【AFP=時事】神がタンザニアを新型コロナウイルスから守っていると主張するジョン・マグフリ(John Magufuli)大統領は27日、同ウイルスのワクチンは「危険」との見解を示した。昨年の再選が論争の的となっているマグフリ氏は、一貫して新型ウイルスの深刻さを軽視しており、保健省に急いでワクチンを調達しないよう警告している。
マグフリ氏は国営テレビで放映された会合で、「われわれはこうした輸入ワクチンに細心の注意を払わなければならない」と指摘し、「新型コロナワクチンを開発できるのであれば、マラリアやがん、結核、エイズウイルス(HIV)のワクチンだって今頃は開発されているだろう」と続けた。
「今、もてはやされているワクチン接種はわれわれの健康にとっては危険だ。保健省は全くもって急ぐべきではない」と続けた。また、マグフリ氏は国内で新型ウイルスが広まっているかもしれないが、それはワクチンのせいだとも主張している。一部のタンザニア人が国外でワクチンを接種し、「奇妙なコロナウイルスを持ち帰る羽目になった」と述べた。マグフリ氏は「われわれは、この危険な病気との闘いにおいて、神を最優先しなければならない。だが、それと同時に予防措置を講じて、自身の身を守らなければならない」と述べた。「われわれは、1年以上にわたり新型ウイルスに感染することなく暮らしてきた。ここにいる人の大半が、マスクを着用していないことがその証拠だ」
【翻訳編集】 AFPBB News |