NHKに公開質問状を提出(高橋清隆の文書館)/考

 更新日/2021(平成31.5.1栄和改元/栄和3).8.20日

 (れんだいこのショートメッセージ)
 ここで、「NHKに公開質問状を提出(高橋清隆の文書館)/考」をものしておく。

 2021(平成31.5.1栄和改元/栄和3).8.20日 れんだいこ拝


 「★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK282」の「ますらお 日時 2021 年 8 月 18 日」「NHKに公開質問状を提出
(高橋清隆の文書館)

 http://www.asyura2.com/21/senkyo282/msg/580.html」。
 元記事
 http://blog.livedoor.jp/donnjinngannbohnn/archives/2043057.html
 新型コロナ報道をめぐり8月18日、日本放送協会(NHK)の前田晃伸会長宛に公開質問状を提出した。回答期限は8月31日に設定した。回答があり次第、本ブログで紹介する。

 NHKは視聴者と職員を触れ合わせないために「ふれあいセンター」を設け、アルバイトが謝ったり話を聞いたりする仕組みを講じている。まともな答えをもらった覚えがない上、電子メールでの意見・問い合わせ様式には400字しか書けない。それで、放送センターに直接電話し、相談の上で社長宛てに郵送した。

 私はテレビを9年前に捨てたが、外や帰省先で見ることがある。しかし、ニュースを見るとはらわたが煮えくり
返ってきて、3分も耐えられない。その場を去るか、電源を切ることになる。先日、久しぶりにNHKの報道に接し、怒り心頭に発したので、直接ただすことにした。
以下に、郵送した質問票を掲げる。

 日本放送協会(NHK)への質問票
 問1.
 NHKは『ニュース7』などで連日「新型コロナウイルス、今日の感染者数です」などと言って、人数を報じてい
る。しかし、これは厚生労働省が示すPCR検査に基づく新規陽性者数に当たる。同省危機管理医務技術総括審議官の佐原康之氏は2020年12月2日の参議院地方創生及び消費者問題に関する特別委員会で、柳ヶ瀬裕文(日本維新の会)の質問に対し、「PCR検査の陽性判定は必ずしもウイルスの感染性を直接証明するものではございません」「PCR検査の要請判定イコールウイルスの感染性の証明ということではない」と答弁している。
 (https://kokkai.ndl.go.jp/txt/120315328X00320201202/110
 (https://kokkai.ndl.go.jp/txt/120315328X00320201202/112
 この虚偽報道は新型コロナウイルス(COVID-19)いたずらに不安をあおり立て、「感染症対策」を過剰に促進することによって国民生活・国民経済を破壊し、来院を控えさせることで国民の健康を害している。放送法第4条3には「報道は事実をまげないですること」と定められているが、改めるつもりはあるか。
 問2.
 2021年7月12日から民間検査会社によるPCR検査も始まり、同検査の実施件数・人数が爆発的に増えている。 しかし、NHKは同検査陽性者である「感染者」数だけを伝え、分母を示さない。これではいたずらに不安をあおり立てるだけである。そもそもPCR検査は、病原体とされるゲノム遺伝子全体のごく一部だけを調べる検査である。検査に用いるプライマーはDNAの両方で40塩基である一方、新型コロナウイルスのゲノムはおよそ3万塩基とされているので、750分の1の類似を探すにすぎない。PCR検査は物質を数億倍にも増幅して遺伝配列を見る「質的な検査」であることから、開発者でノーベル科学賞を受賞した故キャリー・マリス博士は「PCRは感染症の診断に使ってはならない」と発言していた。その証拠か、人口動態統計によれば2020年の全死亡者は8445人減っており、肺炎による死亡者(インフルエンザを含む)も1万7073人減っている。
 (https://www.mhlw.go.jp/stf/covid-19/open-data.html
 (https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/nengai20/dl/gaikyouR2.pdf
 しかし、PCR検査の原理や実際の人口動態を伝えない。こうした姿勢は、放送法第1条2「放送の不偏不党、真実及び自立を保障する」ことを損なうものではないか。改めるつもりはあるか。
 問3.
 NHKは連日、新型コロナワクチン接種を促進する報道に明け暮れているが、放送法第4条2には「政治的に公平であること」、同4条4には「意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにすること」と定めている。新型コロナワクチンはファイザー社製、モデルナ社製、アストラゼネカ社製、ともに「劇薬」であり、情報収集中の特例承認品目に当たり、米国では治験中(2021年8月17日時点で、ファイザー社製ワクチンは2023年5月2日まで、モデルナ社製ワクチンは2022年10月27日まで、アストラゼネカ社製ワクチンは2023年2月14日までである。これらに加え、2020年7月30日までに新型コロナワクチン接種後に死亡した人は919人と報告(8/4厚生科学審議会 されている。こうした負の要素を伝えないのは、公平性とバランスを欠くことを認めるか。
https://www.mhlw.go.jp/content/10601000/000739137.pdf
https://www.pmda.go.jp/drugs/2021/P20210519003/400256000_30300AMX00266_A100_3.pdf
https://www.mhlw.go.jp/content/10601000/000783076.pdf) 
 https://clinicaltrials.gov/ct2/show/NCT04368728
 https://clinicaltrials.gov/ct2/show/NCT04470427
 https://clinicaltrials.gov/ct2/show/NCT04516746
 https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00028.html
 問4.
 NHKは2021年8月10日、『ニュース7』などで「“ワクチンで不妊”のデマ なぜ拡散し続けているのか。「ワクチンデマに不安感じた妊婦 考え変わり接種したきっかけは 」を特集した。主題に当たるナレーションとして、「去年からネットで広がっている『ワクチン接種で不妊になる』という、科学的根拠がないとして多くの専門家が否定している情報は、誰が広め、なぜ拡散し続けているのか」「“ワクチンを接種すると不妊になる、流産する”というデマがSNSなどで出回り、それを見て不安になる人が少なくありません」と伝えた。しかし、ファイザー株式会社「コミナティ筋注」の承認申請に対する厚生労働省の審議結果報告書 p.16の4.2.2は、ラットへの筋肉内投与後の放射能分布を明記している。そこには、「投与部位以外で放射能が認められた主な組織は、肝臓、脾臓、副腎及び卵巣であり、投与8~48 時間後に最高値(それぞれ26、23、18 及び12 μg lipid eq./g)を示した」とある。つまり、劇薬が卵巣にも行ったということであり、体外に出て行ったデータはないから、劇薬がそのまま残っている可能性がある。厚生労働省の文書が「科学的根拠がない」もので、「デマ」だと言うのか。それなら、その根拠を示せ。
 (https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210810/k10013192071000.html?utm_int=word_contents_list-items
_017&word_result=%E6%96%B0%E5%9E%8B%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%8A%20%E3%83%AF%E3%82%AF%E
3%83%81%E3%83%B3%EF%BC%88%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%9B%BD%E5%86%85%EF%BC%89
)」
 (https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210810/k10013192061000.html?utm_int=word_contents_list-items
_016&word_result=%E6%96%B0%E5%9E%8B%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%8A%20%E3%83%AF%E3%82%AF%E
3%83%81%E3%83%B3%EF%BC%88%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%9B%BD%E5%86%85%EF%BC%89

 https://www.mhlw.go.jp/content/10601000/000739137.pdf
 (数値データ
 
https://www.pmda.go.jp/drugs/2021/P20210212001/672212000_30300AMX00231_I100_1.pdf#page11
 問5.
 NHKは連日、新型コロナワクチン接種の効果を宣伝する報道を続けているが、ワクチン接種後の感染や二次感染が報告されている。早期に接種が進められたイスラエル、米国、英国でも再び新規感染者数の増加が報告されている。とりわけ、イスラエルでは、新規感染者の84%が2回接種済みの人であることが報じられている。こうした事実を伝えない姿勢は、放送法第4条2および4がうたう公平性とバランスを欠くことを認めるか。
 https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ka/corona-virus/2019-ncov/2488-idsc/iasr-news/10534-
 498p01.html
)。
 (https://www.niid.go.jp/niid/images/epi/corona/53/covid19_vaccine_20210805.pdf)。
 (https://www.thegatewaypundit.com/2021/07/sen-ron-johnson-data-israel-shows-84-new-covid-
cases-vaccinated-individuals-video/
 イスラエル保健省の元データ
 
https://twitter.com/EduEngineer/status/1414162412631216128/photo/1
 
 問6.
 『ニュース7』をはじめとする報道番組等で、なぜアナウンサーら出演者が離れて座っているのか?
 問7.
 無症状者からの感染があるとお考えなら、その根拠をお示しいただきたい。2020年11月20『ネイチャーコミュニケーション』に掲載された科学論文によれば、中国・武漢で実施した1000万人規模の調査で無症状者から感染した人はゼロ人だった
 (https://www.nature.com/articles/s41467-020-19802-w)。
 問8.
 新型コロナウイルス(COVID-19)が存在するとお考えなら、その根拠をお示しいただきたい。厚生労働省が根拠としているのは国立感染症研究所が2020年1月31日に発表した短い「論文」だが、同研究所はその後ひっそりと世界ジーンバンクからシーケンス登録を取り下げている。 ある市民が行った新型コロナウイルスの存在を証明する科学的証拠、論文等の行政文書開示請求に対しても、同研究所は「保有していなかったため」不開示決定の通知 を出している。
 (https://www.niid.go.jp/niid/ja/basic-science/virology/9369-2020-virology-s1.html
 (https://www.ncbi.nlm.nih.gov/nuccore/LC521925.1?report=genbank
 (https://livedoor.blogimg.jp/donnjinngannbohnn/imgs/7/e/7e8f42fd.jpg

コロナ帝国と日本
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2020年の初め以来、「コロナ帝国」が隠然と世界を支配し続けている。「帝国」
とは、国家を超えた国際的な支配のことだ。その国の政府でなく、帝国の中心地
の当局が、その国の政策を支配しているのが帝国の体制だ。顕然とした支配を
「帝国」、隠然とした支配を「覇権」と呼ぶので、コロナ帝国というより「コロナ
覇権」と呼ぶべきかもしれない(わかりにくくなるので題名はコロナ帝国にした)。
コロナ(新型コロナウイルス)は表向き、世界的な伝染病・感染症だ。WHOや
国連など「世界的な上の方」は、世界の人々がおそろしい感染症にならないよう、
各国政府に都市閉鎖や外出禁止、マスク義務、ワクチン接種の義務化、店舗の
強制休業などの政策をとらせている、というのが建前だ。しかし実際、コロナの
「おそろしさ」は誇張されたものであり、コロナ危機が延々と続くような仕組み
が作られている。おそろしさを誇張して義務を強要するのがコロナ帝国のやり方だ。

誇張の手口は偽陽性の放置だ。コロナ感染の有無を判断するPCRなどの検査は偽
陽性がとても多い。世界的に陽性者の大半が偽陽性で、コロナでないのにコロナ
と誤診されている。そしてWHOなどは、偽陽性多発の状況を改善せずずっと放置
してきた。発熱や肺炎でも、偽陽性なら他の病気だ。しかし現状では、真の陽性
か偽陽性か確かめられず十把ひとからげにコロナの感染者とみなされ、コロナが
大変な病気であると誇張する喧伝に使われている。偽陽性の問題を解決せずコロ
ナの問題を実際よりはるかに大きいものに見せておく巨大な詐欺の策略は、WHO
など世界の上の方の国際筋が、各国政府(とくに欧米諸国の政府)に強要してい
るものだ。各国政府は、WHOなど国際筋の意向を無視してコロナの誇張や詐欺を
やめていくことが難しい。この点が、コロナの政策に関して国際筋が各国政府を
支配しているコロナ帝国体制の中心にある。(米国などはコロナ判定用のPCRを
やめていく方向だが、PCRの代わりにどんな検査が主流になるのかまだ見えてな
い)
世界各国で毎日たくさんの人がコロナに感染していると報じられている。しかし
そのほとんどは偽陽性であり、本当は感染していない。コロナウイルスは一般に
半年ぐらいで流行が終わる。新型コロナのウイルスがいまだに地球上に存在して
いるかどうかわからない。新型コロナがもう存在していないなら、陽性者のすべ
てが偽陽性だ。発熱や肺炎のすべてが他の病気だ。これは確かめようがないが、
誇張することに政策の要点があるので、まだウイルスが存在しているかどうかは
もはや重要でない。豪州などは厳しい都市閉鎖を続け、全国民にワクチン接種を
強要しているが、それでも感染者(陽性者)が減らない。陽性者のほとんど(も
しくはすべて)が実はコロナでない偽陽性なのだから、コロナを減らすためのい
ろんな策を厳しくやっても(偽)陽性者が減らないのは当然だ。(都市閉鎖は経
済を自滅させるだけの愚策だが、それ以前の話だ)
コロナ危機は、偽陽性多発の仕組みによって意図的に誇張されている。偽陽性多
発の仕組みがある限り、都市閉鎖などの対策をやってもやらなくても偽陽性は減
らず、コロナ危機が解決している感じが醸成されず、危機が延々と続く。欧米の
多くの国でワクチンの接種率が高まっているが、感染者(偽陽性者)が減ってい
ない。接種したのに感染(実は偽陽性)する人が多発している。偽陽性はコロナ
ウイルスの有無と関係なく発生するので、ワクチン接種者が増えても偽陽性者は
減らない。ワクチン自体の効果を疑問視する声が多いが、それ以前に偽陽性多発
のからくりが放置され、新型コロナウイルスがまだ存在しているかどうかも不確
定なのだから、ワクチンの効果以前の話である。
変異株が猛威をふるっていると喧伝されている。コロナウイルスは変異するもの
だが、変異するほど感染力が増すと同時に、病気としての威力・重篤性が低下す
る。変異するほど、感染しても発症しにくい弱いものになり、感染力が増すので
短期間に社会全体・人類全体に感染して集団免疫に達する。ふつうなら最初の発
症から1年も経つと、もう誰も発症しないウイルスに変質している。今回の新型
コロナは、変異しても重篤性が維持されていることになっているが、これは事実
なのだろうか。すでに書いたような新型コロナをめぐる詐欺的な構図から考える
と、この話もきっと詐欺なのだろうと思えてくる。偽陽性多発の仕組みと、マス
コミのプロパガンダ発信力を使えば、すでに「コロナのおそろしさ」の詐欺を軽
信している人類に「変異種の猛威」を信じ込ませるのは簡単だ。
「これは詐欺だ」と叫んでも無駄だ。私のように妄想屋のレッテルを貼られて終
わる。WHOなど上の方がマスコミ権威筋を経由して喧伝する公式論から外れた話
は、すべて危険な大間違い・陰謀論とみなされている。恐怖心を使って人々を軽
信させている。巨大な詐欺の構図が世界的に確立しており、転換できない。欧米
では、公式論から外れた行動をするコロナ否定論者たちが逮捕・解雇・差別され
ている。世界はすでに北朝鮮並みになっている。個人だけでなく、政府の上層部
も、公式論から外れると内外の権威筋から猛批判されるので自滅策をやめられない。
コロナ危機は、医学のふりをした国際政治の策略だ。世界の上の方は、なぜこん
な策略をやるのか。私の以前からの見立ては「これは隠れ多極主義の覇権転換策
だろう」というものだ。世界の上の方(米英諜報界など)では昔(第一次大戦前)
から、米英の世界支配の恒久化をめざす覇権重視派(帝国の側。軍産複合体)と、
米英が自分らの覇権維持のために貧困地域に陥れ続けてきた非米側・発展途上諸
国(人類の大半が住む地域)の経済発展を誘発するために米英覇権を自滅させよ
うとする経済重視派(資本の側。隠れ多極主義者)との対立、帝国と資本の相克
が続いてきた。コロナ危機は、資本の側が引き起こした謀略だと私は考えている。
コロナ危機の開始以来、同盟諸国の外務省など軍産系の米覇権傀儡勢力は、各国
政府内で冷や飯を食わされている。世界の上の方から各国へのお達しは、米覇権
傀儡である外交官でなく、中共・隠れ多極のうっかり傀儡である医療専門家を
経由して行われている。

資本の論理と帝国の論理

8月11日の記事に書いたようにコロナ危機は、アングロサクソン(米英など)と
NATO(独仏など)の欧米諸国に経済と政治社会の両面で大打撃を与えている。半
面、中国やロシアなど非米諸国の多くはコロナをうまく乗り越えて経済発展を再
開しており、政治社会的にも強くなっている。コロナが長引くほど米国側から非
米側への覇権転換や多極化が進む。コロナ危機の発生以来、人々の国際移動が極
度に抑えられ、米国側のマスコミや諜報界が非米諸国で情報を集められなくなり、
非米諸国の状況が見えにくくなっている。日本などではいまだに「中国(中共)
はいずれ滅びる」と軽信している人がけっこういるが、実際は中国国内で習近平
や中共が全権を把握し続け、共産党から自立した権威を持っていたネット企業や
著名人らを次々に失墜させて独裁を強化している。国際的にも中国はユーラシア
全域で覇権拡大してブイブイ言わせている。日本自身の国際的なジリ貧と対照的だ。

田中宇史観:世界帝国から多極化へ

中国はロシアや途上諸国と組んで国連の運営権を米欧から剥奪している(トラン
プら米国側が国連を嫌って捨てた主導権を中国が拾った)。WHOは、コロナ危機
開始から中国の影響力が強かった。加えて、ダボス会議で「大リセット」を提唱
・推進してきた連中など、米欧側でコロナや温暖化の分野を主導している勢力は、
米欧側を自滅させる策ばかりやっている。彼らは隠れ多極主義者である疑いが
濃い。中共と、米欧の隠れ多極主義者が裏で組んでコロナ危機を長期化し、米覇
権の自滅と中国の台頭、覇権の多極化を進めている感じだ。地球温暖化問題も、
中国とダボス会議系が主導している。中国は温暖化対策をやるふりだけして実際
は石炭を使いまくり、中東などの石油ガス利権をかき集めている。対照的に、欧
米は石炭も石油ガスも原子力も放棄してエネルギー政策的に自滅している。温暖
化問題も、多極化を加速するための巨大な詐欺である。

コロナの次は温暖化ディストピア

コロナ危機前、アフガニスタンやイラクへの稚拙で過激な軍事侵攻の挙げ句に米
国が軍事外交面の信用を(意図的に)失墜したテロ戦争や、金融バブルを膨張さ
せて下手くそに潰してドル崩壊の始まりとなったリーマン危機、同盟体制や米中
経済協調を潰したトランプ政権など、資本の側の謀略がいくつかあったが、いず
れも1回の大打撃になったものの、そのあと米国覇権は延命しており、覇権潰し
の決定打となっていない。それらに比べてコロナ危機は、米国の覇権が潰れるま
でこれから何年でも、変異種だ何だと、米国側を経済と政治社会の両面から自滅
させていく事態を継続させられる。

米中逆転を意図的に早めるコロナ危機

これから重要になりそうなのは、欧米の各国政府が国民にワクチン接種を強要し
ているうちに、ワクチンのマイナス面が露呈していくことだ。ワクチンの効果が
ないことや、接種の副反応で死ぬ老人が実は多いのに隠蔽されていること、何度
も追加のブースター接種をせねばならないこと、度重なる接種で自然免疫が低下
して逆に感染しやすくなること、広範な接種によってワクチンが効かない変異種
の発生が誘発されること、などのマイナス面が指摘されている。これらの一部が
現実であると認められると、コロナワクチンは「人類史上最大の薬害」になる。
危険を知りながら国民に接種を強要した欧米各国政府の「人道上の罪」が問われ
だす。ロシアのプーチンは先日、先を見越したかのように「ワクチン接種を国民
に強要するのは間違っている」と表明した。

ワクチン強要が大間違いの人道上の罪、巨大な薬害であるとわかってくると、最
初は「そんなことを言っているのは妄想屋だけだ」と言っていたマスコミ権威筋
こそが大間違いの犯罪者であるという話になっていく。欧米は、都市閉鎖による
経済的な自滅に加え、ワクチン強要などコロナの超愚策の愚策性の露呈による政
治社会の混乱が加わり、欧米全体の弱体化や覇権低下、そして多極化が進む。コ
ロナ危機は最初のころ、有事体制として政府権力者の優勢を増加させるものだっ
た。だが今夏あたりから、ワクチン強制に加えて、次々に変異種が出てきて危機
の長期化が確定的になり、コロナは政府の権力者にとってやっかいなものへと変
質している。コロナ危機は、政府を優勢にする「前半期」から、厳しい対策をや
っている欧米にとってマイナスが大きくなる「後半期」に入っている。


コロナ危機を長引かせる方法

今後コロナが長期化するともに、いずれ米国でQEによる穴埋めの速度を上回って
インフレの悪化が加速していき、巨大な金融バブルが崩壊してドルが基軸性を喪
失していく。米国側(米欧)は現時点ですでに、軍事的にも消費市場としても製
造業でもエネルギー利権でも、中国側(中露)に比べて絶対優位でなくなってい
る。ロシアの迎撃ミサイルS400は米軍を不能にした。今後の世界最大の消費地域
は中国主導のユーラシアだ。製造業も世界一は中国だ。中東などの石油ガスの多
くが中露イランのものだ。金融バブルとドルが崩壊すると、最後に残っていた米
国側の優位が失われる。コロナの長期化は、この多極化の過程を前倒しする。中
共と、大リセット屋(諜報界の隠れ勢力)が組んでWHOを牛耳ってコロナを長期
化して欧米を自滅させ、多極化を前倒している、というのが私の見立てだ。

放置される米国のインフレ

米覇権が十分に喪失して多極化が一段落したらコロナは終わる。それまであと短
くて3年ぐらいか。当初からコロナは3-5年続くと言われていたが、すでに1年半
が過ぎている。アングロサクソンやNATOの欧米諸国は、まだまだひどい目にあう
日々が続く。中国とその傘下の諸国はこっそり発展していく。欧米と中国の間に
いる日本はどうだろう。日本はこれまで、都市閉鎖やマスク強要、ワクチン強制
などの厳しいコロナ対策をできるだけやらないようにしてきた。これは日本政府
の意思というよりも、WHOなど世界の上の方(中共+隠れ屋)の意図が欧米潰し
であり「中国が東アジアの覇権国になるなら日本は対中従属でいいですよ」と言
っている親中的な日本に対して寛容だったからだ。

地政学の逆転と日本

日本でもマスコミ権威筋はいまだに時代遅れの対米従属で、表向き中国敵視論が
幅を利かせているが、実際の日本の権力層は安倍晋三の時代から米覇権衰退を見
越し、対中従属を強めている。WHOなどを握る中国は、日本に欧米並みの自滅的
なコロナ対策を取らせて潰すと、その後の日本にポピュリスト色が強い政権がで
きたりして何をしでかすかわからない(日本は追い詰めない方が良い)ので、日
本を今のまま生かしておくことにしたのかもしれない。

米国の中国敵視に追随せず対中和解した安倍の日本

日本政府はWHOなどから寛容にやることを許され、都市閉鎖もやらず、ワクチン
接種の普及も遅く、当初はPCR検査にも消極的だった。すでに書いたように、都
市閉鎖もワクチンもPCRもやらない方が良いものだ。しかし日本の中でもマスコ
ミや左翼・野党は、欧米のリベラル派と連動して、自滅性に気づかないまま
「ワクチンやPCRをもっとやれ。厳しいコロナ対策をやれ」と言い続けてきた。
日本政府が欧米並みの厳しいコロナ愚策をやらないことは「正しい」ことだった
が、マスコミを軽信する人々はそう思わず「コロナに関して日本は劣等生だ」と
勘違いしてきた。勘違いは今も強い。日本国内での劣等生のレッテルは、もとも
とカリスマ性がない菅義偉に対して貼られ、世界的なコロナの長期化が確定的に
なるほど菅の人気が低下した。

永遠の都市閉鎖 vs 集団免疫

菅は昨年、コロナと日米関係についてカリスマ性のある安倍晋三が続投するより、
安倍が辞めてカリスマ性のない菅が「いないふり戦略」をやった方が良いという
転換に基づいて首相になったが、このまま人気低下が続く菅が続投すると今秋の
総選挙で自民党が負け、豪州並みの自滅的なゼロコロナ策などをやりたがる野党
が勝つ事態になりかねない。それは日本全体の大損失になるので、自民党の政権
を維持するため、菅が辞めて、もっと人気が出そうな河野あたりを首相にする
ことにしたのでないか。

安倍から菅への交代の意味

順当にいくなら、誰が次の首相になっても、日本は無意味な損失が少ない寛容な
コロナ政策を続け、もっと厳しい策をやれとマスコミなど旧軍産筋から言われ続
ける。だがそのうちに、厳しい策をやっている豪州など欧米の崩壊がひどくなり、
日本は寛容な策で良かったという話になっていく。劣等生が実は優等生だった
ことになるが、それが公式論になるかどうかはわからない。格好つけたがる虚栄
心が強い者が首相になって旧軍産筋に騙されるなどして、この順当な道筋が何か
の理由で崩れると、日本も都市閉鎖やワクチンの強要など欧米・豪州のような間
抜けな自滅策をやり出して国民が大損失をこうむる。







(私論.私見)