為の大部分は、この結社の仕事である。英国名流の殆ど全部を網羅する「大英ロッジ」、フランスをユダヤ人と共に支配する「フランス大東社」、ユダヤ非ユダヤの混合にて著名な本部在送の「オッド・フェロー結社」の如きは、純ユダヤ系のブナイ・ブリスと並んで世界的に著名である。なお事変下の我々にとっては、蒋介石以下重慶政府の首脳部の殆ど全部が、その細君に至るまで、この結社の会員であり、それも単に支那系のそれの会員であるのみならず、多くはアメリカ系のそれの会員であることを銘記すべきであらう。(本書第二部にも祕密結社について記されている)
 なおユダヤ人とフリーメーソン結社の合作であると称せられる国際連盟思想的に見ても実行者から見てもその幹部が殆ど例外なくユダヤ人又はフリーメーソン結社であると称せられる社会民主主義、マルクス主義、共産主義、ボルシェヴィズム、人権擁護同盟の名を持つ実質上のユダヤ特権擁護同盟、その他種々の反戦的平和連盟又は婦人平和自由連盟、準ユダヤ的世界政策機関は多数存在しているが、現代に於てこれらの事情を知らないのは、かかる問題を知る必要のない健全なる日本大衆か、ユダヤ系宣伝に踊ることのみを文化的、科学的、進歩的と考える無批判の徒に過ぎないので、これらに関しては今は語ることを差し控えたいと思う。
 なおここに特に紹介しておきたいのは、ドイツ人クラインツが北米合衆国の愛国的特志家達の協力によって調査して明らかにした在米ユダヤの大祕密機関に就いての記述である。それによればこの機関もまたユダヤの他の諸機関と同じく表面的な一面を持っていて、その限りに於ては善良なる非ユダヤ人の目にはその凶悪性は一見しては明瞭ではないらしく思われるが、その組織の広次にして強力なる点から見れば、これこそは現在のユダヤの世界支配の中心機関であると認めらるべきものであるからである。この事情は、この機関が今や世界ユダヤの中心地である北米合衆国にあることを思えば、恐らく正鵠を得たものであらうと考えられる。それ故に次にその組織を簡単に紹介し、そのプログラムの大綱を訳出しておきたいと思う。

 その所在地はニューヨーク・シティーであって、絶対的独裁の主義によりそこより全世界のユダヤ組織に祕密の命令を発し、個々のユダヤ人の意見を徴することはなく、その附属組織は、例えば国際連盟の如く本来ユダヤ的なる国際機関の内部には言うに及ばず、ハーグの仲裁裁判所の如きものの中にも設置されてゐる。殊に注目すべき点は、それが五千万ドルに及ぶ無税の資金を擁していることであり、また第一次世界大戦以後既に1億5千万ドルをその目的の為に使用したという点である。そしてこの巨額の金が如何に過去に於て使用され、また将来使用されるであろうかは、後述ずるそのプログラムによって明らかであると思うので、ここではまずその組織を見ることにしよう
 この祕密組織は全体としてはアメリカユダヤ連合評議会(The American Jewish Joint Consultive Council)と呼ばれ五つの部門に分れている。これは1933年7月22日に、我々が既に論及したブナイ・ブリス祕密結社の頭目であるアルフレッド・エム・コーンの主唱によって設立されたものであって、在来より存在した欧米のユダヤ系祕密結社の統一にまで乗り出している。我々の論及した「世界イスラエル同盟」の如きも、既にこの機関の一従属機関化しているそうである。そしてカナダ、メキシコ、英国、フランス等ユダヤ支配下の諸国は言うまでもなく、東欧、南米、支那らにも従属機関のあることは言うまでもない。

 この連合評議会は、その主唱者がコーンであることから考えても、まずかのブナイ・ブリスが加入していることは言うまでもない。そしてその使命が探偵乃至諜報事業であり、また戦争誘発関係の事柄であることは、以前より巨大な国際網を所有しているこの結社としては当然であらう。その頭目は現在ではヘンリー・モンスキーであって、ゴールドン、マルクス、セールス、ビスカイエルらが幹部であると称せられる。現在に於てはフリーメーソン系祕密結社中最強力のものであって、「イスラエルの勝利」なるユダヤ系フランス書によれば、「ユダヤ祕密結社ブナイ・ブリスは全欧米を席巻したのみならず、今ではアジアにも拡がっている。それは全世界のフリ−メイソン結社の監督権を手中に収めている」と言われている。
 第二はアメリカユダヤ委員会(American Jewish Committee)であって、内政外交の両部門を司り、従ってまた宣伝事務を担当している。既に1906年から存在し、ニューヨーク・シティーのフォーズ・アヴェニュー461番地に事務所を持っている。頭目はサイラス・アードラーであり、エルクス、レーマン、キルスタインらが輔佐している。次はアメリカユダヤ会議(American Jewish Council)であって、1917年から存在し、有名なるアメリカユダヤ人ブランダイズ、フランクフルター教授らが関係しており、現在の頭目は辣腕なるユダヤ法師ステファン・エス・ワイスで、リブスキー、ライヒトマンらが輔佐し、前のものと同じくニューヨーク・シティーの西57街221番地にその本部を持っている。

 次は経済専門を担当するアメリカユダヤ連合分配委員会(American Jewish Joint Distribution Committee)であって、表面的には慈善業を裝っているために、上述の如くその巨大な資金は無税である。1914年の設立にかかり、ニューヨークの東42街百番地に設置されている。その名誉総裁はフェリクス・エム・ワールブルクであったが今は死亡し、現在その夫人が総裁となり、エドゥアルト・ワールブルクが事務を代行している。その幹部に著名の金権ユダヤ人が網羅されていることは今更説明の要はないであらう。
 最後はアメリカユダヤ労働委員会(American Jewish Labour Committee)であって、1917年に創立され、殆ど総てのアメリカの労働団体を直接間接にその支配下に置いている。ヴラテックがその頭目であり、ワインベルク、ザリツキーその他が幹部である。連合評議会に加盟しているユダヤ機関が上述の五つで全部でないことは勿論であって、その五つに更に従属する機関等を考慮する時には、なお我々は数多くのユダヤ結社を数え上げねばならないであろう。しかしここではこれ位で満足したいと思うが、なお特に注目すべき二つの結社に関しては一言しておきたい。その一つは、情報関係の機関としてのインフォメーション・アンド・サーヴィス・アソシエイツであって、5千人の有給情報員と5万人の無給通報員とを持ち、前にはメディソン・アヴェニューの或るビルディングの7、13、14、15の4階を占めていたが、現在ではフォース・アヴェニューの461番地に本部を持っている。その頭目はフランク・ジェイ・プリンスで、個人としては別の事務所をも持ち、バーミンガム及びスケントンというカトリック教信者の有能なる探偵を直接の配下として活動している。後の二者はユダヤ人ではなく、全体主義国家の台頭以来その共通の国際性の為往々にして共同戦線を張るユダヤとカトリック教との関係を象徴的に暗示していることは興味深いことである。

 注意すべきユダヤ機関の一つはアメリカ自警委員会であって、前の機関と同じく、大体に於てはブナイ・ブリス祕密結社に附属するものと考えられて差し支えないであろう。その頭目は、反独主義者として又主戦論者として、英国のフリ−メイソン結社員チャーチル及びイーデン、英国ユダヤ人ダフ・クーパー、フランスユダヤ人マンデル等と並び称せられるユダヤ弁護士サミュエル・ウンターマイエルであって、あらゆる殺人法の訓練を経た犯罪人及びギャングを統率し、多年来ユダヤ政策に反する非ユダヤ人を「清算」し来たっていると称せられている。この点は、ユダヤの幾千年の暗黒史を充分に知悉せぬ非ユダヤ人に取っては殆ど信ずる事の出来ない複雜怪奇なことであるし、この解説の筆者の如きも人間の名誉の為にそれを信ずる事を欲しない者であるが、ここではクラインツの説をそのまま紹介するに止めて、その可能不可能の判断は識者の賢明なる判断に任せたいと思う。

 さて我々はここにいよいよこの連合評議会の世界政策のプログラムを訳出しておこう。
 ユダヤ世界政府のプログラム
 滞留国に於けるユダヤの国民的及び国際的権利と、ユダヤの勢力と、ユダヤの支配との拡張。
 ユダヤ政策上枢要な諸国の外交機関を金力にて全的に買収することによってユダヤの計画を促進すると共に、他の諸国に於て増大しつつある反ユダヤ主義を根絶する。
 北米合衆国の政治をその高官を利用して監督する。同国の諸州をも同一の監督下に置き、また大都市の警察機關をも同様にするが、そのためには、枢要の地位にあるユダヤの代行者の手を借りるか、或いは買収された州知事、市長、裁判官、政治家等の陰謀を用いる。
 北米合衆国を次第に変化して、モスコーの第三インターナショナルの支配下に立つソヴエト共和国となす。この発展はソヴエト組織に類似した新法律によって既にその目標に近接している。
 北米合衆国の陸海軍を監督するために、ソヴエトの代行者とフリ−メイソン祕密結社員とを潜入させ、ブナイ・ブリス祕密結社をそれに協力せしめる。
 陸海軍を完全に無力にする為に怠業を惹起させ、その組織を破壊する。その後になって陸海軍を新らしくソヴエト式に再組織する。
 非ユダヤ人を商工業、銀行、大学教授その他の教職から追出す。
 北米合衆国とファッシズム諸国との外交關係を断絶する。その実行手段としては、新聞、教会、議会、ラジオを利用しての反ファシズム宣伝による外に、テロとボイコットとストライキと叛乱とを用いる。
 ファッシズム国家を弱体化する為に、これらの諸国家に対してユダヤ人のみならず国際的なるボイコットを継続しまた強化する。
 キリスト教文化の混乱と破壊と根絶とを期する。

 
 宗教的方面のものでは日本に於てはなお一般に充分に知られてはいないが、その害毒性に於て旧約聖書及び議定書と匹敵するいわゆる「灯台社」なるものがある。本部は米国ニューヨークのブルックリンにあって、表面は一種のキリスト団体の如くに裝っているが、その正体はユダヤの世界政策機関の一であって、「厳粛なる聖書研究者の団体」又は「エホバの証言」等の名で呼ばれることもある。その主宰者は1916年迄はラッセルであり、今はラサーフォードである。そしてそれが如何なるものかは、次の如き言説のみからも判明するであらう。

 「現在の政府は破壊され、社会秩序は無政府状態に陥らせられねばならぬ」(ラッセル、1922年)。

 「なお一つの戦が起って、サタンの作った諸組織(非ユダヤ教及び非ユダヤ国家)を払拭してしまわなくてはならぬ」(ラサーフォード、33年)。
 「神の真理の語の指示に依れば、あらゆる戦争のうち最も恐るべき戦争と比類のない大量的死とが近き將來に迫っている。エホバはその證をする者にこの事実を人類に告知する義務を下し給うたのである」(ラサーフォード、33年)。
 「世界のあらゆる国民の再組織が行われるのであろう。今日用いられている地図は、その王国(ユダヤ王国)に於ては用いられないであろう」(ラサーフォード、33年)。
 「聖書の光に照らして見れば、エルサレムが世界の首都となることを期してもよい」(ラサーフォード、24年)。
 「ユダヤ人が世界の支配権を握るに至るであろう」(ラッセル、17年)。
 ユダヤ独裁をいまだに甘受しないか、あるいはそれを新しく覚醒した民族の力によって跳ね返す力のある国に於ては、この奇怪なるユダヤの半祕密結社は禁止又は壊滅させられているが、しかしなおその変形であることの疑惑の深い「無教会派キリスト教」乃至「聖書研究会」の如きは、巧みに法網をくぐって、活躍しているかに見える。ルーデンドルフ將軍の言った通りに、かくの如き意味のキリスト者は、「人工的ユダヤ人」であり、有償無償のユダヤの志願兵である。その他社交クラブの名を持っているものに国際ロータリー・クラブ(最近は全くユダヤ的にラジオを利用して勢力拡大に狂奔している)、国際ペン・クラブ等があるが、これらのユダヤ性とフリ−メイソン性に関しては最早疑惑を抱く人も皆無であると思はれるから、ここではそれを論ずることを避けたいと思う。(昭和16・5月)




(私論.私見)